説明

電子機器及び撮像装置

【課題】小型化・薄型化を実現しながら良好な音響効果を得ることができる電子機器(例えば、撮像装置)を実現する。
【解決手段】電子機器(例えば、撮像装置)は、筐体(100)と、発音部を有し、筐体の内部に設けられた発音体(200)と、筐体との間に隙間を有するように筐体に設けられた可動部(110)と、筐体の内部において発音体の発音部と可動部の間を連通する連通部と、を備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、音声を再生出力可能なスピーカーを備えた電子機器及び撮像装置に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、電子機器の一種であるデジタルカメラは、被写体を動画として撮影する機能およびその動画を再生する機能が付加されることが多い。デジタルカメラで動画を再生する場合、映像はデジタルカメラに搭載された液晶モニターに表示され、音声はデジタルカメラに搭載されたスピーカーから出力される。
【0003】
特許文献1には、デジタルカメラにおけるスピーカーの配置構成が開示されている。特許文献1に開示されたデジタルカメラでは、筐体に多孔部が設けられ、その多孔部の内側にスピーカーが配置されている。スピーカーから発せられた音声は、多孔部を介して外部に出力される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2003−283896号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、デジタルカメラはさらなる小型化・薄型化が進んでおり、そのため、筐体に多孔部を設けることが困難になってきている。よって、良好な音響効果を得ることが困難になってきている。
【0006】
本発明は、上記問題に鑑み、小型化・薄型化を実現しながら良好な音響効果を得ることができる電子機器を実現することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明に係る電子機器は、筐体と、発音部を有し筐体の内部に設けられた発音体と、筐体との間に隙間を有するように筐体に設けられた可動部と、筐体の内部において発音体の発音部と可動部の間を連通する連通部とを備える。
【0008】
本発明に係る撮像装置は、被写体を撮像して画像データを生成する撮像装置であって、筐体と、発音部を有し筐体の内部に設けられた発音体と、筐体との間に隙間を有するように筐体に設けられた可動部と、筐体の内部において発音体の発音部と可動部の間を連通する連通部と、を備える。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、発音体から発せられた音声を、連通部を介して可動部まで導き、筐体と可動部との間の間隙から外部に音声を出力する。連通部を介して音声を装置の外部に導くことにより、筐体に設けられた音声出力用の孔の位置に依存せず、スピーカーの配置位置を決定できる。このため、スピーカー配置の自由度が増し、所望の場所にスピーカーを配置できることから、電子機器の小型化・薄型化を実現できる。また、筐体と可動部の間の隙間から音声を出力するため、筐体に音声出力用の多孔部を設けなくとも良好な音響効果を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】デジタルカメラの三面図(一部透視している)である。図1(a)は、デジタルカメラの正面図。図1(b)は、デジタルカメラの右側面図である。図1(c)は、デジタルカメラの底面図。
【図2】音声出力に関連するデジタルカメラの要部の透視図である。図2(a)は、デジタルカメラの右側面の要部透視図である。図2(b)は、デジタルカメラの上面の要部透視図。
【図3】スピーカー及びその周辺の詳細図
【図4】一般的なスピーカー装置の構成図
【図5】筐体の外部に放出される音声の周波数特性を示す第一のグラフ
【図6】筐体の外部に放出される音声の周波数特性を示す第二のグラフ
【図7】デジタルカメラの背面図
【発明を実施するための形態】
【0011】
(実施の形態)
1.構成
図1は、本実施の形態における電子機器の一例であるデジタルカメラの三面図(一部透視している)である。図1(a)は、デジタルカメラの正面図である。図1(b)は、デジタルカメラの右側面図である。デジタルカメラの左右は、デジタルカメラを背面側から見たときの左右をもって示すこととする。図1(c)は、デジタルカメラの底面図である。なお、本実施の形態では、電子機器の一例としてデジタルカメラを挙げているが、少なくとも音声を出力可能なスピーカーを備えた電子機器であればよく、例えば携帯電話端末、携帯型テレビジョン受像機、携帯ゲーム機などでもよい。
【0012】
図1(a)〜図1(c)に示すように、デジタルカメラは、筐体100によって覆われている。デジタルカメラの前面には、外部の光をデジタルカメラ内に取り込むことが可能な交換レンズ101が配されている。交換レンズ101は、主にレンズと鏡筒から構成され、デジタルカメラの内部に配されている撮像素子まで光を導くことができる。交換レンズ101には、ズームリング101aとフォーカスリング101bが配されている。この交換レンズ101においては、ズームリング101aを回転操作することにより交換レンズ101の焦点距離を変えることができる。また、フォーカスリング101bを回転操作することにより被写体に焦点を合わせることができる。また、レンズ取り外しボタン102を押圧操作することにより交換レンズ101を取り外すことができる。また、様々な交換レンズを取り替えて使用することができる。
【0013】
デジタルカメラの上部には、シャッターボタン103、モードダイヤル104、フォーカスモードダイヤル105が配されている。このデジタルカメラにおいては、シャッターボタン103を押圧操作することにより撮像素子が撮像している画像を取り込むことができる。また、モードダイヤル104を回転操作することにより静止画撮影モードや動画撮影モードや再生モードなどの各種動作モードの中から所望のモードを選択することができる。また、フォーカスモードダイヤル105を回転操作することにより被写体への焦点合わせを自動で行なうか手動で行なうかを選択することができる。
【0014】
デジタルカメラの前面右には、様々な設定項目を選択・決定可能な前ダイヤル106が配されている。デジタルカメラの前面左には、暗所での被写体への焦点合わせを補助するAF補助光ランプ107が配されている。デジタルカメラの背面には、被写体を視認可能なファインダー108が配されている。デジタルカメラの底面には、デジタルカメラを三脚に固定するための三脚取り付け穴109が配されている。
【0015】
デジタルカメラの右側面には、メモリーカードを収納することができるメモリーカード収納部202が配されている。メモリーカード収納部202は、カード扉110により隠蔽されている。カード扉110は、筐体100に設けられた、カード扉110とほぼ同形状の開口部(カード扉110とほぼ同形状であるので、図面ではカード扉110と輪郭線が重なる。また、符号は付していない)を塞ぐように配され、カード扉軸110aを軸として紙面手前側に開くことができる。カード扉110がメモリーカード収納部202を隠蔽している状態で、カード扉110と筐体100(カード扉110用の開口部の端縁)の間にはわずかな間隙が存在する。なお、間隙は微小であるため、図示していない。
【0016】
デジタルカメラの底面には、バッテリーを収納することができるバッテリー収納部201が配されている。バッテリー収納部201は、バッテリー扉111により隠蔽されている。バッテリー扉111は、筐体100に設けられた、バッテリー扉111とほぼ同形状の開口部(バッテリー扉111とほぼ同形状であるので、図面ではバッテリー扉111と輪郭線が重なる。また、符号は付していない)を塞ぐように配され、バッテリー扉軸111aを軸として紙面手前側に開くことができる。バッテリー扉111がバッテリー収納部201を隠蔽している状態で、バッテリー扉111と筐体100(バッテリー扉111用の開口部の端縁)の間にはわずかな間隙が存在する。なお、間隙は微小であるため、図示していない。
【0017】
2.デジタルカメラの操作
次に、ユーザによるデジタルカメラの操作例について説明する。まず、ユーザは、デジタルカメラの電源を投入する。電源スイッチは、デジタルカメラの上部に存在するが記載を省略している。ユーザは、モードダイヤル104を回転操作することにより静止画撮影モード又は動画撮影モードを選択する。ユーザは、フォーカスモードダイヤル105を回転操作することにより被写体への焦点合わせを自動で行なうか手動で行なうかを選択する。
【0018】
ユーザは、ファインダー108で被写体を確認しながら交換レンズ101のズームリング101aを回転操作することにより画角を決定する。ユーザは、シャッターボタン103を押圧操作する。ここで、モードダイヤル104により静止画撮影モードが選択されているときは、シャッターボタン103を1回押圧操作することにより、撮像された静止画がメモリーカード収納部202に収納されたメモリーカードに記録される。モードダイヤル104により動画撮影モードが選択されているときは、ユーザによるシャッターボタン103の1回目の押圧操作により動画撮影が開始し、シャッターボタン103の2回目の押圧操作により動画撮影が終了する。撮影された動画は、メモリーカード収納部202に収納されたメモリーカードに記録される。
【0019】
ユーザは、モードダイヤル104を回転操作することにより再生モードを選択する。ユーザは、前ダイヤル106を回転操作することにより、再生すべき静止画又は動画を選択する。ユーザは、前ダイヤル106を押圧操作することにより、選択された静止画又は動画を再生する。音声付静止画又は動画の再生時、筐体100の内部に配されたスピーカーから音声が再生される。
【0020】
3.音声出力に関連したデジタルカメラの要部の構成
図2は、音声出力に関連したデジタルカメラの要部の透視図である。図2(a)は、デジタルカメラの右側面の要部透視図である。図2(b)は、デジタルカメラの上面の要部透視図である。図2(a)、図2(b)に示すように、点線で示したスピーカー200は、破線で示したバッテリー収納部201に隣接して配される。一点鎖線で示したメモリーカード収納部202は、破線で示したバッテリー収納部201に隣接して配される。
【0021】
図3は、図2(b)におけるスピーカー200及びその周辺の詳細図である。図3においては、図面の視認性に配慮してスピーカー200など筐体100内部に配されている部材も実線で示している。
【0022】
スピーカー200は、バッテリー収納部201に一体に形成されたスピーカー固定枠201aに、内シーリング205を具備する板金206を介して、ネジ207によって固定されている。ネジ207は、板金206をバッテリー収納部201に取り付けるものである。スピーカー200は、クッション203を介してバッテリー収納部201に当接している。このようにスピーカー200とバッテリー収納部201の間にクッション203を介設することにより、スピーカー固定枠201aに成形誤差があったとしても、スピーカー200をスピーカー固定枠201aに容易に密着させることができ、かつ内シーリング205をスピーカー固定枠201aに容易に密着させることができる。スピーカー200の発音部200aはバッテリー収納部201と反対の方向を向いている。
【0023】
図4は、一般的なスピーカー装置の構成図である。スピーカー装置300は、スピーカー301と、スピーカー301を内蔵し背気室303と前気室304とを遮断する筐体302と、から構成される。
【0024】
スピーカー301の音を観測するのは前気室304の側においてである。音とは大気中では空気の粗密の波である。スピーカー301が動作するとき、背気室303と前気室304との圧力変動の関係は逆位相となる。背気室303の圧力変動が疎であり前気室304の圧力変動が密である場合において、背気室303と前気室304との遮断が充分でないときは、前気室304の圧力変動は背気室303の圧力変動に相殺され小さくなる。すなわち、スピーカー301から出力される音は、背気室303と前気室304とが遮断されていない場合、小さくなってしまう。
【0025】
そこで、本実施形態では、前述したように、スピーカー200を、バッテリー収納部201に一体に形成されたスピーカー固定枠201aに、内シーリング205を具備する板金206を介して、ネジ207によって固定している。このように固定された状態において、内シーリング205は、スピーカー200と板金206とにより挟持される。そして、図4における筐体302に相当するスピーカー固定枠201a及びバッテリー収納部201と、内シーリング205とによって、スピーカー200の背面側の背気室303Aと、前面側の前気室304Aとを確実に遮断し、スピーカー200から出力される音が小さくなることを防いでいる。
【0026】
また、本実施形態では、筐体100と板金206との間に、外シーリング204を介設している。外シーリング204は、スピーカー200におけるメモリーカード収納部202とは反対の端部側に配置され、筐体100内のメモリーカード収納部202と反対の方向に音声が伝播しないように板金206と筐体100の間を塞ぐ(密閉する)役割を果たす。
【0027】
このように構成したことにより、スピーカー200から出力された音声は、図3に矢印A、Bで示す経路、あるいは矢印A、Cで示す経路で示しているように、筐体100の内側の空間を、筐体100内面、外シーリング204、内シーリング205等により誘導されて、カード扉110の内側まで進み、さらにカード扉110と筐体100の間隙を通って筐体100の外部に放出される。
【0028】
このように、筐体100内に、スピーカー200から出力された音声をカード扉110の内側まで導く連通部400が構成される。そのとき、外シーリング204及び内シーリング205によって連通部400が密閉され、連通部400から外部への音漏れが良好に防止される。
【0029】
なお、前述したように筐体100内のメモリーカード収納部202と反対の方向に音声が伝播しないようにスピーカー固定枠201aと筐体100の間を外シーリング204によって塞ぐことが望ましいが、スピーカー200の発音部200aとカード扉110を連通する連通部を構成することができれば、外シーリング204以外のものによって塞いでもよい。
【0030】
図5は、筐体100の外部に放出される音声の周波数特性を示すグラフである。横軸は周波数を示し、縦軸は音圧レベルを示す。破線は外シーリング204を設けない場合を示し、実線は外シーリング204を設けた場合を示す。同図より、外シーリング204を設けた場合、音圧レベルは、約550Hzから約3.7kHzに渡って大きく改善されていることが分かる。
【0031】
図6は、筐体100の外部に放出される音声の周波数特性を示すグラフである。横軸は周波数を示し、縦軸は音圧レベルを示す。破線は内シーリング205を設けない場合を示し、実線は内シーリング205を設けた場合を示す。同図より、内シーリング205を設けた場合、音圧レベルは、約900Hz以下の領域で5dB、約1.5kHzから約5kHzの領域で約10dB、大きく改善されていることが分かる。
【0032】
本実施形態のデジタルカメラによれば、スピーカー200から発せられた音声を、連通部400を介してカード扉110まで導き、筐体100とカード扉110(可動部)等との間の間隙から外部に音声を出力する。このように、連通部400を介して音声をデジタルカメラの外部に導くことにより、筐体に設けられた音声出力用の孔の位置に依存せず、スピーカーの配置位置を決定できるようになる。このため、スピーカー配置の自由度が増し、所望の場所にスピーカーを配置できることから、デジタルカメラの小型化・薄型化を実現できる。また、筐体100とカード扉110等の間の隙間から音声を出力するため、音声出力用の多孔部を設けなくとも良好な音響効果を得ることができる。
【0033】
4.その他の実施の形態
本実施の形態では、メモリーカード収納部202を隠蔽するカード扉110と筐体100の間隙から音声を筐体100の外部に放出する構成としたがこれに限らない。例えば、バッテリー収納部201を隠蔽するバッテリー扉111と筐体100の間隙から音声を筐体100の外部に放出する構成としてもよい。その場合、スピーカー200の発音部200aとバッテリー扉111を連通する連通部を設ければよい。さらに、カード扉110と筐体100の間隙、及びバッテリー扉111と筐体100の間隙の両方から音声を筐体100の外部に放出する構成としてもよい。
【0034】
また、操作スイッチと筐体100の間隙から音声を筐体100の外部に放出する構成としてもよい。以下、この場合の構成例について図7を参照して説明する。図7は、デジタルカメラの背面図である。デジタルカメラの背面には、液晶モニター112とカーソルボタン113が配されている。
【0035】
液晶モニター112には、再生モードが選択されているときに、ユーザが前ダイヤル106(図1(a)参照)を回転操作することにより選択し、前ダイヤル106を押圧操作することにより決定した静止画又は動画が再生表示される。
【0036】
カーソルボタン113は、上ボタン113a、右ボタン113b、下ボタン113c、左ボタン113d、メニューセットボタン113eで構成されている。前ダイヤル106と同様に、カーソルボタン113を押圧操作することにより様々な設定項目を選択・決定することができる。上ボタン113a、右ボタン113b、下ボタン113c、左ボタン113d、メニューセットボタン113eは、筐体100に各ボタン毎に形成された、各ボタンとほぼ同形状の開口部内に設けられている。これらのボタンは、それぞれ、その先端が筐体100の表面に対して突出するように配されている。各カーソルボタン113と筐体100に形成された各開口部(その端縁)の間には、カーソルボタン113をスムーズにストロークさせることができるように微小な間隙が存在する(微小であるため、図示していない)。これらの微小な間隙から音声が筐体100外部に放出される。
【0037】
カーソルボタン113と筐体100の間隙から音声を筐体100の外部に放出する構成においては、静止画又は動画を再生表示する液晶モニター112と、音声を筐体100の外部に放出するカーソルボタン113と筐体100の間隙とが、近傍かつ同一面内に存在するので、ユーザが自然な視聴を行うことができる。また、カーソルボタン113が複数存在するので、筐体100に多孔部を設けた場合と同様の効果が得られる。なお、ここではプッシュスイッチの一例であるカーソルボタン113を挙げたが、操作スイッチはスライドスイッチであっても構わない。
【0038】
さらに、外部接続端子を隠蔽する端子扉と筐体100の間隙から音声を筐体100の外部に放出する構成としてもよい。この構成は、カード扉110と筐体100の間隙から音声を筐体100の外部に放出する場合と同様の構成となるので図示は省略する。デジタルカメラには、例えば、HDMI端子とデジタルアウト端子が配されているが、これらを使用しないときにはこれらの端子用の端子扉によって隠蔽されている。デジタルカメラのHDMI端子とHDMI端子付テレビのHDMI端子とをHDMIケーブルで接続することで、高画質な画像をテレビで楽しむことができる。デジタルカメラのデジタルアウト端子をパソコンのUSB端子にUSBケーブルで接続することで、デジタルカメラの画像をパソコンに取り込むことができる。
【0039】
なお、強度が確保できるならば、カード扉110やバッテリー扉111や端子扉に多孔部を設ける構成としてもよい。
【0040】
上記の実施形態において、スピーカー200は発音体の一例である。また、カード扉110、バッテリー扉111、カーソルボタン113は可動部の一例である。内シーリング205は第1の遮蔽部材の一例である。外シーリング204は第2の遮蔽部材の一例である。板金206は固定部材の一例である。バッテリー収納部201及びメモリーカード収納部202は収納部の一例である。
【0041】
以上説明した通り、デジタルカメラの小型化・薄型化により多孔部を形成するスペースを確保することができなかったとしても、筐体100と可動部の間の間隙から音声を筐体100の外部に放出することで良好な音響効果を得ることができる。
【産業上の利用可能性】
【0042】
本発明によれば、小型化・薄型化を実現しながら良好な音響効果を得ることができる。したがって、デジタルカメラ、携帯電話端末、携帯型テレビジョン受像機、携帯ゲーム機など音声を出力可能なスピーカーを備えた様々な電子機器に適用できる。
【符号の説明】
【0043】
100 筐体
101 交換レンズ
102 レンズ取り外しボタン
103 シャッターボタン
104 モードダイヤル
105 フォーカスモードダイヤル
106 前ダイヤル
107 AF補助光ランプ
108 ファインダー
109 三脚取り付け穴
110 カード扉
111 バッテリー扉
112 液晶モニター
113 カーソルボタン
201 バッテリー収納部
202 メモリーカード収納部
203 クッション
204 外シーリング
205 内シーリング
206 板金
207 ネジ
300 スピーカー装置
301 スピーカー
302 筐体
303 背気室
304 前気室
400 連通部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
筐体と、
発音部を有し、前記筐体の内部に設けられた発音体と、
前記筐体との間に隙間を有するように前記筐体に設けられた可動部と、
前記筐体の内部において前記発音体の発音部と前記可動部の間を連通する連通部と、
を備えることを特徴とする電子機器。
【請求項2】
さらに収納部を備え、
前記可動部は前記収納部を隠蔽する開閉可能な蓋である、ことを特徴とする請求項1に記載の電子機器。
【請求項3】
前記収納部は電池及び/又は記憶媒体を収納する、ことを特徴とする請求項2に記載の電子機器。
【請求項4】
さらに、外部接続端子を備え、
前記可動部は前記外部接続端子を隠蔽する開閉可能な蓋である、ことを特徴とする請求項1に記載の電子機器。
【請求項5】
前記可動部は操作スイッチである、ことを特徴とする請求項1に記載の電子機器。
【請求項6】
前記発音体の音声出力側に配置され、前記発音体を固定する固定部材と、
前記発音体と前記固定部材との間に挟持され、前記連通部の気密を保持する第1の遮蔽部材と、
をさらに備えることを特徴とする請求項1記載の電子機器。
【請求項7】
前記固定部材と前記筐体との間に配置され、前記連通部の気密を保持する第2の遮蔽部材をさらに備えることを特徴とする請求項6に記載の電子機器。
【請求項8】
被写体を撮像して画像データを生成する撮像装置であって、
筐体と、
発音部を有し、前記筐体の内部に設けられた発音体と、
前記筐体との間に隙間を有するように前記筐体に設けられた可動部と、
前記筐体の内部において前記発音体の発音部と前記可動部の間を連通する連通部と、
を備えることを特徴とする撮像装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2010−273334(P2010−273334A)
【公開日】平成22年12月2日(2010.12.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−98878(P2010−98878)
【出願日】平成22年4月22日(2010.4.22)
【出願人】(000005821)パナソニック株式会社 (73,050)
【Fターム(参考)】