説明

電子機器

【課題】電池を電池室の外側へ付勢する弾性部材に起因する電池室のスペースの拡大を抑制することを課題とする。
【解決手段】逆装填防止用の凹部(164)が設けられた電池(160)が挿抜される電池室(122)と、前記電池室の奥部に設けられ、前記電池室の前記奥部まで正規の向きで挿入された前記電池の前記凹部と嵌り合う逆装填防止用の凸部(134)と、前記凸部に支持され、前記電池室の前記奥部へ挿入される前記電池により弾性変形され、弾性復元力により前記電池を抜き出し方向へ付勢する弾性部材(150)と、を備える電子機器(100)。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電子機器に関する。
【背景技術】
【0002】
電池室の奥部に電池を抜き出し方向へ付勢する弾性部材を設けた電子機器が知られている(例えば、特許文献1、2参照)。特許文献1に記載の電子機器では、上記弾性部材として圧縮コイルバネが用いられているが、弾性収縮した状態での圧縮コイルバネの長さの分、電池室のスペースが拡大する。また、特許文献2に記載の電子機器では、上記弾性部材として捩りバネが用いられているが、捩じりバネの支持部の高さの分、電池室のスペースが拡大する。
【特許文献1】特開2001−223480号公報
【特許文献2】特開2006−220785号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
電池を電池室の抜き出し方向へ付勢する弾性部材に起因する電池室のスペースの拡大を抑制することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0004】
上記課題を解決するために、本発明の第1の態様においては、逆装填防止用の凹部(164)が設けられた電池(160)が挿抜される電池室(122)と、前記電池室の奥部に設けられ、前記電池室の前記奥部まで正規の向きで挿入された前記電池の前記凹部と嵌り合う逆装填防止用の凸部(134)と、前記凸部に支持され、前記電池室の前記奥部へ挿入される前記電池により弾性変形され、弾性復元力により前記電池を抜き出し方向へ付勢する弾性部材(150)と、を備える電子機器(100)を提供する。
【0005】
なお、上記の発明の概要は、本発明の必要な特徴の全てを列挙したものではない。また、これらの特徴群のサブコンビネーションもまた、発明となりうる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0006】
以下、発明の実施の形態を通じて本発明を説明するが、以下の実施形態は特許請求の範囲にかかる発明を限定するものではない。また、実施形態の中で説明されている特徴の組み合わせの全てが発明の解決手段に必須であるとは限らない。
【0007】
図1は、本実施形態に係るデジタルカメラ100を、底側を上側に向けた状態で示した斜視図である。この図に示すように、デジタルカメラ100は、矩形箱状の筐体102を備えている。この筐体102は、沈胴式のレンズ鏡筒、CCD等の撮像素子、シャッタ等を有する撮像部、電池等を収容している。また、筐体102は、レンズ鏡筒の光軸方向にかけて薄型に形成されており、前面にレンズ鏡筒を備え、背面に表示パネル104及び操作部108を備えている。
【0008】
なお、以下の説明では、レンズ鏡筒の光軸方向を前後方向、筐体の底側を下側に向けた状態における筐体102の鉛直方向を上下方向と称する。また、前後方向及び上下方向の双方と直交する水平方向を左右方向と称する。さらには、電池を挿入する方向を電池挿入方向、電池を抜き出す方向を電池抜き出し方向、及び電池を挿抜する方向を電池挿抜方向と称する。なお、電池挿抜方向と上下方向とは一致している。
【0009】
前後方向にかけて薄型の筐体102における底面106は、左右方向を長手方向とする矩形状に形成されており、底面106における左右方向の一端側には、開閉蓋110が配されている。開閉蓋110は、左右方向を長手方向とする矩形板状に形成されており、底面106に形成された矩形状の開口112に嵌め込まれている。
【0010】
筐体102の内部には、電池が挿抜される電池室ユニット120が配されている。電池室ユニット120は、矩形体状の電池室122を形成している。当該電池室122は、開口112と上下方向に対向して配されており、開口112から電池室122へ電池が挿入される。また、電池室122における電池挿入方向の奥側(以下、挿入方向奥側という)には、端子部140と、捩りコイルバネ150とが配されている。
【0011】
また、開閉蓋110は、左右方向中央側に配されたヒンジ116を介して電池室ユニット120に回転可能に支持されており、開口112を開閉する。また、開閉蓋110には、ロック機構114が配されており、閉じた状態の開閉蓋110をロック機構114により筐体102にロックすることができる。
【0012】
図2は、電池室ユニット120及び電池室ユニット120に装填される電池160を示す斜視図である。この図に示すように、電池室ユニット120は、電池室122を形成する電池ボックス124を備えている。この電池ボックス124は、左右一対の側壁126、128と、左右一対の側壁126、128の上下両端部を連結する奥壁130及び開口壁132とを備えている。側壁126は電池室122より左右方向中央側に配され、側壁128は電池室122より左右方向外側に配されている。奥壁130は、電池室122の挿入方向奥側に配され、開口壁132は、電池室122の電池挿入方向の手前側に配されている。
【0013】
奥壁130と側壁126との隅部には、電池160の逆装填防止用の凸部134が形成されている。一方、電池160における挿入方向奥側の壁部(以下、奥壁部162という)における左右方向中央側の角部には、凸部134と凹凸関係にある凹部164が形成されている。
【0014】
奥壁130における左右方向中央側には、捩りコイルバネ150が配され、奥壁130における左右方向外側には、端子部140が配されている。捩りコイルバネ150は凸部134に支持されている。また、端子部140は、左右方向中央側から外側へ並列されたプラス端子142、温度センサ端子144、及びマイナス端子146を備えている。また、開口壁132における左右方向中央側には、開閉蓋110がヒンジ116を介して回転可能に支持され、また、開口壁132における左右方向外側には、電池160を電池ボックス124にロックするロック機構129が配されている。
【0015】
図3は、捩りコイルバネ150を示す斜視図である。この図に示すように、捩りコイルバネ150は、ダブルトーションバネであって、コ字状のアーム部152と、コ字状のアーム部152の両端を螺旋状に巻回した一対のコイル部154と、コイル部154の端部をコイル部154の軸方向に直角に屈曲させたフック部156とを備えている。一対のコイル部154は同軸上に配され、また、アーム部152は、コイル部154の軸方向と直交する方向へ延びている。
【0016】
図4は、電池ボックス124の奥部を示す斜視図である。この図に示すように、凸部134は、前後方向に見て矩形状に形成され内部は中空になっており、その内部には、捩りコイルバネ150のコイル部154が収容されている。凸部134には前後方向に延びるピン158が固定されており、当該ピン158がコイル部154に挿通されている。また、凸部134の側壁131には、捩りコイルバネ150のアーム部152が挿通される開口136が形成されており、アーム部152は、開口136から電池室122へ延びている。
【0017】
凸部134は、奥壁130における端子部140が配される面137より挿入方向手前側へ突出しており、当該面137と凸部134との間は、面137と比較して薄肉化され、電池挿入方向奥側へ凹んだ段差部138となっている。プラス端子142、温度センサ端子144、及びマイナス端子146は、電池抜き出し方向へ突出した板バネであって、それぞれ、電池160の奥壁部162に設けられたプラス端子、温度センサ端子、マイナス端子に接触する。
【0018】
図5は、凸部134及び捩りコイルバネ150を拡大して示す正面断面図である。この図に示すように、奥壁130には、凸部134と電池挿抜方向に対向する開口139が形成されている。また、凸部134における棚部135と側壁126との境界部には、前後方向に沿って延びるスリット133が形成されており、このスリット133には、フック部156が挿通されている。
【0019】
フック部156は、電池抜き出し方向へ延び、側壁126に当接しており、アーム部152は、棚部135に当接すると共に左右方向外側へ電池抜き出し方向に傾斜しつつ延びている。ここで、コイル部154は、弾性変形しており、フック部156を側壁126に圧接させると共に、アーム部152を棚部135に圧接させている。
【0020】
図6は、電池ボックス124を挿入方向奥側から見た平面図である。この図に示すように、一対のコイル部154及び一対のコイル部154に挿通されたピン158を、奥壁130に形成された開口139から視認することができる。
【0021】
図7は、電池ボックス124の奥部を示す分解斜視図である。この図に示すように、捩りコイルバネ150は、開口139から凸部134の内部に挿入される。アーム部152は、開口136を通して電池室122へ挿入され、フック部156は、スリット133を通して側壁126の外側へ挿入される。
【0022】
凸部134における前後一対の壁部には、ピン158と嵌合する嵌合穴159が形成されており、捩りコイルバネ150が凸部134に取付けられた状態で、ピン158が嵌合穴159に圧入される。嵌合穴159に圧入されたピン158は、コイル部154を挿通するので、捩りコイルバネ150の凸部134からの脱落がピン158により防止される。
【0023】
図8は、図6の8−8断面図である。この図に示すように、電池160に設けられた逆装填防止用の凹部164と、電池ボックス124に設けられた逆装填防止用の凸部134とが、電池挿抜方向に対向する場合、電池160が電池室122に正規の向きで挿入されたことになる。また、電池160の奥壁部162には、端子部170が端子部140に電池挿抜方向に対向して配されている。端子部170は、左右方向中央側から外側へ並列されたプラス端子172、温度センサ端子174、及びマイナス端子176を備えている。プラス端子172、温度センサ端子174、及びマイナス端子176はそれぞれ、プラス端子142、温度センサ端子144、及びマイナス端子146と電池挿抜方向に対向している。
【0024】
電池160が電池室122に挿入された場合、まず、電池160の奥壁部162が捩りコイルバネ150のアーム部152の先端部に当接する。ここで、アーム部152の先端部は、端子部170より左右方向中央側に配されており、端子部170には当接しない。そして、電池160がさらに電池室122の奥側へ押し込まれた場合、捩りコイルバネ150のコイル部154が弾性変形して、アーム部152が挿入方向奥側へ変位する。ここで、アーム部152は段差部138に収容される。
【0025】
電池160を電池室から抜き出す場合には、開閉蓋110を開放してロック機構129を解除する。すると、電池160が捩りコイルバネ150の弾性復元力により抜き出し方向へ押され、電池160の挿入方向手前が、電池室122から突出する。
【0026】
図9は、電池160を電池室122に装填した状態を示す正面断面図である。この図に示すように、電池160が、正規の向きで電池室122の最も奥側まで挿入された場合、プラス端子142、温度センサ端子144、及びマイナス端子146が、それぞれプラス端子172、温度センサ端子174、及びマイナス端子176に接触する。また、凹部164と凸部134とが嵌り合う。さらに、捩りコイルバネ150のアーム部152は、段差部138まで後退する。
【0027】
図10は、電池160が、凹部164が、端子部140が設けられた面137に対向する向き、即ち、左右逆向きに挿入された状態を示す正面断面図である。この図に示すように、電池160が電池室122へ逆向きに挿入された場合、奥壁部162における凹部164とは左右反対側の角部が、凸部134に当接する。これにより、電池160の電池室122の最も奥側まで挿入することができず、電池160をロック機構129により電池ボックス124にロックできない。よって、ユーザーは、電池160を電池室122へ左右逆向きに挿入したことを認識できる。
【0028】
また、電池160を電池室122へ左右逆向きに挿入した場合、捩りコイルバネ150のアーム部152の先端部が、端子部170と電池挿抜方向に対向する。ここで、アーム部152の先端部は、プラス端子172より左右方向中央側に位置して、プラス端子172には接触しない。
【0029】
また、電池160の奥壁部162には、プラス端子172、温度センサ端子174、及びマイナス端子176がそれぞれ配される3個の凹部166が形成されている。当該凹部166の前後方向(即ち、奥壁部162の長手方向と直交する方向)の幅は、アーム部152の先端部の当該方向についての幅より狭く、アーム部152の先端部は、凹部166から当該方向の両側へ食み出している。このため、アーム部152の先端部は、凹部166の周縁部に当接するが、温度センサ端子174及びマイナス端子176には接触しない。
【0030】
以上説明したように、本実施形態に係るデジタルカメラ100では、電池160を電池室122から抜き出す方向へ付勢する捩りコイルバネ150を、電池160の逆装填の防止を目的として電池室122の奥部に設けられている凸部134に支持している。即ち、他の用途を目的として電池室122の奥部に設けられている部位を、捩りコイルバネ150の支持部として用いることにより、電池室122の奥部に捩りコイルバネ150の支持スペースを追加することを不要にしている。これにより、電池室122のスペースの挿入方向奥側への拡大を抑制でき、電池室ユニット120の大型化を抑制でき、以って、デジタルカメラ100の大型化を抑制できる。
【0031】
また、電池160を抜き出す方向へ付勢するバネを捩りコイルバネ150として、付勢力を発生するコイル部154を、凸部134に収容している。また、電池160の奥壁部162に設けられた凹部164と凸部134とは凹凸関係にある。このため、電池160の奥壁部162と電池ボックス124の奥壁130との間には、捩りコイルバネ150のアーム部152の線径分の隙間が存すればよい。よって、電池室122のスペースの挿入方向奥側への拡大をより一層抑制でき、電池室ユニット120の大型化をより一層抑制でき、以って、デジタルカメラ100の大型化をより一層抑制できる。
【0032】
また、アーム部152は、奥壁130における薄肉化されて電池挿入方向奥側へ凹んだ段差部138に格納されるので、端子部140が設けられた面137と電池160の奥壁部162との間には、上記のアーム部152の線径分の隙間も要しない。よって、電池室122のスペースの挿入方向奥側への拡大をより一層抑制できる。
【0033】
また、捩りコイルバネ150のアーム部152が、電池室122の奥部における長手方向一端部に配された凸部134から長手方向中央側へ延び、電池160の奥壁部162に圧接している。これにより、捩りコイルバネ150が奥壁部162に作用させる付勢力の作用点の長手方向一端側への偏りを抑制できる。よって、当該付勢力により電池室122から押し出される電池160の電池挿抜方向に対する傾きを抑制でき、以って、電池160を電池室122からスムーズに抜き出すことができる。
【0034】
また、本実施形態に係るデジタルカメラ100では、電池160を電池室122へ左右逆向きに挿入した場合、アーム部152の先端部は、プラス端子172より左右方向中央側に位置して、プラス端子172には接触しない。これにより、マイナス端子176とプラス端子172とがアーム部152により接続されることを防止でき、短絡を防止できる。
【0035】
また、プラス端子172、温度センサ端子174、及びマイナス端子176が設けられた凹部166の前後方向(即ち、奥壁部162の長手方向と直交する方向)の幅は、アーム部152の先端部の当該方向についての幅より狭く、アーム部152の先端部は、凹部166から当該方向の両側へ食み出している。このため、アーム部152の先端部は、温度センサ端子174及びマイナス端子176にも接触しない。よって、マイナス端子176、温度センサ端子174、及びプラス端子172がアーム部152により接続されることを防止でき、短絡を防止できる。
【0036】
図11は、電池室ユニット120の他の実施形態に係る電池室ユニット220を示す正面断面図である。この図に示すように、電池室ユニット220が備える電池ボックス224では、奥壁130と側壁226との隅部に、電池260の逆装填防止用の凸部134が形成され、奥壁130と側壁228との隅部に、電池260の逆装填防止用の凸部234が形成されている。また、電池260の奥壁部262には、凸部134に対応する凹部164と、凸部234に対応する凹部264とが形成されている。
【0037】
凹部164及び凹部264は、奥壁部262における幅方向一端側(例えば、図中手前側)に寄せて配されており、凸部134及び凸部234も同様に、奥壁130における幅方向一端側(例えば、図中手前側)に寄せて配されている。このため、電池260を電池室122へ左右逆向きに挿入した場合には、奥壁部262の左右両端部が、凸部134及び凸部234に当接するので、ユーザーは、電池260を電池室122へ逆向きに挿入したことを認識できる。なお、凸部134と凸部234との左右方向の長さを異ならせることによっても、電池260を電池室122へ逆向きに挿入することを防止できる。
【0038】
凸部134には、捩りコイルバネ150のコイル部154が収容されており、捩りコイルバネ150のアーム部152が、凸部134から電池室122へ延びている。また、凸部234においても、捩りコイルバネ150のコイル部154が収容されており、捩りコイルバネ150のアーム部152が、凸部234から電池室122へ延びている。
【0039】
本実施形態によれば、電池室122のスペースの挿入方向奥側への拡大を抑制でき、電池室ユニット120の大型化を抑制でき、以って、デジタルカメラ100の大型化を抑制できる。また、捩りコイルバネ150を電池室122の奥部における長手方向両端側に配して、奥壁部262における長手方向両端側に捩りコイルバネ150の付勢力を作用させている。これにより、当該付勢力により電池室122から押し出される電池260の電池挿抜方向に対する傾きを抑制でき、以って、電池260を電池室122からスムーズに抜き出すことができる。
【0040】
以上、本発明を実施の形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施の形態に記載の範囲には限定されない。上記実施の形態に、多様な変更または改良を加えることが可能であることが当業者に明らかである。その様な変更または改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれ得ることが、特許請求の範囲の記載から明らかである。例えば、本実施形態に係るデジタルカメラは、携帯情報端末(いわゆる、PDA)、携帯電話等の他の電子機器に変更してもよい。また、本実施形態では、電池を電池室の外側へ付勢する弾性部材を捩りコイルバネとしたが、捩じりバネ、圧縮コイルバネ等の他の弾性部材も適用できる。
【0041】
特許請求の範囲、明細書、および図面中において示した装置、システム、プログラム、および方法における動作、手順、ステップ、および段階等の各処理の実行順序は、特段「より前に」、「先立って」等と明示しておらず、また、前の処理の出力を後の処理で用いるのでない限り、任意の順序で実現しうることに留意すべきである。特許請求の範囲、明細書、および図面中の動作フローに関して、便宜上「まず、」、「次に、」等を用いて説明したとしても、この順で実施することが必須であることを意味するものではない。
【図面の簡単な説明】
【0042】
【図1】本実施形態に係るデジタルカメラ100を、底側を上側に向けた状態で示した斜視図である。
【図2】電池室ユニット120及び電池室ユニット120に装填される電池160を示す斜視図である。
【図3】捩りコイルバネ150を示す斜視図である。
【図4】電池ボックス124の奥部を示す斜視図である。
【図5】凸部134及び捩りコイルバネ150を拡大して示す正面断面図である。
【図6】電池ボックス124を挿入方向奥側から見た平面図である。
【図7】電池ボックス124の奥部を示す分解斜視図である。
【図8】図6の8−8断面図である。
【図9】電池160を電池室122に装填した状態を示す正面断面図である。
【図10】電池160が左右逆向きに挿入された状態を示す正面断面図である。
【図11】電池室ユニット120の他の実施形態に係る電池室ユニット220を示す正面断面図である。
【符号の説明】
【0043】
100 デジタルカメラ、102 筐体、104 表示パネル、106 底面、108 操作部、110 開閉蓋、112 開口、114 ロック機構、116 ヒンジ、120 電池室ユニット、122 電池室、124 電池ボックス、126、128 側壁、129 ロック機構、130 奥壁、131 側壁、132 開口壁、133 スリット、134 凸部、135 棚部、136 開口、137 面、138 段差部、139 開口、140 端子部、142 プラス端子、144 温度センサ端子、146 マイナス端子、150 捩りコイルバネ、152 アーム部、154 コイル部、156 フック部、158 ピン、159 嵌合穴、160 電池、162 奥壁部、164 凹部、166 凹部、170 端子部、172 プラス端子、174 温度センサ端子、176 マイナス端子、220 電池室ユニット、224 電池ボックス、226、228 側壁、234 凸部、260 電池、262 奥壁部、264 凹部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
逆装填防止用の凹部が設けられた電池が挿抜される電池室と、
前記電池室の奥部に設けられ、前記電池室の前記奥部まで正規の向きで挿入された前記電池の前記凹部と嵌り合う逆装填防止用の凸部と、
前記凸部に支持され、前記電池室の前記奥部へ挿入される前記電池により弾性変形され、弾性復元力により前記電池を抜き出し方向へ付勢する弾性部材と、
を備える電子機器。
【請求項2】
請求項1に記載の電子機器であって、
前記凸部が、前記電池室の前記奥部における長手方向一端側に寄せて配され、
前記弾性部材が、前記奥部における長手方向一端側から中央側へ向けて延び、前記電池の前記凹部が設けられた奥壁部に圧接するアーム部を備える電子機器。
【請求項3】
請求項2に記載の電子機器であって、
前記電池室の前記奥部に配され、前記電池の前記奥壁部に凹設された段差部に配された電池側端子部と接触する機器側端子部を備え、
前記アーム部が、前記電池室の前記奥部における長手方向と直交する方向について、前記段差部よりも幅広である電子機器。
【請求項4】
請求項2に記載の電子機器であって、
前記電池室の前記奥部における長手方向他端側に配され、前記電池が前記電池室の前記奥部まで正規の向きで挿入された場合に、前記電池の前記奥壁部に配されたマイナス端子と接触する第1端子と、
前記電池室の前記奥部における前記アーム部と前記第1端子との間に配され、前記電池が前記電池室の前記奥部まで正規の向きで挿入された場合に、前記電池の前記奥壁部における前記凹部と前記マイナス端子との間に配されたプラス端子と接触する第2端子と、
を備え、
前記電池が、前記凹部が前記電池室の前記奥部における長手方向他端側に位置する向きで、前記電池室に装填された場合に、前記アーム部の先端部が、前記プラス端子よりも前記電池室の前記奥部における長手方向一端側に位置する電子機器。
【請求項5】
請求項2に記載の電子機器であって、
前記弾性部材が、前記アーム部の基端部と一体で形成され、前記凸部に収容されるコイル部を備える電子機器。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【公開番号】特開2010−129474(P2010−129474A)
【公開日】平成22年6月10日(2010.6.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−305260(P2008−305260)
【出願日】平成20年11月28日(2008.11.28)
【出願人】(000004112)株式会社ニコン (12,601)
【Fターム(参考)】