電子機器、画像データの表示方法およびプログラム
【課題】動画像中の所定の条件を満たす場面のみを簡単な操作で効果的に表示させることを実現する電子機器を提供する。
【解決手段】実施形態によれば、電子機器は、記憶手段、テーマ選択受付手段および表示制御手段を具備する。記憶手段は、各テーマにそれぞれ対応した表示条件を記憶する。テーマ選択受付手段は、前記記憶手段に表示条件が記憶されたテーマを選択画面に表示して、前記表示したテーマの選択を受け付ける。表示制御手段は、動画像データから抽出されたフレームの画像を、前記テーマ選択受付手段により選択されたテーマに対応する表示条件に含まれる合成表示枚数ずつ1画面上に配置して表示する。
【解決手段】実施形態によれば、電子機器は、記憶手段、テーマ選択受付手段および表示制御手段を具備する。記憶手段は、各テーマにそれぞれ対応した表示条件を記憶する。テーマ選択受付手段は、前記記憶手段に表示条件が記憶されたテーマを選択画面に表示して、前記表示したテーマの選択を受け付ける。表示制御手段は、動画像データから抽出されたフレームの画像を、前記テーマ選択受付手段により選択されたテーマに対応する表示条件に含まれる合成表示枚数ずつ1画面上に配置して表示する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、例えばパーソナルコンピュータ等の電子機器に好適な映像データの表示制御技術に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、CCD(Charge Coupled Device)やCMOS(Complementary Metal-Oxide Semiconductor)イメージセンサなどといった撮像素子の高画素化・小型化が飛躍的に進められており、携帯電話機やノートパソコンなどでも、高解像度の動画像を撮影することが可能となってきている。
【0003】
撮影した動画像の概要を確認する方法としては、いわゆる早送り再生を行うことが最も手軽かつ一般的である。しかしながら、この方法は、再生時間の短縮化を全編に渡って均一に図るのみであり、ユーザが何を重視して確認を行いたいと考えているのか、等は全く考慮されない。
【0004】
これに対して、例えば特許文献1には、「映像コンテンツに出現する人物のうち、特定の人物に注目して、当該注目人物が画面上に出現する期間だけを抽出して再生できるようにする」(段落[0007]等)情報処理装置が開示されている。
【0005】
この情報処理装置によれば、ユーザが注目する人物が登場する期間のみを集めたダイジェスト版として動画像を確認することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2008−283486号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
ところで、最近では、デジタルフォトフレームなどと称される再生装置が普及し始めている。デジタルフォトフレームは、例えばデジタルカメラで撮影されてSD(Secure Digital)メモリーカード等に格納された複数枚の静止画像を所定間隔で順次に表示する機能を有するものであり、卓上アクセサリとしても利用されている。
【0008】
そして、当初より静止画像として撮影されたものだけでなく、動画像として撮影されたものについても、その動画像中の特定の場面、例えばユーザが注目する人物が登場する場面の静止画像のみをデジタルフォトフレームのように表示させてみたいという要求が高まっている。
【0009】
しかしながら、動画像中から任意の場面を静止画像として抽出する仕組み自体は存在するものの、ある程度の枚数の静止画像を動画像中から探し出して抽出するには、非常に大きな労力を必要としてしまう。
【0010】
この発明は、動画像中の所定の条件を満たす場面のみを簡単な操作で効果的に表示させることを実現する電子機器、画像データの表示方法およびプログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0011】
実施形態によれば、電子機器は、記憶手段、テーマ選択受付手段および表示制御手段を具備する。記憶手段は、各テーマにそれぞれ対応した表示条件を記憶する。テーマ選択受付手段は、前記記憶手段に表示条件が記憶されたテーマを選択画面に表示して、前記表示したテーマの選択を受け付ける。表示制御手段は、動画像データから抽出されたフレームの画像を、前記テーマ選択受付手段により選択されたテーマに対応する表示条件に含まれる合成表示枚数ずつ1画面上に配置して表示する。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】本発明の第1実施形態に係る電子機器の外観を示す図。
【図2】同第1実施形態の電子機器のシステム構成を示す図。
【図3】同第1実施形態の電子機器上で動作するTVアプリケーションプログラムの機能構成を示すブロック図。
【図4】同第1実施形態の電子機器上で動作するTVアプリケーションプログラムが用いるインデックス情報の一構成例を示す図。
【図5】同第1実施形態の電子機器上で動作するTVアプリケーションプログラムが表示するスライドショー作成用の基本画面の一例を示す図。
【図6】同第1実施形態の電子機器上で動作するTVアプリケーションプログラムが表示するスライドショー作成用の設定画面の一例を示す図。
【図7】同第1実施形態の電子機器上で動作するTVアプリケーションプログラムが表示するスライドショーの一表示例を示す図。
【図8】同第1実施形態の電子機器上で動作するTVアプリケーションプログラムが実行するスライドショーの作成および表示処理の手順を示すフローチャート。
【図9】本発明の第2実施形態に係る電子機器上で動作するTVアプリケーションプログラムが用いるインデックス情報の一構成例を示す図。
【図10】同第2実施形態の電子機器上で動作するTVアプリケーションプログラムが表示するスライドショー作成用の基本画面の一例を示す図。
【図11】同第2実施形態の電子機器上で動作するTVアプリケーションプログラムが実行するスライドショーの作成および表示処理の手順を示すフローチャート。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、図面を参照して、本発明の実施形態を説明する。
【0014】
(第1実施形態)
まず、図1を参照して、本発明の第1実施形態に係る電子機器の構成を説明する。この電子機器は、例えばノートブックタイプのパーソナルコンピュータ10として実現されている。
【0015】
本コンピュータ10は、放送波によって放送される番組データやインターネット動画配信サービスによって配信される番組データを視聴および録画するためのTV機能を有している。このTV機能は、本コンピュータ10にインストールされたTVアプリケーションプログラムによって実現される。また、このTV機能は、外部のAV機器から入力されるビデオデータを記録および再生する機能を併せ持っている。そして、本コンピュータ10は、録画した番組データや外部入力して記録したビデオデータ、映像を撮影して記録した外部のビデオカメラから取り込んだビデオデータ等の各種映像コンテンツデータに含まれる動画像データの中のユーザが所望するフレームの画像のみをいわゆるデジタルフォトフレームのように表示するための仕組みを備えたものであり、この点については後述する。
【0016】
図1は、本コンピュータ10のディスプレイユニットを開いた状態における斜視図である。本コンピュータ10は、コンピュータ本体11と、ディスプレイユニット12とから構成されている。ディスプレイユニット12には、TFT−LCD(Thin Film Transistor-Liquid Crystal Display)17から構成される表示装置が組み込まれている。ディスプレイユニット12は、コンピュータ本体11の上面が露出される開放位置とコンピュータ本体11の上面を覆う閉塞位置との間を回動自在にコンピュータ本体11に取り付けられている。
【0017】
コンピュータ本体11は薄い箱形の筐体を有しており、その上面にはキーボード13、本コンピュータ10を電源オン/電源オフするためのパワーボタン14、入力操作パネル15、タッチパッド16、スピーカ18A,18Bなどが配置されている。入力操作パネル15上には、例えばTVボタンやチャンネル切り替えボタン等、各種操作ボタンが設けられている。
【0018】
また、コンピュータ本体11の例えば右側面には、放送波によって放送される番組データやインターネット動画配信サービスによって配信される番組データを入力するための入力端子19が設けられている。入力端子19はケーブルを介してアンテナまたはCATV網に接続される。また、この入力端子19を用いて、外部のAV機器からビデオデータを入力することもできる。
【0019】
コンピュータ本体11の正面には、本コンピュータ10のTV機能を遠隔制御する外部のリモコンユニットとの通信を実行するためのリモコンユニットインタフェース部20が設けられている。リモコンユニットインタフェース部20は、例えば赤外線信号受信部などから構成されている。
【0020】
また、コンピュータ本体11の背面には、(図示されない)例えばHDMI(high-definition multimedia interface)規格に対応した外部ディスプレイ接続端子が設けられている。この外部ディスプレイ接続端子は、デジタル映像信号を外部ディスプレイに出力するために用いられる。
【0021】
図2は、本コンピュータ10のシステム構成を示す図である。
【0022】
本コンピュータ10は、図2に示されているように、CPU(Central Processing Unit)101、ノースブリッジ102、主メモリ103、サウスブリッジ104、GPU(Graphics Processing Unit)105、VRAM(Video RAM:Random Access Memory)105A、サウンドコントローラ106、BIOS−ROM(Basic Input/Output System-Read Only Memory)107、LAN(Local Area Network)コントローラ108、HDD(Hard Disk Drive)109、ODD(Optical Disc Drive)110、ビデオプロセッサ111、メモリ111A、無線LANコントローラ112、IEEE 1394コントローラ113、エンベデッドコントローラ/キーボードコントローラIC(EC/KBC)114、TVチューナ115、EEPROM(electrically erasable programmable ROM)116等を備えている。
【0023】
CPU101は、本コンピュータ10の動作を制御するプロセッサであり、HDD109から主メモリ103にロードされる、オペレーティングシステム(OS)201や、TVアプリケーションプログラム202のような各種アプリケーションプログラムを実行する。TVアプリケーションプログラム202は、TV機能を実行するためのソフトウェアである。このTVアプリケーションプログラム202は、TVチューナ115によって受信された番組データを視聴するためのライブ再生処理、受信された番組データをHDD109に記録する録画処理、HDD109に記録された番組データやビデオデータ等の各種映像コンテンツデータを再生する再生処理等を実行する。また、CPU101は、BIOS−ROM107に格納されたBIOSも実行する。BIOSは、ハードウェア制御のためのプログラムである。
【0024】
ノースブリッジ102は、CPU101のローカルバスとサウスブリッジ104との間を接続するブリッジデバイスである。ノースブリッジ102には、主メモリ103をアクセス制御するメモリコントローラも内蔵されている。また、ノースブリッジ102は、PCI EXPRESS規格のシリアルバスなどを介してGPU105との通信を実行する機能も有している。
【0025】
GPU105は、本コンピュータ10のディスプレイモニタとして使用されるLCD17を制御する表示コントローラである。このGPU105によって生成される表示信号はLCD17に送られる。また、GPU105は、HDMI制御回路3およびHDMI端子2を介して、外部ディスプレイ装置1にデジタル映像信号を送出することもできる。
【0026】
HDMI端子2は、前述の外部ディスプレイ接続端子である。HDMI端子2は、非圧縮のデジタル映像信号とデジタルオーディオ信号とを1本のケーブルでテレビのような外部ディスプレイ装置1に送出することができる。HDMI制御回路3は、HDMIモニタと称される外部ディスプレイ装置1にデジタル映像信号をHDMI端子2を介して送出するためのインタフェースである。
【0027】
サウスブリッジ104は、PCI(Peripheral Component Interconnect)バス上の各デバイスおよびLPC(Low Pin Count)バス上の各デバイスを制御する。また、サウスブリッジ104は、HDD109およびODD110を制御するためのIDE(Integrated Drive Electronics)コントローラを内蔵している。さらに、サウスブリッジ104は、サウンドコントローラ106との通信を実行する機能も有している。
【0028】
また、このサウスブリッジ104には、PCI EXPRESS規格のシリアルバスなどを介してビデオプロセッサ111が接続されている。
【0029】
ビデオプロセッサ111は、映像コンテンツデータの中から目的の場面をユーザが効率的に探し出せるようにするためのインデックス情報を作成するインデクシングに関する各種処理を実行するプロセッサである。このビデオプロセッサ111は、映像インデクシング処理を実行するためのインデクシング処理部として機能する。映像インデクシング処理においては、ビデオプロセッサ111は、映像コンテンツデータに含まれる動画像データから複数の顔画像を抽出すると共に、抽出された各顔画像が映像コンテンツデータ内に登場する時点を示すタイムスタンプ情報等を出力する。顔画像の抽出は、例えば、動画像データの各フレームから顔領域を検出する顔検出処理、検出された顔領域をフレームから切り出す切り出し処理等によって実行される。顔領域の検出は、例えば、各フレームの画像の特徴を解析して、予め用意された顔画像特徴サンプルと類似する特徴を有する領域を探索することによって行うことができる。顔画像特徴サンプルは、多数の人物それぞれの顔画像特徴を統計的に処理することによって得られた特徴データである。
【0030】
さらに、ビデオプロセッサ111は、音声インデクシング処理も実行する。音声インデクシング処理は、映像コンテンツデータ内に含まれるオーディオデータを分析して、映像コンテンツデータ内に含まれる、例えば、人物によるトークが行われているトーク区間を検出するインデクシング処理である。音声インデクシング処理においては、例えば、オーディオデータの周波数スペクトルの特徴が分析され、その周波数スペクトルの特徴に応じてトーク区間が検出される。トーク区間の検出処理においては、例えば、話者セグメンテーション技術または話者クラスタリング技術等が用いられ、これによって話者の切り替わりも検出される。同一の話者(または同一の話者グループ)が連続してトークしている期間が、1つのトーク区間となる。
【0031】
また、この音声インデクシング処理では、映像コンテンツデータ内の各部分データ(一定時間長のデータ)毎に歓声レベルを検出する歓声レベル検出処理および映像コンテンツデータ内の各部分データ毎に盛り上がりレベルを検出する盛り上がりレベル検出処理を実行する。
【0032】
歓声レベルは、歓声の大きさを示す。歓声は、大勢の人の声が合わさった音である。大勢の人の声が合わさった音は、ある特定の周波数スペクトルの分布を有する。歓声レベル検出処理においては、映像コンテンツデータに含まれるオーディオデータの周波数スペクトルが分析され、そしてその周波数スペクトルの分析結果に従って、各部分データの歓声レベルが検出される。盛り上がりレベルは、ある一定以上の音量レベルがある一定時間長以上連続的に発生する区間の音量レベルである。例えば、比較的盛大な拍手、大きな笑い声のような音の音量レベルが、盛り上がりレベルである。盛り上がりレベル検出処理においては、映像コンテンツデータに含まれるオーディオデータの音量の分布が分析され、その分析結果に従って、各部分データの盛り上がりレベルが検出される。
【0033】
メモリ111Aは、ビデオプロセッサ111の作業メモリとして用いられる。インデクシング処理(映像インデクシング処理および音声インデクシング処理)を実行するためには多くの演算量が必要とされる。本実施形態においては、CPU101とは異なる専用のプロセッサであるビデオプロセッサ111がバックエンドプロセッサとして使用され、このビデオプロセッサ111によってインデクシング処理が実行される。よって、CPU101の負荷の増加を招くことなく、インデクシング処理を実行することができる。
【0034】
サウンドコントローラ106は音源デバイスであり、再生対象のオーディオデータをスピーカ18A,18BまたはHDMI制御回路3に出力する。
【0035】
無線LANコントローラ112は、たとえばIEEE 802.11規格の無線通信を実行する無線通信デバイスである。IEEE 1394コントローラ113は、IEEE 1394規格のシリアルバスを介して外部機器との通信を実行する。例えば、外部のビデオカメラに記録された各種映像コンテンツデータ401を取り込んでHDD109に記録する際の通信を実行する。
【0036】
EC/KBC114は、電力管理のためのエンベデッドコントローラと、キーボード13およびタッチパッド16を制御するためのキーボードコントローラとが集積された1チップマイクロコンピュータである。このEC/KBC114は、ユーザによるパワーボタン14の操作に応じて本コンピュータ10を電源オン/電源オフする機能を有している。さらに、EC/KBC114は、リモコンユニットインタフェース部20との通信を実行する機能を有している。
【0037】
TVチューナ115は、放送波によって放送される番組データやインターネット動画配信サービスによって配信される番組データを受信する受信装置であり、入力端子19に接続されている。このTVチューナ115は、例えば、デジタル放送番組データを受信可能なデジタルTVチューナとして実現されている。また、TVチューナ115は、外部機器から入力されるビデオデータをキャプチャする機能も有している。
【0038】
次に、図3を参照して、以上のような構成をもつ本コンピュータ10上で動作するTVアプリケーションプログラム202の機能構成を説明する。
【0039】
図3に示すように、TVアプリケーションプログラム202は、記録処理部301、インデクシング制御部302、スライドショー作成部303、スライドショー表示部304等を備えている。
【0040】
記録処理部301は、TVチューナ115によって受信された番組データまたは外部機器から入力されるビデオデータ等の各種映像コンテンツデータ401をHDD109に記録する記録処理を実行する。また、記録処理部301は、ユーザによって予め設定された録画予約情報(チャンネル番号、日時)によって指定される番組データをTVチューナ115を用いて受信し、その受信した番組データをHDD109に記録する予約録画処理も実行する。
【0041】
インデクシング制御部302は、ビデオプロセッサ(インデクシング処理部)111を制御して、前述のインデクシング処理(映像インデクシング処理、音声インデクシング処理)をビデオプロセッサ111に実行させる。ユーザは、映像コンテンツデータ401毎にインデクシング処理を実行するか否かを指定することができる。例えば、インデクシング処理の実行が指示された録画対象の番組データについては、その番組データがHDD109に記録された後に、インデクシング処理が自動的に開始される。また、ユーザは、既にHDD109に格納されている映像コンテンツデータの内からインデクシング処理を実行すべき映像コンテンツデータを指定することもできる。
【0042】
このインデクシング処理の結果は、インデックス情報402として、データベース109Aに格納される。データベース109Aは、このインデックス情報402格納用にHDD109内に用意された記憶領域である。図4に、データベース109Aに格納されるインデックス情報402の一構成例を示す。
【0043】
前述の映像インデクシング処理において、ビデオプロセッサ111は、映像コンテンツデータ401に含まれる動画像データをフレーム単位で解析し、動画像データを構成する複数のフレームそれぞれから人物の顔画像を抽出すると共に、抽出した各顔画像が映像コンテンツデータ401内に登場する時点を示すタイムスタンプ情報(TS)を出力する。各顔画像に対応するタイムスタンプ情報としては、映像コンテンツデータ401の開始から当該顔画像が登場するまでの経過時間または当該顔画像が抽出されたフレーム番号等を使用することができる。この時、ビデオプロセッサ111は、抽出した各顔画像の正面度やサイズも出力する。さらに、ビデオプロセッサ111は、抽出した複数の顔画像をクラス分け、即ち、同一人物であると推定される画像別に分類し、その分類結果を分類情報として出力する。
【0044】
このようにビデオプロセッサ111から出力される映像インデクシング処理結果(顔画像、タイムスタンプ情報(TS)、正面度、サイズ、分類情報)が、インデックス情報402としてデータベース109Aに格納される。
【0045】
また、前述の音声インデクシング処理において、ビデオプロセッサ111は、映像コンテンツデータ401に含まれるオーディオデータを分析して、映像コンテンツデータ401内に含まれるトーク区間を検出し、各トーク区間それぞれに対応する情報を格納するトーク区間テーブルを出力する。さらに、音声インデクシング処理においては、ビデオプロセッサ111は、歓声レベル検出処理および盛り上がりレベル検出処理も実行する。これら歓声レベル検出処理結果および盛り上がりレベル検出処理結果を格納する歓声/盛り上がりレベルテーブルもビデオプロセッサ111から出力される。
【0046】
このようにビデオプロセッサ111から出力される音声インデクシング処理結果(トーク区間テーブル、歓声/盛り上がりレベルテーブル)も、インデックス情報402としてデータベース109Aに格納される。
【0047】
なお、映像コンテンツデータ401の開始位置から終端位置までの間に複数のトーク区間が存在する場合には、それら複数のトーク区間それぞれに対応する情報がトーク区間テーブルに格納される。トーク区間テーブルにおいては、検出された各トーク区間毎に当該トーク区間の開始時点および終了時点をそれぞれ示すスタートタイム情報およびエンドタイム情報が格納される。
【0048】
また、歓声/盛り上がりテーブルは、映像コンテンツデータ401内の一定時間長の部分データ(タイムセグメントT1,T2,T3,…)それぞれにおける歓声レベルおよび盛り上がりレベルを格納する。
【0049】
ところで、以上のインデクシング処理は、必ずしもビデオプロセッサ111によって実行する必要はなく、例えば、TVアプリケーションプログラム202にインデクシング処理を実行する機能を設けてもよい。この場合、インデクシング処理は、TVアプリケーションプログラム202の制御の下に、CPU101によって実行される。
【0050】
そして、スライドショー作成部303は、このインデクシング処理により作成されたインデックス情報402を用いて、映像コンテンツデータ401に含まれる動画像データの中から所定の抽出条件を満たすフレームの画像(静止画像データ403)を抽出する抽出処理を実行するものであり、スライドショー表示部304は、スライドショー作成部303により抽出された静止画像データ403を、所定の表示条件に基づき、(いわゆるデジタルフォトフレームのように)順次に表示する表示処理を実行するものである。以下、このスライドショー作成部303およびスライドショー表示部304の動作原理について詳述する。なお、本実施形態においては、複数の静止画像を所定間隔で順次に表示することをスライドショーと称している。単純な静止画像の順次表示のみならず、表示の切り替え時の遷移効果(トランジションエフェクト)など、加工を施した表示を伴うものも含む。
【0051】
スライドショー作成部303は、ユーザインタフェース部3031を有しており、このユーザインタフェース部3031を使って、図5に示すスライドショー作成用の基本画面をLCD17に表示する。
【0052】
図5に示すように、この基本画面には、ビデオ一覧表示エリアaと、顔一覧表示エリアbとが設けられている。スライドショー作成部303は、まず、HDD109に記録された映像コンテンツデータ401に含まれる動画像データそれぞれから1つずつフレームを選択し、その選択したフレームのサムネイル画像を映像コンテンツデータ401の代表画像かつ選択肢としてビデオ一覧表示エリアa上に配置する。この代表画像となるフレームの画像の選択手法は、例えば映像コンテンツデータ401の開始から所定の時間が経過した時点に位置するフレームを採用する等、種々の手法が適用可能である。また、このビデオ一覧表示エリアa上へのサムネイル画像の配置対象とする映像コンテンツデータ401は、キーボード13やタッチパッド16等の操作により切り替えることができる(例えばHDD109に記録された映像コンテンツデータ401の数が多い場合など)。
【0053】
つまり、この基本画面の表示が開始された当初は、HDD109に記録された映像コンテンツデータ401の代表画像であるサムネイル画像がビデオ一覧表示エリアa上に選択肢として配置された状態で、かつ、顔一覧表示エリアbは空欄の状態にある。
【0054】
次に、このビデオ一覧表示エリアa上のいずれかのサムネイル画像がユーザによって選択されると、スライドショー作成部303は、HDD109内のデータベース109Aに格納されたインデックス情報402を用いて、そのサムネイル画像に対応する映像コンテンツデータ401に登場する人物の顔画像を1つずつ選択肢として顔一覧表示エリアb上に配置する。図4に示したように、インデックス情報402には、正面度、サイズ、分類情報が含まれているので、スライドショー作成部303は、同一の分類情報が付された顔画像毎に、例えば、サイズがしきい値以上の大きさを持つものの中で、正面度が最も高いものを選択する。ビデオ一覧表示エリアa上におけるサムネイル画像の選択は、複数も可能である
図5は、ビデオ一覧表示エリアa上に配置されたサムネイル画像の中からサムネイル画像a1,a2の2つのサムネイル画像が選択され、その結果、サムネイル画像a1,a2に対応する映像コンテンツデータ401に登場する人物の顔画像が顔一覧表示エリアbに配置された例を示している。この顔一覧表示エリアb上への配置対象とする顔画像も、キーボードやタッチパッド16等の操作により切り替えることができる(例えばビデオ一覧表示エリアa上で多くの映像コンテンツデータ401が選択されたり、ある映像コンテンツデータ401内での登場人物数が多い場合など)。
【0055】
ここで、ユーザは、ビデオ一覧表示エリアa上で選択したサムネイル画像a1,a2に対応する映像コンテンツデータ401の中から、顔一覧表示エリアb上に配置された顔画像b1,b2で表される2人が登場する場面の画像のみを観賞したいと考えていると想定する。スライドショー作成部303が表示する基本画面には、スライドショーの作成を指示する”スライドショー作成”ボタンdが設けられている。そこで、ユーザは、顔一覧表示エリアb上で顔画像b1,b2を選択し、この”スライドショー作成”ボタンdを操作する。
【0056】
図4に示したように、インデックス情報402には、タイムスタンプ情報(TS)、分類情報が含まれているので、この操作を受けたスライドショー作成部303は、選択された顔画像b1,b2と同一の分類情報が付された顔画像が抽出されたフレームをタイムスタンプ情報から特定し、それらのフレームの画像を映像コンテンツデータ401に含まれる動画像データから抽出して、静止画像データ403としてHDD109に記録する。そして、このスライドショー作成部303が映像コンテンツデータ401に含まれる動画像データの中から抽出してHDD109に記録した静止画像データ403を、スライドショー表示部304が、いわゆるデジタルフォトフレームのようにLCD17に順次に表示する。
【0057】
また、スライドショー作成部303が表示する基本画面には、スライドショーに関する各種条件を設定するための”設定”ボタンcが設けられている。この”設定”ボタンcが操作されると、スライドショー作成部303は、ユーザインタフェース部3031を使って、図6に示すスライドショー作成用の設定画面をLCD17に表示する。
【0058】
図6に示すように、この設定画面には、表示順序エリアc1、枚数指定エリアc2、複数枚表示エリアc3、再生時間エリアc4、BGMエリアc5が設けられている。
【0059】
表示順序エリアc1は、映像コンテンツデータ401内での登場順に静止画像データ403を表示するか(時系列)、または、映像コンテンツデータ401内での登場順に関係なく無作為に表示するか(ランダム)を設定するエリアである。
【0060】
枚数指定エリアc2は、映像コンテンツデータ401の中から抽出して表示する静止画像データ403の枚数(表示対象枚数)を設定するエリアである。「なし」が設定されると、図5に示した基本画面の顔一覧表示エリアb上で選択された顔画像と分類情報が一致する顔画像を含むフレームの画像がすべて抽出されて表示される。一方、「あり」が設定されると、指定された枚数を上限として、例えば、(1)サイズが大きい、(2)正面度が高い、の優先順に抽出および表示が行われる。また、図5に示した基本画面の顔一覧表示エリアb上で複数の顔画像が選択された場合には、各々の枚数が均等になるように、人物毎に枚数の上限を割り当てる。ある人物の登場回数が割り当てた上限まで達しなかった場合、その不足分をその他の人物に再割り当てする。
【0061】
複数枚表示エリアc3は、静止画像データ403を1画面上に何枚ずつ配置して合成表示するか(合成表示枚数)を設定するエリアである。また、再生時間エリアc4は、静止画像データ403の総表示時間を設定するエリアである。図6に示すように、枚数指定エリアc2上で100枚が指定された状態で(上限の100枚が抽出されるものとする)、複数枚表示エリアc3上で4枚が指定され、かつ、再生時間エリアc4上で1分が指定されると、(1分/100枚)×4枚=2.4秒毎に画面が切り換わることになる。
【0062】
また、再生時間エリアc4上で「BGMに合わせる」が設定されると、BGMエリアc5で選択された音声データの総再生時間が、静止画像データ403の総表示時間として設定される。BGMエリアc5は、静止画像データ403の表示時に背景音楽として音声データを再生するか否かを設定するエリアであり、「あり」を設定する場合、HDD109に記録された音声データの中から任意の音声データを選択することができる。なお、再生時間エリアc4上で「BGMに合わせる」ではなく、図6に示すように、1分が設定された場合には、このBGMエリアc5で選択された音声データが先頭から1分間だけ再生されることになる。
【0063】
以上のような設定項目エリアを有する設定画面には、図5に示した基本画面に復帰するための”コンテンツ選択”ボタンeが設けられている。この”コンテンツ選択”ボタンeを操作することにより、ユーザは、映像コンテンツデータ401や人物の選択作業を再開することができる。また、この設定画面にも、図5に示した基本画面と同様、”スライドショー作成”ボタンdが設けられており、ユーザは、図5に示した基本画面に復帰することなく、スライドショーの作成および表示を指示することができる。なお、この設定画面上で設定されたスライドショーの表示条件に関する情報は、スライドショー作成部303からスライドショー表示部304に通知される。
【0064】
以上のように、図5に示した基本画面および図6に示した設定画面で設定された抽出条件に基づき、スライドショー作成部303は、インデックス情報402を用いて、映像コンテンツデータ401の中から静止画像データ403を抽出する。そして、図6に示した設定画面で設定された表示条件に基づき、スライドショー表示部304は、スライドショー作成部303が抽出した静止画像データ403を順次に表示する。図7に、スライドショー表示部304によるスライドショーの一表示例を示す。
【0065】
図6に示した設定画面の複数枚表示エリアC3上で4枚が設定されているので、図7に示すように、1画面上に4枚ずつ配置して表示されている。このように表示される静止画像データ403は、図5に示した基本画面のビデオ一覧表示エリアa上で選択されたサムネイル画像a1,a2に対応する映像コンテンツデータ401に含まれる動画像データの中のいずれかのフレームであって、図5に示した基本画面の顔一覧表示エリアb上で選択された顔画像b1,b2の人物が登場するフレームの画像である。また、これらは、(図6に示した設定画面の表示順序エリアc1で「時系列」が設定されているので、)映像コンテンツデータ401内での登場順に表示され、かつ、(図6に示した設定画面の枚数指定エリアc2上、複数枚表示エリアc3上、再生時間エリアc4上で100枚、4枚、1分がそれぞれ指定されているので、)2.4秒ずつ表示される。
【0066】
表示条件を設定する手段は、前記した設定画面によってそれぞれの条件を指定する方法に限らず、例えばあらかじめ表示条件が設定されたテーマを選択する方法がある。
【0067】
テーマごとに固有の表示条件を設定しておき、それぞれ「にぎやか」や「ゆっくり」など、ユーザが動作イメージを容易に想像できる名前をつけて選択画面に表示する。例えば「にぎやか」のテーマは、「にぎやか」に相応しい音楽データと、それに合わせた総表示時間で、表示対象枚数、合成表示枚数を多く設定しておき、多数の写真を短い時間で切り替えるような設定をしておく。
【0068】
次に、図8のフローチャートを参照して、TVアプリケーションプログラム202によって実行されるスライドショーの作成および表示処理の手順を説明する。
【0069】
TVアプリケーションプログラム202は、まず、HDD109に記録された映像コンテンツデータ401を選択肢として一覧表示する(ステップA1)。この一覧表示した映像コンテンツデータ401の中からいずれかが選択されると(ステップA2)、TVアプリケーションプログラム202は、今度は、HDD109内のデータベース109Aに格納されたインデックス情報402を用いて、選択された映像コンテンツデータ401内に登場する人物の顔画像を選択肢として一覧表示する(ステップA3)。
【0070】
そして、この一覧表示した顔画像の中からいずれかが選択されると(ステップA4)、TVアプリケーションプログラム202は、HDD109内のデータベース109Aに格納されたインデックス情報402を用いて、選択された顔画像の人物が登場するフレームの画像を(選択された)映像コンテンツデータ401の中から抽出して静止画像データ403としてHDD109に格納し(ステップA5)、このHDD109に格納した静止画像データ403をLCD17に順次に表示する(ステップA6)。
【0071】
このように、本コンピュータ10によれば、動画像中の所定の条件を満たす場面のみを簡単な操作で効果的に表示させることが実現される。
【0072】
なお、ここでは、HDD109内のデータベース109Aに格納されたインデックス情報402を用いて映像コンテンツデータ401に含まれる動画像データの中から静止画像データを抽出して表示する方法として、選択された映像コンテンツデータ401内に登場する人物の顔画像を選択肢として一覧表示する例を説明した。しかしながら、(映像コンテンツデータ401に含まれる動画像データの中から静止画像データ403を抽出するための)インデックス情報402の利用法としては、これに限定されず、種々の変形が可能である。
【0073】
例えば、顔画像の分類情報を人物の名前と対応付けるテーブルをインデックス情報402としてデータベース109Aに格納するものに含めるようにし、人物の名前を選択肢として一覧表示することもできる。このテーブルの管理のため、顔画像を一覧表示して名前を入力するユーザインタフェース手段を持たせてもよい。
【0074】
また、例えば、音声インデクシング処理結果もインデックス情報402としてデータベース109Aに格納されているので、「トーク区間」内であって、歓声/盛り上がりレベルが大きいフレームの画像を抽出したり、逆に、「トーク区間」以外のフレームの画像を抽出したりするといったことも容易に実施することができる。また、作成されたスライドショーはLCD表示する以外に、動画ファイル等に出力することもできる。
【0075】
(第2実施形態)
次に、本発明の第2実施形態について説明する。なお、この第2実施形態に係る電子機器(コンピュータ10)の構成は、前述の第1実施形態の電子機器と同様であるので、その説明は省略する。
【0076】
この第2実施形態においては、ビデオプロセッサ111は、映像インデクシング処理において、前述の顔画像の抽出と並行して、サムネイル画像の取得処理を実行する。このサムネイル画像は、映像コンテンツデータから例えば等時間間隔で抽出された複数のフレームの各々に対応する画像である。
【0077】
つまり、第2実施形態のビデオプロセッサ111は、顔画像を含むフレームであるか否かに関係なく、映像コンテンツデータ401から例えば所定の等時間間隔でフレームを順次抽出し、抽出した各フレームに対応する画像(サムネイル画像)と、そのサムネイル画像が出現する時点を示すタイムスタンプ情報(TS)とをさらに出力する。そして、図9に示すように、このビデオプロセッサ111から出力されるサムネイル画像の取得処理結果(サムネイル画像、タイムスタンプ情報(TS))も、第2実施形態においては、データベース109Aにインデックス情報402として格納される。
【0078】
図10は、このサムネイル画像の取得処理結果を含むインデックス情報402を用いてスライドショー作成部303がLCD17に表示するスライドショー作成用の基本画面の一例を示す図である。
【0079】
図10に示すように、第2実施形態における基本画面には、顔画像の一覧を表示するための顔サムネイル表示エリアと、サムネイル画像の一覧をじゃばら形式で表示するためのシーンサムネイル表示エリアとが設けられている。ここで、じゃばら形式とは、選択されているサムネイル画像を通常サイズで表示し、他の各サムネイル画像については横方向サイズを縮小して表示する表示形式である。図10においては、選択されたサムネイル画像との距離が大きいサムネイル画像ほど、その横方向サイズが縮小されている。シーンサムネイル表示エリアに表示されるサムネイル画像の枚数は、ユーザ設定に従って、例えば240枚、144枚、96枚、48枚のいずれかに設定される。デフォルトは例えば240枚である。
【0080】
顔サムネイル表示エリアは、複数の行と複数の列とを含むマトリクス状に配置された複数個の顔画像表示エリアを含んでいる。各列には、例えば、映像コンテンツデータ401の総時間長を列数で等間隔で分割することによって得られる、互いに同一の時間長Tを有する複数の時間帯がそれぞれ割り当てられる。よって、映像コンテンツデータ401の総時間長に応じて、各時間帯の時間長Tは変化する。
【0081】
この第2実施形態における基本画面には、HDD109に記録された映像コンテンツデータ401の中から任意の映像コンテンツデータ401を選択するためのビデオ選択エリアf1が設けられている。スライドショー作成部303は、このビデオ選択エリアf1で選択された映像コンテンツデータ401について、ビデオプロセッサ111が抽出した顔画像それぞれに対応するタイムスタンプ情報に基づき、各列内の複数個の顔画像表示エリア上に当該各列に割り当てられた時間帯に属する顔画像を配置する。つまり、スライドショー作成部303は、各列に割り当てられた時間帯に属する顔画像の内から行数分の顔画像を選択し、選択した行数分の顔画像を例えば時系列に並べていく。
【0082】
ここで、顔サムネイル表示エリアとシーンサムネイル表示エリアとの関係について説明すると、顔サムネイル表示エリア上のある顔画像がユーザによって選択されると、スライドショー作成部303は、その顔画像のタイムスタンプ情報で示される時刻を含む時間帯に対応するサムネイル画像を(選択された状態を示す)通常サイズで表示すべく、シーンサムネイル表示エリアにおけるサムネイル画像の表示制御を行う。
【0083】
図10は、顔サムネイル表示エリア上に配置された顔画像の中から顔画像f2が選択され、その結果、顔画像f2のタイムスタンプ情報で示される時刻を含む時間帯に対応するサムネイル画像f3がシーンサムネイル表示エリア上にて通常サイズで表示された例を示している。また、この第2実施形態における基本画面には、”スライドショーに追加”ボタンf4が設けられており、”スライドショーに追加”ボタンf4を操作すると、シーンサムネイル表示エリア上にて通常サイズで表示されたサムネイル画像f3が採用リスト表示エリア上にも表示される(サムネイル画像f5)。採用リスト表示エリアは、ビデオ選択エリアf1で選択した映像コンテンツデータ401からの抽出対象候補とする静止画像データ403を一覧表示するエリアである。”スライドショーに追加”ボタンf4が操作される毎に、シーンサムネイル表示エリア上にて通常サイズで表示されたサムネイル画像が採用リスト表示エリア上に追加されていく。
【0084】
この採用リスト表示エリア上に目的のサムネイル画像が揃ったら、ユーザは、前述の第1実施形態と同様、スライドショーの作成を指示する”スライドショー作成”ボタンf6を操作して、採用リスト表示エリア上に表示されたサムネイル画像からなるスライドショーの作成および表示を指示する。図9に示したように、インデックス情報402には、サムネイル画像のタイムスタンプ情報(TS)が含まれているので、この操作を受けたスライドショー作成部303は、採用リスト表示エリア上に表示されたサムネイル画像のフレームを当該タイムスタンプ情報から特定し、それらのフレームの画像を映像コンテンツデータ401に含まれる動画像データから抽出して、静止画像データ403としてHDD109に記録する。そして、このスライドショー作成部303が映像コンテンツデータ401に含まれる動画像データの中から抽出してHDD109に記録した静止画像データ403を、スライドショー表示部304が、いわゆるデジタルフォトフレームのようにLCD17に順次に表示する。また、ユーザは、第1実施形態と同様、”設定”ボタンf7を操作して、(設定画面を表示させて)表示条件を設定することも可能である。
【0085】
また、この第2実施形態の基本画面には、”手ぶれシーンを除外”ボックスおよび”顔が小さい/映っていないシーンを除外”ボックスが設けられている。”手ぶれシーンを除外”ボックスがチェックされると、スライドショー作成部303は、手ぶれが発生していると推測される場面のサムネイル画像をシーンサムネイル表示エリア上への配置対象から除外する。このために、ビデオプロセッサ111は、映像インデクシング処理において、例えば、各フレームの画像の特徴を解析して、その特徴に応じて手ぶれ区間を検出し、検出した各手ぶれ区間毎にその開始時点および終了時点をそれぞれ示すスタートタイム情報およびエンドタイム情報を格納した手ぶれ区間テーブルを出力する。この手ぶれ区間テーブルは、インデックス情報402としてデータベース109Aに格納される。スライドショー作成部303は、”手ぶれシーンを除外”ボックスがチェックされている場合、この手ぶれ区間テーブルを参照して、シーンサムネイル表示エリア上への配置対象から除外すべき場面を認識する。
【0086】
また、”顔が小さい/映っていないシーンを除外”ボックスがチェックされている場合には、スライドショー作成部303は、インデックス情報402を参照して、(1)顔画像が格納されていない、(2)顔画像は格納されているがサイズが小さい、場面をシーンサムネイル表示エリア上への配置対象から除外する。
【0087】
なお、この第2実施形態における基本画面においては、顔サムネイル表示エリア上に配置された顔画像を選択することによって、シーンサムネイル表示エリア上のサムネイル画像を選択することに加えて、シーンサムネイル表示エリア上で直接的に目的のサムネイル画像を選択することも可能である。従って、顔サムネイル表示エリア上に配置された顔画像を選択することによって、シーンサムネイル表示エリア上のサムネイル画像を仮選択した後、シーンサムネイル表示エリア上にて通常サイズで表示されるサムネイル画像を前後に切り換えるといったことも可能である。
【0088】
このように、この第2実施形態においても、データベース109Aに格納されたインデックス情報402を用いて、映像コンテンツデータ401に含まれる動画像データの中から静止画像データ403を抽出していわゆるデジタルフォトフレームのように表示することが簡単な操作で行えることとなる。
【0089】
次に、図11のフローチャートを参照して、この第2実施形態において、TVアプリケーションプログラム202によって実行されるスライドショーの作成および表示処理の手順を説明する。
【0090】
TVアプリケーションプログラム202は、HDD109に記録された映像コンテンツデータ401の中からいずれかが選択されると(ステップB1)、HDD109内のデータベース109Aに格納されたインデックス情報402を用いて、選択された映像コンテンツデータ401内の顔画像を選択肢として一覧表示する(ステップB2)。この一覧表示した顔画像の中からいずれかが選択されると(ステップB3)、TVアプリケーションプログラム202は、今度は、HDD109内のデータベース109Aに格納されたインデックス情報402を用いて、選択された顔画像が登場するフレームの時刻を含む時間帯に対応するサムネイル画像を通常サイズで表示すべく表示制御する(ステップB4)。
【0091】
TVアプリケーションプログラム202は、通常サイズで表示されたサムネイル画像を採用する操作が行われる毎に、このサムネイル画像のフレームを抽出および表示対象に加えていき(ステップB5)、HDD109内のデータベース109Aに格納されたインデックス情報402を用いて、採用されたサムネイル画像のフレームの画像を映像コンテンツデータ401の中から抽出して静止画像データ403としてHDD109に格納し(ステップB6)、このHDD109に格納した静止画像データ403をLCD17に順次に表示する(ステップB7)。
【0092】
以上のように、第2実施形態の本コンピュータ10によっても、動画像中の所定の条件を満たす場面のみを簡単な操作で効果的に表示させることが実現される。
なお、本発明は、上記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。更に、異なる実施形態に構成要素を適宜組み合わせてもよい。
以下に、本願原出願の特許査定時の特許請求の範囲に記載された発明を付記する。
[1]動画像データを構成する複数のフレームの中から目的のフレームを探し出すための情報であって、人物の顔画像を含むフレームの前記動画像データ内における位置を表すタイムスタンプ情報と各顔画像の分類情報とを含むインデックス情報を作成するインデクシング手段と、
前記インデックス情報に基づき、前記動画像データ内の人物の顔画像を選択画面に表示して、前記表示した人物の顔画像の選択を受け付ける顔画像選択受付手段と、
前記インデックス情報に基づき、前記顔画像選択受付手段により選択された人物の顔画像を含むフレームの画像を前記動画像データから抽出するフレーム画像抽出手段と、
各テーマにそれぞれ対応した表示条件を記憶する記憶手段と、
前記記憶手段に表示条件が記憶されたテーマを選択画面に表示して、前記表示したテーマの選択を受け付けるテーマ選択受付手段と、
前記フレーム画像抽出手段により抽出された画像を、前記テーマ選択受付手段により選択されたテーマに対応する表示条件に含まれる合成表示枚数ずつ1画面上に配置して表示する表示制御手段と、
を具備する電子機器。
[2]前記各テーマにそれぞれ対応した表示条件は、音楽データ、総表示時間または表示対象枚数のいずれかをさらに含む[1]記載の電子機器。
[3]複数の動画像データそれぞれから1つずつ選択されるフレームのサムネイル画像を選択画面に表示して、前記表示したサムネイル画像の選択を受け付けるサムネイル画像選択受付手段をさらに具備し、
前記顔画像選択受付手段は、前記サムネイル画像選択受付手段により選択されたサムネイル画像に対応する動画像データ内の人物の顔画像を表示する、
[1]記載の電子機器。
[4]前記各テーマにそれぞれ対応した表示条件は、表示対象とする画像の枚数をさらに含み、
前記フレーム画像抽出手段は、前記選択された顔画像数と前記表示対象枚数とに基づき、前記動画像データからのフレームの画像の抽出を行う、
[1]記載の電子機器。
[5]前記表示制御手段は、前記合成表示枚数と画像の総表示時間とに基づき、各画面の表示間隔を制御する[1]記載の電子機器。
[6]前記各テーマにそれぞれ対応した表示条件は、背景音楽として再生する音声データをさらに含み、
前記表示制御手段は、前記音声データの総再生時間に基づき、各画面の表示間隔を制御する、
[1]記載の電子機器。
[7]前記各テーマにそれぞれ対応した表示条件は、時系列または無作為のいずれかである画像の表示順序をさらに含み、
前記表示制御手段は、前記フレーム画像抽出手段により抽出された画像を前記表示順序で表示する、
[1]記載の電子機器。
[8]前記インデックス情報は、各顔画像の正面度情報をさらに含み、
前記フレーム画像抽出手段は、正面度の高い顔画像を含むフレームの画像を優先的に前記動画像データから抽出する、
[1]記載の電子機器。
[9]前記インデックス情報は、各顔画像のサイズ情報をさらに含み、
前記フレーム画像抽出手段は、サイズの大きい顔画像を含むフレームの画像を優先的に前記動画像データから抽出する、
[1]記載の電子機器。
[10]動画像データと、各テーマにそれぞれ対応した表示条件とを記録する記憶媒体を具備する電子機器における画像データの表示方法であって、
前記記憶媒体に記憶された動画像データを構成する複数のフレームの中から目的のフレームを探し出すための情報であって、人物の顔画像を含むフレームの前記動画像データ内における位置を表すタイムスタンプ情報と各顔画像の分類情報とを含むインデックス情報を作成し、
前記インデックス情報に基づき、前記動画像データ内の人物の顔画像を選択画面に表示して、前記表示した人物の顔画像の選択を受け付け、
前記インデックス情報に基づき、前記選択された人物の顔画像を含むフレームの画像を前記動画像データから抽出し、
前記記憶媒体に表示条件が記憶されたテーマを選択画面に表示して、前記表示したテーマの選択を受け付け、
前記抽出された画像を、前記選択されたテーマに対応する表示条件に含まれる合成表示枚数ずつ1画面上に配置して表示する、
画像データの表示方法。
[11]前記各テーマにそれぞれ対応した表示条件は、音楽データ、総表示時間または表示対象枚数のいずれかをさらに含む[10]記載の画像データの表示方法。
【符号の説明】
【0093】
1…外部ディスプレイ装置、2…HDMI端子、3…HDMI制御回路、10…パーソナルコンピュータ、11…コンピュータ本体、12…ディスプレイユニット、13…キーボード、14…パワーボタン、15…入力操作パネル、16…タッチパッド、17…LCD、18A,18B…スピーカ、19…入力端子、20…リモコンユニットインタフェース部、101…CPU、102…ノースブリッジ、103…主メモリ、104…サウスブリッジ、105…GPU、106…サウンドコントローラ、107…BIOS−ROM、108…LANコントローラ、109…HDD、109A…データベース、110…ODD、111…ビデオプロセッサ、111A…メモリ、112…LANコントローラ、113…IEEE1394コントローラ、114…EC/KBC、115…TVチューナ、116…EEPROM、201…オペレーティングシステム、202…TVアプリケーションプログラム、301…記録処理部、302…インデクシング制御部、303…スライドショー作成部、304…スライドショー表示部、401…映像コンテンツデータ、402…インデックス情報、403…静止画像データ、3031…ユーザインタフェース部。
【技術分野】
【0001】
この発明は、例えばパーソナルコンピュータ等の電子機器に好適な映像データの表示制御技術に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、CCD(Charge Coupled Device)やCMOS(Complementary Metal-Oxide Semiconductor)イメージセンサなどといった撮像素子の高画素化・小型化が飛躍的に進められており、携帯電話機やノートパソコンなどでも、高解像度の動画像を撮影することが可能となってきている。
【0003】
撮影した動画像の概要を確認する方法としては、いわゆる早送り再生を行うことが最も手軽かつ一般的である。しかしながら、この方法は、再生時間の短縮化を全編に渡って均一に図るのみであり、ユーザが何を重視して確認を行いたいと考えているのか、等は全く考慮されない。
【0004】
これに対して、例えば特許文献1には、「映像コンテンツに出現する人物のうち、特定の人物に注目して、当該注目人物が画面上に出現する期間だけを抽出して再生できるようにする」(段落[0007]等)情報処理装置が開示されている。
【0005】
この情報処理装置によれば、ユーザが注目する人物が登場する期間のみを集めたダイジェスト版として動画像を確認することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2008−283486号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
ところで、最近では、デジタルフォトフレームなどと称される再生装置が普及し始めている。デジタルフォトフレームは、例えばデジタルカメラで撮影されてSD(Secure Digital)メモリーカード等に格納された複数枚の静止画像を所定間隔で順次に表示する機能を有するものであり、卓上アクセサリとしても利用されている。
【0008】
そして、当初より静止画像として撮影されたものだけでなく、動画像として撮影されたものについても、その動画像中の特定の場面、例えばユーザが注目する人物が登場する場面の静止画像のみをデジタルフォトフレームのように表示させてみたいという要求が高まっている。
【0009】
しかしながら、動画像中から任意の場面を静止画像として抽出する仕組み自体は存在するものの、ある程度の枚数の静止画像を動画像中から探し出して抽出するには、非常に大きな労力を必要としてしまう。
【0010】
この発明は、動画像中の所定の条件を満たす場面のみを簡単な操作で効果的に表示させることを実現する電子機器、画像データの表示方法およびプログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0011】
実施形態によれば、電子機器は、記憶手段、テーマ選択受付手段および表示制御手段を具備する。記憶手段は、各テーマにそれぞれ対応した表示条件を記憶する。テーマ選択受付手段は、前記記憶手段に表示条件が記憶されたテーマを選択画面に表示して、前記表示したテーマの選択を受け付ける。表示制御手段は、動画像データから抽出されたフレームの画像を、前記テーマ選択受付手段により選択されたテーマに対応する表示条件に含まれる合成表示枚数ずつ1画面上に配置して表示する。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】本発明の第1実施形態に係る電子機器の外観を示す図。
【図2】同第1実施形態の電子機器のシステム構成を示す図。
【図3】同第1実施形態の電子機器上で動作するTVアプリケーションプログラムの機能構成を示すブロック図。
【図4】同第1実施形態の電子機器上で動作するTVアプリケーションプログラムが用いるインデックス情報の一構成例を示す図。
【図5】同第1実施形態の電子機器上で動作するTVアプリケーションプログラムが表示するスライドショー作成用の基本画面の一例を示す図。
【図6】同第1実施形態の電子機器上で動作するTVアプリケーションプログラムが表示するスライドショー作成用の設定画面の一例を示す図。
【図7】同第1実施形態の電子機器上で動作するTVアプリケーションプログラムが表示するスライドショーの一表示例を示す図。
【図8】同第1実施形態の電子機器上で動作するTVアプリケーションプログラムが実行するスライドショーの作成および表示処理の手順を示すフローチャート。
【図9】本発明の第2実施形態に係る電子機器上で動作するTVアプリケーションプログラムが用いるインデックス情報の一構成例を示す図。
【図10】同第2実施形態の電子機器上で動作するTVアプリケーションプログラムが表示するスライドショー作成用の基本画面の一例を示す図。
【図11】同第2実施形態の電子機器上で動作するTVアプリケーションプログラムが実行するスライドショーの作成および表示処理の手順を示すフローチャート。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、図面を参照して、本発明の実施形態を説明する。
【0014】
(第1実施形態)
まず、図1を参照して、本発明の第1実施形態に係る電子機器の構成を説明する。この電子機器は、例えばノートブックタイプのパーソナルコンピュータ10として実現されている。
【0015】
本コンピュータ10は、放送波によって放送される番組データやインターネット動画配信サービスによって配信される番組データを視聴および録画するためのTV機能を有している。このTV機能は、本コンピュータ10にインストールされたTVアプリケーションプログラムによって実現される。また、このTV機能は、外部のAV機器から入力されるビデオデータを記録および再生する機能を併せ持っている。そして、本コンピュータ10は、録画した番組データや外部入力して記録したビデオデータ、映像を撮影して記録した外部のビデオカメラから取り込んだビデオデータ等の各種映像コンテンツデータに含まれる動画像データの中のユーザが所望するフレームの画像のみをいわゆるデジタルフォトフレームのように表示するための仕組みを備えたものであり、この点については後述する。
【0016】
図1は、本コンピュータ10のディスプレイユニットを開いた状態における斜視図である。本コンピュータ10は、コンピュータ本体11と、ディスプレイユニット12とから構成されている。ディスプレイユニット12には、TFT−LCD(Thin Film Transistor-Liquid Crystal Display)17から構成される表示装置が組み込まれている。ディスプレイユニット12は、コンピュータ本体11の上面が露出される開放位置とコンピュータ本体11の上面を覆う閉塞位置との間を回動自在にコンピュータ本体11に取り付けられている。
【0017】
コンピュータ本体11は薄い箱形の筐体を有しており、その上面にはキーボード13、本コンピュータ10を電源オン/電源オフするためのパワーボタン14、入力操作パネル15、タッチパッド16、スピーカ18A,18Bなどが配置されている。入力操作パネル15上には、例えばTVボタンやチャンネル切り替えボタン等、各種操作ボタンが設けられている。
【0018】
また、コンピュータ本体11の例えば右側面には、放送波によって放送される番組データやインターネット動画配信サービスによって配信される番組データを入力するための入力端子19が設けられている。入力端子19はケーブルを介してアンテナまたはCATV網に接続される。また、この入力端子19を用いて、外部のAV機器からビデオデータを入力することもできる。
【0019】
コンピュータ本体11の正面には、本コンピュータ10のTV機能を遠隔制御する外部のリモコンユニットとの通信を実行するためのリモコンユニットインタフェース部20が設けられている。リモコンユニットインタフェース部20は、例えば赤外線信号受信部などから構成されている。
【0020】
また、コンピュータ本体11の背面には、(図示されない)例えばHDMI(high-definition multimedia interface)規格に対応した外部ディスプレイ接続端子が設けられている。この外部ディスプレイ接続端子は、デジタル映像信号を外部ディスプレイに出力するために用いられる。
【0021】
図2は、本コンピュータ10のシステム構成を示す図である。
【0022】
本コンピュータ10は、図2に示されているように、CPU(Central Processing Unit)101、ノースブリッジ102、主メモリ103、サウスブリッジ104、GPU(Graphics Processing Unit)105、VRAM(Video RAM:Random Access Memory)105A、サウンドコントローラ106、BIOS−ROM(Basic Input/Output System-Read Only Memory)107、LAN(Local Area Network)コントローラ108、HDD(Hard Disk Drive)109、ODD(Optical Disc Drive)110、ビデオプロセッサ111、メモリ111A、無線LANコントローラ112、IEEE 1394コントローラ113、エンベデッドコントローラ/キーボードコントローラIC(EC/KBC)114、TVチューナ115、EEPROM(electrically erasable programmable ROM)116等を備えている。
【0023】
CPU101は、本コンピュータ10の動作を制御するプロセッサであり、HDD109から主メモリ103にロードされる、オペレーティングシステム(OS)201や、TVアプリケーションプログラム202のような各種アプリケーションプログラムを実行する。TVアプリケーションプログラム202は、TV機能を実行するためのソフトウェアである。このTVアプリケーションプログラム202は、TVチューナ115によって受信された番組データを視聴するためのライブ再生処理、受信された番組データをHDD109に記録する録画処理、HDD109に記録された番組データやビデオデータ等の各種映像コンテンツデータを再生する再生処理等を実行する。また、CPU101は、BIOS−ROM107に格納されたBIOSも実行する。BIOSは、ハードウェア制御のためのプログラムである。
【0024】
ノースブリッジ102は、CPU101のローカルバスとサウスブリッジ104との間を接続するブリッジデバイスである。ノースブリッジ102には、主メモリ103をアクセス制御するメモリコントローラも内蔵されている。また、ノースブリッジ102は、PCI EXPRESS規格のシリアルバスなどを介してGPU105との通信を実行する機能も有している。
【0025】
GPU105は、本コンピュータ10のディスプレイモニタとして使用されるLCD17を制御する表示コントローラである。このGPU105によって生成される表示信号はLCD17に送られる。また、GPU105は、HDMI制御回路3およびHDMI端子2を介して、外部ディスプレイ装置1にデジタル映像信号を送出することもできる。
【0026】
HDMI端子2は、前述の外部ディスプレイ接続端子である。HDMI端子2は、非圧縮のデジタル映像信号とデジタルオーディオ信号とを1本のケーブルでテレビのような外部ディスプレイ装置1に送出することができる。HDMI制御回路3は、HDMIモニタと称される外部ディスプレイ装置1にデジタル映像信号をHDMI端子2を介して送出するためのインタフェースである。
【0027】
サウスブリッジ104は、PCI(Peripheral Component Interconnect)バス上の各デバイスおよびLPC(Low Pin Count)バス上の各デバイスを制御する。また、サウスブリッジ104は、HDD109およびODD110を制御するためのIDE(Integrated Drive Electronics)コントローラを内蔵している。さらに、サウスブリッジ104は、サウンドコントローラ106との通信を実行する機能も有している。
【0028】
また、このサウスブリッジ104には、PCI EXPRESS規格のシリアルバスなどを介してビデオプロセッサ111が接続されている。
【0029】
ビデオプロセッサ111は、映像コンテンツデータの中から目的の場面をユーザが効率的に探し出せるようにするためのインデックス情報を作成するインデクシングに関する各種処理を実行するプロセッサである。このビデオプロセッサ111は、映像インデクシング処理を実行するためのインデクシング処理部として機能する。映像インデクシング処理においては、ビデオプロセッサ111は、映像コンテンツデータに含まれる動画像データから複数の顔画像を抽出すると共に、抽出された各顔画像が映像コンテンツデータ内に登場する時点を示すタイムスタンプ情報等を出力する。顔画像の抽出は、例えば、動画像データの各フレームから顔領域を検出する顔検出処理、検出された顔領域をフレームから切り出す切り出し処理等によって実行される。顔領域の検出は、例えば、各フレームの画像の特徴を解析して、予め用意された顔画像特徴サンプルと類似する特徴を有する領域を探索することによって行うことができる。顔画像特徴サンプルは、多数の人物それぞれの顔画像特徴を統計的に処理することによって得られた特徴データである。
【0030】
さらに、ビデオプロセッサ111は、音声インデクシング処理も実行する。音声インデクシング処理は、映像コンテンツデータ内に含まれるオーディオデータを分析して、映像コンテンツデータ内に含まれる、例えば、人物によるトークが行われているトーク区間を検出するインデクシング処理である。音声インデクシング処理においては、例えば、オーディオデータの周波数スペクトルの特徴が分析され、その周波数スペクトルの特徴に応じてトーク区間が検出される。トーク区間の検出処理においては、例えば、話者セグメンテーション技術または話者クラスタリング技術等が用いられ、これによって話者の切り替わりも検出される。同一の話者(または同一の話者グループ)が連続してトークしている期間が、1つのトーク区間となる。
【0031】
また、この音声インデクシング処理では、映像コンテンツデータ内の各部分データ(一定時間長のデータ)毎に歓声レベルを検出する歓声レベル検出処理および映像コンテンツデータ内の各部分データ毎に盛り上がりレベルを検出する盛り上がりレベル検出処理を実行する。
【0032】
歓声レベルは、歓声の大きさを示す。歓声は、大勢の人の声が合わさった音である。大勢の人の声が合わさった音は、ある特定の周波数スペクトルの分布を有する。歓声レベル検出処理においては、映像コンテンツデータに含まれるオーディオデータの周波数スペクトルが分析され、そしてその周波数スペクトルの分析結果に従って、各部分データの歓声レベルが検出される。盛り上がりレベルは、ある一定以上の音量レベルがある一定時間長以上連続的に発生する区間の音量レベルである。例えば、比較的盛大な拍手、大きな笑い声のような音の音量レベルが、盛り上がりレベルである。盛り上がりレベル検出処理においては、映像コンテンツデータに含まれるオーディオデータの音量の分布が分析され、その分析結果に従って、各部分データの盛り上がりレベルが検出される。
【0033】
メモリ111Aは、ビデオプロセッサ111の作業メモリとして用いられる。インデクシング処理(映像インデクシング処理および音声インデクシング処理)を実行するためには多くの演算量が必要とされる。本実施形態においては、CPU101とは異なる専用のプロセッサであるビデオプロセッサ111がバックエンドプロセッサとして使用され、このビデオプロセッサ111によってインデクシング処理が実行される。よって、CPU101の負荷の増加を招くことなく、インデクシング処理を実行することができる。
【0034】
サウンドコントローラ106は音源デバイスであり、再生対象のオーディオデータをスピーカ18A,18BまたはHDMI制御回路3に出力する。
【0035】
無線LANコントローラ112は、たとえばIEEE 802.11規格の無線通信を実行する無線通信デバイスである。IEEE 1394コントローラ113は、IEEE 1394規格のシリアルバスを介して外部機器との通信を実行する。例えば、外部のビデオカメラに記録された各種映像コンテンツデータ401を取り込んでHDD109に記録する際の通信を実行する。
【0036】
EC/KBC114は、電力管理のためのエンベデッドコントローラと、キーボード13およびタッチパッド16を制御するためのキーボードコントローラとが集積された1チップマイクロコンピュータである。このEC/KBC114は、ユーザによるパワーボタン14の操作に応じて本コンピュータ10を電源オン/電源オフする機能を有している。さらに、EC/KBC114は、リモコンユニットインタフェース部20との通信を実行する機能を有している。
【0037】
TVチューナ115は、放送波によって放送される番組データやインターネット動画配信サービスによって配信される番組データを受信する受信装置であり、入力端子19に接続されている。このTVチューナ115は、例えば、デジタル放送番組データを受信可能なデジタルTVチューナとして実現されている。また、TVチューナ115は、外部機器から入力されるビデオデータをキャプチャする機能も有している。
【0038】
次に、図3を参照して、以上のような構成をもつ本コンピュータ10上で動作するTVアプリケーションプログラム202の機能構成を説明する。
【0039】
図3に示すように、TVアプリケーションプログラム202は、記録処理部301、インデクシング制御部302、スライドショー作成部303、スライドショー表示部304等を備えている。
【0040】
記録処理部301は、TVチューナ115によって受信された番組データまたは外部機器から入力されるビデオデータ等の各種映像コンテンツデータ401をHDD109に記録する記録処理を実行する。また、記録処理部301は、ユーザによって予め設定された録画予約情報(チャンネル番号、日時)によって指定される番組データをTVチューナ115を用いて受信し、その受信した番組データをHDD109に記録する予約録画処理も実行する。
【0041】
インデクシング制御部302は、ビデオプロセッサ(インデクシング処理部)111を制御して、前述のインデクシング処理(映像インデクシング処理、音声インデクシング処理)をビデオプロセッサ111に実行させる。ユーザは、映像コンテンツデータ401毎にインデクシング処理を実行するか否かを指定することができる。例えば、インデクシング処理の実行が指示された録画対象の番組データについては、その番組データがHDD109に記録された後に、インデクシング処理が自動的に開始される。また、ユーザは、既にHDD109に格納されている映像コンテンツデータの内からインデクシング処理を実行すべき映像コンテンツデータを指定することもできる。
【0042】
このインデクシング処理の結果は、インデックス情報402として、データベース109Aに格納される。データベース109Aは、このインデックス情報402格納用にHDD109内に用意された記憶領域である。図4に、データベース109Aに格納されるインデックス情報402の一構成例を示す。
【0043】
前述の映像インデクシング処理において、ビデオプロセッサ111は、映像コンテンツデータ401に含まれる動画像データをフレーム単位で解析し、動画像データを構成する複数のフレームそれぞれから人物の顔画像を抽出すると共に、抽出した各顔画像が映像コンテンツデータ401内に登場する時点を示すタイムスタンプ情報(TS)を出力する。各顔画像に対応するタイムスタンプ情報としては、映像コンテンツデータ401の開始から当該顔画像が登場するまでの経過時間または当該顔画像が抽出されたフレーム番号等を使用することができる。この時、ビデオプロセッサ111は、抽出した各顔画像の正面度やサイズも出力する。さらに、ビデオプロセッサ111は、抽出した複数の顔画像をクラス分け、即ち、同一人物であると推定される画像別に分類し、その分類結果を分類情報として出力する。
【0044】
このようにビデオプロセッサ111から出力される映像インデクシング処理結果(顔画像、タイムスタンプ情報(TS)、正面度、サイズ、分類情報)が、インデックス情報402としてデータベース109Aに格納される。
【0045】
また、前述の音声インデクシング処理において、ビデオプロセッサ111は、映像コンテンツデータ401に含まれるオーディオデータを分析して、映像コンテンツデータ401内に含まれるトーク区間を検出し、各トーク区間それぞれに対応する情報を格納するトーク区間テーブルを出力する。さらに、音声インデクシング処理においては、ビデオプロセッサ111は、歓声レベル検出処理および盛り上がりレベル検出処理も実行する。これら歓声レベル検出処理結果および盛り上がりレベル検出処理結果を格納する歓声/盛り上がりレベルテーブルもビデオプロセッサ111から出力される。
【0046】
このようにビデオプロセッサ111から出力される音声インデクシング処理結果(トーク区間テーブル、歓声/盛り上がりレベルテーブル)も、インデックス情報402としてデータベース109Aに格納される。
【0047】
なお、映像コンテンツデータ401の開始位置から終端位置までの間に複数のトーク区間が存在する場合には、それら複数のトーク区間それぞれに対応する情報がトーク区間テーブルに格納される。トーク区間テーブルにおいては、検出された各トーク区間毎に当該トーク区間の開始時点および終了時点をそれぞれ示すスタートタイム情報およびエンドタイム情報が格納される。
【0048】
また、歓声/盛り上がりテーブルは、映像コンテンツデータ401内の一定時間長の部分データ(タイムセグメントT1,T2,T3,…)それぞれにおける歓声レベルおよび盛り上がりレベルを格納する。
【0049】
ところで、以上のインデクシング処理は、必ずしもビデオプロセッサ111によって実行する必要はなく、例えば、TVアプリケーションプログラム202にインデクシング処理を実行する機能を設けてもよい。この場合、インデクシング処理は、TVアプリケーションプログラム202の制御の下に、CPU101によって実行される。
【0050】
そして、スライドショー作成部303は、このインデクシング処理により作成されたインデックス情報402を用いて、映像コンテンツデータ401に含まれる動画像データの中から所定の抽出条件を満たすフレームの画像(静止画像データ403)を抽出する抽出処理を実行するものであり、スライドショー表示部304は、スライドショー作成部303により抽出された静止画像データ403を、所定の表示条件に基づき、(いわゆるデジタルフォトフレームのように)順次に表示する表示処理を実行するものである。以下、このスライドショー作成部303およびスライドショー表示部304の動作原理について詳述する。なお、本実施形態においては、複数の静止画像を所定間隔で順次に表示することをスライドショーと称している。単純な静止画像の順次表示のみならず、表示の切り替え時の遷移効果(トランジションエフェクト)など、加工を施した表示を伴うものも含む。
【0051】
スライドショー作成部303は、ユーザインタフェース部3031を有しており、このユーザインタフェース部3031を使って、図5に示すスライドショー作成用の基本画面をLCD17に表示する。
【0052】
図5に示すように、この基本画面には、ビデオ一覧表示エリアaと、顔一覧表示エリアbとが設けられている。スライドショー作成部303は、まず、HDD109に記録された映像コンテンツデータ401に含まれる動画像データそれぞれから1つずつフレームを選択し、その選択したフレームのサムネイル画像を映像コンテンツデータ401の代表画像かつ選択肢としてビデオ一覧表示エリアa上に配置する。この代表画像となるフレームの画像の選択手法は、例えば映像コンテンツデータ401の開始から所定の時間が経過した時点に位置するフレームを採用する等、種々の手法が適用可能である。また、このビデオ一覧表示エリアa上へのサムネイル画像の配置対象とする映像コンテンツデータ401は、キーボード13やタッチパッド16等の操作により切り替えることができる(例えばHDD109に記録された映像コンテンツデータ401の数が多い場合など)。
【0053】
つまり、この基本画面の表示が開始された当初は、HDD109に記録された映像コンテンツデータ401の代表画像であるサムネイル画像がビデオ一覧表示エリアa上に選択肢として配置された状態で、かつ、顔一覧表示エリアbは空欄の状態にある。
【0054】
次に、このビデオ一覧表示エリアa上のいずれかのサムネイル画像がユーザによって選択されると、スライドショー作成部303は、HDD109内のデータベース109Aに格納されたインデックス情報402を用いて、そのサムネイル画像に対応する映像コンテンツデータ401に登場する人物の顔画像を1つずつ選択肢として顔一覧表示エリアb上に配置する。図4に示したように、インデックス情報402には、正面度、サイズ、分類情報が含まれているので、スライドショー作成部303は、同一の分類情報が付された顔画像毎に、例えば、サイズがしきい値以上の大きさを持つものの中で、正面度が最も高いものを選択する。ビデオ一覧表示エリアa上におけるサムネイル画像の選択は、複数も可能である
図5は、ビデオ一覧表示エリアa上に配置されたサムネイル画像の中からサムネイル画像a1,a2の2つのサムネイル画像が選択され、その結果、サムネイル画像a1,a2に対応する映像コンテンツデータ401に登場する人物の顔画像が顔一覧表示エリアbに配置された例を示している。この顔一覧表示エリアb上への配置対象とする顔画像も、キーボードやタッチパッド16等の操作により切り替えることができる(例えばビデオ一覧表示エリアa上で多くの映像コンテンツデータ401が選択されたり、ある映像コンテンツデータ401内での登場人物数が多い場合など)。
【0055】
ここで、ユーザは、ビデオ一覧表示エリアa上で選択したサムネイル画像a1,a2に対応する映像コンテンツデータ401の中から、顔一覧表示エリアb上に配置された顔画像b1,b2で表される2人が登場する場面の画像のみを観賞したいと考えていると想定する。スライドショー作成部303が表示する基本画面には、スライドショーの作成を指示する”スライドショー作成”ボタンdが設けられている。そこで、ユーザは、顔一覧表示エリアb上で顔画像b1,b2を選択し、この”スライドショー作成”ボタンdを操作する。
【0056】
図4に示したように、インデックス情報402には、タイムスタンプ情報(TS)、分類情報が含まれているので、この操作を受けたスライドショー作成部303は、選択された顔画像b1,b2と同一の分類情報が付された顔画像が抽出されたフレームをタイムスタンプ情報から特定し、それらのフレームの画像を映像コンテンツデータ401に含まれる動画像データから抽出して、静止画像データ403としてHDD109に記録する。そして、このスライドショー作成部303が映像コンテンツデータ401に含まれる動画像データの中から抽出してHDD109に記録した静止画像データ403を、スライドショー表示部304が、いわゆるデジタルフォトフレームのようにLCD17に順次に表示する。
【0057】
また、スライドショー作成部303が表示する基本画面には、スライドショーに関する各種条件を設定するための”設定”ボタンcが設けられている。この”設定”ボタンcが操作されると、スライドショー作成部303は、ユーザインタフェース部3031を使って、図6に示すスライドショー作成用の設定画面をLCD17に表示する。
【0058】
図6に示すように、この設定画面には、表示順序エリアc1、枚数指定エリアc2、複数枚表示エリアc3、再生時間エリアc4、BGMエリアc5が設けられている。
【0059】
表示順序エリアc1は、映像コンテンツデータ401内での登場順に静止画像データ403を表示するか(時系列)、または、映像コンテンツデータ401内での登場順に関係なく無作為に表示するか(ランダム)を設定するエリアである。
【0060】
枚数指定エリアc2は、映像コンテンツデータ401の中から抽出して表示する静止画像データ403の枚数(表示対象枚数)を設定するエリアである。「なし」が設定されると、図5に示した基本画面の顔一覧表示エリアb上で選択された顔画像と分類情報が一致する顔画像を含むフレームの画像がすべて抽出されて表示される。一方、「あり」が設定されると、指定された枚数を上限として、例えば、(1)サイズが大きい、(2)正面度が高い、の優先順に抽出および表示が行われる。また、図5に示した基本画面の顔一覧表示エリアb上で複数の顔画像が選択された場合には、各々の枚数が均等になるように、人物毎に枚数の上限を割り当てる。ある人物の登場回数が割り当てた上限まで達しなかった場合、その不足分をその他の人物に再割り当てする。
【0061】
複数枚表示エリアc3は、静止画像データ403を1画面上に何枚ずつ配置して合成表示するか(合成表示枚数)を設定するエリアである。また、再生時間エリアc4は、静止画像データ403の総表示時間を設定するエリアである。図6に示すように、枚数指定エリアc2上で100枚が指定された状態で(上限の100枚が抽出されるものとする)、複数枚表示エリアc3上で4枚が指定され、かつ、再生時間エリアc4上で1分が指定されると、(1分/100枚)×4枚=2.4秒毎に画面が切り換わることになる。
【0062】
また、再生時間エリアc4上で「BGMに合わせる」が設定されると、BGMエリアc5で選択された音声データの総再生時間が、静止画像データ403の総表示時間として設定される。BGMエリアc5は、静止画像データ403の表示時に背景音楽として音声データを再生するか否かを設定するエリアであり、「あり」を設定する場合、HDD109に記録された音声データの中から任意の音声データを選択することができる。なお、再生時間エリアc4上で「BGMに合わせる」ではなく、図6に示すように、1分が設定された場合には、このBGMエリアc5で選択された音声データが先頭から1分間だけ再生されることになる。
【0063】
以上のような設定項目エリアを有する設定画面には、図5に示した基本画面に復帰するための”コンテンツ選択”ボタンeが設けられている。この”コンテンツ選択”ボタンeを操作することにより、ユーザは、映像コンテンツデータ401や人物の選択作業を再開することができる。また、この設定画面にも、図5に示した基本画面と同様、”スライドショー作成”ボタンdが設けられており、ユーザは、図5に示した基本画面に復帰することなく、スライドショーの作成および表示を指示することができる。なお、この設定画面上で設定されたスライドショーの表示条件に関する情報は、スライドショー作成部303からスライドショー表示部304に通知される。
【0064】
以上のように、図5に示した基本画面および図6に示した設定画面で設定された抽出条件に基づき、スライドショー作成部303は、インデックス情報402を用いて、映像コンテンツデータ401の中から静止画像データ403を抽出する。そして、図6に示した設定画面で設定された表示条件に基づき、スライドショー表示部304は、スライドショー作成部303が抽出した静止画像データ403を順次に表示する。図7に、スライドショー表示部304によるスライドショーの一表示例を示す。
【0065】
図6に示した設定画面の複数枚表示エリアC3上で4枚が設定されているので、図7に示すように、1画面上に4枚ずつ配置して表示されている。このように表示される静止画像データ403は、図5に示した基本画面のビデオ一覧表示エリアa上で選択されたサムネイル画像a1,a2に対応する映像コンテンツデータ401に含まれる動画像データの中のいずれかのフレームであって、図5に示した基本画面の顔一覧表示エリアb上で選択された顔画像b1,b2の人物が登場するフレームの画像である。また、これらは、(図6に示した設定画面の表示順序エリアc1で「時系列」が設定されているので、)映像コンテンツデータ401内での登場順に表示され、かつ、(図6に示した設定画面の枚数指定エリアc2上、複数枚表示エリアc3上、再生時間エリアc4上で100枚、4枚、1分がそれぞれ指定されているので、)2.4秒ずつ表示される。
【0066】
表示条件を設定する手段は、前記した設定画面によってそれぞれの条件を指定する方法に限らず、例えばあらかじめ表示条件が設定されたテーマを選択する方法がある。
【0067】
テーマごとに固有の表示条件を設定しておき、それぞれ「にぎやか」や「ゆっくり」など、ユーザが動作イメージを容易に想像できる名前をつけて選択画面に表示する。例えば「にぎやか」のテーマは、「にぎやか」に相応しい音楽データと、それに合わせた総表示時間で、表示対象枚数、合成表示枚数を多く設定しておき、多数の写真を短い時間で切り替えるような設定をしておく。
【0068】
次に、図8のフローチャートを参照して、TVアプリケーションプログラム202によって実行されるスライドショーの作成および表示処理の手順を説明する。
【0069】
TVアプリケーションプログラム202は、まず、HDD109に記録された映像コンテンツデータ401を選択肢として一覧表示する(ステップA1)。この一覧表示した映像コンテンツデータ401の中からいずれかが選択されると(ステップA2)、TVアプリケーションプログラム202は、今度は、HDD109内のデータベース109Aに格納されたインデックス情報402を用いて、選択された映像コンテンツデータ401内に登場する人物の顔画像を選択肢として一覧表示する(ステップA3)。
【0070】
そして、この一覧表示した顔画像の中からいずれかが選択されると(ステップA4)、TVアプリケーションプログラム202は、HDD109内のデータベース109Aに格納されたインデックス情報402を用いて、選択された顔画像の人物が登場するフレームの画像を(選択された)映像コンテンツデータ401の中から抽出して静止画像データ403としてHDD109に格納し(ステップA5)、このHDD109に格納した静止画像データ403をLCD17に順次に表示する(ステップA6)。
【0071】
このように、本コンピュータ10によれば、動画像中の所定の条件を満たす場面のみを簡単な操作で効果的に表示させることが実現される。
【0072】
なお、ここでは、HDD109内のデータベース109Aに格納されたインデックス情報402を用いて映像コンテンツデータ401に含まれる動画像データの中から静止画像データを抽出して表示する方法として、選択された映像コンテンツデータ401内に登場する人物の顔画像を選択肢として一覧表示する例を説明した。しかしながら、(映像コンテンツデータ401に含まれる動画像データの中から静止画像データ403を抽出するための)インデックス情報402の利用法としては、これに限定されず、種々の変形が可能である。
【0073】
例えば、顔画像の分類情報を人物の名前と対応付けるテーブルをインデックス情報402としてデータベース109Aに格納するものに含めるようにし、人物の名前を選択肢として一覧表示することもできる。このテーブルの管理のため、顔画像を一覧表示して名前を入力するユーザインタフェース手段を持たせてもよい。
【0074】
また、例えば、音声インデクシング処理結果もインデックス情報402としてデータベース109Aに格納されているので、「トーク区間」内であって、歓声/盛り上がりレベルが大きいフレームの画像を抽出したり、逆に、「トーク区間」以外のフレームの画像を抽出したりするといったことも容易に実施することができる。また、作成されたスライドショーはLCD表示する以外に、動画ファイル等に出力することもできる。
【0075】
(第2実施形態)
次に、本発明の第2実施形態について説明する。なお、この第2実施形態に係る電子機器(コンピュータ10)の構成は、前述の第1実施形態の電子機器と同様であるので、その説明は省略する。
【0076】
この第2実施形態においては、ビデオプロセッサ111は、映像インデクシング処理において、前述の顔画像の抽出と並行して、サムネイル画像の取得処理を実行する。このサムネイル画像は、映像コンテンツデータから例えば等時間間隔で抽出された複数のフレームの各々に対応する画像である。
【0077】
つまり、第2実施形態のビデオプロセッサ111は、顔画像を含むフレームであるか否かに関係なく、映像コンテンツデータ401から例えば所定の等時間間隔でフレームを順次抽出し、抽出した各フレームに対応する画像(サムネイル画像)と、そのサムネイル画像が出現する時点を示すタイムスタンプ情報(TS)とをさらに出力する。そして、図9に示すように、このビデオプロセッサ111から出力されるサムネイル画像の取得処理結果(サムネイル画像、タイムスタンプ情報(TS))も、第2実施形態においては、データベース109Aにインデックス情報402として格納される。
【0078】
図10は、このサムネイル画像の取得処理結果を含むインデックス情報402を用いてスライドショー作成部303がLCD17に表示するスライドショー作成用の基本画面の一例を示す図である。
【0079】
図10に示すように、第2実施形態における基本画面には、顔画像の一覧を表示するための顔サムネイル表示エリアと、サムネイル画像の一覧をじゃばら形式で表示するためのシーンサムネイル表示エリアとが設けられている。ここで、じゃばら形式とは、選択されているサムネイル画像を通常サイズで表示し、他の各サムネイル画像については横方向サイズを縮小して表示する表示形式である。図10においては、選択されたサムネイル画像との距離が大きいサムネイル画像ほど、その横方向サイズが縮小されている。シーンサムネイル表示エリアに表示されるサムネイル画像の枚数は、ユーザ設定に従って、例えば240枚、144枚、96枚、48枚のいずれかに設定される。デフォルトは例えば240枚である。
【0080】
顔サムネイル表示エリアは、複数の行と複数の列とを含むマトリクス状に配置された複数個の顔画像表示エリアを含んでいる。各列には、例えば、映像コンテンツデータ401の総時間長を列数で等間隔で分割することによって得られる、互いに同一の時間長Tを有する複数の時間帯がそれぞれ割り当てられる。よって、映像コンテンツデータ401の総時間長に応じて、各時間帯の時間長Tは変化する。
【0081】
この第2実施形態における基本画面には、HDD109に記録された映像コンテンツデータ401の中から任意の映像コンテンツデータ401を選択するためのビデオ選択エリアf1が設けられている。スライドショー作成部303は、このビデオ選択エリアf1で選択された映像コンテンツデータ401について、ビデオプロセッサ111が抽出した顔画像それぞれに対応するタイムスタンプ情報に基づき、各列内の複数個の顔画像表示エリア上に当該各列に割り当てられた時間帯に属する顔画像を配置する。つまり、スライドショー作成部303は、各列に割り当てられた時間帯に属する顔画像の内から行数分の顔画像を選択し、選択した行数分の顔画像を例えば時系列に並べていく。
【0082】
ここで、顔サムネイル表示エリアとシーンサムネイル表示エリアとの関係について説明すると、顔サムネイル表示エリア上のある顔画像がユーザによって選択されると、スライドショー作成部303は、その顔画像のタイムスタンプ情報で示される時刻を含む時間帯に対応するサムネイル画像を(選択された状態を示す)通常サイズで表示すべく、シーンサムネイル表示エリアにおけるサムネイル画像の表示制御を行う。
【0083】
図10は、顔サムネイル表示エリア上に配置された顔画像の中から顔画像f2が選択され、その結果、顔画像f2のタイムスタンプ情報で示される時刻を含む時間帯に対応するサムネイル画像f3がシーンサムネイル表示エリア上にて通常サイズで表示された例を示している。また、この第2実施形態における基本画面には、”スライドショーに追加”ボタンf4が設けられており、”スライドショーに追加”ボタンf4を操作すると、シーンサムネイル表示エリア上にて通常サイズで表示されたサムネイル画像f3が採用リスト表示エリア上にも表示される(サムネイル画像f5)。採用リスト表示エリアは、ビデオ選択エリアf1で選択した映像コンテンツデータ401からの抽出対象候補とする静止画像データ403を一覧表示するエリアである。”スライドショーに追加”ボタンf4が操作される毎に、シーンサムネイル表示エリア上にて通常サイズで表示されたサムネイル画像が採用リスト表示エリア上に追加されていく。
【0084】
この採用リスト表示エリア上に目的のサムネイル画像が揃ったら、ユーザは、前述の第1実施形態と同様、スライドショーの作成を指示する”スライドショー作成”ボタンf6を操作して、採用リスト表示エリア上に表示されたサムネイル画像からなるスライドショーの作成および表示を指示する。図9に示したように、インデックス情報402には、サムネイル画像のタイムスタンプ情報(TS)が含まれているので、この操作を受けたスライドショー作成部303は、採用リスト表示エリア上に表示されたサムネイル画像のフレームを当該タイムスタンプ情報から特定し、それらのフレームの画像を映像コンテンツデータ401に含まれる動画像データから抽出して、静止画像データ403としてHDD109に記録する。そして、このスライドショー作成部303が映像コンテンツデータ401に含まれる動画像データの中から抽出してHDD109に記録した静止画像データ403を、スライドショー表示部304が、いわゆるデジタルフォトフレームのようにLCD17に順次に表示する。また、ユーザは、第1実施形態と同様、”設定”ボタンf7を操作して、(設定画面を表示させて)表示条件を設定することも可能である。
【0085】
また、この第2実施形態の基本画面には、”手ぶれシーンを除外”ボックスおよび”顔が小さい/映っていないシーンを除外”ボックスが設けられている。”手ぶれシーンを除外”ボックスがチェックされると、スライドショー作成部303は、手ぶれが発生していると推測される場面のサムネイル画像をシーンサムネイル表示エリア上への配置対象から除外する。このために、ビデオプロセッサ111は、映像インデクシング処理において、例えば、各フレームの画像の特徴を解析して、その特徴に応じて手ぶれ区間を検出し、検出した各手ぶれ区間毎にその開始時点および終了時点をそれぞれ示すスタートタイム情報およびエンドタイム情報を格納した手ぶれ区間テーブルを出力する。この手ぶれ区間テーブルは、インデックス情報402としてデータベース109Aに格納される。スライドショー作成部303は、”手ぶれシーンを除外”ボックスがチェックされている場合、この手ぶれ区間テーブルを参照して、シーンサムネイル表示エリア上への配置対象から除外すべき場面を認識する。
【0086】
また、”顔が小さい/映っていないシーンを除外”ボックスがチェックされている場合には、スライドショー作成部303は、インデックス情報402を参照して、(1)顔画像が格納されていない、(2)顔画像は格納されているがサイズが小さい、場面をシーンサムネイル表示エリア上への配置対象から除外する。
【0087】
なお、この第2実施形態における基本画面においては、顔サムネイル表示エリア上に配置された顔画像を選択することによって、シーンサムネイル表示エリア上のサムネイル画像を選択することに加えて、シーンサムネイル表示エリア上で直接的に目的のサムネイル画像を選択することも可能である。従って、顔サムネイル表示エリア上に配置された顔画像を選択することによって、シーンサムネイル表示エリア上のサムネイル画像を仮選択した後、シーンサムネイル表示エリア上にて通常サイズで表示されるサムネイル画像を前後に切り換えるといったことも可能である。
【0088】
このように、この第2実施形態においても、データベース109Aに格納されたインデックス情報402を用いて、映像コンテンツデータ401に含まれる動画像データの中から静止画像データ403を抽出していわゆるデジタルフォトフレームのように表示することが簡単な操作で行えることとなる。
【0089】
次に、図11のフローチャートを参照して、この第2実施形態において、TVアプリケーションプログラム202によって実行されるスライドショーの作成および表示処理の手順を説明する。
【0090】
TVアプリケーションプログラム202は、HDD109に記録された映像コンテンツデータ401の中からいずれかが選択されると(ステップB1)、HDD109内のデータベース109Aに格納されたインデックス情報402を用いて、選択された映像コンテンツデータ401内の顔画像を選択肢として一覧表示する(ステップB2)。この一覧表示した顔画像の中からいずれかが選択されると(ステップB3)、TVアプリケーションプログラム202は、今度は、HDD109内のデータベース109Aに格納されたインデックス情報402を用いて、選択された顔画像が登場するフレームの時刻を含む時間帯に対応するサムネイル画像を通常サイズで表示すべく表示制御する(ステップB4)。
【0091】
TVアプリケーションプログラム202は、通常サイズで表示されたサムネイル画像を採用する操作が行われる毎に、このサムネイル画像のフレームを抽出および表示対象に加えていき(ステップB5)、HDD109内のデータベース109Aに格納されたインデックス情報402を用いて、採用されたサムネイル画像のフレームの画像を映像コンテンツデータ401の中から抽出して静止画像データ403としてHDD109に格納し(ステップB6)、このHDD109に格納した静止画像データ403をLCD17に順次に表示する(ステップB7)。
【0092】
以上のように、第2実施形態の本コンピュータ10によっても、動画像中の所定の条件を満たす場面のみを簡単な操作で効果的に表示させることが実現される。
なお、本発明は、上記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。更に、異なる実施形態に構成要素を適宜組み合わせてもよい。
以下に、本願原出願の特許査定時の特許請求の範囲に記載された発明を付記する。
[1]動画像データを構成する複数のフレームの中から目的のフレームを探し出すための情報であって、人物の顔画像を含むフレームの前記動画像データ内における位置を表すタイムスタンプ情報と各顔画像の分類情報とを含むインデックス情報を作成するインデクシング手段と、
前記インデックス情報に基づき、前記動画像データ内の人物の顔画像を選択画面に表示して、前記表示した人物の顔画像の選択を受け付ける顔画像選択受付手段と、
前記インデックス情報に基づき、前記顔画像選択受付手段により選択された人物の顔画像を含むフレームの画像を前記動画像データから抽出するフレーム画像抽出手段と、
各テーマにそれぞれ対応した表示条件を記憶する記憶手段と、
前記記憶手段に表示条件が記憶されたテーマを選択画面に表示して、前記表示したテーマの選択を受け付けるテーマ選択受付手段と、
前記フレーム画像抽出手段により抽出された画像を、前記テーマ選択受付手段により選択されたテーマに対応する表示条件に含まれる合成表示枚数ずつ1画面上に配置して表示する表示制御手段と、
を具備する電子機器。
[2]前記各テーマにそれぞれ対応した表示条件は、音楽データ、総表示時間または表示対象枚数のいずれかをさらに含む[1]記載の電子機器。
[3]複数の動画像データそれぞれから1つずつ選択されるフレームのサムネイル画像を選択画面に表示して、前記表示したサムネイル画像の選択を受け付けるサムネイル画像選択受付手段をさらに具備し、
前記顔画像選択受付手段は、前記サムネイル画像選択受付手段により選択されたサムネイル画像に対応する動画像データ内の人物の顔画像を表示する、
[1]記載の電子機器。
[4]前記各テーマにそれぞれ対応した表示条件は、表示対象とする画像の枚数をさらに含み、
前記フレーム画像抽出手段は、前記選択された顔画像数と前記表示対象枚数とに基づき、前記動画像データからのフレームの画像の抽出を行う、
[1]記載の電子機器。
[5]前記表示制御手段は、前記合成表示枚数と画像の総表示時間とに基づき、各画面の表示間隔を制御する[1]記載の電子機器。
[6]前記各テーマにそれぞれ対応した表示条件は、背景音楽として再生する音声データをさらに含み、
前記表示制御手段は、前記音声データの総再生時間に基づき、各画面の表示間隔を制御する、
[1]記載の電子機器。
[7]前記各テーマにそれぞれ対応した表示条件は、時系列または無作為のいずれかである画像の表示順序をさらに含み、
前記表示制御手段は、前記フレーム画像抽出手段により抽出された画像を前記表示順序で表示する、
[1]記載の電子機器。
[8]前記インデックス情報は、各顔画像の正面度情報をさらに含み、
前記フレーム画像抽出手段は、正面度の高い顔画像を含むフレームの画像を優先的に前記動画像データから抽出する、
[1]記載の電子機器。
[9]前記インデックス情報は、各顔画像のサイズ情報をさらに含み、
前記フレーム画像抽出手段は、サイズの大きい顔画像を含むフレームの画像を優先的に前記動画像データから抽出する、
[1]記載の電子機器。
[10]動画像データと、各テーマにそれぞれ対応した表示条件とを記録する記憶媒体を具備する電子機器における画像データの表示方法であって、
前記記憶媒体に記憶された動画像データを構成する複数のフレームの中から目的のフレームを探し出すための情報であって、人物の顔画像を含むフレームの前記動画像データ内における位置を表すタイムスタンプ情報と各顔画像の分類情報とを含むインデックス情報を作成し、
前記インデックス情報に基づき、前記動画像データ内の人物の顔画像を選択画面に表示して、前記表示した人物の顔画像の選択を受け付け、
前記インデックス情報に基づき、前記選択された人物の顔画像を含むフレームの画像を前記動画像データから抽出し、
前記記憶媒体に表示条件が記憶されたテーマを選択画面に表示して、前記表示したテーマの選択を受け付け、
前記抽出された画像を、前記選択されたテーマに対応する表示条件に含まれる合成表示枚数ずつ1画面上に配置して表示する、
画像データの表示方法。
[11]前記各テーマにそれぞれ対応した表示条件は、音楽データ、総表示時間または表示対象枚数のいずれかをさらに含む[10]記載の画像データの表示方法。
【符号の説明】
【0093】
1…外部ディスプレイ装置、2…HDMI端子、3…HDMI制御回路、10…パーソナルコンピュータ、11…コンピュータ本体、12…ディスプレイユニット、13…キーボード、14…パワーボタン、15…入力操作パネル、16…タッチパッド、17…LCD、18A,18B…スピーカ、19…入力端子、20…リモコンユニットインタフェース部、101…CPU、102…ノースブリッジ、103…主メモリ、104…サウスブリッジ、105…GPU、106…サウンドコントローラ、107…BIOS−ROM、108…LANコントローラ、109…HDD、109A…データベース、110…ODD、111…ビデオプロセッサ、111A…メモリ、112…LANコントローラ、113…IEEE1394コントローラ、114…EC/KBC、115…TVチューナ、116…EEPROM、201…オペレーティングシステム、202…TVアプリケーションプログラム、301…記録処理部、302…インデクシング制御部、303…スライドショー作成部、304…スライドショー表示部、401…映像コンテンツデータ、402…インデックス情報、403…静止画像データ、3031…ユーザインタフェース部。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
各テーマにそれぞれ対応した表示条件を記憶する記憶手段と、
前記記憶手段に表示条件が記憶されたテーマを選択画面に表示して、前記表示したテーマの選択を受け付けるテーマ選択受付手段と、
動画像データから抽出されたフレームの画像を、前記テーマ選択受付手段により選択されたテーマに対応する表示条件に含まれる合成表示枚数ずつ1画面上に配置して表示する表示制御手段と
を具備する電子機器。
【請求項2】
前記各テーマにそれぞれ対応した表示条件は、音楽データ、総表示時間または表示対象枚数のいずれかをさらに含む請求項1記載の電子機器。
【請求項3】
前記表示制御手段は、前記合成表示枚数と画像の総表示時間とに基づき、各画面の表示間隔を制御する請求項1記載の電子機器。
【請求項4】
前記各テーマにそれぞれ対応した表示条件は、背景音楽として再生する音声データをさらに含み、
前記表示制御手段は、前記音声データの総再生時間に基づき、各画面の表示間隔を制御する、
請求項1記載の電子機器。
【請求項5】
前記各テーマにそれぞれ対応した表示条件は、時系列または無作為のいずれかである画像の表示順序をさらに含み、
前記表示制御手段は、前記動画像データ内から抽出されたフレームの画像を前記表示順序で表示する、
請求項1記載の電子機器。
【請求項6】
動画像データと、各テーマにそれぞれ対応した表示条件とを記録する記憶媒体を具備する電子機器における画像データの表示方法であって、
前記記憶媒体に表示条件が記憶されたテーマを選択画面に表示して、前記表示したテーマの選択を受け付け、
前記動画像データから抽出されたフレームの画像を、前記選択されたテーマに対応する表示条件に含まれる合成表示枚数ずつ1画面上に配置して表示する、
画像データの表示方法。
【請求項7】
コンピュータを、
各テーマにそれぞれ対応した表示条件を記憶する記憶手段、
前記記憶手段に表示条件が記憶されたテーマを選択画面に表示して、前記表示したテーマの選択を受け付けるテーマ選択受付手段、
動画像データから抽出されたフレームの画像を、前記テーマ選択受付手段により選択されたテーマに対応する表示条件に含まれる合成表示枚数ずつ1画面上に配置して表示する表示制御手段、
として機能させるプログラム。
【請求項1】
各テーマにそれぞれ対応した表示条件を記憶する記憶手段と、
前記記憶手段に表示条件が記憶されたテーマを選択画面に表示して、前記表示したテーマの選択を受け付けるテーマ選択受付手段と、
動画像データから抽出されたフレームの画像を、前記テーマ選択受付手段により選択されたテーマに対応する表示条件に含まれる合成表示枚数ずつ1画面上に配置して表示する表示制御手段と
を具備する電子機器。
【請求項2】
前記各テーマにそれぞれ対応した表示条件は、音楽データ、総表示時間または表示対象枚数のいずれかをさらに含む請求項1記載の電子機器。
【請求項3】
前記表示制御手段は、前記合成表示枚数と画像の総表示時間とに基づき、各画面の表示間隔を制御する請求項1記載の電子機器。
【請求項4】
前記各テーマにそれぞれ対応した表示条件は、背景音楽として再生する音声データをさらに含み、
前記表示制御手段は、前記音声データの総再生時間に基づき、各画面の表示間隔を制御する、
請求項1記載の電子機器。
【請求項5】
前記各テーマにそれぞれ対応した表示条件は、時系列または無作為のいずれかである画像の表示順序をさらに含み、
前記表示制御手段は、前記動画像データ内から抽出されたフレームの画像を前記表示順序で表示する、
請求項1記載の電子機器。
【請求項6】
動画像データと、各テーマにそれぞれ対応した表示条件とを記録する記憶媒体を具備する電子機器における画像データの表示方法であって、
前記記憶媒体に表示条件が記憶されたテーマを選択画面に表示して、前記表示したテーマの選択を受け付け、
前記動画像データから抽出されたフレームの画像を、前記選択されたテーマに対応する表示条件に含まれる合成表示枚数ずつ1画面上に配置して表示する、
画像データの表示方法。
【請求項7】
コンピュータを、
各テーマにそれぞれ対応した表示条件を記憶する記憶手段、
前記記憶手段に表示条件が記憶されたテーマを選択画面に表示して、前記表示したテーマの選択を受け付けるテーマ選択受付手段、
動画像データから抽出されたフレームの画像を、前記テーマ選択受付手段により選択されたテーマに対応する表示条件に含まれる合成表示枚数ずつ1画面上に配置して表示する表示制御手段、
として機能させるプログラム。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【公開番号】特開2012−10405(P2012−10405A)
【公開日】平成24年1月12日(2012.1.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−213364(P2011−213364)
【出願日】平成23年9月28日(2011.9.28)
【分割の表示】特願2009−182694(P2009−182694)の分割
【原出願日】平成21年8月5日(2009.8.5)
【出願人】(000003078)株式会社東芝 (54,554)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成24年1月12日(2012.1.12)
【国際特許分類】
【出願日】平成23年9月28日(2011.9.28)
【分割の表示】特願2009−182694(P2009−182694)の分割
【原出願日】平成21年8月5日(2009.8.5)
【出願人】(000003078)株式会社東芝 (54,554)
【Fターム(参考)】
[ Back to top ]