説明

電子機器、消費電力制御方法

【課題】映像データを供給しない外部機器の省電力化を図る電子機器を提供する。
【解決手段】テレビとDVDプレーヤ、DVDレコーダはHDMIで接続されており、テレビはDVDプレーヤがディスプレイに表示中の映像データを供給する機器であるのか否か、およびDVDレコーダがディスプレイに表示中の映像データを供給する機器であるのか否かを判断し、DVDプレーヤがディスプレイに表示中の映像データを供給する機器でありDVDレコーダがディスプレイに表示中の映像データを所定の期間に亘って供給しない機器である場合、HDMI−CECを利用してDVDレコーダの電源状態を省電力状態に移行させるコマンドをDVDレコーダに送信し、DVDレコーダを省電力状態に移行させる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、外部機器の消費電力制御を実行する電子機器、消費電力制御方法に関する。
【背景技術】
【0002】
デジタル映像信号を伝送するための規格としてDVI(Digital Visual Interface)規格が普及している。近年、このDVIをさらに改良したデジタル信号伝送規格であるHDMI(High-Definition Multimedia Interface)規格が普及しつつある。
【0003】
このHDMI規格には、例えば、デジタル映像信号のブランキング期間にデジタル音声信号を多重化して音声伝送を行うことが可能であること、デジタル映像信号をR、G、B形式の他に色差(Y、Cb、Cr)形式で伝送することが可能であること、電源制御等を実行するコマンドを伝送することが可能であること等、DVI規格に無い種々の規格が盛り込まれている。
【0004】
HDMIを用いれば、例えばデジタルテレビにHDMIを介してDVDプレーヤおよびDVDレコーダを接続し、これらの機器の電源状態がオン状態において、ユーザによって選択されたDVDプレーヤまたはDVDレコーダにて再生された映像データをデジタルテレビに伝送しデジタルテレビにて鑑賞することが可能となる。
【0005】
また、デジタルテレビはHDMIを介して例えばDVDプレーヤの電源をオン/オフする、DVDプレーヤを再生/停止する、といった制御を行うことも可能である。
【0006】
メインとなる1台の機器に複数台の機器をHDMIを介して接続し、メインとなる機器が複数台の機器を制御する技術として、ディスプレイ100にチューナを有する複数台のセットトップボックスをHDMIで接続し、これらのセットトップボックスのリモコン操作をディスプレイに向けて行う、といった技術が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】特開2004−208290号公報(第1図)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
特許文献1に開示されるような電子機器の接続形態では、ディスプレイに表示中の映像データを供給していないその他のセットトップボックの電源状態が例えば電源オン状態のままであると消費電力が無駄である。
【0009】
そこで、本発明は、映像データを供給しない外部機器の省電力化を図る電子機器を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記目的を達成するために、実施形態に係る電子機器は、外部機器から供給されるデータを再生する再生部を有する電子機器において、外部機器が外部からのコマンドの受付が可能か否かを確認する対応確認手段と、対応確認手段による確認の結果、外部機器が外部からのコマンドを受付可能である場合に、再生部が再生中のデータを外部機器が供給しているか否かを示す供給信号に基づいて、外部機器が再生部の再生中のデータを供給する機器であるか否かを判定する判定手段と、判定手段が、外部機器が再生部の再生中のデータを供給する機器ではないと判定した場合、外部機器の電源状態を省電力状態に移行させる移行コマンドを前記外部機器に送信する送信手段と、を具備することを特徴とする。
【0011】
また、実施形態に係る電子機器は、第1の外部機器および第2の外部機器の夫々から供給されるデータを再生可能な再生部を有する電子機器において、第1の外部機器および第2の外部機器が外部からのコマンドの受付が可能か否かを確認する対応確認手段と、対応確認手段による確認の結果、第1の外部機器および第2の外部機器が外部からのコマンドを受付可能である場合に、第1の外部機器が再生部の再生中のデータを供給しているか否かを示す第1の供給信号、および、第2の外部機器が再生部の再生中のデータを供給しているか否かを示す第2の供給信号に基づいて、第1の外部機器が再生部の再生中のデータを供給する機器であるのか否か、および、第2の外部機器が再生部の再生中のデータを供給する機器であるのか否かを判定する判定手段と、判定手段が、第1の外部機器および第2の外部機器のうち再生部の再生中のデータを供給する機器ではないと判定した機器に対して、その電源状態を省電力状態に移行させる移行コマンドを判定した機器に送信する送信手段と、を具備することを特徴とする。
【0012】
また、実施形態に係る消費電力制御方法は、外部機器から供給されるデータを再生可能な再生部を有する電子機器によって実行されるこの外部機器の消費電力制御方法において、外部機器が外部からのコマンドの受付が可能か否かを確認し、対応確認手段による確認の結果、外部機器が外部からのコマンドを受付可能である場合に、再生部が再生中のデータを外部機器が供給しているか否かを示す供給信号に基づいて、外部機器が再生部の再生中のデータを供給する機器であるか否かを判定し、判定の結果、外部機器が再生部の再生中のデータを供給する機器ではないと判定された場合に、外部機器の電源状態を省電力状態に移行させる移行コマンドを前記外部機器に送信することを特徴とする。
【発明の効果】
【0013】
本発明によれば、映像データを供給しない電子機器の省電力化を図る電子機器システムを提供することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【図1】本発明にかかわる機器群の接続関係の一例を示す図。
【図2】図1にて示した機器群のハードウェア構成の一例を示す図。
【図3】テレビ1によるテレビ1に接続される機器の電源管理処理手順の一例について説明した流れ図。
【図4】機器を自動に電源オフするか否かを設定する画面の一例を示す図。
【図5】図3にて"処理1"として説明した処理をさらに詳細に説明した流れ図。
【図6】図3にて"処理2"として説明した処理をさらに詳細に説明した流れ図。
【図7】図3にて"処理3"として説明した処理をさらに詳細に説明した流れ図。
【図8】図3にて"処理4"として説明した処理をさらに詳細に説明した流れ図。
【図9】本発明にかかわる機器群の接続関係の他の実施形態について説明した図。
【図10】図9にて示した機器群のハードウェア構成の一例を示す図。
【発明を実施するための形態】
【0015】
図1は、本発明にかかわる機器群の接続関係の一例を示す図である。
【0016】
テレビ1には、DVDプレーヤ2およびDVDレコーダ3が接続される。テレビ1−DVDプレーヤ2間、テレビ1−DVDレコーダ3間は、HDMI(High−Definition Mutimedia Interface)と称されるインタフェースで接続される。
【0017】
HDMIとは、映像データや音声データ、制御信号等を1本のケーブルを用いて機器間でやりとり可能とするインタフェースである。
【0018】
例えば、テレビ1は、DVDプレーヤ2またはDVDレコーダ3から伝送される映像データをHDMIケーブル40,41を介して受信する。また、テレビ1は、DVDプレーヤ2およびDVDレコーダ3の電源On/Offといった制御するための制御信号をHDMIケーブル40,41を介してDVDプレーヤ2およびDVDレコーダ3に送信する。
【0019】
図2は、図1にて示した機器群のハードウェア構成の一例を示す図である。
【0020】
まず、テレビ1のハードウェア構成について説明する。コントローラ1は、テレビ1の主な動きを制御する。このコントローラ1は、リモコン17から送信されるコマンドをデコードし、コマンド内容に応じて各制御を実行する。
【0021】
チューナ12は、チューナ12に接続されるアンテナ12aを介して放送信号を受信する。例えばMPEG2、MPEG4といったMPEG形式でエンコードされたストリームデータを受信する。
【0022】
コンポジット端子14は、映像を構成する輝度信号、色信号を合成して同時に扱えるようにした複合映像信号をテレビ1に入力、テレビ1から出力するために設けられる端子である。
【0023】
HDMI端子15,16は、音声、映像のデジタル信号および制御信号等をテレビ1に入力する、または、テレビ1に接続される機器に制御信号等を出力するために設けられる端子である。
【0024】
チューナ12、コンポジット端子14およびHDMI端子15,16は、それぞれスイッチ13に接続される。スイッチ13は、チューナ12、コンポジット端子14およびHDMI端子15,16の中で使用されるデバイスと映像処理部13とを接続する。
【0025】
映像処理部13は、スイッチ13を介して、チューナ12、コンポジット端子14およびHDMI端子15,16の何れかから入力された映像信号を処理する。映像処理部13での処理によって生成された信号は、ディスプレイ18に出力される。
【0026】
ディスプレイ18は、映像処理部13から出力された信号に基づいて、映像データを表示する。
【0027】
コントローラ10には、OSD(On Screen Display)処理回路19が内蔵される。OSD処理回路19は、ディスプレイ18の設定画面としてディスプレイ18に表示されるデータを生成する回路である。OSD処理回路19にて生成されたデータは、映像処理部11に送られる。
【0028】
また、OSD処理回路19は、コントローラ10にて生成される文字情報を含んだ設定画面等のデータを、映像処理部13に送出する。
【0029】
コントローラ10は、HDMI端子15,16とHDMI−CEC(Consumer Electronics Control)ラインで接続される。
【0030】
次に、DVDプレーヤ2のハードウェア構成について説明する。
【0031】
コンポジット端子22は、映像を構成する輝度信号、色信号を合成して同時に扱えるようにした複合映像信号をDVDプレーヤ2に入力、DVDプレーヤ2から出力するために設けられる端子である。
【0032】
HDMI端子23は、音声、映像のデジタル信号および制御信号等をDVDプレーヤ2に入力するために設けられる端子である。
【0033】
コンポジット端子22およびHDMI端子23は、それぞれスイッチ24に接続される。スイッチ24は、コンポジット端子22およびHDMI端子23の中で使用される端子とコントローラ20とを接続する。
【0034】
コントローラ20は、DVDプレーヤ2の主な動きを制御する。コントローラ20にはODD(OpticalDiskDrive)21が接続されており、コントローラ20は、ODD21から読み出されたデータを、コンポジット端子22への出力に適するフォーマットに、または、HDMI端子23への出力に適するフォーマットに処理する。
【0035】
また、コントローラ20は、スイッチ24を介して、コンポジット端子22およびHDMI端子23の何れかにコントローラ20にて処理することで生成された映像信号を出力する。
【0036】
次に、DVDレコーダ3のハードウェア構成について説明する。
【0037】
コンポジット端子34は、映像を構成する輝度信号、色信号を合成して同時に扱えるようにした複合映像信号をDVDレコーダ3に入力、DVDレコーダ3から出力するために設けられる端子である。
【0038】
HDMI端子33は、音声、映像のデジタル信号および制御信号等をDVDレコーダ3に入力するために設けられる端子である。
【0039】
コンポジット端子34およびHDMI端子33は、それぞれスイッチ35に接続される。スイッチ35は、コンポジット端子34およびHDMI端子33の中で使用される端子とコントローラ30とを接続する。
【0040】
コントローラ30は、DVDレコーダ3の主な動きを制御する。コントローラ30にはODD(Optical Disk Drive)31およびHDD(Hard Disk Drive)32が接続されている。
【0041】
コントローラ30は、ODD31から読み出されたデータを、コンポジット端子34への出力に適するフォーマットに、または、HDMI端子33への出力に適するフォーマットに処理する。
【0042】
コントローラ30は、端子を介してDVDレコーダ3に入力された映像信号をMPEG2、MPEG4といったフォーマットに処理し、HDD32に記憶する。
【0043】
また、コントローラ30は、スイッチ35を介して、コンポジット端子34およびHDMI端子33の何れかにコントローラ30にて処理することで生成された映像信号を出力する。
【0044】
テレビ1に設けられるHDMI端子15とDVDプレーヤ2に設けられるHDMI端子23とはHDMIケーブル40で接続される。HDMIケーブル40は、映像・音声信号を伝送するために設けられるライン40aおよびHDMI−CECライン40bを有する。
【0045】
テレビ1に設けられるHDMI端子15とDVDレコーダ3に設けられるHDMI端子33とはHDMIケーブル41で接続される。HDMIケーブル41は、映像・音声信号を伝送するために設けられるライン41aおよびHDMI−CECライン41bを有する。
【0046】
図3は、テレビ1によるテレビ1に接続される機器の電源管理処理手順の一例について説明した流れ図である。
【0047】
電源管理処理手順を、大きくわけて4つの処理手順に分けて説明する。
【0048】
テレビ1に設けられるコントローラ10は、テレビ1に接続されるDVDプレーヤ2、DVDレコーダ3といった機器が所定の期間に亘ってアクティブソースではない(ノンアクティブソースである)場合に自動的に電源オフにするように設定されているか否かを判断する(ステップS10)。アクティブソースとは、受信側機器であるテレビ1のディスプレイ18に表示中の映像データを供給する機器のことである。
【0049】
図4に示される設定画面をディスプレイ8に表示させ、ユーザは"ディスプレイ18に表示中の映像データを所定の期間に亘って供給しない機器の電源を自動的にオフにする"、"ディスプレイ18に表示中の映像データを所定の期間に亘って供給しない機器の電源を自動的にオフしない"といった設定を予め行うことが可能である。ユーザによって"ディスプレイ18に表示中の映像データを所定の期間に亘って供給しない機器の電源を自動的にオフにする"と設定された場合に、コントローラ10は、ステップS10にて、テレビ1に接続されるDVDプレーヤ2、DVDレコーダ3といった機器の中で、所定の期間に亘ってアクティブソースではない機器の電源を自動的に電源オフにするように設定されている、と判断する。
【0050】
処理1:HDMI−CEC対応有無確認
テレビ1に設けられるコントローラ10は、ステップS10にて、テレビ1に接続されるDVDプレーヤ2、DVDレコーダ3といった機器の中で所定の期間に亘ってアクティブソースではない機器の電源を自動的に電源オフにするように設定されている、と判断した場合(ステップS10Yes)、DVDプレーヤ2がHDMI−CECに対応しているか否かを判断する(ステップS100)。
【0051】
HDMI−CECに対応している場合、後述にて詳細に説明するが、テレビ1はDVDプレーヤ2およびDVDレコーダ3に対して、コマンドを用いて、パワーステータスの確認、アクティブソース/ノンアクティブソースであるかの確認、省電力モードへ移行、等の制御を行うことが可能となる。
【0052】
コントローラ10が、DVDプレーヤ2がHDMI−CECに対応していると判断した場合(ステップS100Yes)、コントローラ10は、DVDレコーダ3がHDMI−CECに対応しているか否かを判断する(ステップS101)。
【0053】
コントローラ10が、DVDレコーダ3がHDMI−CECに対応していると判断した場合(ステップS101Yes)、コントローラ10は、次に説明するDVDプレーヤ2およびDVDレコーダ3のパワーステータス確認処理を実行する。
【0054】
処理2:パワーステータス確認
コントローラ10は、DVDレコーダ3がHDMI−CECに対応していると判断した場合(ステップS101Yes)、コントローラ10は、DVDプレーヤ2のパワーステータスがオンであるか否かを判断する(ステップS102)。
【0055】
コントローラ10が、DVDプレーヤ2のパワーステータスがオンステータスであると判断した場合(ステップS102Yes)、コントローラ10は、DVDレコーダ3のパワーステータスがオンであるか否かを確認する(ステップS103)。
【0056】
コントローラ10が、DVDレコーダ3のパワーステータスがオンステータスであると判断した場合(ステップS103Yes)、コントローラ10は次に説明するDVDプレーヤ2およびDVDレコーダ3がアクティブソースであるか否かを確認する処理を実行する。
【0057】
処理3:アクティブソース/ノンアクティブソース確認
コントローラ10は、DVDレコーダ3のパワーステータスがオンステータスであると判断した場合(ステップS103Yes)、コントローラ10は、DVDプレーヤ2がアクティブソースであるか否かを確認する(ステップS104)。
【0058】
コントローラ10が、DVDプレーヤ2がアクティブソースであると判断した場合(ステップS104Yes)、コントローラ10はDVDレコーダ3がアクティブソースであるか否かを確認する(ステップS105)。
【0059】
コントローラ10が、DVDレコーダ3がアクティブソースではない、すなわち、ノンアクティブソースであると判断した場合(ステップS105No)、コントローラ10は、次に説明するDVDレコーダ3を省電力モードに移行させる処理を実行する。
【0060】
処理4:省電力モードへの移行処理
コントローラ10は、DVDレコーダ3がアクティブソースではないと判断した場合(ステップS105No)、コントローラ10は、DVDレコーダ3が所定の時間に亘ってノンアクティブソースであるか否かを判断する(ステップS106)。
【0061】
コントローラ10が、DVDレコーダ3が所定の時間に亘ってノンアクティブソースであると判断した場合(ステップS106)、コントローラ10は、DVDレコーダ3のパワーステータスをオンステータスからオンステータスよりも省電力となるステータス(オフステータス、スタンバイステータス)に移行させる(ステップS107)。
【0062】
図5は、図3にて"処理1"として説明した処理をさらに詳細に説明した流れ図である。
【0063】
テレビ1のコントローラ10は、HDMI−CECへの対応有無を確認するためのコマンド(以下、HDMI−CEC対応確認コマンドと称す)を、HDMI−CECライン40bを介してDVDプレーヤ2に送信する(ステップS200)。
【0064】
DVDプレーヤ2のコントローラ20は、テレビ1から送られてきたHDMI−CEC対応確認コマンドを受信する(ステップS201)。
【0065】
コントローラ20は、ステップS201にてHDMI−CEC対応確認コマンドを受信後、DVDプレーヤ2がHDMI−CECに対応しているか否かを判断する(ステップS202)。
【0066】
コントローラ20が、DVDプレーヤ2がHDMI−CECに対応していると判断した場合(ステップS202Yes)、テレビ1に対して、HDMI−CECライン40bを介して、HDMI−CECに対応していることを通知する(ステップS203)。
【0067】
テレビ1のコントローラ10は、ステップS203でのDVDプレーヤ2からの通知を受け、DVDプレーヤ2がHDMI−CECに対応した機器であることを認識する(ステップS204)。
【0068】
テレビ1のコントローラ10は、ステップS204における認識後、HDMI−CEC対応確認コマンドを、HDMI−CECライン41aを介してDVDレコーダ3に送信する(ステップS205)。
【0069】
DVDレコーダ3のコントローラ30は、テレビ1から送られてきたHDMI−CEC対応確認コマンドを受信する(ステップS206)。
【0070】
コントローラ30は、ステップS206にてHDMI−CEC対応確認コマンドを受信後、DVDレコーダ3がHDMI−CECに対応しているか否かを判断する(ステップS207)。
【0071】
コントローラ30が、DVDレコーダ3がHDMI−CECに対応していると判断した場合(ステップS207Yes)、テレビ1に対して、HDMI−CECライン41aを介して、HDMI−CECに対応していることを通知する(ステップS208)。
【0072】
テレビ1のコントローラ10は、ステップS208でのDVDレコーダ3からの通知を受け、DVDレコーダ3がHDMI−CECに対応した機器であることを認識する(ステップS209)。
【0073】
図6は、図3にて"処理2"として説明した処理をさらに詳細に説明した流れ図である。
【0074】
ステップS209後、テレビ1のコントローラ10は、パワーステータスがオンであるか否かを確認するためのコマンド(以下、パワーステータスオン確認コマンドと称す)を、HDMI−CECライン40bを介してDVDプレーヤ2に送信する(ステップS300)。
【0075】
DVDプレーヤ2のコントローラ20は、テレビ1から送られてきたパワーステータスオン確認コマンドを受信する(ステップS301)。
【0076】
コントローラ20は、ステップS301にてパワーステータスオン確認コマンドを受信後、DVDプレーヤ2のパワーステータスがオンであるか否かを判断する(ステップS302)
【0077】
コントローラ20が、DVDプレーヤ2のパワーステータスがオンであると判断した場合(ステップS302Yes)、テレビ1に対して、HDMI−CECライン40bを介して、DVDプレーヤ2のパワーステータスがオンであることを通知する(ステップS303)。
【0078】
テレビ1のコントローラ10は、ステップS303でのDVDプレーヤ2からの通知を受け、DVDプレーヤ2のパワーステータスがオンであることを認識する(ステップS304)。
【0079】
コントローラ10は、ステップS304における認識後、パワーステータスオン確認コマンドを、HDMI−CECライン41aを介してDVDレコーダ3に送信する(ステップS305)。
【0080】
DVDレコーダ3のコントローラ30は、テレビ1から送られてきたパワーステータスオン確認コマンドを受信する(ステップS306)。
【0081】
コントローラ30は、ステップS306にてパワーステータスオン確認コマンドを受信後、DVDレコーダ2のパワーステータスがオンであるか否かを判断する(ステップS307)。
【0082】
コントローラ30が、DVDレコーダ3のパワーステータスがオンであると判断した場合(ステップS307Yes)、テレビ1に対して、HDMI−CECライン41aを介して、DVDレコーダ3のパワーステータスがオンであることを通知する(ステップS308)。
【0083】
テレビ1のコントローラ10は、ステップS308でのDVDレコーダ3からの通知を受け、DVDレコーダ3のパワーステータスがオンであることを認識する(ステップS309)。
【0084】
図7は、図3にて"処理3"として説明した処理をさらに詳細に説明した流れ図である。
【0085】
ステップS309後、テレビ1のコントローラ10は、アクティブソースであるか否かを確認するためのコマンド(以下、アクティブソース確認コマンドと称す)を、HDMI−CECライン40bを介してDVDプレーヤ2に送信する(ステップS400)。
【0086】
DVDプレーヤ2のコントローラ20は、テレビ1から送られてきたアクティブソース確認コマンドを受信する(ステップS401)。
【0087】
コントローラ20は、ステップS401にてアクティブソース確認コマンドを受信後、DVDプレーヤ2がアクティブソースであるか否かを判断する(ステップS402)。
【0088】
コントローラ20が、DVDプレーヤ2がアクティブソースであると判断した場合(ステップS402Yes)、テレビ1に対して、HDMI−CECライン40bを介して、DVDプレーヤ2がアクティブソースであることを通知する(ステップS403)。
【0089】
テレビ1のコントローラ10は、ステップS403でのDVDプレーヤ2からの通知を受け、DVDプレーヤ2がアクティブソースであることを認識する(ステップS404)。
【0090】
コントローラ10は、ステップS404における認識後、アクティブソース確認コマンドを、HDMI−CECライン41aを介してDVDレコーダ3に送信する(ステップS405)。
【0091】
DVDレコーダ3のコントローラ30は、テレビ1から送られてきたアクティブソース確認コマンドを受信する(ステップS406)。
【0092】
コントローラ30は、ステップS406にてアクティブソース確認コマンドを受信後、DVDレコーダ2がアクティブソースであるか否かを判断する(ステップS407)。
【0093】
コントローラ30が、DVDレコーダ3がアクティブソースではないと判断した場合(ステップS407No)、テレビ1に対して、HDMI−CECライン41aを介して、DVDレコーダ3がアクティブソースではないことを通知する(ステップS408)。
【0094】
テレビ1のコントローラ10は、ステップS408でのDVDレコーダ3からの通知を受け、DVDレコーダ3がアクティブソースでないことを認識する(ステップS409)。
【0095】
図8は、図3にて"処理4"として説明した処理をさらに詳細に説明した流れ図である。
【0096】
ステップS409後、テレビ1のコントローラ10は、DVDレコーダ3がアクティブソースとなるイベントを検出したかどうかを確認する(ステップS500)。DVDレコーダ3がアクティブソースとなるイベントとして、例えば、リモコン17からテレビ1に対して送信された"DVDレコーダ3にて映像データの再生"といったコマンドの受信、等が考えられる。
【0097】
コントローラ10が、DVDレコーダ3がアクティブソースとなるイベントを検出せずに(ステップS500No)、ステップS409にてDVDレコーダ10がアクティブソースでは無いことを認識後、所定の時間が経過した場合(ステップS501Yes)、コントローラ10は、アクティブソース確認コマンドを、HDMI−CECライン41aを介してDVDレコーダ3に送信する(ステップS502)。
【0098】
DVDレコーダ3のコントローラ30は、テレビ1から送られてきたアクティブソース確認コマンドを受信する(ステップS503)。
【0099】
コントローラ30は、ステップS503にてパワーステータス確認コマンドを受信後、DVDレコーダ2がアクティブソースであるか否かを判断する(ステップS504)。
【0100】
コントローラ30が、DVDレコーダ3がアクティブソースではないと判断した場合(ステップS504No)、テレビ1に対して、HDMI−CECライン41aを介して、DVDレコーダ3がアクティブソースではないことを通知する(ステップS505)。
【0101】
テレビ1のコントローラ10は、ステップS505でのDVDレコーダ3からの通知を受け、DVDレコーダ3がアクティブソースでないことを認識する(ステップS506)。
【0102】
コントローラ10は、ステップS506にて、DVDレコーダ3がアクティブソースではないことを認識した後、DVDレコーダ3のパワーステータスをオフにするためのコマンド(パワーステータスオフ移行コマンドと称す。)をDVDレコーダ3に送信する(ステップS507)。
【0103】
DVDレコーダ3のコントローラ30は、テレビ1から送信されてきたパワーステータスオフ移行コマンドを受信する(ステップS508)。
【0104】
コントローラ30は、ステップS508にてパワーステータスオフ移行コマンドを受信した後、DVDレコーダ30のパワーステータスをオフにする。
【0105】
ステップS507およびステップS508にて、DVDレコーダ3のパワーステータスをオフにするためのコマンドをDVDレコーダ3に送信し、DVDレコーダ3のパワーステータスをオフにする例を説明したが、これに限定することは無く、たとえば、DVDレコーダ3のパワーステータスをスタンバイにするためのコマンドをDVDレコーダ3に送信し、DVDレコーダ3のパワーステータスをスタンバイにするという実施形態であってもよい。
【0106】
すなわち、テレビ1に接続されているパワーステータスがオンである機器が一定期間に亘り、ノンアクティブソースである場合、テレビ1は、その機器のパワーステータスをオンステータスよりも省電力となるステータス(オフステータス、スタンバイステータス)に移行させる。
【0107】
テレビ1が、HDMI−CECを利用して、テレビ1のディスプレイ18に表示中の映像データを供給していない機器(ノンアクティブソース)の電源をオンステータスよりも省電力であるステータス(オフステータス、スタンバイステータス等)に移行させることで、ノンアクティブソースである機器の消費電力を低減することが可能となる。
【0108】
図9は、本発明にかかわる機器群の接続関係の他の実施形態について説明した図である。
【0109】
図1を用いて説明した実施形態との違いは、テレビ1にDVDプレーヤ2およびDVDレコーダ3を接続する場合、AVセレクタ5を介して接続する点である。
【0110】
AVセレクタ5とテレビ1、DVDプレーヤ2およびDVDレコーダ3とは、夫々、HDMIケーブル42、HDMIケーブル40およびHDMIケーブル41を介して接続される。
【0111】
後述にて詳細に説明するが、AVセレクタ5は、ユーザによる選択内容に基づいて、DVDプレーヤ2とテレビ1とを通信可能にするか、または、DVDレコーダ3とテレビ1とを通信可能にするように機能する。
【0112】
具体的に説明すると、AVセレクタ5によってDVDプレーヤ2とテレビ1とが通信可能状態とされた場合、テレビ1はDVDプレーヤ2にて再生された映像データをHDMIケーブル40およびHDMIケーブル42を介して受信することが可能となるとともに、DVDプレーヤ2とテレビ1とはHDMI−CECコマンドを互いに送受信することが可能となる。
【0113】
一方、AVセレクタ5によってDVDレコーダ3とテレビ1とが通信可能状態とされた場合、テレビ1はDVDレコーダ3にて再生された映像データをHDMIケーブル41およびHDMIケーブル42を介して受信することが可能となるとともに、DVDレコーダ3とテレビ1とはHDMI−CECコマンドを互いに送受信することが可能となる。
【0114】
図10は、図9にて示した機器群のハードウェア構成の一例を示す図である。
【0115】
まず、AVセレクタ5の構成について説明する。
【0116】
AVセレクタ5には、HDMI端子50、HDMI端子51およびHDMI端子52が設けられる。HDMI端子50およびHDMI端子51はスイッチ53を介してHDMI端子52と接続される。
【0117】
HDMI端子50とHDMI端子52との接続は、スイッチ53を介して、映像・音声信号を伝送するために設けられるライン50aと52aとが接続されること、および、HDMI−CECライン50bと52bとが接続されることで実現される。
【0118】
また、HDMI端子51とHDMI端子52との接続は、スイッチ53を介して、映像・音声信号を伝送するために設けられるライン51aと52aとが接続されること、および、HDMI−CECライン51bと52bとが接続されることで実現される。
【0119】
HDMI端子50、HDMI端子51とHDMI端子52との接続を切り替えるスイッチ53の制御はコントローラ54によって行われる。
【0120】
次に、AVセレクタ5とテレビ1、DVDプレーヤ2およびDVDレコーダ3のHDMIによる接続について説明する。
【0121】
テレビ1に設けられるHDMI端子15とAVセレクタ5に設けられるHDMI端子52とはHDMIケーブル42で接続される。HDMIケーブル42は、映像・音声信号を伝送するために設けられるライン42aおよびHDMI−CECライン42bを有する。
【0122】
AVセレクタ5に設けられるHDMI端子50とDVDプレーヤ2に設けられるHDMI端子23とはHDMIケーブル40で接続される。HDMIケーブル40は、映像・音声信号を伝送するために設けられるライン40aおよびHDMI−CECライン40bを有する。
【0123】
さらに、AVセレクタ5に設けられるHDMI端子51とDVDレコーダ3に設けられるHDMI端子33とはHDMIケーブル41で接続される。HDMIケーブル41は、映像・音声信号を伝送するために設けられるライン41aおよびHDMI−CECライン41bを有する。
【0124】
このように、テレビ1とDVDプレーヤ2およびDVDレコーダ3とをAVセレクタ5を介して接続した場合、テレビ1はAVセレクタ5から映像信号が伝送されていることを認識できるが、DVDプレーヤ2およびDVDレコーダ3のうちの何れかの機器から供給されている映像信号かを認識できない。
【0125】
そこで、テレビ1は、HDMI−CECラインを介して伝送されるアクティブソース確認コマンドを用いて、テレビ1に映像信号を供給している機器を認識する。
【0126】
一例として、AVセレクタ5によってDVDプレーヤ2とテレビ1とが接続されている場合を考える。テレビ1がAVセレクタ5に対してアクティブソース確認コマンドを送信することで、AVセレクタ5によって選択されているDVDプレーヤ2がアクティブソースであるか否かを確認する。
【0127】
DVDプレーヤ2がアクティブソースであると判断した場合、DVDプレーヤ2はテレビ1に対して、DVDプレーヤ2がアクティブソースであることを通知する。テレビ1は、DVDプレーヤ2からの通知を受け、DVDプレーヤ2がアクティブソースであることを認識する。
【0128】
このように、HDMI−CECコマンドとして準備されるアクティブソースであるか否かを確認するためのコマンドを用いることにより、テレビ1は映像データを供給する機器がどの機器であるかを認識することが可能となる。
【0129】
本発明は上記実施形態をそのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより、種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示されている全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。さらに、異なる実施形態にわたる構成要素を適宜組み合わせてもよい。
【符号の説明】
【0130】
1…テレビ、2…DVDプレーヤ、3…DVDレコーダ、15,16,23,33…HDMI端子、40,41…HDMIケーブル。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
外部機器から供給されるデータを再生する再生部を有する電子機器において、
前記外部機器が外部からのコマンドの受付が可能か否かを確認する対応確認手段と、
前記対応確認手段による確認の結果、前記外部機器が外部からのコマンドを受付可能である場合に、前記再生部が再生中のデータを前記外部機器が供給しているか否かを示す供給信号に基づいて、前記外部機器が前記再生部の再生中のデータを供給する機器であるか否かを判定する判定手段と、
前記判定手段が、前記外部機器が前記再生部の再生中のデータを供給する機器ではないと判定した場合、前記外部機器の電源状態を省電力状態に移行させる移行コマンドを前記外部機器に送信する送信手段と、
を具備することを特徴とする電子機器。
【請求項2】
前記対応確認手段による確認の結果、前記外部機器が外部からのコマンドを受付可能である場合に、前記外部機器の電源状態を確認する状態確認手段をさらに具備し、
前記送信手段は、前記移行コマンドとして、前記状態確認手段によって確認された前記外部機器の電源状態よりも省電力となる電源状態に移行させるコマンドを前記外部機器に送信することを特徴とする請求項1記載の電子機器。
【請求項3】
前記送信手段は、前記外部機器が外部からのコマンドの受付が可能か否かを確認する問合信号をさらに送信し、
前記対応確認手段は、前記問合信号に応じて前記外部機器が送信した対応確認信号に基づいて、前記外部機器が外部からのコマンドの受付が可能か否かを確認すること
を特徴とする請求項1記載の電子機器。
【請求項4】
前記外部機器が前記再生部の再生するデータを供給する機器では無いと前記判定手段が判定した場合に前記外部機器を省電力状態に移行させるか否かを設定する設定手段をさらに具備し、
前記判定手段は、前記設定手段が前記外部機器を省電力状態に移行させると設定した状態にある場合に実行されることを特徴とする請求項1記載の電子機器。
【請求項5】
前記送信手段は、前記外部機器に前記再生部の再生中のデータを供給しているか否かを判定させる判定コマンドをさらに送信し、
前記判定手段は、前記判定コマンドに応じて前記外部機器が送信した前記供給信号に基づいて、前記判定を実行することを特徴とする請求項1記載の電子機器。
【請求項6】
前記送信手段は、前記判定手段によって前記外部機器が前記再生部の再生中のデータを供給する機器ではないと判定され所定の期間が経過後、再度、前記判定手段によって前記外部機器が前記再生部の再生中のデータを供給する機器ではないと判定された場合、前記移行コマンドを前記外部機器に送信することを特徴とする請求項1記載の電子機器。
【請求項7】
第1の外部機器および第2の外部機器の夫々から供給されるデータを再生可能な再生部を有する電子機器において、
前記第1の外部機器および前記第2の外部機器が外部からのコマンドの受付が可能か否かを確認する対応確認手段と、
前記対応確認手段による確認の結果、前記第1の外部機器および前記第2の外部機器が外部からのコマンドを受付可能である場合に、前記第1の外部機器が前記再生部の再生中のデータを供給しているか否かを示す第1の供給信号、および、前記第2の外部機器が前記再生部の再生中のデータを供給しているか否かを示す第2の供給信号に基づいて、前記第1の外部機器が前記再生部の再生中のデータを供給する機器であるのか否か、および、前記第2の外部機器が前記再生部の再生中のデータを供給する機器であるのか否かを判定する判定手段と、
前記判定手段が、前記第1の外部機器および前記第2の外部機器のうち前記再生部の再生中のデータを供給する機器ではないと判定した機器に対して、その電源状態を省電力状態に移行させる移行コマンドを前記判定した機器に送信する送信手段と、
を具備することを特徴とする電子機器。
【請求項8】
前記対応確認手段による確認の結果、前記第2の外部機器が外部からのコマンドを受付可能である場合に、前記第2の外部機器の電源状態を確認する状態確認手段をさらに具備し、
前記送信手段は、前記移行コマンドとして、前記状態確認手段が確認した前記第2の外部機器の電源状態よりも省電力となる電源状態に移行させるコマンドを前記第2の外部機器に送信することを特徴とする請求項7記載の電子機器。
【請求項9】
前記送信手段は、前記第1の外部機器および前記第2の外部機器が外部からのコマンドの受付が可能か否かを確認する問合信号をさらに送信し、
前記対応確認手段は、前記問合信号に応じて前記第1の外部機器および前記第2の外部機器が送信した対応確認信号に基づいて、前記第1の外部機器および前記第2の外部機器が外部からのコマンドの受付が可能か否かを確認すること
を特徴とする請求項7記載の電子機器。
【請求項10】
前記第1の外部機器および前記第2の外部機器が前記再生部の再生するデータを供給する機器では無いと前記判定手段が所定の期間に亘って判定した場合に、前記第1の外部機器および前記第2の外部機器のうち前記判定された機器について省電力状態に移行させるか否かを設定する設定手段をさらに具備し、
前記判定手段は、前記設定手段によって、前記判定された機器について省電力状態に移行させると設定されている場合に前記判定を実行することを特徴とする請求項7記載の電子機器。
【請求項11】
前記送信手段は、前記外部機器に前記再生部の再生中のデータを供給しているか否かを判定させる判定コマンドをさらに送信し、
前記判定手段は、前記判定コマンドに応じて前記第1の外部機器および前記第2の外部機器が送信した前記第1および第2の供給信号に基づいて、前記判定を実行することを特徴とする請求項7記載の電子機器。
【請求項12】
前記送信手段は、前記判定手段によって前記第1の外部機器および前記第2の外部機器のなかで前記再生部の再生中のデータを供給する機器ではないと判定された機器がある場合、該判定後に所定の期間が経過後、再度、前記判定手段によって前記第1の外部機器および前記第2の外部機器のなかで前記再生部の再生中のデータを供給する機器があるか否かを判定し、前記再生部の再生中のデータを供給する機器ではないと再度判定された外部機器に対して、前記移行コマンドを送信することを特徴とする請求項7記載の電子機器。
【請求項13】
外部機器から供給されるデータを再生可能な再生部を有する電子機器によって実行されるこの外部機器の消費電力制御方法において、
前記外部機器が外部からのコマンドの受付が可能か否かを確認し、
前記対応確認手段による確認の結果、前記外部機器が外部からのコマンドを受付可能である場合に、前記再生部が再生中のデータを前記外部機器が供給しているか否かを示す供給信号に基づいて、前記外部機器が前記再生部の再生中のデータを供給する機器であるか否かを判定し、
前記判定の結果、前記外部機器が前記再生部の再生中のデータを供給する機器ではないと判定された場合に、前記外部機器の電源状態を省電力状態に移行させる移行コマンドを前記外部機器に送信すること
を特徴とする消費電力制御方法。
【請求項14】
前記確認の結果、前記外部機器が外部からのコマンドを受付可能である場合に、前記外部機器の電源状態をさらに確認し、
前記移行コマンドとして、前記電源状態を確認された前記外部機器の電源状態よりも省電力となる電源状態に移行させるコマンドを前記外部機器に送信すること
を特徴とする請求項13記載の消費電力制御方法。
【請求項15】
前記外部機器が外部からのコマンドの受付を可能か否かの確認は、
外部からのコマンドの受付が可能か否かを確認する問合信号を送信し、
前記問合信号に応じて前記外部機器が送信した対応確認信号に基づいて確認すること
を特徴とする請求項13記載の消費電力制御方法。
【請求項16】
前記外部機器が前記再生部の再生するデータを供給する機器では無いと所定の期間に亘って判定された場合に前記外部機器を省電力状態に移行させるか否かを設定し、
前記外部機器を省電力状態に移行させると設定した状態にある場合に、前記外部機器が前記再生部の再生中のデータを供給する機器であるか否かを判断すること
を特徴とする請求項13記載の消費電力制御方法。
【請求項17】
前記送信は、前記外部機器に前記再生部の再生中のデータを供給しているか否かを判定させる判定コマンドをさらに送信し、
前記判定は、前記判定コマンドに応じて前記外部機器が送信した前記供給信号に基づいて実行すること
を特徴とする請求項13記載の消費電力制御方法。
【請求項18】
前記外部機器が前記再生部の再生中のデータを供給する機器ではないと判定され所定の期間が経過後、再度、前記外部機器が前記再生部の再生中のデータを供給する機器ではないと判定された場合に、前記移行コマンドを前記外部機器に送信することを特徴とする請求項13記載の消費電力制御方法。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate

【図9】
image rotate

【図10】
image rotate


【公開番号】特開2013−38816(P2013−38816A)
【公開日】平成25年2月21日(2013.2.21)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−221696(P2012−221696)
【出願日】平成24年10月3日(2012.10.3)
【分割の表示】特願2007−172915(P2007−172915)の分割
【原出願日】平成19年6月29日(2007.6.29)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.HDMI
【出願人】(000003078)株式会社東芝 (54,554)
【Fターム(参考)】