説明

集塵装置

【課題】長期間常時通電を継続していると集塵効率が低下するという課題があり、長時間通電した場合は、一定時間通電を停止することで、集塵効率を回復することを目的としている。
【解決手段】粉塵を反発する電極板5と集塵する電極板6の少なくともどちらか一方を絶縁体で覆い、粉塵を反発する前記電極板5と集塵する前記電極板6を交互に積層した集塵部4を備え、粉塵を反発する前記電極板5と集塵する前記電極板6に与える印加電圧を一定時間停止する印加電圧停止手段12を備え、一定時間のみ印加電圧を停止した後に再度印加電圧を与えるものであり、絶縁体で覆われた電極板の不具合により粉塵を反発する電極板5と集塵する電極板6の電位差が低下するため集塵効率が低下する現象を改善することができ、粉塵を反発する電極板5と集塵する電極板6の電位差を仕様値に安定させることができるという作用を有する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、空気清浄の分野において空気中の粒子状浮遊物質を除去する集塵装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
空気中に存在する粒子状浮遊物質、すなわち粉塵は喘息などの疾病の原因として知られており従来から除去の対象となる物質であったが、近年の研究において粒子径2.5マイクロメートル以下の粉塵(いわゆるPM2.5)が肺ガンなどの疾病を誘起する可能性があるとの報告があり、捕集技術の更なる向上が求められている。その中で電気集塵技術を用いた集塵装置は粒子径がマイクロメートル以下の小粒径の粉塵を捕集することに優れており、また低圧損な特性を持つことから注目を集め、更なる性能向上が求められている。
【0003】
従来、この種の集塵装置として、放電によって粉塵を帯電する荷電部を前段に設け、その後段に、電極を積層し、交互に異なる電圧を印加して電場を形成して帯電した粉塵を捕集する集塵部を設けたものが知られている。
【0004】
この構成を応用した例として、特許文献1には集塵部において一方の電圧が印加される電極を絶縁体である樹脂製のフィルムで被覆した集塵装置が示されている。
【0005】
以下、その集塵装置について図6を参照しながら説明する。
【0006】
図6に示すように、荷電部101は線状の荷電部放電電極102と荷電部対向電極板103とからなり、また、荷電部101の下流側には電圧印加電極板105と集塵電極板106とを一定の間隔を開けて交互に積層した集塵部104を設けている。
【0007】
また、図には示していないが電圧印加電極板105は絶縁体である樹脂フィルムで被覆されている。通常、荷電部101においては荷電部放電電極102と荷電部対向電極板103との間に5〜15kV、また、集塵部104の電圧印加電極板105と集塵電極板106との間に2〜6kVの電位差を与えるように高圧電源107によってそれぞれの電極に所定の電圧が印加されている。
【0008】
上記構成において、荷電部101では荷電部放電電極102と荷電部対向電極板103との間で不平等な電場が作られており、この時線状の形状を有する荷電部放電電極102近傍には非常に強い電場が作られている。そのため空気イオンといった空気中に当初から僅かに含まれる電荷保有物質が加速されて空気分子と衝突を起こし、空気分子から電子が分離する。分離した電子もまた加速されて空気分子と衝突を起こし、空気分子から電子が分離する。電子との衝突によって空気分子から電子が分離する現象を電離と呼ぶ。
【0009】
また、電離を繰り返すことによって多数の電子が空気分子から分離する現象を電子なだれと呼ぶが、この電子なだれによって電子が分離したプラス極性の空気イオンや、分離した電子と結合してマイナス極性の空気イオンが作られる。
【0010】
そして荷電部放電電極102と異なる極性の空気イオンは荷電部放電電極102に電荷を吸収されて空気分子に戻り、逆に同じ極性の空気イオンは電場によって荷電部放電電極102から反発する方向の力を受け、荷電部対向電極板103の方向へと拡散移動する。
【0011】
このように電離や電子なだれを起こすことで荷電部放電電極102近傍の空気を空気イオンにする放電現象をコロナ放電というが、コロナ放電によって作られ、主に荷電部放電電極102と同じ極性の空気イオンが荷電部101を通過する粉塵に付着することで粉塵が帯電する。
【0012】
帯電した粉塵は送風の流れにそって集塵部104に導入され、電圧印加電極板105と集塵電極板106の間で作られる電場の力を受けて主に集塵電極板106に付着して取り除かれ、清浄な空気が集塵部104の後方から吹出される。
【0013】
電圧印加電極板は絶縁性の樹脂フィルムで覆われているため、集塵電極板と接触しても短絡を起こさず、同時に集塵電極板との間で起こりうる火花放電(以下スパーク)を防止する構造となっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0014】
【特許文献1】特許第3261167号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0015】
このような従来の集塵装置では、スパークを防止できる利点がある反面、長期間電圧を印加しつづけると絶縁体の表面に現れた電荷が徐々に消失していき、対向する電極との電位差が減少して電場の強さが小さくなるため、集塵効率が低下するという課題があり、集塵効率を高く維持することが要求されている。本発明は、このような従来の課題を解決するものであり、長時間通電した後に電圧印加を停止すると、下げた分の電圧に相当する電荷が絶縁体の表面に現れるが徐々に消失して0Vに相当する電荷量0の状態となり、その後に電圧を印加すれば印加した電圧に相当する電荷が再び絶縁体の表面に現れ、対向する電極と絶縁体との間に、印加電圧に相当する電位差を与えることが可能となり、強い電場を得ることが可能となるので、一定時間通電を停止することで、集塵効率が回復したり、電位の極性を反対にした後、すぐに電位の極性を元に戻すことで、集塵効率が回復することができる集塵装置を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0016】
本発明の集塵装置は、上記目標を達成するために、粉塵反発電極板と集塵電極板の少なくともどちらか一方を絶縁体で覆い、前記粉塵反発電極板と前記集塵電極板を交互に積層した集塵部を備え、前記粉塵反発電極板と前記集塵電極板に与える印加電圧を一定時間停止する印加電圧停止手段を備え、一定時間のみ印加電圧を停止した後に再度印加電圧を与えるものである。この手段により長時間通電した場合は、一定時間通電を停止することで、集塵効率が回復することができる集塵装置が得られる。
【0017】
また他の手段は、粉塵反発電極板と集塵電極板の少なくともどちらか一方を絶縁体で覆い、前記粉塵反発電極板と前記集塵電極板を交互に積層した集塵部を備え、前記粉塵反発電極板と前記集塵電極板に与える電位の極性を変更する電位極性変更手段を備え、電位の極性を変更した後に元の極性に戻すものである。この手段により長時間通電した場合は、電位の極性を反対にした後すぐに戻すことで、集塵効率が回復することができる集塵装置が得られる。
【0018】
また他の手段は、電極板を絶縁体で覆い、前記電極板に導通する電極板端子の極性が交互になるように前記電極板を交互に積層した集塵部を備え、交互に積層された前記電極板の前記電極板端子に与える電位の極性を変更する電位極性変更手段を備え、電位の極性を一定の時間間隔で交互に変更するものである。この手段により長時間通電した場合は、電位の極性を反対にして粉塵反発電極側と集塵電極側を入れ替えることで、集塵性能を高く維持する集塵装置が得られる。
【0019】
また他の手段は、印加電圧停止手段をタイマースイッチとするものである。
【0020】
また他の手段は、電位極性変更手段をタイマースイッチとするものである。
【0021】
また他の手段は、印加電圧停止手段を起動する時期を検知する検知手段を備えたものである。
【0022】
また他の手段は、電位極性変更手段を起動する時期を検知する検知手段を備えたものである。
【0023】
また他の手段は、検知手段を粉塵の集塵部の前後の粉塵濃度を検知する粉塵濃度検知手段とするものである。
【0024】
また他の手段は、検知手段を集塵部の汚れを検知する汚れ検知手段とするものである。
【発明の効果】
【0025】
本発明によれば集塵効率を高く維持できるため、常時使用する場合に性能劣化することがない集塵装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0026】
【図1】本発明の実施の形態1の構成を示す斜視図
【図2】本発明の実施の形態2の構成を示す斜視図
【図3】同電位極性を変更した場合の構成を示す斜視図
【図4】本発明の実施の形態3の構成を示す斜視図
【図5】本発明の実施の形態4の構成を示す斜視図
【図6】従来の構成を示す簡略図
【発明を実施するための形態】
【0027】
本発明の請求項1記載の発明は、粉塵を反発する電極板と集塵する電極板の少なくともどちらか一方を絶縁体で覆い、粉塵を反発する前記電極板と集塵する前記電極板を交互に積層した集塵部を備え、粉塵を反発する前記電極板と集塵する前記電極板に与える印加電圧を一定時間停止する印加電圧停止手段を備え、一定時間のみ印加電圧を停止した後に再度印加電圧を与えるものであり、絶縁体で覆われた電極板の不具合により粉塵を反発する電極板と集塵する電極板の電位差が低下するため集塵効率が低下する現象を改善することができ、粉塵を反発する電極板と集塵する電極板の電位差を初期仕様に安定させることができるという作用を有する。
【0028】
また、本発明の請求項2記載の発明は、粉塵を反発する電極板と集塵する電極板の少なくともどちらか一方を絶縁体で覆い、粉塵を反発する前記電極板と集塵する前記電極板を交互に積層した集塵部を備え、粉塵を反発する前記電極板と集塵する前記電極板に与える電位の極性を変更する電位極性変更手段を備え、電位の極性を変更した後に元の極性に戻すものであり、絶縁体で覆われた電極板の不具合により粉塵を反発する電極板と集塵する電極板の電位差が低下するため集塵効率が低下する現象を改善することができ、粉塵を反発する電極板と集塵する電極板の電位差を維持することができるという作用を有する。
【0029】
また、本発明の請求項3記載の発明は、電極板を絶縁体で覆い、前記電極板に導通する電極板端子の極性が交互になるように前記電極板を交互に積層した集塵部を備え、交互に積層された前記電極板の前記電極板端子に与える電位の極性を変更する電位極性変更手段を備え、電位の極性を一定の時間間隔で交互に変更するものであり、絶縁体で覆われた電極板の不具合により電極板どうしの電位差が低下するため集塵効率が低下する現象を改善することができ、電極板どうしの電位差を維持することができるという作用を有する。
【0030】
また、本発明の請求項4記載の発明は、印加電圧停止手段をタイマースイッチとするものであり、適切な時間間隔で電位の極性を変更することができるという作用を有する。
【0031】
また、本発明の請求項5記載の発明は、電位極性変更手段をタイマースイッチとするものであり、適切な時間間隔で電位の極性を変更することができるという作用を有する。
【0032】
また、本発明の請求項6記載の発明は、印加電圧停止手段を起動する時期を検知する検知手段を備えたものであり、集塵効率の低下する時期を適切に判断できるという作用を有する。
【0033】
また、本発明の請求項7記載の発明は、電位極性変更手段を起動する時期を検知する検知手段を備えたものであり、集塵効率の低下する時期を適切に判断できるという作用を有する。
【0034】
また、本発明の請求項8記載の発明は、検知手段を粉塵の集塵部の前後の粉塵濃度を検知する粉塵濃度検知手段とするものであり、集塵効率の低下する時期を適切に判断できるという作用を有する。
【0035】
また、本発明の請求項9記載の発明は、検知手段を集塵部の汚れを検知する汚れ検知手段とするものであり、集塵効率の低下する時期を適切に判断できるという作用を有する。
【0036】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。
【0037】
(実施の形態1)
まず、実施の形態1の構成を示す。
【0038】
図1に示すように、荷電部1は線状の荷電部放電電極2と荷電部対向電極板3とからなり、また、荷電部1の下流側には電極板5と電極板6を一定の間隔を開けて交互に積層した集塵部4を設けている。また、電極板5および電極板6は絶縁体である樹脂フィルムで被覆されている。
【0039】
荷電部1においては荷電部放電電極2に連通する荷電部放電電極端子8と、荷電部対向電極板3に連通する荷電部対向電極板端子9との間に5〜15kV、また、集塵部4の電極板5に連通する電極板端子10と、電極板6に連通する電極板端子11との間に2〜6kVの電位差を与えるように高圧電源7によってそれぞれの電極に所定の電圧が印加されている。ここで電極板端子10は正極、電極板端子11は負極となっている。
【0040】
ここでは、電極板5は粉塵を反発する電極板となっており、粉塵を反発する電極板とは、荷電部1にて粉塵が正極に帯電されて同一極性を持つことにより反発することを意味する。
【0041】
また、電極板6は粉塵を集塵する電極板となっており、集塵する電極板とは、荷電部1にて正極に帯電された粉塵が反対極性を持つ集塵する電極板にクーロン力により引き付けられ集塵することを意味する。ここでは、集塵する電極板6は接地されている。
【0042】
集塵部4の電源供給部分には、印加電圧停止手段12(一例としてタイマースイッチ)が設置されている。
【0043】
次に、実施の形態1の作用を示す。上記構成において、荷電部1を通過する粉塵に付着することで粉塵が帯電するため、帯電した粉塵は送風の流れにそって集塵部4に導入され、電極板5と電極板6の間で作られる電場の力を受けて主に集塵する電極板6に付着して取り除かれ、清浄な空気が集塵部4の後方から吹出される。
【0044】
ここで、集塵部4の集塵する電極板6に帯電した粉塵が付着して堆積するが、電極板端子10および電極板端子11に長時間通電を行うと、粉塵を反発する電極板5の絶縁フィルムの表面に存在する電荷が消滅して、粉塵を反発する電極板5と集塵する電極板6の間の電位差が減少するため、電極板端子10と電極板端子11に与えている電位差よりも少ない電位差となり、集塵部4の集塵性能が低下する傾向が現れる。
【0045】
そこで、印加電圧停止手段12としてのタイマースイッチを動作して、電極板端子10と電極板端子11に与えている印加電圧を短時間、例えば3分間だけ停止することで、粉塵を反発する電極板5の電気的特性を初期状態に戻すことができ、再度、電極板端子10と電極板端子11に電位差を加えれば、初期の状態の電位差を保つことができる。
【0046】
集塵効率を測定する際に上流側から荷電部1、集塵部4、送風機の順で集塵装置を構成し、送風機を運転することによって集塵装置に空気を流した。ここで集塵部4の粉塵を反発する電極板5と集塵する電極板6の間に印加電圧を60分与えた後に、印加電圧を3分間停止する動作を繰り返し、空気中の0.3μm以上の粒子径を有する粉塵の個数濃度をレーザーパーティクルカウンターで測定し、以下の算出式を用いて算出した。
集塵効率(%)=(1−(荷電部上流側の粉塵濃度)/(集塵部下流側の粉塵濃度))×100
【0047】
ここで横軸を経過時間、縦軸を集塵効率とする結果を表1に示す。表1は本発明の実施の形態1の経過時間における集塵効率の変化を測定した結果を示すグラフである。
【0048】
【表1】

【0049】
(実施の形態2)
実施の形態1と同一部分には同一符号を付与し、詳細な説明を省略する。実施の形態2の構成を示す。図2に示すように、集塵部4の電源供給部分には、電位極性変更手段13(一例としてタイマー切り替えスイッチ)が設置されている。
【0050】
次に、実施の形態2の作用を示す。図2および図3に示すように、電位極性変更手段13としてのタイマー切り替えスイッチを用いて、図2に示すように電極板端子10は正極、電極板端子11は負極である初期の状態から、図3に示すように電極板端子10は負極、電極板端子11は正極であるように極性を切り替えて逆の極性を与えることで、電極板端子10と電極板端子11に与えている電位差を保つことができる。これにより集塵性能の低下を防止するものである。
【0051】
電位極性の変更の一例として、集塵部4の電極板5と電極板6の間に印加電圧を、例えば60分与えた後に、電極板5と電極板6の極性を変化させてすぐに元に戻す動作を繰り返すものである。
【0052】
また、別の一例として、集塵部4の電極板5(すなわち粉塵を反発する電極板)と電極板6(すなわち粉塵を集塵する電極板)の間に印加電圧を、例えば60分与えた後に、電極板5と電極板6の極性を変化させ極性を切り替えたまま、すなわち電極板5を粉塵を集塵する電極および電極板6を粉塵を反発する電極として印加電圧を、例えば60分与えて動作を行い、これを繰り返すものである。
【0053】
(実施の形態3)
実施の形態1および実施の形態2と同一部分には同一符号を付与し、詳細な説明を省略する。実施の形態3の構成を示す。図4に示すように、荷電部1の上流側および集塵部4の下流側に粉塵濃度検知手段14としてのパーティクルカウンターを備えている。
【0054】
次に、実施の形態3の作用を示す。粉塵濃度検知手段14で荷電部上流側の粉塵濃度と集塵部下流側の粉塵濃度を測定することで、都度集塵効率を換算することで、集塵効率が90から95%以下に低下した場合に、集塵部4の印加電圧を停止したり、電極板5および電極板6の電位極性を変更することで集塵効率を長時間安定して高い水準にできる。
【0055】
(実施の形態4)
実施の形態1から実施の形態3と同一部分には同一符号を付与し、詳細な説明を省略する。実施の形態4の構成を示す。図4に示すように、集塵部4の下流側に汚れ検知手段15を備えている。
【0056】
次に、実施の形態4の作用を示す。汚れ検知手段15としての赤外線利用方式の粉塵センサで集塵部の粉塵による汚れ度合いを測定することで、集塵部4の印加電圧を停止したり、電極板5および電極板6の電位極性を変更することで集塵効率を長時間安定して高い水準にできる。
【産業上の利用可能性】
【0057】
本発明の集塵装置は、高い集塵性能を得ながら集塵部および荷電部ともにスパークを防止することが可能であるため、高い集塵性能と安全性が同時に求められる集塵装置、例えば工場のオイルミスト集塵機や家庭用空気清浄機、または給気型換気扇などに搭載する集塵デバイスとして有用である。
【符号の説明】
【0058】
1 荷電部
2 荷電部放電電極
3 荷電部対向電極板
4 集塵部
5 電極板
6 電極板
7 高圧電源
8 荷電部放電電極端子
9 荷電部対向電極板端子
10 電極板端子
11 電極板端子
12 印加電圧停止手段
13 電位極性変更手段
14 粉塵濃度検知手段
15 汚れ検知手段

【特許請求の範囲】
【請求項1】
粉塵を反発する電極板と集塵する電極板の少なくともどちらか一方を絶縁体で覆い、粉塵を反発する前記電極板と集塵する前記電極板を交互に積層した集塵部を備え、粉塵を反発する前記電極板と集塵する前記電極板に与える印加電圧を一定時間停止する印加電圧停止手段を備え、一定時間のみ印加電圧を停止した後に再度印加電圧を与える集塵装置。
【請求項2】
粉塵を反発する電極板と集塵する電極板の少なくともどちらか一方を絶縁体で覆い、粉塵を反発する前記電極板と集塵する前記電極板を交互に積層した集塵部を備え、粉塵を反発する前記電極板と集塵する前記電極板に与える電位の極性を変更する電位極性変更手段を備え、電位の極性を変更した後に元の極性に戻す集塵装置。
【請求項3】
電極板を絶縁体で覆い、前記電極板に導通する電極板端子の極性が交互になるように前記電極板を交互に積層した集塵部を備え、交互に積層された前記電極板の前記電極板端子に与える電位の極性を変更する電位極性変更手段を備え、電位の極性を一定の時間間隔で交互に変更する集塵装置。
【請求項4】
印加電圧停止手段をタイマースイッチとする請求項1記載の集塵装置。
【請求項5】
電位極性変更手段をタイマースイッチとする請求項2または3記載の集塵装置。
【請求項6】
印加電圧停止手段を起動する時期を検知する検知手段を備えた請求項1記載の集塵装置。
【請求項7】
電位極性変更手段を起動する時期を検知する検知手段を備えた請求項2または3記載の集塵装置。
【請求項8】
検知手段を粉塵の集塵部の前後の粉塵濃度を検知する粉塵濃度検知手段とする請求項7記載の集塵装置。
【請求項9】
検知手段を集塵部の汚れを検知する汚れ検知手段とする請求項7記載の集塵装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2011−31127(P2011−31127A)
【公開日】平成23年2月17日(2011.2.17)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−177364(P2009−177364)
【出願日】平成21年7月30日(2009.7.30)
【出願人】(000005821)パナソニック株式会社 (73,050)
【Fターム(参考)】