説明

電子機器

【課題】本体部に電源部を内蔵することができるタイプの電源分離型の電子機器であって、給電方法の確認が容易な電源分離型の電子機器を提供する。
【解決手段】電源分離型の電子機器は、本体部10及び電源部20を備え、本体部10から電源部20を分離することができ、本体部10に電源部20を内蔵することもできる電源分離型電子機器であって、本体部10に表示素子11が設けられ、表示素子11の表示状態が本体部10の外部から視認可能であり、電源部20が本体部10に内蔵されている状態(図1(a)の状態)で電源部20から本体部10に給電がなされている場合と、電源部20が本体部10に内蔵されていない状態(図1(b)の状態)で電源部20から本体部10に給電がなされている場合とで表示素子11の表示状態を異ならせる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、本体部から電源部を分離することができる電源分離型の電子機器に関する。
【背景技術】
【0002】
本体部から電源部を分離することができる電源分離型の電子機器の一例として、電源分離型ブースター(例えば特許文献1及び特許文献2参照)が挙げられる。
【0003】
電源分離型ブースターには、筐体、筐体のカバー、及び増幅部を備えた本体部に電源部を内蔵することができるタイプのものがある。このようなタイプの電源分離型ブースターは、図1(a)に示すように本体部10に電源部20を内蔵した状態で使用することも、図1(b)に示すように本体部10から電源部20を分離して電源部20を商用電源コンセントの近くに設置し本体部10のRF出力端子(図1(b)に示す使用状態では給電入力端子としても機能する)T2と電源部20のRF入力兼給電出力端子(ただし、図1(a)に示す使用状態ではオープン状態であるため、RF入力も給電出力も行わない)21とを同軸ケーブル30で接続した状態で使用することも可能である。図1(a)に示す状態は、本体部10の設置場所が商用電源コンセントから近い場合等に好適であり、図1(b)に示す状態は、本体部10の設置場所が商用電源コンセントから遠い場合等に好適である。
【0004】
なお、本体部10は、増幅されたTV放送信号をTV受信機(不図示)へ出力するRF出力端子T2以外に、CATV局(不図示)より伝送されてくるTV放送信号が入力されるRF入力端子T1、表示素子11、アンプ(図1において不図示)等を備えており、RF入力端子T1に入力されたRF信号をアンプ(図1において不図示)で増幅した後RF出力端子T2から出力する。表示素子11は本体部10の内部に設けられるが、本体部10の正面カバーは表示素子11の配置位置に対応する部分が透光部になっているため、本体部10の正面カバーを外すことなく表示素子11の表示状態を確認(視認)することができる。これに対して、本体部10に対する電源部20の着脱は本体部10の正面カバーをあけなければ行えない。
【0005】
また、電源部20は、RF入力兼給電出力端子21以外にRF出力端子22、商用電源プラグ23等を備えており、商用電源プラグ23に印加される商用電源電圧を所定値のDC電源電圧に変換して、RF入力兼給電出力端子21がオープン状態である場合(図1(a)に示す状態)には所定値のDC電源電圧を電源部20の背面に備えられている電源端子(不図示)から出力し、RF入力兼給電出力端子21がオープン状態でない場合(図1(b)に示す状態)には所定値のDC電源電圧をRF入力兼給電出力端子21から出力する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開平11−341396号公報(要約)
【特許文献2】特開2010−10755号公報(要約)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本体部に電源部を内蔵することができるタイプの電源分離型ブースターの従来例では、表示素子11は、緑色LEDであってパイロットランプとして機能し、電源部20から本体部10にDC電源電圧が供給されて本体部10が動作状態である場合に点灯し、電源部20から本体部10にDC電源圧が供給されておらず本体部10が非動作状態である場合に消灯する。このため、ブースターが動作状態であるか否かは一目で確認することができるが、電源部20が本体部10に内蔵されている状態で給電がなされているか電源部20が本体部10に内蔵されていない状態で給電がなされているかは本体部10の正面カバーをあけなければ確認することができず、施工時に手間がかかっていた。
【0008】
このような課題は、本体部に電源部を内蔵することができるタイプの電源分離型ブースターに限らず、本体部に電源部を内蔵することができるタイプの電源分離型の電子機器全般に共通する課題である。
【0009】
本発明は、上記の状況に鑑み、本体部に電源部を内蔵することができるタイプの電源分離型の電子機器であって、給電方法の確認が容易な電源分離型の電子機器を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記目的を達成するために本発明に係る電子機器は、本体部及び電源部を備え、前記本体部から前記電源部を分離することができ、前記本体部に前記電源部を内蔵することもできる電子機器であって、前記本体部に表示素子が設けられ、前記表示素子の表示状態が前記本体部の外部から視認可能であり、前記電源部が前記本体部に内蔵されている状態で前記電源部から前記本体部に給電がなされている場合と、前記電源部が前記本体部に内蔵されていない状態で前記電源部から前記本体部に給電がなされている場合とで前記表示素子の表示状態を異ならせるようにしている。
【0011】
このような構成によると、電源部が本体部に内蔵されている状態で給電がなされているか電源部が本体部に内蔵されていない状態で給電がなされているかを表示素子の表示状態によって一目で確認することができるので、給電方法の確認が容易である。
【0012】
また、前記電源部が前記本体部に内蔵されている状態で前記電源部から前記本体部に給電がなされ、前記本体部に設けられている所定の回路の動作電圧が所定の範囲内である場合に、前記表示素子が第1の表示状態になり、前記電源部が前記本体部に内蔵されている状態で前記電源部から前記本体部に給電がなされ、前記所定の回路の動作電圧が前記所定の範囲外である場合に、前記表示素子が第2の表示状態になり、前記電源部が前記本体部に内蔵されていない状態で前記電源部から前記本体部に給電がなされ、前記所定の回路の動作電圧が前記所定の範囲内である場合に、前記表示素子が第3の表示状態になり、前記電源部が前記本体部に内蔵されていない状態で前記電源部から前記本体部に給電がなされ、前記所定の回路の動作電圧が前記所定の範囲外である場合に、前記表示素子が第4の表示状態になるようにすることが望ましい。
【0013】
このような構成によると、本体部に設けられている所定の回路の動作電圧が所定の範囲内であるか否かも一目で確認することができる。
【0014】
なお、前記所定の範囲は、例えば下限閾値以上としてもよく、また例えば下限閾値以上、上限閾値以下にしてもよい。
【0015】
また、例えば、第1の表示状態を第1の表示色での点灯とし、第2の表示状態を第1の表示色での点滅とし、第3の表示状態を第2の表示色での点灯とし、第4の表示状態を第2の表示色での点滅にしてもよい。
【発明の効果】
【0016】
本発明に係る電子機器によると、電源部が本体部に内蔵されている状態で給電がなされているか電源部が本体部に内蔵されていない状態で給電がなされているかを表示素子の表示状態によって一目で確認することができるので、給電方法の確認が容易である。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【図1】本体部に電源部を内蔵することができるタイプの電源分離型ブースターの使用状態を示す正面図である。
【図2】本発明の第1実施形態に係る電源分離型ブースターが備える本体部の概略構成を示す図である。
【図3】本発明の第2実施形態に係る電源分離型ブースターが備える本体部の概略構成を示す図である。
【図4】本発明の第3実施形態に係る電源分離型ブースターが備える本体部の概略構成を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
本発明の実施形態について図面を参照して以下に説明する。本発明は、本体部に電源部を内蔵することができるタイプの電源分離型の電子機器全般に適用することができるが、ここでは、当該電子機器の一例であるブースター(本体部に電源部を内蔵することができるタイプの電源分離型ブースター)に本発明を適用した場合を例に挙げて説明する。
【0019】
<第1実施形態>
本発明の第1実施形態に係る電源分離型ブースターは、本体部10と、電源部20とを備える構成であって、図1(a)に示すように本体部10に電源部20を内蔵した状態で使用することも、図1(b)に示すように本体部10から電源部20を分離して電源部20を商用電源コンセントの近くに設置し本体部10のRF出力端子T2と電源部20のRF入力兼給電出力端子21とを同軸ケーブル30で接続した状態で使用することも可能である。
【0020】
本発明の第1実施形態に係る電源分離型ブースターが備える本体部10(以下「第1実施形態の本体部10」と略す。)の概略構成を図2に示す。なお、図2において図1と同一の部分には同一の符号を付す。
【0021】
第1実施形態の本体部10は、RF入力端子T1と、RF出力端子T2と、アンプA1と、直流阻止用コンデンサC1及びC2と、逆流防止用ダイオードD1及びD2と、高周波阻止用コイルM1と、抵抗R1と、表示素子11と、本体部側給電端子12と、PNPトランジスタQ1及びQ2によって構成される点灯回路とを備える。なお、第1実施形態の本体部10では、表示素子11として、カソード同士が接続された緑色LED11G及び赤色LED11Rを有するLEDパッケージを用いている。
【0022】
RF入力端子T1は直流阻止用コンデンサC1を介してアンプA1の入力端子に接続される。アンプA1の出力端子は直流阻止用コンデンサC2を介してRF出力端子T2に接続される。
【0023】
本体部側給電端子12は逆流防止用ダイオードD1のアノード及びPNPトランジスタQ1のエミッタに接続される。また、高周波阻止用コイルM1の一端はRF出力端子T2に接続され、高周波阻止用コイルM1の他端は逆流防止用ダイオードD2のアノード及びPNPトランジスタQ2のエミッタに接続される。逆流防止用ダイオードD1のカソードと逆流防止用ダイオードD2のカソードとは共通接続され、アンプA1の電源端子に接続されるとともに、抵抗R1を介してPNPトランジスタQ1及びQ2の各ベースに接続される。
【0024】
PNPトランジスタQ1のコレクタは緑色LED11Gのアノードに接続され、PNPトランジスタQ2のコレクタは赤色LED11Rのアノードに接続され、緑色LED11G及び赤色LED11Rの各カソードはグランド電位に接続される。
【0025】
上記のような構成である第1実施形態の本体部10の動作について説明する。
【0026】
まず、図1(a)に示すように本体部10に電源部20を内蔵した状態での動作について説明する。商用電源プラグ23が商用電源コンセントに差し込まれていない場合、本体部側給電端子12にDC電源電圧が印加されず、RF出力端子T2にもDC電源電圧が重畳されないので、アンプA1が駆動せず、緑色LED11Gも赤色LED11Rも消灯している。
【0027】
これに対して、商用電源プラグ23が商用電源コンセントに差し込まれている場合、電源部20の背面に備えられている電源端子(不図示)から本体部側給電端子12にDC電源電圧が印加され、RF出力端子T2にはDC電源電圧が重畳されない。本体部側給電端子12に印加されたDC電源電圧は逆流防止用ダイオードD1を介してアンプA1の電源端子に供給され、そのDC電源電圧によってアンプA1が駆動する。また、本体部側給電端子12に印加されたDC電源電圧はPNPトランジスタQ1のエミッタにも供給される。そして、PNPトランジスタQ1のベースには、本体部側給電端子12に印加されたDC電源電圧を逆流防止用ダイオードD1及び抵抗R1によって降圧した電圧が供給される。
【0028】
その結果、PNPトランジスタQ1がオン状態になり、緑色LED11GのアノードにDC電源電圧が供給され緑色LED11Gが点灯する。一方、PNPトランジスタQ2のエミッタにはDC電源電圧が供給されないので、PNPトランジスタQ2がオフ状態であり、赤色LED11Rは消灯している。
【0029】
次に、図1(b)に示すように本体部10から電源部20を分離して電源部20を商用電源コンセントの近くに設置し本体部10のRF出力端子T2と電源部20のRF入力兼給電出力端子21とを同軸ケーブル30で接続した状態での動作について説明する。商用電源プラグ23が商用電源コンセントに差し込まれていない場合、RF出力端子T2にDC電源電圧が重畳せず、本体部側給電端子12にもDC電源電圧が印加されないので、アンプA1が駆動せず、緑色LED11Gも赤色LED11Rも消灯している。
【0030】
これに対して、商用電源プラグ23が商用電源コンセントに差し込まれている場合、RF出力端子T2にDC電源電圧が重畳され、本体部側給電端子12にはDC電源電圧が印加されない。RF出力端子T2に重畳されたDC電源電圧は高周波阻止用コイルM1及び逆流防止用ダイオードD2を介してアンプA1の電源端子に供給され、そのDC電源電圧によってアンプA1が駆動する。また、RF出力端子T2に重畳されたDC電源電圧は高周波阻止用コイルM1を介してPNPトランジスタQ2のエミッタにも供給される。そして、PNPトランジスタQ2のベースには、RF出力端子T2に重畳されたDC電源電圧を逆流防止用ダイオードD2及び抵抗R1によって降圧した電圧が供給される。
【0031】
その結果、PNPトランジスタQ2がオン状態になり、赤色LED11RのアノードにDC電源電圧が供給され赤色LED11Rが点灯する。一方、PNPトランジスタQ1のエミッタにはDC電源電圧が供給されないので、PNPトランジスタQ1がオフ状態であり、緑色LED11Gは消灯している。
【0032】
本発明の第1実施形態に係る電源分離型ブースターでは、上記の通り、電源部20が本体部10に内蔵されている状態で給電がなされている場合に緑色LED11Gが点灯し、電源部20が本体部10に内蔵されていない状態で給電がなされている場合に赤色LED11Rが点灯する。したがって、電源部20が本体部10に内蔵されている状態で給電がなされているか電源部20が本体部10に内蔵されていない状態で給電がなされているかを一目で確認することができる。
【0033】
<第2実施形態>
本発明の第2実施形態に係る電源分離型ブースターは、本体部10と、電源部20とを備える構成であって、図1(a)に示すように本体部10に電源部20を内蔵した状態で使用することも、図1(b)に示すように本体部10から電源部20を分離して電源部20を商用電源コンセントの近くに設置し本体部10のRF出力端子T2と電源部20のRF入力兼給電出力端子21とを同軸ケーブル30で接続した状態で使用することも可能である。
【0034】
本発明の第2実施形態に係る電源分離型ブースターが備える本体部10(以下「第2実施形態の本体部10」と略す。)の概略構成を図3に示す。なお、図3において図1及び図2と同一の部分には同一の符号を付す。
【0035】
第2実施形態の本体部10は、RF入力端子T1と、RF出力端子T2と、アンプA1と、直流阻止用コンデンサC1及びC2と、逆流防止用ダイオードD1及びD2と、高周波阻止用コイルM1と、表示素子11と、本体部側給電端子12と、下限電圧検出回路13と、インバータIC14並びにPNPトランジスタQ1及びQ2によって構成される点灯・点滅回路とを備える。なお、第2実施形態の本体部10では、表示素子11として、カソード同士が接続された緑色LED11G及び赤色LED11Rを有するLEDパッケージを用いている。
【0036】
RF入力端子T1は直流阻止用コンデンサC1を介してアンプA1の入力端子に接続される。アンプA1の出力端子は直流阻止用コンデンサC2を介してRF出力端子T2に接続される。
【0037】
本体部側給電端子12は逆流防止用ダイオードD1のアノード及びPNPトランジスタQ1のエミッタに接続される。また、高周波阻止用コイルM1の一端はRF出力端子T2に接続され、高周波阻止用コイルM1の他端は逆流防止用ダイオードD2のアノード及びPNPトランジスタQ2のエミッタに接続される。逆流防止用ダイオードD1のカソードと逆流防止用ダイオードD2のカソードとは共通接続され、アンプA1の電源端子に接続されるとともに、下限電圧検出回路13及びインバータIC14を介してPNPトランジスタQ1及びQ2の各ベースに接続される。
【0038】
PNPトランジスタQ1のコレクタは緑色LED11Gのアノードに接続され、PNPトランジスタQ2のコレクタは赤色LED11Rのアノードに接続され、緑色LED11G及び赤色LED11Rの各カソードはグランド電位に接続される。
【0039】
上記のような構成である第2実施形態の本体部10の動作について説明する。
【0040】
まず、図1(a)に示すように本体部10に電源部20を内蔵した状態での動作について説明する。商用電源プラグ23が商用電源コンセントに差し込まれていない場合、本体部側給電端子12にDC電源電圧が印加されず、RF出力端子T2にもDC電源電圧が重畳されないので、アンプA1が駆動せず、緑色LED11Gも赤色LED11Rも消灯している。
【0041】
これに対して、商用電源プラグ23が商用電源コンセントに差し込まれている場合、電源部20の背面に備えられている電源端子(不図示)から本体部側給電端子12にDC電源電圧が印加され、RF出力端子T2にはDC電源電圧が重畳されない。本体部側給電端子12に印加されたDC電源電圧は逆流防止用ダイオードD1を介してアンプA1の電源端子に供給され、そのDC電源電圧によってアンプA1が駆動する。また、本体部側給電端子12に印加されたDC電源電圧はPNPトランジスタQ1のエミッタにも供給される。下限電圧検出回路13は、アンプA1の電源端子に供給されるDC電源電圧が下限電圧(予め設定している下限閾値)以上であるか否かを判定し、アンプA1の電源端子に供給されるDC電源電圧が下限電圧以上であれば論理「1」の信号を出力し、アンプA1の電源端子に供給されるDC電源電圧が下限電圧未満であれば論理「0」の信号を出力する。インバータIC14は、論理「1」の信号を入力した場合にはLowレベルの一定信号を出力し、論理「0」の信号を入力した場合にはLowレベルとHighレベルが周期的に切り替わるパルス信号を出力する。そして、PNPトランジスタQ1のベースにはインバータIC14の出力信号が供給される。
【0042】
その結果、アンプA1の電源端子に供給されるDC電源電圧が下限電圧以上であれば、PNPトランジスタQ1がオン状態になり、緑色LED11GのアノードにDC電源電圧が供給され緑色LED11Gが点灯し、アンプA1の電源端子に供給されるDC電源電圧が下限電圧未満であれば、PNPトランジスタQ1においてオン状態とオフ状態が周期的に切り替わり、緑色LED11GのアノードへのDC電源電圧の供給/非供給が周期的に切り替わり、緑色LED11Gが点滅する。一方、PNPトランジスタQ2のエミッタにはDC電源電圧が供給されないので、PNPトランジスタQ2がオフ状態であり、赤色LED11Rは消灯している。
【0043】
次に、図1(b)に示すように本体部10から電源部20を分離して電源部20を商用電源コンセントの近くに設置し本体部10のRF出力端子T2と電源部20のRF入力兼給電出力端子21とを同軸ケーブル30で接続した状態での動作について説明する。商用電源プラグ23が商用電源コンセントに差し込まれていない場合、RF出力端子T2にDC電源電圧が重畳せず、本体部側給電端子12にもDC電源電圧が印加されないので、アンプA1が駆動せず、緑色LED11Gも赤色LED11Rも消灯している。
【0044】
これに対して、商用電源プラグ23が商用電源コンセントに差し込まれている場合、電源部20の背面に備えられている電源端子(不図示)からRF出力端子T2にDC電源電圧が重畳され、本体部側給電端子12にはDC電源電圧が印加されない。RF出力端子T2に重畳されたDC電源電圧は高周波阻止用コイルM1及び逆流防止用ダイオードD2を介してアンプA1の電源端子に供給され、そのDC電源電圧によってアンプA1が駆動する。また、RF出力端子T2に重畳されたDC電源電圧は高周波阻止用コイルM1を介してPNPトランジスタQ2のエミッタにも供給される。下限電圧検出回路13は、アンプA1の電源端子に供給されるDC電源電圧が下限電圧(予め設定している下限閾値)以上であるか否かを判定し、アンプA1の電源端子に供給されるDC電源電圧が下限電圧以上であれば論理「1」の信号を出力し、アンプA1の電源端子に供給されるDC電源電圧が下限電圧未満であれば論理「0」の信号を出力する。インバータIC14は、論理「1」の信号を入力した場合にはLowレベルの一定信号を出力し、論理「0」の信号を入力した場合にはLowレベルとHighレベルが周期的に切り替わるパルス信号を出力する。そして、PNPトランジスタQ2のベースにはインバータIC14の出力信号が供給される。
【0045】
その結果、アンプA1の電源端子に供給されるDC電源電圧が下限電圧以上であれば、PNPトランジスタQ2がオン状態になり、赤色LED11RのアノードにDC電源電圧が供給され赤色LED11Rが点灯し、アンプA1の電源端子に供給されるDC電源電圧が下限電圧未満であれば、PNPトランジスタQ2においてオン状態とオフ状態が周期的に切り替わり、赤色LED11RのアノードへのDC電源電圧の供給/非供給が周期的に切り替わり、赤色LED11Rが点滅する。一方、PNPトランジスタQ1のエミッタにはDC電源電圧が供給されないので、PNPトランジスタQ1がオフ状態であり、緑色LED11Gは消灯している。
【0046】
本発明の第2実施形態に係る電源分離型ブースターでは、上記の通り、電源部20が本体部10に内蔵されている状態で給電がなされている場合に緑色LED11Gが点灯あるいは点滅し、電源部20が本体部10に内蔵されていない状態で給電がなされている場合に赤色LED11Rが点灯あるいは点滅する。したがって、電源部20が本体部10に内蔵されている状態で給電がなされているか電源部20が本体部10に内蔵されていない状態で給電がなされているかを一目で確認することができる。
【0047】
また、本発明の第2実施形態に係る電源分離型ブースターでは、上記の通り、下限電圧以上のDC電源電圧がアンプA1の電源端子に給電されている場合に緑色LED11Gあるいは赤色LED11Rが点灯し、下限電圧未満のDC電源電圧がアンプA1の電源端子に給電されている場合に緑色LED11Gあるいは赤色LED11Rが点滅する。したがって、アンプA1の電源端子に給電されているDC電源電圧が下限電圧以上であるか下限電圧未満であるかを一目で確認することができる。例えば、図1(b)に示す状態で同軸ケーブル30が長ければ同軸ケーブル30での抵抗損失によってDC電源電圧が下限電圧未満になることがあるため、アンプA1の電源端子に給電されているDC電源電圧が下限電圧以上であるか下限電圧未満であるかを一目で確認することができることは有用である。
【0048】
<第3実施形態>
本発明の第3実施形態に係る電源分離型ブースターは、本体部10と、電源部20とを備える構成であって、図1(a)に示すように本体部10に電源部20を内蔵した状態で使用することも、図1(b)に示すように本体部10から電源部20を分離して電源部20を商用電源コンセントの近くに設置し本体部10のRF出力端子T2と電源部20のRF入力兼給電出力端子21とを同軸ケーブル30で接続した状態で使用することも可能である。
【0049】
本発明の第3実施形態に係る電源分離型ブースターが備える本体部10(以下「第3実施形態の本体部10」と略す。)の概略構成を図4に示す。なお、図4において図1〜図3と同一の部分には同一の符号を付す。
【0050】
第3実施形態の本体部10は、RF入力端子T1と、RF出力端子T2と、アンプA1と、直流阻止用コンデンサC1及びC2と、逆流防止用ダイオードD1及びD2と、高周波阻止用コイルM1と、表示素子11と、本体部側給電端子12と、下限電圧検出回路13と、上限電圧検出回路15と、NOR回路16及びインバータIC14並びにPNPトランジスタQ1及びQ2によって構成される点灯・点滅回路とを備える。なお、第3実施形態の本体部10では、表示素子11として、カソード同士が接続された緑色LED11G及び赤色LED11Rを有するLEDパッケージを用いている。
【0051】
RF入力端子T1は直流阻止用コンデンサC1を介してアンプA1の入力端子に接続される。アンプA1の出力端子は直流阻止用コンデンサC2を介してRF出力端子T2に接続される。
【0052】
本体部側給電端子12は逆流防止用ダイオードD1のアノード及びPNPトランジスタQ1のエミッタに接続される。また、高周波阻止用コイルM1の一端はRF出力端子T2に接続され、高周波阻止用コイルM1の他端は逆流防止用ダイオードD2のアノード及びPNPトランジスタQ2のエミッタに接続される。逆流防止用ダイオードD1のカソードと逆流防止用ダイオードD2のカソードとは共通接続され、アンプA1の電源端子に接続されるとともに、下限電圧検出回路13、上限電圧検出回路15、NOR回路16、及びインバータIC14を介してPNPトランジスタQ1及びQ2の各ベースに接続される。
【0053】
PNPトランジスタQ1のコレクタは緑色LED11Gのアノードに接続され、PNPトランジスタQ2のコレクタは赤色LED11Rのアノードに接続され、緑色LED11G及び赤色LED11Rの各カソードはグランド電位に接続される。
【0054】
上記のような構成である第3実施形態の本体部10の動作について説明する。
【0055】
まず、図1(a)に示すように本体部10に電源部20を内蔵した状態での動作について説明する。商用電源プラグ23が商用電源コンセントに差し込まれていない場合、本体部側給電端子12にDC電源電圧が印加されず、RF出力端子T2にもDC電源電圧が重畳されないので、アンプA1が駆動せず、緑色LED11Gも赤色LED11Rも消灯している。
【0056】
これに対して、商用電源プラグ23が商用電源コンセントに差し込まれている場合、電源部20の背面に備えられている電源端子(不図示)から本体部側給電端子12にDC電源電圧が印加され、RF出力端子T2にはDC電源電圧が重畳されない。本体部側給電端子12に印加されたDC電源電圧は逆流防止用ダイオードD1を介してアンプA1の電源端子に供給され、そのDC電源電圧によってアンプA1が駆動する。また、本体部側給電端子12に印加されたDC電源電圧はPNPトランジスタQ1のエミッタにも供給される。下限電圧検出回路13は、アンプA1の電源端子に供給されるDC電源電圧が下限電圧(予め設定している下限閾値)以上であるか否かを判定し、アンプA1の電源端子に供給されるDC電源電圧が下限電圧以上であれば論理「1」の信号を出力し、アンプA1の電源端子に供給されるDC電源電圧が下限電圧未満であれば論理「0」の信号を出力する。上限電圧検出回路15は、アンプA1の電源端子に供給されるDC電源電圧が上限電圧(予め設定している上限閾値)以下であるか否かを判定し、アンプA1の電源端子に供給されるDC電源電圧が上限電圧以下であれば論理「0」の信号を出力し、アンプA1の電源端子に供給されるDC電源電圧が上限電圧より大きければ論理「1」の信号を出力する。NOR回路16は、下限電圧検出回路13の出力信号と上限電圧検出回路15の出力信号を入力し、下限電圧検出回路13の出力信号と上限電圧検出回路15の出力信号の否定論理和を出力する。インバータIC14は、論理「1」の信号を入力した場合にはLowレベルの一定信号を出力し、論理「0」の信号を入力した場合にはLowレベルとHighレベルが周期的に切り替わるパルス信号を出力する。そして、PNPトランジスタQ1のベースにはインバータIC14の出力信号が供給される。
【0057】
その結果、アンプA1の電源端子に供給されるDC電源電圧が下限電圧未満であれば、下限電圧検出回路13の出力信号と上限電圧検出回路15の出力信号がともに論理「0」の信号になるので、NOR回路16が論理「0」の信号を出力し、インバータIC14がパルス信号を出力する。これにより、PNPトランジスタQ1においてオン状態とオフ状態が周期的に切り替わり、緑色LED11GのアノードへのDC電源電圧の供給/非供給が周期的に切り替わり、緑色LED11Gが点滅する。また、アンプA1の電源端子に供給されるDC電源電圧が下限電圧以上、上限電圧以下であれば、下限電圧検出回路13の出力信号が論理「1」の信号になり上限電圧検出回路15の出力信号が論理「0」の信号になるので、NOR回路16が論理「1」の信号を出力し、インバータIC14がLowレベルの一定信号を出力する。これにより、PNPトランジスタQ1がオン状態になり、緑色LED11GのアノードにDC電源電圧が供給され緑色LED11Gが点灯する。また、アンプA1の電源端子に供給されるDC電源電圧が上限電圧より大きければ、下限電圧検出回路13の出力信号と上限電圧検出回路15の出力信号がともに論理「1」の信号になるので、NOR回路16が論理「0」の信号を出力し、インバータIC14がパルス信号を出力する。これにより、PNPトランジスタQ1においてオン状態とオフ状態が周期的に切り替わり、緑色LED11GのアノードへのDC電源電圧の供給/非供給が周期的に切り替わり、緑色LED11Gが点滅する。一方、PNPトランジスタQ2のエミッタにはDC電源電圧が供給されないので、PNPトランジスタQ2がオフ状態であり、赤色LED11Rは消灯している。
【0058】
次に、図1(b)に示すように本体部10から電源部20を分離して電源部20を商用電源コンセントの近くに設置し本体部10のRF出力端子T2と電源部20のRF入力兼給電出力端子21とを同軸ケーブル30で接続した状態での動作について説明する。商用電源プラグ23が商用電源コンセントに差し込まれていない場合、RF出力端子T2にDC電源電圧が重畳せず、本体部側給電端子12にもDC電源電圧が印加されないので、アンプA1が駆動せず、緑色LED11Gも赤色LED11Rも消灯している。
【0059】
これに対して、商用電源プラグ23が商用電源コンセントに差し込まれている場合、RF出力端子T2にDC電源電圧が重畳され、本体部側給電端子12にはDC電源電圧が印加されない。RF出力端子T2に重畳されたDC電源電圧は高周波阻止用コイルM1及び逆流防止用ダイオードD2を介してアンプA1の電源端子に供給され、そのDC電源電圧によってアンプA1が駆動する。また、RF出力端子T2に重畳されたDC電源電圧は高周波阻止用コイルM1を介してPNPトランジスタQ2のエミッタにも供給される。下限電圧検出回路13は、アンプA1の電源端子に供給されるDC電源電圧が下限電圧(予め設定している下限閾値)以上であるか否かを判定し、アンプA1の電源端子に供給されるDC電源電圧が下限電圧以上であれば論理「1」の信号を出力し、アンプA1の電源端子に供給されるDC電源電圧が下限電圧未満であれば論理「0」の信号を出力する。上限電圧検出回路15は、アンプA1の電源端子に供給されるDC電源電圧が上限電圧(予め設定している上限閾値)以下であるか否かを判定し、アンプA1の電源端子に供給されるDC電源電圧が上限電圧以下であれば論理「0」の信号を出力し、アンプA1の電源端子に供給されるDC電源電圧が上限電圧より大きければ論理「1」の信号を出力する。NOR回路16は、下限電圧検出回路13の出力信号と上限電圧検出回路15の出力信号を入力し、下限電圧検出回路13の出力信号と上限電圧検出回路15の出力信号の否定論理和を出力する。インバータIC14は、論理「1」の信号を入力した場合にはLowレベルの一定信号を出力し、論理「0」の信号を入力した場合にはLowレベルとHighレベルが周期的に切り替わるパルス信号を出力する。そして、PNPトランジスタQ1のベースにはインバータIC14の出力信号が供給される。
【0060】
その結果、アンプA1の電源端子に供給されるDC電源電圧が下限電圧未満であれば、下限電圧検出回路13の出力信号と上限電圧検出回路15の出力信号がともに論理「0」の信号になるので、NOR回路16が論理「0」の信号を出力し、インバータIC14がパルス信号を出力する。これにより、PNPトランジスタQ2においてオン状態とオフ状態が周期的に切り替わり、赤色LED11RのアノードへのDC電源電圧の供給/非供給が周期的に切り替わり、赤色LED11Rが点滅する。また、アンプA1の電源端子に供給されるDC電源電圧が下限電圧以上、上限電圧以下であれば、下限電圧検出回路13の出力信号が論理「1」の信号になり上限電圧検出回路15の出力信号が論理「0」の信号になるので、NOR回路16が論理「1」の信号を出力し、インバータIC14がLowレベルの一定信号を出力する。これにより、PNPトランジスタQ2がオン状態になり、赤色LED11RのアノードにDC電源電圧が供給され赤色LED11Rが点灯する。また、アンプA1の電源端子に供給されるDC電源電圧が上限電圧より大きければ、下限電圧検出回路13の出力信号と上限電圧検出回路15の出力信号がともに論理「1」の信号になるので、NOR回路16が論理「0」の信号を出力し、インバータIC14がパルス信号を出力する。これにより、PNPトランジスタQ2においてオン状態とオフ状態が周期的に切り替わり、赤色LED11RのアノードへのDC電源電圧の供給/非供給が周期的に切り替わり、赤色LED11Rが点滅する。一方、PNPトランジスタQ1のエミッタにはDC電源電圧が供給されないので、PNPトランジスタQ1がオフ状態であり、緑色LED11Gは消灯している。
【0061】
本発明の第3実施形態に係る電源分離型ブースターでは、上記の通り、電源部20が本体部10に内蔵されている状態で給電がなされている場合に緑色LED11Gが点灯あるいは点滅し、電源部20が本体部10に内蔵されていない状態で給電がなされている場合に赤色LED11Rが点灯あるいは点滅する。したがって、電源部20が本体部10に内蔵されている状態で給電がなされているか電源部20が本体部10に内蔵されていない状態で給電がなされているかを一目で確認することができる。
【0062】
また、本発明の第3実施形態に係る電源分離型ブースターでは、上記の通り、下限電圧以上、上限電圧以下のDC電源電圧がアンプA1の電源端子に給電されている場合に緑色LED11Gあるいは赤色LED11Rが点灯し、下限電圧以上、上限電圧以下の範囲にないDC電源電圧がアンプA1の電源端子に給電されている場合に緑色LED11Gあるいは赤色LED11Rが点滅する。したがって、アンプA1の電源端子に給電されているDC電源電圧が下限電圧以上、上限電圧以下であるか否かを一目で確認することができる。例えば、図1(b)に示す状態で同軸ケーブル30が長ければ同軸ケーブル30での抵抗損失によってDC電源電圧が下限電圧未満になることがあり、また、電源部20として別機種の電源部が誤って使用されDC電源電圧が下限電圧未満なったり上限電圧より大きくなったりすることがあるため、アンプA1の電源端子に給電されているDC電源電圧が下限電圧以上、上限電圧以下であるか否かを一目で確認することができることは有用である。
【符号の説明】
【0063】
10 本体部
11 表示素子
11G 緑色LED
11R 赤色LED
12 本体部側給電端子
13 下限電圧検出回路
14 インバータIC
15 上限電圧検出回路
16 NOR回路
20 電源部
21 RF入力兼給電出力端子
22 RF出力端子
23 商用電源プラグ
A1 アンプ
C1、C2 直流阻止用コンデンサ
D1、D2 逆流防止用ダイオード
M1 高周波阻止用コイル
Q1、Q2 PNPトランジスタ
R1 抵抗
T1 RF入力端子
T2 RF出力端子

【特許請求の範囲】
【請求項1】
本体部及び電源部を備え、前記本体部から前記電源部を分離することができ、前記本体部に前記電源部を内蔵することもできる電子機器であって、
前記本体部に表示素子が設けられ、前記表示素子の表示状態が前記本体部の外部から視認可能であり、
前記電源部が前記本体部に内蔵されている状態で前記電源部から前記本体部に給電がなされている場合と、前記電源部が前記本体部に内蔵されていない状態で前記電源部から前記本体部に給電がなされている場合とで前記表示素子の表示状態を異ならせることを特徴する電子機器。
【請求項2】
前記電源部が前記本体部に内蔵されている状態で前記電源部から前記本体部に給電がなされ、前記本体部に設けられている所定の回路の動作電圧が所定の範囲内である場合に、前記表示素子が第1の表示状態になり、
前記電源部が前記本体部に内蔵されている状態で前記電源部から前記本体部に給電がなされ、前記所定の回路の動作電圧が前記所定の範囲外である場合に、前記表示素子が第2の表示状態になり、
前記電源部が前記本体部に内蔵されていない状態で前記電源部から前記本体部に給電がなされ、前記所定の回路の動作電圧が前記所定の範囲内である場合に、前記表示素子が第3の表示状態になり、
前記電源部が前記本体部に内蔵されていない状態で前記電源部から前記本体部に給電がなされ、前記所定の回路の動作電圧が前記所定の範囲外である場合に、前記表示素子が第4の表示状態になることを特徴とする請求項1に記載の電子機器。
【請求項3】
前記所定の範囲が下限閾値以上であることを特徴とする請求項2に記載の電子機器。
【請求項4】
前記所定の範囲が下限閾値以上、上限閾値以下であることを特徴とする請求項2に記載の電子機器。
【請求項5】
第1の表示状態が第1の表示色での点灯であり、第2の表示状態が第1の表示色での点滅であり、第3の表示状態が第2の表示色での点灯であり、第4の表示状態が第2の表示色での点滅であることを特徴とする請求項2〜4のいずれか1項に記載の電子機器。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2012−114836(P2012−114836A)
【公開日】平成24年6月14日(2012.6.14)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−264089(P2010−264089)
【出願日】平成22年11月26日(2010.11.26)
【出願人】(000109668)DXアンテナ株式会社 (394)
【Fターム(参考)】