説明

難燃性ポリカーボネート組成物

燃焼時にわずかな量の煙しか放出しない熱可塑性成形組成物を開示する。この組成物は、芳香族(コ)ポリカーボネート95〜60パーセント、臭素置換オリゴカーボネート5〜40パーセント、およびペルフルオロアルカンスルホン酸のアルカリ金属またはアルカリ土類金属塩0.04〜0.2パーセントを含み、前記パーセントは全て組成物の重量に対する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ポリカーボネート組成物、より詳細には、燃焼時にわずかな量の煙しか放出しない組成物に関する。
【背景技術】
【0002】
難燃性ポリカーボネート組成物は、既知であり、建築および輸送の分野に幅広い適用性が見出されている。関連特許文献としては、米国特許第4,174,432号および第4,093,589号を含む多数の交付済み特許が挙げられる。ポリカーボネートに好適な難燃剤は商業的に広く入手可能である。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
煙の抑制は、しばしば建築または輸送の用途を対象とする高分子材料の合格判定基準の1つとして特記されており、燃焼時に生成する煙を抑制する手段が、長い間模索されている。
【課題を解決するための手段】
【0004】
発明の概要
燃焼時にわずかな量の煙しか放出しない熱可塑性成形組成物を開示する。この組成物は、芳香族(コ)ポリカーボネート95〜60パーセント、臭素置換オリゴカーボネート5〜40パーセント、およびペルフルオロアルカンスルホン酸のアルカリ金属またはアルカリ土類金属塩0.04〜0.2パーセントを含み、これらのパーセントは全て組成物の重量に対する。
【0005】
発明の詳細な説明
本発明の、燃焼性が低く、驚くほど低い煙生成を示す熱可塑性成形組成物は、
芳香族(コ)ポリカーボネート95〜60パーセント、好ましくは90〜70パーセント、
臭素置換オリゴカーボネート5〜40パーセント、好ましくは10〜30パーセント、および
ペルフルオロアルカンスルホン酸のアルカリ金属またはアルカリ土類金属塩0.04〜0.2パーセント、好ましくは0.06〜0.12パーセント、最も好ましくは0.06〜0.09パーセント
を含み、これらのパーセントは全て組成物の重量に対する。好ましい態様は、ASTM D−1003に従って厚さ3.2mmの試験片において測定される全体光透過率が少なくとも60%、好ましくは70%、より好ましくは85%である透明組成物に関する。
【0006】
本発明との関連で使用される用語、ポリカーボネートは、ホモポリカーボネートおよびコポリカーボネート(ポリエステルカーボネートを含む。)をいう。ポリカーボネートは既知であり、それらの構造および製造方法は、例えば、米国特許第3,030,331号、第3,169,121号、第3,395,119号、第3,729,447号、第4,255,556号、第4,260,731号、第4,369,303号、第4,714,746号および第6,306,507号に開示されており、これらの全ては参照することによって本明細書中に組み込まれる。これらのポリカーボネートの重量平均分子量は、一般的に、10,000〜200,000、好ましくは19,000〜80,000であり、それらのASTM D−1238による300℃におけるメルトフローレートは、約1〜約65g/10分、好ましくは約2〜35g/10分である。それらは、例えば、既知の二相界面法による、炭酸誘導体、例えばホスゲン、と、ジヒドロキシ化合物と、からの重縮合によって製造されうる(ドイツ国公開特許第2,063,050号、第2,063,052号、第1,570,703号、第2,211,956号、第2,211,957号および第2,248,817号、フランス国特許第1,561,518号、並びにH.Schnellによるモノグラフ“Chemistry and Physics of Polycarbonates”,Interscience Publishers,ニューヨーク,ニューヨーク,1964年参照。これらは全て参照することによって本明細書中に組み込まれる。)。
【0007】
この関連で、本発明のポリカーボネートの製造に好適なジヒドロキシ化合物は、構造式(1)または(2)
【化1】

(式中、
A は、炭素原子を1〜8個有するアルキレン基、炭素原子を2〜8個有するアルキリデン基、炭素原子を5〜15個有するシクロアルキレン基、炭素原子を5〜15個有するシクロアルキリデン基、単結合、カルボニル基、酸素原子、硫黄原子、−SO−または−SOまたは
【化2】

に一致する基であり、
eおよびg は、いずれも0〜1の数であり、
Z は、F、Cl、BrまたはC〜C−アルキルであり、いくつかのZ基が1つのアリール基における置換基である場合、互いに同一であっても異なっていてもよく、
d は、0〜4の整数であり、かつ、
f は、0〜3の整数である。)
に一致する。
【0008】
本発明の実施に有用なジヒドロキシ化合物は、ヒドロキノン、レソルシノール、ビス−(ヒドロキシフェニル)−アルカン、ビス−(ヒドロキシフェニル)−エーテル、ビス−(ヒドロキシフェニル)−ケトン、ビス−(ヒドロキシフェニル)−スルホキシド、ビス−(ヒドロキシフェニル)−スルフィド、ビス−(ヒドロキシフェニル)−スルホン、およびα,α−ビス−(ヒドロキシフェニル)−ジイソプロピルベンゼン、並びにそれらの核アルキル化化合物である。これらおよび別の好適な芳香族ジヒドロキシ化合物は、例えば、米国特許第5,105,004号、第5,126,428号、第5,109,076号、第5,104,723号、第5,086,157号、第3,028,356号、第2,999,835号、第3,148,172号、第2,991,273号、第3,271,367号、および第2,999,846号に記載されており、これらは全て参照することによって本明細書中に組み込まれる。
【0009】
好適なビスフェノールの更なる例は、2,2−ビス−(4−ヒドロキシ−フェニル)−プロパン(ビスフェノールA)、2,4−ビス−(4−ヒドロキシフェニル)−2−メチル−ブタン、1,1−ビス−(4−ヒドロキシフェニル)−シクロヘキサン、α,α’−ビス−(4−ヒドロキシ−フェニル)−p−ジイソプロピルベンゼン、2,2−ビス−(3−メチル−4−ヒドロキシフェニル)−プロパン、2,2−ビス−(3−クロロ−4−ヒドロキシフェニル)−プロパン、ビス−(3,5−ジメチル−4−ヒドロキシフェニル)−メタン、2,2−ビス−(3,5−ジメチル−4−ヒドロキシフェニル)−プロパン、ビス−(3,5−ジメチル−4−ヒドロキシフェニル)−スルフィド、ビス−(3,5−ジメチル−4−ヒドロキシ−フェニル)−スルホキシド、ビス−(3,5−ジメチル−4−ヒドロキシフェニル)−スルホン、ジヒドロキシ−ベンゾフェノン、2,4−ビス−(3,5−ジメチル−4−ヒドロキシフェニル)−シクロヘキサン、α,α’−ビス−(3,5−ジメチル−4−ヒドロキシフェニル)−p−ジイソプロピル−ベンゼン、1,1−ビス−(4−ヒドロキシ−フェニル)−3,3,5−トリメチルシクロヘキサン、4,4’−ジヒドロキシジフェニル、および4,4’−スルホニルジフェノールである。
【0010】
特に好ましいビスフェノールの例は、2,2−ビス−(4−ヒドロキシ−フェニル)−プロパン、2,2−ビス−(3,5−ジメチル−4−ヒドロキシフェニル)−プロパン、1,1−ビス−(4−ヒドロキシフェニル)−シクロヘキサンおよび4,4’−ジヒドロキシジフェニルおよび1,1−ビス−(4−ヒドロキシ−フェニル)−3,3,5−トリメチルシクロヘキサンである。
【0011】
最も好ましいビスフェノールは、2,2−ビス−(4−ヒドロキシフェニル)−プロパン(ビスフェノールA)である。
【0012】
本発明のポリカーボネートは、その構造中に1種類以上の芳香族ジヒドロキシ化合物から誘導されたユニットを伴ってもよい。
【0013】
本発明のポリカーボネートは、その中に分枝剤として少量、例えば、0.05〜2.0mol%(ビスフェノールに対する。)、のポリヒドロキシル化合物を縮合することによって分枝されていてもよい。ポリカーボネートとの関連で好適なそのような分枝剤は、既知であり、米国特許第4,185,009号、第5,367,044号、第6,528,612号、および第6,613,869号(参照することによって本明細書中に組み込まれる。)に開示されている薬品が挙げられ、好ましい分枝剤としては、イサチンビスフェノールおよび1,1,1−トリス−(4−ヒドロキシフェニル)エタン(THPE)が挙げられる。
【0014】
このタイプのポリカーボネートは、例えば、ドイツ国公開特許第1,570,533号、第2,116,974号および第2,113,374号、英国特許第885,442号および第1,079,821号、並びに米国特許第3,544,514号に記述されている。この目的のために使用されうるポリヒドロキシル化合物のいくつかの例は、フロログルシノール、4,6−ジメチル−2,4,6−トリ−(4−ヒドロキシ−フェニル)−ヘプタン、1,3,5−トリ−(4−ヒドロキシフェニル)−ベンゼン、1,1,1−トリ−(4−ヒドロキシフェニル)−エタン、トリ−(4−ヒドロキシフェニル)−フェニルメタン、2,2−ビス−[4,4−(4,4’−ジヒドロキシジフェニル)]−シクロヘキシル−プロパン、2,4−ビス−(4−ヒドロキシ−1−イソプロピリデン)−フェノール、2,6−ビス−(2’−ジヒドロキシ−5’−メチルベンジル)−4−メチル−フェノール、2,4−ジヒドロキシ安息香酸、2−(4−ヒドロキシフェニル)−2−(2,4−ジヒドロキシ−フェニル)−プロパンおよび1,4−ビス−(4,4’−ジヒドロキシトリフェニルメチル)−ベンゼンである。別の多官能性化合物のいくつかは、2,4−ジヒドロキシ−安息香酸、トリメシン酸、塩化シアヌルおよび3,3−ビス−(4−ヒドロキシフェニル)−2−オキソ−2,3−ジヒドロインドールである。
【0015】
上記重縮合プロセスに加えて、本発明のポリカーボネートの製造に関する別のプロセスは、均質相における重縮合およびエステル交換である。好適なプロセスは、米国特許第3,028,365号、第2,999,846号、第3,153,008号、および第2,991,273号に開示されている(参照することによって全て本明細書中に組み込む。)。
【0016】
ポリカーボネートの好ましい製造プロセスは、界面重縮合法である。本発明のポリカーボネートの形成において別の合成方法(例えば米国特許第3,912,688号に開示されている。参照することによって本明細書中に組み込む。)を使用してもよい。
【0017】
好適なポリカーボネート樹脂は、例えば、商標Makrolonのもとでペンシルヴェニア州ピッツバーグのBayer MaterialScience LLCから市販されている。
【0018】
本発明の臭素置換オリゴカーボネートは、
【化3】

(式中、R、R、RおよびRは、互いに独立して、H、BrまたはCHであり、但し、R、R、R、Rの少なくとも1つはBrである。)
に一致する少なくともいくつかの構造ユニットを含む。好ましい態様において、オリゴカーボネートは、フェニル、p−tert−ブチルフェニル、クミル、ノニルフェニル、およびiso−ノニルフェニル基からなる群から選択される末端基を含む。
【0019】
臭素含量が重量に対して40パーセントよりも多く、好ましくは50〜55パーセントであり、かつ、
【化4】

に一致するオリゴカーボネートが最も好適である。
【0020】
本発明の組成物との関連で好適な無機塩は、ペルフルオロアルカンスルホン酸のアルカリ金属塩またはアルカリ土類金属塩である。そのような塩の例としては、ペルフルオロブタンスルホン酸ナトリウムおよびカリウム、ペルフルオロメチルブタンスルホン酸ナトリウムおよびカリウム、ペルフルオロオクタンスルホン酸ナトリウムおよびカリウム、ペルフルオロメタンスルホン酸ナトリウムおよびカリウム、ペルフルオロエタンスルホン酸ナトリウムおよびカリウム、ペルフルオロプロパンスルホン酸ナトリウムおよびカリウム、ペルフルオロヘキサンスルホン酸ナトリウムおよびカリウム、ペルフルオロヘプタンスルホン酸ナトリウムおよびカリウム、テトラエチルアンモニウムペルフルオロブタンスルホネート、テトラエチルアンモニウムペルフルオロメチルブタンスルホネートなど並びにそれらの混合物が挙げられる。
【0021】
そのようなスルホネートまたはそれらの混合物を、ポリカーボネートにその製造中に添加しても、完成ポリカーボネートの溶融物に、例えば押出機を使用する均質化によって、またはポリカーボネート樹脂における完全分散を保証する任意の別の好適な手段によって添加してもよい。そのような好適な方法のいくつかは、例えば、米国特許第3,509,091号(参照することによって本明細書中に組み込まれる。)に記述されている。
【0022】
本発明の組成物は、更に、1以上の常套の機能性添加剤、例えば帯電防止剤、酸化防止剤、別の難燃剤、滑剤、離型剤、着色剤、蛍光増白剤および紫外線安定剤、も含みうる。好適な紫外線吸収剤としては、ヒドロキシベンゾフェノン、ヒドロキシベンゾトリアゾール、ヒドロキシベンゾトリアジン、シアノアクリレート、オキサニリド、およびベンズオキサジノンが挙げられる。好適な安定剤としては、カルボジイミド、例えばビス−(2,6−ジイソプロピルフェニル)カルボジイミドおよびポリカルボジイミド、ヒンダード・アミン(hindered amine)光安定剤、ヒンダード・フェノール(例えば、Irganox 1076(CAS番号2082−79−3)、Irganox 1010(CAS番号6683−19−8))、ホスファイト(例えばIrgafos 168(CAS番号31570−04−4)、Sandostab P−EPQ(CAS番号119345−01−6)、Ultranox 626(CAS番号26741−53−7)、Ultranox 641(CAS番号161717−32−4)、Doverphos S−9228(CAS番号154862−43−8))、トリフェニルホスフィン、および亜リン酸が挙げられる。好適な加水分解安定剤としては、エポキシド、例えばJoncryl ADR−4368−F、Joncryl ADR−4368−S、Joncryl ADR−4368−L、脂環式エポキシ樹脂ERL−4221(CAS番号2386−87−0)が挙げられる。好適な別の難燃剤としては、リン化合物、例えばトリブチルホスフェート、トリフェニルホスフェート、トリクレシルホスフェート、ジフェニルクレシルホスフェート、ジフェニルオクチルホスフェート、ジフェニル−2−エチルクレシルホスフェート、トリ−(イソプロピルフェニル)ホスフェート、メチルホスホン酸ジメチルエステル、メチルホスホン酸ジフェニルエステル、フェニルホスホン酸ジエチルエステル、トリフェニルホスフィンオキシド、トリクレシルホスホンオキシドおよびハロゲン化化合物が挙げられる。
【0023】
そのような安定剤添加剤は、当業者に既知であり、標準的参考文献、例えば“Plastics Additives Handbook”,第5版,H.Zweifel編,Hanser Publishers(参照することによって本明細書中に組み込む。)、に開示されている。添加剤は、好ましくはポリカーボネートの総重量に対して0.01%から全部で約30%までの有効量で使用されうる。
【0024】
本発明の成形組成物は、射出成形および押出を含む熱可塑性プロセスのいずれかによる物品に好適である。
【実施例】
【0025】
下記組成物を、常套の方法で製造し、試験した。例示の組成物の製造に使用した材料は以下のものである:
ポリカーボネート:メルト・フロー・インデックが10g/10分であるスビスフェノールAベースのホモポリカーボネートである、Bayer MaterialScience LLCの製品であるMakrolon 2808(メルト・フロー・インデックスは、ASTM D−1238に従って、300℃において、1.2kgで測定した。)。
TBOC
【化5】

に一致する、Chemtura Corporationの製品である、ビスフェノールAベースの四臭素化オリゴカーボネート。
:ペルフルオロブタンスルホン酸カリウム
【0026】
組成の調製は常套であり、当業者によく知られている手順に従った。
【0027】
以下に記録する衝撃強さは、ASTM D−256に従って測定し、曲げ弾性率は、ASTM D−790に従って測定した。煙の抑制および放熱特性は、ASTM E−1354に従って測定した。
【0028】
下記表は、例示の組成物の構成を示す。これらの組成物のそれぞれのポリカーボネート含量は、100パーセントに対する。
【0029】
【表1】

【0030】
このデータは、塩を含まない対応組成物のセットと比較して、本発明の組成物を特徴付ける、驚くほど低い煙放出レベルを示す。
【0031】
本発明を説明の目的で上記に詳細に説明したが、そのような詳細は単にその目的のためであり、特許請求の範囲によって制限される場合を除いて本発明の精神および範囲から逸脱せずに当業者によって変形がなされうることが理解されるべきである。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
芳香族(コ)ポリカーボネート95〜60パーセント、臭素置換オリゴカーボネート5〜40パーセント、およびペルフルオロアルカンスルホン酸のアルカリ金属もしくはアルカリ土類金属塩0.04〜0.2パーセントを含有する熱可塑性成形組成物であって、該パーセントが全て該組成物の重量に対する、熱可塑性成形組成物。
【請求項2】
該(コ)ポリカーボネートが90〜70パーセントの量で存在する、請求項1に記載の組成物。
【請求項3】
該臭素置換オリゴカーボネートが10〜30パーセントの量で存在する、請求項1に記載の組成物。
【請求項4】
該塩が0.06〜0.12パーセントの量で存在する、請求項1に記載の組成物。
【請求項5】
該(コ)ポリカーボネートが、2,2−ビス−(4−ヒドロキシフェニル)−プロパン、2,2−ビス−(3,5−ジメチル−4−ヒドロキシフェニル)−プロパン、1,1−ビス−(4−ヒドロキシフェニル)−シクロヘキサンおよび4,4’−ジヒドロキシジフェニルからなる群から選択される少なくとも1つのメンバーから誘導される、請求項1に記載の組成物。
【請求項6】
該オリゴカーボネートが
【化1】

(式中、
、R、RおよびR は、互いに独立して、H、Br、またはCHであり、但し、R、R、R、Rの少なくとも1つがBrである。)
に一致する少なくともいくつかの構造ユニットを含む、請求項1に記載の組成物。
【請求項7】
前記オリゴカーボネートが、フェニル、p−tert−ブチルフェニル、クミル、ノニルフェニルおよびiso−ノニルフェニル基からなる群から選択される末端基を含む、請求項6に記載の組成物。
【請求項8】
該オリゴカーボネートが構造的に
【化2】

(式中、nは3〜5である。)
に一致する、請求項1に記載の組成物。
【請求項9】
該塩が、ペルフルオロブタンスルホン酸ナトリウム、ペルフルオロブタンスルホン酸カリウム、ペルフルオロメチルブタンスルホン酸ナトリウム、ペルフルオロメチルブタンスルホン酸カリウム、ペルフルオロオクタンスルホン酸ナトリウム、ペルフルオロオクタンスルホン酸カリウム、ペルフルオロメタンスルホン酸ナトリウム、ペルフルオロメタンスルホン酸カリウム、ペルフルオロエタンスルホン酸ナトリウム、ペルフルオロエタンスルホン酸カリウム、ペルフルオロプロパンスルホン酸ナトリウム、ペルフルオロプロパンスルホン酸カリウム、ペルフルオロヘキサンスルホン酸ナトリウム、ペルフルオロヘキサンスルホン酸カリウム、ペルフルオロヘプタンスルホン酸ナトリウム、ペルフルオロヘプタンスルホン酸カリウム、テトラエチルアンモニウムペルフルオロブタンスルホネート、およびテトラエチルアンモニウムペルフルオロメチルブタンスルホネートからなる群から選択される少なくとも1つのメンバーである、請求項1に記載の組成物。
【請求項10】
芳香族(コ)ポリカーボネート90〜70パーセント、
【化3】

に一致する臭素置換オリゴカーボネート10〜30パーセントおよびペルフルオロブタンスルホン酸カリウム0.06〜0.12パーセントを含有する熱可塑性成形組成物であって、該パーセントが全て該組成物の重量に対する、熱可塑性成形組成物。
【請求項11】
芳香族(コ)ポリカーボネート90〜70パーセント、
【化4】

に一致する臭素置換オリゴカーボネート10〜30パーセント、およびペルフルオロブタンスルホン酸カリウム0.06〜0.09パーセントを含有する透明熱可塑性成形組成物であって、該パーセントが全て該組成物の重量に対し、ASTM D−1003に従って厚さ3.2mmの試験片に対して測定される前記組成物の全体光透過率が少なくとも85%である、透明熱可塑性成形組成物。
【請求項12】
請求項1に記載の組成物を含有する製品。
【請求項13】
請求項10に記載の組成物を含有する製品。
【請求項14】
請求項11に記載の組成物を含有する製品。

【公表番号】特表2010−535889(P2010−535889A)
【公表日】平成22年11月25日(2010.11.25)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−519955(P2010−519955)
【出願日】平成20年8月4日(2008.8.4)
【国際出願番号】PCT/US2008/009363
【国際公開番号】WO2009/020575
【国際公開日】平成21年2月12日(2009.2.12)
【出願人】(503349707)バイエル・マテリアルサイエンス・リミテッド・ライアビリティ・カンパニー (178)
【氏名又は名称原語表記】Bayer MaterialScience LLC
【Fターム(参考)】