説明

電子機器

【課題】電子機器の組立工程においてシャーシ上の部品とキャビネットとの干渉を回避するための部品配置の制約を緩和する。
【解決手段】本発明に係る電子機器においては、第1キャビネット3と第2キャビネット4を互いに突き合わせて筐体の一部若しくは全体が構成され、該筐体の内部にシャーシ7が配備されている。シャーシ7と第2キャビネット4との対向部には、シャーシ7に対して第2キャビネット4をスライドさせて両キャビネット3、4を互いに突き合わせる際の第2キャビネット4の移動を案内する案内機構が配備されている。該案内機構は、第1キャビネット3と接触しない状態で第2キャビネット4を第1キャビネット3との突き合わせ位置に接近させる第1案内部と、第1キャビネット3と摺接させて第2キャビネット4を第1キャビネット3との突き合わせ位置まで移動させる第2案内部とを有している。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、2つのキャビネットを互いに突き合わせて筐体の一部若しくは全体が構成されている電子機器に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、種々の電子機器においては、組立工程で2つの部材を互いに係合させるべく、両部材の対向部に、一方の部材に対する他方の部材の移動を案内する案内機構を設けることが行なわれている(例えば特許文献1〜3参照)。
【0003】
例えば図9に示すビデオカメラにおいては、本体(10)の側部にヒンジ機構(80)を介して表示ユニット(20)が支持されており、本体(10)には対物レンズ(12)や電源釦(11)が配備され、表示ユニット(20)にはディスプレイ(21)が配備されている。
本体(10)においては、アルミニウム製の第1キャビネット(30)と第2キャビネット(40)を互いに突き合わせて1つの筐体が構成され、該筐体の内部に、複数の部品が搭載されたシャーシ(70)が配備されている。
【0004】
上記ビデオカメラの組立工程において、第1キャビネット(30)はシャーシ(70)に予め取り付けられており、シャーシ(70)に対して第2キャビネット(40)をスライドさせて両キャビネット(30)(40)を互いに突き合わせる際に第2キャビネット(40)の移動を案内するべく、シャーシ(70)には、それぞれ直線上を延びる2本のレール溝(50)(50)が凹設されると共に、第2キャビネット(40)の裏面には、前記レール溝(50)(50)に摺動可能に係合する2つの突起(60)(60)が形成されている。
【0005】
図9に示すビデオカメラにおいては、その組立工程で第1キャビネット(30)をシャーシ(70)に取り付けた後、第2キャビネット(40)の突起(60)(60)をシャーシ(70)のレール溝(50)(50)に係合させた状態で、第2キャビネット(40)を第1キャビネット(30)との突き合わせ位置に向かって押圧する。
【0006】
これによって、第2キャビネット(40)は、突起(60)(60)がシャーシ(70)のレール溝(50)(50)に案内されて、最終的に第1キャビネット(30)との突き合わせ位置まで移動することになる。
従って、第1キャビネット(30)と第2キャビネット(40)を互いに正確な相対位置で突き合わせて、筐体の組立を行なうことが出来る。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】特開平5−94711号公報
【特許文献2】特開平9−135089号公報
【特許文献3】特開平9−65251号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
しかしながら、図9に示すビデオカメラにおいては、その組立工程で第1キャビネット(30)をシャーシ(70)に取り付けた後、第1キャビネット(30)に対して第2キャビネット(40)をスライドさせて、第1キャビネット(30)との突き合わせ位置まで移動させる過程で、シャーシ(70)に搭載されている部品と第2キャビネット(40)との干渉を回避するために、部品がシャーシ(70)から大きく突出しないように部品の配置を考慮しなければならず、特に第2キャビネット(40)が多くの曲面部分を有する場合には、部品配置の制約が大きくなる問題があった。
【0009】
そこで本発明の目的は、電子機器の組立工程においてシャーシ上の部品とキャビネットとの干渉を回避するための部品配置の制約を従来よりも緩和することである。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明に係る電子機器においては、第1キャビネット(3)と第2キャビネット(4)を互いに突き合わせて1つの筐体(13)が構成され、該筐体(13)の内部にシャーシ(7)が配備されている。
第1キャビネット(3)は前記シャーシ(7)に取り付けられており、シャーシ(7)と第2キャビネット(4)との対向部には、シャーシ(7)に対して第2キャビネット(4)をスライドさせて両キャビネット(3)(4)を互いに突き合わせる際の第2キャビネット(4)の移動を案内する案内機構が配備されている。
前記案内機構は、
第1キャビネット(3)と接触しない状態で第2キャビネット(4)を第1キャビネット(3)との突き合わせ位置に接近させる第1案内部と、
前記第1案内部の延長線上からずれた位置に形成され、少なくとも移動の最後に第1キャビネット(3)と摺接させて、第2キャビネット(4)を第1キャビネット(3)との突き合わせ位置まで移動させる第2案内部
とを有している。
【0011】
上記電子機器においては、その組立工程で第1キャビネット(3)をシャーシ(7)に取り付けた後、シャーシ(7)に対して第2キャビネット(4)をスライドさせて、第1キャビネット(3)との突き合わせ位置まで移動させる過程で、第2キャビネット(4)は、先ず案内機構の第1案内部によって移動が案内される。これによって、第2キャビネット(4)は第1キャビネット(3)と接触しない状態で移動する。ここで、第2キャビネット(4)がシャーシ(7)上の部品と干渉しない様に第1案内部の位置と形状を規定すれば、シャーシ(7)上の部品との干渉を確実に回避することが出来る。
【0012】
その後、第2キャビネット(4)は、案内機構の第2案内部によって移動が案内される。これによって、第2キャビネット(4)は、少なくとも移動の最後に第1キャビネット(3)と摺接し、第1キャビネット(3)との突き合わせ位置まで移動することになる。
【0013】
具体的構成において、前記案内機構は、シャーシ(7)に凹設されたレール溝(5)と、第2キャビネット(4)に突設されて前記レール溝(5)に摺動可能に係合する突起(6)とから構成される。そして、前記レール溝(5)は、
第1キャビネット(3)の第2キャビネット(4)との摺接面(32)から離れた位置を第2キャビネット(4)との突合せ面(33)へ向けて延び、前記第1案内部となる第1溝部(51)と、
第1キャビネット(3)の第2キャビネット(4)との摺接面(32)に接近した位置を第2キャビネット(4)との突合せ面(33)へ向けて延び、前記第2案内部となる第2溝部(53)と、
第1溝部(51)と第2溝部(53)を互いに連結する連結溝部(52)
とを有している。
【0014】
該具体的構成によれば、第2キャビネット(4)の突起(6)がレール溝(5)の第1溝部(51)を摺動する過程で、第2キャビネット(4)がシャーシ(7)上の部品と干渉することが回避され、その後、突起(6)がレール溝(5)の第1溝部(51)から連結溝部(52)を経て第2溝部(53)へ摺動する過程で、第2キャビネット(4)は第1キャビネット(3)の摺接面(32)に摺接する。
【0015】
更に具体的な構成において、第1キャビネット(3)と第2キャビネット(4)には、互いの突き合わせ位置にて互いに係合すべき係合受け部と係合部が形成され、第2キャビネット(4)が前記第1案内部により案内されて移動する過程では、前記係合部は係合受け部から離間しており、第2キャビネット(4)が前記第2案内部により案内されて移動する過程で、前記係合部が係合受け部に係合する。
【0016】
該具体的構成によれば、第2キャビネット(4)が第2案内部により案内されて移動する過程で係合部が係合受け部に係合することにより、最終的に第2キャビネット(4)が第1キャビネット(3)と突き合わされた状態での両キャビネット(3)(4)の連結が強固なものとなる。
【発明の効果】
【0017】
本発明に係る電子機器によれば、その組立工程で第2キャビネットが案内機構の第1案内部によって移動を案内されつつスライドする過程で、第2キャビネットがシャーシ上の部品と干渉しない様に第1案内部の位置と形状を規定することによって、シャーシ上の部品との干渉を確実に回避することが出来るので、シャーシ上の部品との干渉を回避するための部品配置の制約が従来よりも緩和されることになる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【図1】本発明の一実施形態であるビデオカメラの斜視図である。
【図2】該ビデオカメラにおいて第2キャビネットを分解した状態を示す斜視図である。
【図3】同上の状態を異なる方向から見た一部透視斜視図である。
【図4】図2に示されるビデオカメラを上下反転させた状態の斜視図である。
【図5】シャーシに対して第2キャビネットをスライドさせる第1段階を示す一部透視斜視図である。
【図6】シャーシに対して第2キャビネットをスライドさせる第2段階を示す一部透視斜視図である。
【図7】シャーシに対して第2キャビネットをスライドさせる第3段階を示す一部透視斜視図である。
【図8】第2キャビネットを突き合わせ位置までスライドさせた状態を示す一部透視斜視図である。
【図9】従来のビデオカメラにおいて第2キャビネットを分解した状態を示す斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
以下、本発明をビデオカメラに実施した形態につき、図面に沿って具体的に説明する。
本発明の一実施形態であるビデオカメラにおいては、図1及び図2に示す如く、本体(1)の側部にヒンジ機構(8)を介して表示ユニット(2)が支持されており、本体(1)には対物レンズ(12)や電源釦(11)が配備され、表示ユニット(2)にはディスプレイ(21)が配備されている。
【0020】
本体(1)においては、アルミニウム製の第1キャビネット(3)と第2キャビネット(4)を互いに突き合わせて筐体(13)の大部分が構成され、該筐体(13)の内部に、複数の部品が搭載された合成樹脂製のシャーシ(7)が配備されている。
【0021】
上記ビデオカメラの組立工程においては、第1キャビネット(3)はシャーシ(7)に予め取り付けられており、シャーシ(7)に対して第2キャビネット(4)をスライドさせて両キャビネット(3)(4)を互いに突き合わせる際に第2キャビネット(4)の移動を案内するべく、図3に示す様にシャーシ(7)には、それぞれZ字状若しくはS字状に屈曲して互いに平行に延びる2本のレール溝(5)(5)が凹設されると共に、図4に示す様に第2キャビネット(4)の裏面には、前記レール溝(5)(5)に摺動可能に係合する2つの突起(6)(6)が形成されている。
【0022】
各レール溝(5)は、図3に示す如く、第1キャビネット(3)の第2キャビネット(4)との摺接面(32)から離れた位置を第2キャビネット(4)との突合せ面(33)へ向けて直線上を延びる第1溝部(51)と、第1キャビネット(3)の第2キャビネット(4)との摺接面(32)に接近した位置を第2キャビネット(4)との突合せ面(33)へ向けて直線上を延びる第2溝部(53)と、第1溝部(51)と第2溝部(53)を互いに連結するべく斜め方向に延びる連結溝部(52)とを有している。
【0023】
又、第1キャビネット(3)には、図2に示す如く第2キャビネット(4)との対向部に、前後に間隔をあけて、一対の係合受けフック(31)(31)が突設されている。一方、第2キャビネット(4)には、図4に示す如く第1キャビネット(3)との対向部に、前後に間隔をあけて、一対の係合フック(41)(41)が突設されている。第1キャビネット(3)の係合受けフック(31)(31)と第2キャビネット(4)の係合フック(41)(41)とは、第1キャビネット(3)と第2キャビネット(4)とが互いに突き合わされた状態で互いに係合し、両キャビネット(3)(4)を互いに強固に連結する。
【0024】
上記ビデオカメラにおいては、その組立工程で図5の如く第1キャビネット(3)をシャーシ(7)に取り付けた後、第2キャビネット(4)の突起(6)(6)をシャーシ(7)のレール溝(5)(5)の第1溝部(51)(51)の始端に係合させた状態で、第2キャビネット(4)を第1キャビネット(3)の突合せ面(33)へ向けて押圧する。
これによって、第2キャビネット(4)は、突起(6)(6)がシャーシ(7)のレール溝(5)(5)の第1溝部(51)(51)に案内されて、第1の直線スライド移動を行なう。
【0025】
第1の直線スライド移動では、第2キャビネット(4)は第1キャビネット(3)の摺接面(32)と接触することなく、突合せ面(33)へ向けて直線上を移動し、図6の如く突起(6)(6)がレール溝(5)(5)の連結溝部(52)(52)の始端まで摺動する。
この過程で、図4に示す2つの係合フック(41)(41)の内、前方の係合フック(41)が図6に示す2つの係合受けフック(31)(31)の内、後方の係合受けフック(31)の横を通過することになる。
又、図4に示す第2キャビネット(4)の凸部(42)がシャーシ(7)上の部品(71)の横を通過することになる。
【0026】
第2キャビネット(4)を更に第1キャビネット(3)の突合せ面(33)へ向けて押圧すると、第2キャビネット(4)は、突起(6)(6)がレール溝(5)(5)の連結溝部(52)(52)に案内されて、斜めスライド移動を行なう。
【0027】
斜めスライド移動では、第2キャビネット(4)は第1キャビネット(3)の摺接面(32)に接近し、図7に示す如く突起(6)(6)がレール溝(5)(5)の連結溝部(52)(52)の終端まで摺動する。この結果、第2キャビネット(4)は第1キャビネット(3)の摺接面(32)に摺接する。
この過程で、図4に示す2つの係合フック(41)(41)の内、前方の係合フック(41)が図6に示す2つの係合受けフック(31)(31)の間に介入することになる。
【0028】
第2キャビネット(4)を更に第1キャビネット(3)の突合せ面(33)へ向けて押圧すると、第2キャビネット(4)は、突起(6)(6)がレール溝(5)(5)の第2溝部(53)(53)に案内されて、第2の直線スライド移動を行なう。
【0029】
第2の直線スライド移動では、第2キャビネット(4)は第1キャビネット(3)の摺接面(32)と摺接しつつ、突合せ面(33)へ向けて直線上を移動し、図8に示す如く突起(6)(6)がレール溝(5)(5)の第2溝部(53)(53)の終端直前まで摺動する。
【0030】
突起(6)(6)がレール溝(5)(5)の第2溝部(53)(53)の終端直前に達すると、第2キャビネット(4)が第1キャビネット(3)の摺接面(32)と摺接した状態で突合せ面(33)に当接し、第1キャビネット(3)と第2キャビネット(4)とが互いに突き合わされることになる。
又、図4に示す2つの係合フック(41)(41)が図6に示す2つの係合受けフック(31)(31)とそれぞれ係合し、これによって第1キャビネット(3)と第2キャビネット(4)とが互いに強固に連結されることになる。
又、係合フック(41)(41)が係合受けフック(31)(31)とそれぞれ係合している状態では、レール溝(5)(5)の第2溝部(53)(53)と突起(6)(6)とが互いに係合しているので、第1キャビネット(3)と第2キャビネット(4)との連結力が更に高められることになる。
【0031】
上記ビデオカメラによれば、その組立工程で第2キャビネット(4)がレール溝(5)(5)の第1溝部(51)(51)によって移動を案内されつつスライドする過程で、第2キャビネット(4)がシャーシ(7)上の部品と干渉しない様に第1溝部(51)(51)の位置と形状が規定されているので、シャーシ(7)上の部品との干渉を確実に回避することが出来る。
従って、シャーシ(7)上の部品と第2キャビネット(4)との干渉を回避するための部品配置の制約が従来よりも大幅に緩和されることになる。
【0032】
又、図9に示す従来のビデオカメラと比較して、第2キャビネット(4)がスライドする過程における第1キャビネット(3)との摺接面積(摺接面(32)の長さ)が小さくなるので、シャーシ(7)に対する第2キャビネット(4)の組付けをスムーズに行なうことが出来、当該摺接面積が小さくなることで、第1キャビネット(3)と第2キャビネット(4)とが互いに摺接することにより生じる損傷を抑えることが出来る。
更に又、第2キャビネット(4)を押圧してスライドさせるだけの作業で、第2キャビネット(4)の係合フック(41)(41)を第1キャビネット(3)の係合受けフック(31)(31)に確実に係合させることが出来るので、組立作業が容易である。
【0033】
尚、本発明の各部構成は上記実施の形態に限らず、特許請求の範囲に記載の技術的範囲内で種々の変形が可能である。例えばレール溝(5)の形状は、第1溝部(51)、連結溝部(52)及び第2溝部(53)からなるZ字状若しくはS字状に限らず、第2キャビネット(4)をシャーシ(7)上の部品と干渉させることなく第1キャビネット(3)の突合せ面(33)まで案内し得るものであれば、種々の形状を採用することが出来る。
又、第1キャビネット(3)や第2キャビネット(4)は、アルミニウム製に限らず、例えばマグネシウム、チタン、ステンレス鋼等の他の金属や合成樹脂を素材としてもよい。
【0034】
又、レール溝(5)(5)の第2溝部(53)(53)は、第2キャビネット(4)を案内する過程の後半で第2キャビネット(4)を第1キャビネット(3)の摺接面(32)と摺接させるものであってもよい。
更に又、第2キャビネット(4)のスライドを案内する案内機構としては、レール溝(5)と突起(6)との係合構造に限らず、周知の種々の案内機構を採用することが出来る。
【符号の説明】
【0035】
(1) 本体
(13) 筐体
(3) 第1キャビネット
(31) 係合受けフック
(32) 摺接面
(33) 突合せ面
(4) 第2キャビネット
(41) 係合フック
(5) レール溝
(51) 第1溝部
(52) 連結溝部
(53) 第2溝部
(6) 突起
(7) シャーシ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1キャビネットと第2キャビネットを互いに突き合わせて筐体の一部若しくは全体が構成され、該筐体の内部にシャーシが配備されている電子機器において、
第1キャビネットは前記シャーシに取り付けられており、シャーシと第2キャビネットとの対向部には、シャーシに対して第2キャビネットをスライドさせて両キャビネットを互いに突き合わせる際の第2キャビネットの移動を案内する案内機構が配備され、該案内機構は、
第1キャビネットと接触しない状態で第2キャビネットを第1キャビネットとの突き合わせ位置に接近させる第1案内部と、
前記第1案内部の延長線上からずれた位置に形成され、少なくとも移動の最後に第1キャビネットと摺接させて、第2キャビネットを第1キャビネットとの突き合わせ位置まで移動させる第2案内部
とを有していることを特徴とする電子機器。
【請求項2】
前記案内機構は、前記シャーシに凹設されたレール溝と、第2キャビネットに突設されて前記レール溝に摺動可能に係合する突起とから構成され、前記レール溝は、
第1キャビネットの第2キャビネットとの摺接面から離れた位置を第2キャビネットとの突合せ面へ向けて延び、前記第1案内部となる第1溝部と、
第1キャビネットの第2キャビネットとの摺接面に接近した位置を第2キャビネットとの突合せ面へ向けて延び、前記第2案内部となる第2溝部と、
第1溝部と第2溝部を互いに連結する連結溝部
とを有している請求項1に記載の電子機器。
【請求項3】
第1キャビネットと第2キャビネットには、互いの突き合わせ位置にて互いに係合すべき係合受け部と係合部が形成され、第2キャビネットが前記第1案内部により案内されて移動する過程では、前記係合部は係合受け部から離間しており、第2キャビネットが前記第2案内部により案内されて移動する過程で、前記係合部が係合受け部に係合する請求項1又は請求項2に記載の電子機器。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2010−238895(P2010−238895A)
【公開日】平成22年10月21日(2010.10.21)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−84963(P2009−84963)
【出願日】平成21年3月31日(2009.3.31)
【出願人】(000001889)三洋電機株式会社 (18,308)
【Fターム(参考)】