説明

電子マネー決済システム

【課題】電子マネー決済に付随する電子クーポン及び電子レシートの利便性を向上する。
【解決手段】携帯電話機1は、決済端末装置41と決済を行うための決済処理部3と、クーポン情報を記憶し、所定のユーザ操作を受け付けると、有効なクーポン情報を決済端末装置41へ送信するクーポン管理部9を備える。決済端末装置41は、携帯電話機1と決済を行うための決済処理部45を備える。決済処理部45は、携帯電話機1から送信されたクーポン情報に従った決済を行ったときは、クーポン情報の使用済み通知を送信する。クーポン管理部9は、決済端末装置41からクーポン情報の使用済み通知を受けると、当該通知された使用済み通知に係るクーポン情報を無効化する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ユーザ端末装置に記録された電子マネー情報を非接触で読み取って決済処理を行う決済端末装置及び電子マネー決済システムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、非接触通信型のICチップを利用した電子マネーによる決済サービスが広く普及し始めていている。特に、携帯電話機に電子マネーのユーザ端末装置を組み込んだ、電子マネー機能付き携帯電話機がその普及を牽引している。ユーザは、このような電子マネー機能付き携帯電話機を専用の決済端末にかざすことにより、非接触ICチップが行う処理により支払いを済ませることができる。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
ところで、従来の現金決済の場合、決済に伴って紙媒体がやりとりされることがあった。例えば、割引を受けるためのクーポン券や、支払いを済ませると発行されるレシートなどは、紙に印刷されているものである。
【0004】
電子マネー決済により支払いが電子化されたことにより、ユーザ及び店舗の双方ともに現金の出し入れがなくなって便利になったので、さらに、クーポン券やレシートも電子化し、紙媒体のやりとりがなくなればさらに便利である。
【0005】
そのような発想の元、従来もクーポン券及びレシートの電子化が行われている。しかしながら、電子クーポンは、携帯電話機などに取り込んだクーポン情報を表示して、店頭で店員に見せることで割引を受けるものであったし、また、電子レシートも、携帯電話機に取り込んで表示させるものであった。
【0006】
そこで、本発明の目的は、電子マネー決済に付随する電子クーポン及び電子レシートの利便性を向上することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の一実施態様に従う電子マネー決済システムは、電子マネーでの支払いをするためのユーザ端末装置と、前記ユーザ端末装置と通信可能で、電子マネーによる支払いを受け付けるための決済端末装置とを備える。そして、前記ユーザ端末装置は、前記決済端末装置と決済を行うためのユーザ端末装置用決済手段と、クーポン情報を記憶するクーポン情報記憶部と、所定のユーザ操作を受け付けると、前記クーポン情報記憶部に記憶されている有効なクーポン情報を決済端末装置へ送信する手段と、前記決済端末装置からクーポン情報の使用済み通知を受けると、前記クーポン情報記憶部に記憶されている、当該通知された使用済み通知に係るクーポン情報を無効化する手段と、を備える。前記決済端末装置は、前記ユーザ端末装置と決済を行うための決済端末装置用決済手段と、前記決済端末装置用決済手段が前記ユーザ端末装置から送信された前記クーポン情報に従った決済を行ったときに、前記ユーザ端末装置へ前記クーポン情報の使用済み通知を送信する手段と、を備える。
【0008】
これにより、電子化されたクーポン情報も、紙に印刷されたクーポン券と同様に、使用回数を制限することができる。
【0009】
好適な実施形態では、前記ユーザ端末装置は、インターネット通信機能または電子メール通信機能を備え、前記クーポン情報は、前記インターネット通信機能または電子メール通信機能により取得したものであってもよい。
【0010】
好適な実施形態では、前記決済端末装置は、前記決済端末装置用決済手段で決済した結果を示す電子レシート情報を生成し、前記ユーザ端末装置へ送信する電子レシート手段を、さらに備える。前記ユーザ端末装置は、前記決済端末装置から送信された前記電子レシート情報を記憶するレシート記憶手段と、前記レシート記憶手段に記憶されている電子レシート情報を送信する送信手段とを、さらに備えてもよい。
【0011】
これにより、電子化されたレシートの情報をパソコンなどに取り込んで、家計簿ソフトの入力とすることが容易となる。
【0012】
本発明の一実施態様に従う、電子マネーでの支払いをするためのユーザ端末装置と通信可能で、電子マネーによる支払いを受け付けるための決済端末装置は、前記ユーザ端末装置と決済を行うための決済端末装置用決済手段と、前記ユーザ端末装置からクーポン情報を受け付ける手段と、前記決済端末装置用決済手段が前記受け付けたクーポン情報に従った決済を行ったときに、前記ユーザ端末装置へ前記クーポン情報の使用済み通知を送信して、前記クーポン情報を無効化させる手段と、を備える。
【0013】
好適な実施形態では、前記ユーザ端末装置は、携帯電話機と一体となって構成されていてもよい。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
以下、本発明の一実施形態に係る電子マネー決済システムについて、図面を参照しながら詳細に説明する。
【0015】
図1は、本実施形態に係る電子マネー決済システムの構成を示すブロック図である。
【0016】
本システムは、同図に示すように、ユーザ端末装置である携帯電話機1と、店舗などに設置される決済端末装置41とを備える。携帯電話機1と決済端末装置41とは、互いに通信を行って、電子マネーによる所定の決済処理を行う。
【0017】
特に、本実施形態に係る電子マネー決済システムは、複数種類の決済サービスのいずれも、決済端末装置41を用いて決済することができるようになっている。従って、決済端末装置41がサポートするいずれかの決済サービスの決済機能を搭載した携帯電話機1との間で、電子マネーによる決済を行うことができる。
【0018】
さらに、本実施形態に係る電子マネー決済システムでは、携帯電話機1にも、複数種類の決済サービスでの決済を行うためのユーザ端末用の機能を搭載することが可能である。
【0019】
以下の実施形態では、決済端末装置41には決済サービスA〜Eに係る決済端末用の決済機能が搭載されていて、携帯電話機1には、決済サービスA、B、及びEに係るユーザ端末用の決済機能が搭載されている。
【0020】
携帯電話機1は、決済端末装置41との間で決済処理を行う決済処理部3と、決済処理部3を管理する決済管理部5と、通常の携帯電話機としての通話機能、電子メール機能、及びインターネット機能などを実現する携帯電話機能部7と、電子クーポンに関する情報を記憶し、その管理を行うクーポン管理部9と、決済端末装置41から受信した電子レシート情報を記憶し、その電子レシート情報を表示させたり、電子メールなどによって他のパソコンへ送信したりする電子レシート管理部11とを備える。
【0021】
決済処理部3は、例えば、所定のICチップにより実現することができる。そして、決済処理部3は、決済サービスA用の個別決済処理部15、決済サービスB用の個別決済処理部17、及び決済サービスE用の個別決済処理部19と、これら複数の個別個別決済処理部15,17,19を管理する統合管理部13と、決済端末装置41との間で無線によって電子マネーの決済に関する各種データの送受信を行う通信部21とを備えた構成となっている。
【0022】
統合管理部13は、所定のインストーラプログラムを用いて、所望の決済サービス用の決済処理部を携帯電話機1にインストールすることができる。また、統合管理部13は、ユーザが決済管理部5で設定した決済サービスの選択及びレシート発行方法に関するユーザ設定情報を通信部21経由で決済端末装置41へ送信する機能を備えている。さらに、統合管理部13は、決済端末装置41から送信されてきた決済情報や電子レシート情報を決済管理部5、クーポン管理部9及び電子レシート管理部11などに受け渡す機能も備えている。
【0023】
各個別個別決済処理部15,17,19は、それぞれの決済サービスに固有の手順に従って、決済端末装置41に搭載されている、それぞれ対応する個別決済処理部57,59,65と決済処理を行う。
【0024】
決済管理部5は、例えば、携帯電話機1内のプロセッサに所定のプログラムを実行させることにより実現することができる。
【0025】
決済管理部5は、ユーザ設定情報記憶部23を備えた統合管理部22と、各決済サービス用の個別決済処理部15,17,19をそれぞれ管理する個別決済管理部25,27,29とを備えた構成となっている。
【0026】
統合管理部22は、ユーザが指定した各種設定情報をユーザ設定情報記憶部23に格納する。ユーザ設定情報は、例えば、携帯電話機1が複数の決済サービスを利用可能であるときに、どの決済サービスを利用するかを決定するための優先順位、決済金額に応じてどの決済サービスを利用するかを定めるための選択条件、あるいは決済端末装置41が設置されている店舗に応じて利用する決済サービスを選択するための選択条件などを含むようにしてもよい。
【0027】
例えば、3000円未満の買い物は決済サービスA、3000円以上の買い物は決済サービスBというように、購入金額によって決済サービスを選択することができる。また、利用する決済サービスの優先順序をあらかじめ設定することもできる。さらには、第1の店舗で購入した場合は決済サービスAによって決済を行い、第2の店舗で購入した場合は決済サービスBによって決済を行うというように、店舗ごとに個別の決済サービスを設定することもできる。また、プリペード式の決済サービスの場合は残高の多いものから、クレジット式の決済サービスの場合は購入限度額までの残額の大きいものからというように設定することもできる。
【0028】
個別決済管理部25,27,29は、それぞれ対応する個別決済処理部15,17,19の処理に関するユーザインタフェースを提供する。
【0029】
クーポン管理部9は、クーポン情報を保持し、それを管理する。クーポン情報は、例えば、携帯電話機能部7がインターネット機能または電子メール機能を利用して取得することもできるし、通信部21を介して取り込んでもよい。
【0030】
電子マネー決済を行う際に、ユーザが所定の操作を行ってクーポンを使用する意思表示をしたときに、クーポン管理部9は、クーポン情報を通信部21を介して決済端末装置41へ送信する。クーポン情報を送信した後、決済端末装置41からクーポンの使用済み通知を受けると、クーポン管理部9は、そのクーポン情報を削除したり、所定の使用済み情報を付加したりして無効化する。
【0031】
電子レシート管理部11は、決済端末装置41が生成した電子レシート情報を受け取ってそれを保持及び管理する。また、電子レシート情報は、携帯電話機1の表示部によって可視的に表示させたり電子メールによって他のパソコンへ転送したりすることもできる。これにより、電子レシート情報をパソコンの家計簿ソフトなどの入力として利用することが容易になる。
【0032】
決済端末装置41は、各決済サービスの管理センタと通信を行う決済通信部43と、決済処理を実行する決済処理部45と、複数の決済サービスから決済を行うために一つの決済サービスを選択する決済サービス選択部47と、決済金額を入力する決済金額入力部49と、レシートを紙に印刷するためのレシート印刷部51と、表示部53とを備えた構成となっている。
【0033】
決済処理部45は、例えば、携帯電話機1の決済処理部3に対応する、所定のICチップにより実現することができる。そして、決済処理部45は、複数の決済サービスのための個別決済処理部57〜65を備える。本実施形態では、個別決済処理部57〜65が、それぞれ決済サービスA〜Eに対応する決済処理を行う。各個別決済処理部57〜65は、それぞれの決済サービスに固有の手順に従って、携帯電話機1に搭載されている、それぞれ対応する個別決済処理部と決済処理を行う。各個別決済処理部57〜65は、さらに、決済処理が終了すると、電子レシート情報を生成する。
【0034】
決済処理部45は、さらに、個別決済処理部57〜65を管理する統合管理部55と、携帯電話機1との間で無線によって電子マネーの決済に関する各種データの送受信を行う通信部67とを備えた構成となっている。
【0035】
統合管理部55は、携帯電話機1の統合管理部22と相互認証を行う。
【0036】
決済サービス選択部47は、複数の個別決済処理部57〜65のいずれかを選択し、選択された個別決済処理部57〜65に決済処理を実行させる。個別決済処理部57〜65の選択は、例えば、決済サービス選択部47が表示部53に選択画面(詳細は後述する)を表示させて、ユーザまたはユーザの依頼によってオペレータに選択させるようにしてもよい。あるいは、ユーザ設定情報記憶部23に記憶されているユーザ設定情報を取得して、これに基づいて定めてもよい。
【0037】
また、決済サービス選択部47は、レシートの出力形式を選択する。例えば、レシートとして、紙レシートを出力するか、電子レシート情報を携帯電話機1へ送信するか、あるいは両方とも出力するかを決定する。レシート出力形式の選択は、決済サービスの選択と同様に、所定の選択画面またはユーザ設定情報に従って行ってもよい。
【0038】
表示部53は、ユーザが操作しやすいようにタッチパネルディスプレイとなっている。つまり、携帯電話機1による電子マネーの決済方法や電子レシートの選択方法は、図2に示すようなGUI(Graphical User Interface)によって決済端末装置41の表示部53に視覚的に表示されるので、ユーザは表示部53の画面に従って決済操作などを簡単に行うことができる。このとき、表示部53の後ろに通信部67を設置しておけば、ユーザは画面100で所望の選択を行った後、携帯電話機1を表示部53にかざすことで、決済を行うことができる。
【0039】
図2は、決済サービス選択部47が表示部53に表示させるユーザインタフェース画面の一例を示す。
【0040】
決済サービス選択部47は、同図に示す選択画面100を表示部53に表示させる。選択画面100は、決済サービス選択領域110と、レシート選択領域120とを有する。
【0041】
決済サービス選択領域110には、決済端末装置41に決済機能が搭載されている決済サービスA〜Eの選択受付部111〜115が表示されている。
【0042】
レシート出力形式選択部120には、紙レシートのみを出力121、電子レシートのみを出力122及び紙及び電子レシートを出力123の3つの出力形態の選択領域が表示されている。
【0043】
このとき、ユーザは、決済サービス選択領域110から選択受付部110〜150のいずれかを選択して決済サービスを指定することができる。また、ユーザは、レシート出力形式選択部120から所望のレシート出力形式を選択できる。
【0044】
ユーザは、決済サービス選択領域110及びレシート選択領域120のいずれか一方のみを選択してもよいし、いずれも選択しなくてもよい。
【0045】
この選択画面100において選択を受け付けた決済サービス及びレシート出力形式は、決済サービス選択部47に通知される。決済サービス選択部47は、ユーザ設定情報よりも、選択画面100が受け付けた選択を優先させて、決済サービス及びレシートの出力形式を決定するようにしてもよい。
【0046】
例えば、図2において、決済サービスBの選択領域112が選択されると、図3(a)に示すように、決済サービスBを他の決済サービスに比べて目立つ表示態様を変更してもよい。また、電子レシートのみを出力する選択領域122が選択されると、図3(b)に示すように、他の出力態様のより目立つ表示態様を変更してもよい。これにより、画面100での選択状態がユーザに一目瞭然である。
【0047】
また、高額決済時は、さらにPIN入力画面に切り換えて、ユーザにPIN入力をさせてもよい。
【0048】
図4は、図1に示す決済システムにおいて決済端末が行う電子マネーの決済処理の流れを示すフローチャートである。
【0049】
まず、決済端末装置41の決済処理部45は、通信相手である携帯電話機1に存在する決済処理部3の検出及び認証を行う(ステップS11)。そして、決済処理部45は、決済処理部3が検出され、その認証に成功するまでは(ステップS11:No)、その認証処理を継続する。
【0050】
携帯電話機1に存在する決済処理部3が正当なものであると認証された場合は(ステップS11:Yes)、決済サービス選択部47は、選択画面100においていずれかの決済サービスが選択済みであるか否かを判断する(ステップS12)。いずれかの決済サービスが選択されていれば(ステップS12:Yes)、ここで選択された決済サービスを利用決済サービスと決定する(ステップS13)。
【0051】
一方、ステップS12において、いずれの決済サービスも選択されていなければ(ステップS12:No)、統合管理部55は、携帯電話機1の決済処理部3に統合管理部13が存在し、かつ正当なものであるか否かの認証を行う(ステップS14)。
【0052】
統合管理部13が存在し、かつ正当なものであると認証された場合は(ステップS14:OK)、統合管理部55は、ユーザ設定情報記憶部23に格納されているユーザ設定情報を取得する。そして、決済サービス選択部47は、取得したユーザ設定情報に従って、利用する決済サービスを決定する(ステップS15)。
【0053】
一方、統合管理部13が正当なものであると認証されない場合は(ステップS14:NG)、決済端末装置41は、決済サービスの選択を促す画面を表示部53に表示して(ステップS16)、ユーザに利用する決済サービスを決定させる(ステップS17)。
【0054】
このようにして、ステップS13、ステップS15、またはステップS17によって利用決済サービスが決定された後、その利用決済サービスに対応する個別決済処理部57〜65が、携帯電話機1の対応する個別決済処理部15〜19の認証を行う(ステップS18)。ここで、例えば、決済サービスAが選択されている場合には、個別決済処理部57が個別決済処理部15を検出して、相互認証を行う。
【0055】
この認証がNGであれば(ステップS18:NG)、決済端末装置41は、表示部53にエラー表示を行う(ステップS19)。
【0056】
一方、ステップS18での認証がOKであれば(ステップS18:OK)、決済端末装置41及び携帯電話機1の認証された個別決済処理部同士で決済処理を行う(ステップS20)。
【0057】
また、決済が実行される前に、ユーザが携帯電話機1に所定の操作を行って有効なクーポンの利用することの意思表示をしていたときは、この決済処理においては携帯電話機1からクーポン情報を取得して、個別決済処理部57〜65がクーポンを利用した決済処理を行う。そして、個別決済処理部57〜65が携帯電話機1に対してクーポンの使用済み通知を行う。
【0058】
次に、レシートの出力形式を判定する(S21)。すなわち、選択画面100でレシートの出力形式が選択されていれば、決済サービス選択部47は、その選択された形式でレシートを出力するように決定する。また、選択画面100でレシートの出力形式が選択されていなければ、決済サービス選択部47は、ユーザ設定情報に従ってレシート出力形式を決定する。
【0059】
そして、決済端末装置41は、ステップS21で決定された出力形式でレシートを出力する(S22)。
【0060】
本実施形態によれば、1台の決済端末によって種々の電子マネー決済サービスに対応して電子マネーの決済処理を行うことができるので、店舗側は複数の決済端末を設置する必要がなくなる。これにより、店舗側は1台の決済端末を設置すれば複数の電子マネー決済サービスに対応することができるので、狭い店舗でもスペースを有効に使うことができるとともに、設備コストを大幅に低減させることができる。
【0061】
さらに、ユーザ側にとっては、購入金額の多少、店舗の種類、決済手段の利用頻度、プリペード式またはクレジット式などの決済サービスの特性に応じて、利用する決済手段の優先順位を任意に設定することができるので、決済時における利便性が一段と向上する。
【0062】
以上、本発明の実施形態を説明したが、この実施形態は本発明の説明のための例示にすぎず、本発明の範囲をこの実施形態にのみ限定する趣旨ではない。本発明は、その要旨を逸脱することなく、その他の様々な態様でも実施することができる。
【図面の簡単な説明】
【0063】
【図1】本発明の一実施形態に係る電子マネー決済システムの構成を示すブロック図。
【図2】決済端末の表示部に表示されるユーザインタフェース画面。
【図3】決済端末の表示部に表示されるユーザインタフェース画面。
【図4】本実施形態に係る電子マネー決済システムの決済処理の流れを示すフローチャート。
【符号の説明】
【0064】
1…携帯電話機、3…決済処理部、5…決済管理部、7…携帯電話機能部、13…統合管理部、15,17,19…個別決済処理部、22…統合管理部、23…ユーザ設定情報記憶部、25,27,29…個別決済管理部、41…決済端末装置、45…決済処理部、47…決済サービス選択部、55…統合管理部、57,59,65…個別決済処理部、57…個別決済処理部。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
電子マネーでの支払いをするためのユーザ端末装置と、前記ユーザ端末装置と通信可能で、電子マネーによる支払いを受け付けるための決済端末装置とを備えた電子マネー決済システムであって、
前記ユーザ端末装置は、
前記決済端末装置と決済を行うためのユーザ端末装置用決済手段と、
クーポン情報を記憶するクーポン情報記憶部と、
所定のユーザ操作を受け付けると、前記クーポン情報記憶部に記憶されている有効なクーポン情報を決済端末装置へ送信する手段と、
前記決済端末装置からクーポン情報の使用済み通知を受けると、前記クーポン情報記憶部に記憶されている、当該通知された使用済み通知に係るクーポン情報を無効化する手段と、を備え、
前記決済端末装置は、
前記ユーザ端末装置と決済を行うための決済端末装置用決済手段と、
前記決済端末装置用決済手段が前記ユーザ端末装置から送信された前記クーポン情報に従った決済を行ったときに、前記ユーザ端末装置へ前記クーポン情報の使用済み通知を送信する手段と、を備えた電子マネー決済システム。
【請求項2】
前記ユーザ端末装置は、
インターネット通信機能または電子メール通信機能を備え、
前記クーポン情報は、前記インターネット通信機能または電子メール通信機能により取得したものであることを特徴とする請求項1記載の電子マネー決済システム。
【請求項3】
前記決済端末装置は、
前記決済端末装置用決済手段で決済した結果を示す電子レシート情報を生成し、前記ユーザ端末装置へ送信する電子レシート手段を、さらに備え、
前記ユーザ端末装置は、
前記決済端末装置から送信された前記電子レシート情報を記憶するレシート記憶手段と、
前記レシート記憶手段に記憶されている電子レシート情報を送信する送信手段とを、さらに備えることを特徴とする請求項1記載の電子マネー決済システム。
【請求項4】
前記ユーザ端末装置は、携帯電話機と一体となって構成されていることを特徴とする請求項1記載の電子マネー決済システム。
【請求項5】
電子マネーでの支払いをするためのユーザ端末装置と通信可能で、電子マネーによる支払いを受け付けるための決済端末装置であって、
前記ユーザ端末装置と決済を行うための決済端末装置用決済手段と、
前記ユーザ端末装置からクーポン情報を受け付ける手段と、
前記決済端末装置用決済手段が前記受け付けたクーポン情報に従った決済を行ったときに、前記ユーザ端末装置へ前記クーポン情報の使用済み通知を送信して、前記クーポン情報を無効化させる手段と、を備えた決済端末装置。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate