説明

電源システム

【課題】電源システムを大型化させることなく、瞬停保持時間を延長する。
【解決手段】
システム装置に電力を供給する電源システムにおいて、交流電圧を監視する電圧監視部と、停電を検出する停電検出部と、停電状態を示す情報をシステム装置へ通知する停電通知部を備え、停電時に前記停電通知部からシステム装置に停電信号を送信する。システム装置は、停電信号を受信すると、停電時間に応じて処理能力を低下させることで負荷電力を低減し、瞬停保持時間を延長する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電源システムに係り、特にスイッチング電源装置から負荷に与えられる電力の瞬停保持時間の延長に関するものである。
【背景技術】
【0002】
スイッチング電源装置は一般に、交流電源から入力される交流電圧を整流する整流ダイオード、瞬停(瞬時停電)保持用のコンデンサ、及びDC/DCコンバータを備えており、DC/DCコンバータの出力がコンピュータなどのシステム装置へ与えられる。
【0003】
一般家庭や事業所に供給される電圧は、送電系統への落雷等によって短時間の電圧低下や瞬停が発生することが知られている。この場合、入力電圧の瞬停発生時に一定時間に亘って電源装置の機能を継続させる瞬停保持時間が求められる。瞬停保持時間が短くなると、電源装置を継続運転できなくなり、高信頼性が要求されるコンピュータなどでは問題が大きくなる。
【0004】
ところで、近年、コンピュータなどのシステム装置はより小型化され、それに搭載されるスイッチング電源装置も小型化が求められている。スイッチング電源装置は、小型の部品を用いて高密度実装することで小型化が図れる。しかし、スイッチング電源装置に小型のコンデンサを使用すると、コンデンサの容量が小さくなり、瞬停保持時間が短くなってしまう。
【0005】
コンデンサの容量と瞬停保持時間の関係について考慮してみる。例えば、スイッチング電源装置の入力電圧AC200V、負荷電力P=1200W、DC/DCコンバータの動作下限電圧VC2=141V、必要な瞬停保持時間Th=20msとする。
交流電源の停電が発生していない場合、コンデンサの両端電圧VC1は式(1)で表され、DC282Vである。
VC1=AC200V×√2 (1)
交流電源の停電発生時にはコンデンサが放電して、両端電圧は低下し、DC/DCコンバータの動作下限電圧以下になると、出力電圧が低下する。
瞬停保持時間を確保するために必要なコンデンサ容量Cは、停電が発生していない場合のコンデンサの両端電圧VC1とDC/DCコンバータの動作下限電圧VC2とスイッチング電源装置の負荷電力P、必要な瞬停保持時間Thから、式(2)で計算され、具体的な値は、式(3)より805μFである。
C=(2×P×Th)/(VC1^2−VC2^2) (2)
C=(2×1200W×20ms)/(282V^2−141V^2) (3)
スイッチング電源装置の小型化が求められ、コンデンサに805μFが搭載できず、470μFが搭載できる限界とすると、瞬停保持時間Thは式(4)で計算され、具体的な値は、式(5)より11msとなる。
Th=(C×(VC1^2−VC2^2))/(2×P) (4)
Th=(470μF×(282V^2−141V^2))/(2×1200W) (5)
この様に、スイッチング電源装置の小型化によって、コンデンサの容量が小さくなると、瞬停保持時間が短くなることがわかる。
【0006】
そこで、電源システムにおいて十分な瞬停保持時間を確保しつつ、スイッチング電源装置の小型化を図ることが重要であり、コンデンサ容量を小さくしても一定の瞬停保持時間を確保することができる技術が求められる。瞬停保持時間の確保に関して、例えば、特許文献1には、電源装置の外部接続端子にコンデンサを搭載した出力保持時間延長ユニットを接続して、コンデンサの容量を実質的に増やして瞬停保持時間を確保する技術が開示されている。然しながら、この技術は、電源装置の外部に特別なユニットを接続するので、装置全体の小型化を図ることが困難である。また、電源装置とは別のユニットを必要とするので、コスト増にもなる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】特開2006−353015公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明の目的は、電源システムのコンデンサ容量を増すことなく、瞬停保持時間を延長することが可能な電源システムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記課題を解決するために、本発明に係る電源システムは、好ましくは、システム装置に電力を供給する電源システムにおいて、交流電源からの交流電圧を監視し、停電を検出する停電検出部と、該停電検出部により検出される停電状態を示す信号を該システム装置へ送信する停電通知部を備える電源システムとして構成される。
【0010】
好ましい例によれば、上記電源システムは、該交流電源から入力される交流電圧を直流電圧に整流する整流ダイオードと、瞬時停電保持用のコンデンサと、該整流ダイオードにより整流された直流電圧を変換するDC/DCコンバータを備え、該DC/DCコンバータの出力を該システム装置へ供給する、スイッチング電源装置において構成される。
【0011】
また、好ましくは、電源システムは、該システム装置に対応したスイッチング電源装置に交流電圧を供給するサーキットブレーカを有するPDUに配置される。
また、好ましくは、電源システムは、該システム装置に対応したスイッチング電源装置に交流電圧を供給するコンセントボックスに配置される。
また、好ましくは、電源システムは、該システム装置に対応したスイッチング電源装置に交流電圧を供給するUPSに配置される。
【0012】
本発明に係る電源システムは、好ましくは、スイッチング電源装置よりシステム装置に電力を供給する電源システムにおいて、
該スイッチング電源装置は、該交流電源から入力される交流電圧を直流電圧に整流する整流ダイオードと、瞬時停電保持用のコンデンサと、該整流ダイオードにより整流された直流電圧を変換し、その出力をシステム装置へ供給するするDC/DCコンバータと、交流電源からの交流電圧を監視し、停電を検出する停電検出部と、該停電検出部により検出される停電状態を示す信号(停電信号)を該システム装置へ送信する停電通知部を有し、
該システム装置は、該停電通知部からの該停電信号を受信する受信手段と、該受信手段により該停電信号を受信した後、停電時間を計測するタイマと、該タイマが計測する停電時間に応じて、該システム装置を構成する構成要素を省電力の状態で稼動制御する制御手段を有する、ことを特徴とする電源システムとして構成される。
【0013】
好ましくは、前記システム装置は、前記構成要素として、プログラムを実行するプロセッサと、情報を記憶するメモリと、ハードディスク、冷却用ファンを有し、前記制御手段は、停電時間に応じて、該プロセッサ、又は該メモリ、又は該ハードディスク、又は冷却用ファンを省電力駆動する。
また、好ましくは、前記システム装置の前記制御手段は、プログラムを該プロセッサで実行することで、実現する。
【発明の効果】
【0014】
本発明によれば、交流電源の瞬停を検出した場合、システム装置の処理能力を下げて負荷電力を低減することにより、電源システムのコンデンサ容量を増すことなく、瞬停保持時間を延長することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【図1】本発明の一実施例による電源システムの構成を示す図。
【図2】一実施例によるスイッチング電源装置の動作フローチャートを示す図。
【図3】一実施例によるシステム装置の動作フローチャートを示す図。
【図4】一実施例による電源システムPDU内に配置した構成を示す図。
【図5】一実施例による電源システムコンセントボックス内に配置した構成を示す図。
【図6】一実施例による電源システムUPS内に配置した構成を示す図。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下、図面を参照して、本発明の実施例について説明する。
図1は、電源システムの構成を示す。
スイッチング電源装置10は、負荷であるシステム装置14に接続され、交流電源12からの交流入力電圧に対して電圧変換する。スイッチング電源装置10は、交流入力電圧を直流に整流する整流ダイオード107、瞬時停電保持用のコンデンサ108、および直流電圧の変換をするDC/DCコンバータ109を有する。更に、交流電源の電圧を監視する電圧監視部102、電圧監視部102における電圧の監視により交流電源の停電を検出する停電検出部103、停電検出部103で停電が検出された時それをシステム装置14に通知する停電通知部104を備える。
停電通知部104からシステム装置14への信号伝達手段としては、例えば、有線または無線LAN(Local Area Network)、USB(Universal Serial Bus)、RS−232Cなどが用いられる。停電通知部104は、停電検出部103が停電を検出したときには停電信号“1”を伝送し、停電を検出していないときには停電信号“0”を伝送する。
【0017】
コンピュータのようなシステム装置14は、プロセッサ(CPU)、情報を記憶するメモリ、ハードディスク(HD)のような外部記憶装置、及びこれらの構成要素を冷却するファンなどを有する。プロセッサで種々のプログラムを実行して、データ処理や、種々の機能、制御を実現する。また、システム装置14は、ハードウェアまたはソフトウェアとして形成されるタイマを有しており、後述するように、受信する停電信号の状態、即ち停電信号“1”の状態が続く時間を計測する。
【0018】
次に、図2のフローチャートを参照して、スイッチング電源装置の動作を説明する。
交流電源12から、スイッチング電源装置10の電源入力106a、106bに交流電力が入力している(S201)。電圧監視部102は、入力する交流電圧を監視しており(S202)、停電検出部103に交流電圧波形を常時送っている(S203)。停電検出部103は、交流電圧波形が所定の電圧閾値を満たしているかを判断する(S204)。即ち、停電時には交流電圧が低下するので、ある交流電圧閾値以下の交流電圧となった場合に停電と判断する。停電検出部103は、停電の判断状況即ち停電を検出したか否かを示す信号を停電通知部104へ送信する(S205)。
停電通知部104はシステム装置14へ停電状態を示す停電信号を送信する(S206)。即ち、停電時には停電通知部104は停電信号“1”を送信し、停電でない時には停電信号“0”を送信する。
【0019】
次に、図3を参照して、システム装置における停電時の制御動作について説明する。
コンピュータ等のシステム装置14は、停電対応のプログラムをプロセッサで実行することで、以下の制御動作を行う。
システム装置14は、スイッチング電源装置10から送信された停電信号を受信すると(S301)、停電信号の判定を行う(S302)。判定の結果、停電信号“1”を検知すると、タイマをオンして、停電状態が継続する時間の計測を始める。
【0020】
この例では、タイマが計測する停電時間に応じて、以下のように、省電力化する対象を変更制御する。
即ち、判定の結果、停電信号“1”を検知すると省電力モード1(システム装置内のCPUクロックの周波数を下げる)による制御を行う(S303)。コンピュータはCPUクロックの周波数を下げると、単位時間に処理される命令数が減るが、省電力稼動となる。
タイマが計測した停電時間が5m秒(msec)以上の場合には(S304)、省電力モード2(省電力モード1に加えて、システム装置内の冷却用ファンの稼動数を減らす。またはファンの回転数を下げる)による制御を行う(S305)。ファンの稼動数が減ることにより、冷却効果が落ちるが省電力稼動となる。タイマが計測した停電時間が5m秒(msec)以下の場合には(S304)、停電信号の判定を行う(S306)。停電信号“1”を検知すれば省電力モード1(システム装置内のCPUクロックの周波数を下げる)による制御を続ける。停電信号“0”を検知すると省電力モード1を解除する(S316)。
【0021】
タイマが計測した停電時間が10m秒以上の場合には(S307)、省電力モード3(省電力モード2に加えて、システム装置内のメモリクロックの周波数を下げる)による制御を行う(S308)。メモリクロックの周波数を下げると、メモリアクセス速度が低下するが、省電力稼動となる。タイマが計測した停電時間が10m秒以下の場合には(S307)、停電信号の判定を行う(S309)。停電信号“1”を検知すれば省電力モード2(省電力モード1に加えて、システム装置内の冷却用ファンの稼動数を減らす。またはファンの回転数を下げる)による制御を続ける。停電信号“0”を検知すると省電力モード2を解除する(S316)。
【0022】
タイマが計測した停電時間が15m秒以上の場合には(S310)、省電力モード4(省電力モード3に加えて、システム装置内のハードディスクの回転数を下げる)による制御を行う(S311)。タイマが計測した停電時間が15m秒以下の場合には(S310)、停電信号の判定を行う(S312)。停電信号“1”を検知すれば省電力モード3(省電力モード2に加えて、システム装置内のメモリクロックの周波数を下げる)による制御を続ける。停電信号“0”を検知すると省電力モード3を解除する(S316)。
【0023】
タイマが計測した停電時間が20m秒以上の場合には(S313)、システム装置をオフする制御を行う(S314)。例えば、停電時のオフ制御として、補助電源を稼動して、プログラムによるバックアップ処理や縮退制御を行う。タイマが計測した停電時間が20m秒以下の場合には(S313)、停電信号の判定を行う(S315)。停電信号“1”を検知すれば省電力モード4(省電力モード3に加えて、システム装置内のハードディスクの回転数を下げる)による制御を続ける。停電信号“0”を検知すると省電力モード4を解除する(S316)。
【0024】
次に、一例として、スイッチング電源装置の入力電圧AC200V、負荷電力P=1200W、DC/DCコンバータの動作下限電圧VC2=141V、コンデンサ108の両端電圧VC1=DC282V、必要な瞬停保持時間Th=20ms、コンデンサ108の容量C=470μF、の場合を想定する。この想定は、背景技術の欄で説明した例と同一の条件であり、更に負荷電力が1200Wから600Wに下がった場合の瞬停保持時間を示す。
負荷電力P=1200Wの場合の瞬停保持時間Thは式(6)で計算され、具体的な値は、式(7)より11msである。
【0025】
Th=(C×(VC1^2−VC2^2))/(2×P) (6)
Th=(470μF×(282V^2−141V^2))/(2×1200W) (7)
負荷電力P=600Wの場合の瞬停保持時間Thは式(8)より23msである。
【0026】
Th=(470μF×(282V^2−141V^2))/(2×600W) (8)
このようにシステム装置の負荷電力低減によって、コンデンサの容量を増すことなく、瞬停保持時間を延長することが可能となる。
【0027】
図4は、電源システムをPDU(Power Distribution Unit(電源タップ))内に配置した構成を示す。
PDU40内には、交流電源12からの交流電力の入力部402、電圧監視部403、停電検出部404、停電通知部405、サーキットブレーカ406a、406b、406c、出力部407a、407b、407cが実装して配置される。
このPDU40は、スイッチング電源10a〜10cを介して、3台のシステム装置14a〜14cに接続している。なお、システム装置14の台数に応じて、出力部及びスイッチング電源10を設置することができる。
このように、電源システムをPDU40に配置することにより、停電検出機能のないスイッチング電源装置でも瞬停保持時間を延長することが可能となる。
【0028】
図5は、電源システムをコンセントボックス内に配置した構成を示す。
コンセントボックス50内には、入力部502、電圧監視部503、停電検出部504、停電通知部505、出力部506a、506b、506cが実装して配置される。
このように、電源システムをコンセントボックス内に配置することにより、停電検出機能のないスイッチング電源装置やPDUでも瞬停保持時間を延長することが可能となる。3つの出力部506a〜506cは、スイッチング電源10a〜10cを介して、3台のシステム装置14a〜14cに接続している。
【0029】
図6は電源システムをUPS(Uninterruptible Power Supply)内に配置した構成を示す。
UPS60内には、UPS入力部602、電圧監視部603、停電検出部604、停電通知部605、DC/AC変換部606、バッテリー607、出力部608a〜608cが実装して配置される。3つの出力部608a〜608cは、スイッチング電源10a〜10cを介して、3台のシステム装置14a〜14cに接続している。
このように、電源システムをUPS内に配置することにより、停電検出機能のないスイッチング電源装置やPDUやコンセントボックスでも瞬停保持時間を延長することが可能となる。また、UPSのバッテリー駆動時間の延長することも可能となる。
【0030】
一例として、バッテリー容量B=300VAh、スイッチング電源装置の皮相電力S=1000VA、UPSの電力変換効率を0.85の場合を想定する。
バッテリー駆動時間Tbは式(9)で計算され、具体的な値は式(10)より、15分である。
Tb=(B/S×0.85)×60 (9)
Tb=(300VAh/1000VA×0.85)×60 (10)
システム負荷装置の負荷電力が下がり、スイッチング電源装置の皮相電力S=500VAの場合のバッテリー駆動時間Tbは式(11)より30分である。
Tb=(300VAh/500VA×0.85)×60 (11)
このようにシステム装置の負荷電力低減によって、バッテリー容量を増やすことなくバッテリー駆動時間を延長することが可能となる。また、バッテリー駆動時間の延長を必要としなければ、バッテリー容量を小さくすることが可能である。
【符号の説明】
【0031】
10:スイッチング電源装置 102:電圧監視部 103:停電検出部 104:停電通知部 106a、106b:電源入力 107:整流ダイオード 108:コンデンサ
109:DC/DCコンバータ 110a、110b:電源出力 12:交流電源 14:システム装置
40:PDU 402:入力部 403:電圧監視部 404:停電検出部 405:停電通知部 406a、406b、406c:サーキットブレーカ 407a、407b、407c:出力部 10a〜10c:スイッチング電源装置 14a〜14c:システム装置
50:コンセントボックス 60:UPS。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
システム装置に電力を供給する電源システムにおいて、交流電源からの交流電圧を監視し、停電を検出する停電検出部と、該停電検出部により検出される停電状態を示す信号を該システム装置へ送信する停電通知部を備える電源システム。
【請求項2】
請求項1に記載の電源システムは、該交流電源から入力される交流電圧を直流電圧に整流する整流ダイオードと、瞬時停電保持用のコンデンサと、該整流ダイオードにより整流された直流電圧を変換するDC/DCコンバータを備え、該DC/DCコンバータの出力を該システム装置へ供給する、スイッチング電源装置において構成されることを特徴とする電源システム。
【請求項3】
請求項1に記載の電源システムは、該システム装置に対応したスイッチング電源装置に交流電圧を供給するサーキットブレーカを有するPDUに配置されることを特徴とする電源システム。
【請求項4】
請求項1に記載の電源システムは、該システム装置に対応したスイッチング電源装置に交流電圧を供給するコンセントボックスに配置されることを特徴とする電源システム。
【請求項5】
請求項1に記載の電源システムは、該システム装置に対応したスイッチング電源装置に交流電圧を供給するUPSに配置されることを特徴とする電源システム。
【請求項6】
スイッチング電源装置よりシステム装置に電力を供給する電源システムにおいて、
該スイッチング電源装置は、該交流電源から入力される交流電圧を直流電圧に整流する整流ダイオードと、瞬時停電保持用のコンデンサと、該整流ダイオードにより整流された直流電圧を変換し、その出力をシステム装置へ供給するするDC/DCコンバータと、交流電源からの交流電圧を監視し、停電を検出する停電検出部と、該停電検出部により検出される停電状態を示す信号(停電信号)を該システム装置へ送信する停電通知部を有し、
該システム装置は、該停電通知部からの該停電信号を受信する受信手段と、該受信手段により該停電信号を受信した後、停電時間を計測するタイマと、該タイマが計測する停電時間に応じて、該システム装置を構成する構成要素を省電力の状態で稼動制御する制御手段を有する、
ことを特徴とする電源システム。
【請求項7】
前記システム装置は、前記構成要素として、プログラムを実行するプロセッサと、情報を記憶するメモリと、ハードディスク、冷却用ファンを有し、前記制御手段は、停電時間に応じて、該プロセッサ、又は該メモリ、又は該ハードディスク、又は冷却用ファンを省電力駆動することを特徴とする請求項6の電源システム。
【請求項8】
前記システム装置の前記制御手段は、プログラムを該プロセッサで実行することで、実現することを特徴とする請求項6又は7に記載の電源システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2011−254660(P2011−254660A)
【公開日】平成23年12月15日(2011.12.15)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−128044(P2010−128044)
【出願日】平成22年6月3日(2010.6.3)
【出願人】(000005108)株式会社日立製作所 (27,607)
【Fターム(参考)】