説明

電子機器及びプログラム

【課題】通常動作に入る前の、起動時に発生した異常の詳細を的確にユーザに通知することを可能とする。
【解決手段】実施形態の電子機器は、用紙に印字する印字装置を有し、通常動作に入る前の、ハードウエアの起動にかかる複数の初期化処理を逐次行う起動手段と、複数の初期化処理の進行に応じた通知を印字装置へ行う通知手段と、を備え、印字装置は、通知をもとに所定の初期化処理で生じた異常を検知する異常検知手段と、検知された異常を前記用紙に印字させる出力手段と、を備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は、電子機器及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、電子式キャッシュレジスタやPOS(Point Of Sales)端末などの電子機器は、OS(Operating System)が起動するまでの、BIOS(Basic Input/Output System)処理中にエラー(異常)が発生した場合には、ビープ音を鳴らして異常の発生を通知していた。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら、従来技術では、異常の発生をビープ音でしかユーザに通知できないため、BIOS処理中に発生した異常の詳細を的確にユーザに通知することが困難であった。例えば、BIOS処理のどの段階で異常が発生したのか等の異常の詳細は、ビープ音だけではユーザに判りづらい。また、ウオッチドックタイマなどの動作により、異常が発生した場合であっても一定時間経過後にBIOS処理が先に進む場合は、異常によるビープ音を聞き逃した際に、異常の発生に気づかないこととなる。
【課題を解決するための手段】
【0004】
上述した課題を解決するために、実施形態の電子機器は、用紙に印字する印字装置を有する電子機器であって、通常動作に入る前の、ハードウエアの起動にかかる複数の初期化処理を逐次行う起動手段と、前記複数の初期化処理の進行に応じた通知を前記印字装置へ行う通知手段と、を備え、前記印字装置は、前記通知をもとに所定の初期化処理で生じた異常を検知する異常検知手段と、前記検知された異常を前記用紙に印字させる出力手段と、を備える。
【0005】
また、実施形態のプログラムは、用紙に印字する印字装置を有する電子機器のコンピュータを、通常動作に入る前の、ハードウエアの起動にかかる複数の初期化処理を逐次行う起動手段と、前記複数の初期化処理の進行を前記印字装置へ通知する通知手段と、して機能させる。
【0006】
また、実施形態のプログラムは、用紙に印字する印字装置のコンピュータを、前記印字装置と接続する電子機器が通常動作に入る前の、ハードウエアの起動にかかる複数の初期化処理を逐次行う際に、当該複数の初期化処理の進行に応じて行う通知をもとに、所定の初期化処理で生じた異常を検知する異常検知手段と、前記検知された異常を前記用紙に印字させる出力手段と、して機能させる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【図1】図1は、実施形態にかかる電子機器のハードウエア構成を示すブロック図である。
【図2】図2は、制御部のハードウエア構成を示すブロック図である。
【図3】図3は、レシートプリンタのハードウエア構成を示すブロック図である。
【図4】図4は、CPU、コントローラにおける機能構成を示すブロック図である。
【図5】図5は、実施形態にかかる電子機器の動作を示すフローチャートである。
【図6】図6は、異常が発生したことを示すレポートを例示する概念図である。
【図7】図7は、異常が発生したことを示すレポートを例示する概念図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、添付図面を参照して、実施形態にかかる電子機器及びプログラムの詳細を説明する。以下の説明では、電子機器としてレシートへの印字を行うレシートプリンタを有する電子式キャッシュレジスタやPOS端末を例示するが、用紙に印字する印字装置を有する電子機器であればいずれの電子機器であってもよい。
【0009】
図1は、実施形態にかかる電子機器1のハードウエア構成を示すブロック図である。図1に示すように、電子機器1は、レシートへの印字を行う印字装置としてのレシートプリンタ20を有する、電子式キャッシュレジスタやPOS端末である。電子機器1は、レシートプリンタ20の他、制御部10、モニタ11、客面表示器12、スピーカ13、バーコードスキャナ14、キーボード15、記憶部16、通信部17及びキャッシュドロワ18を備える。
【0010】
制御部10は、電子機器1の動作を統括制御する(詳細は後述する)。モニタ11は、表示面がユーザ(店員)に向けて設置されたLED(Light Emitting Diode)表示器や液晶表示ディスプレイなどであり、制御部10の制御のもとユーザへの表示を行う。客面表示器12は、表示面が顧客にむけて設置されたLED表示器や液晶表示ディスプレイなどであり、制御部10の制御のもと顧客への表示を行う。スピーカ13は、制御部10の制御のもとビープ音等の警告音を出力する。バーコードスキャナ14は、制御部10の制御のもと、商品等に付与されたバーコードを読み取る光学スキャナである。キーボード15は、数字キーや選択キーなどの各種キーを有し、ユーザの操作を受け付ける。記憶部16は、HDD(Hard Disk Drive)などのであり、OS等の基本プログラムの他、各種アプリケーションプログラム、設定情報等の各種データを記憶する。通信部17は、制御部10の制御のもと、ストアサーバ(図示しない)等の外部機器と所定の通信プロトコルに従った通信を行う。キャッシュドロワ18は、現金等を収容するためのドロワであって、制御部10の制御に従い開閉する。
【0011】
図2は、制御部10のハードウエア構成を示すブロック図である。図2に示すように、制御部10は、CPU101(Central Processing Unit)、チップセット102、メモリ103、BIOS ROM104(BIOS Read Only Memory)、通信インタフェース105、センサ106を備える。
【0012】
CPU101は、BIOS ROM104に記憶されたBIOSプログラムP1や記憶部16に記憶されたプログラムをメモリ103の作業領域に展開し、作業領域に展開したプログラムを順次実行することで、電子機器1の動作を中央制御する。具体的には、電源が投入(ON)された際に、CPU101は、BIOS ROM104に記憶されたBIOSプログラムP1を読み出し、記憶部16に記憶された基本プログラムやアプリケーションプログラムの実行による通常動作に入る前の、ハードウエアの起動にかかる初期化処理を行う。次いで、CPU101は、記憶部16に記憶された基本プログラムやアプリケーションプログラムを順次実行することで、商品登録・精算等の通常動作にかかる制御を行う。
【0013】
チップセット102は、CPU101と、メモリ103及びBIOS ROM104との接続や、BIOS ROM104と、通信インタフェース105との接続をブリッジする集積回路である。メモリ103は、CPU101に作業領域を提供する揮発性メモリである。BIOS ROM104は、BIOSの設定データやBIOSプログラムP1を格納する。尚、BIOS ROM104としては不揮発性メモリが用いられ、例えば書換え可能であるFlashROM等が用いられる。BIOSプログラムP1は、通常動作に入る前の、ハードウエアの起動にかかる初期化処理を行い、CPU101と各種ハードウエアとの入出力を行うプログラムである。通信インタフェース105は、CPU101と、モニタ11、客面表示器12、スピーカ13、バーコードスキャナ14、キーボード15、記憶部16、通信部17、キャッシュドロワ18及びレシートプリンタ20との間の通信を接続するインターフェースである。センサ106は、制御部10が動作する際の温度状態や電源状態を監視するための温度センサや電圧センサ等である。
【0014】
図3は、レシートプリンタ20のハードウエア構成を示すブロック図である。図3に示すように、レシートプリンタ20は、コントローラ201、カッター機構202、印字ヘッド203、紙搬送機構204、ROM205、通信インタフェース206を備える。
【0015】
コントローラ201は、マイクロコントローラ(MCU)等であり、ROM205に記憶されたプログラムを内部RAM(図示しない)に展開して順次実行することで、レシートプリンタ20の動作を制御する。カッター機構202は、コントローラ201の制御のもと、紙搬送機構204により搬送される用紙のカットを行う。印字ヘッド203は、サーマルヘッド、インクジェットヘッド等であり、コントローラ201の制御のもと紙搬送機構204により搬送される用紙への印字を行う。紙搬送機構204は、用紙ロールに巻き取られた用紙を所定の搬送経路に沿って搬送する。ROM205は、各種設定データの他、電源の投入によりコントローラ201が実行するプログラムP2、CPU101がBIOSプログラムP1を実行している際に生じた異常を示すレポートを印字するためのレポート情報P3を格納する。尚、ROM205としては不揮発性メモリが用いられ、例えば書換え可能であるFlashROM等が用いられる。通信インタフェース206は、コントローラ201と、制御部10との間の通信を接続するインターフェースである。
【0016】
次に、CPU101、コントローラ201により実現される機能構成について説明する。図4は、CPU101、コントローラ201における機能構成を示すブロック図である。図4に示すように、CPU101は、電源が投入された際に、前述したBIOSプログラムP1を順次実行することで、初期化部110、通知部111としての機能を有する。また、コントローラ201は、電源の投入によりプログラムP2を順次実行することで、異常検出部210、レポート出力部211としての機能を有する。
【0017】
初期化部110は、電源の投入後において、記憶部16に記憶された基本プログラムやアプリケーションプログラムの実行による通常動作に入る前の、ハードウエアの起動にかかる複数の初期化処理を逐次行う。具体的には、初期化部110は、通信インタフェース105を介した通信の初期化を行う第1の初期化処理、モニタ11、客面表示器12への表示、スピーカ13による音声出力、バーコードスキャナ14、キーボード15からの入力等の入出力の初期化を行う第2の初期化処理、記憶部16におけるデータの読み書きや、通信部17を介した通信の初期化を行う第3の初期化処理を逐次実行する。
【0018】
通知部111は、初期化部110が第1の初期化処理、第2の初期化処理、第3の初期化処理を逐次実行する際に、その初期化処理の進行に応じた通知を通信インタフェース105を介してレシートプリンタ20に通知する。具体的には、通知部111は、初期化部110が第1の初期化処理を実行して通信インタフェース105を介した通信の初期化が行われた後の、第2の初期化処理を行う前に、第1の初期化処理が正常に行われたことを示す最初の通知を行う。レシートプリンタ20では、最初の通知を受けることで、第1の初期化処理が終了し、第2の初期化処理の前であることを確認できる。次いで、通知部111は、初期化部110が第2の初期化処理を実行した後の、第3の初期化処理を行う前に、第2の初期化処理が正常に行われたことを示す通知を行う。この通知を受けることで、レシートプリンタ20では、第2の初期化処理が終了し、第3の初期化処理の前であることを確認できる。次いで、通知部111は、通知部111が第3の初期化処理を実行したところで第3の初期化処理が正常に行われたことを示す通知を行う。この通知を受けることで、レシートプリンタ20では、第3の初期化処理が終了したことを確認できる。
【0019】
異常検出部210は、通知部111による通知をもとに、上述した第1〜第3の初期化処理の中でいずれかの初期化処理で生じた異常を検知する。初期化部110による第1〜第3の初期化処理の中で異常が発生した場合は、途中で処理が停止してしまうことから、通知部111による通知が行われないこととなる。したがって、異常検出部210は、初期化部110により第1〜第3の初期化処理が行われる中で、どの段階まで通知を受けているかを判定することで、第1〜第3の初期化処理の中のいずれの初期化処理で異常が発生しているかを検知する。
【0020】
また、初期化部110による第1〜第3の初期化処理の中で異常が発生した場合、ウオッチドックタイマにより一定時間経過後に処理が先に進むことがある。したがって、異常検出部210は、第1〜第3の初期化処理にかかる通知の中で、所定の時間内に行われない通知がある場合、その通知に対応する初期化処理で異常が発生したことを検知する。
【0021】
レポート出力部211は、レポート情報P3を参照し、異常検出部210により検知された異常を示すレポートを用紙に印字させて出力する。具体的には、レポート情報P3には、第1〜第3の初期化処理の各々において、異常が発生した場合に印字するレポート(問い合わせ先、機種名、製造番号、異常を示すエラーコード、対処方法等)が予め記録されている。レポート出力部211は、第1〜3の初期化処理の中で異常が検知された初期化処理に対応するレポートをレポート情報P3より読み出し、その読み出したレポートを用紙に印字させる。これにより、ユーザは、第1〜第3の初期化処理の中のいずれの初期化処理で異常が発生しているかを、出力された用紙から詳細に確認できる。また、ビープ音による異常の報知と異なり、異常を示すレポートを用紙に印字して出力することから、ウオッチドックタイマにより処理が進んでしまう場合であっても、異常の発生を的確にユーザに通知できる。
【0022】
次に、電子機器1の動作の詳細を説明する。図5は、実施形態にかかる電子機器1の動作を示すフローチャートである。
【0023】
先ず、CPU101による動作の詳細を説明する。図5に示すように、電源スイッチ(図示しない)の操作などによって電源が投入(ON)されると(S1)、CPU101は、初期化部110により第1の初期化処理を行う(S2)。次いで、第1の初期化処理が行われた後、CPU101は、第1の初期化処理が終了したことを示す第1の通知を通知部111によりレシートプリンタ20に対して行い(S3)、初期化部110により第2の初期化処理を行う(S4)。
【0024】
次いで、第2の初期化処理が行われた後、CPU101は、第2の初期化処理が終了したことを示す第2の通知を通知部111によりレシートプリンタ20に対して行い(S5)、初期化部110により第3の初期化処理を行う(S6)。次いで、第3の初期化処理が行われた後、CPU101は、第3の初期化処理が終了したことを示す第3の通知を通知部111によりレシートプリンタ20に対して行い(S7)、OSにかかるプログラムを記憶部16より読み出して、OSを起動する(S8)。
【0025】
次に、コントローラ201による動作の詳細を説明する。図5に示すように、電源スイッチ(図示しない)の操作などによって電源が投入(ON)されると(S10)、コントローラ201は、ROM205よりプログラムP2を読み出してカッター機構202、印字ヘッド203、紙搬送機構204、ROM205等の初期化処理を行い(S11)、CPU101からの通知を待機する(S12)。この通知の待機を開始したところで、コントローラ201は、RTC(Real Time Clock)機能によるタイマーを起動して待機中の時間をカウントする。
【0026】
次いで、コントローラ201の異常検出部210は、カウントされた所定の時間内に第1〜第3の通知があるか否かを判定し(S13〜15)、第1〜第3の初期化処理の中でいずれの初期化処理で異常が発生しているかを検知する。第1〜第3の通知がある場合(S13〜S15:YES)、いずれの初期化処理でも異常が発生していないことから、コントローラ201は、制御部10からの印字指令に従った印字を行う通常動作に移行する(S16)。
【0027】
第1の通知がない場合(S13:NO)、コントローラ201のレポート出力部211は、レポート情報P3を参照して第1の初期化処理で異常が発生していることを示すレポートを用紙に印字する(S17)。また、第2の通知がない場合(S14:NO)、コントローラ201のレポート出力部211は、レポート情報P3を参照して第2の初期化処理で異常が発生していることを示すレポートを用紙に印字する(S18)。また、第3の通知がない場合(S15:NO)、コントローラ201のレポート出力部211は、レポート情報P3を参照して第3の初期化処理で異常が発生していることを示すレポートを用紙に印字する(S19)。
【0028】
図6、7は、異常が発生したことを示すレポートを例示する概念図である。図6に示すように、S17〜S19では、第1〜第3の初期化処理で異常が発生していることや、問い合わせ先、機種名、製造番号、異常を示すエラーコード、対処方法等が記載されたレポートをレシート用紙R1に印字して、ユーザへの通知を行う。
【0029】
なお、レポート情報P3には、第1〜第3の初期化処理の各々において、異常が発生した場合に印字する内容をQRコード(登録商標)等のコード情報に記載した画像データを記録してもよい。図7に示すように、S17〜S19では、記録された画像データをもとに、異常が発生した場合に印字するレポートの内容を含むコード情報BCをレシート用紙R2に印字して、ユーザへの通知を行ってよい。ユーザは、レシート用紙R2に印字されたコード情報BCをスキャナ等の読取装置で読み取らせることで、異常の確認を行うことができる。なお、図7では、レポートとコード情報BCとを合わせて印字する場合を例示したが、いずれか一方を印字して異常を通知してもよい。特に、コード情報BCで異常を通知する場合には、文字で異常を通知する場合と比較して印字領域を狭くすることができることから、用紙を節約することができる。
【0030】
なお、本実施形態のCPU101、コントローラ201で実行されるプログラムは、ROM等に予め組み込まれて提供される。本実施形態のCPU101、コントローラ201で実行されるプログラムは、インストール可能な形式又は実行可能な形式のファイルでCD−ROM、フレキシブルディスク(FD)、CD−R、DVD(Digital Versatile Disk)等のコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録して提供するように構成してもよい。
【0031】
さらに、本実施形態のCPU101、コントローラ201で実行されるプログラムを、インターネット等のネットワークに接続されたコンピュータ上に格納し、ネットワーク経由でダウンロードさせることにより提供するように構成しても良い。また、本実施形態のCPU101、コントローラ201で実行されるプログラムをインターネット等のネットワーク経由で提供または配布するように構成しても良い。
【0032】
本実施形態のCPU101、コントローラ201で実行されるプログラムは、上述した各部(初期化部110、通知部111、異常検出部210、レポート出力部211)を含むモジュール構成となっており、実際のハードウェアとしてはCPU(プロセッサ)が上記ROMからプログラムを読み出して実行することにより上記各部が主記憶装置上にロードされ、主記憶装置上に生成されるようになっている。
【符号の説明】
【0033】
1…電子機器、10…制御部、11…モニタ、12…客面表示器、13…スピーカ、14…バーコードスキャナ、15…キーボード、16…記憶部、17…通信部、18…キャッシュドロワ、20…レシートプリンタ、101…CPU、102…チップセット、103…メモリ、104…BIOS ROM、105…通信インタフェース、106…センサ、110…初期化部、111…通知部、201…コントローラ、202…カッター機構、203…印字ヘッド、204…紙搬送機構、205…ROM、206…通信インタフェース、210…異常検出部、211…レポート出力部、BC…コード情報、P1…BIOSプログラム、P2…プログラム、P3…レポート情報、R1、R2…レシート用紙
【先行技術文献】
【特許文献】
【0034】
【特許文献1】特開平6−85942号公報

【特許請求の範囲】
【請求項1】
用紙に印字する印字装置を有する電子機器であって、
通常動作に入る前の、ハードウエアの起動にかかる複数の初期化処理を逐次行う起動手段と、
前記複数の初期化処理の進行に応じた通知を前記印字装置へ行う通知手段と、を備え、
前記印字装置は、
前記通知をもとに所定の初期化処理で生じた異常を検知する異常検知手段と、
前記検知された異常を前記用紙に印字させる出力手段と、
を備える電子機器。
【請求項2】
前記通知手段は、前記初期化処理ごとに、当該初期化処理が正常に行われたことを示す通知を行い、
前記異常検知手段は、所定の時間内に正常に行われたことを示す通知が行われない初期化処理に異常が生じていることを検知する、
請求項1に記載の電子装置。
【請求項3】
前記出力手段は、前記検知された異常を示すコード情報を前記用紙に印字させる、
請求項1又は2に記載の電子装置。
【請求項4】
用紙に印字する印字装置を有する電子機器のコンピュータを、
通常動作に入る前の、ハードウエアの起動にかかる複数の初期化処理を逐次行う起動手段と、
前記複数の初期化処理の進行を前記印字装置へ通知する通知手段と、
して機能させるためのプログラム。
【請求項5】
用紙に印字する印字装置のコンピュータを、
前記印字装置と接続する電子機器が通常動作に入る前の、ハードウエアの起動にかかる複数の初期化処理を逐次行う際に、当該複数の初期化処理の進行に応じて行う通知をもとに、所定の初期化処理で生じた異常を検知する異常検知手段と、
前記検知された異常を前記用紙に印字させる出力手段と、
して機能させるためのプログラム。
【請求項6】
前記出力手段は、前記検知された異常を示すコード情報を前記用紙に印字させる、
請求項5に記載のプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2013−49242(P2013−49242A)
【公開日】平成25年3月14日(2013.3.14)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−189619(P2011−189619)
【出願日】平成23年8月31日(2011.8.31)
【出願人】(000003562)東芝テック株式会社 (5,631)
【Fターム(参考)】