説明

電子ペーパーディスプレイの余白利用

電子ペーパー表示装置のコンテンツの書式化のためのシステムおよび方法が提示される。本システムおよび方法はネットワークアクセス可能な装置で電子ペーパー表示装置のコンテンツを書式化する電子式要求を受信するステップ、電子ペーパー表示装置に付随する電子ペーパーディスプレイのページ閲覧部上の残りの利用可能な表示スペースを判定するステップ、追加の電子コンテンツの1つ以上の属性と判定された残りの利用可能な表示スペースとの比較に少なくとも部分的に基づいて、ページ閲覧部への包含のために追加の電子コンテンツを識別するステップ、および識別された追加の電子コンテンツをページ閲覧部に追加するステップを含んでもよい。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
電子ペーパーディスプレイの余白利用に関する。
【背景技術】
【0002】
電子コンテンツのページ閲覧部は電子ペーパー表示装置上で動的に変えられることがあり得る。例えば、ユーザーがページ閲覧部の、表示される電子コンテンツの量を変えるであろうズームレベルを変えることがあり得る(例えばズームインすることが一層大きなフォントでページあたり一層少ない文章を表示するであろう)。動的に変化するページ閲覧部が理由で、電子ペーパー表示装置上の電子コンテンツのレイアウトは無駄なスペースまたは余白という結果につながることもあり得る。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0003】
本発明は、添付の図面と関連付けて取り入れられる以下の説明を参照することで、さらなる目的および恩典と共に最もよく理解されることがあり得る。図面を通して、同じ参照番号が同じまたは類似した部分を参照するのに使用されるであろうことを理解されたい。
【図面の簡単な説明】
【0004】
【図1】一実施形態による、電子ペーパーディスプレイの余白利用のためのシステムの概略図である。
【図2】一実施形態による、電子ペーパーディスプレイの余白利用のための電子コンテンツのマーク付けを示す図である。
【図3A】一実施形態による、電子ペーパーディスプレイの余白利用を実施する第1のズームレベルのページ閲覧部を示す図である。
【図3B】一実施形態による、電子ペーパーディスプレイの余白利用を実施する第2のズームレベルのページ閲覧部を示す図である。
【図3C】一実施形態による、電子ペーパーディスプレイの余白利用を実施する第3のズームレベルのページ閲覧部を示す図である。
【図4】一実施形態による、電子ペーパーディスプレイの余白利用のためのモジュールを示す図である。
【図5】一実施形態による、電子ペーパーディスプレイの余白利用を例示するフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0005】
本発明の或る実施形態は電子ペーパーディスプレイの余白利用のための方法およびシステムを提供する。さらに特定すると、本発明の或る実施形態は電子コンテンツの適切にサイズ決定された部分を1つ以上の電子コンテンツページ閲覧部の中に動的に挿入することが可能な電子ペーパーディスプレイの余白利用のためのシステムおよび方法を提供する。電子ペーパー表示装置はズームレベル、スクロールバーの設定、またはフォーカスのような1つ以上の表示属性のユーザー操作を許容することがあり得る。ユーザーの表示属性の操作はページ閲覧部の電子コンテンツのレイアウトに影響を与えることがあり得る。これは未利用の表示スペース(主要な電子コンテンツのために使用されないスペース)の量を変える可能性がある。例えば、ユーザーが読んでいる電子コンテンツ(例えば記事、書籍、定期刊行物、または会報)がズームインされることもあり得る。これは電子コンテンツのページ閲覧部に変化を引き起こし、結果としてページ閲覧部において一層大きいフォントおよび一層少ない電子コンテンツの表示につながることもあり得る。これはまた、一層大きい量の余白が(例えば記事の下、強制改ページの下、任意改ページの下、欄の横、および記事の上に)表示される結果にもつながり得る。一例の実施形態によると、この余白は、例えば広告のような電子コンテンツの1つ以上の追加の部分で満たされてもよい。
【0006】
電子ペーパー表示装置は、限定をしない実例として、電気泳動ディスプレイまたはエレクトロウェッティングディスプレイのような電子ペーパーディスプレイ(本願明細書では「EPD」と称する)を利用する装置であることが可能である。そのようなディスプレイの実例は、限定ではない実例として、米国特許第6577433号、6529313号、6525866号、6574034号、6017584号、6067185号、6118426号、6120839号、6124851号、6130774号、6172798号、6177921号、6232950号、および6249271号に開示されたものを含む。
【0007】
図1は一実施形態による、電子ペーパーディスプレイの余白利用のためのシステムの概略図である。ネットワーク要素104、106、および110は通信可能にネットワーク102に連結されてもよい。電子ペーパー表示装置112、114、116、および118のうちの1つ以上は通信可能にネットワーク102に連結されてもよい。1つ以上の実施形態で、電子ペーパー表示装置116のような電子ペーパー表示装置がときどきネットワークに接続されないこともあり得る。
【0008】
ネットワーク102は無線ネットワーク、有線ネットワーク、または無線ネットワークと有線ネットワークのいずれの組み合わせでもよい。例えば、ネットワーク102は光ファイバネットワーク、受動光ネットワーク、ケーブルネットワーク、インターネットネットワーク、衛星ネットワーク(例えば、帯域C、帯域Kuまたは帯域Kaで動作)、無線LAN、モバイル通信用グローバルシステム(「GSM(登録商標)」)、パーソナルコミュニケションサービス(「PCS」)、パーソナルエリアネットワーク(「PAN」)、D-AMPS、Wi-Fi、固定無線データ、IEEE802.11a、802.11b、802.15.1、802.11n、および802.11gのうちの1つ以上、またはネットワーク要素104、106および110、電子ペーパー表示装置112、114、116、および118、およびネットワーク102に通信可能に連結された他の装置の間の通信を許容するいずれかの他の有線または無線ネットワークを含んでもよい。加えて、限定を伴わずに、ネットワーク102は電話回線、光ファイバ、IEEEイーサネット(登録商標)802.3、ワイドエリアネットワーク(「WAN」)、ローカルエリアネットワーク(「LAN」)、またはインターネットのようなグローバルネットワークを含んでもよい。ネットワーク102は、独立型ネットワークまたは互いに協同して動作する実例のタイプの上述のネットワークのうちの1つまたはいずれかの数をさらに含んでもよい。ネットワーク102は自体が通信可能に連結される1つ以上のネットワーク要素の1つ以上のプロトコルを利用してもよい。ネットワーク102はネットワーク装置の1つ以上のプロトコルと他のプロトコルとの間で翻訳することもあり得る。ネットワーク102は1つのネットワークとして描かれているが、1つ以上の実施形態によると、ネットワーク102が例えばサービスプロバイダのネットワーク、インターネット、発行者のネットワーク、電子コンテンツプロバイダのネットワーク、企業のネットワーク、およびホームネットワークのような複数の相互接続されたネットワークを含むこともあり得ることを理解されたい。
【0009】
1つ以上の実施形態で、ネットワーク102は電子コンテンツを配布するために使用されてもよい。一例のコンテンツ配布ネットワークは2008年10月9日に出願された「Systems, Methods and Apparatus for Content Distribution」という表題の米国特許出願第12/248482号明細書、および2007年10月9日に出願された「Content Distribution and Preloading」という表題の米国特許仮出願第60/978748号明細書に開示されており、両方の明細書の内容が全文で本願明細書に参照で組み入れられる。
【0010】
ネットワーク要素104、106、および110はサーバ、ネットワークの記憶装置、またはネットワーク102に通信可能に連結された他の装置であってもよい。1つ以上の実施形態で、ネットワーク要素104、106、および110は電子コンテンツ表示情報を受信するステップ、電子コンテンツのページ付けおよびレイアウト情報を格納するステップ、電子ペーパーディスプレイの余白利用を分析するステップ、他の構成要素もしくは装置に電子ペーパー表示のレイアウトを供給するステップおよび/またはデータを書式化するステップ、および追加の電子コンテンツを供給するステップのうちのいずれか、または組み合わせを遂行してもよい。ネットワーク要素104、106、および110はまた、電子コンテンツを格納、受信、送信、作成、集計、およびアップロードするステップのうちのいずれか、または組み合わせを遂行してもよい。ネットワーク要素104、106、および110はまた、限定はされないがアカウント管理、電子ペーパー表示装置のユーザーへの電子コンテンツのターゲットマーケティング、ユーザーの電子コンテンツ追跡、およびコンテンツ配布のうちのいずれか、または組み合わせを含む他の電子コンテンツ管理機能を遂行してもよい。1つ以上の実施形態によると、上記の機能のうちの1つ以上の部分が電子ペーパー表示装置112、114、116、および118によって遂行されてもよい。
【0011】
ネットワーク要素104、106、および110はレダンダントアレイオブインエクスペンシブディスク(「RAID」)、ストレージエリアネットワーク(「SAN」)、インターネットスモールコンピュータシステムインタフェース(「iSCSI」)SAN、ファイバチャネルSAN、コモンインターネットファイルシステム(「CIFS」)、ネットワーク接続ストレージ(「NAS」)、ネットワークファイルシステム(「NFS」)、テープドライブに基づくストレージ、または他のコンピュータアクセス可能なストレージのようなストレージを含むか、または通信可能に連結されてもよい。
【0012】
ネットワーク要素104、106、および110は、アプリケーションプログラミングインタフェース(「API」)、リモートプロシージャコール(「RPC」)、インタフェーステーブル、ウェブサービス、エクステンシブルマークアップランゲージ(「XML」)に基づくインタフェース、簡易オブジェクトアクセスプロトコル(「SOAP」)に基づくインタフェース、コモンオブジェクトリクエストブローカーアーキテクチャ(「CORBA」)に基づくインタフェース、および情報を送信または受信するための他のインタフェースのうちの1つ以上を介して他のシステム、アプリケーション、および記憶場所のうちのいずれか、または組み合わせと直接通信する。例えば、ネットワーク要素104、106、および110は会計システム、マーケティングシステム、音声自動応答(「IVR」)システム、コンテンツプロバイダのシステム、または他のシステム、サーバ、または電子コンテンツの管理、書式化、およびレイアウトを容易にする構成要素と通信してもよい。
【0013】
いくつかの実施形態によると、ネットワーク要素104、106、および110は電子コンテンツの配布および管理ネットワークにおいて各々異なる機能に責任を負うこともあり得る。限定をしない実例として、ネットワーク要素104は定期刊行物、本、会報のような電子コンテンツ、または他の電子コンテンツを作成、受信、構成、および集計してもよい。そのような電子コンテンツは出版社、再販会社、新聞社、ジャーナリスト、通信社、放送局、または他の情報源などの1つ以上の供給元から集計されてもよい。電子コンテンツを処理するステップは索引付け、分類、格納、書式化、翻訳、フィルタ処理、スペルチェック、圧縮、暗号化、守秘、複製、およびさらなる処理のうちのいずれか、または組み合わせを含んでもよい。電子コンテンツはユーザーまたは第三者の入力によって作成されてもよい(例えばブログ、会報など)。そのようなコンテンツは、限定をしない実例として、タイプ入力または会話から文言入力へと処理される口述(例えば談話、会議、議事録、ヒアリングなどの文言)を介して入力されてもよい。電子コンテンツは、限定をしない実例として光学式文字読取(「OCR」)処理によるような、既にある文章をスキャンすることによって作成されてもよい。OCR処理を実行することなく、他のスキャニング処理が電子コンテンツを作成することも可能である。ネットワーク要素104はコンテンツを1つの書式から別の書式に翻訳してもよい。例えば、ネットワーク要素104が加入者からコンテンツを受信し、このコンテンツを、限定はされないが、1つ以上のe-ブック読み取り装置によって利用される専有の書式または工業規格の書式(例えばEPub(電子出版))を含めた1つ以上の電子書式へと翻訳してもよい。ネットワーク要素104は電子メール経由、FTP(「ファイル転送プロトコル」)経由、HTTP(「ハイパーテキスト転送プロトコル」)経由、テキストメッセージ経由(例えばショートメッセージサービス(「SMS」)経由)、マルチメディアメッセージングサービス(「MMS」)経由、無線アクセスプロトコル(「WAP」)経由、または他の電子通信プロトコル経由で加入者またはユーザーコンテンツを受信してもよい。ネットワーク要素104によるコンテンツの分類はコンテンツを構成するステップ、コンテンツを格納するステップ、主題、定期購読、およびアクセスのうちの1つ以上によってコンテンツを索引付けるステップのうちのいずれか、または組み合わせを含んでもよい。限定をしない実例として、コンテンツは定期購読に従って分けられることが可能なデータベースまたは他の記憶装置に分類または格納されてもよい。
【0014】
1つ以上の実施形態によると、ネットワーク要素104は1つ以上の追加の機能を遂行してもよい。例えば、ネットワーク要素104はユーザーの定期購読情報、課金情報、支払い情報、アカウント識別、および電子コンテンツの1つ以上の部分へのユーザーのアクセスに関連する統計値のうちの1つ以上を含むかまたはアクセスしてもよい。ネットワーク要素104は、ローカルまたは遠隔のどちらかの会計システム、顧客関係管理(「CRM」)システム、マーケティングシステム、支払いシステム、認証システム、ネットワークアクセスサーバ、または他のネットワークシステムもしくは構成要素のような他のシステムまたは構成要素へのインタフェースをしてもよい。ネットワーク要素104は1つ以上のアカウントをモニタしてもよく、ネットワーク102またはネットワーク102に通信可能に連結された1つ以上の装置で格納、配布、またはアクセス可能な電子コンテンツへのアクセスをモニタしてもよい。利用情報、確認トランザクション、または他の機能を作り出すためにアカウント情報がネットワーク要素104または他のネットワークでアクセス可能な構成要素へと供給されてもよい。電子コンテンツネットワークのユーザーから得られる定期購読情報、利用契約情報、および登録情報は人口統計学情報、嗜好情報、またはマーケティング目的のために利用されることがあり得る他の情報を含んでもよい。
【0015】
1つ以上の実施形態によると、ネットワーク要素106は電子コンテンツのページ付け、レイアウト、および書式化のうちの1つ以上を遂行してもよい。ネットワーク要素106は主要な電子コンテンツに加えて1つ以上の別途使用され得る(optional)要素を含み得る電子コンテンツのレイアウトを供給してもよい。例えば、主要なコンテンツは小説、記事、本、ブログ記載項目、または特定の電子コンテンツファイルの焦点でもあり得る他の電子コンテンツであってもよい。主要コンテンツに加えて、1つ以上の別途使用され得る要素がマーク付け、タグ付け、または他の電子コンテンツ書式化に含まれてもよい。この別途使用され得る要素は広告、電子メッセージ、些事、スポーツ成績、ニュース見出し、電子コンテンツのメタデータ、またはこれらの組み合わせのうちの1つ以上を含んでもよい。ネットワーク要素106は、例えば要求される最小表示サイズ、最大表示サイズのような別途使用され得る要素についての情報、または他のメタデータを提供してもよい。この1つ以上の別途使用され得る要素についての情報はこの電子コンテンツに関係する書式化、マーク付け、および/またはタグ付けに含まれてもよい。ネットワーク要素106はページ付けされたコンテンツのレイアウトを電子コンテンツの発行時、または電子コンテンツの発行後に遂行してもよい。書式化、マーク付け、タグ付け、および他のコンテンツレイアウト制御が下記で図2を参照しながらさらに詳しく検討される。
【0016】
電子ペーパー表示装置112、114、116、および118は電子ブック(「e-ブック」)読み取り装置、E-Ink(登録商標)装置、デスクトップコンピュータ、ラップトップコンピュータ、回線電話、モバイル電話、パーソナルデジタルアシスタント(「PDA」)、個人用メディアプレーヤ、ゲーム用装置、または電子コンテンツを表示することができる他の装置であってもよい。1つ以上の実施形態で、電子ペーパー表示装置112、114、116、および118は1つ以上の装置インタフェースを介して電子コンテンツにローカルにアクセスしてもよい。
【0017】
電子ペーパー表示装置112、114、116、および118はレイアウトのマーク付け、タグ付け、または他の書式化制御構造を含めた電子コンテンツのレンダリングおよび表示のうちの1つ以上を遂行してもよい。電子ペーパー表示装置112、114、116、および118は電子コンテンツを受信し、レイアウトのマーク付け、タグ付け、または他の書式化制御構造を使用して電子コンテンツを表示してもよい。電子ペーパー表示装置112、114、116、および118は主要な電子コンテンツのみを表示してもよく、または主要な電子コンテンツと1つ以上の追加の要素を表示してもよい。いくつかの実施形態によると、1つ以上の追加の要素を表示するかどうかの判定はこの1つ以上の要素に関係するマーク付けに供給されるメタデータに少なくとも部分的に基づいてもよい。例えば、電子ペーパー表示装置112、114、116、および118は電子コンテンツのページ閲覧部の利用可能な余白をコンテンツのレンダリング時に識別してもよい。利用可能な余白は表示のズームレベルによって決まる可能性がある。電子ペーパー表示装置112、114、116、および118はこの利用可能な余白を最小サイズ要求、またはマーク付けにおいて指定される1つ以上の追加的要素に関係する他のメタデータと比較してもよい。電子ペーパー表示装置112、114、116、および118は利用可能な余白が、広告のような追加的要素を収容するために十分な余地を有しているか判定してもよく、電子コンテンツのページ閲覧部をレンダリングするときに追加的要素を含んでもよい。1つ以上の実施形態によると、余白の利用に関係する判定のうちの1つ以上が、例えばネットワーク要素106のようなネットワーク要素上で為されてもよい。利用可能な余白を満たすための追加的要素の包含は下記で図3A、3B、および3Cを参照しながらさらに詳しく検討される。
【0018】
いくつかの実施形態によると、電子ペーパー表示装置112、114、116、および118は1つ以上のネットワークインタフェースを介して電子コンテンツにアクセスし、かつ/または電子コンテンツのレイアウト情報を提供してもよい。電子ペーパー表示装置112、114、116、および118は標準の電気通信プロトコルまたは標準のネットワーク化プロトコルを利用してネットワーク102とデータを送信および受信してもよい。限定をしない実例として、一実施形態はFTP(「ファイル転送プロトコル」)、HTTP(「ハイパーテキスト転送プロトコル」)、無線アプリケーションプロトコル(「WAP」)、マルチメディアメッセージングサービス(「MMS」)、エンハンスドメッセージングサービス(「EMS」)、ショートメッセージサービス(「SMS」)、モバイル通信用グローバルシステム(「GSM(登録商標)」)に基づくシステム、伝送制御プロトコル/インターネットプロトコル(「TCP/IP」)、または電子コンテンツデータを送受信するために適した他のプロトコルもしくはシステムを利用してもよい。電子コンテンツは無線で送受信されてもよく、あるいはイーサネット(登録商標)RJ45/カテゴリ5接続、光ファイバ接続、従来式電話回線接続、ケーブル接続もしくは他の配線ネットワーク接続のような有線ネットワークまたは電気通信接続を利用してもよい。電子ペーパー表示装置112、114、116、および118はIEEE802.11および802.16を含む標準の無線プロトコルを使用してもよい。電子ペーパー表示装置112、114、116、および118がIEEEイーサネット(登録商標)802.3のような有線接続のためのプロトコルを介してネットワーク102に接続されることもやはり可能である。
【0019】
限定をしない実例として、電子ペーパー表示装置112、114、116、および118はUSB(「ユニバーサルシリアルバス」)接続、RS-232もしくはシリアル接続、ブルートゥース(登録商標)接続、RFID(「ラジオ周波識別」)読み取り装置もしくはリーダ/ライタ、RFIDタグ(能動または受動)、ファイアワイヤ接続、または記憶媒体(例えばフラッシュメモリカード、CD、DVD)をサポートするインタフェースを含めた1つ以上のインタフェースを含むこともやはり可能である。
【0020】
ネットワーク要素110は電子コンテンツを電子ペーパー表示装置112、114、116、および118に供給してもよい。ネットワーク要素110はまた、1つ以上の別途使用され得る追加的要素の包含または閲覧部のような情報を電子ペーパー表示装置112、114、116、および118から収集してもよい。いくつかの実施形態によると、別途使用され得る要素のコンテンツは定期的に入れ替えられてもよい。電子コンテンツのマーク付けにおいて含まれる1つ以上の追加的要素は見込まれるレンダリングのために個別に格納されてもよく、別途使用され得る要素の参照のみがマーク付けにおいて含まれてもよい。ネットワーク要素110は見込まれるページ閲覧部への包含のために、別途使用され得る要素を定期的に供給、復元、または更新してもよい。例えば、電子ペーパー表示装置112、114、116、および118はページ閲覧部への電子コンテンツの包含のために、別途使用され得る要素をキャッシュ化または要求してもよい。いくつかの別途使用され得る或る要素は時間センシティブ(sensitive)であってもよく、または満期になってもよい(例えばクーポン、特売セール、ニュース、スポーツ成績など)。別途使用され得る時間的要素は1つ以上のマーケティング判断基準に基づいて更新、復元、満了、またはそれ以外の操作がされてもよい。例えば、別途使用され得る要素の特定のカテゴリが積極的な応答を有した場合、そのカテゴリからさらに多くの要素が供給されてもよい(ユーザーが特定のカテゴリの商品について広告をクリックした場合、その商品またはその製品のカテゴリに関するさらに多くの広告が含まれてもよい)。いくつかの実施形態によると、ネットワーク要素110によって供給される、別途使用され得る要素の選択は電子コンテンツプロバイダ、ネットワークサービスプロバイダ、または他のビジネスエンティティとの契約のような売買契約に応じて決まる。
【0021】
1つ以上の実施形態によると、電子コンテンツはXML(「エクステンシブルマークアップランゲージ」)または連鎖スタイルシート(CSS)のようなマーク付け書式化を使用して発行または提供されてもよい。例えば、電子コンテンツはOPS2.0のようなオープンパブリケーションストラクチャ(「OPS」)規格を使用して提供されてもよい。マーク付け言語拡張の使用は適切にサイズ決定されたコンテンツ(例えば別途使用され得る追加的要素)が、ページの末端のような、それ以外では空白になり得る領域に挿入されることを可能にすることができる。緊密化され、完全にページ付けされたレイアウトが作成されるように、異なるコンテンツが実際のページ付けされたレイアウトに基づいて選択されてもよい。挿入のために選択されるコンテンツは目標の読み取り装置の画面サイズまたは「ズーム状態」(マーク付けで指定されるページ上の先行する文章の基本サイズから由来する周囲のフォントサイズの段階的増大)に基づいて、または他のユーザーインタフェース表示特性に基づいて動的に変わってもよい。いくつかの実施形態によると、電子ペーパー表示装置上に複数のズーム状態で提示される広告配置をページ付けされた新聞または雑誌のレイアウトに供給するためにこれらの技術の1つ以上が使用されることがあり得る。これは1つ以上の利用可能なズーム状態での広告の配置を可能にすることができ、それ以外では広告および付加的な余白のみを含むであろう次ページへと広告を押し出すことなく、利用可能なページ末端の空白を満たして魅力あるレイアウトを作り上げることができる。
【0022】
余白の1つ以上の部分の利用はネットワーク要素104、106、および108のようなネットワーク要素上で遂行されてもよい。例えば、挿入されるコンテンツの配置の計算がコンテンツレイアウトエンジンによって遂行されてもよい。これはコンテンツレイアウトのコンパイル時にサーバのようなネットワーク要素上で実行されてもよい。挿入されるコンテンツのレンダリングは、装置に基づく読み取りシステムクライアントソフトウェアのような、電子ペーパー表示装置112、114、116、および118の1つ以上の構成要素によって遂行されてもよい。
【0023】
いくつかの実施形態によると、例えば強制改ページ、任意改ページの前、または他の空白場所のような、それ以外では空白になり得るページの1つ以上の領域を満たすために余白利用が使用されてもよい。そのような空白スポットまたは余白が現れ得るいずれの場所にも、マーク付け言語、または例えば1つ以上のxhtml要素(例えばピクチャ、または他のボックスもしくはテーブル構造)のような他の書式化制御が(現在のズーム状態でページ閲覧部の利用可能な残りのスペースに基づいて)コンテンツの流れに加えられてもよい。挿入される要素は「fill」のCSS「オーバーフロー」特性値(「overflow: fill」)によって識別されてもよく、挿入に利用可能なスペース要求を特定するCSS最小高さ(min-height)および/またはCSS最大高さ(max-height)特性を使用してもよい。そのようなボックスに遭遇するとき、利用可能なスペースが「最小高さ」よりも大きくて「最大高さ」よりも小さければ対象物が配置され、それ以外では対象物は隠されてもよい。例えば:
<p style="overflow: fill; min-height: 1in">A</p>
はページに残る少なくとも1インチの利用可能な余白があった場合にのみ「A」が表示される原因になり得る。
【0024】
現在のページ上に1つ以上の要素が配置されるかまたは何1つ適合することができなくなるまで要素の処理が続いてもよい。その時点で、改ページが生じてもよく、次ページの最上部に配置されてい得るいずれの残りの「overflow: fill」要素も破棄されてよい。これはコンテンツ作成者が、領域を満たすために最良にサイズを変え、その一方でなお複数のレイアウトを許容しながら1つ以上の要素で空きスペースを満たすことを可能にする。選ばれる「fill」アイテムの数とサイズが各々の処理ズーム状態について配置の選択肢を提供するために変わり得ることに留意するべきである。これは異なるズーム状態に異なるアイテムが現れることを可能にする。
【0025】
図2を参照すると、一例の実施形態による、電子ペーパーディスプレイの余白利用のための電子コンテンツのマーク付けが示されている。図2は一例の複数ズーム状態のマーク付けであってもよい。図2のマーク付けは図3A、3B、および3Cに示されるような3つの実例の1ページレイアウトを提供してもよい。「<p style="overflow: fill」パラグラフタグはサイズ(すなわち0.5インチ、1インチ、および2インチの特定された最小高さ)を変える一例の、別途使用され得る要素であってもよく、これはレンダリングされるページ上の利用可能な余白に応じて含まれてもよい。
【0026】
図3Aを参照すると電子ペーパーディスプレイの余白利用を実施する第1のズームレベルのページ閲覧部が示されている。図3Aは正規または通常設定のズームレベルにおけるディスプレイ300のページ閲覧部を代表してもよい。このページ閲覧部は主要コンテンツ302および別途使用され得る要素304、306、308を含んでもよい。別途使用され得る要素304は広告または別途使用され得る他のコンテンツを含む2インチのボックスであってもよい。別途使用され得る要素304は図2の一例のマーク付けで特定されるような2インチの最小高さを必要とする2インチ広告であってもよい。別途使用され得る要素306は図2の一例のマーク付けで特定されるような、広告または別途使用され得る他のコンテンツを含む1インチのボックスであってもよい。別途使用され得る要素308は図2の一例のマーク付けで特定されるような、0.5インチの最小高さを必要とする0.5インチ広告であってもよい。正規または通常設定のズーム状態で、図2のマーク付けにおける別途使用され得る要素として含まれる3つの広告すべてがレンダリングされ、かつ/または表示されてもよい。
【0027】
図3Bを参照すると電子ペーパーディスプレイの余白利用を実施する第2のズームレベルのページ閲覧部が示されている。図3Bは「ズームイン」されていてもよく、増大したフォントサイズを含んでいてもよい。ページ閲覧部は主要コンテンツ302および別途使用され得る要素304、306を含んでもよい。このズームレベルでは、別途使用され得る要素308はレンダリングされなく、かつ/または表示されなくてもよい。
【0028】
図3Cを参照すると電子ペーパーディスプレイの余白利用を実施する第3のズームレベルのページ閲覧部が示されている。図3Cはさらに3Bよりも大きいフォントサイズを含むことができる。ページ閲覧部は主要コンテンツ302および別途使用され得る要素304を含んでもよい。このズームレベルでは、別途使用され得る要素306および308はレンダリングされなく、かつ/または表示されなくてもよい。
【0029】
他のユーザーインタフェースディスプレイ制御が別途使用され得るいずれの要素が含まれるかに影響することもやはりあり得る。例えば、電子コンテンツがウィンドウに表示され、かつユーザーがウィンドウをサイズ変更すれば、利用可能な余白および他の因子に応じて、別途使用され得る別の要素が含まれることもあり得る。追加的なユーザーインタフェース制御はスクロールまたは他のユーザー入力を含んでもよい。
【0030】
図4は本開示の一実施形態による、電子ペーパーディスプレイの余白利用モジュール410を示している。電子ペーパーディスプレイの余白利用モジュール410はディスプレイ測定モジュール412、要素配置モジュール414、コンテンツ書式化モジュール416、およびエラー処理モジュール418を含めた1つ以上の構成要素を含んでもよい。電子ペーパーディスプレイの余白利用モジュール410の1つ以上の部分が、電子ペーパー表示装置のようなユーザー装置上に配置されてもよい。いくつかの実施形態によると、電子ペーパーディスプレイの余白利用モジュール410の1つ以上の部分がネットワーク上に配置されてもよい。
【0031】
1つ以上の実施形態によると、ディスプレイ測定モジュール412はズームレベル、利用可能な余白、および他のユーザーインタフェース表示特性をモニタすることができる。
【0032】
要素配置モジュール414はコンテンツの書式化データに関係する1つ以上の別途使用され得る要素についてのメタデータを利用することが可能である。メタデータは、例えば別途使用され得る要素のサイズ要求を含んでもよい。レンダリングまたは表示される電子コンテンツのページ内に1つ以上の要素を入れることを識別するために、要素配置モジュール414は別途使用され得る1つ以上の要素についてのメタデータをディスプレイ測定モジュール412によって供給されるデータと比較することができる。
【0033】
コンテンツ書式化モジュール416はページ閲覧部の主要電子コンテンツと共に表示されてもよい1つ以上の別途使用され得る要素を入れるために電子コンテンツをマーク付け、タグ付け、またはそれ以外の方法で構造化することができる。例えば、コンテンツ書式化モジュール416はXHTML(extensible Hypertext Markup Language)文書に適用されることがあり得る連鎖スタイルシート(CSS)を処理してもよい。いくつかの実施形態によると、コンテンツ書式化モジュール416によって作り出される書式化された電子コンテンツは「fill」のCSS「オーバーフロー」特性値(「overflow: fill」)の使用を含んでもよく、1つ以上の別途使用され得る要素について挿入に利用可能なスペース要求を特定するCSS最小高さおよび/またはCSS最大高さ特性を使用してもよい。
【0034】
エラー処理モジュール418は電子ペーパー表示装置のために電子コンテンツを書式化することに関係するエラーを処理することができる。エラー処理モジュール418はエラーを記録し、通知を送信し、または訂正の動作を遂行することができる。例えば、エラー処理モジュール418はページ閲覧部に適切な表示スペースがない別途使用され得る要素を破棄してもよい。エラー処理モジュール418はまた、装置のエラーが検出されればテキストメッセージまたは電子メールのような通知を供給してもよい。
【0035】
図5は一実施形態による、電子ペーパーディスプレイの余白利用を例示するフローチャートである。ブロック502で一例の実施形態による余白利用のための本方法500が始まってもよい。
【0036】
ブロック504で、方法500は電子コンテンツ書式化要求を受信してもよい。例えば、ユーザーが電子コンテンツのページのレイアウトを要求してもよい(例えばファイルを開く、リンクをクリックする、アイコンをダブルクリックするなど)。要求はユーザーインタフェースの変化(ズームイン、ズームアウトなど)に基づいて表示を更新するステップを含んでもよい。方法500はタグ、マーク付け言語、または他のレイアウト制御データ構造で書式化されることがあり得る電子コンテンツを回収してもよい。
【0037】
ブロック506で、方法500はズームレベルのような現在の表示特性について、主要な電子コンテンツを含むページ閲覧部上の利用可能な余白を計算してもよい。利用可能な余白は主要な電子コンテンツ(例えば要求されたコンテンツ)の表示の改ページの後でもよく、またはページレイアウトの他の部分でもよい。
【0038】
ブロック508で、方法500は利用可能な余白を1つ以上の別途使用され得る表示要素に関係するメタデータと比較してもよい。このメタデータは電子コンテンツのマーク付けに含まれてもよい。例えば、「fill」のCSS「オーバーフロー」特性値(「overflow: fill」)が含まれてもよく、1つ以上の別途使用され得る要素について挿入に利用可能なスペース要求を特定するCSSの最小高さおよび/または最大高さ特性を使用してもよい。
【0039】
ブロック510で、方法500は利用可能な余白が1つ以上の要素のために十分であるかどうか判定してもよい。利用可能な余白が十分であれば、方法500はブロック512に続いてもよい。利用可能な余白が十分でなければ、本方法はブロック516で終了してもよい。いくつかの実施形態によると、方法500は終了の前に、別途使用され得る要素の最小要求高さの最小を判定するために利用可能な1つ以上の別途使用され得る要素にわたって反復してもよい。いくつかの実施形態によると、これら別途使用され得る要素は最小要求高さによって注文されてもよく、別途使用され得る適切な要素が見つけられるまで、または別途使用され得るすべての利用可能な要素が検討されきるまで、方法500が1つ以上の別途使用され得る要素にわたって反復してもよい。例えば、最大の最小要求高さを備えた別途使用され得る要素が最初に査定されてもよく、この要素にとって利用できる適切な余白がなければ本方法は連続してさらに小さい最小要求高さを備えた別途使用され得る要素にわたって反復してもよい。他のアルゴリズムが利用されることもあり得る。
【0040】
ブロック512で、適切な別途使用され得る要素が入れられてもよい。いくつかの実施形態によると、別途使用され得る要素の識別されたスペース要求は、1つ以上の追加的因子に基づいてこのスペース要求に適合する別途使用され得る要素を選択することもあり得る第2の処理または構成要素へと供給されてもよい。例えば、利用可能な余白が1インチの最小高さ要求を備えた広告または他の別途使用され得る要素を収容できることが判定されてもよい。マーケティング因子のような1つ以上の追加的因子は、ローカルに格納されることもあり得る適切な1インチ広告を識別するために利用されてもよい。
【0041】
ブロック514で、方法500は追加の電子コンテンツが利用可能であるかどうか判定してもよい。追加の電子コンテンツまたは別途使用され得る要素が利用可能であれば、本方法はさらなる処理のためにブロック506に戻ってもよい。追加の電子コンテンツまたは別途使用され得る要素が利用可能でなければ、電子コンテンツがレンダリングされ、かつ/または表示されてもよい。ブロック516で本方法は終了してもよい。
【0042】
以上の説明はユーザーの装置、1つ以上の(例えば物理的または論理的)リンクを介して相互に連結されるネットワーク要素を有する通信ネットワーク、通信ネットワーク、およびユーザーを通信ネットワークに繋ぐための他の要素を含めた1つ以上の装置を述べており、これらのうちのいくつかは明示して描かれ、その他は明示されていない。本願明細書で使用されるとき、「モジュール」という用語は実行可能なソフトウェア、ファームウェア、ハードウェア、またはそれらの様々な組み合わせを称すると理解されてよい。モジュールは典型例であることに留意されたい。様々な応用をサポートするためにこれらのモジュールは組み合わされること、統合されること、分離されること、または二重にされることもあり得る。また、特定のモジュールで遂行されるように本願明細書で述べられた機能は1つ以上の他のモジュールで、および特定のモジュールで遂行されるこの機能の代替または追加で1つ以上の他の装置によって遂行されてもよい。さらに、これらのモジュールは相互にローカルまたは遠隔にある複数の装置または他の構成要素にわたって備えられてもよい。加えて、これらのモジュールは1つの装置から移されて他の装置に加えられてもよく、または両方の装置に含まれてもよい。
【0043】
本願明細書に述べられたソフトウェアが、限定はされないがコンパクトディスク(「CD」)、デジタルバーサタイルディスク(「DVD」)、フロッピー(登録商標)ディスク、ハードドライブ、読み出し専用メモリ(「ROM」)、ランダムアクセスメモリ(「RAM」)、ならびにソフトウェアを格納することができる他の物理的媒体といった1つ以上の物理的媒体、またはこれらの組み合わせで有形に実現されることにさらに留意されたい。さらに、図面は様々な構成要素(例えばサーバ、コンピュータなど)を別々に描いている。様々な構成要素で遂行されるように述べられた機能は他の構成要素で遂行されることも可能であり、様々な構成要素が組み合わされること、または分離されることもあり得る。他の改造が為されることもやはりあり得る。
【0044】
前述の明細書では、様々な好ましい実施形態が添付の図面を参照して述べられてきた。しかしながら、下記の特許請求の範囲で述べられるような本発明のさらに広い範囲から逸脱することなく、様々な改造および変更が為されること、および追加の実施形態が実施され得ることは明らかであろう。したがって本明細書および図面は限定の意味ではなく例証の意味に見なされるべきである。
【符号の説明】
【0045】
102 ネットワーク
104、106、110 ネットワーク要素
112、114、116、118 電子ペーパー表示装置
300 ディスプレイ
302 主要コンテンツ
304、306、308 別途使用され得る要素
410 余白利用モジュール
412 ディスプレイ測定モジュール
414 要素配置モジュール
416 コンテンツ書式化モジュール
418 エラー処理モジュール

【特許請求の範囲】
【請求項1】
電子ペーパー表示装置のコンテンツ書式化のためのハードウェア実施方法であって、
ネットワークアクセス可能な装置で電子ペーパー表示装置のコンテンツを書式化する電子式要求を受信するステップと、
電子ペーパー表示装置に関連する電子ペーパーディスプレイのページ閲覧部上の残りの利用可能な表示スペースを判定するステップと、
追加の電子コンテンツの1つ以上の属性と前記判定された残りの利用可能な表示スペースとの比較に少なくとも部分的に基づいて、前記ページ閲覧部への包含のために前記追加の電子コンテンツを識別するステップと、
前記識別された追加の電子コンテンツを前記ページ閲覧部に追加するステップとを含むことを特徴とする方法。
【請求項2】
前記ネットワークアクセス可能な装置は、サーバ、電子ペーパー表示装置、およびこれらの組み合わせのうちの少なくとも1つを含むことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記判定は、前記電子ペーパー表示装置の表示状態に少なくとも部分的に基づいて為されることを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記表示状態は、ズームレベルを含むことを特徴とする請求項3に記載の方法。
【請求項5】
前記識別された追加の電子コンテンツは、前記電子コンテンツのページレイアウトに関係する電子コンテンツを含むことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記識別された追加の電子コンテンツは、マーク付け言語を使用してページレイアウトに関連付けられることを特徴とする請求項5に記載の方法。
【請求項7】
マーク付け言語はXMLを含むとともに、前記追加の電子コンテンツは、1つ以上の別途使用され得る表示要素を使用して関連付けられることを特徴とする請求項6に記載の方法。
【請求項8】
前記1つ以上の別途使用され得る表示要素は、連鎖スタイルシートのオーバーフロー特性値設定を使用して関連付けられることを特徴とする請求項7に記載の方法。
【請求項9】
前記識別された追加の電子コンテンツを前記ページ閲覧部に追加するステップは、表示のために前記電子コンテンツをレンダリングするステップを含むことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項10】
前記ページ閲覧部への包含のための前記追加の電子コンテンツは、1つ以上の広告を含むことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項11】
前記ページ閲覧部への包含のための前記追加の電子コンテンツは、電子メッセージ、些事、スポーツ成績、ニュース見出し、電子コンテンツのメタデータ、またはこれらの組み合わせのうちの少なくとも1つを含むことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項12】
電子ペーパー表示装置のページ閲覧部上の残りの利用可能な表示スペースを判定するステップは、主要な電子コンテンツのレイアウトを計算した後に残る余白を測定するステップを含むことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項13】
主要な電子コンテンツは、前記電子ペーパー表示装置上での表示のために選択されたコンテンツを含むことを特徴とする請求項12に記載の方法。
【請求項14】
電子ペーパー表示装置のページ閲覧部上の前記残りの利用可能な表示スペースは、主要な電子コンテンツの改ページの後にページ閲覧部上に残るスペースを含むことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項15】
請求項1に記載の方法を実行するために、少なくとも1つのプロセッサにコンピュータ処理を実行するように命令するための前記少なくとも1つのプロセッサによって読み取り可能に構成された命令のコンピュータプログラムを格納するための、プロセッサで読み取り可能な少なくとも1つの記憶媒体。
【請求項16】
電子コンテンツを表示するための電子ペーパーディスプレイと、
電子コンテンツを受信するための通信モジュールと、
前記電子ペーパーディスプレイおよび前記通信モジュールに通信可能に連結されたプロセッサとを具備する電子ペーパー表示装置であって、
前記プロセッサは、
電子ペーパー表示装置のコンテンツを書式化するための電子式要求を受信し、
前記電子ペーパー表示装置に付随する前記電子ペーパーディスプレイのページ閲覧部上の残りの利用可能な表示スペースを判定し、
追加の電子コンテンツの1つ以上の属性と前記判定された残りの利用可能な表示スペースとの比較に少なくとも部分的に基づいて、前記ページ閲覧部への包含のために前記追加の電子コンテンツを識別し、
前記識別された追加の電子コンテンツを前記ページ閲覧部に追加する
ように構成されることを特徴とする電子ペーパー表示装置。
【請求項17】
前記判定は、前記電子ペーパー表示装置の表示状態に少なくとも部分的に基づいて為されることを特徴とする請求項16に記載の電子ペーパー表示装置。
【請求項18】
前記表示状態は、ズームレベルを含むことを特徴とする請求項16に記載の電子ペーパー表示装置。
【請求項19】
前記識別された追加の電子コンテンツは、前記電子コンテンツのページレイアウトに関係する電子コンテンツを含むことを特徴とする請求項16に記載の電子ペーパー表示装置。
【請求項20】
前記識別された追加の電子コンテンツは、マーク付け言語を使用してページレイアウトに関連付けられることを特徴とする請求項19に記載の電子ペーパー表示装置。
【請求項21】
マーク付け言語はXMLを含むとともに、前記追加の電子コンテンツは、1つ以上の別途使用され得る表示要素を使用して関連付けられることを特徴とする請求項20に記載の電子ペーパー表示装置。
【請求項22】
前記1つ以上の別途使用され得る表示要素は、連鎖スタイルシートのオーバーフロー特性値設定を使用して関連付けられることを特徴とする請求項21に記載の電子ペーパー表示装置。
【請求項23】
前記識別された追加の電子コンテンツを前記ページ閲覧部に追加するステップは、表示のために前記電子コンテンツをレンダリングするステップを含むことを特徴とする請求項16に記載の電子ペーパー表示装置。
【請求項24】
前記ページ閲覧部への包含のための前記追加の電子コンテンツは、1つ以上の広告を含むことを特徴とする請求項16に記載の電子ペーパー表示装置。
【請求項25】
前記ページ閲覧部への包含のための前記追加の電子コンテンツは、電子メッセージ、些事、スポーツ成績、ニュース見出し、電子コンテンツのメタデータ、またはこれらの組み合わせのうちの少なくとも1つを含むことを特徴とする請求項16に記載の電子ペーパー表示装置。
【請求項26】
電子ペーパー表示装置のページ閲覧部上の残りの利用可能な表示スペースを判定するステップは、主要な電子コンテンツのレイアウトを計算した後に残る余白を測定するステップを含むことを特徴とする請求項16に記載の電子ペーパー表示装置。
【請求項27】
主要な電子コンテンツは、前記電子ペーパー表示装置上での表示のために選択されたコンテンツを含むことを特徴とする請求項26に記載の電子ペーパー表示装置。
【請求項28】
電子ペーパー表示装置のページ閲覧部上の残りの利用可能な表示スペースは、主要な電子コンテンツの改ページの後にページ閲覧部上に残るスペースを含むことを特徴とする請求項16に記載の電子ペーパー表示装置。

【図1】
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【図2】
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【図3A】
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【図3B】
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【図3C】
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【図4】
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【図5】
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【公表番号】特表2012−529675(P2012−529675A)
【公表日】平成24年11月22日(2012.11.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−515016(P2012−515016)
【出願日】平成22年6月7日(2010.6.7)
【国際出願番号】PCT/US2010/037600
【国際公開番号】WO2010/144351
【国際公開日】平成22年12月16日(2010.12.16)
【出願人】(511299104)スキフ・エルエルシー (9)
【出願人】(511299115)イーブックス・テクノロジーズ・インコーポレイテッド (7)
【Fターム(参考)】