電子フォトフレームおよび電子フォトフレームシステム
【課題】電子機器が動作している際に、ユーザが一時的に電子フォトフレームを見た場合に、ユーザが電子フォトフレームを見たことに応じて電子機器を適切に動作させることが可能な電子フォトフレームを提供する。
【解決手段】このデジタルフォトフレーム(電子フォトフレーム)1は、DVDプレーヤ3に対して所定の動作を行わせる制御信号を送信可能な状態で接続される通信部16と、ユーザの顔を撮像することが可能な撮像部14と、撮像部14により撮像されたユーザの顔の画像に基づいてユーザがデジタルフォトフレーム1を見ていると判断した場合に、通信部16を介してDVDプレーヤ3に対して制御信号を送信するように制御する制御部19とを備える。
【解決手段】このデジタルフォトフレーム(電子フォトフレーム)1は、DVDプレーヤ3に対して所定の動作を行わせる制御信号を送信可能な状態で接続される通信部16と、ユーザの顔を撮像することが可能な撮像部14と、撮像部14により撮像されたユーザの顔の画像に基づいてユーザがデジタルフォトフレーム1を見ていると判断した場合に、通信部16を介してDVDプレーヤ3に対して制御信号を送信するように制御する制御部19とを備える。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、電子フォトフレームおよび電子フォトフレームシステムに関し、特に、ユーザの顔を撮像することが可能な撮像部を備える電子フォトフレームおよび電子フォトフレームシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、ユーザの顔を撮像することが可能な撮像部を備える電子フォトフレームおよび電子フォトフレームシステムが知られている(たとえば、特許文献1参照)。
【0003】
上記特許文献1には、所定範囲内の近接を感知可能な近接センサと、人物(ユーザ)の顔を撮像するためのカメラ(撮像部)とを備えるデジタルフォトフレーム(電子フォトフレーム)が開示されている。このデジタルフォトフレームでは、人物がデジタルフォトフレームを見るためにデジタルフォトフレームに近づいた際に、近接センサにより人物が近接していることが感知されるとともに、カメラにより撮像された画像の顔認識処理が行われるように構成されている。そして、人物の顔が認識された場合には、撮像された画像がデジタルフォトフレームに表示されるように構成されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2009−204817号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上記特許文献1のデジタルフォトフレームでは、人物がデジタルフォトフレームを見るためにデジタルフォトフレームに近づいた際に、画像がデジタルフォトフレームに表示される一方、たとえば、デジタルフォトフレームの近傍にDVDプレーヤ、DVDレコーダまたはテレビジョン装置などの電子機器が配置されるとともに動作している際に、人物が一時的にデジタルフォトフレームを見た場合には、人物がデジタルフォトフレームを見ている間の電子機器において再生(放送)されている映像などを見逃してしまうという不都合がある。つまり、電子機器が動作している際に、ユーザが一時的にデジタルフォトフレームを見た場合に、電子機器を適切に動作させることが困難であるという問題点がある。
【0006】
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、この発明の1つの目的は、電子機器が動作している際に、ユーザが一時的に電子フォトフレームを見た場合に、ユーザが電子フォトフレームを見たことに応じて電子機器を適切に動作させることが可能な電子フォトフレームおよび電子フォトフレームシステムを提供することである。
【課題を解決するための手段および発明の効果】
【0007】
この発明の第1の局面による電子フォトフレームは、電子機器に対して所定の動作を行わせる制御信号を送信可能な状態で接続される通信部と、ユーザの顔を撮像することが可能な撮像部と、撮像部により撮像されたユーザの顔の画像に基づいてユーザが電子フォトフレームを見ていると判断した場合に、通信部を介して電子機器に対して制御信号を送信するように制御する制御部とを備える。
【0008】
この第1の局面による電子フォトフレームでは、上記のように、電子機器に対して所定の動作を行わせる制御信号を送信可能な状態で接続される通信部と、撮像部により撮像されたユーザの顔の画像に基づいてユーザが電子フォトフレームを見ていると判断した場合に、通信部を介して電子機器に対して制御信号を送信するように制御する制御部とを備えることによって、たとえば、映像を再生する機能を有する電子機器に対して映像を停止させる動作を行わせる制御信号が送信される場合には、ユーザが電子フォトフレームを見ている間の映像を停止することができる。これにより、電子機器が動作している際に、ユーザが一時的に電子フォトフレームを見た場合に、ユーザが電子フォトフレームを見たことに応じて映像を再生する機能を有する電子機器を適切に動作させることができるので、ユーザが電子フォトフレームを見ている間の映像を見逃さないようにすることができる。また、たとえば、ユーザが電子フォトフレームを見ている際に、放送番組を記録する機能を有する電子機器に対して放送番組を記録させる動作を行わせる制御信号が送信される場合には、ユーザが電子フォトフレームを見ている間の放送番組を記録することができる。これにより、電子機器が動作している際に、ユーザが一時的に電子フォトフレームを見た場合に、ユーザが電子フォトフレームを見たことに応じて放送番組を記録する機能を有する電子機器を適切に動作させることができるので、ユーザが電子フォトフレームを見ている間の放送番組を見逃さないようにすることができる。また、たとえば、映像および音声を出力する機能を有する電子機器に対して電子機器から出力される音量を下げる動作を行わせる制御信号が送信される場合には、ユーザが電子フォトフレームを見ている間の音量を下げることができる。これにより、電子機器が動作している際に、ユーザが一時的に電子フォトフレームを見た場合に、映像および音声を出力する機能を有する電子機器を適切に動作させることができる。
【0009】
上記第1の局面による電子フォトフレームにおいて、好ましくは、制御部は、撮像部により撮像されたユーザの顔の画像に基づいてユーザが電子フォトフレームを見ていると判断した場合に、通信部を介して電子機器に対してユーザが電子機器を見ていないことを前提とする所定の動作を行わせる制御信号を送信するように構成されている。このように構成すれば、ユーザが電子機器を見ていない場合に、容易に、ユーザが電子機器を見ていないことを前提とする所定の動作を電子機器に行わせることができる。
【0010】
上記第1の局面による電子フォトフレームにおいて、好ましくは、電子機器は、映像再生装置を含み、制御部は、映像再生装置によって映像が再生されている状態において、撮像部により撮像されたユーザの顔の画像に基づいてユーザが電子フォトフレームを見ていると判断した場合に、通信部を介して映像再生装置に対して再生中の映像を停止させるための制御信号を送信するように構成されている。このように構成すれば、ユーザが電子フォトフレームを見ている間映像が停止されるので、電子フォトフレームを見ている間の映像を見逃してしまうのを抑制することができる。
【0011】
この場合、好ましくは、制御部は、撮像部により撮像されたユーザの顔の画像に基づいてユーザが電子フォトフレームを見終わったと判断した場合に、通信部を介して映像再生装置に対してユーザが電子フォトフレームを見始めた時点からの映像を再生させるか否かをユーザに選択させる画面を表示させるための制御信号を送信するように構成されている。このように構成すれば、ユーザが画面において再生を行うことを選択した場合には、ユーザが電子フォトフレームを見終わった際に、ユーザが電子フォトフレームを見始めた時点からの映像を見ることができるとともに、ユーザが画面において再生を行わないことを選択した場合には、映像の再生を省略することができる。
【0012】
上記第1の局面による電子フォトフレームにおいて、好ましくは、電子機器は、テレビジョン装置と、テレビジョン装置の表示部に表示されるテレビジョン放送を記録することが可能な映像記録装置とを含み、制御部は、テレビジョン装置の表示部にテレビジョン放送が表示されている状態において、撮像部により撮像されたユーザの顔の画像に基づいてユーザが電子フォトフレームを見ていると判断した場合に、通信部を介して映像記録装置に対してユーザが視聴していたテレビジョン放送の映像を記録させるための制御信号を送信するように構成されている。このように構成すれば、ユーザが電子フォトフレームを見ている場合には、ユーザが視聴していたテレビジョン放送の映像が記録されるので、ユーザが電子フォトフレームを見ている間の映像を見逃してしまうのを抑制することができる。
【0013】
この場合、好ましくは、制御部は、撮像部により撮像されたユーザの顔の画像に基づいてユーザが電子フォトフレームを見終わったと判断した場合に、通信部を介して映像記録装置に対してユーザが電子フォトフレームを見ていた間に記録されたテレビジョン放送の映像を再生させるか否かをユーザに選択させる画面をテレビジョン装置の表示部に表示させるための制御信号を送信するように構成されている。このように構成すれば、ユーザが画面において再生を行うことを選択した場合には、ユーザが電子フォトフレームを見終わった際に、ユーザが電子フォトフレームを見ていた間の映像を再生することができるとともに、ユーザが画面において再生を行わないことを選択した場合には、映像の再生を省略することができる。
【0014】
上記第1の局面による電子フォトフレームにおいて、好ましくは、電子機器は、テレビジョン装置を含み、制御部は、テレビジョン装置の表示部にテレビジョン放送が表示されている状態において、撮像部により撮像されたユーザの顔の画像に基づいてユーザが電子フォトフレームを見ていると判断した場合に、通信部を介してテレビジョン装置に対して音量を下げる制御信号を送信するように構成されている。このように構成すれば、テレビジョン装置から出力される音量が維持される場合と異なり、ユーザが集中して電子フォトフレームを閲覧することができる。
【0015】
上記第1の局面による電子フォトフレームにおいて、好ましくは、制御部は、撮像部により撮像されたユーザの顔の画像に基づいてユーザが電子フォトフレームを所定の時間見ていると判断した場合に、通信部を介して電子機器に対して制御信号を送信するように構成されている。このように構成すれば、ユーザが電子フォトフレームを見た瞬間に制御信号が送信される場合と異なり、ユーザが電子フォトフレームを確実に見ている状態において制御信号を送信することができる。
【0016】
上記第1の局面による電子フォトフレームにおいて、好ましくは、電子機器は、複数の電子機器を含み、複数の電子機器の各々と制御信号の内容とが対応付けられた制御信号テーブルをさらに備え、制御部は、撮像部により撮像されたユーザの顔の画像に基づいてユーザが電子フォトフレームを見ていると判断した場合に、制御信号テーブルに基づいて複数の電子機器の各々に応じた制御信号を送信するように構成されている。このように構成すれば、制御信号テーブルの内容に従って容易に複数の電子機器の各々に応じた制御を行わせることができる。
【0017】
上記第1の局面による電子フォトフレームにおいて、好ましくは、通信部は、ネットワークを介して電子機器に対して制御信号を送信可能な状態で接続されており、制御部は、撮像部により撮像されたユーザの顔の画像に基づいてユーザが電子フォトフレームを見ていると判断した場合に、ネットワークを介して電子機器に対して制御信号を送信するように構成されている。このように構成すれば、たとえば、ユーザが電子フォトフレームを見ている際に、ネットワークに接続されている電子機器に対してネットワークを介して容易に制御信号を送信することができる。
【0018】
この発明の第2の局面による電子フォトフレームシステムは、電子機器と、電子機器に対して所定の動作を行わせる制御信号を送信可能な状態で接続される通信部とユーザの顔を撮像することが可能な撮像部と撮像部により撮像されたユーザの顔の画像に基づいてユーザが電子フォトフレームを見ていると判断した場合に通信部を介して電子機器に対して制御信号を送信するように制御する制御部とを含む電子フォトフレームとを備える。
【0019】
この第2の局面による電子フォトフレームシステムでは、上記のように、電子機器と、電子機器に対して所定の動作を行わせる制御信号を送信可能な状態で接続される通信部と撮像部により撮像されたユーザの顔の画像に基づいてユーザが電子フォトフレームを見ていると判断した場合に通信部を介して電子機器に対して制御信号を送信するように制御する制御部とを含む電子フォトフレームとを備えることによって、たとえば、映像を再生する機能を有する電子機器に対して映像を停止させる動作を行わせる制御信号が送信される場合には、ユーザが電子フォトフレームを見ている間の映像を停止することができる。これにより、電子機器が動作している際に、ユーザが一時的に電子フォトフレームを見た場合に、ユーザが電子フォトフレームを見たことに応じて映像を再生する機能を有する電子機器を適切に動作させることができるので、ユーザが電子フォトフレームを見ている間の映像を見逃さないようにすることができる。また、たとえば、ユーザが電子フォトフレームを見ている際に、放送番組を記録する機能を有する電子機器に対して放送番組を記録させる動作を行わせる制御信号が送信される場合には、ユーザが電子フォトフレームを見ている間の放送番組を記録することができる。これにより、電子機器が動作している際に、ユーザが一時的に電子フォトフレームを見た場合に、ユーザが電子フォトフレームを見たことに応じて放送番組を記録する機能を有する電子機器を適切に動作させることができるので、ユーザが電子フォトフレームを見ている間の放送番組を見逃さないようにすることができる。また、たとえば、映像および音声を出力する機能を有する電子機器に対して電子機器から出力される音量を下げる動作を行わせる制御信号が送信される場合には、ユーザが電子フォトフレームを見ている間の音量を下げることができる。これにより、電子機器が動作している際に、ユーザが一時的に電子フォトフレームを見た場合に、映像および音声を出力する機能を有する電子機器を適切に動作させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0020】
【図1】本発明の第1実施形態によるデジタルフォトフレーム(DPF)が接続されるネットワーク全体の構成を示した概略図である。
【図2】本発明の第1実施形態によるデジタルフォトフレーム、DVDプレーヤおよびデジタルテレビジョン装置(TV)の構成を示したブロック図である。
【図3】本発明の第1〜第3実施形態による制御信号テーブルを示した図である。
【図4】本発明の第1実施形態によるデジタルフォトフレームの制御部およびDVDプレーヤの制御部の制御処理フローを示したフローチャートである。
【図5】本発明の第1実施形態によるデジタルテレビジョン装置の制御部の制御処理フローを示したフローチャートである。
【図6】本発明の第1実施形態によるデジタルテレビジョン装置の表示部に表示される選択画面を示す図である。
【図7】本発明の第2実施形態によるデジタルフォトフレーム、DVDレコーダおよびデジタルテレビジョン装置の構成を示したブロック図である。
【図8】本発明の第2実施形態によるデジタルフォトフレームの制御部およびDVDレコーダの制御部の制御処理フローを示したフローチャートである。
【図9】本発明の第2実施形態によるデジタルテレビジョン装置の制御部の制御処理フローを示したフローチャートである。
【図10】本発明の第3実施形態によるデジタルフォトフレームおよびデジタルテレビジョン装置の構成を示したブロック図である。
【図11】本発明の第3実施形態によるデジタルフォトフレームの制御部およびデジタルテレビジョン装置の制御部の制御処理フローを示したフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0021】
以下、本発明を具体化した実施形態を図面に基づいて説明する。
【0022】
(第1実施形態)
図1〜図3を参照して、本発明の第1実施形態によるデジタルフォトフレームシステム100の構成について説明する。なお、デジタルフォトフレームシステム100は、本発明の「電子フォトフレームシステム」の一例である。
【0023】
図1に示すように、本発明の第1実施形態によるデジタルフォトフレームシステム100は、様々な電子機器と有線LAN、無線LANまたはそれらの組み合わせからなるホームネットワークで相互接続されている。これらの機器はDLNA(Digital Living Network Alliance)に対応している。なお、DLNAは、ネットワーク接続された対応機器間でメディアデータを共有することが可能なネットワーク規格であり、これらの対応機器同士でDLNA規格に準拠した通信を相互に行うことが可能である。
【0024】
第1実施形態によるデジタルフォトフレームシステム100では、ホームネットワークを構成するDLNA対応機器として、デジタルフォトフレーム(DPF)1と、デジタルテレビジョン装置(TV)2と、DVDプレーヤ3とが相互接続されている。第1実施形態では、ユーザがデジタルフォトフレーム1を見ていると判断された場合に、デジタルフォトフレーム1からDVDプレーヤ3に対して所定の動作を行わせる制御信号が送信されるように構成されている。なお、デジタルフォトフレームシステム100は、本発明の「電子フォトフレームシステム」の一例であり、デジタルフォトフレーム1は、本発明の「電子フォトフレーム」の一例である。また、デジタルテレビジョン装置2は、本発明の「テレビジョン装置」の一例であり、DVDプレーヤ3は、本発明の「映像再生装置」の一例である。
【0025】
デジタルフォトフレーム1は、正面から見て矩形形状を有する本体部10を備えている。本体部10の正面側の表面には、矩形形状の表示部11が設けられている。また、本体部10の正面側の表面には、表示部11に隣接して操作部12が配置されている。また、本体部10の側面には、メディアカード接続部13が設けられている。また、表示部11の上部には、小型のカメラなどからなる撮像部14が設けられており、撮像部14によりユーザの顔を撮像することが可能である。
【0026】
また、図2に示すように、本体部10の内部には、記憶部15、通信部16、電源システム部17、RTC(Real Time Clock)18、および、制御部19が設けられている。
【0027】
表示部11は、液晶ディスプレイからなり、メディアカード接続部13に接続されたメディアカード(図示せず)に記憶されるデジタル画像を表示可能に構成されている。また、表示部11は、画像の表示態様の変更や色調の調整などを行うための設定画面を表示することが可能である。
【0028】
操作部12は、表示部11に表示される設定画面において、各種項目を選択および決定するために設けられている。また、ユーザは、操作部12を用いて、デジタル画像の削除やコピーを指示することも可能である。
【0029】
メディアカード接続部13は、SDメモリカード(Secure Digital Memory Card)(登録商標)、xDピクチャカード(登録商標)、CFカード(Compact Flash Card)(登録商標)などの各種メディアカードに対応可能に構成されている。
【0030】
記憶部15には、図3に示すように、複数の電子機器(DVDプレーヤ3、後述するDVDレコーダ4およびデジタルテレビジョン装置2)と制御信号の内容とが対応付けられた制御信号テーブル15aが記憶されている。制御信号テーブル15aには、ユーザがデジタルフォトフレーム1を見始めてから電子機器へ制御信号が送信されるまでの設定時間(初期値は約20秒)や、ユーザがデジタルフォトフレーム1を見ている際に電子機器(DVDプレーヤ3、DVDレコーダ4およびデジタルテレビジョン装置2)の各々に所定の動作を行わせる内容が含まれている。
【0031】
通信部16は、デジタルテレビジョン装置2およびDVDプレーヤ3との間で制御信号を送信可能な状態で無線通信を行うために設けられている。
【0032】
電源システム部17は、本体部10の各部に電力を供給する機能を有している。また、RTC18は、時計として機能するように構成されている。
【0033】
制御部19は、デジタルフォトフレーム1全体の制御を司っている。ここで、第1実施形態では、撮像部14により撮像されたユーザの顔の画像に基づいてユーザがデジタルフォトフレーム1を見ている(ユーザがDVDプレーヤ3を見ていない)と判断した場合に、制御部19は、通信部16を介してDVDプレーヤ3に対して制御信号テーブル15a(図3参照)に基づいて所定の動作を行わせる制御信号を送信するように構成されている。具体的には、DVDプレーヤ3によって映像が再生されている状態において、撮像部14により撮像されたユーザの顔の画像に基づいてユーザがデジタルフォトフレーム1を見ていると判断した場合に、制御部19は、通信部16を介してDVDプレーヤ3に対して再生中の映像を停止させるための制御信号を送信するように構成されている。また、ユーザがデジタルフォトフレーム1を見終えた場合には、制御部19は、通信部16を介してDVDプレーヤ3に対してユーザがデジタルフォトフレーム1を見始めた時点に戻って再生するか否かをユーザに選択させる制御信号を送信するように構成されている。
【0034】
また、図1に示すように、デジタルテレビジョン装置2は、矩形形状の表示部21を備えている。また、図2に示すように、デジタルテレビジョン装置2の内部には、制御部22、通信部23、受信部24および音量調節部25が設けられている。
【0035】
表示部21は、制御部22の制御により、デジタルテレビジョン放送の番組などの映像が表示されるように構成されている。また、制御部22は、デジタルテレビジョン装置2全体の制御を司っている。通信部23は、デジタルフォトフレーム1の通信部16および後述するDVDプレーヤ3の通信部32と制御信号を送信可能な状態で無線通信を行うために設けられている。
【0036】
受信部24は、アンテナを介して放送局から配信されるデジタルテレビジョン放送信号およびEPG(Electronic Program Guide)情報を受信するために設けられている。音量調節部25は、ユーザがリモコン(図示せず)などを操作することにより、デジタルテレビジョン装置2から出力される音量を上げるかまたは下げる操作が可能に構成されている。
【0037】
また、DVDプレーヤ3の内部には、制御部31、通信部32、読取部33および再生部34が設けられている。
【0038】
制御部31は、DVDプレーヤ3全体の制御を司っている。通信部32は、デジタルフォトフレーム1の通信部16およびデジタルテレビジョン装置2の通信部23と制御信号を送信可能な状態で無線通信を行うために設けられている。読取部33は、DVDなどのメディアのデータを読み取る機能を有している。再生部34は、読取部33により読み取られたメディアのデータを映像として再生する機能を有している。
【0039】
次に、図3〜図6を参照して、本発明の第1実施形態によるデジタルフォトフレームシステム100の制御処理フローについて説明する。
【0040】
まず、DVDプレーヤ3によって映像が再生されている状態において、図4に示すように、デジタルフォトフレーム1では、ステップS11において、撮像部14により撮像されたユーザの顔の画像に基づいてユーザがデジタルフォトフレーム1を見ているか否かが判断される(ユーザの顔および視線の認識を行う)。これと同時に、ユーザがデジタルフォトフレーム1を見始めた時点の再生中の映像(シーン)が制御部19により記憶部15に記憶される。
【0041】
次に、ステップS12において、ユーザがデジタルフォトフレーム1を約20秒以上見続けているか否か(約20秒経過したか否か)が判断される。ステップS12において、ユーザがデジタルフォトフレーム1を約20秒以上見続けていないと判断された場合には、ステップS11に戻る。
【0042】
また、ステップS12において、ユーザがデジタルフォトフレーム1を約20秒以上見続けていると判断された場合には、ステップS13に進む。ここで、第1実施形態では、ステップS13において、制御信号テーブル15a(図3参照)の制御内容(「ユーザがDPFを見ている際の処理 初期設定 再生中の映像を一時停止する」という内容)に従って、DVDプレーヤ3に対して再生中の映像を一時停止させる制御信号と、記憶部14に記憶されているユーザがデジタルフォトフレーム1を見始めた時点の再生中の映像(シーン)に対応する信号とが送信される。また、第1実施形態では、ステップS13において、制御信号テーブル15aの制御内容(「ユーザがDPFを見ている際の処理 音量調整 初期設定 そのまま」という内容)に従って、DVDプレーヤ3に対して音量調整がそのまま(変更なし)の状態に維持されるように制御信号が送信される。
【0043】
そして、DVDプレーヤ3では、ステップS21において、デジタルフォトフレーム(DPF)1から再生中の映像を一時停止する制御信号を受信したか否かが制御部31により判断される。そして、ステップS21において、制御信号が受信されていないと判断された場合には、この判断が繰り返される。また、ステップS21において、制御信号が受信されたと判断された場合には、ステップS22に進み、再生中の映像が一時停止されるとともに、音量調整がそのまま(変更なし)の状態に維持される。そして、ステップS23に進む。
【0044】
また、デジタルフォトフレーム1では、ステップS14において、ユーザの顔および視線の認識が行われる。そして、ステップS15において、ユーザの顔および視線が認識されるか否か(ユーザがデジタルフォトフレーム1を見続けているか否か)が判断される。ステップS15において、ユーザの顔および視線が認識された(ユーザがデジタルフォトフレーム1を見続けている)と判断された場合には、この判断が繰り返される。また、ステップS15において、ユーザの顔および視線が認識されない(ユーザがデジタルフォトフレーム1を見終えた)と判断された場合には、ステップS16に進み、DVDプレーヤ3に対してデジタルテレビジョン装置(TV)2の表示部21に「戻って再生しますか? Yes No」という選択画面21a(図6参照)を表示させるための処理表示信号が送信される。
【0045】
また、DVDプレーヤ3では、ステップS23において、デジタルフォトフレーム(DPF)1から処理表示信号が受信されたか否かが制御部22により判断される。そして、ステップS23において、処理表示信号が受信されていないと判断された場合には、この判断が繰り返され、処理表示信号が受信されたと判断された場合には、ステップS24に進む。そして、ステップS24において、デジタルテレビジョン装置(TV)2に対して選択画面21aを表示させるための処理表示信号が送信される。
【0046】
また、デジタルテレビジョン装置(TV)2では、図5に示すように、ステップS31において、DVDプレーヤ3から選択画面21aを表示させるための処理表示信号が受信されたか否かが制御部22により判断される。そして、ステップS31において、処理表示信号が受信されていないと判断された場合には、この判断が繰り返される。そして、ステップS31において、処理表示信号が受信されたと判断された場合には、ステップS32に進み、デジタルテレビジョン装置(TV)2の表示部21に「戻って再生しますか? Yes No」という選択画面21a(図6参照)が表示される。
【0047】
また、DVDプレーヤ3では、図4に示すように、ステップS25において、ユーザがリモコン(図示せず)などを操作することにより表示部21に表示された選択画面21aの「Yes」が選択されたか否かが制御部31により判断される。そして、ステップS25において、「Yes」が選択されたと判断された場合には、ステップS26において、ユーザがデジタルフォトフレーム1を見始めた時点の再生中の映像(シーン)に戻って再生が開始される。つまり、映像が一時停止された時点の約20秒前から再生が開始される。また、ステップS25において、「Yes」が選択されていない(「No」が選択された)と判断された場合には、ステップS27において、一時停止状態を解除して映像が再生される。
【0048】
第1実施形態では、上記のように、撮像部14により撮像されたユーザの顔の画像に基づいてユーザがデジタルフォトフレーム1を見ていると判断した場合に、通信部16を介してDVDプレーヤ3に対して制御信号を送信するように制御する制御部19を設けることによって、ユーザがデジタルフォトフレーム1を見ている際に、DVDプレーヤ3に対して映像を停止させる動作を行わせる制御信号が送信される場合には、ユーザがデジタルフォトフレーム1を見ている間の映像を停止することができる。これにより、デジタルテレビジョン装置2およびDVDプレーヤ3が動作している際に、ユーザが一時的にデジタルフォトフレーム1を見た場合に、ユーザがデジタルフォトフレーム1を見たことに応じてDVDプレーヤ3を適切に動作させることができるので、ユーザがデジタルフォトフレーム1を見ている間の放送番組を見逃さないようにすることができる。
【0049】
また、第1実施形態では、上記のように、制御部19が撮像部14により撮像されたユーザの顔の画像に基づいてユーザがデジタルフォトフレーム1を見ていると判断した場合に、通信部16を介してDVDプレーヤ3に対してユーザがDVDプレーヤ3を見ていないことを前提とする所定の動作(映像を停止する動作)を行わせる制御信号を送信することによって、ユーザがDVDプレーヤ3を見ていない場合に、容易に、ユーザがDVDプレーヤ3を見ていないことを前提とする所定の動作(映像を停止する動作)をDVDプレーヤ3に行わせることができる。
【0050】
また、第1実施形態では、上記のように、制御部19がDVDプレーヤ3によって映像が再生されている状態において、撮像部14により撮像されたユーザの顔の画像に基づいてユーザがデジタルフォトフレーム1を見ていると判断した場合に、通信部16を介してDVDプレーヤ3に対して再生中の映像を停止させるための制御信号を送信することによって、ユーザがデジタルフォトフレーム1を見ている間映像が停止されるので、デジタルフォトフレーム1を見ている間の映像を見逃してしまうのを抑制することができる。
【0051】
また、第1実施形態では、上記のように、制御部19が撮像部14により撮像されたユーザの顔の画像に基づいてユーザがデジタルフォトフレーム1を見終わったと判断した場合に、通信部16を介してDVDプレーヤ3に対してユーザがデジタルフォトフレーム1を見始めた時点からの映像を再生させるか否かをユーザに選択させる選択画面21aを表示させるための制御信号を送信することによって、ユーザが選択画面21aにおいて再生を行うことを選択した場合には、ユーザがデジタルフォトフレーム1を見終わった際に、ユーザがデジタルフォトフレーム1を見始めた時点からの映像を見ることができるとともに、ユーザが選択画面21aにおいて再生を行わないことを選択した場合には、映像の再生を省略することができる。
【0052】
また、第1実施形態では、上記のように、制御部19が撮像部14により撮像されたユーザの顔の画像に基づいてユーザがデジタルフォトフレーム1を約20秒間見ていると判断した場合に、通信部16を介してDVDプレーヤ3に対して制御信号を送信することによって、ユーザがデジタルフォトフレーム1を見た瞬間に制御信号が送信される場合と異なり、ユーザがデジタルフォトフレーム1を確実に見ている状態において制御信号を送信することができる。
【0053】
また、第1実施形態では、上記のように、制御部19が撮像部14により撮像されたユーザの顔の画像に基づいてユーザがデジタルフォトフレーム1を見ていると判断した場合に、制御信号テーブル15aに基づいてDVDプレーヤ3に応じた制御信号を送信することによって、制御信号テーブル15aの内容に従って容易にDVDプレーヤ3に応じた制御を行わせることができる。
【0054】
また、第1実施形態では、上記のように、制御部19が撮像部14により撮像されたユーザの顔の画像に基づいてユーザがデジタルフォトフレーム1を見ていると判断した場合に、ネットワークを介してDVDプレーヤ3に対して制御信号を送信することによって、ユーザがデジタルフォトフレーム1を見ている際に、ネットワークに接続されているDVDプレーヤ3に対してネットワークを介して容易に制御信号を送信することができる。
【0055】
(第2実施形態)
次に、図7を参照して、第2実施形態について説明する。この第2実施形態では、ユーザがデジタルフォトフレームを見ていると判断した場合に、DVDプレーヤに対して再生中の映像を停止させる例について説明した上記第1実施形態とは異なり、ユーザがデジタルフォトフレームを見ていると判断した場合に、DVDレコーダに対してユーザが視聴していたテレビジョン放送の映像を記録させる例について説明する。
【0056】
本発明の第2実施形態によるデジタルフォトフレームシステム101では、図7に示すように、デジタルフォトフレーム1と、デジタルテレビジョン装置2と、DVDレコーダ4とが相互に接続されている。なお、デジタルフォトフレームシステム101は、本発明の「電子フォトフレームシステム」の一例であり、DVDレコーダ4は、本発明の「映像記録装置」の一例である。
【0057】
DVDレコーダ4の内部には、制御部41、通信部42、録画部43、記憶部44および再生部45が設けられている。
【0058】
制御部41は、DVDレコーダ4全体の制御を司っている。また、通信部42は、デジタルフォトフレーム1の通信部16およびデジタルテレビジョン装置2の通信部23と制御信号を送信可能な状態で無線通信を行うために設けられている。また、録画部43は、デジタルテレビジョン装置2の表示部21に表示されるテレビジョン放送をEPG情報に基づいて録画可能に構成されている。
【0059】
また、記憶部44は、HDD(Hard Disk Drive)などの記憶装置からなり、録画部43により録画されたテレビジョン放送の映像データを保存(記憶)可能に構成されている。また、再生部45は、記憶部44に記憶された映像データをユーザの操作などにより再生可能に構成されている。なお、第2実施形態のその他の構成は、上記第1実施形態と同様である。
【0060】
次に、図3、図6、図8および図9を参照して、本発明の第2実施形態によるデジタルフォトフレームシステム101の制御処理フローについて説明する。
【0061】
まず、デジタルテレビジョン装置2の表示部21にテレビジョン放送が表示されている状態において、図8に示すように、デジタルフォトフレーム1では、ステップS11において、撮像部14により撮像されたユーザの顔の画像に基づいてユーザがデジタルフォトフレーム1を見ているか否かが制御部19により判断される(ユーザの顔および視線の認識が行われる)。
【0062】
次に、ステップS12において、ユーザがデジタルフォトフレーム1を約20秒以上見続けているか否か(約20秒経過したか否か)が判断される。ステップS12において、ユーザがデジタルフォトフレーム1を約20秒以上見続けていないと判断された場合には、ステップS11に戻る。
【0063】
また、ステップS12において、ユーザがデジタルフォトフレーム1を約20秒以上見続けていると判断された場合には、ステップS131に進む。そして、第2実施形態では、ステップS131において、制御信号テーブル15a(図3参照)の制御内容(「録画保存場所 初期設定 記憶部に保存(録画)する」という内容)に従って、DVDレコーダ4に対してユーザが視聴していたテレビジョン放送の映像を記録させるための制御信号が送信される。また、第2実施形態では、ステップS131において、制御信号テーブル15aの制御内容(「録画残量 初期設定 記憶部の記憶可能容量が残り10%で録画を停止する」という内容)に従って、DVDレコーダ4に対して記憶可能容量が残り10%になるまでテレビジョン放送の映像を記録させるための制御信号が送信される。
【0064】
次に、DVDレコーダ4では、ステップS211において、デジタルフォトフレーム(DPF)1からテレビジョン放送の映像を記録させるための制御信号を受信したか否かが制御部41により判断される。そして、ステップS211において、制御信号が受信されていないと判断された場合には、この判断が繰り返される。また、ステップS211において、制御信号が受信されたと判断された場合には、ステップS221に進み、EPG情報に基づいてテレビジョン放送の映像の記録が開始される。そして、ステップS23に進む。
【0065】
また、デジタルフォトフレーム1では、ステップS14において、ユーザの顔および視線の認識が行われる。そして、ステップS15において、ユーザの顔および視線が認識されるか否か(ユーザがデジタルフォトフレーム1を見続けているか否か)が判断される。ステップS15において、ユーザの顔および視線が認識される(ユーザがデジタルフォトフレーム1を見続けている)と判断された場合には、この判断が繰り返される。
【0066】
また、ステップS15において、ユーザの顔および視線が認識されない(ユーザがデジタルフォトフレーム1を見終えた)と判断された場合には、ステップS17に進み、ユーザが約20秒以上デジタルフォトフレーム1を見続けていたか否かが判断される。そして、ステップS17において、ユーザが約20秒以上デジタルフォトフレーム1を見続けていたと判断された場合には、ステップS18に進み、DVDレコーダ4に対してデジタルテレビジョン装置(TV)2の表示部21に「戻って再生しますか? Yes No」という選択画面21a(図6参照)を表示させるための処理表示信号が送信される。また、ステップS17において、ユーザが約20秒以上デジタルフォトフレーム1を見続けていないと判断された場合には、ステップS19に進み、DVDレコーダ4に対して記録(録画)された内容を消去させるための制御信号が送信される。
【0067】
また、DVDレコーダ4では、ステップS231において、デジタルフォトフレーム(DPF)1から処理表示信号または録画内容の消去を要求する信号が受信されたか否かが制御部41により判断される。そして、ステップS231において、処理表示信号または録画内容の消去を要求する信号が受信されていないと判断された場合には、この判断が繰り返される。また、ステップS231において、処理表示信号または録画内容の消去を要求する信号が受信されたと判断された場合には、ステップS29に進む。
【0068】
次に、ステップS29において、デジタルフォトフレーム1から処理表示信号が受信されたか否かが判断され、処理表示信号が受信されたと判断された場合には、ステップS24に進み、デジタルテレビジョン装置(TV)2に対して選択画面21aを表示させるための処理表示信号が送信される。また、ステップS29において、処理表示信号が受信されていない(録画内容の消去を要求する信号が受信された)と判断された場合には、ステップS28に進み、記録(録画)された内容が消去される。
【0069】
また、デジタルテレビジョン装置(TV)2では、図9に示すように、ステップS311において、DVDレコーダ4から選択画面21aを表示させるための処理表示信号が受信されたか否かが制御部22により判断される。そして、ステップS311において、処理表示信号が受信されていないと判断された場合には、この判断が繰り返される。そして、ステップS311において、処理表示信号が受信されたと判断された場合には、ステップS32に進み、デジタルテレビジョン装置(TV)2の表示部21に「戻って再生しますか? Yes No」という選択画面21a(図6参照)が表示される。
【0070】
また、DVDレコーダ4では、図8に示すように、ステップS25において、ユーザがリモコン(図示せず)などを操作することにより表示部21に表示された選択画面21aの「Yes」が選択されたか否かが制御部41により判断される。そして、ステップS25において、「Yes」が選択されたと判断された場合には、ステップS26において、記録(録画)された映像が再生(戻って再生)される。また、ステップS25において、「Yes」が選択されていない(「No」が選択された)と判断された場合には、ステップS28において、記録(録画)された内容が消去される。
【0071】
第2実施形態では、上記のように、制御部19がデジタルテレビジョン装置2の表示部21にテレビジョン放送が表示されている状態において、撮像部14により撮像されたユーザの顔の画像に基づいてユーザがデジタルフォトフレーム1を見ていると判断した場合に、通信部16を介してDVDレコーダ4に対してユーザが視聴していたテレビジョン放送の映像を記録させるための制御信号を送信することによって、ユーザがデジタルフォトフレーム1を見ている場合には、ユーザが視聴していたテレビジョン放送の映像が記録される。これにより、デジタルテレビジョン装置2およびDVDレコーダ4が動作している際に、ユーザが一時的にデジタルフォトフレーム1を見た場合に、ユーザがデジタルフォトフレーム1を見たことに応じてDVDレコーダ4を適切に動作させることができるので、ユーザがデジタルフォトフレーム1を見ている間の映像を見逃してしまうのを抑制することができる。
【0072】
また、第2実施形態では、上記のように、制御部19が撮像部14により撮像されたユーザの顔の画像に基づいてユーザがデジタルフォトフレーム1を見終わったと判断した場合に、通信部16を介してDVDレコーダ4に対してユーザがデジタルフォトフレーム1を見ていた間に記録されたテレビジョン放送の映像を再生させるか否かをユーザに選択させる画面をデジタルテレビジョン装置2の表示部21に表示させるための制御信号を送信することによって、ユーザが選択画面21aにおいて再生を行うことを選択した場合には、ユーザがデジタルフォトフレーム1を見終わった際に、ユーザがデジタルフォトフレーム1を見ていた間の映像を再生することができるとともに、ユーザが選択画面21aにおいて再生を行わないことを選択した場合には、映像の再生を省略することができる。
【0073】
また、第2実施形態では、上記のように、制御部19が撮像部14により撮像されたユーザの顔の画像に基づいてユーザがデジタルフォトフレーム1を見ていると判断した場合に、ネットワークを介してDVDレコーダ4に対して制御信号を送信することによって、ユーザがデジタルフォトフレーム1を見ている際に、DVDレコーダ4に対してネットワークを介して容易に放送番組を記録させる制御信号を送信することができる。
【0074】
なお、第2実施形態のその他の効果は、上記した第1実施形態と同様である。
【0075】
(第3実施形態)
次に、図10を参照して、第3実施形態について説明する。この第3実施形態では、ユーザがデジタルフォトフレームを見ていると判断した場合に、DVDプレーヤに対して再生中の映像を停止させる例について説明した上記第1実施形態とは異なり、ユーザがデジタルフォトフレームを見ていると判断した場合に、デジタルテレビジョン装置に対して音量を下げる制御信号を送信する例について説明する。
【0076】
本発明の第3実施形態によるデジタルフォトフレームシステム102では、デジタルフォトフレーム1と、デジタルテレビジョン装置2とが接続されており、デジタルフォトフレームの通信部16と、デジタルテレビジョン装置2の通信部23とが相互に制御信号を通信可能に構成されている。なお、デジタルフォトフレームシステム102は、本発明の「電子フォトフレームシステム」の一例である。また、第3実施形態のその他の構成は、上記第1実施形態と同様である。
【0077】
次に、図3および図11を参照して、本発明の第3実施形態によるデジタルフォトフレームシステム102の制御処理フローについて説明する。
【0078】
まず、デジタルテレビジョン装置2の表示部21にテレビジョン放送が表示されている状態において、図11に示すように、デジタルフォトフレーム1では、ステップS11において、撮像部14により撮像されたユーザの顔の画像に基づいてユーザがデジタルフォトフレーム1を見ているか否かが制御部19により判断される(ユーザの顔および視線の認識が行われる)。
【0079】
次に、ステップS12において、ユーザがデジタルフォトフレーム1を約20秒以上見続けているか否か(約20秒経過したか否か)が判断される。ステップS12において、ユーザがデジタルフォトフレーム1を約20秒以上見続けていないと判断された場合には、ステップS11に戻る。
【0080】
また、ステップS12において、ユーザがデジタルフォトフレーム1を約20秒以上見続けていると判断された場合には、ステップS132に進む。そして、第3実施形態では、ステップS132において、制御信号テーブル15a(図3参照)の制御内容(「ユーザがDPFを見ている際の処理 音量調整 初期設定 下げる」という内容)に従って、デジタルテレビジョン装置2に対して音量を下げる制御信号が送信される。そして、ステップS14に進む。
【0081】
次に、デジタルテレビジョン装置2では、ステップS41において、デジタルフォトフレーム(DPF)1から音量を下げる制御信号を受信したか否かが制御部22により判断される。そして、ステップS41において、制御信号が受信されていないと判断された場合には、この判断が繰り返される。また、ステップS41において、制御信号が受信されたと判断された場合には、ステップS42に進み、音量が下げられる。そして、ステップS43に進む。
【0082】
また、デジタルフォトフレーム1では、ステップS14において、ユーザの顔および視線の認識が行われる。そして、ステップS15において、ユーザの顔および視線が認識されるか否か(ユーザがデジタルフォトフレーム1を見続けているか否か)が判断される。ステップS15において、ユーザの顔および視線が認識される(ユーザがデジタルフォトフレーム1を見続けている)と判断された場合には、この判断が繰り返される。また、ステップS15において、ユーザの顔および視線が認識されない(ユーザがデジタルフォトフレーム1を見終えた)と判断された場合には、ステップS161に進み、デジタルテレビジョン装置2に対して音量の大きさを元に戻す制御信号が送信される。
【0083】
このとき、デジタルテレビジョン装置2では、ステップS43において、デジタルフォトフレーム(DPF)1から制御信号が受信されたか否かが判断される。そして、ステップS43において、制御信号が受信されていないと判断された場合には、この判断が繰り返され、制御信号が受信されたと判断された場合には、ステップS44に進み、音量が元に戻される。
【0084】
第3実施形態では、上記のように、制御部19がデジタルテレビジョン装置2の表示部21にテレビジョン放送が表示されている状態において、撮像部14により撮像されたユーザの顔の画像に基づいてユーザがデジタルフォトフレーム1を見ていると判断した場合に、通信部16を介してデジタルテレビジョン装置2に対して音量を下げる制御信号を送信することによって、デジタルテレビジョン装置2から出力される音量が維持される場合と異なり、ユーザが集中してデジタルフォトフレーム1を閲覧することができる。これにより、デジタルテレビジョン装置2が動作している際に、ユーザが一時的にデジタルフォトフレーム1を見た場合に、映像および音声を出力する機能を有するデジタルテレビジョン装置2を適切に動作させることができる。
【0085】
なお、第3実施形態のその他の効果は、上記した第1実施形態と同様である。
【0086】
なお、今回開示された実施形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した実施形態の説明ではなく特許請求の範囲によって示され、さらに特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれる。
【0087】
たとえば、上記第1〜第3実施形態では、デジタルフォトフレーム、DVDプレーヤ(レコーダ)およびデジタルテレビジョン装置をDLNA規格に準処した通信を相互に行うことが可能なように接続する例を示したが、本発明はこれに限られない。たとえば、デジタルフォトフレーム、DVDプレーヤ(レコーダ)およびデジタルテレビジョン装置間で相互に制御信号が送信可能に接続されていればよい。たとえば、デジタルフォトフレーム、DVDプレーヤ(レコーダ)およびデジタルテレビジョン装置をHDMI(High Definition Multimedia Interface)ケーブルにより接続してもよい。
【0088】
また、上記第1〜第3実施形態では、本発明の電子機器の一例としてDVDプレーヤ、DVDレコーダおよびデジタルテレビジョン装置を示したが、本発明はこれに限られない。たとえば、電子機器間を相互に制御信号を送信可能であればDVDプレーヤ、DVDレコーダおよびデジタルテレビジョン装置以外でもよい。
【0089】
また、上記第1〜第3実施形態では、本発明の制御信号の種類の一例として、再生中の映像を停止させるための制御信号、ユーザが視聴していたテレビジョン放送の映像を記録させるための制御信号および音量を下げる制御信号を示したが、本発明はこれに限られない。たとえば、上記した制御信号以外の種類の制御信号を電子機器に対して送信してもよい。
【0090】
また、上記第1〜第3実施形態では、ユーザがデジタルフォトフレームを約20秒見ていると判断した場合に、電子機器に対して所定の動作を行わせる制御信号を送信する例を示したが、本発明はこれに限らない。本発明では、ユーザがデジタルフォトフレームを約20秒以外の時間見ていると判断した場合に、電子機器に対して所定の動作を行わせる制御信号を送信してもよい。
【0091】
また、上記第2実施形態では、ユーザがデジタルフォトフレームを見終わったと判断した場合に、記録されたテレビジョン放送の映像を再生させるか否かをユーザに選択させるための選択画面を表示させる例を示したが、本発明はこれに限らない。たとえば、ユーザがデジタルフォトフレームを見終わったと判断した場合に、再生(追っかけ再生(録画しながら再生))するか、再生せずに録画を続けるか、記憶された映像を削除するかなどの項目を表示部に表示させてもよい。
【0092】
また、上記第2実施形態では、ユーザがデジタルフォトフレームを見終わったと判断した場合に、記録されたテレビジョン放送の映像を再生させるか否かをユーザに選択させるための選択画面を表示し、ユーザにより選択画面の「Yes」または「No」が選択される例を示したが、本発明はこれに限られない。たとえば、選択画面を表示した後に所定の時間ユーザにより選択操作が行われない場合には、記録された映像を削除せずにDVDレコーダに保存してもよい。
【符号の説明】
【0093】
1 デジタルフォトフレーム(電子フォトフレーム)
2 デジタルテレビジョン装置(テレビジョン装置)(電子機器)
3 DVDプレーヤ(映像再生装置)(電子機器)
4 DVDレコーダ(映像記録装置)(電子機器)
14 撮像部
15a 制御信号テーブル
16 通信部
100、101、102 デジタルフォトフレームシステム(電子フォトフレームシステム)
【技術分野】
【0001】
この発明は、電子フォトフレームおよび電子フォトフレームシステムに関し、特に、ユーザの顔を撮像することが可能な撮像部を備える電子フォトフレームおよび電子フォトフレームシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、ユーザの顔を撮像することが可能な撮像部を備える電子フォトフレームおよび電子フォトフレームシステムが知られている(たとえば、特許文献1参照)。
【0003】
上記特許文献1には、所定範囲内の近接を感知可能な近接センサと、人物(ユーザ)の顔を撮像するためのカメラ(撮像部)とを備えるデジタルフォトフレーム(電子フォトフレーム)が開示されている。このデジタルフォトフレームでは、人物がデジタルフォトフレームを見るためにデジタルフォトフレームに近づいた際に、近接センサにより人物が近接していることが感知されるとともに、カメラにより撮像された画像の顔認識処理が行われるように構成されている。そして、人物の顔が認識された場合には、撮像された画像がデジタルフォトフレームに表示されるように構成されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2009−204817号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上記特許文献1のデジタルフォトフレームでは、人物がデジタルフォトフレームを見るためにデジタルフォトフレームに近づいた際に、画像がデジタルフォトフレームに表示される一方、たとえば、デジタルフォトフレームの近傍にDVDプレーヤ、DVDレコーダまたはテレビジョン装置などの電子機器が配置されるとともに動作している際に、人物が一時的にデジタルフォトフレームを見た場合には、人物がデジタルフォトフレームを見ている間の電子機器において再生(放送)されている映像などを見逃してしまうという不都合がある。つまり、電子機器が動作している際に、ユーザが一時的にデジタルフォトフレームを見た場合に、電子機器を適切に動作させることが困難であるという問題点がある。
【0006】
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、この発明の1つの目的は、電子機器が動作している際に、ユーザが一時的に電子フォトフレームを見た場合に、ユーザが電子フォトフレームを見たことに応じて電子機器を適切に動作させることが可能な電子フォトフレームおよび電子フォトフレームシステムを提供することである。
【課題を解決するための手段および発明の効果】
【0007】
この発明の第1の局面による電子フォトフレームは、電子機器に対して所定の動作を行わせる制御信号を送信可能な状態で接続される通信部と、ユーザの顔を撮像することが可能な撮像部と、撮像部により撮像されたユーザの顔の画像に基づいてユーザが電子フォトフレームを見ていると判断した場合に、通信部を介して電子機器に対して制御信号を送信するように制御する制御部とを備える。
【0008】
この第1の局面による電子フォトフレームでは、上記のように、電子機器に対して所定の動作を行わせる制御信号を送信可能な状態で接続される通信部と、撮像部により撮像されたユーザの顔の画像に基づいてユーザが電子フォトフレームを見ていると判断した場合に、通信部を介して電子機器に対して制御信号を送信するように制御する制御部とを備えることによって、たとえば、映像を再生する機能を有する電子機器に対して映像を停止させる動作を行わせる制御信号が送信される場合には、ユーザが電子フォトフレームを見ている間の映像を停止することができる。これにより、電子機器が動作している際に、ユーザが一時的に電子フォトフレームを見た場合に、ユーザが電子フォトフレームを見たことに応じて映像を再生する機能を有する電子機器を適切に動作させることができるので、ユーザが電子フォトフレームを見ている間の映像を見逃さないようにすることができる。また、たとえば、ユーザが電子フォトフレームを見ている際に、放送番組を記録する機能を有する電子機器に対して放送番組を記録させる動作を行わせる制御信号が送信される場合には、ユーザが電子フォトフレームを見ている間の放送番組を記録することができる。これにより、電子機器が動作している際に、ユーザが一時的に電子フォトフレームを見た場合に、ユーザが電子フォトフレームを見たことに応じて放送番組を記録する機能を有する電子機器を適切に動作させることができるので、ユーザが電子フォトフレームを見ている間の放送番組を見逃さないようにすることができる。また、たとえば、映像および音声を出力する機能を有する電子機器に対して電子機器から出力される音量を下げる動作を行わせる制御信号が送信される場合には、ユーザが電子フォトフレームを見ている間の音量を下げることができる。これにより、電子機器が動作している際に、ユーザが一時的に電子フォトフレームを見た場合に、映像および音声を出力する機能を有する電子機器を適切に動作させることができる。
【0009】
上記第1の局面による電子フォトフレームにおいて、好ましくは、制御部は、撮像部により撮像されたユーザの顔の画像に基づいてユーザが電子フォトフレームを見ていると判断した場合に、通信部を介して電子機器に対してユーザが電子機器を見ていないことを前提とする所定の動作を行わせる制御信号を送信するように構成されている。このように構成すれば、ユーザが電子機器を見ていない場合に、容易に、ユーザが電子機器を見ていないことを前提とする所定の動作を電子機器に行わせることができる。
【0010】
上記第1の局面による電子フォトフレームにおいて、好ましくは、電子機器は、映像再生装置を含み、制御部は、映像再生装置によって映像が再生されている状態において、撮像部により撮像されたユーザの顔の画像に基づいてユーザが電子フォトフレームを見ていると判断した場合に、通信部を介して映像再生装置に対して再生中の映像を停止させるための制御信号を送信するように構成されている。このように構成すれば、ユーザが電子フォトフレームを見ている間映像が停止されるので、電子フォトフレームを見ている間の映像を見逃してしまうのを抑制することができる。
【0011】
この場合、好ましくは、制御部は、撮像部により撮像されたユーザの顔の画像に基づいてユーザが電子フォトフレームを見終わったと判断した場合に、通信部を介して映像再生装置に対してユーザが電子フォトフレームを見始めた時点からの映像を再生させるか否かをユーザに選択させる画面を表示させるための制御信号を送信するように構成されている。このように構成すれば、ユーザが画面において再生を行うことを選択した場合には、ユーザが電子フォトフレームを見終わった際に、ユーザが電子フォトフレームを見始めた時点からの映像を見ることができるとともに、ユーザが画面において再生を行わないことを選択した場合には、映像の再生を省略することができる。
【0012】
上記第1の局面による電子フォトフレームにおいて、好ましくは、電子機器は、テレビジョン装置と、テレビジョン装置の表示部に表示されるテレビジョン放送を記録することが可能な映像記録装置とを含み、制御部は、テレビジョン装置の表示部にテレビジョン放送が表示されている状態において、撮像部により撮像されたユーザの顔の画像に基づいてユーザが電子フォトフレームを見ていると判断した場合に、通信部を介して映像記録装置に対してユーザが視聴していたテレビジョン放送の映像を記録させるための制御信号を送信するように構成されている。このように構成すれば、ユーザが電子フォトフレームを見ている場合には、ユーザが視聴していたテレビジョン放送の映像が記録されるので、ユーザが電子フォトフレームを見ている間の映像を見逃してしまうのを抑制することができる。
【0013】
この場合、好ましくは、制御部は、撮像部により撮像されたユーザの顔の画像に基づいてユーザが電子フォトフレームを見終わったと判断した場合に、通信部を介して映像記録装置に対してユーザが電子フォトフレームを見ていた間に記録されたテレビジョン放送の映像を再生させるか否かをユーザに選択させる画面をテレビジョン装置の表示部に表示させるための制御信号を送信するように構成されている。このように構成すれば、ユーザが画面において再生を行うことを選択した場合には、ユーザが電子フォトフレームを見終わった際に、ユーザが電子フォトフレームを見ていた間の映像を再生することができるとともに、ユーザが画面において再生を行わないことを選択した場合には、映像の再生を省略することができる。
【0014】
上記第1の局面による電子フォトフレームにおいて、好ましくは、電子機器は、テレビジョン装置を含み、制御部は、テレビジョン装置の表示部にテレビジョン放送が表示されている状態において、撮像部により撮像されたユーザの顔の画像に基づいてユーザが電子フォトフレームを見ていると判断した場合に、通信部を介してテレビジョン装置に対して音量を下げる制御信号を送信するように構成されている。このように構成すれば、テレビジョン装置から出力される音量が維持される場合と異なり、ユーザが集中して電子フォトフレームを閲覧することができる。
【0015】
上記第1の局面による電子フォトフレームにおいて、好ましくは、制御部は、撮像部により撮像されたユーザの顔の画像に基づいてユーザが電子フォトフレームを所定の時間見ていると判断した場合に、通信部を介して電子機器に対して制御信号を送信するように構成されている。このように構成すれば、ユーザが電子フォトフレームを見た瞬間に制御信号が送信される場合と異なり、ユーザが電子フォトフレームを確実に見ている状態において制御信号を送信することができる。
【0016】
上記第1の局面による電子フォトフレームにおいて、好ましくは、電子機器は、複数の電子機器を含み、複数の電子機器の各々と制御信号の内容とが対応付けられた制御信号テーブルをさらに備え、制御部は、撮像部により撮像されたユーザの顔の画像に基づいてユーザが電子フォトフレームを見ていると判断した場合に、制御信号テーブルに基づいて複数の電子機器の各々に応じた制御信号を送信するように構成されている。このように構成すれば、制御信号テーブルの内容に従って容易に複数の電子機器の各々に応じた制御を行わせることができる。
【0017】
上記第1の局面による電子フォトフレームにおいて、好ましくは、通信部は、ネットワークを介して電子機器に対して制御信号を送信可能な状態で接続されており、制御部は、撮像部により撮像されたユーザの顔の画像に基づいてユーザが電子フォトフレームを見ていると判断した場合に、ネットワークを介して電子機器に対して制御信号を送信するように構成されている。このように構成すれば、たとえば、ユーザが電子フォトフレームを見ている際に、ネットワークに接続されている電子機器に対してネットワークを介して容易に制御信号を送信することができる。
【0018】
この発明の第2の局面による電子フォトフレームシステムは、電子機器と、電子機器に対して所定の動作を行わせる制御信号を送信可能な状態で接続される通信部とユーザの顔を撮像することが可能な撮像部と撮像部により撮像されたユーザの顔の画像に基づいてユーザが電子フォトフレームを見ていると判断した場合に通信部を介して電子機器に対して制御信号を送信するように制御する制御部とを含む電子フォトフレームとを備える。
【0019】
この第2の局面による電子フォトフレームシステムでは、上記のように、電子機器と、電子機器に対して所定の動作を行わせる制御信号を送信可能な状態で接続される通信部と撮像部により撮像されたユーザの顔の画像に基づいてユーザが電子フォトフレームを見ていると判断した場合に通信部を介して電子機器に対して制御信号を送信するように制御する制御部とを含む電子フォトフレームとを備えることによって、たとえば、映像を再生する機能を有する電子機器に対して映像を停止させる動作を行わせる制御信号が送信される場合には、ユーザが電子フォトフレームを見ている間の映像を停止することができる。これにより、電子機器が動作している際に、ユーザが一時的に電子フォトフレームを見た場合に、ユーザが電子フォトフレームを見たことに応じて映像を再生する機能を有する電子機器を適切に動作させることができるので、ユーザが電子フォトフレームを見ている間の映像を見逃さないようにすることができる。また、たとえば、ユーザが電子フォトフレームを見ている際に、放送番組を記録する機能を有する電子機器に対して放送番組を記録させる動作を行わせる制御信号が送信される場合には、ユーザが電子フォトフレームを見ている間の放送番組を記録することができる。これにより、電子機器が動作している際に、ユーザが一時的に電子フォトフレームを見た場合に、ユーザが電子フォトフレームを見たことに応じて放送番組を記録する機能を有する電子機器を適切に動作させることができるので、ユーザが電子フォトフレームを見ている間の放送番組を見逃さないようにすることができる。また、たとえば、映像および音声を出力する機能を有する電子機器に対して電子機器から出力される音量を下げる動作を行わせる制御信号が送信される場合には、ユーザが電子フォトフレームを見ている間の音量を下げることができる。これにより、電子機器が動作している際に、ユーザが一時的に電子フォトフレームを見た場合に、映像および音声を出力する機能を有する電子機器を適切に動作させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0020】
【図1】本発明の第1実施形態によるデジタルフォトフレーム(DPF)が接続されるネットワーク全体の構成を示した概略図である。
【図2】本発明の第1実施形態によるデジタルフォトフレーム、DVDプレーヤおよびデジタルテレビジョン装置(TV)の構成を示したブロック図である。
【図3】本発明の第1〜第3実施形態による制御信号テーブルを示した図である。
【図4】本発明の第1実施形態によるデジタルフォトフレームの制御部およびDVDプレーヤの制御部の制御処理フローを示したフローチャートである。
【図5】本発明の第1実施形態によるデジタルテレビジョン装置の制御部の制御処理フローを示したフローチャートである。
【図6】本発明の第1実施形態によるデジタルテレビジョン装置の表示部に表示される選択画面を示す図である。
【図7】本発明の第2実施形態によるデジタルフォトフレーム、DVDレコーダおよびデジタルテレビジョン装置の構成を示したブロック図である。
【図8】本発明の第2実施形態によるデジタルフォトフレームの制御部およびDVDレコーダの制御部の制御処理フローを示したフローチャートである。
【図9】本発明の第2実施形態によるデジタルテレビジョン装置の制御部の制御処理フローを示したフローチャートである。
【図10】本発明の第3実施形態によるデジタルフォトフレームおよびデジタルテレビジョン装置の構成を示したブロック図である。
【図11】本発明の第3実施形態によるデジタルフォトフレームの制御部およびデジタルテレビジョン装置の制御部の制御処理フローを示したフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0021】
以下、本発明を具体化した実施形態を図面に基づいて説明する。
【0022】
(第1実施形態)
図1〜図3を参照して、本発明の第1実施形態によるデジタルフォトフレームシステム100の構成について説明する。なお、デジタルフォトフレームシステム100は、本発明の「電子フォトフレームシステム」の一例である。
【0023】
図1に示すように、本発明の第1実施形態によるデジタルフォトフレームシステム100は、様々な電子機器と有線LAN、無線LANまたはそれらの組み合わせからなるホームネットワークで相互接続されている。これらの機器はDLNA(Digital Living Network Alliance)に対応している。なお、DLNAは、ネットワーク接続された対応機器間でメディアデータを共有することが可能なネットワーク規格であり、これらの対応機器同士でDLNA規格に準拠した通信を相互に行うことが可能である。
【0024】
第1実施形態によるデジタルフォトフレームシステム100では、ホームネットワークを構成するDLNA対応機器として、デジタルフォトフレーム(DPF)1と、デジタルテレビジョン装置(TV)2と、DVDプレーヤ3とが相互接続されている。第1実施形態では、ユーザがデジタルフォトフレーム1を見ていると判断された場合に、デジタルフォトフレーム1からDVDプレーヤ3に対して所定の動作を行わせる制御信号が送信されるように構成されている。なお、デジタルフォトフレームシステム100は、本発明の「電子フォトフレームシステム」の一例であり、デジタルフォトフレーム1は、本発明の「電子フォトフレーム」の一例である。また、デジタルテレビジョン装置2は、本発明の「テレビジョン装置」の一例であり、DVDプレーヤ3は、本発明の「映像再生装置」の一例である。
【0025】
デジタルフォトフレーム1は、正面から見て矩形形状を有する本体部10を備えている。本体部10の正面側の表面には、矩形形状の表示部11が設けられている。また、本体部10の正面側の表面には、表示部11に隣接して操作部12が配置されている。また、本体部10の側面には、メディアカード接続部13が設けられている。また、表示部11の上部には、小型のカメラなどからなる撮像部14が設けられており、撮像部14によりユーザの顔を撮像することが可能である。
【0026】
また、図2に示すように、本体部10の内部には、記憶部15、通信部16、電源システム部17、RTC(Real Time Clock)18、および、制御部19が設けられている。
【0027】
表示部11は、液晶ディスプレイからなり、メディアカード接続部13に接続されたメディアカード(図示せず)に記憶されるデジタル画像を表示可能に構成されている。また、表示部11は、画像の表示態様の変更や色調の調整などを行うための設定画面を表示することが可能である。
【0028】
操作部12は、表示部11に表示される設定画面において、各種項目を選択および決定するために設けられている。また、ユーザは、操作部12を用いて、デジタル画像の削除やコピーを指示することも可能である。
【0029】
メディアカード接続部13は、SDメモリカード(Secure Digital Memory Card)(登録商標)、xDピクチャカード(登録商標)、CFカード(Compact Flash Card)(登録商標)などの各種メディアカードに対応可能に構成されている。
【0030】
記憶部15には、図3に示すように、複数の電子機器(DVDプレーヤ3、後述するDVDレコーダ4およびデジタルテレビジョン装置2)と制御信号の内容とが対応付けられた制御信号テーブル15aが記憶されている。制御信号テーブル15aには、ユーザがデジタルフォトフレーム1を見始めてから電子機器へ制御信号が送信されるまでの設定時間(初期値は約20秒)や、ユーザがデジタルフォトフレーム1を見ている際に電子機器(DVDプレーヤ3、DVDレコーダ4およびデジタルテレビジョン装置2)の各々に所定の動作を行わせる内容が含まれている。
【0031】
通信部16は、デジタルテレビジョン装置2およびDVDプレーヤ3との間で制御信号を送信可能な状態で無線通信を行うために設けられている。
【0032】
電源システム部17は、本体部10の各部に電力を供給する機能を有している。また、RTC18は、時計として機能するように構成されている。
【0033】
制御部19は、デジタルフォトフレーム1全体の制御を司っている。ここで、第1実施形態では、撮像部14により撮像されたユーザの顔の画像に基づいてユーザがデジタルフォトフレーム1を見ている(ユーザがDVDプレーヤ3を見ていない)と判断した場合に、制御部19は、通信部16を介してDVDプレーヤ3に対して制御信号テーブル15a(図3参照)に基づいて所定の動作を行わせる制御信号を送信するように構成されている。具体的には、DVDプレーヤ3によって映像が再生されている状態において、撮像部14により撮像されたユーザの顔の画像に基づいてユーザがデジタルフォトフレーム1を見ていると判断した場合に、制御部19は、通信部16を介してDVDプレーヤ3に対して再生中の映像を停止させるための制御信号を送信するように構成されている。また、ユーザがデジタルフォトフレーム1を見終えた場合には、制御部19は、通信部16を介してDVDプレーヤ3に対してユーザがデジタルフォトフレーム1を見始めた時点に戻って再生するか否かをユーザに選択させる制御信号を送信するように構成されている。
【0034】
また、図1に示すように、デジタルテレビジョン装置2は、矩形形状の表示部21を備えている。また、図2に示すように、デジタルテレビジョン装置2の内部には、制御部22、通信部23、受信部24および音量調節部25が設けられている。
【0035】
表示部21は、制御部22の制御により、デジタルテレビジョン放送の番組などの映像が表示されるように構成されている。また、制御部22は、デジタルテレビジョン装置2全体の制御を司っている。通信部23は、デジタルフォトフレーム1の通信部16および後述するDVDプレーヤ3の通信部32と制御信号を送信可能な状態で無線通信を行うために設けられている。
【0036】
受信部24は、アンテナを介して放送局から配信されるデジタルテレビジョン放送信号およびEPG(Electronic Program Guide)情報を受信するために設けられている。音量調節部25は、ユーザがリモコン(図示せず)などを操作することにより、デジタルテレビジョン装置2から出力される音量を上げるかまたは下げる操作が可能に構成されている。
【0037】
また、DVDプレーヤ3の内部には、制御部31、通信部32、読取部33および再生部34が設けられている。
【0038】
制御部31は、DVDプレーヤ3全体の制御を司っている。通信部32は、デジタルフォトフレーム1の通信部16およびデジタルテレビジョン装置2の通信部23と制御信号を送信可能な状態で無線通信を行うために設けられている。読取部33は、DVDなどのメディアのデータを読み取る機能を有している。再生部34は、読取部33により読み取られたメディアのデータを映像として再生する機能を有している。
【0039】
次に、図3〜図6を参照して、本発明の第1実施形態によるデジタルフォトフレームシステム100の制御処理フローについて説明する。
【0040】
まず、DVDプレーヤ3によって映像が再生されている状態において、図4に示すように、デジタルフォトフレーム1では、ステップS11において、撮像部14により撮像されたユーザの顔の画像に基づいてユーザがデジタルフォトフレーム1を見ているか否かが判断される(ユーザの顔および視線の認識を行う)。これと同時に、ユーザがデジタルフォトフレーム1を見始めた時点の再生中の映像(シーン)が制御部19により記憶部15に記憶される。
【0041】
次に、ステップS12において、ユーザがデジタルフォトフレーム1を約20秒以上見続けているか否か(約20秒経過したか否か)が判断される。ステップS12において、ユーザがデジタルフォトフレーム1を約20秒以上見続けていないと判断された場合には、ステップS11に戻る。
【0042】
また、ステップS12において、ユーザがデジタルフォトフレーム1を約20秒以上見続けていると判断された場合には、ステップS13に進む。ここで、第1実施形態では、ステップS13において、制御信号テーブル15a(図3参照)の制御内容(「ユーザがDPFを見ている際の処理 初期設定 再生中の映像を一時停止する」という内容)に従って、DVDプレーヤ3に対して再生中の映像を一時停止させる制御信号と、記憶部14に記憶されているユーザがデジタルフォトフレーム1を見始めた時点の再生中の映像(シーン)に対応する信号とが送信される。また、第1実施形態では、ステップS13において、制御信号テーブル15aの制御内容(「ユーザがDPFを見ている際の処理 音量調整 初期設定 そのまま」という内容)に従って、DVDプレーヤ3に対して音量調整がそのまま(変更なし)の状態に維持されるように制御信号が送信される。
【0043】
そして、DVDプレーヤ3では、ステップS21において、デジタルフォトフレーム(DPF)1から再生中の映像を一時停止する制御信号を受信したか否かが制御部31により判断される。そして、ステップS21において、制御信号が受信されていないと判断された場合には、この判断が繰り返される。また、ステップS21において、制御信号が受信されたと判断された場合には、ステップS22に進み、再生中の映像が一時停止されるとともに、音量調整がそのまま(変更なし)の状態に維持される。そして、ステップS23に進む。
【0044】
また、デジタルフォトフレーム1では、ステップS14において、ユーザの顔および視線の認識が行われる。そして、ステップS15において、ユーザの顔および視線が認識されるか否か(ユーザがデジタルフォトフレーム1を見続けているか否か)が判断される。ステップS15において、ユーザの顔および視線が認識された(ユーザがデジタルフォトフレーム1を見続けている)と判断された場合には、この判断が繰り返される。また、ステップS15において、ユーザの顔および視線が認識されない(ユーザがデジタルフォトフレーム1を見終えた)と判断された場合には、ステップS16に進み、DVDプレーヤ3に対してデジタルテレビジョン装置(TV)2の表示部21に「戻って再生しますか? Yes No」という選択画面21a(図6参照)を表示させるための処理表示信号が送信される。
【0045】
また、DVDプレーヤ3では、ステップS23において、デジタルフォトフレーム(DPF)1から処理表示信号が受信されたか否かが制御部22により判断される。そして、ステップS23において、処理表示信号が受信されていないと判断された場合には、この判断が繰り返され、処理表示信号が受信されたと判断された場合には、ステップS24に進む。そして、ステップS24において、デジタルテレビジョン装置(TV)2に対して選択画面21aを表示させるための処理表示信号が送信される。
【0046】
また、デジタルテレビジョン装置(TV)2では、図5に示すように、ステップS31において、DVDプレーヤ3から選択画面21aを表示させるための処理表示信号が受信されたか否かが制御部22により判断される。そして、ステップS31において、処理表示信号が受信されていないと判断された場合には、この判断が繰り返される。そして、ステップS31において、処理表示信号が受信されたと判断された場合には、ステップS32に進み、デジタルテレビジョン装置(TV)2の表示部21に「戻って再生しますか? Yes No」という選択画面21a(図6参照)が表示される。
【0047】
また、DVDプレーヤ3では、図4に示すように、ステップS25において、ユーザがリモコン(図示せず)などを操作することにより表示部21に表示された選択画面21aの「Yes」が選択されたか否かが制御部31により判断される。そして、ステップS25において、「Yes」が選択されたと判断された場合には、ステップS26において、ユーザがデジタルフォトフレーム1を見始めた時点の再生中の映像(シーン)に戻って再生が開始される。つまり、映像が一時停止された時点の約20秒前から再生が開始される。また、ステップS25において、「Yes」が選択されていない(「No」が選択された)と判断された場合には、ステップS27において、一時停止状態を解除して映像が再生される。
【0048】
第1実施形態では、上記のように、撮像部14により撮像されたユーザの顔の画像に基づいてユーザがデジタルフォトフレーム1を見ていると判断した場合に、通信部16を介してDVDプレーヤ3に対して制御信号を送信するように制御する制御部19を設けることによって、ユーザがデジタルフォトフレーム1を見ている際に、DVDプレーヤ3に対して映像を停止させる動作を行わせる制御信号が送信される場合には、ユーザがデジタルフォトフレーム1を見ている間の映像を停止することができる。これにより、デジタルテレビジョン装置2およびDVDプレーヤ3が動作している際に、ユーザが一時的にデジタルフォトフレーム1を見た場合に、ユーザがデジタルフォトフレーム1を見たことに応じてDVDプレーヤ3を適切に動作させることができるので、ユーザがデジタルフォトフレーム1を見ている間の放送番組を見逃さないようにすることができる。
【0049】
また、第1実施形態では、上記のように、制御部19が撮像部14により撮像されたユーザの顔の画像に基づいてユーザがデジタルフォトフレーム1を見ていると判断した場合に、通信部16を介してDVDプレーヤ3に対してユーザがDVDプレーヤ3を見ていないことを前提とする所定の動作(映像を停止する動作)を行わせる制御信号を送信することによって、ユーザがDVDプレーヤ3を見ていない場合に、容易に、ユーザがDVDプレーヤ3を見ていないことを前提とする所定の動作(映像を停止する動作)をDVDプレーヤ3に行わせることができる。
【0050】
また、第1実施形態では、上記のように、制御部19がDVDプレーヤ3によって映像が再生されている状態において、撮像部14により撮像されたユーザの顔の画像に基づいてユーザがデジタルフォトフレーム1を見ていると判断した場合に、通信部16を介してDVDプレーヤ3に対して再生中の映像を停止させるための制御信号を送信することによって、ユーザがデジタルフォトフレーム1を見ている間映像が停止されるので、デジタルフォトフレーム1を見ている間の映像を見逃してしまうのを抑制することができる。
【0051】
また、第1実施形態では、上記のように、制御部19が撮像部14により撮像されたユーザの顔の画像に基づいてユーザがデジタルフォトフレーム1を見終わったと判断した場合に、通信部16を介してDVDプレーヤ3に対してユーザがデジタルフォトフレーム1を見始めた時点からの映像を再生させるか否かをユーザに選択させる選択画面21aを表示させるための制御信号を送信することによって、ユーザが選択画面21aにおいて再生を行うことを選択した場合には、ユーザがデジタルフォトフレーム1を見終わった際に、ユーザがデジタルフォトフレーム1を見始めた時点からの映像を見ることができるとともに、ユーザが選択画面21aにおいて再生を行わないことを選択した場合には、映像の再生を省略することができる。
【0052】
また、第1実施形態では、上記のように、制御部19が撮像部14により撮像されたユーザの顔の画像に基づいてユーザがデジタルフォトフレーム1を約20秒間見ていると判断した場合に、通信部16を介してDVDプレーヤ3に対して制御信号を送信することによって、ユーザがデジタルフォトフレーム1を見た瞬間に制御信号が送信される場合と異なり、ユーザがデジタルフォトフレーム1を確実に見ている状態において制御信号を送信することができる。
【0053】
また、第1実施形態では、上記のように、制御部19が撮像部14により撮像されたユーザの顔の画像に基づいてユーザがデジタルフォトフレーム1を見ていると判断した場合に、制御信号テーブル15aに基づいてDVDプレーヤ3に応じた制御信号を送信することによって、制御信号テーブル15aの内容に従って容易にDVDプレーヤ3に応じた制御を行わせることができる。
【0054】
また、第1実施形態では、上記のように、制御部19が撮像部14により撮像されたユーザの顔の画像に基づいてユーザがデジタルフォトフレーム1を見ていると判断した場合に、ネットワークを介してDVDプレーヤ3に対して制御信号を送信することによって、ユーザがデジタルフォトフレーム1を見ている際に、ネットワークに接続されているDVDプレーヤ3に対してネットワークを介して容易に制御信号を送信することができる。
【0055】
(第2実施形態)
次に、図7を参照して、第2実施形態について説明する。この第2実施形態では、ユーザがデジタルフォトフレームを見ていると判断した場合に、DVDプレーヤに対して再生中の映像を停止させる例について説明した上記第1実施形態とは異なり、ユーザがデジタルフォトフレームを見ていると判断した場合に、DVDレコーダに対してユーザが視聴していたテレビジョン放送の映像を記録させる例について説明する。
【0056】
本発明の第2実施形態によるデジタルフォトフレームシステム101では、図7に示すように、デジタルフォトフレーム1と、デジタルテレビジョン装置2と、DVDレコーダ4とが相互に接続されている。なお、デジタルフォトフレームシステム101は、本発明の「電子フォトフレームシステム」の一例であり、DVDレコーダ4は、本発明の「映像記録装置」の一例である。
【0057】
DVDレコーダ4の内部には、制御部41、通信部42、録画部43、記憶部44および再生部45が設けられている。
【0058】
制御部41は、DVDレコーダ4全体の制御を司っている。また、通信部42は、デジタルフォトフレーム1の通信部16およびデジタルテレビジョン装置2の通信部23と制御信号を送信可能な状態で無線通信を行うために設けられている。また、録画部43は、デジタルテレビジョン装置2の表示部21に表示されるテレビジョン放送をEPG情報に基づいて録画可能に構成されている。
【0059】
また、記憶部44は、HDD(Hard Disk Drive)などの記憶装置からなり、録画部43により録画されたテレビジョン放送の映像データを保存(記憶)可能に構成されている。また、再生部45は、記憶部44に記憶された映像データをユーザの操作などにより再生可能に構成されている。なお、第2実施形態のその他の構成は、上記第1実施形態と同様である。
【0060】
次に、図3、図6、図8および図9を参照して、本発明の第2実施形態によるデジタルフォトフレームシステム101の制御処理フローについて説明する。
【0061】
まず、デジタルテレビジョン装置2の表示部21にテレビジョン放送が表示されている状態において、図8に示すように、デジタルフォトフレーム1では、ステップS11において、撮像部14により撮像されたユーザの顔の画像に基づいてユーザがデジタルフォトフレーム1を見ているか否かが制御部19により判断される(ユーザの顔および視線の認識が行われる)。
【0062】
次に、ステップS12において、ユーザがデジタルフォトフレーム1を約20秒以上見続けているか否か(約20秒経過したか否か)が判断される。ステップS12において、ユーザがデジタルフォトフレーム1を約20秒以上見続けていないと判断された場合には、ステップS11に戻る。
【0063】
また、ステップS12において、ユーザがデジタルフォトフレーム1を約20秒以上見続けていると判断された場合には、ステップS131に進む。そして、第2実施形態では、ステップS131において、制御信号テーブル15a(図3参照)の制御内容(「録画保存場所 初期設定 記憶部に保存(録画)する」という内容)に従って、DVDレコーダ4に対してユーザが視聴していたテレビジョン放送の映像を記録させるための制御信号が送信される。また、第2実施形態では、ステップS131において、制御信号テーブル15aの制御内容(「録画残量 初期設定 記憶部の記憶可能容量が残り10%で録画を停止する」という内容)に従って、DVDレコーダ4に対して記憶可能容量が残り10%になるまでテレビジョン放送の映像を記録させるための制御信号が送信される。
【0064】
次に、DVDレコーダ4では、ステップS211において、デジタルフォトフレーム(DPF)1からテレビジョン放送の映像を記録させるための制御信号を受信したか否かが制御部41により判断される。そして、ステップS211において、制御信号が受信されていないと判断された場合には、この判断が繰り返される。また、ステップS211において、制御信号が受信されたと判断された場合には、ステップS221に進み、EPG情報に基づいてテレビジョン放送の映像の記録が開始される。そして、ステップS23に進む。
【0065】
また、デジタルフォトフレーム1では、ステップS14において、ユーザの顔および視線の認識が行われる。そして、ステップS15において、ユーザの顔および視線が認識されるか否か(ユーザがデジタルフォトフレーム1を見続けているか否か)が判断される。ステップS15において、ユーザの顔および視線が認識される(ユーザがデジタルフォトフレーム1を見続けている)と判断された場合には、この判断が繰り返される。
【0066】
また、ステップS15において、ユーザの顔および視線が認識されない(ユーザがデジタルフォトフレーム1を見終えた)と判断された場合には、ステップS17に進み、ユーザが約20秒以上デジタルフォトフレーム1を見続けていたか否かが判断される。そして、ステップS17において、ユーザが約20秒以上デジタルフォトフレーム1を見続けていたと判断された場合には、ステップS18に進み、DVDレコーダ4に対してデジタルテレビジョン装置(TV)2の表示部21に「戻って再生しますか? Yes No」という選択画面21a(図6参照)を表示させるための処理表示信号が送信される。また、ステップS17において、ユーザが約20秒以上デジタルフォトフレーム1を見続けていないと判断された場合には、ステップS19に進み、DVDレコーダ4に対して記録(録画)された内容を消去させるための制御信号が送信される。
【0067】
また、DVDレコーダ4では、ステップS231において、デジタルフォトフレーム(DPF)1から処理表示信号または録画内容の消去を要求する信号が受信されたか否かが制御部41により判断される。そして、ステップS231において、処理表示信号または録画内容の消去を要求する信号が受信されていないと判断された場合には、この判断が繰り返される。また、ステップS231において、処理表示信号または録画内容の消去を要求する信号が受信されたと判断された場合には、ステップS29に進む。
【0068】
次に、ステップS29において、デジタルフォトフレーム1から処理表示信号が受信されたか否かが判断され、処理表示信号が受信されたと判断された場合には、ステップS24に進み、デジタルテレビジョン装置(TV)2に対して選択画面21aを表示させるための処理表示信号が送信される。また、ステップS29において、処理表示信号が受信されていない(録画内容の消去を要求する信号が受信された)と判断された場合には、ステップS28に進み、記録(録画)された内容が消去される。
【0069】
また、デジタルテレビジョン装置(TV)2では、図9に示すように、ステップS311において、DVDレコーダ4から選択画面21aを表示させるための処理表示信号が受信されたか否かが制御部22により判断される。そして、ステップS311において、処理表示信号が受信されていないと判断された場合には、この判断が繰り返される。そして、ステップS311において、処理表示信号が受信されたと判断された場合には、ステップS32に進み、デジタルテレビジョン装置(TV)2の表示部21に「戻って再生しますか? Yes No」という選択画面21a(図6参照)が表示される。
【0070】
また、DVDレコーダ4では、図8に示すように、ステップS25において、ユーザがリモコン(図示せず)などを操作することにより表示部21に表示された選択画面21aの「Yes」が選択されたか否かが制御部41により判断される。そして、ステップS25において、「Yes」が選択されたと判断された場合には、ステップS26において、記録(録画)された映像が再生(戻って再生)される。また、ステップS25において、「Yes」が選択されていない(「No」が選択された)と判断された場合には、ステップS28において、記録(録画)された内容が消去される。
【0071】
第2実施形態では、上記のように、制御部19がデジタルテレビジョン装置2の表示部21にテレビジョン放送が表示されている状態において、撮像部14により撮像されたユーザの顔の画像に基づいてユーザがデジタルフォトフレーム1を見ていると判断した場合に、通信部16を介してDVDレコーダ4に対してユーザが視聴していたテレビジョン放送の映像を記録させるための制御信号を送信することによって、ユーザがデジタルフォトフレーム1を見ている場合には、ユーザが視聴していたテレビジョン放送の映像が記録される。これにより、デジタルテレビジョン装置2およびDVDレコーダ4が動作している際に、ユーザが一時的にデジタルフォトフレーム1を見た場合に、ユーザがデジタルフォトフレーム1を見たことに応じてDVDレコーダ4を適切に動作させることができるので、ユーザがデジタルフォトフレーム1を見ている間の映像を見逃してしまうのを抑制することができる。
【0072】
また、第2実施形態では、上記のように、制御部19が撮像部14により撮像されたユーザの顔の画像に基づいてユーザがデジタルフォトフレーム1を見終わったと判断した場合に、通信部16を介してDVDレコーダ4に対してユーザがデジタルフォトフレーム1を見ていた間に記録されたテレビジョン放送の映像を再生させるか否かをユーザに選択させる画面をデジタルテレビジョン装置2の表示部21に表示させるための制御信号を送信することによって、ユーザが選択画面21aにおいて再生を行うことを選択した場合には、ユーザがデジタルフォトフレーム1を見終わった際に、ユーザがデジタルフォトフレーム1を見ていた間の映像を再生することができるとともに、ユーザが選択画面21aにおいて再生を行わないことを選択した場合には、映像の再生を省略することができる。
【0073】
また、第2実施形態では、上記のように、制御部19が撮像部14により撮像されたユーザの顔の画像に基づいてユーザがデジタルフォトフレーム1を見ていると判断した場合に、ネットワークを介してDVDレコーダ4に対して制御信号を送信することによって、ユーザがデジタルフォトフレーム1を見ている際に、DVDレコーダ4に対してネットワークを介して容易に放送番組を記録させる制御信号を送信することができる。
【0074】
なお、第2実施形態のその他の効果は、上記した第1実施形態と同様である。
【0075】
(第3実施形態)
次に、図10を参照して、第3実施形態について説明する。この第3実施形態では、ユーザがデジタルフォトフレームを見ていると判断した場合に、DVDプレーヤに対して再生中の映像を停止させる例について説明した上記第1実施形態とは異なり、ユーザがデジタルフォトフレームを見ていると判断した場合に、デジタルテレビジョン装置に対して音量を下げる制御信号を送信する例について説明する。
【0076】
本発明の第3実施形態によるデジタルフォトフレームシステム102では、デジタルフォトフレーム1と、デジタルテレビジョン装置2とが接続されており、デジタルフォトフレームの通信部16と、デジタルテレビジョン装置2の通信部23とが相互に制御信号を通信可能に構成されている。なお、デジタルフォトフレームシステム102は、本発明の「電子フォトフレームシステム」の一例である。また、第3実施形態のその他の構成は、上記第1実施形態と同様である。
【0077】
次に、図3および図11を参照して、本発明の第3実施形態によるデジタルフォトフレームシステム102の制御処理フローについて説明する。
【0078】
まず、デジタルテレビジョン装置2の表示部21にテレビジョン放送が表示されている状態において、図11に示すように、デジタルフォトフレーム1では、ステップS11において、撮像部14により撮像されたユーザの顔の画像に基づいてユーザがデジタルフォトフレーム1を見ているか否かが制御部19により判断される(ユーザの顔および視線の認識が行われる)。
【0079】
次に、ステップS12において、ユーザがデジタルフォトフレーム1を約20秒以上見続けているか否か(約20秒経過したか否か)が判断される。ステップS12において、ユーザがデジタルフォトフレーム1を約20秒以上見続けていないと判断された場合には、ステップS11に戻る。
【0080】
また、ステップS12において、ユーザがデジタルフォトフレーム1を約20秒以上見続けていると判断された場合には、ステップS132に進む。そして、第3実施形態では、ステップS132において、制御信号テーブル15a(図3参照)の制御内容(「ユーザがDPFを見ている際の処理 音量調整 初期設定 下げる」という内容)に従って、デジタルテレビジョン装置2に対して音量を下げる制御信号が送信される。そして、ステップS14に進む。
【0081】
次に、デジタルテレビジョン装置2では、ステップS41において、デジタルフォトフレーム(DPF)1から音量を下げる制御信号を受信したか否かが制御部22により判断される。そして、ステップS41において、制御信号が受信されていないと判断された場合には、この判断が繰り返される。また、ステップS41において、制御信号が受信されたと判断された場合には、ステップS42に進み、音量が下げられる。そして、ステップS43に進む。
【0082】
また、デジタルフォトフレーム1では、ステップS14において、ユーザの顔および視線の認識が行われる。そして、ステップS15において、ユーザの顔および視線が認識されるか否か(ユーザがデジタルフォトフレーム1を見続けているか否か)が判断される。ステップS15において、ユーザの顔および視線が認識される(ユーザがデジタルフォトフレーム1を見続けている)と判断された場合には、この判断が繰り返される。また、ステップS15において、ユーザの顔および視線が認識されない(ユーザがデジタルフォトフレーム1を見終えた)と判断された場合には、ステップS161に進み、デジタルテレビジョン装置2に対して音量の大きさを元に戻す制御信号が送信される。
【0083】
このとき、デジタルテレビジョン装置2では、ステップS43において、デジタルフォトフレーム(DPF)1から制御信号が受信されたか否かが判断される。そして、ステップS43において、制御信号が受信されていないと判断された場合には、この判断が繰り返され、制御信号が受信されたと判断された場合には、ステップS44に進み、音量が元に戻される。
【0084】
第3実施形態では、上記のように、制御部19がデジタルテレビジョン装置2の表示部21にテレビジョン放送が表示されている状態において、撮像部14により撮像されたユーザの顔の画像に基づいてユーザがデジタルフォトフレーム1を見ていると判断した場合に、通信部16を介してデジタルテレビジョン装置2に対して音量を下げる制御信号を送信することによって、デジタルテレビジョン装置2から出力される音量が維持される場合と異なり、ユーザが集中してデジタルフォトフレーム1を閲覧することができる。これにより、デジタルテレビジョン装置2が動作している際に、ユーザが一時的にデジタルフォトフレーム1を見た場合に、映像および音声を出力する機能を有するデジタルテレビジョン装置2を適切に動作させることができる。
【0085】
なお、第3実施形態のその他の効果は、上記した第1実施形態と同様である。
【0086】
なお、今回開示された実施形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した実施形態の説明ではなく特許請求の範囲によって示され、さらに特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれる。
【0087】
たとえば、上記第1〜第3実施形態では、デジタルフォトフレーム、DVDプレーヤ(レコーダ)およびデジタルテレビジョン装置をDLNA規格に準処した通信を相互に行うことが可能なように接続する例を示したが、本発明はこれに限られない。たとえば、デジタルフォトフレーム、DVDプレーヤ(レコーダ)およびデジタルテレビジョン装置間で相互に制御信号が送信可能に接続されていればよい。たとえば、デジタルフォトフレーム、DVDプレーヤ(レコーダ)およびデジタルテレビジョン装置をHDMI(High Definition Multimedia Interface)ケーブルにより接続してもよい。
【0088】
また、上記第1〜第3実施形態では、本発明の電子機器の一例としてDVDプレーヤ、DVDレコーダおよびデジタルテレビジョン装置を示したが、本発明はこれに限られない。たとえば、電子機器間を相互に制御信号を送信可能であればDVDプレーヤ、DVDレコーダおよびデジタルテレビジョン装置以外でもよい。
【0089】
また、上記第1〜第3実施形態では、本発明の制御信号の種類の一例として、再生中の映像を停止させるための制御信号、ユーザが視聴していたテレビジョン放送の映像を記録させるための制御信号および音量を下げる制御信号を示したが、本発明はこれに限られない。たとえば、上記した制御信号以外の種類の制御信号を電子機器に対して送信してもよい。
【0090】
また、上記第1〜第3実施形態では、ユーザがデジタルフォトフレームを約20秒見ていると判断した場合に、電子機器に対して所定の動作を行わせる制御信号を送信する例を示したが、本発明はこれに限らない。本発明では、ユーザがデジタルフォトフレームを約20秒以外の時間見ていると判断した場合に、電子機器に対して所定の動作を行わせる制御信号を送信してもよい。
【0091】
また、上記第2実施形態では、ユーザがデジタルフォトフレームを見終わったと判断した場合に、記録されたテレビジョン放送の映像を再生させるか否かをユーザに選択させるための選択画面を表示させる例を示したが、本発明はこれに限らない。たとえば、ユーザがデジタルフォトフレームを見終わったと判断した場合に、再生(追っかけ再生(録画しながら再生))するか、再生せずに録画を続けるか、記憶された映像を削除するかなどの項目を表示部に表示させてもよい。
【0092】
また、上記第2実施形態では、ユーザがデジタルフォトフレームを見終わったと判断した場合に、記録されたテレビジョン放送の映像を再生させるか否かをユーザに選択させるための選択画面を表示し、ユーザにより選択画面の「Yes」または「No」が選択される例を示したが、本発明はこれに限られない。たとえば、選択画面を表示した後に所定の時間ユーザにより選択操作が行われない場合には、記録された映像を削除せずにDVDレコーダに保存してもよい。
【符号の説明】
【0093】
1 デジタルフォトフレーム(電子フォトフレーム)
2 デジタルテレビジョン装置(テレビジョン装置)(電子機器)
3 DVDプレーヤ(映像再生装置)(電子機器)
4 DVDレコーダ(映像記録装置)(電子機器)
14 撮像部
15a 制御信号テーブル
16 通信部
100、101、102 デジタルフォトフレームシステム(電子フォトフレームシステム)
【特許請求の範囲】
【請求項1】
電子機器に対して所定の動作を行わせる制御信号を送信可能な状態で接続される通信部と、
ユーザの顔を撮像することが可能な撮像部と、
前記撮像部により撮像されたユーザの顔の画像に基づいてユーザが電子フォトフレームを見ていると判断した場合に、前記通信部を介して前記電子機器に対して制御信号を送信するように制御する制御部とを備える、電子フォトフレーム。
【請求項2】
前記制御部は、前記撮像部により撮像されたユーザの顔の画像に基づいてユーザが前記電子フォトフレームを見ていると判断した場合に、前記通信部を介して前記電子機器に対してユーザが前記電子機器を見ていないことを前提とする前記所定の動作を行わせる前記制御信号を送信するように構成されている、請求項1に記載の電子フォトフレーム。
【請求項3】
前記電子機器は、映像再生装置を含み、
前記制御部は、前記映像再生装置によって映像が再生されている状態において、前記撮像部により撮像されたユーザの顔の画像に基づいてユーザが前記電子フォトフレームを見ていると判断した場合に、前記通信部を介して前記映像再生装置に対して再生中の映像を停止させるための前記制御信号を送信するように構成されている、請求項1または2に記載の電子フォトフレーム。
【請求項4】
前記制御部は、前記撮像部により撮像されたユーザの顔の画像に基づいてユーザが前記電子フォトフレームを見終わったと判断した場合に、前記通信部を介して前記映像再生装置に対してユーザが前記電子フォトフレームを見始めた時点からの映像を再生させるか否かをユーザに選択させる画面を表示させるための前記制御信号を送信するように構成されている、請求項3に記載の電子フォトフレーム。
【請求項5】
前記電子機器は、テレビジョン装置と、前記テレビジョン装置の表示部に表示されるテレビジョン放送を記録することが可能な映像記録装置とを含み、
前記制御部は、前記テレビジョン装置の表示部にテレビジョン放送が表示されている状態において、前記撮像部により撮像されたユーザの顔の画像に基づいてユーザが前記電子フォトフレームを見ていると判断した場合に、前記通信部を介して前記映像記録装置に対してユーザが視聴していたテレビジョン放送の映像を記録させるための前記制御信号を送信するように構成されている、請求項1または2に記載の電子フォトフレーム。
【請求項6】
前記制御部は、前記撮像部により撮像されたユーザの顔の画像に基づいてユーザが前記電子フォトフレームを見終わったと判断した場合に、前記通信部を介して前記映像記録装置に対してユーザが前記電子フォトフレームを見ていた間に記録されたテレビジョン放送の映像を再生させるか否かをユーザに選択させる画面を前記テレビジョン装置の表示部に表示させるための前記制御信号を送信するように構成されている、請求項5に記載の電子フォトフレーム。
【請求項7】
前記電子機器は、テレビジョン装置を含み、
前記制御部は、前記テレビジョン装置の表示部にテレビジョン放送が表示されている状態において、前記撮像部により撮像されたユーザの顔の画像に基づいてユーザが前記電子フォトフレームを見ていると判断した場合に、前記通信部を介して前記テレビジョン装置に対して音量を下げる前記制御信号を送信するように構成されている、請求項1または2に記載の電子フォトフレーム。
【請求項8】
前記制御部は、前記撮像部により撮像されたユーザの顔の画像に基づいてユーザが前記電子フォトフレームを所定の時間見ていると判断した場合に、前記通信部を介して前記電子機器に対して前記制御信号を送信するように構成されている、請求項1〜7のいずれか1項に記載の電子フォトフレーム。
【請求項9】
前記電子機器は、複数の電子機器を含み、
前記複数の電子機器の各々と前記制御信号の内容とが対応付けられた制御信号テーブルをさらに備え、
前記制御部は、前記撮像部により撮像されたユーザの顔の画像に基づいてユーザが前記電子フォトフレームを見ていると判断した場合に、前記制御信号テーブルに基づいて前記複数の電子機器の各々に応じた前記制御信号を送信するように構成されている、請求項1〜8のいずれか1項に記載の電子フォトフレーム。
【請求項10】
前記通信部は、ネットワークを介して前記電子機器に対して前記制御信号を送信可能な状態で接続されており、
前記制御部は、前記撮像部により撮像されたユーザの顔の画像に基づいてユーザが前記電子フォトフレームを見ていると判断した場合に、前記ネットワークを介して前記電子機器に対して前記制御信号を送信するように構成されている、請求項1〜9のいずれか1項に記載の電子フォトフレーム。
【請求項11】
電子機器と、
前記電子機器に対して所定の動作を行わせる制御信号を送信可能な状態で接続される通信部と、ユーザの顔を撮像することが可能な撮像部と、前記撮像部により撮像されたユーザの顔の画像に基づいてユーザが電子フォトフレームを見ていると判断した場合に前記通信部を介して前記電子機器に対して制御信号を送信するように制御する制御部とを含む電子フォトフレームとを備える、電子フォトフレームシステム。
【請求項1】
電子機器に対して所定の動作を行わせる制御信号を送信可能な状態で接続される通信部と、
ユーザの顔を撮像することが可能な撮像部と、
前記撮像部により撮像されたユーザの顔の画像に基づいてユーザが電子フォトフレームを見ていると判断した場合に、前記通信部を介して前記電子機器に対して制御信号を送信するように制御する制御部とを備える、電子フォトフレーム。
【請求項2】
前記制御部は、前記撮像部により撮像されたユーザの顔の画像に基づいてユーザが前記電子フォトフレームを見ていると判断した場合に、前記通信部を介して前記電子機器に対してユーザが前記電子機器を見ていないことを前提とする前記所定の動作を行わせる前記制御信号を送信するように構成されている、請求項1に記載の電子フォトフレーム。
【請求項3】
前記電子機器は、映像再生装置を含み、
前記制御部は、前記映像再生装置によって映像が再生されている状態において、前記撮像部により撮像されたユーザの顔の画像に基づいてユーザが前記電子フォトフレームを見ていると判断した場合に、前記通信部を介して前記映像再生装置に対して再生中の映像を停止させるための前記制御信号を送信するように構成されている、請求項1または2に記載の電子フォトフレーム。
【請求項4】
前記制御部は、前記撮像部により撮像されたユーザの顔の画像に基づいてユーザが前記電子フォトフレームを見終わったと判断した場合に、前記通信部を介して前記映像再生装置に対してユーザが前記電子フォトフレームを見始めた時点からの映像を再生させるか否かをユーザに選択させる画面を表示させるための前記制御信号を送信するように構成されている、請求項3に記載の電子フォトフレーム。
【請求項5】
前記電子機器は、テレビジョン装置と、前記テレビジョン装置の表示部に表示されるテレビジョン放送を記録することが可能な映像記録装置とを含み、
前記制御部は、前記テレビジョン装置の表示部にテレビジョン放送が表示されている状態において、前記撮像部により撮像されたユーザの顔の画像に基づいてユーザが前記電子フォトフレームを見ていると判断した場合に、前記通信部を介して前記映像記録装置に対してユーザが視聴していたテレビジョン放送の映像を記録させるための前記制御信号を送信するように構成されている、請求項1または2に記載の電子フォトフレーム。
【請求項6】
前記制御部は、前記撮像部により撮像されたユーザの顔の画像に基づいてユーザが前記電子フォトフレームを見終わったと判断した場合に、前記通信部を介して前記映像記録装置に対してユーザが前記電子フォトフレームを見ていた間に記録されたテレビジョン放送の映像を再生させるか否かをユーザに選択させる画面を前記テレビジョン装置の表示部に表示させるための前記制御信号を送信するように構成されている、請求項5に記載の電子フォトフレーム。
【請求項7】
前記電子機器は、テレビジョン装置を含み、
前記制御部は、前記テレビジョン装置の表示部にテレビジョン放送が表示されている状態において、前記撮像部により撮像されたユーザの顔の画像に基づいてユーザが前記電子フォトフレームを見ていると判断した場合に、前記通信部を介して前記テレビジョン装置に対して音量を下げる前記制御信号を送信するように構成されている、請求項1または2に記載の電子フォトフレーム。
【請求項8】
前記制御部は、前記撮像部により撮像されたユーザの顔の画像に基づいてユーザが前記電子フォトフレームを所定の時間見ていると判断した場合に、前記通信部を介して前記電子機器に対して前記制御信号を送信するように構成されている、請求項1〜7のいずれか1項に記載の電子フォトフレーム。
【請求項9】
前記電子機器は、複数の電子機器を含み、
前記複数の電子機器の各々と前記制御信号の内容とが対応付けられた制御信号テーブルをさらに備え、
前記制御部は、前記撮像部により撮像されたユーザの顔の画像に基づいてユーザが前記電子フォトフレームを見ていると判断した場合に、前記制御信号テーブルに基づいて前記複数の電子機器の各々に応じた前記制御信号を送信するように構成されている、請求項1〜8のいずれか1項に記載の電子フォトフレーム。
【請求項10】
前記通信部は、ネットワークを介して前記電子機器に対して前記制御信号を送信可能な状態で接続されており、
前記制御部は、前記撮像部により撮像されたユーザの顔の画像に基づいてユーザが前記電子フォトフレームを見ていると判断した場合に、前記ネットワークを介して前記電子機器に対して前記制御信号を送信するように構成されている、請求項1〜9のいずれか1項に記載の電子フォトフレーム。
【請求項11】
電子機器と、
前記電子機器に対して所定の動作を行わせる制御信号を送信可能な状態で接続される通信部と、ユーザの顔を撮像することが可能な撮像部と、前記撮像部により撮像されたユーザの顔の画像に基づいてユーザが電子フォトフレームを見ていると判断した場合に前記通信部を介して前記電子機器に対して制御信号を送信するように制御する制御部とを含む電子フォトフレームとを備える、電子フォトフレームシステム。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【公開番号】特開2011−254279(P2011−254279A)
【公開日】平成23年12月15日(2011.12.15)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−126454(P2010−126454)
【出願日】平成22年6月2日(2010.6.2)
【出願人】(000201113)船井電機株式会社 (7,855)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成23年12月15日(2011.12.15)
【国際特許分類】
【出願日】平成22年6月2日(2010.6.2)
【出願人】(000201113)船井電機株式会社 (7,855)
【Fターム(参考)】
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