説明

電子機器、省電力モード切換方法および省電力モード切換プログラム

【課題】 利便性を向上させるとともに長時間使用すること。
【解決手段】 携帯電話機は、複数の機能を実行可能であり、二次電池41と、電池の残量を検出する残量検出部51と、残量検出部51により検出された電池の残量が所定のしきい値以下の場合に、複数の機能のうち実行中の機能または実行中の機能がないときは最後に実行された機能に関連して予め定められた機能以外の機能の少なくとも一部を実行不可とする省電力モードに設定する設定部53と、を備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は電子機器、省電力モード切換方法および省電力モード切換プログラムに関し、特に二次電池で駆動する電子機器、その電子機器で実行される、省電力モード切換方法および省電力モード切換プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、携帯電話機等で代表される電子機器は、駆動源にリチウムポリマ電池等の二次電池が用いられる。このため、二次電池の蓄電容量が低下すると、駆動できない。特開平09−8676号公報には、二次電池の蓄電容量が所定値以下であると送信機の送信電力を通常レベルより下げることによりバッテリを長時間使用することができるようにした無線通信給電システムが記載されている。
【0003】
一方、携帯電話機は、通話機能の他に、電子メール送受信および作成機能、テレビジョン放送を受信し表示するテレビジョン機能、ウェブページを受信し、表示するブラウジング機能、地図情報と現在位置とを表示するナビゲーション機能等の多くの機能を備えている。このため、通話機能とは別の機能を実行している最中に着信があると、通話機能を実行するために電力が消費されてしまい、それまで実行していた機能を継続して実行することができなくなってしまうといった問題がある。
【特許文献1】特開平09−8676号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
この発明は上述した問題点を解決するためになされたもので、この発明の目的の一つは、利便性を向上させるとともに長時間使用することが可能な電子機器を提供することである。
【0005】
この発明の他の目的は、利便性を向上させるとともに長時間使用することが可能な省電力モード切換方法を提供することである。
【0006】
この発明のさらに他の目的は、利便性を向上させるとともに長時間使用することが可能な省電力モード切換プログラムを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上述した目的を達成するためにこの発明のある局面によれば、電子機器は、複数の機能を実行可能な電子機器であって、電池と、電池の残量を検出する残量検出手段と、残量検出手段により検出された電池の残量が所定のしきい値以下の場合に、複数の機能のうち実行中の機能または実行中の機能がないときは最後に実行された機能に関連して予め定められた機能以外の機能の少なくとも一部を実行不可とする省電力モードに設定する設定手段と、を備える。
【0008】
この局面に従えば、電池の残量が所定のしきい値以下の場合に、複数の機能のうち実行中の機能または実行中の機能がないときは最後に実行された機能に関連して予め定められた機能以外の機能の少なくとも一部が実行不可となる。このため、実行可能な機能を制限することにより、電池の消耗を抑えることができる。また、省電力モードにおいて現在または直前に実行した機能に関連する機能が実行可能となるので、実行可能な機能をユーザにより必要とされる可能性の高い機能に制限することができる。その結果、利便性を向上させるとともに長時間使用することが可能な電子機器を提供することができる。
【0009】
好ましくは、複数の機能のうちで最後に実行された機能を識別するための機能識別情報を記憶する履歴記憶手段と、複数の機能を識別するための機能識別情報それぞれに対して省電力モードにおいて実行可能な機能を関連付けた関連付情報を記憶する関連付情報記憶手段を、さらに備える。
【0010】
この局面に従えば、関連付情報を記憶するので、省電力モードにおいて実行可能な機能をユーザにより必要とされる可能性の高い機能にすることがでいる。
【0011】
好ましくは、電池と並列接続され、光が照射されることにより発電する光発電手段と、光発電手段の出力電圧を検出する出力電圧検出手段と、をさらに備え、設定手段は、光発電手段の出力電圧が所定の値以下であることをさらに条件として、省電力モードに設定する。
【0012】
この局面に従えば、光発電手段の出力電圧が所定の値以下の場合に、省電力モードに設定されるので、光発電手段の出力電圧が大きい場合に省電力モードに設定されない。このため、実行可能な機能が制限される頻度を少なくすることができる。
【0013】
好ましくは、残量検出手段は、電池の出力電圧を計測する計測手段を含む。
【0014】
好ましくは、設定手段により省電力モードに設定されると、少なくとも一部の負荷の駆動を停止させる停止手段を、さらに備える。
【0015】
省電力モードにおいては少なくとも一部の負荷の駆動が停止するので、消費電力を少なくすることができる。
【0016】
この発明の他の局面によれば、省電力モード切換方法は、電池から電力の供給を受けて駆動し、複数の機能を実行可能な電子機器で実行される省電力モード切換方法であって、電池の残量を検出するステップと、測定された残量が所定のしきい値以下の場合に、複数の機能のうち実行中の機能または実行中の機能がないときは最後に実行された機能に関連して予め定められた機能以外の機能の少なくとも一部を実行不可とする省電力モードに設定するステップと、を含む。
【0017】
この局面に従えば、利便性を向上させるとともに長時間使用することが可能な省電力モード切換方法を提供することができる。
【0018】
この発明のさらに他の局面に従えば、省電力モード切換プログラムは、電池から電力の供給を受けて駆動し、複数の機能を実行可能な電子機器を制御するコンピュータで実行されるモード切換プログラムであって、電池の残量を検出するステップと、測定された残量が所定のしきい値以下の場合に、複数の機能のうち実行中の機能または実行中の機能がないときは最後に実行された機能に関連して予め定められた機能以外の機能の少なくとも一部を実行不可とする省電力モードに設定するステップと、を電子機器を制御するコンピュータに実行させる。
【0019】
この局面に従えば、利便性を向上させるとともに長時間使用することが可能な省電力モード切換プログラムを提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0020】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。以下の説明では同一の部品には同一の符号を付してある。それらの名称および機能も同じである。したがってそれらについての詳細な説明は繰返さない。
【0021】
図1は、本発明の実施の形態の一つにおける携帯電話機の外観を示す斜視図である。図1(A)は、オープンスタイルの携帯電話機の外観を示し、図1(B)はクローズスタイルの携帯電話機の外観を示す。図1(A)および図1(B)を参照して、電子機器としての携帯電話機1は、操作側部3と、表示側部2とを含む。操作側部3は、電源キー、テンキーおよび通話キー等を含む操作キー17と、マイクロホン13とが内側面に配置され、フラッシュメモリが挿入される挿入口14が側面に配置される。
【0022】
表示側部2は、液晶表示装置(LCD)15と、その上に重畳された透明な部材からなるタッチパネル18と、レシーバを構成する第1スピーカ11と、カメラ19とが内側面に配置され、第2スピーカ12および太陽電池16が外側面に配置される。なお、ここでは携帯電話機1がLCD15を備える例を示すが、LCD15に代えて、有機EL(Electro Luminescence)ディスプレイを用いてもよい。
【0023】
操作側部3と表示側部2とは、ヒンジ機構で回転可能に連結され、操作側部3と表示側部2とは開閉自在である。携帯電話機1を折りたたんで、操作側部3と表示側部2とが閉状態にあるときの携帯電話機1の状態がクローズスタイルであり、携帯電話機1を開いて、操作側部3と表示側部2とが開状態にあるときの携帯電話機1の状態がオープンスタイルである。
【0024】
図2は、本実施の形態における携帯電話機の機能の一例を示す機能ブロック図である。図2を参照して、携帯電話機1は、携帯電話機1の全体を制御するための制御部21と、アンテナ22Aと接続された無線回路22と、アンテナ23Aに接続されたチューナ23と、アンテナ24Aと接続されたGPS受信部24と、ユーザの操作の入力を受け付ける操作部25と、振動部26と、カードインターフェース(I/F)27と、カメラ19と、音声データを処理するためのコーデック部28と、それぞれがコーデック部28に接続されたマイクロホン13および第1スピーカ11と、AVデコーダ29と、第2スピーカ12と、LCD15の表示を制御するための表示制御部30と、制御部21で実行するプログラム等を記憶するためのEEPROM(Electronically Erasable and Programmable Read Only Memory)31と、制御部21の作業領域として使用されるRAM(Random Access Memory)32と、電源制御部35とを含む。
【0025】
無線回路22は、制御部21により制御され、無線基地局と通信する。具体的には、アンテナ22Aにより受信された無線信号が入力され、無線信号を復調した音声信号をコーデック部28に出力する。また、無線回路22は、コーデック部28から音声信号が入力され、音声信号を変調した無線信号をアンテナ22Aに出力する。コーデック部28は、無線回路22から入力される音声信号を復号し、復号したデジタルの音声信号をアナログに変換し、増幅し、そして第1スピーカ11に出力する。また、コーデック部28は、マイクロホン13からアナログの音声信号が入力され、音声信号をデジタルに変換し、符号化し、そして符号化した音声信号を無線回路22に出力する。
【0026】
チューナ23は、アンテナ23Aに接続されており、アンテナ23Aにより受信された複数の放送信号が入力される。チューナ23は、アンテナ23Aから入力される複数の放送信号からCPU21の指示に応じて特定の周波数の放送信号を取り出す。放送信号は、デジタル放送信号を含み、映像データおよび音声データを含む高周波デジタル変調信号である。また、チューナ23は、逆インターリーブ回路、誤り訂正回路を備えており、取り出した特定の周波数の放送信号(高周波デジタル変調信号)を復調し、復調して得られる符号データをAVデコーダ29に出力する。なお、ここでは、地上デジタル放送の放送信号を受信して再生する例を示すが、アナログテレビジョン放送の放送信号を受信して再生するようにしてもよい。また、テレビジョン放送に代えて、または、テレビジョン放送に加えて、ラジオ放送の放送電波を受信して再生するようにしてもよい。
【0027】
AVデコーダ29は、ビデオデコーダおよびオーディオデコーダを備えており、チューナ23から入力された符号データを復号して映像信号および音声信号を生成し、映像信号をD/A(デジタル/アナログ)変換して表示制御部30に出力し、音声信号をD/A変換して第2スピーカ12に与える。
【0028】
表示制御部30は、制御部21により制御され、制御部21から入力される指示に従ってLCD16を制御して、LCD16に画像を表示させる。LCD16に表示させる画像は、動画像と静止画像とを含む。
【0029】
GPS受信部24は、アンテナ24AがGPS(Global Positioning System)衛星の送信するGPS信号を受信すると、その受信されたGPS信号に基づいて位置を決定し、決定された位置を示す位置情報を制御部21に出力する。GPS受信部24は、アンテナ24Aによって受信されるGPS信号から直接位置を算出するようにしてもよいし、携帯電話機1の通信事業者が備えるサーバに、受信されたGPS信号を送信し、そのサーバから位置情報を受信するようにしてもよい。
【0030】
操作部25は、操作キー17と、タッチパネル18とを含む。操作キー17およびタッチパネル18は、ユーザによる操作の入力を受け付け、受け付けた操作を制御部21に出力する。
【0031】
振動部26は、制御部21により制御され、重心とは異なる位置がモータの軸に固定された振動板を回転させることにより、振動を発生する。制御部21は、例えば、無線回路22において着信信号が受信されたときに、振動部26を駆動させることにより、振動による着信報知動作を実行する。
【0032】
カードI/F27には、着脱可能なメモリカード27Aが装着される。メモリカード27Aは、例えば、CompactFlash、SmartMedia(登録商標)、SD(Secure Digital)メモリカード、メモリースティック、MMC(MultiMedia Card)、xDピクチャーカードなどである。制御部21は、カードI/F27を介して、メモリカード27Aにアクセスが可能である。
【0033】
なお、ここでは制御部21で実行するための省電力モード切換プログラムをEEPROM31に記憶しておく例を説明するが、省電力モード切換プログラムをメモリカード27Aに記憶しておき、メモリカード27Aから省電力モード切換プログラムを読み出して、制御部21で実行するようにしてもよい。省電力モード切換プログラムを記憶する記録媒体としては、メモリカード27Aに限らず、フレキシブルディスク、カセットテープ、光ディスク(CD−ROM(Compact Disc
−ROM)/MO(Magnetic Optical Disc)/MD(Mini Disc)/DVD(Digital Versatile Disc))、ICカード(メモリカードを含む)、光カード、マスクROM、EPROM、EEPROMなどの半導体メモリ等でもよい。また、携帯電話機1をインターネットに無線回路22を介して接続し、インターネットに接続されたコンピュータから省電力モード切換プログラムをダウンロードして、制御部21で実行するようにしてもよい。ここでいうプログラムは、制御部21により直接実行可能なプログラムだけでなく、ソースプログラム、圧縮処理されたプログラム、暗号化されたプログラム等を含む。
【0034】
カメラ19は、レンズおよびCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)センサ等の光電変換素子を備え、レンズで集光した光をCMOSセンサに結像し、CMOSセンサは受光した光を光電変換して画像データを制御部21に出力する。カメラ19は、制御部21により制御され、制御部21からの指示により撮像を開始して、得られる静止画データまたは動画データを制御部21に出力する。カメラ19は、光電変換した画像データの画質を向上させるための画像処理を実行する画像処理回路、画像データをアナログからデジタルに変換するA/D変換回路を備えている。制御部21は、カメラ19が出力する静止画データまたは動画データを表示制御部30に出力し、LCD16に表示させる、または、圧縮符号化方式で静止画データまたは動画データを符号化して、EEPROM31またはカードI/F27に装着されたメモリカード27Aに記憶する。さらに、携帯電話機1がテレビ電話として機能する場合、カメラ19が出力する静止画データまたは動画データを無線回路22に出力する。
【0035】
電源制御部35は、携帯電話機1の各負荷に電力を供給するための二次電池41と、外部電源45が接続される外部電源端子43と、二次電池41と外部電源端子43との間に設けられた充電回路42と、を含む。外部電源45は、商用電源に接続されたA/Cアダプタである。二次電池41は、ニッカド電池、ニッケル水素電池、リチウムポリマ電池またはリチウムイオン電池等である。
【0036】
充電回路42は、外部電源端子43に外部電源45が接続されている場合、外部電源端子43から供給される電力を、携帯電話機1の各負荷に供給するとともに、二次電池41に供給し、二次電池41を充電する。また、充電回路42は、太陽電池16と接続されており、太陽電池16から供給される電力を、携帯電話機1の各負荷に供給するとともに、二次電池41に供給し、二次電池41を充電する。
【0037】
充電回路42は、制御部21により制御され、外部電源端子43が外部電源45から受電した電力または/および太陽電池16から受電した電力を、携帯電話機1の各負荷および二次電池41に出力するオン状態と、携帯電話機1の各負荷および二次電池41に出力しないオフ状態とを切換える。
【0038】
太陽電池16の出力端子は制御部21の所定の端子に接続されており、二次電池41の出力端子は、制御部21の所定の端子に接続されている。制御部21は、太陽電池16の出力端子の電圧を検出することにより、太陽電池16の出力電圧を検出する。また、制御部21は、充電回路42を制御して充電回路42をオフ状態に切換えているときに、二次電池41の出力端子の電圧を検出することにより、二次電池41の出力電圧を検出する。
【0039】
図3は、制御部が有する機能の一例を示す機能ブロック図である。図3を参照して、制御部21は、二次電池41の残量を検出する残量検出部51と、携帯電話機1のモードを設定する設定部53と、ユーザによる操作を受け付ける操作受付部55と、機能を実行する機能実行部57と、を含む。
【0040】
残量検出部51は、遮断部61と、電圧計測部63とを含む。遮断部61は、電源制御部35が備える充電回路42に対して電力供給を遮断することを指示する制御信号を出力する。充電回路42は、遮断部61から制御信号が入力されると、外部電源端子43または太陽電池16から入力される電力が携帯電話機1の備える各負荷および二次電池41に供給されないように回路を開く。これにより、二次電池41の出力端子には、二次電池41が出力する電力に基づく電圧のみが印加される。
【0041】
電圧計測部63は、遮断部61が充電回路42に制御信号を出力している間に、二次電池41の出力端子の電圧を検出する。残量検出部51は、電圧計測部63により計測された電圧に基づき、二次電池41の蓄電容量の残量を算出する。残量検出部51は、二次電池41の蓄電容量の残量が所定のしきい値以下の場合、設定部53に省電力モードへの切換指示を出力し、二次電池の蓄電容量の残量が所定のしきい値よりも大きい場合、設定部53に通常モードへの切換指示を出力する。
【0042】
操作受付部55は、ユーザが操作部25に入力する操作を受け付ける。操作受付部55は、受け付けられた操作を機能実行部57に出力する。機能実行部57は、操作受付部55から入力される操作に従って、予め定められた複数の機能のうち操作に対応する1以上の機能を実行する。機能実行部57は、実行した機能を識別するための機能識別情報をEEPROM31に実行機能識別情報として記憶する。これにより、EEPROM31に実行機能識別情報83が記憶される。
【0043】
機能実行部57は、機能を実行するごとに実行機能識別情報83を書き換える。このため、実行機能識別情報83は、機能実行部57が機能を実行しているときはその実行されている機能を識別するための機能識別情報を示し、機能実行部57が機能を実行していないときは、機能実行部57により最後に実行された機能を識別するための機能識別情報を示す。
【0044】
機能実行部57は、通話制御部71と、電子メール制御部72と、テレビジョン制御部73と、ブラウジング制御部74と、ナビゲーション制御部75と、を含む。
【0045】
通話制御部71は、通話機能を実行する。通話機能は、相手の電話機に発信する発信機能、相手の電話機からの発信を受ける着信機能、相手の電話機と音声を送受信する通話機能を含む。着信機能は、無線回路22が無線基地局から着呼信号を受信する機能であり、着呼信号を受信するまで待機する処理と、着呼信号を受信することに応じて第1スピーカ11または第2スピーカ12から着信音を出力させ、振動部26を駆動する処理とを含む。したがって、通話制御部71は、着信機能を実行する場合、少なくとも無線回路22を駆動する。着信機能が実行されている間に、ユーザが操作キー17の備えるオフフックキーを押下すれば、通話機能を実行する。通話機能は、無線回路22、コーデック部28を駆動し、マイクロホン13が集音する音声を、符号化し、符号化された無線信号を無線基地局に送信させるとともに、無線回路22が無線基地局から受信する無線信号を復号し、音声を第1スピーカ11から出力する機能である。発信機能は、ユーザが操作キー17を操作して、送信先の相手の電話番号を入力すれば、入力された電話番号に発信する機能である。通話制御部71は、発信機能を実行する場合、無線回路22を駆動する。
【0046】
電子メール制御部72は、電子メール機能を実行する。電子メール機能は、電子メールサーバに電子メールを送信する電子メール送信機能、電子メールサーバから電子メールを受信する電子メール受信機能、電子メールを表示する電子メール閲覧機能、電子メールを生成する電子メール作成機能と、を含む。電子メール送信機能は、無線回路22を駆動し、電子メールを電子メールサーバに送信する機能である。電子メール受信機能は、無線回路22を駆動し、電子メールサーバから電子メールを受信する機能である。電子メール閲覧機能は、操作部25、表示制御部30を制御し、EEPROM31に記憶された電子メールをLCD15に表示する機能である。電子メール作成機能は、操作部25、表示制御部30を制御し、ユーザが、操作部25に入力する文字等を受け付け、電子メールを作成する機能である。
【0047】
テレビジョン制御部73は、テレビジョン機能を実行する。テレビジョン機能は、チューナ23、表示制御部30、AVデコーダ29、操作部25を駆動し、ユーザが操作部25に入力する指示に従って、チューナ23に周波数チャンネルを選択させ、チューナ23により受信されたテレビジョン信号をAVデコーダ29に復号させ、映像をLCD15に表示するとともに音声を第2スピーカ12から出力する処理を含む。
【0048】
ブラウジング制御部74は、ブラウジング機能を実行する。ブラウジング機能は、無線回路22、操作部25、表示制御部30を駆動し、ウェブページをLCD15に表示する処理を含む。具体的には、ブラウジング機能は、ユーザが操作部25に入力する操作により特定されるURLのウェブページを、無線回路22に取得させ、無線回路22が受信するウェブページをLCD15に表示する処理を含む。
【0049】
ナビゲーション制御部75は、ナビゲーション機能を実行する。ナビゲーション機能は、GPS受信部24、無線回路22および表示制御部30を駆動し、地図上の現在位置から目的地までの経路を表示する現在位置表示する処理、現在位置から目的地までの経路を探索する経路探索処理を含む。現在位置表示処理は、GPS受信部24がGPS衛星から受信するGPS信号に基づいて決定する現在位置を取得し、EEPROM31に記憶されている地図に特定された現在位置を記した画像をLCD15に表示する処理を含む。また、経路探索処理は、ユーザが操作部25に目的地を指定する操作を入力すれば、現在位置から目的地までの経路を探索し、探索の結果が得られた経路を地図に記した画像をLCD15に表示する処理である。
【0050】
設定部53は、残量検出部51から入力される切換指示に従って、機能実行部57を制御する。設定部53は、残量検出部51から通常モードへの切換指示が入力される場合、機能実行部57に対して機能実行部57が実行可能なすべての機能の実行を許可する。一方、設定部53は、残量検出部51から省電力モードへの切換指示が入力される場合、EEPROM31に記憶された関連付情報81および実行機能識別情報83に基づいて、実行することが可能な機能を決定し、機能実行部57に対して、決定された機能以外の機能の実行を許可しない。
【0051】
関連付情報81は、機能実行部57が実行可能な複数の機能それぞれに対して省電力モードにおいて実行可能な機能を予め関連付ける関連付レコードを含む。図4は、関連付情報の一例を示す図である。図4を参照して、関連付情報81は、機能実行部57が実行可能な複数の機能それぞれに対して関連付レコードを含み、関連付レコードは、実行機能の項目と、関連機能の項目とを含む。関連機能の項目は、関連機能1、関連機能2および関連機能3の項目を含む。
【0052】
実行機能の項目は、機能実行部57が実行可能な機能を識別するための機能識別情報が設定される。ここでは、通話機能、電子メール機能、テレビジョン機能、ブラウジング機能、ナビゲーション機能の機能識別情報を、それぞれ「通話」、「電子メール」、「テレビジョン」「「ブラウジング」、「ナビゲーション」としている。また、電話機能に含まれる発信機能、着信機能および通話機能の機能識別情報を、それぞれ「発信」、「着信」および、「通話」としている。さらに、電子メール機能に含まれる電子メール閲覧機能、電子メール作成機能、電子メール送信機能および電子メール受信機能を、それぞれ「電子メール閲覧」、「電子メール作成」、「電子メール送信」および「電子メール受信」としている。
【0053】
関連機能の項目は、実行機能の項目に設定されている機能識別情報で、特定される機能に対して、省電力モードにおいて実行可能な少なくとも1つの機能を識別するための機能識別情報が設定される。したがって、関連付情報81は、機能実行部57が実行可能な複数の機能それぞれに対して、省電力モードにおいて実行可能な機能を関連付ける。具体的には、発信機能、着信機能および通話機能それぞれに対して、発信機能を関連付け、電子メール閲覧機能、電子メール作成機能、電子メール送信機能、電子メール受信機能それぞれに対して、電子メール閲覧機能、電子メール作成機能および電子メール送信機能を関連付ける。テレビジョン機能に対してはテレビジョン機能を関連付け、ブラウジング機能に対してはブラウジング機能を関連付け、ナビゲーション機能に対してはナビゲーション機能を関連付ける。なお、図4に示した関連付情報81は一例であり、機能実行部57が実行可能な機能に対して、図4に示した関連付情報81で示したのとは異なる機能を関連付けるようにしてもよい。
【0054】
図3に戻って、設定部53は、残量検出部51から省電力モードへの切換指示が入力される場合、EEPROM31から実行機能識別情報83を読み出す。そして、EEPROM31に記憶されている関連付情報81を検索し、実行機能識別情報83と関連付けられている関連機能を特定する。具体的には、関連付情報81に含まれる複数の関連付レコードのうちから実行機能識別情報83と同じ機能識別情報が実行機能の項目に設定されている関連付レコードを抽出し、その関連付レコードの関連機能の項目に設定されている機能識別情報で特定される機能を関連機能とする。設定部53は、関連機能の項目に設定されている機能識別情報で特定される関連機能の実行を、機能実行部57に対して許可するが、関連機能以外の機能の実行を禁止する。本発明の履歴記憶手段としてのEEPROM31に記憶されている実行機能識別情報83は、機能実行部57がその時実行している機能または機能実行部57がその時機能を実行していない場合には、最後に実行した機能の機能識別情報である。このため、機能実行部57が実行している機能または機能を実行していない場合には最後に実行した機能に対して、予め関連付けられた関連機能の実行が許可され、関連機能以外の機能も実行が許可されない。
【0055】
関連付情報81は、省電力モードにおいて現在または直前に実行した機能に関連する機能を関連付けるので、省電力モードにおいて実行可能な機能をユーザにより必要とされる可能性の高い機能に制限することができる。
【0056】
例えば、実行機能識別情報83が電子メール閲覧機能を識別するための機能識別情報である場合、電子メール閲覧機能、電子メール作成機能および電子メール送信機能の実行のみが許可され、他の機能、ここでは電子メール受信機能、通話機能、テレビジョン機能、ブラウジング機能およびナビゲーション機能の実行が許可されない。このため、無線回路22、操作部25、表示制御部30およびLCD15を駆動すればよく、カメラ19.振動部26、カードI/F27、チューナ23、GPS受信部24、コーデック部28、AVデコーダ29を駆動する必要がない。このため、電力の消費を減少させて二次電池41に蓄電されている電力の消費を減少させることができる。一方、ユーザは、電子メールの閲覧、作成、送信をすることができる。
【0057】
また、太陽電池16または外部電源45から電力の供給を受けている場合には、太陽電池16または外部電源45から供給される電力の一部が二次電池41に供給される。このため、二次電池41の蓄電容量を早期に増加させることができる。二次電池41の蓄電容量が増加し、二次電池41の出力電圧がしきい値を超える場合には、残量検出部51から、通常モードへの切換信号が設定部53に入力されるので、機能実行部57は、設定部53により実行される機能が制限されることなく、すべての機能が実行可能となる。
【0058】
図5は、モード切換処理の流れの一例を示すフローチャートである。モード切換処理は、制御部21が省電力モード切換プログラムを実行することにより、制御部21により実行される処理である。このモード切換処理は、所定時間間隔で制御部21により実行される。
【0059】
図5を参照して、制御部21は、充電回路42に切断を指示するための制御信号を出力する(ステップS01)。これにより、充電回路42は、太陽電池16から供給される電力を遮断するとともに、外部電源端子43に外部電源45が接続されている場合には、外部電源45から供給される電力を遮断する。
【0060】
次のステップS02においては、二次電池の出力電圧V1を検出する。二次電池の出力電圧V1を検出したならば、充電回路42に切断を指示するための制御信号を出力するのを停止し、充電回路42に外部電源45または太陽電池16から供給される電力が携帯電話機1が備える各負荷に供給されるように、回路を接続させる。
【0061】
ステップS04においては、ステップS02において検出された二次電池41の出力電圧V1を予め定められたしきい値T1と比較する。二次電池41の出力電圧V1がしきい値T1以下ならば(ステップS04でYES)、処理をステップS05に進めるが、そうでなければ(ステップS04でNO)、処理をステップS08に進める。二次電池41の蓄電容量が少なくなった場合に、省電力モードに設定するためである。ステップS08においては、通常モードに設定し、処理を終了する。ステップS05においては、太陽電池16の出力電圧V2を検出する。そして、太陽電池の出力電圧V2を予め定められたしきい値T2と比較する(ステップS06)。太陽電池16の出力電圧V2が閾値T2以下ならば(ステップS06でYES)、処理をステップS07に進めるが、そうでなければ(ステップS06でNO)、処理をステップS08に進める。二次電池41の蓄電容量が少ない場合であっても、太陽電池16の起電力が十分であれば、太陽電池16から供給される電力で携帯電話機1の各負荷を起動するとともに、二次電池41を蓄電することができるからである。ステップS07においては、省電力モードに設定し、処理を終了する。
【0062】
図6は、機能実行処理の流れの一例を示すフローチャートである。機能実行処理は、制御部21が、省電力モード切換プログラムを実行することにより、制御部21により実行される処理である。また、上述したモード切換処理が実行される場合には、モード切換処理と並列して実行される。
【0063】
図6を参照して、制御部21は、操作部25により、ユーザによる操作が受け付けられたか否かを判断する(ステップS11)。操作が受け付けられるまで待機状態となり(ステップS11でNO)、操作が受け付けられると(ステップS11でYES)、処理をステップS12に進める。
【0064】
ステップS12においては、省電力モードに設定されているか否かを判断する。省電力モードに設定されているならば処理をステップS23に進めるが、そうでなければ処理をステップS13に進める。
【0065】
処理がステップS13に進む場合は、通常モードである。通常モードの場合、ステップS11において受け付けられた操作により指示された機能を実行する(ステップS13)。そして、実行した機能を識別するための機能識別情報を実行機能識別情報83としてEEPROM31に記憶する(ステップS14)。次のステップS15においては、省電力モードに設定されたか否かを判断する。ステップS13において機能実行している最中に省電力モードに設定される場合があるからである。省電力モードに設定されたならば処理をステップS16に進めるが、そうでなければ処理をステップS22に進める。
【0066】
ステップS16においては、EEPROM31から関連付情報81を読み出す。そして、関連機能以外の機能を実行不可に設定し(ステップS17)、処理をステップS18に進める。具体的には、ステップS13において実行を開始した機能を識別するための機能識別情報に、ステップS16において読み出された関連付情報81により関連付けられている機能識別情報で特定される機能を関連機能に決定する。そして、関連機能以外の機能を実行不可に設定する。
【0067】
ステップS18においては、ステップS13において、実行された機能を終了させるための指示が入力されたか否かを判断する。機能を終了する指示が入力されたならば処理をステップS19に進めるが、そうでなければ処理をステップS15に戻す。一方、処理がステップS22に進む場合、通常モードなので、すべての機能を実行可に設定し、処理をステップS18に進める。すなわち、ステップS13において実行された機能が実行されている間に、省電力モードに設定され、さらにその後に通常モードに設定される場合がある。この場合であっても、通常モードに設定された後は、すべての機能が実行可能に設定される。
【0068】
ステップS19においては、ステップS13において開始された機能の実行を終了し、処理をステップS20に進める。ステップS20においては、省電力モードに設定されているか否かを判断する。省電力モードに設定されているならば処理をステップS21に進めるが、そうでなければ処理をステップS11に戻す。ステップS21においては、制御部21と操作部25以外の負荷の電源をOFFに設定し、処理をステップS11に戻す。制御部21と操作部25のみが電力を消費するので、消費される電力を最小限に抑えることができ、二次電池41の蓄電容量の減少をできるだけ小さくすることができる。
【0069】
一方、処理がステップS23に進む場合は、省電力モードの場合である。ステップS23においては、EEPROM31から関連付情報81を読み出す。そして、EEPROM31から実行機能識別情報83を読み出す(ステップS24)。次のステップS25においては、ステップS11において受け付けられた操作により実行が指示された機能が関連機能か否かを判断する。具体的には、ステップS24において読み出された実行機能識別情報83に、ステップS23において読み出された関連付情報81により関連付けられている機能を関連機能に決定する。そして、ステップS11において受け付けられた操作により実行が指示された機能を識別するための機能識別情報が、関連機能の機能識別情報と同じならば、受け付けられた操作により実行が指示された機能が関連機能と判断する。受け付けられた操作により実行が指示された機能が関連機能ならば処理をステップS26に進めるが、そうでなければ処理をステップS30に進める。
【0070】
ステップS30においては、エラー処理を実行し、処理をステップS11に戻す。エラー処理は、例えば、LCD15に「電池の残量不足により機能は実行することができません。」などのメッセージを表示する処理である。これにより、ユーザに電池の残量不足により機能を実行することができないことを通知することができる。さらに、ユーザに、携帯電話機1を充電台などに置くなどして充電させることを促すことができる。
【0071】
ステップS26においては、ステップS11において受け付けられた操作により指示された機能を実行する。指示された機能が関連機能の場合に機能が実行され、指示された機能が関連機能でない場合には、指示された機能が実行されないので、実行可能な機能を制限することにより消費される電力を少なくすることができる。
【0072】
ステップS27においては、ステップS26において実行された機能を終了させるための指示が入力されたか否かを判断する。機能を終了させる指示が入力されるまで待機状態となり(ステップS27でNO)、機能を終了させる指示が入力されたならば(ステップS27でYES)、処理をステップS28に進める。
【0073】
ステップS28においては、ステップS26において開始された機能の実行を終了し、処理をステップS29に進める。ステップS29においては、制御部21と操作部25以外の負荷の電源をOFFに設定し、処理をステップS11に戻す。制御部21と操作部25のみが電力を消費するので、消費される電力を最小限に抑えることができ、二次電池41の蓄電容量の減少をできるだけ小さくすることができる。
【0074】
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
【0075】
例えば、上記実施形態では、二次電池41の出力電圧V1や太陽電池16の出力電圧V2が所定のしきい値以下の場合に省電力モードに設定するとしているが(図5のS04、S06)、本発明はこのような場合に限定されるものではない。例えば、太陽電池16からの出力電圧が所定時間以上継続して所定のしきい値以上である場合に、省電力モードに移行するという条件を用いても良い。一例として、具体例を挙げれば、図5のステップS04でYESと判断される場合に、太陽電池16からの出力電圧が所定時間以上継続して所定のしきい値以上であるか否かを判断するステップを設け、この判断がYES(肯定的)である場合に、ステップS07と同様の省電力モードに移行するステップを設けてもよい。この場合であれば、ユーザが太陽発電を意識的に行っている場合(例えば、窓際などに置いている場合など)であると推測されるため、ユーザの二次電池41の電力を維持する意向が推測され.よりユーザの意向に沿って省電モードに移行することとなり、ユーザの利便性を向上させることができる。もちろん、上記条件を太陽電池16からの出力電圧が所定時間以上継続している場合のみという条件にしてもよい。
【0076】
<付記>
(1) 前記残量検出手段は、前記光発電手段から出力される電力を遮断する遮断手段を、さらに備え、
前記計測手段は、前記遮断手段が遮断している間に前記電池の出力電圧を計測する、請求項4に記載の電子機器。
【図面の簡単な説明】
【0077】
【図1】本発明の実施の形態の一つにおける携帯電話機の外観を示す斜視図である。
【図2】本実施の形態における携帯電話機の機能の一例を示す機能ブロック図である。
【図3】制御部が有する機能の一例を示す機能ブロック図である。
【図4】関連付情報の一例を示す図である。
【図5】モード切換処理の流れの一例を示すフローチャートである。
【図6】機能実行処理の流れの一例を示すフローチャートである。
【符号の説明】
【0078】
1 携帯電話機、2 表示側部、3 操作側部、11 第1スピーカ、12 第2スピーカ、13 マイクロホン、14 挿入口、15 LCD、16 太陽電池、17 操作キー、18 タッチパネル、19 カメラ、21 制御部、22 無線回路、23 チューナ、24 受信部、25 操作部、25 操作受付部、26 振動部、27 カードI/F、27A メモリカード、28 コーデック部、29 デコーダ、30 表示制御部、31 EEPROM、32 RAM、35 電源制御部、41 二次電池、42 充電回路、43 外部電源端子、45 外部電源、51 残量検出部、53 設定部、55 操作受付部、57 機能実行部、61 遮断部、63 電圧計測部、71 通話制御部、72 電子メール制御部、73 テレビジョン制御部、74 ブラウジング制御部、75 ナビゲーション制御部、81 関連付情報、83 実行機能識別情報。



【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の機能を実行可能な電子機器であって、
電池と、
前記電池の残量を検出する残量検出手段と、
前記残量検出手段により検出された前記電池の残量が所定のしきい値以下の場合に、前記複数の機能のうち実行中の機能または実行中の機能がないときは最後に実行された機能に関連して予め定められた機能以外の機能の少なくとも一部を実行不可とする省電力モードに設定する設定手段と、を備えた電子機器。
【請求項2】
前記複数の機能のうちで最後に実行された機能を識別するための機能識別情報を記憶する履歴記憶手段と、
前記複数の機能を識別するための機能識別情報それぞれに対して省電力モードにおいて実行可能な機能を関連付けた関連付情報を記憶する関連付情報記憶手段を、さらに備えた請求項1に記載の電子機器。
【請求項3】
前記電池と並列接続され、光が照射されることにより発電する光発電手段と、
前記光発電手段の出力電圧を検出する出力電圧検出手段と、をさらに備え、
前記設定手段は、前記光発電手段の出力電圧が所定の値以下であることをさらに条件として、前記省電力モードに設定する、請求項1または2に記載の電子機器。
【請求項4】
前記残量検出手段は、前記電池の出力電圧を計測する計測手段を含む、請求項3に記載の電子機器。
【請求項5】
前記設定手段により前記省電力モードに設定されると、少なくとも一部の負荷の駆動を停止させる停止手段を、さらに備えた、請求項1〜4のいずれかに記載の電子機器。
【請求項6】
電池から電力の供給を受けて駆動し、複数の機能を実行可能な電子機器で実行される省電力モード切換方法であって、
前記電池の残量を検出するステップと、
前記測定された残量が所定のしきい値以下の場合に、前記複数の機能のうち実行中の機能または実行中の機能がないときは最後に実行された機能に関連して予め定められた機能以外の機能の少なくとも一部を実行不可とする省電力モードに設定するステップと、を含む省電力モード切換方法。
【請求項7】
電池から電力の供給を受けて駆動し、複数の機能を実行可能な電子機器を制御するコンピュータで実行されるモード切換プログラムであって、
前記電池の残量を検出するステップと、
前記測定された残量が所定のしきい値以下の場合に、前記複数の機能のうち実行中の機能または実行中の機能がないときは最後に実行された機能に関連して予め定められた機能以外の機能の少なくとも一部を実行不可とする省電力モードに設定するステップと、を前記電子機器を制御するコンピュータに実行させる、省電力モード切換プログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2010−154363(P2010−154363A)
【公開日】平成22年7月8日(2010.7.8)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−331575(P2008−331575)
【出願日】平成20年12月25日(2008.12.25)
【出願人】(000006633)京セラ株式会社 (13,660)
【Fターム(参考)】