説明

電子商取引システム及びその方法

【課題】端末固有番号と、デジタルカメラ及び物品固有コードを用いた電子商取引システム及びその方法を提供する。
【解決手段】無線、赤外線、超音波などを含む無線伝送モジュールを用いて端末間、または端末とサーバ間において直接的にデータ伝送を行い、データの伝送に際し、端末またはサーバの固有コードデータを含む加工されたデータ形式に基づいてデータ要求の主体を把握し、これを電子商取引に用いる電子商取引システム及びその方法を提供する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、物品固有コードを用いた電子商取引システム及びその方法に係り、より詳しくは、無線伝送モジュールを有する端末間におけるデータの取得に際し、端末またはサーバの固有コードデータを含む加工されたデータ形式に基づいてデータ要求の主体を把握し、これを電子商取引に用いる電子商取引システム及び方法に関する。
また、本発明は、物品固有コードを用いた電子商取引システム及びその方法に係り、より詳しくは、会員が購買した物品に物品固有コードに関する情報が含まれているタグを付着し、購買者が端末固有番号または物品固有コードを用いて物品を購買する場合、その物品の販売による利得の一部を会員に分配可能にする電子商取引システム及び方法に関する。
【背景技術】
【0002】
近年のインターネットの普及には目を見張るものがあり、これに伴い、電子商取引が活発に行われている。従来の電子商取引においては、通常、販売者がインターネットを介して接続可能なサーバを備え、購買者がパソコンなどの端末を用いてサーバに接続した後、所定のカテゴリ別に分類されている物品を検索して購買しようとする物品を選択すると、注文を受付け、決済し、物品を配送するという過程により商取引が行われていた。
しかしながら、この電子商取引は、実物を直接的に見ない状態で購買せざるを得ず、購買欲が低減するだけではなく、実際に実物を見た後、これに類似の物品を見つけるために物品の検索にかなりの手間をかけなければならないという問題点があった。特に、一般の消費者は、衣類やアクセサリなどの場合には、実物を直接的に見ないで購買することを嫌がる傾向があり、その結果、この分野における電子商取引の不振を余儀なくされている。
このような欠点を解消するため、本発明者が2002年9月19日付で出願した発明(韓国特許出願番号第2002−57427号公報)では、物品に物品固有コードに関する情報が含まれているタグを付着し、購買者がこれを用いて簡単に同一物品を検索できるようにし、且つ、購買者が会員の物品に付着されているタグから物品固有コードを認識して物品を検索し、それを購買した場合、その会員に販売利得の一部を分配する電子商取引システム及び方法が提案されている。
【0003】
図1は、この種の従来の電子商取引システムの概略的な構成図であり、図2は、その方法を示すフローチャートである。
図1に示すように、この実施例における電子商取引システムは、電子商取引サーバ10と、データベース15と、購買者20が電子商取引サーバ10と接続するために用いるパソコン22または携帯用通信端末24と、物品に付着され、物品固有コードに関する情報を含むタグ50と、タグ50に含まれている物品固有コードを読み込むためのコードリーダ40と、会員の顔画像を撮影するためのデジタルカメラ60と、電子商取引サーバ10と連携されている納品業者70、宅配業者72及び金融機関74と、を備える。
会員は、パソコン30を用いて電子商取引サーバ10に接続した後、物品を検索して購買する。電子商取引サーバ10は、会員が物品を購買すると、該当物品に対する物品固有コードを生成して納品業者に注文情報と共に通報する。これにより、納品業者は、物品固有コードに関する情報が含まれているラベル52または集積回路チップ54などのタグ50を該当物品に付着または内蔵して物品を製造し、宅配業者を通じて会員に配送する。このとき、電子商取引サーバ10は、物品固有コードと、該当物品に関する情報及び会員の情報をデータベース15に保存する。データベース15には、会員の情報に対し、該当会員が購買した多数の物品が保存・登録されており、購買者は、ある会員に対して登録されている物品を一括検索することもできる。電子商取引サーバ10は、購買者により注文及び決済が行われると、その決済金額の一部を最初の購買者としての会員に分配する。
【0004】
上記の発明において、最初の購買者としての会員は、自分がウォーキング・マーケティング手段として活用されると共に、自分の情報を公開する代価として他人の決済金額の一部を分配される。
しかしながら、前記発明は、物品のタグに含まれている物品固有コード(数字、ラベル、集積回路チップ)及びその物品を購買した者に関する情報が常時電子商取引サーバを介して送信されるようになっている。すなわち、購買者は、会員から直接的に物品及び会員の情報を伝送されるのではなく、その物品のタグに含まれている情報をコードリーダを介して認識した後、サーバを介して前記会員の情報を伝送されるのである。
この場合、購買者は、会員が購入した物品のタグを認識することに加え、電子商取引サーバに接続するという二重の不便さを甘受せねばならないという問題点がある。しかも、購買者(第2の会員)が、会員が購入した物品を単に検索するだけを希望し、その物品の購入を希望しない場合にも、電子商取引サーバに接続する必要があるという不都合があり、この不都合は、さらに他の購買者(第3の会員)にも連鎖的に波及される。
このため、全ての会員若しくは購買者が電子商取引サーバから物品固有コード及びその他の情報を受信する上述の発明とは異なり、最初及び最後の購買者だけは電子商取引サーバに接続するとしても、中間段階のユーザは、電子商取引サーバに接続せずともその物品に関する情報を受信する必要がある。また、このとき、物品の検索だけを行うが、物品の購買はしない者がいる場合には、以降のユーザには購買の申請を禁じたり、あるいは、以前の非購買者には決済金額を分配しない必要がある。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、前記従来の技術の不都合を解消すると共に、複数の会員のうち最初の購買者と最後の購買者を除く中間段階の会員が、電子商取引サーバに接続せずとも物品に関する情報及び以前の購買者の情報を検索することができる、電子商取引システム及び方法を提供することにある。
すなわち、本発明は、既存の無線通信網を用いることなく、RF、赤外線、超音波を含む無線伝送モジュールを有する無線端末間、または無線端末とサーバとの間において直接的にデータ伝送を行い、データの伝送に際し、無線端末またはサーバの固有コードデータを含む加工されたデータ形式に基づいてデータ要求の主体を把握し、これを電子商取引などに用いることのできる無線端末間のデータ送受信方法を提供することにある。
本発明の他の目的は、物品や自分の情報を他の購買者に送信した会員がその物品を検索するだけで注文はしない場合には、その新しい購買者に対して同一物品の注文を禁じたり、あるいは、注文は可能にするものの、前記会員に決済金額を分配しないようにすることにある。
本発明のさらに他の目的は、電子商取引サーバの主体にとっては、物品に対するマーケティング・コストを節減することができ、物品購買者としての会員にとっては、広告モデルとしての自分の情報を共有する代価として利得を取ることができ、さらには、物品に関する情報を入手したい新しい購買者にとっては、実際の物品が使われる状況を確認してから簡単に注文することができ、広告モデルとしての会員の購買性向に応じて、物品を手軽に購入するための情報を得ることができる電子商取引システム及び方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記諸目的を達成するために、本発明に係る電子商取引システムは、1)第一に、複数の端末が端末固有番号を内蔵しており、端末固有番号を通じて複数の端末の内部に保存されている情報を伝送可能にする要素と、2)第二に、既に物品を購買している自分または他の会員の容貌などを撮影した写真を用いて、その物品とのコーディネートを可能にする要素と、3)第三に、物品固有コードを通じて会員が購買した物品に関する情報を伝送可能にする要素と、を有する。
無線端末には、赤外線送受信装置またはRFID送受信装置が設けられ、他の無線端末との近距離通信を可能にする。
すなわち、本発明に係る電子商取引システムは、会員から情報を収集して前記物品を検索・注文し、前記会員に決済金額の一部を分配する電子商取引システムにおいて、所定の物品に付着されて前記物品を示す物品固有コードに関する情報を含んでいるタグと、前記タグから前記タグに含まれている物品固有コードを読み込むコードリーダと;端末固有番号と、前記コードリーダにより読み込まれた前記物品固有コード及び前記物品に関する情報、前記物品を購買した会員の情報、前記会員が購買して登録した他の物品に関する情報が記憶されている記憶装置と;前記記憶装置に記憶されている前記端末固有番号を含む情報を他の端末(検索時)に直接的に伝送可能な送受信装置と;を備え、電子商取引サーバ(注文時)に有線又は無線ネットワークを介して接続可能な複数の有線又は無線端末と;前記端末固有番号、前記物品固有コード、前記物品に関する情報、前記物品を購買した会員の情報及び前記会員が購買して登録した他の物品に関する情報が保存されているデータベースと;新しい購買者(第2の会員)の購買決定によって、前記有線又は無線端末から注文情報が入力され、前記端末固有番号と前記物品固有コードを含む注文情報を納品業者の端末に送出して注文過程を処理し、前記購買者に関する情報が入力されて前記購買者が購買した物品に関する情報及び前記購買者が購買した物品に与えられている物品固有コードを前記購買者の情報と共に前記データベースに保存して登録し、金融機関の端末と連携して決済過程を処理し、決済が完了すると、決済金額の一部を前記会員に寄与分に比例して分配する電子商取引サーバと;を含み、前記複数の有線又は無線端末のうち前記新しい購買者(第2の会員)の第2の端末は、前記送受信装置を介して前記会員の第1の端末内の記憶装置に保存されている端末固有番号を含む前記情報を検索し、前記情報を前記第2の端末内の記憶装置に保存した後、前記電子商取引サーバに前記情報を伝送すると共に、前記物品を注文可能であり、前記第2の端末は、前記第1の端末の電源が切れている場合にも、前記第1の端末の送受信装置の電源(スタンバイ状態)を入れて前記第1の端末内の情報を受信可能であり、前記第1の端末は、前記第2の端末の電源が切れている場合にも、前記第2の端末の送受信装置の電源を入れて前記第2の端末内の情報を受信可能であることを特徴とする。
【0007】
また、前記複数の端末はデジタルカメラをさらに含み、前記会員の容貌を撮影して前記会員が使用している前記物品のコーディネート情報を入力可能であることを特徴とする。これにより、第2の会員は、第1の会員のコーディネートを個別的に検索する必要がなく、直ちにデジタルカメラを介して入力されたコーディ情報を活用することができる。
第2の会員が物品を購入して着用している第1の会員の様子を見て満足する場合、1)第1の会員が端末を有している場合には、無線端末の赤外線またはRFID送信機を介して、第1の会員の端末のオン/オフとは無関係に、第1の会員の端末固有番号及び物品に関する情報を受信可能であり、2)第1の会員が端末を有していない場合に備え、第2の会員の端末のデジタルカメラを介して第1の会員の画像を入力し、第2の会員の端末リーダを介して第1の会員の物品のタグを読み込むことにより、物品固有番号及び物品情報が入力される。
第2の会員は、第1の会員から第1の会員の端末固有コードを検索し、第1の会員のデジタルカメラによる撮影画像を検索し、第1の会員が購入した物品の物品固有コード(数字、バーコード、タグチップの固有コード)を受信可能である。第2の会員が注文または検索した後、その第2の会員の端末に第1の会員の情報として、第1の会員の端末固有番号、第1の会員のデジタルカメラの撮影画像、第1の会員が購入した物品の物品固有番号、第1の会員の物品データベース上で注文したものがある場合、注文したものに関する記録が保存される。結果的に、第2の会員の端末に保持される情報としては、1)第2の会員の端末固有番号、2)第2の会員の物品データベース(注文した物品、第2の会員が読み込んだ物品の物品固有コード、各物品の画像など)、3)第1の会員から受信した情報(第1の会員の端末固有番号、第1の会員の画像、物品固有コード、注文した物品の固有コード)が挙げられる。
【0008】
第3の会員が第2の会員の端末を介して受信する情報としては、第2の会員の情報、すなわち、1)第2の会員の端末固有番号、2)第2の会員の物品データベース(注文した物品、第2の会員が読み込んだ物品の物品固有コード、各物品の画像など)を検索可能であり、第1の会員の情報を保持するかどうかは選択的に決定可能である。もちろん、第3の会員の端末も、自分(第3の端末)の固有番号、第3の会員の物品の画像、第3の会員が購入した物品の物品固有番号を保持している。
タグチップ内に埋め込まれる物品固有コードとしては、例えば、次のテーブルに掲げるものが挙げられる。
【0009】
【表1】

これの物品固有コードは、製造時からタグチップ内に記録されていても、物品を購入後に第1の会員が自ら赤外線送受信装置またはRFID送受信装置などを介して記録しても良い。第1の会員による記録を可能にするためには、タグチップは、フラッシュメモリなどのEEPROM型メモリである必要がある。
また、前記電子商取引システムにおいて、前記第2の端末と前記第3の端末との間においては、記憶容量の限界を考慮し、前記第2の端末の情報のうち前記第2の端末のユーザが購買した物品の情報に限り、前記第3の端末に送信されることを特徴とする。
また、前記電子商取引システムにおいて、前記複数の有線又は無線端末のうち、さらに他の購買者(第3の会員)の第3の端末は、前記送受信装置を介して前記第2の会員の第2の端末から前記情報を検索し、前記記憶装置に保存した後に前記物品を注文可能であり、第2の会員の第2の端末からの情報に、前記第2の会員が前記物品を注文したという情報がない場合には、前記電子商取引サーバが、前記第2の会員には前記決済金額の一部を分配しないことを特徴とする。
【0010】
さらに、前記電子商取引システムにおいて、前記複数の有線又は無線端末のうち、さらに他の購買者(第3の会員)の第3の端末は、前記送受信装置を介して前記第2の会員の第2の端末から、前記端末固有番号を含む前記情報を検索し、前記記憶装置に保存した後に前記物品を注文可能であり、第2の会員の第2の端末からの情報に、前記第2の会員が前記物品を注文したという情報がない場合には、前記電子商取引サーバが前記第2の会員に分配する前記決済金額は、前記第1の会員に分配する前記決済金額よりも小額であることを特徴とする。
さらに、前記電子商取引システムにおいて、前記複数の有線又は無線端末のうち、さらに他の購買者(第3の会員)の第3の端末は、前記送受信装置を介して前記購買者(第2の会員)の第2の端末から、前記端末固有番号を含む前記情報を検索し、前記記憶装置に記憶可能であるが、前記第2の会員の第2の端末からの情報に、前記第2の会員が前記物品を注文したという情報がない場合には、前記第3の端末は、前記物品を注文不可であることを特徴とする。
前記タグは、物品固有コードであり、一連の数字及び/またはバーコードが表示されているラベルであっても良く、あるいは、物品固有コードが保存されている集積回路チップであっても良い。ラベルや集積回路チップは、物品の所定の位置に付着または内蔵される。
【0011】
このとき、前記物品固有コードが一連の数字である場合、前記購買者は、前記有線又は無線端末に前記数字を入力することにより物品を検索可能であり、前記数字に基づいて他の有線又は無線端末に直接的に伝送するか、あるいは、電子商取引サーバに伝送することができ、別途のコードリーダが不要になる。
さらに、前記物品固有コードがバーコードである場合、前記購買者は、バーコードリーダにより前記物品固有コードを読み込んだ後、これを前記有線又は無線端末に接続して、前記バーコードリーダにより認識した前記物品固有コードを他の有線又は無線端末に直接的に伝送するか、あるいは、前記電子商取引サーバに伝送することができる。
前記タグが、物品固有コードが保存されている集積回路チップである場合、前記購買者は、チップリーダにより前記物品固有コードを読み込んだ後、これを前記有線又は無線端末に接続して、前記チップリーダにより認識した前記物品固有コードを他の有線又は無線端末に直接的に伝送するか、あるいは、前記電子商取引サーバに伝送することができる。
ここで、前記有線又は無線端末は、インターネットを介して前記電子商取引サーバに接続されるパソコンであっても、無線通信網を介して前記電子商取引サーバに接続される携帯用通信端末であっても良い。
【0012】
このとき、前記コードリーダ(バーコードリーダ、チップリーダ)は、前記パソコンまたは携帯用通信端末に接続して併用しても良く、別途の使用により物品固有コードを読み込んで保存した後、前記パソコンまたは携帯用通信端末に接続して、保存されている物品固有コードを読み出して電子商取引サーバに伝送することにより、該当物品を検索することができる。
すなわち、例えば、第1の端末により特定の物品の注文が行われる場合、注文データはサーバに保存され、前記第1の端末またはサーバから生産業者への前記特定の物品の注文が行われる。このとき、生産業者は、サーバに保存されている注文データに基づいて特定の商品を製造し、製造された特定の商品に集積回路チップを取り付けて注文者としての第1の端末のユーザに宅配便により配送する。このとき、生産業者は、製造された特定の商品に関する物品関係のデータをサーバに伝送し、サーバは、物品関係のデータを保存する。
一方、物品を受領した第1の端末のユーザは、サーバに接続して配送された特定の商品に関する物品関係のデータを確認し、これをダウンロードして自分の第1の端末に保存する。次いで、特定の商品に取り付けられている集積回路チップと物品関係のデータを保存している第1の端末は、第2の端末または第3の端末により該当物品関係のデータを検索することができる。
【0013】
一方、本発明に係る電子商取引方法は、会員から情報を収集して前記物品を検索・注文し、前記会員に決済金額の一部を分配する電子商取引方法において、物品を最初に購買した第1の会員の情報及び端末固有番号と前記第1の会員が購買した他の物品に関する情報を保持している有線又は無線端末内の記憶装置に、コードリーダを介して前記物品に与えられている物品固有コード及び前記物品に関する情報を認識してさらに保存する第1の段階(最初の購買段階)と、前記第1の会員が購買した物品を検索及び/または購買しようとする新しい購買者(第2の会員)の第2の端末が送受信装置を介して前記第1の会員の第1の端末から、前記端末固有番号、前記物品固有コード、前記物品に関する情報、前記第1の会員の情報及び前記第1の会員が購買した他の物品に関する情報を受信されて前記記憶装置に保存し、及び/または、有線又は無線ネットワークを介して電子商取引サーバに接続して注文情報を送信する第2の段階(第2の会員の保存段階)と、前記第1または第2の会員が購買した物品を検索及び/または購買しようとするさらに他の購買者(第3の会員)の第3の端末が送受信装置を介して前記第2の会員の第2の端末から、前記端末固有番号、前記物品固有コード、前記物品に関する情報、前記第1及び第2の会員の情報及び前記第1及び第2の会員が購買した他の物品に関する情報を受信されて前記記憶装置に保存した後、有線又は無線ネットワークを介して電子商取引サーバに接続して注文情報を送信する第3の段階(第3の会員の保存及び注文段階)と、電子商取引サーバが前記第3の会員の第3の端末から前記注文情報を受信され、前記物品固有コードを含む前記注文情報を納品業者の端末に伝送して注文過程を処理し、前記端末固有番号を含む前記物品に関する情報と前記物品固有コード及び前記複数の会員の情報をデータベースに保存する第4の段階(注文処理段階)と、前記購買者が決済を完了すると、前記電子商取引サーバが決済金額の一部を前記複数の会員に寄与分に比例して配分する第5の段階(決済金額の分配段階)と、を含んでなることを特徴とする。
【0014】
一方、前記方法において、前記第3の会員の第3の端末は、前記送受信装置を介して前記購買者(第2の会員)の第2の端末から、前記情報を検索し、前記記憶装置に保存した後に前記物品を注文可能であるが、前記第5の段階において、前記データベースに前記第2の会員が前記物品を注文したという情報がない場合には、前記電子商取引サーバが、前記第2の会員には前記決済金額の一部を分配しないことを特徴とする。
一方、前記方法において、前記第3の会員の第3の端末は、前記送受信装置を介して前記購買者(第2の会員)の第2の端末から、前記情報を検索し、前記記憶装置に保存した後に前記物品を注文可能であるが、前記第5の段階において、前記データベースに前記第2の会員が前記物品を注文したという情報がない場合には、前記電子商取引サーバが前記第2の会員に分配する前記決済金額は、前記第1の会員に分配する前記決済金額よりも小額であることを特徴とする。
さらに一方、前記方法において、前記第3の会員の第3の端末は、前記送受信装置を介して前記購買者(第2の会員)の第2の端末から、前記情報を検索し、前記記憶装置に保存可能であるが、前記第3の段階において、前記データベースまたは前記第2の会員の第2の端末からの情報に、前記第2の会員が前記物品を注文したという情報がない場合には、前記第3の端末は前記物品を注文不可であることを特徴とする。
【発明の効果】
【0015】
本発明によれば、販売業者や製造業者でない場合にも、電子商取引会員は、自分が生きている広告モデルとなり、自分の情報を共有することにより、自分により広告された物品の販売に対して一定の収益を得ることができる。
また、購買者にとっては、実生活中に他人が直接的に着用している物品またはホームモールにアップロードした購買、非購買物品と着用不可な物品など(例えば、衣類、アクセサリ、貴重品など)に魅了されてその物品を購買しようとする場合と、その他人のファッションのマネをしようとする場合、他人の有線又は無線端末から容易に情報を入手して注文することができる。さらに、例えば、ファッションセンスの高い他人のマネをしようとする場合、購買者は、その他人の全ての衣類、アクセサリを購入するために時間を割ってオフライン上の商店に歩き回る必要がなく、他人のファッションを見て同じ材質、色相及びデザインなどを自分の好みに応じて変更して注文することができ、同じデザインのものを注文することもできる。有線又は無線端末を介して一括的に購買情報を得て注文することができる。
また、販売者にとっては、全ての会員及び購買者が広告者となるため、最低の広告費で最大の広告効果を導き出すことができる。特に、会員のうち情報だけを検索して該当物品を購買しない者には、販売収益を配分しないか、あるいは、小額だけを配分することができる。
【0016】
このように、本発明によれば、購買者が広告者でも、販売者でもあるため、販売された物品が単なる消費材で終わるのではなく、購買それ自体が購買者のホームモールにおける販売可能な物品となり、購買者が広告・販売して収益を創り出すという新しい概念により、購買者と販売者の両方が経済的な利得を享有することが可能になる。
態様
【発明を実施するための最良の形態】
【0017】
以下、添付した図面に基づき、本発明の実施例を説明する。
以下では、各会員と各会員の端末を同一視して説明する。例えば、第1の会員及び第1の会員の端末には両方とも201を付している。
図3は、本発明に係る電子商取引システムの概略的な構成図であり、図4は、本発明に係る電子商取引システム及び方法の概略的な構成ブロック図である。
図3に記載の電子商取引システムが図1に記載の従来の技術のそれと異なる点は、第1の会員の第1の端末201と、第2の会員の第2の端末202及び第3の会員の第3端末203の相互間において、有線又は無線ネットワークを介して物品の情報などを通信するのではなく、端末内の別途の送受信装置を介して直接的に通信を行うということである。
ここで、有線又は無線ネットワークとは、有線又は無線インターネット及び通常の電話線による通信を示す。これに対し、別途の送受信装置とは、赤外線(IR)通信装置またはRFID通信装置(無線周波数認識用の通信装置)などのように数メートル以内の近距離にある端末相互間において直接的に通信を行える装置を示す。
従来の技術においては、新しい購買者としての第2の会員202が実生活中に第1の会員201と接触し、第1の会員201が既に購買した物品に魅了されてこれを購買しようとする場合には、物品に付着されているタグ50に含まれている物品固有コードをコードリーダ40を用いて読み込んだ後、これを携帯用通信端末24またはパソコン22を用いて電子商取引サーバ10に伝送して注文・決済が行われていた。
【0018】
本発明においては、第1の会員が最初に物品を購買した後、その物品に付いているタグを第1の端末201に組み付けられているコードリーダ40を介して読み込んで保存した後、新しい購買者としての第2の会員202が実生活中に第1の会員201と接触して、第1の会員201が既に購買した物品に魅了されてこれを購買しようとする場合、第2の会員の端末202は、第1の会員の第1の端末201からその第1の端末内の記憶装置に記憶されている物品固有コードを端末内の送受信装置を用いて受信した後、この情報を有線又は無線ネットワークを用いて電子商取引サーバ10に伝送して注文・決済が行われる。これにより、電子商取引サーバ10は注文・決済を行うと共に、伝送された物品固有コードと物品の情報、第1及び第2の会員の情報と第1及び第2の会員が以前に購入した物品に関する情報などをデータベース15に保存しておく。また、電子商取引サーバ10は、第2の会員の決済金額の一部を第1の会員に分配する。
さらに、新しい購買者としての第2の会員202が実生活中に第1の会員201と接触して、第1の会員201が既に購買した物品に魅了されてこれを購買しようとする場合、第2の会員の端末202は、第1の会員の第1の端末201からその第1の端末内の記憶装置に記憶されている第1の会員の情報及び第1の会員が以前に購買した物品に関する情報と共に、その物品固有コードを端末内の送受信装置を用いて受信して検索することもできる。
【0019】
ところが、第2の会員の第2の端末202に保存されている情報が第3の端末の第3の端末203にさらに移っている場合には、第2の会員の該当物品の購買有無に応じて、第3の会員の購買を禁じるか、あるいは、第3の会員の購買を許容するが、第2の会員には決済金額の分配を行わない。これは、各端末に保存される情報に以前の会員の該当物品の購買有無を記憶しておく別途の記憶場所を用意し、これをチェックして第3の端末203の注文許容または注文禁止を行うか、あるいは、電子商取引サーバ10に接続されているデータベース15に別途の記憶場所を用意し、第3の端末203から注文命令が受信されても、その注文の対象である該当物品に関する情報に第2の端末の注文、決済記録が存在しない場合には注文を拒否するなどの方案により行われる。
最初購買者(第1の会員)を見て新しい購買者(第2の会員)が1)オフラインでの衣類の撮影、2)衣類の数字、バーコードまたはチップ固有番号の入力、3)第2の会員の端末により第1の会員の端末をクリックして第1の端末の固有番号と前記1),2),3)の第1の会員の検索記録が第2の会員の端末における別途の記憶場所に保存され、第2の会員がそれを検索して購買すれば良い。また、第2の会員が注文・購買した物品を第3の会員が1),2),3)のように繰り返し、第2の会員が第1の会員から1),2),3)を繰り返し行った検索部分では検索・注文を行うことができず、さらには画像自体の検索も行うことができない。また、第2の会員が購買した物品、すなわち、納品業者において製作、デザインして宅配により配送した物品を第2の会員がデータベース化して入力部分の記憶場所に保存することにより、検索可能にできる。また、第2の会員は、自分の家にある物品をデータベース化して自分の個人マート化、ホームマート化を行うことができる。具体的に、自分の販売サイトに物品をアップロードして他人(第3者)などによる注文を可能にし、自分(第2の会員)が購買しなかった物品、すなわち、第1の会員または納品業者が直接的に購買しなかった物品を広報する会社の物品は別途のサイト検索により注文可能にし、マージン(利益金)の側面で、配当面では第1の会員または納品業者、すなわち、工場、会社などとサーバ会社に小額の利益配分を行うことができる。しかしながら、第2の会員が注文・購買しなかった物品を固有番号がある(数字、バーコード、物品固有番号)第2の会員の記憶場所に保存して検索や販売を可能にするためには、インターネットのサーバ会社に記憶しておく必要がある。物品販売の代行者として申告し、利益金に対する税金を払わなければならない。もちろん、サーバ会社、納品業者、すなわち第2の会員、第3の会員などが税金を払い、この流通過程をサーバが司る。また、移動通信会社の決済過程、金融決済ラインまたは移動通信料金による物品注文の場合には、第2の会員の個人モール(ホームモール)が申告され、その事業者番号などが無線端末の電話番号または固有番号により送受信されるために根拠となる記録が残り、自分が注文購買した物品においては配当利益金が多額であり(サーバ会社、第2の会員の納品業者)、第3の会員が購買した場合、自分(第2の会員)が物品の注文・購買の無い広告代行者であるときにはサーバ会社、納品業者(工場)、第1の会員への配当が多く、第2の会員、広告物品の代行者(すなわち、購買業者)のサイトを開設しただけである場合、第3の会員が購買した場合には小額の利益配当金に恵まれることができる。第2の会員の認証請求書、すなわち、(通話内訳書である)通話内訳と物品注文に関し、1)注文購買を行った場合、記憶場所Aに記録される場合には、広報・販売が行なわれており、2)注文購買のない場合にはBに記録され、単なるサイト委託による販売の場合、サーバ会社、移動通信会社、または金融側から分配される。税金も払わせる(自動分離される)。第2の会社のホームマート番号、モール番号を記載して、個人サーバにはいつも記録を残しておく。物品購買の販売ではない場合、広告委託者、第1の会員、納品業者の委託販売の代理権者(第2の会員)から撤回要請があれば、全体の委託販売の撤回により一部の混乱を引き起こした会員(第3、第4、第5〜第100の会員)を指定し、正当な手続きと根拠資料に基づき、撤回要請がサーバ会社に行われる場合、サーバ会社は、広告委託代理権を削除するか、または注文不可にすることにより、全体を統括することができる。
【0020】
物品注文に対し、入金、出金などを含むあらゆる経済処理は、サーバ会社に行わせる(配当利益などの全般)。
また、電子商取引サーバ10に接続されているデータベース15に別途の記憶場所を設け、第3の端末203から注文命令が受信されても、その注文の対象である該当物品に関する情報に第2の端末の注文、決済記録が存在しない場合には、第2の会員に決済金額の分配を行わないこともできる。
図4及び図5は、本発明に係る電子商取引システム及び方法の概略的な構成ブック図である。
図4は、第1、第2、第3の会員がいずれも物品を注文した場合のブロック図であり、第3の会員の決済金額の一部が第1及び第2の会員に分配されることを示している。図5及び図6は、第1及び第3の会員が物品を注文したが、第2の会員は検索を行って情報を第3の会員に転送しただけで、第2の会員自身は注文を行わなかった場合のブロック図である。
図5は、第2の会員が注文しなかった場合、第2の会員から情報を受信された第3の会員にも注文を不可にした場合であり、図6は、第2の会員が注文しなかった場合、第2の会員から情報を受信された第3の会員に注文は可能にするが、その決済金額を第2の会員には分配しない場合を示す。
【0021】
第2の会員には小額の利益を分配することにより、サーバ社の分配比率に応じて差別を付けることができる。
一方、物品固有コードは一連の数字であっても、バーコード形式であってもよく、集積回路チップに保存されても良い。数字とバーコードよりなる物品固有コードの場合には、ラベルの形で物品に付着され、集積回路チップの場合には、物品に内蔵する。
物品にラベルを付着した例が図7に示してある。図7においては衣類が一例として挙げられている。この場合、物品固有コードを一連の数字とバーコードにより構成したラベル52を衣類の手首や肩部、首の後部のうちいずれか一ヶ所、あるいは複数の個所に付着している。購買者は、会員がこの衣類を着用した状態で、ラベル52に表示されている数字を読み込んだり、バーコードリーダを用いてバーコードを読み込んで、この衣類の物品固有コードを得ることができる。第2の会員は、端末リーダにより第1の会員の端末リーダの番号または端末固有番号をクリックして検索し、第1の会員の物品固有番号コードを検索することができる。
図7においては衣類を例として挙げているが、本発明はこれに限定されるものではなく、各種の物品に対して適用可能である。特に、集積回路チップを用いる場合、最近、米粒の大きさの集積回路チップが開発されているため、これを物品の所定の位置に容易に付着、あるいは内蔵することができる。
【0022】
物品固有コードが一連の数字よりなる場合、購買者に別途のコードリーダが不要になる。あるいは、購買者は、これを手動で入力することができる。すなわち、購買者は、物品固有コードとしての一連の数字をパソコン22または携帯用通信端末24を用いて入力しても良く、赤外線通信装置などの別途の送受信装置を介して他の有線又は無線端末に直接的に伝送しても良い。さらに、注文を行う場合には、有線又は無線ネットワークを介してこれを電子商取引サーバ10に伝送しても良い。
物品固有コードがバーコードよりなる場合、購買者は、バーコードリーダによりバーコードから物品固有コードを読み込むことができる。リーダにより第1の会員の無線端末固有番号をクリックして(読み込んで)、物品固有番号を検索または読取可能である。
現在、バーコードリーダは各種の形態で製作・販売されている。これは、パソコン22や携帯用通信端末24に直接的に連結して用いても良く、バーコードリーダ単体で物品固有コードを読み込んだ後に保存し、その後、パソコン22や携帯用通信端末24に連結して保存されている物品固有コードを読み出し、他の有線又は無線端末及び/または電子商取引サーバ10に伝送しても良い。
物品固有コードが集積回路チップに保存されている場合、購買者は、チップリーダを用いて物品固有コードを読み込むことができる。また、これをパソコン22や携帯用通信端末24を用いて他の有線又は無線端末及び/または電子商取引サーバ10に伝送することは、上記のバーコードの場合と同様である。但し、集積回路チップを用いると、バーコードに比べて一層多くの情報を保存することが可能であるため、物品固有コードに加えて、物品の材質や製造元など物品に関する情報をさらに保存することができ、購買者は、その物品に付着または内蔵されている集積回路チップからその物品に関する情報を直接的に読み込むことが可能になる。
【0023】
バーコードリーダやチップリーダは、バーコードまたは集積回路チップに含まれている物品固有コードを読み込み、これをパソコン22や携帯用通信端末24及び電子商取引サーバ10が認識可能な電気信号に変換する装置である。バーコードリーダやチップリーダは、現在各種の分野において商用化しているため、これに関する詳細な説明は省く。
ここで、パソコン22を用いる場合には、携帯性に劣っているため、直接的にバーコードリーダを接続した状態でバーコードを読み込み難い場合が多い。しかしながら、携帯用通信端末24、例えば、携帯電話やPDAを用いる場合には、携帯電話やPDAにバーコードリーダを直接的に接続し、いつでもどこでも気に入る物品があれば、そのラベルから物品固有コードを読み込んで検索を行うことが可能である。これは、集積回路チップの場合にも同様である。
携帯電話やPDAなどの携帯用通信端末24を購買者の有線又は無線端末として用いる場合には、好ましくは、携帯電話やPDAに簡単に取り付け可能なバーコードリーダまたはチップリーダを用いる。もちろん、バーコードリーダまたはチップリーダを携帯電話またはPDAに一体に設けることも可能である。デジタルカメラを介して画像撮影を行うこともできる。
【0024】
図8は、コードリーダ及び送受信装置が端末としての携帯電話に一体に設けられている場合を示している。図8に示すように、この実施例においては、端末24の前面にコードリーダ42が設けられ、側面に操作ボタン44が設けられている。前面に設けられているコードリーダ42は、数字リーダであっても、バーコードリーダであっても、チップリーダであっても良い。近年、バーコードリーダやチップリーダの小型化が進んでいるに伴い、コードリーダの機能を行うモジュールを端末にさらに設けて、簡単に端末とコードリーダとの一体化を実現することができる。
この端末を用いると、購買者は、いつでもどこでも端末を用いて気に入る物品の物品固有コードを読み込むことができる。特に、携帯電話の前面にコードリーダを設け、これをバーコードが表示されているラベルまたは集積回路チップに向けて近付けた後、操作ボタン44を押下してバーコードまたは集積回路チップに含まれている物品固有コードを読み込むことができる。
このとき、他の端末の電源が切れている場合にも(スタンバイ状態)、その送受信装置に電源が入れられるようにすれば、一層便利である。例えば、第2の端末202は、第1の端末201の電源が切れている場合にも、第1の端末201の送受信装置451に電源を入れて第1の端末451内の情報を受信可能にし、第3の端末203は、第2の端末202の電源が切れている場合にも、第2の端末202の送受信装置452に電源を入れて第2の端末202内の情報を受信可能にすれば、便利に利用可能である。
【0025】
自分の端末から相手の端末に信号を送り、相手の端末の固有番号をクリックして検索し、現在着用している衣類を撮影して入力すると、相手の着用衣類の固有番号が表示されるようにする。あるいは、相手が自分の端末に撮影またはリーダによる固有番号を入力すると、自動的にコーディネートされ、自分が検索するときに直ちに現在のコーディネート衣類が分かるようにする。さらに、相手が現在の衣類をコーディネートせず、相手の端末に固有番号または撮影して入力した画像だけがある場合、自分が撮影・入力してコーディネートを押下すると、現在の衣類が分かるようにする。
ここで、第2の端末202と第3の端末203との間においては、記憶容量の限界を考慮し、好ましくは、第2の端末202の情報を全て伝送するよりは、第2の端末202のユーザが購買した物品の情報に限り、第3の端末203に伝送可能にする。
また、端末はデジタルカメラをさらに含み、会員が他の会員の容貌を撮影して他の会員が使用している物品のコーディネート情報を入力可能にすれば、情報を受信する会員は一層便利に物品のコーディネートを行うことができる。例えば、第2の会員が、第1の会員が着用している帽子、上着、下衣、靴などを撮影し、第2の会員の端末202にその物品の情報が入力されるとき、第2の会員は、前記4つの物品を個別的に検索してコーディネートする不便を経ずとも、直ちに第1の会員が着用しているコーディネートをそのまま活用することができるので、非常に便利なコーディネートが可能になる。
【0026】
以下、図面に基づき、本発明に係る電子商取引方法の実施例を説明する。
図9は、本発明に係る電子商取引方法の一例を説明するためのフローチャートである。例えば、第2の会員が実生活中に第1の会員が購買して着用している衣類物品を見、これに魅了されて第2の会員が第1の会員が購買した該当物品及び第1の会員のファッションのマネをするために、第1の会員が以前に購買した物品を検索して購買した場合と、検索はしたが、該当物品を購買しなかった場合に分けて説明を進める。このとき、第2の会員が購買しなかった場合、第2の会員から該当衣類物品に関する情報を伝送された第3の会員が該当衣類物品を注文可能であるかどうか、及び/または、注文と決済の両方を行ったとき、その決済金額の分配をどのようにすべきであるかを考慮する必要がある。
まず、第1の段階(S100)においては、第1の会員が最初に物品を購買した後、第1の端末201にコードリーダを介して前記物品に与えられている物品固有コード及び前記物品に関する情報を認識してさらに保存する。このとき、第1の端末には、既に前記第1の会員の情報及び第1の会員が購買した他の物品に関する情報が保存されており、これらに加えて、コードリーダを介して新しく購買した物品に関する情報がさらに入力される(第1の会員による最初購買の段階)。
【0027】
上述したように、物品固有コードは、一連の数字、バーコード、集積回路チップなどにより表示可能である。購買者は、バーコードリーダやチップリーダを用いて物品固有コードを読み込んだ後、携帯用通信端末やパソコンなどの有線又は無線端末を用いて物品固有コードを電子商取引サーバに伝送することにより、該当物品を簡単に検索することができる。物品固有コードが一連の数字よりなる場合には、数字を入力すれば良く、あるいは、コードリーダにより読み込んで入力することができるため、別途のコードリーダは不要である。携帯用通信端末として携帯電話やPDAを用いる場合、ここにコードリーダを直接的に接続して用いると便利である。このとき、コードリーダが前記携帯用通信端末と一体であっても良い。これについては既に上述したため、重複する説明を省く。
次いで、第2の段階(S200)においては、例えば、第2の会員が実生活中に第1の会員が購買して着用している様子を見、これに魅了されて第1の会員が購買した物品を検索及び/または購買しようとする場合、新しい購買者(第2の会員)の第2の端末が送受信装置を介して前記第1の会員の第1の端末から、端末固有番号、前記物品固有コード、前記物品に関する情報、前記第1の会員の情報及び前記第1の会員が購買した他の物品に関する情報と、非購買品の単純な広告のための情報及び販売のための情報などを受信されて前記記憶装置に記憶する(第2の会員による検索及び保存段階)。この場合、第2の端末に取り付けられている送受信装置(例えば、赤外線通信装置やRFID通信装置など)を第1の端末に向けて作動させると、第1の端末は自動的にその記憶装置に保持した端末固有番号と物品固有コードを含む各種の情報を第2の端末に送信することができる。
【0028】
第2の会員が、第1の会員または納品業者の非購買製品の委託販売に関する全資料が入力されるに際し、第1の会員の無線端末から、または第1の会員の端末固有番号をクリック検索した場合に入力されることもでき、サーバ会社から検索されることもできる。記憶装置に空き空間がないときを考慮すれば、第1の端末の1)撮影画像、2)端末固有番号、3)物品固有番号を入力される。
第1の端末のオン、オフとは無関係に、オンのときには情報が直ちに伝送され、オフのときには第1の端末の送受信装置をオンにし、第2の端末画面には第1の端末の固有番号が表示され、検索をすると、第1の端末のユーザの現在着用中の衣類がコーディネートされて表示される。また、第2の端末がデジタルカメラにより撮影して入力すると、現在の衣類の着用状態が表示される。第2の端末は検索・注文を行うことができる。第2の端末において記録保存し、1)第1の端末固有番号と、2)撮影して入力した画像と、3)オフライン上における着用衣類の固有番号または注文衣類の固有番号を表示する。第3者の端末が第2の会員を撮影し、読み込んで保存したときには、第2の会員が注文した物品のコーディネートだけを表示・検索可能にする。非購入物品のコーディネートを検索するときには、別途の手続きが必要となる。
【0029】
一方、第2の段階において、第2の会員が有線又は無線ネットワークを介して電子商取引サーバに接続して注文情報を送信する場合と、注文情報を送信しない場合に分けて説明を進める。
まず、第2の会員が該当物品に関する注文情報を電子商取引サーバに伝送したとする。
第3の段階(S300)において、前記第1または第2の会員が購買した物品を検索及び/または購買しようとするさらに他の購買者(第3の会員)の第3の端末が、送受信装置を介して前記第2の会員の第2の端末から、前記第2の端末固有番号、前記物品固有コード、前記物品に関する情報、前記第1及び第2の会員の情報及び前記第1及び第2の会員が購買した他の物品に関する情報を受信されて前記記憶装置に記憶した後、有線又は無線ネットワークを介して電子商取引サーバに接続し、注文情報を送信する(第3の会員による保存及び注文段階)。
第4の段階(S400)においては、電子商取引サーバが、前記第3の会員の第3の端末から前記注文情報を受信され、前記端末固有番号と前記物品固有コードを含む前記注文情報を納品業者の端末に伝送して注文過程を処理し、前記物品に関する情報と前記物品固有コード及び前記複数の会員の情報をデータベースに保存する(注文処理の段階)。
【0030】
このような通常の注文、配送及び決済過程は従来の電子商取引のそれらと同様であり、これらの過程に本発明の特徴があるわけではないため、これに関する詳細な説明を省く。
第5の段階(S500)においては、前記購買者が決済を完了すると、前記電子商取引サーバが決済金額の一部を前記第1及び第2の会員に分配する(決済金額の分配段階)。
すなわち、販売利得の一部を会員に返すのである。その分配方法は、例えば、ポイントとして返しても良く、金融機関の端末と連携・登録されている会員の口座に振り込んでも良い。本発明はこれらの方法に限定されるものではなく、各種の方法により分配可能である。
次に、第2の会員が該当物品に関する注文情報を電子商取引サーバに伝送しなかった場合、すなわち、第1の端末から第2の端末に端末固有番号と、物品固有コードを含む各種の情報を伝送しただけで、該当物品を購買しなかったとする。
このときには、第5の段階(S500)において、電子商取引サーバは、第3の会員が注文及び決済後の決済金額を第1の会員にはその一部を分配するが、第2の会員には分配しない。第2の会員は該当物品を購買しなかったため、第1の会員と同じ決済金額を分配することが理屈に合わないからである。但し、第2の会員がマーケティングにおける広告伝達者としての役割を行ったことを考慮に入れ、第1の会員よりは小額の分配額を配分しても良い。
【0031】
また、図10は、第2の会員が該当物品を購買しなかった場合、第3の会員に注文を禁じた場合(S301)のフローチャートである。また、第2の会員及び/または第3の会員が注文しなかったため、第3の会員から情報を送信された第4の会員も該当物品を注文することができない(S401)。注文可能/不可の判断は、各端末に以前の会員の注文記録情報があるかどうかに基づき判断しても良く、データベース15に以前の会員の注文記録情報があるかどうかに基づき判断しても良い。
あるいは、納品業者の端末に注文記録があり、注文端末には、納品業者におけるデータベース化した注文記録が注文者の端末にデータベース化されており、付加価値税などを納税して購買が行われた場合、購買者の端末に、販売物品の固有番号の後ろに特定の符号を付けて表示すれば、購買した物品であるかどうかが直ぐ分かる。また、オンラインショッピングモールは、購買物品の販売ホームモールと非購買物品の販売ホームモールとに区分され、このようなショッピングモールに関する情報が記憶され、販売に対する配当利益が段階的に適用される。
ここで、図8に関する具体例を詳細に説明する。
<実施例>
図11は、本発明の無線端末間におけるデータ送受信を示す概念図である。図11を参照すれば、本発明を行うための無線端末201,202の間においてデータの送受信及びデータ処理が行われる。
【0032】
まず、前記無線端末201,202は、データを送受信するために、電波形式(Radio Frequency)の無線方式、赤外線(IR)方式、超音波(Ultra Sonic)方式から選ばれたいずれかの方式を用いる。また、これらの他に、技術の進歩に伴い実現可能なレーザー、RF−ID、バーコード、USB、ブルートゥース、ユビキタス、専用開発されたICチップなど、各種の形態を取ることができる。
また、前記無線端末201,202には、データ処理を行うために、データが共有可能に講じられたハードウェア及びファームウエア(ソフトウェア)が設けられている。その詳細については、各実施例において詳述する。
そして、この実施例においては、無線端末201,202間でデータ送受信及びデータ処理を行う方法及び装置について説明するが、本発明は、無線端末201,202とサーバ10との間でデータ送受信及びデータ処理を行う方法及び装置にも適用可能であるということは言うまでもない。
このために、サーバ10は、前記無線端末201,202とデータを共有し、入出力されるデータの保持及び資料の提供のために、DB(Data Base)タイプのハードウェア及びソフトウェアを有する必要がある。
【0033】
前記無線端末201,202とサーバ10は基本的に無線通信を行い、システムの構成形態によってPSTN、CDMAなどの移動通信網を用いても良く、インターネットネットワークに接続可能な通信方式を用いても良い。
前記無線端末201,202とサーバ10は固有コードを有しており、前記固有コードが重複しない範囲内で最大限に拡張可能である。
以下、無線端末201,202間のデータ送受信及びデータ処理を中心に説明するが、相手方の無線端末201,202に対してデータを要求する主体を無線端末Aと定義し、前記無線端末Aに該当データを提供する主体を無線端末Bと定義する。
図12Aは、本発明の第1の実施例による、RF方式を用いた無線端末制御回路のブロック図である。図12Aを参照すれば、本発明の第1の実施例による無線端末制御回路は、他の無線端末から送信された要求データを受信すると共に、自分の無線端末のデータを送信する無線(RF)伝送モジュール500と、ユーザが無線端末の電源をオフにした場合、スタンバイ状態を保持して無線端末を駆動するための電源制御信号を生成する電源制御装置501と、前記無線端末の電源を供給するバッテリ502と、前記バッテリ502から電源を供給され、他の無線端末からの要求データに対応してデータ送受信及び処理を含むシステム全体の制御を行うCPU503と、前記無線伝送モジュール500から伝送されたデータを保存すると共に、保存されているデータを提供する第1のメモリ504と、前記無線端末の情報を含む無線端末プログラムを記憶している第2のメモリ505と、ユーザ操作に対応するキー入力装置506と、前記ユーザ操作及び送受信されるデータの出力を行うLCDドライバー507及びLCD508と、前記無線端末に接続可能な装置に対応するインタフェース509と、を含んでなる。
【0034】
このような構成を有する無線端末Aと無線端末Bとの間のデータ送受信及びデータ処理について説明する。
本発明においては、自分の無線端末に自分が購入または販売しようとする物品に関するデータが保存されているとして説明を進める。すなわち、例えば、現在着用中の衣類に関するデータを保存し、相手方が前記現在着用中の衣類に対して興味を持つ場合、衣類に関するデータを得る過程について詳述する。
1.無線端末Aから無線端末Bのデータを得る過程
まず、無線端末Aのユーザが、無線端末Bのユーザが着ている衣類に興味を持つ場合、無線端末Aを無線端末Bの送受信距離以内に近付ける。
このとき、距離上の位置が異なる複数の無線端末が存在する場合には、データ取得の信頼性を高めるために、無線端末Aを無線端末Bに最も近付けたり、対応する無線端末をリスト上に出力して無線端末Aのユーザに選択可能にできる。
このように、無線端末Aを無線端末Bに近付けた後、キー入力装置506を用い、無線端末Bのデータを得るための所定のボタンを押下する。
このとき、前記所定のボタンの入力により伝送されるデータには、データ要求信号及び無線端末Aの固有コードが含まれている。特に、前記無線端末Aの固有コードは、得られたデータを受信する目的地を探索するための根拠データとして用いられるか、あるいは、今後のマイレージ処理などの根拠データとして処理される。
【0035】
一方、待ち状態にある無線端末Bは、無線伝送モジュール500を介してデータ要求信号及び無線端末Aの固有コードを受信する。
一方、前記無線端末Bが待ち状態におらず、システムがオフ(OFF)になった状態である場合には、強制的にシステムをオン(ON)にする。すなわち、前記無線端末Aから伝送されたデータ要求信号及び固有コードのうちどちらか一方の信号または両方の信号を無線端末Bを駆動する駆動信号として用いる。この駆動信号は、電源制御装置501を介してバッテリ502を制御することにより、バッテリ502からCPU503に電源を供給して全体システムを駆動する。
このように駆動されると、受信されたデータ要求信号及び無線端末Aの固有コードにより内部的な処理が行われる。まず、受信されたデータ要求信号及び無線端末Aの固有コードが不法電波であるか、ノイズであるか、それとも正常な信号であるかを判別する。その結果、不法電波あるいはノイズの場合には信号を無視し、一方、正常な信号の場合には前記データ要求信号に対応して第1のメモリ504に保存されている物品関係のデータを読み出す。
該当データの読み出しが完了すると、前記CPU503においては、読み出されたデータと無線端末Bの固有コードよりなる伝送データの形式を加工する。
【0036】
すなわち、“無線端末A+無線端末B+物品データ”よりなるデータ形式を加工する。すなわち、前記データの形式は、無線端末Aの要請に応じて、無線端末Bに保存されている該当物品データを無線端末Bから無線端末Aに伝送するということを意味する。また、前記物品データは、物品販売者の住所、該当物品の特徴、色相、サイズなどに関する多数のデータを含むことができ、無線端末Bのユーザが直接的に販売しようとする物品のデータを含むことができる。
このように加工されたデータは、CPU503、無線伝送モジュール500を順次に経て無線端末Aに送信される。
前記無線端末Bから加工済みデータを受信した無線端末Aは、まず、受信された信号が不法電波であるか、ノイズであるか、それとも正常な信号であるかを判別する。その結果、受信信号が不法電波またはノイズである場合には信号を無視し、一方、正常な信号の場合には受信された信号を第1のメモリ504に保存する。このとき、保存容量の限界を超える場合には、これについてのメッセージを出力して既存のメッセージを削除するか、あるいは、補助メモリなどを用いる。
前記受信された信号を保存すると共に、LCD508に受信されているデータをディスプレイする。無線端末Aのユーザはこれを確認し、今後の物品購入に際し、前記“無線端末A+無線端末B+物品データ”を物品販売者に伝送する。その結果、物品販売者は、無線端末Bのユーザが間接的な広報を行った代価として無線端末Bのユーザにマイレージを与えることができる。また、無線端末Bのユーザが直接的に販売しようとする場合には、現場で即席売りが行われることもある。
【0037】
一方、前記1の無線端末Aから無線端末Bにデータの要求信号及び無線端末Aの固有コードを送信するとき、周りに多数の無線端末が存在する場合には、前記多数の無線端末にデータ要求信号及び無線端末Aの固有コードが送信可能である。もし、無線端末Aのデータ要求信号及び無線端末Aの固有コードが前記多数の無線端末に送信されると、前記多数の無線端末から無線端末Aに前記1の強制駆動及び自分の固有コードを伝送する。これは、前記多数の無線端末から伝送された不要なデータ及び目的無線端末Bの固有コードと同時に伝送されるため、ユーザにとっては、目的無線端末Bを選択しなければならないという煩雑がある。これを防ぐために、本発明においては、最寄りから伝送された無線端末、すなわちデータの取得を目的とする無線端末Bに最も近付けてデータの取得を行う。そして、前記多数の無線端末に送信された無線端末のデータ要求信号及び無線端末Aの固有コードは、それぞれ多数の無線端末から削除し、不要なデータの保存を防ぐ。また、無線端末Aからも、無線端末Bを除く前記多数の無線端末の固有コードなどを削除する。これは、後述する、無線端末Bから無線端末Aのデータを得る過程にも同様に適用される。
2.無線端末Bから無線端末Aのデータを得る過程
この過程は、前記無線端末Aから無線端末Bのデータを得る過程の主体が無線端末Aから無線端末Bに変更されたケースに相当するため、変更された事項についてのみ述べる。
【0038】
すなわち、無線端末Bから無線端末Aへの接近が行われ、無線端末Bから無線端末Aにデータ要求信号及び無線端末Bの固有コードが送信される。
次いで、無線端末Bにおいては、前記データ要求信号に対応して第1のメモリ504に保存されている物品に関するデータを読み出し、無線端末Bの固有コードよりなる伝送データの形式を加工する。
すなわち、“無線端末B+無線端末A+物品データ”よりなるデータ形式を加工する。換言すれば、前記データの形式は、無線端末Bの要請に応じて、無線端末Aに保存されている該当物品データを無線端末Aから無線端末Bに伝送するということを意味する。
このように加工されたデータは、CPU503、無線伝送モジュール500を順次に経て無線端末Bに送信される。
続けて、無線端末Bは、受信された信号を第1のメモリ504に保存し、これをディスプレイする。
一方、無線端末Aまたは無線端末Bからデータの取得が行われると、初期状態がシステムのオフ状態である場合には、好ましくは、初期状態であるスタンバイ状態に戻る。
図12Bは、本発明のRF方式を用いた無線端末の無線受信装置の概略図である。図12Bを参照すれば、本発明による無線端末の無線受信装置は、アンテナANTと無線回路間のインピーダンスを合わせるインピーダンス整合部500aと、前記アンテナANTを介して入力されたFSKデータを復調するために、高周波増幅及び波形を定形化する高周波増幅部500bと、基準周波数を生成する基準周波数発振回路500cと、前記基準周波数発振回路500cから発振された周波数を用いて受信周波数を決定する受信周波数選択部500dと、前記決定された受信周波数と受信された周波数を用いて中間周波数を生成するミックス部500eと、正確なデータ受信を行うために、入力された電波と前記受信周波数選択部500dにおいて決定された周波数を用いて中間周波数を生成する中間周波数生成部500fと、復調されたFSK信号を一般制御信号として用いるために、TTLレベルに変える復調部500gと、を含んでなる。
【0039】
図12Cは、本発明のRF方式を用いた無線端末の無線送信装置の概略図である。図12Cを参照すれば、本発明による無線端末の無線送信装置は、TTLレベルの一般制御信号をFSK信号に変調するための変調部500hと、基準周波数を生成する基準周波数発振回路500iと、前記基準周波数発振回路500iから発振された周波数を用いて送信周波数を決定する送信周波数選択部500jと、前記送信周波数選択部500jにおいて決定された送信周波数を用いて送信する周波数を生成するミックス部500kと、前記基準周波数発振回路500iと前記送信周波数選択部500jにおける周波数を電波にするために逓倍を行う周波数逓倍部500lと、前記逓倍により得られた目的周波数にTTLレベル信号を合成して増幅する高周波増幅部500mと、アンテナANTと無線回路間のインピーダンスを合わせるインピーダンス整合部500nと、を含んでなる。
図12B及び図12Cを参照すると、データの受信に際し、外部から受信された無線信号(端末固有番号、物品固有番号、物品の色相)は、インピーダンス整合部500aにおいて不要な雑音及びスプリアスなどを除去し、正常な無線信号のみを受信する。受信された無線信号はかなり弱いため、円滑な動作のために、無線信号を増幅するための高周波増幅部500bに入力される。この高周波増幅部500bに入力された無線信号は、約1dB〜10dBに無線信号を増幅する。前記高周波増幅部500bにおいて増幅された無線信号は、それ自体が数百MHzから数千MHzであるため、この状態では復調が行えない。このため、復調し易い低い周波数への周波数変更が行われる必要がなる。このために、ミックス部500eは、入力された数百MHzから数千MHz帯の無線信号を数百KHz帯に周波数変更する。このとき、周波数変更は、下記式に基づき行われる。
【0040】
中間周波数=受信周波数−基準周波数
基準周波数発振回路500cは、所望の低い周波数に周波数変更を行うために、受信された無線信号周波数から目的とする中間周波数までの周波数変更値(変更周波数幅)をX−Tal(クリスタル及びTCXO)などを用いて発振する。
受信周波数選択部500dは、基準周波数発振回路500cから発振された発振周波数を用い、受信された受信周波数をミックス部500eにおいてミックスした後、得られた中間周波数が僅かに変わるため、この僅かな変化に対して自動的に変化量を制御し、常に一定の中間周波数を得させる。
中間周波数生成部500fに周波数変更された無線信号を付加して得られた中間周波数の無線信号を安定的に増幅するために、復調部500gは、円滑に復調可能な無線信号(10.7MHz/455KHz)を安定的に増幅する。前記復調部500gは、CPU及び周辺制御装置が認識可能なTTLレベルの5Vまでに合わせて無線信号をTTL信号に変更する。
定電圧制御回路(図示せず)は、無線送信/受信装置において重要な部分を占めるものであり、無線(RF)回路においては、僅かな電圧の変動により、受信周波数またはOSC発振基準周波数が変動され、所望の周波数の無線通信が行えない状況が発生する。このような電圧変動に対する変化量を無くすために、無線(RF)回路においては、高精度の定電圧制御回路を構成して各部への電源供給を行い、特に、基準周波数発振回路500c、受信周波数選択部500d及びミックス部500eなどに安定的に電源を供給する。
【0041】
一方、データ送信に際し、基準周波数発振回路500iは、所望の高い周波数(数百MHz〜数千MHz)への周波数変更を行うために、基準発振器X−Tal(クリスタル及びTCXO)などを用いて基本発振周波数を生成する。送信周波数選択部500jは、基準周波数発振回路500iから発振された発振周波数を用い、発振された基本周波数が僅かに変わるため、この僅かな変化に対して自動的に変化量を制御し、常に一定した発振周波数を得させる。
CPUまたは制御装置から入力されたデジタル信号(TTLレベルの信号)は、変調エンコーダ(図示せず)においてアナログレベルの電圧に変わる。ミックス部500kにおいては、一定に得られた基本周波数に変調エンコーダ(図示せず)に入力された伝送データ信号を混合して低い周波数の無線信号を生成する。
低い周波数として混合された伝送データ無線信号は、目的とする周波数(数百MHz〜数千MHz)までに周波数を高めるために、周波数逓倍部500lに入力される。周波数逓倍部500lは、入力された低い周波数の無線信号を目的とする周波数にするために、2逓倍または3逓倍する。目的とする周波数まで高くなった無線信号は微弱であるため、高周波増幅部500mにおいて数十mWから数百mW、またはW単位に増幅される(1dB〜数十dBまで増幅)。増幅された無線信号は、インピーダンス整合部500nにおいて最大の整合出力を有し、アンテナを介して送出される。このとき、中間周波数生成部500f及び復調部500gはその機能が一時的に止まり、定電圧制御回路は、受信機能と同じ機能を有するものであり、各部の回路に定電圧の電源を供給する。
【0042】
図13Aは、本発明の第2の実施例による、赤外線方式を用いた無線端末制御回路のブロック図である。図中、前記第1の実施例と同じ構成要素については、同じ参照番号を付している。図13Aを参照すれば、この第2の実施例は、前記第1の実施例と比較して、第1の実施例の無線(RF)伝送モジュールに代えて、赤外線(IR)伝送モジュール600を用いて送受信を行うという点で相違点がある。その他の構成要素は第1の実施例と同様であるため、重複する説明は省く。
この第2の実施例における赤外線(IR)伝送モジュールについては、図13B及び図13Cに基づき説明する。
図13Bは、本発明の赤外線方式を用いた無線端末の赤外線受信装置の概略図である。図13Bを参照すれば、本発明の無線端末の赤外線受信装置は、外部からキャリアを含む赤外線コントロール信号を入力されるフォトセンサー600aと、前記フォトセンサー600aを介して入力された赤外線信号を増幅する増幅部600bと、前記増幅された信号からキャリア成分を除去するフィルタリング部600cと、一般制御または信号レベルのTTLレベルへの変換を行う変換部600dと、を含んでなる。
図13Cは、本発明の赤外線方式を用いた無線端末の赤外線送信装置の概略図である。図13Cを参照すれば、本発明の無線端末の赤外線送信装置は、一般制御または信号レベルのTTLレベルへの変換が行われた信号に対して長距離伝送を目的とするキャリアパルス信号を生成し、前記TTL信号と混合可能に発振パルスを生成する発振部600eと、前記発振部600eからのキャリア信号と制御信号を混合してLEDドライバ600gに送信するミックス部600fと、前記ミックス部600fから送信されたキャリア信号入りTTL信号の電圧及び電流を赤外線LED600hが駆動可能に制御するLEDドライバ600gと、前記LEDドライバ600gにより駆動されるLED600hと、を含んでなる。
【0043】
図13B及び図13Cを参照すれば、データ受信に際し、外部から受信された赤外線信号(端末固有番号、物品固有番号、物品の色相など)はフォトセンサー(例:フォトダイオード)600aにおいて一定量のアナログ信号に変換される。受信された赤外線信号はかなり微弱であるため、円滑な動作のために、赤外線信号を増幅するための増幅部600bに入力される。
前記増幅部600bに入力された赤外線信号は、約0V〜5Vに増幅される。増幅部600bにおいて増幅された赤外線信号は、かなり多くの周辺ノイズ及び不要な光線の信号を含んでいるため、この状態ではデジタル信号への変換を行うことができない。このため、前記赤外線信号は、ノイズ除去及び正確な動作のために、フィルタリング部(バンドパスフィルタ600c)に入力される。
前記フィルタリング部600cは、増幅されて入力された信号からキャリア発振(38〜4OKHz)周波数を含む信号のみを検出する回路である。このフィルタリング部600cを通ったデータ信号は、変換部600dにおいてTTLレベルの一定レベル(0V〜5V)に調整されて出力される。
このとき、定電圧電源装置(図示せず)は、電圧変動に対する各回路の誤動作及び不安全な動作をなくすために、安定的な電源を供給する。
【0044】
一方、データの送信に際し、外部から入力されたデジタル信号データは、TTLレベルをアナログレベルに変換する信号変換回路(図示せず)に入力されて一定レベル(0V〜5V)のデータ信号に変換される。変換されたデータ信号は、発振部(38〜40KHz)600eに入力され、基本発振による38〜4OKHz信号と入力されたデータ信号をミックス部600fにおいて混合し、38〜40KHzに変調された信号として出力する。
変調信号(データ信号)は、赤外線LEDを駆動可能な電力を得るためにLEDドライバ600gに入力され、入力された変調信号は、トランジスタTRまたはその他の素子において増幅され、増幅された変調データは、赤外線専用のLED600hに入力される。赤外線専用のLED600hは、LEDドライバ600gにおいて増幅された電力を用いて赤外線を送出する。
もちろん、定電圧電源装置は、受信機能と同じ機能を有するものであり、各部の回路に定電圧の電源を供給する。
図14Aは、本発明の第3の実施例による、超音波方式を用いた無線端末制御回路のブロック図である。図中、前記第1の実施例及び第2の実施例と同じ構成要素に対しては、同じ参照番号を付している。図14Aを参照すれば、この第3の実施例は、前記第1の実施例及び第2の実施例と比較し、第1の実施例の無線(RF)伝送モジュール及び第2の実施例の赤外線(IR)伝送モジュールに代えて、超音波伝送モジュール700を用いて送受信を行う点で相違点がある。その他の構成要素は、第1の実施例及び第2の実施例と同様であるため、重複する説明を省く。
【0045】
この第3の実施例における赤外線(IR)伝送モジュールについては、図14B及び図14Cに基づき詳述する。
図14Bは、本発明の超音波方式を用いた無線端末の超音波受信装置の概略図である。図14Bを参照すれば、本発明の無線端末の超音波受信装置は、外部からキャリアを含む超音波コントロール信号を入力される超音波センサー700aと、前記超音波センサー700aを介して入力された超音波信号を増幅する増幅部700bと、前記増幅された信号からキャリア成分を除去するフィルタリング部700cと、一般制御または信号レベルのTTLレベルへの変換を行う変換部700dと、を含んでなる。
図14Cは、本発明の超音波方式を用いた無線端末の超音波送信装置の概略図である。図14Cを参照すれば、本発明の無線端末の超音波送信装置は、一般制御または信号レベルのTTLレベルへの変換が行われた信号に対し、長距離伝送を目的でキャリアパルス信号を生成して前記TTL信号と混合可能に発振パルスを生成する発振部700eと、前記発振部700eからのキャリア信号と制御信号を混合して超音波発振器に信号を送信するミックス部700fと、前記ミックス部700fから送信されたキャリア信号入りTTL信号の電圧及び電流を超音波発振器が駆動可能に制御する超音波ユニットドライバ700gと、超音波発生部700hと、を含んでなる。
【0046】
図14B及び図14Cに記載の超音波方式を用いた無線端末の超音波送信装置は、前記図13B及び図13Cと比較して、データの受信及び送信に際し、赤外線に代えて超音波を用いる以外は、その構成が同様であるため、重複する説明を省く。
図15は、本発明のサーバ制御回路のブロック図である。図15を参照すれば、本発明のサーバは、無線(RF)、赤外線(IR)、超音波方式を用いて無線送受信を行う無線伝送モジュール800と、有線方式によりインターネットなどに接続されるネットワークアダプタ801と、前記無線伝送モジュール800及びネットワークアダプタ801に接続されてインタフェースを行うデータ通信網接続装置802と、前記データ通信網接続装置802を介して入出力されるデータを処理するCPU803と、前記システムの運営に必要なプログラム及び固有コードを保存する主メモリ804と、前記CPU803において処理されたデータを保存するデータベース805と、システム全般に電源を供給する電源供給装置806と、前記サーバに接続可能な各種の機器の接続に対応するインタフェース807と、を含んでなる。
ここに、無線端末の構成のように、無線端末システムがオフの状態で強制的に駆動される構成要素を付加しても良い。すなわち、前記無線伝送モジュール800と電源供給装置806との間に電源制御装置(図示せず)をさらに設けることにより、サーバシステムがオフの状態でサーバを強制的に駆動しても良い。
【0047】
このような構成を有するサーバを用い、無線端末と通信を行ってデータを得る過程は、上記の“1.無線端末Aから無線端末Bのデータを得る過程”、“2.無線端末Bから無線端末Aのデータを得る過程”と同様であるため、重複する説明を省く。
以上、本発明の実施例を挙げて本発明を詳細に説明したが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではなく、本発明の技術思想の範囲を逸脱しない範囲内であれば、当業者による各種の実施例の変更または応用が可能であり、また、その変更または応用範囲は、本発明の権利範囲の範ちゅうに属するとみなすことができる。
【図面の簡単な説明】
【0048】
【図1】従来の電子商取引システムの概略的な構成図である。
【図2】従来の電子商取引方法の概略的なフローチャートである。
【図3】本発明に係る電子商取引システムの概略的な構成図である。
【図4】本発明に係る電子商取引システム及び方法の概略的なブロック構成図である。
【図5】本発明に係る電子商取引システム及び方法の概略的なブロック構成図である。
【図6】本発明に係る電子商取引システム及び方法の概略的なブロック構成図である。
【図7】物品に付着されているタグの一例を示す例示図である。
【図8】本発明に係る有線又は無線端末の一例を示す例示図である。
【図9】本発明に係る電子商取引方法の一例を説明するためのフローチャートである。
【図10】本発明に係る電子商取引方法の他の例を説明するためのフローチャートである。
【図11】本発明の無線端末間のデータ送受信を示す概念図である。
【図12A】本発明の第1の実施例による、RF方式を用いた無線端末制御回路のブロック図である。
【図12B】本発明のRF方式を用いた無線端末の無線受信装置を概略的に示す図である。
【図12C】本発明のRF方式を用いた無線端末の無線送信装置を概略的に示す図である。
【図13A】本発明の第2の実施例による、赤外線方式を用いた無線端末制御回路のブロック図である。
【図13B】本発明の赤外線方式を用いた無線端末の無線受信装置を概略的に示す図である。
【図13C】本発明の赤外線方式を用いた無線端末の無線送信装置を概略的に示す図である。
【図14A】本発明の第3の実施例による、超音波方式を用いた無線端末制御回路のブロック図である。
【図14B】本発明の超音波方式を用いた無線端末の無線受信装置を概略的に示す図である。
【図14C】本発明の超音波方式を用いた無線端末の無線送信装置を概略的に示す図である。
【図15】本発明のサーバ制御回路のブロック図である。
【符号の説明】
【0049】
201 第1の端末
202 第2の端末
203 第3の端末
10 サーバ


【特許請求の範囲】
【請求項1】
物品情報を保存する無線端末Aおよび無線端末Bと、
前記無線端末Aまたは無線端末Bから相手方の無線端末にデータ要求信号を伝送するとともに、前記データ要求信号に対応して該当データを伝送するために無線端末A及び無線端末Bに設けられる無線伝送モジュールと、を用いて、
前記データ要求信号を伝送した該当無線端末に自分の端末の固有番号、相手方の無線端末の固有番号及び物品情報を含む加工されたデータ形式を保存し、物品購買の際に前記加工済みデータを伝送することにより前記物品情報を提供した無線端末を販売主体として判別することを特徴とする電子商取引システム。
【請求項2】
会員から情報を収集して前記物品を検索・注文し、前記会員に決済金額の一部を分配する電子商取引システムにおいて、
所定の物品に付着されて前記物品を示す物品固有コードに関する情報を含んでいるタグと、
前記タグから前記タグに含まれている物品固有コードとを読み込むコードリーダと、
端末固有番号と、前記コードリーダにより読み込まれた前記物品固有コード及び前記物品に関する情報、前記物品を購買した会員の情報、前記会員が購買して登録した他の物品に関する情報が記憶されている記憶装置と、
前記記憶装置に記憶されている前記端末固有番号を含む情報を他の端末(検索時)に直接的に伝送可能な送受信装置を備え、電子商取引サーバ(注文時)に有線又は無線ネットワークを介して接続可能な複数の有線又は無線端末と、
前記端末固有番号、前記物品固有コード、前記物品を撮影入力した画像、前記物品に関する情報、前記物品を購買した会員の情報及び前記会員が購買して登録した他の物品に関する情報が保存されているデータベースと、
新しい購買者(第2の会員または第3の会員)の購買決定によって、前記有線又は無線端末から注文情報を入力され、前記端末固有番号と物品の画像と前記物品固有コードを含む注文情報を納品業者の端末に送出して注文過程を処理し、前記購買者に関する情報を入力されて前記端末固有番号と前記購買者が購買した物品に関する情報及び前記購買者が購買した物品に与えられている物品固有コードを前記購買者の情報と共に前記データベースに保存して登録し、金融機関の端末と連携して決済過程を処理し、決済が完了すると、決済金額の一部を前記会員に寄与分に比例して分配する電子商取引サーバと、を含み、
前記各端末の固有番号は、前記各会員の個人情報とともに前記電子商取引サーバに登録され、
前記複数の有線又は無線端末のうち前記新しい購買者(第2の会員)の第2の端末または第3の端末は、前記送受信装置を介して前記会員の第1の端末内の記憶装置に保存されている前記情報を検索し、前記情報を前記第2の端末または第3の端末内の記憶装置に保存した後、前記電子商取引サーバに前記情報を伝送すると共に、前記物品を注文可能であることを特徴とする電子商取引システム。
【請求項3】
前記第2の端末は、前記第1の端末の電源が切れている場合にも、前記第1の端末の送受信装置(451)の電源を入れて前記第1の端末内の情報を受信可能であり、
前記第1の端末は、前記第2の端末の電源が切れている場合にも、前記第2の端末の送受信装置(452)の電源を入れて前記第2の端末内の情報を受信可能であることを特徴とする請求項2記載の電子商取引システム。
【請求項4】
前記無線端末Aおよび無線端末B、又は前記第1の端末および前記第2の端末は、無線端末であり、
前記無線端末は、
他の無線端末から送信された要求データを受信すると共に、自分の無線端末のデータを送信する無線伝送モジュールと、
ユーザが無線端末の電源をオフにした場合、スタンバイ状態を保持して無線端末を駆動するための電源制御信号を生成する電源制御装置と、
前記無線端末の電源を供給するバッテリと、
前記バッテリから電源を供給され、他の無線端末からの要求データに対応してデータ送受信及び処理を含むシステム全体の制御を行うCPUと、
前記無線伝送モジュールから伝送されたデータを保存すると共に、保存されているデータを提供する第1のメモリと、
前記無線端末の情報を含む無線端末プログラムを記憶している第2のメモリと、
ユーザ操作に対応するキー入力装置と、
前記ユーザ操作及び送受信されるデータの出力を行うディスプレイと、を含んでなることを特徴とする請求項1または3記載の電子商取引システム。
【請求項5】
前記無線伝送モジュールは、RF(Radio Frequency)送信装置及びRF受信装置を含むことを特徴とする請求項4記載の電子商取引システム。
【請求項6】
前記RF受信装置は、
アンテナ(ANT)と無線回路間のインピーダンスを合わせるインピーダンス整合部と、
前記アンテナ(ANT)を介して入力されたFSKデータを復調するために、高周波増幅及び波形を定形化する高周波増幅部と、
基準周波数を生成する基準周波数発振回路と、
前記基準周波数発振回路から発振された周波数を用いて受信周波数を決定する受信周波数選択部と、
前記決定された受信周波数と受信された周波数を用いて中間周波数を生成するミックス部と、
正確なデータ受信を行うために、前記受信周波数選択部において決定された周波数を用いて、入力された波形から中間周波数を生成する中間周波数生成部と、
復調されたFSK信号を一般制御信号として用いるためにTTLレベルに変える復調部と、を含んでなることを特徴とする請求項5記載の電子商取引システム。
【請求項7】
前記PF送信装置は、
TTLレベルの一般制御信号をFSK信号に変調するための変調部と、
基準周波数を生成する基準周波数発振回路と、
前記基準周波数発振回路から発振された周波数を用いて送信周波数を決定する送信周波数選択部と、
前記送信周波数選択部において決定された送信周波数を用いて送信する周波数を生成するミックス部と、
前記基準周波数発振回路と前記送信周波数選択部とからの周波数を用いて送信周波数を得るために逓倍を行う周波数逓倍部と、
前記逓倍により得られた目的周波数にTTLレベル信号を合成して増幅する高周波増幅部と、
アンテナ(ANT)と無線回路間のインピーダンスを合わせるインピーダンス整合部と、を含んでなることを特徴とする請求子5記載の電子商取引システム。
【請求項8】
前記無線伝送モジュールは、赤外線送受信装置であることを特徴とする請求項4記載の電子商取引システム。
【請求項9】
前記赤外線受信装置は、外部からキャリアを含む赤外線コントロール信号を入力されるフォトセンサーと、前記フォトセンサーを介して入力された赤外線信号を増幅する増幅部と、前記増幅された信号からキャリア成分を除去するフィルタリング部と、一般制御または信号レベルのTTLレベルへの変換を行う変換部と、を含んでなり、
前記赤外線送信装置は、一般制御または信号レベルのTTLレベルへの変換が行われた信号に対して長距離伝送を目的とするキャリアパルス信号を生成し、前記TTL信号と混合可能に発振パルスを生成する発振部と、前記発振部からのキャリア信号と制御信号を混合してLEDドライバに送信するミックス部と、赤外線LEDが前記ミックス部から送信されたキャリア信号を含むTTL信号により駆動されるように、電圧及び電流を制御するLEDドライバと、前記LEDドライバにより駆動されるLEDと、を含んでなることを特徴とする請求項8記載の電子商取引システム。
【請求項10】
前記無線伝送モジュールは、超音波送受信装置であることを特徴とする請求項4記載の電子商取引システム。
【請求項11】
前記超音波受信装置は、外部からキャリアを含む超音波コントロール信号を入力される超音波センサーと、前記超音波センサーを介して入力された超音波信号を増幅する増幅部と、前記増幅された信号からキャリア成分を除去するフィルタリング部と、一般制御または信号レベルのTTLレベルへの変換を行う変換部と、を含んでなり、
前記超音波送信装置は、一般制御または信号レベルのTTLレベルへの変換が行われた信号に対し、長距離伝送を目的でキャリアパルス信号を生成して前記TTL信号と混合可能に発振パルスを生成する発振部と、前記発振部からのキャリア信号と制御信号を混合して超音波発振器に信号を送信するミックス部と、超音波発信器が前記ミックス部から送信されたキャリア信号を含むTTL信号により駆動されるように、電圧及び電流を制御する超音波ユニットドライバと、超音波発生部と、を含んでなることを特徴とする請求項10記載の電子商取引システム。
【請求項12】
前記無線端末との通信を行うサーバをさらに備え、
前記サーバは、無線(RF)、赤外線(IR)、超音波方式を用いて無線送受信を行う無線伝送モジュールと、
有線方式によりインターネットなどに接続されるネットワークアダプタと、
前記無線伝送モジュール及びネットワークアダプタに接続されてインタフェースを行うデータ通信網接続装置と、
前記データ通信網接続装置を介して入出力されるデータを処理するCPUと、
前記システムの運営に必要なプログラム及び固有コードを保存する主メモリと、
前記CPUにおいて処理されたデータを保存するデータベースと、
システム全般に電源を供給する電源供給装置と、を含んでなることを特徴とする請求項4記載の電子商取引システム。
【請求項13】
前記サーバシステムがオフの状態でサーバを強制的に駆動するべく、無線伝送モジュールと電源供給装置との間に電源制御装置をさらに設けることを特徴とする請求項12記載の電子商取引システム。
【請求項14】
前記コードリーダは物品固有コードが保存されているタグ、バーコード、集積回路チップのうちから選ばれたいずれか1種を判読することを特徴とする請求項2記載の電子商取引システム。
【請求項15】
前記第2の会員の端末が前記第1の会員の端末から受信する情報は、第1の会員の1)端末固有番号、2)第1の会員が購入した物品の画像、3)第1の会員が購入した物品の物品固有コードを含むことを特徴とする請求項2記載の電子商取引システム。
【請求項16】
前記複数の端末はデジタルカメラをさらに含み、前記会員の容貌を撮影して他の会員が使用している物品の画像及びコーディネート情報を入力可能にすることを特徴とする請求項2記載の電子商取引システム。
【請求項17】
前記第2の端末と前記第3の端末との間においては、記憶容量の限界を考慮し、前記第2の端末の情報のうち前記第2の端末のユーザが購買した物品の情報に限り、前記第3の端末に送信されることを特徴とする請求項2記載の電子商取引システム。
【請求項18】
前記電子商取引サーバは、前記複数の会員に分配する前記決済金額の一部に差別をつけることを特徴とする請求項2記載の電子商取引システム。
【請求項19】
前記複数の有線又は無線端末のうちさらに他の購買者(第3の会員)の第3の端末は、前記送受信装置を介して前記第2の会員の第2の端末から前記情報を検索し、前記記憶装置に保存した後に前記物品を注文可能であり、
前記データベースまたは第2の会員の第2の端末からの情報に、前記第2の会員が前記物品を注文したという情報がない場合には、前記電子商取引サーバが、前記第2の会員には前記決済金額の一部を分配しないことを特徴とする請求項2記載の電子商取引システム。
【請求項20】
前記複数の有線又は無線端末のうちさらに他の購買者(第3の会員)の第3の端末は、前記送受信装置を介して前記第2の会員の第2の端末から、前記情報を検索し、前記記憶装置に保存した後に前記物品を注文可能であり、
前記データベースまたは第2の会員の第2の端末からの情報に、前記第2の会員が前記物品を注文したという情報がない場合には、前記電子商取引サーバが前記第2の会員に分配する前記決済金額は、前記第1の会員に分配する前記決済金額よりも小額であることを特徴とする請求項2記載の電子商取引システム。
【請求項21】
前記複数の有線又は無線端末のうちさらに他の購買者(第3の会員)の第3の端末は、前記送受信装置を介して前記購買者(第2の会員)の第2の端末から、前記端末固有番号を含む前記情報を検索し、前記記憶装置に記憶可能であるが、
前記データベースまたは前記第2の会員の第2の端末からの情報に、前記第2の会員が前記物品を注文したという情報がない場合には、前記第3の端末は、前記物品を注文不可であることを特徴とする請求項2記載の電子商取引システム。
【請求項22】
前記タグは、物品固有コードであって一連の数字が表示されているラベルであり、
前記購買者は、前記有線又は無線端末を用いて前記数字を入力することにより物品を検索することを特徴とする請求項2記載の電子商取引システム。
【請求項23】
前記タグは、物品固有コードであってバーコードが表示されているラベルであり、
前記コードリーダは、前記バコードを認識するためのバコードリーダであり、
前記購買者は、バーコードリーダを前記有線又は無線端末に接続して、前記バーコードリーダにより認識した前記物品固有コードを前記有線又は無線端末を介して他の有線又は無線端末及び/または前記電子商取引サーバに伝送することを特徴とする請求項2記載の電子商取引システム。
【請求項24】
前記タグは、物品固有コードが保存されている集積回路チップであり、
前記集積回路チップは、前記物品の所定位置に内蔵され、
前記コーダリーダは、前記集積回路チップに保存されている物品固有コードを認識するためのチップリーダであり、
前記購買者は、前記チップリーダを前記有線又は無線端末に接続して、前記チップリーダにより認識した前記物品固有コードを前記有線又は無線端末を介して他の有線又は無線端末及び/または前記電子商取引サーバに伝送することを特徴とする請求項2記載の電子商取引システム。
【請求項25】
相手方無線端末にデータ要求信号を伝送するとともに、前記データ要求信号に対応して該当データを伝送するために設けられる無線伝送モジュールと、前記無線伝送モジュールを有し、物品情報を保存する無線端末A及び無線端末Bとを用いた電子商取引システムにおいて、
前記データ要求信号を伝送した無線端末に自分の無線端末の固有コード、相手方無線端末の固有コード及び物品情報を含む加工されたデータ形式を保存しておき、物品購買に際して前記加工済みデータを伝送することにより、前記物品情報を提供した無線端末を販売主体として判別することを特徴とする電子商取引方法。
【請求項26】
会員から情報を収集して前記物品を検索・注文し、前記会員に決済金額の一部を分配する電子商取引方法において、
物品を最初に購買した第1の会員の情報及び端末固有番号と前記第1の会員が購買した他の物品に関する情報を保持している有線又は無線端末内の記憶装置に、コードリーダを介して前記物品に与えられている物品の画像、物品固有コード及び前記物品に関する情報を認識してさらに保存する第1の段階(最初の購買段階)と、
前記第1の会員が購買した物品を検索及び/または購買しようとする新しい購買者(第2の会員)の第2の端末に、送受信装置を介して前記第1の会員の第1の端末から、前記端末固有番号、前記物品固有コード、前記物品の画像、前記物品に関する情報、前記第1の会員の情報及び前記第1の会員が購買した他の物品に関する情報を受信させ、または、前記第2の会員がデジタルカメラで撮影した物品の画像および物品固有コードを入力させ、前記第2の端末の前記記憶装置に受信された又は入力された情報を保存し、及び/または、有線又は無線ネットワークを介して電子商取引サーバに接続して注文情報を送信する第2の段階(第2の会員の保存段階)と、
前記第1または第2の会員の端末固有番号及び前記第1または第2の会員が購買した物品を検索及び/または購買しようとするさらに他の購買者(第3の会員)の第3の端末に、送受信装置を介して前記第2の会員の第2の端末から、前記端末固有番号、前記物品固有コード、前記物品の画像、前記物品に関する情報、前記第1及び第2の会員の情報及び前記第1及び第2の会員が購買した他の物品に関する情報を受信させ、前記第3の端末の前記記憶装置に保存した後、有線又は無線ネットワークを介して電子商取引サーバに接続して注文情報を送信する第3の段階(第3の会員の保存及び注文段階)と、
電子商取引サーバが、前記第3の会員の第3の端末から前記端末固有番号を含む前記注文情報を受信し、前記物品固有コードを含む前記注文情報を納品業者の端末に伝送して注文過程を処理し、前記端末固有番号及び前記物品に関する情報と前記物品固有コード及び前記複数の会員の情報をデータベースに保存する第4の段階(注文処理段階)と、
前記購買者が決済を完了すると、前記電子商取引サーバが、決済金額の一部を前記複数の会員に寄与分に比例して配分する第5の段階(決済金額の分配段階)と、を含んでなることを特徴とする電子商取引方法。
【請求項27】
前記第3の会員の第3の端末は、前記送受信装置を介して前記購買者(第2の会員)の第2の端末から、前記端末固有番号と前記情報を検索し、前記記憶装置に保存した後に前記物品を注文可能であり、
前記第5の段階において、前記データベースに前記第2の会員が前記物品を注文したという情報がない場合には、前記電子商取引サーバは、前記第2の会員には前記決済金額の一部を分配しないことを特徴とする請求項26記載の電子商取引方法。
【請求項28】
前記第3の会員の第3の端末は、前記送受信装置を介して前記購買者(第2の会員)の第2の端末から、前記端末固有番号と前記情報を検索し、前記記憶装置に保存した後に前記物品を注文可能であり、
前記第5の段階において、前記データベースに前記第2の会員が前記物品を注文したという情報がない場合には、前記電子商取引サーバが前記第2の会員に分配する前記決済金額は、前記第1の会員に分配する前記決済金額よりも小額であることを特徴とする請求項26記載の電子商取引方法。
【請求項29】
前記第3の会員の第3の端末は、前記送受信装置を介して前記購買者(第2の会員)の第2の端末から、前記情報を検索し、前記記憶装置に保存可能であり、
前記第3の段階において、前記データベースまたは前記第2の会員の第2の端末からの前記端末固有番号及び前記情報に、前記第2の会員が前記物品を注文したという情報がない場合には、前記第3の端末は前記物品を注文不可であることを特徴とする請求項26記載の電子商取引方法。
【請求項30】
前記第1の端末、第2の端末及び第3の端末の間において、データ要求者である無線端末Aとデータ提供者である他の無線端末Bとの間のデータ送受信方法であって、
無線端末Aと無線端末B間の距離を送受信距離以内に近づける第1段階と、
無線端末Aから無線端末Bに無線端末Aの固有コードとデータ要求信号を伝送する第2段階と、
無線端末Bが無線端末Aの固有コードとデータ要求信号を受信し、前記データ要求信号に対応して無線端末Bに保存されているデータを読み出す第3段階と、
前記読み出されたデータと前記無線端末A及び無線端末Bの固有コードとを用いて、データ要求主体を定義するデータ形式を加工する第4段階と、
前記無線端末Bで加工されたデータを前記無線端末Aに伝送する第5段階と、
前記加工済みデータを前記無線端末Aが受信して保存及びディスプレイを行う第6段階と、を含んでなることを特徴とする請求項26〜29のいずれかに記載の電子商取引段階。
【請求項31】
要求データを含む無線端末の近くに複数の無線端末が存在する場合には、データを要求する無線端末を、前記要求データを含む無線端末に最も近付けることを特徴とする請求項30記載の電子商取引方法。
【請求項32】
前記無線端末Bのシステムがオフ状態である場合には、前記無線端末A固有コードまたはデータ要求信号を駆動信号として無線端末Bの電源制御装置を介してバッテリを制御することにより、無線端末Bのシステムを強制的にオンにすることを特徴とする請求項30記載の電子商取引方法。
【請求項33】
前記加工されたデータは、“無線端末A+無線端末B+要求データ”よりなることを特徴とする請求項30記載の電子商取引方法。
【請求項34】
前記要求データは、物品販売者の住所、該当物品の特徴、色相、サイズを含むデータであることを特徴とする請求項33記載の電子商取引方法。
【請求項35】
前記加工済みデータを物品販売者に提供することにより、無線端末Bのユーザのマイレージまたはポイントを累積する段階をさらに含むことを特徴とする請求項34記載の電子商取引方法。
【請求項36】
前記無線端末Bは、物品販売と関連するデータを保存及び管理するサーバであることを特徴とする請求項35記載の電子商取引方法。
【請求項37】
前記無線端末Aの固有コードとデータ要求信号を伝送するとき、前記無線端末Bを含む多数の他の無線端末が存在する場合、
前記無線端末Bを含んで他の無線端末に無線端末Aの固有コードとデータ要求信号を伝送する段階と、
最寄りの前記無線端末Bで加工されたデータを目的データとして保存し、前記他の無線端末で加工されたデータを臨時データとして保存する段階と、
前記他の無線端末から無線端末Aの固有コードとデータ要求信号を削除する段階と、
前記臨時データを設定時間以後に無線端末Aから削除する段階と、をさらに含むことを特徴とする請求項30記載の電子商取引方法。
【請求項38】
前記無線端末A及び無線端末B間のデータ送受信の際、入力された信号が不法電波であるか、ノイズであるか、それとも正常な信号であるかを先に判別することを特徴とする請求項30記載の電子商取引方法。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12a】
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【図12b】
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【図12c】
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【図13a】
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【図13b】
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【図13c】
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【図14a】
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【図14b】
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【図14c】
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【図15】
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【公表番号】特表2007−500911(P2007−500911A)
【公表日】平成19年1月18日(2007.1.18)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−532037(P2006−532037)
【出願日】平成16年5月13日(2004.5.13)
【国際出願番号】PCT/KR2004/001109
【国際公開番号】WO2004/102452
【国際公開日】平成16年11月25日(2004.11.25)
【出願人】(505421261)
【Fターム(参考)】