説明

電気刺激装置

【課題】 電気刺激及び光刺激の相乗効果により、鎮静効果を飛躍的に高める。
【解決手段】把持可能な筐体2と、筐体の外装を構成し、筐体を把持した際に、それぞれ掌の略中央及び掌の他の部位に接触する第1及び第2の電極41,42と、第1及び第2の電極にパルス信号を出力する信号出力手段と、発光素子8と、発光素子の発光を制御する制御手段とを有し、制御手段は、パルス信号の出力に応じて、発光素子を制御することを特徴とする電気刺激装置。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、人体に接触する電極を介して、該人体にパルス信号を出力して、刺激を与える電気刺激装置に関する。
【背景技術】
【0002】
掌の略中央部に接触する電極と掌の他の部位に接触する電極とを有し、掌の中央部に集中的に電気刺激を与える電気刺激装置が開示されている。この電気刺激装置によれば、掌の略中央にある労宮(ツボの名称)に対して、リニアに増加又は減少するパルス刺激を与えることができるため、自律神経症状や不安に対して鎮静効果を期待できる。
【特許文献1】特開2003−731号公報(段落番号0056)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
ところで、色と健康とは密接な関係を有しており、所定波長の色光が人体の眼球に入射すると、脳内の松果体、下垂体などを刺激し、人体に有用なホルモンが分泌されることが知られている。
【0004】
しかしながら、従来例は、人体に接触した電極を介して、該人体に電気刺激を与えるのみであり、上記のように眼球に所定波長の色光を入射させる構成となっていない。
【0005】
また、上述の従来例では、電気刺激装置から出力されるパルス信号が、所定周期でリニアに増加又は減少するように設定されているため、同じ刺激パターンの繰り返しにより、身体に慣れが生じていた。このため、刺激感の減少、刺激に対する飽きなどが生じるおそれがあった。
【課題を解決するための手段】
【0006】
そこで、本願発明の電気刺激装置は、一つの観点として、把持可能な筐体と、筐体の外装を構成し、筐体を把持した際に、それぞれ掌の略中央及び掌の他の部位に接触する第1及び第2の電極と、第1及び第2の電極にパルス信号を出力する信号出力手段と、発光素子と、発光素子の発光を制御する制御手段とを有し、制御手段は、パルス信号の出力に応じて、発光素子を制御する。
【発明の効果】
【0007】
本願発明によれば、パルス信号の出力に応じて発光素子の発光を制御しているため、電気刺激及び光刺激による相乗効果を期待できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0008】
以下、図面を参照して、本発明の実施例について説明する。
【実施例】
【0009】
まず、図1乃至図6を参照して、本発明の実施例である電気刺激装置の全体構成を説明する。ここで、図1は、本実施例の電気刺激装置の外観斜視図であり、図2は、本実施例の電気刺激装置の上面図であり、図3は、本実施例の電気刺激装置の側面図であり、図4は、本実施例の電気刺激装置の背面図であり、図5は、電気刺激装置を把持する際の向きや各電極の位置などを説明するであり、図6は電気刺激装置を把持した状態を示す図である。
【0010】
本実施例の電気刺激装置1は、図1乃至図4の各外観図に示すように、全体略卵状の外形を有する筐体2を有し、筐体2の上部外面に、ステンレスによって構成された第1及び第2の電極41,42が設けられており、筐体2の下側は合成樹脂等の絶縁部材で形成された絶縁部3により構成されている。図2に示すように、第2の電極42は、筐体2の上面に略楕円状に形成されており、この電極42の略中央に楕円状の第1の電極41が設けられている。この第1及び第2の電極41、42の間には、絶縁体43が配置されており、これらの電極41、42が接触しないようになっている。
【0011】
また、筐体2の内部には、後述するパルス生成回路が組み込まれており、該パルス生成回路の出力端子は、第1及び第2の電極41、42に接続されている。
【0012】
この電気刺激装置1は、図6に示すように、筐体2について、手で握ることが可能で、かつ手で握った際に掌内に収まるほどの大きさに設定されている。具体的には、本実施例では、筐体2の長手方向の幅、これと直交する奥行き方向の幅、及び高さを、それぞれ、70mm、34mm、及び32mmに設定している。
【0013】
また、第2の電極42の長手方向の幅、これと直交する奥行き方向の幅が、それぞれ58mm、29mmに設定されており、第1の電極41の長手方向の幅及び奥行き方向の幅は、それぞれ20mm及び16mmに設定されている。
【0014】
さらに、第1の電極41は、該第1の電極41の中央に向かって、漸次盛り上がるような形状をしており、第2の電極42よりも上方に突出している。この構成によれば、電気刺激装置1を把持した際に、第1及び第2の電極41、42がそれぞれ、掌の略中央の部位及び掌の他の部位に接触し、使用者は、違和感なく電気刺激装置を使用することができる。
【0015】
そして、電気刺激装置1では、筐体2の外周面が曲面になっており、特に第1及び第2の電極41、42と、絶縁部3との接続部分の段差が小さく設定されているため、手で握った際の違和感等が生じないようになっている。
【0016】
また、第1及び第2の電極41,42は、表面が滑らかで粘着面を有していないため、電気刺激装置1をポケットやカバン等に入れて持ち歩いても劣化することがない。
【0017】
また、図2における絶縁部3の長手方向一端部には、開口部3aが形成されており、この開口部3aには、ダイヤル式の電源/出力調整用操作部7が設けられている。この電源/出力調整用操作部7は、図3の上下方向に延びる不図示の回転軸に支持されており、この回転軸周りに電源/出力調整用操作部7を回転させることにより、電気刺激装置1のオン/オフを切り替えるとともに、パルス信号の出力レベルの調整をすることができる。
【0018】
図2のおける絶縁部3の長手方向他端部には、スライドレバー式の動作モード選択スイッチ14が設けられており、この動作モード選択スイッチ14を操作することにより、電気刺激装置1の動作モードを、図1に示すポジションC及Dに対応した、リラックスモードおよびアクティブモードに切り替えることができる。
【0019】
このように、本実施例では、電源/出力調整用操作部7及び動作モード選択スイッチ14を、筐体2の長手方向の端部に設けているため、後述する使用時に邪魔にならず、かつ把持側の手の親指や反対側の手で操作できるようになっている。
【0020】
図3の矢印E方向において、電源/出力調整用操作部7に対応する位置には、緑色光を発光するLED8が設けられている。このLED8は、パルス生成回路において生成されるパルス信号の出力に同期して(応じて)、緑色光を発光するようになっているが、詳細については後述する。
【0021】
さらに、電気刺激装置1を側面側から表した図3に示すように、絶縁部3の下面側には、後述する電池12の交換時に操作される電池蓋5が設けられる。この電池蓋5は、電極部4の反対側となる絶縁部3の底面に取り付けられ、筐体2の長手方向(図3の矢印F方向)に移動させることで、筐体2に対して取り外し可能となっている。
【0022】
次に、図7を参照して、電気刺激装置1の内部構成について説明する。ここで、図7は、電気刺激装置の内部構成を図示した、ブロック図である。
電気刺激装置1は、電気刺激装置1全体の制御を司る制御回路13と、電源としての電池12と、電池12の電圧を所定値に昇圧して出力する昇圧回路17と、昇圧回路17の出力電圧及び制御回路13の制御信号に基づいて低周波のパルス信号を出力する信号出力手段としての低周波出力用ドライバ18と、所定周波数のクロック信号を制御回路13に供給する発振子15と、図1で説明した電源/出力調整用操作部7に対して機械的に接続されたオンオフスイッチ7a及びボリューム7bと、動作モード選択スイッチ14と、リセット信号を制御回路13に供給するリセット回路16と、緑色光を発光するLED8とを備えている。
【0023】
電池12は、コイン形のCR2032(二酸化マンガンリチウム電池、公称電圧3V)であり、筐体2の小型化に寄与している。
【0024】
昇圧回路17は、電池12から供給されるDC3Vの電源を例えばDC55Vに昇圧して低周波出力用ドライバ18に供給する。
【0025】
制御回路13は、電池12によるDC3Vの電源及び発振子15で励起される例えば4MHzのクロック信号に基づいて駆動され、低周波出力用ドライバ18に対して制御信号を出力する。
【0026】
低周波出力用ドライバ18は、昇圧回路17から供給されるDC55Vの電圧及び制御回路13からの制御信号に基づいて、低周波のパルス信号を出力する。制御回路13は、パルス信号の出力に同期して緑色光が発せられるように、LED8を制御する。
【0027】
オンオフスイッチ7aは、主電源のオンオフ、すなわち各回路に対する電池12の電源供給のオンオフを切り替える電源スイッチとしての機能を有し、図1の電源/出力調整用操作部7を回動することにより、オンオフの状態が切り替わるようになっている。
【0028】
ボリューム7bは、低周波出力用ドライバ18から各電極41,42に供給されるパルス信号の電圧レベルを調整する機能を有している。具体的には、ボリューム7bは、不図示の可変抵抗器等からなり、低周波出力用ドライバ18の後段に設けられ、図7に示すように、その出力端子が第1及び第2の電極41,42に接続される。
【0029】
本実施例では、上述の電源/出力調整用操作部7をオフからオンの位置に回動させることで、オンオフスイッチ7aがオンになり主電源が投入されるとともに、各電極41,42に供給される電圧が最も低くなる位置にボリューム7bの不図示の接点が移動し、さらに電源/出力調整用操作部7を回動させるに従って各電極41,42に供給される電圧が高くなるようにボリューム7bの接点が移動するようになっている。
【0030】
リセット回路16は、電源/出力調整用操作部7の回動によりオンオフスイッチ7aがオンになった際に、制御回路13にリセット信号を出力する。本実施例では、リセット回路16からのリセット信号を制御回路13が検知すると、制御回路13内の不図示のメモリ等に記憶されたデータが消去される等により、初期化が行われる。これにより、オンオフスイッチ7aがオンになり主電源が再度投入される際には、低周波出力用ドライバ18に供給される制御信号が初期状態に戻るようになっている。
【0031】
また、制御回路13には、オンオフスイッチ7aがオンに設定されてからの時間を計時する内部タイマ13aが組み込まれており、この内部タイマ13aによる計時時間が15分に達すると、制御回路13は、低周波出力用ドライバ18に供給される電池12の電圧を通常時(パルス信号出力時)よりも低くなるように電圧制御を行うが、詳細については後述する。
【0032】
このような構成とされたパルス生成回路では、ユーザによる電源/出力調整用操作部7の回動操作に基づいてオンオフスイッチ7aがオンになると、電池12によるDC3Vの電源が昇圧回路17及び制御回路13にそれぞれ供給され、昇圧回路17によってDC55Vに上昇されるとともに、動作モード選択スイッチ14の設定位置に対応した出力動作モードで制御回路13から低周波出力用ドライバ18に制御信号が供給され、この制御信号に基づいて低周波出力用ドライバ18から出力されたパルス信号がボリューム7bを介して第1及び第2の電極41,42に供給される。
【0033】
本実施例では、第1の電極41がプラスで第2の電極42がマイナスとなる極性のパルス信号が各電極41,42に供給されるようになっている。ここで、プラス電極によれば興奮を高めることができ、マイナス電極によれば興奮を抑制することができると考えられており、閾値(刺激感を感じるレベル値)はマイナス電極よりもプラス電極の方が低いと考えられている。
【0034】
上述のように、本実施例の電気刺激装置1は、第1及び第2の電極41、42が同一材料により構成され、第2の電極42が第1の電極41よりも電極面積が広くなっており、さらに、ユーザによって筐体2が把持されると、第1の電極41が掌の中央部に確実に接触し、かつ第2の電極42のほぼ全ての領域が掌の他の部位に接触するようになっている。これにより、電源/出力調整用操作部7の回動操作に基づく電源投入後の通電状態では、第2の電極42を介して生体に流れる電流密度が第1の電極41を介して生体に流れる電流密度よりも低くなり、掌の中央部に集中的に電気刺激を与えることが可能となる。
【0035】
上述の構成によれば、電源投入後の通電状態では、第2の電極42に接触する皮膚部位への刺激感が無くなり、第1の電極41に接触する皮膚部位への刺激感のみが発生することが確認された。
【0036】
これにより、掌の略中央にある労宮(自律神経症状や不安に対して鎮静効果があると言われているツボ)を集中的に刺激することも可能となる。特に、該閾値の低いプラス電極を掌の略中央に接触させる構成としているため、該労宮を効果的に刺激することができる。
【0037】
次に、図5及び図6を参照して、電気刺激装置1の使用方法等について説明する。
電気刺激装置1の使用の際には、ユーザは、動作モード選択スイッチ14をポジションC,Dのいずれかに設定して、図5に示すように、電極部4を掌に対向する位置に配置し、かつ、筐体2の長手方向が中指の延びる方向と略直交する向きになるようにして、装置全体を掌の上に乗せる。
【0038】
このとき、第1の電極41の最も突出した中央部が掌の略中央に配置されるように位置決めして、各指で筐体2全体を握ることにより、図6に示すように、筐体2の長手方向両端部以外の部分が、概ね掌によって覆われた状態となる。
【0039】
ここで、上述のように筐体2の長手方向一端部には、電源/出力調整用操作部7が設けられており、図3の矢印E方向における、電源/出力調整用操作部7に対応した領域には、LED8が設けられている(図4参照)。このように、筐体2のうち、掌によって覆われない部分にLED8を配置することにより、使用者の眼に緑色光を照射することができる。これにより、自律神経症状や不安に対する鎮静効果を期待できる。しかも、この緑色光は、パルス信号に同期して出力されるため、電気刺激と光刺激の相乗効果により、電気刺激のみの場合よりも、高い鎮静効果を期待できる。
【0040】
使用後は、把持側の掌を開いて筐体2を隔離させることで、第1及び第2の電極41,42が同時に掌の各皮膚部位から離れた状態となるので、皮膚部位に対する各電極41,42の着脱についての一切の手間が不要となる。
【0041】
さらには、この電気刺激装置1では、装置全体を片手で握ることが可能となっているので、通電時にはもう一方の手が自由となり、電源/出力調整用操作部7の操作、或いは他の作業を行うことも可能である。
【0042】
なお、図5及び図6に示す例では、電気刺激装置全体を左手で握る例について説明したが、右手で握って使用しても良いことは勿論である。
【0043】
次に、電気刺激装置1で掌に電気的刺激を与える際の、各動作モードに応じたパルス信号の周波数(各出力動作モード)について、図8、図9を参照して説明する。
【0044】
アクティブモードでは、図8に示すように、制御回路13において、20秒の周期で約14〜73HZで漸増するリニア信号に1/fゆらぎ信号を重畳させたアクティブ信号が生成され、これを低周波出力用ドライバ18に出力する。
【0045】
他方、リラックスモードでは、図9に示すように、制御回路13において、180秒の周期で約14〜1HZで漸減するリニア信号に1/fゆらぎ信号を重畳させた信号が生成され、これを低周波出力用ドライバ18に出力する。
【0046】
ここで、1/fゆらぎ信号は、規則的な信号と不規則な信号とが調和した信号であり、制御回路13において、公知の計算式に基づき生成される。具体的には、図8、図9のハッチングした範囲で、低周波出力用ドライバ18から出力される信号がゆらぐように設定している。このように、1/fゆらぎ信号を含む電気刺激を人体に与えることにより、リニア信号のみで電気刺激を与える場合よりも、高い鎮静効果を期待できる。
【0047】
また、リニア信号と異なり、信号のパターンが一定でないため、常に新しい刺激を人体に与えることができる。
【0048】
アクティブモード又はリラックスモードに設定されてから、15分経過すると、刺激信号生成回路の電圧モードが変更され、電気刺激装置1は、いわゆる待機状態に設定される。
【0049】
この待機状態に切り替える際の、手順について図10を参照して説明する。ここで、図10は電気刺激装置の電圧モードを動作状態から待機状態に切り替える際の電圧制御を示したフローチャートであり、この電圧制御は制御回路13によって実行される。
【0050】
まず、ステップS101において、電源/出力調整用操作部7が操作され、オンオフスイッチ7aがオンされると、ステップS102において、制御回路13に組み込まれた内部タイマ13aによるカウント動作が開始される。なお、内部タイマ13aは、制御回路13の外側に設けてもよい。
【0051】
そして、ステップS103において、内部タイマ13aによるカウントが15分に達したかどうかを判定し、15分に達した場合には、ステップS104に進む。
【0052】
ステップS104においてオンオフスイッチ7aがオンされている場合には、ステップS105に進む。ここで、内部タイマ13aによるカウント結果が、15分に達した場合であっても、オンオフスイッチ7aは使用者が操作しない限りオンされた状態にあるため、電池12の電力が昇圧回路17を介して低周波出力用ドライバ18に供給され、無駄に電力を消費するおそれがある。
【0053】
そこで、本実施例では、電気刺激終了後(内部タイマ13aによるカウント結果が15分に達してから)に低周波出力用ドライバに出力される電圧が、電気刺激の際の電圧よりも低くなるように、電圧を制御している。
【0054】
これにより、電気刺激を行っていないときの、消費電力を少なくできるため、電気刺激装置の省エネ化をはかることができる。特に、本実施例の電気刺激装置を、就寝前に使用し、オンオフスイッチ7aをオフにせずに睡眠に入ってしまった場合、所定時間経過後に、自動的に省エネモードに設定されるため、電気刺激装置の省エネ化を効果的に実現することができる。
【0055】
本実施例によれば、例えばスポーツの試合、楽器や演劇等の発表、人前でのスピーチ等の各種イベントの参加時において、当該イベントの最中或いは直前まで、精神的緊張を和らげる等の目的で掌に対する電気刺激及び眼に対する光刺激を行う、といった使い方をすることも可能となり、これにより、所謂上がり症のユーザであっても、本来の実力が発揮できなかったり、沢山練習したにもかかわらず練習通りに出来なかったり、予め十分考えて記憶したスピーチの内容が上手く喋れない、等の事態を回避することが期待できる。
【0056】
なお、第2の電極42については、例えば第1の電極41と反対側の面(筐体2の底面側)に配置する構成としても良い。
【0057】
また、本実施例では、電気刺激を与える第1の電極よりも第2の電極の電極面積を大きく設定したが、例えば、第1の電極をカーボンで構成し、第2の電極をカーボンよりも電気抵抗の高いステンレスで構成することにより、第1の電極が第2の電極よりも電極面積が大きくなるようにしてもよい。これにより、掌の中央部を含む広い範囲に、電気刺激を与えることができる。
【0058】
さらに、電圧モードを動作状態から待機状態に切り替える際に、内部タイマ13aによりカウントしたが、例えば、低周波出力用ドライバ18から出力されるパルス信号のパルス数をカウントし、該カウント結果に基づき、電圧モードを変更するようにしてもよい。
【0059】
また、本実施例では、緑色光を発光するLEDを使用したが、他の色を発光するLEDを発光素子として用いてもよい。例えば、赤色光を発光するLEDを用いた場合、胃痛の緩和、腸機能の改善が期待でき、橙色光を発光するLEDを用いた場合、咳などの抑止、失声症の改善を期待でき、黄色光を発光するLEDを用いた場合、便秘の改善、糖尿病の改善を期待でき、青色光を発光するLEDを用いた場合、神経痛の緩和、高血圧の改善を期待でき、紫色光を発光するLEDを用いた場合、動悸などを改善、不眠症の改善を期待できる。
【図面の簡単な説明】
【0060】
【図1】本実施例の電気刺激装置の外観斜視図
【図2】本実施例の電気刺激装置の上面図
【図3】本実施例の電気刺激装置の側面図
【図4】本実施例の電気刺激装置の背面図
【図5】電気刺激装置を把持する際の向きや各電極の位置などを説明する図
【図6】電気刺激装置を把持した状態を示す図
【図7】本実施例の電気刺激装置のブロック図
【図8】アクティブモードに設定されたときのパルス信号の出力波形を示した図
【図9】リラックスモードに設定されたときのパルス信号の出力波形を示した図
【図10】動作状態から待機状態に切り替えるときの電圧制御を説明したフローチャート
【符号の説明】
【0061】
1 電気刺激装置
2 筐体
3 絶縁部
5 電池蓋
7 電源/出力調整用操作部
8 LED
12 電池
13 制御回路
14 動作モード選択スイッチ
15 発振子
16 リセット回路
17 昇圧回路
41 第1の電極
42 第2の電極


【特許請求の範囲】
【請求項1】
把持可能な筐体と、
該筐体の外装を構成し、該筐体を把持した際に、それぞれ掌の略中央及び掌の他の部位に接触する第1及び第2の電極と、
前記第1及び第2の電極にパルス信号を出力する信号出力手段と、
発光素子と、
前記発光素子の発光を制御する制御手段とを有し、
前記制御手段は、前記パルス信号の出力に応じて、前記発光素子を制御することを特徴とする電気刺激装置。
【請求項2】
前記発光素子は、緑色光を発光することを特徴とする請求項1に記載の電気刺激装置。
【請求項3】
前記第2の電極は、前記第1の電極よりも広い電極面積を有し、かつ、前記筐体の把持の際における掌への接触面積が広いことを特徴とする請求項1又は2に記載の電気刺激装置。
【請求項4】
前記第1及び第2の電極はそれぞれ、陽極及び陰極であることを特徴とする請求項1から3のいずれか一に記載の電気刺激装置。
【請求項5】
前記発光素子は、前記筐体を把持した状態における、中指の長手方向に直交する方向の略端部に設けられていることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一に記載の電気刺激装置。
【請求項6】
前記信号出力手段から出力されるパルス信号の出力強度を調節する調節ダイヤルを有し、
前記発光素子は、該調節ダイヤルの回転方向に直交する方向において、前記調節ダイヤルに対応する領域に設けられていることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか一に記載の電気刺激装置。
【請求項7】
前記第1及び第2の電極の間には、絶縁体が設けられていることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか一に記載の電気刺激装置。
【請求項8】
前記第1の電極は、中央部が盛り上がる曲面形状とされていることを特徴とする請求項1乃至7のいずれか一に記載の電気刺激装置。
【請求項9】
前記信号出力手段から出力される信号は、ゆらぎ信号であることを特徴とする請求項1乃至8のいずれか一に記載の電気刺激装置。
【請求項10】
電源からの出力を供給するために操作されるスイッチと、
該スイッチがオンされた時間を計時するタイマと、
該スイッチがオンされた状態で、前記信号出力手段への電力供給を制御する電圧制御手段とを有し、
前記電圧制御手段は、前記タイマによる計時時間が所定時間に達すると、前記信号出力手段を駆動する第1の電圧モードから該第1の電圧モードよりも低い第2の電圧モードに切り替えるように制御することを特徴とする請求項1乃至9のいずれか一に記載の電気刺激装置。
【請求項11】
電源からの出力を供給するために操作されるスイッチと、
前記信号出力手段から出力されるパルス数をカウントするカウント手段と、
該スイッチがオンされた状態で、前記信号出力手段への電力供給を制御する電力制御手段とを有し、
前記電力制御手段は、前記カウント手段によるパルス数が所定パルス数に達すると、前記信号出力手段を駆動する第1の電圧モードから該第1の電圧モードよりも低い第2の電圧モードに切り替えるように制御することを特徴とする請求項1乃至9のいずれか一に記載の電気刺激装置。



【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate

【図9】
image rotate

【図10】
image rotate


【公開番号】特開2006−181045(P2006−181045A)
【公開日】平成18年7月13日(2006.7.13)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−376780(P2004−376780)
【出願日】平成16年12月27日(2004.12.27)
【出願人】(390018913)株式会社ホーマーイオン研究所 (10)
【Fターム(参考)】