説明

電気化学セル、及び固体酸化物型燃料電池

【課題】酸素センサ素子や燃料電池などの電気化学セルにおいて、セルを構成する固体電解質の低抵抗化(高イオン導電性)により、低抵抗化(高イオン導電性)された電気化学セルを提供する。
【解決手段】電子ビーム物理蒸着法あるいは放電プラズマ焼結法等によって結晶配向が制御されることによって、イオン導電性を有し、一方向に結晶配向した固体電解質11が作製され、前記固体電解質11の相対向する一対の主面上に一対の電極12,13形成されることによって、低抵抗化(高イオン導電性)された電気化学セル10が構成される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電気化学セル及び固体酸化物型燃料電池に関する。
【背景技術】
【0002】
イオン導電性の固体電解質は固体であるため、液体状の電解質材料と比較して、取り扱いや加工が容易な点で注目されており、センサ素子やエネルギー変換デバイスなどに適用されている。例えば、固体電解質を用いたセンサ素子としては、酸化物イオン導電性を有するジルコニアを用いた酸素センサ等を例示することができる。また、エネルギー変換デバイスとしては、水素と酸素とを電気化学的に反応させることにより、化学エネルギーを電気エネルギーに変換する燃料電池が注目されている。
【0003】
なお、上述のようなセンサ素子等は、上述した固体電解質とその両主面上に形成された一対の電極とから構成され、電気化学セルと呼ばれる。
【0004】
燃料電池を一例に取ると、例えば固体酸化物型燃料電池(以下、SOFC)は、酸化物イオン導電性を有する固体酸化物電解質を用いていることを特徴とし、一般には緻密な安定化ジルコニアの成形体を用いている。このような固体酸化物電解質に対しては、イオン導電性が高いこと(抵抗が小さいこと)、イオンのみを選択的に導電すること(電子導電性が小さい)などの性質が要求される。
【0005】
一方、固体電解質の形成方法としては、一般的なセラミックスの成形方法が適用できる。例えば、テープ・キャスト法は、固体電解質の粉末体を溶媒などと混合、分散してスラリー化し、平滑なプラスチックなどの表面上に均一に刃(ドクターブレード)を用いて伸ばし、乾燥後、加熱・焼結する。前記固体電解質を薄膜とする場合は、噴霧熱分解法、スラリーコート、プラズマ溶射などを用いて、例えば支持体上に前記固体電解質を薄膜として析出させる。その他、形状により、EVD法(電気化学的気相析出法)やディップコーティングなどの方法を用いることもできる。
【0006】
しかしながら、これらの手法で形成された緻密な固体電解質は、ランダムな結晶配向性を有する多結晶構造となる。このため、結晶粒界においては、導電するイオンの拡散に対して抵抗が大きくなり、前記イオンの導電性が低下してしまう。結果として、上記電気化学セルのイオン導電性も劣化してしまい、イオン導電性に優れた電気化学セルを提供することができないでいた。
【0007】
イオン導電性に優れた電気化学セルを提供するためには、例えば、固体電解質の主面上に柱状構造のペロブスカイト型の電極をEB−PVB法を用いて形成し、前記固体電解質に対して到達する検地ガス(センサ等の場合)又は燃料ガス(燃料電池等の場合)の抵抗を小さくし、前記電気化学セルの抵抗(イオン導電性)を間接的に低減させる試みがなされている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
【特許文献1】特開2004−265859号
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
本発明は、電気化学セルを構成する固体電解質の低抵抗化(高イオン導電性)を図り、前記電気化学セルの低抵抗化(高イオン導電性)を図ることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記課題を解決すべく、本発明の一態様は、イオン導電性を有し、一方向に結晶配向した固体電解質と、前記固体電解質の相対向する一対の主面上に形成された一対の電極と、を具えることを特徴とする、電気化学セルに関する。
【0011】
本発明者らは、上記目的を達成すべく鋭意検討を実施した。その結果、電気化学セルを多結晶構造としながらも、結晶粒毎の配向性を制御し、前記固体電解質を全体として一方向に配向するようにすることによって、結晶粒界において、導電するイオンの拡散に対して抵抗が増大するのを抑制することができ、前記固体電解質、すなわち前記電気化学セルの低抵抗化(高イオン導電性)を図ることができることを見出した。
【0012】
なお、上述したような固体電解質の配向性制御は、電子ビーム物理蒸着法(以下、EB−PVD)法又は放電プラズマ焼結法(以下、SPS)法等の製造で前記固体電解質を製造することによって実現することができる。
【0013】
電子ビーム物理蒸着法(以下、EB−PVD)などが、膜の結晶配向性を容易に制御することが可能な技術であることは公知であって、例えば、ガスタービン翼の遮熱コーティングなどに利用されている。具体的には、ジルコニア系セラミックスを本手法で成膜することによって、耐剥離性、耐熱サイクル性に優れた膜を形成することが可能である(学位論文:電子ビーム物理蒸着法による遮熱コーティング皮膜の 微構造解析とキャラクタリゼーションに関する研究(学位記番号:工博第614号、和田国彦)参照)。
【0014】
しかしながら、かかる文献には、EB−PVD法を用いて固体電解質を製造した場合に、前記固体電解質が多結晶構造の場合であっても各結晶粒の配向性を制御して、前記固体電解質の全体を一方向に配向できる旨の記載はない。したがって、EB−PVD法自体が公知であるとしても、かかる方法を固体電解質の製造に適用するような動機付けは何ら存在しない。
【0015】
また、特開2004−134323号には、電解質を電子ビーム蒸着法(EB−PVD法)で形成することができる旨の記載があるが、これは、スパッタリング法、プラズマスプレー法、イオンプレーティング法、フレームスプレー法、プラズマジェットトーチ法、EVD法等の物理蒸着法の一例として挙げたものである。実際、実施例を見ると、電解質はスパッタリング法で製造することが記載されている。
【0016】
さらに、EB−PVD法を用いて固体電解質を製造した場合に、前記固体電解質が多結晶構造の場合であっても各結晶粒の配向性を制御して、前記固体電解質の全体を一方向に配向できる旨の記載はない。したがって、EB−PVD法自体が公知であるとしても、かかる方法を固体電解質の製造に適用するような動機付けは何ら存在しない。
【0017】
なお、本発明の一例において、前記固体電解質は、柱状結晶を含むことができる。また、 隣接する前記柱状結晶間にギャップが存在するようにすることができる。このような場合、前記柱状結晶の内部及び表面を介してイオンが伝導するのでイオン伝導性が向上し、前記固体電解質、すなわち電気化学セルの低抵抗化(高イオン導電性)を達成することができる。
【0018】
前記ギャップは、前記柱状結晶間、すなわち前記固体電解質の相対向する一対の主面に垂直な厚さ方向において、検知ガスや燃料ガス等のガスが透過しない限り、その大きさについては特に限定されるものではない。
【発明の効果】
【0019】
以上、本発明によれば、電気化学セルを構成する固体電解質の低抵抗化(高イオン導電性)を図り、前記電気化学セルの低抵抗化(高イオン導電性)を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0020】
【図1】第1の実施形態の電気化学セルの概略構造を示す断面図である。
【図2】図1に示す電気化学セルの固体電解質の結晶配向の様子を概念的に示す図である。
【図3】従来の固体電解質の結晶配向の様子を概念的に示す図である。
【図4】第2の実施形態の電気化学セルの概略構造を示す断面図である。
【図5】第2の実施形態の固体電解質の断面SEM写真である。
【図6】第2の実施形態で得たEB−PVD固体電解質を含む試料の酸素イオン導電率を8YSZ基板単独の酸素イオン導電率と比較して示すグラフである。
【図7】第3の実施形態の電気化学セルの概略構造を示す断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0021】
以下、本発明の詳細、並びにその他の特徴及び利点について、図面を参照しながら実施形態に基づいて説明する。
【0022】
(第1の実施形態)
図1は、本実施形態の電気化学セルの概略構造を示す断面図であり、図2は、図1に示す電気化学セルの固体電解質の結晶配向の様子を概念的に示す図である。また、図3は、比較のために、従来の固体電解質の結晶配向の様子を概念的に示す図である。
【0023】
図1に示すように、本実施形態の電気化学セル10は、固体電解質11と、その主面11A及び裏面11B(相対向する一対の主面)上に形成された一対の電極12及び13とを有している。
【0024】
固体電解質11は、酸化物イオン導電性を有する固体酸化物から構成することができる。前記固体酸化物としては、例えば安定化ジルコニアを用いることができる。この場合、安定化剤として、Y、Sc、Yb、Gd、Nd、CaO、MgOなどを含有させる。これらの安定化剤はジルコニア中に固溶させて使用する。また、安定化ジルコニアに代えて、ABOで表されるペロブスカイト型固体酸化物、例えばLaSrGaMg酸化物、LaSrGaMgCo酸化物、LaSrGaMgCoFe酸化物、LaSrGaMgCoFe酸化物などを用いることもできる。さらに、CeOにSm、Gd、Y、Laなどを固溶させたセリア系電解質固溶体を用いることもできる。但し、電解質膜11は、これらの材料に限定されるものではなく、これら以外の材料から構成してもかまわない。
【0025】
なお、固体電解質11を上述した酸化物イオン導電性を有する固体酸化物から構成する場合、図1に示す電気化学セルは、主として燃料電池セル、電気分解セル等に使用することができる。
【0026】
また、固体電解質11は、プロトン導電性を有する固体酸化物から構成することができる。このような固体酸化物としては、ABOで表されるペロブスカイト型固体酸化物、例えばSrCeO酸化物、SrZrO酸化物、SrScO酸化物、SrTiO酸化物、BaCeO酸化物、BaZrO酸化物、BaScO酸化物、BaPrO酸化物、LaCeO酸化物、LaZrO酸化物、LaScO酸化物を例示することができる。また、これら酸化物の一部を別の元素で置換したり、他の元素をドーピングしたりしても良い。
【0027】
なお、固体電解質11を上述したプロトン導電性を有する固体酸化物から構成する場合、図1に示す電気化学セル10は、主としてセンサ素子、分離素子等に使用することができる。
【0028】
また、電極12及び13は、電気化学セルの公知の電極材料、具体的には、LaSrMnOのペロブスカイト酸化物やニッケルとセリア系セラミック材料とのサーメット等から構成することができるが、電気化学セル10の用途に応じて任意の材料から構成することができる。
【0029】
固体電解質11は、低抵抗化(高イオン導電性)の観点からは薄い方が好ましいが、具体的な数値については、実際の用途や使用条件等を考慮して決定する。
【0030】
なお、固体電解質11を支持体として電極12及び13を形成するようにすることもできるし、電極12又は13を支持体として固体電解質11を膜状に形成することもできる。さらに、別途支持体を準備し、この支持体上に形成するようにすることもできる。この場合、電極12及び13は、前記支持体を含む固体電解質11の両主面上に形成する。
【0031】
本実施形態において、固体電解質11は多結晶構造を呈するが、図2に示すように、結晶粒111毎の配向は一方向に向いている。したがって、固体電解質11は、全体として一方向に配向するようになるので、結晶粒界において、導電するイオンの拡散に対して抵抗が増大するのを抑制することができ、前記イオンの導電性低下を抑制することができる。結果として、固体電解質11、すなわち電気化学セル10の低抵抗化(高イオン導電性)を達成することができる。また、このような電気化学セル10を用いることにより、低抵抗の固体酸化物型燃料電池を提供することができる。
【0032】
なお、図3に示すような従来の固体電解質15においては、結晶粒151毎の配向はランダムな方向に向いている。したがって、結晶粒界において、導電するイオンの拡散に対して抵抗が増大してしまい、前記イオンの導電性が低下してしまう。結果として、固体電解質11、すなわち電気化学セル10の低抵抗化(高イオン導電性)を達成することができない。
【0033】
図2に示すような配向性を有する固体電解質11は、8YSZ(8mol%イットリア安定化ジルコニア)を原料(インゴット)とし、この原料(インゴット)からEB−PVD法を用いて製造することができる。EB−PVD法は、前記原料(インゴット)を真空中に配置し、前記原料に対して電子ビームを照射させることによって膜形成を行う手法である。
【0034】
また、図2に示すような配向性を有する固体電解質11は、SPS法で製造することによっても得ることができる。SPS法は、圧粉体試料に対して直流パルス電圧・電流をオンオフで印加し、粉体粒子間隙で生じる放電現象により焼結体を作製する手法である。
【0035】
なお、図3に示すようなランダムな配向の多結晶構造を有する固体電解質11は、無加圧焼結やホットプレス焼結法などで形成することができる。
【0036】
(第2の実施形態)
図4は、本実施形態の電気化学セルの概略構造を示す断面図である。本実施形態の電気化学セル20は、第1の実施形態に示すように固体電解質11が一方向に結晶配向する代わりに、柱状結晶を有する点で相違する。この場合、柱状結晶の内部及び表面を介してイオンが伝導するのでイオン伝導性が向上し、固体電解質11、すなわち電気化学セル20の低抵抗化(高イオン導電性)を達成することができる。なお、前記柱状結晶の太さや形状については、固体電解質11がその本来的な機能を奏する限りにおいて特に限定されるものではない。
【0037】
隣接する前記柱状結晶間には、これらの結晶間、すなわち固体電解質11の主面11A及び11Bに垂直な厚さ方向において、検知ガスや燃料ガス等が透過しない限りにおいてギャップが存在しても良い。かかる要件を満足すれば、前記ギャップの大きさについては特に限定されるものではない。
【0038】
本実施形態の電気化学セル20の柱状結晶を有する固体電解質11は、EB−PVD法を用いた場合、以下のようにして製造することができる。例えば、8YSZ(8mol%イットリア安定化ジルコニア)の基板をEB−PVD装置内に組込み、この基板を950℃に加熱するとともに、電子ビームフィラメント電流を800mAとして同じく8YSZのインゴットに電子線を照射し、前記インゴットを溶融蒸発させて前記基板上に膜状に形成する。なお、成膜中の雰囲気は、酸素含有雰囲気(酸素分圧0.33Pa)とした。また、前記基板は、成膜中、前記インゴットからの蒸発方向と略垂直な軸回りに、8rpmの速度で回転させた。
【0039】
70分のコーティングの結果、図5のSEM写真に示すような、0.13mm〜0.14mmの柱状結晶を有する固体電解質11を得ることができた。また、この固体電解質11の結晶配向性を、X線回折法によって上面から調べたところ、{111}配向していることが確認された。すなわち、本実施形態では、固体電解質11が柱状結晶を有するようにして形成されているが、上記同様に一方向にも結晶配向していることが確認された。
【0040】
図6は、本実施形態で得た8YSZ基板+EB−PVD固体電解質(試料1)の酸素イオン導電率を8YSZ基板単独(試料2)の酸素イオン導電率と比較して示すグラフである。なお、図6において、試料1及び2の厚さは規格化されており、厚さはパラメータから除外されている。
【0041】
図6から明らかなように、本実施形態における固体電解質11を有する試料1と8YSZ基板のみからなる試料2とでは、測定温度が900℃を超えると試料1の酸素イオン導電率が試料2の酸素イオン導電率よりも高くなり、酸素イオン導電性に優れることが分かる。すなわち、固体電解質11の存在によって、酸素イオンに対する低抵抗化を図ることができ、酸素イオンの導電性を向上できることが分かる。
【0042】
第1の実施形態と同様に、固体電解質11は、この固体電解質11の厚さ方向にガスが透過しない限りにおいて、低抵抗化(高イオン導電性)の観点からは薄い方が好ましい。
【0043】
なお、固体電解質11は、上述した8YSZの他、第1の実施形態で例示したような材料から構成することができる。また、電極12及び13も同様である。
【0044】
(第3の実施形態)
図7は、本実施形態の電気化学セルの概略構造を示す断面図である。本実施形態の電気化学セル30は、第2の実施形態における電気化学セルの変形例に相当するものである。本実施形態における電気化学セル30は、図7に示すように、固体電解質11が柱状結晶を呈するとともに、その両主面11A及び11B上に緻密層31及び32が形成されている。そして、緻密層31及び32上に電極12及び13が形成されている。
【0045】
本実施形態においては、固体電解質11を構成する柱状結晶間のギャップがガスを透過してしまう程度に大きくなった場合においても、その両主面上に緻密層31及び32が形成されているので、これら緻密層31及び32によって実際にガスが固体電解質11の厚さ方向を透過して流れるようなことがない。したがって、固体電解質11はその本来的な電解質としての性能を十分に発揮することができるようになる。
【0046】
なお、緻密層31及び32は、スパッタリング法、プラズマスプレー法、イオンプレーティング法、フレームスプレー法、プラズマジェットトーチ法、EVD法、CVD法等の汎用の成膜手法を用いて形成することができる。
【0047】
本実施形態においても、柱状結晶の内部及び表面を介してイオンが伝導するのでイオン伝導性が向上し、固体電解質11、すなわち電気化学セル30の低抵抗化(高イオン導電性)を達成することができる。なお、前記柱状結晶の太さや形状については、固体電解質11がその本来的な機能を奏する限りにおいて特に限定されるものではない。
【0048】
固体電解質11は、第1の実施形態で例示したような材料から構成することができる。また、電極12及び13も同様である。
【0049】
以上、本発明を上記具体例に基づいて詳細に説明したが、本発明は上記具体例に限定されるものではなく、本発明の範疇を逸脱しない限りにおいて、あらゆる変形や変更が可能である。
【符号の説明】
【0050】
10,20,30 電気化学セル
11 固体電解質
12,13 電極
31,32 緻密層

【特許請求の範囲】
【請求項1】
イオン導電性を有し、一方向に結晶配向した固体電解質と、
前記固体電解質の相対向する一対の主面上に形成された一対の電極と、
を具えることを特徴とする、電気化学セル。
【請求項2】
前記固体電解質は、酸化物イオン導電性の固体電解質であることを特徴とする、請求項1に記載の電気化学セル。
【請求項3】
前記固体電解質は、プロトン導電性の固体電解質であることを特徴とする、請求項1に記載の電気化学セル。
【請求項4】
前記固体電解質は、固体酸化物を含むことを特徴とする、請求項1〜3のいずれか一に記載の電気化学セル。
【請求項5】
前記固体電解質は、柱状結晶を含むことを特徴とする、請求項1〜4のいずれか一に記載の電気化学セル。
【請求項6】
隣接する前記柱状結晶間にギャップが存在することを特徴とする、請求項5に記載の電気化学セル。
【請求項7】
前記固体電解質を、電子ビーム物理蒸着法を用いて作製することによって、前記結晶配向を制御することを特徴とする、請求項1〜6のいずれか一に記載の電気化学セル。
【請求項8】
前記固体電解質を、放電プラズマ焼結法を用いて作製することによって、前記結晶配向を制御することを特徴とする、請求項1〜6のいずれか一に記載の電気化学セル。
【請求項9】
請求項1〜8のいずれか一に記載の電気化学セルを含むことを特徴とする、固体酸化物型燃料電池。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図6】
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【図7】
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【図5】
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【公開番号】特開2010−182625(P2010−182625A)
【公開日】平成22年8月19日(2010.8.19)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−27334(P2009−27334)
【出願日】平成21年2月9日(2009.2.9)
【出願人】(000003078)株式会社東芝 (54,554)
【Fターム(参考)】