説明

電子機器および選択画面の表示方法

【課題】片手で保持しながら操作する場合の操作性を向上した、携帯可能なAV機器を提供する。
【解決手段】複数のコンテンツデータのそれぞれに対応するサムネイル71,72,73を表示し、タッチパネル21を介して入力されるユーザーの指示にもとづいて所定のコンテンツデータを選択するAV機器1において、左右両端に備えられた持ち手検出部11、12の検出結果にもとづき、AV機器1を保持するユーザーの持ち手が左右どちらの手なのかを判断して、画像表示部10におけるサムネイルの表示位置を決定する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、複数のコンテンツファイルをサムネイル表示し、表示された複数のサムネイルからユーザーが任意に選択したサムネイルのコンテンツファイルを再生することができる携帯型の電子機器および選択画面の表示方法に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、動画像の再生・表示が可能な携帯型の電子機器(以下、「モバイルAV機器」とも記す)が広く普及してきている。
【0003】
モバイルAV機器において、携帯性を向上させるためには、モバイルAV機器本体の大きさをできるだけ小型化することが望ましい。しかしながら、画像の見やすさを損なわないようにするためにはモバイルAV機器に備えられた画像表示部をできるだけ大画面化することが望ましい。
【0004】
また、ユーザーによるモバイルAV機器の操作性を損なわないようにするためには、文字入力用のキーやカーソル移動用のトラックパッド等のユーザーインターフェース部にも十分な領域を割り当てることが望ましい。
【0005】
そこで、画像表示部の全面にタッチパネルを設け、画像の表示とユーザーインターフェースとを同一領域で行う技術が開示されている(例えば、特許文献1参照)。この技術を用いれば、画像表示部の全面をユーザーインターフェース部として用いることができるので、ユーザーの操作性を損なわないための十分な領域をユーザーインターフェース部として確保しつつ、本体の小型化と大画面化を両立することが可能となる。
【0006】
また、片手で保持可能な大きさに形成されたモバイルAV機器では、ユーザーは、モバイルAV機器を片手で保持しながら使用することができる。そこで、片手でモバイルAV機器を持ちながら同時に文字や数字を入力するときに、効率的なデータ入力が可能になる技術が開示されている(例えば、特許文献2参照)。
【0007】
また、モバイルAV機器のタッチパネル上に表示される操作キー群のレイアウトをユーザーに応じて設定し、モバイルAV機器の使い勝手を向上することができる技術が開示されている(例えば、特許文献3参照)。
【0008】
また、ユーザーがモバイルAV機器を保持したときに、モバイルAV機器が保持されている方向を検出し、その方向に応じて表示画像を適切に回転させる技術が開示されている。この技術を用いれば、モバイルAV機器がどのような方向で保持されていても、ユーザーに対して最適な方向で画像を表示することができる(例えば、特許文献4参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0009】
【特許文献1】特開平4−32920号公報
【特許文献2】特開2008−152441号公報
【特許文献3】特開2008−113148号公報
【特許文献4】特開平11−19639号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
近年では、記憶装置の小型大容量化にともない、大容量の記憶装置をモバイルAV機器に搭載することが可能になってきている。そのような、小型大容量の記憶装置を搭載したモバイルAV機器では、従来と比較して大量の画像データや音楽データ(以下、画像データや音楽データのことを「コンテンツファイル」と総称する)を蓄積することが可能である。
【0011】
また、近年のモバイルAV機器には、半導体メモリ等の小型記憶装置(例えば、メモリーカード等)が着脱可能なように構成され、設置型のテレビジョンセットに接続された録画再生装置に蓄積されたコンテンツファイルを、メモリーカードを媒介して視聴することができるものもある。
【0012】
また、近年のモバイルAV機器には、電気通信回線(例えば、インターネット。以下、「ネットワーク」とも記す)に接続可能に構成され、ネットワークを通じて配信される大量のコンテンツファイルから任意のコンテンツファイルを選択して視聴することができるものもある。そして、これらの機能を複数備えたモバイルAV機器もある。
【0013】
このように、近年では、携帯可能な小型のモバイルAV機器であっても、大量のコンテンツファイルを視聴することが可能になってきている。しかしながら、大量のコンテンツファイルを視聴可能なモバイルAV機器を使用する場合、大量のコンテンツファイルから所望のコンテンツファイルを探し出すといった煩雑な作業がユーザーに生じることがある。
【0014】
一方、モバイルAV機器は、ユーザーが携帯して使用することが可能なため、両手でモバイルAV機器を操作することが困難な状況も生じ得る。例えば、ユーザーが電車内にモバイルAV機器を持ち込んで使用する場合、一方の手でつり革を持ちながら、他方の手でモバイルAV機器を保持して使用するといった状況が生じることがある。
【0015】
そのような、片方の手だけでモバイルAV機器を操作しなければならない状況下では、モバイルAV機器の操作に使用できる指は制限される。例えば、人差し指から小指までの4本の指、親指の付け根、手のひら等を用いてモバイルAV機器を保持する場合、モバイルAV機器の操作に使用できる指は親指だけになる。
【0016】
そして、タッチパネルを搭載したモバイルAV機器を、片手で保持しながら親指だけを用いて操作する場合、ユーザーがタッチパネルを操作できる範囲は、両手でモバイルAV機器を操作する場合と比較して狭くなる。
【0017】
例えば、ユーザーが右手でモバイルAV機器を保持しながら右手の親指でタッチパネルを操作する場合、その持ち方にもよるが、一般的には、タッチパネルの左端に近づくほど親指は届きにくくなる。そのため、タッチパネルの左側の領域では右側の領域よりも操作がしにくくなる。
【0018】
一方、表示画像に関しては、操作性とは逆の状態になる。ユーザーが右手でモバイルAV機器を保持する場合、画像表示面の右端の領域はユーザーの右手で覆われる可能性が高く、画像表示面の左側と比較して右側の領域の視認性が低下するおそれがある。
【0019】
そして、ユーザーが逆の手にモバイルAV機器を持ち替えると、操作がしにくい領域および視認性が低下する領域はそれまでとは逆の領域になる。例えば、右手から左手にモバイルAV機器を持ち替えると、操作がしにくい領域はタッチパネルの左側の領域から右側の領域に変わり、視認性が低下する領域は画像表示面の右側の領域から左側の領域に変わる。
【0020】
このように、モバイルAV機器を片手で保持しながら使用する場合、操作がしにくくなる領域と視認性が低下する領域とが発生する可能性があり、また、モバイルAV機器を保持する手(以下、「持ち手」と記す)を逆の手に替えるとそれらの領域も逆になるという、使い勝手に関する課題があった。
【0021】
特に、上述したような大量のコンテンツファイルから所望のコンテンツファイルを探し出すといった煩雑な作業をユーザーが行う場合、持ち手を替える度にそれらの問題が発生すると、ユーザーの作業性が低下し、作業の継続に負担や煩わしさを感じることがあった。
【0022】
これらのことから、ユーザーがモバイルAV機器を片手で保持しながら操作する際の使い勝手の向上が望まれていた。
【0023】
本発明は、これらの要望に鑑みなされたものであり、携帯可能な大きさに形成されたモバイルAV機器を片手で保持しながら操作する場合のユーザーの使い勝手を向上することができる電子機器および選択画面の表示方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0024】
本発明の電子機器は、画像表示部を有する電子機器であって、画像表示部に装着された、入力の指示を受け付けるユーザー入力処理部と、当該電子機器の左右のうち少なくともいずれか一方に備えられた持ち手検出部と、持ち手検出部の検出結果に応じて、画像表示部に表示する画面部品の表示位置を決定する表示位置決定部と、表示位置決定部により決定し位置に画面部品を表示するパネル制御部とを備えたことを特徴とする。
【0025】
これにより、携帯可能な大きさに形成された電子機器を片手で保持しながら操作する場合において、画面部品を選択する選択画面を画面に表示する際に、ユーザーの持ち手が遮らない視認性の高い領域に画面部品を表示することができるので、ユーザーの使い勝手を向上することが可能となる。
【0026】
また、この電子機器において、表示位置決定部は、画面部品に順位が設けられている場合には、当該順位と持ち手検出部の検出結果に応じて、画像表示部に表示する画面部品の表示位置を決定する構成であってもよい。これにより、画面部品に順位が設けられている場合における、電子機器を片手で保持しながら操作する際のユーザーの使い勝手をさらに向上することが可能となる。
【0027】
また、この電子機器において、表示位置決定部は、画面部品を画面に表示する種類と、画面部品に設けられた順位と、持ち手検出部の検出結果とに応じて、画像表示部に表示する画面部品の表示位置を決定する構成であってもよい。これにより、電子機器を片手で保持しながら操作する際のユーザーの使い勝手をさらに向上することが可能となる。
【0028】
また、この電子機器において、表示位置決定部は、画面部品を画面に表示する種類が画面部品自体の並べ替え行うものである場合には、画面部品に設けられた順位が上位であるものを、持ち手検出部で検出した持ち手の位置に近い方に配置する構成であってもよい。これにより、画面部品を画面に表示する種類が画面部品自体の並べ替え行うものである場合に、電子機器を片手で保持しながら操作する際のユーザーの使い勝手をさらに向上することが可能となる。
【0029】
また、この電子機器においては、さらにコンテンツと当該コンテンツの順位を表す順位データとを格納するコンテンツ格納部とを備え、表示位置決定部は、画面に表示したサムネイルをもとにコンテンツを選択する場合に、コンテンツの上位の順位となるコンテンツのサムネイルを持ち手検出部で検出した手の位置に近い方に配置する構成であってもよい。これにより、コンテンツと当該コンテンツの順位を表す順位データとを格納するコンテンツ格納部を備えた電子機器において、電子機器を片手で保持しながらコンテンツを選択する際のユーザーの使い勝手をさらに向上することが可能となる。
【0030】
また、この電子機器においては、さらに語句と、当該語句の順位を表す順位データとを格納する語句格納部とを備え、表示位置決定部は、画面に表示した語句を選択する場合に、上位の順位となる語句を持ち手検出部で検出した手の位置に近い方に配置する構成であってもよい。これにより、語句と、当該語句の順位を表す順位データとを格納する語句格納部を備えた電子機器において、電子機器を片手で保持しながら語句を選択する際のユーザーの使い勝手をさらに向上することが可能となる。
【0031】
また、この電子機器において、表示位置決定部は、画面部品を画面に表示する種類が画面部品の上下関係を利用して選択するものである場合には、画面部品に設けられた順位が下位であるものを、持ち手検出部で検出した持ち手の位置に近い方に配置する構成であってもよい。これにより、電子機器を片手で保持しながら画面部品を選択する際のユーザーの使い勝手をさらに向上することが可能となる。
【0032】
また、この電子機器において、表示位置決定部は、メニューを表示する場合には、メニューに設けられた階層が下位であるものを、持ち手検出部で検出した持ち手の位置に近い方に配置する構成であってもよい。これにより、電子機器を片手で保持しながらメニュー操作する際のユーザーの使い勝手をさらに向上することが可能となる。
【0033】
また、本発明の選択画面の表示方法は、画像表示部を有する電子機器における選択画面の表示方法であって、画像表示部に装着された、入力の指示を受け付けるユーザー入力処理部において入力の指示を受け付けるステップと、当該電子機器の左右のうち少なくともいずれか一方に備えられた持ち手検出部において持ち手を検出するステップと、持ち手を検出するステップの検出結果に応じて、画像表示部に表示する画面部品の表示位置を決定するステップと、表示位置を決定するステップにより決定し位置に画面部品を表示して選択画面を表示するステップとを備えたことを特徴とする。
【0034】
これにより、携帯可能な大きさに形成された電子機器を片手で保持しながら操作する場合において、画面部品を選択する選択画面を画面に表示する際に、ユーザーの持ち手が遮らない視認性の高い領域に画面部品を表示することができるので、ユーザーの使い勝手を向上することが可能となる。
【0035】
また、この選択画面の表示方法における表示位置を決定するステップにおいては、画面部品を画面に表示する種類と、画面部品に設けられた順位と、持ち手を検出するステップの検出結果とに応じて、画像表示部に表示する画面部品の表示位置を決定してもよい。これにより、電子機器を片手で保持しながら操作する際のユーザーの使い勝手をさらに向上することが可能となる。
【0036】
また、この選択画面の表示方法における選択画面を表示するステップにおいては、コンテンツ格納部に格納されたコンテンツにもとづき発生したサムネイルを当該コンテンツの順位を表す順位データにもとづき画面に表示し、表示位置を決定するステップにおいては、画面に表示したサムネイルをもとにコンテンツを選択する場合に、コンテンツの上位の順位となるコンテンツのサムネイルを持ち手を検出するステップで検出した持ち手の位置に近い方に配置してもよい。これにより、コンテンツと当該コンテンツの順位を表す順位データとを格納するコンテンツ格納部を備えた電子機器において、電子機器を片手で保持しながらコンテンツを選択する際のユーザーの使い勝手をさらに向上することが可能となる。
【0037】
また、この選択画面の表示方法における選択画面を表示するステップにおいては、語句格納部に格納された語句を、当該語句の順位を表す順位データにもとづき画面に表示し、表示位置を決定するステップにおいては、画面に表示した語句を選択する場合に、上位の順位となる語句を持ち手を検出するステップで検出した持ち手の位置に近い方に配置してもよい。これにより、語句と、当該語句の順位を表す順位データとを格納する語句格納部を備えた電子機器において、電子機器を片手で保持しながら語句を選択する際のユーザーの使い勝手をさらに向上することが可能となる。
【0038】
また、この選択画面の表示方法における表示位置を決定するステップにおいては、メニューを表示する場合に、メニューに設けられた階層が下位であるものを、持ち手を検出するステップで検出した持ち手の位置に近い方に配置してもよい。これにより、電子機器を片手で保持しながらメニュー操作する際のユーザーの使い勝手をさらに向上することが可能となる。
【0039】
本発明の電子機器は、画像を表示可能な画像表示部を有する電子機器であって、画像表示部に装着されたタッチパネルを有し、タッチパネルを介して入力されるユーザーからの指示を受け付けるユーザー入力処理部と、ユーザー入力処理部において受け付けられたユーザー指示にもとづき、複数のコンテンツデータを供給できるように構成されたコンテンツデータ供給部と、コンテンツデータ供給部から供給される複数のコンテンツデータのそれぞれに対してサムネイルを発生するとともに、ユーザー入力処理部において受け付けられたユーザー指示にもとづき、複数のコンテンツデータから所定のコンテンツデータを選択する画像信号処理部と、電子機器の左右両端に少なくとも1つずつ備えられた持ち手検出部と、持ち手検出部における検出結果にもとづき、電子機器を保持するユーザーの持ち手が左右どちらの手なのかを判断する持ち手判断部と、持ち手判断部における判断結果にもとづき、画像表示部におけるサムネイルの表示位置を決定する表示位置決定部と、画像表示部を制御して、表示位置決定部において決定された表示位置にサムネイルを表示するパネル制御部と、を備えたことを特徴とする。
【0040】
これにより、携帯可能な大きさに形成されたモバイルAV機器を片手で保持しながら操作する場合に、コンテンツファイル選択画面において、ユーザーの持ち手が遮らない画像表示部における視認性の高い領域にサムネイルを表示することができるので、ユーザーの使い勝手を向上することが可能となる。
【0041】
また、この電子機器において、コンテンツデータ供給部は、コンテンツデータの順位付けを表す順位データを付与されたコンテンツデータに関しては、コンテンツデータとともにその順位データを供給し、表示位置決定部は、順位データを付与されたコンテンツデータに関しては、画像表示部におけるサムネイルの表示位置を、持ち手判断部における判断結果および順位データにもとづき決定する構成であってもよい。
【0042】
また、この電子機器において、表示位置決定部は、画像表示部におけるサムネイルの表示位置を、順位データが下位となるコンテンツのサムネイルは、順位データが上位となるコンテンツのサムネイルと比較して、持ち手判断部において判断されたユーザーの持ち手とは逆側の端により近い位置に配置されるように決定する構成であってもよい。これにより、コンテンツファイル選択画面において、ユーザーが選択しやすい位置に順位データの高いサムネイルを表示することができるので、ユーザーの操作性を向上することができ、ユーザーの使い勝手を向上することが可能となる。
【0043】
また、この電子機器において、コンテンツデータ供給部は、記憶装置を装着可能なメモリ装着部と、メモリ装着部に装着された記憶装置から、コンテンツデータおよび順位データの読み出しを行うメモリ制御部と、記憶装置から読み出されたコンテンツデータを画像信号処理部で処理可能な信号に変換するデータ処理部とを有する構成であってもよい。これにより、メモリに蓄積された複数のコンテンツファイルから所望のコンテンツファイルを選択する際のユーザーの使い勝手を向上することが可能となる。
【0044】
また、この電子機器において、コンテンツデータ供給部は、ネットワークに接続可能なネットワーク接続部と、ネットワークを通じて外部機器とデータの送受信を行い、外部機器から供給されるコンテンツデータおよび順位データを受信するデータ送受信部と、データ送受信部で受信されたコンテンツデータを画像信号処理部で処理可能な信号に変換するデータ処理部とを有する構成であってもよい。これにより、ネットワークを通じて配信される複数のコンテンツファイルから所望のコンテンツファイルを選択する際のユーザーの使い勝手を向上することが可能となる。
【0045】
また、本発明の選択画面の表示方法は、画像表示部に装着されたタッチパネルを有し、タッチパネルを介して入力されるユーザーからの指示にもとづき動作する電子機器における選択画面の表示方法であって、電子機器を保持するユーザーの持ち手が左右どちらの手なのかを判断するステップと、コンテンツデータ供給部から供給される複数のコンテンツデータのそれぞれに対してサムネイルを発生するステップと、電子機器を保持するユーザーの持ち手を判断するステップにおける判断結果、およびコンテンツファイルに付与された順位データにもとづき、画像表示部におけるサムネイルの表示位置を決定するステップと、サムネイルの表示位置を決定するステップにおける決定にもとづき、画像表示部にサムネイルを表示するステップとを有する。
【0046】
これにより、携帯可能な大きさに形成されたモバイルAV機器を片手で保持しながら操作する場合に、コンテンツファイル選択画面において、ユーザーの持ち手が遮らない画像表示部における視認性の高い領域にサムネイルを表示することができるので、ユーザーの使い勝手を向上することが可能となる。
【0047】
また、この選択画面の表示方法においては、サムネイルの表示位置を決定するステップにおいて、画像表示部におけるサムネイルの表示位置を、順位データが下位となるコンテンツのサムネイルは、順位データが上位となるコンテンツのサムネイルと比較して、ユーザーの持ち手とは逆側の端により近い位置に配置されるように決定してもよい。これにより、コンテンツファイル選択画面において、ユーザーが選択しやすい位置に順位データの高いサムネイルを表示することができるので、ユーザーの操作性を向上することができ、ユーザーの使い勝手を向上することが可能となる。
【0048】
また、この選択画面の表示方法においては、メニュー選択画面を表示する際に、下位の階層のメニューコマンドを、上位の階層のメニューコマンドよりも、ユーザーの持ち手に近い位置に表示してもよい。これにより、下位の階層のメニューコマンドがユーザーの持ち手に近い位置に表示されるので、ユーザーがメニューコマンドを選択する動作を容易にすることが可能となり、電子機器における使い勝手をさらに向上することが可能となる。
【0049】
また、この選択画面の表示方法においては、複数の候補単語の中から所望の単語を選択することで文章を入力する文章入力画面において、順位データが上位の単語ほどユーザーの持ち手に近い位置に表示してもよい。これにより、順位データが上位の単語が下位の単語よりもユーザーの持ち手に近い位置に表示されるので、ユーザーが片手で電子機器を保持しながら文章入力する際に、複数の候補単語から所望の単語を選択する動作を容易にすることができ、電子機器における使い勝手をさらに向上することが可能となる。
【発明の効果】
【0050】
本発明によれば、携帯可能な大きさに形成されたモバイルAV機器を片手で保持しながら操作する場合のユーザーの使い勝手を向上することができる電子機器および選択画面の表示方法を提供することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0051】
【図1】本発明の実施の形態1におけるモバイルAV機器の外観の一例を示す概略図
【図2】同モバイルAV機器の一構成例を示すブロック図
【図3】同モバイルAV機器の初期画面の一例を示す概略図
【図4】同モバイルAV機器のコンテンツファイル選択画面の一例を示す概略図
【図5】同モバイルAV機器のコンテンツファイル選択画面の一例を示す概略図
【図6】同モバイルAV機器のコンテンツファイル選択画面の一例を示す概略図
【図7】同モバイルAV機器のコンテンツファイル選択画面の一例を示す概略図
【図8】同モバイルAV機器のコンテンツファイル選択画面の一例を示す概略図
【図9】同モバイルAV機器の動作を示すフローチャート
【図10】本発明の実施の形態2におけるモバイルAV機器のメニュー選択画面の一例を示す概略図
【図11】同モバイルAV機器のメニュー選択画面の一例を示す概略図
【図12】本発明の実施の形態3におけるモバイルAV機器の文章入力画面の一例を示す概略図
【図13】同モバイルAV機器の文章入力画面の一例を示す概略図
【発明を実施するための形態】
【0052】
以下、本発明の実施の形態における電子機器および選択画面の表示方法について、図面を用いて説明する。
【0053】
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1におけるモバイルAV機器1の外観の一例を示す概略図である。
【0054】
図1に示すように、本実施の形態における電子機器であるモバイルAV機器1は、長方形の外観を有しており、ユーザーがモバイルAV機器1を片手で保持して使用することができるように、例えば、短辺(縦方向)の長さが約90mm、長辺(横方向)の長さが約160mm、厚みが約16mmに設定されている。
【0055】
また、モバイルAV機器1においては、画像表示部10の画像表示面の全面にタッチパネル21が装着されており、ユーザーはこのタッチパネル21を介してモバイルAV機器1を操作することができる。そのため、モバイルAV機器1においては、ユーザーインターフェースのために独立して設けなければならない領域を、タッチパネル21を用いない構成と比較して大幅に低減することができ、画像表示部10の大画面化が可能である。例えば、本実施の形態では、画像表示部10の画面の大きさを、短辺(縦方向)の長さを約63mm、長辺(横方向)の長さを約110mmに設定することが可能である。
【0056】
また、モバイルAV機器1の左右両端には持ち手検出用ボタンが1つずつ設けられている。図1に示すように、モバイルAV機器1の画像表示面から見て左側の端部には左手用持ち手検出ボタンである持ち手検出部11が設けられ、同じく右側の端部には右手用持ち手検出ボタンである持ち手検出部12が設けられている。本実施の形態では、モバイルAV機器1を保持するユーザーの手が左右どちらの手なのかを検出するために、この持ち手検出部11、持ち手検出部12をモバイルAV機器1に備えた構成としている。
【0057】
図2は、発明の実施の形態1におけるモバイルAV機器1の一構成例を示すブロック図である。
【0058】
図2に示すように、本実施の形態におけるモバイルAV機器1は、画像表示部10と、持ち手検出部11、持ち手検出部12と、持ち手判断部13と、表示位置決定部14と、画像信号処理部15と、パネル制御部16と、ユーザー入力処理部20と、テレビ信号受信部30と、ネットワークデータ処理部40と、メモリデータ処理部50とを有する。
【0059】
画像表示部10は、画像信号の再生画像、例えば、コンテンツファイルを再生することで得られる動画像、等を表示する。画像表示部10を構成する画像表示装置としては、例えば、一般に用いられている液晶パネルを挙げることができるが、本発明は画像表示部10を構成する装置が何ら液晶パネルに限定されるものではなく、プラズマディスプレイパネル、EL(Electro Luminescence)パネル等、その他の画像表示装置であってもよい。
【0060】
ユーザー入力処理部20は、タッチパネル21とユーザー操作受付部22とを有する。
【0061】
本実施の形態では、ユーザーによる操作を受け付けるためのユーザーインターフェース部として、タッチパネル21を用いている。タッチパネル21は一般に用いられている静電容量方式によるもので構成されるが、本発明は何らタッチパネル21が静電容量方式に限定されるものではなく、抵抗膜方式や表面弾性波方式等、その他の方式によるものであってもかまわない。
【0062】
タッチパネル21は、上述したように、画像表示部10の画像表示面の全面に装着されており、これにより、モバイルAV機器1では画像表示部10の大画面化が可能である。そして、ユーザーは、このタッチパネル21を介してモバイルAV機器1を操作することができる。
【0063】
ユーザー操作受付部22は、ユーザーがタッチパネル21を操作してモバイルAV機器1に入力する指示を受け付ける。このユーザー操作は、例えば、コンテンツファイルのカテゴリーを選択する操作、画像表示部10に表示された複数のサムネイルから所望のコンテンツファイルを表すサムネイルを選択する操作、テレビジョン放送のチャンネル選択等である。
【0064】
テレビ信号受信部30は、アンテナ31とチューナー32と信号処理部33とを有する。
【0065】
アンテナ31は、テレビジョン放送信号を受信し、チューナー32は、アンテナ31で受信されたテレビジョン放送信号から、ユーザー操作によって設定されたチャンネルの画像信号(または画像データ)、音声信号(または音声データ)、データ放送信号(またはデータ放送用データ)等を取り出す。
【0066】
信号処理部33は、チューナー32から出力される画像信号(または画像データ)を画像信号処理部15で処理可能な画像信号に変換する。
【0067】
ネットワークデータ処理部40は、ネットワーク接続部41と、データ送受信部42と、データ処理部43とを有する。
【0068】
ネットワーク接続部41は、ネットワーク(例えば、インターネット、ホームネットワーク等)に接続され、ネットワークを通じて他の機器とデータのやり取りを行う。
【0069】
データ送受信部42は、ネットワークを通じて他の機器から送信されてくるデータを、ネットワーク接続部41を介して受信する。この受信データは、例えば、複数のネットワークユーザーが所定のサーバーコンピュータを介してコンテンツファイルを共有するデータ共有サービスにより、ネットワークを通じて配信されるコンテンツファイル、およびそのコンテンツファイルに関連付けられた順位データ、等である。
【0070】
また、データ送受信部42は、ネットワークを通じて他の機器へ送信するデータを、ネットワーク接続部41を介して送信する。この送信データは、例えば、ユーザー操作受付部22において受け付けられたユーザー操作にもとづき、ユーザーが所望するコンテンツファイルを要求するためのデータ、等である。
【0071】
データ処理部43は、データ送受信部42で受信されたコンテンツファイルに含まれる画像データを画像信号処理部15で処理可能な画像信号に変換する。
【0072】
メモリデータ処理部50は、外部メモリ装着部51と、内部メモリ52と、メモリ制御部53と、データ処理部54とを有する。
【0073】
外部メモリ装着部51は、半導体メモリ等の小型記憶装置(例えば、メモリーカード等。以下、「外部メモリ」と記す)が着脱できるように構成されており、外部メモリ装着部51に装着された外部メモリとデータのやり取りを行う。
【0074】
内部メモリ52は、半導体メモリ等の小型記憶装置からなり、コンテンツファイル等の蓄積を行う。すなわち、内部メモリ52または外部メモリはコンテンツ格納部としての働きを有する。
【0075】
メモリ制御部53は、内部メモリ52および外部メモリ装着部51に装着された外部メモリの制御を行う。そして、内部メモリ52または外部メモリから、コンテンツファイルやコンテンツファイルに付与された順位データ等のメモリ蓄積データを読み出す。あるいは、内部メモリ52または外部メモリに、コンテンツファイルやコンテンツファイルに付与すべき順位データ等を書き込む。
【0076】
データ処理部54は、メモリ制御部53によって読み出されたコンテンツファイルに含まれる画像データを画像信号処理部15で処理可能な画像信号に変換する。あるいは、テレビ信号受信部30で受信されたテレビジョン放送信号やネットワークデータ処理部40で受信されたコンテンツファイルを外部メモリまたは内部メモリ52に書き込み可能なデータに変換する。
【0077】
画像信号処理部15は、信号処理部33、データ処理部43、データ処理部54から送信される画像信号のいずれか1つを、ユーザー操作受付部22において受け付けられたユーザー操作にもとづき選択し、パネル制御部16に出力する。また、信号処理部33、データ処理部43、データ処理部54から送信される画像信号にもとづきコンテンツファイル毎のサムネイルを作成し、作成したサムネイルを表示位置決定部14に出力する。なお、このサムネイルとは、複数のコンテンツファイルから任意のコンテンツファイルを選択する動作を容易にするために、コンテンツファイルの内容を表す見本として画像表示部10に表示される縮小画像のことである。また、コンテンツファイルに付与された順位データがある場合は、その順位データとそのコンテンツファイルを表すサムネイルとを互いに関連付けて表示位置決定部14に出力する。
【0078】
左手用持ち手検出ボタンである持ち手検出部11、および右手用持ち手検出ボタンである持ち手検出部12は、押圧されたことを感知して電気信号を発生する一般に知られたスイッチまたは圧電素子からなる。
【0079】
持ち手判断部13は、持ち手検出部11および持ち手検出部12から出力される電気信号にもとづき、モバイルAV機器1を保持するユーザーの手が左右どちらの手なのかを判断し、その判断結果を表示位置決定部14に出力する。
【0080】
表示位置決定部14は、持ち手判断部13における判断結果にもとづき、サムネイルの表示位置を決定する。このとき、サムネイルに関連付けられた順位データがあれば、その順位データを反映してサムネイルの表示位置を決定する。
【0081】
パネル制御部16は、表示位置決定部14において決定された表示位置にサムネイルが表示されるように、表示位置決定部14からの出力にもとづいて画像表示部10を制御し、サムネイルを画像表示部10に表示する。あるいは、ユーザー操作によって選択されたサムネイルのコンテンツファイルの再生画像が画像表示部10に表示されるように、画像信号処理部15からの出力にもとづいて画像表示部10を制御し、コンテンツファイルの再生画像を画像表示部10に表示する。
【0082】
すなわち、モバイルAV機器1においては、コンテンツファイルの再生画像に関する画像信号は、画像信号処理部15から直接パネル制御部16に送られ、サムネイルに関する画像信号は、画像信号処理部15から表示位置決定部14を経由してパネル制御部16に送られる。
【0083】
なお、図示はしていないが、コンテンツファイルに含まれる音声データに関しては、適切に音声信号処理がなされ、モバイルAV機器1に備えられたスピーカー、またはモバイルAV機器1に装着されたヘッドホンから音声出力されるものとする。
【0084】
次に、画像表示部10に表示される画像について説明する。
【0085】
図3は、本発明の実施の形態1におけるモバイルAV機器1の初期画面の一例を示す概略図である。
【0086】
モバイルAV機器1に電源を投入した直後は、例えば、図3に示すような初期画面が画像表示部10に表示される。なお、図3には、初期画面に第1のアイコン61、第2のアイコン62、第3のアイコン63、第4のアイコン64、第5のアイコン65の、5つのアイコンが表示される例を示す。なお、アイコンとは、一般には、コンピュータを操作する際にファイルやソフトウエアの選択を容易にするために表示する画像のことを表すが、本実施の形態では、モバイルAV機器1の操作を視覚的にわかりやすく行えるように画像表示部10に表示させるユーザーインターフェース用の画像のことをアイコンと呼ぶ。
【0087】
第1のアイコン61は、初期画面からテレビジョン放送受信画面への切り換えを示すアイコン(図3には、「テレビ放送」と表示)である。ユーザーが、タッチパネル21における第1のアイコン61が表示されている領域に触れると、ユーザー操作受付部22はそのことを感知し、画像信号処理部15に、表示画面をテレビジョン放送の受信画面に変更するように指示を出す。これにより、画像表示部10に表示される画像は、初期画面から、テレビ信号受信部30が出力するテレビジョン放送受信画面に変更される。
【0088】
第2のアイコン62は、初期画面から、ネットワークを通じて配信されるコンテンツファイルを選択する画面への切り換えを示すアイコン(図3には、「ネットワーク動画」と表示)である。ユーザーがタッチパネル21における第2のアイコン62が表示されている領域に触れると、ユーザー操作受付部22はそのことを感知し、画像信号処理部15に、表示画面を、ネットワークを通じて配信されるコンテンツファイルを選択する画面に変更するように指示を出す。これにより、画像表示部10に表示される画像は、初期画面から、ネットワークデータ処理部40が出力するコンテンツファイル選択画面に変更される。
【0089】
第3のアイコン63は、初期画面から、内部メモリ52に蓄積されたコンテンツファイルを選択する画面への切り換えを示すアイコン(図3には、「内部メモリ動画」と表示)である。ユーザーがタッチパネル21における第3のアイコン63が表示されている領域に触れると、ユーザー操作受付部22はそのことを感知し、画像信号処理部15に、表示画面を、内部メモリ52に蓄積されたコンテンツファイルを選択する画面に変更するように指示を出す。これにより、画像表示部10に表示される画像は、初期画面から、メモリデータ処理部50が出力する内部メモリ52のコンテンツファイル選択画面に変更される。
【0090】
第4のアイコン64は、初期画面から、外部メモリ装着部51に装着された外部メモリに蓄積されたコンテンツファイルを選択する画面への切り換えを示すアイコン(図3には、「外部メモリ動画」と表示)である。ユーザーがタッチパネル21における第4のアイコン64が表示されている領域に触れると、ユーザー操作受付部22はそのことを感知し、画像信号処理部15に、表示画面を、外部メモリに蓄積されたコンテンツファイルを選択する画面に変更するように指示を出す。これにより、画像表示部10に表示される画像は、初期画面から、メモリデータ処理部50が出力する外部メモリのコンテンツファイル選択画面に変更される。
【0091】
第5のアイコン65は、初期画面から、メニュー画面への切り換えを示すアイコン(図3には、「メニュー」と表示)である。ユーザーがタッチパネル21における第5のアイコン65が表示されている領域に触れると、ユーザー操作受付部22はそのことを感知し、画像信号処理部15に、表示画面をメニュー画面に変更するように指示を出す。これにより、画像表示部10に表示される画像は、初期画面からメニュー画面に変更される。
【0092】
次に、ユーザーがモバイルAV機器1を両手で保持して操作するときのコンテンツファイル選択画面の表示例について説明する。なお、ユーザーがモバイルAV機器1を片手で保持して操作するときのコンテンツファイル選択画面の表示例については後述する。
【0093】
図4は、本発明の実施の形態1におけるモバイルAV機器1のコンテンツファイル選択画面の一例を示す概略図である。
【0094】
図3に示した初期画面において、ユーザーが、タッチパネル21における第3のアイコン63が表示されている領域に触れると、画像表示部10に表示される画像は、初期画面から、メモリデータ処理部50が出力する内部メモリ52のコンテンツファイル選択画面に変更される。
【0095】
このコンテンツファイル選択画面では、内部メモリ52に蓄積されたコンテンツファイルがサムネイル表示される。このとき、コンテンツファイルに順位データが付与されていれば、順位データが1位のコンテンツファイルのサムネイル71(図4には、「サムネイルNo.1」と表示)は、画像表示部10の中央付近に、他のサムネイルよりも大きいサイズ(例えば、面積比で2倍の大きさ)で表示される。
【0096】
そして、順位データが2位のコンテンツファイルのサムネイル72(図4には、「サムネイルNo.2」と表示)および順位データが3位のコンテンツファイルのサムネイル73(図4には、「サムネイルNo.3」と表示)は、サムネイル71の両脇に、サムネイル71よりも小さいサイズ(例えば、面積比で2分の1倍の大きさ)で表示される。
【0097】
ユーザーが、タッチパネル21における所望のサムネイルが表示されている領域に触れると、ユーザー操作受付部22はそのことを感知し、画像信号処理部15に、画像表示部10の表示画面を、そのサムネイルのコンテンツファイルの再生画面に変更するように指示を出す。これにより、画像表示部10の表示画面は、コンテンツファイル選択画面から、ユーザーによって選択されたコンテンツファイルの再生画面に移行する。
【0098】
このように、複数のコンテンツファイルをサムネイル表示することで、ユーザーが所望のコンテンツファイルを選択する動作を容易にすることができる。
【0099】
なお、図示はしないが、ユーザーが順位データ4位以下のコンテンツファイルを閲覧したいときには、ユーザーは画面のスクロール操作を行えばよい。具体的には、ユーザーが、タッチパネル21の任意の領域(ただし、サムネイルが表示されている領域を除く)でタッチパネル21に触れた指を右から左、または左から右にスライドすることで、順位データ4位以下のコンテンツファイルのサムネイルを画像表示部10に表示することができる。
【0100】
例えば、ユーザーが、タッチパネル21に触れた指を左から右にスライドすれば、サムネイル71は縮小されて下方に移動し、元のサムネイル71が表示されていた領域に、サムネイル72が、元のサムネイル71と同サイズに拡大されて表示される。そして、元のサムネイル72が表示されていた領域に、順位データ4位のコンテンツファイルのサムネイルが新たに表示される。ここで元のサムネイル71は下方に移動するものとしているが、移動先が下方には限らず、その他の消滅するような動作を行うように構成しても構わない。
【0101】
また、図4の状態から始めて、ユーザーが、タッチパネル21に触れた指を右から左にスライドすれば、サムネイル71は縮小されて下方に移動し、元のサムネイル71が表示されていた領域に、サムネイル73が、元のサムネイル71と同サイズに拡大されて表示される。そして、元のサムネイル73が表示されていた領域に、順位データ5位のコンテンツファイルのサムネイルが新たに表示される。
【0102】
そして、同様の動作を繰り返すことで、各サムネイルは順送りに移動し、さらに下位の順位データのコンテンツファイルのサムネイルを画像表示部10に表示することができる。
【0103】
なお、図4には示していないが、サムネイルの近傍(例えば、直下)にコンテンツファイルの内容を表す短文(単語等)を表示する構成であってもよい。
【0104】
なお、ユーザーがモバイルAV機器1を机上に設置して操作するときにも、図4に示すサムネイルの表示例と同様の画面が表示されるものとする。
【0105】
次に、ユーザーがモバイルAV機器1を片手で保持して操作するときのコンテンツファイル選択画面の表示例について説明する。
【0106】
図5は、本発明の実施の形態1におけるモバイルAV機器1のコンテンツファイル選択画面の一例を示す概略図である。図5には、ユーザーがモバイルAV機器1を左手101で保持したときのコンテンツファイル選択画面の表示例を示す。
【0107】
図3に示した初期画面において、ユーザーが、タッチパネル21における第3のアイコン63が表示されている領域に触れると、画像表示部10に表示される画像は、初期画面から、メモリデータ処理部50が出力する内部メモリ52のコンテンツファイル選択画面に変更される。
【0108】
このとき、図5に示すように、ユーザーがモバイルAV機器1を左手101だけで保持していると、持ち手検出部11がユーザーの左手101によって押圧され、これにより持ち手検出部11から持ち手判断部13に電気信号が出力される。持ち手判断部13は、この電気信号により、モバイルAV機器1はユーザーの左手101によって保持されている、と判断し、その判断結果を表示位置決定部14に出力する。
【0109】
表示位置決定部14は、この判断結果にもとづき、内部メモリ52に蓄積されたコンテンツファイルのサムネイルの表示位置を決定する。
【0110】
例えば、コンテンツファイルに順位データが付与されていれば、順位データが1位のコンテンツファイルのサムネイル71(サムネイルNo.1)を、画像表示部10の中央付近に、他のサムネイルよりも大きいサイズ(例えば、面積比で2倍の大きさ)で表示する。
【0111】
そして、順位データが2位のコンテンツファイルのサムネイル72(サムネイルNo.2)をサムネイル71の右隣に、順位データが3位のコンテンツファイルのサムネイル73(サムネイルNo.3)をサムネイル72の右隣に、それぞれ、サムネイル71よりも小さいサイズ(例えば、面積比で2分の1倍の大きさ)で表示する。
【0112】
なお、コンテンツファイルの再生画面への移行は、図4の説明と同様であるものとする。
【0113】
次に、図5に示したコンテンツファイル選択画面から各サムネイルをスクロールし、順位データが下位のコンテンツファイルのサムネイルを新たに表示するときの動作について説明する。
【0114】
図6は、本発明の実施の形態1におけるモバイルAV機器1のコンテンツファイル選択画面の一例を示す概略図である。なお、図6には、ユーザーがモバイルAV機器1を左手101で保持しながらコンテンツファイル選択画面をスクロールするときの表示例を示す。
【0115】
図5に示したコンテンツファイル選択画面において、ユーザーが順位データ4位以下のコンテンツファイルを閲覧したいときには、ユーザーが画面のスクロール操作を行うことで、順位データ4位以下のコンテンツファイルのサムネイルを画像表示部10に表示することができる。
【0116】
具体的には、図6に示すように、ユーザーが、タッチパネル21の任意の領域(ただし、サムネイルが表示されている領域を除く)でタッチパネル21に触れた指を右(例えば、位置L1)から左(例えば、位置L2)にスライドすることで、サムネイル71は縮小されて左方向に移動し、元のサムネイル71が表示されていた領域にサムネイル72が元のサムネイル71と同サイズに拡大されて表示される。そして、元のサムネイル72が表示されていた領域にサムネイル73が表示され、元のサムネイル73が表示されていた領域に順位データ4位のコンテンツファイルのサムネイル74(図6には、「サムネイルNo.4」と表示)が新たに表示される。
【0117】
そして、同様の動作を繰り返すことで、各サムネイルは順送りに移動し、下位の順位データのコンテンツファイルのサムネイルが順に右端から現れることにより新たなサムネイルを画像表示部10に表示することができる。
【0118】
次に、ユーザーがモバイルAV機器1を逆の手に持ち替えて操作するときのコンテンツファイル選択画面の表示例について説明する。
【0119】
図7は、本発明の実施の形態1におけるモバイルAV機器1のコンテンツファイル選択画面の一例を示す概略図である。図7には、図5に示したコンテンツファイル選択画面が画像表示部10に表示されているときに、ユーザーがモバイルAV機器1を左手101から右手102に持ち替えたときのコンテンツファイル選択画面の表示例を示す。
【0120】
図7に示すように、ユーザーがモバイルAV機器1を左手101から右手102に持ち替えると、持ち手検出部11はユーザーの左手101から開放され、持ち手検出部12がユーザーの右手102によって押圧される。これにより、持ち手検出部11は電気信号の出力を停止し、持ち手検出部12から持ち手判断部13に電気信号が出力される。持ち手判断部13は、この電気信号により、モバイルAV機器1はユーザーの右手102によって保持されている、と判断し、その判断結果を表示位置決定部14に出力する。
【0121】
表示位置決定部14は、この判断結果にもとづき、内部メモリ52に蓄積されたコンテンツファイルのサムネイルの表示位置を、図5に示した表示位置とは逆にする。
【0122】
すなわち、順位データが1位のコンテンツファイルのサムネイル71(サムネイルNo.1)は図5に示した表示位置のままとし、順位データが2位のコンテンツファイルのサムネイル72(サムネイルNo.2)をサムネイル71の左隣に、順位データが3位のコンテンツファイルのサムネイル73(サムネイルNo.3)をサムネイル72の左隣に、それぞれ変更する。
【0123】
なお、コンテンツファイルの再生画面への移行は、図4の説明と同様であるものとする。
【0124】
次に、図7に示したコンテンツファイル選択画面から各サムネイルをスクロールし、順位データが下位のコンテンツファイルのサムネイルを新たに表示するときの動作について説明する。
【0125】
図8は、本発明の実施の形態1におけるモバイルAV機器1のコンテンツファイル選択画面の一例を示す概略図である。なお、図8には、ユーザーがモバイルAV機器1を右手102で保持しながらコンテンツファイル選択画面をスクロールするときの表示例を示す。
【0126】
図7に示したコンテンツファイル選択画面において、ユーザーが順位データ4位以下のコンテンツファイルを閲覧したいときには、ユーザーは、図6に示した指のスライド方向とは逆方向に指をスライドするスクロール操作を行うことで、順位データ4位以下のコンテンツファイルのサムネイルを画像表示部10に表示することができる。
【0127】
具体的には、図8に示すように、ユーザーが、タッチパネル21の任意の領域(ただし、サムネイルが表示されている領域を除く)でタッチパネル21に触れた指を左(例えば、位置R1)から右(例えば、位置R2)にスライドすることで、サムネイル71は縮小されて右方向に移動し、元のサムネイル71が表示されていた領域にサムネイル72が元のサムネイル71と同サイズに拡大されて表示される。そして、元のサムネイル72が表示されていた領域にサムネイル73が表示され、元のサムネイル73が表示されていた領域に順位データ4位のコンテンツファイルのサムネイル74(サムネイルNo.4)が新たに表示される。
【0128】
そして、同様の動作を繰り返すことで、各サムネイルは順送りに移動し、さらに下位の順位データのコンテンツファイルのサムネイルを画像表示部10に表示することができる。
【0129】
このように、本実施の形態においては、ユーザーが左手101および右手102のいずれか一方の手でモバイルAV機器1を保持した場合、画像表示部10の中央付近に、他のサムネイルよりも大きいサイズにしたサムネイル(例えば、サムネイル71)を表示するとともに、そのサムネイルが表すコンテンツファイルに続く順位データを付与されたコンテンツファイルのサムネイル(例えば、サムネイル72、サムネイル73)を、ユーザーの持ち手が遮らない画像表示部10の領域に表示するものとする。すなわち、ユーザーの持ち手が左手101のときには、画像表示部10の右側の領域に、順位データが下位のサムネイルほど、より右端に近づくように各サムネイルを表示し、ユーザーの持ち手が右手102のときには、画像表示部10の左側の領域に、順位データが下位のサムネイルほど、より左端に近づくように各サムネイルを表示するものとする。
【0130】
ユーザーの左手101によってモバイルAV機器1が保持されると、図5に示すように、画像表示部10の左端の領域の一部が左手101で覆われ、画像表示部10の左側の領域における視認性が低下する。逆に、ユーザーの右手102によってモバイルAV機器1が保持されると、図7に示すように、画像表示部10の右端の領域の一部が右手102で覆われ、画像表示部10の右側の領域における視認性が低下する。
【0131】
しかし、本実施の形態では、ユーザーの持ち手を検出し、その検出結果にもとづきユーザーの持ち手が遮らない領域にサムネイルを表示することができるので、ユーザーが片手でモバイルAV機器1を保持しながら操作するときに、ユーザーにとって見やすい位置に複数のサムネイルを表示することが可能となる。
【0132】
さらに、順位データ上位のサムネイルを、他のサムネイルよりも大きいサイズで、画像表示部10の中央付近に表示するので、ユーザーが片手でモバイルAV機器1を操作するときであっても、コンテンツファイル選択画面におけるサムネイルの選択動作を容易にすることができる。
【0133】
また、ユーザーがモバイルAV機器1を片手で保持しながら操作する場合、その親指を、モバイルAV機器1を保持する手に対して外側から内側にスライドする動作(例えば、図6に示す例では、位置L1から位置L2にスライドする動作。図8に示す例では、位置R1から位置R2にスライドする動作)の方が、その逆の動作よりも行いやすいことが、発明者が行った実験によって確認されている。
【0134】
そして、本実施の形態では、画像表示部10に表示するサムネイルを、ユーザーがモバイルAV機器1を保持する手とは逆の領域に、順位データが下位のサムネイルほど端に近づくように配置しているので、ユーザーが片手でモバイルAV機器1を操作する場合であっても、図6、図8に示したように、未表示のサムネイルを新たに表示させるために行うスクロール動作を容易にすることができるという効果を得ることもできる。
【0135】
なお、図6には、ユーザーによるスクロール動作により、サムネイル71が、ユーザーの左手101によって遮られる可能性の高い左の領域に移動する様子を示している。また、図8には、ユーザーによるスクロール動作により、サムネイル71が、ユーザーの右手102によって遮られる可能性の高い右の領域に移動する様子を示している。これは、サムネイル71は画像表示部10の中央付近に一旦拡大表示されながらも、ユーザーがそれを選択せずにスクロール動作を行っているため、ユーザーにはサムネイル71を選択する意思はないと判断することができ、サムネイル71を、視認性の低い側の領域に移動しても特に問題にはならないと考えられるためである。
【0136】
次に、本実施の形態に示すモバイルAV機器1の動作を、フローチャートを用いて説明する。
【0137】
図9は、本発明の実施の形態1におけるモバイルAV機器1の動作を示すフローチャートである。
【0138】
モバイルAV機器1の電源がオンすると、画像表示部10に、例えば図3に示したような初期画面が表示される(ステップS101)。
【0139】
持ち手判断部13では、持ち手検出部11、持ち手検出部12からの電気信号にもとづきユーザーの持ち手の判断を行う(ステップS102)。すなわち、ステップS102は、モバイルAV機器1を保持するユーザーの持ち手が左右どちらの手なのかを判断するステップである。
【0140】
ユーザー操作受付部22において、ユーザーがタッチパネル21を介して行うユーザー操作が受け付けられる(ステップS103)。
【0141】
ステップS103でユーザー操作受付部22において受け付けられたユーザー操作にもとづき、ユーザーが所望する画面(カテゴリー)への切り換えが画像信号処理部15において行われる(ステップS104)。
【0142】
ステップS104において、メニュー画面への切り換えが行われたときには、ステップS102における持ち手の判断結果にもとづき、メニュー画面の表示位置が決定され、その表示位置にメニュー画面の各コマンドが表示される(ステップS110)。
【0143】
ユーザー操作受付部22において、ユーザーがタッチパネル21を介して行うメニューコマンドの選択操作が受け付けられる(ステップS111)。
【0144】
そして、ステップS111において受け付けられたメニューコマンドが実行され(ステップS112)、メニューコマンドの実行後、ステップS101に戻って初期画面が表示される。
【0145】
ステップS111において受け付けられたメニューコマンドに、さらに下位階層のコマンドが存在する場合には、ステップS110に戻り、ステップS102における持ち手の判断結果にもとづき、下位コマンドの表示位置が決定され、その表示位置に下位コマンドが表示される。
【0146】
ステップS104において、コンテンツファイル選択画面への切り換えが行われたときには、ユーザーによって選択されたカテゴリーの画面(例えば、テレビジョン放送受信画面、ネットワークを通じて配信されるコンテンツファイルを選択するネットワーク動画選択画面、内部メモリ52に蓄積されたコンテンツファイルを選択する内部メモリファイル選択画面、外部メモリに蓄積されたコンテンツファイルを選択する外部メモリファイル選択画面、等)への切り換えが画像信号処理部15において行われる。例えば、内部メモリファイル選択画面が選択されたときは、コンテンツファイルの内容を表すコンテンツ情報が内部メモリ52からメモリ制御部53によって読み出され、そのコンテンツ情報にもとづくサムネイルが画像信号処理部15において発生される。あるいは、外部メモリファイル選択画面が選択されたときは、コンテンツファイルの内容を表すコンテンツ情報が外部メモリ装着部51に装着された外部メモリからメモリ制御部53によって読み出され、そのコンテンツ情報にもとづくサムネイルが画像信号処理部15において発生される。あるいは、ネットワーク動画選択画面が選択されたときは、ネットワークを通じて配信されるコンテンツファイルのコンテンツ情報がネットワーク接続部41、データ送受信部42を通じて収集され、そのコンテンツ情報にもとづくサムネイルが画像信号処理部15において発生される。あるいは、テレビジョン放送受信画面が選択されたときは各チャンネルを表すサムネイルが画像信号処理部15において発生される。ここまでの動作は、コンテンツデータ供給部から供給される複数のコンテンツデータのそれぞれに対してサムネイルを発生する動作である。
【0147】
なお、コンテンツファイルに順位データが付与されている場合は、コンテンツ情報にその順位データが含まれるものとする。そして、画像信号処理部15において発生されたサムネイルと、各コンテンツファイルに付与された順位データが表示位置決定部14に送られる。そして、表示位置決定部14において、ステップS102における持ち手の判断結果および順位データにもとづき、各サムネイルの表示位置が決定される。ここまでの動作は、モバイルAV機器1を保持するユーザーの持ち手を判断した結果、およびコンテンツファイルに付与された順位データにもとづき、画像表示部10におけるサムネイルの表示位置を決定する動作である。
【0148】
そして、サムネイルの表示位置を決定する動作の後、画像表示部10における、決定されたその表示位置に各サムネイルを表示する(ステップS105)。
【0149】
次に、ユーザー操作受付部22において、ユーザーがタッチパネル21を介して行うユーザー操作が受け付けられる(ステップS106)。ユーザーがスクロール操作を行った場合は、ステップS105に戻り、各サムネイルが順送りに移動し、新たなサムネイルが画像表示部10に表示される。
【0150】
ステップS106において、ユーザーがサムネイルの選択を行った場合は、そのサムネイルに対応するコンテンツファイルが再生され、その再生動画が画像信号処理部15およびパネル制御部16を介して画像表示部10に表示される(ステップS107)。
【0151】
コンテンツファイルの再生終了後、ユーザー操作受付部22において、ユーザーがタッチパネル21を介して行うユーザー操作が受け付けられる(ステップS106)。ユーザーが初期画面を表示する操作を行ったときには、ステップS101に戻って初期画面が表示される。ユーザーが同一カテゴリーにおけるサムネイルを表示する操作を行った場合は、ステップS105に戻り、サムネイルが画像表示部10に表示される。ユーザーが動作終了の操作を行ったときには、モバイルAV機器1の動作が終了する。
【0152】
以上が、本実施の形態におけるモバイルAV機器1の動作である。
【0153】
なお、ステップS102における持ち手の判断動作は、モバイルAV機器1の動作中は常時行われているものとし、持ち手の変更が検出されたときはサムネイルの表示位置が直ちに変更されるものとする。
【0154】
以上示したように、本実施の形態1においては、ユーザーがモバイルAV機器1を片手で保持しながら操作する際、持ち手検出部11、持ち手検出部12における検出結果にもとづき、持ち手判断部13において、ユーザーがモバイルAV機器1を保持する持ち手が左右どちらの手なのかを判断し、その判断結果にもとづき、ユーザーの持ち手とは逆の領域にサムネイルを表示するものとする。さらに、順位データが下位のコンテンツファイルのサムネイルは、順位データが上位のコンテンツファイルのサムネイルと比較して、画像表示部10におけるユーザーの持ち手とは逆側の端により近い位置に配置されるように各サムネイルを表示するものとする。
【0155】
これにより、ユーザーが片手でモバイルAV機器1を保持しながら操作する際に、ユーザーの持ち手が遮らない視認性の高い領域にサムネイルを表示することができるので、コンテンツファイル選択画面において表示されるサムネイルの視認性を向上することが可能となる。また、ユーザーが選択しやすい位置に順位データの高いサムネイルを表示することができるので、ユーザーの操作性を向上することが可能となる。
【0156】
さらに、画像表示部10の中央付近に表示するサムネイルを他のサムネイルよりもサイズを大きくしているので、ユーザーがサムネイルを選択する動作を容易にすることができる。
【0157】
さらに、ユーザーがモバイルAV機器1を片手で保持しながらスクロール操作する際に、ユーザーにとって比較的容易な動作、すなわち、モバイルAV機器1を保持する手に対して外側から内側に親指をスライドする動作によって、未表示のサムネイルを新たに表示させるスクロールを行うことができるので、モバイルAV機器1の操作性を向上することが可能となる。
【0158】
これらのことから、本実施の形態に示したモバイルAV機器1においては、モバイルAV機器1を片手で保持しながら操作する場合のユーザーの使い勝手を大きく向上することが可能となる。
【0159】
なお、本実施の形態1では、順位データにもとづきサムネイルの表示位置を決定する構成を説明したが、順位データが付与されていないコンテンツファイルに関しては、順位データに代えて、例えば、コンテンツファイルの作成日時やコンテンツファイルにつけられた名前等を用いる構成としてもよい。また、テレビジョン放送受信画面においては、チャンネル番号を順位データに代えて用いることも可能である。
【0160】
なお、本実施の形態1において、モバイルAV機器1の電源をオンした直後に表示する画面は、初期画面に限定されるものではない。例えば、モバイルAV機器1の電源をオフしたときに表示されていた画面を記憶しておき、その画面をモバイルAV機器1の電源をオンした直後に再度表示する構成であってもよい。
【0161】
なお、本実施の形態1において説明に用いた順位データは、例えば、コンテンツファイルの再生回数や閲覧回数にもとづくであってもよく、あるいは、コンテンツファイルを再生したユーザーによる評価点にもとづくものであってもよい。あるいは、モバイルAV機器1のユーザーによって任意に設定されるものであってもよい。
【0162】
なお、本実施の形態1では、モバイルAV機器1の左右両端に1つずつ持ち手検出用ボタンを設ける構成を説明したが、持ち手検出用のスイッチまたは圧電素子等を複数個所に設ける構成であってもよい。あるいは、熱センサー等持ち手の熱を感じるものであってもよい。つまり、モバイルAV機器1のどちら側を手で持っているのかを検知するものであれば、どのようなセンサー類を用いても構わない。
【0163】
なお、本実施の形態1では、持ち手検出部11、持ち手検出部12、持ち手判断部13が常時動作する構成を説明したが、例えば、メニューコマンドにおける初期設定等で、持ち手検出を行うかどうかを設定できるようにしてもよい。そして、持ち手検出を行わないことが選択された場合には、図4に示したような、モバイルAV機器1が両手で保持されたときと同様の動作をするものとする。
【0164】
なお、持ち手判断部13において持ち手の判断が困難になったときは、それまでの判断結果を保持する構成であってもよく、あるいは、モバイルAV機器1を両手で保持したときと同様の動作をする構成であってもよい。
【0165】
なお、本実施の形態1において、コンテンツファイル選択画面で表示するサムネイルの数は、何ら図4から図8に示した例に限定されるものではなく、さらに多くのサムネイルを表示する構成であってもよい。また、初期画面で表示するアイコンの数も何ら図3に示した例に限定されるものではない。
【0166】
なお、本実施の形態1において示した各ステップの実行順序は、何ら上述した順序に限定されるものではない。各ステップは、他のステップの実行時に支障が生じないように、適切なタイミングで実行されればよい。
【0167】
本実施の形態1では、モバイルAV機器1は長方形の形状をしているが、特に長方形に限定するものでもなく、角に丸みを帯びた長方形状であってもよく、楕円形状でも構わない。
【0168】
なお、本実施の形態1では、持ち手検出部11、持ち手検出部12とをそれぞれ左右に配置したが、いずれか一方のみを備えるような構成としても構わない。この場合には、持ち手検出部にて手が検出された場合は、その持ち手検出部が配置された側の手で操作されるものとして判断してよく、手が検出されていない場合には、反対側の手で操作されるものとして判断することができる。例えば、左手を検出する持ち手検出部11のみを配置し、持ち手検出部12を配置しない場合について説明する。持ち手検出部11にて手があることを検出している状態で、タッチパネル21での操作が行われれば、その操作は左手で行われているものとして判断することができる。一方、持ち手検出部11にて手が検出されていない状態で、タッチパネル21での操作が行われれば、右手で行われているものとして判断することができる。このようにすることで、持ち手検出部の部品点数を減少させることができる。
【0169】
(実施の形態2)
実施の形態1では、ユーザーがモバイルAV機器1を片手で保持しながらコンテンツファイル選択画面を操作するときのサムネイルの表示方法について説明したが、本発明における操作画面の表示方法は、サムネイルの表示だけに限定されるものではない。
【0170】
図10および図11は、本発明の実施の形態2におけるモバイルAV機器1のメニュー選択画面の一例を示す概略図である。なお、図10には、ユーザーがモバイルAV機器1を左手101で保持しながらメニュー選択画面を操作するときの表示例を示し、図11には、ユーザーがモバイルAV機器1を右手102で保持しながらメニュー選択画面を操作するときの表示例を示す。
【0171】
図5、図7には、画像表示部10に表示するサムネイルを、ユーザーがモバイルAV機器1を保持する手とは逆の領域に、順位データが下位のサムネイルほど端に近づくように配置する例を示したが、ユーザーが片手でモバイルAV機器1を保持しながらメニュー選択画面を操作する場合であっても、上述と同様の考え方でメニューコマンドを表示することができる。
【0172】
図3に示した初期画面において、ユーザーが、タッチパネル21における第5のアイコン65が表示されている領域に触れると、画像表示部10に表示される画像は、初期画面から、メニュー選択画面に変更される。
【0173】
このとき、ユーザーがモバイルAV機器1を左手101で保持していれば、図10に示すように、画像表示部10の右側の領域に、メニューコマンドを表示する。また、ユーザーがモバイルAV機器1を右手102で保持していれば、図11に示すように、画像表示部10の左側の領域に、メニューコマンドを表示する。
【0174】
そして、本実施の形態2では、下位の階層のメニューコマンドを表示するときには、上位のメニューコマンドよりも手に近い位置に表示するものとする。
【0175】
例えば、ユーザーがモバイルAV機器1を左手101で保持していれば、図10に示すように、下位の階層のメニューコマンドを上位の階層のメニューコマンドの左側に表示するものとする。また、ユーザーがモバイルAV機器1を右手102で保持していれば、図11に示すように、下位の階層のメニューコマンドを上位の階層のメニューコマンドの右側に表示するものとする。つまり、モバイルAV機器1の画面表示部10において、持ち手とは反対側に最初のメニューコマンドを表示し、下位層のメニューコマンドはその上位層のメニューコマンドよりも持ち手に近い側に表示する。
【0176】
なお、図10、図11には、上位の階層のメニューコマンドの一例として「画質設定」「音質設定」「初期設定」を示し、その下位の階層のメニューコマンドの一例として、画質設定の下位階層となる「明るさ設定」「コントラスト設定」「色の濃さ設定」「色相設定」を示す。
【0177】
以上示したように、本実施の形態2では、ユーザーが片手でモバイルAV機器1を保持しながらメニュー選択画面を操作する場合に、下位の階層のメニューコマンドを、上位の階層のメニューコマンドよりも手に近い位置に表示するものとする。これにより、下位の階層のメニューコマンドがユーザーの持ち手に近い位置に表示されるので、ユーザーがメニューコマンドを選択する動作を容易にすることが可能となり、モバイルAV機器1における使い勝手をさらに向上することが可能となる。
【0178】
(実施の形態3)
実施の形態1では、ユーザーがモバイルAV機器1を片手で保持しながらコンテンツファイル選択画面を操作するときのサムネイルの表示方法について説明したが、本発明における操作画面の表示方法は、ユーザーが片手でモバイルAV機器1を保持しながら文章入力を行う場合にも適用することができる。
【0179】
図12および図13は、本発明の実施の形態3におけるモバイルAV機器1の文章入力画面の一例を示す概略図である。図12には、ユーザーがモバイルAV機器1を左手101で保持しながら文章入力するときの表示例を示し、図13には、ユーザーがモバイルAV機器1を右手102で保持しながら文章入力するときの表示例を示す。
【0180】
モバイルAV機器1が、例えばメモ機能や電子メールの送受信機能等を有しており、それに付随する文章入力機能を有している場合、ユーザーはタッチパネル21を操作して文章の入力をすることができる。また、文章入力機能の中に、文章入力を効率的に行うことを目的に、ユーザーが入力した文字に関連付けられた候補単語を複数表示する機能を有する場合、ユーザーはタッチパネル21を操作して複数の候補単語の中から所望の単語を選択することで文章を入力することができる。
【0181】
なお、本実施の形態3においては、語句と語句の順位を表す順位データとを格納する語句格納部は、画像信号処理部15に含まれるものとする(図示せず)。しかし、本発明は何らこの構成に限定されるものではなく、モバイルAV機器1に語句格納部を独立して設ける構成であってもよく、あるいは、モバイルAV機器1がマイクロコンピュータを備える場合には、そのマイクロコンピュータに同様の動作をするプログラムを実行させる構成であってもよい。
【0182】
本実施の形態3では、ユーザーがタッチパネル21を操作して複数の候補単語の中から所望の単語を選択して文章入力する際の動作例について説明する。なお、図12および図13には、ユーザーが入力した文字が「お」であり、「お」に関連付けられた候補単語である、「おはよう」「大阪」「オランダ」「思い出」「お辞儀」「お化け」「お餅」「折り紙」の8単語が表示されているものとする。また、順位データは「おはよう」が最も高く、以下、上述の順に下位になるものとする。
【0183】
本実施の形態3においては、ユーザーがモバイルAV機器1を左手101で保持しているときには図12に示すように、ユーザーがモバイルAV機器1を右手102で保持しているときには図13に示すように、順位データが下位の単語はユーザーの持ち手から遠い位置に、順位データが上位の単語は、順位データが上がるほどユーザーの持ち手に近い位置に表示するものとする。
【0184】
これにより、順位データが上位の単語が下位の単語よりもユーザーの持ち手に近い位置に表示されるので、ユーザーが片手でモバイルAV機器1を保持しながら文章入力する際に、複数の候補単語から所望の単語を選択する動作を容易にすることができるので、モバイルAV機器1における使い勝手をさらに向上することが可能となる。
【0185】
なお、本発明の実施の形態においては、上述の実施の形態1から実施の形態3で示したサムネイルや語句、メニュー等、ユーザーが所望の動作を選択する選択画面で表示する複数の小画像を総称して画面部品と呼称する。しかし、本発明においては、画面部品が何らサムネイルや語句、メニューに限定されるものではなく、複数の小画像を同一画面に表示して選択画面を構成するものであれば、その小画像は画面部品に含まれるものとする。
【0186】
なお、上述の実施の形態1や実施の形態3で説明した画像表示部10における表示の種類は、画面部品であるコンテンツのサムネイルまたは単語を選択する方法で表示する場合の一例である。実施の形態3では、単語を例に取っているが、単語のみならず、複数の単語を組み合わせた句や文でもあっても構わず、これらを総称して、本実施の形態では語句として言う。
【0187】
また、上述の実施の形態2で説明した画像表示部10における表示の種類は、画面部品であるメニューを表示する方法の一例である。
【0188】
なお、上述の実施の形態1から実施の形態3で示した具体的な数値は、単なる一実施例を示したものに過ぎず、本発明は何らこれらの数値に限定されるものではない。各数値は、モバイルAV機器の仕様等に応じて適切に設定することが望ましい。
【0189】
なお、本発明における実施の形態に示した各回路ブロックは、実施の形態に示した各動作を行う電気回路として構成されてもよく、あるいは、同様の動作をするようにプログラミングされたマイクロコンピュータ等を用いて構成されてもよい。
【産業上の利用可能性】
【0190】
本発明は、携帯可能な大きさに形成されたモバイルAV機器を片手で保持しながら操作する場合のユーザーの使い勝手を向上することができるので、電子機器および選択画面の表示方法等として有用である。
【符号の説明】
【0191】
1 モバイルAV機器
10 画像表示部
11,12 持ち手検出部
13 持ち手判断部
14 表示位置決定部
15 画像信号処理部
16 パネル制御部
20 ユーザー入力処理部
21 タッチパネル
22 ユーザー操作受付部
30 テレビ信号受信部
31 アンテナ
32 チューナー
33 信号処理部
40 ネットワークデータ処理部
41 ネットワーク接続部
42 データ送受信部
43,54 データ処理部
50 メモリデータ処理部
51 外部メモリ装着部
52 内部メモリ
53 メモリ制御部
61 第1のアイコン
62 第2のアイコン
63 第3のアイコン
64 第4のアイコン
65 第5のアイコン
71,72,73,74 サムネイル
101 左手
102 右手

【特許請求の範囲】
【請求項1】
画像表示部を有する電子機器であって、
前記画像表示部に装着された、入力の指示を受け付けるユーザー入力処理部と、
当該電子機器の左右のうち少なくともいずれか一方に備えられた持ち手検出部と、
前記持ち手検出部の検出結果に応じて、前記画像表示部に表示する画面部品の表示位置を決定する表示位置決定部と、
前記表示位置決定部により決定し位置に前記画面部品を表示するパネル制御部とを備えたことを特徴とする電子機器。
【請求項2】
前記表示位置決定部は、前記画面部品に順位が設けられている場合には、当該順位と前記持ち手検出部の検出結果に応じて、前記画像表示部に表示する画面部品の表示位置を決定することを特徴とする請求項1に記載の電子機器。
【請求項3】
前記表示位置決定部は、前記画面部品を画面に表示する種類と、前記画面部品に設けられた順位と、前記持ち手検出部の検出結果とに応じて、前記画像表示部に表示する画面部品の表示位置を決定することを特徴とする請求項1に記載の電子機器。
【請求項4】
前記表示位置決定部は、前記画面部品を画面に表示する種類が前記画面部品自体の並べ替え行うものである場合には、前記画面部品に設けられた順位が上位であるものを、前記持ち手検出部で検出した持ち手の位置に近い方に配置することを特徴とする請求項3に記載の電子機器。
【請求項5】
さらにコンテンツと当該コンテンツの順位を表す順位データとを格納するコンテンツ格納部とを備え、
前記表示位置決定部は、画面に表示したサムネイルをもとにコンテンツを選択する場合に、前記コンテンツの上位の順位となる前記コンテンツのサムネイルを前記持ち手検出部で検出した手の位置に近い方に配置することを特徴とする請求項3に記載の電子機器。
【請求項6】
さらに語句と、当該語句の順位を表す順位データとを格納する語句格納部とを備え、
前記表示位置決定部は、画面に表示した語句を選択する場合に、上位の順位となる語句を前記持ち手検出部で検出した手の位置に近い方に配置することを特徴とする請求項3に記載の電子機器。
【請求項7】
前記表示位置決定部は、前記画面部品を画面に表示する種類が前記画面部品の上下関係を利用して選択するものである場合には、前記画面部品に設けられた順位が下位であるものを、前記持ち手検出部で検出した持ち手の位置に近い方に配置することを特徴とする請求項3に記載の電子機器。
【請求項8】
前記表示位置決定部は、メニューを表示する場合には、前記メニューに設けられた階層が下位であるものを、前記持ち手検出部で検出した持ち手の位置に近い方に配置することを特徴とする請求項3に記載の電子機器。
【請求項9】
画像表示部を有する電子機器における選択画面の表示方法であって、
前記画像表示部に装着された、入力の指示を受け付けるユーザー入力処理部において入力の指示を受け付けるステップと、
当該電子機器の左右のうち少なくともいずれか一方に備えられた持ち手検出部において持ち手を検出するステップと、
前記持ち手を検出するステップの検出結果に応じて、前記画像表示部に表示する画面部品の表示位置を決定するステップと、
前記表示位置を決定するステップにより決定し位置に前記画面部品を表示して選択画面を表示するステップとを備えたことを特徴とする選択画面の表示方法。
【請求項10】
前記表示位置を決定するステップにおいては、前記画面部品を画面に表示する種類と、前記画面部品に設けられた順位と、前記持ち手を検出するステップの検出結果とに応じて、前記画像表示部に表示する画面部品の表示位置を決定することを特徴とする請求項9に記載の選択画面の表示方法。
【請求項11】
前記選択画面を表示するステップにおいては、コンテンツ格納部に格納されたコンテンツにもとづき発生したサムネイルを当該コンテンツの順位を表す順位データにもとづき画面に表示し、
前記表示位置を決定するステップにおいては、画面に表示したサムネイルをもとにコンテンツを選択する場合に、前記コンテンツの上位の順位となる前記コンテンツのサムネイルを前記持ち手を検出するステップで検出した持ち手の位置に近い方に配置することを特徴とする請求項10に記載の選択画面の表示方法。
【請求項12】
前記選択画面を表示するステップにおいては、語句格納部に格納された語句を、当該語句の順位を表す順位データにもとづき画面に表示し、
前記表示位置を決定するステップにおいては、画面に表示した語句を選択する場合に、上位の順位となる語句を前記持ち手を検出するステップで検出した持ち手の位置に近い方に配置することを特徴とする請求項10に記載の選択画面の表示方法。
【請求項13】
前記表示位置を決定するステップにおいては、メニューを表示する場合に、前記メニューに設けられた階層が下位であるものを、前記持ち手を検出するステップで検出した持ち手の位置に近い方に配置することを特徴とする請求項10に記載の選択画面の表示方法。
【請求項14】
画像を表示可能な画像表示部を有する電子機器であって、
前記画像表示部に装着されたタッチパネルを有し、前記タッチパネルを介して入力されるユーザーからの指示を受け付けるユーザー入力処理部と、
前記ユーザー入力処理部において受け付けられたユーザー指示にもとづき、複数のコンテンツデータを供給できるように構成されたコンテンツデータ供給部と、
前記コンテンツデータ供給部から供給される複数のコンテンツデータのそれぞれに対してサムネイルを発生するとともに、前記ユーザー入力処理部において受け付けられたユーザー指示にもとづき、複数の前記コンテンツデータから所定のコンテンツデータを選択する画像信号処理部と、
電子機器の左右両端に少なくとも1つずつ備えられた持ち手検出部と、
前記持ち手検出部における検出結果にもとづき、電子機器を保持するユーザーの持ち手が左右どちらの手なのかを判断する持ち手判断部と、
前記持ち手判断部における判断結果にもとづき、前記画像表示部における前記サムネイルの表示位置を決定する表示位置決定部と、
前記画像表示部を制御して、前記表示位置決定部において決定された表示位置に前記サムネイルを表示するパネル制御部と、
を備えたことを特徴とする電子機器。
【請求項15】
前記コンテンツデータ供給部は、コンテンツデータの順位付けを表す順位データを付与されたコンテンツデータに関しては、コンテンツデータとともにその順位データを供給し、
前記表示位置決定部は、順位データを付与されたコンテンツデータに関しては、前記画像表示部における前記サムネイルの表示位置を、前記持ち手判断部における判断結果および前記順位データにもとづき決定する
ことを特徴とする請求項14に記載の電子機器。
【請求項16】
前記表示位置決定部は、前記画像表示部における前記サムネイルの表示位置を、
前記順位データが下位となるコンテンツのサムネイルは、前記順位データが上位となるコンテンツのサムネイルと比較して、前記持ち手判断部において判断されたユーザーの持ち手とは逆側の端により近い位置に配置されるように決定する
ことを特徴とする請求項15に記載の電子機器。
【請求項17】
前記コンテンツデータ供給部は、
記憶装置を装着可能なメモリ装着部と、
前記メモリ装着部に装着された記憶装置から、コンテンツデータおよび順位データの読み出しを行うメモリ制御部と、
前記記憶装置から読み出されたコンテンツデータを前記画像信号処理部で処理可能な信号に変換するデータ処理部とを有する
ことを特徴とする請求項15に記載の電子機器。
【請求項18】
前記コンテンツデータ供給部は、
ネットワークに接続可能なネットワーク接続部と、
前記ネットワークを通じて外部機器とデータの送受信を行い、外部機器から供給されるコンテンツデータおよび順位データを受信するデータ送受信部と、
前記データ送受信部で受信されたコンテンツデータを前記画像信号処理部で処理可能な信号に変換するデータ処理部とを有する
ことを特徴とする請求項15に記載の電子機器。
【請求項19】
画像表示部に装着されたタッチパネルを有し、前記タッチパネルを介して入力されるユーザーからの指示にもとづき動作する電子機器における選択画面の表示方法であって、
電子機器を保持するユーザーの持ち手が左右どちらの手なのかを判断するステップと、
コンテンツデータ供給部から供給される複数のコンテンツデータのそれぞれに対してサムネイルを発生するステップと、
電子機器を保持するユーザーの持ち手を判断する前記ステップにおける判断結果、およびコンテンツファイルに付与された順位データにもとづき、前記画像表示部における前記サムネイルの表示位置を決定するステップと、
サムネイルの表示位置を決定する前記ステップにおける決定にもとづき、前記画像表示部に前記サムネイルを表示するステップとを有する
選択画面の表示方法。
【請求項20】
サムネイルの表示位置を決定する前記ステップにおいて、
前記画像表示部における前記サムネイルの表示位置を、前記順位データが下位となるコンテンツのサムネイルは、前記順位データが上位となるコンテンツのサムネイルと比較して、ユーザーの持ち手とは逆側の端により近い位置に配置されるように決定する
ことを特徴とする請求項19に記載の選択画面の表示方法。
【請求項21】
メニュー選択画面を表示する際に、下位の階層のメニューコマンドを、上位の階層のメニューコマンドよりも、ユーザーの持ち手に近い位置に表示する
ことを特徴とする請求項20に記載の選択画面の表示方法。
【請求項22】
複数の候補単語の中から所望の単語を選択することで文章を入力する文章入力画面において、順位データが上位の単語ほどユーザーの持ち手に近い位置に表示する
ことを特徴とする請求項20に記載の選択画面の表示方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【公開番号】特開2011−118729(P2011−118729A)
【公開日】平成23年6月16日(2011.6.16)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−276282(P2009−276282)
【出願日】平成21年12月4日(2009.12.4)
【出願人】(000005821)パナソニック株式会社 (73,050)
【Fターム(参考)】