説明

非ホジキンリンパ腫の治療のための組成物と方法

本発明は、哺乳動物の非ホジキンリンパ腫の治療に有用な組成物と、同用途のためにその組成物を使用する方法に関するものである。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
非ホジキンリンパ腫の成長阻害方法であって、細胞を、細胞成長を阻害するUNQ733アンタゴニストに接触させる方法。
【請求項2】
非ホジキンリンパ腫を有する哺乳動物の治療的処置方法であって、該哺乳動物に治療的に有効な量のUNQ733アンタゴニストを投与することにより、リンパ腫を有効に治療的処置する方法。
【請求項3】
非ホジキンリンパ腫の成長阻害方法であって、該リンパ腫にUNQ733アンタゴニストを投与することによりリンパ腫の成長を阻害する方法。
【請求項4】
非ホジキンリンパ腫の成長阻害方法であって、UNQ733を発現する細胞及び/又はUNQ733に応答する細胞にUNQ733アンタゴニストを投与することによりリンパ腫の成長を阻害する方法。
【請求項5】
非ホジキンリンパ腫の成長阻害方法であって、該リンパ腫中に存在する細胞にUNQ733アンタゴニストを投与することによりリンパ腫の成長を阻害する方法。
【請求項6】
UNQ733の発現又は活性の増大に関連する細胞増殖障害の治療又は予防方法であって、そのような処置が必要な被験者に対してUNQ733アンタゴニストの有効量を投与する方法。
【請求項7】
UNQ733アンタゴニストがUNQ733ポリペプチドに結合する、請求項1ないし6のいずれか1項に記載の方法。
【請求項8】
UNQ733アンタゴニストが非ホジキンリンパ腫細胞上のUNQ733に結合する、請求項1ないし6のいずれか1項に記載の方法。
【請求項9】
UNQ733アンタゴニストがUNQ733を発現する細胞及び/又はUNQ733に応答する細胞の死を引き起こす、請求項1ないし6のいずれか1項に記載の方法。
【請求項10】
UNQ733アンタゴニストが抗体、オリゴペプチド、無機小分子又は有機小分子である、請求項1ないし6のいずれか1項に記載の方法。
【請求項11】
抗体、オリゴペプチド、無機小分子又は有機小分子のUNQ733ポリペプチドへの結合が、このポリペプチドを発現する細胞及び/又はポリペプチドに応答する細胞の成長を阻害する、請求項10に記載の方法。
【請求項12】
細胞が癌細胞であって、UNQ733アンタゴニストが、UNQ733を発現する細胞及び/又はUNQ733に応答する細胞の死を引き起こす、請求項1ないし6のいずれか1項に記載の方法。
【請求項13】
細胞が癌細胞であって、アンタゴニストのUNQ733ポリペプチドへの結合が、このポリペプチドを発現する細胞及び/又はポリペプチドに応答する細胞の死を引き起こす、請求項1ないし6のいずれか1項に記載の方法。
【請求項14】
UNQ733アンタゴニストが抗体、オリゴペプチド、無機小分子又は有機小分子であって、抗体、オリゴペプチド、無機小分子又は有機小分子のUNQ733ポリペプチドへの結合が、このポリペプチドを発現する細胞及び/又はポリペプチドに応答する細胞の死を引き起こす、請求項1ないし6のいずれか1項に記載の方法。
【請求項15】
UNQ733アンタゴニストがUNQ733の活性を抑制する、請求項1ないし6のいずれか1項に記載の方法。
【請求項16】
UNQ733タンパク質の酵素的プロセシングを調節することにより、アンタゴニストがUNQ733の活性を抑制する、請求項15に記載の方法。
【請求項17】
UNQ733タンパク質の酵素的プロセシングが、UNQ733を切断するプロタンパク質転換酵素を抑制することにより調節される、請求項16に記載の方法。
【請求項18】
アンタゴニストがモノクローナル抗体、抗体断片、キメラ抗体、ヒト化抗体、ヒト抗体、多特異性抗体又は一本鎖抗体である、請求項1ないし6のいずれか1項に記載の方法。
【請求項19】
アンタゴニストを成長阻害剤又は細胞障害剤に抱合させる、請求項1ないし6のいずれか1項に記載の方法。
【請求項20】
被験者に対して化学療法剤の投与も行う、請求項1ないし6のいずれか1項に記載の方法。
【請求項21】
アンタゴニストが、CHO細胞又は細菌細胞中で生成された結合オリゴペプチド又は抗体を含む、請求項1ないし6のいずれか1項に記載の方法。
【請求項22】
細胞増殖障害が癌であって、UNQ733アンタゴニストが抗UNQ733抗体、UNQ733結合オリゴペプチド、UNQ733結合無機又は有機小分子である、請求項6に記載の方法。
【請求項23】
アンタゴニストが、UNQ733ポリペプチドを発現する細胞及び/又はUNQ733に応答する細胞を直接死滅させるか、又はその成長を阻害する、請求項1ないし6のいずれか1項に記載の方法。
【請求項24】
アンタゴニストが、UNQ733ポリペプチドの細胞成長増強活性をアンタゴナイズする、請求項1ないし6のいずれか1項に記載の方法。
【請求項25】
細胞増殖障害が非ホジキンリンパ腫である、請求項1ないし6のいずれか1項に記載の方法。
【請求項26】
細胞増殖障害が過形成である、請求項1ないし6のいずれか1項に記載の方法。
【請求項27】
過形成が患部の非悪性扁桃腺組織である、請求項1ないし6のいずれか1項に記載の方法。
【請求項28】
対象の非ホジキンリンパ腫の診断方法であって、対象のリンパ腫起源の細胞を含む組織細胞からなる試験試料及び同じ組織由来の既知の細胞からなるコントロール試料中のUNQ733のレベルを決定し、試験試料中のUNQ733のレベルがコントロール試料より高い場合にリンパ腫の存在が示される方法。
【請求項29】
個体が非ホジキンリンパ腫に罹患する危険を有するかどうかを決定する方法であって、該個体の対象のリンパ腫起源の細胞を含む組織細胞からなる試験試料及び同じ組織由来の既知の細胞からなるコントロール試料中のUNQ733のレベルを決定し、試験試料中のUNQ733のレベルがコントロール試料より高い場合に個体がリンパ腫に罹患する危険を有することが示される方法。
【請求項30】
UNQ733のレベルは試験試料中のUNQ733RNAのレベルに基づいて決定する、請求項28又は29に記載の方法。
【請求項31】
UNQ733のレベルは試験試料中のUNQ733ポリペプチドのレベルに基づいて決定する、請求項28又は29に記載の方法。
【請求項32】
UNQ733のレベルは試験試料中のUNQ733タンパク質活性のレベルに基づいて決定する、請求項28又は29に記載の方法。
【請求項33】
UNQ733ポリペプチドに結合する抗体、オリゴペプチド、無機小分子又は有機小分子に試料を曝し、試料中のUNQ733ポリペプチドに対する抗体、オリゴペプチド、無機小分子又は有機小分子の結合を決定する、請求項28又は29に記載の方法。
【請求項34】
抗体、UNQ733結合オリゴペプチド、又はUNQ733結合無機小分子又は有機小分子を、検出可能に標識する及び/又は固体支持体に取り付ける、請求項33に記載の方法。
【請求項35】
非ホジキンリンパ腫の治療用の生物学的活性剤をスクリーニングする方法であって、候補剤を、プロモーターに作用可能にリンクさせたUNQ733をコードする統合された導入遺伝子を含むゲノムを持つトランスジェニック哺乳動物と混合し、該導入遺伝子により該哺乳動物を非ホジキンリンパ腫に罹患させ、該哺乳動物の非ホジキンリンパ腫に対する該薬剤の影響を決定する方法。
【請求項36】
非ホジキンリンパ腫の治療用の生物学的活性剤をスクリーニングする方法であって、候補剤を、各細胞がプロモーターに作用可能にリンクするUNQ733をコードする統合された導入遺伝子を含んでいるトランスジェニック哺乳動物の細胞培養物と混合し、該導入遺伝子により該哺乳動物を非ホジキンリンパ腫に罹患させ、トランスジェニック哺乳動物の細胞培養物に対する該薬剤の影響を決定する方法。
【請求項37】
候補剤が、抗体又はその断片、オリゴペプチド、或いは無機小分子又は有機小分子である、請求項35又は36に記載の方法。
【請求項38】
宿主中の非ホジキンリンパ腫を標的とした薬剤の使用方法であって、宿主に対し、UNQ733に結合する分子にリンクされた形態の前記治療剤を投与することにより、宿主中のリンパ腫を標的として薬剤を使用する方法。
【請求項39】
UNQ733に結合する分子が、抗体、オリゴペプチド、無機小分子又は有機小分子である、請求項38に記載の方法。
【請求項40】
UNQ733に結合する分子が、インビボ又はインビトロで細胞上に位置するUNQ733に特異的に結合する能力を有する、請求項38に記載の方法。
【請求項41】
UNQ733に結合する分子が抗体である、請求項38に記載の方法。
【請求項42】
抗体を、ATCC寄託番号PTA−6026、PTA−6027、PTA−6028、PTA−6029、PTA−6030、PTA−6031、PTA−6032、PTA−6033 又はPTA−6034のハイブリドーマ、又はそれらの子孫によって製造する、請求項41に記載の方法。
【請求項43】
抗体が、ATCC寄託番号PTA−6026、PTA−6027、PTA−6028、PTA−6029、PTA−6030、PTA−6031、PTA−6032、PTA−6033又はPTA−6034の抗体と同じUNQ733上のエピトープに結合する、請求項41に記載の方法。
【請求項44】
抗体が、UNQ733に対する結合について、ATCC寄託番号PTA−6026、PTA−6027、PTA−6028、PTA−6029、PTA−6030、PTA−6031、PTA−6032、PTA−6033又はPTA−6034の抗体と競合する、請求項41に記載の方法。
【請求項45】
UNQ733が無細胞環境内にあって、インビボ又はインビトロでの分泌タンパク質であるか、或いは細胞に結合している、請求項44に記載の方法。
【請求項46】
容器及び容器内に収容される組成物を備えた製造品であって、組成物がUNQ733アンタゴニストを含む製造品。
【請求項47】
非ホジキンリンパ腫の治療的処置のための組成物の使用法を記載した、容器に貼付されるラベル、及び/又は容器内に含まれるパッケージ挿入物を備える、請求項46に記載の製造品。
【請求項48】
UNQ733アンタゴニストを含む組成物を備えたキットであって、場合によっては非ホジキンリンパ腫の治療のための組成物の使用法に関する指示を更に含むキット。
【請求項49】
UNQ733ポリペプチドに結合する分子を含む組成物であって、非ホジキンリンパ腫に罹患していると思われる個体由来の試験試料中のUNQ733ポリペプチドの検出に適している組成物。
【請求項50】
結合分子が、抗体、オリゴペプチド、無機小分子又は有機小分子である、請求項49に記載の組成物。
【請求項51】
結合分子が、検出アッセイにおいてUNQ733に対する結合能を有する抗体である、請求項49に記載の方法。
【請求項52】
検出アッセイが、ウェスタンブロット、免疫沈降又は免疫染色である、請求項51に記載の組成物。
【請求項53】
抗体が、ATCC寄託番号PTA−6026、PTA−6027、PTA−6028、PTA−6029、PTA−6030、PTA−6031、PTA−6032、PTA−6033又はPTA−6034のハイブリドーマによって製造される、請求項49に記載の組成物。
【請求項54】
抗体が、ATCC寄託番号PTA−6026、PTA−6027、PTA−6028、PTA−6029、PTA−6030、PTA−6031、PTA−6032、PTA−6033又はPTA−6034のハイブリドーマによって製造される抗体と同じUNQ733上のエピトープに結合する、請求項49に記載の組成物。
【請求項55】
抗体が、UNQ733に対する結合について、ATCC寄託番号PTA−6026、PTA−6027、PTA−6028、PTA−6029、PTA−6030、PTA−6031、PTA−6032、PTA−6033 又はPTA−6034のハイブリドーマによって製造された抗体と競合する、請求項49に記載の組成物。
【請求項56】
更に担体を含む、請求項49に記載の組成物。
【請求項57】
容器及び容器内に収容される組成物を備えた製造品であって、組成物が、UNQ733ポリペプチドに結合する分子を含み、且つ非ホジキンリンパ腫に罹患していると思われる個体由来の試験試料中のUNQ733ポリペプチドの検出に適している、製造品。
【請求項58】
非ホジキンリンパ腫の検出のための組成物の使用法を記載した、容器に貼付されるラベル、及び/又は容器内に含まれるパッケージ挿入物を備える、請求項57に記載の製造品。
【請求項59】
結合分子が、抗体、オリゴペプチド、無機小分子又は有機小分子である、請求項57に記載の製造品。
【請求項60】
結合分子が、検出アッセイにおいてUNQ733に対する結合能を有する抗体である、請求項59に記載の製造品。
【請求項61】
検出アッセイが、ウェスタンブロット、免疫沈降又は免疫染色である、請求項60に記載の製造品。
【請求項62】
抗体が、ATCC寄託番号PTA−6026、PTA−6027、PTA−6028、PTA−6029、PTA−6030、PTA−6031、PTA−6032、PTA−6033又はPTA−6034のハイブリドーマによって製造される、請求項59に記載の製造品。
【請求項63】
抗体が、ATCC寄託番号PTA−6026、PTA−6027、PTA−6028、PTA−6029、PTA−6030、PTA−6031、PTA−6032、PTA−6033又はPTA−6034のハイブリドーマによって製造される抗体と同じUNQ733上のエピトープに結合する、請求項59に記載の製造品。
【請求項64】
抗体が、UNQ733に対する結合について、ATCC寄託番号PTA−6026、PTA−6027、PTA−6028、PTA−6029、PTA−6030、PTA−6031、PTA−6032、PTA−6033又はPTA−6034のハイブリドーマによって製造される抗体と競合する、請求項59に記載の製造品。
【請求項65】
UNQ733ポリペプチドに結合する分子を含む組成物を備えたキットであって、場合によっては非ホジキンリンパ腫の検出のための組成物の使用法に関する指示を更に備えるキット。
【請求項66】
結合分子が抗体である、請求項65に記載のキット。
【請求項67】
抗体が、検出アッセイにおいてUNQ733に対する結合能を有する、請求項66に記載のキット。
【請求項68】
検出アッセイが、ウェスタンブロット、免疫沈降又は免疫染色である、請求項67に記載のキット。
【請求項69】
抗体が、ATCC寄託番号PTA−6026、PTA−6027、PTA−6028、PTA−6029、PTA−6030、PTA−6031、PTA−6032、PTA−6033又はPTA−6034のハイブリドーマによって製造される、請求項66に記載のキット。
【請求項70】
抗体が、ATCC寄託番号PTA−6026、PTA−6027、PTA−6028、PTA−6029、PTA−6030、PTA−6031、PTA−6032、PTA−6033又はPTA−6034のハイブリドーマによって製造される抗体と同じUNQ733上のエピトープに結合する、請求項66に記載のキット。
【請求項71】
抗体が、UNQ733に対する結合について、ATCC寄託番号PTA−6026、PTA−6027、PTA−6028、PTA−6029、PTA−6030、PTA−6031、PTA−6032、PTA−6033又はPTA−6034のハイブリドーマによって製造される抗体と競合する、請求項66に記載のキット。
【請求項72】
非ホジキンリンパ腫が、B細胞リンパ腫、広汎性大B細胞リンパ腫、濾胞性リンパ腫、小リンパ球性リンパ腫、悪性リンパ腫、悪性T細胞リンパ腫、未分化大細胞リンパ腫又は粘膜関連リンパ組織リンパ腫である、請求項1ないし5のいずれか1項に記載の方法。
【請求項73】
非ホジキンリンパ腫が、B細胞リンパ腫、広汎性大B細胞リンパ腫、濾胞性リンパ腫、小リンパ球性リンパ腫、悪性リンパ腫、悪性T細胞リンパ腫、未分化大細胞リンパ腫又は粘膜関連リンパ組織リンパ腫である、請求項49ないし56のいずれか1項に記載の組成物。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【公表番号】特表2008−505182(P2008−505182A)
【公表日】平成20年2月21日(2008.2.21)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−520391(P2007−520391)
【出願日】平成17年6月30日(2005.6.30)
【国際出願番号】PCT/US2005/023413
【国際公開番号】WO2006/014335
【国際公開日】平成18年2月9日(2006.2.9)
【出願人】(596168317)ジェネンテック・インコーポレーテッド (372)
【氏名又は名称原語表記】GENENTECH,INC.
【Fターム(参考)】