説明

電子レンジ

【課題】加熱中に起きたスパークを検知して出力を制御する電子レンジを実現する。
【解決手段】スパークに伴い発生する音をマイクロフォン10で検出し、特性の異なるフィルタ群20を有する信号処理手段13でフィルタ21−1,21−2,21−3,21−4を切換えて信号処理を行い、スパーク判定手段であるマイクロコンピュータ14により、スパーク判定、マグネトロン1の動作制御を行う。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、加熱室内での金属接触の存在下でのマイクロ波給電に伴い発生するスパークを音で検知する装置を有する電子レンジに関するものである。
【背景技術】
【0002】
電子レンジは食品にマイクロ波を吸収させて加熱する装置であるが、金属容器、アルミ箔など調理に伴う金属製品同士の接触、金属装飾した食器の使用時などでは、金属端面などでスパークが生じることがある。その時、大きな音や火花が発生するために使用者に不安を与えることがあった。また、スパーク発生時、速やかにマイクロ波の供給を制御しないと、スパークの火花が食品の油に燃え移って発煙するなどの事態も考えられる。そのような事態を避けるため、スパーク音が発生したことを音響センサで検知して電子レンジの制御を行うものが考えられる。従来、加熱室の音響的変動を検知して食品の仕上がり状態を検出しようとする電子レンジは提案されていた(例えば特許文献1参照)。
【0003】
図10は特許文献1に記載された従来の電子レンジの側面断面図である。マグネトロン108で発生したマイクロ波は導波管109で加熱庫110内部に導かれ、食品111に吸収される。食品から発生した蒸気は湿度センサ112やサーミスタ113によって湿度や温度が検知され、食品の仕上がり具合が判断される。また加熱庫110の側面に取り付けられたマイクロフォン114によって食品111の加熱段階で発生する音を検出して食品111の仕上がり具合が判断される。また食品111以外からの音(例えば、ファン115の風切り音やターンテーブルモータ116の駆動音などは、マイク117,118で検出され、食品111の仕上がり音を検知するマイクロフォン114のデータと比較される。湿度センサ112、サーミスタ113、マイクロフォン114,117,118の出力データは検知回路119を介して制御部120へ入力され、制御部120はドライバ121を介してマグネトロン108の発振を制御する。
【特許文献1】特公平3−25697号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
前記従来のマイクロフォン114,117,118で加熱庫110内部の食品の仕上がりを検出する構成は、音で加熱庫110の状態を検出しているとはいうものの、スパークと加熱時に発生する音を区別することはまったく考慮しておらず、そのままの構成では調理に伴って発生した音なのか、スパークで発生した音なのかを区別することはできなかった。
【0005】
本発明は、加熱室外部に設置されたマイクロフォンで、調理中の音を検出し、特性の異なる複数のフィルタを切換えて音を解析し、調理に伴って発生した音とスパーク音を区別して、スパーク判定、電子レンジの停止などを行うことを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
前記従来の課題を解決するため、食品を載置する加熱室と、加熱室内の食品を加熱するマイクロ波を供給するマグネトロンと、加熱室内部の音響状態を検知するマイクロフォンと、マイクロフォンの出力から加熱室内のスパーク情報を検出する特性の異なる複数のフィルタを有する信号処理手段と、複数のフィルタの切換手段と、信号処理手段の出力からスパーク発生を判定するスパーク判定手段を有するものである。
【発明の効果】
【0007】
この特性の異なるフィルタを切換えつつ、加熱室内で発生する音の周波数分析を行う構成によって、食品の加熱によって発生する音の周波数帯と、スパークで発生する音の周波数帯域を比較、区別することが可能となり、精度よくスパークを検知することができるようになる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0008】
第1の発明は、食品を載置する加熱室と、加熱室内の食品を加熱するマイクロ波を供給するマグネトロンと、加熱室内部の音響状態を検知するマイクロフォンと、マイクロフォンの出力から加熱室内のスパーク情報を検出する特性の異なる複数のフィルタを有する信号処理手段と、複数のフィルタの切換手段と、信号処理手段の出力からスパーク発生を判定するスパーク判定手段を有するものであり、複数のフィルタを切換えてマイクロフォンで捉えた音の周波数帯域を分析することによって、スパーク特有の周波数分布を検出し、信号処理回路で信号処理を行うので信頼性の高いスパーク検知を行う事ができる。
【0009】
第2の発明は、特に第1の発明において、複数のフィルタを、異なる通過域を有する帯域通過フィルタとしたものであって、フィルタの通過周波数帯域に含まれる周波数成分を細かく把握することによって、調理時の音と、スパーク音とを区別するものである。
【0010】
第3の発明は、特に第1の発明において、複数のフィルタを、異なる通過域を有する高域通過フィルタとしたものであって、カットオフ周波数より高いフィルタの通過周波数帯域に含まれる周波数成分を細かく把握することによって、調理時の音と、スパーク音とを区別するものである。
【0011】
第4の発明は、特に第1の発明において、複数のフィルタを、異なる通過域を有する低域通過フィルタとしたものであって、カットオフ周波数より低いフィルタの通過周波数帯域に含まれる周波数成分を把握することができる。
【0012】
第5の発明は、特に第1の発明において、複数のフィルタの切換手段はアナログスイッチで構成したものであり、すばやく複数のフィルタを切換えることによって、広い帯域での周波数分布を得ることができる。
【0013】
第6の発明は、特に第1の発明において、複数のフィルタの切換手段を一定時間間隔毎に動作させるものであり、各周波数帯域に含まれる成分を正確に把握できる。
【0014】
第7の発明は、特に第1から6の発明において、スパーク判定手段は、フィルタが選択される毎に信号処理回路の出力の積分値を計算し、それらの積分値の違いからスパーク発生を判定するものであり、高精度なスパーク判定を行うものである。
【0015】
第8の発明は、食品を載置する加熱室と、加熱室内の食品を加熱するマイクロ波を供給するマグネトロンと、加熱室内部の音響状態を検知するマイクロフォンと、マイクロフォンの出力から加熱室内のスパーク情報を検出する特性の異なる複数のフィルタを有する信号処理手段と、スパーク発生時の信号処理手段の出力状況を予め記憶しておく出力状況記憶手段と、複数のフィルタの切換手段と、信号処理手段の出力と出力状況記憶手段の内容を比較する出力比較手段と出力比較手段の出力からスパーク発生を判定するスパーク判定手段を有するものであり、予め記憶しておいたスパーク発生のパターンと照合、比較することによって高精度にスパーク判定を行うものである。
【0016】
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、この実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
【0017】
(実施の形態1)
図1は本発明の第1の実施の形態における電子レンジの部分切り欠き構成図である。
【0018】
図1において、マイクロ波の発生源であるマグネトロン1で発生したマイクロ波は導波管2内部を通って加熱室3の底面より加熱室3内部の被加熱物4に供給される。またマグネトロン1の冷却用の風を送るファン5、マグネトロン1へ高電圧を供給する部品である高圧トランス6、高圧コンデンサ7、高圧ダイオード8が加熱室3の外部に設置されている。加熱室3の底の外部には、マイクロフォン10が設置されている。またこのマイクロフォン10の出力信号は直流分カット用のコンデンサ12を介して信号処理手段13に入力され、信号処理され、信号処理手段13の出力は、スパーク判定手段であるマイクロコンピュータ14のアナログ/ディジタル変換入力端子15に入力される。
【0019】
アナログ/ディジタル変換入力端子15に入力された電圧レベルからスパーク音と判定されたら、マイクロコンピュータ14のディジタル出力端子16から信号が出力され、リレー回路(図示せず)を開放し、マイクロ波の発振を停止させる。上記構成で被加熱物4に被せられたアルミ箔17の端面同士が軽く接触するような状態で発生したスパーク音はマイクロフォン10で検知され、信号処理手段13によって信号が処理され(増幅、フィルタリング、整流、平滑)、スパーク判定手段であるマイクロコンピュータ14でスパーク発生と判定、マイクロ波の発振停止動作が行われることになる。
【0020】
図2に信号処理手段13の回路構成図を示す。
【0021】
マイクロフォン10の出力はコンデンサ12によって直流成分がカットされ、増幅器18の入力になり、以降の信号処理がしやすく、信号が飽和してしまわない電圧に増幅される。なお、図2では増幅率が50倍の例を示している。増幅器18の出力は前段アナログスイッチ19の接点を通って選択されたフィルタ群20のフィルタ21−1,21−2,21−3,21−4の内ひとつのフィルタ21−1の入力になり、フィルタ特性によって応じた出力が、前段アナログスイッチ19と連動して動作する後段アナログスイッチ22の接点によって半波整流回路23に入力される。ここで、半波整流回路23の入力は2.5Vを基準に上下に振れた信号となっている。半波整流回路23は、ダイオード24,25とオペアンプ26とによって構成され、入力電圧を、2.5Vを基準にして半波整流を行う。半波整流回路23の出力は、バッファー回路27を介して、抵抗28とコンデンサ29で構成された平滑回路30に入力され、平滑回路30の出力、即ち信号処理手段13の出力はマイクロコンピュータ14のアナログ/ディジタル変換入力端子15に入力される。
【0022】
また前段アナログスイッチ19の接点は、マイクロコンピュータ14の出力端子31からの4本の信号によって選択され、後段アナログスイッチ22の接点はマイクロコンピュータ14の出力端子32からの4本の信号によって選択される。選択される前段アナログスイッチ19ならびに後段アナログスイッチ22の接点は、一定時間間隔で切換られ、そのたびに、それぞれフィルタ21−1,21−2,21−3,21−4で処理された信号が、マイクロコンピュータ14に入力されてくる。
【0023】
このように、順次特性の違うフィルタ21−1,21−2,21−3,21−4で信号処理がされた情報を受け取ることで、一定の帯域での、信号の特徴をマイクロコンピュータ14は把握することになる。
【0024】
図3は4つの帯域通過フィルタの通過特性を示す特性図であり、フィルタ21−1,21−2,21−3,21−4の減衰特性をそれぞれ示している。それぞれのフィルタ21−1,21−2,21−3,21−4で処理された信号が、マイクロコンピュータ14に
入力され、どの帯域の信号が大きいかを調べ、スパークかどうかを判定される。アルミ箔などの接触によるスパークは、10kHzから20kHz付近の周波数成分が大きいので、図3のフィルタ21−3,21−4のような特性のフィルタを選んだ時の入力の積分値が大きいと判定された時は、スパークと判定される。
【0025】
図4は、4つの高域通過フィルタの通過特性を示す特性図であり、フィルタ21−1',21−2',21−3',21−4'の減衰特性をそれぞれ示している。それぞれのフィルタで処理された信号がマイクロコンピュータ14に入力され、どの帯域の信号が大きいかを調べ、スパークかどうかを判定される。アルミ箔などの接触によるスパークは、10kHzから20kHz付近の周波数成分が大きいので、図4のフィルタ21−3',21−4'のような特性のフィルタを選んだ時の入力の積分値が大きいと判定された時は、スパークと判定される。
【0026】
図5は4つの低域通過フィルタ21−1'',21−2'',21−3'',21−4''の通過特性を示す特性図であり、フィルタ21−1'',21−2'',21−3'',21−4''の減衰特性をそれぞれ示している。それぞれのフィルタ21−1'',21−2'',21−3'',21−4''で処理された信号が、マイクロコンピュータ14に入力され、どの帯域の信号が大きいかを調べ、スパークかどうかを判定される。アルミ箔などの接触によるスパークは、10kHzから20kHz付近の周波数成分が大きいので、図5のフィルタ21−3'',21−4''のような特性のフィルタを選んだ時の入力の積分値よりも、図5の低域通過フィルタ21−1'',21−2''のような特性のフィルタを選んだ時の入力の積分値が大きいと判定された時は、スパークと判定される。
【0027】
図6は、マイクロコンピュータ14から出力されるアナログスイッチ制御信号のタイムチャートである。
【0028】
前段アナログスイッチ19、後段アナログスイッチ22に同じ信号が送られ、それぞれの接点が制御される。第1フィルタ区間は例えばフィルタ21−1、第2フィルタ区間は例えばフィルタ21−2、第3フィルタ区間は例えばフィルタ21−3、第4フィルタ区間は例えばフィルタ21−4が選択されている時間である。それぞれの区間を0.25秒毎に選択すれば、フィルタ群20を1秒間隔で選択動作させることができ、スパーク発生を速やかに検出することが可能となる。フィルタ群20を切換える時間は、1秒として説明したが、1秒に固定されるものではなく、実験的に最適な動作時間は決められるべきものである。またそれぞれの切換時に出力が不安定になることから、切換時に、不感時間を適宜挿入することも検知の正確性を向上するのに効果がある。
【0029】
図7(a)は信号処理手段13の出力波形を示すグラフ、図7(b)はマイクロコンピュータによる10ミリ秒毎の出力の積算値の時系列グラフである。
【0030】
マイクロコンピュータ14は10ミリ秒毎に入力電圧を読み込み、それまでのデータに加算をしていく。ただし、2.5Vを基準にして増加分を積算している。図7では、100ミリ秒間に、約4.5ボルトに達していることを示している。実際には、この値に、時間を書けたものが積分値であるが、等間隔で加算しているので、得られた値は、積分値と同じと考えることができる。
【0031】
各フィルタの選択時間中に、10ミリ秒毎に加算を繰り返し、選択時間が終了した時が、そのフィルタでの値となる。フィルタが切り換わると積算値は初期値に戻される。フィルタ21−1からフィルタ21−4のそれぞれが選択されている間に積算をしていくと、各フィルタの周波数帯域における信号の分布を知ることができる。スパークが起こった時の各フィルタの周波数帯域における信号の分布と積分値は実験によって、予め把握するこ
とができるので、そのデータと演算した結果を比較することによって、現在スパークが起きているかの判定が可能となる。
【0032】
図8はマイクロコンピュータ14内部の出力状況記憶手段33に記憶されているスパークのパターンと、信号処理手段13出力の積分結果である。棒グラフはスパークのパターンを、折れ線グラフは積分結果を示すものであり、その時選択されていた第1フィルタ(例えばフィルタ21−1)〜第4フィルタ(例えばフィルタ21−4)における積分値を示す。
【0033】
図9はマイクロコンピュータ14内部の構成図である。マイクロコンピュータ14の内部では、出力状況記憶手段33に記憶されていたパターンと積分値計算手段34の出力を出力比較手段35で比較し、その結果からスパークを判定したら、ディジタル出力端子16から信号を出して、マイクロ波出力を停止させる。
【0034】
出力比較手段35は、パターンの一致度を調べたり、予め決めていた許容値に入っているかどうかで判定を行ったりすることでスパークを判定する。
【0035】
このように本実施の形態の電子レンジでは、加熱室3内のスパークに伴う音情報を複数のフィルタを通過した信号から解析し、スパークを判定、検知して、マグネトロン発振を制御することができるので、安全で、信頼性の高い電子レンジを実現することができる。
【0036】
なお、本実施の形態では、フィルタ群20を帯域通過フィルタとして説明したが、これに限定されるものではなく、高域通過フィルタまたは低域通過フィルタを用いることができ、それぞれ複数のフィルタを選択することにより、スパークを判定できる。
【産業上の利用可能性】
【0037】
以上のように、本発明にかかる音によるスパークの検知方法は、電子レンジ調理だけでなく、電化製品一般にも安全装置として利用でき、異常動作防止用センサなどとしても適用できる。
【図面の簡単な説明】
【0038】
【図1】本発明の第1の実施の形態における電子レンジの部分切り欠き構成図
【図2】本発明の第1の実施の形態における信号処理手段の回路構成図
【図3】本発明の第1の実施の形態における帯域通過フィルタの周波数特性図
【図4】本発明の第1の実施の形態における低域通過フィルタの周波数特性図
【図5】本発明の第1の実施の形態における高域通過フィルタの周波数特性図
【図6】本発明の第1の実施の形態におけるアナログスイッチの制御信号のタイミングチャート
【図7】本発明の第1の実施の形態における(a)出力波形グラフ、(b)マイクロコンピュータによる加算値の時系列グラフ
【図8】本発明の第1の実施の形態におけるマイクロコンピュータ内部の出力状況記憶手段に記憶されているスパーク時のパターンを示す棒グラフと信号処理手段出力の積算結果を示す折れ線グラフ
【図9】本発明の第1の実施の形態におけるマイクロコンピュータ内部の構成図
【図10】従来の電子レンジのブロック図
【符号の説明】
【0039】
1 マグネトロン
3 加熱室
6 高圧トランス
7 高圧コンデンサ
8 高圧ダイオード
10 マイクロフォン
12 コンデンサ
13 信号処理手段
14 マイクロコンピュータ(スパーク判定手段)
16 ディジタル出力端子
18 増幅器
19 前段アナログスイッチ
20 フィルタ群
21−1、21−2、21−3、21−4 フィルタ
22 後段アナログスイッチ
23 半波整流回路
30 平滑回路
31、32 出力端子
33 出力状況記憶手段
34 積分値計算手段
35 出力比較手段

【特許請求の範囲】
【請求項1】
食品を載置する加熱室と、前記加熱室内の食品を加熱するマイクロ波を供給するマグネトロンと、前記加熱室内部の音響状態を検知するマイクロフォンと、特性の異なる複数のフィルタを有し前記マイクロフォンの出力信号から前記加熱室内のスパーク情報を検出する信号処理手段と、前記複数のフィルタを切換える切換手段と、前記信号処理手段の出力からスパーク発生を判定するスパーク判定手段を有する電子レンジ。
【請求項2】
複数のフィルタを異なる通過域を有する帯域通過フィルタとした請求項1記載の電子レンジ。
【請求項3】
複数のフィルタを異なる通過域を有する高域通過フィルタとした請求項1記載の電子レンジ。
【請求項4】
複数のフィルタを異なる通過域を有する低域通過フィルタとした請求項1記載の電子レンジ。
【請求項5】
複数のフィルタの切換手段はアナログスイッチで構成した請求項1記載の電子レンジ。
【請求項6】
複数のフィルタの切換手段を一定時間間隔毎に動作させる請求項1記載の電子レンジ。
【請求項7】
スパーク判定手段は、フィルタが切換えられる毎に信号処理回路の出力の積分値を計算し、それらの積分値の違いからスパーク発生を判定する請求項1〜6記載の電子レンジ。
【請求項8】
食品を載置する加熱室と、前記加熱室内の食品を加熱するマイクロ波を供給するマグネトロンと、前記加熱室内部の音響状態を検知するマイクロフォンと、特性の異なる複数のフィルタを有し前記マイクロフォンの出力信号から前記加熱室内のスパーク情報を検出する信号処理手段と、スパーク発生時の前記信号処理手段の出力状況を予め記憶しておく出力状況記憶手段と、前記複数のフィルタの切換手段と、前記信号処理手段の出力信号と前記出力状況記憶手段の内容とを比較する出力比較手段とこの出力比較手段の出力からスパーク発生を判定するスパーク判定手段を有する電子レンジ。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2009−250444(P2009−250444A)
【公開日】平成21年10月29日(2009.10.29)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−94655(P2008−94655)
【出願日】平成20年4月1日(2008.4.1)
【出願人】(000005821)パナソニック株式会社 (73,050)
【Fターム(参考)】