説明

電力変換装置

【課題】起動信号に基づいて低電圧の電源を制御回路に接続し制御回路を起動する電力変換装置において、起動信号の配線を増やすことなく制御回路を起動することができる電力変換装置を提供する。
【解決手段】電力変換装置1は、コンバータ回路10と、制御回路11と、メインスイッチ12と、起動回路13とを備えている。メインスイッチ12は、外部から起動信号が入力されると、高電圧バッテリB10をコンバータ回路10の入力端子に接続する。制御回路11は、低電圧バッテリB11の電圧で起動し、コンバータ回路10を制御する。起動回路13は、コンバータ回路10の入力端子の電圧に基づいて起動信号の状態を判定し、低電圧バッテリB11を制御回路11に接続し、制御回路11を起動する。そのため、起動信号の配線を増やすことなく制御回路11を起動することができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電力変換装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、電力変換装置として例えば特許文献1に開示されている電動車用電源装置がある。
【0003】
この電動車用電源装置は、メインスイッチがオンすることによって起動し、走行用電源の直流高電圧を絶縁して降圧し、直流低電圧の補機用電源に供給する装置である。ここで、走行用電源は、走行用モータに直流高電圧を供給する電源である。補機用電源は、制御装置や灯火器等に直流低電圧を供給する電源である。電動車用電源装置は、起動回路と、トランスと、スイッチング回路と、整流平滑回路とを備えている。
【0004】
起動回路は、メインスイッチがオンすると、走行用電源をスイッチング回路に接続し、スイッチング回路を起動するとともに、走行用電源をトランスに接続する回路である。スイッチング回路は、起動回路を介して走行用電源の直流高電圧が供給されることで起動し、スイッチングすることによって走行用電源の直流高電圧を交流電圧に変換し、トランスの1次巻線に供給する回路である。トランスは、スイッチング回路がスイッチングすることによって起動回路を介して1次巻線に入力される交流電圧を絶縁して降圧し、2次巻線から出力する機器である。整流平滑回路は、トランスの2次巻線から出力される降圧された交流電圧を整流平滑することによって直流低電圧に変換し、補機用電源に供給する回路である。
【0005】
電動車用電源装置は、メインスイッチがオンすると、起動回路を介して走行用電源をスイッチング回路に接続し、スイッチング回路を起動する。そして、走行用電源をトランスに接続し、スイッチング回路及び整流平滑回路によって、走行用電源の直流高電圧を絶縁して降圧し、直流低電圧の補機用電源に供給する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開平7−087601号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
ところで、スイッチング回路は、走行用電源の直流高電圧が供給されることで起動する。そのため、直流高電圧が供給される部分については、高耐圧の部品を用いて構成しなければならない。従って、コストが増大してしまうという問題があった。
【0008】
これに対して、補機用電源の直流低電圧が供給されることでスイッチング回路が起動するようにした構成が提案されている。この場合、メインスイッチがオンすると補機用電源をスイッチング回路に接続しスイッチング回路を起動する別の起動回路を設けなければならない。そして、この別の起動回路にメインスイッチの状態を伝達しなければならない。そのため、メインスイッチからこの別の起動回路までの距離が長いと、メインスイッチの状態を伝達するための配線長が長くなり、コストが増大してしまうという問題があった。
【0009】
本発明はこのような事情に鑑みてなされたものであり、起動信号に基づいて低電圧の電源を制御回路に接続し制御回路を起動する電力変換装置において、起動信号の配線を増やすことなく制御回路を起動することができる電力変換装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
そこで、本発明者らは、この課題を解決すべく鋭意研究し試行錯誤を重ねた結果、コンバータ回路の入力端子の電圧に基づいて起動信号の状態を判定することで、起動信号の配線を増やすことなく制御回路を起動できることを見出し、本発明を完成するに至った。
【0011】
すなわち、請求項1に記載の電力変換装置は、入力端子に入力される第1電源の電圧を絶縁して異なる電圧に変換し、出力端子から出力して第2電源に供給するコンバータ回路と、第2電源の電圧で起動し、コンバータ回路を制御する制御回路と、外部から入力される起動信号に基づいて第1電源をコンバータ回路の入力端子に接続する第1電源接続回路と、起動信号に基づいて第2電源を制御回路に接続し、制御回路を起動する起動回路と、を備えた電力変換装置において、起動回路は、コンバータ回路の入力端子の電圧に基づいて起動信号の状態を判定し、制御回路を起動することを特徴とする。この構成によれば、コンバータ回路の入力端子の電圧に基づいて起動信号の状態を判定する。そのため、起動信号の配線を増やすことなく制御回路を起動することができる。
【0012】
請求項2に記載の電力変換装置は、起動回路は、第2電源を制御回路に接続する第2電源接続回路と、コンバータ回路の入力端子に接続され、入力端子の電圧に基づいて起動信号の状態を判定し、判定結果に基づいて第2電源接続回路を駆動する第1駆動回路と、を有することを特徴とする。この構成によれば、起動信号に基づいて制御回路を確実に起動することができる。
【0013】
請求項3に記載の電力変換装置は、起動回路は、制御回路の指示に基づいて第2電源接続回路を駆動する第2駆動回路を有し、制御回路は、起動した後、第2駆動回路を制御して第2電源接続回路を駆動し、第2電源と制御回路の接続を保持することを特徴とする。この構成によれば、制御回路が起動した後に、コンバータ回路の入力端子の電圧が変動したり、ノイズ等によって第1駆動回路が誤動作したりしても、制御回路を継続して動作させることができる。
【0014】
請求項4に記載の電力変換装置は、起動回路は、制御回路に指示に基づいて、コンバータ回路の入力端子に接続されている第1駆動回路を入力端子から切断する切断回路を有し、制御回路は、第2電源と制御回路の接続を保持した後に、切断回路を制御してコンバータ回路の入力端子から第1駆動回路を切断することを特徴とする。この構成によれば、制御回路が起動した後に無駄に消費される第1駆動回路の電力を抑えることができる。
【0015】
請求項5に記載の電力変換装置は、コンバータ回路は、第2電源の電圧を絶縁して異なる電圧に変換し、第1電源に供給することを特徴とする。この構成によれば、第1電源から第2電源に電圧を供給できるだけでなく、第2電源から第1電源にも電圧を供給することができる。
【0016】
請求項6に記載の電力変換装置は、車両に搭載されることを特徴とする。この構成によれば、車両に搭載される電力変換装置において、起動信号の配線を増やすことなく制御回路を起動することができる。
【0017】
なお、第1及び第2電源、並びに、第1及び第2駆動回路は、電源及び駆動回路を区別するために便宜的に導入したものである。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【図1】本実施形態における電力変換装置の回路図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
次に実施形態を挙げ、本発明をより詳しく説明する。本実施形態では、本発明に係る電力変換装置を、車両に搭載され、高電圧バッテリの直流電圧を絶縁して降圧し、低電圧バッテリに供給する電力変換装置に適用した例を示す。
【0020】
まず、図1を参照して本実施形態の電力変換装置の構成について説明する。ここで、図1は、本実施形態における電力変換装置の回路図である。
【0021】
図1に示す電力変換装置1は、高電圧バッテリB10(第1電源)の直流高電圧を絶縁して降圧し、より低い直流低電圧の低電圧バッテリB11(第2電源)に供給する装置である。ここで、高電圧バッテリB10は、車両駆動用モータ(図略)を駆動するための電源である。低電圧バッテリB11は、車両に搭載された制御装置や灯火器等を駆動するための電源である。高電圧バッテリB10の負極端子は、車体に接続されることなく浮いている。一方、低電圧バッテリB11の負極端子は、車体に接続されている。電力変換装置1は、コンバータ回路10と、制御回路11と、メインスイッチ12(第1電源接続回路)と、起動回路13とを備えている。
【0022】
コンバータ回路10は、入力端子に入力される高電圧バッテリB10の直流電圧を絶縁して降圧し、出力端子から出力して低電圧バッテリB11に供給する回路である。具体的には、スイッチ素子とトランスを有する周知の絶縁型のコンバータ回路である。コンバータ回路10の正極入力端子はメインスイッチ12に、負極入力端子は高電圧バッテリB10の負極端子にそれぞれ接続されている。また、正極出力端子は低電圧バッテリB11の正極端子に、負極出力端子は低電圧バッテリB11の負極端子にそれぞれ接続されている。さらに、制御端子は制御回路11に接続されている。
【0023】
制御回路11は、低電圧バッテリB11の直流電圧で起動し、コンバータ回路10を制御する回路である。また、起動した後に、起動回路13制御して低電圧バッテリB11と制御回路11の接続を保持する回路でもある。さらに、低電圧バッテリB11と制御回路11の接続を保持した後に、起動回路13を制御してコンバータ回路10の入力端子から起動回路13を切断する回路でもある。制御回路11の正極電源端子は起動回路13に、負極電源端子は車体にそれぞれ接続されている。また、制御端子はコンバータ回路10及び起動回路13にそれぞれ接続されている。
【0024】
メインスイッチ12は、外部から入力される起動信号に基づいて高電圧バッテリB10をコンバータ回路10の入力端子に接続する素子である。具体的には、通常はオフ状態であり、起動信号が入力されたときにオンして、高電圧バッテリB10の正極端子をコンバータ回路10の正極入力端子に接続する素子である。メインスイッチ12の一端はコンバータ回路10の正極入力端子に、他端は高電圧バッテリB10の正極端子にそれぞれ接続されている。また、制御端子には、外部から起動信号が入力されている。
【0025】
起動回路13は、外部から入力される起動信号に基づいて低電圧バッテリB11を制御回路11に接続し、制御回路11を起動する回路である。具体的には、コンバータ回路10の入力端子の電圧に基づいて起動信号の状態を判定し、制御回路11を起動する回路である。より具体的には、コンバータ回路10の正極入力端子と負極入力端子間の電圧に基づいて起動信号の状態を判定し、制御回路11を起動する回路である。起動回路13は、低電圧バッテリ接続回路130(第2電源接続回路)と、第1駆動回路131と、第2駆動回路132と、切断スイッチ133(切断回路)とを備えている。
【0026】
低電圧バッテリ接続回路130は、低電圧バッテリB11を制御回路11に接続する回路である。低電圧バッテリ接続回路130は、FET130aと、抵抗130b、130cとを備えている。FET130aのソースは低電圧バッテリB11の正極端子に、ドレインは制御回路11の正極電源端子に接続されている。また、ゲートは抵抗130bの一端に接続され、抵抗130bを介して第1駆動回路131及び第2駆動回路132にそれぞれ接続されている。さらに、ゲートとソース間には、抵抗130cが接続されている。なお、抵抗130b、130cの抵抗値は、抵抗130bの他端が車体に接続されたとき、抵抗130b、130cによって分圧された低電圧バッテリB11の直流低電圧がFET130aのゲートに印加され、FET130aがオンするような値に設定されている。
【0027】
第1駆動回路131は、コンバータ回路10の入力端子の電圧に基づいて起動信号の状態を判定し、判定結果に基づいて低電圧バッテリ接続回路130を駆動する回路である。具体的には、コンバータ回路10の正極入力端子と負極入力端子の間の電圧が所定電圧を超えると、起動信号が入力されたと判定し、低電圧バッテリB11を制御回路11に接続するように、低電圧バッテリ接続回路130を駆動する回路である。第1駆動回路131は、抵抗131aと、フォトカプラ131bとを備えている。抵抗131aの一端はコンバータ回路10の正極入力端子に、他端は切断スイッチ133に接続され、切断スイッチ133を介してフォトカプラ131bに接続されている。フォトカプラ131bの発光ダイオードのアノードは切断スイッチ133に接続され、切断スイッチ133を介して抵抗131aの他端に接続されている。また、カソードはコンバータ回路10の負極入力端子に接続されている。フォトカプラ131bのフォトトランジスタのコレクタは抵抗130bの他端に、エミッタは車体にそれぞれ接続されている。なお、抵抗131aの抵抗値は、高電圧バッテリB10の直流高電圧がコンバータ回路10の入力端子に印加されたとき、フォトカプラ131bの発光ダイオードが発光し、それに伴ってフォトトランジスタがオンするような値に設定されている。
【0028】
第2駆動回路132は、制御回路11の指示に基づいて低電圧バッテリ接続回路130を駆動する回路である。具体的には、制御回路11が起動した後に、低電圧バッテリB11と制御回路11の接続を保持するように指示すると、低電圧バッテリB11を制御回路11に接続するように低電圧バッテリ接続回路130を駆動する回路である。第2駆動回路132は、ダイオード132aと、トランジスタ132bと、抵抗132c、132dとを備えている。ダイオード132aのアノードは抵抗130bの他端に、カソードはトランジスタ132bに接続されている。トランジスタ132bのコレクタはダイオード132aのカソードに、エミッタは車体にそれぞれ接続されている。また、ベースは抵抗132c、132dの一端にそれぞれ接続され、抵抗132cを介して制御回路11の制御端子に接続されるとともに、抵抗132dを介して車体に接続されている。なお、抵抗132c、132dの抵抗値は、制御回路11によって抵抗132cの他端に所定電圧が印加されたとき、抵抗130b、130cによって分圧された電圧がトランジスタ132bのベースに印加され、トランジスタ132bがオンするような値に設定されている。
【0029】
切断スイッチ133は、制御回路11の指示に基づいて、コンバータ回路10の入力端子に接続されている第1駆動回路131を入力端子から切断する素子である。具体的には、通常はオン状態であり、制御回路11が低電圧バッテリB11と制御回路11の接続を保持した後に、コンバータ回路10の入力端子から第1駆動回路131を切断するように指示するとオフして、コンバータ回路の入力端子から第1駆動回路131を切断する素子である。切断スイッチ133の一端は抵抗131aの他端に、他端はフォトカプラ131bの発光ダイオードのアノードにそれぞれ接続されている。
【0030】
次に、図1を参照して電力変換装置の動作について説明する。
【0031】
車両のイグニッションスイッチ(図略)がオンすると、外部装置(図略)において起動信号が発生する。外部装置から起動信号が入力されると、メインスイッチ12がオンし、高電圧バッテリB10をコンバータ回路10に接続する。その結果、コンバータ回路10の入力端子に高電圧バッテリB10の直流高電圧が印加される。コンバータ回路10の入力端子に直流高電圧が印加されると、抵抗131a及び切断スイッチ133を介してフォトカプラ131bの発光ダイオードに電流が流れ、発光ダイオードが発光する。それに伴って、フォトカプラ131bのフォトトランジスタがオンする。フォトトランジスタがオンすると、抵抗130bの他端が車体に接続され、低電圧バッテリB11の直流低電圧が抵抗130b、130cによって分圧される。分圧された電圧がFET130aのゲートに印加されると、FET130aがオンする。その結果、低電圧バッテリB11の直流低電圧が制御回路11の正極電源端子に印加され、制御回路11が起動する。
【0032】
起動後、制御回路11は、抵抗132cの他端に所定電圧を印加する。印加された所定電圧は、抵抗132c、132dによって分圧される。分圧された電圧がトランジスタ132bのベースに印加されると、トランジスタ132bがオンする。その結果、フォトカプラ131bのフォトトランジスタの状態に関係なく、抵抗130bの他端が車体に接続され、FET130aのオン状態が保持される。これにより、低電圧バッテリB11と制御回路11の接続が保持される。
【0033】
接続保持後、制御回路11は、切断スイッチ133をオフしてコンバータ回路10の入力端子から第1駆動回路131を切断する。
【0034】
その後、制御回路11は、コンバータ回路10を制御し、高電圧バッテリB10の直流高電圧を絶縁して降圧し、より低い直流低電圧を低電圧バッテリB11に供給する。
【0035】
次に、図4を参照して効果について説明する。
【0036】
本実施形態によれば、起動回路13は、コンバータ回路10の入力端子の電圧に基づいて起動信号の状態を判定する。そのため、車両に搭載され、高電圧バッテリB10の電圧を絶縁して降圧し、低電圧バッテリB11に供給する電力変換装置1において、起動信号の配線を増やすことなく制御回路11を起動することができる。
【0037】
また、本実施形態によれば、起動回路13は、低電圧バッテリB11を制御回路11に接続する低電圧バッテリ接続回路130と、コンバータ回路10の入力端子に接続され、入力端子の電圧に基づいて起動信号の状態を判定し、判定結果に基づいて低電圧バッテリ接続回路130を駆動する第1駆動回路131とを備えている。そのため、起動信号に基づいて制御回路11を確実に起動することができる。
【0038】
さらに、本実施形態によれば、起動回路13は、制御回路11の指示に基づいて低電圧バッテリ接続回路130を駆動する第2駆動回路132を有し、制御回路11が、起動後、第2駆動回路132を制御して低電圧バッテリ接続回路130を駆動し、低電圧バッテリB11と制御回路11の接続を保持する。そのため、制御回路11が起動した後に、コンバータ回路10の入力端子の電圧、つまり高電圧バッテリB10の電圧が変動したり、コンバータ回路10のスイッチングノイズ等によって第1駆動回路131が誤動作したりしても、制御回路11を継続して動作させることができる。また、スイッチングノイズ等に影響されないため、第1駆動回路131をコンバータ回路10から離して配置する必要もない。第1駆動回路131を任意の位置に自由に配置することができる。
【0039】
加えて、本実施形態によれば、起動回路13は、コンバータ回路11の入力端子に接続されている第1駆動回路131を入力端子から切断する切断スイッチ133を有し、制御回路11が、接続保持後に、切断スイッチ133を制御してコンバータ回路10の入力端子から第1駆動回路131を切断する。そのため、制御回路11が起動した後に無駄に消費される第1駆動回路131の電力を抑えることができる。
【0040】
なお、本実施形態では、コンバータ回路10が、いわゆる降圧コンバータ回路である例を挙げているが、これに限られるものではない。コンバータ回路は、昇圧コンバータ回路であってもよい。また、昇降圧コンバータ回路であってもよい。
【0041】
また、本実施形態では、起動回路13においてFET130aを、第2駆動回路132においてトランジスタ132bを用いている例を挙げているが、これに限られるものではない。他のスイッチング素子やスイッチを用いてもよい。
【符号の説明】
【0042】
1・・・電力変換装置、10・・・コンバータ回路、11・・・制御回路、12・・・メインスイッチ(第1電源接続回路)、13・・・起動回路、130・・・低電圧バッテリ接続回路(第2電源接続回路)、130a・・・FET、130b、130c・・・抵抗、131・・・第1駆動回路、131a・・・抵抗、131b・・・フォトカプラ、132・・・第2駆動回路、132a・・・ダイオード、132b・・・トランジスタ、132c、132d・・・抵抗、133・・・切断スイッチ(切断回路)、B10・・・高電圧バッテリ(第1電源)、B11・・・低電圧バッテリ(第2電源)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
入力端子に入力される第1電源の電圧を絶縁して異なる電圧に変換し、出力端子から出力して第2電源に供給するコンバータ回路と、
前記第2電源の電圧で起動し、前記コンバータ回路を制御する制御回路と、
外部から入力される起動信号に基づいて前記第1電源を前記コンバータ回路の前記入力端子に接続する第1電源接続回路と、
前記起動信号に基づいて前記第2電源を前記制御回路に接続し、前記制御回路を起動する起動回路と、
を備えた電力変換装置において、
前記起動回路は、前記コンバータ回路の前記入力端子の電圧に基づいて前記起動信号の状態を判定し、前記制御回路を起動することを特徴とする電力変換装置。
【請求項2】
前記起動回路は、
前記第2電源を前記制御回路に接続する第2電源接続回路と、
前記コンバータ回路の前記入力端子に接続され、前記入力端子の電圧に基づいて前記起動信号の状態を判定し、判定結果に基づいて前記第2電源接続回路を駆動する第1駆動回路と、
を有することを特徴とする請求項1に記載の電力変換装置。
【請求項3】
前記起動回路は、
前記制御回路の指示に基づいて前記第2電源接続回路を駆動する第2駆動回路を有し、 前記制御回路は、起動した後、前記第2駆動回路を制御して前記第2電源接続回路を駆動し、前記第2電源と前記制御回路の接続を保持することを特徴とする請求項2に記載の電力変換装置。
【請求項4】
前記起動回路は、
前記制御回路の指示に基づいて、前記コンバータ回路の前記入力端子に接続されている前記第1駆動回路を前記入力端子から切断する切断回路を有し、
前記制御回路は、前記第2電源と前記制御回路の接続を保持した後に、前記切断回路を制御して前記コンバータ回路の前記入力端子から前記第1駆動回路を切断することを特徴とする請求項3に記載の電力変換装置。
【請求項5】
前記コンバータ回路は、前記第2電源の電圧を絶縁して異なる電圧に変換し、前記第1電源に供給することを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の電力変換装置。
【請求項6】
車両に搭載されることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の電力変換装置。

【図1】
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