説明

電動搾乳器

電動搾乳器は、「学習」モードにおいてユーザがポンプを制御できるようにするユーザ入力手段(43、44)を備える。ポンプが「実行」モードに切り替えられると、電動搾乳器は「学習」モードにおいてユーザにより確立されたポンピングサイクルを模倣する。電動搾乳器が電動アシスト搾乳器として機能する場合、電動搾乳機は「学習」モードで連続的に作動されてもよい。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、モータを備えた搾乳器(breast pump)と、ユーザ入力手段と、コントローラとを備えた電動式の搾乳器システムに関する。
【背景技術】
【0002】
国際公開第01/47577号パンフレットは、プログラム可能な電動式の搾乳器装置を開示する。開示された搾乳器装置は、搾乳器装置に挿入されるデータキャリア上に制御データを記録することによってプログラムされる。制御データは、データキャリアから読み込まれ、ポンピングサイクルを制御する。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
国際公開第01/47577号パンフレットに開示された搾乳器装置には、プログラミングのプロセスが複雑であるという不利な点がある。
【0004】
米国特許出願公開第5571084号は、ユーザがポンピングサイクルに対して限定的な制御ができる電動搾乳器を開示する。ユーザのできる制御が限られていることそれ自体が問題である。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明による電動搾乳器システムは、ポンプによる吸い込みが、ポンピング中にユーザ入力手段の操作によって生成される吸い込みレベル制御信号を追従するように、モータ付きの搾乳器のポンプ動作を制御するようにコントローラが構成されている点に特徴がある。
【0006】
このように、ユーザが吸い込みに対して瞬間的に制御できるので、ユーザはポンピングサイクルの特性を精度良く制御することができ、また、効率化および/または快適さのためにポンピングを最適化できるように、サイクルを時間とともに変更することができる。
【0007】
コントローラは、吸い込みレベル制御信号を追従する学習モードと、以前の学習モード操作を模倣するようにモータ付き搾乳器のポンピング動作を制御する実行モードとで、モータ付きの搾乳器を動作させるように構成されてもよい。
【0008】
この模倣は正確である必要はなく、少数のキーパラメータを取得し、これらを用いてポンプを制御すれば十分であることが分かっている。したがって、好ましくは、学習モード動作の間、ポンプ動作サイクルを定めるパラメータをコントローラが記憶するように構成される。パラメータは、吸い込みストローク速度、緩和(relaxation)ストローク速度、吸い込み保持期間、休止保持期間、ストローク長および吸い込みストローク開始位置を含んでもよい。速度パラメータとしては平均値を用いることが好ましい。
【0009】
好ましくは、モータ付き搾乳器は、モータ付きポンプユニットと、ユーザの胸部を収容し搾り出された乳を捕えるための手持ち式ユニットと、ポンプユニットを手持ち式ユニットに接続し、手持ち式ユニットの乳収容室内の圧力を変化させるためにモータ付きポンプユニットによって往復動作される作動流体を含むチューブと、を備える。
【0010】
好ましくは、モータ付き搾乳器は、モータ付きポンプユニットと、ユーザの胸部を収容し搾り出された乳を捕えるための手持ち式ユニットと、ポンプユニットを手持ち式ユニットに接続し、手持ち式ユニットの乳収容室内の圧力を変化させるためにモータ付きポンプユニットによって往復動作される作動流体を含むチューブと、を備える。より好ましくは、手持ち式ユニットは、作動流体を乳収容室から分離する可撓性のあるダイアフラム(隔膜)を備える。
【0011】
好ましくは、モータ付きポンプユニットは、個別のチューブによってそれぞれの手持ち式ユニットに接続され、共通のモータによって同位相で駆動される2台のポンプを備える。位相をずらしてポンプユニットを駆動した場合、異なるサイクルが各手持ち式ユニットにより追従されることを避けるために、ポンピングサイクルの特性を対称にする必要がある。ポンプユニットを同位相で駆動することは、非対称の特性を取り得ることを意味する。
【0012】
前記手持ち式ユニットまたは各手持ち式ユニットは、ダイアフラムとチューブに接続されるキャップとを有する着脱可能なヘッドを備えることが好ましい。ダイアフラムとキャップは、分離可能でもよい。有利なことに、着脱可能なヘッドは、乳収容室の圧力を手動で変化させるための操作手段を有する類似のマニュアルヘッドと取り替えることができる。
【0013】
学習モードでモータを制御するためのユーザの操作が、手動の搾乳器を用いて手動でポンピングする操作手段のユーザの操作と似たものとなるように、ユーザ入力手段が構成されることが好ましい。操作手段が、ボディを保持する手で操作可能な手動操作レバーを備えることがより好ましい。この形態のユーザ制御が、身体的に要求され得る手動のポンピングと、ユーザに対して容易かつ直感的で精巧な制御を提供する学習モードの両方で有利であることが判明した。
【0014】
例として添付の図面を参照して、本発明の一実施形態を説明する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
図1を参照して、本発明に係る搾乳器システムは、空気ポンプ1(筐体なしで示す)、マスターヘッド2、スレーブヘッド3、マニュアルヘッド4、第1および第2の哺乳瓶5、6、第1および第2の同一のボディ7、8を含む。マスターヘッド2およびスレーブヘッド3は、第1のフレキシブルチューブ9および第2のフレキシブルチューブ10によってポンプ1に接続される。フレキシブルチューブ9、10は、長さ1.3mである。複数芯線の電気リード線11も、マスターヘッド2からポンプ1まで延びる。
【0016】
ボディ7、8は、ねじ込み式で哺乳瓶5、6のネックに連結されてもよい。マニュアルヘッド4、ボディ7、8および哺乳瓶5、6は、Avent(RTM)ISIS(RTM)の搾乳器製品の構成要素と非常に類似している。ボディ7、8および哺乳瓶5、6と併用するマニュアルヘッド4の動作に関するさらなる情報は、欧州特許出願公開第0733376号から得ることができる。
【0017】
図2を参照して、第2のボディ8は、ネック21と、ネック上に支持されるカップ22と、カップ22の側面から突出するトランペット23とを備える。ネックの底部はラッパ上に広がり(flare)、ボディ8を瓶5、6にねじ込むための雌ねじ24が設けられる。トランペット23は上方に傾いており、使用中にユーザの乳首とその周囲の胸部を収容し、それらによって密閉される。トランペット23の開口の末端から延びる通路は、カップ22の底部とネック21とを通り、ネック21の開口した底面の端まで延びる。カップ22とネック21との間には、バルブ30が設けられる。バルブ30は、カップ22の圧力がネック21の圧力に対して低下したときに閉弁し、カップ22の圧力が上昇しネック21の圧力と一致するときに開弁する。
【0018】
スレーブヘッド3は、カップ形状のエラストマー製ダイアフラム25とキャップ26とを備える。ダイアフラム25は、カップ22の内部に収容される。ダイアフラム25の縁は折り返されて、カップ22の縁を収容する溝27を形成し、ダイアフラムをカップ22に固定する。キャップ26は、ダイアフラム25の内部をカバーするのに十分な大きさのディスク28と、ディスク28から突出するディスク28と同軸の環状フランジ29とを含む。フランジ29は、カップ形状のダイアフラム25の口にぴったりと収容されて、キャップ26とダイアフラム25の間を気密に封止する。ニップル30がディスク28の露出面から突出する。ニップル30を通して流路が延び、ダイアフラム25内の空間に開口する。使用中に、ニップル30は第2のフレキシブルチューブ10によってポンプ1と接続される。第2のフレキシブルチューブ10を通してポンプ1が空気を吸入すると、カップ形状のダイアフラム25の床が持ち上げられ、カップ22とトランペット23の内部の圧力が減少し、バルブ30が閉じて、ユーザの胸部からの乳の搾り出しを促進する。
【0019】
図3を参照して、第1のボディ7は上述のボディ8と同一である。マスターヘッド2は、スレーブヘッド3のキャップ26と同様のベース41と、ベース41に固定された半球状ボディ42とを備える。
【0020】
図4を参照して、腕43とレバー44が半球状ボディ42の背面から延び出している。腕43とレバー44の全体形状は、マニュアルヘッド4の操作レバー12と似ている。レバー44はその近端部に縦方向のスロット45を有し、腕43はスロット45の中へ突き出して、実質的にスロットを埋めている。レバー44の近端部は半球状ボディ42の内部に延び、そこで支点に取り付けられる。
【0021】
押しスイッチ(push-to-make)46が半球状ボディ42に設けられる。腕43は、スイッチ46を越えて略水平方向に半球状ボディ42の中へ突出し、またスイッチのアクチュエータと係合するボスを備えている。カップ22へ向けて腕43を押すとスイッチ46が閉じるように、腕43はその近端部で旋回する。弾性フィンガ48が腕43の背面から突出し、ベース41の延長部49を支え、腕43をカップ22から離れる方向に付勢する。
【0022】
レバー44は、半球状ボディ42の内部のバネ44aにより外側に付勢される。レバー44は、腕43と同軸に、その近端部で旋回する。レバー44の旋回構成は、レバー44が旋回するときにプリセット型の電位差計47のワイパーを動かすように、電位差計47を貫通する突出部44bを備える。
【0023】
図示しないニップルは、ベース41から突出して半球状ボディ42の側面の凹みの中へ進入し、第2のチューブ11と接続される。
【0024】
図5を参照すると、システムは、12Vの外部電源51から電力を供給される。外部電源51からの電力は、EMCフィルタ52によってフィルタリングされ、Hブリッジ回路53に供給される。Hブリッジ回路は、モータ54とレギュレータ55とに電力を供給する。レギュレータ55の調整された出力が、マイクロコントローラ周辺に組み込まれる処理回路56に供給される。
【0025】
モータ54は、60対1の減速ギヤ57を介して、180度までの範囲でクランクシャフトを往復駆動する。クランクシャフトから1対1のギヤ列を介して一対のピストンが駆動される。ピストンの移動により、フレキシブルチューブ9、10を介してマスターヘッド2およびスレーブヘッド3への空気の出し入れがなされる。クランクシャフトの角度位置は、ロータリエンコーダ58によって検出される。
【0026】
ステータスLED59は、制御回路56からの出力によって制御され、ユーザにフィードバックを提供する。
【0027】
スイッチ46は、処理回路56の割り込み入力とグラウンドの間に連結される。電位差計47は、レギュレータ55の正電圧出力とグラウンドの間に接続される。電位差計47のワイパーは、処理回路56のアナログ/ディジタルコンバータ入力に接続している。
【0028】
処理回路56は、Hブリッジ回路53にモータの速度信号と方向信号とを与え、モータ54の運動を制御する。
【0029】
続いて、システムの動作を説明する。
【0030】
図6を参照して、システムがオンにされると、処理回路56は、ロータリエンコーダ58の出力とホーム基準値(すなわち、0)とを比較して、クランクがホーム位置にあるか否かを判定する(ステップs1)。クランクがホーム位置にない場合、処理回路はエラー点検ルーチンを実行し、ステータスLED59を用いて任意のエラーの信号を送り(ステップs2)、システムを停止させる。
【0031】
システムは、デフォルトで「学習」モードに入る。しかしながら、図7を参照して、システムが「学習」モードにあるときにスイッチ46を閉じると、実行モードフラグをセットすることによって「実行」モードに切り替える(ステップs101およびs102)。システムが「実行」モードにあるときにスイッチ46を閉じると、実行モードフラグをリセットすることによって、「学習」モードに戻るように切り替える(ステップs101およびs103)。
【0032】
「学習」モードでは(ステップs3)、モータ54は、処理回路56によってシンプルサーボループで制御される(ステップs4)。ユーザが、マスターヘッド2が取り付けられているボディ7の方へレバー45を押すと、電位差計47のワイパーが移動して電位差計47の出力電圧を変更する。この電圧はディジタル化され、ロータリエンコーダの出力と比較される。そして、誤差があると、その誤差を除くためにモータ54を駆動する制御信号を生成する。レバー45を押圧すると、モータ54がピストンを下向きのストローク方向に移動させる。ダイアフラム25が上昇し、胸部を収容するトランペット23に吸い込み力を加える。レバー45をその休止位置の方へ移動可能とすることで、モータ54は、ピストンを上向きのストローク方向に移動させ、吸い込み力を弱める。このように、トランペット23の圧力はレバー44の位置によって設定される。快適かつ効率的なサイクルが見つかるまで、ユーザはレバー45を押したり戻したりして実験することができる。
【0033】
図8を参照して、「学習」モードでの動作の間、処理回路56は、各吸い込みストロークの開始時間(ta)、各吸い込みストロークの終了時間(tb)、各緩和ストロークの開始時間(tc)、および各緩和ストロークの終了時間(td)を観測する。処理回路56は、各吸い込みストロークの開始位置(s)と長さ(d)も観測する。
【0034】
図9を参照して、二回目のおよびそれに続く緩和ストロークの終了したとき、すなわちtdにあるとき(ステップs201)、処理回路56は、吸い込みストローク速度(すなわち、d/(tb―ta))、吸い込み保持期間、緩和ストローク速度(すなわち、d/(td−tc))を算出する。そして、前のサイクルの休止期間(もしあれば)が、現在のサイクルおよびその前のサイクルについての観測された時間から算出され(ステップs202)、記憶される(ステップs203)。それから、実行モードフラグの状態が確認され(ステップs204)、モードが「実行」モードに変わっていた場合、「学習」モードが残され、そうでなければプロセスはステップs101に戻る。
【0035】
ユーザがスイッチ46を閉じることによってシステムが「実行」モードに切り替えられるとき、処理回路56は、記憶された速度、期間、および記憶されたストローク、深さ値にしたがってモータ54を制御する。
【0036】
図6と図10を参照して、システムが「実行」モードにあると判定された場合(ステップs3)、処理回路56は、クランクシャフトが休止位置、すなわち吸い込みストローク開始位置にあるか否かを判定する(ステップs4)。開始位置にない場合、モータ54の速度を設定するためのパルスストリームと方向信号をHブリッジ回路53に出力し、休止位置に到達するまで、記憶された平均吸い込み速度でピストンを上下にストロークさせる(ステップs5)。クランクシャフトが休止位置にあるとき(ステップs4)、処理回路56は、Hブリッジ回路53に対し、モータ54を第1の方向に駆動させるための順方向信号とともに、モータ速度制御パルスのストリームを出力する(ステップs6)。ロータリエンコーダ58の出力が、残りの位置と記憶されたストローク深さ値との合計に一致するまで、これらのパルスと順方向信号が出力される(ステップs7)。残りの位置と記憶されたストローク深さ値との合計に一致すると、モータは停止する(ステップs8)。モータが停止されると、格納された吸い込み保持期間に対応する期間が満了するまで、処理回路56はもう速度制御パルスを出力しない(ステップs9)。吸い込み保持期間が経過すると(ステップs9)、処理回路56は、Hブリッジ回路53に対して、逆方向信号とともに、記憶された平均緩和ストローク速度に対応する速度制御パルスを出力する(ステップs9)。これらの信号によってモータが第2の反対の方向に駆動され、ピストンを上向きのストロークに駆動し、ポンプがその休止位置に戻ったことをロータリエンコーダ58が示すと終了する(ステップs11およびs12)。処理回路56は、いかなるモータ制御信号も出力しない。記憶された平均休止期間が経過すると(ステップs13)、ステップs3に戻る。
【0037】
システムは、「実行」モードに切り替えられることなく、「学習」モードでユーザにより操作されてもよい。このように、システムは、手動の搾乳器のようにポンピングサイクルに対する継続的な制御をユーザに与えるが、手動の搾乳器により必要とされる物理的な努力が不要である、電力式の搾乳器を提供する。
【0038】
本発明が他の方法で実施可能であることはいうまでもない。例えば、「実行」モードのサイクルは、より高い忠実度で「学習」モードを追従してもよい。これは、「学習」モードにおける各ストロークの間、複数の瞬間でクランクシャフトの位置を記録することによって達成可能である。「実行」モードサイクルは、複数の学習モードサイクルから得られるサイクルパラメータの平均をとることによって、設定してもよい。便宜上、ユーザ入力手段は、手動の搾乳器のアクチュエータを模倣する。この構成は、ミシンまたは別の手持ち式制御ユニットのそれと同じく、フットスイッチおよびペダルと置換可能である。ユーザ入力は、無線例えばIRを使用して処理回路に伝達されてもよい。
【0039】
吸い込み開始パラメータとストローク長パラメータの組合せに対する変形例は、休止位置パラメータと吸い込み保持位置パラメータである。
【図面の簡単な説明】
【0040】
【図1】本発明に係る搾乳器システムを示す図である。
【図2】ボディに取り付けられるスレーブヘッドの断面図である。
【図3】マスターヘッドとボディの一部の断面図である。
【図4】マスターヘッドの背面図である。
【図5】作動ポンプとその制御システムのブロック図である。
【図6】図1のシステムの動作を示すフローチャートである。
【図7】図1のシステムのモード変化を示すフローチャートである。
【図8】図1のシステムの「学習」モード動作中の典型的なポンピングサイクルを2サイクル分示す図である。
【図9】「学習」モード動作の一部を詳細に示すフローチャートである。
【図10】図1のシステムの「実行」モードポンピングサイクルを3サイクル分示す図である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
モータ付き搾乳器(1、2、7)と、
ユーザ入力手段(44)と、
コントローラ(56)と、を備え、
前記コントローラ(56)は、搾乳器(1、2、7)によって発生する吸い込みが、ポンピング中の前記ユーザ入力手段(44)の操作によって生成される吸い込みレベル制御信号を追従するように、モータ付き搾乳器(1、2、7)のポンピング動作を制御するように構成されることを特徴とする電動搾乳器システム。
【請求項2】
前記コントローラ(56)は、前記吸い込みレベル制御信号を追従する学習モードと、前の学習モード動作を模倣するように前記モータ付き搾乳器(1、2、7)のポンピング動作を制御する実行モードと、において前記モータ付き搾乳器(1、2、7)を動作させるように構成されることを特徴とする請求項1に記載の電動搾乳器システム。
【請求項3】
前記コントローラ(56)は、学習モード動作の間、ポンプ動作サイクルを定めるパラメータを記憶するように構成されることを特徴とする請求項2に記載の電動搾乳器システム。
【請求項4】
前記パラメータは吸い込みストローク平均速度を含むことを特徴とする請求項3に記載の電動搾乳器システム。
【請求項5】
前記パラメータは緩和ストローク平均速度を含むことを特徴とする請求項3または4に電動搾乳器システム。
【請求項6】
前記パラメータは吸い込み保持期間を含むことを特徴とする請求項3、4または5に記載の電動搾乳器システム。
【請求項7】
前記パラメータは休止保持期間を含むことを特徴とする請求項3ないし6のいずれかに記載の電動搾乳器システム。
【請求項8】
前記パラメータは吸い込みストローク長を含むことを特徴とする請求項3ないし7のいずれかに記載の電動搾乳器システム。
【請求項9】
前記パラメータは吸い込みストローク開始位置を含むことを特徴とする請求項3ないし7のいずれかに記載の電動搾乳器システム。
【請求項10】
前記モータ付き搾乳器(1、2、7)が、モータ付きポンプユニット(1)と、ユーザの胸部を収容し搾り出された乳を捕える手持ち式ユニット(2、7)と、前記ポンプユニット(1)を前記手持ち式ユニット(2、7)に接続し、前記手持ち式ユニット(2、7)の乳収容室内の圧力を変化させるために前記モータ付きポンプユニット(1)によって往復動作される作動流体を含むチューブ(9)と、を含むことを特徴とする請求項1ないし9のいずれかに記載の電動搾乳器システム。
【請求項11】
前記手持ち式ユニット(2、7)は、前記作動流体を前記乳収容室から分離する可撓性のあるダイアフラム(25)を備えることを特徴とする請求項10に記載の電動搾乳器システム。
【請求項12】
前記モータ付きポンプユニット(1)は、個別のチューブ(9、10)によってそれぞれの手持ち式ユニット(2、7;3、8)に接続され、共有モータによって同調するように駆動される2台のポンプを備えることを特徴とする請求項10または11に記載の電動搾乳器システム。
【請求項13】
前記手持ち式ユニット(2、7;3、8)は、前記ダイアフラム(25)と、関連するチューブ(9;10)に接続されたキャップ(26;42)と、を有する着脱可能なヘッド(2;3)を備えることを特徴とする請求項10、11または12のいずれかに記載の電動搾乳器システム。
【請求項14】
各ダイアフラム(25)と関連するキャップ(26;42)とが分離可能であることを特徴とする請求項13に記載の電動搾乳器システム。
【請求項15】
ダイアフラムと、ダイアフラムを手動で操作して前記乳収容室内の圧力を変化させる操作手段とを有するマニュアルヘッド(4)を備え、該マニュアルヘッドは前記着脱可能なヘッド(2;3)と交換可能であることを特徴とする請求項13または14に記載の電動搾乳器システム。
【請求項16】
乳収容室内の圧力を手動で変化させる操作手段を有するマニュアルヘッド(4)を備え、該マニュアルヘッド(4)はモータ駆動ヘッド(2、3)と交換可能であることを特徴とする請求項1ないし15のいずれかに記載の電動搾乳器システム。
【請求項17】
前記ユーザ入力手段(44)は、前記吸い込みレベル制御信号を生成するためのユーザ操作が、手動でポンピングするための前記操作手段のユーザ操作と近似するように構成されることを特徴とする請求項16に記載の電動搾乳器システム。
【請求項18】
前記操作手段はレバーであることを特徴とする請求項17に記載の電動搾乳器システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公表番号】特表2007−501022(P2007−501022A)
【公表日】平成19年1月25日(2007.1.25)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−521586(P2006−521586)
【出願日】平成16年7月29日(2004.7.29)
【国際出願番号】PCT/EP2004/051657
【国際公開番号】WO2005/011775
【国際公開日】平成17年2月10日(2005.2.10)
【出願人】(506033023)アヴェント リミテッド (1)
【Fターム(参考)】