説明

電力変換のための回路および方法

【課題】ソーラーパネルによって発生される電力は、安定していない可能性がある。
【解決手段】電力変換回路は、ソーラーパネルと電力変換器とを備えている。ソーラーパネルは、出力電圧を有する電力を供給するために動作可能である。ソーラーパネルに接続されている電力変換器は、充電モードおよび給電モードで選択的に動作することができる。電力変換器は、充電モード中、ソーラーパネルから電源に電力を伝達して、出力電圧を閾値電圧に維持する。電力変換器は、給電モード中、電源から負荷に電力を配電する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電力変換のための回路および方法に関する。
本出願は、"Charging and Boost Circuit and System"と題された、2008年10月27日に出願された米国仮出願第61/197,494号に対する優先権を主張し、ここでの引用により、その全てを本願明細書に組み込むものとする。
【背景技術】
【0002】
ソーラー(solar)エネルギーシステムは、光起電性パネルまたはソーラーパネルを有していて、それは、それが光にさらされるときに、直流(DC)電力を発生させることができる。ソーラーパネルは、正負(PN)接合構造を有していて、PN接合ダイオードと同様の特性を有している。光子がPN接合に衝突すると、PN接合の電子と正孔の再結合が、電流を生ずることができる。しかし、ソーラーパネルは、動作環境、例えば光学濃度、天気、場所、および温度に応じた電力を供給する。従って、発生される電力は、安定していない可能性がある。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0003】
一実施形態において、電力変換回路は、ソーラーパネルと電力変換器とを備えている。ソーラーパネルは、出力電圧を有する電力を供給するために動作可能である。ソーラーパネルに接続されている電力変換器は、充電モードおよび給電モードで選択的に動作することができる。電力変換器は、充電モード中、ソーラーパネルから電源に電力を伝達して、出力電圧を閾値電圧に維持する。電力変換器は、給電モード中、電源から負荷に電力を配電する。
【0004】
請求された内容の実施形態の特徴および効果は、以下の詳細な説明が進むにつれて、明らかになるであろう。そして、図面の参照の際に、同じ数字は同じ部分を表す。
【図面の簡単な説明】
【0005】
【図1】本発明の一実施形態による電力変換回路の回路図を示している。
【図2】本発明の一実施形態による、ソーラーパネルの電流対電圧のグラフの一例を示している。
【図3】本発明の一実施形態による、異なる照度レベル下でのソーラーパネルに対する電流対電圧のグラフの他の例を示している。
【図4】本発明の一実施形態による、図1のレギュレータの一例を示している。
【図5】本発明の一実施形態による、電力変換回路の他の回路図を示している。
【図6】本発明の一実施形態による、電力変換回路によって実行される動作のフローチャートを示している。
【発明を実施するための形態】
【0006】
以下、本発明の実施形態に対する詳細な説明がなされる。本発明が、これらの実施形態に関連して記載されるが、それらは、本発明をこれらの実施形態に限定することを意図しているわけではないことは理解されよう。それどころか、本発明は、添付した請求項によって定義される本発明の精神および範囲の中に含まれ得る代替案、変形例および等価物をカバーすることを意図している。
【0007】
さらに、以下の本発明の詳細な説明の中で、多数の特定の詳細が、本発明の完全な理解を提供するために記載される。しかし、本発明が、これらの特定の詳細なしで実施され得ることは、当業者によって認められるであろう。他の例において、周知の方法、手順、構成要素、および回路は、本発明の態様を不必要に不明瞭にしないように、詳細に記載されない。
【0008】
本開示による実施形態は、電力変換回路を提供する。この電力変換回路は、電力変換器および電源、例えば、ソーラーパネルを備えている。ソーラーパネルは、光のパワーを電力に変換することができ、かつ出力電圧を供給することができる。電力変換器は、ソーラーパネルの出力電圧に従って、少なくとも充電モードおよび給電モードで選択的に動作することができる。充電モード中、電力変換器は、ソーラーパネルから電池に電力を伝達することができる。給電モード中、電力変換器は、電池から負荷に電力を配電することができる。
【0009】
一実施形態において、電力変換器は、ソーラーパネルの出力電圧と閾値電圧との比較結果に従って動作モードを選択することができる。好都合にも、充電モードで、電力変換器は、ソーラーパネルが最大電力出力を発生することができるようにソーラーパネルの出力電圧または電流を制御する(例えば、ソーラーパネルの出力電圧を閾値電圧に維持する)ことができる。従って、電力変換回路の効率は改善され得る。さらに、電力変換器は、単一の電力段、例えば、スイッチング回路およびインダクタを用いて、充電モードおよび給電モードにおいて異なる電力変換を実行する。従って、電力変換回路は、単純化することができ、かつ電力変換回路のコストは、下げることができる。
【0010】
図1は、本発明の一実施形態による、電力変換回路100の回路図である。電力変換回路100は、ソーラーパネル102と、電池134と、電力変換器103と、負荷138とを備えている。一実施形態において、負荷138は、直列に接続されたLED 138A,138B,… 138Nを持つ発光ダイオード(LED)列を有している。ソーラーパネル102に接続される電力変換器103は、電池134を充電するため、およびLED列138に給電するために動作可能である。電力変換器103は、ダイオード108と、コントローラ110と、ハイ(high)側スイッチ126、ロー(low)側スイッチ128、およびインダクタ130を含む電力段180を有している。
【0011】
ソーラーパネル102およびLED列138は、ハイ側スイッチ126に接続されている。電池134は、インダクタ130および抵抗132を通してハイ側スイッチ126およびロー側スイッチ128に接続されている。一実施形態において、単一の電力段180が、ソーラーパネル102からの電力によって電池134を充電するため、またはLED列138に給電するために電池134の電圧を上げるために用いられる。キャパシタ136が、LED列138に給電するときに出力電圧/電流のリプルをフィルタリングするために、LED列138と並列に接続されていてもよい。
【0012】
一実施形態において、スイッチ126および128は、金属酸化膜半導体電界効果トランジスタ(MOSFET)であってもよい。電池134は、1つ以上の電池セルを有する再充電可能な電池パック、例えばリチウムイオン(LiIon)電池セル、ニッケルカドミウム(NiCd)電池セル、または鉛酸蓄電池セル等であってもよい。
【0013】
コントローラ110は、ハイ側スイッチ126およびロー側スイッチ128をそれぞれ制御するためのハイ側スイッチ駆動信号114およびロー側スイッチ駆動信号116を含む制御信号を生成するように構成され得る。コントローラ110は、更に、いくつかの入力ピン、例えば電圧検出パネル(VSP)ピン112、ICHPピン118、ICHMピン120、CSPピン122、およびCSNピン124を有していてもよい。一実施形態において、コントローラ110は、レギュレータ160およびドライバ170を有している。レギュレータ160は、入力ピンに接続されていて、調整信号190を生成する。一実施形態において、調整信号190は、パルス幅変調(PWM)信号である。レギュレータ160に接続されているドライバ170は、調整信号190に従って駆動信号114および116を生成するために動作可能である。一実施形態において、ハイ側スイッチ126およびロー側スイッチ128は、駆動信号114および116によって交互にイネーブルにされる。調整信号190がPWM信号であると仮定すると、PWM信号がハイ状態にあるとき、ハイ側スイッチ126はイネーブルにされ、ロー側スイッチ128はディスエーブルにされ得る。この状態は、本開示においては、スイッチオン状態と呼ばれる。同様に、PWM信号がロー状態にあるとき、ハイ側スイッチ126はディスエーブルにされ、ロー側スイッチ128はイネーブルにされ得る。この状態は、本開示においては、スイッチオフ状態と呼ばれる。従って、スイッチオフ状態の期間に対するスイッチオン状態の期間の比率は、PWM信号のデューティサイクルによって決定され得る。
【0014】
電力変換器103は、充電モードおよび給電モードを含むが、これらに限定されるわけではない複数の動作モードで動作することができる。昼間の間、または比較的明るい環境において、ソーラーパネル102は、光のパワーを電力に変換することができ、電力変換器103は、充電モードで動作することができる。例えば、電力変換器103は、ソーラーパネル102から電池134に電力を伝達することによって電池134を充電する。さらに、図1の例では、ソーラーパネル102は、充電モード中、電池134を充電し、同時にLED列138に給電することができる。夜間の間、または比較的暗い環境において、電力変換器103は、給電モードで動作することができる。例えば、電力変換器103は、電池134からLED列138に電力を配電することによってLED列138に給電する。ソーラーパネル102は、それが光(例えば、人工の光または日光)にさらされるとき、ノード152で出力電圧VSOLARおよび出力電流ISOLARを有する電力を発生することができる。ソーラーパネル102の特性は、図2および図3に示されている。
【0015】
一実施形態において、電力変換器103は、出力電圧VSOLARを監視して、出力電圧VSOLARに従って充電モードおよび給電モードで選択的に動作することができる。充電モードまたは給電モードで動作するための条件は、出力電圧VSOLARを示しているVSPピンでの電圧によって決定され得る。VSPピンでの電圧が閾値電圧より高い場合(例えば、ソーラーパネル102が比較的明るい光の条件下にあるとき)、電力変換器103は充電モードで動作することができる。VSPピンでの電圧が閾値電圧より低い場合(例えば、ソーラーパネル102が比較的暗い光の条件下にあるとき)、電力変換器103は給電モードで動作することができる。
【0016】
上述したように、スイッチオフ状態の期間に対するスイッチオン状態の期間の比率は、PWM信号190のデューティサイクルによって決定され得る。さらに、スイッチオフ状態の期間に対するスイッチオン状態の期間の比率は、充電モード中に電池134を通って流れる充電電流ICHARGEと、給電モード中にLED列138を通って流れるLED動作電流ILED_ONとを決定する。従って、充電電流ICHARGEおよびLED動作電流ILED_ONは、PWM信号190によって調整され得る。充電モードにおいて、PWM信号190は、充電電流ICHARGEを調整することによって、ソーラーパネル102から出力されるソーラーパネル電流ISOLARを調整する。
【0017】
図2は、本発明の一実施形態による、ソーラーパネル102の電流対電圧のグラフ200の一例を示している。一実施形態において、図2の例の中で、特定の光照度レベル下で、ソーラーパネル102が点202(本開示の中では最大電力点と呼ばれる)で働くとき、ソーラーパネル102は最も高い電力を発生することができる。最大電力点202で、ソーラーパネル電流ISOLAR_MPPとソーラーパネル電圧VSOLAR_MPPの積は、最大レベルに達することができる。さらに、ソーラーパネル電流ISOLARが減少すると、ソーラーパネル電圧VSOLARは増加する。与えられたソーラーパネル102に対して、ひとたび製造されれば、ソーラーパネル電流ISOLAR_MPPおよびソーラーパネル電圧VSOLAR_MPPは決定され得る。例えば、ユーザは、ソーラーパネル102のデータシート/仕様書から、これらのパラメータを得ることができる。
【0018】
図3は、本発明の一実施形態による、異なる照度レベル下でのソーラーパネル102の電流対電圧のグラフ300の他の例を示している。曲線302〜310によれば、光の照度レベルが減少すると、ソーラーパネル102の出力電流ISOLARおよび出力電圧VSOLARも減少し得る。同様に、光の照度レベルが増加すると、ソーラーパネル102の出力電流ISOLARおよび出力電圧VSOLARも増加し得る。従って、光の照度レベルが低下した場合に、ソーラーパネル102は、出力電流ISOLARを減らすことによって、およびその逆によって、最大電力点で動作することを維持することができる。換言すれば、出力電流ISOLARを制御することによって、ソーラーパネル102の出力電圧VSOLARは、ソーラーパネル102が最大電力点で働くことができるようなレベルVSOLAR_MPPに調整され得る。
【0019】
図1に戻り、ソーラーパネル電圧VSOLAR_MPPは、予め定めることができる。またはコントローラ110の中にプログラムすることができる。2つの抵抗104および106を有する分圧器に接続されているコントローラ110のVSPピン112は、ソーラーパネル電圧VSOLARを検出することができる。ソーラーパネル電流ISOLARは、電池134を充電するために、インダクタ130および抵抗132を通って流れることができる。抵抗132の両端での電圧降下VI_CHARGEは、充電電流ICHARGEを示していて、コントローラ110のICHPピン118およびICHMピン120を介して検出され得る。
【0020】
コントローラ110のICHPピン118およびICHMピン120は、電池134に直列に接続された抵抗132に接続されている。充電電流ICHARGEは、ICHPピン118とICHMピン120との間の電圧差VI_CHARGEから検出または算出され得る。一実施形態において、充電電流ICHARGEの予め定められた最大レベルICHARGE_MAXを示している予め定められた基準電圧VICHPM_MPPは、コントローラ110の中にプログラムされ得る。好都合にも、コントローラ110は、VI_CHARGEをVICHPM_MPPと比較することによって、充電電流ICHARGEを最大レベルICHARGE_MAXと比較することができる。このような方法で、電力変換器103は、電池134が過電流状態を被るのを防止するために、充電電流ICHARGEを、予め定められた最大レベルICHARGE_MAXより下に保つことができる。
【0021】
コントローラ110は、インダクタ130がソーラーパネル102と接地点に交互に接続され得るように、ハイ側スイッチ126とロー側スイッチ128を交互にイネーブルにすることができる。従って、スイッチ126および128は、充電電流ICHARGEおよび/またはソーラーパネル電圧VSOLARを調整するために用いられ得る。
【0022】
昼間の間、周囲の光が十分明るいとき、ソーラーパネル102は、ノード152でソーラーパネル電圧VSOLARを生成することができる。電圧VSOLARは、コントローラ110によってVSPピン112で検出され得る。最大電力点での電圧VSOLAR_MPPを示している予め定められた基準電圧VVSP_MPPは、コントローラ116の中にプログラムされ得る。基準電圧VVSP_MPPは、以下の式(1)によって決定され得る。
VVSP_MPP = VSOLAR_MPP * R106 / (R104+R106) (1)
ここで、R104は抵抗104の抵抗値を表し、R106は抵抗106の抵抗値を表している。VSPピンでの電圧が、予め定められた基準電圧VVSP_MPP以上であれば、電力変換器103は、充電モードで動作することができる。ダイオード108は、順バイアスされて、電池134をソーラーパネル102に接続する。ソーラーパネル102からの電流ISOLARが、電池134を充電するために、インダクタ130を通って流れ得るように、コントローラ110は、ハイ側スイッチ126およびロー側スイッチ128を制御することができる。
【0023】
充電モードにおいて、電力変換器103は、電池134の充電電流ICHARGEを調整することによって、ソーラーパネル102の出力電圧VSOLARを閾値電圧VSOLAR_MPPに維持することができる。より詳しくは、一実施形態において、コントローラ110は、VSPピン112で検出された電圧を基準電圧VVSP_MPPと比較することができ、従ってPWM信号190を調整することができる。例えば、VSPピン112で検出された電圧が基準電圧VVSP_MPPより高い場合、コントローラ110は、例えば、コントローラ110によって提供されるPWM信号190のデューティサイクルを増加させることによって、ハイ側スイッチ126のオフ時間の期間に対するオン時間の期間の比率を増加させ、かつロー側スイッチ128のオフ時間の期間に対するオン時間の期間の比率を減少させることができる。このようにして、充電電流ICHARGEは増加させられ得る。従って、ソーラーパネル102の出力電流ISOLARは、出力電圧VSOLARを減少させるために、増加させられ得る。好都合にも、充電モードの間、ソーラーパネル102は、出力電圧VSOLARをVSOLAR_MPPに調整することによって、最大電力点で動作することができる。換言すれば、充電モード中、ソーラーパネル102の最大電力出力が電池134に伝達され得る。従って、電力変換回路100の効率は改善され得る。
【0024】
周囲の光が比較的暗いとき、ノード152での電圧VSOLARは減少して、ソーラーパネル102によって発生される電力は、電池134を充電することができない。一実施形態において、VSPピンでの電圧が基準電圧VVSP_MPPより低い場合、電力変換器103は給電モードで動作することができる。ダイオード108は、逆バイアスされて、電池134をソーラーパネル102から切り離す。この状況において、インダクタ130の中に蓄積されていた電力が消費されるまで、充電電流ICHARGEは減少する。インダクタ130を通って流れている電流が逆転した後に、電力変換器103は給電モードに入り、その中で、電池134の電圧は、昇圧されて、LED列138に給電される。
【0025】
電力変換器103が給電モードで動作するとき、電池134の電圧は、LED列138を駆動するために、ハイ側スイッチ126およびロー側スイッチ128を交互にイネーブルにすることによって昇圧され得る。例えば、ハイ側スイッチ126がディスエーブルにされ、かつロー側スイッチ128がイネーブルにされるとき、電池134からの電流は、インダクタ130を通って流れることができ、電力はインダクタ130の中に蓄積され得る。ハイ側スイッチ126がイネーブルにされ、かつロー側スイッチ128がディスエーブルにされるとき、電流はLED列138に流れることができ、ノード154での電圧は昇圧され得る。キャパシタ136は、インダクタ130からの電力を蓄積し、かつ、LED列138に電力を供給するために、電流および電圧のリプルをフィルタリングするために用いられる。このように、周囲の光が比較的暗いときに、電池134の電圧を昇圧することによって、LED列138は依然として給電され得る。
【0026】
一実施形態において、LEDは閾値電圧、例えば1.4V〜3Vを有していて、LEDの両端の順バイアス電圧が閾値電圧を超える時、LEDはパワーオンされ得る。N個のLEDを含むLED列138の閾値電圧VLED_THは、1個のLEDの閾値電圧のN倍である。一実施形態において、LED列138の順バイアス電圧、例えば、LED列の両端の電圧が、LED列閾値電圧VLED_THより高い状態を維持すれば、ノード154での電圧変動にもかかわらず、LED列138の両端の電圧は、実質的に一定の動作電圧VLED_ONを維持することができる。
【0027】
LED列138は、また、固有のパラメータ、例えば、最大動作電流ILED_MAXを有している。電力変換回路100は、更に、抵抗140を備えている。LED列138に接続されている抵抗140は、LED列138の動作電流ILED_ONを検出するために動作可能である。抵抗140の両端の電圧VR140は、動作電流ILED_ONを示し得る。コントローラ110のCSPピン122およびCSNピン124は、それぞれ抵抗140の2つの端子に接続されている。コントローラ110は、CSPピン122とCSNピン124の間の電圧、例えば、VR140を監視することによって、動作電流ILED_ONを監視することができる。
【0028】
一実施形態において、コントローラ110は、動作電流ILED_ONを予め定められた基準レベルILED_REFに維持することができる。ILED_REFは、ILED_MAXより小さくすることができる。より詳しくは、基準電流ILED_REFを示している予め定められた基準電圧V140_REFは、コントローラ110の中にプログラムされ得る。コントローラ110は、VR140をV140_REFと比較することによって、検出された動作電流ILED_ONを基準電流ILED_REFと比較する。動作電流ILED_ONが基準電流ILED_REFより高い場合には、コントローラ110は、動作電流ILED_ONを下げるようにスイッチ126および128を制御することができる。例えば、コントローラ110は、PWM信号190のデューティサイクルを増加させることができ、それは、動作電流ILED_ONを減少させることができる。その結果、動作電流ILED_ONは、LED列138が比較的安定した明るさを発することができるように、実質的に基準電流ILED_REFに維持され得る。加えて、LED列138を通って流れている動作電流ILED_ONは、過電流状態を避けるために、最大動作電流ILED_MAXより下に制御され得る。
【0029】
周囲の光がより明るくなり、VSPピン112上で検出される電圧が閾値電圧、例えば、基準電圧VVSP_MPP以上になった場合には、電力変換器103は充電モードに切り替えられ得る。
【0030】
図4は、本発明の一実施形態による、図1のレギュレータ160の一例を示している。図1中と同じ符号が付けられた要素は、同様の機能を有している。図4は、図1と組み合わせて記載されている。
【0031】
図4の例において、レギュレータ160は、対応する電圧および電流を検出するための5つの入力ピンを有している。VSPピン112は、ソーラーパネル電圧VSOLARを検出するために用いられる。ICHPピン118およびICHMピン120は、充電電流ICHARGEを検出するために用いられる。CSPピン122およびCSNピン124は、LED列138の動作電流ILED_ONを検出するために用いられる。レギュレータ160は、更に、電流源430と、キャパシタ428と、抵抗432と、複数の誤差増幅器402、410および418と、パルス幅変調信号発生器、例えば、コンパレータ434とを備えている。各誤差増幅器402、410および418は、正極端子、負極端子、および出力端子を備えている。出力端子は、正極端子での電圧と負極端子での電圧との間の前方差分(forward difference)に比例する電圧レベルを出力することができる。
【0032】
充電モード中、誤差増幅器402は、VSPピン112上で検出された電圧を、ソーラーパネル102の最大電力点でのソーラーパネル電圧VSOLAR_MPPを表す予め定められた基準電圧VVSP_MPPと比較するように構成されている。誤差増幅器402の出力端子406は、ダイオード408を通して電流源430に接続されている。出力端子406での電圧は、VSPピン112での電圧とVVSP_MPPの比較結果によって決定され得る。VSPピン112上で検出された電圧が基準電圧VVSP_MPPに等しい場合、出力端子406はゼロを出力することができる。VSPピン112上で検出された電圧が基準電圧VVSP_MPPより高い場合、出力端子406は正の値を出力することができる。VSPピン112上で検出された電圧が基準電圧VVSP_MPPより低い場合、出力端子406は負の値を出力することができる。
【0033】
さらに、充電モード中、誤差増幅器410は、ICHPピン118とICHMピン120の間の電圧差VI_CHARGEを、予め定められた基準電圧VICHPM_MPPと比較するように構成されている。基準電圧VICHPM_MPPは、最大充電電流ICHARGE_MAXを示している。一実施形態において、コントローラ110は、ICHMピン120と誤差増幅器410の正極端子との間に接続される電圧源412を有している。電圧源412は、予め定められた基準電圧VICHPM_MPPを供給することができる。このように、ソーラーパネル電流ISOLARまたは充電電流ICHARGEは、誤差増幅器410によって監視され得る。誤差増幅器410の出力端子414は、ダイオード416を通して電流源430に接続されている。誤差増幅器402と同様に、出力端子414の電圧は、VI_CHARGEとVICHPM_MPPの比較結果に基づいて、正、ゼロまたは負であり得る。
【0034】
給電モード中、誤差増幅器418は、CSPピン122とCSNピン124の間の電圧差VR140を、予め定められた基準電流ILED_REFを表す予め定められた基準電圧V140_REFと比較するように構成されている。一実施形態において、コントローラ110は、CSNピン124と誤差増幅器418の負極端子との間に接続される基準電圧源420を有している。電圧源420は、基準電圧V140_REFを供給することができる。誤差増幅器418の出力端子422は、ダイオード424を通して電流源430に接続されている。ダイオード424は、ダイオード408および416と比較して反対方向に配置されている。誤差増幅器402と同様に、出力端子422の電圧は、VR140とV140_REFの比較結果に基づいて、正、ゼロまたは負であり得る。
【0035】
コンパレータ434は、充電モードおよび給電モードの両方で、PWM信号190を生成するために動作可能である。コンパレータ434は、鋸歯状波電圧信号436または任意の周期的な信号、例えば三角形信号または正弦波信号を受信するための負極端子を有していて、かつ、ノード452での電圧438を受信するための正極端子を有している。ノード452は、COMPピン426に接続されていて、これは、キャパシタ428を通して接地点に接続されている。後縁部(trailing-edge)変調を通して、コンパレータ434は、鋸歯状波電圧436をノード452での電圧438と比較することができ、かつ、比較の結果に従って、出力端子でPWM信号190を生成することができる。図4の例において、ノード452での電圧438が増加すると、PWM信号190のデューティサイクルも増加する。同様に、ノード452での電圧438が減少すると、PWM信号190のデューティサイクルも減少する。一実施形態において、鋸歯状波電圧信号436の周波数は、PWM信号190の周波数を決定する。一実施形態において、可聴スイッチングノイズを避けるか又は減らすために、鋸歯状波信号436の周波数は、25KHzより高くすることができる。
【0036】
動作において、誤差増幅器402、410および418は、線形領域で働くことができる。最初は、例えば、電力変換回路100の起動期間の間は、充電電流ICHARGEおよび負荷電流ILED_ONの両方は、ゼロであり得る。ICHPピン118、ICHMピン120、CSPピン122、およびCSNピン124の全ての電圧は、ゼロであり得る。従って、誤差増幅器418は、負の電圧を出力し得る。誤差増幅器410は、正の電圧を出力し得る。ノード450での電圧およびノード452での電圧が、両方ともゼロであると仮定すると、ダイオード416および424は、両方とも逆バイアスされて、ディスエーブルにされる。
【0037】
周囲の光が比較的暗いとき、VSPピンでの電圧は、VVSP_MPPより小さい。誤差増幅器402は、負の電圧を出力し得る。ダイオード408は順バイアスされ、従ってノード450での電圧は下がる。さらに、抵抗432は、キャパシタ428を放電して、ノード452での電圧438を引き下げる。このようにして、PWM信号190のデューティサイクルは減少する。PWM信号190のデューティサイクルが減少するとき、ノード154での電圧は増加し得る。ダイオード108は、逆バイアスされ、電池134をソーラーパネル102から切り離す。その結果、電力変換器103は給電モードに入る。
【0038】
ノード154での電圧がLED列138の動作電圧に達した後に、動作電流ILED_ONがLED列138を通って流れ、そうするとLED列138は点灯する。レギュレータ160のCSPピン122およびCSNピン124は、動作電流ILED_ONを表す電圧差VR140を検出することができる。PWM信号190のデューティサイクルが減少するにつれて、ノード154での電圧は連続的に増加し、そうすると動作電流ILED_ONは増加する。動作電流ILED_ONが予め定められた基準レベルILED_REFに達すると、誤差増幅器418は正の電圧を出力し、ダイオード424は順バイアスされ、電圧438を引き上げる。一実施形態において、誤差増幅器402は抵抗432を通して電圧438を引き下げ、かつ誤差増幅器418は電圧438を引き上げるので、電圧438が実質的に一定に保たれる平衡状態に達することができ、動作電流ILED_ONは予め定められた基準レベルILED_REFに維持される。
【0039】
周囲の光がより明るくなると、VSPピンでの電圧は増加する。VSPピンでの電圧が、予め定められた基準レベルVVSP_MPPより高くなると、誤差増幅器402は、出力端子406で正の電圧を出力する。ダイオード408は逆バイアスされるようになる。電流源430は、キャパシタ428を充電して、電圧438を増加させる。このようにして、PWM信号190のデューティサイクルは増加する。従って、ノード154での電圧は減少して、ダイオード108は順バイアスされ、電池134をソーラーパネル102に接続する。ノード154での電圧がLED列138の動作電圧より下に下がるとき、動作電流ILED_ONはゼロまで下がる。誤差増幅器418は、負の電圧を出力し、従ってダイオード424をディスエーブルにする。ソーラーパネル電流ISOLARは、電力変換器103に流れ込むことができ、電池134を充電する。このようにして、電力変換器130は充電モードに入る。
【0040】
充電モード中、コントローラ110は、ソーラーパネル電圧VSOLARを予め定められた最大電力点VSOLAR_MPPに維持することができる。VSPピンの電圧がVVSP_MPPより高いと、誤差増幅器402は出力端子406で正の電圧を出力して、ダイオード408を逆バイアスする。従って、電流源430はキャパシタ428を充電することができ、PWM信号190のデューティサイクルを増加させ、そうすると充電電流ICHARGEまたはソーラーパネル電流ISOLARは増加する。図2によれば、ソーラー電流ISOLARが増加するにつれて、ソーラーパネル電圧VSOLARは減少する。VSPピンでの電圧がVVSP_MPPより低いと、誤差増幅器402は出力端子406で負の電圧を出力して、ダイオード408を順バイアスする。従って、ダイオード408は、キャパシタ428を放電することができ、PWM信号190のデューティサイクルを減少させる。同様に、PWM信号190のデューティサイクルが減少すると、ソーラーパネル電流ISOLARは減少して、ソーラーパネル電圧VSOLARは増加する。このように、ソーラーパネル電圧VSOLARは、最大電力出力を成し遂げるために、予め定められた最大電力点VSOLAR_MPPに維持され得る。
【0041】
充電モード中、電力変換器103は、過電流状態の発生を避けるために、充電電流ICHARGEを予め定められた基準レベルICHARGE_MAXより下に維持することができる。周囲の光が十分に強いと、VSPピンでの電圧はVVSP_MPPより高くなり、充電電流ICHARGEはICHARGE_MAXに達する。この場合、誤差増幅器410の出力端子414での電圧は負である。ダイオード416は順バイアスされる。ダイオード416はキャパシタ428を放電することができ、PWM信号190のデューティサイクルを減少させ、従ってICHARGEがICHARGE_MAXより小さくなるまで充電電流ICHARGEを減少させる。その結果、過電流状態を避けることができる。さらに、充電電流ICHARGE(またはソーラー電流ISOLAR)が減少するにつれて、VSPピンでの電圧は増加する。従って、誤差増幅器402の出力端子406での電圧は正のままであり、そうするとダイオード408はディスエーブルにされる。
【0042】
図5は、本発明の一実施形態による、電力変換回路500の他の回路図を示している。図1および図4と同じ符号が付された要素は、同様の機能を有している。図5は、図1と組み合わせて記載されている。
【0043】
電力変換回路500は、LED列138と直列に接続されたスイッチ562を更に備えている。コントローラ510は、図1のコントローラ110と同様の機能を実行することができる。さらに、コントローラ510は、VSPピンでの電圧を内部プリセット電圧VPRESETと比較することができ、かつ比較結果に従ってスイッチ562を制御するためにLED制御信号560を生成することができる。一実施形態において、内部プリセット電圧VPRESETは、基準電圧VVSP_MPPとは異なる。VSPピンでの電圧が内部プリセット電圧VPRESETより低いと、スイッチ562はスイッチオンされ、VSPピンでの電圧が内部プリセット電圧VPRESETより高いと、スイッチオフされ得る。一実施形態において、内部プリセット電圧VPRESETは、LED列138を駆動するのに必要な動作電圧(例えば、LED列閾値電圧VLED_TH)以下であり得る。そして、基準電圧VVSP_MPPより低い。
【0044】
従って、一実施形態において、VSPピンでの電圧が基準電圧VVSP_MPPより高いと、電力変換器503は充電モードで動作することができ、スイッチ562はスイッチオフされる(LED列538には給電されない)。一実施形態において、VSPピンでの電圧が内部プリセット電圧VPRESETより低いと、電力変換器503は給電モードで動作することができ、スイッチ562はスイッチオンされ、そうするとLED列138は電池134によって給電/点灯され得る。一実施形態において、VSPピンでの電圧が、内部プリセット電圧VPRESETより高いが、基準電圧VVSP_MPPより低いと、LED列138は電池134によって給電されない。
【0045】
図6は、本発明の一実施形態による、電力変換回路、例えば、電力変換回路100によって実行される動作のフローチャート600を示している。図6は、図1〜図5と組み合わせて記載されている。特定のステップが図6に開示されているが、このようなステップは例である。すなわち、本発明は、さまざまな他のステップまたは図6に示したステップの変形を実行することによく適合する。
【0046】
ブロック602において、出力電圧、例えば、出力電圧VSOLARを有する電力が受け取られる。
【0047】
ブロック604において、少なくとも充電モードおよび給電モードから動作モードが選択される。ブロック606において、出力電圧が閾値電圧、例えば、VSOLAR_MPPと比較され、動作モードを決定する。一実施形態において、出力電圧が閾値電圧より低ければ、フローチャート600はブロック614に入る。さもなければ、フローチャート600はブロック608に入る。
【0048】
ブロック608において、電力変換器、例えば、電力変換器103は、電力が電源、例えば、電池134に伝達される充電モードに入る。ブロック610において、充電モード中、電源の充電電流は、出力電圧を閾値電圧に維持するように調整される。ブロック612において、電池の充電電流が検出され、第1の予め定められた基準レベル、例えば、ICHARGE_MAXと比較され、充電電流を第1の予め定められた基準レベルより下に保つ。
【0049】
ブロック614において、電力変換器は、電源からの電力が負荷に配電される給電モードに入る。ブロック616において、負荷を通して流れている負荷電流、例えば、動作電流ILED_ONが検出され、第2の予め定められた基準レベル、例えば、ILED_REFと比較され、負荷電流を第2の予め定められた基準レベルに維持する。
【0050】
前述の記載および図面は本発明の実施形態を表すが、添付の請求項の中で定義されているような本発明の原理の精神および範囲から逸脱することなく、その中でさまざまな追加、変更および置換がなされ得ることは理解されよう。当業者であれば、本発明が、本発明の実施の中で用いられる、形状、構造、配置、割合、材料、要素、部品やその他の多くの変更と共に用いることができ、これらが、本発明の原理から逸脱することなく、特に、特定の環境および動作の要件に適合していることを認めるであろう。ここで開示された実施形態は、従って、全ての点で、例示的であり限定的でないものとして考慮されるべきであり、本発明の範囲は、添付の請求項およびそれらの法的な等価物によって示され、前述の記載に限定されない。
【符号の説明】
【0051】
100 電力変換回路
102 ソーラーパネル
103 電力変換器
104,106 抵抗
108 ダイオード
110 コントローラ
126 ハイ側スイッチ
128 ロー側スイッチ
130 インダクタ
132 抵抗
134 電池
136 キャパシタ
138 LED列
138A,138B,… 138N LED
140 抵抗
160 レギュレータ
170 ドライバ
180 電力段

【特許請求の範囲】
【請求項1】
出力電圧を有する電力を供給するために動作可能なソーラーパネルと、
前記ソーラーパネルに接続されていて、充電モードおよび給電モードで選択的に動作することができる電力変換器とを備えていて、
前記電力変換器は、前記充電モード中、前記ソーラーパネルから電源に前記電力を伝達して、前記出力電圧を閾値電圧に維持し、かつ、前記電力変換器は、前記給電モード中、前記電源から負荷に電力を配電する
ことを特徴とする電力変換回路。
【請求項2】
前記電力変換器は、前記出力電圧と前記閾値電圧の比較に基づいて、前記充電モードおよび前記給電モードで選択的に動作することを特徴とする請求項1に記載の電力変換回路。
【請求項3】
前記電力変換器は、前記充電モード中、前記電源の充電電流を調整することによって、前記出力電圧を前記閾値電圧に維持することを特徴とする請求項1に記載の電力変換回路。
【請求項4】
前記ソーラーパネルは、前記出力電圧が前記閾値電圧に維持されれば、最大電力出力を生成することを特徴とする請求項1に記載の電力変換回路。
【請求項5】
前記電源に接続されていて、前記電源の充電電流を検出するために動作可能な抵抗を更に備えていて、
前記電力変換器は、前記充電電流を予め定められた基準レベルと比較して、前記充電電流を前記予め定められた基準レベルより下に保つ
ことを特徴とする請求項1に記載の電力変換回路。
【請求項6】
前記負荷に接続されていて、前記負荷を通して流れている負荷電流を検出するための抵抗を更に備えていて、
前記電力変換器は、前記負荷電流を予め定められた基準レベルと比較して、前記負荷電流を前記予め定められた基準レベルに維持する
ことを特徴とする請求項1に記載の電力変換回路。
【請求項7】
前記電力変換器は、ノードに接続されていて、前記出力電圧と前記閾値電圧の比較の結果に従って、前記ノードにおけるノード電圧を調整するために動作可能な第1の誤差増幅器を更に備えていることを特徴とする請求項1に記載の電力変換回路。
【請求項8】
前記電力変換器は、前記ノード電圧に従って前記出力電圧を調整して、前記出力電圧を前記閾値電圧に維持することを特徴とする請求項7に記載の電力変換回路。
【請求項9】
前記電力変換器は、前記ノードに接続されていて、前記負荷を通して流れている負荷電流と予め定められた基準レベルとの比較の結果に従って、前記ノード電圧を調整するために動作可能な第2の誤差増幅器を更に備えていることを特徴とする請求項7に記載の電力変換回路。
【請求項10】
前記電力変換器は、前記ノード電圧に従って前記負荷電流を調整して、前記負荷電流を前記予め定められた基準レベルに維持することを特徴とする請求項9に記載の電力変換回路。
【請求項11】
前記電力変換器は、前記ノードに接続されていて、前記電源の充電電流と予め定められた基準レベルとの比較の結果に従って、前記ノード電圧を調整するために動作可能な第2の誤差増幅器を更に備えていることを特徴とする請求項7に記載の電力変換回路。
【請求項12】
前記電力変換器は、前記ノード電圧に従って前記充電電流を調整して、前記充電電流を前記予め定められた基準レベルより下に保つことを特徴とする請求項11に記載の電力変換回路。
【請求項13】
前記電力変換器は、前記電力変換器を制御するために、前記ノード電圧を受信して、パルス幅変調信号を発生させるために動作可能なパルス幅変調信号発生器を更に備えていることを特徴とする請求項7に記載の電力変換回路。
【請求項14】
電力変換のための方法において、
出力電圧を有する電力を受け取るステップと、
少なくとも充電モードおよび給電モードから動作モードを選択するステップと、
前記充電モード中、前記出力電圧を閾値電圧に維持するステップと、
前記充電モード中、前記電力を電源に伝達するステップと、
前記給電モード中、前記電源から負荷に電力を配電するステップとを有している
ことを特徴とする方法。
【請求項15】
前記選択するステップは、
前記出力電圧を前記閾値電圧と比較するステップと、
前記比較の結果に基づいて、少なくとも前記充電モードおよび前記給電モードから前記動作モードを選択するステップとを有している
ことを特徴とする請求項14に記載の方法。
【請求項16】
前記充電モード中、前記電源の充電電流を調整して、前記出力電圧を前記閾値電圧に維持するステップを更に有していることを特徴とする請求項14に記載の方法。
【請求項17】
前記出力電圧が前記閾値電圧に維持されるとき、前記電力は最高電力レベルを有することを特徴とする請求項14に記載の方法。
【請求項18】
前記電源の充電電流を検出するステップと、
前記充電電流を予め定められた基準レベルと比較して、前記充電電流を前記予め定められた基準レベルより下に保つステップとを更に有している
ことを特徴とする請求項14に記載の方法。
【請求項19】
前記負荷を通して流れている負荷電流を検出するステップと、
前記負荷電流を予め定められた基準レベルと比較して、前記負荷電流を前記予め定められた基準レベルに維持するステップとを更に有している
ことを特徴とする請求項14に記載の方法。
【請求項20】
ソーラーパネルに接続されていて、充電モードおよび給電モードで選択的に動作することが可能な電力変換器を備えていて、前記ソーラーパネルは、光パワーを電力に変換することができ、かつ出力電圧を供給し、前記電力変換器は、
前記充電モード中、前記ソーラーパネルからの前記電力によって電池を充電して、前記給電モード中、前記電池から電力を配電して、負荷に給電するために動作可能な電力段と、
前記電力段に接続されていて、前記出力電圧と閾値電圧の比較結果に従って、少なくとも前記充電モードおよび前記給電モードから動作モードを選択して、前記充電モード中、前記出力電圧を前記閾値電圧に維持するために動作可能なコントローラとを有している
ことを特徴とする電力変換回路。
【請求項21】
前記出力電圧が前記閾値電圧に維持されるとき、前記ソーラーパネルは最大電力出力を発生することを特徴とする請求項20に記載の電力変換回路。
【請求項22】
前記コントローラは、
パルス幅変調信号を供給するために動作可能なパルス幅変調信号発生器と、
前記パルス幅変調信号発生器に接続されていて、前記出力電圧を前記閾値電圧と比較して、前記パルス幅変調信号のデューティサイクルを調整し、前記出力電圧を前記閾値電圧に維持するために動作可能な誤差増幅器とを有している
ことを特徴とする請求項20に記載の電力変換回路。
【請求項23】
前記コントローラは、
パルス幅変調信号を供給するために動作可能なパルス幅変調信号発生器と、
前記パルス幅変調信号発生器に接続されていて、前記電池の充電電流を予め定められた基準レベルと比較して、前記パルス幅変調信号のデューティサイクルを調整し、前記充電電流を前記予め定められた基準レベルより下に保つために動作可能な誤差増幅器とを有している
ことを特徴とする請求項20に記載の電力変換回路。
【請求項24】
前記コントローラは、
パルス幅変調信号を供給するために動作可能なパルス幅変調信号発生器と、
前記パルス幅変調信号発生器に接続されていて、前記負荷を通して流れている負荷電流を予め定められた基準レベルと比較して、前記パルス幅変調信号のデューティサイクルを調整し、前記負荷電流を前記予め定められた基準レベルに維持するために動作可能な誤差増幅器とを有している
ことを特徴とする請求項20に記載の電力変換回路。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2010−115104(P2010−115104A)
【公開日】平成22年5月20日(2010.5.20)
【国際特許分類】
【外国語出願】
【出願番号】特願2009−245827(P2009−245827)
【出願日】平成21年10月26日(2009.10.26)
【出願人】(500521843)オーツー マイクロ, インコーポレーテッド (138)
【Fターム(参考)】