説明

電子新聞システム及びプログラム

【課題】電子新聞紙面に記載された単語に関する関連情報を自動的に取得することにより、オペレータに依存せず、一定の精度で関連情報を収集する。
【解決手段】本発明の電子新聞システム12は、電子新聞の紙面のテキスト部分から、関連付けテーブル記憶装置51に格納された関連付けテーブルに含まれる単語を抽出する抽出部55と、この単語の、紙面における配置領域の座標値を算出する算出部56と、この単語に関連付けられている実体データの格納場所を、関連付けテーブルから把握する把握部57と、この格納場所に従って、単語に関連付けられている実体データを実体データ記憶装置54から取得し、実体データファイル62に書き込む取得部58と、抽出された単語と、算出された座標値と、把握された実体データの実体データファイルにおける格納場所とを関連付けた情報管理データ63を作成する作成部59とを備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、例えばインターネット等の通信ネットワークを介して参照される電子新聞紙面の作成、加工、検索、及び閲覧等を行う電子新聞システムに係り、特に、電子新聞紙面に記載された単語に関連する情報を自動的に取得する機能を備えた電子新聞システム及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
例えば特許文献1等で開示されているように、新聞に掲載されている情報を、インターネット等の通信ネットワークを介して電子的に読者に配信する電子新聞に関する技術がある。
【0003】
この種の電子新聞によれば、紙媒体による新聞とは異なり、印刷や配達の必要がなくなるので、紙媒体による新聞に比べてコストを削減することが可能となる。また、任意のタイミングで内容を更新することができるために、朝刊や夕刊のように、決められた時間に限定されることなく、最新の情報をほぼリアルタイムで読者に提供することが可能となる。
【0004】
更には、記事や写真に対する関連情報にリンクさせたりすることによって、紙媒体の新聞では実現できないような多種多様な方法で情報を提供することができる。
【0005】
例えば、特許文献2のように、特定地域情報を新聞情報にあわせて配信することや、特許文献3のように、読者が既に読んだ記事を自動的に検索して表示することにより読者の嗜好をフィルタすることや、特許文献4のように、読者が希望する種別の記事のみを配信することや、特許文献5のように、読者毎の嗜好の変化に応じて記事を編集して配信することが可能となる。
【特許文献1】特開2001−222542号公報
【特許文献2】特開2003−108872号公報
【特許文献3】特開平11−305621号公報
【特許文献4】特開2005−222542号公報
【特許文献5】特開2004−240686号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、このような従来の電子新聞では、以下のような問題がある。
【0007】
すなわち、上述したような関連情報の収集や、この関連情報へのリンクの設定は、オペレータによるマニュアル作業によってなされている。
【0008】
しかしながら、オペレータは、電子新聞の紙面に掲載された単語に関する様々な関連情報を収集するために、様々なデータベースにアクセスしなければならず、膨大な手間を要している。しかも、記事の内容が頻繁に更新されうる電子新聞という性質上、オペレータは、記事が更新される毎に、上述したような関連情報の収集を行わねばならず、オペレータの負担が極めて大きく非効率的であるのみならず、マニュアル作業であるがゆえに、収集する関連情報が不十分であったり、誤った又は必ずしも適切ではない情報を収集する恐れもあり、収集される関連情報の精度が、オペレータによってばらつく可能性もあるという問題がある。
【0009】
本発明はこのような事情に鑑みてなされたものであり、電子新聞紙面に記載された単語に関する関連情報を自動的に取得することによって、オペレータの負担を低減するのみならず、オペレータに依存せず、一定の精度で関連情報を収集することを可能にする電子新聞システム及びプログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記の目的を達成するために、本発明では、以下のような手段を講じる。
【0011】
すなわち、請求項1の発明は、通信ネットワークを通じて配信可能な電子新聞を作成する電子新聞システムであって、第1及び第2の実体データ記憶装置と、関連付けテーブル記憶装置と、単語抽出手段と、座標値算出手段と、格納場所把握手段と、実体データ取得手段と、関連付けデータ作成手段とを備えている。
【0012】
第1の実体データ記憶装置は、予め選択された単語に関連付けられたテキスト情報そのものである実体データ、画像情報そのものである実体データ、動画情報そのものである実体データ、又は音声情報そのものである実体データを格納する。関連付けテーブル記憶装置は、単語と、この単語に関連付けられた実体データの第1の実体データ記憶装置における格納場所とが関連付けられた関連付けテーブルが格納している。単語抽出手段は、電子新聞の紙面を構成する電子紙面データに含まれるテキスト部分から、関連付けテーブルに含まれる単語を抽出する。座標値算出手段は、単語抽出手段によって抽出された単語の紙面における配置領域の座標値を、電子紙面データから算出する。格納場所把握手段は、関連付けテーブル記憶装置に格納されている関連付けテーブルを読み出し、単語抽出手段によって抽出された単語について関連付けられている実体データの格納場所を、読み出した関連付けテーブルから把握する。実体データ取得手段は、格納場所把握手段によって把握された格納場所に従って、単語について関連付けられている実体データを第1の実体データ記憶装置から取得し、取得した実体データを第2の実体データ記憶装置に書き込む。関連付けデータ作成手段は、単語抽出手段によって抽出された単語と、座標値算出手段によって算出されたこの単語の座標値と、格納場所把握手段によって把握されたこの単語に関連付けられている実体データの、第2の実体データ記憶装置における格納場所とを関連付けた関連付けデータを作成する。
【0013】
請求項2の発明は、請求項1の発明の電子新聞システムにおいて、実体データ取得手段は、取得した実体データがテキスト情報である場合、このテキスト情報のイメージ情報を作成し、取得した実体データの代わりに、作成したイメージ情報を第2の実体データ記憶装置に書き込む。
【0014】
請求項3の発明は、請求項1又は請求項2の発明の電子新聞システムにおいて、ディスプレイと、操作入力を受け付けるポインティングデバイスと、ディスプレイから電子新聞を表示させるとともに、ポインティングデバイスになされた操作入力に応じて、ディスプレイから、カーソルを移動させながら表示させる表示制御手段と、抽出された単語の紙面における配置領域内に、カーソルが移動したか否かを、関連付けデータに基づいて判定する判定手段とを備えている。そして、判定手段によって、配置領域内にカーソルが移動したと判定された場合には、表示制御手段は、関連付けデータから、配置領域に配置された単語に関連付けられた実体データの格納場所を把握し、把握した格納場所から実体データを取り出し、この実体データをディスプレイから表示させる。
【0015】
請求項4の発明は、請求項1乃至3のうち何れか1項の発明の電子新聞システムにおいて、単語が人物名である場合、この単語に関連付けられたテキスト情報はこの人物の個人経歴を含み、この単語に関連付けられた画像情報はこの人物の顔写真を含む。
【0016】
請求項5の発明は、請求項1乃至3のうち何れか1項の発明の電子新聞システムにおいて、単語が法人名である場合、この単語に関連付けられたテキスト情報はこの法人の概要情報を含む。
【0017】
請求項6の発明は、請求項1乃至3のうち何れか1項の発明の電子新聞システムにおいて、単語がスポーツ選手名である場合、この単語に関連付けられたテキスト情報はこのスポーツ選手の個人経歴及び個人記録を含み、この単語に関連付けられた画像情報はこのスポーツ選手が掲載されたスポーツ写真を含む。
【0018】
請求項7の発明は、請求項1乃至3のうち何れか1項の発明の電子新聞システムにおいて、単語がスポーツチーム名である場合、この単語に関連付けられたテキスト情報はこのスポーツチームのチーム概要、試合成績、試合日程、優勝記録、及び選手情報を含み、この単語に関連付けられた画像情報はこのスポーツチームに関連するスポーツ写真を含む。
【0019】
請求項8の発明は、請求項1乃至3のうち何れか1項の発明の電子新聞システムにおいて、単語が政党名である場合、この単語に関連付けられたテキスト情報はこの政党の政党情報及び議員情報を含む。
【0020】
請求項9の発明は、請求項1乃至3のうち何れか1項の発明の電子新聞システムにおいて、単語が地名である場合、この単語に関連付けられたテキスト情報はこの地名を含む地域情報を含み、この単語に関連付けられた画像情報はこの地域の地図を含む。
【0021】
請求項10の発明は、請求項1乃至3のうち何れか1項の発明の電子新聞システムにおいて、単語が都道府県市町村名である場合、この単語に関連付けられたテキスト情報は対応する都道府県市町村の行政情報を含み、この単語に関連付けられた画像情報はこの都道府県市町村の地図又はマークを含む。
【0022】
請求項11の発明は、請求項1乃至3のうち何れか1項の発明の電子新聞システムにおいて、単語が略名である場合、この単語に関連付けられたテキスト情報はこの略号の正式名称又は解説文を含む。
【0023】
請求項12の発明は、請求項1乃至3のうち何れか1項の発明の電子新聞システムにおいて、単語が専門用語である場合、この単語に関連付けられたテキスト情報はこの専門用語の解説文を含む。
【0024】
請求項13の発明は、請求項1乃至3のうち何れか1項の発明の電子新聞システムにおいて、単語が事故名である場合、この単語に関連付けられたテキスト情報はこの事故の事故記録を含み、この単語に関連付けられた画像情報はこの事故の関連写真を含む。
【0025】
請求項14の発明は、請求項1乃至3のうち何れか1項の発明の電子新聞システムにおいて、単語が事件名である場合、この単語に関連付けられたテキスト情報はこの事件の事件概要又は事件記録を含む。
【0026】
請求項15の発明は、請求項1乃至3のうち何れか1項の発明の電子新聞システムにおいて、単語がイベント名である場合、この単語に関連付けられたテキスト情報はこのイベントのイベント内容を含む。
【0027】
請求項16の発明は、通信ネットワークを通じて配信可能な電子新聞を作成する電子新聞システムに適用されるプログラムである。ここで、電子新聞システムは、予め選択された単語に関連付けられたテキスト情報そのものである実体データ、画像情報そのものである実体データ、動画情報そのものである実体データ、又は音声情報そのものである実体データを格納する第1の実体データ記憶装置と、単語と、この単語に関連付けられた実体データの第1の実体データ記憶装置における格納場所とが関連付けられた関連付けテーブルが格納された関連付けテーブル記憶装置と、第2の実体データ記憶装置とを備えている。そして、このプログラムは、電子新聞の紙面を構成する電子紙面データに含まれるテキスト部分から、関連付けテーブルに含まれる単語を抽出する機能;この機能によって抽出された単語の紙面における配置領域の座標値を、電子紙面データから算出する機能;関連付けテーブル記憶装置に格納されている関連付けテーブルを読み出し、抽出された単語について関連付けられている実体データの格納場所を、読み出した関連付けテーブルから把握する機能;この機能によって把握された格納場所から、単語について関連付けられている実体データを取得し、取得した実体データを第2の実体データ記憶装置に書き込む機能;及び抽出された単語と、算出されたこの単語の座標値と、把握されたこの単語に関連付けられている実体データの、第2の実体データ記憶装置における格納場所とを関連付けた関連付けデータを作成する機能をコンピュータに実現させる。
【0028】
請求項17の発明は、請求項16の発明のプログラムにおいて、取得された実体データがテキスト情報である場合、このテキスト情報のイメージ情報を作成し、取得された実体データの代わりに、作成したイメージ情報を第2の実体データ記憶装置に書き込む機能を更にコンピュータに実現させるためのプログラムである。
【0029】
請求項18の発明は、請求項16又は請求項17の発明のプログラムにおいて、電子新聞システムは、ディスプレイと、操作入力を受け付けるポインティングデバイスとを更に備えている。そして、プログラムは、ディスプレイから電子新聞を表示させるとともに、ポインティングデバイスになされた操作入力に応じて、ディスプレイから、カーソルを移動させながら表示させる機能;抽出された単語の紙面における配置領域内に、カーソルが移動したか否かを、関連付けデータに基づいて判定する機能;この機能によって、配置領域内にカーソルが移動したと判定された場合には、関連付けデータから、配置領域に配置された単語に関連付けられた実体データの格納場所を把握し、把握した格納場所から実体データを取り出し、この実体データをディスプレイから表示させる機能を更にコンピュータに実現させるためのプログラムである。
【0030】
従って、上述したような本発明の電子新聞システムにおいては、以上のような手段を講じることにより、電子紙面データから単語を抽出し、抽出した単語の関連情報の実体データを取得して第2の実体データ記憶装置に格納するとともに、第2の実体データ記憶装置に格納された実体データの格納場所と、対応する単語とを関連付けた関連付けデータを作成することができる。
【0031】
このように、電子新聞の紙面に記載された単語に関する関連情報を自動的に取得することができる。その結果、オペレータの負担を低減するのみならず、オペレータに依存せず、一定の精度で関連情報を収集することが可能となる。
【0032】
特に、請求項2及び請求項17の発明によれば、関連情報をテキストではなく、イメージとして格納することができるので、取り扱いを簡素化することができる。
【0033】
更に、請求項3及び請求項18の発明によれば、取得した関連情報の内容を、オペレータが、容易に確認することができる。
【発明の効果】
【0034】
本発明によれば、電子新聞紙面に記載された単語に関する関連情報を自動的に取得することができる。これによって、オペレータの負担を低減するのみならず、オペレータに依存せず、一定の精度で関連情報を収集することが可能な電子新聞システム及びプログラムを実現することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0035】
以下に、本発明を実施するための最良の形態について図面を参照しながら説明する。
【0036】
(第1の実施の形態)
本発明の第1の実施の形態に係る電子新聞システムについて説明する。
【0037】
図1は、一般的な新聞制作システムに接続された第1の実施の形態に係る電子新聞システムの構成例を示す機能ブロック図である。
【0038】
まず、一般的な新聞制作システムの構成について説明する。
【0039】
この種の新聞制作システム30は、通常は新聞社に設置され、素材受信端末31と、記者端末32と、素材管理サーバ33と、素材データ記憶装置34と、素材編集端末35と、組版編集サーバ36と、紙面データ記憶装置37と、組版端末38と、出力サーバ39と、プリンタ/プロッタ40とを備えている。
【0040】
素材受信端末31は、通信社や友好社などから送られてくる記事や画像などの素材を受信し、受信した素材を素材管理サーバ33に出力する。
【0041】
記者端末32は、記者が素材を入力するための端末である。この記者端末32は、ネットワークや電話回線を介して素材管理サーバ33と接続されており、記者から入力された素材を、素材管理サーバ33に出力する。
【0042】
素材管理サーバ33は、素材受信端末31から出力された素材や、記者端末32から出力された素材を保管管理する。更に、素材編集端末35からの編集要求に基づいて、管理している素材の中から、要求されたものを素材編集端末35に提供する。また、素材データ記憶装置34に記憶されている素材が、素材編集端末35からのオペレータ指示に基づいて組版編集サーバ36に出力され、組版編集サーバ36でなされる組版編集に供される。
【0043】
素材データ記憶装置34は、素材管理サーバ33から送られた素材データを格納するために、ハードディスク等のハードウェアからなる記憶装置である。
【0044】
素材編集端末35は、記事の校正や画像加工などの素材加工や、紙面掲載候補としての出稿指示などを素材管理サーバ33に対して行う。
【0045】
組版編集サーバ36は、組版端末38から出力された操作情報に基づいて、紙面データ71の編集作業を行う。そして、このように組版編集サーバ36で編集作業がなされた紙面データ71は、紙面データ記憶装置37に格納される。また、一旦格納された紙面データ71が再び組版編集サーバ36へと読み出され、再び編集作業が行われた後に紙面データ記憶装置37に格納されることも可能である。更に、組版編集サーバ36は、本実施の形態に係る電子新聞システム10に接続されており、紙面データ71を、Web閲覧に適した文書形式の電子紙面データ61に変換した後に、電子新聞システム10に出力できるようにしている。なお、組版編集サーバ36は、必ずしも電子新聞システム10に接続されていなくても良い。この場合、新聞制作システム30に、図示しないデータ書き込み手段を備え、このデータ書き込み手段を用いて、フロッピー(登録商標)ディスクや光ディスク等の記憶媒体に電子紙面データ61を記憶する。そして、電子新聞システム10において、この記憶媒体から電子紙面データ61を読み出すようにする。
【0046】
紙面データ記憶装置37は、組版編集サーバ36から送られた紙面データ71を格納するためのハードディスク等のハードウェアからなる記憶装置である。
【0047】
組版端末38は、紙面制作担当が紙面のレイアウト作業を行うための端末であり、レイアウトされた紙面データ71は組版編集サーバ36を介して紙面データ記憶装置37に格納される。
【0048】
出力サーバ39は、組版端末38からの大刷/版下出力指示により、組版編集サーバ36で生成された文字や画像の配置情報をドットデータに展開する。
【0049】
プリンタ/プロッタ40は、出力サーバ39によって展開されたドットデータに基づいて、大刷や版下を出力する。
【0050】
次に、本実施の形態に係る電子新聞システム10について説明する。
【0051】
すなわち、本実施の形態に係る電子新聞システム10は、通信ネットワークを通じて配信可能な電子新聞を作成するものであって、電子新聞編集サーバ12と、電子新聞編集端末14と、電子新聞データ記憶装置16と、電子新聞閲覧サーバ18と、電子新聞閲覧端末20と、閲覧用電子新聞データ記憶装置22とを備えている。
【0052】
電子新聞編集サーバ12は、新聞制作システム30の組版編集サーバ36に接続されており、組版編集サーバ36から、電子紙面データ61を受け取る。なお、電子新聞編集サーバ12は、必ずしも組版編集サーバ36に接続されていなくても良い。この場合、電子紙面データ61が記憶されたフロッピー(登録商標)ディスクや光ディスク等の記憶媒体を、新聞制作システム30側から受け取る。そして、図示しないデータ読み出し手段を用いて、この記憶媒体から、電子紙面データ61を読み出す。
【0053】
電子新聞編集サーバ12は、このようにして電子紙面データ61を取得すると、取得した電子紙面データ61を、電子新聞データ記憶装置16に送る。
【0054】
電子新聞データ記憶装置16は、ハードディスク等のハードウェアからなり、電子新聞編集サーバ12から送られた電子紙面データ61を格納する。
【0055】
電子新聞編集端末14は、電子紙面データ61を編集するための端末である。電子紙面データ61を編集する場合には、電子新聞編集サーバ12に対して、編集対象とする電子紙面データ61を要求する。電子新聞編集サーバ12は、電子新聞編集端末14からこの要求を受けると、対応する電子紙面データ61を電子新聞データ記憶装置16から取得する。電子新聞編集端末14は、このようにして電子新聞編集サーバ12が取得した電子紙面データ61に対し、電子新聞編集サーバ12から提供される種々の機能を用いて編集操作を行う。電子新聞編集サーバ12の機能については、図2を用いて後述する。そして、編集操作が完了すると、編集操作が完了した電子紙面データ61を、電子新聞編集サーバ12から電子新聞閲覧サーバ18に移す。なお、編集が途中の状態のまま一旦編集を中断する場合には、編集途中の電子紙面データ61を再び電子新聞データ記憶装置16に書き込む。
【0056】
電子新聞閲覧サーバ18は、このようにして編集が完了した電子紙面データ61を取得すると、取得した電子紙面データ61を、閲覧用電子新聞データ記憶装置22に送る。
【0057】
閲覧用電子新聞データ記憶装置22は、ハードディスク等のハードウェアからなり、電子新聞閲覧サーバ18から送られた電子紙面データ61を格納する。
【0058】
電子新聞閲覧端末20は、電子紙面データ61を閲覧するための端末である。電子紙面データ61を閲覧する場合には、電子新聞閲覧サーバ18に対して、閲覧対象とする電子紙面データ61を要求する。電子新聞閲覧サーバ18は、電子新聞閲覧端末20からこの要求を受けると、対応する電子紙面データ61を閲覧用電子新聞データ記憶装置22から取得する。電子新聞閲覧端末20は、このようにして電子新聞閲覧サーバ18が取得した電子紙面データ61を、ディスプレイの画面から表示することによって閲覧可能とする。
【0059】
なお、上記では、紙面データ71から電子紙面データ61への変換を、組版編集サーバ36で行うと記載したが、紙面データ71から電子紙面データ61への変換は、組版編集サーバ36で行う場合に限らず、出力サーバ39、あるいは電子新聞編集サーバ12で行うようにしても良い。
【0060】
図2は、電子新聞編集サーバ12及び電子新聞データ記憶装置16の詳細構成例を示す機能ブロック図である。
【0061】
すなわち、電子新聞編集サーバ12は、電子紙面データ転送部50と、関連付けテーブル記憶装置51と、単語抽出用辞書データベース記憶装置52と、抽出単語リスト記憶装置53と、関連情報実体データ記憶装置54と、単語抽出部55と、座標値算出部56と、格納場所把握部57と、実体データ取得部58と、関連付けデータ作成部59とを備えている。
【0062】
電子紙面データ転送部50は、組版編集サーバ36から送られた電子紙面データ61を受け取り、受け取った電子紙面データ61を、電子新聞データ記憶装置16に書き込む。また、電子新聞編集端末14による編集が可能になるように、電子新聞データ記憶装置16に格納されている電子紙面データ61を取得したり、編集された電子紙面データ61を再び電子新聞データ記憶装置16に書き込んだり、電子新聞閲覧サーバ18に送る。
【0063】
図3は、電子紙面データ61のデータ構成例を示す図である。電子紙面データ61は、第1行目、第2行目、・・・第p行目というように、行毎の構成となっている。更に、各行は、第1文字目、2文字目、・・・第m文字目というように、文字毎の構成となっている。そして、各文字は、文字コード61pMm、文字付属情報61pFm、配置位置X座標61pXm、配置位置Y座標61pYm(第p行目のm文字目の場合)からなる各データを持っている。なお、文字付属情報61pFmとは、文字サイズ(大きさ)、書体、文字位置回転、白黒反転、文字飾り(文字影、下線、傍点など)の指定条件を示す情報である。
【0064】
関連付けテーブル記憶装置51は、ハードディスクやメモリ等のハードウェアからなり、単語と、この単語に関連付けられた実体データの関連情報実体データ記憶装置54における格納場所とが関連付けられた関連付けテーブル510を格納している。なお、実体データとは、本発明の実施の形態に係る電子新聞システムで取扱われるテキスト情報、画像情報、動画情報、音声情報等のデータそのものを称している。
【0065】
図4は、関連付けテーブル510のデータ構成例を示す図である。関連付けテーブル510は、第1レコード、第2レコード、・・・第kレコードというように、単語のレコード毎の構成となっている。更に、各レコードは、単語識別番号51kID、単語名51kTN、単語分類51kBR、関連情報mの内容51kRFmCN、関連情報mの関連情報実体データ格納アドレス51kRF1LN(第kレコードの場合)からなる各データを持っている。
【0066】
単語抽出用辞書データベース記憶装置52は、ハードディスクやメモリ等のハードウェアからなり、電子紙面データ61に含まれるテキスト部分から単語を抽出するための単語抽出用辞書を格納している。
【0067】
抽出単語リスト記憶装置53は、ハードディスクやメモリ等のハードウェアからなり、単語抽出部55によって抽出された単語の単語リスト530が格納される。
【0068】
単語抽出部55は、単語抽出用辞書データベース記憶装置52に記憶された単語抽出用辞書を参照することにより、電子紙面データ61に含まれるテキスト部分から単語を抽出し、抽出した単語を、抽出単語リスト記憶装置53内の単語リスト530に登録する。
【0069】
図5は、単語リスト530のデータ構成例を示す図である。単語リスト530は、登録件数530Nに、第1レコード、第2レコード、・・・第rレコードというように、抽出された単語のレコードを加えた構成となっている。更に、各レコードは、単語の文字列53rS、単語の先頭文字の行内文字位置53rP(第rレコードの場合)からなる各データを持っている。
【0070】
座標値算出部56は、抽出単語リスト記憶装置53に格納された単語リスト530に含まれる単語の、紙面における配置領域の座標値を、電子紙面データ61から算出し、算出結果を、単語抽出部55からの抽出結果とともに格納場所把握部57に出力する。
【0071】
格納場所把握部57は、関連付けテーブル記憶装置51に格納されている関連付けテーブル510を読み出し、単語抽出部55によって抽出された単語について関連付けられている実体データの格納場所を、関連付けテーブル510から把握し、把握結果を、座標値算出部56からの算出結果及び抽出結果とともに実体データ取得部58に出力する。
【0072】
実体データ取得部58は、格納場所把握部57によって把握された格納場所に従って、単語について関連付けられている実体データを関連情報実体データ記憶装置54から取得し、取得した実体データを電子新聞関連情報実体データファイル62として電子新聞データ記憶装置16に書き込む。そして、格納場所把握部57からの把握結果、算出結果、及び抽出結果を関連付けデータ作成部59に出力する。
【0073】
図6は、電子新聞関連情報実体データファイル62のデータ構成例を示す図である。図6に示すように、電子新聞関連情報実体データファイル62は、電子新聞関連情報実体データ62j1(関連情報実体データj1の場合)を格納している。
【0074】
関連付けデータ作成部59は、実体データ取得部58から出力された把握結果、算出結果、及び抽出結果に基づいて、単語抽出部55によって抽出された単語と、座標値算出部56によって算出されたこの単語の座標値と、格納場所把握部57によって把握されたこの単語に関連付けられている実体データの、電子新聞関連情報実体データファイル62における格納場所とを関連付けた電子新聞関連情報管理データ63を作成し、電子新聞データ記憶装置16に書き込む。
【0075】
図7は、電子新聞関連情報管理データ63のデータ構成例を示す図である。電子新聞関連情報管理データ63は、第1レコード、第2レコード、・・・第jレコードというように、単語のレコード毎の構成となっている。更に、各レコードは、単語識別番号63jID、単語名63jTN、単語分類63jBR、単語領域1の始点座標63jZS1、単語領域1の終点座標63jZE1、関連情報mの内容63jRJmCN、関連情報mの関連情報実体データ格納アドレス63jRFmLK(第jレコードの場合)からなる各データを持っている。
【0076】
関連情報実体データ記憶装置54は、単語に関連付けられたテキスト情報、画像情報、動画情報、又は音声情報の実体データを格納している。図8は、実体データを格納した関連情報実体データ記憶装置54のデータ構成例を示す図である。図8に示すように、関連情報実体データ記憶装置54は、実体データ54k1(関連情報実体データk1の場合)を格納している。
【0077】
この実体データは、図9に示すように、単語が人物名である場合、この単語に関連付けられたテキスト情報はこの人物の個人経歴を含み、この単語に関連付けられた画像情報はこの人物の顔写真を含む。また、単語が法人名である場合、この単語に関連付けられたテキスト情報はこの法人概要を含む。単語がスポーツ選手名である場合、この単語に関連付けられたテキスト情報はこのスポーツ選手の個人経歴及び個人記録を含み、この単語に関連付けられた画像情報はこのスポーツ選手が掲載されたスポーツ写真や顔写真を含む。単語がスポーツチーム名である場合、この単語に関連付けられたテキスト情報はこのスポーツチームのチーム概要、試合成績、試合日程、優勝記録、及び選手情報を含み、この単語に関連付けられた画像情報はこのスポーツチームに関連するスポーツ写真を含む。単語が政党名である場合、この単語に関連付けられたテキスト情報はこの政党の政党情報及び議員情報を含む。単語が地名である場合、この単語に関連付けられたテキスト情報はこの地名を含む地域情報を含み、この単語に関連付けられた画像情報はこの地域の地図を含む。単語が都道府県市町村名である場合、この単語に関連付けられたテキスト情報は対応する都道府県市町村の行政情報を含み、この単語に関連付けられた画像情報はこの都道府県市町村の地図又はマークを含む。単語が略名である場合、この単語に関連付けられたテキスト情報はこの略号の正式名称又は解説文を含む。単語が専門用語である場合、この単語に関連付けられたテキスト情報はこの専門用語の正式表現及び解説文を含む。単語が事故名である場合、この単語に関連付けられたテキスト情報はこの事故の事故記録を含み、この単語に関連付けられた画像情報はこの事故の関連写真を含む。単語が事件名である場合、この単語に関連付けられたテキスト情報はこの事件の事件概要又は事件記録を含む。単語がイベント名である場合、この単語に関連付けられたテキスト情報はこのイベントのイベント内容を含む。
【0078】
以上のように構成された電子新聞システム10は、例えば磁気ディスク(フロッピー(登録商標)ディスク、ハードディスク等)、光ディスク(CD−ROM、DVD等)、半導体メモリ等の記録媒体に記録されたプログラムや、インターネット等の通信ネットワークを介してダウンロードしたプログラムを読み込み、このプログラムによって動作が制御されるコンピュータによって実現される。また、この記録媒体に記録されたプログラムは、コンピュータに実行させるソフトウェア手段(実行プログラムのみならずテーブルやデータ構造も含む)をこのコンピュータ内に構成させる設定プログラムをも含む。このプログラムは、記録媒体から、あるいは通信媒体からコンピュータに読み込まれると、このコンピュータを後述するように動作させる。
【0079】
次に、以上のように構成した本実施の形態に係る電子新聞システム10の動作について図10乃至図13のフローチャートを用いて説明する。
【0080】
まず、関連付けデータ作成部59によって、電子新聞関連情報管理データ63が初期化される(S1)。
【0081】
次に、単語抽出部55によって、電子紙面データ61における第1行目のデータが処理対象とされる(S2)。
【0082】
そして、単語抽出部55によって、抽出単語リスト記憶装置53内の単語リスト530が初期化される(S3)。
【0083】
更に、単語抽出部55によって、単語抽出用辞書データベース記憶装置52に記憶された単語抽出用辞書を参照することにより、処理対象とされたデータから単語が抽出され、抽出された単語が、抽出単語リスト記憶装置53の単語リスト530に登録される(S4)。そして、単語リスト530の第1番目のレコードの単語が処理対象とされる(S5)。
【0084】
更に、この処理対象とされた単語が、単語抽出部55によって、関連付けテーブル記憶装置51に格納されている関連付けテーブル510に登録されている単語と一致しているかが調べられる(S6)。
【0085】
一致している場合(S7:Yes)には、単語抽出部55によって、電子新聞関連情報管理データ63の空きレコードが探索される(S8)。そして、該当する単語が、関連付けテーブル510の第kレコードの単語と一致し、電子新聞関連情報管理データ63の第jレコードが空レコードであれば、関連付けテーブル510の第kレコードの単語識別番号51kIDが、電子新聞関連情報管理データ63の第jレコードの単語識別番号63jIDとされる。また、関連付けテーブル510の第kレコードの単語名51kTNが、電子新聞関連情報管理データ63の第jレコードの単語名63jTNとされる。更に、関連付けテーブル510の第kレコードの単語分類51kBRが、電子新聞関連情報管理データ63の第jレコードの単語分類63jBRとされる。更に、関連付けテーブル510の第kレコードの関連情報1の内容51kRF1CNが、電子新聞関連情報管理データ63の第jレコードの関連情報1の内容63jRF1CNとされる。更にまた、関連付けテーブル510の第kレコードの関連情報2の内容51kRF2CNが、電子新聞関連情報管理データ63の第jレコードの関連情報2の内容63jRF2CNとされる(S9)。
【0086】
次に、座標値算出部56によって、処理対象とされている単語の、電子紙面データ61における配置領域の始点座標(XS,YS)及び終点座標(XE,YE)が計算され、計算結果が、単語抽出部55からの抽出結果とともに格納場所把握部57に出力される(S10)。計算方法の詳細を、図14を用いて説明する。
【0087】
図14に示すように、「ペイオフ」という単語が掲載されており、この単語の先頭文字位置が(X1,Y1)、末尾文字位置が(X2,Y2)である場合、単語領域対角線始点座標(XS,YS)及び終点座標(XE,YE)は、文字サイズの横方向寸法a及び縦方向寸法bを用いてそれぞれ以下のように表される。
XS=X1−a/2
YS=Y1
XE=X2+a/2
YE=Y2+b
そして、このように計算された単語領域対角線始点座標(XS,YS)が、電子新聞関連情報管理データ63の第jレコードの単語領域の始点座標63jZS1、終点座標(XE,YE)が、終点座標64jZE1とされる。
【0088】
なお、図14では、説明を簡単にするために、1つの単語領域が1つの矩形領域を形成しているものとして説明している。しかしながら、単語が行またがりにレイアウトされたような単語領域の場合であっても、複数の矩形領域に分割することによって、同様に始点座標(XS,YS)及び終点座標(XE,YE)が計算される。
【0089】
次に、格納場所把握部57によって、関連付けテーブル記憶装置51に格納されている関連付けテーブル510が読み出され、処理対象とされている単語kについて関連付けられている実体データの格納場所が、関連付けテーブル510から把握され、把握結果が、座標値算出部56からの算出結果とともに実体データ取得部58に出力される。そして、実体データ取得部58では、出力された格納場所に従って、単語kの関連情報1の関連情報実体データ格納アドレス51kRF1LKから、関連情報実体データ54k1が取得され、電子新聞関連情報実体データ62j1として電子新聞関連情報実体データファイル62に格納される。更に、その格納アドレスが、電子新聞関連情報管理データ63の第jレコードの関連情報1の関連情報実体格納アドレス63jRF1LKに書き込まれる。同様に、単語kの関連情報2の関連情報実体データ格納アドレス51kRF2LKから、関連情報実体データ54k2が取得され、電子新聞関連情報実体データ62j2として電子新聞関連情報実体データファイル62に格納される。更に、その格納アドレスが、電子新聞関連情報管理データ63の第jレコードの関連情報1の関連情報実体格納アドレス63jRF2LKに書き込まれる(S11)。
【0090】
そして、単語リスト530の全ての単語について処理がなされ(S12:Yes)、かつ電子紙面データ61の全ての行について処理された場合(S14:Yes)には、処理を終了する(End)。一方、単語リスト530の全ての単語について処理がなされたものの(S12:Yes)、未処理の行が電子紙面データ61内にある場合(S14:No)には、電子紙面データ61の次の行が処理対象とされ、ステップS3の処理に移行する(S15)。
【0091】
また、ステップS12において、単語リスト530内の単語のうち、未処理の単語がある場合(S12:No)には、単語リスト530の次の単語が処理対象とされ、ステップS6の処理に移行する(S13)。
【0092】
また、ステップS7において、一致していない場合(S7:No)には、ステップS12の処理に移行する。
【0093】
上述したように、本実施の形態に係る電子新聞システム10においては、上記のような作用により、電子紙面データ61から単語を抽出し、抽出した単語の関連情報の実体データを取得して電子新聞関連情報実体データファイル62に格納するとともに、電子新聞関連情報実体データファイル62に格納された実体データの格納アドレスの、対応する単語との関連付けを、電子新聞関連情報管理データ63として格納することができる。
【0094】
このように、電子新聞紙面に記載された単語に関する関連情報を自動的に取得することができる。これによって、オペレータの負担を低減するのみならず、オペレータに依存せず、一定の精度で関連情報を収集することが可能となる。
【0095】
(第2の実施の形態)
本発明の第2の実施の形態に係る電子新聞システムについて説明する。
【0096】
第2の実施の形態に係る電子新聞システムは、第1の実施の形態に係る電子新聞システムの変形例であるので、ここでは、第1の実施の形態と異なる点のみについて説明する。
【0097】
すなわち、本実施の形態に係る電子新聞システムは、図15の機能ブロック図に示すように、図2に示す第1の実施の形態に係る電子新聞編集サーバ12に、文字フォントデータを格納している文字フォントデータ記憶装置70を付加した構成をしている。この文字フォントデータ記憶装置70は、ハードディスク等のハードウェアからなる。
【0098】
そして、実体データ取得部58は、関連情報実体データ記憶装置54から取得した実体データがテキスト情報である場合、このテキストの文字フォントを文字フォントデータ記憶装置70から取得することによってこのテキスト情報のイメージ情報を作成し、取得した実体データの代わりに、作成したイメージ情報を電子新聞関連情報実体データファイル62に書き込む。
【0099】
次に、以上のように構成した本実施の形態に係る電子新聞システムの動作について図16乃至図20のフローチャートを用いて説明する。
【0100】
なお、図16乃至図20のフローチャートのうち、ステップS1からステップS10の処理は、図10乃至図13におけるステップS1からステップS10の処理と同じである。したがって、ここでは図10乃至13のフローチャートとは異なるステップS10より後のステップについて説明する。
【0101】
すなわち、本実施の形態に係る電子新聞システムでは、ステップS10の処理が行われた後、格納場所把握部57によって、関連付けテーブル510の第kレコードの単語kの関連情報1の関連情報実体データ格納アドレス51kRF1LKが把握される。そして、実体データ取得部58によって、この把握された関連情報実体データ格納アドレス51kRF1LKから、関連情報実体データ54k1が取り出される(S21)。
【0102】
次に、実体データ取得部58では、ステップS21で取り出された関連情報実体データがテキストである場合(S22:Yes)には、所定の体裁に基づき、関連情報のテキストがレイアウトされ、テキスト内の文字の文字フォントが、文字フォントデータ記憶装置70から読み出され、レイアウト結果のドット展開イメージが作成される(S23)。なお、所定の体裁とは、1行に何文字配置されるかを表す字詰の他に、字間、行間値、段間値、行数、段数、文字サイズ、フォント等の情報を含む。
【0103】
更に、実体データ取得部58では、ステップS23で作成された展開イメージの画像が、電子新聞関連情報実体データ62j1として電子新聞関連情報実体データファイル62に格納され、この格納アドレスが、電子新聞関連情報管理データ63の第jレコードの関連情報1の関連情報実体格納アドレス63jRF1LKに書き込まれる(S24)。
【0104】
次に、格納場所把握部57によって、関連付けテーブル510の第kレコードの単語kの関連情報2の関連情報実体データ格納アドレス51kRF2LKが把握される。そして、実体データ取得部58によって、この把握された関連情報実体データ格納アドレス51kRF2LKから、関連情報実体データ54k2が取り出される(S25)。
【0105】
次に、実体データ取得部58では、ステップS25で取り出された関連情報実体データがテキストである場合(S26:Yes)には、所定の体裁に基づき、関連情報のテキストがレイアウトされ、テキスト内の文字の文字フォントが、文字フォントデータ記憶装置70から読み出され、レイアウト結果のドット展開イメージが作成される(S27)。
【0106】
更に、実体データ取得部58では、ステップS27で作成された展開イメージの画像が、電子新聞関連情報実体データ62j2として電子新聞関連情報実体データファイル62として格納され、この格納アドレスが、電子新聞関連情報管理データ63の第jレコードの関連情報2の関連情報実体格納アドレス63jRF2LKに書き込まれる(S28)。
【0107】
そして、抽出単語リスト記憶装置53に格納された単語リストが座標値算出部56によって参照され、この単語リストに含まれている単語のうち、未処理の単語があると判定された場合(S29:No)には、この単語リスト530に含まれている単語のうち、次の単語が処理対象とされ(S30)、ステップS6の処理に戻る。
【0108】
一方、ステップS29において、単語リスト530に含まれている全ての単語が処理されたものと判定された場合(S29:Yes)であり、かつ電子紙面データ61の全ての行が処理された場合(S31:Yes)には、一連の処理を終了(End)する。一方、ステップS31において、電子紙面データ61内に未処理の行がある場合(S31:No)には、電子紙面データ61の次の行が処理対象とされ(S32)、ステップS3の処理に移行する。
【0109】
一方、ステップS21で取り出された関連情報実体データがテキストではない場合(S22:No)、ステップS25で取り出された関連情報実体データがテキストではない場合(S26:No)には、関連付けテーブル510の第kレコードの単語kの関連情報2の関連情報実体データ格納アドレス51kRF2LKから、関連情報実体データ54k2が取り出され、取り出した関連情報実体データ54k2が電子新聞関連情報実体データ62j2として格納され、この格納アドレスが、電子新聞関連情報管理データ63の第jレコードの関連情報2の関連情報実体格納アドレス63jRF2LKに書き込まれる(S33)。その後、ステップS29に移行する。
【0110】
また、ステップS7において、一致していない場合(S7:No)にも、ステップS29に移行する。
【0111】
上述したように、本実施の形態に係る電子新聞システムにおいては、関連情報をテキストではなく、イメージとして格納することができるので、取り扱いを簡素化することができる。
【0112】
(第3の実施の形態)
本発明の第3の実施の形態に係る電子新聞システムについて説明する。
【0113】
第3の実施の形態に係る電子新聞システムは、第1又は第2の実施の形態に係る電子新聞システムの変形例であるので、ここでは、第1及び第2の実施の形態と異なる点のみについて説明する。
【0114】
すなわち、本実施の形態に係る電子新聞システムは、第1又は第2の実施の形態に係る電子新聞システムによる処理がなされた後に行う処理のための機能を備えたものであり、図21の機能ブロック図に示すように、図2に示す第1の実施の形態に係る電子新聞編集サーバ12に、ポインティングデバイス72、表示制御部73、判定部74、及びディスプレイ75を付加した構成をしている。あるいは、図15に示す第2の実施の形態に係る電子新聞編集サーバ12に、ポインティングデバイス72、表示制御部73、判定部74、及びディスプレイ75を付加した構成としても良い。
【0115】
ディスプレイ75は、CRT又はLCD等からなる。
【0116】
ポインティングデバイス72は、マウスやキーボード等からなり、オペレータから操作入力を受けると、操作入力に応じた信号を表示制御部73に出力する。
【0117】
表示制御部73は、電子新聞データ記憶装置16から電子紙面データ61を取得して、ディスプレイ75から表示させるとともに、ポインティングデバイス72から出力された信号に応じて、ディスプレイ75から、カーソルを移動させながら表示させる。例えば、ポインティングデバイス72としてマウスが用いられた場合、オペレータがマウスを移動させると、ディスプレイ75において、この移動方向及び移動量に応じてカーソルを移動させながら表示させる。また、ポインティングデバイス72及び判定部74からの指示に従って、電子新聞データ記憶装置16から電子新聞関連情報実体データファイル62及び電子新聞関連情報管理データ63を取得し、ディスプレイ75から表示させる。
【0118】
判定部74は、ディスプレイ75から表示された電子紙面データ61のうち、単語抽出部55によって抽出された単語の配置領域内に、カーソルが移動したか否かを、電子新聞関連情報管理データ63に基づいて判定する。
【0119】
そして、判定部74が、配置領域内にカーソルが移動したと判定した場合には、表示制御部73は、電子新聞関連情報管理データ63から、配置領域に配置された単語に関連付けられた実体データの、電子新聞関連情報実体データファイル62における格納アドレスを把握し、把握した格納アドレスから実体データを取り出し、この実体データをディスプレイ75から表示させる。
【0120】
次に、以上のように構成した本実施の形態に係る電子新聞システムの動作について図22乃至図23のフローチャートを用いて説明する。
【0121】
電子新聞データ記憶装置16内の電子紙面データ61が表示制御部73によって取得され、ディスプレイ75から表示されている状態で、マウスやキーボード等からなるポインティングデバイス72に、オペレータからの操作入力が入力されると、この操作入力に応じた信号がポインティングデバイス72から表示制御部73に出力される。すると、表示制御部73では、ポインティングデバイス72から出力された信号に応じて、カーソルの指定位置が把握され、ディスプレイ75から、カーソルがこの指定位置まで移動しながら表示される(S41)とともに、カーソルの指定位置が、紙面内における位置座標に変換される(S42)。
【0122】
次に、表示制御部73によって、電子新聞関連情報管理データ63が取得され、第1レコードが処理対象とされる(S43)。そして、取得された電子新聞関連情報管理データ63は、判定部74に出力される。
【0123】
判定部74では、ステップS42で変換されたカーソルの位置座標が、ステップS43で処理対象とされたレコードの始点座標及び終点座標からなる矩形領域に含まれているか否かが、電子新聞関連情報管理データ63を用いて判定される(S44)。
【0124】
そして、判定部74によって、矩形領域内にカーソルが含まれるものと判定された場合(S44:Yes)には、表示制御部73によって、電子新聞関連情報管理データ63から、矩形領域に配置された単語に関連付けられた関連情報1,2,・・・jの内容がディスプレイ75から表示される(S45)。
【0125】
オペレータがポインティングデバイス72を操作することによって、ディスプレイ75から表示された関連情報1,2,・・・jのうちの何れかが、オペレータによって選択されると(S46)、表示制御部73によって、電子新聞関連情報管理データ63から、オペレータによって選択された関連情報(例えば、関連情報1)の関連情報実体データ格納アドレス63jRF1CNが把握され、把握した格納アドレスから実体データが取り出され、ディスプレイ75から表示される(S47)。
【0126】
一方、ステップS44において、判定部74によって、矩形領域内にカーソルが含まれていないと判定された場合(S44:No)であり、既に全てのレコードが処理されているのであれば(S48:Yes)、処理が終了し(End)、未処理のレコードが存在するのであれば(S48:No)、次のレコードが処理対象とされて(S49)、ステップS44の処理に移行する。
【0127】
上述したように、本実施の形態に係る電子新聞システムにおいては、オペレータが、関連情報を容易に確認することができる。
【0128】
以上、本発明を実施するための最良の形態について、添付図面を参照しながら説明したが、本発明はかかる構成に限定されない。特許請求の範囲の発明された技術的思想の範疇において、当業者であれば、各種の変更例及び修正例に想到し得るものであり、それら変更例及び修正例についても本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
【図面の簡単な説明】
【0129】
【図1】一般的な新聞制作システムに接続された第1の実施の形態に係る電子新聞システムの構成例を示す機能ブロック図。
【図2】第1の実施の形態に係る電子新聞編集サーバ及び電子新聞データ記憶装置の詳細構成例を示す機能ブロック図。
【図3】電子紙面データのデータ構成例を示す図。
【図4】関連付けテーブルのデータ構成例を示す図。
【図5】単語リストのデータ構成例を示す図。
【図6】電子新聞関連情報実体データファイルのデータ構成例を示す図。
【図7】電子新聞関連情報管理データのデータ構成例を示す図。
【図8】実体データを格納した関連情報実体データ記憶装置のデータ構成例を示す図。
【図9】単語の分類と、関連情報の具体例との関係例を示す図。
【図10】第1の実施の形態に係る電子新聞システムの動作を示すフローチャート(その1)。
【図11】第1の実施の形態に係る電子新聞システムの動作を示すフローチャート(その2)。
【図12】第1の実施の形態に係る電子新聞システムの動作を示すフローチャート(その3)。
【図13】第1の実施の形態に係る電子新聞システムの動作を示すフローチャート(その4)。
【図14】単語の始点座標及び終点座標の計算方法の一例を説明するための図。
【図15】第2の実施の形態に係る電子新聞編集サーバ及び電子新聞データ記憶装置の詳細構成例を示す機能ブロック図。
【図16】第2の実施の形態に係る電子新聞システムの動作を示すフローチャート(その1)。
【図17】第2の実施の形態に係る電子新聞システムの動作を示すフローチャート(その2)。
【図18】第2の実施の形態に係る電子新聞システムの動作を示すフローチャート(その3)。
【図19】第2の実施の形態に係る電子新聞システムの動作を示すフローチャート(その4)。
【図20】第2の実施の形態に係る電子新聞システムの動作を示すフローチャート(その5)。
【図21】第3の実施の形態に係る電子新聞編集サーバ及び電子新聞データ記憶装置の詳細構成例を示す機能ブロック図。
【図22】第3の実施の形態に係る電子新聞システムの動作を示すフローチャート(その1)。
【図23】第3の実施の形態に係る電子新聞システムの動作を示すフローチャート(その2)。
【符号の説明】
【0130】
10…電子新聞システム、12…電子新聞編集サーバ、14…電子新聞編集端末、16…電子新聞データ記憶装置、18…電子新聞閲覧サーバ、20…電子新聞閲覧端末、22…閲覧用電子新聞データ記憶装置、30…新聞制作システム、31…素材受信端末、32…記者端末、33…素材管理サーバ、34…素材データ記憶装置、35…素材編集端末、36…組版編集サーバ、37…紙面データ記憶装置、38…組版端末、39…出力サーバ、40…プリンタ/プロッタ、50…電子紙面データ転送部、51…テーブル記憶装置、52…単語抽出用辞書データベース記憶装置、53…抽出単語リスト記憶装置、54…関連情報実体データ記憶装置、55…単語抽出部、56…座標値算出部、57…格納場所把握部、58…実体データ取得部、59…データ作成部、61…電子紙面データ、62…電子新聞関連情報実体データファイル、63…電子新聞関連情報管理データ、70…文字フォントデータ記憶装置、71…紙面データ、72…ポインティングデバイス、73…表示制御部、74…判定部、75…ディスプレイ、510…関連付けテーブル、530…単語リスト

【特許請求の範囲】
【請求項1】
通信ネットワークを通じて配信可能な電子新聞を作成する電子新聞システムであって、
予め選択された単語に関連付けられたテキスト情報である実体データ、画像情報である実体データ、動画情報である実体データ、又は音声情報である実体データを格納する第1の実体データ記憶装置と、
前記単語と、この単語に関連付けられた実体データの前記第1の実体データ記憶装置における格納場所とが関連付けられた関連付けテーブルが格納された関連付けテーブル記憶装置と、
電子新聞の紙面を構成する電子紙面データに含まれるテキスト部分から、前記関連付けテーブルに含まれる単語を抽出する単語抽出手段と、
前記単語抽出手段によって抽出された単語の前記紙面における配置領域の座標値を、前記電子紙面データから算出する座標値算出手段と、
前記関連付けテーブル記憶装置に格納されている関連付けテーブルを読み出し、前記単語抽出手段によって抽出された単語について関連付けられている実体データの格納場所を、前記読み出した関連付けテーブルから把握する格納場所把握手段と、
前記格納場所把握手段によって把握された格納場所に従って、前記単語について関連付けられている実体データを前記第1の実体データ記憶装置から取得し、取得した実体データを第2の実体データ記憶装置に書き込む実体データ取得手段と、
前記単語抽出手段によって抽出された単語と、前記座標値算出手段によって算出されたこの単語の座標値と、前記格納場所把握手段によって把握されたこの単語に関連付けられている実体データの、前記第2の実体データ記憶装置における格納場所とを関連付けた関連付けデータを作成する関連付けデータ作成手段と
を備えた電子新聞システム。
【請求項2】
請求項1に記載の電子新聞システムにおいて、
前記実体データ取得手段は、前記取得した実体データがテキスト情報である場合、このテキスト情報のイメージ情報を作成し、前記取得した実体データの代わりに、前記作成したイメージ情報を前記第2の実体データ記憶装置に書き込む電子新聞システム。
【請求項3】
請求項1又は請求項2に記載の電子新聞システムにおいて、
ディスプレイと、
操作入力を受け付けるポインティングデバイスと、
前記ディスプレイから前記電子新聞を表示させるとともに、前記ポインティングデバイスになされた操作入力に応じて、前記ディスプレイから、カーソルを移動させながら表示させる表示制御手段と、
前記抽出された単語の前記紙面における配置領域内に、前記カーソルが移動したか否かを、前記関連付けデータに基づいて判定する判定手段とを備え、
前記判定手段によって、前記配置領域内に前記カーソルが移動したと判定された場合には、前記表示制御手段は、前記関連付けデータから、前記配置領域に配置された単語に関連付けられた実体データの格納場所を把握し、前記把握した格納場所から前記実体データを取り出し、この実体データを前記ディスプレイから表示させる電子新聞システム。
【請求項4】
前記単語が人物名である場合、この単語に関連付けられたテキスト情報はこの人物の個人経歴を含み、この単語に関連付けられた画像情報はこの人物の顔写真を含む請求項1乃至3のうち何れか1項に記載の電子新聞システム。
【請求項5】
前記単語が法人名である場合、この単語に関連付けられたテキスト情報はこの法人の概要情報を含む請求項1乃至3のうち何れか1項に記載の電子新聞システム。
【請求項6】
前記単語がスポーツ選手名である場合、この単語に関連付けられたテキスト情報はこのスポーツ選手の個人経歴及び個人記録を含み、この単語に関連付けられた画像情報はこのスポーツ選手が掲載されたスポーツ写真を含む請求項1乃至3のうち何れか1項に記載の電子新聞システム。
【請求項7】
前記単語がスポーツチーム名である場合、この単語に関連付けられたテキスト情報はこのスポーツチームのチーム概要、試合成績、試合日程、優勝記録、及び選手情報を含み、この単語に関連付けられた画像情報はこのスポーツチームに関連するスポーツ写真を含む請求項1乃至3のうち何れか1項に記載の電子新聞システム。
【請求項8】
前記単語が政党名である場合、この単語に関連付けられたテキスト情報はこの政党の政党情報及び議員情報を含む請求項1乃至3のうち何れか1項に記載の電子新聞システム。
【請求項9】
前記単語が地名である場合、この単語に関連付けられたテキスト情報はこの地名を含む地域情報を含み、この単語に関連付けられた画像情報はこの地域の地図を含む請求項1乃至3のうち何れか1項に記載の電子新聞システム。
【請求項10】
前記単語が都道府県市町村名である場合、この単語に関連付けられたテキスト情報は対応する都道府県市町村の行政情報を含み、この単語に関連付けられた画像情報はこの都道府県市町村の地図又はマークを含む請求項1乃至3のうち何れか1項に記載の電子新聞システム。
【請求項11】
前記単語が略名である場合、この単語に関連付けられたテキスト情報はこの略号の正式名称又は解説文を含む請求項1乃至3のうち何れか1項に記載の電子新聞システム。
【請求項12】
前記単語が専門用語である場合、この単語に関連付けられたテキスト情報はこの専門用語の解説文を含む請求項1乃至3のうち何れか1項に記載の電子新聞システム。
【請求項13】
前記単語が事故名である場合、この単語に関連付けられたテキスト情報はこの事故の事故記録を含み、この単語に関連付けられた画像情報はこの事故の関連写真を含む請求項1乃至3のうち何れか1項に記載の電子新聞システム。
【請求項14】
前記単語が事件名である場合、この単語に関連付けられたテキスト情報はこの事件の事件概要又は事件記録を含む請求項1乃至3のうち何れか1項に記載の電子新聞システム。
【請求項15】
前記単語がイベント名である場合、この単語に関連付けられたテキスト情報はこのイベントのイベント内容を含む請求項1乃至3のうち何れか1項に記載の電子新聞システム。
【請求項16】
通信ネットワークを通じて配信可能な電子新聞を作成する電子新聞システムに適用されるプログラムであって、
前記電子新聞システムは、
予め選択された単語に関連付けられたテキスト情報である実体データ、画像情報である実体データ、動画情報である実体データ、又は音声情報である実体データを格納する第1の実体データ記憶装置と、
前記単語と、この単語に関連付けられた実体データの前記第1の実体データ記憶装置における格納場所とが関連付けられた関連付けテーブルが格納された関連付けテーブル記憶装置と、
第2の実体データ記憶装置とを備えており、
前記プログラムは、
電子新聞の紙面を構成する電子紙面データに含まれるテキスト部分から、前記関連付けテーブルに含まれる単語を抽出する機能、
この機能によって抽出された単語の前記紙面における配置領域の座標値を、前記電子紙面データから算出する機能、
前記関連付けテーブル記憶装置に格納されている関連付けテーブルを読み出し、前記抽出された単語について関連付けられている実体データの格納場所を、前記読み出した関連付けテーブルから把握する機能、
この機能によって把握された格納場所から、前記単語について関連付けられている実体データを取得し、取得した実体データを前記第2の実体データ記憶装置に書き込む機能、
前記抽出された単語と、前記算出されたこの単語の座標値と、前記把握されたこの単語に関連付けられている実体データの、前記第2の実体データ記憶装置における格納場所とを関連付けた関連付けデータを作成する機能
をコンピュータに実現させるためのプログラム。
【請求項17】
請求項16に記載のプログラムにおいて、
前記取得された実体データがテキスト情報である場合、このテキスト情報のイメージ情報を作成し、前記取得された実体データの代わりに、前記作成したイメージ情報を前記第2の実体データ記憶装置に書き込む機能を更にコンピュータに実現させるためのプログラム。
【請求項18】
請求項16又は請求項17に記載のプログラムにおいて、
前記電子新聞システムは、ディスプレイと、操作入力を受け付けるポインティングデバイスとを更に備え、
前記プログラムは、
前記ディスプレイから前記電子新聞を表示させるとともに、前記ポインティングデバイスになされた操作入力に応じて、前記ディスプレイから、カーソルを移動させながら表示させる機能、
前記抽出された単語の前記紙面における配置領域内に、前記カーソルが移動したか否かを、前記関連付けデータに基づいて判定する機能、
この機能によって、前記配置領域内に前記カーソルが移動したと判定された場合には、前記関連付けデータから、前記配置領域に配置された単語に関連付けられた実体データの格納場所を把握し、前記把握した格納場所から前記実体データを取り出し、この実体データを前記ディスプレイから表示させる機能
を更にコンピュータに実現させるためのプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【公開番号】特開2007−299026(P2007−299026A)
【公開日】平成19年11月15日(2007.11.15)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−123803(P2006−123803)
【出願日】平成18年4月27日(2006.4.27)
【出願人】(000003078)株式会社東芝 (54,554)
【出願人】(301063496)東芝ソリューション株式会社 (1,478)
【Fターム(参考)】