説明

電子機器と画像表示方法およびコンピュータ・プログラムと撮像装置

【課題】ユーザーにとって重要なマーカーが示された地図表示を迅速に行う。
【解決手段】RAM16は作業バッファ16a,16bと表示準備バッファ16cで第1のバッファを構成する。第1のバッファには、地図上にオブジェクトの位置を示すマーカーを設けた画像を生成するとき、この画像の画像データを書き込む。第2のバッファであるフレームバッファ16dには、第1のバッファに記憶されている完成画像の画像データが書き込まれて、書き込まれた画像データを用いて画像表示が行われる。制御部21は、操作位置検出部17で検出された操作位置に基づいてオブジェクトの選択が行われたこと判別したとき、フレームバッファ16dに書き込まれた地図上における選択されたオブジェクトの位置に選択マーカーを書き込む。選択されたオブジェクトを示す選択マーカーを迅速に表示できる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、電子機器と画像表示方法およびコンピュータ・プログラムと撮像装置に関する。詳しくは、ユーザーにとって重要なマーカーが示された地図表示を迅速に行えるようにする。
【背景技術】
【0002】
従来、地図を表示できる電子機器では、地図上にマーカーを設けて、例えば画像コンテンツがいずれの場所で撮像されたかや、所望の店舗がいずれの場所にあるか等の確認を容易に行うことができるようになされている。
【0003】
また、特許文献1では、数の多いマーカーから順に描画して、描画済みの画像上に数の少ないマーカーを描画することで、数の少ないマーカーが数の多いマーカーの下に隠れて見えなくなってしまうことを防止している。
【0004】
【特許文献1】特開2002−206933号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、数の多いマーカーから順に描画した場合、ユーザーにとって重要な意味を担っているマーカーの数が少ないと、このマーカーが表示されるまでに時間を要してしまう。このため、電子機器の操作性が著しく低下してしまう。例えば、ユーザーの選択操作に応じてマーカーの表示変更を行い、他の複数のマーカーとは異なる選択マーカーを表示させる場合について説明する。この場合、ユーザーにとって重要な意味を担っている選択マーカーが他のマーカーよりも少ない数であるとき、選択マーカーの表示が行われるまでに時間を要してしまう。このため、ユーザーは選択操作が受け付けられたか否かを速やかに判断することができず、繰り返し選択操作を行ってしまう場合があり、操作性が著しく低下してしまう。
【0006】
そこで、この発明では、ユーザーにとって重要なマーカーが示された地図表示を迅速に行うことができる電子機器と画像表示方法およびコンピュータ・プログラムと撮像装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
この発明の第1の側面は、地図上にオブジェクトの位置を示すマーカーを設けた画像の生成が行われる第1のバッファと、前記第1のバッファから読み出された画像データが書き込まれて、該書き込まれた画像データを用いて画像表示が行われる第2のバッファと、
操作位置を検出する操作位置検出部と、前記操作位置検出部で検出された操作位置からオブジェクトの選択が行われたと判別したとき、前記第2のバッファに対して、書き込まれている地図上の前記選択されたオブジェクトの位置に、前記選択されたオブジェクトを示す選択マーカーを書き込む制御部とを備える電子機器にある。
【0008】
この発明においては、第1のバッファに、地図上にオブジェクトの位置を示すマーカーを設けた画像の画像データが書き込まれる。オブジェクトとは、地図上の位置と関連性を有した情報やデータであり、例えば店舗や施設等に関する種々の情報や撮像画像等の画像コンテンツであり、店舗や施設等の位置を示す位置情報や撮像場所を示す位置情報と関係付けられている。第1のバッファには、完成画像の画像データを記憶する完成画像バッファ、地図上にオブジェクトの位置を示すマーカーを設けた画像の生成が行われる複数の作業バッファが設けられる。第2のバッファには、第1のバッファに記憶されている完成画像の画像データが書き込まれて、この書き込まれた画像データを用いて画像表示が行われる。オブジェクトの選択が行われると、選択されたことが判別された直後に、選択されたオブジェクトを示す選択マーカーが第2のバッファに書き込まれた地図上における選択されたオブジェクトの位置に書き込まれる。また、選択されたオブジェクトの位置を表示領域の中央位置とする地図スクロールが、完成画像バッファの画像データを利用して行われる。その後、選択されたオブジェクトの位置が所定位置とされた地図上にオブジェクトの位置を示すマーカーを設けた画像の生成が完了したとき、この画像データが第2のバッファに書き込まれる。
【0009】
この発明の第2の側面は、地図上にオブジェクトの位置を示すマーカーを設けた画像を前記第1のバッファに生成するステップと、前記第1のバッファから読み出した画像データを第2のバッファに書き込み、該書き込まれた画像データを用いて画像表示を行うステップと、操作位置検出部で検出された操作位置からオブジェクトの選択が行われたと判別したとき、前記第2のバッファに対して、書き込まれている地図上における前記選択されたオブジェクトの位置に、前記選択されたオブジェクトを示す選択マーカーを書き込むステップとを具備する画像表示方法にある。
【0010】
この発明の第3の側面は、コンピュータを、地図上にオブジェクトの位置を示すマーカーを設けた画像を第1のバッファに生成する機能手段と、前記第1のバッファから読み出した画像データを第2のバッファに書き込み、該書き込まれた画像データを用いて画像表示を行わせる機能手段と、操作位置検出部で検出された操作位置からオブジェクトの選択が行われたと判別したとき、前記第2のバッファに対して、書き込まれている地図上における前記選択されたオブジェクトの位置に、前記選択されたオブジェクトを示す選択マーカーを書き込む機能手段として機能させるためのコンピュータ・プログラムにある。
【0011】
なお、本発明のコンピュータ・プログラムは、例えば、様々なプログラム・コードを実行可能な汎用コンピュータ・システムに対して、コンピュータ可読な形式で提供する記憶媒体、通信媒体、例えば、光ディスクや磁気ディスク、半導体メモリなどの記憶媒体、あるいは、ネットワークなどの通信媒体によって提供可能なコンピュータ・プログラムである。このようなプログラムをコンピュータ可読な形式で提供することにより、コンピュータ・システム上でプログラムに応じた処理が実現される。
【0012】
この発明の第4の側面は、撮像画の画像コンテンツと該画像コンテンツの撮像位置を示す位置情報を関係付けて記憶した情報記憶部と、地図上にオブジェクトの位置を示すマーカーを設けた画像の生成が行われる第1のバッファと、前記第1のバッファから読み出された画像データが書き込まれて、該書き込まれた画像データを用いて画像表示が行われる第2のバッファと、操作位置を検出する操作位置検出部と、前記操作位置検出部で検出された操作位置から画像コンテンツの選択が行われたと判別したとき、前記第2のバッファに対して、書き込まれている地図上における前記選択された画像コンテンツの撮像位置に、前記選択された画像コンテンツであることが識別可能なサムネイルを設ける制御部とを備える撮像装置にある。
【0013】
この発明においては、第1のバッファには、地図上の撮像位置に例えば画像コンテンツのサムネイルを設けた画像の画像データが書き込まれる。第2のバッファには、第1のバッファに記憶されている完成画像の画像データが書き込まれて、この書き込まれた画像データを用いて画像表示が行われる。画像コンテンツの選択が行われると、第2のバッファにおいて、選択された画像コンテンツを示すサムネイルが、選択されていない画像コンテンツを示すサムネイルと区別可能な表示とされる。
【発明の効果】
【0014】
この発明によれば、オブジェクトの選択が行われたと判別したとき、書き込まれた画像データを用いて画像表示が行われる第2のバッファに対して、第2のバッファに書き込まれている地図上における選択されたオブジェクトの位置に、選択されたオブジェクトであることを示す選択マーカーが設けられる。このため、地図の更新やスクロール等が行われても、ユーザーにとって重要なマーカーが示された地図表示を迅速に行うことができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
以下、発明を実施するための最良の形態について説明する。なお、説明は以下の順序で行う。第1の実施の形態では、地図画像の表示機能を有した電子機器について説明する。第2の実施の形態では、電子機器が例えば撮像装置である場合について説明する。第3の実施の形態では、コンピュータ・プログラムを用いる場合について説明する。
1.第1の実施の形態の構成
2.第1の実施の形態の動作
3.第2の実施の形態の構成
4.第2の実施の形態の動作
5.第3の実施の形態の構成
【0016】
<1.第1の実施の形態の構成>
図1は、本発明の電子機器の構成を示しており、電子機器10の情報記憶部13は、例えば不揮発性メモリや光ディスク,ハードディスク装置等の記録媒体を用いて構成されている。情報記憶部13は、オブジェクトとオブジェクトに関する位置情報や地図表示を行うための地図データを記憶している。オブジェクトは、地図上の位置と関連性を有した情報やデータである。例えばオブジェクトは、店舗や施設等に関する種々の情報や撮像画像等の画像コンテンツであり、店舗や施設等の位置を示す位置情報や撮像場所を示す位置情報と関係付けられている。
【0017】
表示部14は、液晶表示素子等を用いて構成されており、情報記憶部13に記憶されているオブジェクトに関する画像表示や、情報記憶部13に記憶されている地図データを用いて地図表示を行う。また表示部14は種々のメニュー表示等も行う。
【0018】
ROM15には、電子機器10を動作させるためのプログラムが記憶されている。RAM16は、データの一時保管等を行うためのワーキングメモリである。
【0019】
RAM16には、第1のバッファと第2のバッファの領域が設けられている。第1のバッファは、地図上にオブジェクトの位置を示すマーカー(以下「オブジェクトマーカー」という)を設けた画像を生成するとき、この画像の画像データが書き込まれるバッファである。第2のバッファは、第1のバッファに記憶されている完成画像の画像データが書き込まれて、この書き込まれた画像データが画像表示のために読み出されるバッファであり、第2のバッファから読み出された画像データは表示部14に供給される。また、第1のバッファには、完成画像バッファや複数の作業バッファの領域が設けられている。完成画像バッファは、画像表示の準備として、画像表示に用いられる完成画像の画像データを記憶するバッファである。作業バッファは、地図上にオブジェクトの位置を示すマーカーを設けた画像を生成するときに用いられるバッファである。作業バッファは、複数設けられており、いずれかの作業バッファに完成画像が記憶された状態でも、他の作業バッファを用いて新たな画像の生成が可能とされている。なお、以下の説明では、第1のバッファは2つの作業バッファ16a,16bを有しており、第2のバッファはフレーム画像を記憶するフレームバッファ16dである場合について説明する。また、完成画像バッファを表示準備バッファ16cという。
【0020】
操作位置検出部17は、表示部14の表示画像に対して操作された位置を検出する。操作位置検出部17は、ユーザー操作の操作位置を示す操作位置信号を生成して制御部21に供給する。例えば、操作位置検出部17がタッチパネルを用いて構成されている場合、タッチパネルは表示部14の表示画面上に設けられる。タッチパネルでは、タッチ操作が行われたとき、操作位置のパネル座標を示す操作位置信号を生成して制御部21に供給する。なお、操作位置検出部17は、例えばマウス等のポインティングデバイスを用いて、ユーザー操作の操作位置を示す信号を生成するようにしてもよい。
【0021】
制御部21は、バス25を介して各部と接続されている。制御部21は、ROM15に記憶されているプログラムを読み出して実行することにより、電子機器10の動作を開始させる。また、制御部21は、表示部14に表示した画像と操作位置検出部17から供給された操作位置信号に基づき、どのようなユーザー操作が行われたかを判別して、判別結果に基づき各部を制御して、ユーザー操作に応じた動作を電子機器10で行わせる。
【0022】
また、制御部21は、ユーザーにとって重要なマーカーすなわちユーザーによって選択されたオブジェクトを示す選択マーカーを、フレームバッファ16dに書き込まれた地図上における選択されたオブジェクトの位置に書き込む。
【0023】
さらに、制御部21は、操作位置検出部17で検出された位置に応じて、表示部14で表示されている地図上に目標位置を設定する。制御部21は、目標位置が所定位置でないとき、地図のスクロールを行って目標位置を所定位置とした地図表示を行う。例えばオブジェクトが選択されたとき、選択されたオブジェクトの位置を目標位置とする。制御部21は、目標位置が表示部14における地図領域の中央位置でないとき、地図のスクロールを行って目標位置を中央位置とした地図表示を行う。ここで、制御部21は、地図のスクロールを行う場合、作業バッファに記憶されている完成画像の画像データや表示準備バッファに記憶されている画像データを用いてスクロール処理を行い、スクロール途中やスクロール完了後の地図等を表示部14に表示させる。また、制御部21は、フレームバッファ16dに書き込まれた地図上における選択されたオブジェクトの位置に選択マーカーを書き込む。したがって、スクロール時に、ユーザーにとって重要な選択マーカーが示された地図表示を迅速に行うことができる。
【0024】
オブジェクトマーカーや選択マーカーは、少なくとも位置を示す機能を有していれば良く、所定の図形、オブジェクトの内容に関連した画像や文字、アイコン等を含む。
【0025】
なお、電子機器が例えばナビゲーション装置や携帯電話等である場合、図1に示す電子機器に、現在位置の位置情報(緯度経度等を示す情報)を生成する位置情報生成部が設けられて、現在位置を基準とした地図表示等が行われる。
【0026】
<2.第1の実施の形態の動作>
次に、電子機器の動作について説明する。図2は、電子機器の画像表示処理を示すフローチャートである。なお、RAM16の作業バッファ16aには、表示部14で表示されている地図(以下「旧範囲地図」という)上に、旧範囲地図内に位置するオブジェクトを示すオブジェクトマーカー(以下「旧範囲内オブジェクトマーカー」という)が設けられている画像データが記憶されている状態として、以下の説明を行う。この場合、作業バッファ16aが第1作業バッファ、作業バッファ16bが第2作業バッファとなる。
【0027】
制御部21は、操作位置検出部17で新たに操作位置が検出されたとき、検出された位置に応じて目標位置を設定して図2に示す画像表示処理を行う。
【0028】
ステップST1で制御部21は、作業バッファ16bに対して地図の描画を開始する。また、制御部21は、地図の描画と並行してステップST10で中間画像表示処理を行う。制御部21は、情報記憶部13から地図データを読み出して、設定された目標位置が所定位置例えば表示部14における地図領域の中央位置とされている地図を作業バッファ16bに生成してステップST2に進む。
【0029】
図3は、中間画像表示処理を示すフローチャートである。ステップST11で制御部21は、旧範囲地図の四隅の座標を取得する。制御部21は、表示中である地図の四隅の緯度経度を判別して、四隅の座標HAa,HAb,HAc,HAdとしてステップST12に進む。
【0030】
ステップST12で制御部21は、目標位置が所定位置とされた新たな地図(以下「新範囲地図」という)の四隅の座標を取得する。制御部21は、目標位置が所定位置とされた地図を表示するとき、この新範囲地図の四隅の緯度経度を判別して、四隅の座標HBa,HBb,HBc,HBdとしてステップST13に進む。なお、座標HAa,HBaは左上隅、座標HAb,HBbは右上隅、座標HAc,HBcは右下隅、座標HAd,HBdは左下隅の座標とする。
【0031】
ステップST13で制御部21は、中間画像の座標算出処理を行う。図4は、中間座標の算出処理を説明するための図である。制御部21は、旧範囲地図GAの左上隅の座標HAaと新範囲地図GBの左上隅の座標HBaを結ぶ線分をm等分して、中間座標HCa-1〜HCa-(m-1)を算出する。同様に、制御部21は、右上隅の座標HAbと座標HBbを結ぶ線分と右下隅の座標HAcと座標HBcを結ぶ線分をそれぞれm等分して、中間座標HCb-1〜HCb-(m-1),HCc-1〜HCc-(m-1)を算出する。さらに、制御部21は、左下隅の座標HAdと座標HBdを結ぶ線分をm等分して、中間座標HCd-1〜HCd-(m-1)を算出してステップST14に進む。なお、図4において、位置PSは目標位置を示している。
【0032】
ステップST14で制御部21は、変数nを「1」に設定してステップST15に進む。
【0033】
ステップST15で制御部21は、変数nが「m」となったか否か判別する。制御部21は、変数nが「m」でないときステップST16に進み、変数nが「m」となったとき、中間画像表示処理を終了する。
【0034】
ステップST16で制御部21は、フレームバッファ16dに対して背景画の書き込みを行ってステップST17に進む。制御部21は、フレームバッファ16dの全域に背景画の画像データを書き込むことで、地図を移動しても移動前の地図の画像データがフレームバッファ16dに残ってしまうことを防止する。
【0035】
ステップST17で制御部21は、中間画像に含まれる画像を表示準備バッファ16cからフレームバッファ16dにコピーする。制御部21は、中間座標HCa-n,HCb-n,HCc-n,HCd-nで囲まれる地図範囲の画像データを表示準備バッファ16cから読み出す。さらに、制御部21は、表示準備バッファ16cから読み出した画像データを、フレームバッファ16dに書き込んでステップST18に進む。ここで、読み出した画像データをフレームバッファ16dに書き込む場合、制御部21は、中間画像に含まれる画像をスクロール方向に移動して画像の端部が表示部14の地図領域の境界となるように、画像データの書き込みを行う。
【0036】
ステップST18で制御部21は、選択マーカーの描画を行う。制御部21は、フレームバッファ16dに書き込まれている地図上のユーザーが選択したオブジェクトの位置に、選択マーカーを書き込んでステップST19に進む。
【0037】
ステップST19で制御部21は、フレームバッファ16dの画像データを用いて画像表示を行わせる。制御部21は、フレームバッファ16dに書き込まれている画像データを読み出して、読み出した画像データを表示部14に供給することで、フレームバッファ16dに書き込まれている画像を表示部14に表示してステップST20に進む。
【0038】
ステップST20で制御部21は、変数nの値に「1」を加算して新たな変数nの値としてステップST15に戻る。
【0039】
このような処理を行うと、設定された目標位置が所定位置となるまでのスクロール期間中に、目標位置が順次所定位置の方向に等間隔で移動された(m−1)個の中間画像を表示することができる。また、表示準備バッファ16cから中間画像に含まれる画像がフレームバッファ16dにコピーされるので、中間画像を速やかに表示させることができる。さらに、フレームバッファ16dに選択マーカーが書き込まれるので、スクロール中であってもユーザーにとって重要な選択マーカーを迅速に表示できる。
【0040】
図2のステップST1からステップST2に進むと、制御部21は地図の描画とスクロールが完了したか否か判別する。制御部21は、目標位置が所定位置とされている地図の描画が完了していないとき、または中間画像表示処理が完了していないときステップST2に戻る。また、制御部21は、目標位置が所定位置とされている地図の描画と中間画像表示処理が完了したときステップST3に進む。なお、ステップST2で制御部21は、スクロール途中であっても、地図の描画が完了したときステップST3に進むようにしてもよい。この場合、スクロール動作が途中で打ち切られるが、後述する表示変更処理によって目標位置が所定位置とされている地図を速やかに表示できる。
【0041】
ステップST3で制御部21は、描画の完了した地図を表示準備バッファに転送してステップST4に進む。
【0042】
ステップST4で制御部21は、作業バッファ16aから重複領域の画像読み出しを行う。制御部21は、旧範囲地図と旧範囲内オブジェクトマークを示す画像が記憶されている作業バッファ16aから、新範囲地図と重複する領域の画像データを読み出してステップST5に進む。
【0043】
ステップST5で制御部21は、読み出した画像を表示準備バッファに転送する。制御部21は、ステップST4で読み出した画像データを表示準備バッファ16cに書き込んでステップST6に進む。制御部21は、読み出した画像データを表示準備バッファ16cに書き込む際に、ステップST3で表示準備バッファ16cに書き込まれた地図上の緯度経度と、表示準備バッファ16cに書き込む画像の緯度経度が一致するように、画像データの書き込みを行う。また、制御部21は、読み出した画像データを表示準備バッファ16cに書き込む処理が完了したとき、ステップST30の表示更新処理を行う。
【0044】
図5は、表示更新処理を示すフローチャートである。ステップST31で制御部21は、表示準備バッファ16cの画像データをフレームバッファ16dにコピーする。制御部21は、表示準備バッファ16cに書き込まれている1画面分の画像データを読み出して、この読み出した画像データをフレームバッファ16dに書き込みステップST32に進む。
【0045】
ステップST32で制御部21は、選択マーカーの描画を行う。制御部21は、フレームバッファ16dに書き込まれている地図上のユーザーが選択したオブジェクトの位置に、選択マーカーを書き込んでステップST33に進む。
【0046】
ステップST33で制御部21は、フレームバッファ16dの画像データを用いて画像表示を行わせる。制御部21は、フレームバッファ16dに書き込まれている画像データを読み出して、読み出した画像データを表示部14に供給することで、フレームバッファ16dに書き込まれている画像を表示部14に表示して表示更新処理を終了する。
【0047】
図2において、ステップST5からステップST6に進むと、ステップST6で制御部21は、作業バッファ16bにオブジェクトマーカーを描画する。制御部21は、オブジェクトの位置情報が、作業バッファ16bに書き込まれている新範囲地図の範囲内を示すオブジェクトを判別する。さらに、制御部21は、判別したオブジェクトの位置にオブジェクトマーカー(以下「新範囲内オブジェクトマーカー」という)の画像データを書き込んでステップST7に進む。
【0048】
ステップST7で制御部21は、作業バッファ16bの画像データを表示準備バッファ16cにコピーする。制御部21は、作業バッファ16bに書き込まれている1画面分の画像データを読み出して、この読み出した画像データを表示準備バッファ16cに書き込みステップST8に進む。
【0049】
ステップST8で制御部21は、図5を用いて説明した表示更新処理を行い、画像表示処理を終了する。
【0050】
図6は画像表示処理が行われたときの各バッファの動作、図7と図8は各バッファに書き込まれている画像と表示画像を例示している。
【0051】
図6に示す状態「MD0」は、ユーザーによって目標位置が変更される前の状態を示している。この場合、作業バッファ16aには旧範囲地図上に旧範囲内オブジェクトマーカーを設けた画像の画像データが図7の(16a-0)に示すように記憶されている。なお、図7と図8では、オブジェクトマーカーを○印で示している。制御部21は、作業バッファ16aに記憶されている画像データを、図7の(16c-0)に示すように表示準備バッファ16cにコピーする。また、制御部21は、表示準備バッファ16cに記憶されている画像データを図7の(16d-0)に示すようにフレームバッファ16dにコピーする。さらに、制御部21は、選択マーカーを迅速に表示させるため、図7の(16d-0)に示すように、フレームバッファ16dに選択マーカーの画像データを書き込む。また、選択マーカーの画像データの書き込み位置は、所定位置とされている変更前の目標位置、例えば地図領域の中央位置とされている目標位置に書き込む。なお、図7と図8では、選択マーカーの形状を●印で示している。したがって、表示部14には、図7の(14-0)に示すように、既に設定されている目標位置が地図領域の中央位置とされている旧範囲地図と、旧範囲内オブジェクトマーカーと、変更前の旧オブジェクトの位置を示す選択マーカーが表示される。
【0052】
制御部21は、新たなオブジェクトを選択するユーザー操作が行われたことを検出したとき、例えば地図上のオブジェクトマーカーに対するタッチ操作を検出したとき、タッチされたオブジェクトマーカーに対応するオブジェクトをユーザーが選択したと判断する。さらに、制御部21は、新オブジェクトの位置を新たな目標位置に設定して、この目標位置を所定位置とする地図スクロールを開始する。
【0053】
状態「MD1」は、新たなオブジェクトが選択されたときの状態を示している。制御部21は、新たなオブジェクトが選択されたことから、旧範囲地図上の新オブジェクト(新たに選択されたオブジェクト)の位置に選択マーカーを設ける。また、旧オブジェクトを示すマーカーはオブジェクトマーカーに切り換える。すなわち、制御部21は、オブジェクトの選択が行われたと判別した直後に、図7の(16d-1)に示すように、選択マーカーの画像データを新オブジェクトの位置に書き込む。このため、オブジェクトマーカーがタッチされたとき、タッチされたオブジェクトマーカーを迅速に選択マーカーに切り換えることができる。また、制御部21は新たなオブジェクトが選択されたことから、新オブジェクトの位置を新たな目標位置に設定する。
【0054】
制御部21は、新たな目標位置を設定したことから、作業バッファ16bを用いて、新範囲地図の生成を開始する。また、制御部21は、新たな目標位置を所定位置とする地図スクロールを開始する。
【0055】
状態「MD2」および状態「MD3」は、地図スクロール中の状態を示している。制御部21は、表示準備バッファ16cに書き込まれている画像データから中間画像に含まれる領域の画像データを用いることで、スクロール途中の中間画像を生成する。ここで、表示準備バッファ16cから中間画像に含まれる領域の画像データを読み出して、フレームバッファ16dに書き込む場合、移動前の画像データがフレームバッファ16dに残っていると、移動前の地図やオブジェクトマーカーが表示されてしまう。したがって、制御部21は、上述したように、表示全体を背景画(例えば単一色の画像)とするように背景画の画像データをフレームバッファ16dに書き込む。次に、制御部21は、表示準備バッファ16cから中間画像で表示される画像部分の画像データを読み出す。さらに、制御部21は、図7の(16d-2),(16d-3)に示すように、背景画GGの画像データが記憶されたフレームバッファ16dに対して、表示準備バッファ16cから読み出した画像データをスクロール動作に対応させて書き込む。また、制御部21は、スクロール動作で目標位置が移動することから、移動した新オブジェクトの位置に選択マーカーの画像データを書き込む。
【0056】
状態「MD4」は、新たな目標位置が所定位置とされた新範囲地図の生成が完了した状態を示している。制御部21は、新範囲地図が完了したことから、作業バッファ16bに記憶されている新範囲地図の画像データを読み出して、図8の(16c-4)に示すように、表示準備バッファ16cに書き込む。また、作業バッファ16bに記憶されている新範囲地図ではオブジェクトマーカーの描画が行われていない。したがって、制御部21は、作業バッファ16aから新範囲地図と領域が一致する部分の画像データを読み出して、図8の(16c-4)に示すように、表示準備バッファ16cに書き込まれた新範囲地図と緯度および経度を一致させて書き込む。ここで、作業バッファ16aから読み出された画像データは、領域が一致する部分の旧画像地図とこの一致する領域内に含まれる旧領域内オブジェクトマーカーの画像を示している。したがって、作業バッファ16aから、新範囲地図と領域が一致する部分の画像データを読み出して表示準備バッファ16cに書き込むことで、新範囲地図に含まれる旧範囲内オブジェクトマーカーの画像を、新範囲地図上に設けることができる。
【0057】
制御部21は、表示準備バッファ16cの画像データを読み出して、図8の(16d-4)に示すように、フレームバッファ16dにコピーする。さらに制御部21は、所定位置とされているオブジェクトの位置に選択マーカーの画像データを書き込む。
【0058】
状態「MD5」は、新範囲地図にオブジェクトマーカーを描画している状態を示している。制御部21は、オブジェクトに対応する位置が、作業バッファ16bに記憶されている新範囲地図の範囲に含まれるオブジェクトを判別して、判別したオブジェクトの位置にオブジェクトマーカーの画像データを書き込む。
【0059】
状態「MD6」は、新範囲地図に対するオブジェクトマーカーの描画が完了した状態を示している。制御部21は、新範囲地図に対するオブジェクトマーカーの描画が完了したことに応じて、作業バッファ16bの画像データを読み出して、図8の(16c-6)に示すように、表示準備バッファ16cにコピーする。また、制御部21は、表示準備バッファ16cの画像データを読み出して、図8の(16d-6)に示すように、フレームバッファ16dにコピーする。さらに、制御部21は、所定位置とされているオブジェクトの位置に選択マーカーの画像データを書き込む。
【0060】
このように画像表示処理を行えば、フレームバッファに選択マーカーが書き込まれるので、ユーザーにとって重要な選択マーカーを迅速に表示できる。また、ユーザーがオブジェクトを選択したとき、選択したオブジェクトの位置が目標位置に設定されて、この目標位置が所定位置とされた地図表示を行うことができる。また、目標位置を所定位置とするスクロール動作では、既に生成されている画像データが用いられることから、容易にスクロール動作を行うことができる。さらに、新範囲地図と領域が一致する部分の旧範囲地図と旧範囲内オブジェクトマーカーの画像データを用いて表示が行われるので、新範囲地図に対してオブジェクトマーカーの描画が完了する前に、一部のオブジェクトマーカーと選択マーカーを示した新範囲地図を表示できる。
【0061】
<3.第2の実施の形態の構成>
次に、第2の実施の形態として、オブジェクトが撮像画の画像コンテンツである場合について説明する。図9は、電子機器が撮像装置である場合の構成を示している。撮像装置10aのカメラ部11は、光学系ブロックや撮像素子および信号処理回路等で構成されている。光学ブロックは、レンズやズーム機構等で構成されており、被写体の光学像を撮像素子の撮像面上に結像させる。撮像素子は、例えばCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)型イメージセンサや、CCD(Charge Coupled Devices)などの撮像素子が用いられている。撮像素子は、光電変換を行い光学像に応じた画像信号を生成して信号処理回路に出力する。信号処理回路は、撮像素子から供給された画像信号をディジタル信号に変換して種々の信号処理を行う。例えば現像処理や色補正、解像度変換、圧縮伸張処理等を必要に応じて行う。
【0062】
位置情報生成部12は、例えばGPS(Global Positioning System)モジュールを用いて構成されている。GPSモジュールは、GPS電波を受信するアンテナ部、受信した電波の信号変換部、位置情報の計算部等を有している。位置情報生成部12は、撮像装置10aの位置(緯度経度等)を示す位置情報を生成する。
【0063】
情報記憶部13は、例えば不揮発性メモリや光ディスク,ハードディスク装置等の記録媒体を用いて構成されている。情報記憶部13は、カメラ部11で生成された撮像画(静止画や動画)の画像データと、位置情報生成部12で生成された位置情報等を示す属性情報を記憶する。また、情報記憶部13は、地図表示を行うための地図データが記憶されている。
【0064】
表示部14は、液晶表示素子等を用いて構成されており、カメラ部11から出力された画像データに基づいて画像表示を行う。また、表示部14は、情報記憶部13に記憶されている画像データに基づいた画像表示や、情報記憶部13に記憶されている地図データを用いて地図表示を行う。また表示部14は種々のメニュー表示等も行う。
【0065】
ROM15には、撮像装置10aを動作させるためのプログラムが記憶されている。RAM16は、データの一時保管等を行うためのワーキングメモリである。
【0066】
RAM16には、上述のように第1のバッファと第2のバッファの領域が設けられている。第1のバッファには、地図上に画像コンテンツの位置を識別可能とするコンテンツマーカーを設けた画像が生成される。第2のバッファには、第1のバッファに記憶されている完成画像の画像データが書き込まれて、この書き込まれた画像データが画像表示のために読み出される。第2のバッファから読み出された画像データは表示部14に供給される。また、第1のバッファには、表示準備バッファや複数の作業バッファの領域が設けられている。
【0067】
操作位置検出部17は、表示部14の表示画像に対して操作された位置を検出する。操作位置検出部17は、例えばタッチパネルを用いて構成されており、タッチ操作が行われたとき、操作位置のパネル座標を示す操作位置信号を生成して制御部21に供給する。
【0068】
制御部21は、バス25を介して各部と接続されている。制御部21は、ROM15に記憶されているプログラムを読み出して実行することにより、撮像装置10aの動作を開始させる。また、制御部21は、表示部14に表示した画像と操作位置検出部17から供給された操作位置信号に基づき、どのようなユーザー操作が行われたかを判別して、判別結果に基づき各部を制御して、ユーザー操作に応じた動作を撮像装置10aで行わせる。例えば、制御部21は、位置情報生成部12で生成された位置情報を属性情報として、カメラ部11で生成された撮像画の画像データと属性情報を関係付けてファイル化して情報記憶部13に記憶させる。さらに、制御部21は、カメラ部11で生成された画像データからサムネイルの画像データを生成して、カメラ部11で生成された画像データと関係付けてファイル化する。このように画像データのファイル化を行えば、属性情報を利用して撮像位置が判別可能となる。また、どのような撮像画が情報記憶部13に記憶されているか容易に確認できるようになる。
【0069】
また、制御部21は、ユーザーにとって重要なマーカーすなわちユーザーによって選択された画像コンテンツを示す選択マーカーを、フレームバッファ16dに書き込まれた地図上における選択された画像コンテンツの撮像位置に書き込む。
【0070】
さらに、制御部21は、操作位置検出部17で検出された位置に応じて、表示部14で表示されている地図上に目標位置を設定する。制御部21は、目標位置が所定位置でないとき、地図のスクロールを行って目標位置を所定位置とした地図表示を行う。例えば画像コンテンツが選択されたとき、選択された画像コンテンツの撮像位置を目標位置とする。制御部21は、目標位置が表示部14における地図領域の中央位置でないとき、地図のスクロールを行って目標位置を中央位置とした地図表示を行う。ここで、制御部21は、地図のスクロールを行う場合、作業バッファに記憶されている完成画像の画像データや表示準備バッファに記憶されている画像データを用いてスクロール処理を行い、スクロール途中やスクロール完了後の地図等を表示部14に表示させる。また、フレームバッファ16dに書き込まれた地図上における選択された画像コンテンツの位置に選択マーカーを書き込むことで、スクロール途中等であっても、ユーザーにとって重要な選択マーカーを迅速に表示させる。
【0071】
撮像装置10aは、情報記憶部13に記憶された撮像画の画像データと属性情報等を他の機器で利用可能とする場合、一般的な規格にしたがって画像データと属性情報等から画像ファイルを構成したのちファイルシステム化を行い情報記憶部13に記憶させる。例えばExif(Exchangeable image file format)規格を用いて画像データと属性情報等から画像ファイルを構成する。また、画像ファイルの交換等を容易とするDCF(Design rule for Camera File System)規格を用いてファイルシステムを構成して情報記憶部13に記憶させる。また、情報記憶部13では、画像ファイルを記憶する際に、所望の画像データや属性情報を容易に検索できるようにファイルシステムを構成してもよい。例えば、画像コンテンツを管理するための管理情報を有したインデックスファイルを設ける。管理情報は、画像ファイルのファイル名および/または識別用のID、属性情報がそれぞれ関連付けた情報とする。また、属性情報は、撮像日時や位置情報、撮像画に含まれる顔の数や表情などの情報とする。
【0072】
したがって、制御部21は、インデックスファイルの管理情報を利用することで、所望の画像コンテンツを容易に検索できる。なお、インデックスファイルが設けられていない場合は、各画像ファイルから必要な情報を読み出すことで、所望の画像コンテンツが検索可能となる。
【0073】
<4.第2の実施の形態の動作>
次に、撮像装置10aの動作について説明する。図10は、撮像装置10aの表示画面を例示している。
【0074】
制御部21は、撮像モードで動作を開始したとき、図10の(A)に示すように撮像モード画面を表示する。制御部21は、カメラ部11で生成されている画像データを用いて、カメラ画像を表示部14に表示させる。また、制御部21は、カメラ画像上に、例えば現在位置ボタンBTaと再生ボタンBTbのボタン表示を設ける。現在位置ボタンBTaは、撮像装置10aの現在位置を地図上に示した現在位置画面に表示を切り換えるためのボタンである。また、再生ボタンBTbは、どのような再生を行うか選択するための画面であるビュー選択画面に表示を切り換えるためのボタンである。
【0075】
制御部21は、操作位置検出部17からの操作位置信号によって示されたパネル座標が、現在位置ボタンBTaの表示領域内であるとき、撮像モード画面を図10の(B)に示す現在位置画面に切り換える。
【0076】
ここで、現在位置画面の表示動作について説明する。制御部21は、位置情報生成部12から現在位置を示す位置情報を取得して、この取得した位置情報を基準として情報記憶部13から地図データを取得する。また、制御部21は、取得した地図データに基づき現在位置を所定位置とした地図を生成して、RAM16における作業バッファ16aまたは作業バッファ16bのいずれかに地図の画像データを書き込む。また、制御部21は、地図の生成が完了したとき、作業バッファに書き込まれている画像データを、表示準備バッファ16cを介して、または表示準備バッファ16cを介しすることなくフレームバッファ16dにコピーする。さらに、制御部21は、フレームバッファ16dに対して、書き込まれている地図上の現在位置に対応する位置に現在位置マーカーMKPの画像データを書き込む。このようにしてフレームバッファ16dに書き込まれた画像データに基づいて画像表示を表示部14で行うことにより、図10の(B)に示す現在位置画面を表示できる。
【0077】
制御部21は、操作位置検出部17からの操作位置を示すパネル座標が、再生ボタンBTbの表示領域内であるとき、撮像モード画面を図10の(C)に示すビュー選択画面に切り換える。
【0078】
ビュー選択画面が表示されている場合、制御部21は、操作位置検出部17からの操作位置信号によって示されたパネル座標に基づき、操作位置がいずれのボタン表示の領域であるか判別する。ここで、制御部21は、操作位置がマップインデックス画面表示ボタン「MAP」の表示領域内であるとき、ビュー選択画面を図10の(D)に示すマップインデックス画面に切り換える。
【0079】
マップインデックス画面では、地図領域ARaとコンテンツ選択用領域ARbが設けられている。地図領域ARaは、地図画像GJとコンテンツマーカーMKCおよび選択された画像コンテンツを示す選択マーカーMKS等を表示する領域である。コンテンツ選択用領域ARbは、情報記憶部13に記憶されている画像コンテンツのサムネイルを所定数表示する領域である。また、コンテンツマーカーMKCは撮像画の撮像位置を示すマーカーである。
【0080】
制御部21は、情報記憶部13に記憶されている画像コンテンツの画像ファイルに対して所定の属性あるいはユーザーの所望する属性に基づいて優先順位を決定して、決定した優先順位の順番で画像コンテンツのサムネイルをコンテンツ選択用領域ARbに表示する。例えば図10の(D)に示すように、コンテンツ選択用領域ARbに3つのサムネイルが表示可能とされている場合、制御部21は、最も優先順位の高い画像コンテンツのサムネイルを中央の領域に表示する。また、次に優先順位の高い画像コンテンツのサムネイルを下段の領域に表示する。さらに、制御部21は、コンテンツ選択用領域ARbに表示されたサムネイルと地図領域ARaの表示を関係付けて、コンテンツ選択用領域ARbに表示されたサムネイルに対応して地図の表示を行う。制御部21は、例えば中央の領域に表示されたサムネイルに対応する属性情報から位置情報を取得して、取得した位置情報で示された位置が地図領域ARaの中央位置となるように地図を表示する。さらに、制御部21は、撮像位置が地図領域ARaで表示されている地図の範囲内であることを示している画像コンテンツを、情報記憶部13に記憶されているか否かを属性情報に基づき判別する。ここで、撮像位置が表示されている地図の範囲内とされている画像コンテンツが記憶されているときは、撮像位置にコンテンツマーカーMKCを設ける。なお、第1の実施の形態では、マーカーとして所定の図形を用いた場合を示したが、第2の実施の形態では、マーカーとしてサムネイルの画像を用いた場合を例示している。
【0081】
また、マップインデックス画面では、図10の(D)に示すように、コンテンツ選択用領域ARbに、送り操作を行うための送りボタンBTcや戻し操作を行うための戻しボタンBTdのボタン表示が設けられている。制御部21は、取得したパネル座標ZPが送りボタンBTcの表示領域内であったとき、画像コンテンツの送り操作が行われたと判別して、各段のサムネイルを一段上のサムネイル領域に移動する。また、下段のサムネイル領域には、中段のサムネイル領域に表示されているサムネイルに対応する画像コンテンツの次に優先度が高い画像コンテンツのサムネイルを表示する。また、制御部21は、取得したパネル座標ZPが戻りボタンBTdの表示領域内であったとき、画像コンテンツの戻し操作が行われたと判別して、各段のサムネイルを一段下のサムネイル領域に移動する。また、上段のサムネイル領域には、中段のサムネイル領域に表示されているサムネイルの画像コンテンツよりも、さらに優先度が高い画像コンテンツのサムネイルを表示する。
【0082】
図11は、マップインデックス画面の他の例として、送りボタンBTcや戻しボタンBTdのボタン表示が設けられていない場合を示している。制御部21は、取得したパネル座標ZPが上段のサムネイル領域内であったとき、画像コンテンツの戻り操作が行われたと判別して、各段のサムネイルを一段下のサムネイル領域に移動する。したがって、操作された上段のサムネイルが中段の位置となって、操作されたサムネイルに対応して目標位置が設定される。制御部21は、取得したパネル座標ZPが下段のサムネイル領域内であったとき、画像コンテンツの送り操作が行われたと判別して、各段のサムネイルを一段上のサムネイル領域に移動する。したがって、操作された下段のサムネイルが中段の位置となって、操作されたサムネイルに対応して目標位置が設定される。
【0083】
図12は、送り操作が行われたときの表示部14における表示画像の変化を例示している。図12の(A)は送り操作が行われる前の表示画像を示している。制御部21は、中段のサムネイル領域にサムネイルが表示されている画像コンテンツを選択された画像コンテンツとして、この画像コンテンツの画像ファイルに含まれる属性情報で示された撮像位置が、地図領域の中央位置となるように地図表示を行う。また、マーカーとしてサムネイルを用い、選択マーカーMKSはコンテンツマーカーMKCと識別可能に表示する。例えばコンテンツマーカーMKCのサムネイルに対して枠表示を設けたり、コンテンツマーカーMKCとは異なる太さや色の枠表示を設けることで選択マーカーMKSとコンテンツマーカーMKCと識別可能とする。また、図示せずも、選択マーカーMKSとしてコンテンツマーカーMKCよりも表示サイズの大きいサムネイルを用いてもよい。この場合、選択された画像コンテンツに対応するコンテンツマーカーMKCに、表示サイズの大きいサムネイルである選択マーカーMKSを上書きすることで、コンテンツマーカーMKCを容易に選択マーカーMKSに置き換えることができる。
【0084】
制御部21は、ユーザー操作に応じて取得したパネル座標ZPが送りボタンBTcの表示領域内であったとき、サムネイルの送り操作を行い、図12の(B)に示すように、各段のサムネイルを一段上のサムネイル領域に移動する。また、制御部21は、新たに中段のサムネイル領域に表示されたサムネイルに対応する画像コンテンツを選択された画像コンテンツとして、このサムネイルに対応する画像コンテンツの画像ファイルに含まれる属性情報で示された撮像位置を新たな目標位置とする。ここで、新たな目標位置を示すコンテンツマーカーMKCが地図上に表示されているので、制御部21は、RAM16のフレームバッファ16dに、選択マーカーであることを識別可能とする画像を書き込む。例えば、制御部21は、新たな目標位置を示すコンテンツマーカーに対してのみ枠表示等の画像を書き込むことで、選択マーカーであることを識別可能とする。このため、図12の(B)に示すように、送り操作に応じて、速やかに選択マーカーの切り換えを行うことができる。
【0085】
制御部21は、新たな目標位置が地図領域ARaの中央位置となるように地図をスクロールする。地図のスクロールは、上述のように、表示準備バッファ16cに書き込まれている旧範囲地図と旧範囲内コンテンツマーカーを示す画像から一部の画像データをフレームバッファ16dにコピーして行えば、容易に地図のスクロールを行える。また、フレームバッファ16dに対して選択マーカーの画像書き込みを行うことで、スクロール中であっても、迅速に選択マーカーを表示させることができる。
【0086】
その後、制御部21は、地図のスクロールと新範囲地図の生成が完了すると、新範囲地図の画像データを作業バッファから表示準備バッファ16cにコピーする。また、表示準備バッファ16cには、旧範囲地図と旧範囲内コンテンツマーカーを示す画像から、新範囲地図と重複する地図領域の画像データを表示準備バッファ16cに書き込む。その後、表示準備バッファ16cに書き込まれている画像データをフレームバッファ16dに書き込み、このフレームバッファ16dに選択マーカーの画像を書き込む。したがって、図12の(C)に示すように、新たな目標位置が地図領域ARaの中央位置とされており、旧範囲内コンテンツマーカーと選択マーカーが示された地図表示を行うことができる。
【0087】
さらに、制御部21は、新範囲地図の画像データが書き込まれている作業バッファに、コンテンツマーカーの画像を書き込む処理を行う。その後、新範囲地図の地図範囲に含まれるコンテンツマーカーの書き込みが完了したとき、制御部21は、コンテンツマーカーの書き込みが完了した新範囲地図の画像データを表示準備バッファ16cに書き込む。さらに、制御部21は、表示準備バッファ16cに書き込まれている画像データをフレームバッファ16dに書き込み、このフレームバッファ16dに選択マーカーの画像を書き込む。したがって、図12の(D)に示すように、新たな目標位置が地図領域ARaの中央位置とされており、選択マーカーと地図領域内に位置するコンテンツマーカーが示された地図表示を行うことができる。
【0088】
このように、コンテンツマーカーとしてサムネイルを用いる場合、表示されている地図の範囲内でどのような画像コンテンツの生成が行われているか容易に判別できるようになる。また、コンテンツマーカーとしてサムネイルを用いる場合、特定の図形を用いる場合に比べてコンテンツマーカーの描画完了までに要する時間が長くなる。しかし、フレームバッファ16dに対して選択マーカーの書き込みを行っていることから、ユーザーにとって重要なマーカーすなわち新たに選択した画像コンテンツに対応する選択マーカーを迅速に表示することができる。
【0089】
なお、図12では、コンテンツマーカーとしてサムネイルを用いているが、コンテンツマーカーとして所定の図形や画像コンテンツに関連した文字、アイコン等を用い、選択された画像コンテンツについてのみ、選択マーカーとしてサムネイルを表示してもよい。
【0090】
<3 電子機器の他の構成>
ところで、電子機器は、上述した一連の処理をプログラムにより実行するコンピュータ装置、例えばパーソナルコンピュータやサーバー等であってもよい。コンピュータ装置では、撮像装置やナビゲーション装置のように、撮像画の画像データ、店舗や種々の施設に関するデータ等をオブジェクトのデータとして用いる。
【0091】
図13は、上述した一連の処理をプログラムにより実行するコンピュータ装置の構成を例示した図である。コンピュータ装置50のCPU51は、ROM52、または記録部58に記録されているコンピュータ・プログラムにしたがって各種の処理を実行する。
【0092】
RAM53には、CPU51が実行するコンピュータ・プログラムやデータなどが適宜記憶される。これらのCPU51、ROM52、およびRAM53は、バス54により相互に接続されている。
【0093】
CPU51にはまた、バス54を介して入出力インターフェース55が接続されている。入出力インターフェース55には、タッチパネルやキーボード、マウス、マイクロフォンなどの入力部56、ディスプレイ、スピーカなどよりなる出力部57が接続されている。CPU51は、入力部56から入力される指令に対応して各種の処理を実行する。そして、CPU51は、処理の結果を出力部57に出力する。
【0094】
入出力インターフェース55に接続されている記録部58は、例えばハードディスクからなり、CPU51が実行するコンピュータ・プログラムや各種のデータを記録する。通信部59は、インターネットやローカルエリアネットワークなどのネットワークやディジタル放送といった有線または無線の通信媒体を介して外部の装置と通信する。また、コンピュータ装置50は、通信部59を介してコンピュータ・プログラムを取得し、ROM52や記録部58に記録してもよい。
【0095】
ドライブ60は、磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、あるいは半導体メモリなどのリムーバブルメディア62が装着されたとき、それらを駆動して、記録されているコンピュータ・プログラムやデータなどを取得する。取得されたコンピュータ・プログラムやデータは、必要に応じてROM52やRAM53または記録部58に転送される。
【0096】
CPU51は、上述した一連の処理を行うコンピュータ・プログラムを読み出して実行することで、ユーザーが知りたい位置を示した地図を容易に表示できるようになる。例えば入力部56におけるユーザー操作の操作位置に応じて、ユーザーが知りたい位置を示した地図を出力部57で表示させることができる。また、表示される地図上に、ユーザーにとって重要なマーカーを迅速に表示することができる。
【0097】
さらに、本発明は、上述した発明の実施の形態に限定して解釈されるべきではない。この発明の実施の形態は、例示という形態で本発明を開示しており、本発明の要旨を逸脱しない範囲で当業者が実施の形態の修正や代用をなし得ることは自明である。すなわち、本発明の要旨を判断するためには、特許請求の範囲を参酌すべきである。
【産業上の利用可能性】
【0098】
この発明では、オブジェクトの選択が行われたと判別したとき、書き込まれた画像データを用いて画像表示が行われる第2のバッファに対して、第2のバッファに書き込まれた地図上における選択されたオブジェクトの位置に、選択されたオブジェクトであることを示す選択マーカーが設けられる。このため、ユーザーにとって重要なマーカーが示された地図表示を迅速に行えるので、地図画像の表示機能を有した電子機器、例えば撮像装置やナビゲーション装置、携帯電話、地図画像のサービスを行うコンピュータ装置等に適している。
【図面の簡単な説明】
【0099】
【図1】電子機器の構成を示す図である。
【図2】画像表示処理を示すフローチャートである。
【図3】中間画像表示処理を示すフローチャートである。
【図4】中間座標の算出処理を説明するための図である。
【図5】表示更新処理を示すフローチャートである。
【図6】画像表示処理が行われたときの各バッファの動作を示す図である。
【図7】各バッファに書き込まれている画像と表示画像を例示した図(1/2)である。
【図8】各バッファに書き込まれている画像と表示画像を例示した図(2/2)である。
【図9】電子機器が撮像装置である場合の構成を示す図である。
【図10】撮像装置の表示画面を例示した図である。
【図11】マップインデックス画面の他の例を示す図である。
【図12】送り操作が行われたときの表示画像の変化を例示した図である。
【図13】コンピュータ装置の構成を例示した図である。
【符号の説明】
【0100】
10・・・電子機器、10a・・・撮像装置、11・・・カメラ部、12・・・位置情報生成部、13・・・情報記憶部、14・・・表示部、15,52・・・ROM、16,53・・・RAM、16a,16b・・・作業バッファ、16c・・・表示準備バッファ、16d・・・フレームバッファ、17・・・操作位置検出部、21・・・制御部、25,54・・・バス、50・・・コンピュータ装置、51・・・CPU、55・・・入出力インターフェース、56・・・入力部、57・・・出力部、58・・・記録部、59・・・通信部、60・・・ドライブ、62・・・リムーバブルメディア

【特許請求の範囲】
【請求項1】
地図上にオブジェクトの位置を示すマーカーを設けた画像の生成が行われる第1のバッファと、
前記第1のバッファから読み出された画像データが書き込まれて、該書き込まれた画像データを用いて画像表示が行われる第2のバッファと、
操作位置を検出する操作位置検出部と、
前記操作位置検出部で検出された操作位置からオブジェクトの選択が行われたと判別したとき、前記第2のバッファに対して、書き込まれている地図上の前記選択されたオブジェクトの位置に、前記選択されたオブジェクトを示す選択マーカーを書き込む制御部とを備える電子機器。
【請求項2】
前記制御部は、前記オブジェクトの選択が行われたと判別した直後に前記選択マーカーを前記第2のバッファに書き込む請求項1記載の電子機器。
【請求項3】
前記制御部は、前記地図上に表示されたマーカーの中で選択されたオブジェクトに対応するマーカーを、前記選択マーカーに書き換える請求項2記載の電子機器。
【請求項4】
前記第1のバッファは、完成画像の画像データを記憶する完成画像バッファを備え、
前記制御部は、前記オブジェクトが選択されたとき、該選択されたオブジェクトの位置を所定位置とする地図スクロールを行い、該地図スクロール中は、表示範囲に含まれる画像部分の画像データを前記完成画像バッファから読み出して前記第2のバッファに書き込む請求項3記載の電子機器。
【請求項5】
前記第1のバッファは、複数の作業バッファを備え、
前記制御部は、第1作業バッファから読み出された画像データに基づいて画像表示が行われているとき、第2作業バッファで前記選択されたオブジェクトの位置が所望の表示位置とされた地図上にオブジェクトの位置を示すマーカーを設けた画像の生成を行い、該画像の生成が完了したとき、前記第2作業バッファの画像データを前記第2のバッファに書き込む請求項4記載の電子機器。
【請求項6】
前記制御部は、前記選択されたオブジェクトの位置が所定位置とされた画像の生成が完了したとき、前記第2作業バッファの画像データを前記第2のバッファに書き込み、前記第1作業バッファから前記選択されたオブジェクトの位置が所定位置とされた地図範囲に含まれる画像の画像データを読み出して、前記第2のバッファに書き込まれた地図画像の対応する位置に書き込む請求項5記載の電子機器。
【請求項7】
前記所定位置は、前記第2のバッファの画像データを用いて画像表示が行われる表示領域の中央位置である請求項4記載の電子機器。
【請求項8】
地図上にオブジェクトの位置を示すマーカーを設けた画像を前記第1のバッファに生成するステップと、
前記第1のバッファから読み出した画像データを第2のバッファに書き込み、該書き込まれた画像データを用いて画像表示を行うステップと、
操作位置検出部で検出された操作位置からオブジェクトの選択が行われたと判別したとき、前記第2のバッファに対して、書き込まれている地図上における前記選択されたオブジェクトの位置に、前記選択されたオブジェクトを示す選択マーカーを書き込むステップとを具備する画像表示方法。
【請求項9】
コンピュータを、
地図上にオブジェクトの位置を示すマーカーを設けた画像を第1のバッファに生成する機能手段と、
前記第1のバッファから読み出した画像データを第2のバッファに書き込み、該書き込まれた画像データを用いて画像表示を行わせる機能手段と、
操作位置検出部で検出された操作位置からオブジェクトの選択が行われたと判別したとき、前記第2のバッファに対して、書き込まれている地図上における前記選択されたオブジェクトの位置に、前記選択されたオブジェクトを示す選択マーカーを書き込む機能手段として機能させるためのコンピュータ・プログラム。
【請求項10】
撮像画の画像コンテンツと該画像コンテンツの撮像位置を示す位置情報を関係付けて記憶した情報記憶部と、
地図上にオブジェクトの位置を示すマーカーを設けた画像の生成が行われる第1のバッファと、
前記第1のバッファから読み出された画像データが書き込まれて、該書き込まれた画像データを用いて画像表示が行われる第2のバッファと、
操作位置を検出する操作位置検出部と、
前記操作位置検出部で検出された操作位置から画像コンテンツの選択が行われたと判別したとき、前記第2のバッファに対して、書き込まれている地図上における前記選択された画像コンテンツの撮像位置に、前記選択された画像コンテンツであることが識別可能なサムネイルを設ける制御部とを備える撮像装置。
【請求項11】
前記撮像位置を識別可能とするマーカーとして、該撮像位置に対応する画像コンテンツのサムネイルを用い、
前記制御部は、前記選択された画像コンテンツを示すサムネイルを、選択されていない画像コンテンツのサムネイルと区別可能に設ける請求項10記載の撮像装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【公開番号】特開2010−152817(P2010−152817A)
【公開日】平成22年7月8日(2010.7.8)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−332645(P2008−332645)
【出願日】平成20年12月26日(2008.12.26)
【出願人】(000002185)ソニー株式会社 (34,172)
【Fターム(参考)】