電子機器
【課題】端子数の低減を図ることができる電子機器を提供する。
【解決手段】電子機器は、複数の端子(第1端子T1、第2端子T2、および第3端子T3)と、前記複数の端子に接続される電子回路(アンプA1と、UHF帯域通過フィルタ1と、減衰器2と、CS/BS−IF帯域通過フィルタ3と、直流阻止用コンデンサC1と、ダイオードD1およびD2と、高周波阻止用コイルM1〜M3と、抵抗R1と、単極双投スイッチSW1とを備える電子回路)とを備え、前記複数の端子において電力が重畳される端子が変更されることで、前記電子回路の動作内容を変更して前記複数の端子の少なくとも一つが担う機能を変更する。
【解決手段】電子機器は、複数の端子(第1端子T1、第2端子T2、および第3端子T3)と、前記複数の端子に接続される電子回路(アンプA1と、UHF帯域通過フィルタ1と、減衰器2と、CS/BS−IF帯域通過フィルタ3と、直流阻止用コンデンサC1と、ダイオードD1およびD2と、高周波阻止用コイルM1〜M3と、抵抗R1と、単極双投スイッチSW1とを備える電子回路)とを備え、前記複数の端子において電力が重畳される端子が変更されることで、前記電子回路の動作内容を変更して前記複数の端子の少なくとも一つが担う機能を変更する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、複数の端子を備える電子機器に関し、特に、入力端子または出力端子に外部から電力が重畳される電子機器に関する。
【背景技術】
【0002】
複数の端子を備える電子機器の一例として、ブースターが挙げられる。従来のブースターは例えば特許文献1に開示されている。ここで、特許文献1に開示されている従来のブースターの回路構成を図5に示す。
【0003】
図5に示す従来のブースターは、VHF帯域のテレビジョン放送信号が入力されるVHF入力端子101と、UHF帯域のテレビジョン放送信号またはUHF帯域のテレビジョン放送信号とVHF帯域のテレビジョン放送信号との混合信号が入力されるUHF/UHF・VHF入力端子102と、衛星放送中間周波(BS−IF)信号が入力されるBS−IF入力端子103とを備える。
【0004】
また、図5に示す従来のブースターは、手動開閉スイッチ104と、フィルタ105〜107と、ゲインコントロール部108〜110と、アンプ111〜113と、混合器114と、分岐器115とを備える。
【0005】
さらに、図5に示す従来のブースターは、分岐器115の幹線出力を外部に出力するための出力端子116と、分岐器115の分岐出力を外部に出力するためのモニター端子117とを備えている。
【0006】
なお、図5に示す従来のブースターは、入力端子または出力端子に外部から電力が重畳される仕様ではないが、例えば、図6に示すように、出力端子116が高周波阻止用コイル118を介してアンプ111〜113の電源端子に接続される構成に変形することで、出力端子116に外部から重畳される所定のDC電力がアンプ111〜113の電源端子に供給され、その所定のDC電力によってアンプ111〜113が駆動する仕様にすることができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】特開2008−193360号公報(第2図)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
上述した図5に示す従来のブースターや図6に示すブースターでは、各端子の担う機能が固定されており、端子数が多くなってしまうという課題があった。この課題は、ブースターに限らず、複数の端子を備える電子機器全般に共通する課題である。
【0009】
本発明は、上記の状況に鑑み、端子数の低減を図ることができる電子機器を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記目的を達成するために本発明に係る電子機器は、複数の端子と、前記複数の端子に接続される電子回路とを備え、前記複数の端子において電力が重畳される端子が変更されることで、前記電子回路の動作内容を変更して前記複数の端子の少なくとも一つが担う機能を変更する構成としている。
【0011】
このような構成によると、電力が重畳される端子を変更することで、少なくとも一つの端子が担う機能を変更することができる。これにより、各端子の担う機能が固定される構成に比べて、端子数を少なくすることができる。
【0012】
なお、前記複数の端子において電力が重畳される端子が変更されることで、前記電子回路の動作内容を変更して前記複数の端子の少なくとも二つが担う機能をそれぞれ変更することが望ましい。
【0013】
また、前記電子回路が、前記複数の端子のいずれかに重畳される電力に駆動する回路を備えることが望ましい。
【発明の効果】
【0014】
本発明に係る電子機器によると、電力が重畳される端子を変更することで、少なくとも一つの端子が担う機能を変更することができるので、各端子の担う機能が固定される構成に比べて、端子数を少なくすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【図1A】本発明の第1実施形態に係るブースターの回路構成を示す図である。
【図1B】本発明の第1実施形態に係るブースターの使用状態例を示す図である。
【図1C】本発明の第1実施形態に係るブースターの他の使用状態例を示す図である。
【図2A】本発明の第2実施形態に係るブースターの回路構成を示す図である。
【図2B】本発明の第2実施形態に係るブースターの使用状態例を示す図である。
【図2C】本発明の第2実施形態に係るブースターの他の使用状態例を示す図である。
【図3A】本発明の第3実施形態に係るブースターの回路構成を示す図である。
【図3B】本発明の第3実施形態に係るブースターの使用状態例を示す図である。
【図3C】本発明の第3実施形態に係るブースターの他の使用状態例を示す図である。
【図4A】本発明の第4実施形態に係るブースターの回路構成を示す図である。
【図4B】本発明の第4実施形態に係るブースターの使用状態例を示す図である。
【図4C】本発明の第4実施形態に係るブースターの他の使用状態例を示す図である。
【図5】従来のブースターの回路構成を示す図である。
【図6】図5に示す従来のブースターの変形例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
本発明の実施形態について図面を参照して以下に説明する。本発明は、複数の端子を備え、入力端子または出力端子に外部から電力が重畳される電子機器全般に適用することができるが、ここでは、当該電子機器の一例であるブースター(分配機能を有するブースターを含む)に本発明を適用した場合を例に挙げて説明する。
【0017】
<第1実施形態>
図1Aに示す本発明の第1実施形態に係るブースターは、第1端子T1と、第2端子T2と、第3端子T3とを備える。また、図1Aに示す本発明の第1実施形態に係るブースターは、第1端子T1、第2端子T2、および第3端子T3とに接続される電子回路を備える。当該電子回路は、アンプA1と、UHF帯域の信号を通過させUHF帯域以外の信号を遮断するUHF帯域通過フィルタ1と、減衰器2と、CS/BS−IF帯域の信号を通過させCS/BS−IF帯域以外の信号を遮断するCS/BS−IF帯域通過フィルタ3と、直流阻止用コンデンサC1と、ダイオードD1およびD2と、高周波阻止用コイルM1〜M3と、抵抗R1と、単極双投スイッチSW1とによって構成される。
【0018】
第1端子T1は、アンプA1を介してUHF帯域通過フィルタ1の入力端に接続される。UHF帯域通過フィルタ1の出力端は、単極双投スイッチSW1の接点aと、減衰器2の入力端と、ダイオードD2のカソードと、抵抗R1の一端とに接続される。単極双投スイッチSW1の極は直流阻止用コンデンサC1を介して第2端子T2に接続される。単極双投スイッチSW1の接点bはCS/BS−IF帯域通過フィルタ3の入力端に接続される。ダイオードD2のアノードと、減衰器2の出力端と、CS/BS−IF帯域通過フィルタ3の出力端とは第3端子T3に接続され、抵抗R1の他端はグランド電位に接続される。
【0019】
また、高周波阻止用コイルM2の一端は第3端子T3に接続され、高周波阻止用コイルM2の他端は単極双投スイッチSW1の制御端子とダイオードD1のアノードに接続される。ダイオードD1のカソードは高周波阻止用コイルM3の一端に接続され、高周波阻止用コイルM3の他端は第2端子T2と高周波阻止用コイルM1の一端とに接続される。高周波阻止用コイルM1の他端はアンプA1の電源端子に接続される。
【0020】
なお、単極双投スイッチSW1は、制御端子に所定のDC電力(例えばDC15V電力)が供給されていない場合に接点aを選択し、制御端子に所定のDC電力が供給されている場合に接点bを選択する。
【0021】
上記のような構成である図1Aに示す本発明の第1実施形態に係るブースターの動作について説明する。
【0022】
まず、第2端子T2に所定のDC電力を重畳した場合の動作について説明する。この場合、第3端子T3に所定のDC電力が重畳されないので、単極双投スイッチSW1の制御端子に所定のDC電力が供給されず、単極双投スイッチSW1は接点aを選択する。また、第3端子T3に所定のDC電力が重畳されないので、ダイオードD1およびD2はともにオフ状態になる。そして、第2端子T2に外部から重畳される所定のDC電力は高周波阻止用コイルM1を介してアンプA1の電源端子に供給され、その所定のDC電力によってアンプA1が駆動する。
【0023】
その結果、第1端子T1はUHF帯域のテレビジョン放送信号を入力する機能を担い、第2端子T2はUHF帯域のテレビジョン放送信号を出力する機能を担い、第3端子T3はUHF帯域のテレビジョン放送信号出力をモニターするための出力モニター信号を出力する機能を担う。そこで、例えば、図1Bに示すように、第1端子T1にUHFアンテナ201を接続し、第2端子T2にDC電源供給器202を介してテレビジョン放送受信機203を接続し、第3端子T3に測定器(レベルチェッカー)204を接続するとよい。
【0024】
第1端子T1に入力されたUHF帯域のテレビジョン放送信号は、アンプA1によって増幅され、UHF帯域通過フィルタ1を通過する。UHF帯域通過フィルタ1を通過した信号(増幅されたUHF帯域のテレビジョン放送信号)は、単極双投スイッチSW1および直流阻止用コンデンサC1を経由して第2端子T2から出力されるとともに、減衰器2によって減衰され第3端子T3から出力モニター信号として出力される。
【0025】
したがって、第2端子T2に所定のDC電力を重畳することで、出力レベルをモニターできる。これにより、本発明の第1実施形態に係るブースターをUHFブースターとして使用し、UHFアンテナ201で受信したUHF帯域のテレビジョン放送信号の増幅後のレベルを出力モニター端子(第3端子T3)より測定器(レベルチェッカー)204を用いて確認することができる。また、出力モニター端子(第3端子T3)から出力される出力モニター信号のレベルを確認しながら、UHFアンテナ201を最良の方向(送信局側)に調整することもできる。
【0026】
次に、第3端子T3に所定のDC電力を重畳した場合の動作について説明する。この場合、第3端子T3に所定のDC電力が重畳されるので、単極双投スイッチSW1の制御端子に所定のDC電力が供給され、単極双投スイッチSW1は接点bを選択する。また、第3端子T3に所定のDC電力が重畳されるので、ダイオードD1およびD2はともにオン状態になる。そして、第3端子T3に外部から重畳される所定のDC電力は高周波阻止用コイルM2、オン状態であるダイオードD1、高周波阻止用コイルM3、および高周波阻止用コイルM1を介してアンプA1の電源端子に供給され、その所定のDC電力によってアンプA1が駆動する。また、第3端子T3に外部から重畳される所定のDC電力は高周波阻止用コイルM2、オン状態であるダイオードD1、および高周波阻止用コイルM3を介して第2端子T2に供給される。
【0027】
その結果、第1端子T1はUHF帯域のテレビジョン放送信号を入力する機能を担い、第2端子T2はCS/BS−IF帯域のテレビジョン放送中間周波信号を入力する機能および所定のDC電力を出力する機能を担い、第3端子T3はUHF帯域のテレビジョン放送信号とCS/BS−IF帯域のテレビジョン放送中間周波信号との混合信号を出力する機能を担う。そこで、例えば、図1Cに示すように、第1端子T1にUHFアンテナ201を接続し、第2端子T2にBS/CS受信用パラボラアンテナ205に付属しているコンバータ(CS/BS−RF帯域のテレビジョン放送高周波信号をCS/BS−IF帯域のテレビジョン放送中間周波信号に周波数変換する変換器)206に接続し、第3端子T3にDC電源供給器202を介してテレビジョン放送受信機203を接続するとよい。
【0028】
第1端子T1に入力されたUHF帯域のテレビジョン放送信号は、アンプA1によって増幅され、UHF帯通過フィルタ1を通過し、オン状態であるダイオードD2よりも減衰器2の方がインピーダンスが大きいために減衰器2は経由せずにオン状態であるダイオードD2を経由して第3端子T3に伝送される。第2端子T2に入力されたCS/BS−IF帯域のテレビジョン放送中間周波信号は、直流阻止用コンデンサC1および単極双投スイッチSW1を経由してCS/BS−IF帯域通過フィルタ3を通過して第3端子T3に伝送される。そして、第2端子T2からは所定のDC電力が出力され、第3端子T3からはUHF帯域のテレビジョン放送信号とCS/BS−IF帯域のテレビジョン放送中間周波信号との混合信号が出力される。なお、第2端子T2から出力される所定のDC電力は、BS/CS受信用パラボラアンテナ205に付属しているコンバータ206の駆動電力として利用することができる。
【0029】
したがって、例えばUHFとCS/BS対応の混合仕様にするときには、第3端子T3に所定のDC電力を重畳するとよい。
【0030】
上記の通り、所定のDC電力が重畳される端子を変更することで第2端子T2が担う機能と第3端子T3が担う機能を変更することができる。これにより、各端子の担う機能が固定される構成に比べて、端子数を少なくすることができる。
【0031】
<第2実施形態>
図2Aに示す本発明の第2実施形態に係るブースターは、第1端子T11と、第2端子T12と、第3端子T13とを備える。また、図2Aに示す本発明の第2実施形態に係るブースターは、第1端子T11、第2端子T12、および第3端子T13とに接続される電子回路を備える。当該電子回路は、分岐器10と、アンプA11と、UHF帯域の信号を通過させUHF帯域以外の信号を遮断するUHF帯域通過フィルタ11と、減衰器12と、CS/BS−IF帯域の信号を通過させCS/BS−IF帯域以外の信号を遮断するCS/BS−IF帯域通過フィルタ13と、直流阻止用コンデンサC11およびC12と、ダイオードD11〜D13と、高周波阻止用コイルM11〜M15と、抵抗R11と、単極双投スイッチSW11とによって構成される。
【0032】
第1端子T11は、分岐器10の入力端に接続される。分岐器10の幹線出力端はアンプA11を介してUHF帯域通過フィルタ11の入力端に接続される。UHF帯域通過フィルタ11の出力端は、CS/BS−IF帯域通過フィルタ13の出力端に接続されるとともに、直流阻止用コンデンサC11を介して第2端子T12に接続される。分岐器10の分岐出力端は減衰器12の入力端に接続され、減衰器12の出力端は単極双投スイッチSW11の接点aに接続される。CS/BS−IF帯域通過フィルタ13の入力端は、ダイオードD12のカソードと、抵抗R11の一端とに接続される。ダイオードD12のアノードは単極双投スイッチSW11の接点bに接続され、抵抗R11の他端はグランド電位に接続される。第3端子T13は直流阻止用コンデンサC12を介して単極双投スイッチSW11の極に接続される。
【0033】
また、第2端子T12は高周波阻止用コイルM11を介してダイオードD11のアノードに接続され、ダイオードD11のカソードはアンプA11の電源端子に接続される。第3端子T13は高周波阻止用コイルM12の一端に接続される。高周波阻止用コイルM12の他端は単極双投スイッチSW11の制御端子および高周波阻止用コイルM13の一端に接続される。高周波阻止用コイルM13の他端は高周波阻止用コイルM15の一端およびダイオードD13のアノードに接続され、高周波阻止用コイルM15の他端は単極双投スイッチSW11の接点bおよびダイオード12のアノードに接続される。ダイオードD13のカソードは高周波阻止用コイルM14を介してアンプA11の電源端子に接続される。
【0034】
なお、単極双投スイッチSW11は、制御端子に所定のDC電力(例えばDC15V電力)が供給されていない場合に接点aを選択し、制御端子に所定のDC電力が供給されている場合に接点bを選択する。
【0035】
上記のような構成である図2Aに示す本発明の第2実施形態に係るブースターの動作について説明する。
【0036】
まず、第2端子T12に所定のDC電力を重畳した場合の動作について説明する。この場合、第3端子T13に所定のDC電力が重畳されないので、単極双投スイッチSW11の制御端子に所定のDC電力が供給されず、単極双投スイッチSW11は接点aを選択する。また、第3端子T13に所定のDC電力が重畳されないので、ダイオードD12およびD13はともにオフ状態になる。一方、第2端子T12に所定のDC電力が重畳されるので、ダイオードD11はオン状態になる。そして、第2端子T12に外部から重畳される所定のDC電力は高周波阻止用コイルM11とオン状態であるダイオードD11とを介してアンプA11の電源端子に供給され、その所定のDC電力によってアンプA11が駆動する。
【0037】
その結果、第1端子T11はUHF帯域のテレビジョン放送信号を入力する機能を担い、第2端子T12はUHF帯域のテレビジョン放送信号を出力する機能を担い、第3端子T13はUHF帯域のテレビジョン放送信号入力をモニターするための入力モニター信号を出力する機能を担う。そこで、例えば、図2Bに示すように、第1端子T11にUHFアンテナ301を接続し、第2端子T12にDC電源供給器302を介してテレビジョン放送受信機303を接続し、第3端子T13に測定器(レベルチェッカー)304を接続するとよい。
【0038】
第1端子T11に入力されたUHF帯域のテレビジョン放送信号は、分岐器10の幹線側を経由してアンプA11に伝送され、アンプA11によって増幅され、UHF帯域通過フィルタ11を通過する。UHF帯域通過フィルタ11を通過した信号(増幅されたUHF帯域のテレビジョン放送信号)は、直流阻止用コンデンサC11を経由して第2端子T12から出力される。
【0039】
また、第1端子T11に入力されたUHF帯域のテレビジョン放送信号は、分岐器10の分岐側を経由して減衰器12に伝送され、減衰器12によって減衰され、単極双投スイッチSW11および直流阻止用コンデンサC12を経由して第3端子T13から入力モニター信号として出力される。
【0040】
したがって、第2端子T12に所定のDC電力を重畳することで、入力レベルをモニターできる。これにより、本発明の第2実施形態に係るブースターをUHFブースターとして使用し、UHFアンテナ301で受信したUHF帯域のテレビジョン放送信号の増幅前のレベルを入力モニター端子(第3端子T13)より測定器(レベルチェッカー)304を用いて確認することができる。また、入力モニター端子(第3端子T13)から出力される入力モニター信号のレベルを確認しながら、UHFアンテナ301を最良の方向(送信局側)に調整することもできる。
【0041】
次に、第3端子T13に所定のDC電力を重畳した場合の動作について説明する。この場合、第3端子T13に所定のDC電力が重畳されるので、単極双投スイッチSW11の制御端子に所定のDC電力が供給され、単極双投スイッチSW11は接点bを選択する。また、第3端子T13に所定のDC電力が重畳されるので、ダイオードD12およびD13はともにオン状態になる。一方、第2端子T12に所定のDC電力が重畳されないので、ダイオードD11はオフ状態になる。そして、第3端子T13に外部から重畳される所定のDC電力は高周波阻止用コイルM12、高周波阻止用コイルM13、オン状態であるダイオードD13、および高周波阻止用コイルM14を介してアンプA11の電源端子に供給され、その所定のDC電力によってアンプA11が駆動する。
【0042】
その結果、第1端子T11はUHF帯域のテレビジョン放送信号を入力する機能を担い、第2端子T12はUHF帯域のテレビジョン放送信号とCS/BS−IF帯域のテレビジョン放送中間周波信号との混合信号を出力する機能を担い、第3端子T13はCS/BS−IF帯域のテレビジョン放送中間周波信号を入力する機能を担う。そこで、例えば、図2Cに示すように、第1端子T11にUHFアンテナ301を接続し、第2端子T12にテレビジョン放送受信機303を接続し、第3端子T13にDC電源供給器305を介してBS/CS受信用パラボラアンテナ306に付属しているコンバータ307を接続するとよい。
【0043】
第1端子T11に入力されたUHF帯域のテレビジョン放送信号は、分岐器10の幹線側を経由してアンプA11に伝送され、アンプA11によって増幅され、UHF帯通過フィルタ11を通過し、直流阻止用コンデンサC11を経由して第2端子T12に伝送される。第3端子T13に入力されたCS/BS−IF帯域のテレビジョン放送中間周波信号は、直流阻止用コンデンサC12、単極双投スイッチSW11、およびオン状態であるダイオードD12を経由してCS/BS−IF帯域通過フィルタ13を通過し、直流阻止用コンデンサC11を経由して第2端子T12に伝送される。そして、第2端子T12からはUHF帯域のテレビジョン放送信号とCS/BS−IF帯域のテレビジョン放送中間周波信号との混合信号が出力される。
【0044】
したがって、例えばUHFとCS/BS対応の混合仕様にするときには、第3端子T13に所定のDC電力を重畳するとよい。
【0045】
上記の通り、所定のDC電力が重畳される端子を変更することで第2端子T12が担う機能と第3端子T13が担う機能を変更することができる。これにより、各端子の担う機能が固定される構成に比べて、端子数を少なくすることができる。
【0046】
<第3実施形態>
図3Aに示す本発明の第3実施形態に係るブースターは、第1端子T21と、第2端子T22と、第3端子T23とを備える。また、図3Aに示す本発明の第3実施形態に係るブースターは、第1端子T21、第2端子T22、および第3端子T23とに接続される電子回路を備える。当該電子回路は、アンプA21と、70〜770MHz帯域の信号を通過させ70〜770MHz帯域以外の信号を遮断する70〜770MHz帯域通過フィルタ20と、UHF帯域の信号を通過させUHF帯域以外の信号を遮断するUHF帯域通過フィルタ21と、減衰器22および23と、直流阻止用コンデンサC21およびC22と、ダイオードD21〜D24と、高周波阻止用コイルM21〜M23と、抵抗R21およびR22と、単極双投スイッチSW21とによって構成される。
【0047】
第1端子T21は、アンプA21を介して70〜770MHz帯域通過フィルタ20の入力端に接続される。70〜770MHz帯域通過フィルタ20の出力端は、単極双投スイッチSW21の接点aと、UHF帯域通過フィルタ21の入力端と、減衰器22の入力端とに接続される。単極双投スイッチSW21の極は直流阻止用コンデンサC21を介して第2端子T22に接続される。単極双投スイッチSW21の接点bは減衰器23の出力端に接続される。UHF帯域通過フィルタ21の出力端は直流阻止用コンデンサC22を介してダイオードD22のカソードと抵抗R21の一端に接続され、減衰器23の入力端はダイオードD23のカソードと抵抗R22の一端に接続される。抵抗R21の他端および抵抗R22の他端はグランド電位に接続される。ダイオードD22のアノードと、減衰器22の出力端と、ダイオードD23のアノードとは第3端子T23に接続される。
【0048】
また、高周波阻止用コイルM21の一端は第2端子T22に接続され、高周波阻止用コイルM21の他端はダイオードD21のアノードに接続される。ダイオードD21のカソードはアンプA21の電源端子に接続される。高周波阻止用コイルM22の一端は第3端子T23に接続され、高周波阻止用コイルM22の他端は単極双投スイッチSW1の制御端子とダイオードD24のアノードとに接続される。ダイオードD24のカソードは高周波阻止用コイルM23を介してアンプA21の電源端子に接続される。
【0049】
なお、単極双投スイッチSW21は、制御端子に所定のDC電力(例えばDC15V電力)が供給されていない場合に接点aを選択し、制御端子に所定のDC電力が供給されている場合に接点bを選択する。
【0050】
上記のような構成である図3Aに示す本発明の第3実施形態に係るブースターの動作について説明する。
【0051】
まず、第2端子T22に所定のDC電力を重畳した場合の動作について説明する。この場合、第3端子T23に所定のDC電力が重畳されないので、単極双投スイッチSW21の制御端子に所定のDC電力が供給されず、単極双投スイッチSW21は接点aを選択する。また、第3端子T23に所定のDC電力が重畳されないので、ダイオードD22〜D24はオフ状態になる。一方、第2端子T22に所定のDC電力が重畳されるので、ダイオードD21はオン状態になる。そして、第2端子T22に外部から重畳される所定のDC電力は高周波阻止用コイルM21およびオン状態であるダイオードD21を介してアンプA21の電源端子に供給され、その所定のDC電力によってアンプA21が駆動する。
【0052】
その結果、第1端子T21はCATV帯域のテレビジョン放送信号を入力する機能を担い、第2端子T22はCATV帯域のテレビジョン放送信号を出力する機能を担い、第3端子T23はCATV帯域のテレビジョン放送信号出力をモニターするための出力モニター信号を出力する機能を担う。そこで、例えば、図3Bに示すように、第1端子T21にCATV局401から送信されるCATV帯域のテレビジョン放送信号を伝送するための伝送線の終端を接続し、第2端子T22にDC電源供給器402を介してテレビジョン放送受信機403を接続し、第3端子T23に測定器(レベルチェッカー)404を接続するとよい。
【0053】
第1端子T21に入力されたCATV帯域のテレビジョン放送信号は、アンプA21によって増幅され、70〜770MHz帯域通過フィルタ20を通過する。70〜770MHz帯域通過フィルタ20を通過した信号(増幅されたCATV帯域のテレビジョン放送信号)は、単極双投スイッチSW21および直流阻止用コンデンサC21を経由して第2端子T22から出力されるとともに、減衰器22によって減衰され第3端子T23から出力モニター信号(CATV帯域のテレビジョン放送信号出力をモニターするための出力モニター信号)として出力される。
【0054】
したがって、例えばCATV帯域のテレビジョン放送信号を増幅する仕様(CATV帯ブースター)にするときには、第2端子T22に所定のDC電力を重畳するとよい。
【0055】
次に、第3端子T23に所定のDC電力を重畳した場合の動作について説明する。この場合、第3端子T23に所定のDC電力が重畳されるので、単極双投スイッチSW21の制御端子に所定のDC電力が供給され、単極双投スイッチSW21は接点bを選択する。また、第3端子T23に所定のDC電力が重畳されるので、ダイオードD22〜D24はオン状態になる。ダイオードD22およびD23がオン状態になるので、UHF帯域通過フィルタ21および減衰器23にそれぞれ信号が入力され、UHF帯域通過フィルタ21および減衰器23が機能する。一方、第2端子T22に所定のDC電力が重畳されないので、ダイオードD21はオフ状態になる。そして、第3端子T23に外部から重畳される所定のDC電力は高周波阻止用コイルM22、オン状態であるダイオードD24、および高周波阻止用コイルM23を介してアンプA21の電源端子に供給され、その所定のDC電力によってアンプA21が駆動する。
【0056】
その結果、第1端子T21はUHF帯域のテレビジョン放送信号を入力する機能を担い、第2端子T22はUHF帯域のテレビジョン放送信号出力をモニターするための出力モニター信号を出力する機能を担い、第3端子T23はUHF帯域のテレビジョン放送信号を出力する機能を担う。そこで、例えば、図3Cに示すように、第1端子T21にUHFアンテナ405を接続し、第2端子T22に測定器(レベルチェッカー)404を接続し、第3端子T23にDC電源供給器402を介してテレビジョン放送受信機403を接続するとよい。
【0057】
第1端子T21に入力されたUHF帯域のテレビジョン放送信号は、アンプA21によって増幅され、70〜770MHz帯域通過フィルタ20およびUHF帯通過フィルタ21を通過し、オン状態であるダイオードD22を経由して第3端子T23から出力される。
【0058】
また、第1端子T21に入力されたUHF帯域のテレビジョン放送信号は、アンプA21によって増幅され、70〜770MHz帯域通過フィルタ20を通過し、UHF帯通過フィルタ21およびオン状態であるダイオードD22のインピーダンスよりも減衰器22の方がインピーダンスが大きいために減衰器22は経由せずにUHF帯通過フィルタ21およびオン状態であるダイオードD22を経由し、さらにオン状態であるダイオードD23を経由して減衰器23によって減衰され、単極双投スイッチSW21および直流阻止用コンデンサC21を経由して第2端子T22から出力モニター信号(UHF帯域のテレビジョン放送信号出力をモニターするための出力モニター信号)として出力される。
【0059】
したがって、第3端子T23に所定のDC電力を重畳することで、出力レベルをモニターできる。これにより、本発明の第3実施形態に係るブースターをUHFブースターとして使用し、UHFアンテナ405で受信したUHF帯域のテレビジョン放送信号の増幅後のレベルを出力モニター端子(第2端子T22)より測定器(レベルチェッカー)404を用いて確認することができる。また、出力モニター端子(第2端子T22)から出力される出力モニター信号のレベルを確認しながら、UHFアンテナ405を最良の方向(送信局側)に調整することもできる。
【0060】
上記の通り、所定のDC電力が重畳される端子を変更することで第2端子T22が担う機能と第3端子T23が担う機能を変更することができる。これにより、各端子の担う機能が固定される構成に比べて、端子数を少なくすることができる。
【0061】
<第4実施形態>
図4Aに示す本発明の第4実施形態に係るブースターは、第1端子T31と、第2端子T32と、第3端子T33とを備える。また、図4Aに示す本発明の第4実施形態に係るブースターは、第1端子T31、第2端子T32、および第3端子T33とに接続される電子回路を備える。当該電子回路は、アンプA31と、単極双投スイッチSW31と、分岐器30と、減衰器31と、分配器32と、直流阻止用コンデンサC31およびC32と、ダイオードD31〜D36と、高周波阻止用コイルM31〜M36と、抵抗R31およびR32とによって構成される。なお、アンプA31と単極双投スイッチSW31との間にUHF帯域通過フィルタを備えるようにしてもよい。
【0062】
第1端子T31は、アンプA31を介して単極双投スイッチSW31の極に接続される。単極双投スイッチSW31の接点aは分岐器30の入力端に接続される。分岐器30の幹線出力端はダイオードD31のアノードに接続され、ダイオードD31のカソードは抵抗R31の一端に接続されるとともに、直流阻止用コンデンサC31を介して第2端子T32に接続される。抵抗R31の他端はグランド電位に接続される。分岐器30の分岐出力端は減衰器31の入力端に接続され、減衰器31の出力端はダイオードD32のアノードに接続され、ダイオードD32のカソードは抵抗R32の一端に接続されるとともに、直流阻止用コンデンサC32を介して第3端子T33に接続される。抵抗R32の他端はグランド電位に接続される。
【0063】
単極双投スイッチSW31の接点bは分配器32の入力端に接続される。分配器32の一方の出力端はダイオードD33のアノードに接続され、ダイオードD33のカソードはダイオードD31のカソードに接続される。分配器32の他方の出力端はダイオードD34のアノードに接続され、ダイオードD34のカソードはダイオードD32のカソードに接続される。
【0064】
また、高周波阻止用コイルM31の一端は第2端子T32に接続される。高周波阻止用コイルM31の他端は、高周波阻止用コイルM33を介してダイオードD31のアノードに接続され、高周波阻止用コイルM34を介してダイオードD32のアノードに接続され、ダイオードD35のアノードに接続される。高周波阻止用コイルM32の一端は第3端子T33に接続される。高周波阻止用コイルM32の他端は、単極双投スイッチSW31の制御端子に接続され、高周波阻止用コイルM36を介してダイオードD34のアノードに接続され、ダイオードD36のアノードに接続される。ダイオードD34のアノードは高周波阻止用コイルM35を介してダイオードD33のアノードに接続される。
【0065】
なお、単極双投スイッチSW31は、制御端子に所定のDC電力(例えばDC15V電力)が供給されていない場合に接点aを選択し、制御端子に所定のDC電力が供給されている場合に接点bを選択する。
【0066】
上記のような構成である図4Aに示す本発明の第4実施形態に係るブースターの動作について説明する。
【0067】
まず、第2端子T32に所定のDC電力を重畳した場合の動作について説明する。この場合、第3端子T33に所定のDC電力が重畳されないので、単極双投スイッチSW31の制御端子に所定のDC電力が供給されず、単極双投スイッチSW31は接点aを選択する。また、第3端子T33に所定のDC電力が重畳されないので、ダイオードD33、ダイオードD34、およびダイオードD36はオフ状態になる。一方、第2端子T32に所定のDC電力が重畳されるので、ダイオードD31、ダイオードD32、およびダイオードD35はオン状態になる。そして、第2端子T32に外部から重畳される所定のDC電力は高周波阻止用コイルM31およびオン状態であるダイオードD35を介してアンプA31の電源端子に供給され、その所定のDC電力によってアンプA31が駆動する。
【0068】
その結果、第1端子T31はUHF帯域のテレビジョン放送信号を入力する機能を担い、第2端子T32はUHF帯域のテレビジョン放送信号を出力する機能を担い、第3端子T33はUHF帯域のテレビジョン放送信号出力をモニターするための出力モニター信号を出力する機能を担う。そこで、例えば、図4Bに示すように、第1端子T31にUHFアンテナ501を接続し、第2端子T32にDC電源供給器502を介してテレビジョン放送受信機503を接続し、第3端子T33に測定器(レベルチェッカー)504を接続するとよい。
【0069】
第1端子T31に入力されたUHF帯域のテレビジョン放送信号は、アンプA31によって増幅される。アンプA31によって増幅されたUHF帯域のテレビジョン放送信号は、単極双投スイッチSW31、分岐器30の幹線側、ダイオードD31、および直流阻止用コンデンサC31を経由して第2端子T32から出力される。また、アンプA31によって増幅されたUHF帯域のテレビジョン放送信号は、単極双投スイッチSW31および分岐器30の分岐側を経由し、減衰器31によって減衰され、ダイオードD32および直流阻止用コンデンサC32を経由して第3端子T33から出力モニター信号として出力される。
【0070】
したがって、第2端子T32に所定のDC電力を重畳することで、出力レベルをモニターできる。これにより、本発明の第4実施形態に係るブースターをUHFブースターとして使用し、UHFアンテナ501で受信したUHF帯域のテレビジョン放送信号の増幅後のレベルを出力モニター端子(第3端子T33)より測定器(レベルチェッカー)504を用いて確認することができる。また、出力モニター端子(第3端子T33)から出力される出力モニター信号のレベルを確認しながら、UHFアンテナ501を最良の方向(送信局側)に調整することもできる。
【0071】
次に、第3端子T33に所定のDC電力を重畳した場合の動作について説明する。この場合、第3端子T33に所定のDC電力が重畳されるので、単極双投スイッチSW31の制御端子に所定のDC電力が供給され、単極双投スイッチSW31は接点bを選択する。また、第3端子T33に所定のDC電力が重畳されるので、ダイオードD33、ダイオードD34、およびダイオードD36はオン状態になる。一方、第2端子T32に所定のDC電力が重畳されないので、ダイオードD31、ダイオードD32、およびダイオードD35はオフ状態になる。そして、第3端子T33に外部から重畳される所定のDC電力は高周波阻止用コイルM32と、オン状態であるダイオードD36とを介してアンプA31の電源端子に供給され、その所定のDC電力によってアンプA31が駆動する。
【0072】
その結果、第1端子T31はUHF帯域のテレビジョン放送信号を入力する機能を担い、第2端子T32はUHF帯域のテレビジョン放送信号の一方の分配信号を出力する機能を担い、第3端子T33はUHF帯域のテレビジョン放送信号の他方の分配信号を出力する機能を担う。そこで、例えば、図4Cに示すように、第1端子T31にUHFアンテナ501を接続し、第2端子T32にテレビジョン放送受信機505を接続し、第3端子T33にDC電源供給器502を介してテレビジョン放送受信機503を接続するとよい。
【0073】
第1端子T31に入力されたUHF帯域のテレビジョン放送信号は、アンプA31によって増幅される。アンプA31によって増幅されたUHF帯域のテレビジョン放送信号は、単極双投スイッチSW31を経由して、分配器32によって分配される。分配器32の一方の出力端から出力された信号は、オン状態であるダイオードD33と、直流阻止用コンデンサC31とを経由して第2端子T32から出力される。分配器32の他方の出力端から出力された信号は、オン状態であるダイオードD34と、直流阻止用コンデンサC32とを経由して第3端子T33から出力される。
【0074】
したがって、例えばUHF帯域のテレビジョン放送信号を分配するときには、第3端子T33に所定のDC電力を重畳するとよい。
【0075】
上記の通り、所定のDC電力が重畳される端子を変更することで第2端子T32が担う機能と第3端子T33が担う機能を変更することができる。これにより、各端子の担う機能が固定される構成に比べて、端子数を少なくすることができる。
【0076】
<変形例>
以上、本発明に係る実施形態について説明したが、本発明の範囲はこれに限定されるものではなく、発明の主旨を逸脱しない範囲で種々の変更を加えて実行することができる。
【0077】
例えば、上述した実施形態において図面で図示している帯域通過フィルタの回路構成や減衰器の回路構成は例示であるので、他の回路構成であってよい。
【0078】
また、例えば、上述した実施形態では、端子に重畳される電力はDC電力であったが、AC電力であってもよい。この場合、端子に重畳される電力によって駆動する回路(例えばアンプ)をAC電力で駆動する回路とすればよい。
【符号の説明】
【0079】
A1、A11、A21、A31 アンプ
C1、C11、C12、C21、C22、C31、C32 直流阻止用コンデンサ
D1、D2、D11〜D13、D21〜D24、D31〜D36 ダイオード
M1〜M3、M11〜M15、M21〜M23、M31〜M36 高周波阻止用コイル
R1、R11、R21、R22、R31、R32 抵抗
SW1、SW11、SW21、SW31 単極双投スイッチ
T1、T11、T21、T31 第1端子
T2、T12、T22、T32 第2端子
T3、T13、T23、T33 第3端子
1、11、21 UHF帯域通過フィルタ
2、12、22、23、31 減衰器
3、13 CS/BS−IF帯域通過フィルタ
10、30 分岐器
20 70〜770MHz帯域通過フィルタ
32 分配器
101 VHF入力端子
102 UHF/UHF・VHF入力端子
103 BS−IF入力端子
104 手動開閉スイッチ
105〜107 フィルタ
108〜110 ゲインコントロール部
111〜113 アンプ
114 混合器
115 分岐器
116 出力端子
117 モニター端子
118 高周波阻止用コイル
201、301、405、501 UHFアンテナ
202、302、305、402、502 DC電源供給器
203、303、403、503、505 テレビジョン放送受信機
204、304、404、504 測定器
205、306 BS/CS受信用パラボラアンテナ
206、307 コンバータ
401 CATV局
【技術分野】
【0001】
本発明は、複数の端子を備える電子機器に関し、特に、入力端子または出力端子に外部から電力が重畳される電子機器に関する。
【背景技術】
【0002】
複数の端子を備える電子機器の一例として、ブースターが挙げられる。従来のブースターは例えば特許文献1に開示されている。ここで、特許文献1に開示されている従来のブースターの回路構成を図5に示す。
【0003】
図5に示す従来のブースターは、VHF帯域のテレビジョン放送信号が入力されるVHF入力端子101と、UHF帯域のテレビジョン放送信号またはUHF帯域のテレビジョン放送信号とVHF帯域のテレビジョン放送信号との混合信号が入力されるUHF/UHF・VHF入力端子102と、衛星放送中間周波(BS−IF)信号が入力されるBS−IF入力端子103とを備える。
【0004】
また、図5に示す従来のブースターは、手動開閉スイッチ104と、フィルタ105〜107と、ゲインコントロール部108〜110と、アンプ111〜113と、混合器114と、分岐器115とを備える。
【0005】
さらに、図5に示す従来のブースターは、分岐器115の幹線出力を外部に出力するための出力端子116と、分岐器115の分岐出力を外部に出力するためのモニター端子117とを備えている。
【0006】
なお、図5に示す従来のブースターは、入力端子または出力端子に外部から電力が重畳される仕様ではないが、例えば、図6に示すように、出力端子116が高周波阻止用コイル118を介してアンプ111〜113の電源端子に接続される構成に変形することで、出力端子116に外部から重畳される所定のDC電力がアンプ111〜113の電源端子に供給され、その所定のDC電力によってアンプ111〜113が駆動する仕様にすることができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】特開2008−193360号公報(第2図)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
上述した図5に示す従来のブースターや図6に示すブースターでは、各端子の担う機能が固定されており、端子数が多くなってしまうという課題があった。この課題は、ブースターに限らず、複数の端子を備える電子機器全般に共通する課題である。
【0009】
本発明は、上記の状況に鑑み、端子数の低減を図ることができる電子機器を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記目的を達成するために本発明に係る電子機器は、複数の端子と、前記複数の端子に接続される電子回路とを備え、前記複数の端子において電力が重畳される端子が変更されることで、前記電子回路の動作内容を変更して前記複数の端子の少なくとも一つが担う機能を変更する構成としている。
【0011】
このような構成によると、電力が重畳される端子を変更することで、少なくとも一つの端子が担う機能を変更することができる。これにより、各端子の担う機能が固定される構成に比べて、端子数を少なくすることができる。
【0012】
なお、前記複数の端子において電力が重畳される端子が変更されることで、前記電子回路の動作内容を変更して前記複数の端子の少なくとも二つが担う機能をそれぞれ変更することが望ましい。
【0013】
また、前記電子回路が、前記複数の端子のいずれかに重畳される電力に駆動する回路を備えることが望ましい。
【発明の効果】
【0014】
本発明に係る電子機器によると、電力が重畳される端子を変更することで、少なくとも一つの端子が担う機能を変更することができるので、各端子の担う機能が固定される構成に比べて、端子数を少なくすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【図1A】本発明の第1実施形態に係るブースターの回路構成を示す図である。
【図1B】本発明の第1実施形態に係るブースターの使用状態例を示す図である。
【図1C】本発明の第1実施形態に係るブースターの他の使用状態例を示す図である。
【図2A】本発明の第2実施形態に係るブースターの回路構成を示す図である。
【図2B】本発明の第2実施形態に係るブースターの使用状態例を示す図である。
【図2C】本発明の第2実施形態に係るブースターの他の使用状態例を示す図である。
【図3A】本発明の第3実施形態に係るブースターの回路構成を示す図である。
【図3B】本発明の第3実施形態に係るブースターの使用状態例を示す図である。
【図3C】本発明の第3実施形態に係るブースターの他の使用状態例を示す図である。
【図4A】本発明の第4実施形態に係るブースターの回路構成を示す図である。
【図4B】本発明の第4実施形態に係るブースターの使用状態例を示す図である。
【図4C】本発明の第4実施形態に係るブースターの他の使用状態例を示す図である。
【図5】従来のブースターの回路構成を示す図である。
【図6】図5に示す従来のブースターの変形例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
本発明の実施形態について図面を参照して以下に説明する。本発明は、複数の端子を備え、入力端子または出力端子に外部から電力が重畳される電子機器全般に適用することができるが、ここでは、当該電子機器の一例であるブースター(分配機能を有するブースターを含む)に本発明を適用した場合を例に挙げて説明する。
【0017】
<第1実施形態>
図1Aに示す本発明の第1実施形態に係るブースターは、第1端子T1と、第2端子T2と、第3端子T3とを備える。また、図1Aに示す本発明の第1実施形態に係るブースターは、第1端子T1、第2端子T2、および第3端子T3とに接続される電子回路を備える。当該電子回路は、アンプA1と、UHF帯域の信号を通過させUHF帯域以外の信号を遮断するUHF帯域通過フィルタ1と、減衰器2と、CS/BS−IF帯域の信号を通過させCS/BS−IF帯域以外の信号を遮断するCS/BS−IF帯域通過フィルタ3と、直流阻止用コンデンサC1と、ダイオードD1およびD2と、高周波阻止用コイルM1〜M3と、抵抗R1と、単極双投スイッチSW1とによって構成される。
【0018】
第1端子T1は、アンプA1を介してUHF帯域通過フィルタ1の入力端に接続される。UHF帯域通過フィルタ1の出力端は、単極双投スイッチSW1の接点aと、減衰器2の入力端と、ダイオードD2のカソードと、抵抗R1の一端とに接続される。単極双投スイッチSW1の極は直流阻止用コンデンサC1を介して第2端子T2に接続される。単極双投スイッチSW1の接点bはCS/BS−IF帯域通過フィルタ3の入力端に接続される。ダイオードD2のアノードと、減衰器2の出力端と、CS/BS−IF帯域通過フィルタ3の出力端とは第3端子T3に接続され、抵抗R1の他端はグランド電位に接続される。
【0019】
また、高周波阻止用コイルM2の一端は第3端子T3に接続され、高周波阻止用コイルM2の他端は単極双投スイッチSW1の制御端子とダイオードD1のアノードに接続される。ダイオードD1のカソードは高周波阻止用コイルM3の一端に接続され、高周波阻止用コイルM3の他端は第2端子T2と高周波阻止用コイルM1の一端とに接続される。高周波阻止用コイルM1の他端はアンプA1の電源端子に接続される。
【0020】
なお、単極双投スイッチSW1は、制御端子に所定のDC電力(例えばDC15V電力)が供給されていない場合に接点aを選択し、制御端子に所定のDC電力が供給されている場合に接点bを選択する。
【0021】
上記のような構成である図1Aに示す本発明の第1実施形態に係るブースターの動作について説明する。
【0022】
まず、第2端子T2に所定のDC電力を重畳した場合の動作について説明する。この場合、第3端子T3に所定のDC電力が重畳されないので、単極双投スイッチSW1の制御端子に所定のDC電力が供給されず、単極双投スイッチSW1は接点aを選択する。また、第3端子T3に所定のDC電力が重畳されないので、ダイオードD1およびD2はともにオフ状態になる。そして、第2端子T2に外部から重畳される所定のDC電力は高周波阻止用コイルM1を介してアンプA1の電源端子に供給され、その所定のDC電力によってアンプA1が駆動する。
【0023】
その結果、第1端子T1はUHF帯域のテレビジョン放送信号を入力する機能を担い、第2端子T2はUHF帯域のテレビジョン放送信号を出力する機能を担い、第3端子T3はUHF帯域のテレビジョン放送信号出力をモニターするための出力モニター信号を出力する機能を担う。そこで、例えば、図1Bに示すように、第1端子T1にUHFアンテナ201を接続し、第2端子T2にDC電源供給器202を介してテレビジョン放送受信機203を接続し、第3端子T3に測定器(レベルチェッカー)204を接続するとよい。
【0024】
第1端子T1に入力されたUHF帯域のテレビジョン放送信号は、アンプA1によって増幅され、UHF帯域通過フィルタ1を通過する。UHF帯域通過フィルタ1を通過した信号(増幅されたUHF帯域のテレビジョン放送信号)は、単極双投スイッチSW1および直流阻止用コンデンサC1を経由して第2端子T2から出力されるとともに、減衰器2によって減衰され第3端子T3から出力モニター信号として出力される。
【0025】
したがって、第2端子T2に所定のDC電力を重畳することで、出力レベルをモニターできる。これにより、本発明の第1実施形態に係るブースターをUHFブースターとして使用し、UHFアンテナ201で受信したUHF帯域のテレビジョン放送信号の増幅後のレベルを出力モニター端子(第3端子T3)より測定器(レベルチェッカー)204を用いて確認することができる。また、出力モニター端子(第3端子T3)から出力される出力モニター信号のレベルを確認しながら、UHFアンテナ201を最良の方向(送信局側)に調整することもできる。
【0026】
次に、第3端子T3に所定のDC電力を重畳した場合の動作について説明する。この場合、第3端子T3に所定のDC電力が重畳されるので、単極双投スイッチSW1の制御端子に所定のDC電力が供給され、単極双投スイッチSW1は接点bを選択する。また、第3端子T3に所定のDC電力が重畳されるので、ダイオードD1およびD2はともにオン状態になる。そして、第3端子T3に外部から重畳される所定のDC電力は高周波阻止用コイルM2、オン状態であるダイオードD1、高周波阻止用コイルM3、および高周波阻止用コイルM1を介してアンプA1の電源端子に供給され、その所定のDC電力によってアンプA1が駆動する。また、第3端子T3に外部から重畳される所定のDC電力は高周波阻止用コイルM2、オン状態であるダイオードD1、および高周波阻止用コイルM3を介して第2端子T2に供給される。
【0027】
その結果、第1端子T1はUHF帯域のテレビジョン放送信号を入力する機能を担い、第2端子T2はCS/BS−IF帯域のテレビジョン放送中間周波信号を入力する機能および所定のDC電力を出力する機能を担い、第3端子T3はUHF帯域のテレビジョン放送信号とCS/BS−IF帯域のテレビジョン放送中間周波信号との混合信号を出力する機能を担う。そこで、例えば、図1Cに示すように、第1端子T1にUHFアンテナ201を接続し、第2端子T2にBS/CS受信用パラボラアンテナ205に付属しているコンバータ(CS/BS−RF帯域のテレビジョン放送高周波信号をCS/BS−IF帯域のテレビジョン放送中間周波信号に周波数変換する変換器)206に接続し、第3端子T3にDC電源供給器202を介してテレビジョン放送受信機203を接続するとよい。
【0028】
第1端子T1に入力されたUHF帯域のテレビジョン放送信号は、アンプA1によって増幅され、UHF帯通過フィルタ1を通過し、オン状態であるダイオードD2よりも減衰器2の方がインピーダンスが大きいために減衰器2は経由せずにオン状態であるダイオードD2を経由して第3端子T3に伝送される。第2端子T2に入力されたCS/BS−IF帯域のテレビジョン放送中間周波信号は、直流阻止用コンデンサC1および単極双投スイッチSW1を経由してCS/BS−IF帯域通過フィルタ3を通過して第3端子T3に伝送される。そして、第2端子T2からは所定のDC電力が出力され、第3端子T3からはUHF帯域のテレビジョン放送信号とCS/BS−IF帯域のテレビジョン放送中間周波信号との混合信号が出力される。なお、第2端子T2から出力される所定のDC電力は、BS/CS受信用パラボラアンテナ205に付属しているコンバータ206の駆動電力として利用することができる。
【0029】
したがって、例えばUHFとCS/BS対応の混合仕様にするときには、第3端子T3に所定のDC電力を重畳するとよい。
【0030】
上記の通り、所定のDC電力が重畳される端子を変更することで第2端子T2が担う機能と第3端子T3が担う機能を変更することができる。これにより、各端子の担う機能が固定される構成に比べて、端子数を少なくすることができる。
【0031】
<第2実施形態>
図2Aに示す本発明の第2実施形態に係るブースターは、第1端子T11と、第2端子T12と、第3端子T13とを備える。また、図2Aに示す本発明の第2実施形態に係るブースターは、第1端子T11、第2端子T12、および第3端子T13とに接続される電子回路を備える。当該電子回路は、分岐器10と、アンプA11と、UHF帯域の信号を通過させUHF帯域以外の信号を遮断するUHF帯域通過フィルタ11と、減衰器12と、CS/BS−IF帯域の信号を通過させCS/BS−IF帯域以外の信号を遮断するCS/BS−IF帯域通過フィルタ13と、直流阻止用コンデンサC11およびC12と、ダイオードD11〜D13と、高周波阻止用コイルM11〜M15と、抵抗R11と、単極双投スイッチSW11とによって構成される。
【0032】
第1端子T11は、分岐器10の入力端に接続される。分岐器10の幹線出力端はアンプA11を介してUHF帯域通過フィルタ11の入力端に接続される。UHF帯域通過フィルタ11の出力端は、CS/BS−IF帯域通過フィルタ13の出力端に接続されるとともに、直流阻止用コンデンサC11を介して第2端子T12に接続される。分岐器10の分岐出力端は減衰器12の入力端に接続され、減衰器12の出力端は単極双投スイッチSW11の接点aに接続される。CS/BS−IF帯域通過フィルタ13の入力端は、ダイオードD12のカソードと、抵抗R11の一端とに接続される。ダイオードD12のアノードは単極双投スイッチSW11の接点bに接続され、抵抗R11の他端はグランド電位に接続される。第3端子T13は直流阻止用コンデンサC12を介して単極双投スイッチSW11の極に接続される。
【0033】
また、第2端子T12は高周波阻止用コイルM11を介してダイオードD11のアノードに接続され、ダイオードD11のカソードはアンプA11の電源端子に接続される。第3端子T13は高周波阻止用コイルM12の一端に接続される。高周波阻止用コイルM12の他端は単極双投スイッチSW11の制御端子および高周波阻止用コイルM13の一端に接続される。高周波阻止用コイルM13の他端は高周波阻止用コイルM15の一端およびダイオードD13のアノードに接続され、高周波阻止用コイルM15の他端は単極双投スイッチSW11の接点bおよびダイオード12のアノードに接続される。ダイオードD13のカソードは高周波阻止用コイルM14を介してアンプA11の電源端子に接続される。
【0034】
なお、単極双投スイッチSW11は、制御端子に所定のDC電力(例えばDC15V電力)が供給されていない場合に接点aを選択し、制御端子に所定のDC電力が供給されている場合に接点bを選択する。
【0035】
上記のような構成である図2Aに示す本発明の第2実施形態に係るブースターの動作について説明する。
【0036】
まず、第2端子T12に所定のDC電力を重畳した場合の動作について説明する。この場合、第3端子T13に所定のDC電力が重畳されないので、単極双投スイッチSW11の制御端子に所定のDC電力が供給されず、単極双投スイッチSW11は接点aを選択する。また、第3端子T13に所定のDC電力が重畳されないので、ダイオードD12およびD13はともにオフ状態になる。一方、第2端子T12に所定のDC電力が重畳されるので、ダイオードD11はオン状態になる。そして、第2端子T12に外部から重畳される所定のDC電力は高周波阻止用コイルM11とオン状態であるダイオードD11とを介してアンプA11の電源端子に供給され、その所定のDC電力によってアンプA11が駆動する。
【0037】
その結果、第1端子T11はUHF帯域のテレビジョン放送信号を入力する機能を担い、第2端子T12はUHF帯域のテレビジョン放送信号を出力する機能を担い、第3端子T13はUHF帯域のテレビジョン放送信号入力をモニターするための入力モニター信号を出力する機能を担う。そこで、例えば、図2Bに示すように、第1端子T11にUHFアンテナ301を接続し、第2端子T12にDC電源供給器302を介してテレビジョン放送受信機303を接続し、第3端子T13に測定器(レベルチェッカー)304を接続するとよい。
【0038】
第1端子T11に入力されたUHF帯域のテレビジョン放送信号は、分岐器10の幹線側を経由してアンプA11に伝送され、アンプA11によって増幅され、UHF帯域通過フィルタ11を通過する。UHF帯域通過フィルタ11を通過した信号(増幅されたUHF帯域のテレビジョン放送信号)は、直流阻止用コンデンサC11を経由して第2端子T12から出力される。
【0039】
また、第1端子T11に入力されたUHF帯域のテレビジョン放送信号は、分岐器10の分岐側を経由して減衰器12に伝送され、減衰器12によって減衰され、単極双投スイッチSW11および直流阻止用コンデンサC12を経由して第3端子T13から入力モニター信号として出力される。
【0040】
したがって、第2端子T12に所定のDC電力を重畳することで、入力レベルをモニターできる。これにより、本発明の第2実施形態に係るブースターをUHFブースターとして使用し、UHFアンテナ301で受信したUHF帯域のテレビジョン放送信号の増幅前のレベルを入力モニター端子(第3端子T13)より測定器(レベルチェッカー)304を用いて確認することができる。また、入力モニター端子(第3端子T13)から出力される入力モニター信号のレベルを確認しながら、UHFアンテナ301を最良の方向(送信局側)に調整することもできる。
【0041】
次に、第3端子T13に所定のDC電力を重畳した場合の動作について説明する。この場合、第3端子T13に所定のDC電力が重畳されるので、単極双投スイッチSW11の制御端子に所定のDC電力が供給され、単極双投スイッチSW11は接点bを選択する。また、第3端子T13に所定のDC電力が重畳されるので、ダイオードD12およびD13はともにオン状態になる。一方、第2端子T12に所定のDC電力が重畳されないので、ダイオードD11はオフ状態になる。そして、第3端子T13に外部から重畳される所定のDC電力は高周波阻止用コイルM12、高周波阻止用コイルM13、オン状態であるダイオードD13、および高周波阻止用コイルM14を介してアンプA11の電源端子に供給され、その所定のDC電力によってアンプA11が駆動する。
【0042】
その結果、第1端子T11はUHF帯域のテレビジョン放送信号を入力する機能を担い、第2端子T12はUHF帯域のテレビジョン放送信号とCS/BS−IF帯域のテレビジョン放送中間周波信号との混合信号を出力する機能を担い、第3端子T13はCS/BS−IF帯域のテレビジョン放送中間周波信号を入力する機能を担う。そこで、例えば、図2Cに示すように、第1端子T11にUHFアンテナ301を接続し、第2端子T12にテレビジョン放送受信機303を接続し、第3端子T13にDC電源供給器305を介してBS/CS受信用パラボラアンテナ306に付属しているコンバータ307を接続するとよい。
【0043】
第1端子T11に入力されたUHF帯域のテレビジョン放送信号は、分岐器10の幹線側を経由してアンプA11に伝送され、アンプA11によって増幅され、UHF帯通過フィルタ11を通過し、直流阻止用コンデンサC11を経由して第2端子T12に伝送される。第3端子T13に入力されたCS/BS−IF帯域のテレビジョン放送中間周波信号は、直流阻止用コンデンサC12、単極双投スイッチSW11、およびオン状態であるダイオードD12を経由してCS/BS−IF帯域通過フィルタ13を通過し、直流阻止用コンデンサC11を経由して第2端子T12に伝送される。そして、第2端子T12からはUHF帯域のテレビジョン放送信号とCS/BS−IF帯域のテレビジョン放送中間周波信号との混合信号が出力される。
【0044】
したがって、例えばUHFとCS/BS対応の混合仕様にするときには、第3端子T13に所定のDC電力を重畳するとよい。
【0045】
上記の通り、所定のDC電力が重畳される端子を変更することで第2端子T12が担う機能と第3端子T13が担う機能を変更することができる。これにより、各端子の担う機能が固定される構成に比べて、端子数を少なくすることができる。
【0046】
<第3実施形態>
図3Aに示す本発明の第3実施形態に係るブースターは、第1端子T21と、第2端子T22と、第3端子T23とを備える。また、図3Aに示す本発明の第3実施形態に係るブースターは、第1端子T21、第2端子T22、および第3端子T23とに接続される電子回路を備える。当該電子回路は、アンプA21と、70〜770MHz帯域の信号を通過させ70〜770MHz帯域以外の信号を遮断する70〜770MHz帯域通過フィルタ20と、UHF帯域の信号を通過させUHF帯域以外の信号を遮断するUHF帯域通過フィルタ21と、減衰器22および23と、直流阻止用コンデンサC21およびC22と、ダイオードD21〜D24と、高周波阻止用コイルM21〜M23と、抵抗R21およびR22と、単極双投スイッチSW21とによって構成される。
【0047】
第1端子T21は、アンプA21を介して70〜770MHz帯域通過フィルタ20の入力端に接続される。70〜770MHz帯域通過フィルタ20の出力端は、単極双投スイッチSW21の接点aと、UHF帯域通過フィルタ21の入力端と、減衰器22の入力端とに接続される。単極双投スイッチSW21の極は直流阻止用コンデンサC21を介して第2端子T22に接続される。単極双投スイッチSW21の接点bは減衰器23の出力端に接続される。UHF帯域通過フィルタ21の出力端は直流阻止用コンデンサC22を介してダイオードD22のカソードと抵抗R21の一端に接続され、減衰器23の入力端はダイオードD23のカソードと抵抗R22の一端に接続される。抵抗R21の他端および抵抗R22の他端はグランド電位に接続される。ダイオードD22のアノードと、減衰器22の出力端と、ダイオードD23のアノードとは第3端子T23に接続される。
【0048】
また、高周波阻止用コイルM21の一端は第2端子T22に接続され、高周波阻止用コイルM21の他端はダイオードD21のアノードに接続される。ダイオードD21のカソードはアンプA21の電源端子に接続される。高周波阻止用コイルM22の一端は第3端子T23に接続され、高周波阻止用コイルM22の他端は単極双投スイッチSW1の制御端子とダイオードD24のアノードとに接続される。ダイオードD24のカソードは高周波阻止用コイルM23を介してアンプA21の電源端子に接続される。
【0049】
なお、単極双投スイッチSW21は、制御端子に所定のDC電力(例えばDC15V電力)が供給されていない場合に接点aを選択し、制御端子に所定のDC電力が供給されている場合に接点bを選択する。
【0050】
上記のような構成である図3Aに示す本発明の第3実施形態に係るブースターの動作について説明する。
【0051】
まず、第2端子T22に所定のDC電力を重畳した場合の動作について説明する。この場合、第3端子T23に所定のDC電力が重畳されないので、単極双投スイッチSW21の制御端子に所定のDC電力が供給されず、単極双投スイッチSW21は接点aを選択する。また、第3端子T23に所定のDC電力が重畳されないので、ダイオードD22〜D24はオフ状態になる。一方、第2端子T22に所定のDC電力が重畳されるので、ダイオードD21はオン状態になる。そして、第2端子T22に外部から重畳される所定のDC電力は高周波阻止用コイルM21およびオン状態であるダイオードD21を介してアンプA21の電源端子に供給され、その所定のDC電力によってアンプA21が駆動する。
【0052】
その結果、第1端子T21はCATV帯域のテレビジョン放送信号を入力する機能を担い、第2端子T22はCATV帯域のテレビジョン放送信号を出力する機能を担い、第3端子T23はCATV帯域のテレビジョン放送信号出力をモニターするための出力モニター信号を出力する機能を担う。そこで、例えば、図3Bに示すように、第1端子T21にCATV局401から送信されるCATV帯域のテレビジョン放送信号を伝送するための伝送線の終端を接続し、第2端子T22にDC電源供給器402を介してテレビジョン放送受信機403を接続し、第3端子T23に測定器(レベルチェッカー)404を接続するとよい。
【0053】
第1端子T21に入力されたCATV帯域のテレビジョン放送信号は、アンプA21によって増幅され、70〜770MHz帯域通過フィルタ20を通過する。70〜770MHz帯域通過フィルタ20を通過した信号(増幅されたCATV帯域のテレビジョン放送信号)は、単極双投スイッチSW21および直流阻止用コンデンサC21を経由して第2端子T22から出力されるとともに、減衰器22によって減衰され第3端子T23から出力モニター信号(CATV帯域のテレビジョン放送信号出力をモニターするための出力モニター信号)として出力される。
【0054】
したがって、例えばCATV帯域のテレビジョン放送信号を増幅する仕様(CATV帯ブースター)にするときには、第2端子T22に所定のDC電力を重畳するとよい。
【0055】
次に、第3端子T23に所定のDC電力を重畳した場合の動作について説明する。この場合、第3端子T23に所定のDC電力が重畳されるので、単極双投スイッチSW21の制御端子に所定のDC電力が供給され、単極双投スイッチSW21は接点bを選択する。また、第3端子T23に所定のDC電力が重畳されるので、ダイオードD22〜D24はオン状態になる。ダイオードD22およびD23がオン状態になるので、UHF帯域通過フィルタ21および減衰器23にそれぞれ信号が入力され、UHF帯域通過フィルタ21および減衰器23が機能する。一方、第2端子T22に所定のDC電力が重畳されないので、ダイオードD21はオフ状態になる。そして、第3端子T23に外部から重畳される所定のDC電力は高周波阻止用コイルM22、オン状態であるダイオードD24、および高周波阻止用コイルM23を介してアンプA21の電源端子に供給され、その所定のDC電力によってアンプA21が駆動する。
【0056】
その結果、第1端子T21はUHF帯域のテレビジョン放送信号を入力する機能を担い、第2端子T22はUHF帯域のテレビジョン放送信号出力をモニターするための出力モニター信号を出力する機能を担い、第3端子T23はUHF帯域のテレビジョン放送信号を出力する機能を担う。そこで、例えば、図3Cに示すように、第1端子T21にUHFアンテナ405を接続し、第2端子T22に測定器(レベルチェッカー)404を接続し、第3端子T23にDC電源供給器402を介してテレビジョン放送受信機403を接続するとよい。
【0057】
第1端子T21に入力されたUHF帯域のテレビジョン放送信号は、アンプA21によって増幅され、70〜770MHz帯域通過フィルタ20およびUHF帯通過フィルタ21を通過し、オン状態であるダイオードD22を経由して第3端子T23から出力される。
【0058】
また、第1端子T21に入力されたUHF帯域のテレビジョン放送信号は、アンプA21によって増幅され、70〜770MHz帯域通過フィルタ20を通過し、UHF帯通過フィルタ21およびオン状態であるダイオードD22のインピーダンスよりも減衰器22の方がインピーダンスが大きいために減衰器22は経由せずにUHF帯通過フィルタ21およびオン状態であるダイオードD22を経由し、さらにオン状態であるダイオードD23を経由して減衰器23によって減衰され、単極双投スイッチSW21および直流阻止用コンデンサC21を経由して第2端子T22から出力モニター信号(UHF帯域のテレビジョン放送信号出力をモニターするための出力モニター信号)として出力される。
【0059】
したがって、第3端子T23に所定のDC電力を重畳することで、出力レベルをモニターできる。これにより、本発明の第3実施形態に係るブースターをUHFブースターとして使用し、UHFアンテナ405で受信したUHF帯域のテレビジョン放送信号の増幅後のレベルを出力モニター端子(第2端子T22)より測定器(レベルチェッカー)404を用いて確認することができる。また、出力モニター端子(第2端子T22)から出力される出力モニター信号のレベルを確認しながら、UHFアンテナ405を最良の方向(送信局側)に調整することもできる。
【0060】
上記の通り、所定のDC電力が重畳される端子を変更することで第2端子T22が担う機能と第3端子T23が担う機能を変更することができる。これにより、各端子の担う機能が固定される構成に比べて、端子数を少なくすることができる。
【0061】
<第4実施形態>
図4Aに示す本発明の第4実施形態に係るブースターは、第1端子T31と、第2端子T32と、第3端子T33とを備える。また、図4Aに示す本発明の第4実施形態に係るブースターは、第1端子T31、第2端子T32、および第3端子T33とに接続される電子回路を備える。当該電子回路は、アンプA31と、単極双投スイッチSW31と、分岐器30と、減衰器31と、分配器32と、直流阻止用コンデンサC31およびC32と、ダイオードD31〜D36と、高周波阻止用コイルM31〜M36と、抵抗R31およびR32とによって構成される。なお、アンプA31と単極双投スイッチSW31との間にUHF帯域通過フィルタを備えるようにしてもよい。
【0062】
第1端子T31は、アンプA31を介して単極双投スイッチSW31の極に接続される。単極双投スイッチSW31の接点aは分岐器30の入力端に接続される。分岐器30の幹線出力端はダイオードD31のアノードに接続され、ダイオードD31のカソードは抵抗R31の一端に接続されるとともに、直流阻止用コンデンサC31を介して第2端子T32に接続される。抵抗R31の他端はグランド電位に接続される。分岐器30の分岐出力端は減衰器31の入力端に接続され、減衰器31の出力端はダイオードD32のアノードに接続され、ダイオードD32のカソードは抵抗R32の一端に接続されるとともに、直流阻止用コンデンサC32を介して第3端子T33に接続される。抵抗R32の他端はグランド電位に接続される。
【0063】
単極双投スイッチSW31の接点bは分配器32の入力端に接続される。分配器32の一方の出力端はダイオードD33のアノードに接続され、ダイオードD33のカソードはダイオードD31のカソードに接続される。分配器32の他方の出力端はダイオードD34のアノードに接続され、ダイオードD34のカソードはダイオードD32のカソードに接続される。
【0064】
また、高周波阻止用コイルM31の一端は第2端子T32に接続される。高周波阻止用コイルM31の他端は、高周波阻止用コイルM33を介してダイオードD31のアノードに接続され、高周波阻止用コイルM34を介してダイオードD32のアノードに接続され、ダイオードD35のアノードに接続される。高周波阻止用コイルM32の一端は第3端子T33に接続される。高周波阻止用コイルM32の他端は、単極双投スイッチSW31の制御端子に接続され、高周波阻止用コイルM36を介してダイオードD34のアノードに接続され、ダイオードD36のアノードに接続される。ダイオードD34のアノードは高周波阻止用コイルM35を介してダイオードD33のアノードに接続される。
【0065】
なお、単極双投スイッチSW31は、制御端子に所定のDC電力(例えばDC15V電力)が供給されていない場合に接点aを選択し、制御端子に所定のDC電力が供給されている場合に接点bを選択する。
【0066】
上記のような構成である図4Aに示す本発明の第4実施形態に係るブースターの動作について説明する。
【0067】
まず、第2端子T32に所定のDC電力を重畳した場合の動作について説明する。この場合、第3端子T33に所定のDC電力が重畳されないので、単極双投スイッチSW31の制御端子に所定のDC電力が供給されず、単極双投スイッチSW31は接点aを選択する。また、第3端子T33に所定のDC電力が重畳されないので、ダイオードD33、ダイオードD34、およびダイオードD36はオフ状態になる。一方、第2端子T32に所定のDC電力が重畳されるので、ダイオードD31、ダイオードD32、およびダイオードD35はオン状態になる。そして、第2端子T32に外部から重畳される所定のDC電力は高周波阻止用コイルM31およびオン状態であるダイオードD35を介してアンプA31の電源端子に供給され、その所定のDC電力によってアンプA31が駆動する。
【0068】
その結果、第1端子T31はUHF帯域のテレビジョン放送信号を入力する機能を担い、第2端子T32はUHF帯域のテレビジョン放送信号を出力する機能を担い、第3端子T33はUHF帯域のテレビジョン放送信号出力をモニターするための出力モニター信号を出力する機能を担う。そこで、例えば、図4Bに示すように、第1端子T31にUHFアンテナ501を接続し、第2端子T32にDC電源供給器502を介してテレビジョン放送受信機503を接続し、第3端子T33に測定器(レベルチェッカー)504を接続するとよい。
【0069】
第1端子T31に入力されたUHF帯域のテレビジョン放送信号は、アンプA31によって増幅される。アンプA31によって増幅されたUHF帯域のテレビジョン放送信号は、単極双投スイッチSW31、分岐器30の幹線側、ダイオードD31、および直流阻止用コンデンサC31を経由して第2端子T32から出力される。また、アンプA31によって増幅されたUHF帯域のテレビジョン放送信号は、単極双投スイッチSW31および分岐器30の分岐側を経由し、減衰器31によって減衰され、ダイオードD32および直流阻止用コンデンサC32を経由して第3端子T33から出力モニター信号として出力される。
【0070】
したがって、第2端子T32に所定のDC電力を重畳することで、出力レベルをモニターできる。これにより、本発明の第4実施形態に係るブースターをUHFブースターとして使用し、UHFアンテナ501で受信したUHF帯域のテレビジョン放送信号の増幅後のレベルを出力モニター端子(第3端子T33)より測定器(レベルチェッカー)504を用いて確認することができる。また、出力モニター端子(第3端子T33)から出力される出力モニター信号のレベルを確認しながら、UHFアンテナ501を最良の方向(送信局側)に調整することもできる。
【0071】
次に、第3端子T33に所定のDC電力を重畳した場合の動作について説明する。この場合、第3端子T33に所定のDC電力が重畳されるので、単極双投スイッチSW31の制御端子に所定のDC電力が供給され、単極双投スイッチSW31は接点bを選択する。また、第3端子T33に所定のDC電力が重畳されるので、ダイオードD33、ダイオードD34、およびダイオードD36はオン状態になる。一方、第2端子T32に所定のDC電力が重畳されないので、ダイオードD31、ダイオードD32、およびダイオードD35はオフ状態になる。そして、第3端子T33に外部から重畳される所定のDC電力は高周波阻止用コイルM32と、オン状態であるダイオードD36とを介してアンプA31の電源端子に供給され、その所定のDC電力によってアンプA31が駆動する。
【0072】
その結果、第1端子T31はUHF帯域のテレビジョン放送信号を入力する機能を担い、第2端子T32はUHF帯域のテレビジョン放送信号の一方の分配信号を出力する機能を担い、第3端子T33はUHF帯域のテレビジョン放送信号の他方の分配信号を出力する機能を担う。そこで、例えば、図4Cに示すように、第1端子T31にUHFアンテナ501を接続し、第2端子T32にテレビジョン放送受信機505を接続し、第3端子T33にDC電源供給器502を介してテレビジョン放送受信機503を接続するとよい。
【0073】
第1端子T31に入力されたUHF帯域のテレビジョン放送信号は、アンプA31によって増幅される。アンプA31によって増幅されたUHF帯域のテレビジョン放送信号は、単極双投スイッチSW31を経由して、分配器32によって分配される。分配器32の一方の出力端から出力された信号は、オン状態であるダイオードD33と、直流阻止用コンデンサC31とを経由して第2端子T32から出力される。分配器32の他方の出力端から出力された信号は、オン状態であるダイオードD34と、直流阻止用コンデンサC32とを経由して第3端子T33から出力される。
【0074】
したがって、例えばUHF帯域のテレビジョン放送信号を分配するときには、第3端子T33に所定のDC電力を重畳するとよい。
【0075】
上記の通り、所定のDC電力が重畳される端子を変更することで第2端子T32が担う機能と第3端子T33が担う機能を変更することができる。これにより、各端子の担う機能が固定される構成に比べて、端子数を少なくすることができる。
【0076】
<変形例>
以上、本発明に係る実施形態について説明したが、本発明の範囲はこれに限定されるものではなく、発明の主旨を逸脱しない範囲で種々の変更を加えて実行することができる。
【0077】
例えば、上述した実施形態において図面で図示している帯域通過フィルタの回路構成や減衰器の回路構成は例示であるので、他の回路構成であってよい。
【0078】
また、例えば、上述した実施形態では、端子に重畳される電力はDC電力であったが、AC電力であってもよい。この場合、端子に重畳される電力によって駆動する回路(例えばアンプ)をAC電力で駆動する回路とすればよい。
【符号の説明】
【0079】
A1、A11、A21、A31 アンプ
C1、C11、C12、C21、C22、C31、C32 直流阻止用コンデンサ
D1、D2、D11〜D13、D21〜D24、D31〜D36 ダイオード
M1〜M3、M11〜M15、M21〜M23、M31〜M36 高周波阻止用コイル
R1、R11、R21、R22、R31、R32 抵抗
SW1、SW11、SW21、SW31 単極双投スイッチ
T1、T11、T21、T31 第1端子
T2、T12、T22、T32 第2端子
T3、T13、T23、T33 第3端子
1、11、21 UHF帯域通過フィルタ
2、12、22、23、31 減衰器
3、13 CS/BS−IF帯域通過フィルタ
10、30 分岐器
20 70〜770MHz帯域通過フィルタ
32 分配器
101 VHF入力端子
102 UHF/UHF・VHF入力端子
103 BS−IF入力端子
104 手動開閉スイッチ
105〜107 フィルタ
108〜110 ゲインコントロール部
111〜113 アンプ
114 混合器
115 分岐器
116 出力端子
117 モニター端子
118 高周波阻止用コイル
201、301、405、501 UHFアンテナ
202、302、305、402、502 DC電源供給器
203、303、403、503、505 テレビジョン放送受信機
204、304、404、504 測定器
205、306 BS/CS受信用パラボラアンテナ
206、307 コンバータ
401 CATV局
【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の端子と、
前記複数の端子に接続される電子回路とを備え、
前記複数の端子において電力が重畳される端子が変更されることで、前記電子回路の動作内容を変更して前記複数の端子の少なくとも一つが担う機能を変更することを特徴とする電子機器。
【請求項2】
前記複数の端子において電力が重畳される端子が変更されることで、前記電子回路の動作内容を変更して前記複数の端子の少なくとも二つが担う機能をそれぞれ変更することを特徴とする請求項1に記載の電子機器。
【請求項3】
前記電子回路が、前記複数の端子のいずれかに重畳される電力に駆動する回路を備えることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の電子機器。
【請求項1】
複数の端子と、
前記複数の端子に接続される電子回路とを備え、
前記複数の端子において電力が重畳される端子が変更されることで、前記電子回路の動作内容を変更して前記複数の端子の少なくとも一つが担う機能を変更することを特徴とする電子機器。
【請求項2】
前記複数の端子において電力が重畳される端子が変更されることで、前記電子回路の動作内容を変更して前記複数の端子の少なくとも二つが担う機能をそれぞれ変更することを特徴とする請求項1に記載の電子機器。
【請求項3】
前記電子回路が、前記複数の端子のいずれかに重畳される電力に駆動する回路を備えることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の電子機器。
【図1A】
【図1B】
【図1C】
【図2A】
【図2B】
【図2C】
【図3A】
【図3B】
【図3C】
【図4A】
【図4B】
【図4C】
【図5】
【図6】
【図1B】
【図1C】
【図2A】
【図2B】
【図2C】
【図3A】
【図3B】
【図3C】
【図4A】
【図4B】
【図4C】
【図5】
【図6】
【公開番号】特開2012−105159(P2012−105159A)
【公開日】平成24年5月31日(2012.5.31)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−253246(P2010−253246)
【出願日】平成22年11月11日(2010.11.11)
【出願人】(000109668)DXアンテナ株式会社 (394)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成24年5月31日(2012.5.31)
【国際特許分類】
【出願日】平成22年11月11日(2010.11.11)
【出願人】(000109668)DXアンテナ株式会社 (394)
【Fターム(参考)】
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