説明

非ポップアップ型ワイパー収納ストッカー

【課題】小開閉蓋を簡易迅速に容器本体上の蓋体部に配置し、非ポップアップ型ワイパーを可及的迅速に容器本体から掴んで取出し、容器の気密を維持する。
【解決手段】合成樹脂製の非ポップアップ型ワイパー収納ストッカー1の蓋体部2の一側縁近傍にピン孔4を形成し、他方、先割れピン状の固着部材、回動ヒンジ部6及び平板部7を順次一体に成形した小開閉蓋3の前記先割れピン状の固着部材を、前記ピン孔4に挿入して小開閉蓋3を蓋体部2に配置する。斯くて、簡単に小開閉蓋3を蓋体部2に配置することができると共に、蓋体部2に前記ピン孔4側の縁方向に中心を偏在させてワイパー取出し口たる円孔8を開穿して、ワイパーを使用する作業員が、ピンセット又は手で迅速にワイパーの先端部を掴み取ることができるようにしている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、非ポップアップ型ワイパー収納ストッカーに関するものであり、特に、小開閉蓋を簡単に蓋体部に配置することができるとともに、ワイパーの取出しを容易にするためにワイパー取出し用の円孔を該円孔の中心が蓋体部中央よりヒンジ部を取付けるピン孔側の縁方向に偏在させて開穿し、該円孔を開閉蓋で気密に保持する非ポップアップ型ワイパー収納ストッカーに関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来から、産業界各般におけるワイピング業務用の各種ワイパーを供用するために非ポップアップ型のワイパー収納ストッカーが提唱されている。
【0003】
そして、従来の非ポップアップ型のワイパー収納ストッカーに於いては、容器本体の口部に小開閉蓋を取付けるための口板が接合一体化されており、且つ、容器本体からワイパーを取出すための取出口は、ワイパー収納容器本体の中心に位置して形成されている(「特許文献1」[図2]に開示の態様)。
【特許文献1】特開2000−102493号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記特許文献1に開示のワイパー収納ストッカーにおいては、容器本体の上方の開口部に開閉蓋たる蓋板5を取付けるための口板3は超音波溶着等の接合一体化手段を講じており、容器本体の天井板部に形成された口部2は該容器本体の略中央部に形成されており、該口部2に前記口板3の取出口4を合わせて連結している(特許文献1の[図2、図3]に開示の内容、段落0009に記載の事項)。
【0005】
斯かるワイパー取出口においては、容器本体に開閉蓋を取付ける工程が煩雑であり、又、非ポップアップ型のワイパーを作業員が手袋を介して、若しくは手袋を装着した作業員がピンセットを介してワイパーを取出すのに不便であり、とりわけ、4枚折りのタオルタイプのワイパーでは可及的にワイパーの先端を掴むと取出しに便宜であるところ、ワイパー取出口が真ん中に存在すると、作業能率が低下するという欠陥が生じてきた。
【0006】
このような事情を反映して、簡単に小開閉蓋を容器本体に配置し、簡単な構成で非ポップアップ型のワイパーの取出しを円滑に達成するために解決すべき技術的課題が生じてきたのであり、本発明は該課題を解決することを目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、上記目的を達成するために提案されたものであり、請求項1記載の発明は、ウェット若しくはドライ型の方形のタオルタイプのワイパーを収納する方形に成形された容器本体と該容器本体の上部を覆う蓋体部からなる合成樹脂製の非ポップアップ型ワイパー収納ストッカーに於いて、
前記蓋体部の一側縁近傍にピン孔を形成し、他方、先割れピン状の固着部材、回動ヒンジ部及び開閉ウィングを順次一体に成形した小開閉蓋の前記先割れピン状の固着部材を、前記ピン孔に挿入して該小開閉蓋を前記蓋体部に配置してなり、且つ、該蓋体部にはワイパー取出し用の円孔を該円孔の中心が前記ピン孔側の縁方向に偏在せしめて開穿すると共に、該円孔周囲の平面部に方形に立上がる壁部及び該壁部の上縁に形成された段部、並びに、上記小開閉蓋の裏面に形成された環状突起部及び該環状突起部外周に形成された気密保持部とによって気密部を構成してなり、前記壁部及び該壁部の段部に、前記環状突起部
及び該環状突起部の気密保持部を夫々気密に嵌合接触して閉蓋してなる非ポップアップ型ワイパー収納ストッカーを提供するものである。
【0008】
この構成によれば、容器本体に対する小開閉蓋の配置を容易に行なうことができると共に、ワイパーを取出すため円孔が蓋体部のピン孔側の縁方向に偏在しているのでワイパーを掴む際に便宜がもたらされる。
【0009】
更に、この請求項1記載の発明の構成によれば、該円孔周囲の平面部に方形に立上がる壁部及び該壁部の上縁に形成された段部、並びに、上記平板部の裏面に形成された環状突起部及び該環状突起部外周に形成された気密保持部とによって気密部を構成してなり、前記壁部及び該壁部の段部に、前記環状突起部及び該環状突起部の気密保持部を夫々気密に嵌合接触して閉蓋するから、ワイパーの取出し用口である円孔を、気密に閉蓋することができる。
【0010】
更に、請求項2記載の発明は、上記容器本体及び/又は蓋体部並びに小開閉蓋は、透明若しくは半透明のポリスチレン、ポリエチレン、ポリプロピレン等の熱可塑性合成樹脂製である請求項1記載の非ポップアップ型ワイパー収納ストッカーを提供するものである。
【0011】
この発明の構成によれば、容器本体の内容物の外的視認性を向上させることができる。
【0012】
そして更に、請求項3記載の発明は、上記ワイパー取出し用の円孔は、直径が70mm乃至120mmである請求項1又は2記載の非ポップアップ型ワイパー収納ストッカーを提供するものである。
【0013】
この構成によれば、非ポップアップ型ワイパーをストッカーから取出す便宜と収納ストッカー内でのワイパーの安定的収納との均衡を図ることができる。
【発明の効果】
【0014】
請求項1記載の発明は、蓋体部の一側縁近傍にピン孔を形成し、他方、先割れピン状の固着部材、回動ヒンジ部及び平板部からなる小開閉蓋の前記先割れピン状の固着部材を、前記ピン孔に挿入して該小開閉蓋を蓋体部に配置してなり、該平板部は、回動ヒンジ部を介して前記先割れピン状の固着部材と一体に成形されているので、前記小開閉蓋を蓋体部に配置するにつき、先割れピン状の固着部材を前記ピン孔に挿入するのみで強固に嵌め込まれるので簡単な構成で確実に小開閉蓋を取り付けることができる。
【0015】
また、前記蓋体部に前記ピン孔側の縁方向に中心を偏在させてワイパー取出し用の円孔を開穿したので、作業員がピンセットでワイパーを取り出す際に、四つ折りのワイパーの先端を容易に摘むことができるので、産業界各般におけるワイピング作業の作業効率を高めることができる。そして、四つ折りワイパーの取出し用の口が、円孔であるから、開口部位の面積を小さく抑えることができるのみならず、該円孔を上記小開閉蓋の平板部の環状突状部が気密部に嵌合して気密に塞ぐことに伴い、薬液の蒸発を抑制することができる等、ワイパーを安定した状態で収納ストッカー内に保全しておくことができる。
【0016】
更に、請求項1記載の発明においては、円孔周囲の平面部に方形に立上がる壁部及び該壁部の上縁に形成された段部、並びに、前記小開閉蓋の裏面に形成された環状突起部及び該環状突起部外周に形成された気密保持部とによって気密部を構成してなり、前記壁部及び該壁部の段部に、前記環状突起部及び該環状突起部の気密保持部を夫々気密に嵌合接触して閉蓋したので、上述の効果に加えて、容器本体内に存在するワイパーの保存をより気密に保持することが可能であり、特に、ウェット型ワイパーにあっては、アルコール剤系の殺菌剤、消毒剤、除菌剤、洗浄剤等の揮発性成分の散逸を防止することができる。
【0017】
請求項2記載の発明は、上記収納容器本体、蓋体部、小開閉蓋は、透明若しくは半透明のポリスチレン、ポリエチレン、ポリプロピレン等の熱可塑性合成樹脂製であるところ、前記請求項1記載の発明の効果に加えて、容器本体内のワイパーの残量を外から視認することができる。
【0018】
又、ワイパー以外の異物が容器本体内に混入されたとしても、外部から容易に検知することができるので不慮の事故の発生を回避することができる。
【0019】
更にまた、樹脂素材が熱可塑性樹脂であるので、容易に各種の塑性加工技術を駆使して容器や蓋を成形製造することが可能である。
【0020】
請求項3記載の発明においては、ワイパー取出し用の円孔は、直径が70mm乃至120mmである請求項1又は2記載の非ポップアップ型ワイパー収納ストッカーであるので、前記請求項1又は2記載の発明の効果に加え、作業員がワイパーを取出すための適切な直径の寸法を提供し、且つ、収納中のワイパーが無用に空気にさらされることが無いように、過度の開口を抑制することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0021】
簡単に小開閉蓋を容器本体に配置し、簡単な構成で非ポップアップ型のワイパーの取出しを円滑に達成することを目的として、
ウェット若しくはドライ型の方形のタオルタイプのワイパーを収納する方形に成形された容器本体と該容器本体の上部を覆う蓋体部からなる合成樹脂製の非ポップアップ型ワイパー収納ストッカーに於いて、前記蓋体部の一側縁近傍にピン孔を形成し、他方、先割れピン状の固着部材、回動ヒンジ部及び平板部を順次一体に成形した小開閉蓋の前記先割れピン状の固着部材を、前記ピン孔に挿入して該小開閉蓋を前記蓋体部に配置してなり、且つ、該蓋体部にはワイパー取出し用の円孔を該円孔の中心が前記ピン孔側の縁方向に偏在せしめて開穿すると共に、該円孔を囲んで形成された気密部に前記小開閉蓋の裏面に形成された環状突起部を嵌合させて該円孔を気密に閉蓋することによって、ワイパー取出し円孔からワイパーを容易に掴み、取出すことを実現した。
【実施例1】
【0022】
以下、本発明の好適な一実施例を図1〜図4(b)に従って詳述する。図1は、本発明の容器本体1に蓋体部2を載置し、更に、該蓋体部2に小開閉蓋を配備した状態の上面図を示し、図2,3は、夫々図1A−A線,B−B線断面図を示す。図4(a)は、小開閉蓋の先割れピン状の固着部材が上方を向く状態に置いた小開閉蓋の上面図、図4(b)は、同4(a)のC−C線断面図を示す。 図1,2,3において、1は容器本体であり、産業界各般におけるワイピング業務のニーズに対応して供給するためのウェット型若しくはドライ型のワイパー(図示省略)を収納するために合成樹脂で成形された容器の本体部をなすものある。尚、本実施例においては、使用に供するワイパーは、4つ折りのタオルタイプのものを対象としているが、それ以外のワイパーの使用を妨げるものではない。図において、2は、該容器本体1の上部に載置される蓋体部であって、容器本体1の側壁1aと該蓋体部2の下向きフランジ2aが夫々の係合段部(符号省略)を通じて密接に嵌合して前記容器本体1を気密に覆蓋している。
【0023】
これ等の容器本体1及び/又は蓋体部2並びに小開閉蓋(後述)は、合成樹脂を素材とする塑性加工によって成形されるものであり、特に、ポリスチレン、ポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)等の透明若しくは半透明の熱可塑性の合成樹脂素材を使用することによって、容器本体1内の状況を外から視認することができ、使用上の便宜がもたらされる。更に、これ等熱可塑性樹脂は各種のモールド成形等を通じて塑性加工を容易に
実践することが可能であるので、製造工程上における諸種のメリットも併有する。
【0024】
前記蓋体部2の一側縁近傍に、小開閉蓋3(詳細は後述)を取付けるためのピン孔4,4が設けられている。
【0025】
図中、3は前述の如く小開閉蓋であり、該小開閉蓋3は、図4(a),図4(b)において明瞭に示される如く、先割れピン状の固着部材5,5と回動ヒンジ部6と平板部7とで構成されている。これ等の先割れピン状の固着部材5,5、回動ヒンジ部6、平板部7は、順次合成樹脂で一体的に成形されて成るものである。
【0026】
而して、前記小開閉蓋3は、その先割れピン状の固着部材5,5の弾力性のある割れピン状部5a,5a…(四つ割れ)を前記ピン孔4,4に挿入して固着を完了する。詰まり、前記先割れピン状の固着部5,5のピン状部5a,5a…は一旦ピン孔4,4に挿入されると、先端の抜け止め部5b,5b,…が上記ピン孔4,4の下端部に係止して容易に抜けがたい状態に固着されるものとなる。
【0027】
前記平板部は、前述の如く、先割れピン状の固着部材5,5とは回動ヒンジ部6を介して連接されており、先割れピン状の固着部材5,5の先割れピン部5a,5a…の基板となる水平片部5c,5cと前記回動ヒンジ部6との境界線6a,6aが、主として、該回動ヒンジ部6の回動の要となって回動ヒンジ部6と共に回動自在に開閉作動をする。
【0028】
本実施例では、図4a、図4bに示す如く、前記先割れピン状の固着部材5,5の先割れピン部5a,5a…は、平板部7の表面(上面)を向いて形成されており、前記先割れピン状の固着部材5,5をピン孔4,4を通じて蓋体部2に装着後、前記回動ヒンジ部6を介して、先割れピン状の固着部材5,5の頭越しに、平板部7をワイパー取出し口(円孔、詳細は後述)側に回動する。
【0029】
換言すると、小開閉蓋3を前記蓋体部2に装着するには、前記先割れピン状の固着部材5,5の先割れピン部5a,5a…を蓋体部2のピン孔4,4に挿入したる後、先割れピン状の固着部材5,5の水平片部5c,5cと前記回動ヒンジ部6との境界線6a,6aが、主として回動の要となって、回動ヒンジ部6と共に平板部7を、ワイパー取出し用口である円孔側に揺動させることによって該平板部7にて前記円孔を塞ぐように取付ける。
【0030】
前記平板部7は、裏面から下向きに形成される環状突起部7aが設けられ、該環状突起部7aの外周には気密保持部7bが形成されており、更に、前記回動ヒンジ部6と相対向する片の外周の中心部には平板部7の開閉操作を誘導するための把持部7cが形成されている。
【0031】
図中、8はワイパーの取出し口である円孔を示し、この円孔8は、前記平板部7によって開閉される対象であるところの開口部となる。前記円孔8は、該円孔8の中心が上記容器本体1の中心、即ち、蓋体部2の中心よりも前記ピン孔4,4側の縁部に近寄らせて偏在している。即ち、容器本体1の中心よりもピン孔側の縁部に近寄らせて、該円孔8を蓋体部2に開穿している。これは、ワイピング作業に携わる作業員がワイパーを取出すにあたり、可及的に先方向のワイパーの縁部、即ち、先端をピンセット、若しくは手で掴み取り易い態様の位置関係を採用するためである。つまり、医療関連産業や食品関練産業では、作業員が手袋をはめて非ポップアップ型のワイパーを迅速に取出す必要があるが、その際、ピンセット等でワイパーを掴み取る、若しくは手袋を装着した手でワイパーを掴み取るためには、ワイパーの中央よりも先端を以って掴むことにより、ワイパー取出しの作業効率を向上させることができるものである。
【0032】
本実施例に於いては、一例として、容器本体のA−A方向の長さ、即ち、縦長が、241mmの場合において、該容器本体の縦方向の中心から、20mmピン孔側々縁に近寄らせて円孔の中心を定めて実施している。勿論、この寸法に限定せられるべきではない。
【0033】
而して、本実施例に於いては、ワイパーの取出し口である円孔8は、直径が70mm乃至120mmの範囲の寸法を採用するものとする。斯様にして、各種のワイピング作業において、作業員がワイパーの取出しを行なうために適切な範囲の寸法の度合を定め、他方に於いて、円孔を拡大し過ぎて、収納中のワイパーが無用に空気にさらされるという危惧を回避することができるという、均衡を図ることができる。
【0034】
図中、9は上記円孔8の周囲の平面部であり、該平面部9から上面視方形をして立上る壁部10が形成されている。該壁部10はその内側が前記平板部7の裏面に形成された環状突起部7aの外周壁が摺接することができるように形成されている。斯くして、上記平板部7を回動ヒンジ部6を介して、主として、回動の要6a,6aを回動基点として揺動することによって、前記平板部7の環状突起部7aが前記壁部10に内接嵌合し気密保持を完成することとなる。前記壁部10は、立上がりの上縁に段部11が形成されており、前記壁部10と該段部11とによりワイパー取出し口(円孔)を閉蓋する際の気密部を構成している(詳細は次段落)。
【0035】
図2、図3に示す如く、蓋体部2に開穿された円孔8の周囲の水平部9をさらに取り囲むように立上がって形成された壁部10と前記平板部7の環状突起部7aとが密接に嵌合され、殺菌、消毒、除菌、洗浄液等の薬液を浸潤させたウェット型ワイパーの薬効の劣化が防止されるものである。
【0036】
更に、この実施例においては、図示のとおり、前記小開閉蓋の平板部7の環状突起部7aの外周に気密保持部7bが形成されており、該気密保持部7bが前記蓋体部2の平面部9に立上がって形成されている壁部10(気密部の構成部分)の上縁から外周に延びて形成された段部11(気密部の構成部分)と面接触する形態で覆っており、より一層ウェット型ワイパーの揮発性分の散逸を防止する効果を奏することを期待することができる。
【0037】
即ち、この実施例においては、上記立上った壁部10の内周壁と上記平板部の裏面に形成された環状突起部7aの外周壁面とが面接触し、更に、前記平板部7に形成された気密保持部7bと前記壁部10の段部11とが面接触することに伴い、二重の面接触が両々相俟って、より一層気密効果を向上させることができる。このようにして、本願発明においては、収納ストッカー内に収納されたワイパーが可及的に空気にさらされることを防止し、ワイパーの性能を温存しつつ、ワイピング作業を実践することが可能である。
【0038】
小開閉蓋3の平板部7の開閉操作を行なうときに手を掛ける把持部7cは、気密に閉鎖された小開閉蓋の閉塞を蓋体部の気密部から解く等、小開閉蓋の平板部の開閉作動時に操作上の便宜を提供するものである。
【0039】
なお、本発明は、上記実施例に限らず、本発明の基本精神を逸脱しない限り諸種の改変をなすことが可能であり、そして、本発明は該諸種改変されたものに及ぶことは当然である。
【図面の簡単な説明】
【0040】
【図1】本発明の一実施例を示し、容器本体に蓋体部を載置し、且つ、該蓋体部に小開閉蓋を取付けた状態の上面図。
【図2】(a)は図1のA−A線断面図、(b)は把持部近傍の拡大断面図、(c)は同先割れピン状固着部材近傍の拡大断面図。
【図3】(a)は図1のB−B線断面図、(b)は気密部並びに環状突起部及び気密保持部の拡大断面図。
【図4】(a)は本発明の一実施例を示し、小開閉蓋の先割れピン状の固着部材が上方を向く状態に置いた小開閉蓋の上面図、(b)は図4(a)のC−C線断面図。
【符号の説明】
【0041】
1 容器本体
1a 容器本体の側壁
2 蓋体部
2a 蓋体部の下向きフランジ
3 小開閉蓋
4,4 ピン孔
5,5 先割れピン状の固着部材
5a,5a… 先割れピン部
5b,5b… 係止部
5c,5c 水平片部
6 回動ヒンジ部
6a,6a 回動の要(ヒンジの要)
7 平板部
7a 環状突起部(気密部の一部)
7b 気密保持部(気密部の一部)
7c 把持部
8 円孔(ワイパー取出し口)
9 平面部
10 壁部(気密部の一部)
11 段部(気密部の一部)
12 気密部(平板部の7a、7b並びに壁部10、段部11により構成)





















【特許請求の範囲】
【請求項1】
ウェット若しくはドライ型の方形のタオルタイプのワイパーを収納する方形に成形された容器本体と該容器本体の上部を覆う蓋体部からなる合成樹脂製の非ポップアップ型ワイパー収納ストッカーに於いて、
前記蓋体部の一側縁近傍にピン孔を形成し、他方、先割れピン状の固着部材、回動ヒンジ部及び開閉ウィングを順次一体に成形した小開閉蓋の前記先割れピン状の固着部材を、前記ピン孔に挿入して該小開閉蓋を前記蓋体部に配置してなり、且つ、該蓋体部にはワイパー取出し用の円孔を該円孔の中心が前記ピン孔側の縁方向に偏在せしめて開穿すると共に、該円孔周囲の平面部に方形に立上がる壁部及び該壁部の上縁に形成された段部、並びに、上記小開閉蓋の裏面に形成された環状突起部及び該環状突起部外周に形成された気密保持部とによって気密部を構成してなり、前記壁部及び該壁部の段部に、前記環状突起部及び該環状突起部の気密保持部を夫々気密に嵌合接触して閉蓋してなることを特徴とする非ポップアップ型ワイパー収納ストッカー。
【請求項2】
上記容器本体及び/又は蓋体部並びに小開閉蓋は、透明若しくは半透明のポリスチレン、ポリエチレン、ポリプロピレン等の熱可塑性合成樹脂製であることを特徴とする請求項1記載の非ポップアップ型ワイパー収納ストッカー。
【請求項3】
上記ワイパー取出し用の円孔は、直径が70mm乃至120mmであることを特徴とする請求項1又は2記載の非ポップアップ型ワイパー収納ストッカー。















【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate


【公開番号】特開2008−162637(P2008−162637A)
【公開日】平成20年7月17日(2008.7.17)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−353476(P2006−353476)
【出願日】平成18年12月27日(2006.12.27)
【出願人】(000183462)日本製紙クレシア株式会社 (112)
【Fターム(参考)】