説明

電動送風機及びそれを用いた電気掃除機

【課題】従来と同様の部品構成において空気性能を改善し、安価に高性能な電動送風機を実現することを目的とする。
【解決手段】電動機31のシャフト6に設けられ前面シュラウド69、後面シュラウド71と共に傘型形状を有するインペラ65と、インペラ65の下流側に設け気流を整流するためのエアガイド66と、インペラ65とエアガイド66を覆うように備えられ中央部に吸気口68を有するケーシング67とから構成される電動送風機において、整流子91が電機子コア7よりもインペラ65側に配した。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電気掃除機に搭載される電動送風機に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来の一般的な電気掃除機用電動送風機の構成について、図6、および図7を用いて説明する。
【0003】
図6に示すように、電動送風機1は、電動機31の出力軸であるシャフト6の一端に設けられたインペラ35と、インペラ35の周囲に設けられるエアガイド36、およびそれらを覆うケーシング37によって構成される(例えば、特許文献1参照)。
【0004】
電動機31は、界磁コア3に界磁巻線4を施してなるステータ2と、シャフト6に具備される電機子コア7に電機子巻線8を施し、整流子9を同軸上に配置してシャフト6の両端に設けられた軸受10によって回転自在に固定されたロータ5とから構成される。
【0005】
ロータ5は軸受10を介しハウジング11とブラケット12に、ステータ2はハウジング11の内面に固定される。また、前記ハウジング11には、一対のブラシホルダーユニット15が、樹脂からなる保持器13を介し固定される。
【0006】
ブラシホルダーユニット15は、真鍮など金属の平板をプレスで折り曲げられて中空に成形された外形が略直方体の筒体23と、筒体23の開口部の一方を閉塞する蓋体16によって構成されるホルダー20と、ホルダー20内面を摺動する直方体のカーボンブラシ26と、カーボンブラシ26の反整流子の端面と前記蓋体16とを電気的に接続する導電線17と、筒体23内の蓋体16とカーボンブラシ26の間に挿入されるコイルバネ18によって構成される。コイルバネ18の弾力によりカーボンブラシ26は、整流子9側に常に付勢される。
【0007】
インペラ35は、中央に吸気口38を備え傘型形状のファンプレートマエ39と、中央に軸穴40を備えた平面形状のファンプレートウシロ41と、ファンプレートマエ39とファンプレートウシロ41の間に狭持される複数のブレード42から構成される。
【0008】
インペラ35は電動機31のシャフト6端部のネジ部にナット51を締め付けインペラ35はシャフト6に確実に固定されている。エアガイド36は、インペラ35の下流側に配され、インペラ35から排出される高速の気流を徐々に減速させるボリュート室45が設けられ、インペラ35からの排出流を整流しながら電動機31内部へ気流を導く。ケーシング37は、インペラ35の吸気口38に対応する位置に吸込み口46を備え、インペラ35上面とエアガイド36側面を覆うようにして電動機31のハウジング11、あるいはブラケット12の外周部に固定される。
【0009】
上記構成において、電動送風機1が通電され運転されると、カーボンブラシ26から整流子9を通じ、電機子巻線8に通電される。界磁巻線4で生成される磁界と、電機子巻線8の作用によりロータ5は回転する。ロータ5が回転すると出力軸であるシャフト6に備えられたインペラ35が回転し、ケーシング37の吸込み口46を介してインペラ35の吸気口38に空気が流入され、またインペラ35から排出される。排出された高速な空気流は、エアガイド36のボリュート室45で減速されながら電動機31の内部に流入し、界磁巻線4や電機子巻線8を冷却しながら電動送風機1から排出される。
【0010】
このように従来の構成の電気掃除機に用いられる電動送風機では、電力を供給され吸込み力を発生している。しかしながら、近年の電気掃除機においては、より吸込み性能に優れた電機掃除機が市場から求められている。電気掃除機の吸込み性能を向上させるためには、吸込み力を発生する電動送風機の吸込み力をさらに向上させる、すなわち電装送風機の効率向上をさせればいいのであるが、過去から効率アップを図りながら現在の電動送風機の効率が高められてきた経過があり、現在の電動送風機の効率をさらに向上させることは、技術的に非常に困難である。電動送風機の効率改善の一つの手段として、インペラの効率改善が考えられる。従来のインペラの構成においては、インペラの吸気口から吸入される空気流は、回転軸に対して平行にインペラ内に導かれ、その後インペラの回転によってインペラの回転軸に対して略垂直な方向に排出される。すなわちインペラの内部において空気流は略90°方向性を変更することとなり、この流れの方向転換が急激に行なわれることで損失を発生している。この損失を幾分改善するために、インペラの内部にインデューサとよばれる別部品を設け急激な方向転換を和らげたり、またインペラ自体の形状を変更し空気流の流れが斜め方向に排出される斜流ファンと呼ばれるものなどが考案されている(例えば、特許文献2参照)。
【0011】
図7は斜流ファンを採用した従来の電動送風機の一例ある。図7に示すように、電動送風機1のインペラ65は、中央に吸気口68を備え傘型形状の前面シュラウド69と、中央に軸穴70を備えた傘型形状の後面シュラウド71と、前面シュラウド69と後面シュラウド71の間に狭持される複数のブレード72から構成される。
【0012】
電動送風機1は電動機31の出力軸であるシャフト6の一端に設けられたインペラ65と、インペラ65の下方に設けられ、後面シュラウド71の傾斜と相対する傾斜形状を有するエアガイド66、およびそれらを覆うケーシング67によって構成される。
【0013】
電動機31は、ステータ2と、整流子9を具備したシャフト6の両端に設けられた軸受10によって回転自在に固定されたロータ5とから構成される。また、前記ハウジング11には、一対のブラシホルダーユニット15が、樹脂からなる保持器13を介し固定される。
【0014】
ブラシホルダーユニット15は、外形が略直方体の筒体23と、筒体23の開口部の一方を閉塞する蓋体16によって構成されるホルダー20と、ホルダー20内面を摺動する直方体のカーボンブラシ26と、導電線17と、コイルバネ18によって構成される。コイルバネ18の弾力によりカーボンブラシ26は、整流子9側に常に付勢される。
【0015】
従来の上記構成においても、電動送風機1が通電され運転されると、カーボンブラシ26から整流子9を通じ、電機子巻線8に通電される。界磁巻線4で生成される磁界と、電機子巻線8の作用によりロータ5は回転する。ロータ5が回転すると出力軸であるシャフト6に備えられたインペラ65が回転し、ケーシング67の吸込み口46を介してインペラ65の吸気口38に空気が流入され、またインペラ65から排出される。排出された高速な空気流は、エアガイド66のボリュート室45で減速されながら電動機31の内部に流入し、界磁巻線4や電機子巻線8を冷却しながら電動送風機1から排出される。
【0016】
このように斜流ファンを用いた従来の構成の電気掃除機に用いられる電動送風機では、インペラ65、およびエアガイド66は傾斜を持った略円錐形状であり、斜流ファンを用いない場合と比較して高さ方向に距離が増大し、しいては電動送風機全体の高さを増大させるものであった。
【特許文献1】特開平3−138492号公報
【特許文献2】特許第3724413号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0017】
しかしながら、斜流ファンを前面シュラウド、後面シュラウドともに傘型の形状で構成されるインペラにおいては、電動送風機全体の高さ方向に増大する構成となり、小型化を図る妨げとなっていた。
【0018】
本発明は、上記課題を解決し、インペラでの空気流の方向転換による性能の損失を緩和し性能を向上させる斜流インペラを、従来同様の金型・設備で作製し、また部品点数も従来と同様にて実現するとともに、電動送風機全体の高さ方向の増大化を抑制し、小型で、しかも高性能な電動送風機を安価に実現することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0019】
前記従来の課題を解決するために、本発明の電動送風機は、ハウジングに具備され界磁コアに界磁巻線が施されるステータと、シャフトに設けられた電機子コアに施される電機子巻線と前記電機子巻線が接続される整流子とで構成されたロータと、前記ハウジングと共に前記ロータを回転自在に保持するブラケットと、前記ハウジングに固定され前記整流子に電力を供給するブラシからなる電動機と、前記電動機のシャフトに設けられ前面シュラウド、後面シュラウドと共に傘型形状を有するインペラと、前記インペラの下流側に設け気流を整流するためのエアガイドと、前記インペラとエアガイドを覆うように備えられ中央部に吸気口を有するケーシングとから構成される電動送風機において、前記整流子が前記電機子コアよりも前記インペラ側に配されたことを特徴とするもので、従来同様の工法で構成される部品の組み合わせにより、インペラの空気流の流れを改善できるとともに、整流子をインペラ下方の空間に配置することにより、電動送風機の全長を小さくすることができるので、小型で性能が高い電動送風機を提供できるものである。
【発明の効果】
【0020】
本発明の電動送風機のインペラは、従来と変わらない工法で実現できる部品のみの構成にて、安価に、小型で性能が高い電動送風機を実現できるものである。
【発明を実施するための最良の形態】
【0021】
第1の発明は、ハウジングに具備され界磁コアに界磁巻線が施されるステータと、シャフトに設けられた電機子コアに施される電機子巻線と前記電機子巻線が接続される整流子とで構成されたロータと、前記ハウジングと共に前記ロータを回転自在に保持するブラケットと、前記ハウジングに固定され前記整流子に電力を供給するブラシからなる電動機と、前記電動機のシャフトに設けられ前面シュラウド、後面シュラウドと共に傘型形状を有するインペラと、前記インペラの下流側に設け気流を整流するためのエアガイドと、前記インペラとエアガイドを覆うように備えられ中央部に吸気口を有するケーシングとから構成される電動送風機において、前記整流子が前記電機子コアよりも前記インペラ側に配されたことを特徴とするもので、従来同様の工法で構成される部品の組み合わせにより、インペラの空気流の流れを改善できるとともに、整流子をインペラ下方の空間に配置することにより、電動送風機の全長を小さくすることができるので、小型で性能が高い電動送風機を提供できるものである。
【0022】
第2の発明は、特に、第1の発明において、整流子を、略円筒形に形成し、前記整流子に対して、ブラシが傾斜角を持って接する構成を有し、従来同様の工法で構成される部品の組み合わせにより、インペラの空気流の流れを改善できるとともに、整流子をインペラ下方の空間に配置し、さらにブラシが傾斜した形で整流子の接触することにより、電動送風機の全長を、さらに小さくすることができるので、より小型で性能が高い電動送風機を提供できるものである。
【0023】
第3の発明は、特に、第1の発明において、整流子を、インペラ側から反インペラ側に向かい外周が小さくなる略円錐形に形成し、前記整流子の傾斜面に垂直にブラシが接する構成を有し、従来同様の工法で構成される部品の組み合わせにより、インペラの空気流の流れを改善できるとともに、整流子をインペラ下方の空間に配置し、さらにブラシが傾斜した形で整流子の接触することにより、電動送風機の全長を、さらに小さくすることができ、また略円錐形状の整流子とすることでブラシと整流子の接触が安定するので、小型で性能が高く、信頼性に優れた電動送風機を提供できるものである。
【0024】
第4の発明は、特に、第3の発明において、ブラシの断面形状を、整流子の外径が大きな部分に接する側の幅が大きく、逆に整流子の外径が小さな部分に接する幅が小さくなる台形形状に構成したもので、従来同様の工法で構成される部品の組み合わせにより、インペラの空気流の流れを改善できるとともに、整流子をインペラ下方の空間に配置し、さらに断面が台形形状でのブラシが傾斜した形で略円錐形整流子の接触することにより、ブラシと整流子の接触面積が大きく確保できるので、整流子の接触がより安定し、かつ、ブラシの温度上昇が低減するので、小型で性能が高く、より信頼性に優れた電動送風機を提供できるものである。
【0025】
第5の発明は、第1から第4のいずれか1つ発明の電動送風機を内蔵した電気掃除機であり、安価に信頼性が高い電気掃除機を実現できるものである。
【0026】
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、この実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
【0027】
(実施の形態1)
本発明の第1の実施の形態を、図1、および図2を用いて説明する。なお従来例と同一構成部品については同一符号を付して、その説明を省略する。
【0028】
図1は本実施の形態の電気掃除機の電動送風機を示す要部断面図である。図1に示すように、電気掃除機用の電動送風機1は、電動機31の出力軸であるシャフト6の一端に設けられたインペラ65と、インペラ65の周囲に設けられるエアガイド66、およびそれらを覆うケーシング67によって構成される。
【0029】
電動機31のロータ5の整流子91は、電機子コア7より出力側(インペラ65側)のシャフト6上に配される。整流子91に電力を供給するブラシホルダーユニット92は、整流子91の位置に対向するようハウジング11上に固定される。
【0030】
図2に構成を示すようにインペラ65の前面シュラウド69は、中央部に吸気口68を有した傘型形状を有している。また後面シュラウド71は、中央部に軸穴70を備え、軸穴70の周囲に少しの円形平面部81を有し、この平面部81の外周から後面シュラウド71の外周に向かう傾斜面82を有する略富士山型の形状である。この前面シュラウド69と後面シュラウドの間には、前面シュラウド69と後面シュラウド71の内面の形状に沿う湾曲した形状のブレード72が複数設けられている。前面シュラウド69と後面シュラウド71には、ブレード72のカシメ爪73に対応したカシメ穴74が設けられている。前面シュラウド69、後面シュラウド71、ブレード72はいずれも従来と同様にアルミ板などをプレス機で打ち抜き成型され、その後ブレード72を前面シュラウド69と後面シュラウド71間にセットした後、カシメ爪73を潰すようにカシメられインペラ65が構成される。
【0031】
インペラ65は電動機31のシャフト6への取り付け構成は、まずシャフト6にスペーサa48と座金a49が挿入され、その後後面シュラウド71の軸穴70をシャフト6に通し、更にその上に座金b50が乗せられた上で、最後にナット51をシャフト6端部のネジ部に締め付けインペラ65はシャフト6に確実に固定されている。
【0032】
また、従来と同様にエアガイド66は、インペラ65の下流側に配され、インペラ65から排出される高速の気流を徐々に減速させるボリュート室75が設けられ、インペラ65からの排出流を整流しながら電動機31内部へ気流を導く。
【0033】
また、ケーシング67は、インペラ65の吸気口68に対応する位置に吸込み口76を備え、インペラ65上面とエアガイド66側面を覆うようにして電動機31のハウジング11、あるいはブラケット12の外周部に固定される。
【0034】
上記構成において、動作を説明する。
【0035】
電動送風機1が通電され運転されると、ブラシホルダーユニット92のカーボンブラシ26から整流子91に電力が供給されロータ5が回転する。ロータ5が回転すると出力軸であるシャフト6に備えられたインペラ65も回転し、ケーシング67の吸込み口76を介してインペラ65の吸気口68に空気が流入され、インペラ65内部を通り、外周から排出される。排出された高速な空気流は、エアガイド66のボリュート室75で減速されながら電動機31の内部に流入し、界磁巻線4や電機子巻線8を冷却しながら電動送風機1から排出される。
【0036】
上記構成により、整流子91は、ロータ5上の電機子コア7よりインペラ65側のエアガイド66下方の空間に配されるので、電動送風機1の全長寸法が抑制され、小型の電動送風機が、従来と同様の部品構成で実現できるものである。
【0037】
(実施の形態2)
本発明の第2の実施の形態を、図3を用いて説明する。なお従来例と同一構成部品については同一符号を付して、その説明を省略する。
【0038】
図3は本実施の形態の電気掃除機の電動送風機の要部を拡大した断面図である。図3に示すように、電動機31のロータ5の整流子91は、電機子コア7より出力側(インペラ65側)のシャフト6上で、エアガイド66下方に形成される略円錐型の空間の奥深くに位置される。整流子91に電力を供給するブラシホルダーユニット93は、整流子91の位置からハウジング11まで、エアガイド66の傾斜面と略同等の傾斜角を有し配されハウジング11上に固定される。
【0039】
上記構成により、整流子91は、ロータ5上の電機子コア7よりインペラ65側のエアガイド66下方の空間の奥深くに配され、また、整流子91と接触するようにブラシホルダーユニット93も具備されるので、電動送風機1の全長寸法が大幅に低減され、さらに小型の電動送風機が、従来と同様の部品構成で実現できるものである。
【0040】
(実施の形態3)
本発明の第3の実施の形態を、図4を用いて説明する。なお従来例と同一構成部品については同一符号を付して、その説明を省略する。
【0041】
図4は本実施の形態の電気掃除機の電動送風機の要部を拡大した断面図である。
【0042】
図4に示すように、電動機31のロータ5の整流子94は、インペラ65側が径大で、逆に電機子コア7側が径小の略円錐形状を有する。整流子94は、電機子コア7より出力側(インペラ65側)のシャフト6上で、エアガイド66下方に形成される略円錐型の空間の奥深くに位置される。整流子94に電力を供給するブラシホルダーユニット93は、整流子91の位置からハウジング11まで、エアガイド66の傾斜面と略同等の傾斜角を有し配されハウジング11上に固定される。
【0043】
上記構成により、整流子94は、ロータ5上の電機子コア7よりインペラ65側のエアガイド66下方の空間の奥深くに配され、また、整流子91と接触するようにブラシホルダーユニット93も傾斜角を持って具備される。ブラシホルダーユニット93からカーボンブラシ26がコイルバネ18によって付勢される方向と、略円錐形の整流子94表面は、略垂直に交わり、したがって、整流子94回転中にカーボンブラシ26が整流子94表面に安定して接し、したがって回転中にカーボンブラシ26がジャンピングしたりすることが抑制されスパーク発生が低減できるので、信頼性に優れた小型の電動送風機が実現できるものである。
【0044】
なお、図5に示すように、カーボンブラシ98の断面形状を、整流子94の外径が大きな部分に接する側の幅が大きく、逆に整流子の外径が小さな部分に接する幅が小さくなる台形形状とすることで、略円錐形状の整流子94の電極の外径に応じてカーボンブラシ98の断面積を拡大できるので、カーボンブラシ98に流れる電流密度が低減でき、したがってカーボンブラシ98および整流子94の温度上昇が抑制できるので、さらに信頼性に優れた電動送風機が実現できる。
【産業上の利用可能性】
【0045】
以上のように、本発明にかかる電動送風機においては、従来と同等の部品構成で、小型で信頼性が高く性能を向上することができるので、電気掃除機や、その他家庭用電化機器、産業機器等の用途にも幅広く適用できる有用なものである。
【図面の簡単な説明】
【0046】
【図1】本発明の第1の実施の形態を示す電動送風機の要部断面図
【図2】同電動送風機のインペラの構成を示す斜視図
【図3】本発明の第2の実施の形態を示す電動送風機の要部断面図
【図4】本発明の第3の実施の形態を示す電動送風機の要部断面図
【図5】同電動送風機の整流子、ブラシホルダーの構成を示す斜視図
【図6】従来の電動送風機の要部断面図
【図7】従来の電動送風機の別の形態を示す要部断面図
【符号の説明】
【0047】
1 電動送風機
2 ステータ
3 界磁コア
4 界磁巻線
5 ロータ
6 シャフト
7 電機子コア
8 電機子巻線
11 ハウジング
12 ブラケット
26、98 カーボンブラシ(ブラシ)
31 電動機
65 インペラ
66 エアガイド
67 ケーシング
68 吸気口
69 前面シュラウド
71 後面シュラウド
82 傾斜面
91、94 整流子

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ハウジングに具備され界磁コアに界磁巻線が施されるステータと、シャフトに設けられた電機子コアに施される電機子巻線と前記電機子巻線が接続される整流子とで構成されたロータと、前記ハウジングと共に前記ロータを回転自在に保持するブラケットと、前記ハウジングに固定され前記整流子に電力を供給するブラシからなる電動機と、前記電動機のシャフトに設けられ前面シュラウド、後面シュラウドと共に傘型形状を有するインペラと、前記インペラの下流側に設け気流を整流するためのエアガイドと、前記インペラとエアガイドを覆うように備えられ中央部に吸気口を有するケーシングとから構成される電動送風機において、前記整流子が前記電機子コアよりも前記インペラ側に配されたことを特徴とする電動送風機。
【請求項2】
整流子を、略円筒形に形成し、前記整流子に対して、ブラシが傾斜角を持って接する構成を特徴とする請求項1記載の電動送風機。
【請求項3】
整流子を、インペラ側から反インペラ側に向かい外周が小さくなる略円錐形に形成し、前記整流子の傾斜面に垂直にブラシが接する構成を特徴とする請求項1記載の電動送風機。
【請求項4】
ブラシの断面形状を、整流子の外径が大きな部分に接する側の幅が大きく、逆に整流子の外径が小さな部分に接する幅が小さくなる台形形状に構成した請求項3記載の電動送風機。
【請求項5】
塵埃を捕集する集塵室と、前記集塵室に連通するように接続される吸気部とを備え、請求項1から4のいずれか1項記載の電動送風機を内蔵した電気掃除機。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate


【公開番号】特開2010−59810(P2010−59810A)
【公開日】平成22年3月18日(2010.3.18)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−224406(P2008−224406)
【出願日】平成20年9月2日(2008.9.2)
【出願人】(000005821)パナソニック株式会社 (73,050)
【Fターム(参考)】