説明

電気機器用の包装物及び電気機器包装体

【課題】包装物に形成した貫通孔と電気機器のジャック部との位置ずれを防止する。
【解決手段】ケーブルのプラグPを差し込んで接続可能とするジャック部60を露出しつつ、電気機器1の表面のうちジャック部60の周囲部に貼着する第1粘着面61aを備えた製品保護部材61と、製品保護部材61を貼着した状態の印字ラベル作成装置1を覆うフィルム材Fとを有し、製品保護部材61は、プラグPが貫通する貫通孔をフィルム材Fに形成する穿孔部材70の穿孔刃73をガイドするための開口部62を備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ケーブルのプラグが差し込まれて接続可能なジャック部を備えた電気機器を包装する電気機器用の包装物及びこれを備えた電気機器包装体に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、電気機器用の包装物として、電源やUSB等のケーブルのプラグが差し込まれて接続可能な電気機器のジャック部に対応する部分に、プラグが貫通する貫通孔を予め形成した包装物が知られている(例えば、特許文献1参照)。この包装物は、電気機器に対し包装状態のままで外部電源を供給することを可能とし、その結果、電気機器の包装状態での動作確認等が可能となる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】実開平6−44795号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記従来技術の包装物は、当該包装物の成形時に貫通孔が形成される。このように予め貫通孔を形成するため、その包装物で電気機器を包装した際に、その包装状態によっては包装物に形成した貫通孔と電気機器のジャック部との位置がずれるおそれがあった。
【0005】
本発明の目的は、包装状態でジャック部の位置に合致したずれのない位置に確実に貫通孔を形成することで、貫通孔とジャック部の位置ずれを防止できる電気機器用の包装物及び電気機器包装体を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するために、第1発明の電気機器用の包装物は、ケーブルのプラグが差し込まれて接続可能なジャック部を備えた電気機器を包装する電気機器用の包装物であって、前記ジャック部を露出させつつ、前記電気機器の表面のうち前記ジャック部の周囲部に貼着する第1粘着面を備えた貼着部材と、前記貼着部材が貼着された状態の前記電気機器を覆うフィルム材と、を有し、前記貼着部材は、前記プラグが貫通する貫通孔を前記フィルム材に形成する穿孔部材の穿孔刃をガイドするためのガイド部、若しくは、前記穿孔刃が押し当てられる押し当て部、を備えることを特徴とする。
【0007】
本願第1発明の包装物の包装対象となる電気機器には、ケーブルのプラグが差し込まれるジャック部が備えられている。この電気機器を本願第1発明の包装物により包装する際には、まず、貼着部材が、第1粘着面によって電気機器の表面のジャック部の周囲部に貼着される。その際、ジャック部が露出したままとなるように、貼着部材は貼着される。そして、この貼着部材が貼着された状態で、フィルム部材によって、貼着部材を含む電気機器の全体が覆われる。
【0008】
このとき、貼着部材は、ガイド部、若しくは、押し当て部の、いずれか一方を備えている。ガイド部が設けられている場合には、プラグを貫通させるために穿孔部材によりフィルム材に貫通孔が形成される際、穿孔部材の穿孔刃をガイドすることができる。押し当て部が設けられている場合には、穿孔部材によりフィルム材に貫通孔が形成される際、穿孔刃が押し当てられることで穿孔刃と協働して穿孔を行うことができる。
【0009】
以上のようにして、本願第1発明では、電気機器全体をフィルム材で覆った後、予めジャック部の近傍にジャック部を露出するように貼着しておいた貼着部材を利用して穿孔部材により穿孔を行うことができる。これにより、ジャック部の位置に合致した、ずれのない位置に、確実に貫通孔を形成して、ケーブルのプラグを貫通させることができる。このとき、貫通孔の大きさは、プラグが貫通可能な必要最小限の大きさで足りるので、ほこり等が入るのを抑制することもできる。
【0010】
第2発明の電気機器用の包装物は、上記第1発明において、前記貼着部材は、前記ガイド部を備えており、前記穿孔部材は、前記穿孔刃より基端側に設けられ、前記ガイド部の内径よりも大きな外径を備えたフランジ部をさらに有しており、前記ガイド部は、その厚み方向寸法が、前記穿孔刃の前記穿孔方向寸法よりも大きく構成されていることを特徴とする。
【0011】
これにより、ガイド部にガイドされて穿孔刃がフィルム材を貫通し貫通孔を形成したとき、穿孔部材のフランジ部が貼着部材に突き当たることで、穿孔刃の先端部は電気機器の表面には届かない。この結果、穿孔刃により電気機器に傷が付くのを防止することができる。また、穿孔刃が摩耗したり損傷するのを防止することもできる。
【0012】
第3発明の電気機器用の包装物は、上記第2発明において、前記貼着部材は、前記ジャック部の少なくとも一部を露出させる略円形の第1開口部を前記ガイド部として中央部に有する、略円環形状を備えていることを特徴とする。
【0013】
略円環形状の貼着部材の中央部に設けた略円形の第1開口部により穿孔刃を円滑にガイドし、ジャック部への貫通孔を形成することができる。
【0014】
第4発明の電気機器用の包装物は、上記第1発明において、前記貼着部材は、前記押し当て部と、当該押し当て部の径方向中央側に位置し前記ジャック部の少なくとも一部を露出させる略円形の第2開口部と、を有する、略円環形状を備えていることを特徴とする。
【0015】
略円環形状の貼着部材の中央部に設けた略円形の第2開口部によりジャック部を露出させつつ、第2開口部の径方向外周側の押し当て部に穿孔刃を押し当て、ジャック部への貫通孔を形成することができる。
【0016】
第5発明の電気機器用の包装物は、上記第1乃至第4発明のいずれかにおいて、前記貼着部材は、前記フィルム材に覆われるときに、当該フィルム材に貼着する第2粘着面を備えることを特徴とする。
【0017】
これにより、フィルム材に覆われた後において貼着部材とフィルム材とが固定されるので、例えばプラグの挿入時等において貫通孔の縁部からフィルム材に亀裂が生じたり破れが進行するのを防止することができる。特に、貫通孔が多角形である場合には、応力集中により角部から亀裂や破れが生じやすいため、効果的である。
【0018】
第6発明の電気機器用の包装物は、上記第1乃至第5発明のいずれかにおいて、前記フィルム材は、前記貼着部材が貼着された状態の前記電気機器の外周部を、当該外周部に密着して覆う熱収縮性フィルムであることを特徴とする。
【0019】
これにより、電気機器の外周部に密着して隙間なく覆ういわゆるシュリンクパックの構造を実現でき、当該構造において、ジャック部に対しずれのない位置に確実に貫通孔を形成することができる。
【0020】
第7発明の電気機器用の包装物は、上記第1乃至第6発明のいずれかにおいて、前記電気機器は、電池の起電力により駆動され、前記ジャック部は、電源ケーブルのプラグが接続可能であることを特徴とする。
【0021】
これにより、包装を解くことなく電源ケーブルを介して電気機器に給電を行い、起動及び所定の動作を実行することができる。
【0022】
上記目的を達成するために、第8発明の電気機器包装体は、ケーブルのプラグが差し込まれて接続可能なジャック部を備えた、電気機器と、前記ジャック部を露出させつつ、前記電気機器の表面のうち前記ジャック部の周囲部に貼着する第1粘着面を備えた貼着部材と、前記貼着部材が貼着された状態の前記電気機器を覆うフィルム材と、を有し、前記貼着部材は、前記ケーブルが貫通する貫通孔を前記フィルム材に形成する穿孔部材の穿孔刃をガイドするためのガイド部、若しくは、前記穿孔刃が押し当てられる押し当て部、を備えることを特徴とする。
【0023】
本願第8発明の電気機器包装体は、電気機器が包装物により包装されることにより構成されている。電気機器には、ケーブルのプラグが差し込まれるジャック部が備えられている。電気機器を包装する際には、まず、貼着部材が、第1粘着面によって電気機器の表面のジャック部の周囲部に貼着される。その際、ジャック部が露出したままとなるように、貼着部材は貼着される。そして、この貼着部材が貼着された状態で、フィルム部材によって、貼着部材を含む電気機器の全体が覆われ、本願第8発明の電気機器包装体が完成する。
【0024】
このとき、貼着部材が、ガイド部、若しくは、押し当て部の、いずれか一方を備えている。ガイド部が設けられている場合には、プラグを貫通させるために穿孔部材によりフィルム材に貫通孔が形成される際、穿孔部材の穿孔刃をガイドすることができる。押し当て部が設けられている場合には、穿孔部材によりフィルム材に貫通孔が形成される際、穿孔刃が押し当てられることで穿孔刃と協働して穿孔を行うことができる。
【0025】
以上のようにして、本願第8発明では、電気機器全体をフィルム材で覆って電気機器包装体が完成した後、予めジャック部の近傍にジャック部を露出するように貼着しておいた貼着部材を利用して穿孔部材により穿孔を行うことができる。これにより、ジャック部の位置に合致した、ずれのない位置に、確実に貫通孔を形成して、ケーブルのプラグを貫通させることができる。このとき、貫通孔の大きさは、プラグが貫通可能な必要最小限の大きさで足りるので、ほこり等が入るのを抑制することもできる。
【発明の効果】
【0026】
本発明によれば、包装物に形成した貫通孔と電気機器のジャック部との位置ずれを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【0027】
【図1】本発明の一実施の形態の印字ラベル作成装置の全体構成を表す斜視図である。
【図2】着脱カバーが取り外され、かつ、カートリッジ及び乾電池をカートリッジホルダ及び電池収納部に装着した状態における印字ラベル作成装置の内部構造を表す斜視図である。
【図3】着脱カバーが取り外され、かつ、カートリッジ及び乾電池をカートリッジホルダ及び電池収納部から取り外した状態における印字ラベル作成装置の内部構造を表す斜視図である。
【図4】カートリッジの内部構造を表す平面図である。
【図5】着脱カバーの前面を表す斜視図である。
【図6】フィルム材により全体を覆われた印字ラベル作成装置の平面図、及び図6(a)中の矢印A方向からの矢視図である。
【図7】フィルム材を穿孔部材を使って破断する前の状態を示す説明図である。
【図8】フィルム材を穿孔部材を使って破断した瞬間の状態を示す説明図である。
【図9】フィルム材を穿孔部材を使って破断した後の状態を示す説明図である。
【図10】フィルム材の穿孔により開放されたジャック部にプラグを接続する状態を表す印字ラベル作成装置の平面図である。
【図11】穿孔部材の他の形態の変形例における、フィルム材により全体を覆われた印字ラベル作成装置の平面図である。
【図12】フィルム材を穿孔部材を使って破断する前の状態を示す説明図、及び図12(a)中の矢印B方向からの矢視図である。
【図13】フィルム材を穿孔部材を使って破断した瞬間の状態を示す説明図である。
【図14】フィルム材を穿孔部材を使って破断した後の状態を示す説明図である。
【図15】製品保護部材の他の形態の変形例を示す説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0028】
以下、本発明の一実施の形態を図面を参照しつつ説明する。なお、以下の各図内に「前」「後」「左」「右」「上」「下」の注記がある場合、明細書中の説明における、前方、後方、左方、右方、上方、下方は、その注記された方向を指す。
【0029】
図1を用いて、本実施形態の印字ラベル作成装置1の全体構成を説明する。
図1に示すように、電気機器としての印字ラベル作成装置1は、ユーザの手によって把持されるハンディ型の印字ラベル作成装置である。この印字ラベル作成装置1の筐体6は、装置前面を構成する前カバー6Aと、装置後面を構成する後カバー6Bとで構成されている。さらにこの後カバー6Bは、種々の機構を内蔵する後カバー本体6B1と、カートリッジ31や乾電池8(いずれも後述の図2参照)を着脱する際に後カバー本体6B1より取り外し可能な着脱カバー6B2とで構成されている。
【0030】
上記前カバー6Aの上側には、印刷データや、設定画面等を表示するための液晶表示部(図示せず)が設けられている。この液晶表示部の前面は、例えば透明のアクリル板等であるカバーパネル2Aによって覆われている。液晶表示部の下側には、印字ラベル作成装置1を操作するためのキーボード部3が設けられている。このキーボード部3には、文字、記号及び数字等の文字キーや、種々の機能キーが含まれている。また上記後カバー本体6B1の右側上端には、印刷済みラベル用テープ80(後述の図4参照)を切断するためのカットレバー4が設けられている。
【0031】
次に図2及び図3を用いて、着脱カバー6B2を取り外した状態の印字ラベル作成装置1の内部構造を説明する。なお、図2はカートリッジ31及び乾電池8をカートリッジホルダ7及び電池収納部9に装着した状態、図3はカートリッジ31及び乾電池8をカートリッジホルダ7及び電池収納部9から取り外した状態を表している。
【0032】
これら図2及び図3に示すように、上記前カバー6A及び上記後カバー本体6B1の内部には、樹脂により成形されたフレーム13が配設されている。そして、このフレーム13の後側上部には、カートリッジ31を着脱するために凹状に形成された平面視矩形状の上記カートリッジホルダ7が設けられている。
【0033】
カートリッジホルダ7の下側には、モータ(図示せず)を収納するためのモータ収納部5が設けられている。モータ収納部5のさらに下側には、乾電池8を収納するための上記電池収納部9が設けられている。電池収納部9の下側すなわち後カバー本体6B1の下面中央には、例えばAC電源用の電源ケーブルのプラグP(後述の図10参照)が差し込まれて接続可能な円形穴状のジャック部60(図1も参照)が設けられている。このように、印字ラベル作成装置1は、収容された乾電池8の起電力により駆動されると共に、前記ジャック部60に接続された電源ケーブルのプラグPより供給される外部電力により駆動可能となっている。なお、図3ではこのジャック部60の図示が省略されている。
【0034】
上記フレーム13の上部には、印刷済みラベル用テープ80を外部に排出するためのテープ排出スリット24が形成されている。また、フレーム13の右側上部には、ローラホルダ17(詳細構造は後述)が設けられている。ローラホルダ17の後側には、当該ローラホルダ17を覆うように設けられ、板状形状を有した板部25が設けられている。なお、この板部25はフレーム13と一体的に形成されている。さらに、この板部25の上部には、開口部である突起部挿入口10が設けられている。この突起部挿入口10には、上記着脱カバー6B2が後カバー本体6B1に着脱される際に、着脱カバー6B2に設けられた突起部45(後述の図5参照)が挿抜される。
【0035】
また、後カバー本体6B1の上端部にはロック穴11が設けられ、下端部にはロック穴12が2箇所設けられている。これらロック穴11,12には、上記着脱カバー6B2が後カバー本体6B1に取り付けられた際に、着脱カバー6B2に設けられたロック部材47,48(後述の図5参照)がそれぞれ嵌め込まれる。
【0036】
上記フレーム13の略中央部には凹状に形成されたギア用凹部26が設けられている。ギア用凹部26には、ギア(図示せず)が設けられており、当該ギアの歯部は隠蔽用傘部114によって覆われ露出しない構造となっている。そして、ギアの後側には、インクリボン55(後述の図4参照)を巻き取るためのリボン巻取軸14が立設されている。
【0037】
また、リボン巻取軸14の右側にはリブ30が立設されている。このリブ30の右側面には矩形状の放熱板であるヒートシンク15が設けられている。そして、リブ30とテープ排出スリット24との間には、ローラ軸20が立設されている。ローラ軸20の左側には、凸部27が立設されている。この凸部27は、カートリッジ31の凹部(図示せず)に挿入されることで、カートリッジ31の前後方向の位置決めをするものである。
【0038】
次に図4を用いて、カートリッジ31の内部構造を説明する。なお、この図4には、カートリッジ31の内部構造と共に、ローラホルダ17、リブ30、ヒートシンク15、サーマルヘッド16等を図示している。
【0039】
図4に示すように、カートリッジケース33内の左側下部には、透明フィルム状のカバーフィルム51を巻回したカバーフィルムスプール52が回転可能に配置されている。このカバーフィルムスプール52から繰り出されたカバーフィルム51は、カートリッジ開口371に向けて案内され、当該カートリッジ開口371から送出される。またカートリッジケース33内の右側下部には、インクリボン55を巻回したリボンスプール56が回転可能に配置されている。このリボンスプール56から繰り出されたインクリボン55は、カートリッジ開口371に向けて案内され、カバーフィルム51と共に送出される。
【0040】
カバーフィルムスプール52とリボンスプール56との間には、リボン巻取スプール57が回転可能に配置されている。このリボン巻取スプール57は、リボンスプール56からインクリボン55を引き出すと共に、文字等の印刷で消費されたインクリボン55を巻き取る。
【0041】
カートリッジケース33内の上部には、基材テープ53を巻回した基材テープスプール54が回転可能に配置されている。この基材テープスプール54から繰り出された基材テープ53は、テープ搬送ローラ39に向けて案内され、当該基材テープ53と印刷済のカバーフィルム51とが、テープ搬送ローラ39と押圧ローラ192とによって圧着されて印刷済みラベル用テープ80となり、ラベル用テープ排出口59に向けて搬送される。
【0042】
また、カートリッジホルダ7に装着されたカートリッジ31の右側には、プラテンローラユニット18と押圧ローラユニット19とを備えたアーム状のローラホルダ17が、軸支部171を中心に左右方向に揺動可能に設けられている。上記着脱カバー6B2が取り付けられると、突起部45(後述の図5参照)によりローラホルダ17がカートリッジ31方向に移動する。これにより、ローラホルダ17に設けられた押圧ローラユニット19とプラテンローラユニット18とが印刷位置(図4に示す位置)に移動する。
【0043】
上記プラテンローラユニット18は、ヒートシンク15の右側に配置されている。プラテンローラユニット18には、プラテンローラ182とプラテンローラ用ギア(図示せず)とが設けられている。プラテンローラ182は、ヒートシンク15の右側面に設けられたサーマルヘッド16に対向する位置に配置されている。サーマルヘッド16は、押圧ローラ192、プラテンローラ182等により搬送されるカバーフィルム51に対し、所望の印字を行うものである。プラテンローラ用ギアは、フレーム13の前側に設けられたギア(図示せず)に噛合されており、モータから動力を伝達されたプラテンローラ用ギアが回転することで、プラテンローラ182が回転する。これにより、プラテンローラユニット18が印刷位置に移動した際に、プラテンローラ182は、カバーフィルム51とインクリボン55とをサーマルヘッド16に対して押圧しつつ、文字、図形、記号等が印刷されたカバーフィルム51をその回転により押圧ローラユニット19の方向へ搬送する。
【0044】
押圧ローラユニット19には、押圧ローラ192と押圧ローラ用ギア(図示せず)とが設けられている。押圧ローラ192は、上記ローラ軸20に対向する位置に配置されおり、カバーフィルム51、基材テープ53、及び印刷済みラベル用テープ80を、上記テープ排出スリット24へ向かう搬送経路(矢印ア,イ,ウ参照)に沿って搬送する。ローラ軸20は、円柱状に形成された円柱部201と、この円柱部201の外周から外側に向かって放射状に形成された6個のリブ202とから構成されている。また、ローラ軸20は、カートリッジ31に設けられたテープ搬送ローラ39の軸孔391に挿入され、テープ搬送ローラ39を回転可能に支持している。
【0045】
押圧ローラ用ギアは、上記フレーム13の前側に設けられたギア(図示せず)に噛合されており、モータから動力を伝達された押圧ローラ用ギアが回転することで、押圧ローラ192が回転する。これにより、押圧ローラユニット19が印刷位置に移動した際に、押圧ローラ192は、カバーフィルム51と基材テープ53とを、ローラ軸20に回転可能に支持されたテープ搬送ローラ39に対して押圧する。これにより、印刷が行われたカバーフィルム51と基材テープ53とが圧着され印刷済みラベル用テープ80となり、上記ラベル用テープ排出口59より排出される。なお、その後の印刷済みラベル用テープ80は、押圧ローラ192等により下から上へ搬送されて上記テープ排出スリット24へ案内され、印字ラベル作成装置1の外部に排出される。
【0046】
次に図5を用いて、着脱カバー6B2の構造について説明する。
図5に示すように、着脱カバー6B2の前面6aの左側上端部には前述したロック部材47が立設され、下端部には前述した2つのロック部材48が立設されている。着脱カバー6B2が上記後カバー本体6B1に対し取り付けられた際に、これらロック部材47,48がそれぞれ上記後カバー本体6B1に設けられたロック穴11,12(図2等参照)に嵌め込まれる。これにより、着脱カバー6B2の自然開放が防止される。
【0047】
また、着脱カバー6B2の前面6aの右側上部には、突起部45が垂直に立設されている。着脱カバー6B2が上記後カバー本体6B1に対し着脱されることにより、突起部45が上記後カバー本体6B1に設けられた突起部挿入口10(図2等参照)に挿抜される。これにより、上記ローラホルダ17を印刷位置(図4に示す位置)に移動させたり、待機位置(図3に示す位置)に移動させたりすることができる。
【0048】
以上のような構成である印字ラベル作成装置1は、店頭にて販売される際にはフィルム材Fを用いて包装される。このフィルム材Fとしては、印字ラベル作成装置1の外周部を密着して覆う熱収縮性フィルムが用いられる。本実施形態では、この包装状態となった印字ラベル作成装置1に、包装を解くことなく電源ケーブルを介して給電を行い、正常に起動及び所定の動作を行うか否かを確かめることができるように、上記したフィルム材Fのジャック部60位置を覆っている部分を後述する穿孔部材70(後述の図7及び図8等参照)を使って穿孔する。このとき、ジャック部60の位置に合致したずれのない位置で、フィルム材Fに確実に貫通孔Fhを形成できるように、フィルム材F内におけるジャック部60の周囲部に製品保護部材61を設けている。以下、この詳細について説明する。
【0049】
図6(a)及び図6(b)に示すように、印字ラベル作成装置1の下面に設けられたジャック部60の周囲部には、貼着部材としての製品保護部材61が設けられている。この製品保護部材61は、図6(b)に示すように略円形の開口部62を中央部に有する略円環形状に形成されており、その開口部62からジャック部60を露出させている。この製品保護部材61は、一方側にジャック部60の周囲部に貼着される第1粘着面61aを備えており、他方側にフィルム材Fに貼着される第2粘着面61bを備えている。これらの粘着面61a,61bは、例えばシール・付箋用の粘着剤が塗布されることにより、若しくは両面粘着テープを貼り付ける等により構成されており、フィルム材Fの開封時には容易に剥離可能となっている。そして、製品保護部材61が貼着された状態の印字ラベル作成装置1の全体が、上述した熱収縮可能なフィルム材Fによって密着状に覆われる。図6では、この包装状態のフィルム材Fが斜線で示されている。
【0050】
次に図7乃至図9を用いて、印字ラベル作成装置1を覆っているフィルム材Fのジャック部60位置を穿孔部材70を使って穿孔する手順について説明する。
【0051】
穿孔部材70は、電源ケーブルのプラグP(後述の図10参照)が貫通する貫通孔Fhをフィルム材Fに形成するための部材である。図7に示すように、穿孔部材70は、取っ手71と、フランジ部72と、穿孔刃73とを有している。フランジ部72は円形フランジ状に形成されており、穿孔部材70における穿孔刃73より基端側である取っ手71の端部に設けられている。穿孔刃73は円形鋸刃状に形成されており、フランジ部72の前面中央に設けられている。
【0052】
製品保護部材61の開口部62の内径と穿孔刃73の外径とは、略同一の大きさとなるように構成されている。また、穿孔部材70のフランジ部72は、ガイド部62の内径よりも大きな外径を備えている。また、ガイド部62は、その厚み方向寸法L1が、穿孔刃73の穿孔方向寸法L2よりも大きく構成されている。
【0053】
図7に示す状態から、図8に示すように、穿孔部材70がフィルム材Fに押し当てられると、穿孔刃73がフィルム材Fを貫通する。このとき、上述したように製品保護部材61の開口部62の内径と穿孔刃73の外径とは略同一に構成されているため、穿孔刃73は製品保護部材61の開口部62の内周面に接触しつつ円滑にガイドされ、開口部62に嵌合する。すなわち、開口部62はガイド部として機能する。またこのとき、上述したように穿孔部材70のフランジ部72が開口部62の内径よりも大きな外径を備えているため、このフランジ部72が製品保護部材61に突き当たり、穿孔刃73の印字ラベル作成装置1側への移動を規制するストッパとしての役目を果たす。またこのとき、上述したように開口部62の厚み方向寸法L1が穿孔刃73の穿孔方向寸法L2よりも大きく構成されているため、穿孔刃73の先端部が印字ラベル作成装置1の表面には届かない。そして、図9に示すように穿孔部材70がフィルム材Fより離間されると、フィルム材Fのジャック部60位置に貫通孔Fhが形成される。
【0054】
なお、穿孔部材70は、穿孔刃73の中央部から取っ手71の後部にかけて中空構造となっており、取っ手71の後部は図示しない吸引装置に接続されている。これにより、穿孔刃73によって破断された後のフィルム材Fの破断片は、吸引装置側に吸引されることで製品側に侵入しない構成となっている。
【0055】
そして、図10に示すように、フィルム材Fの穿孔によって開放されたジャック部60に電源ケーブルのプラグPが挿入接続される。これにより、フィルム材Fによる包装を解くことなく電源ケーブルを介して印字ラベル作成装置1に給電を行い、起動及び所定の動作を実行することができる。
【0056】
以上において、フィルム材Fと製品保護部材61とが、特許請求の範囲に記載の包装物を構成し、これらフィルム材Fと製品保護部材61と、印字ラベル作成装置1とが、電気機器包装体を構成する。また、開口部62が第1開口部に相当する。
【0057】
以上説明した本実施形態の印字ラベル作成装置1には、電源ケーブルのプラグPが差し込まれるジャック部60が備えられている。この印字ラベル作成装置1をフィルム材Fにより包装する際には、まず、製品保護部材61が、第1粘着面61aによって印字ラベル作成装置1の表面のジャック部60の周囲部に貼着される。その際、ジャック部60が露出したままとなるように、製品保護部材61が貼着される。そして、この製品保護部材61が貼着された状態で、フィルム部材Fによって、製品保護部材61を含む印字ラベル作成装置1の全体が覆われる。
【0058】
このとき、製品保護部材61は、開口部62を備えている。プラグPを貫通させるために穿孔部材70によりフィルム材Fに貫通孔Fhが形成される際、穿孔部材70の穿孔刃73をガイドすることができる。以上のようにして、印字ラベル作成装置1全体をフィルム材Fで覆った後、予めジャック部60の近傍にジャック部60を露出するように貼着しておいた製品保護部材61を利用して穿孔部材70により穿孔を行うことができる。これにより、ジャック部60の位置に合致したずれのない位置に、確実に貫通孔Fhを形成して、電源ケーブルのプラグPを貫通させることができる。その結果、フィルム材Fに形成した貫通孔Fhと印字ラベル作成装置1のジャック部60との位置ずれを防止することができる。またこのとき、貫通孔Fhの大きさは、プラグPが貫通可能な必要最小限の大きさで足りるので、ほこり等が入るのを抑制することもできる。
【0059】
また、本実施形態では特に、製品保護部材61の開口部62は、その厚み方向寸法L1が、穿孔刃73の穿孔方向寸法L2よりも大きく構成されている。これにより、開口部62にガイドされて穿孔刃73がフィルム材Fを貫通し貫通孔Fhを形成したとき、穿孔部材70のフランジ部72が製品保護部材61に突き当たることで、穿孔刃73の先端部は印字ラベル作成装置1の表面には届かない。この結果、穿孔刃73により印字ラベル作成装置1に傷が付くのを防止することができる。また、穿孔刃73が摩耗したり損傷するのを防止することもできる。
【0060】
また、本実施形態では特に、製品保護部材61が、フィルム材Fに覆われるときに、当該フィルム材Fに貼着する第2粘着面61bを備える。これにより、フィルム材Fに覆われた後において製品保護部材61とフィルム材Fとが固定されるので、プラグPの挿入時等において貫通孔Fhの縁部からフィルム材Fに亀裂が生じたり破れが進行するのを防止することができる。特に、例えば貫通孔Fhが多角形である場合には、応力集中により角部から亀裂や破れが生じやすいため、効果的である。
【0061】
また、本実施形態では特に、フィルム材Fとして、製品保護部材61が貼着された状態の印字ラベル作成装置1の外周部を密着して覆う熱収縮性フィルムが用いる。これにより、印字ラベル作成装置1の外周部に密着して隙間なく覆ういわゆるシュリンクパックの構造を実現でき、当該構造において、ジャック部60に対しずれのない位置に確実に貫通孔Fhを形成することができる。
【0062】
なお、本発明は、上記実施形態に限られるものではなく、その趣旨及び技術的思想を逸脱しない範囲内で種々の変形が可能である。以下、そのような変形例を順を追って説明する。
【0063】
(1)穿孔部材の他の形態
図11乃至図14を用いて、本変形例について説明する。本変形例は、印字ラベル作成装置1のジャック部60位置を覆っているフィルム材Fを、穿孔部材70′を製品保護部材61に対して押し当てることにより破断させる例である。
【0064】
図11に示すように、本変形例の穿孔部材70′は、取っ手71と、穿孔刃73′とを有している。穿孔刃73′は矩形枠形状の平刃状の穿孔刃であり、その先端は鋭利に形成されている。これにより、穿孔刃73′が製品保護部材61に押し当てられると、製品保護部材61を覆うフィルム材Fが穿孔刃73′と同じ矩形形状に破断される。穿孔刃73′の内径または縦横幅は、製品保護部材61の開口部62よりも大きく、製品保護部材61の外径よりも小さい(図12(b)参照)。なお、穿孔刃73′としては、矩形枠状でなく円形枠状に形成されたものを採用してもよい。
【0065】
次に図12乃至図14を用いて、印字ラベル作成装置1を覆っているフィルム材Fのジャック部60位置を穿孔部材70′を使って穿孔する手順について説明する。
【0066】
図12乃至図14に示すように、製品保護部材61は、前述の実施形態と同様に略円形の開口部62を中央部に有する円環形状であり、一方側にジャック部60の周囲部に貼着される第1粘着面61aを、他方側にフィルム材Fに貼着される第2粘着面61bを備えている。本変形例では、第2粘着面61bは、穿孔部材70′の穿孔刃73′が押し当てられる押し当て部61cとしても機能する。なお、本変形例では開口部62が特許請求の範囲に記載の第2開口部に相当する。
【0067】
図12(a)に示す状態から、図13に示すように、穿孔部材70′がフィルム材Fの押し当て部61cに押し当てられると、穿孔刃73′が押し当て部61cと協働して穿孔を行う。これにより、図12(b)に示すように、製品保護部材61を覆うフィルム材Fが穿孔刃73′と同じ矩形形状に破断され、破断片Fpが形成される。そして、図14に示すように穿孔部材70′がフィルム材Fより離間されると、フィルム材Fのジャック部60位置に矩形形状の貫通孔Fh′が形成される。
【0068】
なお、本変形例においても、穿孔部材70′は、穿孔刃73′の内側から取っ手71の後部にかけて中空構造となっており、穿孔刃73′によって破断されたフィルム材Fの破断片Fpは、吸引装置側に吸引されることで製品側に侵入しない構成となっている。
【0069】
本変形例によれば、略円環形状の製品保護部材61の中央部に設けた略円形の開口部62によりジャック部60を露出させつつ、開口部62の径方向外周側の押し当て部61cに穿孔刃73′を押し当て、ジャック部60への貫通孔を形成することができる。
【0070】
(2)製品保護部材の他の形態
図15を用いて、本変形例について説明する。本変形例は、製品保護部材を円環形状でなく矩形形状とし、2個の製品保護部材をジャック部60を左右両側から挟み囲むように配置した例である。
【0071】
図15に示すように、本変形例の製品保護部材61′は、略正方形形状の2つの部材から構成されている。2つの製品保護部材61′は、ジャック部60を左右両側から挟み囲むように飛び石状に配置され、それぞれの製品保護部材61′の第1粘着面61aが印字ラベル作成装置1に貼着される。このとき、開口部62′は左右一対の製品保護部材61′の間の空間によって形成される。この開口部62′の1辺の長さ、すなわち2つの製品保護部材61′の間の距離は、穿孔刃73の外径と略同一となるように構成されている。上記以外の構成は、前述した実施形態と同様である。
【0072】
なお、製品保護部材61′を、ジャック部60を左右前後側から挟み囲むように十字型に4つ配置し、開口部62′がこれら前後左右の製品保護部材61′の中央空間によって形成されるようにしてもよい。また、個々の製品保護部材61′の形状は矩形形状でなく円形状やその他の形状としてもよい。
【0073】
本変形例では、穿孔部材70がフィルム材Fに押し当てられると、穿孔刃73がフィルム材Fを貫通する。このとき、上述したように2つの製品保護部材61′の間の距離と穿孔刃73の外径とが略同一に構成されているため、穿孔刃73は2つの製品保護部材61′間に形成された開口部62′の内周面に接触しつつ円滑にガイドされる。このような構成である本変形例においても、前述した実施形態と同様の効果を得る。
【0074】
(3)その他
以上においては、製品保護部材61が、第1粘着面61aにより印字ラベル作成装置1の表面に貼着されると共に、第2粘着面61bによりフィルム材Fに貼着されるように構成したが、第2粘着面61bを備えず、フィルム材Fに対しては貼着しない構成としてもよい。製品保護部材61が第1粘着面61aによりジャック部60の周囲部に貼着されてさえいれば、必ずしもフィルム材Fに貼着されていなくとも、ジャック部60の位置に合致したずれのない位置に確実に貫通孔Fhを形成できるという本発明の主要な効果を得ることができる。
【0075】
また、以上では設けなかったが、フィルム材Fに形成した貫通孔Fh上に、ほこり等が入るのを防止するために、引き剥がしが容易なシール部材を貼着するようにしてもよい。この場合、印字ラベル作成装置1の動作確認をする際には、シール材を引き剥がした上で、フィルム材Fの穿孔によって開放されたジャック部60に電源ケーブルのプラグPを挿入すればよい。
【0076】
また以上においては、製品保護部材61が貼着された状態の印字ラベル作成装置1を覆うフィルム材Fとして熱収縮性フィルムを用いるようにしたが、これに限らず、ポリエチレンや塩化ビニル等で構成されたフィルムを用いてもよい。また以上では、電源ケーブルが差し込まれるジャック部60部分のみに製品保護部材61を設けるようにしたが、この他にもUSBケーブル等の接続プラグを差し込むコネクタ位置の周囲部に製品保護部材61を貼着し、当該部分のフィルム材Fを穿孔して、包装状態のままで他の機器と接続できるようにしてもよい。さらに、前述したテープ排出スリット24位置の周囲部に製品保護部材61を貼着し、当該部分のフィルム材Fを穿孔して、動作確認により作成された印字ラベルを排出できるようにしてもよい。
【0077】
また、以上既に述べた以外にも、上記実施形態や各変形例による手法を適宜組み合わせて利用しても良い。
【0078】
その他、一々例示はしないが、本発明は、その趣旨を逸脱しない範囲内において、種々の変更が加えられて実施されるものである。
【符号の説明】
【0079】
1 印字ラベル作成装置(電気機器、電気機器包装体)
60 ジャック部
61 製品保護部材(貼着部材、包装物、電気機器包装体)
61a 第1粘着面
61b 第2粘着面
61c 押し当て部
62 開口部(第1開口部;第2開口部)
70 穿孔部材
70′ 穿孔部材
72 フランジ部
73 穿孔刃
73′ 穿孔刃
P プラグ
F フィルム材(包装物、電気機器包装体)
Fh 貫通孔
Fh′ 貫通孔

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ケーブルのプラグが差し込まれて接続可能なジャック部を備えた電気機器を包装する電気機器用の包装物であって、
前記ジャック部を露出させつつ、前記電気機器の表面のうち前記ジャック部の周囲部に貼着する第1粘着面を備えた貼着部材と、
前記貼着部材が貼着された状態の前記電気機器を覆うフィルム材と、
を有し、
前記貼着部材は、
前記プラグが貫通する貫通孔を前記フィルム材に形成する穿孔部材の穿孔刃をガイドするためのガイド部、若しくは、前記穿孔刃が押し当てられる押し当て部、を備える
ことを特徴とする電気機器用の包装物。
【請求項2】
請求項1記載の電気機器用の包装物において、
前記貼着部材は、
前記ガイド部を備えており、
前記穿孔部材は、
前記穿孔刃より基端側に設けられ、前記ガイド部の内径よりも大きな外径を備えたフランジ部をさらに有しており、
前記ガイド部は、
その厚み方向寸法が、前記穿孔刃の前記穿孔方向寸法よりも大きく構成されている
ことを特徴とする電気機器用の包装物。
【請求項3】
請求項2記載の電気機器用の包装物において、
前記貼着部材は、
前記ジャック部の少なくとも一部を露出させる略円形の第1開口部を前記ガイド部として中央部に有する、略円環形状を備えている
ことを特徴とする電気機器用の包装物。
【請求項4】
請求項1記載の電気機器用の包装物において、
前記貼着部材は、
前記押し当て部と、当該押し当て部の径方向中央側に位置し前記ジャック部の少なくとも一部を露出させる略円形の第2開口部と、を有する、略円環形状を備えている
ことを特徴とする電気機器用の包装物。
【請求項5】
請求項1乃至請求項4のいずれか1項記載の電気機器用の包装物において、
前記貼着部材は、
前記フィルム材に覆われるときに、当該フィルム材に貼着する第2粘着面を備えることを特徴とする電気機器用の包装物。
【請求項6】
請求項1乃至請求項5のいずれか1項記載の電気機器用の包装物において、
前記フィルム材は、
前記貼着部材が貼着された状態の前記電気機器の外周部を、当該外周部に密着して覆う熱収縮性フィルムである
ことを特徴とする電気機器用の包装物。
【請求項7】
請求項1乃至請求項6のいずれか1項記載の電気機器用の包装物において、
前記電気機器は、電池の起電力により駆動され、
前記ジャック部は、電源ケーブルのプラグが接続可能である
ことを特徴とする電気機器用の包装物。
【請求項8】
ケーブルのプラグが差し込まれて接続可能なジャック部を備えた、電気機器と、
前記ジャック部を露出させつつ、前記電気機器の表面のうち前記ジャック部の周囲部に貼着する第1粘着面を備えた貼着部材と、
前記貼着部材が貼着された状態の前記電気機器を覆うフィルム材と、
を有し、
前記貼着部材は、
前記ケーブルが貫通する貫通孔を前記フィルム材に形成する穿孔部材の穿孔刃をガイドするためのガイド部、若しくは、前記穿孔刃が押し当てられる押し当て部、を備える
ことを特徴とする電気機器包装体。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【公開番号】特開2011−178405(P2011−178405A)
【公開日】平成23年9月15日(2011.9.15)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−41784(P2010−41784)
【出願日】平成22年2月26日(2010.2.26)
【出願人】(000005267)ブラザー工業株式会社 (13,856)
【Fターム(参考)】