説明

電子機器

【課題】
ボタンに割り当てられた機能を直感することができ、少ないボタンで多くの機能を割り当てることができる電子機器の提供。
【解決手段】
画面の内縁に沿ったプログラマブルボタン11a〜11eに対応する位置に機能アイコン14a〜14eを表示している。従って、プログラマブルボタン11a〜11eに割り当てられた機能を直感することができ、操作性が向上する。また、モードボタン12の押下に応じてプログラマブルボタン11a〜11eに割り当てられる機能及び表示される機能アイコン14a〜14eを変更している。従って、少ないプログラマブルボタン11a〜11eで多くの機能を割り当てることができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ノートブック型コンピュータなどの電子機器に関する。
【背景技術】
【0002】
ノートブック型コンピュータでは、規格化されたキーボードとは別に操作用のボタンが配置されることがある。例えば、特許文献1には、表示部に設けられているCCDビデオカメラで撮像するとき操作されるシャッタボタンがキーボードとは別に設けられている。
【特許文献1】特開2000−020221号公報(段落[0011]、図1)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
このようなキーボードとは別のボタンが複数配置された場合には、それらのボタンに割り当てられた機能が分かりづらくなることがある。また、このようなボタンの数は、スペース上の制約からある程度制限される。従って、割り当てることができる機能も制限される。
【0004】
以上のような事情に鑑み、本発明の目的は、ボタンに割り当てられた機能を直感することができ、少ないボタンで多くの機能を割り当てることができる電子機器を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明に係る電子機器は、表示部と、複数の第1のボタンと、第2のボタンと、表示制御部とを具備する。前記表示部は、画面を表示する。前記複数の第1のボタンは、前記画面の外縁に沿って配置されている。前記表示制御部は、前記画面の内縁に沿った各前記複数の第1のボタンに対応する位置に各前記複数の第1のボタンの機能を表すアイコンを表示し、前記第2のボタンの押下に応じて各前記複数の第1のボタンに割り当てられる機能及び前記表示されるアイコンを変更する。
【0006】
本発明では、表示制御部が画面の内縁に沿った各複数の第1のボタンに対応する位置に各複数の第1のボタンの機能を表すアイコンを表示している。従って、ボタンに割り当てられた機能を直感することができる。
また、表示制御部が第2のボタンの押下に応じて各複数の第1のボタンに割り当てられる機能及び表示されるアイコンを変更する。従って、少ないボタンで多くの機能を割り当てることができる。
【0007】
前記表示制御部は、所定の操作に応じて、前記アイコンを小さく、前記画面内を移動可能に表示してもよい。
このような表示部の画面の例えばほぼ全面に他の文書などを表示する場合にこのアイコンが邪魔にならない。特に、ノートブック型コンピュータでは、表示部の画面の全面に他の文書などを表示する機会が多いので、アイコンを小さく、画面内を移動可能に表示できることは非常に有効である。
【0008】
前記表示制御部は、前記第2のボタンの押下に応じて前記表示部の表示状態を変更してもよい。
第1のボタンに割り当てられる機能の変更に伴って表示部の表示状態、例えば背景画面を変更しているので、変更された機能を直感しやすくなる。
【0009】
第3のボタンを更に具備し、前記表示制御部は、前記第3のボタンの押下に応じて前記表示制御部に対する設定画面を前記表示部の画面に表示してもよい。
設定画面を簡単に表示でき、表示制御部に対する設定を簡単に行うことできる。
【0010】
前記電子機器本体は、操作部が設けられた第1の面を有する第1の筐体と、前記第1の面と対面可能で、前記表示部が設けられた第2の面を有する第2の筐体と、前記第1の筐体と前記第2の筐体とを前記電子機器本体の背面側で回転可能に連結し、前記第1及び第2のボタンが設けられた円筒形状のヒンジとを有してもよい。
円筒形状のヒンジに第1及び第2のボタンを設けることで、第1及び第2のボタンが非常に見易くなる。第1及び第2のボタンの他に第3のボタンも円筒形状のヒンジに配置すればさらに好ましい。
【発明の効果】
【0011】
以上のように、本発明によれば、ボタンに割り当てられた機能を直感することができ、少ないボタンで多くの機能を割り当てることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づき説明する。
本実施形態では電子機器としてノートブック型コンピュータを一例に挙げて説明する。
図1は本発明の一実施形態に係る電子機器の開いた状態の斜視図、図2は電子機器の閉じた状態の斜視図、図3は電子機器の開いた状態の平面図である。
【0013】
電子機器1は、表示部2と、本体部3と、これら表示部2と本体部3とを連結するヒンジ4とを備えている。
表示部2は、ヒンジ4を介して本体部3に対して開閉可能である。表示部2は、表示側筐体5、表示面6と、表示側筐体5内に設けられた表示処理を行う図示しない表示処理ユニットとを備えている。
表示側筐体5は、図示しない表示処理ユニットを収容する表示部2の筐体である。表示面6は、例えば液晶表示素子からなる情報を表示するための画面であり、閉じた状態で本体部3に対面する。
本体部3は、本体側筐体7、キーボードユニット8、マウスパッドユニット9、後述する制御部、図示しないハードディスク装置などの部品を備えている。
【0014】
本体側筐体7は、本体部3の筐体であり、円筒状の連結部4aを2個有する。キーボードユニット8は、例えば複数のキー等を備えており、電子機器1の入力部として機能する。マウスパッドユニット9は、マウスパッド9aと、左クリックボタン9bと、右クリックボタン9cとを備えており、電子機器1の入力部として機能する。制御部は、本体側筐体7内の多層プリント配線板に実装されている。制御部は、キーボードユニット8などからの入力信号を受けて、演算処理、制御処理、画像処理、表示部2への出力処理などの各種処理を行い、この電子機器1の実質的な機能上の本体として機能する。
【0015】
ヒンジ4は、Y方向の両側において、本体部3に固定された連結部4aと、表示部2に形成された連結部4bとが回動自在に連結されることで構成されている。ヒンジ4の軸方向(図1のY方向)の右端の連結部4aには、電源スイッチユニット10が配置されている。電源スイッチユニット10は、例えば本体側筐体7に固定されている。電源スイッチユニット10は、その円筒端面及び外周面が動作状況に応じて青色やオレンジ色に点灯や点滅するように構成されている。
【0016】
ヒンジ4は、Y方向両側に配置された連結部4a、4b間に連絡部4cを有する。ヒンジ4は、これらの連結部4a、4b及び連絡部4cによって外観上ほぼ一体的な円柱形状をなしている。
【0017】
連絡部4cの中央の上部には、例えば5個のプログラマブルボタン(第1のボタン)11a〜11eが隣接して直線状に配置されている。プログラマブルボタン11a〜11eの左隣りには、それぞれのプログラマブルボタン11a〜11eに割り当てられた複数の機能を切り替え操作するためのモードボタン(第2のボタン)12が配置されている。プログラマブルボタン11a〜11eの右隣りには、ユーザがオプションを選択するための設定画面を呼び出すためのセッティングボタン(第3のボタン)13が配置されている。
【0018】
このようにヒンジ4にプログラマブルボタン11a〜11e、モードボタン12及びセッティングボタン13に配置することにより、これらのボタンが非常に見易く、しかも押し易いものとなる。
【0019】
なお、各プログラマブルボタン11a〜11eは隣接するように配置されているのに対して、プログラマブルボタン(第1のボタン)11a〜11eとモードボタン12との間隔及びプログラマブルボタン11a〜11eとセッティングボタン13との間隔はある程度ある。これにより、プログラマブルボタン(第1のボタン)11a〜11eとモードボタン12又はセッティングボタン13との違いが明確になり、操作性が向上する。
【0020】
表示面6には、表示状態において、その下部の内縁に沿って5つの機能アイコン14a〜14eが表示される。各機能アイコン14a〜14eは、各プログラマブルボタン11a〜11eに対応する位置に表示される。つまり、例えばプログラマブルボタン11aの上方にはこのプログラマブルボタン11aに設定された機能を示す機能アイコン14aが表示される。他の機能アイコン14b〜14eについても同様の表示が行われる。
【0021】
セッティングボタン13によって呼び出された設定画面上では下記の機能を各プログラマブルボタン11a〜11eに割り当てることができる。
(1)消音、スピーカ音量変更、表示ディスプレイ切り替え等のシステム操作
(2)ユーザがシステムにインストールしたアプリケーションソフト
(3)システムに保存されているすべてのファイル(アプリケーションソフト、画像、映像、文書)
(4)ユーザがシステムに保存したウェブページのアドレス
機能アイコン14a〜14eへのドラッグアンドドロップにより各プログラマブルボタン11a〜11eに機能を設定することが可能である。すなわち、下記の機能又は連動したアプリケーションを機能アイコン14a〜14eへのドラッグアンドドロップ操作により割り当てることができる。
(1)システムに保存されているすべてのファイル(アプリケーションソフト、画像、映像、文書)のアイコン
(2)ウェブブラウザのアドレス欄に表示されるリンクアイコン
各プログラマブルボタン11a〜11eにアプリケーション以外のファイルが割り当てられた場合、OS(オペレーティングシステム)がその種類のファイルに指定するアプリケーション又はユーザが指定したアプリケーションにより閲覧、再生等を行うことができる。例えば、音楽再生用のアプリケーションが複数存在する場合には、ユーザの指定する音楽再生用のアプリケーションによって音楽ファイルを再生することができる。その場合、音楽再生用のアプリケーション自体を指定してもよいが、音楽ファイル毎に音楽再生用のアプリケーションを指定してもよい。
【0022】
機能アイコン14a〜14eの表示形態としては、図1又は図2に示した固定位置に表示する他に、縮小して表示位置を画面内で変更することも可能である。これは、機能アイコン14a〜14eの近傍に付属する拡大/縮小マーク15を操作して切り替え可能である。
【0023】
機能アイコン14a〜14eは、下記の表示状態を取ることができ、設定画面で選択可能である。
(1)ユーザのウィンドウ操作に従って前後させる表示(他のシステム上で動作するアプリケーションと同様の動作)
(2)強制的に常に最前面に表示
(3)一定時間後に自動的に非表示
なお、各プログラマブルボタン11a〜11eにユーザの指の接近もしくは接触を検知するデバイスを用いた場合、自動的に近づいたとき表示し、離れたら非表示とすることも選択可能である。
【0024】
モードボタン12の押下により各プログラマブルボタン11a〜11eに割り当てられた機能を一括して切り替えることができるが、同時に下記の動作も行うことができる。
(1)システム設定の切り替え
(2)デスクトップの表示状態(壁紙、アイコンの位置・数、ウィンドウの大きさ・位置)、起動しているアプリケーションソフト、ハードウェア制御(音量設定、ディスプレイの明るさ設定)等
(3)システム動作・アプリケーションソフト起動
(4)サウンド・画像・映像の再生・表示、アプリケーションソフトの起動
なお、ユーザが起動したアプリケーションソフトや挿入されたメディア等に応じて、設定された機能を自動的に切り替えることが可能である。
【0025】
次に、このような機能を実現するための構成を説明する。
図4は図1〜図3に示した電子機器1の概略的構成を示すブロック図である。
電子機器1は、表示面6に画面を表示する表示部2と、キーボードユニット8と、マウスパッドユニット9と、プログラマブルボタン11a〜11eと、モードボタン12と、セッティングボタン13と、表示制御部16を有する制御部17とを有する。
【0026】
制御部17は、電子機器1の全体を統括的に制御する。表示制御部16は、各入力部(キーボードユニット8、マウスパッドユニット9、プログラマブルボタン11a〜11e、モードボタン12、セッティングボタン13)からの入力に応じて表示面6での画面の表示を制御する。
【0027】
図5〜図23はこのように構成された電子機器1の動作を示すフローチャートである。
図24〜図43は表示面6に表示される画面の例を示す図である。
電子機器1を起動したとき(図5)には、図24に示すように、出荷時初期状態としてデスクトップの下部、本体の各プログラマブルボタン11a〜11eの上部側に機能アイコン14a〜14eが表示される(ステップ501)。
【0028】
アイコン表示処理(図6)では、プログラマブルボタン11a〜11eの表示設定形態は図24に示した通り固定である(ステップ601、602)が、機能アイコン14a〜14eの近傍に付属する拡大/縮小マーク15をクリックして切り替えると(ステップ601、603)、機能アイコン14a〜14eは縮小して表示される(図25)。縮小して表示された機能アイコン14a〜14eはドラックアンドドロップにより画面内を移動可能である(図26)。これにより例えば別のファイルやウエブページ(他のウィンドウ)を開いているときに機能アイコン14a〜14eの表示が邪魔にならない大きさで、邪魔にならない位置に移動させることができる。
【0029】
機能アイコン14a〜14eは設定画面による設定によって最前面表示することも可能である(ステップ604、605)。その後、イベント処理に進む(ステップ606)。
【0030】
イベント処理(図7)では、まずタイマー値が初期化され(ステップ701)、以下の処理が実行される。
(1)ボタン操作があればボタンイベント処理(ステップ702、703)
(2)マウス操作がればマウスイベント処理(ステップ704、705)
(3)タイマーが一定値を超過すればタイマーイベント処理(ステップ706、707)
ステップ707において、タイマーが一定時間を超過しない限り、他のウィンドウが画面の前面にあって機能アイコン14a〜14eが最前面表示の設定がされていれば(ステップ708、709)、アイコン表示処理(図6)に戻る。そうでなければ、システムが終了されない限り、ステップ702に戻る(ステップ710)。
【0031】
ボタンイベント処理(図8)では、以下の処理が実行される。
(1)プログラマブルボタン11a〜11eが押下されれば図27に示すような機能起動処理(ステップ801、802)
(2)モードボタン12が押下されれば図28に示すようなモード切り替え処理(ステップ803、804)
(3)セッティングボタン13が押下されれば図29に示すような設定画面起動処理(ステップ805、806)
いずれのボタンも押下されなければイベント処理(ステップ606)に戻る。
【0032】
マウスイベント処理(図9)では、以下の処理が行われる。
(1)マウス操作によって機能アイコン14a〜14eにアイコン(機能対象物)がドラックアンドドロップされれば機能変更処理(ステップ901、902)
(2)マウス操作によって機能アイコン14a〜14eがクリックされれば図27に示すような機能起動処理(ステップ903、802)
また、マウスイベント処理(図9)では、機能アイコン14a〜14eの表示形態が図24に示した固定表示状態か図25や図26に示した移動縮小状態か(ステップ904)によって以下の処理が実行される。
すなわち、図24に示した固定表示状態で拡大/縮小マーク15がクリックされる(ステップ905)と、機能アイコン14a〜14eの表示形態が移動縮小状態にされる(ステップ906)。その後、アイコン表示処理(S501)に戻る。図24に示した固定表示状態で拡大/縮小マーク15がクリックされない(ステップ905)と、イベント処理(ステップ606)に戻る。
一方、図25や図26に示した移動縮小状態で拡大/縮小マーク15がクリックされる(ステップ907)と、機能アイコン14a〜14eの表示形態が固定表示状態に表示される(ステップ908)。その後、アイコン表示処理(S501)に戻る。図25や図26に示した移動縮小状態で拡大/縮小マーク15がクリックされず(ステップ907)に、マウスパッドユニット9の左クリックボタン9bでこの機能アイコン14a〜14eがドラッグされる(ステップ909)と、左クリックボタン9bを離した位置に機能アイコン14a〜14eが移動して表示される(ステップ910)。例えば図25から図26のように移動して表示される。その後、イベント処理(ステップ606)に戻る。
【0033】
タイマーイベント処理(図10)では、一定時間後非表示設定がオンかオフかが判断される(ステップ1001)。一定時間後非表示設定がオンの場合には、タイマーが一定値を超過するまで機能アイコン14a〜14eが非表示にされる(ステップ1002)。その後、イベント処理(ステップ606)に戻る。これにより、画面全体に動画などを表示したいような場合に、機能アイコン14a〜14eを一時的に非表示することができる。
【0034】
機能変更処理(図11)では、マウスパッドユニット9の左クリックボタン9bで機能アイコン14a〜14eにドラックアンドドロップされた機能を現在の機能に割り当てる(ステップ1101)。その後、アイコン表示処理に戻る(ステップ501)。
【0035】
機能起動処理(図12)では、押下された機能アイコン14a〜14eに対して現在割り当てられている機能を呼び出す(ステップ1201)。そして、図27に示すようなその割り当てられた機能を実行する(ステップ1202)。図27は押下されたプログラマブルボタン11a〜11eに「メモ帳」の機能が割り当てられており、「メモ帳」が起動された例を示している。その後、イベント処理(ステップ606)に戻る。
【0036】
モード切り替え処理(図13)では、モードボタン12の押下に応じて次のモードを現在のモードに変更する(ステップ1301)。壁紙の切り替えがオンに設定されている場合には(ステップ1302)、壁紙を現在のモードのものに変更する(ステップ1303)。このようにモードの変更に伴って壁紙などを変更することで、ユーザは現在のモードを直感できるようになり、操作性が向上する。その後、アイコン表示処理に戻る(ステップ501)。
【0037】
設定画面起動処理(図14)では、セッティングボタン13の押下に応じて機能アイコン14a〜14eを非表示にし、図29に示すような設定画面を起動して表示する(ステップ1401)。その後、設定画面イベント処理に進む(ステップ1402)。
【0038】
設定画面イベント処理(図15)では、以下の処理が実行される。
(1)設定画面でヘルプのリンクがクリックされるとヘルプ表示処理(ステップ1501、1502)
(2)設定画面でチュートリアルのリンクがクリックされるとチュートリアル表示処理(ステップ1503、1504)
(3)設定画面でモード選択がされるとモード選択処理(ステップ1505、1506)
(4)設定画面で壁紙の変更が選択されると壁紙選択処理(ステップ1507、1508)
(5)設定画面で機能アイコンがクリックされると機能選択処理(ステップ1509、1510)
(6)設定画面でカスタマイズがクリックされると登録名称更新処理(ステップ1511、1512)
(7)設定画面で表示設定のチェックが変更されると表示設定更新処理(ステップ1513、1514)
(8)設定画面で初期設定に戻すが選択されると初期設定適用処理(ステップ1515、1516)
ここで、設定画面でOKが選択されると一時保存した設定が適用され、設定画面が非表示とされる(ステップ1517、1518)。また、設定画面でキャンセルが選択されると一時保存した設定が破棄され、設定画面が非表示とされる(ステップ1519、1520)。その後、アイコン表示に戻る(ステップ501)。
【0039】
ヘルプ表示処理(図16)では、図30に示すようなヘルプの表示が行われる(ステップ1601)。その後、設定画面イベント処理に戻る(ステップ1302)。
【0040】
チュートリアル表示処理(図17)では、図31に示すようなチュートリアルの表示が行われる(ステップ1701)。その後、設定画面イベント処理に戻る(ステップ1302)。
【0041】
モード選択処理(図18)では、図32に示すような選択したモードの設定が表示される(ステップ1801)。設定画面上で「モード設定」のリストボックスから変更したモードを選択し指定すると、設定画面上にそのモードでの設定値が表示され、変更できるようになる。その後、設定画面イベント処理に戻る(ステップ1302)。
【0042】
壁紙選択処理(図19)では、設定画面において壁紙の候補となるコンピュータ内のファイルが指定されると図33に示すようにそれがウィンドウに表示される(ステップ1901)。設定画面において「キャンセル」がクリックされる(ステップ1902)と、そのウィンドウは閉じられる(ステップ1903)。「キャンセル」されずにウィンドウにおいてファイル名が指定され、「開く」がクリックされる(ステップ1904)と、設定画面上の壁紙にその画面が表示され、設定が一時保存される(ステップ1905)。その後、設定画面イベント処理に戻る(ステップ1302)。
【0043】
機能選択処理(図20)では、図34に示すような機能を指定するウィンドウが表示される(ステップ2001)。そのウィンドウで、メニュータブがクリックされると(ステップ2002)、選択されたメニュー内容が機能指定するウィンドウに表示される(ステップ2003)。なお、メニューには、図35に示すようなおすすめ機能、図36に示すようなスタートメニュー、図37に示すようなお気に入り、図38に示すようなエクスプローラがある。
【0044】
メニュータブがクリックされずに「キャンセル」がクリックされる(ステップ2004)と、機能を指定するウィンドウが非表示にされる(ステップ2005)。一方、機能が指定され、「OK」がクリックされる(ステップ2006)と、設定画面上のアイコンにその機能が表示され、設定が一時保存される(ステップ2007)。その後、設定画面イベント処理に戻る(ステップ1302)。
【0045】
登録名称更新処理(図21)では、図39に示すような名称を登録するウィンドウが表示される(ステップ2101)。このウィンドウで「キャンセル」がクリックされる(ステップ2102)と、このウィンドウが非表示にされる(ステップ2103)。一方、モード名、名称、パスが入力され、このウィンドウの「OK」がクリックされる(ステップ2104)と、図40に示すようなモード名、図41に示すような名称、図42に示すようなパスが一時保存される(ステップ2105)。その後、設定画面イベント処理に戻る(ステップ1302)。
【0046】
表示設定更新処理(図22)では、表示設定が一時保存される(ステップ2201)。その後、設定画面イベント処理に戻る(ステップ1302)。
【0047】
初期設定適用処理(図23)では、図43に示すような意思を確認するウィンドウが表示される(ステップ2301)。このウィンドウで「キャンセル」がクリックされる(ステップ2302)と、このウィンドウが非表示にされる(ステップ2303)。一方、このウィンドウの「OK」がクリックされる(ステップ2304)と、全設定値に出荷時初期設定が適用され、設定画面上の表示が新設定値に従って更新される(ステップ2305)。その後、設定画面イベント処理に戻る(ステップ1302)。
【0048】
本実施形態では、画面の内縁に沿ったプログラマブルボタン11a〜11eに対応する位置に機能アイコン14a〜14eを表示している。従って、プログラマブルボタン11a〜11eに割り当てられた機能を直感することができ、操作性が向上する。また、モードボタン12の押下に応じてプログラマブルボタン11a〜11eに割り当てられる機能及び表示される機能アイコン14a〜14eを変更している。従って、少ないプログラマブルボタン11a〜11eで多くの機能を割り当てることができる。特に、ノートブック型コンピュータのように操作部の面積をできるだけ小さくしたいとの要請の強い電子機器に対しては、本発明を適用することは極めて有用である。
【0049】
また、本実施形態では、設定画面を使ってプログラマブルボタン11a〜11eや機能アイコン14a〜14eに対する設定の変更や新たな設定などを行うことができる。この設定画面は、セッティングボタン13を押下することで簡単に画面上に表示させることができる。従って、これらの設定の変更や新たな設定を簡単に行うことができる。
【0050】
本発明は、上記の実施形態に限定されない。本発明は、その技術思想の範囲内で様々に変形して実施することが可能である。その実施の範囲は、本発明の技術的範囲に属するものである。
【0051】
例えば、上記の実施形態では、電子機器の一例としてノートブック型コンピュータを挙げたが、コンピュータなどに使われる表示装置や携帯電話、音楽再生機器などの電子機器にも本発明は適用可能である。
【図面の簡単な説明】
【0052】
【図1】本発明の一実施形態に係る電子機器の開いた状態の斜視図である。
【図2】図1に示した電子機器の閉じた状態の斜視図である。
【図3】図1に示した電気機器の平面図である。
【図4】本発明の一実施形態に係る電子機器の概略的構成を示すブロック図である。
【図5】本発明の一実施形態に係る電子機器における開始処理の動作を示すフローチャートである。
【図6】本発明の一実施形態に係る電子機器におけるアイコン表示処理の動作を示すフローチャートである。
【図7】本発明の一実施形態に係る電子機器におけるイベント処理の動作を示すフローチャートである。
【図8】本発明の一実施形態に係る電子機器におけるボタンイベント処理の動作を示すフローチャートである。
【図9】本発明の一実施形態に係る電子機器におけるマウスイベント処理の動作を示すフローチャートである。
【図10】本発明の一実施形態に係る電子機器におけるタイマーイベント処理の動作を示すフローチャートである。
【図11】本発明の一実施形態に係る電子機器における機能変更処理の動作を示すフローチャートである。
【図12】本発明の一実施形態に係る電子機器における機能起動処理の動作を示すフローチャートである。
【図13】本発明の一実施形態に係る電子機器におけるモード切り替え処理の動作を示すフローチャートである。
【図14】本発明の一実施形態に係る電子機器における設定画面起動処理の動作を示すフローチャートである。
【図15】本発明の一実施形態に係る電子機器における設定画面イベント処理の動作を示すフローチャートである。
【図16】本発明の一実施形態に係る電子機器におけるヘルプ表示処理の動作を示すフローチャートである。
【図17】本発明の一実施形態に係る電子機器におけるチュートリアル表示処理の動作を示すフローチャートである。
【図18】本発明の一実施形態に係る電子機器におけるモード選択処理の動作を示すフローチャートである。
【図19】本発明の一実施形態に係る電子機器における壁紙選択処理の動作を示すフローチャートである。
【図20】本発明の一実施形態に係る電子機器における機能選択処理の動作を示すフローチャートである。
【図21】本発明の一実施形態に係る電子機器における登録名称変更処理の動作を示すフローチャートである。
【図22】本発明の一実施形態に係る電子機器における表示設定変更処理の動作を示すフローチャートである。
【図23】本発明の一実施形態に係る電子機器における初期設定適用処理の動作を示すフローチャートである。
【図24】本発明の一実施形態に係る電子機器における起動したときの画面を示す図である。
【図25】本発明の一実施形態に係る電子機器におけるアイコン表示形態を縮小したときの画面を示す図である。
【図26】本発明の一実施形態に係る電子機器における縮小アイコンを移動したときの画面を示す図である。
【図27】本発明の一実施形態に係る電子機器における機能を起動したときの画面を示す図である。
【図28】本発明の一実施形態に係る電子機器におけるモード変更を行ったときの画面を示す図である。
【図29】本発明の一実施形態に係る電子機器における設定画面を呼び出したときの画面を示す図である。
【図30】本発明の一実施形態に係る電子機器におけるヘルプを起動したときの画面を示す図である。
【図31】本発明の一実施形態に係る電子機器におけるチュートリアルを起動したときの画面を示す図である。
【図32】本発明の一実施形態に係る電子機器における設定画面上でモードを選択したときの画面を示す図である。
【図33】本発明の一実施形態に係る電子機器における設定画面上で壁紙の変更をしたときの画面を示す図である。
【図34】本発明の一実施形態に係る電子機器における設定画面上で機能を変更したときの画面を示す図である。
【図35】本発明の一実施形態に係る電子機器における設定画面上で機能を変更したときに使われるおすすめ機能の画面を示す図である。
【図36】本発明の一実施形態に係る電子機器における設定画面上で機能を変更したときに使われるスタートメニューの画面を示す図である。
【図37】本発明の一実施形態に係る電子機器における設定画面上で機能を変更したときに使われるお気に入りの画面を示す図である。
【図38】本発明の一実施形態に係る電子機器における設定画面上で機能を変更したときに使われるエクスプローラの画面を示す図である。
【図39】本発明の一実施形態に係る電子機器における設定画面上で機能の登録名称を変更したときの画面を示す図である。
【図40】本発明の一実施形態に係る電子機器における設定画面上で機能の登録名称を変更するときに使われるモード名の画面を示す図である。
【図41】本発明の一実施形態に係る電子機器における設定画面上で機能の登録名称を変更するときに使われる名称の画面を示す図である。
【図42】本発明の一実施形態に係る電子機器における設定画面上で機能の登録名称を変更するときに使われるパスの画面を示す図である。
【図43】本発明の一実施形態に係る電子機器における設定画面上で初期設定に戻したときの画面を示す図である。
【符号の説明】
【0053】
1 電子機器
2 表示部
3 本体部
4 ヒンジ
6 表示面
8 キーボードユニット
9 マウスパッドユニット
11a〜11e プログラマブルボタン
12 モードボタン
13 セッティングボタン
14a〜14e 機能アイコン
15 拡大/縮小マーク
16 表示制御部
17 制御部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
画面を表示する表示部と、
前記画面の外縁に沿って配置された複数の第1のボタンと、
第2のボタンと、
前記画面の内縁に沿った各前記複数の第1のボタンに対応する位置に各前記複数の第1のボタンの機能を表すアイコンを表示し、前記第2のボタンの押下に応じて各前記複数の第1のボタンに割り当てられる機能及び前記表示されるアイコンを変更する表示制御部と
を具備する電子機器。
【請求項2】
請求項1に記載の電子機器であって、
前記表示制御部は、所定の操作に応じて、前記アイコンを小さく、前記画面内を移動可能に表示する
電子機器。
【請求項3】
請求項1又は請求項2に記載の電子機器であって、
前記表示制御部は、前記第2のボタンの押下に応じて前記表示部の表示状態を変更する
電子機器。
【請求項4】
請求項1又は請求項2に記載の電子機器であって、
第3のボタンを更に具備し、
前記表示制御部は、前記第3のボタンの押下に応じて前記表示制御部に対する設定画面を前記表示部の画面に表示する
電子機器。
【請求項5】
請求項1又は2に記載の電子機器であって、
前記電子機器本体は、操作部が設けられた第1の面を有する第1の筐体と、前記第1の面と対面可能で、前記表示部が設けられた第2の面を有する第2の筐体と、前記第1の筐体と前記第2の筐体とを前記電子機器本体の背面側で回転可能に連結し、前記第1及び第2のボタンが設けられた円筒形状のヒンジとを有する
電子機器。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【図26】
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【図27】
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【図28】
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【図29】
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【図30】
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【図31】
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【図32】
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【図33】
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【図34】
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【図35】
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【図36】
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【図37】
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【図38】
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【図39】
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【図40】
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【図41】
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【図42】
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【図43】
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【公開番号】特開2009−294808(P2009−294808A)
【公開日】平成21年12月17日(2009.12.17)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−146372(P2008−146372)
【出願日】平成20年6月4日(2008.6.4)
【出願人】(000002185)ソニー株式会社 (34,172)
【Fターム(参考)】