説明

電界通信装置、サービス提供システム及びサービス提供方法

【課題】利便性及び迅速性を向上させた電界通信装置、サービス提供システム及びサービス提供方法を提供することを課題とする。
【解決手段】携帯用電界通信装置100とサービス提供用電界通信装置200との間で送受信(転送)されるデータの大きさに応じて通信経路を電界通信部又は無線LAN通信部若しくはブルートゥース通信部に切り替える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、通信経路を切り替え可能な電界通信装置、サービス提供システム及びサービス提供方法の技術に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、電界を伝達する電界伝達媒体に対して送信すべきデータに基づく電界を誘起させ、また電界伝達媒体に誘起された電界を検出してデータ通信を行う電界通信装置が提案されている。この電界通信を利用した通信技術は、ユーザが所持している電界通信装置をわざわざ外部に取り出すことなく通信電極に接触するだけで他の電界通信装置との通信が開始されるため、非常に利便性が高いものである(特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2007−189309号公報
【非特許文献】
【0004】
【非特許文献1】“IT用語辞典 e−Words 通信速度”、[online]、[平成20年11月10日検索]、インターネット<URL : http://e-words.jp/p/r-speed.html>
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、電界通信は静電結合を利用する技術であるため、サービス提供が開始されてから終了するまで通信経路を遮断しないように通信電極に接触し続けることをユーザに強制し、その点において利便性が低いという問題があった。また、電界通信速度は一般に低速であるため、音楽データ等の大容量データを転送する際には多大な時間を要し、その点において迅速性が低いという問題もあった。
【0006】
本発明は、上記に鑑みてなされたものであり、利便性及び迅速性を向上させた電界通信装置、サービス提供システム及びサービス提供方法を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
請求項1に記載の本発明は、所定の送信データを蓄積しておく蓄積手段と、前記送信データを前記蓄積手段から読み出して送信制御を行う制御手段と、送信するように制御された前記送信データの通信経路を、当該送信データの大きさが所定の閾値よりも小さい場合に電界送信手段に切り替え、当該所定の閾値よりも大きい場合に電気送信手段に切り替える切替手段と、前記送信データに対応する電界を電極から電界伝達媒体に誘起して電界により送信する前記電界送信手段と、前記電界の通信速度よりも高速に前記送信データを電気的に送信させる前記電気送信手段と、を有することを要旨とする。
【0008】
請求項2に記載の本発明は、前記電気送信手段は異なる通信速度で前記送信データを送信する複数の電気送信手段であって、前記切替手段は、現在切り替えられている前記通信経路の通信速度から前記送信データを送信するのに必要な送信時間を計算し、当該送信時間が一定の基準時間以上の場合に、当該通信経路を次に高速な通信経路に切り替えることを要旨とする。
【0009】
請求項3に記載の本発明は、前記電界伝達媒体を介して伝達されてくる送信データを電界により受信する電界受信手段と、当該電界の通信速度よりも高速に当該送信データを電気的に受信する電気受信手段と、を更に有することを要旨とする。
【0010】
請求項4に記載の本発明は、前記切替手段が、ユーザからの要求に基づく通信経路に切り替えることを要旨とする。
【0011】
請求項5に記載の本発明は、電界を電界伝達媒体に誘起して電界通信を行うことが可能な携帯用電界通信装置及びサービス提供用電界通信装置を備えたサービス提供システムにおいて、前記携帯用電界通信装置は、所定の要求データを蓄積しておく要求データ蓄積手段と、前記要求データを前記要求データ蓄積手段から読み出して送信制御を行う制御手段と、前記要求データに対応する電界を電極から前記電界伝達媒体に誘起して電界により送信する電界送信手段と、を有し、前記サービス提供用電界通信装置は、所定のサービスを提供可能なサービスデータを蓄積しておくサービスデータ蓄積手段と、前記サービスの提供を促すことを示したタッチ電極と、前記電界伝達媒体が前記タッチ電極に接触した場合に、当該電界伝達媒体を介して伝達されてくる前記要求データを受信し、前記サービスデータを前記サービスデータ蓄積手段から読み出して送信制御を行う制御手段と、送信するように制御された前記サービスデータの通信経路を、当該サービスデータの大きさが所定の閾値よりも小さい場合に電界送信手段に切り替え、当該所定の閾値よりも大きい場合に電気送信手段に切り替える切替手段と、前記サービスデータに対応する電界を電極から前記電界伝達媒体に誘起して電界により送信する当該電界送信手段と、当該電界の通信速度よりも高速に前記サービスデータを電気的に送信させる前記電気送信手段と、を有することを要旨とする。
【0012】
請求項6に記載の本発明は、前記電気送信手段は異なる通信速度で前記送信データを送信する複数の電気送信手段であって、前記切替手段は、現在切り替えられている前記通信経路の通信速度から前記サービスデータを送信するのに必要な送信時間を計算し、当該送信時間が一定の基準時間以上の場合に、当該通信経路を次に高速な通信経路に切り替えることを要旨とする。
【0013】
請求項7に記載の本発明は、前記携帯用電界通信装置が、前記電界伝達媒体を介して伝達されてくる前記サービスデータを電界により受信する電界受信手段と、当該電界の通信速度よりも高速に前記サービスデータを電気的に受信する電気受信手段と、を更に有することを要旨とする。
【0014】
請求項8に記載の本発明は、前記サービスデータが、前記サービスの提供に必要な手続データと当該サービス自身であるコンテンツデータとであって、前記切替手段は、前記コンテンツデータの場合に、前記通信経路を前記電気送信手段に切り替えることを要旨とする。
【0015】
請求項9に記載の本発明は、電界を電界伝達媒体に誘起して電界通信を行うことが可能な携帯用電界通信装置及びサービス提供用電界通信装置を備えたサービス提供システムで処理するサービス提供方法において、前記サービス提供用電界通信装置は、所定のサービスの提供を促すことを示したタッチ電極と、当該サービスを提供可能なサービスデータに対応する電界を電極から前記電界伝達媒体に誘起して電界により送信する電界送信手段と、当該電界の通信速度よりも高速に前記サービスデータを電気的に送信させる電気送信手段と、を備え、前記携帯用電界通信装置により、所定の要求データを要求データ蓄積手段に蓄積しておくステップと、前記要求データを前記要求データ蓄積手段から読み出して送信制御を行うステップと、前記要求データに対応する電界を電極から前記電界伝達媒体に誘起して電界により送信するステップと、を有し、当該サービス提供電界通信手段により、前記サービスデータをサービスデータ蓄積手段に蓄積しておくステップと、前記電界伝達媒体が前記タッチ電極に接触した場合に、当該電界伝達媒体を介して伝達されてくる前記要求データを受信し、前記サービスデータを前記サービスデータ蓄積手段から読み出して送信制御を行うステップと、送信するように制御された前記サービスデータの通信経路を、当該サービスデータの大きさが所定の閾値よりも小さい場合に前記電界送信手段に切り替え、当該所定の閾値よりも大きい場合に前記電気送信手段に切り替えるステップと、を有することを要旨とする。
【発明の効果】
【0016】
本発明によれば、利便性及び迅速性を向上させた電界通信装置、サービス提供システム及びサービス提供方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【図1】本実施の形態に係るサービス提供システムの全体構成を示す図である。
【図2】携帯用電界通信装置の機能ブロックを示す図である。
【図3】サービス提供用電界通信装置の機能ブロックを示す図である。
【図4】サービス提供システムの処理フローを示すフローチャートである。
【図5】電界通信部の回路構成を示す回路構成図である。
【図6】電界通信部における電界検出部の機能構成を示す機能構成図である。
【図7】電界通信部における他の回路構成を示す回路構成図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下、本発明の実施の形態について図面を用いて説明する。
【0019】
図1は、本実施の形態に係るサービス提供システムの全体構成を示す図である。このサービス提供システム1は、電界を電界伝達媒体に誘起して電界通信を行うことが可能であって電界伝達媒体300として機能するユーザに所持された携帯用電界通信装置100と、同様に電界通信を行うことが可能であって所定のサービスを提供するサービス提供用電界通信装置200とを具備するものである。
【0020】
図2は、携帯用電界通信装置の機能ブロックを示す図である。この携帯用電界通信装置100は、入力部101と、制御部102と、要求データ蓄積部103と、表示部104と、切替部105と、電界通信部106と、通信電極107と、グランド電極108と、無線LAN通信部109と、無線LAN用アンテナ110と、ブルートゥース通信部111と、ブルートゥース用アンテナ112と、認証データ蓄積部113とを備えている。
【0021】
入力部101は、ユーザによって入力された入力データや表示部104に表示されている様々な選択データ等の入力を要求データとして受け付ける機能を備えている。
【0022】
制御部102は、入力部101によって受け付けた要求データを要求データ蓄積部103に蓄積し、要求データ蓄積部103に蓄積されている要求データを読み出して送信するように送信制御する機能を備えている。また、制御部102は、認証データ蓄積部113に蓄積されている認証データを読み出して送信するように送信制御する機能も備えている。さらに、制御部102は、サービス提供用電界通信装置200から伝達されてきた応答データ等を受信する機能も備えている。
【0023】
要求データ蓄積部103は、入力部101によって受け付けた要求データを蓄積する機能や、予め準備されている要求データを蓄積しておく機能を備えている。また、認証データ蓄積部113は、携帯用電界通信装置100を所持しているユーザに関する固有の認証データを蓄積しておく機能を備えている。
【0024】
表示部104は、ユーザに対して選択入力を促す選択データや、サービス提供用電界通信装置200との間で行われているサービス提供に関する進捗・結果等のステータスや、転送されたサービス自身を表示する機能を備えている。
【0025】
切替部105は、制御部102によって送信するように送信制御された要求データや認証データ(以降、「要求データ等」と称する)の通信経路を、この要求データ等の大きさが所定の閾値よりも小さい場合に通信速度が低い電界通信部106に切り替え、この所定の閾値よりも大きい場合に通信速度が電界通信部106よりも高い無線LAN通信部109又はブルートゥース通信部111に切り替える機能を備えている。また、切替部105は、ユーザによって入力された入力データが通信経路の切替要求である場合に、この切替要求に基づく通信経路に切り替える機能も備えている。
【0026】
電界通信部106は、要求データ等に対応する電界を通信電極107から電界伝達媒体300に誘起して電界により送信する機能を備えている。また、電界通信部106は、電界伝達媒体300を介してサービス提供用電界通信装置200から送信された応答データ等を通信電極107で電界により受信する機能も備えている。なお、電界通信部106の回路構成や処理動作については後述にて具体的に説明している。
【0027】
無線LAN通信部109やブルートゥース通信部111は、電界通信部106での電界通信速度よりも高速に要求データ等を無線LAN用アンテナ110やブルートゥース用アンテナ112から送信する機能を備えている。通常、無線LAN通信は約54Mbpsであるため、約10Mbpsであるブルートゥース通信よりも高速であることが知られている(非特許文献1参照)。
【0028】
図3は、サービス提供用電界通信装置の機能ブロックを示す図である。このサービス提供用電界通信装置200は、制御部201と、サービスデータ蓄積部202と、切替部203と、電界通信部204と、タッチ電極205と、グランド電極206と、無線LAN通信部207と、無線LAN用アンテナ208と、ブルートゥース通信部209と、ブルートゥース用アンテナ210と、認証データ蓄積部211とを備えている。
【0029】
サービスデータ蓄積部202は、図1に示すサービスメニューに掲載されたサービスa〜サービスfの提供をそれぞれ促す複数のタッチ電極205に対応付けて、各サービスをそれぞれ提供可能な複数のサービスデータを蓄積しておく機能を備えている。また、認証データ蓄積部113は、サービス提供を要求したユーザがサービス提供用電界通信装置200を利用可能であるか否かを認証する際に用いる認証データを蓄積しておく機能を備えている。なお、サービスデータ蓄積部202に蓄積されているサービスデータには、サービスを提供するまでの手続きに用いる手続データ(約数キロバイトの大きさ。例えば、携帯用電界通信装置100から送信された要求データ等に対する応答データ)と、サービス自身であるコンテンツデータ(約数メガバイトの大きさ。例えば、映像データや音楽データ)とを含むものとして以下説明する。
【0030】
制御部201は、ユーザが所定のタッチ電極205に接触した場合に、電界伝達媒体300であるユーザを介して携帯用電界通信装置100から伝達されてきた要求データ等を受信し、接触したタッチ電極205に対応するサービスデータをサービスデータ蓄積部202から読み出して、読み出したサービスデータ(前述した手続データやコンテンツデータ)を携帯用電界通信装置100に送信するように送信制御する機能を備えている。
【0031】
切替部203は、制御部201によって送信するように送信制御されたサービスデータの通信経路を、このサービスデータの大きさが所定の閾値よりも小さい場合に通信速度が低い電界通信部204に切り替え、この所定の閾値よりも大きい場合に通信速度が電界通信部204よりも高い無線LAN通信部207又はブルートゥース通信部209に切り替える機能を備えている。また、切替部203は、現在切り替えられている通信経路の通信速度からサービスデータを送信するのに必要な送信時間を計算し、計算された送信時間が一定の基準時間以上の場合に、現在の通信経路を次に高速な通信経路に切り替える機能を備えている。具体的には、現在切り替えられている通信経路が例えば電界通信部204である場合に、サービスデータのデータ量と電界通信速度とを用いて送信時間を計算し、この送信時間が一定基準時間以上の場合には、次に高速通信か可能なブルートゥース通信部209に通信経路を切り替える制御を行う。
【0032】
電界通信部204は、サービスデータに対応する電界をタッチ電極205から電界伝達媒体300に誘起して電界により送信する機能を備えている。また、電界通信部204は、電界伝達媒体300を介して携帯用電界通信装置100から送信された要求データ等をタッチ電極205で電界により受信する機能も備えている。なお、タッチ電極205は、電界を電界伝達媒体300に伝達してデータ送受信する機能と、ユーザに対してサービスの提供を促す機能とを兼ね備えている。この電界通信部204の回路構成や処理動作についても後述にて具体的に説明している。
【0033】
無線LAN通信部207及びブルートゥース通信部209は、携帯用電界通信装置100の無線LAN通信部109及びブルートゥース通信部111と同じ機能を備えているので、ここでは重複的な説明は省略するものとする。
【0034】
なお、携帯用電界通信装置100の要求データ蓄積部103や認証データ蓄積部113、サービス提供用電界通信装置200のサービスデータ蓄積部202や認証データ蓄積部211としては、例えばメモリ、ハードディスク等の記憶装置を用いることが一般的であるが、応用的には、携帯用電界通信装置100やサービス提供用電界通信装置200の内部のみならず、インターネットや電話回線等の通信ネットワークを介して電気的に接続可能な外部の記憶装置を用いることも可能である。
【0035】
次に、本実施の形態に係るサービス提供システムの処理フローについて説明する。図4は、サービス提供システムの処理フローを示すフローチャートである。最初に、携帯用電界通信装置100の制御部102が、要求データを要求データ蓄積部103から読み出して、所定の時間間隔で繰り返し出力するよう送信制御を行う(S101)。なお、何らかのデータを出力又は送信するように送信制御を行った場合には、送信先であるサービス提供用電界通信装置200から返信された応答データ等をいずれかの通信経路で受信する必要があるため、制御部102は、電界通信部106、無線LAN通信部109、ブルートゥース通信部111の全ての通信経路での受信をチェックしているものとする。
【0036】
次に、切替部105は、送信制御された要求データの大きさを計算し、計算された要求データの大きさが事前に設定されている閾値よりも小さいため、通信速度が低い電界通信部106に通信経路を切り替える(S102)。
【0037】
そして、電界通信部106は、要求データに対応する電界を通信電極107から電界伝達媒体300に誘起して電界により出力する(S103)。
【0038】
その後、電界伝達媒体300であるユーザがサービスcを示すタッチ電極205に接触した場合に、サービス提供用電界通信装置200の電界通信部204が、電界伝達媒体300を介して携帯用電界通信装置100から伝達された要求データをタッチ電極205で電界により受信する(S104)。
【0039】
制御部201は、タッチ電極205に示されたサービスcに対応するサービスデータをサービスデータ蓄積部202から読み出して、このサービスデータに含まれている手続データとしての応答データを携帯用電界通信装置100に送信するよう送信制御を行う(S105)。なお、制御部201は、サービス提供先である携帯用電界通信装置100からいずれかの通信経路で要求データ等を受信する必要があるため、電界通信部204、無線LAN通信部207、ブルートゥース通信部209の全ての通信経路での受信をチェックしているものとする。
【0040】
そして、切替部203は、送信制御された応答データの大きさを計算し、計算された応答データの大きさが事前に設定されている閾値よりも小さく、かつ、予め電界通信部204の通信経路に切り替えられているため、通信経路の切り替えを行うことなく電界通信部204に応答データを送信する(S106)。
【0041】
その後、電界通信部204は、応答データに対応する電界をタッチ電極205から電界伝達媒体300に誘起して電界により送信する(S107)。
【0042】
続いて、携帯用電界通信装置100の電界通信部106が、電界伝達媒体300を介してサービス提供用電界通信装置200から送信された応答データを通信電極107で電界により受信する(S108)。
【0043】
制御部102は、応答データを受信した後に、認証情報を認証データ蓄積部113から読み出して、サービス提供用電界通信装置200に送信するよう送信制御を行う(S109)。
【0044】
そして、切替部105は、送信制御された認証データの大きさを計算し、計算された認証データの大きさが事前に設定されている閾値よりも小さく、かつ、S102の処理で既に電界通信部106の通信経路に切り替えられているため、通信経路の切り替えを行うことなく電界通信部106に認証データを送信する(S110)。
【0045】
その後、電界通信部106は、認証データに対応する電界を通信電極107から電界伝達媒体300に誘起して電界により送信する(S111)。
【0046】
続いて、サービス提供用電界通信装置200の電界通信部204が、電界伝達媒体300を介して携帯用電界通信装置100から伝達された認証データをタッチ電極205で電界により受信する(S112)。
【0047】
制御部201は、受信した認証データが認証データ蓄積部211に蓄積されている認証データに一致するか否かを判定し、一致する場合に、S105で読み出したサービスデータに含まれている第1コンテンツデータを携帯用電界通信装置100に送信するよう送信制御を行う(S113)。
【0048】
切替部203は、送信制御された第1コンテンツデータの大きさを計算し、計算された第1コンテンツデータの大きさが事前に設定されている閾値よりも大きいため、通信速度が高いブルートゥース通信部209に通信経路を切り替える(S114)。
【0049】
その後、ブルートゥース通信部209は、ブルートゥース用アンテナ210を介して無線で第1コンテンツデータを送信する(S115)。
【0050】
そして、携帯用電界通信装置100のブルートゥース通信部111が、ブルートゥース用アンテナ112を介してサービス提供用電界通信装置200から無線で送信されてきた第1コンテンツデータを受信する(S116)。
【0051】
制御部102は、第1コンテンツデータを受信して所定の記憶部に記憶した後に、第1コンテンツデータの受信が終了したことを示す応答データをサービス提供用電界通信装置200に送信するよう送信制御を行う(S117)。
【0052】
切替部105は、送信制御された応答データの大きさを計算し、計算された応答データの大きさが事前に設定されている閾値よりも小さく、かつ、S102の処理で既に電界通信部106の通信経路に切り替えられているため、通信経路の切り替えを行うことなく電界通信部106に応答データを送信する(S118)。
【0053】
そして、電界通信部106は、応答データに対応する電界を通信電極107から電界伝達媒体300に誘起して電界により出力する(S119)。
【0054】
その後、サービス提供用電界通信装置200の電界通信部204が、電界伝達媒体300を介して携帯用電界通信装置100から伝達された応答データをタッチ電極205で電界により受信する(S120)。
【0055】
制御部201は、S113で送信するよう送信制御した第1コンテンツデータに対する応答データを受信した後に、S105で読み出したサービスデータに含まれている第2コンテンツデータを携帯用電界通信装置100に送信するよう送信制御を行う(S121)。
【0056】
切替部203は、S114の処理と同様に第2コンテンツデータの大きさに基づいて通信経路を切り替える。なお、前述したように切替部203はサービスデータの送信時間に基づいても通信経路の切替が可能であるので、ここでは、現在切り替えられている通信経路であるブルートゥース通信部S209の通信速度から第2コンテンツデータを送信するのに必要な送信時間を計算し、計算された送信時間が事前に設定されている基準時間以上であるため、次に高速通信可能な通信経路である無線LAN通信部207に切り替えるものとする(S122)。
【0057】
その後、無線LAN通信部207は、無線LAN用アンテナ208を介して無線で第2コンテンツデータを送信する(S123)。
【0058】
そして、携帯用電界通信装置100の無線LAN通信部109が、無線LAN用アンテナ110を介してサービス提供用電界通信装置200から無線で送信されてきた第2コンテンツデータを受信する(S124)。
【0059】
制御部102は、第2コンテンツデータを受信して所定の記憶部に記憶した後に、第2コンテンツデータの受信が終了したことを示す応答データをサービス提供用電界通信装置200に送信するよう送信制御を行う(S125)。
【0060】
切替部105は、送信制御された応答データの大きさを計算し、計算された応答データの大きさが事前に設定されている閾値よりも小さく、かつ、S102の処理で既に電界通信部106の通信経路に切り替えられているため、通信経路の切り替えを行うことなく電界通信部106に応答データを送信する(S126)。
【0061】
そして、電界通信部106は、応答データに対応する電界を通信電極107から電界伝達媒体300に誘起して電界により出力する(S127)。
【0062】
その後、サービス提供用電界通信装置200の電界通信部204が、電界伝達媒体300を介して携帯用電界通信装置100から伝達された応答データをタッチ電極205で電界により受信する(S128)。
【0063】
制御部201は、S121で送信するよう送信制御した第2コンテンツデータに対する応答データを受信した後に、サービスcの提供に対する領収書データを生成し、携帯用電界通信装置100に送信するよう送信制御を行う(S129)。
【0064】
そして、切替部203は、送信制御された領収書データの大きさを計算し、計算された領収書データの大きさが事前に設定されている閾値よりも小さいため、S122の処理で切り替えられた無線LAN通信部207から通信速度が低い電界通信部204に通信経路を切り替える(S130)。
【0065】
その後、電界通信部204は、領収書データに対応する電界をタッチ電極205から電界伝達媒体300に誘起して電界により送信する(S131)。
【0066】
携帯用電界通信装置100の電界通信部106が、電界伝達媒体300を介して携帯用電界通信装置100から送信された領収書データを通信電極107で電界により受信する(S132)。
【0067】
制御部102は、受信した領収書データを所定の蓄積部に蓄積する(S133)。
【0068】
本実施の形態によれば、携帯用電界通信装置とサービス提供用電界通信装置との間で送受信(転送)されるデータの大きさに応じて通信経路を電界通信部又は無線LAN通信部若しくはブルートゥース通信部に切り替えるので、利便性及び迅速性を向上させたサービス提供システムを提供することが可能となる。
【0069】
本実施の形態に係るサービス提供システムでは、電界通信以外の通信経路の一例として無線LANとブルートゥースとを用いて説明したが、電界通信部よりも通信速度が高い通信部であればこれらに限定されるものではなく、例えば、FWA、携帯電話網、IrDA等を用いることも可能である。また、無線通信に限定されるものではなく、有線LANや光通信を用いることも可能である。
【0070】
本実施の形態に係るサービス提供システムの処理フローでは、電界通信部が選択される場合として、要求データ、応答データ、認証データ、領収書データを一例に用いて説明したが、切替部で事前に設定されている閾値よりも小さいデータであればこれらに限定されるものではなく、例えば、サービスの選択データや電子マネーの支払いデータ等の場合にも電界通信部が選択されることになる。
【0071】
本実施の形態に係るサービス提供システムの処理フローでは、送信するデータの大きさに基づいて通信経路を電界通信部、無線LAN部、ブルートゥース部のいずれかに切り替える場合を例に説明したが、前述したようにユーザによる通信経路の切替要求に基づいて、通信経路を固定的に切り替えることも可能である。
【0072】
本実施の形態で説明したサービス提供システムは、コンピュータで構成され、各機能ブロックの各処理はプログラムで実行されるようになっている。また、各実施の形態で説明したサービス提供システムの各処理動作をプログラムとして例えばコンパクトディスクやフロッピー(登録商標)ディスク等の記録媒体に記録して、この記録媒体をコンピュータに組み込んだり、若しくは記録媒体に記録されたプログラムを、任意の通信回線を介してコンピュータにダウンロードしたり、又は記録媒体からインストールし、該プログラムでコンピュータを動作させることにより、上述した各処理動作をサービス提供システムとして機能させることができるのは勿論である。
【0073】
最後に、電界通信部106、204の処理動作を携帯用電界通信装置100の電界通信部106、通信電極107、グランド電極108を用いて説明する。図5は、電界通信部の回路構成を示す回路構成図である。この電界通信部106は、インタフェース回路81を介して制御部102に接続されている。電界通信部106は、この制御部102からインタフェース回路81を介して他の電界通信装置に送信するための送信データ(本実施の形態で説明した要求データや第1コンテンツデータ等)を受け取ると、レベル調整回路82で送信データの信号振幅を調整してから、送信回路83を介して送信電極として機能する第2の通信電極107bに供給するようになっている。
【0074】
第2の通信電極107bは、送信回路83から送信データが供給されると、この送信データに対応する電界を電界伝達媒体300に誘起する。この誘起された電界は、電界伝達媒体300としての人体等を伝達して、他の電界通信装置の受信電極で受信される。
【0075】
一方、電界検出部84は、受信電極として機能する第1の通信電極107aで受信した電界が供給され、電界光学手法を利用した電界検出部84内で別途発生するレーザ光を偏光変化させた後、電気信号に変換する。この電気信号は、信号処理回路85での帯域制限により不要な雑音が除去され、更に波形整形回路86で波形が整形されてから、インタフェース回路81を介して制御部102に供給されるようになっている。
【0076】
ここで、図2に示したグランド電極108は、図5を用いて説明した電界検出部84に設けられている。図6は、電界通信部における電界検出部の機能構成を示す機能構成図である。電界検出部84は、レーザ光と電気光学結晶を用いた電気光学的手法により電界を検出するものであり、レーザ光源を構成するレーザダイオード61および電気光学結晶からなる電気光学素子62を有する。なお、電気光学素子62は、レーザダイオード61からのレーザ光の進行方向に対して直角方向に結合される電界に感度を有し、この電気強度によって光学特性、すなわち複屈折率が変化し、この複屈折率の変化によりレーザ光の偏光が変化するようになっている。
【0077】
電気光学素子62の図上で上下方向に対向する両側面には第1電極63及び第2電極64が設けられている。なお、この第1電極63及び第2電極64は、レーザダイオード61からのレーザ光の電気光学素子62内における進行方向を両側から挟み、レーザ光に対して電界を直角に結合させるようになっている。
【0078】
図6に示す電界検出部84は、図5に示したのと同じ第1の通信電極107aを有し、この第1の通信電極107aは第1電極63に接続されている。また、第1電極63に対向する第2電極64は、図2に示したのと同じグランド電極108に接続され、第1電極63に対してグランドとして機能するように構成されている。第1の通信電極107aは、電界伝達媒体に誘起されて伝達されてくる電界を検出すると、この電界を第1電極63に伝達し、第1電極63を介して電気光学素子62に結合するようになっている。
【0079】
レーザダイオード61から出力されるレーザ光は、コリメートレンズ65を介して平行光にされ、平行光となったレーザ光は第1波長板66で偏光状態が調整されて電気光学素子62に入射する。電気光学素子62に入射したレーザ光は、電気光学素子62内で第1電極63と第2電極64との間を伝播するが、このレーザ光の伝播中において上述したように第1の通信電極107aが電界伝達媒体に誘起されて伝達されてくる電界を受け、この電界が第1電極63を介して電気光学素子62に結合すると、この電界は第1電極63からグランド電極108に接続されている第2電極64に向かって形成されて、レーザダイオード61から電気光学素子62に入射したレーザ光の進行方向に直角であるため、電気光学素子62の光学特性である複屈折率が変化し、これによりレーザ光の偏光が変化する。
【0080】
このように電気光学素子62において第1電極63からの電界によって偏光が変化したレーザ光は、第2波長板67で偏光状態を調整されて偏光ビームスプリッタ68に入射する。偏光ビームスプリッタ68は、第2波長板67から入射されたレーザ光をP波およびS波に分離して、光の強度変化に変換する。この偏光ビームスプリッタ68でP波成分およびS波成分に分離されたレーザ光は、それぞれ第1集光レンズ69a及び第2集光レンズ69bで集光されてから、第1フォトダイオード70a及び第2フォトダイオード70bに供給され、第1フォトダイオード70a及び第2フォトダイオード70bにおいてP波光信号とS波光信号をそれぞれの電気信号に変換して出力するようになっている。
【0081】
既に上述したように第1フォトダイオード70a及び第2フォトダイオード70bから出力される電気信号は、図5に示す信号処理回路85で増幅、雑音除去などの信号処理を施されてから、波形整形回路86で波形整形され、インタフェース回路81を介して制御部102に供給されることになる。
【0082】
図7は、電界通信部における他の回路構成を示す回路構成図である。この電界通信部106は、制御部102から出力される送受信切替信号によって送信と受信とを切り替ることが可能となっている。データを送信する場合には、送信データを発振器41から出力される搬送波を用いて変調回路40で変調して出力する。一方、データを受信する場合には、搬送波再生回路44で受信信号から搬送波を抽出・再生し、復調回路43で再生された搬送波と受信信号を元にデータを再生(復調)し、復調信号のHレベルとLレベルの反転が起きている場合には補正回路42で補正した後に受信データとして出力する。図5、図6に示す電界通信部は電界を光学的に検出するものであるが、図7に示す電界通信部は電気的に検出する点において異なっている。
【符号の説明】
【0083】
40,40’…変調回路
41,41’…発振器
42,42’…補正回路
43,43’…復調回路
44,44’…搬送波再生回路
61…レーザダイオード
62…電気光学素子
63…第1電極
64…第2電極
65…コリメートレンズ
66…第1波長板
67…第2波長板
68…偏光ビームスプリッタ
69a…第1集光レンズ
69b…第2集光レンズ
70a…第1フォトダイオード
70b…第2フォトダイオード
81…インタフェース回路
82…レベル調整回路
83…送信回路
84…電界検出部
85…信号処理回路
86…波形整形回路
100…携帯用電界通信装置
101…入力部
102,102’…制御部
103…要求データ蓄積部
104…表示部
105…切替部
106,106’…電界通信部
107,107’…通信電極
107a,107a’…第1の通信電極(受信電極)
107b,107b’…第2の通信電極(送信電極)
108…グランド電極
109…無線LAN通信部
110…無線LAN用アンテナ
111…ブルートゥース通信部
112…ブルートゥース用アンテナ
113…認証データ蓄積部
200…サービス提供用電界通信装置
201…制御部
202…サービスデータ蓄積部
203…切替部
204…電界通信部
205…タッチ電極
206…グランド電極
207…無線LAN通信部
208…無線LAN用アンテナ
209…ブルートゥース通信部
210…ブルートゥース用アンテナ
300…電界伝達媒体
S101〜S133…ステップ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
所定の送信データを蓄積しておく蓄積手段と、
前記送信データを前記蓄積手段から読み出して送信制御を行う制御手段と、
送信するように制御された前記送信データの通信経路を、当該送信データの大きさが所定の閾値よりも小さい場合に電界送信手段に切り替え、当該所定の閾値よりも大きい場合に電気送信手段に切り替える切替手段と、
前記送信データに対応する電界を電極から電界伝達媒体に誘起して電界により送信する前記電界送信手段と、
前記電界の通信速度よりも高速に前記送信データを電気的に送信させる前記電気送信手段と、
を有することを特徴とする電界通信装置。
【請求項2】
前記電気送信手段は異なる通信速度で前記送信データを送信する複数の電気送信手段であって、
前記切替手段は、
現在切り替えられている前記通信経路の通信速度から前記送信データを送信するのに必要な送信時間を計算し、当該送信時間が一定の基準時間以上の場合に、当該通信経路を次に高速な通信経路に切り替えることを特徴とする請求項1に記載の電界通信装置。
【請求項3】
前記電界伝達媒体を介して伝達されてくる送信データを電界により受信する電界受信手段と、
当該電界の通信速度よりも高速に当該送信データを電気的に受信する電気受信手段と、
を更に有することを特徴とする請求項1又は2に記載の電界通信装置。
【請求項4】
前記切替手段は、
ユーザからの要求に基づく通信経路に切り替えることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の電界通信装置。
【請求項5】
電界を電界伝達媒体に誘起して電界通信を行うことが可能な携帯用電界通信装置及びサービス提供用電界通信装置を備えたサービス提供システムにおいて、
前記携帯用電界通信装置は、
所定の要求データを蓄積しておく要求データ蓄積手段と、
前記要求データを前記要求データ蓄積手段から読み出して送信制御を行う制御手段と、
前記要求データに対応する電界を電極から前記電界伝達媒体に誘起して電界により送信する電界送信手段と、を有し、
前記サービス提供用電界通信装置は、
所定のサービスを提供可能なサービスデータを蓄積しておくサービスデータ蓄積手段と、
前記サービスの提供を促すことを示したタッチ電極と、
前記電界伝達媒体が前記タッチ電極に接触した場合に、当該電界伝達媒体を介して伝達されてくる前記要求データを受信し、前記サービスデータを前記サービスデータ蓄積手段から読み出して送信制御を行う制御手段と、
送信するように制御された前記サービスデータの通信経路を、当該サービスデータの大きさが所定の閾値よりも小さい場合に電界送信手段に切り替え、当該所定の閾値よりも大きい場合に電気送信手段に切り替える切替手段と、
前記サービスデータに対応する電界を電極から前記電界伝達媒体に誘起して電界により送信する当該電界送信手段と、
当該電界の通信速度よりも高速に前記サービスデータを電気的に送信させる前記電気送信手段と、
を有することを特徴とするサービス提供システム。
【請求項6】
前記電気送信手段は異なる通信速度で前記送信データを送信する複数の電気送信手段であって、
前記切替手段は、
現在切り替えられている前記通信経路の通信速度から前記サービスデータを送信するのに必要な送信時間を計算し、当該送信時間が一定の基準時間以上の場合に、当該通信経路を次に高速な通信経路に切り替えることを特徴とする請求項5に記載のサービス提供システム。
【請求項7】
前記携帯用電界通信装置は、
前記電界伝達媒体を介して伝達されてくる前記サービスデータを電界により受信する電界受信手段と、
当該電界の通信速度よりも高速に前記サービスデータを電気的に受信する電気受信手段と、
を更に有することを特徴とする請求項5又は6に記載のサービス提供システム。
【請求項8】
前記サービスデータは、前記サービスの提供に必要な手続データと当該サービス自身であるコンテンツデータとであって、
前記切替手段は、
前記コンテンツデータの場合に、前記通信経路を前記電気送信手段に切り替えることを特徴とする請求項5乃至7のいずれか1項に記載のサービス提供システム。
【請求項9】
電界を電界伝達媒体に誘起して電界通信を行うことが可能な携帯用電界通信装置及びサービス提供用電界通信装置を備えたサービス提供システムで処理するサービス提供方法において、
前記サービス提供用電界通信装置は、所定のサービスの提供を促すことを示したタッチ電極と、当該サービスを提供可能なサービスデータに対応する電界を電極から前記電界伝達媒体に誘起して電界により送信する電界送信手段と、当該電界の通信速度よりも高速に前記サービスデータを電気的に送信させる電気送信手段と、を備え、
前記携帯用電界通信装置により、
所定の要求データを要求データ蓄積手段に蓄積しておくステップと、
前記要求データを前記要求データ蓄積手段から読み出して送信制御を行うステップと、
前記要求データに対応する電界を電極から前記電界伝達媒体に誘起して電界により送信するステップと、を有し、
当該サービス提供電界通信手段により、
前記サービスデータをサービスデータ蓄積手段に蓄積しておくステップと、
前記電界伝達媒体が前記タッチ電極に接触した場合に、当該電界伝達媒体を介して伝達されてくる前記要求データを受信し、前記サービスデータを前記サービスデータ蓄積手段から読み出して送信制御を行うステップと、
送信するように制御された前記サービスデータの通信経路を、当該サービスデータの大きさが所定の閾値よりも小さい場合に前記電界送信手段に切り替え、当該所定の閾値よりも大きい場合に前記電気送信手段に切り替えるステップと、
を有することを特徴とするサービス提供方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2010−187069(P2010−187069A)
【公開日】平成22年8月26日(2010.8.26)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−28333(P2009−28333)
【出願日】平成21年2月10日(2009.2.10)
【出願人】(000004226)日本電信電話株式会社 (13,992)
【出願人】(591230295)NTTエレクトロニクス株式会社 (565)
【Fターム(参考)】