説明

電子機器

【課題】 電池温度に関わらず充電可能な二次電池を備える電子機器を提供する。
【解決手段】 充電可能な電池部14により動作する電子機器1において、電池部14の温度を検出する温度センサ13と、電池部14の温度が規定範囲内である場合に電池部14の充電を行う充電回路15と、電子機器1を動作させる際に駆動して、駆動に伴い熱を発する複数の駆動部3,4,5,6,11と、温度センサ13により検出された電池部14の温度が前記規定範囲より低い場合、駆動部3,4,5,6,11の少なくとも一つを駆動させ、駆動に伴って発生した熱により電池部14の温度を上昇させる制御部とを備えることを特徴とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電子機器に係り、特に、二次電池を有する電子機器に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、電子カメラや携帯電話などの電子機器には充電可能な二次電池が内蔵されている。この二次電池は、充電する際に電池温度が規定範囲より高いと電池の劣化につながり、規定範囲より低いと充電に要する時間が長くなるとともに電池の劣化につながってしまうという問題がある。そこで、電池温度が規定範囲より低い場合には充電を開始させるとともに二次電池の加熱動作を開始させて、電池温度が規定範囲内となるように充電しながら加熱する携帯情報端末が開発されている。
【特許文献1】特開2005−110443号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら、従来の技術によれば、充電開始の際の電池温度が規定範囲より低い場合に充電を行うと、活性の高いリチウム等の金属が析出してしまい事故が発生しやすくなってしまったり、電池が劣化してしまうという問題があった。また、充電開始前に電池温度が規定範囲より低い場合に充電を行わず待機状態とすると、待機状態の電子機器の消費電力は小さいため外気温が上昇しない限り電池温度が規定範囲まで上昇することがなく、充電を開始させること自体が不可能であるという問題もあった。
【0004】
そこで、本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、電池温度に関わらず充電可能な二次電池を備える電子機器の提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
請求項1に記載の発明は、充電可能な電池部により動作する電子機器において、
前記電池部の温度情報を読み取る読み取り手段と、
前記電池部の温度が規定範囲内である場合に前記電池部の充電を行う充電回路と、
前記電子機器を動作させる際に駆動して、駆動に伴い熱を発する複数の駆動部と、
前記読み取り手段により読み取られた温度情報が前記規定範囲より低い温度の場合、前記駆動部の少なくとも一つを駆動させ、駆動によって発生した熱により前記電池部の温度を上昇させ、前記読み取り手段により読み取られた温度情報が前記規定範囲内となってから前記充電回路による充電を開始させる制御部とを備えることを特徴とする。
【0006】
請求項2に記載の発明は、充電可能な電池部により動作する電子機器において、
前記電池部の温度を検出する温度センサと、
前記電池部の温度が規定範囲内である場合に前記電池部の充電を行う充電回路と、
前記電子機器を動作させる際に駆動して、駆動に伴い熱を発する複数の駆動部と、
前記温度センサにより検出された前記電池部の温度が前記規定範囲より低い場合、前記駆動部の少なくとも一つを駆動させ、駆動に伴って発生した熱により前記電池部の温度を上昇させ、前記温度センサにより検出された前記電池部の温度が前記規定範囲内となってから前記充電回路による充電を開始させる制御部とを備えることを特徴とする。
【0007】
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載の電子機器において、
前記駆動部は、被写体を撮像して画像信号を生成する画像信号生成手段と、前記画像信号に基づいた画像処理を行う制御部と、前記画像信号に基づいた表示を行う表示部とであることを特徴とする。
【発明の効果】
【0008】
以上より、本発明によれば、電池温度に関わらず充電可能な二次電池を備える電子機器を提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0009】
以下、本発明の一実施形態を図面を用いて説明する。
【0010】
図1は、本実施形態に係る電子機器としての電子カメラ1の制御構成を示すブロック図である。第1実施形態の電子カメラ1は、撮影レンズ部2、撮像素子3、AFE/TG(Analog Front End / Timing Generator)4、画像処理部5を有するRISC(Reduced Instruction Set Computer)6、フラッシュメモリ7、SDRAM(Synchronous Dynamic Random Access Memory)8、記録媒体9、表示部10、バックライト部11、
操作部12、温度センサ13を有する電池部14、充電回路15およびACアダプタ16を備えて構成されている。
【0011】
撮影レンズ部2は、図示省略するが、ズームレンズ(変倍用レンズ)、フォーカスレンズ(合焦用レンズ)、絞りおよびシャッタ機構などを備えて構成されている。撮像素子3は、撮影レンズ部2を介して入射した光を受光して光電変換により画像信号を出力するものであり、例えばCCDやCMOSなどにより構成されている。撮像素子3は、電子カメラ1を動作させる際に駆動して熱を発する駆動部の一つであり、撮像素子3からの発熱が電池部14に伝わって電池部14の温度が上昇するようになっている。
【0012】
AFE/TG4は、AFE(Analog Front End)部とTG(Timing Generator)部とを備えている。TG部は、内蔵される基準クロック(図示省略)に基づき撮像素子3の駆動制御信号を生成するものである。TG部は、例えば積分開始/終了(露出開始/終了)のタイミング信号、各画素の受光信号の読出制御信号(水平同期信号,垂直同期信号,転送信号等)等のクロック信号を生成し、撮像素子3に出力する。AFE部は、撮像素子3からの画像信号とTG部からのクロック信号に基づいてアナログ信号処理やA/D変換処理等を実施し、デジタルの画像データをRISC6に出力するようになっている。AFE/
TG4は撮像素子3に連動して駆動されるようになっており、その駆動によって生じる発熱も撮像素子3からの発熱とともに電池部14に伝わるようになっている。
【0013】
RISC6は電池部14の充電のための制御処理のほか、電子カメラ1全体を動作させるための制御処理も実施するものである。RISC6の行う処理としては、例えば、撮像素子3の制御や複数種の高速な制御信号の出力処埋、データの入力処埋、更には入カデータの演算処埋などが挙げられる。RISC6にはAFE/TG4を介して入力された画像データに対して画像処理を行う画像処理部5が備えられている。画像処理部5の行う画像処理の数や種類に特に制限は無く、例えばホワイトバランス調整、ガンマ補正、色補間、解像度変換、圧縮等が挙げられる。RISC6は、電子カメラ1を動作させる際に駆動して熱を発する駆動部の一つであり、画像処理部5が画像処理を行う際の発熱や他の演算処理や制御処理を行う際の発熱が電池部14に伝わることにより電池部14の温度が上昇するようになっている。
【0014】
本実施形態において、画像データは、RISC6の画像処理部5で画像処理されてフラッシュメモリ7または記録媒体9に格納される。フラッシュメモリ7には、RISC6に各種処理を実行させるためのプログラムも格納されている。記録媒体9は、例えば、画像データなどを格納するために電子カメラ1に着脱自在に装着されるメモリカードである。
【0015】
表示部10は例えばLCD(Liquid Cystal Display)等により構成されており、画像データやメニュー画面用データなどを表示するものである。表示画面の照明としてのバックライト部11は、表示部10の動作や表示内容に合わせて点灯するものである。バックライト部11として特に制限は無いが、本実施形態においてはLED(Light Emitting Diode)が用いられている。表示部10は、電子カメラ1を動作させる際に駆動して熱を発する駆動部の一つであり、バックライト部11が点灯する際の発熱が電池部14に伝わることにより電池部14の温度が上昇するようになっている。なお、本実施形態においては表示部10にバックライト部11が備えられていることとしたが、表示部10とバックライト部11とを別個に備えることとしてもよい。
【0016】
操作部12は、例えば、撮影動作を指示するための撮影スイッチ、電子カメラ1の動作開始を指示するための電源スイッチ、各種機能を設定するための十字ボタンおよび決定ボタン等を備えて構成されている。なお、各種機能の設定の際に、表示部10に複数の選択肢を表示させて十字ボタンと決定ボタンで各種機能の設定を行うこととしても良い。
【0017】
電池部14は、充電可能な二次電池であり、電子カメラ1の動作に必要な電力を供給するようになっている。電池部14は、RISC6と充電回路15とに接続されており、充電中は充電回路15から電力を供給されるとともに充電完了後はRISC6を介して電子カメラ1全体に電力を供給する。電池部14に備えられている温度センサ13は、電池部14の温度を検出するものである。温度センサ13から出力される温度情報はRISC6が読み取るようになっている。充電回路15は、ACアダプタ16が挿入された際に電池部14に対して充電を行うものである。ACアダプタ16は、商用電源(AC100V)に接続されると内部で交流電力を直流電力に変換し、充電回路15に電力を供給するものである。
【0018】
電池部14の温度が充電可能温度範囲より低い場合、RISC6は駆動部の少なくとも一つを駆動させて発生した熱により電池部14の加熱動作を行わせる。加熱動作は、RISC6による演算処理、AFE/TG4による信号処理、撮像素子3の駆動、バックライト部11の点灯などによる発熱を利用するものである。RISC6は、温度センサ13からの温度情報が充電可能温度範囲内であることを示すと充電動作を開始させる。加熱動作は充電開始とともに停止させてもよく、充電開始後も加熱動作を続けて充電に最も適した温度にすることとしても良い。このように加熱動作の開始および停止のタイミングと駆動させる駆動部の種類とを調整することにより適切な温度設定が可能となる。
【0019】
図2は、RISC6による充電動作の制御を説明するフローチャートである。商用電源に接続されたACアダプタ16を充電回路15に挿入すると(S1)、電子カメラ1の電源スイッチがオフになっているか否かが判断される(S2)。電源スイッチがオンになっている場合(S2;NO)、撮影動作などの通常起動を行う(S3)。電源スイッチがオフになっている場合(S2;YES)、温度センサ13からの出力により電池部14の温度を検出する(S4)。
【0020】
その後、RISC6は電池部14の温度が充電可能温度範囲内であるか否かを判断する。ここで、本実施形態において、充電可能温度は0〜40℃であり、好ましくは5〜35℃である。RISC6は、電池部14の温度が40℃以上(充電可能温度の上限より高い)か否かを判断し(S5)、40℃以上の場合は充電待機状態とする(S6)。充電待機状態において、RISC6は温度センサ13による電池温度の検出(S4)を所定時間間隔で継続する。RISC6は、検出された電池部14の温度が40℃より低い場合、続いて電池部14の温度が0℃以上(充電可能温度の下限より低い)か否かを判断する(S7)。RISC6は、電池温度が0℃より低い場合には加熱動作を開始させる(S8)。
【0021】
加熱動作の間、RISC6は電池温度の検出を所定時間間隔で継続する(S4)。本実施形態において駆動部は複数備えられており、RISC6は検出された電池温度に応じて駆動させる駆動部の数や駆動内容を切換えるようになっている。駆動部は、被写体を撮像して画像信号を生成する画像信号生成手段としての撮像素子3およびAFE/TG4と、画像データに対して画像処理を行う画像処理部5を備える制御部としてのRISC6と、画像信号に基づいた表示を行う表示部10のバックライト部11とが挙げられる。RISC6は、画像処理の他に各種プログラムを実行して発熱量を調整することとしてもよく、動作周波数を変更して発熱量を調整することとしても良い。撮像素子3およびAFE/TG4は、TG部のクロック信号を変更することにより撮像素子3とAF部とから生じる発熱量を調整することができる。バックライト部11は、照明の輝度(明るさ)を変更することにより発熱量を調整することができる。駆動部から生じる発熱量は消費電力に比例しており、一般に、RISC6は600mW、撮像素子3およびAFE/TG4は500mW、バックライト部11は最大明るさで230mW程度である。
【0022】
ここで、図3に本実施形態における加熱動作(図2におけるS8)の詳細なフローチャートを示す。検出された電池部14の温度が−25℃より低い場合(S81;YES)、RISC6、撮像素子3およびAFE/TG4、バックライト部11による加熱動作が行われる(S82)。また、検出された電池部14の温度が−25℃以上で―10℃以下の場合(S83;YES)、RISC6、撮像素子3およびAFE/TG4による加熱動作が行われる(S84)。さらに、検出された電池部14の温度が−10℃より高い場合(S83;NO)、RISC6による加熱動作が行われる(S85)。このように、RISC6は温度センサ13の検出結果に応じて電子カメラ1の動作の切換えを行い、充電可能温度の下限との差が大きいほど多くの駆動部を駆動させて発熱量を大きくする。また、電池部14の温度が25℃の際に最も充電の効率が良いので、RISC6は電池部14の温度が25℃に近くなるように駆動部を駆動させることとしても良い。
【0023】
加熱動作は、電池部14の温度が充電可能範囲となった場合に停止してもよい。ここで、従来技術のように充電中に加熱動作を平行させる場合、充電用の電力と加熱動作用の電力とを供給する必要があり、電力供給能力の高い高価なACアダプタを用いる必要があるという問題があった。しかし、上述のように充電開始前にのみ加熱動作を行う場合、充電中にACアダプタ16は電池部14の充電用の電力だけを供給すればよいので、加熱動作用の電力までを供給する必要が無く電力供給能力の低い安価なACアダプタを用いることも可能である。また、加熱動作は、充電の効率が良い温度を予め設定しておき当該設定温度との差に応じて駆動部の駆動動作を切換えても良い。また、加熱動作開始後、電池部14の温度の上昇に合わせて駆動させる駆動部の数や発熱量を調整するのが好ましい。
【0024】
電池部14の温度が充電可能範囲であることが検出されると、RISC6は電池部14の充電が既に開始されているか、すなわち、充電が継続中か否かを判断する(S9)。RISC6は、電池部14の充電が開始されていない場合には(S9;NO)、電池部14の充電を開始させる(S10)。充電は、ACアダプタ16から供給される電力が充電回路15を介して電池部14に入力されることにより行われる。電池部14の充電が継続されている場合には(S9;YES)、電池部14の電池容量が充電完了となる領域に達しているか否かを判断する(S11)。電池部14の電池容量が充電完了となる領域に達している場合には(S11;YES)、RISC6は充電のための制御処理を終了させる(S12)。充電が完了するまでの間は(S11;NO)、電池部14の温度の検出と充電が継続され(S4)前記のステップを繰り返し行う。
【0025】
以上のように、本実施形態に係る電子カメラ1によれば、電池部14の温度を検出して充電可能温度となってから充電を行うので、効率よく充電を行うとともに電池部14の劣化や事故を防止することが可能である。また、駆動部からの発熱を用いて電池部14の加熱動作を行うので、電子カメラ1の動作を行うための駆動部を電池部14の加熱手段としても兼用させることが可能であり、電池部14の加熱動作のみを行うものを別途設ける必要が無い。また、複数の駆動部を備えているので、検出された温度に応じて駆動する駆動部を適宜組み合わせて効率よく加熱させることが可能である。さらに、発熱量が多くかつ調整可能な駆動部を用いるので、所望の温度に電池部14を加熱することが可能である。
【0026】
なお、本実施形態において電池部14の電池残容量が規定値以上ある場合、充電前の加熱動作は電池部14に残っている電力で行うこととしても良い。その場合、電池部14の自己発熱により電池部14自身が加熱されるので充電開始前の加熱動作が加速される。電池部14が加熱されて充電可能温度になると電池部14からの電力による加熱動作は停止させ、その後充電回路15からの電力による加熱動作に行う。また、電池残容量を用いて加熱動作を行わせることにより、電池部14に残っている電力を全て放出してから充電を開始させることも可能である。したがって、メモリー効果の大きい電池に有効な手段である。
【0027】
また、バックライト部11を点灯させて加熱動作を行う場合、表示部10に黒画像を表示させて点灯状態であることが外観に表れないようにしても良い。表示部10に黒画像を表示させることにより、充電中のバックライト部11の点灯が外部から視認されることはないので、従来の電子機器と異なる表示状態にユーザが違和感を覚えることもない。表示される画像に特に制限は無く、充電中であることを意味する画像を表示させることとしても良い。
【0028】
また、駆動部は本実施形態に示したものの組み合わせに限られず、電子カメラ1を動作させる内部構成であって駆動に伴って発熱するものであれば、電池部14の加熱を行うことが可能である。
【0029】
また、図1において温度センサ13は電池部14に備えられるものとしたが、電池部14とは別個に電子カメラ1の本体側に備えることとしてもよい。
【0030】
さらに、本実施形態においては電子機器の一例として電子カメラを挙げて記載したが、本発明は携帯情報端末機などにも適用可能であり、被写体を撮像して画像信号を生成する画像信号生成手段と、前記画像信号に基づいた画像処理を行う制御部とを備える電子機器であればよい。また、駆動部からの伝達効率を上げるために、電池部14と駆動部とを近づけて配置することにより電子機器を構成しても良い。
【図面の簡単な説明】
【0031】
【図1】本実施形態の電子カメラの制御構成を示すブロック図である。
【図2】本実施形態の充電動作を示すフローチャートである。
【図3】本実施形態の加熱動作を示すフローチャートである。
【符号の説明】
【0032】
1 電子カメラ
3 撮像素子
4 AFE/TG
5 画像処理部
6 RISC
11 バックライト部
13 温度センサ
14 電池部
15 充電回路

【特許請求の範囲】
【請求項1】
充電可能な電池部により動作する電子機器において、
前記電池部の温度情報を読み取る読み取り手段と、
前記電池部の温度が規定範囲内である場合に前記電池部の充電を行う充電回路と、
前記電子機器を動作させる際に駆動して、駆動に伴い熱を発する複数の駆動部と、
前記読み取り手段により読み取られた温度情報が前記規定範囲より低い温度の場合、前記駆動部の少なくとも一つを駆動させ、駆動に伴って発生した熱により前記電池部の温度を上昇させ、前記読み取り手段により読み取られた温度情報が前記規定範囲内となってから前記充電回路による充電を開始させる制御部とを備えることを特徴とする電子機器。
【請求項2】
充電可能な電池部により動作する電子機器において、
前記電池部の温度を検出する温度センサと、
前記電池部の温度が規定範囲内である場合に前記電池部の充電を行う充電回路と、
前記電子機器を動作させる際に駆動して、駆動に伴い熱を発する複数の駆動部と、
前記温度センサにより検出された前記電池部の温度が前記規定範囲より低い場合、前記駆動部の少なくとも一つを駆動させ、駆動に伴って発生した熱により前記電池部の温度を上昇させ、前記温度センサにより検出された前記電池部の温度が前記規定範囲内となってから前記充電回路による充電を開始させる制御部とを備えることを特徴とする電子機器。
【請求項3】
前記駆動部は、被写体を撮像して画像信号を生成する画像信号生成手段と、前記画像信号に基づいた画像処理を行う制御部と、前記画像信号に基づいた表示を行う表示部とであることを特徴とする請求項1または2に記載の電子機器。
【請求項4】
前記制御部は、前記充電の開始前に、前記電池部の電池残容量が規定値以上ある場合、前記電池部から電力を供給させて前記駆動部の少なくとも一つを駆動させることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の電子機器。
【請求項5】
前記表示部は、表示画面の照明を点灯させることにより発生した熱を用いて前記電池部の温度を上昇させることを特徴とする請求項3又は4に記載の電子機器。
【請求項6】
前記表示部は、前記照明の点灯の際に前記表示画面に黒画像を表示させることを特徴とする請求項5に記載の電子機器。
【請求項7】
前記制御部は、前記電池部の温度が規定範囲内となった場合に前記駆動部の駆動を停止させることを特徴とする請求項1〜6のいずれか一項に記載の電子機器。
【請求項8】
前記制御部は、前記電池部の温度に応じて電子機器の動作の切換えを行うことを特徴とする請求項1〜7のいずれか一項に記載の電子機器。
【請求項9】
前記電子機器は、電子カメラであることを特徴とする請求項1〜8のいずれか一項に記載の電子機器。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公開番号】特開2008−211950(P2008−211950A)
【公開日】平成20年9月11日(2008.9.11)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−48578(P2007−48578)
【出願日】平成19年2月28日(2007.2.28)
【出願人】(000004112)株式会社ニコン (12,601)
【Fターム(参考)】