説明

電子取引のゲームコントローラ装置を管理するシステム

一実施例によれば、電子取引システムが提供される。複数のコントローラ信号関係が格納され、各コントローラ信号関係は、1つ以上のゲームコントローラ信号と取引プラットフォームを介した金融商品の電子取引に関連する取引システムコマンドとを関連付ける。ゲームコントローラにより生成された1つ以上のゲームコントローラ信号が受信され、複数のコントローラ信号関係のうち少なくとも1つは、1つ以上の受信したゲームコントローラ信号に少なくとも基づいて変更される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この出願は、2004年1月15日に出願され、現在継続中の“System and Method for Using a Game Controller Device for Electronic Trading”という題の米国出願第10/759,693号の部分継続出願である。
【0002】
本発明は、概して電子取引に関し、特に電子取引のゲームコントローラ装置を管理するするシステムに関する。
【背景技術】
【0003】
近年、電子取引システムは、取引アイテムに幅広い支持を得ている。例えば、金融商品(株、債権、通貨、先物取引、又は他の適切な金融商品等)の取引を容易にする電子取引システムが作られている。このような電子取引システムは、通信ネットワーク(例えばインターネット又は仮想プライベートネットワーク等)により取引プラットフォームに接続された複数のクライアント又は端末をしばしば有する。このような取引システムの各クライアント又は端末は、様々な入力装置(キーボード又はマウス等)を有することがある。ある場合には、ユーザは、電子取引システムで使用するために特に設計又は構成されたキーボードを使用することがある。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明によれば、電子取引にインタフェース装置を使用するシステム及び方法が提供される。
【課題を解決するための手段】
【0005】
一実施例によれば、電子取引システムが提供される。システムは、複数のコントローラ信号関係を規定する関連マッピングモジュールを有するインタフェースアプリケーションを有する。各コントローラ信号関係は、ゲームコントローラ信号と、金融商品の電子取引に関連する取引システムコマンドとを関連付ける。インタフェースアプリケーションは、特定のゲームコントローラ信号を受信し、マッピングモジュールを使用して特定のゲームコントローラ信号に関連する取引システムコマンドを決定し、取引システムコマンドが実行されるように決定された取引システムコマンドを通信するように動作可能である。
【発明の効果】
【0006】
本発明の様々な実施例は、多数の利点を享受し得る。1つ以上の実施例は、以下に説明する利点のうち一部又は全部から利益を享受してもよく、利益を享受しなくてもよい。
【0007】
本発明の1つの利点は、ゲームコントローラ(ゲームパッド又はジョイスティック等)が、取引システムを介して電子取引可能な商品又は他のアイテムを取引するために使用されてもよい点にある。このことにより、他の入力装置(キーボード又はマウス等)と比べて優れた速度及び精度でユーザが様々な取引機能を実行することが可能になり得る。更に、あるユーザは、キーボード又はマウスを使用することより、ゲームコントローラを使用することに慣れていることがある。
【0008】
本発明の他の利点は、ユーザ端末が様々な形式及び/又はモデルのゲームコントローラのゲームコントローラ構成を格納してもよく、それにより、異なる形式及び/又はモデルのゲームコントローラが特定のユーザ端末と交換可能に使用されてもよいという点にある。更に、ゲームコントローラは、ユーザが望むようにゲームコントローラを構成してもよいように、構成可能でもよい。従って、ゲームコントローラはユーザ用にパーソナル化されてもよく、このことは、ユーザが取引機能(例えば金融商品の売買等)を実行できる速度及び精度を更に増加し得る。
【0009】
他の利点は、ある実施例で、システムは、ゲームコントローラ信号と取引システムコマンドとの間の一式の格納された関係に基づいて、ゲームコントローラから受信した誤ったゲームコントローラ信号を特定してもよい点にある。このような誤った信号は、ゲームコントローラの操作(1つ以上のボタンの押下及び/又は特定の方向への1つ以上のジョイスティック若しくは方向パッドの移動等)により生成され、取引システムコマンドに対応しない信号、又は特定の取引状況で無効な取引システムコマンドに対応する信号を有してもよい。誤ったゲームコントローラ信号が特定されると、システムは、ゲームコントローラ信号と取引システムコマンドとの間の1つ以上の格納された関係を変更し、これにより、効果的にゲームコントローラの特定の側面を再調整してもよい。ある実施例では、誤ったゲームコントローラ信号が特定されると、システムは、特定の取引システムコマンドを選択することを意図しているか否かをユーザに問い合わせてもよい。問い合わせはまた、ゲームコントローラ信号と取引システムコマンドとの間の1つ以上の格納された関係の提案の変更を有してもよい。問い合わせへのユーザの応答に基づいて、システムは、ゲームコントローラ信号と取引システムコマンドとの間の1つ以上の格納された関係の提案の変更を実施してもよい。従って、システムは、ユーザの動作を監視し、ユーザからの誤った入力を検出し、ゲームコントローラの再調整を提案して実施してもよい。
【0010】
他の利点は、以下の図面、説明及び特許請求の範囲から当業者に容易に明らかになる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
本発明の完全な理解と更なる特徴及び利点とのため、添付図面と共に以下の説明を参照する。
【0012】
本発明の例示的な実施例及びその利点は、図1〜5の図面を参照することにより最も良く理解される。図面において、同様の数字は同様の部分を示す。
【0013】
概してゲームコントローラ装置(ゲームパッド又はジョイスティック等)は、例えば金融商品の売買のために発注するように、電子取引システムとインタフェースするために使用される。様々な形式及び/又はモデルのゲームコントローラの構成は、異なる形式及び/又はモデルのゲームコントローラがユーザ端末で交換可能に使用されてもよいように格納されて管理されてもよい。更に、ゲームコントローラは、ユーザが望むようにゲームコントローラを構成してもよいように、構成可能でもよい。
【0014】
図1は、ユーザが本発明の実施例によるゲームコントローラ装置を使用して取引活動に関与し得る例示的な取引システム10を示している。図示のように、取引システム10は、通信ネットワーク16により取引プラットフォーム14に結合された複数のユーザ端末12を有する。ユーザ端末12は、取引プラットフォーム14を介して取引活動に関与するためのアクセスをユーザ22に提供する。ユーザ22は、個人、個人のグループ又は会社のように、取引システム10を介して取引活動に関与する何らかのエンティティである。
【0015】
取引プラットフォーム14は、金融商品(例えば、株若しくは他の持分証券、債権、投資信託、オプション、先物取引、デリバティブ、通貨、又はユーザ22間でのその他の適切な商品、品物若しくはサービス等)の電子取引を容易にする取引アーキテクチャである。取引プラットフォーム14は、取引システム10のユーザ22の間の取引を管理することを目的とする何らかの人、ビジネス又はエンティティのためのコンピュータ、サーバ、管理センタ、単一のワークステーション、又は本社でもよい。従って、取引プラットフォーム14は、取引環境を管理又は運営する運営機関又は管理エンティティの運営及び機能を実現するために使用又は実施され得る如何なる適切なハードウェア、ソフトウェア、人材、装置、構成要素、要素、又はオブジェクトを有してもよい。
【0016】
取引プラットフォーム14は、ユーザ22から取引注文を受信し、ユーザ22間での金融トランザクションが実行され得るように、これらの取引注文を管理及び処理するように動作可能でもよい。取引プラットフォーム14は、このようなトランザクションが実行されることを可能にする何らかの適切な要素への市場取引所又は他の適切なカップリングへのリンク又は接続を有してもよい。
【0017】
通信ネットワーク16は、取引プラットフォーム14とユーザ端末30との間でデータ又は情報を交換するように動作可能な通信可能プラットフォームである。本発明の特定の実施例では、通信ネットワーク16はインターネットアーキテクチャを表し、許可された交換取引所に配信されるように取引を電子的に実行し、又はトランザクションを開始する機能をユーザ22に提供する。他の実施例では、通信システム14は、取引プラットフォーム14とユーザ端末30との間の通信インタフェース又は交換を提供する何らかのパケットデータネットワーク(PDN)でもよい。代替として、通信ネットワーク16は、何らかのローカルエリアネットワーク(LAN)、メトロポリタンエリアネットワーク(MAN)、広域ネットワーク(WAN)、無線ローカルエリアネットワーク(WLAN)、仮想プライベートネットワーク(VPN)、イントラネット、又はネットワーク環境での通信を容易にする他の適切なアーキテクチャ若しくはシステムでもよい。
【0018】
ユーザ端末12は、ユーザ22が取引プラットフォーム14を介して取引活動に関与することを可能にするコンピュータシステム及び適切なソフトウェアを有してもよい。この文献で使用される“コンピュータ”という用語は、入力を受け付け、所定の規則に従って入力を処理し、出力を作るように動作可能な何らかの適切な装置(例えば、パーソナルコンピュータ、ワークステーション、ネットワークコンピュータ、無線データポート、無線電話、携帯情報端末、これらの装置若しくは他の装置内の1つ以上のプラットフォーム、又は他の適切な処理装置)を示す。
【0019】
図1に示すように、ユーザ端末12は、端末主部30と、ディスプレイ装置32と、ゲームコントローラ入力装置34とを有してもよい。ユーザ端末12はまた、キーパッド38及びマウス40のような1つ以上の更なる入力装置36を有してもよい。ディスプレイ装置32は、ユーザ22に情報を表示する如何なる適切な装置(例えば、ノートブック内部のディスプレイ、CRTモニタ、又はテレビ等)でもよい。
【0020】
端末主部30は、処理ユニット46と、以下に説明するインタフェースアプリケーション50を格納するメモリユニット48とを有する。処理ユニット46は、取引システム10に関連するデータを処理してもよく、取引システム10に関連するデータは、インタフェースアプリケーション50に関連する実行コード命令を有してもよい。メモリユニット46は、データ処理ユニット46に結合されてもよく、1つ以上のデータベース及び他の適切なメモリ装置(1つ以上のランダムアクセスメモリ(RAM)、読み取り専用メモリ(ROM)、ダイナミック・ランダムアクセスメモリ(DRAM)、高速周期RAM(FCRAM)、スタティックRAM(SRAM)、フィールド・プログラマブル・ゲート・アレイ(FPGA)、消去可能プログラム可能読み取り専用メモリ(EPROM)、電子消去可能プログラム可能読み取り専用メモリ(EEPROM)、マイクロコントローラ、又はマイクロプロセッサ等)を有してもよい。
【0021】
端末主部30はまた、1つ以上の入力ポート54を有し、各入力ポートは、ゲームコントローラ入力装置34、1つ以上の更なる入力装置36及び/又は他の周辺装置をインタフェースアプリケーション50に結合するためのインタフェースを提供する。入力ポート54は、様々な形式のインタフェース(例えば、USB型ポート(例えばUSBタイプI又はタイプIIポート等)、キーボードポート、マウスポート、シリアルポート、パラレルポート、又はBluetooth(TM)若しくはFireWire(TM)ポート等)を有してもよい。図1に示す例示的な実施例では、端末主部30は、マウス40用のマウスポート56と、キーボード38用のキーボードポート58と、シリアルポート60と、USB型ポート62とを有する。この実施例では、ゲームコントローラ装置34は、ゲームコントローラ装置34により提供されるケーブル及び/又はプラグの形式に応じて、シリアルポート60又はUSB型ポート62に結合されてもよい。
【0022】
更に、キーボード38は、他の入力装置がキーボード38に接続されることを可能にする1つ以上の入力ポート64を有してもよい。キーボード38により提供される入力ポート64に結合された入力装置により生成された信号は、キーボード38及びキーボード38が結合されているキーボードポート58を経由する。図1に示す実施例では、キーボード38は、電子取引アプリケーション用に設計されたカスタマイズキーボード38であり、シリアルポート68とUSB型ポート70とを有する。ある実施例では、特定のゲームコントローラ装置34は、端末主部30の入力ポート54又はキーボード38の入力ポート66に直接結合可能でもよい。次に、端末主部30の入力ポート54又はキーボード38の入力ポート66は、端末主部30のキーボードポート58に接続される。図1に示す実施例では、ゲームコントローラ装置34は、キーボード38のUSB型ポート70に接続され得る又は端末主部30のUSB型ポート62に直接接続され得るUSBケーブル72を有する(点線74で示す)。代替として、ゲームコントローラ装置34は、無線通信を介して少なくとも部分的にインタフェースアプリケーション50と通信してもよい。例えば、図1に示すように、ゲームコントローラ装置34は、端末主部30に関連する無線トランシーバ78と無線で通信し得る無線トランシーバ76を有してもよい。このような無線通信は、如何なる適切な無線通信プロトコルを利用してもよい。特定の実施例では、無線トランシーバ76と無線トランシーバ78との間の通信は、1つ以上の安全な無線通信プロトコル又はWLANプロトコル(例えば、WEP(Wired Equivalent Privacy)プロトコル、IEEE802.11iプロトコルに関連するRSN(Robust Security Network)、AES(Advanced Encryption Standard)、TKIP(Temporal Key Integrity Protocol)、EAPoL(Extensible Authentication Protocol over LAN)アルゴリズム若しくはプロトコル(例えば、EAP-TTLS、PEAP又はCISCOのLEAP若しくはEAP-FASTプロトコル等)、WPA(WiFi Protected Access)プロトコル、又はWPA2(WiFi Protected Access Version 2)プロトコルの一部又は全部等)に従って通信される。
【0023】
ゲームコントローラ入力装置34は、ビデオ又はコンピュータゲームと接続して使用される様々な入力装置のうち如何なるものでもよい(例えば、ハンドヘルド型ビデオゲームコントローラ、ジョイスティック又はゲームパッド等)。何らかのゲームコントローラ装置34は、複数のボタンと、1つ以上のジョイスティック又は方向パッド(D-pad)とを有する。ユーザ22によるこのようなボタン、ジョイスティック及び/又はD-padの押下又は操作は、ゲームコントローラ信号を生成する。ゲームコントローラ信号は、以下に説明するように取引システム10の機能に関するコマンドを生成するために、インタフェースアプリケーション50により受信されて解釈されてもよい。同様に、キーボード38及びマウス40は、それぞれキーボード信号及びマウス信号を生成してもよい。キーボード信号及びマウス信号は、取引システム10の機能に関するコマンドを生成するために、インタフェースアプリケーション50により受信されて解釈されてもよい。
【0024】
インタフェースアプリケーション50は、ユーザ22が様々な入力装置34とディスプレイ装置32とを用いて取引プラットフォーム14と通信することを可能にするインタフェースを提供する1つ以上のアプリケーション及びモジュールを有する。例えば、このようなアプリケーション及びモジュールは、ディスプレイ装置32の動的表示に変化をもたらし、取引プラットフォーム14へのメッセージを生成して送信するために、ディスプレイ装置32に情報の表示を生成し、入力装置34からのコマンドを受信して解釈すると共に、ディスプレイ装置32の動的表示に変化をもたらし、及び/又は入力装置34へのメッセージを生成して送信するために、取引プラットフォーム14からのメッセージを受信して解釈するグラフィック・ユーザ・インタフェース(GUI)アプリケーションを有してもよい。インタフェースアプリケーション50は、インタフェースアプリケーション50を参照してここで説明する様々な機能を少なくとも提供する如何なる適切なソフトウェア又はコード命令を有してもよい。
【0025】
図1に示す実施例では、インタフェースアプリケーション50は、マッピングモジュール80と、構成モジュール81とを有する。マッピングモジュール80は、取引システム10に関する様々なコマンドで様々な入力装置34から受信した信号をマッピングする様々な関係を規定する。マッピングモジュール80は、コントローラ信号関係82と、キーボード信号関係84と、マウス信号関係86とを有する。各コントローラ信号関係82は、ゲームコントローラ装置34により生成されたゲームコントローラ信号と、取引システム10に関連する取引システムコマンドとを関連付ける。各取引システムコマンドは、ディスプレイ装置32に表示された現在画面を変更又は操作する制御命令(例えばディスプレイ32でカーソルを移動する命令等)でもよく、及び/又は取引プラットフォーム14に対して通信し得る取引命令(例えば、購入、販売の命令、又は価格の増加等)でもよい。
【0026】
マッピングモジュール80は、様々な形式又はモデルのゲームコントローラ装置34と様々なユーザ22とについて、このようなコントローラ信号関係82のセットを有してもよい。従って、1つより多くの形式又はモデルのゲームコントローラ装置34が特定のユーザ端末30で使用される場合、それぞれの形式又はモデルのゲームコントローラ装置34に特有のコントローラ信号関係82が、マッピングモジュール80に格納されて、マッピングモジュール80から取り出されてもよい。更に、1人より多くのユーザ22が特定のユーザ端末30を使用する場合、それぞれのこのようなユーザに特有のコントローラ信号関係82が、マッピングモジュール80に格納されて、マッピングモジュール80から取り出されてもよい。それぞれの形式又はモデルのゲームコントローラ装置34及び/又はそれぞれのユーザ22のコントローラ信号関係82は、各ユーザ22が望みの構成を生成し得るように、構成可能又は再構成可能でもよい。更に、それぞれの形式又はモデルのゲームコントローラ装置34は、マッピングモジュール80により管理されるコントローラ信号関係82の初期設定構成を有してもよい。例示的な実施例では、ゲームコントローラ信号は、MICROSOFT DirectXTMプロトコルに従って通信されてもよい。このような実施例では、マッピングモジュール80は、取引プラットフォーム14に通信されて理解され得る取引システムコマンドに、受信したDirectXTMゲームコントローラ信号をマッピングするアルゴリズム又は他のソフトウェア機能を有してもよい。
【0027】
コントローラ信号関係82と同様に、各キーボード信号関係84は、キーボード38により生成されたキーボード信号と、取引システム10に関連する取引システムコマンドとを関連付ける。同様に、各マウス信号関係86は、マウス40により生成されたマウス信号と、取引システム10に関連する取引システムコマンドとを関連付ける。
【0028】
マッピングモジュール80はまた、取引プラットフォーム14により生成された信号とコントローラフィードバックコマンドとをそれぞれ関連付ける1つ以上のセットのフィードバック信号関係88を有してもよい。コントローラフィードバックコマンドは、ゲームコントローラ装置34のユーザ22にフィードバックを提供するためにゲームコントローラ装置34により使用され得るコマンドである。例えば、コントローラフィードバックコマンドは、ゲームコントローラ装置34をゴトゴト(振動)させる又は点灯させるコマンドを有してもよい。一実施例では、特定のゲームコントローラ装置34のフィードバック信号関係88は、取引プラットフォーム14により生成された“実行済取引”信号と、ゲームコントローラ装置34の“ゴトゴト”コマンドとの間の関係を有する。このように、取引プラットフォーム14がユーザ22に関与する取引を実行すると、取引プラットフォーム14は、インタフェースアプリケーション50への“実行済取引”信号を生成して通信する。インタフェースアプリケーション50は、信号を“ゴトゴト”コマンドに変換し、“ゴトゴト”コマンドをゲームコントローラ装置34に通信し、これにより、ゲームコントローラ装置34を振動させる。
【0029】
構成モジュール81は、ユーザ22が様々なコントローラ信号関係82を構成(又は生成)及び/又は再構成することを可能にするために、マッピングモジュール80と共同する。ある実施例では、構成モジュール81は、ユーザ22が未構成のゲームコントローラ装置34に関連する一式のコントローラ信号関係82を構成又は生成することを可能にすると共に、前に構成されたゲームコントローラ装置34に関連する一式のコントローラ信号関係82を再構成することを可能にするコントローラ構成GUIをディスプレイ装置32で提供する。特定の実施例では、ゲームコントローラ装置34に関連するコントローラ信号関係82は、何回でも再構成されてもよい。
【0030】
マッピングモジュール80及び構成モジュール81は、インタフェースアプリケーション50に関連するソフトウェア又はコード命令の全部又は一部を有してもよい。マッピングモジュール80及び構成モジュール81はまた、部分的又は完全に統合されてもよい。更に、複数のインスタンスのマッピングモジュール80及び/又は構成モジュール81がアプリケーション50により提供されてもよい。
【0031】
図2は、取引システム10で使用される例示的なゲームコントローラ装置34を示している。ゲームコントローラ装置34は、D-padと、一対のジョイスティック(ジョイスティックA及びジョイスティックB)と、9個のボタン(ボタンA〜ボタンJ)とを有するゲームパッドである。図3は、本発明の一実施例に従って図2に示すゲームコントローラ装置用に例示的な初期設定のコントローラ信号関係82を指定したテーブル90を示している。図3に示すように、各コントローラ信号関係82は、1つ以上のゲームパッドコントロールの操作により作られる信号と、取引システムコマンドとの間の関係である。この特定の実施例では、ゲームコントローラ装置34の前面92にある一対のボタン(ボタン“G”及び“H”)は、それぞれコマンド“購入”及び“販売”に対応する。従って、ユーザ22は、人差し指を使用して迅速且つ容易に“購入”及び“販売”コマンドを入力し得る。
【0032】
図4は、図2に示し、本発明の実施例に従って前記のように構成されたゲームコントローラ装置34を使用して、取引プラットフォーム14を介してユーザ22が電子取引に関与する例示的な方法を示している。この実施例では、ゲームコントローラ装置34は、ユーザ端末12でキーボード38により提供されたシリアルポート68に接続され、次にシリアルポート68がユーザ端末12の端末主部30のキーボードポート58に接続される。このように、ゲームコントローラ装置34により生成されたゲームコントローラ信号は、キーボード38を介してアプリケーション50に中継される。
【0033】
ステップ100において、インタフェースアプリケーション50のマッピングモジュール80は、取引システム内での取引活動に関連するコマンドで入力信号をマッピングする様々なセットのコントローラ信号関係82と、キーボード関係84と、マウス関係86とを管理する。コントローラ信号関係82は、図3に示す関係のセットを有し、これはゲームコントローラ装置34の形式及びモデルに特有である。ステップ102において、ゲームコントローラ装置34のための適切なセットのコントローラ信号関係82がマッピングモジュール80から特定される。これは、如何なる適切なステップ又は処理を有してもよい。例えば、インタフェースアプリケーション50は、ゲームコントローラ装置34から受信した信号又はメッセージ(例えば制御メッセージ等)に基づいて、ゲームコントローラ装置34の形式及び/又はモデルを自動的に特定してもよい。他の例として、ユーザ22は、異なるゲームコントローラ装置の形式及び/又はモデルのリストから適切な形式及び/又はモデルを選択すること等により、インタフェースアプリケーション50によりユーザ22に表示されたGUIを使用して、ゲームコントローラ装置34の形式及び/又はモデルを特定してもよい。更に、ユーザ22がゲームコントローラ装置34のコントローラ信号関係82を前に再構成している場合には、インタフェースアプリケーション50は、ユーザ22及びゲームコントローラ装置34に適切なコントローラ信号関係82を特定してもよい。例えば、インタフェースアプリケーション50は、(例えばユーザ22により入力されたユーザID等から)ユーザ22を特定し、ユーザ22に関連してマッピングモジュール80に格納されているコントローラ信号関係82の1つ以上のセットの表示リストをユーザ22に提示してもよい。ユーザ22は、リストから望みのセットのコントローラ信号関係82を選択してもよい。
【0034】
ステップ104において、ユーザ22は、D-pad若しくはジョイスティックを移動することにより、及び/又はゲームコントローラ装置34の1つ以上のボタンを押下することにより、ゲームコントローラ信号を起動する。ステップ106において、ゲームコントローラ信号は、シリアルポート68、キーボード38及びキーボードポート58を介して、ゲームコントローラ装置34からアプリケーション50に通信される。ステップ108において、インタフェースアプリケーション50は、ステップ102で特定された適切なコントローラ信号関係82を使用して、受信したゲームコントローラ信号に関連する取引システムコマンドを決定し、それに従って動作する。ステップ110において、インタフェースアプリケーション50は、決定された取引システムコマンドがディスプレイ装置32に表示されている現在のディスプレイを変更又は操作する制御命令であるか、取引プラットフォーム14に通信される取引命令であるかを決定する。取引システムコマンドが制御命令である場合、ステップ112においてインタフェースアプリケーション50は制御命令を生成し、現在のディスプレイを適切に変化又は操作することを生じる。例えば、ゲームコントローラ信号が、ユーザ22ジョイスティックAを移動することにより生成された場合(図3に示す“カーソルの移動”コマンドに関連する)、インタフェースアプリケーション50は、画面でカーソルを移動させる。
【0035】
代替として、取引システムコマンドが取引命令である場合、ステップ114において、インタフェースアプリケーション50は、適切な取引命令を生成して取引プラットフォーム14に通信する。ステップ116において、受信した取引命令に応じて、適切な動作が取引プラットフォーム14により行われる。例えば、ゲームコントローラ信号が、ユーザ22がボタン7及びボタン6を押下することにより生成された場合(図3に示す“入札”コマンドに関連する)、ステップ114において、インタフェースアプリケーション50は、ユーザ22用に特定の入札を行う命令を生成して取引プラットフォーム14に通信し、ステップ116において、取引プラットフォーム14は命令を受信し、取引プラットフォーム14で入札を行う。ユーザ22が取引プラットフォーム14との取引活動に関与するために、ゲームコントローラ装置34を使用してインタフェースアプリケーション50と相互作用し続けると、ステップ104〜116は繰り返される。
【0036】
ステップ118において、取引プラットフォーム14は、ユーザ22により行われた購入注文と、取引システム10の他のユーザ22により行われた販売注文との間の取引を実行する。ステップ120において、取引プラットフォーム14は、購入注文がユーザ22について実行されたことを示す信号を生成し、インタフェースアプリケーション50に通信する。ステップ122において、インタフェースアプリケーション50は、適切なフィードバック信号関係88を使用して、受信した信号が“ゴトゴト”コントローラフィードバックコマンドに関連することを決定する。ステップ124において、インタフェースアプリケーション50は、“ゴトゴト”コマンドをゲームコントローラ装置34に通信し、ゲームコントローラ装置34をゴトゴト又は振動させる。
【0037】
図5は、本発明の一実施例によるゲームコントローラ装置34に関連するコントローラ信号関係82を構成及び再構成する例示的な方法を示している。ステップ150において、インタフェースアプリケーションは、端末主部30に接続されたゲームコントローラ装置34が構成されていないことを特定する。ステップ152において、構成モジュール81は、ユーザ22が未構成のゲームコントローラ装置34に対して一式のコントローラ信号関係82を構成又は生成することを可能にするコントローラ構成GUIをディスプレイ装置32で提供する。ステップ154において、ユーザ22は、ゲームコントローラ装置34又は他の入力装置36(キーボード38又はマウス40等)を使用して選択を行うこと等により、コントローラ構成GUIを介して構成モジュール81に構成命令を生成して通信する。ステップ156において、構成モジュール81は、コントローラ信号関係82を生成する。コントローラ信号関係82は、マッピングモジュール80によりゲームコントローラ装置34及び/又はユーザ22に関連して格納される。ステップ158において、ユーザ22は、構成されたゲームコントローラ装置34を使用して、取引プラットフォーム14を介して取引に関与する。
【0038】
その後、ユーザ22は、ゲームコントローラ装置34のコントローラ信号関係82のうち1つ以上を再構成しようとする。ステップ160において、ユーザ22は、ゲームコントローラ装置34のコントローラ信号関係82を再構成する要求を提示する。ステップ162において、構成モジュール81は、ユーザ22がゲームコントローラ装置34の既存のセットのコントローラ信号関係82を再構成することを可能にするコントローラ再構成GUIをディスプレイ装置32で提供する。コントローラ再構成GUIは、ステップ152を参照して前述したコントローラ構成GUIと類似していてもよく、同一でもよい。ステップ164において、ユーザ22は、ゲームコントローラ装置34又は他の入力装置36(キーボード38又はマウス40等)を使用して選択を行うこと等により、コントローラ再構成GUIを介して構成モジュール81に再構成命令を生成して通信する。ステップ166において、構成モジュール81は、1つ以上のコントローラ信号関係82を再構成又は変更し、この変更はマッピングモジュール80により格納される。ステップ168において、ユーザ22は、再構成されたゲームコントローラ装置34を使用して、取引プラットフォーム14を介して取引に関与する。
【0039】
本発明の範囲を逸脱することなく、変更、追加又は削除がこの方法に行われてもよい。更に、本発明の範囲を逸脱することなく、ステップは、如何なる適切な順序で実行されてもよい。
【0040】
[誤ったゲームコントローラ入力の検出]
ある実施例では、インタフェースアプリケーション50は、ゲームコントローラ装置34から受信した誤ったゲームコントローラ信号を特定及び/又は管理することができる。
一般的に、インタフェースアプリケーション50は、ゲームコントローラ装置34により生成されたゲームコントローラ信号と取引システム10に関連する取引システムコマンドとの間の一式の格納されたコントローラ信号関係82に基づいて、誤って受信したゲームコントローラ信号を特定してもよい。前述のように、ゲームコントローラ信号は、ゲームコントローラ装置34の操作(例えば、1つ以上のボタンの押下及び/又は特定の方向への1つ以上のジョイスティック若しくはD-padの移動等)により生成されてもよい。インタフェースアプリケーション50により特定され得る誤った信号は、例えば、(1)一式のコントローラ信号関係82に格納された取引システムコマンドに対応しないゲームコントローラ信号と、(2) (コントローラ信号関係82に基づいて)特定の取引状況で無効な取引システムコマンドに対応するゲームコントローラ信号と、(3)元のゲームコントローラ信号(又は元のゲームコントローラ信号に関連する取引システムコマンド)をキャンセル又は取り消すためにゲームコントローラから受信した1つ以上の次のゲームコントローラ信号が続くゲームコントローラ信号を有してもよい。例えば、インタフェースアプリケーション50が、ユーザが同時にボタン“B”を押下してジョイスティック“A”を左上位置に移動することにより生成されたゲームコントローラ信号を、ゲームコントローラ装置34から受信することを仮定する。インタフェースアプリケーション50は、ゲームコントローラ信号のこの組み合わせがマッピングモジュールにより維持される一式のコントローラ信号関係82に格納された取引システムコマンドに対応せず、このため、受信したゲームコントローラ信号が誤っていることを決定してもよい。他の例として、インタフェースアプリケーション50は、特定のコントローラ信号関係82に基づいて、ゲームコントローラ信号のこの組み合わせが特定の現在の取引状況で無効な取引システムコマンドに対応し、このため、受信したゲームコントローラ信号が無効であることを決定してもよい。例えば、受信したゲームコントローラ信号は、ユーザの取引活動の現在の状態で無効又は不適切になり得る“購入”コマンドに対応してもよい。更に他の例として、インタフェースアプリケーション50は、1つ以上のコントローラ信号関係82に基づいて元のゲームコントローラ信号をキャンセル又は取り消すコマンドに対応する1つ以上の次のゲームコントローラ信号を、ゲームコントローラ装置34から受信してもよい。従って、インタフェースアプリケーション50は、元のゲームコントローラ信号が誤っていたことを決定してもよい。
【0041】
1つ以上の誤ったゲームコントローラ信号が特定された後に、構成モジュール81は、1つ以上の格納されたゲームコントローラ信号82を変更し、これにより、効果的にゲームコントローラの特定の側面を再調整してもよい。ある実施例では、1つ以上の誤ったゲームコントローラ信号が特定されると、構成モジュール81は、(例えばディスプレイ装置32等を介して)ゲームコントローラ装置34のユーザ22にメッセージを生成及び/又は通信してもよい。このようなメッセージは、(1)誤った信号が受信されたこと、(2)誤った信号に関するユーザの意図に関してユーザ22に問い合わせること、及び/又は(3)1つ以上のゲームコントローラ関係82の変更を提案することを示してもよい。
【0042】
特定の実施例では、インタフェースアプリケーション50は、受信した誤ったゲームコントローラ信号と一式のゲームコントローラ関係82とに基づいて、ユーザ22が選択することを意図し得る1つ以上の特定の取引システムコマンドを決定してもよい。例えば、ボタン“B”を押下してジョイスティック“A”を右上位置に移動することにより生成されたゲームコントローラ信号が受信されて誤っていると決定されたことについて再び仮定すると、インタフェースアプリケーション50は、ユーザ22が(a)ボタン“B”を押下してジョイスティック“A”を上位置に移動することに対応する“5単位の注文の増加”の取引システムコマンド、又は(b)ボタン“B”を押下してジョイスティック“A”を左方向位置に移動することに対応する“1クレジット(tick)の入札価格の減少”の取引システムコマンドを選択することを意図し得ることを決定してもよい。インタフェースアプリケーション50は、このような潜在的に意図する取引システムコマンドを決定するための如何なる適切なアルゴリズム又は方法を利用してもよい。例えば、アプリケーション50は、決定を行うために、特定のユーザに関連する前の取引履歴を処理してもよい。更に、インタフェースアプリケーション50は、この決定を行うために、現在の取引に関連する他のパラメータを使用してもよい。
【0043】
このように特定された潜在的に意図する取引システムコマンドは、ユーザ22に通信されるメッセージに記載されてもよい。例えば、メッセージは、特定された潜在的に意図する取引システムコマンドを記載し、ユーザ22がこのようなコマンドのうち1つを選択することを意図したか否かをユーザ22に問い合わせてもよい。更に、特定された取引システムコマンド毎に、メッセージは、その特定された取引システムコマンドとユーザ22から受信したゲームコントローラ信号とをマッピングする対応するゲームコントローラ関係82の変更を提案してもよい。このように、前述の例を続けて、ユーザ22に通信されるメッセージは、ゲームコントローラ関係82への以下の提案の変更を有してもよい。
(a)ボタン“B”を押下してジョイスティック“A”を右上位置に移動することにより生成された信号を、“5単位の注文の増加”の取引システムコマンドにマッピングすること(現在では、前述のようにボタン“B”を押下してジョイスティック“A”を上位置に移動することにマッピングされている)、及び
(b)ボタン“B”を押下してジョイスティック“A”を右上位置に移動することにより生成された信号を、“1クレジットの入札価格の減少”の取引システムコマンドにマッピングすること(現在では、前述のようにボタン“B”を押下してジョイスティック“A”を左方向位置に移動することにマッピングされている)。
【0044】
ユーザ22が提案のマッピング変更の1つを選択することにより、(ゲームコントローラ装置34等を介して)メッセージに応答すると、構成モジュール81は、関係するゲームコントローラ関係82に対して提案の変更を実施してもよい。このように、インタフェースアプリケーション50は、ユーザの動作を監視し、ユーザからの誤った入力を検出し、ユーザのゲームコントローラ装置34の再調整を提案及び実施してもよい。
【0045】
インタフェースアプリケーション50は、1つ以上のゲームコントローラ装置34から受信したゲームコントローラ信号を1つ以上の信号ログ180に格納してもよい。ある実施例では、インタフェースアプリケーション50は、関連の信号ログ180に格納されたゲームコントローラ信号に基づいて、ゲームコントローラ装置34から受信した誤ったゲームコントローラ信号を特定する。更に、構成モジュール81は、1つ以上の信号ログ180の分析に基づいて、1つ以上のコントローラ信号関係82を変更し、又は1つ以上のコントローラ信号関係82の変更を提案してもよい。例えば、構成モジュール81は、特定の数又は頻度の誤った信号が信号ログ180で特定された場合に、特定のコントローラ信号関係82の変更又は変更の提案を行ってもよい。ある実施例では、特定の誤った信号がゲームコントローラ装置34から複数回又は所定の数値閾値以上の頻度で受信されたことを、インタフェースアプリケーション50が信号ログ180に基づいて決定した場合に、インタフェースアプリケーション50の構成モジュール81は、1つ以上の特定のコントローラ信号関係82の提案の変更を示すメッセージをゲームコントローラ装置34のユーザ22に通信してもよい。
【0046】
例えば、特定の取引コマンドを実施しようとするときに、閾値回数(例えば10回)又は閾値頻度(例えば1時間に2回)より多くユーザがジョイスティックを真下位置ではなく誤って右下位置に移動したことを、信号ログ180に格納されたゲームコントローラ信号が示す場合、構成モジュール81は、ジョイスティックの(真下位置ではなく)右下位置と特定の取引コマンドとを対応付けるために、特定のコントローラ信号関係82の提案の変更を示すメッセージを、ゲームコントローラ信装置34のユーザ22に通信してもよい。例えば、このようなメッセージは、ディスプレイ装置32を介してユーザ22に通信されてもよい。ユーザ22が特定のコントローラ信号関係82の提案の変更の承諾を示すメッセージへの応答を通信すると、構成モジュール81は、特定のコントローラ信号関係82の変更を実施してもよい。
【0047】
図6は、本発明の一実施例に従って誤ったゲームコントローラ信号を検出し、ゲームコントローラ装置34に関連するコントローラ信号関係82を再構成する例示的な方法を示している。ステップ200において、インタフェースアプリケーション50は、例えば、1つ以上のボタンを押下することにより、及び/又は1つ以上の特定の方向にジョイスティック若しくはD-padを移動すること等により、ユーザ22により操作されているゲームコントローラ装置34により生成された1つ以上のゲームコントローラ信号を受信する。ステップ202において、インタフェースアプリケーション50は、ゲームコントローラ信装置34に関連する信号ログ180に受信したゲームコントローラ信号を格納してもよい。ステップ204において、インタフェースアプリケーション50は、ゲームコントローラ装置34により生成されたゲームコントローラ信号と取引システム10に関連する取引システムコマンドとの間の一式の格納されたコントローラ信号関係82に基づいて、ステップ200において受信した1つ以上のゲームコントローラ信号が誤っているか否かを決定する。前述のように、このような誤った信号は、例えば、(1)一式のコントローラ信号関係82に格納された取引システムコマンドに対応しないゲームコントローラ信号と、(2) (コントローラ信号関係82に基づいて)特定の取引状況で無効な取引システムコマンドに対応するゲームコントローラ信号と、(3)元のゲームコントローラ信号(又は元のゲームコントローラ信号に関連する取引システムコマンド)をキャンセル又は取り消すための次のゲームコントローラ信号が続くゲームコントローラ信号を有してもよい。
【0048】
ステップ204において受信したゲームコントローラ信号が誤っていないと決定されると、ステップ206において、このように受信したゲームコントローラ信号に関連する取引システムコマンドは、インタフェースアプリケーション50により決定され、取引プラットフォーム14に通信されてもよい。この方法はステップ200に戻り、ゲームコントローラ装置34から更なるゲームコントローラ信号を受信してもよい。代替として、受信したゲームコントローラ信号が誤っていると決定されると、この方法はステップ208に進み、前述のように、インタフェースアプリケーション50は、信号ログ180に基づいて、特定の誤ったゲームコントローラ信号が所定の閾値回数又は所定の閾値頻度でゲームコントローラ装置34から受信されたか否かを更に決定してもよい。特定の誤ったゲームコントローラ信号が所定の閾値回数又は所定の閾値頻度で受信されていない場合、この方法はステップ200に戻り、ゲームコントローラ装置34から更なるゲームコントローラ信号を受信してもよい。しかし、特定の誤ったゲームコントローラ信号が所定の閾値回数又は所定の閾値頻度で受信された場合、ステップ210において、構成モジュール81は、1つ以上の特定のコントローラ信号関係82の提案の変更を示すメッセージを(例えばディスプレイ装置32を介して)ゲームコントローラ装置のユーザ22に通信してもよい。
【0049】
ステップ212において、インタフェースアプリケーション50は、ゲームコントローラ装置34のユーザ22からメッセージへの応答を受信する。応答が特定のコントローラ信号関係82の提案の変更の承諾を示す場合、ステップ214において、構成モジュール81は、特定のコントローラ信号関係82の変更を実施してもよい。この方法はステップ200に戻り、ゲームコントローラ装置34から更なるゲームコントローラ信号を受信してもよい。応答が特定のコントローラ信号関係82の提案の修正の拒否を示す場合、ステップ216に示すように、構成モジュール81は変更を実施しなくてもよく、この方法はステップ200に戻り、ゲームコントローラ装置34から更なるゲームコントローラ信号を受信してもよい。
【0050】
[初期設定の管理]
ある実施例では、インタフェースアプリケーション50は、ゲームコントローラ装置34の構成の初期設定を管理することができ、ゲームコントローラ関係82の初期設定を管理することを含んでもよい。何らかの適切な統計モデル又は分析を使用して、インタフェースアプリケーション50は、1つ以上の信号ログ180に格納された1つ以上の特定の受信したゲームコントローラ信号のインスタンスの数及び/又は頻度を決定してもよい。このように決定された1つ以上の特定の受信したゲームコントローラ信号のインスタンスの数及び/又は頻度に基づいて、構成モジュール81は、ユーザ22の取引活動にゲームコントローラ装置34の構成を調整すること等のように、1つ以上の特定のコントローラ信号関係82の変更又は変更の提案を行ってもよい。特定の実施例では、1つ以上の特定の受信したゲームコントローラ信号のインスタンスの数及び/又は頻度が所定の閾値を超過する場合に、構成モジュール81は、1つ以上の特定のコントローラ信号関係82の変更を提案するメッセージをユーザ22に通信してもよい。
【0051】
例えば、ボタンAのそれぞれの押下が1単位(例えば1株)だけ入札注文の入札サイズを増やすことを仮定する。このように、特定のコントローラ信号関係82は、1単位だけ入札注文の入札サイズを増やす取引コマンドと、ボタンAを押下することにより生成されたゲームコントローラ信号とを対応付ける。更に、特定のユーザ22が、しばしば5の繰り返しの倍数でボタンAを押下することにより、5単位(例えば、5株、10株、15株等)の倍数のサイズで入札注文を提示することを仮定する。5単位の倍数のサイズで入札注文を提示するゲームコントローラ信号を受信するインスタンスの数及び/又は頻度に基づいて、構成モジュール81は、ボタンAのそれぞれの押下が5単位だけ入札注文の入札サイズを増やすように、特定のコントローラ信号関係82を変更することを提案するメッセージをユーザ22に通信してもよい。ユーザ22が特定のコントローラ信号関係82の提案の変更を承諾すると、構成モジュール81は変更を実施してもよい。これは単なる例であり、構成モジュール81は、決定された1つ以上の特定の受信したゲームコントローラ信号のインスタンスの数及び/又は頻度に基づいて、いずれか1つ以上のコントローラ信号関係82の変更又は変更の提案を行ってもよいことがわかる。
【0052】
図7は、本発明の一実施例に従って特定の受信したゲームコントローラ信号の頻度を決定し、ゲームコントローラ装置34に関連するコントローラ信号関係を再構成する例示的な方法を示している。ステップ250において、インタフェースアプリケーション50は、例えば、1つ以上のボタンを押下することにより、及び/又は1つ以上の特定の方向にジョイスティック若しくはD-padを移動すること等により、ユーザ22により操作されているゲームコントローラ装置34により生成された1つ以上のゲームコントローラ信号を受信する。ステップ252において、インタフェースアプリケーション50は、ゲームコントローラ信装置34に関連する信号ログ180に受信したゲームコントローラ信号を格納してもよい。ステップ254において、インタフェースアプリケーション50は、信号ログ180に格納された1つ以上の特定の受信したゲームコントローラ信号のインスタンスの数及び/又は頻度が所定の閾値に合致又は超過するか否かを決定する。例えば、インタフェースアプリケーション50は、ユーザ22が長い間に及び/又は特定の取引状況で特定の取引システムコマンドを提示した頻度を決定してもよく、このような頻度が所定の閾値頻度を超過するか否かを決定してもよい。例えば、インタフェースアプリケーション50は、ユーザ22が他のサイズの取引注文を提示することに対して10株の倍数で取引注文を提示する信号を入力する頻度を決定し、決定された頻度がこのような信号に予め決められた閾値頻度を超過するか否かを決定してもよい。
【0053】
決定された1つ以上の特定の受信したゲームコントローラ信号のインスタンスの数及び/又は頻度が所定の閾値に合致又は超過しない場合、この方法はステップ250に戻り、ゲームコントローラ信号を受信し続けてもよい。しかし、決定された1つ以上の特定の受信したゲームコントローラ信号のインスタンスの数及び/又は頻度が所定の閾値に合致又は超過する場合、ステップ256に示すように、構成モジュール81は、1つ以上の特定のコントローラ信号関係82の変更を提案するメッセージをユーザ22に通信してもよい。ステップ258において、メッセージへの応答は、ゲームコントローラ装置34のユーザ22から受信される。応答が特定のコントローラ信号関係82の提案の変更の承諾を示す場合、ステップ260において、構成モジュール81は、特定のコントローラ信号関係82の変更を実施してもよい。この方法はステップ250に戻り、ゲームコントローラ装置34から更なるゲームコントローラ信号を受信してもよい。応答が特定のコントローラ信号関係82の提案の修正の拒否を示す場合、ステップ262に示すように、構成モジュール81は変更を実施しなくてもよく、この方法はステップ200に戻り、ゲームコントローラ装置34から更なるゲームコントローラ信号を受信してもよい。
【0054】
[セキュリティ機能]
取引システム10は、ゲームコントローラ装置34及び/又は取引プラットフォーム14へのアクセスを管理する1つ以上の様々なセキュリティ機能を有してもよい。例えば、特定の実施例では、図2に示すように、ゲームコントローラ装置34は、ゲームコントローラ装置34が許可されたユーザ22のみにより使用され得るように、ユーザの指紋又は拇印の画像95を取得するように動作可能な指紋読取装置94を有する。ユーザ22は、指紋読取装置94に対して指又は親指を置いてもよい。指紋読取装置94は、指紋又は拇印の画像95を取得(例えば走査)してもよい。指紋画像95は、ゲームコントローラ装置34及び/又はインタフェースアプリケーション50により格納されてもよい。ゲームコントローラ装置34を使用して取引セッションを開始するために、ユーザ22は、指紋読取装置94を使用して指紋を走査することを求められてもよい。ユーザ22の指紋画像が許可されたユーザ22の格納された指紋画像95に合致する場合、ユーザ22は、ゲームコントローラ装置34を使用し始めてもよい。例えば、ゲームコントローラ装置34は、未使用の場合にロックされ続けてもよく、指紋読取装置94が許可された指紋を読み取ったときにロック解除されてもよい。代替として、ユーザ22の指紋画像が許可されたユーザ22の格納された指紋画像95と合致しない場合、ユーザ22は、少なくとも取引プラットフォーム14にアクセスするためにゲームコントローラ装置34を使用することを妨げられてもよい。例えば、ゲームコントローラ装置34は、指紋読取装置94が許可されていない指紋を読み取ったときにロックされ続けてもよい。
【0055】
指紋読取装置94は、例えば光学式走査装置又はキャパシタンス走査装置のように、指紋又は拇印の画像(又は他のデータ)を取得するように動作可能な如何なる適切な装置を有してもよい。指紋画像95は、ゲームコントローラ装置34内又はメモリ48の近くのような如何なる適切な位置に格納されてもよい。更に、(例えば、ユーザ22が許可されているか否かを決定するために)新しく受信した指紋画像と許可されたユーザ22の格納された指紋画像95とを比較することを含み、指紋画像95を分析するソフトウェアは、ゲームコントローラ装置34内又はメモリ48の近くに関連付けられてもよく及び/又は格納されてもよい。例えば、図1に示す実施例では、このような機能は、インタフェースアプリケーション50により提供される。
【0056】
更に、図2に示す実施例では、ゲームコントローラ装置34は、アクセス許可インジケータ96とアクセス拒否インジケータ98とを有してもよい。アクセス許可インジケータ96は、いつ許可された指紋画像が指紋読取装置94により取得されたかを示してもよい(従って、前述のように、ゲームコントローラ装置34がユーザ22により使用されることを許可する)。また、アクセス拒否インジケータ98は、いつ許可されていない指紋画像が指紋読取装置94により取得されたかを示してもよい(従って、前述のように、ゲームコントローラ装置34がユーザ22により使用されることを妨げる)。アクセス許可インジケータ96及びアクセス拒否インジケータ98は、ユーザ22にデータを通信する如何なる適切な装置(例えば、光、ベル、ブザー等)を有してもよい。
【0057】
ある実施例では、取引システム10は、ゲームコントローラ装置34及び/又は取引プラットフォーム14へのアクセスを規制するために、設定可能なセキュリティコードを利用する。例えば、ユーザ22は、ゲームコントローラ装置34の様々な機能を操作することにより生成された一連の1つ以上のゲームコントローラ信号を含み、ユーザ選択のセキュリティコードを入力してもよい。ユーザ選択のセキュリティコードは、例えばゲームコントローラ装置34又はインタフェースアプリケーション50等により格納されてもよい。ユーザ22は、(ゲームコントローラ装置34を使用して)格納されたセキュリティコードを入力し、新しい取引セッションを始めることを求められてもよい。
【0058】
ある実施例では、ゲームコントローラ装置34は、取引セッションの終了時、未使用の所定の期間の後等に、自動的にロックしてもよい。他の実施例では、ユーザ22は、ゲームコントローラ装置34をロックする第1のロックセキュリティコードと、ゲームコントローラ装置34をロック解除する第2のロック解除セキュリティコードとを選択してもよい。ユーザ22は、必要に応じてゲームコントローラ装置34をロック及びロック解除するために、ロック及びロック解除セキュリティコードを使用してもよい。ユーザ選択のロック及びロック解除セキュリティコードは、同じコードでもよく、異なるコードでもよい。例えば、ユーザ22が以下の一連の動作:ボタンAの押下、ボタンFの押下、ボタンEの押下、ジョイスティックAの右への移動を提示することにより、ロックセキュリティコードを選択することを仮定する。更に、ユーザが同じ又は異なる一連の動作を有するロック解除コードを選択することを仮定する。このように、如何なる一連の動作も、使用されるゲームコントローラ装置をロック及び/又はロック解除する役割を果たす。
【0059】
ゲームコントローラ装置34はまた、特定の数の誤った入力又は特定の数の同時の入力を受信したことに応じて、ゲームコントローラ装置34を自動的にロックする自動ロック機能を有してもよい。例えば、所定数(以上)の誤った入力が連続して受信された場合(ユーザ22が特定の数の連続する不適切なコマンドを提示する場合等)、ゲームコントローラ装置34は自分をロックしてもよい。他の例として、所定数(以上)の入力が連続して受信された場合(ゲームコントローラ装置34を偶然に落とした場合又は拾った場合等)、ゲームコントローラ装置34は自分をロックしてもよい。このような特徴は、ゲームコントローラ装置34により通信される意図しない又は不適切なゲームコントローラ信号の数を低減し得る。
【0060】
本発明の実施例及びその利点について詳細に説明したが、当業者は、特許請求の範囲に記載の本発明の要旨及び範囲を逸脱することなく、様々な変更、追加及び削除を行ってもよい。
【図面の簡単な説明】
【0061】
【図1】本発明の実施例に従ってゲームコントローラを使用してユーザが取引活動に関与し得る例示的な取引システム
【図2】図1に示す取引システムで使用される例示的なコントローラ装置
【図3】本発明の一実施例に従って図2に示すゲームコントローラ装置用に例示的な初期設定のコントローラ信号関係を指定したテーブル
【図4】図2に示し、図3に従って構成されたゲームコントローラ装置を使用して、取引プラットフォームを介してユーザが電子取引に関与する例示的な方法
【図5】本発明の一実施例によるゲームコントローラ装置に関連するコントローラ信号関係を構成及び再構成する例示的な方法
【図6】本発明の一実施例に従って誤ったゲームコントローラ信号を検出し、ゲームコントローラ装置に関連するコントローラ信号関係を再構成する例示的な方法
【図7】本発明の一実施例に従って特定の受信したゲームコントローラ信号の数又は頻度を決定し、ゲームコントローラ装置に関連するコントローラ信号関係を再構成する例示的な方法

【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数のコントローラ信号関係を規定するマッピングモジュールを有するインタフェースアプリケーションであり、各コントローラ信号関係は、複数のゲームコントローラ信号のうち1つ以上と、金融商品の電子取引に関連する複数の取引システムコマンドのうち1つとを関連付けるインタフェースアプリケーションを有し、
前記インタフェースアプリケーションは、ゲームコントローラにより生成された1つ以上ゲームコントローラ信号を受信し、前記1つ以上の受信したゲームコントローラ信号に基づいて前記複数のコントローラ信号関係のうち少なくとも1つを変更するように動作可能である電子取引システム。
【請求項2】
前記インタフェースアプリケーションは、
前記コントローラ信号関係に基づいて、前記1つ以上の特定の受信したゲームコントローラ信号が前記複数の取引システムコマンドに対応しないことを決定し、
前記1つ以上の特定の受信したゲームコントローラ信号が前記複数の取引システムコマンドに対応しないという決定に少なくとも基づいて、前記複数のコントローラ信号関係のうち少なくとも1つを変更するように更に動作可能である、請求項1に記載のシステム。
【請求項3】
前記ゲームコントローラにより生成された前記1つ以上の受信したゲームコントローラ信号のログを格納するように動作可能な記憶モジュールを更に有し、
前記インタフェースアプリケーションは、受信したゲームコントローラ信号の前記ログに少なくとも基づいて、1つ以上の特定の受信したゲームコントローラ信号が誤っていることを決定し、前記1つ以上の特定の誤ったゲームコントローラ信号に基づいて少なくとも1つのコントローラ信号関係を変更するように動作可能である、請求項1に記載のシステム。
【請求項4】
前記1つ以上の特定の誤ったゲームコントローラ信号に基づいて少なくとも1つのコントローラ信号関係を変更することは、
前記1つ以上の特定の誤ったゲームコントローラ信号に少なくとも基づいて、特定のコントローラ信号関係の提案の変更を示すメッセージを通信し、
前記メッセージへの応答を受信し、前記応答は、前記特定のコントローラ信号関係の前記提案の変更の承諾を示し、
前記受信した応答に基づいて、前記特定のコントローラ信号関係の前記提案の変更を実施することを有する、請求項3に記載のシステム。
【請求項5】
受信したゲームコントローラ信号の前記ログに少なくとも基づいて、1つ以上の特定の受信したゲームコントローラ信号が誤っていることを決定することは、
前記コントローラ信号関係に基づいて前記1つ以上の特定の受信したゲームコントローラ信号に関連する特定の取引システムコマンドを決定し、
前記特定の取引システムコマンドが前記1つ以上の特定のゲームコントローラ信号が受信された取引活動の特定の状態で無効なコマンドであることを決定することを有する、請求項3に記載のシステム。
【請求項6】
受信したゲームコントローラ信号の前記ログに少なくとも基づいて、1つ以上の特定の受信したゲームコントローラ信号が誤っていることを決定することは、
前記コントローラ信号関係に基づいて前記1つ以上の特定の受信したゲームコントローラ信号に関連する特定の取引システムコマンドを決定し、
前記決定された特定の取引システムコマンドをキャンセルするコマンドを前記ゲームコントローラから受信し、
前記決定された特定の取引システムコマンドをキャンセルする前記受信したコマンドに基づいて、前記1つ以上の特定の受信したゲームコントローラ信号が誤っていることを決定することを有する、請求項3に記載のシステム。
【請求項7】
前記ゲームコントローラにより生成された前記1つ以上の受信したゲームコントローラ信号のログを格納するように動作可能な記憶モジュールを更に有し、
前記インタフェースアプリケーションは、
受信したゲームコントローラ信号の前記ログに少なくとも基づいて、1つ以上の特定の受信したゲームコントローラ信号が誤っていることを決定し、
誤って受信したゲームコントローラ信号の数が所定の数値閾値以上であることが決定された場合に、前記1つ以上の特定の誤ったゲームコントローラ信号に基づいて少なくとも1つのゲームコントローラ信号関係を変更するように動作可能である、請求項1に記載のシステム。
【請求項8】
前記ゲームコントローラにより生成された前記1つ以上の受信したゲームコントローラ信号のログを格納するように動作可能な記憶モジュールを更に有し、
前記インタフェースアプリケーションは、
受信したゲームコントローラ信号の前記ログに少なくとも基づいて、1つ以上の特定の受信したゲームコントローラ信号が誤っていることを決定し、
誤って受信したゲームコントローラ信号の数が所定の数値閾値以上であることが決定された場合に、特定のコントローラ信号関係の提案の変更を示すメッセージを通信し、
前記メッセージへの応答を受信し、前記応答は、前記特定のコントローラ信号関係の前記提案の変更の承諾を示し、
前記受信した応答に基づいて、前記特定のコントローラ信号関係の前記提案の変更を実施させるように動作可能である、請求項1に記載のシステム。
【請求項9】
前記1つ以上の受信したゲームコントローラ信号に少なくとも基づいて前記複数のコントローラ信号関係のうち少なくとも1つを変更することは、
前記1つ以上の受信したゲームコントローラ信号に少なくとも基づいて、特定のコントローラ信号関係の提案の変更を示すメッセージを通信し、
前記メッセージへの応答を受信し、前記応答は、前記特定のコントローラ信号関係の前記提案の変更の承諾を示し、
前記受信した応答に基づいて、前記特定のコントローラ信号関係の前記提案の変更を実施することを有する、請求項1に記載のシステム。
【請求項10】
前記1つ以上の受信したゲームコントローラ信号に少なくとも基づいて前記複数のコントローラ信号関係のうち少なくとも1つを変更することは、前記ゲームコントローラを再調整することを有する、請求項1に記載のシステム。
【請求項11】
前記ゲームコントローラを再調整することは、ジョイスティック又は方向パッドを少なくとも部分的に再調整することを有する、請求項10に記載のシステム。
【請求項12】
前記複数のコントローラ信号関係は、第1の入力で制御される前記ゲームコントローラのジョイスティック又は方向パッドに関連する第1の特定のゲームコントローラ信号を含み、1つ以上のゲームコントローラ信号と特定の取引システムコマンドとを関連付ける特定のコントローラ信号関係を有し、
前記ゲームコントローラから受信された前記1つ以上のゲームコントローラ信号は、第2の入力で制御される前記ゲームコントローラのジョイスティック又は方向パッドに応じて生成された第2の特定のゲームコントローラ信号を有し、
前記ゲームコントローラから受信された前記1つ以上のゲームコントローラ信号が、前記特定の取引システムコマンドを開始することを意図していたことを決定し、
第1の入力で制御される前記ゲームコントローラのジョイスティック又は方向パッドに関連する前記第1の特定のゲームコントローラ信号と、前記第2の入力で制御される前記ゲームコントローラのジョイスティック又は方向パッドに関連する前記第2の特定のゲームコントローラ信号とを交換するように、前記特定のコントローラ信号関係を変更する、請求項1に記載のシステム。
【請求項13】
前記インタフェースアプリケーションは、1つ以上の特定の受信したゲームコントローラ信号のインスタンスの頻度を決定するように動作可能であり、
ゲームコントローラにより生成された1つ以上のゲームコントローラ信号を受信することは、ゲームコントローラにより生成された1つ以上の前記ゲームコントローラ信号の1つ以上のインスタンスを受信することを有し、
前記1つ以上の受信したゲームコントローラ信号に少なくとも基づいて前記複数のコントローラ信号関係のうち少なくとも1つを変更することは、前記決定された1つ以上の特定の受信したゲームコントローラ信号のインスタンスの頻度に少なくとも基づいて前記複数のコントローラ信号関係のうち少なくとも1つを変更することを有する、請求項1に記載のシステム。
【請求項14】
各ゲームコントローラ信号は、ゲームコントローラの特定の操作に関連する、請求項13に記載のシステム。
【請求項15】
前記インタフェースアプリケーションは、
前記決定された1つ以上の特定の受信したゲームコントローラ信号のインスタンスの頻度に少なくとも基づいて、特定のコントローラ信号関係の提案の変更を示すメッセージを通信させ、
前記メッセージへの応答を受信し、前記応答は、前記特定のコントローラ信号関係の前記提案の変更の承諾を示し、
前記受信した応答に基づいて、前記特定のコントローラ信号関係の前記提案の変更を実施させる、請求項13に記載のシステム。
【請求項16】
前記インタフェースアプリケーションは、前記決定された特定の受信したゲームコントローラ信号のインスタンスの頻度が所定の閾値頻度を超過した場合に、前記特定の受信したゲームコントローラ信号に関連する特定のコントローラ信号関係を変更するように動作可能である、請求項13に記載のシステム。
【請求項17】
前記1つ以上の特定の受信したゲームコントローラのインスタンスの頻度を決定することは、前記受信したコントローラ信号の統計分析を実行することを有する、請求項13に記載のシステム。
【請求項18】
前記1つ以上の特定の受信したゲームコントローラのインスタンスの頻度を決定することは、取引注文のサイズを選択することに関連する1つ以上の特定の受信したゲームコントローラ信号のインスタンスの頻度を決定することを有する、請求項13に記載のシステム。
【請求項19】
取引を管理するシステムであって、
プロセッサを有するコンピュータシステムと、
前記コンピュータシステムに結合されたコンピュータ可読媒体と
を有し、
前記コンピュータ可読媒体は、前記プロセッサにより実行されたときに、
複数のコントローラ信号関係を管理し、各コントローラ信号関係は、複数のゲームコントローラ信号のうち1つ以上と、金融商品の電子取引に関連する複数の取引システムコマンドのうち1つとを関連付け、
ゲームコントローラにより生成された1つ以上のゲームコントローラ信号を受信し、
前記1つ以上の受信したゲームコントローラ信号に少なくとも基づいて前記複数のコントローラ信号関係のうち少なくとも1つを変更するように動作可能であるプログラムを有するシステム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公表番号】特表2009−500071(P2009−500071A)
【公表日】平成21年1月8日(2009.1.8)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−519371(P2008−519371)
【出願日】平成18年6月19日(2006.6.19)
【国際出願番号】PCT/US2006/023801
【国際公開番号】WO2007/005260
【国際公開日】平成19年1月11日(2007.1.11)
【出願人】(508004546)イースピード,インコーポレイテッド (19)
【Fターム(参考)】