説明

電気集塵機

【課題】限られた体積で効果的に放電電流を多く得ることができ、高い集塵性能を有する電気集塵機を提供すること。
【解決手段】放電極板52Aに開口部11を設け、前記開口部端面に複数の突起10を設けることでコロナ放電を発生させる電気集塵機帯電部において、前記突起先端から対向する前記開口部端面までの距離を、前記放電極板と前記接地極板の距離の1.5倍以上に広げる。これにより、前記突起先端から対向する前記開口部端面が前記突起近傍の電界に干渉しにくくし、集塵性能を向上することを特徴とする電気集塵機。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、発生する粉塵を捕集する電気集塵機に関する。
【背景技術】
【0002】
現在、トンネル換気用集塵装置として、粉塵に電荷を与えることで、トンネル内で発生する粉塵を捕集する電気集塵装置が採用されている。
【0003】
そして、かかる用途の電気集塵装置にあっては、帯電部の放電極として主に放電線が用いられてきた。放電線は長期間使用すると断線することがあるため、メンテナンス頻度が増加する課題があった。
【0004】
このような状況の中で、帯電部放電極に断線の起こらない平板を利用し、その外周端面に複数の突起を有する放電極板が採用されつつあり、複数の突起を端面に有する放電極板やこのような放電極板を利用した集塵装置が提案されている(例えば、特許文献1、特許文献2、特許文献3、特許文献4)。
【0005】
また放電極板端面に設けた複数の突起に加えて、放電極板に開口部を設けその開口部端面にも複数の突起を設けることで、装置の大きさを変更せずに帯電能力を強化し、集塵性能の向上を図ることを特徴とした集塵装置が提案されている(特許文献5)。
【特許文献1】実開昭61−200146号公報
【特許文献2】実開平6−41849号公報
【特許文献3】特開平9−323048号公報
【特許文献4】特開2000−126647号公報
【特許文献5】特開平3−232554号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
電気集塵機は、一般に同一処理風量において消費電力(印加電圧と放電電流の積)を多くする程、集塵性能が良くなる傾向がある。このことは印加電圧が同じ場合、放電電流が多くなる放電極形状の方が集塵性能を良くすることを意味している。
【0007】
そこで、放電電流を多く得るためには放電極板枚数を増加する手段が考えられるが、帯電部の体積が大きくなる課題がある。
【0008】
一方で、放電極に開口部を設けることで端面長を増やし突起数を増やす手段は、突起先端と対向する開口部端面が同電位となるため、突起先端と対向する端面までの距離によっては突起近傍の電界強度が弱くなり、放電電流が少なくなる場合もある。
【0009】
そこで本発明は、限られた体積で効果的に放電電流を多く得ることができ、高い集塵性能を有する電気集塵機を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明の電気集塵機は、上記目的を達成するために、接地極板に対面して設けられる放電極板に開口部を設け、前記開口部端面に複数の突起を設けることでコロナ放電を発生させる電気集塵機において、前記突起先端から前記突起先端に対向する前記開口部端面までの距離を、前記放電極板と前記接地極板の距離の1.5倍以上にすることを特徴とする。
【0011】
また、本発明の電気集塵機は、上記目的を達成するために、接地極板に対面して設けられる放電極板を風の流れ方向に複数設け、前記放電極板端面に複数の突起を設けることでコロナ放電を発生させる電気集塵機において、前記突起先端から前記突起先端に対向する前記放電極板端面までの距離を、前記放電極板と前記接地極板の距離の1.5倍以上にすることを特徴とする。
【0012】
また、本発明の電気集塵機は、上記目的を達成するために、接地極板に対面して設けられる放電極板に開口部を設け、前記開口部端面に複数の突起を設けることでコロナ放電を発生させる電気集塵機において、対向する前記開口部端面のうち風上側端面のみに複数の前記突起を設けることを特徴する。
【0013】
また、本発明の電気集塵機は、上記目的を達成するために、開口部の形状は放電極板の外形と略相似形にすることを特徴とする。
【0014】
また、本発明の電気集塵機は、上記目的を達成するために、開口部は放電極板の中心に設けることを特徴とする。
【0015】
また、本発明の電気集塵機は、上記目的を達成するために、対向する開口部端面のうち風上側と風下側の端面に複数の突起を設けることを特徴とする。
【0016】
また、本発明の電気集塵機は、上記目的を達成するために、一方の放電極板端面に設ける複数の突起を、他方の放電極板端面に設ける複数の突起の間に対向するように配置することを特徴とする。
【発明の効果】
【0017】
本発明によれば、限られた体積で効果的に放電電流を多く得ることができ、高い集塵性能を有する電気集塵機を提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0018】
電気集塵機の原理上、コロナ放電を生じさせるためには、接地極板と放電極板間に電位差を与え、放電極板に設けた突起先端部の電界強度を高めることで、局所的な絶縁破壊を起こす必要がある。しかし、開口部端面に複数の突起を設けた放電極板は、前記突起先端から対向する開口部端面も同電位のため、前記突起先端から対向する前記開口部端面の距離が短い場合、突起近傍の電界強度が弱くなりコロナ放電も弱くなる。
【0019】
本発明の請求項1記載の発明によれば、前記突起先端から対向する前記開口部端面が前記突起近傍の電界に干渉しにくくなるため、放電電流を多く得ることができる。したがって電気集塵機の集塵効率を高くすることができる。
【0020】
電気集塵機の原理上、コロナ放電を生じさせるためには、接地極板と風の流れ方向に複数設けられた放電極板間に電位差を与え放電極板に設けた突起先端部の電界強度を高めことで、局所的な絶縁破壊を起こす必要がある。しかし、放電極板端面に複数の突起を設けた放電極板は、前記突起先端から対向する放電極端面も同電位のため、前記突起先端から対向する前記放電極端面の距離が短い場合、突起近傍の電界強度が弱くなりコロナ放電も弱くなる。
【0021】
本発明の請求項2記載の発明によれば、前記突起先端から対向する前記放電極端面が前記突起近傍の電界に干渉しにくくなるため、放電電流を多く得ることができる。したがって電気集塵機の集塵効率を高くすることができる。
【0022】
コロナ放電を生じる電位差が、接地極板とそれに対面して設けられる放電極板間に与えられ、処理するガスが、前記接地極板とそれに対面して設けられる前記放電極板間を通過することによって前記ガス中の微粒子が帯電する。この帯電された前記粒子は電界部のクーロン力によって集塵される。
【0023】
本発明の請求項3記載の発明によれば、前記放電極板に開口部を設け、前記開口部の風下側端面に複数の突起を配置する場合に比べて、帯電粒子の電界部通過時間が長くなり、集塵効率を高くすることができる。
【0024】
本発明の請求項4記載の発明によれば、処理するガスの流れ方向に垂直な端面を増やすことができ、突起数を増やすことができる。したがって放電電流を多く得ることができ、電気集塵機の集塵効率を高くすることができる。
【0025】
本発明の請求項5記載の発明によれば、放電極板を大きくすることなく、かつ放電極板の開口部以外の強度を保ちながら、前記開口部を大きく取ることができるため、突起先端から対向する前記開口部端面までの距離を長くすることができる。そのため前記突起先端から対向する前記開口部端面が前記突起近傍の電界に干渉しにくくなり、放電電流を多く得ることができる。したがって電気集塵機の集塵効率を高くすることができる。
【0026】
本発明の請求項6記載の発明によれば、端面の一部分に1つまたは複数の突起を設ける場合に比べて、前記突起数を増やすことができ、放電電流を多くすることができる。したがって電気集塵機の集塵効率を高くすることができる。
【0027】
本発明の請求項7記載の発明によれば、一方の放電極板端面に設ける複数の突起を、他方の放電極板端面に設ける複数の突起と対向するように配置する場合に比べて、前記突起先端から対向する放電極板端面または前記開口部端面までの距離を長くすることができるため、前記突起先端から対向する前記開口部端面が前記突起近傍の電界に干渉しにくくなり、放電電流を多く得ることができる。したがって電気集塵機の集塵効率を高くすることができる。
【0028】
以下、本発明について図面に基づいて説明する。
【0029】
(実施の形態1)
図1は、実施の形態1による電気集塵装置を示す斜視図である。
【0030】
電気集塵装置50は、処理するガス流れの上流側に平均電界強度が約0.54kV/mmから0.867kV/mmとなる帯電部52を、下流側に平均電界強度が約900V/mmとなる集塵部53を配置している。尚、ここでいう電界強度とは放電極板と接地極板の間隔Dに対する印加電圧Vの比V/Dのことである。また電気集塵装置50の側面には集塵部53に給電する高圧電源51Aと、帯電部52に給電する高圧電源51Bとが設けられている。
【0031】
帯電部52は、複数枚の接地極板52Bが所定間隔あけて並設され、接地極板52Bの間に放電極52Aが配置された構造となっている。集塵部53は、荷電極板53Aと集塵極板53Bとを交互に所定間隔あけて並設している。帯電部52は、放電極板52A又は接地極板52Bに高電圧を印加し、放電極板52Aと接地極板52Bとの間で発生するコロナ放電によって粉塵に電荷を与えて帯電させる。また、集塵部53は、荷電極板53Aに電圧を印加して集塵極板53Bとの間で電界を形成し、帯電した粉塵をクーロン力によって集塵極板53Bに捕集する。なお、本実施例では帯電部52とは別に集塵部53を設けた場合で説明したが、接地極板52Bが集塵部を構成する電気集塵装置であってもよい。
【0032】
図2は、本実施の形態による電気集塵装置で線状放電極を用いた従来型の帯電部構成を示す。
【0033】
帯電部52は、複数枚の接地極板52Bが所定間隔あけて並設され、接地極板52Bの間に放電極板52Aが配置されている。このとき、放電極板52Aの表面と接地極板52Bの表面との間の距離Dは12mmから20mm程度とする。また、2つの放電極の距離Lは15mmから40mm程度とする。尚、実施の形態では放電極板52Aをガスの流れ方向に2つ用いた場合で説明したが、放電極板52Aは1つもしくは3つ以上であってもよい。
【0034】
図3は、本実施の形態による放電極間隔と放電電流の関係を示すグラフである。
【0035】
放電極板52Aは、径0.25mm、長さ約612mm、材質がタングステンの放電線を用いる。放電極板52Aの表面と接地極板52Bの表面との間の距離Dは18.5mmで、ガスの流れ方向に対し2つ配置している。2つの放電極の距離Lは20mm、30mm、および40mmとした。
【0036】
電界強度0.54kV/mmの場合、放電極の距離Lが20mmの時には放電電流21mA、放電極の距離Lが30mmの時には放電電流29mA、放電極の距離Lが40mmの時には放電電流32mAであった。
【0037】
(実施の形態2)
図4は、本実施の形態2による電気集塵装置で板状放電極を用いた帯電部構成を示す平面図である。
【0038】
帯電部52は、複数枚の接地極板52Bが所定間隔あけて並設され、接地極板52Bの間に放電極板52Aが配置されている。このとき、放電極板52Aの表面と接地極板52Bの表面との間の距離Dは12mmから20mm程度とする。尚、放電極板52Aは複数に分割されていてもよい。
【0039】
図5は、本実施の形態による電気集塵装置の放電極板の構成を示す側面図である。
【0040】
放電極板52Aは、処理するガスの流れ方向に垂直な放電極板端面、および放電極板に開口部11を設けガスの流れる方向に垂直な開口部端面に、先端が尖った形状をした複数の突起10を有している。このとき、複数の突起10は、等間隔に設けられていることが好ましいが、突起10の先端での突起間隔Hは、必ずしも一定間隔でなくてもよい。また、突起10の先端角度Αを10度から40度程度とする。10度より小さくても良いが、10度より小さい角度は加工が困難である。40度を超えても、コロナ放電に必要な鋭利な端部を備えていれば同様の効果を奏する。放電極板52Aの風上側端面と風下側端面との間の幅Wは、30mmから300mm程度である。それぞれの突起10の高さは、先端角度Aと突起間隔Hによって設定されるが、4mmから10mm程度である。なお、突起10の突起間隔Hは、4mmから12mmの範囲とすることが好ましい。また、突起先端から対向する開口部端面までの距離Lは、幅Wによるが10mmから250mm程度である。本実施例では、放電極板の板厚を0.5mmとし、放電極板52Aは放電極支持金具12によって、接地極板と一定間隔Dで保持されている。
【0041】
尚、本実施の形態では放電極板に設けた開口部を1つ設けた場合で説明したが、開口部は2つ以上であってもよい。
【0042】
更に、本実施の形態では放電極板に設けた開口部の端面のうち、風の流れ方向に垂直な両端面に突起を設けた場合で説明したが、片側のみに突起を設けてもよい。
【0043】
(実施の形態3)
図6は、本実施の形態による電気集塵装置の放電極板の構成を示す側面図である。
【0044】
放電極板52Aはガスの流れ方向に2枚配置する。放電極板52Aは、ガスの流れ方向に垂直な放電極板端面に先端が尖った形状をした複数の突起10を有している。このとき、複数の突起10は、等間隔に設けられていることが好ましいが、突起10の先端での突起間隔Hは、必ずしも一定間隔でなくてもよい。放電極板52Aの突起10の先端角度Αを10度から40度程度とする。10度より小さくても良いが、10度より小さい角度は加工が困難である。40度を超えても、コロナ放電に必要な鋭利な端部を備えていれば同様の効果を奏する。放電極板52Aの風上側端面と風下側端面との間の幅Wは、15mmから150mm程度である。それぞれの突起10の高さは、先端角度Aと突起間隔Hによって設定されるが、4mmから10mm程度である。なお、突起10の突起間隔Hは、4mmから12mmの範囲とすることが好ましい。また、突起先端から対向する放電極端面までの距離Lは、幅Wによるが10mmから130mm程度である。本実施形態では、放電極板の板厚を0.5mmとし、放電極板52Aは放電極支持金具12によって、接地極板と一定間隔Dで保持されている。
【0045】
尚、本実施の形態ではガスの流れ方向に放電極板52Aを2つ用いた場合で説明したが、放電極板はガスの流れ方向、またはガスの流れ方向に垂直で接地極板と平行となる方向に複数枚用いてもよい。
【0046】
(実施の形態4)
図7は、本実施の形態による電気集塵装置の放電極板の構成を示す側面図である。
【0047】
放電極板52Aはガスの流れ方向に複数枚配置する。放電極板52Aは、ガスの流れる方向に垂直な放電極板端面、および放電極板に開口部11を設け、そのガスの流れる方向に垂直な開口部端面に先端が尖った形状をした複数の突起10を有している。このとき、複数の突起10は、等間隔に設けられていることが好ましいが、突起10の先端での突起間隔Hは、必ずしも一定間隔でなくてもよい。放電極板52Aの突起10の先端角度Αを10度から40度程度とする。10度より小さくても良いが、10度より小さい角度は加工が困難である。40度を超えても、コロナ放電に必要な鋭利な端部を備えていれば同様の効果を奏する。放電極板52Aの風上側端面と風下側端面との間の幅Wは、30mmから300mm程度である。それぞれの突起10の高さは、先端角度Aと突起間隔Hによって設定されるが、4mmから10mm程度である。なお、突起10の突起間隔Hは、4mmから12mmの範囲とすることが好ましい。また、突起先端から対向する放電極端面、または開口部端面までの距離Lは5mmから50mm程度である。本実施形態では、放電極板の板厚を0.5mmとし、放電極板52Aは放電極支持金具12によって、接地極板と一定間隔Dで保持されている。
【0048】
尚、本実施の形態ではガスの流れ方向に放電極板を2つ用いた場合で説明したが、放電極板はガスの流れ方向、またはガスの流れ方向に垂直で接地極板と平行となる方向に複数枚用いてもよい。
【0049】
図8は、図7に示す実施の形態において、開口部11に設けた突起先端から対向する開口部11端面までの距離Lが12mmと30mmの時の放電電流を示す。ここでの放電極板と接地極板の距離Dは15mmであり、突起先端から対向する放電極板12端面までの距離Lは30mmとした。また、放電極板52Aが接地極板52Bよりも電位が高くなるように電界強度0.67kV/mmで給電した。尚、放電極板幅Wは80mmとし、放電極端面には突起10を110個、開口部端面の片側には突起10を54個設けた。更に、突起形状は先端角度Aを30度、先端での突起間隔Hを12mm、突起高さを10mmとした。
【0050】
開口部11に設けた突起先端から対向する開口部11端面までの距離Lが12mmの時には放電電流26mA、開口部11に設けた突起先端から対向する開口部11端面までの距離Lが30mmの時には放電電流37mAであった。
【0051】
(実施の形態5)
図9は、本実施の形態による電気集塵装置の放電極板の構成を示す側面図である。
【0052】
図9に示す実施の形態は図5または7に示す実施の形態と同様の構成であるが、対向する開口部11端面のうち片側のみに複数の突起10を設ける場合、前記突起10は前記開口部11端面の風上側端面に配置する。
【0053】
(実施の形態6)
図10は、本実施の形態による電気集塵装置の放電極板の構成を示す側面図である。
【0054】
図10に示す実施の形態は図5または7に示す実施の形態と同様の構成であるが、放電極板52Aに設ける開口部11の形状は放電極板52Aの外形と略相似形にする。
【0055】
(実施の形態7)
図11は、本実施の形態による電気集塵装置の放電極板の構成を示す側面図である。
【0056】
図11に示す実施の形態は図5または7に示す実施の形態と同様の構成であるが、放電極板52Aに設ける開口部11の位置は放電極板52Aの中心にする。
【0057】
(実施の形態8)
図12は、本実施の形態による電気集塵装置の放電極板の構成を示す側面図である。
【0058】
図12に示す実施の形態は図5または7に示す実施の形態と同様の構成であるが、放電極板52Aに設けた開口部11端面の突起10は、ガスの流れに垂直な端面の全体に設ける。
【0059】
(実施の形態9)
図13は、本実施の形態による電気集塵装置の放電極板の構成を示す側面図である。
【0060】
図13に示す実施の形態は図5または図7に示す実施形態と同様の構成であるが、突起10先端の配置は、対向する端面に設けられた突起先端と互い違い(千鳥配置)にする。
【産業上の利用可能性】
【0061】
本発明は、コロナ放電によって粉塵に電荷を与えて帯電させ、帯電した粉塵をクーロン力によって捕集する電気集塵装置であって、特に設置スペースに限りのあるトンネル換気用集塵装置やプラント用排煙集塵装置に適している。
【図面の簡単な説明】
【0062】
【図1】本発明の実施の形態1による電気集塵装置を示す斜視図
【図2】同電気集塵装置で線状放電極を用いた従来型の帯電部構成を示す平面図
【図3】同放電極間隔と放電電流の関係を示すグラフ
【図4】同実施の形態2による電気集塵装置で板状放電極を用いた帯電部構成を示す平面図
【図5】同実施の形態2による電気集塵装置の放電極板の構成を示す側面図
【図6】同実施の形態3による電気集塵装置の放電極板の構成を示す側面図
【図7】同実施の形態4による電気集塵装置の放電極板の構成を示す側面図
【図8】同実施の形態4による放電極間隔と放電電流の関係を示すグラフ
【図9】同実施の形態5による電気集塵装置の放電極板の構成を示す側面図
【図10】同実施の形態6による電気集塵装置の放電極板の構成を示す側面図
【図11】同実施の形態7による電気集塵装置の放電極板の構成を示す側面図
【図12】同実施の形態8による電気集塵装置の放電極板の構成を示す側面図
【図13】同実施の形態9による電気集塵装置の放電極板の構成を示す側面図
【符号の説明】
【0063】
10 突起
11 開口部
12 放電極支持金具
50 電気集塵装置
51A、51B 高圧電源
52 帯電部
52A 放電極板
52B 接地極板
53 集塵部
53A 荷電極板
53B 集塵極板

【特許請求の範囲】
【請求項1】
接地極板に対面して設けられる放電極板に開口部を設け、前記開口部端面に複数の突起を設けることでコロナ放電を発生させる電気集塵機において、前記突起先端から前記突起先端に対向する前記開口部端面までの距離を、前記放電極板と前記接地極板の距離の1.5倍以上にすることを特徴とする電気集塵機。
【請求項2】
接地極板に対面して設けられる放電極板を風の流れ方向に複数設け、前記放電極板端面に複数の突起を設けることでコロナ放電を発生させる電気集塵機において、前記突起先端から前記突起先端に対向する前記放電極板端面までの距離を、前記放電極板と前記接地極板の距離の1.5倍以上にすることを特徴とする電気集塵機。
【請求項3】
接地極板に対面して設けられる放電極板に開口部を設け、前記開口部端面に複数の突起を設けることでコロナ放電を発生させる電気集塵機において、対向する前記開口部端面のうち風上側端面のみに複数の前記突起を設けることを特徴とする請求項1記載の電気集塵機。
【請求項4】
開口部の形状は放電極板の外形と略相似形にすることを特徴とする請求項1記載の電気集塵機。
【請求項5】
開口部は放電極板の中心に設けることを特徴とする請求項1記載の電気集塵機。
【請求項6】
対向する開口部端面のうち風上側と風下側の端面に複数の突起を設けることを特徴とする請求項1記載の電気集塵機。
【請求項7】
一方の放電極板端面に設ける複数の突起を、他方の放電極板端面に設ける複数の突起の間に対向するように配置することを特徴とする請求項1または請求項2記載の電気集塵機。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate

【図9】
image rotate

【図10】
image rotate

【図11】
image rotate

【図12】
image rotate

【図13】
image rotate