電子付箋の貼り付けシステムおよびその方法
【課題】電子ファイルとの関係を明確にして電子付箋を作成し、利便性の良い電子付箋の貼り付けを実現する。
【解決手段】起動中のアプリケーション、又はこのアプリケーションで開かれているファイルに電子付箋を貼り付けするシステムにおいて、システムフックdllを使用して、起動中のアプリケーションがウィンドウメッセージを受け取り時に、アプリケーション又は関連する該ファイルの識別情報を取得して電子付箋の対象リストを生成し、これにより任意のアプリケーション又は関連する該ファイルの識別情報を含む電子付箋を作成し保存する。電子付箋の貼り替えに際しては、ファイルの表示、非表示に連動した電子付箋の表示、非表示を可能とする。
【解決手段】起動中のアプリケーション、又はこのアプリケーションで開かれているファイルに電子付箋を貼り付けするシステムにおいて、システムフックdllを使用して、起動中のアプリケーションがウィンドウメッセージを受け取り時に、アプリケーション又は関連する該ファイルの識別情報を取得して電子付箋の対象リストを生成し、これにより任意のアプリケーション又は関連する該ファイルの識別情報を含む電子付箋を作成し保存する。電子付箋の貼り替えに際しては、ファイルの表示、非表示に連動した電子付箋の表示、非表示を可能とする。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電子ファイルへの電子付箋の貼り付けシステム及びその方法に係り、特に任意のアプリケーションまたはファイルの情報を電子付箋に保持させて電子付箋の表示、非表示を行う電子付箋の貼り付けシステム及びその方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
パソコンの操作によって色々な情報を処理して管理することができる。情報を管理するために、覚え書きメモを電子付箋などによって電子データとしてデスクトップに手軽に貼り付け、またそれを剥がして利用することが出来る。
【0003】
電子付箋に関して、例えば、特開2004―46358号公報(特許文献1)には、指定範囲内のデータの複写移動先をデスクトップにした場合、電子付箋としてウィンドウを表示し、その指定範囲内のデータを表示する機能を設けることが開示されている。
【0004】
【特許文献1】特開2004−46358号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1に開示されているように、従来の電子付箋は、デスクトップに貼り付けるものが一般的であり、電子ファイルに関するメモを書いた付箋もデスクトップに貼り付けられる。そのため、電子ファイルと電子付箋の関連性が不明確となることがあり、その場合には対応する電子ファイルのメモを探す必要が生じるなど、利便性に問題があった。
【0006】
本発明の目的は、電子ファイルとの関係を明確にして電子付箋を作成し、利便性の良い電子付箋の貼り付けシステムおよび貼り付け方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明による電子付箋の貼り付けシステムは、好ましくは、起動中のアプリケーション又は該アプリケーションによって開かれているファイルに電子付箋を貼り付けるシステムであって、
システムフックdllを使用し、起動中の該アプリケーションのウィンドウメッセージを受け取り時に、該アプリケーションのウィンドウメッセージ、ウィンドウハンドル、コマンドラインを取得する識別情報取得部と、
取得された該コマンドラインを解析し、前記アプリケーションの絶対パス、又は前記ファイルの絶対パスを取得して識別情報と定義を得てコマンドを解析するコマンド解析部と、
取得された該識別情報を基に、電子付箋を貼り付けられる前記アプリケーション、又は前記ファイルの対象リストを作成する付箋対象リスト生成部と、
作成された該リストから任意のアプリケーション、又は関連するファイルを選択することによって、該アプリケーション又は該ファイルの識別情報を保持した電子付箋を作成し保存する付箋データ管理部とを有し、
電子付箋を任意のアプリケーション、又は関連して開かれている該ファイルに貼り付け、貼り替えすることを特徴とする電子付箋の貼り付けシステムとして構成される。
【0008】
好ましい例では、取得された該識別情報と、予め前記付箋データ管理部に保存された該識別情報との一致を検出する手段と有し、
該一致検出手段の結果に従って、ウィンドウがアクティブ時には、電子付箋を表示画面に表示し、該ウィンドウが非アクティブの時には、該電子付箋を非表示とすることで、任意のアプリケーション又は関連する該ファイルと電子付箋の表示を連動させ、
該ウィンドウが閉じられた時に、前記識別情報取得部によって閉じられた該ウィンドウのウィンドウハンドルを取得し、該ウィンドウハンドルと一致するウィンドウハンドルを保持する電子付箋を閉じる手段を有し、任意のアプリケーション又は関連する該ファイルと電子付箋の表示を連動させる。
【0009】
また、好ましい例では、ブラウザのアドレスが変更された時に、前記識別情報取得部によって該アドレスと一致するアドレスを保持している電子付箋を表示し、該アドレスの不一致にて非表示にし、任意のブラウザ、又は関連するブラウザのページと電子付箋を連動させることができる。
【0010】
また、好ましくは、エクスプローラのアドレスが変更された時に、前記識別情報取得部によって該アドレスと一致するアドレスを保持している電子付箋を表示し、該アドレスの不一致にて非表示し、任意のエクスプローラ、又は関連するエクスプローラのページと電子付箋を連動させることができる。
【0011】
本発明による電子付箋の貼り付け方法は、好ましくは、起動中のアプリケーション又は該アプリケーションによって開かれているファイルに電子付箋を貼り付ける電子付箋の貼り付け方法であって、
システムフックdllを使用し、起動中の該アプリケーションのウィンドウメッセージを受け取り時に、該アプリケーションのウィンドウメッセージ、ウィンドウハンドル、コマンドラインを取得するステップと、
取得された該コマンドラインを解析し、前記アプリケーションの絶対パス、又は前記ファイルの絶対パスを取得して識別情報と定義を得てコマンドを解析するステップと、
取得された該識別情報を基に、電子付箋を貼り付けられる前記アプリケーション、又は前記ファイルの対象リストを作成するステップと、
作成された該リストから任意のアプリケーション、又は関連するファイルを選択することによって、該アプリケーション又は該ファイルの識別情報を保持した電子付箋を作成し保存するステップとを有し、
電子付箋が保持している識別情報をもとに、識別情報を取得した任意のアプリケーション、又は関連して開かれている該ファイルに電子付箋を貼り付け、貼り替えすることを特徴とする電子付箋の貼り付け方法として構成される。
【発明の効果】
【0012】
本発明によれば、起動中のアプリケーション又は該アプリケーションで開かれている関連するファイルを識別することができるので、任意のアプリケーション又は関連するファイルを明確にして電子付箋を容易に貼り付けることができる。
また、本発明によれば、ファイルの表示、非表示に連動して電子付箋の表示、非表示を実現することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
以下、本発明の一実施例について、図面を参照して詳細に説明する。
図1は、一実施形態による電子付箋の貼り付けシステムの構成を示す。
この電子付箋システムは、記憶装置1とPC(パーソナルコンピュータ)6がインタフェース(IF)7によって接続して構成される。記憶装置1には、OS(オペレーティングシステム)2、各種アプリケーション・プログラム3、システムフック(dll)4、及び電子付箋5が記憶される。電子付箋5は一種のアプリケーション・プログラムであり、識別情報取得部51、識別情報解析部52、コマンドライン解析部53、エントリー操作部54、付箋データ操作部55、付箋データ管理部56、付箋対象リスト作成部57の各機能を有する。PC6は、入力装置61、CPU62、表示装置63、マウス64、メモリ65を有する。
【0014】
ここで、識別情報取得部51は、システムフックdllを使用し、起動中のアプリケーションのウィンドウメッセージを受け取り時に、そのアプリケーションのウィンドウメッセージ、ウィンドウハンドル、コマンドラインを、識別情報として取得する。
識別情報解析部52は、識別情報取得部51によって取得された識別情報の解析を行い、詳しくは図8や図12等を参照して後述する。
コマンドライン解析部53は、コマンドラインを解析し、アプリケーションの絶対パス、またはこれで開かれているファイルの絶対パスを取得し識別情報と定義を得てコマンドを解析する。
エントリー操作部54は、PC6の制御によって行われる、付箋エントリーの登録、追加等の制御を行う。詳しくは、図3や図13を参照して後述する。
【0015】
付箋データ操作部55は、PC6の制御によって行われる、アプリケーションに付箋を貼り付け、その貼り替え、廃棄等の操作を制御する。
付箋データ管理部56は、付箋データの登録や貼り換え、保管、読み込み等の処理を行う。
付箋対象リスト作成部57は、前記取得した識別情報をもとに、電子付箋を貼り付けられるアプリケーション、またはファイルの対象リストを生成する。
【0016】
電子付箋5は、PC6上に常駐するアプリケーション・プログラムであり、それが起動された後にシステムフック4(例えばシステムフックdll)をロードして、自プロセスのアドレス空間に割り振り、システムの状態を経時的に監視する。起動中のアプリケーションのウィンドウメッセージが通知された時に、識別情報取得部51はシステムフック4を使用して、そのアプリケーションのウィンドウメッセージと、ウィンドウハンドルと、コマンドラインとを、識別情報として取得する。そして、その識別情報から起動中のアプリケーション・プログラム3がアクティブか又は非アクティブかを認識して、起動中のアプリケーション・プログラム3に付箋が貼り付けられているか否かを判断し、付箋の表示又は非表示を制御する。
【0017】
PC6の入力装置61から付箋データが入力、又はマウス64によって付箋データが選択されると、CPU62及びメモリ64を利用して電子付箋のプログラムが実行される。その結果、アプリケーション・プログラム3の実行と共に電子付箋が表示装置63に表示される。なお、OS2は、例えばWindows(Windowsは米国 Microsoft Corporationの登録商標)である。
【0018】
図2は、表示画面における付箋の貼り付けの様子を示す。
起動中のアプリケーションA201に付箋を貼り付ける場合、アプリケーションA201がアクティブであれば、表示画面200に付箋が表示される。一方、アプリケーションA201が非アクティブであれば、表示画面200に付箋は表示されない。
アプリケーションA201及びアプリケーションB203が起動している状態においては、付箋のタスクトレイ・アイコン(図示せず)から、付箋貼り付けができるアプリケーション、又はファイルを示す付箋対象リスト202に付箋の貼り付けができるアプリケーションA201、又はアプリケーションB203が表示され、ここから付箋を貼り付けるアプリケーションを選択することができる。
【0019】
付箋の貼り替えの操作について説明すると、まず、マウス64を操作して(右ボタンをクリック)、付箋メニューから付箋対象リスト202を表示画面に表示し、ここから付箋貼り付けをする。例えば、アプリケーションAの付箋A201は、アプリケーションAのウィンドウ領域内外でもウィンドウ境界線上にでも表示することができる。
アプリケーションAに貼り付けられた付箋A201の付箋対象リスト202からアプリケーションB203を選択した場合、アプリケーションB203の識別情報がアプリケーションA201の付箋A201が保存されているアプリケーションA201の識別情報に交換(置き換え、若しくは上書き)される。これにより、アプリケーションA201の付箋A201をアプリケーションB203の付箋B204に張り替えることができる。
【0020】
図3は、付箋エントリーの登録及び付箋対象リストの表示の例を示す。
マウス64を操作して(右ボタンをクリック)、付箋対象リストを表示画面に表示した場合、付箋のタスクトレイ・アイコン(図示せず)から、付箋を貼り付けるアプリケーション、又はファイルを示す。
これは、起動中アプリケーションのウィンドウメッセージを受信した時に、識別情報取得部51が、アプリケーションのウィンドウメッセージ、ウィンドウハンドル、コマンドラインを取得し、それらから(1)アプリケーション名、(2)ファイル名、及び(3)アドレス情報を認識した結果として表示することができる。
ここで、(A)は(1)(2)を取得できる場合、(B)は(1)(3)を取得できる場合、(C)は(1)のみを取得できる場合を示し、各々の状態が付箋エントリーとして登録、保持される。
【0021】
図4は、表示画面における付箋の貼り付け例を示す。
例えば、アプリケーションA及びプリケーションBに付箋を貼り付ける場合、デスクトップ表示において、アクティブウィンドウであるアプリケーションAに貼り付けられた付箋401は表示状態であり、非アクティブウィンドウであるアプリケーションBに貼り付けられた付箋402は、非表示状態となる。
なお、アプリケーションAに貼り付けられた付箋が複数401,401´在る場合、それらは同様に表示状態となる。一方、アプリケーションBに貼り付けられた付箋が複数ある場合、それらの全ての付箋は非表示状態である。
【0022】
図5は、表示の切り替えに伴う付箋の表示の例を示す。
付箋表示の可能なデスクトップ上の領域において、アプリケーションAに貼り付けられた付箋501は、アプリケーションAのウィンドウ領域内外及びウィンドウ境界線上に表示が可能である。
一方、非アクティブの状態にあるアプリケーションBがアクティブウィンドウになった場合、アプリケーションBに貼り付けられていた付箋502は非表示から表示状態となり、非アクティブウィンドウとなったアプリケーションAに貼り付けられた付箋501は、表示状態から非表示状態となる。
このようにして、付箋貼り付けは各々のアプリケーションによるアクティブウィンドウと連動して動作する。
【0023】
次に、図6を参照して、付箋の表示、非表示切り替えの動作について説明する。
アプリケーション・プログラムとしての電子付箋が起動されると(601)、電子付箋はシステムフック(dll)4をロードして(602)、それをPC6のOS2上にセットする(603)。これによりシステムフック4は起動中のアプリケーションにマッピングされる(604)。
この状態で、システムフック4をマッピングしたアプリケーション(例えばアプリケーションA)に対して、PC6のマウス64によりデータ入力が行われると、その入力はIF7を介して外部入力605としてOS2へ通知される。
OS2は、アプリケーション3にウィンドウメッセージaを通知する(606)。同時にシステムフック4に対しても、同様のウィンドウメッセージb607を通知する(607)。これにより、アプリケーションに任意のウィンドウメッセージが通知された時には、その任意の処理を行わせることができる。
【0024】
本発明においては、ウィンドウがアクティブになった時、又は非アクティブになった時、又は破棄された時、又はエクスプローラ若しくはブラウザのアドレスが変更になった時に、通知されるウィンドウメッセージか、電子付箋が識別情報を収集する時に通知されるメッセージかが、アプリケーションに通知された時に、システムフック4が識別情報を取得して(608)、ウィンドウメッセージと、アプリケーションのウィンドウハンドルと、プロセスのコマンドライン文字列へのポインタを取得する関数を利用して取得されるコマンドラインとを識別情報としてメモリ65に書き込み、電子付箋に通知する(609)。
【0025】
電子付箋は、識別情報解析部52によって、ステップ609で通知された識別情報に含まれるコマンドラインから、アプリケーションの絶対パスと、これで開かれているファイルの絶対パスとを解析して、識別情報に加えて、識別情報と一致する識別情報を保持している電子付箋を検索する(610)。この検索により該当する電子付箋が存在する場合、表示非表示を切り替えるメッセージcをOS2に対して通知し(611)、外部出力することで(612)、表示装置63に電子付箋を表示することができる。
例えば、あるアプリケーションをマウス64でクリックして外部入力した場合(605)、そのアプリケーションをアクティブにするウィンドウメッセージaがアプリケーションに通知され(606)、同時にシステムフック4にもアプリケーションをアクティブにするウィンドウメッセージbが通知される(607)。
【0026】
次に、図7を参照して、取得された識別情報に基づく付箋処理について説明する。
電子付箋5は、システムフック4より識別情報の通知を受けると(701)、ウィンドウメッセージにウィンドウ表示、非表示があるかを確認する(702)。確認の結果、ウィンドウ表示、非表示が有る場合、当該付箋のウィンドウ表示、非表示の切替をする(703)。一方、ウィンドウメッセージの確認の結果(702)、ウィンドウ表示、非表示が無しの場合、又は表示切替を実施した(703)後は、ウィンドウメッセージにウィンドウ廃棄があるかを確認する(704)。もし、ウィンドウメッセージに廃棄が有る場合は、当該ウィンドウを廃棄処理する(705)。
【0027】
ウィンドウメッセージの確認において(704)、ウィンドウメッセージ廃棄が無い場合、又はウィンドウの廃棄を実施した(705)後は、ウィンドウメッセージにウィンドウテキスト変更があるかを確認する(706)。その結果、ウィンドウメッセージにウィンドウテキスト変更が有る場合は当該付箋のウィンドウ表示、非表示の切替をする(707)。一方、ウィンドウメッセージ確認の結果(706)、ウィンドウテキスト変更無しの場合、又は表示を切替えた後は、ウィンドウメッセージにユーザー定義メッセージがあるかを確認する(708)。その結果、ウィンドウメッセージにユーザー定義メッセージが有る場合は、当該ウィンドウの識別情報を収集する(709)。一方、ウィンドウメッセージの確認の結果(708)、ウィンドウメッセージにユーザー定義メッセージ無しの場合、又は当該ウィンドウの識別情報を収集した(709)後は、ウィンドウメッセージ確認を終了する。
【0028】
図8は、ウィンドウ・アクティブ/非アクティブ時の付箋処理703を示す。
この処理は、識別情報解析部52における解析処理(801)として、ウィンドウ・アクティブ/非アクティブ時の識別情報の解析可否を確認することで(802)、エントリー操作の追加(803)や、付箋操作における表示/非表示切替(804)の処理を実施する。
識別情報の解析可否の確認において(802)、識別情報の解析可の場合、エントリー操作の追加し(803)、付箋操作における表示/非表示切替を実施する(804)。一方、識別情報の解析否の場合、又は付箋操作における表示/非表示切替を実施した(804)後、識別情報の解析確認を終了する。
【0029】
図9は、ウィンドウ破棄処理705を示すフローチャートである。
付箋ウィンドウの破棄は、付箋データ操作部55における処理として、付箋ウィンドウの廃棄が実施され(901)、エントリー操作において(902)ウィンドウハンドルの検索が実施される。検索の結果、エントリーが有る場合は(903)、エントリー操作にて当該エントリーの削除が実施され(904)、エントリーが無い場合は、ウィンドウの破棄処理を終了する。
【0030】
図10は、ウィンドウ・テキスト変更時のウィンドウ表示、非表示の切替処理(707)を示す。
ウィンドウ・テキスト変更時ウィンドウ表示、非表示の切替においては、その対象がブラウザ又はエクスプローラであるかが検出される(1001)。その結果、対象が検出された場合、識別情報解析部52により識別情報が解析されて(1002)、解析の可否が判断される(1003)。その結果、識別情報の解析が可能である場合、エントリー操作の追加をし(1004)、さらに付箋操作における表示、非表示の切り替えを行う(1005)。
一方、対象検出(1001)において、ウィンドウ・テキスト対象がブラウザ又はエクスプローラで無い(非対象)検出の場合、又は識別情報の解析における(1003)識別情報の解析が否の場合には、エントリー操作(1004)および付箋操作(1005)の処理を経ること無く、ウィンドウ・テキスト変更時のウィンドウ表示、非表示の切替処理を終了する。
【0031】
図11は、ユーザ定義メッセージの受信おける付箋処理を示す。
ユーザ定義メッセージ受信時においては、識別情報解析部52による識別情報の解析が実行されて(1101)、解析の可否が判断される(1102)。その結果、識別情報の解析が可能の場合、エントリー操作が追加される(1103)。
一方、識別情報の解析の結果、識別情報の解析が否の場合、エントリー操作(1103)の処理を経ること無く、ユーザ定義メッセージの受信おける付箋処理は実施されない。
【0032】
図12は、付箋の識別情報の解析処理を示す。
付箋の識別情報解析においては、アプリケーションのパス情報取得からアプリケーション絶対パス取得ができるかを判断する(1201)。その判断の結果、アプリケーション絶対パスが取得済となった後に、ファイルの絶対パス情報を取得して(1202)、ファイル絶対パス取得が可能かを判断する(1203)。これは、対象の検出がエクスプローラ又はブラウザである場合、アドレス取得を実施する(1204)。
一方、アプリケーション絶対パスの取得が不可の場合、又は対象検出(1204)により対象がブラウザ又はエクスプローラでなく非対象の検出である場合は、識別情報の解析処理を終了する。
【0033】
図13は、付箋のエントリーの追加処理を示す。
付箋のエントリーの追加においては、エントリー操作のエントリー検索において(1301)当該エントリーの有無を検索する(1302)。検索の結果、エントリー無しの場合、新規エントリーを追加して(1303)終了する。
一方、エントリー検索で(1302)、当該エントリーが有る場合は、新規エントリーは追加されることなく、終了する。
【0034】
図14は、付箋のエントリーの検索処理を示す。
付箋のエントリーの検索においては、エントリー操作のエントリー検索で、当該エントリーと検索キーが一致するかを判断する(1401)。その結果、エントリーが不一致の場合、全エントリーの検索が完了するまで、検索が実施される(1402)。
一方、エントリー検索(1401)で、当該エントリーが一致した場合は、エントリー検索を終了する。
【0035】
図15は、付箋データの表示/非表示切替処理を示す。
付箋データの表示/非表示切替においては、指定の付箋の識別情報と予め保持された識別情報とが一致するかの検出が行われる(1501)。その結果、一致する場合は付箋ウィンドウが作成され(1502)、付箋ウィンドウ作成が完了した場合(1503)、付箋ウィンドウの表示/非表示切替(1504)が実施される。
識別情報の一致検出(1501)において、不一致の場合、付箋ウィンドウ作成(1502)、及び付箋ウィンドウ表示/非表示切替(1504)の処理を経ること無く、全付箋データ検索(1505)へ遷移する。
全付箋データ検索(1505)が未完了の場合、識別情報の一致検出(1501)から再び処理が繰り返される。一方、全付箋データ検索が完了した場合(1505)、付箋データの表示/非表示切替の処理を終了する。
【0036】
図16は、付箋データの付箋ウィンドウ破棄処理を示す。
付箋ウィンドウ破棄においては、指定されたウィンドウ・ハンドルと付箋が保持しているウィンドウ・ハンドルとのウィンドウ・ハンドルの一致検出がなされる(1601)。その結果、一致の場合、付箋ウィンドウを廃棄し(1602)、不一致の場合、付箋ウィンドウ廃棄(1602)を実施せずに全付箋データ検索(1603)へ遷移する。
全付箋データ検索(1603)が未完了の場合、ウィンドウ・ハンドルの一致検出(1601)が繰り返され、全付箋データ検索(1603)が完了すると付箋ウィンドウ破棄の処理を終了する。
【0037】
図17は、付箋データの読込処理を示す。
付箋データ読込においては、付箋データ管理部56による処理として、付箋データを読み込んだ後に(1701)付箋データを解析し(1702)、解析エラーの有無を確認する(1703)。エラーの確認の結果、エラーが無ければ、付箋データを登録(又は再登録)する(1704)。一方、エラーが有れば、付箋データ読込を終了する。
【0038】
図18は、付箋データの書込および変更処理を示す。
付箋データ書込および変更においては、付箋データ管理部56による処理として、付箋データを解析して(1801)、解析エラーの有無を確認する(1802)。その結果、エラーが無ければ、付箋データの書込みおよび変更を実施する(1803)。一方、エラーが有れば、付箋データの書込みおよび変更を終了する。
【0039】
図19は、付箋の起動処理を示す。
電子付箋の起動においては、電子付箋がPC上にて常駐するアプリケーションで有り、アプリケーションの初期化(1901)を完了した後、システムフックdllをロードして(1902)、自プロセスのアドレス空間に割り振り、システム状態を経時的に監視する。その後、図17に示すように、付箋データ管理部56の処理により付箋データを読込む(1903)。そして、全付箋データの読み込みが完了するまで(1904)、付箋データの読み込み処理が実施される。全付箋データの読み込みが完了すると、電子付箋の起動を終了する。
【0040】
図20は、付箋の終了処理を示す。
電子付箋の終了においては、電子付箋の起動処理(図19)以降、付箋データの編集状況を確認することから処理が始まる。
電子付箋が起動された後、付箋データの編集状況の確認が行われ(2001)、付箋データの編集が実施している時には、付箋データ管理部56の処理により付箋データの書き込み処理(図18)が行われる(2002)。そして、付箋データ操作部55の処理により付箋ウィンドウの廃棄処理(図16)が行われる(2003)。
その後、全付箋のウィンドウが廃棄されたかの確認を行ない(2004)、全て破棄されていれば、初期化にてロードしたシステムフックdllをアンロードして(2005)、電子付箋を終了する。
【0041】
以上、一実施例について説明したが、さらに、アプリケーションやファイルの終了に連動して付箋のウィンドウを削除する機能、アプリケーションやファイルを終了した場合においても、次にそれを起動した場合に、前回迄の付箋の状態を記憶し、再表示する機能を有してもよい。
電子付箋では、サーバなどでデータ共有されるファイルに対しても、付箋対象情報である(1)アプリケーションの絶対パス、(2)ファイルの絶対パス、(3)アドレスを共有できることから、複数枚の付箋に対しても付箋貼り付け、表示などを良好に利用することができる。
【0042】
本実施例によれば、起動中のアプリケーションがウィンドウメッセージを受け取り時に、アプリケーション、又は該アプリケーションによって開かれているファイルの識別情報を取得して、任意のアプリケーション、またはファイルの識別情報を含む電子付箋を作成することで、利便性の良い電子付箋の貼り付けシステム及び方法を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【0043】
【図1】一実施例による電子付箋の貼り付けシステムの構成図。
【図2】表示画面における付箋の貼り付けの様子を示す図。
【図3】付箋エントリーの登録及び付箋対象リストの表示の例を示す図。
【図4】表示画面における付箋貼り付けの例を示す図。
【図5】表示の切り替えに伴う付箋の表示の例を示す図。
【図6】付箋の表示切り替えの動作シーケンスを示す図。
【図7】識別情報による付箋処理を示すフローチャート。
【図8】ウィンドウ・アクティブ/非アクティブ時の付箋処理を示すフローチャート。
【図9】ウィンドウ破棄処理を示すフローチャート。
【図10】ウィンドウ・テキスト変更時のウィンドウ表示、非表示の切替処理を示すフローチャート。
【図11】ユーザ定義メッセージの受信おける付箋処理を示すフローチャート。
【図12】付箋の識別情報の解析処理を示すフローチャート。
【図13】付箋のエントリーの追加処理を示すフローチャート
【図14】付箋のエントリーの検索処理を示すフローチャート。
【図15】付箋データの表示/非表示切替処理を示すフローチャート。
【図16】付箋データの付箋ウィンドウ破棄処理を示すフローチャート。
【図17】付箋データの読込処理を示すフローチャート。
【図18】付箋データの書込および変更処理を示すフローチャート。
【図19】付箋の起動処理を示すフローチャート。
【図20】付箋の終了処理を示すフローチャート。
【符号の説明】
【0044】
1:記憶装置、2:OS、3:アプリケーション・プログラム、4:システムフック、5:電子付箋、51:識別情報取得部、52:識別情報解析部、53:コマンドライン解析部、54:エントリー操作部、55:付箋データ操作部、56:付箋データ管理部、57:付箋対象リスト作成部、6:PC、61:入力装置、62:CPU、63:表示装置、64:マウス、65:メモリ。
【技術分野】
【0001】
本発明は、電子ファイルへの電子付箋の貼り付けシステム及びその方法に係り、特に任意のアプリケーションまたはファイルの情報を電子付箋に保持させて電子付箋の表示、非表示を行う電子付箋の貼り付けシステム及びその方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
パソコンの操作によって色々な情報を処理して管理することができる。情報を管理するために、覚え書きメモを電子付箋などによって電子データとしてデスクトップに手軽に貼り付け、またそれを剥がして利用することが出来る。
【0003】
電子付箋に関して、例えば、特開2004―46358号公報(特許文献1)には、指定範囲内のデータの複写移動先をデスクトップにした場合、電子付箋としてウィンドウを表示し、その指定範囲内のデータを表示する機能を設けることが開示されている。
【0004】
【特許文献1】特開2004−46358号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1に開示されているように、従来の電子付箋は、デスクトップに貼り付けるものが一般的であり、電子ファイルに関するメモを書いた付箋もデスクトップに貼り付けられる。そのため、電子ファイルと電子付箋の関連性が不明確となることがあり、その場合には対応する電子ファイルのメモを探す必要が生じるなど、利便性に問題があった。
【0006】
本発明の目的は、電子ファイルとの関係を明確にして電子付箋を作成し、利便性の良い電子付箋の貼り付けシステムおよび貼り付け方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明による電子付箋の貼り付けシステムは、好ましくは、起動中のアプリケーション又は該アプリケーションによって開かれているファイルに電子付箋を貼り付けるシステムであって、
システムフックdllを使用し、起動中の該アプリケーションのウィンドウメッセージを受け取り時に、該アプリケーションのウィンドウメッセージ、ウィンドウハンドル、コマンドラインを取得する識別情報取得部と、
取得された該コマンドラインを解析し、前記アプリケーションの絶対パス、又は前記ファイルの絶対パスを取得して識別情報と定義を得てコマンドを解析するコマンド解析部と、
取得された該識別情報を基に、電子付箋を貼り付けられる前記アプリケーション、又は前記ファイルの対象リストを作成する付箋対象リスト生成部と、
作成された該リストから任意のアプリケーション、又は関連するファイルを選択することによって、該アプリケーション又は該ファイルの識別情報を保持した電子付箋を作成し保存する付箋データ管理部とを有し、
電子付箋を任意のアプリケーション、又は関連して開かれている該ファイルに貼り付け、貼り替えすることを特徴とする電子付箋の貼り付けシステムとして構成される。
【0008】
好ましい例では、取得された該識別情報と、予め前記付箋データ管理部に保存された該識別情報との一致を検出する手段と有し、
該一致検出手段の結果に従って、ウィンドウがアクティブ時には、電子付箋を表示画面に表示し、該ウィンドウが非アクティブの時には、該電子付箋を非表示とすることで、任意のアプリケーション又は関連する該ファイルと電子付箋の表示を連動させ、
該ウィンドウが閉じられた時に、前記識別情報取得部によって閉じられた該ウィンドウのウィンドウハンドルを取得し、該ウィンドウハンドルと一致するウィンドウハンドルを保持する電子付箋を閉じる手段を有し、任意のアプリケーション又は関連する該ファイルと電子付箋の表示を連動させる。
【0009】
また、好ましい例では、ブラウザのアドレスが変更された時に、前記識別情報取得部によって該アドレスと一致するアドレスを保持している電子付箋を表示し、該アドレスの不一致にて非表示にし、任意のブラウザ、又は関連するブラウザのページと電子付箋を連動させることができる。
【0010】
また、好ましくは、エクスプローラのアドレスが変更された時に、前記識別情報取得部によって該アドレスと一致するアドレスを保持している電子付箋を表示し、該アドレスの不一致にて非表示し、任意のエクスプローラ、又は関連するエクスプローラのページと電子付箋を連動させることができる。
【0011】
本発明による電子付箋の貼り付け方法は、好ましくは、起動中のアプリケーション又は該アプリケーションによって開かれているファイルに電子付箋を貼り付ける電子付箋の貼り付け方法であって、
システムフックdllを使用し、起動中の該アプリケーションのウィンドウメッセージを受け取り時に、該アプリケーションのウィンドウメッセージ、ウィンドウハンドル、コマンドラインを取得するステップと、
取得された該コマンドラインを解析し、前記アプリケーションの絶対パス、又は前記ファイルの絶対パスを取得して識別情報と定義を得てコマンドを解析するステップと、
取得された該識別情報を基に、電子付箋を貼り付けられる前記アプリケーション、又は前記ファイルの対象リストを作成するステップと、
作成された該リストから任意のアプリケーション、又は関連するファイルを選択することによって、該アプリケーション又は該ファイルの識別情報を保持した電子付箋を作成し保存するステップとを有し、
電子付箋が保持している識別情報をもとに、識別情報を取得した任意のアプリケーション、又は関連して開かれている該ファイルに電子付箋を貼り付け、貼り替えすることを特徴とする電子付箋の貼り付け方法として構成される。
【発明の効果】
【0012】
本発明によれば、起動中のアプリケーション又は該アプリケーションで開かれている関連するファイルを識別することができるので、任意のアプリケーション又は関連するファイルを明確にして電子付箋を容易に貼り付けることができる。
また、本発明によれば、ファイルの表示、非表示に連動して電子付箋の表示、非表示を実現することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
以下、本発明の一実施例について、図面を参照して詳細に説明する。
図1は、一実施形態による電子付箋の貼り付けシステムの構成を示す。
この電子付箋システムは、記憶装置1とPC(パーソナルコンピュータ)6がインタフェース(IF)7によって接続して構成される。記憶装置1には、OS(オペレーティングシステム)2、各種アプリケーション・プログラム3、システムフック(dll)4、及び電子付箋5が記憶される。電子付箋5は一種のアプリケーション・プログラムであり、識別情報取得部51、識別情報解析部52、コマンドライン解析部53、エントリー操作部54、付箋データ操作部55、付箋データ管理部56、付箋対象リスト作成部57の各機能を有する。PC6は、入力装置61、CPU62、表示装置63、マウス64、メモリ65を有する。
【0014】
ここで、識別情報取得部51は、システムフックdllを使用し、起動中のアプリケーションのウィンドウメッセージを受け取り時に、そのアプリケーションのウィンドウメッセージ、ウィンドウハンドル、コマンドラインを、識別情報として取得する。
識別情報解析部52は、識別情報取得部51によって取得された識別情報の解析を行い、詳しくは図8や図12等を参照して後述する。
コマンドライン解析部53は、コマンドラインを解析し、アプリケーションの絶対パス、またはこれで開かれているファイルの絶対パスを取得し識別情報と定義を得てコマンドを解析する。
エントリー操作部54は、PC6の制御によって行われる、付箋エントリーの登録、追加等の制御を行う。詳しくは、図3や図13を参照して後述する。
【0015】
付箋データ操作部55は、PC6の制御によって行われる、アプリケーションに付箋を貼り付け、その貼り替え、廃棄等の操作を制御する。
付箋データ管理部56は、付箋データの登録や貼り換え、保管、読み込み等の処理を行う。
付箋対象リスト作成部57は、前記取得した識別情報をもとに、電子付箋を貼り付けられるアプリケーション、またはファイルの対象リストを生成する。
【0016】
電子付箋5は、PC6上に常駐するアプリケーション・プログラムであり、それが起動された後にシステムフック4(例えばシステムフックdll)をロードして、自プロセスのアドレス空間に割り振り、システムの状態を経時的に監視する。起動中のアプリケーションのウィンドウメッセージが通知された時に、識別情報取得部51はシステムフック4を使用して、そのアプリケーションのウィンドウメッセージと、ウィンドウハンドルと、コマンドラインとを、識別情報として取得する。そして、その識別情報から起動中のアプリケーション・プログラム3がアクティブか又は非アクティブかを認識して、起動中のアプリケーション・プログラム3に付箋が貼り付けられているか否かを判断し、付箋の表示又は非表示を制御する。
【0017】
PC6の入力装置61から付箋データが入力、又はマウス64によって付箋データが選択されると、CPU62及びメモリ64を利用して電子付箋のプログラムが実行される。その結果、アプリケーション・プログラム3の実行と共に電子付箋が表示装置63に表示される。なお、OS2は、例えばWindows(Windowsは米国 Microsoft Corporationの登録商標)である。
【0018】
図2は、表示画面における付箋の貼り付けの様子を示す。
起動中のアプリケーションA201に付箋を貼り付ける場合、アプリケーションA201がアクティブであれば、表示画面200に付箋が表示される。一方、アプリケーションA201が非アクティブであれば、表示画面200に付箋は表示されない。
アプリケーションA201及びアプリケーションB203が起動している状態においては、付箋のタスクトレイ・アイコン(図示せず)から、付箋貼り付けができるアプリケーション、又はファイルを示す付箋対象リスト202に付箋の貼り付けができるアプリケーションA201、又はアプリケーションB203が表示され、ここから付箋を貼り付けるアプリケーションを選択することができる。
【0019】
付箋の貼り替えの操作について説明すると、まず、マウス64を操作して(右ボタンをクリック)、付箋メニューから付箋対象リスト202を表示画面に表示し、ここから付箋貼り付けをする。例えば、アプリケーションAの付箋A201は、アプリケーションAのウィンドウ領域内外でもウィンドウ境界線上にでも表示することができる。
アプリケーションAに貼り付けられた付箋A201の付箋対象リスト202からアプリケーションB203を選択した場合、アプリケーションB203の識別情報がアプリケーションA201の付箋A201が保存されているアプリケーションA201の識別情報に交換(置き換え、若しくは上書き)される。これにより、アプリケーションA201の付箋A201をアプリケーションB203の付箋B204に張り替えることができる。
【0020】
図3は、付箋エントリーの登録及び付箋対象リストの表示の例を示す。
マウス64を操作して(右ボタンをクリック)、付箋対象リストを表示画面に表示した場合、付箋のタスクトレイ・アイコン(図示せず)から、付箋を貼り付けるアプリケーション、又はファイルを示す。
これは、起動中アプリケーションのウィンドウメッセージを受信した時に、識別情報取得部51が、アプリケーションのウィンドウメッセージ、ウィンドウハンドル、コマンドラインを取得し、それらから(1)アプリケーション名、(2)ファイル名、及び(3)アドレス情報を認識した結果として表示することができる。
ここで、(A)は(1)(2)を取得できる場合、(B)は(1)(3)を取得できる場合、(C)は(1)のみを取得できる場合を示し、各々の状態が付箋エントリーとして登録、保持される。
【0021】
図4は、表示画面における付箋の貼り付け例を示す。
例えば、アプリケーションA及びプリケーションBに付箋を貼り付ける場合、デスクトップ表示において、アクティブウィンドウであるアプリケーションAに貼り付けられた付箋401は表示状態であり、非アクティブウィンドウであるアプリケーションBに貼り付けられた付箋402は、非表示状態となる。
なお、アプリケーションAに貼り付けられた付箋が複数401,401´在る場合、それらは同様に表示状態となる。一方、アプリケーションBに貼り付けられた付箋が複数ある場合、それらの全ての付箋は非表示状態である。
【0022】
図5は、表示の切り替えに伴う付箋の表示の例を示す。
付箋表示の可能なデスクトップ上の領域において、アプリケーションAに貼り付けられた付箋501は、アプリケーションAのウィンドウ領域内外及びウィンドウ境界線上に表示が可能である。
一方、非アクティブの状態にあるアプリケーションBがアクティブウィンドウになった場合、アプリケーションBに貼り付けられていた付箋502は非表示から表示状態となり、非アクティブウィンドウとなったアプリケーションAに貼り付けられた付箋501は、表示状態から非表示状態となる。
このようにして、付箋貼り付けは各々のアプリケーションによるアクティブウィンドウと連動して動作する。
【0023】
次に、図6を参照して、付箋の表示、非表示切り替えの動作について説明する。
アプリケーション・プログラムとしての電子付箋が起動されると(601)、電子付箋はシステムフック(dll)4をロードして(602)、それをPC6のOS2上にセットする(603)。これによりシステムフック4は起動中のアプリケーションにマッピングされる(604)。
この状態で、システムフック4をマッピングしたアプリケーション(例えばアプリケーションA)に対して、PC6のマウス64によりデータ入力が行われると、その入力はIF7を介して外部入力605としてOS2へ通知される。
OS2は、アプリケーション3にウィンドウメッセージaを通知する(606)。同時にシステムフック4に対しても、同様のウィンドウメッセージb607を通知する(607)。これにより、アプリケーションに任意のウィンドウメッセージが通知された時には、その任意の処理を行わせることができる。
【0024】
本発明においては、ウィンドウがアクティブになった時、又は非アクティブになった時、又は破棄された時、又はエクスプローラ若しくはブラウザのアドレスが変更になった時に、通知されるウィンドウメッセージか、電子付箋が識別情報を収集する時に通知されるメッセージかが、アプリケーションに通知された時に、システムフック4が識別情報を取得して(608)、ウィンドウメッセージと、アプリケーションのウィンドウハンドルと、プロセスのコマンドライン文字列へのポインタを取得する関数を利用して取得されるコマンドラインとを識別情報としてメモリ65に書き込み、電子付箋に通知する(609)。
【0025】
電子付箋は、識別情報解析部52によって、ステップ609で通知された識別情報に含まれるコマンドラインから、アプリケーションの絶対パスと、これで開かれているファイルの絶対パスとを解析して、識別情報に加えて、識別情報と一致する識別情報を保持している電子付箋を検索する(610)。この検索により該当する電子付箋が存在する場合、表示非表示を切り替えるメッセージcをOS2に対して通知し(611)、外部出力することで(612)、表示装置63に電子付箋を表示することができる。
例えば、あるアプリケーションをマウス64でクリックして外部入力した場合(605)、そのアプリケーションをアクティブにするウィンドウメッセージaがアプリケーションに通知され(606)、同時にシステムフック4にもアプリケーションをアクティブにするウィンドウメッセージbが通知される(607)。
【0026】
次に、図7を参照して、取得された識別情報に基づく付箋処理について説明する。
電子付箋5は、システムフック4より識別情報の通知を受けると(701)、ウィンドウメッセージにウィンドウ表示、非表示があるかを確認する(702)。確認の結果、ウィンドウ表示、非表示が有る場合、当該付箋のウィンドウ表示、非表示の切替をする(703)。一方、ウィンドウメッセージの確認の結果(702)、ウィンドウ表示、非表示が無しの場合、又は表示切替を実施した(703)後は、ウィンドウメッセージにウィンドウ廃棄があるかを確認する(704)。もし、ウィンドウメッセージに廃棄が有る場合は、当該ウィンドウを廃棄処理する(705)。
【0027】
ウィンドウメッセージの確認において(704)、ウィンドウメッセージ廃棄が無い場合、又はウィンドウの廃棄を実施した(705)後は、ウィンドウメッセージにウィンドウテキスト変更があるかを確認する(706)。その結果、ウィンドウメッセージにウィンドウテキスト変更が有る場合は当該付箋のウィンドウ表示、非表示の切替をする(707)。一方、ウィンドウメッセージ確認の結果(706)、ウィンドウテキスト変更無しの場合、又は表示を切替えた後は、ウィンドウメッセージにユーザー定義メッセージがあるかを確認する(708)。その結果、ウィンドウメッセージにユーザー定義メッセージが有る場合は、当該ウィンドウの識別情報を収集する(709)。一方、ウィンドウメッセージの確認の結果(708)、ウィンドウメッセージにユーザー定義メッセージ無しの場合、又は当該ウィンドウの識別情報を収集した(709)後は、ウィンドウメッセージ確認を終了する。
【0028】
図8は、ウィンドウ・アクティブ/非アクティブ時の付箋処理703を示す。
この処理は、識別情報解析部52における解析処理(801)として、ウィンドウ・アクティブ/非アクティブ時の識別情報の解析可否を確認することで(802)、エントリー操作の追加(803)や、付箋操作における表示/非表示切替(804)の処理を実施する。
識別情報の解析可否の確認において(802)、識別情報の解析可の場合、エントリー操作の追加し(803)、付箋操作における表示/非表示切替を実施する(804)。一方、識別情報の解析否の場合、又は付箋操作における表示/非表示切替を実施した(804)後、識別情報の解析確認を終了する。
【0029】
図9は、ウィンドウ破棄処理705を示すフローチャートである。
付箋ウィンドウの破棄は、付箋データ操作部55における処理として、付箋ウィンドウの廃棄が実施され(901)、エントリー操作において(902)ウィンドウハンドルの検索が実施される。検索の結果、エントリーが有る場合は(903)、エントリー操作にて当該エントリーの削除が実施され(904)、エントリーが無い場合は、ウィンドウの破棄処理を終了する。
【0030】
図10は、ウィンドウ・テキスト変更時のウィンドウ表示、非表示の切替処理(707)を示す。
ウィンドウ・テキスト変更時ウィンドウ表示、非表示の切替においては、その対象がブラウザ又はエクスプローラであるかが検出される(1001)。その結果、対象が検出された場合、識別情報解析部52により識別情報が解析されて(1002)、解析の可否が判断される(1003)。その結果、識別情報の解析が可能である場合、エントリー操作の追加をし(1004)、さらに付箋操作における表示、非表示の切り替えを行う(1005)。
一方、対象検出(1001)において、ウィンドウ・テキスト対象がブラウザ又はエクスプローラで無い(非対象)検出の場合、又は識別情報の解析における(1003)識別情報の解析が否の場合には、エントリー操作(1004)および付箋操作(1005)の処理を経ること無く、ウィンドウ・テキスト変更時のウィンドウ表示、非表示の切替処理を終了する。
【0031】
図11は、ユーザ定義メッセージの受信おける付箋処理を示す。
ユーザ定義メッセージ受信時においては、識別情報解析部52による識別情報の解析が実行されて(1101)、解析の可否が判断される(1102)。その結果、識別情報の解析が可能の場合、エントリー操作が追加される(1103)。
一方、識別情報の解析の結果、識別情報の解析が否の場合、エントリー操作(1103)の処理を経ること無く、ユーザ定義メッセージの受信おける付箋処理は実施されない。
【0032】
図12は、付箋の識別情報の解析処理を示す。
付箋の識別情報解析においては、アプリケーションのパス情報取得からアプリケーション絶対パス取得ができるかを判断する(1201)。その判断の結果、アプリケーション絶対パスが取得済となった後に、ファイルの絶対パス情報を取得して(1202)、ファイル絶対パス取得が可能かを判断する(1203)。これは、対象の検出がエクスプローラ又はブラウザである場合、アドレス取得を実施する(1204)。
一方、アプリケーション絶対パスの取得が不可の場合、又は対象検出(1204)により対象がブラウザ又はエクスプローラでなく非対象の検出である場合は、識別情報の解析処理を終了する。
【0033】
図13は、付箋のエントリーの追加処理を示す。
付箋のエントリーの追加においては、エントリー操作のエントリー検索において(1301)当該エントリーの有無を検索する(1302)。検索の結果、エントリー無しの場合、新規エントリーを追加して(1303)終了する。
一方、エントリー検索で(1302)、当該エントリーが有る場合は、新規エントリーは追加されることなく、終了する。
【0034】
図14は、付箋のエントリーの検索処理を示す。
付箋のエントリーの検索においては、エントリー操作のエントリー検索で、当該エントリーと検索キーが一致するかを判断する(1401)。その結果、エントリーが不一致の場合、全エントリーの検索が完了するまで、検索が実施される(1402)。
一方、エントリー検索(1401)で、当該エントリーが一致した場合は、エントリー検索を終了する。
【0035】
図15は、付箋データの表示/非表示切替処理を示す。
付箋データの表示/非表示切替においては、指定の付箋の識別情報と予め保持された識別情報とが一致するかの検出が行われる(1501)。その結果、一致する場合は付箋ウィンドウが作成され(1502)、付箋ウィンドウ作成が完了した場合(1503)、付箋ウィンドウの表示/非表示切替(1504)が実施される。
識別情報の一致検出(1501)において、不一致の場合、付箋ウィンドウ作成(1502)、及び付箋ウィンドウ表示/非表示切替(1504)の処理を経ること無く、全付箋データ検索(1505)へ遷移する。
全付箋データ検索(1505)が未完了の場合、識別情報の一致検出(1501)から再び処理が繰り返される。一方、全付箋データ検索が完了した場合(1505)、付箋データの表示/非表示切替の処理を終了する。
【0036】
図16は、付箋データの付箋ウィンドウ破棄処理を示す。
付箋ウィンドウ破棄においては、指定されたウィンドウ・ハンドルと付箋が保持しているウィンドウ・ハンドルとのウィンドウ・ハンドルの一致検出がなされる(1601)。その結果、一致の場合、付箋ウィンドウを廃棄し(1602)、不一致の場合、付箋ウィンドウ廃棄(1602)を実施せずに全付箋データ検索(1603)へ遷移する。
全付箋データ検索(1603)が未完了の場合、ウィンドウ・ハンドルの一致検出(1601)が繰り返され、全付箋データ検索(1603)が完了すると付箋ウィンドウ破棄の処理を終了する。
【0037】
図17は、付箋データの読込処理を示す。
付箋データ読込においては、付箋データ管理部56による処理として、付箋データを読み込んだ後に(1701)付箋データを解析し(1702)、解析エラーの有無を確認する(1703)。エラーの確認の結果、エラーが無ければ、付箋データを登録(又は再登録)する(1704)。一方、エラーが有れば、付箋データ読込を終了する。
【0038】
図18は、付箋データの書込および変更処理を示す。
付箋データ書込および変更においては、付箋データ管理部56による処理として、付箋データを解析して(1801)、解析エラーの有無を確認する(1802)。その結果、エラーが無ければ、付箋データの書込みおよび変更を実施する(1803)。一方、エラーが有れば、付箋データの書込みおよび変更を終了する。
【0039】
図19は、付箋の起動処理を示す。
電子付箋の起動においては、電子付箋がPC上にて常駐するアプリケーションで有り、アプリケーションの初期化(1901)を完了した後、システムフックdllをロードして(1902)、自プロセスのアドレス空間に割り振り、システム状態を経時的に監視する。その後、図17に示すように、付箋データ管理部56の処理により付箋データを読込む(1903)。そして、全付箋データの読み込みが完了するまで(1904)、付箋データの読み込み処理が実施される。全付箋データの読み込みが完了すると、電子付箋の起動を終了する。
【0040】
図20は、付箋の終了処理を示す。
電子付箋の終了においては、電子付箋の起動処理(図19)以降、付箋データの編集状況を確認することから処理が始まる。
電子付箋が起動された後、付箋データの編集状況の確認が行われ(2001)、付箋データの編集が実施している時には、付箋データ管理部56の処理により付箋データの書き込み処理(図18)が行われる(2002)。そして、付箋データ操作部55の処理により付箋ウィンドウの廃棄処理(図16)が行われる(2003)。
その後、全付箋のウィンドウが廃棄されたかの確認を行ない(2004)、全て破棄されていれば、初期化にてロードしたシステムフックdllをアンロードして(2005)、電子付箋を終了する。
【0041】
以上、一実施例について説明したが、さらに、アプリケーションやファイルの終了に連動して付箋のウィンドウを削除する機能、アプリケーションやファイルを終了した場合においても、次にそれを起動した場合に、前回迄の付箋の状態を記憶し、再表示する機能を有してもよい。
電子付箋では、サーバなどでデータ共有されるファイルに対しても、付箋対象情報である(1)アプリケーションの絶対パス、(2)ファイルの絶対パス、(3)アドレスを共有できることから、複数枚の付箋に対しても付箋貼り付け、表示などを良好に利用することができる。
【0042】
本実施例によれば、起動中のアプリケーションがウィンドウメッセージを受け取り時に、アプリケーション、又は該アプリケーションによって開かれているファイルの識別情報を取得して、任意のアプリケーション、またはファイルの識別情報を含む電子付箋を作成することで、利便性の良い電子付箋の貼り付けシステム及び方法を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【0043】
【図1】一実施例による電子付箋の貼り付けシステムの構成図。
【図2】表示画面における付箋の貼り付けの様子を示す図。
【図3】付箋エントリーの登録及び付箋対象リストの表示の例を示す図。
【図4】表示画面における付箋貼り付けの例を示す図。
【図5】表示の切り替えに伴う付箋の表示の例を示す図。
【図6】付箋の表示切り替えの動作シーケンスを示す図。
【図7】識別情報による付箋処理を示すフローチャート。
【図8】ウィンドウ・アクティブ/非アクティブ時の付箋処理を示すフローチャート。
【図9】ウィンドウ破棄処理を示すフローチャート。
【図10】ウィンドウ・テキスト変更時のウィンドウ表示、非表示の切替処理を示すフローチャート。
【図11】ユーザ定義メッセージの受信おける付箋処理を示すフローチャート。
【図12】付箋の識別情報の解析処理を示すフローチャート。
【図13】付箋のエントリーの追加処理を示すフローチャート
【図14】付箋のエントリーの検索処理を示すフローチャート。
【図15】付箋データの表示/非表示切替処理を示すフローチャート。
【図16】付箋データの付箋ウィンドウ破棄処理を示すフローチャート。
【図17】付箋データの読込処理を示すフローチャート。
【図18】付箋データの書込および変更処理を示すフローチャート。
【図19】付箋の起動処理を示すフローチャート。
【図20】付箋の終了処理を示すフローチャート。
【符号の説明】
【0044】
1:記憶装置、2:OS、3:アプリケーション・プログラム、4:システムフック、5:電子付箋、51:識別情報取得部、52:識別情報解析部、53:コマンドライン解析部、54:エントリー操作部、55:付箋データ操作部、56:付箋データ管理部、57:付箋対象リスト作成部、6:PC、61:入力装置、62:CPU、63:表示装置、64:マウス、65:メモリ。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
起動中のアプリケーション又は該アプリケーションによって開かれているファイルに電子付箋を貼り付けるシステムであって、
システムフックdllを使用し、起動中の該アプリケーションのウィンドウメッセージを受け取り時に、該アプリケーションのウィンドウメッセージ、ウィンドウハンドル、コマンドラインを取得する識別情報取得部と、
取得された該コマンドラインを解析し、前記アプリケーションの絶対パス、又は前記ファイルの絶対パスを取得して識別情報と定義を得てコマンドを解析するコマンド解析部と、
取得された該識別情報を基に、電子付箋を貼り付けられる前記アプリケーション、又は前記ファイルの対象リストを作成する付箋対象リスト生成部と、
作成された該リストから任意のアプリケーション、又は関連するファイルを選択することによって、該アプリケーション又は該ファイルの識別情報を保持した電子付箋を作成し保存する付箋データ管理部とを有し、
電子付箋を任意のアプリケーション、又は関連して開かれている該ファイルに貼り付け、貼り替えすることを特徴とする電子付箋の貼り付けシステム。
【請求項2】
取得された該識別情報と、予め前記付箋データ管理部に保存された該識別情報との一致を検出する手段とを有し、
該一致検出手段の結果に従って、ウィンドウがアクティブ時には、電子付箋を表示画面に表示し、該ウィンドウが非アクティブの時には、該電子付箋を非表示とすることで、任意のアプリケーション又は関連する該ファイルと電子付箋の表示を連動させ、
該ウィンドウが閉じられた時に、前記識別情報取得部によって閉じられた該ウィンドウのウィンドウハンドルを取得し、該ウィンドウハンドルと一致するウィンドウハンドルを保持する電子付箋を閉じる手段を有し、任意のアプリケーション又は関連する該ファイルと電子付箋の表示を連動させることを特徴とする請求項1の電子付箋の貼り付けシステム。
【請求項3】
ブラウザのアドレスが変更された時に、前記識別情報取得部によって該アドレスと一致するアドレスを保持している電子付箋を表示し、該アドレスの不一致にて非表示にし、任意のブラウザ、又は関連するブラウザのページと電子付箋を連動させことを特徴とする請求項1又は2の電子付箋の貼り付けシステム。
【請求項4】
エクスプローラのアドレスが変更された時に、前記識別情報取得部によって該アドレスと一致するアドレスを保持している電子付箋を表示し、該アドレスの不一致にて非表示し、任意のエクスプローラ、又は関連するエクスプローラのページと電子付箋を連動させることを特徴とする請求項1又は2の電子付箋の貼り付けシステム。
【請求項5】
起動中のアプリケーション又は該アプリケーションによって開かれているファイルに電子付箋を貼り付ける電子付箋の貼り付け方法であって、
システムフックdllを使用し、起動中の該アプリケーションのウィンドウメッセージを受け取り時に、該アプリケーションのウィンドウメッセージ、ウィンドウハンドル、コマンドラインを取得するステップと、
取得された該コマンドラインを解析し、前記アプリケーションの絶対パス、又は前記ファイルの絶対パスを取得して識別情報と定義を得てコマンドを解析するステップと、
取得された該識別情報を基に、電子付箋を貼り付けられる前記アプリケーション、又は前記ファイルの対象リストを作成するステップと、
作成された該リストから任意のアプリケーション、又は関連するファイルを選択することによって、該アプリケーション又は該ファイルの識別情報を保持した電子付箋を作成し保存するステップとを有し、
電子付箋が保持している識別情報をもとに、識別情報を取得した任意のアプリケーション、又は関連して開かれている該ファイルに電子付箋を貼り付け、貼り替えすることを特徴とする電子付箋の貼り付け方法。
【請求項6】
取得された該識別情報と、予め前記付箋データ管理部に保存された該識別情報との一致を検出するステップと、
該ウィンドウが閉じられた時に、閉じられた該ウィンドウのウィンドウハンドルを取得し、該ウィンドウハンドルと一致するウィンドウハンドルを保持する電子付箋を閉じるステップを有し、
該一致検出の結果に従って、ウィンドウがアクティブ時には、電子付箋を表示画面に表示し、該ウィンドウが非アクティブの時には、該電子付箋を非表示とし、
任意のアプリケーション又は関連する該ファイルと電子付箋の表示を連動させることを特徴とする請求項5の電子付箋の貼り付け方法。
【請求項7】
ブラウザのアドレスが変更された時に、前記識別情報取得部によって該アドレスと一致するアドレスを保持している電子付箋を表示し、該アドレスの不一致にて非表示にし、任意のブラウザ、又は関連するブラウザのページと電子付箋を連動させことを特徴とする請求項5又は6の電子付箋の貼り付け方法。
【請求項8】
エクスプローラのアドレスが変更された時に、前記識別情報取得部によって該アドレスと一致するアドレスを保持している電子付箋を表示し、該アドレスの不一致にて非表示し、任意のエクスプローラ、又は関連するエクスプローラのページと電子付箋を連動させることを特徴とする請求項5又は6の電子付箋の貼り付け方法。
【請求項1】
起動中のアプリケーション又は該アプリケーションによって開かれているファイルに電子付箋を貼り付けるシステムであって、
システムフックdllを使用し、起動中の該アプリケーションのウィンドウメッセージを受け取り時に、該アプリケーションのウィンドウメッセージ、ウィンドウハンドル、コマンドラインを取得する識別情報取得部と、
取得された該コマンドラインを解析し、前記アプリケーションの絶対パス、又は前記ファイルの絶対パスを取得して識別情報と定義を得てコマンドを解析するコマンド解析部と、
取得された該識別情報を基に、電子付箋を貼り付けられる前記アプリケーション、又は前記ファイルの対象リストを作成する付箋対象リスト生成部と、
作成された該リストから任意のアプリケーション、又は関連するファイルを選択することによって、該アプリケーション又は該ファイルの識別情報を保持した電子付箋を作成し保存する付箋データ管理部とを有し、
電子付箋を任意のアプリケーション、又は関連して開かれている該ファイルに貼り付け、貼り替えすることを特徴とする電子付箋の貼り付けシステム。
【請求項2】
取得された該識別情報と、予め前記付箋データ管理部に保存された該識別情報との一致を検出する手段とを有し、
該一致検出手段の結果に従って、ウィンドウがアクティブ時には、電子付箋を表示画面に表示し、該ウィンドウが非アクティブの時には、該電子付箋を非表示とすることで、任意のアプリケーション又は関連する該ファイルと電子付箋の表示を連動させ、
該ウィンドウが閉じられた時に、前記識別情報取得部によって閉じられた該ウィンドウのウィンドウハンドルを取得し、該ウィンドウハンドルと一致するウィンドウハンドルを保持する電子付箋を閉じる手段を有し、任意のアプリケーション又は関連する該ファイルと電子付箋の表示を連動させることを特徴とする請求項1の電子付箋の貼り付けシステム。
【請求項3】
ブラウザのアドレスが変更された時に、前記識別情報取得部によって該アドレスと一致するアドレスを保持している電子付箋を表示し、該アドレスの不一致にて非表示にし、任意のブラウザ、又は関連するブラウザのページと電子付箋を連動させことを特徴とする請求項1又は2の電子付箋の貼り付けシステム。
【請求項4】
エクスプローラのアドレスが変更された時に、前記識別情報取得部によって該アドレスと一致するアドレスを保持している電子付箋を表示し、該アドレスの不一致にて非表示し、任意のエクスプローラ、又は関連するエクスプローラのページと電子付箋を連動させることを特徴とする請求項1又は2の電子付箋の貼り付けシステム。
【請求項5】
起動中のアプリケーション又は該アプリケーションによって開かれているファイルに電子付箋を貼り付ける電子付箋の貼り付け方法であって、
システムフックdllを使用し、起動中の該アプリケーションのウィンドウメッセージを受け取り時に、該アプリケーションのウィンドウメッセージ、ウィンドウハンドル、コマンドラインを取得するステップと、
取得された該コマンドラインを解析し、前記アプリケーションの絶対パス、又は前記ファイルの絶対パスを取得して識別情報と定義を得てコマンドを解析するステップと、
取得された該識別情報を基に、電子付箋を貼り付けられる前記アプリケーション、又は前記ファイルの対象リストを作成するステップと、
作成された該リストから任意のアプリケーション、又は関連するファイルを選択することによって、該アプリケーション又は該ファイルの識別情報を保持した電子付箋を作成し保存するステップとを有し、
電子付箋が保持している識別情報をもとに、識別情報を取得した任意のアプリケーション、又は関連して開かれている該ファイルに電子付箋を貼り付け、貼り替えすることを特徴とする電子付箋の貼り付け方法。
【請求項6】
取得された該識別情報と、予め前記付箋データ管理部に保存された該識別情報との一致を検出するステップと、
該ウィンドウが閉じられた時に、閉じられた該ウィンドウのウィンドウハンドルを取得し、該ウィンドウハンドルと一致するウィンドウハンドルを保持する電子付箋を閉じるステップを有し、
該一致検出の結果に従って、ウィンドウがアクティブ時には、電子付箋を表示画面に表示し、該ウィンドウが非アクティブの時には、該電子付箋を非表示とし、
任意のアプリケーション又は関連する該ファイルと電子付箋の表示を連動させることを特徴とする請求項5の電子付箋の貼り付け方法。
【請求項7】
ブラウザのアドレスが変更された時に、前記識別情報取得部によって該アドレスと一致するアドレスを保持している電子付箋を表示し、該アドレスの不一致にて非表示にし、任意のブラウザ、又は関連するブラウザのページと電子付箋を連動させことを特徴とする請求項5又は6の電子付箋の貼り付け方法。
【請求項8】
エクスプローラのアドレスが変更された時に、前記識別情報取得部によって該アドレスと一致するアドレスを保持している電子付箋を表示し、該アドレスの不一致にて非表示し、任意のエクスプローラ、又は関連するエクスプローラのページと電子付箋を連動させることを特徴とする請求項5又は6の電子付箋の貼り付け方法。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
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【図15】
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【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【公開番号】特開2010−66868(P2010−66868A)
【公開日】平成22年3月25日(2010.3.25)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−230735(P2008−230735)
【出願日】平成20年9月9日(2008.9.9)
【出願人】(000233295)日立情報通信エンジニアリング株式会社 (195)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成22年3月25日(2010.3.25)
【国際特許分類】
【出願日】平成20年9月9日(2008.9.9)
【出願人】(000233295)日立情報通信エンジニアリング株式会社 (195)
【Fターム(参考)】
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