説明

電子娯楽システムにおけるジェスチャーに関連するフィードバック

電子娯楽システムでユーザーフィードバックを提供することに関連する各種実施形態が本明細書に開示される。例えば、開示される一実施形態は、カラオケシステムでユーザーフィードバックを提供する方法を提供し、この方法は、ユーザーにマイクロフォンジェスチャー入力を求めるステップと、マイクロフォン上に配置された1つまたは複数の動きセンサーを介してユーザーからマイクロフォンジェスチャー入力を受け取るステップと、マイクロフォンジェスチャー入力を期待されるジェスチャー入力と比較するステップと、マイクロフォンジェスチャー入力と期待されるジェスチャー入力との比較に基づいてマイクロフォンジェスチャー入力を評価するステップと、評価に基づいてユーザーにフィードバックを提供するステップとを含む。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願の実施例は、例えば、電子娯楽システムにおけるジェスチャーに関連するフィードバックに関する。
【背景技術】
【0002】
[0001]ビデオゲーム等の電子娯楽システムは、一般に、いくつかの異なる形態でユーザーへのフィードバックを提供する。例えば、得点や他の同様のパフォーマンスの尺度が表示されて、ユーザーがどれほど上手にそのゲームをプレーしたかに関するユーザーフィードバックを与えることができる。これにより、ユーザーが技量の向上を追跡し、自身の技量を他のプレーヤーの技量と比較するための基準を提供することができる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
[0002]しかし、他の娯楽システムは、そのようなフィードバックをユーザーに提供するように構成されていない場合がある。例えば、カラオケシステムは、歌に合わせて(例えばディスプレイに表示される歌詞を介して)マイクロフォンに向かって歌うようにユーザーを促し、次いで、聴き手が聴けるようにユーザーの歌唱を増幅し、出力するように構成されている場合がある。そのようなシステムでは、パフォーマンスの質に関するフィードバックは、娯楽システムではなく聴き手によって提供される場合がある(例えば喝采やブーイングにより)。
【課題を解決するための手段】
【0004】
[0003]電子娯楽システムにおいてユーザーフィードバックを提供することに関連する各種実施形態が本明細書に開示される。例えば、開示される一実施形態は、カラオケシステムでユーザーフィードバックを提供する方法を提供し、この方法は、ユーザーにマイクロフォンジェスチャー入力を求めるステップと、マイクロフォン上に配置された1つまたは複数の動きセンサーを介してユーザーからマイクロフォンジェスチャー入力を受け取るステップと、マイクロフォンジェスチャー入力を期待されるジェスチャー入力と比較するステップと、マイクロフォンジェスチャー入力と期待されるジェスチャー入力との比較に基づいてマイクロフォンジェスチャー入力を評価するステップと、評価に基づいてユーザーにフィードバックを提供するステップとを含む。
【0005】
[0004]この概要は、以下の詳細な説明でさらに説明される概念の一部を簡略化した形で紹介するために提供される。この概要は、クレームに記載される主題の主要な特徴や必須の特徴を明らかにするものでも、クレームに記載される主題の範囲を制限するために使用されるべきものでもない。さらに、クレームに記載される主題は、本開示の任意の部分で言及されるいずれか1つまたはすべての不都合点を解決する実施に制限されない。
【図面の簡単な説明】
【0006】
【図1】[0005]カラオケシステムでユーザーフィードバックを提供する方法の一実施形態を示す流れ図である。
【図2】[0006]カラオケシステムでユーザーフィードバックを提供する方法の別の実施形態を示す流れ図である。
【図3】[0007]検出されたマイクロフォンの動きに応じてマイクロフォンの動作モードを制御する方法の一実施形態を示す流れ図である。
【図4】[0008]カラオケシステムの一実施形態の図である。
【発明を実施するための形態】
【0007】
[0009]図1に、カラオケシステムにおいてユーザーフィードバックを提供する方法100の一実施形態を示す。一般に、方法100は、マイクロフォンの動きを検出するように構成された1つまたは複数の動きセンサーを備えるマイクロフォンを用いて行われる。方法100は、102でマイクロフォンジェスチャー入力を求めるステップと、次いで、104でマイクロフォンの動きセンサーを介してユーザーからマイクロフォンのジェスチャー入力を受け取るステップを含む。次いで、方法100は、106で、受け取ったマイクロフォンジェスチャー入力を期待されるジェスチャー入力と比較するステップと、108で、期待されるジェスチャー入力との比較に基づいてジェスチャー入力に評価を割り当てるステップを含む。次いで、方法100は、110で評価に基づいてユーザーにフィードバックを提供するステップを含む。それにより、方法100は、ユーザーのパフォーマンスを、ユーザーによる以前のパフォーマンスおよび/または他のユーザーのパフォーマンスとの比較で測定できるようにすることができる。これにより、各種の対話型のゲームおよび活動をマイクロフォンを用いて行うことが可能になる。
【0008】
[0010]本明細書では、用語「カラオケ」を使用して、ユーザーが事前に記録されたパフォーマンスに倣うように促される任意の活動を表し、事前に記録されたパフォーマンスは、音声、映像、または音声/映像の再生を介して提示できることが理解されよう。カラオケ活動は、一般に、事前に録音された音声トラックに合わせて歌うことからなる。ただし、実施形態によっては、ユーザーは、歌の一部または歌全体について、発声入力が伴わないマイクロフォンジェスチャーを行うように促される場合もある。したがって、本明細書で使用される用語「カラオケ」は、音声のパフォーマンスのみならず、音声入力が伴わない、促されて行うマイクロフォンジェスチャーも包含することが理解されよう。さらに、本明細書ではカラオケシステムの文脈で開示されるが、ここに開示される実施形態は、他の適切な娯楽システムで実施されることが可能であることが理解されよう。
【0009】
[0011]引き続き図1を参照すると、ユーザーは、任意の適切な方式でジェスチャー入力を行うように促されることができる。例えば、対話型のカラオケ活動の一実施形態は、演技者が歌を歌っている映像の再生を視聴し、次いで、その歌に合わせて歌うのに加えて、演技者によって行われるジェスチャーを真似ることを伴うことができる。この実施形態では、ユーザーは、映像の再生を介してジェスチャー入力を行うように求められる。別の実施形態では、ゲームが、再生される音楽のリズムに合わせて歌いながら動く、または踊ることを伴うことができる。この実施形態では、ユーザーは、歌のリズムでジェスチャー入力を行うように求められる。これらの実施形態は、例のために記載されるものであり、他の実施形態がそのように限定されないことが理解されよう。
【0010】
[0012]マイクロフォンのジェスチャー入力は、期待されるジェスチャー入力と、任意の適当な方式で比較されることができる。例えば、実施形態によっては、マイクロフォンの動きセンサーからの期待される入力から見た、認識されたジェスチャーのセットが定義されることができる。さらに、一連の認識されたジェスチャーが、特定のカラオケ曲の選択に関連付けられることができる。ユーザーがその選択曲を演奏すると、マイクロフォンの動きセンサーからの入力が受け取られ、期待される入力と比較されることができる。そして、期待される入力からの実際の入力のずれの統計的な判定が計算されることができる。そして、そのずれの大きさに基づいて評価が割り当てられることができる。この例は例示のために記載されるものであり、マイクロフォンのジェスチャー入力と期待されるジェスチャー入力を比較する他の任意の適切な方法が使用されてよいため、決して限定することを意図するものではないことは理解されよう。
【0011】
[0013]また、本明細書で使用される用語「評価」は、マイクロフォンのジェスチャー入力を期待されるジェスチャー入力と比較した結果を表し、ユーザーフィードバックを提供するための基準として使用されることができる、任意の値、指示等を指すことが理解されよう。
【0012】
[0014]マイクロフォンのジェスチャー入力と期待される入力との比較は、マイクロフォンに配置されたローカルコントローラーを介して行われても、または、使用される電子対話型娯楽製品を実行および制御する、ゲーム機本体等の別のコンピューティング機器に送信されてもよい。ユーザー入力がそのような娯楽コントローラーに送信される場合は、入力は、ワイヤレスで、または、手持ち型の遠隔入力装置を娯楽機器コントローラーに接続するケーブルを介して送信されることができる。用語「娯楽コントローラー」は、本明細書では、カラオケパフォーマンスのプレゼンテーション、または動きを感知するマイクロフォンを利用した他の対話型の娯楽活動を制御するように構成されたコンピューティング機器を指すものとして広く使用されることができる。さらに、本明細書で使用される用語「コンピューティング機器」および「コンピューター」等は、これらに限定されないが、ゲーム機、パーソナルコンピューター、サーバー、ラップトップコンピューター、ハンドヘルド機器、携帯電話、マイクロプロセッサーを利用したプログラム可能な消費者家電製品および/または電気機器、コンピューターネットワーク機器等を含む、1つまたは複数のプログラムを電子的に実行する任意の機器を含む。
【0013】
[0015]引き続き図1を参照すると、評価に基づいてユーザーに提供されるフィードバックは、任意の適切な形態をとることができる。例えば、視覚的なフィードバックが表示画面に提供されて、ユーザーによって行われたジェスチャーが期待されるジェスチャーとどれほど一致するかをユーザーに知らせることができる。同様に、マイクロフォンジェスチャーが期待されるジェスチャーとよく一致する時には、音声によるフィードバックが擬似の喝采の形で提供されることもできる。
【0014】
[0016]さらに、マイクロフォンは、入力されたマイクロフォンジェスチャーと期待されるジェスチャーとの比較に基づく方式で光を出力するように構成された1つまたは複数の光源を備えてもよい。例えば、光は、ユーザー入力が期待される入力とどれほど一致するかに応じて色を変えることができる。具体的な例示的実施形態では、ある色の光が上手な発声および/またはジェスチャーのパフォーマンスを表し、一方、別の色の光が下手な発声および/またはジェスチャーのパフォーマンスを表すことができる。ユーザーの発声および/またはジェスチャーのパフォーマンスが期待されるパフォーマンスとどれほど一致するかに応じて、マイクロフォンから出力される光は、第1の色と第2の色の相対的な強度を調節することにより、相対的なパフォーマンスの評価を反映した2つの色、さらには3つ以上の色の間を、急に、または漸次、変化することができる。この実施形態は例の目的で記載されるものであり、決して限定的な意図ではないことが理解されよう。
【0015】
[0017]図2に、フィードバックを提供する際に音声入力とジェスチャー入力の両方が使用される、カラオケゲームのユーザーにフィードバックを提供する方法200の別の実施形態を示す。方法200は、202でユーザーに音声入力およびマイクロフォンジェスチャー入力を求めるステップと、次いで204で音声入力とマイクロフォンジェスチャー入力を受け取るステップを含む。音声入力を求めるステップは、例えば、ユーザーが知っている歌の音声バージョンを出力することを含み、また、その歌の歌詞をビデオディスプレイに表示することを含んでもよい。同様に、マイクロフォンジェスチャー入力を求めるステップは、例えば、ユーザーが真似するためのジェスチャーをディスプレイに表示する(例えば歌を歌いながらジェスチャーを行う演技者を見せる音楽ビデオを再生することにより)こと、および/または、歌を再生して、歌いながらその歌のリズムでマイクロフォンを動かすようにユーザーに求めることを含むことができる。
【0016】
[0018]次に、方法200は、206で、ユーザーから受け取ったマイクロフォン入力および音声入力をマイクロフォンから遠隔に位置する娯楽コントローラーに送信するステップを含む。入力は、ワイヤレスリンクを介して、または、マイクロフォンを娯楽コントローラーに接続するケーブルを介して、娯楽コントローラーに送信されることができる。さらに、入力は、任意の適切な間隔で、および/または、適切なトリガーイベントを検出した時に送信されることができる。例示的な一実施形態では、動きセンサーからの一定のデータストリームが娯楽コントローラーに送信される。より具体的な例では、3軸加速度計の各軸について10ビットのデータが、一定間隔、例えば8〜10ミリ秒ごとに、周期的に娯楽コントローラーに送信される。動きデータは他の適切な間隔で送信されてよく、この具体例は決して限定することを意図するものではないことが理解されよう。
【0017】
[0019]方法200は次いで、208で、ユーザーから受け取られたマイクロフォンジェスチャー入力および音声入力を期待されるジェスチャーおよび音声入力と比較するステップを含む。ユーザーから受け取られた音声入力の任意の適切な特徴が、期待される音声入力と比較されてよい。例えば、ユーザー入力の瞬間的な音高または平均化された音高が、期待される瞬間的な音高または平均化された音高と比較されることができる。さらに、ユーザー入力のリズム、タイミング、または強度の変化(すなわちクレシェンドやディミヌエンド)を、期待されるリズム、期待されるタイミング、または期待される強度の変化と比較してもよい。さらに、音声認識技術を使用して、受け取られた歌詞の入力を期待される歌詞の入力と比較してもよい。
【0018】
[0020]次に、方法200は、210で、受け取られた入力と期待される入力との比較に基づいて音声およびジェスチャーの入力の評価を決定するステップを含む。評価は、任意の適切な値、指示、または、カラオケシステムに適切なユーザーフィードバックを提供させるように構成された他の出力からなることができる。例えば、評価は、ジェスチャー入力と併せたユーザー入力の単一の特徴(発声入力の音高や音質など)と、期待されるジェスチャー入力と併せた、期待される入力の単一の特徴との比較を表すことができる。他の実施形態では、評価は、ジェスチャー入力と併せて、発声入力中の要素の組み合わせを表すことができる(例えば発声入力の音高、リズム、および/または相対的強度の組み合わせ)。評価は、これに限定されないが各種の統計的方法を含む、上記のような入力から任意の適切な方式で計算されてよいことが理解されよう。
【0019】
[0021]続いて、方法200は、次に212で評価をマイクロフォンに送信するステップと、214で評価に基づいてユーザーにフィードバックを提供するステップを含む。任意の適切なフィードバックが提供されてよい。例えば、評価に対応する得点がディスプレイに表示されることができる。同様に、喝采する聴衆の擬似音声の再生を評価に応じて変化させてもよい。さらに、216に示すように、マイクロフォンによって発せられる光を評価に応じて調節してもよい。評価は、ワイヤレス接続、および/または、マイクロフォンを娯楽コントローラーに接続するケーブルを介する等、任意の適切な方式でマイクロフォンに送信されることができる。同様に、フィードバックがマイクロフォンから発せられる光の形で提供される場合、光は任意の適切な方式で調節することができる。例えば、第1の色の光と第2の色の光の相対的な強度を調節することができる。それに代えて、またはそれに加えて、他の適切な調節が行われてよい。そのようにして、期待されるパフォーマンスに対するユーザーの音声および/またはジェスチャーパフォーマンスの相対的な一致度に関連する視覚的なフィードバックが、マイクロフォンのユーザーならびに聴き手の者に与えられる。このカラオケシステムの具体例は例のために記載されるものであり、他の実施形態がそのように限定されないことが理解されよう。
【0020】
[0022]マイクロフォン内部の動きセンサーからの情報は、カラオケのパフォーマンスや各種ゲームのプレー時にフィードバックを提供する以外にも、他の方式で使用されることができる。例えば、動きセンサーからの情報を使用して、様々なユーザー動作を検出し、それに応じて動作モードの変更を自動的に行うことができる。図3に、そのような自動的に行われるモード変更の一実施形態を示し、この実施形態は、ユーザーの動作に基づいて自動的にマイクロフォンを動作モードと非アクティブモードとの間で切り替える方法300の形態である。
【0021】
[0023]方法300は、302でマイクロフォンが表面に置かれるのを検出するステップを含む。そのようなジェスチャーは、任意の適切な方式で検出されることができる。例えば、そのようなジェスチャーは、使用中に期待されるマイクロフォンの速度の変化よりも急なマイクロフォンの速度の変化により、および/または、マイクロフォンが静止位置(例えば円柱形のマイクロフォンの長軸に対して概ね水平方向)に傾けられ、その後動きがない期間が続くことにより、検出することができる。動きセンサーからのそのような出力に応答して、方法300は、304で、マイクロフォンの動作モードをアクティブモードから非アクティブモードに変更するステップを含む。これにより各種の利点を提供することができる。例えば、ワイヤレスマイクロフォンの場合は、これにより、電池の蓄電力を節減する助けとなり、したがって充電と充電の間の時間を長くすることができる。用語「アクティブモード」は、通常のマイクロフォンの使用時に使用されるマイクロフォンの動作モードを指し、「非アクティブモード」は、アクティブモードよりも消費電力が下げられた、および/または機能性が低下されたモードを含みうることが理解されよう。
【0022】
[0024]方法300はさらに、306で、動きセンサーを介してマイクロフォンが表面から持ち上げられるのを検出するステップを含む。そのようなジェスチャーは、任意の適切な方式で検出されることができる。例えば、そのようなジェスチャーは、動きがない期間の後に検出された動きが再開することにより、および/または、マイクロフォンが静止位置からより直立した位置に傾けられることにより、検出されることができる。動きセンサーからのそのような出力に応答して、方法300は、304でマイクロフォンの動作モードを非アクティブモードからアクティブモードに切り替えるステップを含む。本明細書に開示される、マイクロフォンのアクティブモードと非アクティブモードを切り替えるためのジェスチャーは例のために述べられるものであり、他の適切なジェスチャーが使用されてよいことが理解されよう。
【0023】
[0025]図4に、カラオケシステム400の形態の電子娯楽システムの一実施形態を示す。カラオケシステム400は、マイクロフォン404および表示システム406と通信状態にある娯楽コントローラー402を備える。娯楽コントローラー402は、これらに限定されないが、メモリー410、プロセッサー412、およびワイヤレス送受信機414を含む各種構成要素を備える。娯楽コントローラー402は、カラオケ活動のプレゼンテーションを制御するように構成される。そのため、娯楽コントローラー402は、表示システム406におけるカラオケの選択曲の歌詞および/または音楽ビデオの表示を制御したり、表示システムの1つまたは複数のスピーカー408(または他のスピーカー)を介してカラオケ選択曲の音声部分の再生を制御したりするように構成されることができる。娯楽コントローラー402は、マイクロフォン404および表示システム406と、ワイヤレスで、および/または、装置間を接続する1つまたは複数のケーブル等を介して通信できることが理解されよう。さらに、娯楽コントローラー、マイクロフォン404、および表示システム406は、相互と直接接続される、またはネットワークを通じて通信することが可能であることが認識されよう。
【0024】
[0026]娯楽コントローラー402は、例えばマイクロフォン404と通信してマイクロフォン404または他のユーザー入力装置から送信されるユーザー入力を受け取り、ユーザー入力を期待される入力と比較し、入力に基づいて評価を割り当て、マイクロフォン404に評価を送信するように構成されることができる。他の実施形態では、マイクロフォン404は、比較と評価の割り当てをローカルに行うように構成されることができる。
【0025】
[0027]娯楽コントローラー402は、メモリー410に記憶され、上記の機能の実行を可能にするためにプロセッサー412によって実行可能なプログラムまたはコードを備えることができる。一般に、プログラムには、特定のタスクを行うか、または特定の抽象データ型を実装する、ルーチン、オブジェクト、コンポーネント、データ構造等が含まれる。本明細書で使用される用語「プログラム」は、単一のプログラムまたは協調して動作する複数のプログラムを意味することができ、アプリケーション、サービス、または、他の種類もしくはクラスのプログラムを指すために使用されることができる。
【0026】
[0028]引き続き図4を参照すると、マイクロフォン404は、メモリー422およびプロセッサー424を有するマイクロフォンコントローラー420を備える。マイクロフォン404は、ユーザーから発声入力を受け取るように構成された音声入力426も備える。音声入力426は、音声トランスデューサー、プリアンプ、または他の増幅段階、アナログデジタル変換器、および/または他の適切な構成要素等の構成要素を含むことができる。マイクロフォン404は、さらに、ユーザーのジェスチャーを検出し、そのジェスチャーに基づく信号をジェスチャー入力としてマイクロフォンコントローラー420に提供するように構成された1つまたは複数の動きセンサー428を備えることができる。任意の適切な動きセンサーが使用されてよい。適切な動きセンサーの例には、これに限定されないが、3軸加速度計が含まれる。
【0027】
[0029]マイクロフォン404はさらに、マイクロフォンが娯楽コントローラー402とワイヤレスで通信することを可能にするワイヤレス送受信機430を備える。他の実施形態では、マイクロフォン404は、マイクロフォン404を娯楽コントローラー402に接続するケーブルを介して娯楽コントローラー402と通信するように構成されることができる。
【0028】
[0030]実施形態によっては、マイクロフォン404はさらに、それぞれ432、434、および436に光源1、光源2、光源nとして図示される複数の光源を備えることができる。各光源は、これらに限定されないが、電球、LED、レーザー、ならびにマイクロフォンの筐体上の所望の位置に配置された発光口に光を誘導する各種の光学構成要素を含む、任意の適切な構成要素を備えることができる。図ではn個の複数の光源を有するものとして示すが、マイクロフォン404は、実施形態によっては1つの光源等、適切な数の光源を備えてよいことが理解されよう。さらに、他の実施形態では、そのような光源を備えなくともよい。
【0029】
[0031]マイクロフォンコントローラー420は、メモリー422に記憶されたコードを備えることができ、このコードは、上記の各種入力から入力を受け取り、その入力を娯楽コントローラーに送信するためにプロセッサー424によって実行可能である。さらに、実施形態によっては、マイクロフォンは、娯楽コントローラーから評価および他の通信事項を受け取り、その評価に基づいて1つまたは複数の光源の出力を制御するように構成することができる。さらに、上述のように、マイクロフォンコントローラー420は、ユーザー入力を期待される入力と比較し、その比較に基づいてユーザー入力に評価を割り当てるために実行可能なコードを備えることができる。そのような実施形態では、比較と評価の処理は、マイクロフォンコントローラー420ですべて行われても、または、娯楽コントローラー402とマイクロフォンコントローラー404各々が行われたユーザー入力の一部を分析するように、娯楽コントローラー402と分担されてもよいことが理解されよう。例えば、娯楽コントローラー402は、音質、音高、リズム、タイミング等を分析するように構成され、一方、マイクロフォンコントローラー420は入力の音量/強度を分析するように構成されることができる。この具体的な実施形態は例のために記載されるものであり、他の実施形態がそのように限定されないことは理解されよう。
【0030】
本明細書ではカラオケシステムの文脈で説明されるが、本明細書に開示される概念は、これに限定されないが、手持ち型の遠隔入力装置を利用するビデオゲームシステムを含む他の適切な環境で使用できることが理解されよう。さらに、本明細書に記載される構成および/または手法は本質的に例示的なものであり、また、多数の変形形態が可能であるのでそれらの具体的な実施形態または例は限定的な意味で解釈すべきでないことが理解されよう。本明細書に記載される具体的なルーチンまたは方法は、イベント駆動型、割り込み駆動型、マルチタスク、マルチスレッド等の、任意数の処理方式の1つまたは複数を表すことができる。そのため、ここに例示される各種の動作は、ここに例示される順序で、または並行して行うことができ、または場合によっては省略することも可能である。同様に、上記のプロセスの順序は、本明細書に記載される実施形態の特徴および/または結果を達成することを必ずしも要求されず、例示および説明を容易にするために提供される。本開示の主題は、本明細書に開示される各種処理、システム、構成、および他の特徴、機能、動作、および/または特性、ならびにそれらの均等物すべてのすべての新規および非新規のコンビネーションおよびサブコンビネーションを包含する。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
カラオケシステムでユーザーフィードバックを提供する方法(100)であって、前記カラオケシステムは、1つまたは複数の動きセンサーを有するマイクロフォンを備え、前記カラオケシステムは、前記マイクロフォンと通信状態にある娯楽コントローラー(entertainment controller)も備え、前記方法(100)は、
ユーザーにマイクロフォンジェスチャー(microphone gesture)入力を求める(inviting)ステップ(102)と、
前記1つまたは複数の動きセンサーを介して前記ユーザーから前記マイクロフォンジェスチャー入力を受け取るステップ(104)と、
前記マイクロフォンジェスチャー入力を期待される(expected)ジェスチャー入力と比較するステップ(106)と、
前記マイクロフォンジェスチャー入力と前記期待されるジェスチャー入力との比較に基づいて前記マイクロフォンジェスチャー入力を評価するステップ(108)と、
前記評価(rating)に基づいて前記ユーザーにフィードバックを提供するステップ(110)と
を含む方法。
【請求項2】
マイクロフォンジェスチャー入力を求めるステップは、前記ユーザーによって真似られる(imitated)べきジェスチャーをディスプレイに表示するステップを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記マイクロフォンは音声受信機を備え、前記方法は、前記ユーザーから音声入力を受け取り、前記音声入力を前記娯楽コントローラーに送信するステップをさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記音声入力を期待される音声入力と比較するステップをさらに含み、前記マイクロフォンジェスチャー入力を評価するステップは、前記音声入力および前記マイクロフォンジェスチャー入力を評価するステップを含む、請求項3に記載の方法。
【請求項5】
前記1つまたは複数の動きセンサーを介して、前記マイクロフォンが表面(a surface)に置かれた(setting down)ことを検出し、次いで前記マイクロフォンのモードを動作モードから非アクティブ(inactive)モードに切り替えるステップをさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記マイクロフォンが前記表面から持ち上げられる(lifting)のを検出し、次いで前記マイクロフォンの前記モードを前記非アクティブモードから前記動作モードに切り替えるステップをさらに含む、請求項5に記載の方法。
【請求項7】
前記期待されるジェスチャー入力との比較のために前記マイクロフォンジェスチャー入力を前記娯楽コントローラーに送信するステップをさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項8】
前記マイクロフォンジェスチャー入力を送信するステップは、前記1つまたは複数の動きセンサーから前記娯楽コントローラーに周期的にデータを送信するステップを含む、請求項7に記載の方法。
【請求項9】
カラオケユーザーにフィードバックを提供する方法(202)であって、
ユーザーにマイクロフォンジェスチャー入力を求めるステップ(202)と、
音声受信機と1つまたは複数の動きセンサーとを備えるマイクロフォンを介して、前記ユーザーから前記マイクロフォンジェスチャー入力を受け取るステップ(204)と、
前記マイクロフォンからの前記マイクロフォンジェスチャー入力を娯楽コントローラーに送信するステップ(206)と、
前記娯楽コントローラーで、前記マイクロフォンからの前記マイクロフォンジェスチャー入力を期待されるジェスチャー入力と比較するステップ(208)と、
前記マイクロフォンジェスチャー入力と前記期待されるジェスチャー入力との比較に基づいて、前記マイクロフォンジェスチャー入力の評価を決定するステップ(210)と、
前記評価を前記マイクロフォンに送信するステップ(212)と、
前記評価に基づいて、前記マイクロフォンから発せられる光を調節するステップ(216)と
を含む方法。
【請求項10】
マイクロフォンジェスチャー入力を求めるステップは、前記ユーザーによって真似られるべきジェスチャーをディスプレイに表示するステップを含む、請求項9に記載の方法。
【請求項11】
前記マイクロフォンは音声受信機を備え、前記方法は、前記ユーザーから音声入力を受け取り、前記音声入力を前記娯楽コントローラーに送信するステップをさらに含む、請求項9に記載の方法。
【請求項12】
前記1つまたは複数の動きセンサーを介して、前記マイクロフォンが表面上に置かれたことを検出し、次いで前記マイクロフォンのモードを動作モードから非アクティブモードに切り替えるステップをさらに含む、請求項9に記載の方法。
【請求項13】
前記マイクロフォンが表面から持ち上げられるのを検出し、次いで前記マイクロフォンのモードを非アクティブモードから動作モードに切り替えるステップをさらに含む、請求項12に記載の方法。
【請求項14】
前記マイクロフォンジェスチャー入力を送信するステップは、前記1つまたは複数の動きセンサーから周期的なデータのストリームを送信するステップを含む、請求項9に記載の方法。
【請求項15】
ユーザーに対するカラオケの音声/映像の選択のプレゼンテーションを制御するように構成された娯楽コントローラー(402)と、
前記娯楽コントローラー(402)と通信状態にあり、音声受信機(426)および1つまたは複数の動きセンサー(428)を備えた、手持ち型のワイヤレスマイクロフォン(404)と、
前記娯楽コントローラー(402)に記憶されたコードであって、前記マイクロフォン(404)によって送信されるジェスチャー入力および発声入力を受け取り、前記ジェスチャー入力および前記発声入力に基づいてユーザーのパフォーマンス(performance)に評価を割り当て(assign a rating)、前記評価を前記マイクロフォン(404)に送信するために実行可能なコードと、
前記マイクロフォン(404)に記憶されたコードであって、前記ジェスチャー入力および前記ユーザー入力を受け取り、前記ユーザー入力を前記娯楽コントローラー(402)に送信し、前記評価に基づいてユーザーフィードバックを提供するために実行可能なコードと
を備えるカラオケシステム(400)。
【請求項16】
前記動きセンサーは3軸加速度計を備える、請求項15に記載のカラオケシステム。
【請求項17】
前記マイクロフォンは、1つまたは複数の光源をさらに備え、前記カラオケシステムは、前記マイクロフォンおよび娯楽コントローラーの1つまたは複数に記憶され、前記1つまたは複数の光源を介してユーザーフィードバックを提供するために実行可能なコードをさらに備える、請求項15に記載のカラオケシステム。
【請求項18】
前記娯楽コントローラーは、ディスプレイに接続されるように構成され、前記カラオケシステムは、前記娯楽コントローラーに記憶され、前記ユーザーによって真似られるべきジェスチャーを前記ディスプレイに表示するために実行可能なコード(code)をさらに備える、請求項15に記載のカラオケシステム。
【請求項19】
前記1つまたは複数の動きセンサーを介して、前記マイクロフォンが表面に置かれたことを検出し、次いで前記マイクロフォンのモードを動作モードから非アクティブモードに切り替えるために実行可能なコードをさらに備える、請求項15に記載のカラオケシステム。
【請求項20】
前記ユーザー入力を前記娯楽コントローラーに送信するために実行可能な前記コードは、前記1つまたは複数の動きセンサーから前記娯楽コントローラーに周期的にデータを送信するために実行可能なコードを備える、請求項15に記載のカラオケシステム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公表番号】特表2011−523088(P2011−523088A)
【公表日】平成23年8月4日(2011.8.4)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−509527(P2011−509527)
【出願日】平成21年4月16日(2009.4.16)
【国際出願番号】PCT/US2009/040865
【国際公開番号】WO2009/140024
【国際公開日】平成21年11月19日(2009.11.19)
【出願人】(500046438)マイクロソフト コーポレーション (3,165)
【Fターム(参考)】