説明

電子機器、拡張装置および電子機器システム

【課題】無線通信として利用可能な周波数帯域中の占有帯域幅を最小限に止めつつ、電子機器と拡張装置との間で高速な無線通信を複数同時に実行可能とする。
【解決手段】ノート・コンピュータ1と、このノート・コンピュータ1が取り外し自在に装着されるドッカー2は、電界誘導伝送方式の無線通信に用いる電界誘導電極である複数のカプラ108,202を備える。そして、このカプラ108,202は、ノート・コンピュータ1側、ドッカー2側のそれぞれにおいて、ドッキング時に相手側のカプラと対向すると共に、その対向する相手側のカプラが電磁波の到達範囲内に収まり、かつ、各々が出力する電磁波の到達範囲を互いに重複させないように隣接させて、ノート・コンピュータ1またはドッカー2の各周壁部に配置される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、例えばノート・コンピュータ等の電子機器とポートリプリケータ等の拡張装置とからなる電子機器システムに適用して好適な電子機器および拡張装置間の無線通信に係る周波数帯域の効率利用化技術に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、バッテリ駆動が可能で携行が容易なノートブックタイプのパーソナルコンピュータ(ノート・コンピュータ)が広く利用されている。また、このノート・コンピュータを取り外し自在に装着可能なポートリプリケータやドッキングステーション等の拡張ユニットも広く利用されている。これらを組み合わせて利用することで、ユーザは、例えばオフィス等では、ノート・コンピュータを拡張ユニットに装着して、デスクトップ・コンピュータ並みに機能拡張して利用し、一方、外出時等には、拡張ユニットから取り外して軽量化した上で携帯する、等といったことが可能となる。
【0003】
また、最近では、ノート・コンピュータと拡張ユニットとの間を無線通信路によって接続する(通信リンクを確立する)等、データ送受信時における利便性・効率性を高めるための仕組みが種々提案されている(例えば特許文献1等参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2007−150974号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
この無線通信を実行するにあたっては、他の無線通信との干渉を発生させないことが重要である。よって、例えば1つの部屋の中で複数の無線通信を同時実行する場合、それぞれに異なる周波数帯域を割り当てる必要があった。
【0006】
ところで、従来の無線通信と比較して高速な無線通信技術として最近注目を集めているUWB(Ultra WideBand)では、無線通信として利用可能な周波数帯域中の広い帯域幅を使用するので、仮に、ノート・コンピュータと拡張ユニットとの間で複数の通信リンクを確立したとすると、空きチャンネルがなくなり、その部屋の中では、当該ノート・コンピュータと拡張ユニットとの間以外の、例えばオーディオ機器とスピーカとの間の無線通信等、他の無線通信をまったく実行できない状況となってしまう。
【0007】
なお、UWBによる無線通信は、従来の無線通信と比較して高速とはいえ、メカニカルコネクタ接続による有線通信と比較すると性能は大幅に低下する。しかしながら、メカニカルコネクタによるノート・コンピュータと拡張ユニットとの接続には、着脱の繰り返しによる破損を招きやすいという問題があった。
【0008】
この発明はこのような事情を考慮してなされたものであり、無線通信として利用可能な周波数帯域中の占有帯域幅を最小限に止めつつ、電子機器と拡張装置との間で高速な無線通信を複数同時に実行可能とする電子機器、拡張装置および電子機器システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
前述した目的を達成するために、この発明の電子機器は、複数の電界誘導電極と、前記複数の電界誘導電極を用いて電界誘導伝送方式の無線通信を実行する複数の無線通信手段と、を具備し、前記複数の電界誘導電極を、各々が出力する電磁波の到達範囲を互いに重複させないように隣接させて本体周壁部に配置した、ことを特徴とする。
【0010】
また、この発明の拡張装置は、複数の第1の電界誘導電極が本体周壁部に配置された本体装置を取り外し自在に収容する収容部と、前記複数の第1の電界誘導電極と一対に設けられる複数の第2の電界誘導電極と、前記複数の第2の電界誘導電極を用いて電界誘導伝送方式の無線通信を実行する複数の無線通信手段と、を具備し、前記本体装置が前記収容部に収容された際に前記本体装置の本体周壁部に配置された前記複数の第1の電界誘導電極と対向し、かつ、各々が出力する電磁波の到達範囲を互いに重複させないように隣接させて、前記複数の第2の電界誘導電極を前記収容部の周壁部に配置した、ことを特徴とする。
【発明の効果】
【0011】
この発明によれば、無線通信として利用可能な周波数帯域中の占有帯域幅を最小限に止めつつ、電子機器と拡張装置との間で高速な無線通信を複数同時に実行可能とする。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】本発明の一実施形態に係る電子機器システムの構成を示す図。
【図2】同実施形態の電子機器システムを構成するノート・コンピュータおよびドッカーそれぞれの機能ブロックを示す図。
【図3】同実施形態の電子機器システムにおいてノート・コンピュータをドッカーに装着した状態(ドッキング時)における第1の例の側面図。
【図4】同実施形態の電子機器システムにおいてノート・コンピュータをドッカーに装着した状態(ドッキング時)における第1の例の上面図。
【図5】同実施形態の電子機器システムにおいてノート・コンピュータをドッカーに装着した状態(ドッキング時)における第2の例の側面図。
【図6】同実施形態の電子機器システムにおいてノート・コンピュータをドッカーに装着した状態(ドッキング時)における第2の例の上面図。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、図面を参照して、この発明の一実施形態を説明する。
【0014】
図1は、本発明の実施形態に係る電子機器システムの構成を示す図である。本電子機器システムは、例えば、バッテリ駆動可能なノート・コンピュータ(電子機器)1と、このノート・コンピュータ1を機能拡張するためのドッカー(拡張ユニット)2とから構成される。ノート・コンピュータ1はドッカー2に着脱自在であり、本電子機器システムにおいては、ノート・コンピュータ1とドッカー2との間のデータ送受信を無線通信によって実行する。そして、本電子機器システムは、占有する周波数帯域を最小限に止めつつ、ノート・コンピュータ1とドッカー2との間で複数の通信リンクを確立する仕組みを備えるものであり、以下、この点について詳述する。
【0015】
ノート・コンピュータ1は、本体部11と、ディスプレイユニット12とから構成される。本体部11は、薄い箱形の筐体を有しており、その上面にはキーボード13やタッチパッド14などが配置されている。ディスプレイユニット12は、本体部11の上面が露出される開放位置と本体部11の上面を覆う閉塞位置との間を回動自在に本体部11に取り付けられている。ディスプレイユニット12の内面には、LCD(Liquid Crystal Display )15から構成される表示装置が組み込まれており、このLCD15の表示画面は、ディスプレイユニットのほぼ中央に位置されている。
【0016】
ドッカー2も、薄い箱形の筐体を有しており、その前面および側面には、各種オプションデバイスを接続するためのDVI(Digital Visual Interface)コネクタ21やUSB(Universal Serial Bus)コネクタ22が配置されている。
【0017】
図2は、本電子機器システムを構成するノート・コンピュータ1およびドッカー2それぞれの機能ブロックを示す図である。
【0018】
図2に示すように、ノート・コンピュータ1は、CPU101、チップセット102、主メモリ103、磁気ディスク駆動装置(HDD)104、表示コントローラ105、キーボードコントローラ106、複数の無線通信回路107および複数のカプラ108を有している。
【0019】
CPU101は、ノート・コンピュータ1の全体的な制御を司るプロセッサであり、HDD104から主メモリ103に格納されたオペレーティングシステムや、当該オペレーティングシステム配下で動作する各種プログラムを実行する。チップセット102は、CPU101とその他の各部との間の通信を中継する回路である。そのために、チップセット102は、各部を駆動制御するための種々のコントローラを内蔵する。
【0020】
主メモリ103は、ノート・コンピュータ1の主記憶となる記憶装置であり、CPU101によって実行される各種プログラムおよびこれらのプログラムで用いられる各種データを格納する。一方、HDD104は、ノート・コンピュータ1の外部記憶となる記憶装置であり、主メモリ103の補助装置として各種プログラムおよび各種データを大量に格納する。
【0021】
表示コントローラ105は、ノート・コンピュータ1が提供するユーザインタフェースのアウトプット側を司り、CPU101によって作成された画面データをLCD15に表示制御する。一方、キーボードコントローラ106は、ノート・コンピュータ1が提供するユーザインタフェースのインプット側を司り、キーボード13やタッチパッド14の操作をCPU101に伝達する。
【0022】
無線通信回路107は、UWBによる高速無線通信を(電磁界放射ではなく)電界誘導を使って実行する。そのために、無線通信回路107は、ワイヤレス(W)USBホストコントローラモジュール1071およびUWB電界誘導無線通信モジュール1072を有している。UWB電界誘導無線通信モジュール1072は、UWB無線通信物理層を形成するためのモジュールであり、WUSBホストコントローラモジュール1071は、UWB電界誘導無線通信モジュール1072が形成するUWB無線通信物理層を用いて無線通信を実行することにより、ワイヤレスUSB機能を提供する。カプラ108は、電界誘導電極である。
【0023】
一方、ドッカー2は、複数の無線通信回路201、複数のカプラ202、USB/VGA(Video Graphics Array)変換コントローラ203およびUSBハブコントローラ204を有している。この無線通信回路201も、ノート・コンピュータ1の無線通信回路107と同様、UWBによる高速無線通信を電界誘導を使って実行する。そのために、無線通信回路201は、WUSB通信コントローラモジュール2011およびUWB電界誘導無線通信モジュール2012を有している。UWB電界誘導無線通信モジュール2012は、UWB無線通信物理層を形成するためのモジュールであり、WUSB通信コントローラモジュール2011は、UWB電界誘導無線通信モジュール2012が形成するUWB無線通信物理層を用いて無線通信を実行することにより、ワイヤレスUSB機能を提供する。カプラ202は、電界誘導電極である。
【0024】
次に、図3および図4を参照して、ノート・コンピュータ1およびドッカー2に設けられるカプラ108,202の実装位置の第1の例を説明する。図3は、ノート・コンピュータ1をドッカー2に装着した状態(ドッキング時)における側面図であり、図4は、同ドッキング時における上面図である。
【0025】
図3に示すように、ノート・コンピュータ1側のカプラ108と、ドッカー2側のカプラ202とは、ノート・コンピュータ1をドッカー2に装着した状態において、互いに対向かつ接近する位置にそれぞれ配置される。第1の例では、カプラ108,202からの電波到達範囲を約3cm程度に設定するものと想定する。また、図4に示すように、ノート・コンピュータ1側、ドッカー2側のそれぞれにおいて、カプラ108,202は、電波到達範囲が重複しないように、つまり、少なくとも約3cmを越える間隔を取って隣接させて配置される。
【0026】
以上のようにカプラ108,202が実装されたノート・コンピュータ1とドッカー2とのドッキング時、対となるカプラ108,202に同じ周波数帯域が適用されていたとすると双方間に通信リンクが確立される。ここで、本電子機器システムでは、カプラ108,202の各ペア同士の間隔が電波到達範囲を越えるように隣接させて配置することにより、すべてのペアについて、同じ周波数帯域を適用することを可能とする。よって、1チャンネルのみの使用で、ノート・コンピュータ1のWUSBホストコントローラモジュール1071と、ドッカー2のWUSB通信コントローラモジュール2011との複数の組それぞれにおいて、複数の通信リンクを確立することができる。これにより、ノート・コンピュータ1からは、ドッカー2のUSB/VGA変換コントローラとUSBハブコントローラ204との両方に同時にアクセス可能となり、DVIコネクタ21およびUSBコネクタ22を同時使用できることとなる。また、各々からの電波到達範囲を短くして可能な限り隣接させることを可能とすることで、これら複数のカプラ108,202を配置するための実装面積を小さくすることができる。
【0027】
電磁界放射を使ったUWB通信では、通信距離が数mに及ぶため、同じ場所では3チャンネル程度しか使用できない。仮に、各ペアが1チャンネルずつしか使用しない場合であっても、3ペアしか並存し得ないことになる。
【0028】
これに対して、ノート・コンピュータ1およびドッカー2間のUWB通信を電界誘導を使って実行する本電子機器システムでは、各ペア間の通信可能距離を例えば約3cmと非常に短く設定可能であるため、互いに干渉させることなく、1チャンネルのみで、最大カプラ108,202の実装数分のペアを並存させることができる。かつ、他のチャンネルを、同一部屋内における、例えばオーディオ機器とスピーカとの間の無線通信等の他の無線通信に割り当てることも可能とする。
【0029】
また、カプラ108,202の各ペアの通信リンクの通信速度が200Mbpsであると想定し、かつ、USB/VGA変換コントローラ203およびUSBハブコントローラ204を同時に動作させる際にUSB有線接続時に期待される通信速度が480Mbpsであると想定すると、仮に、ノート・コンピュータ1およびドッカー2間で1ペアしか通信リンクを確立できない場合、性能が1/2以下となってしまう。これに対して、本電子機器システムでは、2つの通信リンクを同時に確立できるので、USB有線接続時と近い性能を実現することができる。
【0030】
なお、以上では、カプラ108,202のすべてのペアに同じ周波数帯域を適用する例を説明したが、これに限らず、例えば2チャンネル使用して、隣接するペア同士で異なる周波数帯域が適用されるように1つおきに同一チャンネルを割り当てる等、種々の応用は当然に可能である。
【0031】
続いて、図5および図6を参照して、ノート・コンピュータ1およびドッカー2に設けられるカプラ108,202の実装位置の第2の例を説明する。図5は、ノート・コンピュータ1をドッカー2に装着した状態(ドッキング時)における側面図であり、図6は、同ドッキング時における上面図である。
【0032】
電界誘導通信では、カプラ同士を接触させた状態で通信も可能である。そこで、第2の例においては、図5に示すように、ノート・コンピュータ1をドッカー2に装着した状態において、カプラ108,202が、互いに接触するように、ノート・コンピュータ1およびドッカー2の筐体周壁から露出するように配置する。このようにカプラ108,202を実装することにより、出力電力を下げ、電波到達範囲をカプラ108,202の大きさとほぼ同じ、例えば約1cm程度にまでさらに狭めることができる。
【0033】
すると、図6に示すように、カプラ108,202の各ペア同士の間隔を狭めることが可能となるので、確保すべき実装面積をより小さくすることを実現する。
【0034】
この第2の例の場合、ノート・コンピュータ1側のカプラ108とドッカー2側のカプラ202とはドッキング時に物理的に接触することになるが、メカニカルコネクタ接続と比較して、着脱の繰り返しによる破損の可能性は限りなく小さい。なお、第1の例の場合には、カプラ108,202を電波通信可能範囲内に接近させれば良いので、ノート・コンピュータ1およびドッカー2の筐体周壁部において、外部に露出されないように実装できるので、さらに、着脱の繰り返しによる破損の可能性を皆無にすることができる。
【0035】
以上のように、本電子機器システムによれば、無線通信として利用可能な周波数帯域中の占有帯域幅を最小限に止めつつ、ノート・コンピュータ1(電子機器)とドッカー2(拡張ユニット)との間で高速な無線通信を複数同時に実行可能となる。
【0036】
なお、本発明は、上記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。更に、異なる実施形態に構成要素を適宜組み合わせてもよい。
【符号の説明】
【0037】
1…ノート・コンピュータ、2…ドッカー、11…本体部、12…ディスプレイユニット、13…キーボード、14…タッチパッド、15…LCD、21…DVIコネクタ、22…USBコネクタ、101…CPU、102…チップセット、103…主メモリ、104…磁気ディスク駆動装置(HDD)、105…表示コントローラ、106…キーボードコントローラ、107…無線通信回路、108…カプラ、201…無線通信回路、202…カプラ、203…USB/VGA変換コントローラ、204…USBハブコントローラ、1071…ワイヤレス(W)USBホストコントローラモジュール、1072…UWB電界誘導無線通信モジュール、2011…WUSB通信コントローラモジュール、2012…UWB電界誘導無線通信モジュール。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の電界誘導電極と、
前記複数の電界誘導電極を用いて電界誘導伝送方式の無線通信を実行する複数の無線通信手段と、
を具備し、
前記複数の電界誘導電極を、各々が出力する電磁波の到達範囲を互いに重複させないように隣接させて本体周壁部に配置した、
ことを特徴とする電子機器。
【請求項2】
前記複数の無線通信手段は、同一の周波数帯域を使用することを特徴とする請求項1記載の電子機器。
【請求項3】
前記複数の電界誘導電極は、通信相手側の電界誘導電極と接触させるべく外部に露出されるように前記本体周壁部に配置されることを特徴とする請求項1記載の電子機器。
【請求項4】
前記複数の電界誘導電極は、通信相手側の電界誘導電極と対向しつつ、外部に露出されないように前記本体周壁部に配置されることを特徴とする請求項1記載の電子機器。
【請求項5】
複数の第1の電界誘導電極が本体周壁部に配置された本体装置を取り外し自在に収容する収容部と、
前記複数の第1の電界誘導電極と一対に設けられる複数の第2の電界誘導電極と、
前記複数の第2の電界誘導電極を用いて電界誘導伝送方式の無線通信を実行する複数の無線通信手段と、
を具備し、
前記本体装置が前記収容部に収容された際に前記本体装置の本体周壁部に配置された前記複数の第1の電界誘導電極と対向し、かつ、各々が出力する電磁波の到達範囲を互いに重複させないように隣接させて、前記複数の第2の電界誘導電極を前記収容部の周壁部に配置した、
ことを特徴とする拡張装置。
【請求項6】
前記複数の無線通信手段は、同一の周波数帯域を使用することを特徴とする請求項5記載の拡張装置。
【請求項7】
前記複数の第2の電界誘導電極は、前記複数の第1の電界誘導電極と接触させるべく外部に露出されるように前記収容部の周壁部に配置されることを特徴とする請求項5記載の拡張装置。
【請求項8】
前記複数の第2の電界誘導電極は、前記複数の第1の電界誘導電極と対向しつつ、外部に露出されないように前記収容部の周壁部に配置されることを特徴とする請求項5記載の拡張装置。
【請求項9】
本体装置と、前記本体装置を取り外し自在に装着可能な拡張装置とからなる電子機器システムにおいて、
前記本体装置は、
複数の第1の電界誘導電極と、
前記複数の第1の電界誘導電極を用いて電界誘導伝送方式の無線通信を実行する複数の第1の無線通信手段と、
を具備し、
前記複数の第1の電界誘導電極を、各々が出力する電磁波の到達範囲を互いに重複させないように隣接させて本体周壁部に配置し、
前記拡張装置は、
前記本体装置を取り外し自在に収容する収容部と、
前記複数の第1の電界誘導電極と一対に設けられる複数の第2の電界誘導電極と、
前記複数の第2の電界誘導電極を用いて電界誘導伝送方式の無線通信を実行する複数の無線通信手段と、
を具備し、
前記本体装置が前記収容部に収容された際に前記本体装置の本体周壁部に配置された前記複数の第1の電界誘導電極と対向し、かつ、各々が出力する電磁波の到達範囲を互いに重複させないように隣接させて、前記複数の第2の電界誘導電極を前記収容部の周壁部に配置した、
ことを特徴とする電子機器システム。
【請求項10】
前記複数の第1の無線通信手段および前記複数の第2の無線通信手段は、同一の周波数帯域を使用することを特徴とする請求項9記載の電子機器システム。
【請求項11】
前記複数の第1の電界誘導電極および前記複数の第2の無線通信手段は、互いに接触させるべく外部に露出されるように前記本体周壁部または前記収容部の周壁部に配置されることを特徴とする請求項9記載の電子機器システム。
【請求項12】
前記複数の第1の電界誘導電極および前記複数の第2の無線通信手段は、互いに対向しつつ、外部に露出されないように前記本体周壁部または前記収容部の周壁部に配置されることを特徴とする請求項9記載の電子機器システム。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate