説明

電子レンジ用包装容器および電子レンジ用包装容器の潰れ防止方法

【課題】電子レンジを用いて加熱調理する際に、そのままの状態で調理することができると共に、加熱調理後に容器の潰れを防止できる電子レンジ用包装容器を提供する。
【解決手段】容器本体1は、フランジ部15上面の一部において該フランジ部15の周方向に部分的に突出して形成された第1の凸状部11、第1の凸状部11の外側であってフランジ部15の周方向に部分的に突出して形成された第2の凸状部12と、第1の凸状部11と第2の凸状部12との間の突出していない前記フランジ部の部位に設けられフランジ部15を上下に貫通する一または二以上の貫通孔16とを有し、蓋体2は、フランジ部15上面において第1の凸状部11および第2の凸状部12の上端を介してフランジ部15の周方向に環状にヒートシールされ、かつ、フランジ部15上面であって、第1の凸状部11と第2の凸状部12との間の部位はヒートシールされていないものである。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電子レンジを用いて食品等の内容物を加熱調理する際に、加熱調理前に逃圧
用の孔を開けることなく、そのままの状態で調理することができると共に、加熱調理後に
内容物や包装容器が冷めて内部が減圧しても、該減圧により包装容器が潰れることを防止
できる電子レンジ用包装容器および電子レンジ用包装容器の潰れ防止方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、電子レンジにより食品等の内容物の入った包装容器を加熱調理する際には、加熱
調理により内圧が上昇して包装容器が破裂するのを防止するため、加熱調理前にあらかじ
め蓋体の一部を剥がして通気口を形成した後、加熱調理を行ったり、蓋体に易剥離性シー
ル等の通気手段を設けて内圧の上昇により自動的に通気口を形成したりするようにしてい
た(例えば、特許文献1の図1参照)。
【特許文献1】特開2004−331156号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら、上述したような包装容器にあっては、加熱調理後に、通気した水蒸気等
の水滴が蓋体や易剥離性シールに付着して一旦形成された通気口を再度塞いでしまい、包
装容器や内容物が冷めるにつれて内部が減圧され、包装容器が外圧に耐えきれずに変形し
て潰れてしまうという問題点があった。
【0004】
本発明は、上述した問題点を解決するためになされたものである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
請求項1に係る発明は、内部に内容物を収納し開口部周縁にフランジ部を設けた容器本
体と、前記フランジ部にヒートシールされて前記開口部を塞ぐ可塑性の材料で形成された蓋体と、前記フランジ部と該フランジ部に対向する蓋体の部位との間であって前記開口部に沿って環状にヒートシールされた環状シール帯部と、この環状シール帯部の一部にはヒートシールをしない非シール部が形成され、この非シール部の周囲は前記環状シール帯部のヒートシール域内にあり、前記フランジ部であって前記非シール部が位置する部位に前記フランジ部を上下に貫通する貫通孔を設け、加熱調理前は、前記内容物を前記環状シール帯部により外気と遮断し、電子レンジによる加熱調理時は、前記容器本体内の内圧の上昇により前記蓋体を外側に膨出させて前記環状シール帯部の一部を剥離させ、この剥離した部位と前記貫通孔とを介して外気と導通させると共に剥離をしていない前記環状シール帯部の部位により前記蓋体を支持させ、加熱調理の終了後、前記蓋体の外側に膨出した形状を保持してこの蓋体が前記貫通孔を塞ぐのを防ぐ電子レンジ用包装容器の潰れ防止方法である。
【0006】
請求項2に係る発明は、請求項1記載の電子レンジ用包装容器の潰れ防止方法において
、フランジ部上面の一部において該フランジ部の周方向に部分的に突出して形成された第
1の凸状部と、前記フランジ部上面において前記第1の凸状部の外側であって前記フランジ部の周方向に部分的に突出して形成された第2の凸状部とを有し、貫通孔は、前記第1の凸状部と前記第2の凸状部との間の突出していない前記フランジ部の部位に設けられ、環状シール帯部は、前記第1の凸状部上端と前記第2の凸状部上端を含むヒートシール域であり、非シール部は、前記第1の凸状部と前記第2の凸状部との間の突出していない前記フランジ部の部位に設けられているものである。
【0007】
請求項3に係る発明は、内部に内容物を収納し開口部周縁にフランジ部を設けた容器本
体と、前記フランジ部にヒートシールされて前記開口部を塞ぐ可塑性の材料で形成された蓋体と、前記フランジ部と該フランジ部に対向する蓋体の部位との間であって前記開口部に沿って環状にヒートシールされた複数の環状シール部と、この複数の環状シール部は、第1の環状シール部とこの第1の環状シール部の外側に位置する第2の環状シール部とを有し、前記フランジ部の前記第1の環状シール部と前記第2の環状シール部との間に位置する部位に前記フランジ部を上下に貫通する貫通孔を設け、加熱調理前は、前記内容物を前記第1の環状シール部により外気と遮断し、電子レンジによる加熱調理時は、前記容器本体内の内圧の上昇により前記蓋体を外側に膨出させて前記第1の環状シール部を剥離させ、この剥離した部位と前記貫通孔とを介して外気と導通させると共に前記第2の環状シール部のシールを保持してこの第2の環状シール部により前記蓋体を支持させ、加熱調理の終了後、前記蓋体の外側に膨出した形状を保持してこの蓋体が前記貫通孔を塞ぐのを防ぐ電子レンジ用包装容器の潰れ防止方法である。
【0008】
請求項4に係る発明は、請求項3記載の電子レンジ用包装容器の潰れ防止方法において
、フランジ部上面において該フランジ部の周方向に環状に突出して形成された第1の凸状
部と、前記フランジ部上面において前記第1の凸状部の外側であって前記フランジ部の周
方向に環状に突出して形成された第2の凸状部とを有し、貫通孔は、前記第1の凸状部と
前記第2の凸状部との間の突出していない前記フランジ部の部位に設けられ、第1の環状
シール部は、前記第1の凸状部上端を含むヒートシール域であり、第2の環状シール部は
、前記第2の凸状部上端を含むヒートシール域である。
【0009】
請求項5に係る発明は、内部に内容物を収納し開口部周縁にフランジ部を設けた容器本体と、この容器本体の前記開口部を塞ぐ可塑性の材料で形成された蓋体とを備え、前記容器本体は、前記フランジ部上面の一部において該フランジ部の周方向に部分的に突出して形成された第1の凸状部と、前記フランジ部上面において前記第1の凸状部の外側であって前記フランジ部の周方向に部分的に突出して形成された第2の凸状部と、前記第1の凸状部と前記第2の凸状部との間の突出していない前記フランジ部の部位に設けられ前記フランジ部を上下に貫通する一または二以上の貫通孔とを有し、前記蓋体は、前記フランジ部上面において前記第1の凸状部および前記第2の凸状部の上端を介して前記フランジ部の周方向に環状にヒートシールされ、かつ、前記フランジ部上面であって、前記第1の凸状部と前記第2の凸状部との間の部位はヒートシールされておらず、電子レンジで加熱調理したとき、前記容器本体内の内圧の上昇により前記蓋体が外側に膨出して前記第1の凸状部において前記蓋体が剥離し、前記貫通孔を介して上昇した内圧を逃圧させ、側に膨出して塑性変形した前記蓋体が前記第2の凸状部に支持されて前記第1の凸状部に張り付くのを防ぐ電子レンジ用包装容器である。
【0010】
請求項6に係る発明は、内部に内容物を収納し開口部周縁にフランジ部を設けた容器本体と、この容器本体の前記開口部を塞ぐ可塑性の材料で形成された蓋体とを備え、前記容器本体は、前記フランジ部上面において該フランジ部の周方向に環状に突出して形成された第1の凸状部と、前記フランジ部上面において前記第1の凸状部の外側であって前記フランジ部の周方向に環状に突出して形成された第2の凸状部と、前記第1の凸状部と前記第2の凸状部との間の突出していない前記フランジ部の部位に設けられ前記フランジ部を上下に貫通する一または二以上の貫通孔と有し、前記蓋体は、前記フランジ部の前記第1および第2の凸状部上端においてそれぞれ環状にヒートシールされており、電子レンジで加熱調理したとき、前記容器本体内の内圧の上昇により前記蓋体が外側に膨出して前記第1の凸状部において前記蓋体が剥離し、前記貫通孔を介して上昇した内圧を逃圧させ、外側に膨出して塑性変形した前記蓋体が前記第2の凸状部に支持されて前記第1の凸状部に張り付くのを防ぐ電子レンジ用包装容器である。
【0011】
請求項7に係る発明は、請求項5または6記載の電子レンジ用包装容器において、フラ
ンジ部における第1の凸状部上端の高さは、第2の凸状部上端の高さよりも低いものであ
る。
【0012】
請求項8に係る発明は、請求項5〜7のいずれか1項に記載の電子レンジ用包装容器に
おいて、第1の凸状部と蓋体とのヒートシール強度は、第2の凸状部と蓋体とのヒートシ
ール強度よりも小さいものである。
【0013】
請求項9に係る発明は、請求項5〜8のいずれか1項に記載の電子レンジ用包装容器に
おいて、第1の凸状部は、この第1の凸状部の一部がフランジ部において容器本体の内側
に向かって張り出す張出部を有しているものである。
【発明の効果】
【0014】
請求項1に記載の電子レンジ用包装容器の潰れ防止方法によれば、フランジ部と該フランジ部に対向する蓋体の部位との間であって開口部に沿って環状にヒートシールされた環状シール帯部と、この環状シール帯部の一部にはヒートシールをしない非シール部が形成され、この非シール部の周囲は前記環状シール帯部のヒートシール域内にあり、前記フランジ部であって前記非シール部が位置する部位に前記フランジ部を上下に貫通する貫通孔を設け、電子レンジによる加熱調理時は、前記容器本体内の内圧の上昇により前記蓋体を外側に膨出させて前記環状シール帯部の一部を剥離させ、この剥離した部位と前記貫通孔とを介して外気と導通させるため、容器本体内の内圧が上昇しても、蓋体の剥離により形成した隙間から逃圧させて容器の破裂や内容物の吹き溢れを防止することができ、しかも、剥離をしていない環状シール帯部の部位により蓋体を支持させ、加熱調理の終了後、可塑性の材料で形成された蓋体の外側に膨出した形状を保持してこの蓋体が貫通孔を塞ぐのを防ぐため、容器本体および内容物が冷めても容器本体内部が負圧となって容器が潰れるのを防止することができる。
【0015】
請求項2に記載の電子レンジ用包装容器の潰れ防止方法によれば、請求項1に記載の電子レンジ用包装容器の潰れ防止方法の効果に加え、フランジ部上面の一部において該フランジ部の周方向に部分的に突出して形成された第1の凸状部と、前記フランジ部上面において前記第1の凸状部の外側であって前記フランジ部の周方向に部分的に突出して形成された第2の凸状部とを有し、貫通孔は、前記第1の凸状部と前記第2の凸状部との間の突出していない前記フランジ部の部位に設けられているため、電子レンジによる加熱調理時は、容器本体内の内圧の上昇により蓋体を外側に膨出させて環状シール帯部の一部を第1の凸状部上端から剥離させ、この蓋体の剥離により形成した隙間から逃圧させて容器の破裂や内容物の吹き溢れを防止することができ、しかも、加熱調理の終了後、可塑性の材料で形成された蓋体の外側に膨出した形状を保持すると共にこの蓋体を第2の凸状部により支持させて蓋体が前記貫通孔を塞ぐのを防ぐため、容器本体および内容物が冷めても容器本体内部が負圧となって容器が潰れるのを防止することができる。
【0016】
請求項3に記載の電子レンジ用包装容器の潰れ防止方法によれば、フランジ部と該フランジ部に対向する蓋体の部位との間であって開口部に沿って環状にヒートシールされた複数の環状シール部と、この複数の環状シール部は、第1の環状シール部とこの第1の環状シール部の外側に位置する第2の環状シール部とを有し、前記フランジ部の前記第1の環状シール部と前記第2の環状シール部との間に位置する部位に前記フランジ部を上下に貫通する貫通孔を設け、電子レンジによる加熱調理時は、前記容器本体内の内圧の上昇により前記蓋体を外側に膨出させて前記第1の環状シール部を剥離させ、この剥離した部位と前記貫通孔とを介して外気と導通させるため、容器本体内の内圧が上昇しても、蓋体の剥離により形成した隙間から逃圧させて容器の破裂や内容物の吹き溢れを防止することができ、しかも、第2の環状シール部のシールを保持してこの第2の環状シール部により蓋体を支持させ、加熱調理の終了後、可塑性の材料で形成された蓋体の外側に膨出した形状を保持してこの蓋体が貫通孔を塞ぐのを防ぐため、容器本体および内容物が冷めても容器本体内部が負圧となって容器が潰れるのを防止することができる。
【0017】
請求項4に記載の電子レンジ用包装容器の潰れ防止方法によれば、請求項3に記載の電子レンジ用包装容器の潰れ防止方法の効果に加え、フランジ部上面において該フランジ部の周方向に環状に突出して形成された第1の凸状部と、前記フランジ部上面において前記第1の凸状部の外側であって前記フランジ部の周方向に環状に突出して形成された第2の凸状部とを有し、貫通孔は、前記第1の凸状部と前記第2の凸状部との間の突出していない前記フランジ部の部位に設けられているため、電子レンジによる加熱調理時は、容器本体内の内圧の上昇により蓋体を外側に膨出させて第1の環状シール部を第1の凸状部上端から剥離させ、この蓋体の剥離により形成した隙間から逃圧させて容器の破裂や内容物の吹き溢れを防止することができ、しかも、加熱調理の終了後、可塑性の材料で形成された蓋体の外側に膨出した形状を保持すると共にこの蓋体を第2の凸状部により支持させて蓋体が前記貫通孔を塞ぐのを防ぐため、容器本体および内容物が冷めても容器本体内部が負圧となって容器が潰れるのを防止することができる。
【0018】
請求項5に記載の電子レンジ用包装容器によれば、容器本体は、フランジ部上面の一部において該フランジ部の周方向に部分的に突出して形成された第1の凸状部と、前記フランジ部上面において前記第1の凸状部の外側であって前記フランジ部の周方向に部分的に突出して形成された第2の凸状部と、前記第1の凸状部と前記第2の凸状部との間の突出していない前記フランジ部の部位に設けられ前記フランジ部を上下に貫通する一または二以上の貫通孔とを有し、蓋体は、前記フランジ部上面において前記第1の凸状部および前記第2の凸状部の上端を介して前記フランジ部の周方向に環状にヒートシールされ、かつ、前記フランジ部上面であって、前記第1の凸状部と前記第2の凸状部との間の部位はヒートシールされていないため、
電子レンジで加熱調理したとき、包装容器内の内圧の上昇により蓋体が外側に膨出して第1の凸状部において蓋体が剥離し、貫通孔を介して上昇した内圧を逃圧させることができ、しかも、蓋体は可塑性の材料で形成されているため、加熱調理後に包装容器や内容物が冷めても、外側に膨出して塑性変形した蓋体が第2の凸状部に支持されて第1の凸状部に張り付くのを防ぎ、前述の貫通孔を介した外気の円滑な取り込みにより内部が負圧となって容器が潰れるのを防止することができる。
【0019】
請求項6に記載の電子レンジ用包装容器によれば、容器本体は、フランジ部上面において該フランジ部の周方向に環状に突出して形成された第1の凸状部と、前記フランジ部上面において前記第1の凸状部の外側であって前記フランジ部の周方向に環状に突出して形成された第2の凸状部と、前記第1の凸状部と前記第2の凸状部との間の突出していない前記フランジ部の部位に設けられ前記フランジ部を上下に貫通する一または二以上の貫通孔と有し、蓋体は、前記フランジ部の前記第1および第2の凸状部上端においてそれぞれ環状にヒートシールされているため、電子レンジで加熱調理したとき、包装容器内の内圧の上昇により蓋体が外側に膨出して第1の凸状部において蓋体が剥離し、貫通孔を介して上昇した内圧を逃圧させることができ、しかも、蓋体は可塑性の材料で形成されているため、加熱調理後に包装容器や内容物が冷めても、外側に膨出して塑性変形した蓋体が第2の凸状部に支持されて第1の凸状部に張り付くのを防ぎ、貫通孔を介した外気の円滑な取り込みにより内部が負圧となって容器が潰れるのを防止することができる。
【0020】
請求項7に記載の電子レンジ用包装容器によれば、請求項5または6に記載の電子レンジ用包装容器の効果に加え、フランジ部における第1の凸状部上端の高さは、第2の凸状部上端の高さよりも低いため、その分、加熱調理後に包装容器や内容物が冷めても、外側に膨出して塑性変形した蓋体が第1の凸状部に張り付き難くなり、貫通孔を介した外気の円滑な取り込みにより内部が負圧となって容器が潰れるのをより確実に防止することができる。
【0021】
請求項8に記載の電子レンジ用包装容器によれば、請求項5〜7に記載の電子レンジ用包装容器の効果に加え、第1の凸状部と蓋体とのヒートシール強度は、第2の凸状部と蓋体とのヒートシール強度よりも小さいため、電子レンジで加熱調理したとき、第2の凸状部において蓋体のヒートシールを保持させつつ、第1の凸状部では蓋体の剥離をより確実に行うことができる。
【0022】
請求項9に記載の電子レンジ用包装容器によれば、請求項5〜8に記載の電子レンジ用包装容器の効果に加え、第1の凸状部は、この第1の凸状部の一部がフランジ部において容器本体の内側に向かって張り出す張出部を有しているため、電子レンジで加熱調理したとき、上昇した内圧による蓋体への剥離応力が第1の凸状部の張出部に集中し、この張出部を起点として蓋体を第1の凸状部から容易に剥離させることができ、より確実に逃圧を行うことができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0023】
本発明の第1の実施例を、図1〜3に基づき説明する。図1〜3において、Aは本発明
に係る電子レンジ用包装容器であり、電子レンジ用包装容器Aは、概略的に、容器本体1
と、蓋体2とにより構成される。
【0024】
容器本体1は、図1に示したように、内部に食品等の内容物bを収納し容器本体1の開口部周縁にフランジ部15を設けたものであり、フランジ部15上面の一部において該フランジ部15の周方向に部分的に突出して形成された第1の凸状部11と、フランジ部15上面において第1の凸状部11の外側であってフランジ部15の周方向に部分的に突出して形成された第2の凸状部12と、第1の凸状部11と第2の凸状部12との間の突出していないフランジ部15の部位に設けられフランジ部15を上下に貫通する一または二以上の貫通孔16とを有している(図1では二の貫通孔16、16を例示)。
【0025】
この容器本体1は、ポリエチレン系、ポリプロピレン系、ポリスチレン系、ポリエステ
ル系、ポリカーボネイト系若しくはポリスチレン系樹脂、若しくはこれらをブレンドした
もの、又はこれらの材料とポリビニルアルコール共重合体との複合層からなるものであり
、その形状は、例えば、図1に示したように、箱状に形成される。
【0026】
前述の第1の凸状部11および第2の凸状部12は、図2(a)、(b)に示したよう
に、フランジ部15の内端縁に略平行に設けられ、例えば、容器本体1のフランジ部15
の一部を、該容器本体1の成形時に上方に向かって凸形状となうように成形して用いる。
これらの第1および第2の凸状部11、12の高さはフランジ部15の基部に対して0.
5mm〜3.0mm程度突設しているのが好ましく、また、第1の凸状部11と第2の凸
状部12との間隙の幅寸法は1.5mm〜4.5mm程度であって、この間隙における貫
通孔16のフランジ部15幅方向の寸法は1.0mm〜4.0mm程度であるであるのが
好ましい。
【0027】
なお、第1および第2の凸状部11、12の形状は、図2(b)に示したように、いず
れも上端が略水平面形状であってもよいが、図2(c)に示したように、第1の凸状部1
1の上端の形状を、フランジ部15の幅方向において上方に向かって凸状に湾曲する形状
とし、かつ、第2の凸状部12の上端の形状を、略水平面形状になるようにしてもよい。
また、第1および第2の凸状部11、12の周方向の両端部は、図1に示したように、そ
れぞれ傾斜面を設けて第1および第2の凸状部11、12の上端とフランジ部15の上面
とが段差なく連続的して蓋体2とヒートシールするのが好ましい。更に、貫通孔16の形
状は、平面視で円形やスロット形状など、気体(水蒸気および空気)の流通が円滑に行わ
れる限り種々の形状にすることができる。
【0028】
前述の蓋体2は、容器本体1の開口部を塞ぐものであり、図1の容器本体1のフランジ
部15においてハッチングで図示したように、フランジ部15上面において第1の凸状部
11および第2の凸状部12の上端を介してフランジ部15の周方向に環状にヒートシー
ルされ、フランジ部15と該フランジ部15に対向する蓋体2の部位との間であって開口
部に沿って第1の凸状部11上端と第2の凸状部12上端をヒートシール域に含む環状シ
ール帯部30aを形成し、かつ、フランジ部15上面であって、第1の凸状部11と第2
の凸状部12との間の突出していないフランジ部15の部位はヒートシールされておらず
、環状シール帯部30aの一部にヒートシールをしない非シール部30bを形成している
。この非シール部30bの周囲は、環状シール帯部30aのヒートシール域内にあり、ま
た、前述の貫通孔16は、フランジ部15であって非シール部30bが位置する部位に設
けられている。
【0029】
また、蓋体2は、塑性変形できるように可塑性の材料で形成されており、例えば、二軸
延伸ポリプロピレンフィルム、二軸延伸6ナイロンフィルム、二軸延伸ポリエチレンテレ
フタレートフィルム、無延伸ポリプロピレン若しくは無延伸ポリエステル、又はこれらの
複合フィルムからなる基材が用いられ、好ましくは、この基材の最内層(フランジ部15
側)に、例えば、特開平4−94933号公報に開示されているような、イージーピーラ
ブルとなるシーラントフィルムを積層させてあるものを用いることができる。このシーラ
ントフィルム層と前述のフランジ部15上面の部位とがヒートシールされ、容器本体1内
が密封されるものであり、ヒートシール強度は、例えば、内圧強度で、5〜50KPa程
度を有する。なお、シーラントフィルム層は、フランジ部15側に設けてもよい。
【0030】
次に、前述のように構成される本発明の実施例に係る電子レンジ用包装容器Aの作用に
ついて図3に基づき説明する。図3において(a)は加熱調理前の状態を示しており、第
1の凸状部11と蓋体2、および、第2の凸状部12と蓋体2とがそれぞれヒートシール
され、電子レンジ用包装容器A内の内容物bは環状シール帯部30aにより外気から遮断
されている。
【0031】
そして、この電子レンジ用包装容器Aを電子レンジ(図示せず)内に入れて加熱調理を
開始すると、電子レンジによる加熱調理時は、図3(b)に示したように、内容物bが加
熱されて水蒸気が放出され、また、容器本体1内に内在している空気や不活性ガス等が昇
温して膨張し、該容器本体1内の内圧の上昇により矢印で図示したように蓋体2が外側に
膨出して環状シール帯部30aの一部を剥離させ(図3(c)参照)、そして、蓋体2と
第1の凸状部11との間に隙間Sが形成されると、この剥離した部位(隙間S)と貫通孔
16とを介して外気と導通し、容器本体1内の気体(水蒸気や空気、不活性ガス等)が外
部に放出される(矢印d1参照)。
【0032】
そして、加熱調理の終了後は、内容物bおよび電子レンジ用包装容器Aが冷めて容器本
体1内の気体が収縮して減圧状態となる。ここで、蓋体2は可塑性の材料で形成されてお
り、外側に膨出した形状が保持され、剥離をしていない環状シール帯部30aの部位によ
り蓋体2が支持されているため、蓋体2が貫通孔16を塞ぐのを防ぎ、図3(d)に示し
たように、隙間Sおよび貫通孔16を介して外気が容器本体1内に取り込まれる(矢印d
2参照)。したがって、容器本体1内が減圧状態となっても外気の取り込みにより電子レ
ンジ用包装容器Aが外圧(大気圧)により潰れて変形するのを防止することができる。
【0033】
そして、図3(e)に示したように、蓋体2の端部を指で摘んで容器本体1から剥せば
加熱調理済みの内容物bを取り出すことができる。
【0034】
次に、本発明の第2の実施例について、上述した第1の実施例と同一部分に同一符号を
付して、図4に基づき説明する。この第2の実施例は、前述の第1の実施例の第1の凸状
部11と第2の凸状部12とをフランジ部の周方向に環状に形成したものであり、容器本
体1の材料、蓋体2の材料及び形状に係る構成、および、作用については第1の実施例と
同様であるため、詳細な説明は省略する。
【0035】
第2の実施例において、容器本体1は、図4に示したように、フランジ部15上面にお
いて該フランジ部15の周方向に環状に突出して形成された第1の凸状部11’と、フラ
ンジ部15上面において第1の凸状部11’の外側であってフランジ部15の周方向に環
状に突出して形成された第2の凸状部12’と、第1の凸状部11’と第2の凸状部12
’との間の突出していないフランジ部15の部位に設けられフランジ部15を上下に貫通
する一または二以上の貫通孔16と有し、蓋体2は、フランジ部15の第1および第2の
凸状部11’、12’上端においてそれぞれ環状にヒートシール(図4のハッチング部参
照)されている。
【0036】
そして、フランジ部15と該フランジ部15に対向する蓋体2の部位との間には、容器
本体1の開口部に沿って環状にヒートシールされた複数の環状シール部が形成され、この
複数の環状シール部は、第1の凸状部11’上端をヒートシール域に含む第1の環状シー
ル部31と、この第1の環状シール部31の外側に位置し第2の凸状部12’上端をヒー
トシール域に含む第2の環状シール部32とを有している。また、貫通孔16は、フラン
ジ部15の第1の環状シール部31と第2の環状シール部32との間に位置する部位に設
けられている。
【0037】
ところで、上述した第1の凸状部11、11’および第2の凸状部12、12’の形状
、ヒートシール強度は、以下に説明する態様にして採用することもできる。すなわち、図
5(a)、(b)に示したように、フランジ部15における第1の凸状部11、11’上
端の高さL1を、第2の凸状部12、12’上端の高さL2よりも低くする構成としても
よい。この構成の電子レンジ用包装容器Aにあっては、第1の凸状部11、11’上端の
高さL1が第2の凸状部12、12’上端の高さL2よりも低い分、図5(c)に示した
ように、蓋体2の剥離により形成された隙間Sをより一層広くすることができ、加熱調理
後に電子レンジ用包装容器Aや内容物bが冷めても、外側に膨出して塑性変形した蓋体2
が第1の凸状部11、11’に張り付き難くなり、貫通孔16を介した外気の円滑な取り
込みにより容器本体1内が負圧となって容器が潰れるのをより確実に防止することができ
る。
【0038】
また、第2の凸状部12、12’において蓋体2のヒートシールを保持させつつ、第1
の凸状部11、11’では蓋体2の剥離をより確実に行うことができるように、第1の凸
状部11、11’と蓋体2とのヒートシール強度を第2の凸状部12、12’と蓋体2と
のヒートシール強度よりも小さくしてもよい。
【0039】
また、図6(a)、(b)、(c)に示したように、第1の凸状部11、11’は、こ
の第1の凸状部11、11’の一部がフランジ部15において容器本体1の内側に向かっ
て張り出す張出部hを有する構成としてもよい。この張出部hを設けることにより、電子
レンジで加熱調理したとき、上昇した内圧による蓋体2への剥離応力が第1の凸状部11
、11’の張出部hの内端Pに集中し、この張出部hの内端Pが起点となって蓋体2を第
1の凸状部11、11’から容易に剥離させることができ、確実に逃圧を行わせて電子レ
ンジでの加熱調理に伴う包装容器の破裂や吹きこぼれをより一層防止することができる。
【0040】
ところで、上述した第1および第2の実施例の電子レンジ用包装容器Aにあっては、第
1の凸状部11、11’および第2の凸状部12、12’を設けた構成のものを示したが
、フランジ部15に第1の凸状部11、11’および第2の凸状部12、12’を設けず
、図7(a)、(b)に示したように、フランジ部15の周方向に沿ってヒートシールを
しない非シール部40bを設け、この非シール部40bの両側にフランジ部15と蓋体2
とをヒートシールをするシール部40a、40aを設けたり、図7(c)、(d)に示し
たように、フランジ部15の周方向に沿って該フランジ部15に凹部13を設けてこの部
位をヒートシールをしない非シール部40bとし、この凹部13の両側にフランジ部15
と蓋体2とをヒートシールをするシール部40a、40aを設けてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0041】
【図1】本発明の第1の実施例に係る電子レンジ用包装容器を示した図である。
【図2】図1のK部を拡大した部分図であって、図2(a)は蓋体の一部を破断した平面図を、図2(b)は図2(a)のX−X線で切断した断面図を、図2(c)は図2(b)の変形例をそれぞれ示している。
【図3】図1の電子レンジ用包装容器Aの加熱調理前から開封時までの状態変化を示した一部拡大断面図であり、図3(a)は加熱調理前の状態を、図3(b)は加熱調理中の状態を、図3(c)は加熱調理中に蓋体が第1の凸状部から剥離した状態を、図3(d)は加熱調理後の冷却時に外気を取り込む状態を、図3(e)は開封時の状態をそれぞれ示している。
【図4】本発明の第2の実施例に係る電子レンジ用包装容器を示した図である。
【図5】本発明の変形例を示した図であって図1のK部に相当する部位の部分図であり、図5(a)は蓋体の一部を破断した平面図を、図5(b)は図5(a)のY−Y線で切断した断面図を、図5(c)は図5(b)の蓋体が第1の凸状部において剥離した後の図をそれぞれ示している。
【図6】本発明の他の変形例を示した図であって電子レンジ用包装容器Aの一部を拡大した部分図であり、図6(a)は蓋体を取り除いた斜視図を、図6(b)は図6(a)のL部において蓋体の一部を破断した平面図を、図6(c)は図6(b)のZ−Z線で切断した断面図をそれぞれ示している。
【図7】本発明の更に他の変形例を示した図であって電子レンジ用包装容器Aの一部を拡大した部分図であり、図7(a)はフランジ部に第1および第2の凸状部を設けないものの斜視図(便宜上、蓋体を取り除いてある)を、図7(b)は図7(a)の断面図を、図7(c)はフランジ部に凹部を設けたときの斜視図(便宜上、蓋体を取り除いてある)を、図7(d)は図7(c)の断面図をそれぞれ示している。
【符号の説明】
【0042】
A 電子レンジ用包装容器
b 内容物
h 張出部
S 隙間
1 容器本体
2 蓋体
11、11’ 第1の凸状部
12、12’ 第2の凸状部
15 フランジ部
16 貫通孔
30a 環状シール帯部
30b 非シール部
31 第1の環状シール部
32 第2の環状シール部
40a シール部
40b 非シール部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
内部に内容物を収納し開口部周縁にフランジ部を設けた容器本体と、
前記フランジ部にヒートシールされて前記開口部を塞ぐ可塑性の材料で形成された蓋体
と、
前記フランジ部と該フランジ部に対向する蓋体の部位との間であって前記開口部に沿っ
て環状にヒートシールされた環状シール帯部と、
この環状シール帯部の一部にはヒートシールをしない非シール部が形成され、この非シ
ール部の周囲は前記環状シール帯部のヒートシール域内にあり、
前記フランジ部であって前記非シール部が位置する部位に前記フランジ部を上下に貫通
する貫通孔を設け、
加熱調理前は、前記内容物を前記環状シール帯部により外気と遮断し、
電子レンジによる加熱調理時は、前記容器本体内の内圧の上昇により前記蓋体を外側に
膨出させて前記環状シール帯部の一部を剥離させ、この剥離した部位と前記貫通孔とを介
して外気と導通させると共に剥離をしていない前記環状シール帯部の部位により前記蓋体
を支持させ、
加熱調理の終了後、前記蓋体の外側に膨出した形状を保持してこの蓋体が前記貫通孔を
塞ぐのを防ぐことを特徴とする電子レンジ用包装容器の潰れ防止方法。
【請求項2】
フランジ部上面の一部において該フランジ部の周方向に部分的に突出して形成された第
1の凸状部と、
前記フランジ部上面において前記第1の凸状部の外側であって前記フランジ部の周方向
に部分的に突出して形成された第2の凸状部とを有し、
貫通孔は、前記第1の凸状部と前記第2の凸状部との間の突出していない前記フランジ
部の部位に設けられ、
環状シール帯部は、前記第1の凸状部上端と前記第2の凸状部上端を含むヒートシール
域であり、
非シール部は、前記第1の凸状部と前記第2の凸状部との間の突出していない前記フラ
ンジ部の部位に設けられていることを特徴とする請求項1記載の電子レンジ用包装容器の
潰れ防止方法。
【請求項3】
内部に内容物を収納し開口部周縁にフランジ部を設けた容器本体と、
前記フランジ部にヒートシールされて前記開口部を塞ぐ可塑性の材料で形成された蓋体
と、
前記フランジ部と該フランジ部に対向する蓋体の部位との間であって前記開口部に沿っ
て環状にヒートシールされた複数の環状シール部と、
この複数の環状シール部は、第1の環状シール部とこの第1の環状シール部の外側に位
置する第2の環状シール部とを有し、
前記フランジ部の前記第1の環状シール部と前記第2の環状シール部との間に位置する
部位に前記フランジ部を上下に貫通する貫通孔を設け、
加熱調理前は、前記内容物を前記第1の環状シール部により外気と遮断し、
電子レンジによる加熱調理時は、前記容器本体内の内圧の上昇により前記蓋体を外側に
膨出させて前記第1の環状シール部を剥離させ、この剥離した部位と前記貫通孔とを介し
て外気と導通させると共に前記第2の環状シール部のシールを保持してこの第2の環状シ
ール部により前記蓋体を支持させ、
加熱調理の終了後、前記蓋体の外側に膨出した形状を保持してこの蓋体が前記貫通孔を
塞ぐのを防ぐことを特徴とする電子レンジ用包装容器の潰れ防止方法。
【請求項4】
フランジ部上面において該フランジ部の周方向に環状に突出して形成された第1の凸状
部と、前記フランジ部上面において前記第1の凸状部の外側であって前記フランジ部の周
方向に環状に突出して形成された第2の凸状部とを有し、
貫通孔は、前記第1の凸状部と前記第2の凸状部との間の突出していない前記フランジ
部の部位に設けられ、
第1の環状シール部は、前記第1の凸状部上端を含むヒートシール域であり、第2の環
状シール部は、前記第2の凸状部上端を含むヒートシール域であることを特徴とする請求
項3記載の電子レンジ用包装容器の潰れ防止方法。
【請求項5】
内部に内容物を収納し開口部周縁にフランジ部を設けた容器本体と、
この容器本体の前記開口部を塞ぐ可塑性の材料で形成された蓋体とを備え、
前記容器本体は、前記フランジ部上面の一部において該フランジ部の周方向に部分的に突出して形成された第1の凸状部と、前記フランジ部上面において前記第1の凸状部の外側であって前記フランジ部の周方向に部分的に突出して形成された第2の凸状部と、前記第1の凸状部と前記第2の凸状部との間の突出していない前記フランジ部の部位に設けられ前記フランジ部を上下に貫通する一または二以上の貫通孔とを有し、
前記蓋体は、前記フランジ部上面において前記第1の凸状部および前記第2の凸状部の上端を介して前記フランジ部の周方向に環状にヒートシールされ、かつ、前記フランジ部上面であって、前記第1の凸状部と前記第2の凸状部との間の部位はヒートシールされておらず、
電子レンジで加熱調理したとき、前記容器本体内の内圧の上昇により前記蓋体が外側に膨出して前記第1の凸状部において前記蓋体が剥離し、前記貫通孔を介して上昇した内圧を逃圧させ、
外側に膨出して塑性変形した前記蓋体が前記第2の凸状部に支持されて前記第1の凸状部に張り付くのを防ぐことを特徴とする電子レンジ用包装容器。
【請求項6】
内部に内容物を収納し開口部周縁にフランジ部を設けた容器本体と、
この容器本体の前記開口部を塞ぐ可塑性の材料で形成された蓋体とを備え、
前記容器本体は、前記フランジ部上面において該フランジ部の周方向に環状に突出して形成された第1の凸状部と、前記フランジ部上面において前記第1の凸状部の外側であって前記フランジ部の周方向に環状に突出して形成された第2の凸状部と、前記第1の凸状部と前記第2の凸状部との間の突出していない前記フランジ部の部位に設けられ前記フランジ部を上下に貫通する一または二以上の貫通孔と有し、
前記蓋体は、前記フランジ部の前記第1および第2の凸状部上端においてそれぞれ環状にヒートシールされており、
電子レンジで加熱調理したとき、前記容器本体内の内圧の上昇により前記蓋体が外側に膨出して前記第1の凸状部において前記蓋体が剥離し、前記貫通孔を介して上昇した内圧を逃圧させ、
外側に膨出して塑性変形した前記蓋体が前記第2の凸状部に支持されて前記第1の凸状部に張り付くのを防ぐ
ことを特徴とする電子レンジ用包装容器。
【請求項7】
フランジ部における第1の凸状部上端の高さは、第2の凸状部上端の高さよりも低いこ
とを特徴とする請求項5または6記載の電子レンジ用包装容器。
【請求項8】
第1の凸状部と蓋体とのヒートシール強度は、第2の凸状部と蓋体とのヒートシール強
度よりも小さいことを特徴とする請求項5〜7のいずれか1項に記載の電子レンジ用包装
容器。
【請求項9】
第1の凸状部は、この第1の凸状部の一部がフランジ部において容器本体の内側に向か
って張り出す張出部を有していることを特徴とする請求項5〜8のいずれか1項に記載の
電子レンジ用包装容器。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate


【公開番号】特開2012−166851(P2012−166851A)
【公開日】平成24年9月6日(2012.9.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−90863(P2012−90863)
【出願日】平成24年4月12日(2012.4.12)
【分割の表示】特願2007−298001(P2007−298001)の分割
【原出願日】平成19年11月16日(2007.11.16)
【出願人】(000106151)株式会社サンエー化研 (13)
【出願人】(591148370)吉村化成株式会社 (10)
【出願人】(595144466)稲畑産業株式会社 (7)
【Fターム(参考)】