説明

非接触充電システム、非接触送電装置及びその制御方法

【課題】非接触充電システム、非接触送電装置及びその制御方法を提供する。
【解決手段】本願に係る非接触充電システムは、電源電圧を提供する電源装置と、一次充電コアと、前記電源装置と前記一次充電コアに接続され電源電圧を入力電圧へ変換し前記電源電圧に基づいて前記一次充電コアに一次電流を発生させるスイッチングモジュールと、前記スイッチングモジュール及び前記一次充電コアに接続され前記一次電流を測定し前記電源装置が提供する電源電圧を制御する制御信号を発する制御部と、を備える送電装置と、を備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、非接触充電技術に関し、より詳しくは、非接触充電システム、非接触送電装置及びその制御方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
近年、携帯電話やPDA等の携帯機器が電気通信等に多く利用され、携帯機器の非接触充電技術も開発され、販売されている。このような商品の多くは、電力送電側に備えられる一次コイルと、充電側に備えられる二次コイルからなる2つのコイルによる電磁誘導により送電及び充電を行っている。前記一次コイルと前記二次コイルは直接接触することなく、前記一次コイルと前記二次コイルとを接近させたときの電磁誘導によって、二次コイル内部に電流を発生させている。
【0003】
図1は従来の非接触充電システムの構成を示すブロック図である。前記非接触充電システムは、電力伝送側100及び充電側200を備える。電力伝送側100は、一次コイル110と、一次コンデンサ130と、制御部140と、スイッチングモジュール150と、電源装置160と、を備える。充電側200は、二次コイルと、ブリッジ整流器220と、二次コンデンサ230と、を備える。ブリッジ整流器220は充電コンデンサ240及び負荷250と接続され、充電側200の充電を行う。一次コンデンサ130と一次コイル110は並列に接続され、二次コンデンサ230と二次コイル210は直列に接続される。一次コイル110及び二次コイル210は、一次コンデンサ130及び二次コンデンサ230と共振回路を形成し、エネルギーを一次コイル110から二次コイル210に伝送する。
【0004】
電源装置160は入力電圧Vを一次コンデンサ130及び一次コイル110の回路へ提供する。制御部140はスイッチングモジュール150を制御し、電源装置160から一次コンデンサ130の回路及び一次コイル110間の接続を制御する。制御部140がスイッチングモジュール150を制御することで、電源装置160からの入力電圧Vを一次コンデンサ130の回路及び一次コイルに提供する際、一次電流Iは一次コイル110を流れ、二次コイル210内で二次電流Iが発生する。電力伝送側100の切換周波数は前記共振回路の共振周波数と一致する。また、ブリッジ整流器220は4つの整流素子222を備えるブリッジ式全波整流器であり、整流することで二次電池を充電するための直流電圧を生成することが可能である。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、従来の非接触充電システムは、充電側200に電波干渉による問題を抱えている。図2に示すように、二次コイル210は非線形の二次電流Iを発生させ、更に二次電流Iは、二次コイル210の電圧Vの絶対値(|V|)が充電コンデンサ240の電圧Vを上回る際にしか発生せず、このような非正弦である二次電流Iは磁場スペクトルに於いて高調波周波数を発生させる。また、電磁誘導により、一次コイル110を流れる一次電流Iも変形し、一次電流Iの波形には高調波歪が発生する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
この発明は、このような従来の技術に存在する問題点に着目してなされたものである。その目的は、非接触充電システム、非接触送電装置及びその制御方法を提供することにある。
【0007】
上記目的を達成するための、第1の発明は、電源電圧を提供する電源装置と、前記電源装置に接続され電源電圧を入力電圧へ変換するスイッチングモジュールと、前記スイッチングモジュールに接続され前記スイッチングモジュールから提供される入力電圧に基づき一次電流を備える一次充電コアと、前記スイッチングモジュール及び前記一次充電コアに接続され前記一次電流を測定し前記電源装置が提供する電源電圧を制御する制御信号を発する制御部と、を備える送電装置と、前記一次充電コアの相対面に配置され、電磁誘導により前記一次電流に反応し二次電流を発生させる二次充電コアと、前記二次充電コアに接続され前記二次電流を整流し直流電圧を発生させるブリッジ整流器と、前記ブリッジ整流器に接続され前記直流電圧を受け充電する充電回路と、を備え前記充電装置の相対面に配置され非接触充電を行う受電装置と、を備えることを特徴とする非接触充電システムである。
【0008】
第2の発明は、電源電圧を提供する電源装置と、前記電源装置に接続され電源電圧を入力電圧へ変換するスイッチングモジュールと、前記スイッチングモジュールに接続され前記スイッチングモジュールから提供される入力電圧に基づき一次電流を備える一次充電コアと、前記一次充電コアの片側に配置され補償電流を発生させる補償コイルと、前記スイッチングモジュールと前記一次充電コアと前記補償コイルに接続され前記一次電流を測定し前記補償コイルが発生させる補償電流を制御する制御信号を発する制御部と、を備える送電装置と、前記一次充電コアの相対面に配置され、電磁誘導により前記一次電流に反応し二次電流を発生させる二次充電コアと、前記二次充電コアに接続され前記二次電流を整流し直流電圧を発生させるブリッジ整流器と、前記ブリッジ整流器に接続され前記直流電圧を受け充電する充電回路と、を備え前記充電装置の相対面に配置され非接触充電を行う受電装置と、を備えることを特徴とする非接触充電システムである。
【0009】
第3の発明は、電源電圧を提供する電源装置と、前記電源装置に接続され電源電圧を入力電圧へ変換するスイッチングモジュールと、前記スイッチングモジュールに接続され前記スイッチングモジュールから提供される入力電圧に基づき一次電流を備える一次充電コアと、前記スイッチングモジュール及び前記一次充電コアに接続され前記一次電流を測定し前記電源装置が提供する電源電圧を制御する制御信号を発する制御部と、を備えることを特徴とする非接触送電装置である。
【0010】
第4の発明は、電源電圧を提供する電源装置と、前記電源装置に接続され電源電圧を入力電圧へ変換するスイッチングモジュールと、前記スイッチングモジュールに接続され前記スイッチングモジュールから提供される入力電圧に基づき一次電流を備える一次充電コアと、前記一次充電コアの片側に配置され補償電流を発生させる補償コイルと、前記スイッチングモジュールと前記一次充電コアと前記補償コイルに接続され前記一次電流を測定し前記補償コイルが発生させる補償電流を制御する制御信号を発する制御部と、を備えることを特徴とする非接触送電装置である。
【0011】
第5の発明は、非接触送電装置の制御方法であって、その方法は、一次充電コアに入力する入力電圧を受け取ることと、電磁誘導により受電装置に電流が流れるよう誘発させるための前記一次充電コアの一次電流を受け取ることと、前記一次電流の高調波歪を測定することと、前記測定の結果に基づいて制御信号を発し前記一次充電コアの入力電圧を制御することと、を含むことを特徴とする非接触送電装置の制御方法である。
【0012】
第6の発明は、非接触送電装置を制御する方法であって、その方法は、一次充電コアに入力する入力電圧を受け取ることと、電磁誘導により受電装置に電流が流れるよう誘発させるための前記一次充電コアの一次電流を受け取ることと、前記一次電流の高調波歪を測定することと、前記測定の結果に基づいて制御信号を発し補償コイルの補償電流を制御することと、を含むことを特徴とする非接触送電装置の制御方法である。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】従来の非接触充電システムの構成を示すブロック図である。
【図2】従来の非接触充電システムの充電側の電圧及び電流を示す説明図である。
【図3】本発明の第1の実施の形態による非接触充電システムの構成を示すブロック図である。
【図4】本発明の第1の実施の形態による非接触充電システムの制御部の構成を示すブロック図である。
【図5】本発明の第2の実施の形態による非接触充電システムの構成を示すブロック図である。
【図6】本発明の第3の実施の形態による非接触充電システムの構成を示すブロック図である。
【図7】本発明の非接触充電装置の制御方法を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。
【実施例1】
【0015】
図3は、本発明の第1の実施の形態による非接触充電システムの構成を示すブロック図である。本実施例の非接触充電システムは、送電装置300及び受電装置400を備える。
【0016】
送電装置300は、一次充電コア310と、制御部340と、スイッチングモジュール350と、電源装置360と、を備える。電源装置360は電源電圧Vを提供する。スイッチングモジュール350は電源装置360に接続され、電源電圧Vを入力電圧Vinに変換し一次充電コア310へ提供する。一次充電コア310はスイッチングモジュール350に接続され、スイッチングモジュール350から提供される入力電圧Vinに基づいて一次電流Iを発生させる。
【0017】
一次充電コア310は、一次コイル312と、一次コンデンサ313と、抵抗器314と、を備える。抵抗器314は一次コイル312と直列に接続される。一次コンデンサ313は一次コイル312及び抵抗器314と並列に接続される。制御部340はスイッチングモジュール350及び一次充電コア310に接続される。
【0018】
受電装置400は、二次充電コア410と、ブリッジ整流器420と、充電回路440と、を備える。二次充電コア410は送電装置300の一次充電コア310の前に配置され、電磁誘導により一次電流Iに反応し、二次電流Iを発生させる。二次充電コア410は、二次電流Iを発生させる二次コイル412と、二次コンデンサ430と、を備える。二次コンデンサ430は二次コイルと直列に接続される。ブリッジ整流器420は整流素子422を4つ備えるブリッジ式全波整流器であり、二次充電コア410と接続され、二次電流Iを整流し直流電圧を発生させ充電回路440へ送る。充電回路440はブリッジ整流器420と接続され、直流電圧を受け取り充電を行う。充電回路440は充電コンデンサ442と、並列に接続される負荷450と、を備える。
【0019】
一次充電コア310の抵抗器314は、一次電流Iを検出し、制御部340へ入力する。制御部340は一次充電コア310に接続され、抵抗器314が検出した一次電流Iを受け取る。また、制御部340はスイッチングモジュール350に接続され、スイッチングモジュール350が一次充電コア310に入力する入力電圧Vinを受け取る。制御部340は抵抗器314が検出した一次電流Iの波形に高調波歪が発生しているかを検出する。若し高調波歪が検出された場合、制御部340は電源装置360を制御し、電源装置360がスイッチングモジュール350に提供する電源電圧Vを変化させ、高調波歪を軽減させる。
【0020】
本願発明の制御部340は、本願に係る発明が実施できる制御装置であればどのようなものでもよい。図4は本発明の実施例1の送電装置300の制御部340の構成を示すブロック図である。制御部340は、制御ユニット342と、位相同期ループ(PLL)帰還制御回路344と、を備える。制御部340は抵抗器314が検出した一次電流I及び入力電圧Vinを受け取り、制御信号を発する。前記制御信号は電源装置360を制御する信号であり、電源装置360が提供する電源電圧Vを変化させる。前記制御信号は、どのような信号でもよく、補償電流Iを制御する実施例を後述する。
【実施例2】
【0021】
図5は本発明の第2の実施の形態による非接触充電システムの構成を示すブロック図である。
【0022】
図5に示す符号のうち、図3と同じ番号であるものは同様の部材であることを示す。図5と図3に示す送電装置300の差異は、制御部340が一次電流Iを直接制御するため、図5に示す送電装置300は一次コンデンサを備えていない。
【実施例3】
【0023】
図6は本発明の実施例3の非接触充電システムの構成を示すブロック図である。図6に示す符号のうち、図3と同じ番号であるものは同様の部材であることを示す。図6と図3に示す送電装置300の差異は、図6の送電装置300は更に補償コイル380を備える。補償コイル380は二次充電コア410に相対するよう一次充電コア310の片側に配置され、制御部340と接続され補償電流Iを発生させる。これにより、制御部340は抵抗器314が検出した一次電流Iに基づいて補償コイル380を制御し、補償電流Iを発生させる。補償電流Iは一次電流Iの波形の高調波歪を補償する。
【0024】
本実施例の制御部340は、図4に示す回路を利用する。すなわち、制御部340が発する制御信号は補償電流Iを含む。
【0025】
本願発明に於ける各コイル312、412及び380は、シングルコイル構造に限らず、アレイマルチコイル構造等、各種回路やコイル構造でもよい。
【0026】
図7は本発明の非接触充電装置の制御方法を示すフローチャートである。制御方法は以下のステップを含む。一次充電コア310に入力する入力電圧Vinをスイッチングモジュール350から受け取るステップ(S710)。電磁誘導により受電装置に電流が流れるよう誘発させるための前記一次充電コアの一次電流を受け取るステップ(S720)。前記一次電流の高調波歪を測定するステップ(S730)。前記測定の結果に基づいて制御信号を発し前記一次充電コアの入力電圧を制御するステップ(S740)。
【0027】
前述の非接触充電装置が図6に示すような補償コイルを備える場合、前述のステップは更に、前記測定の結果に基づいて補償電流Iを補償コイルに発生させる(S740’)。補償電流Iは受電装置が発生させる電流を補償する。これらの制御方法は前述の非接触送電装置のうちいずれの実施例にも利用可能であり、その他本願発明の非接触送電装置を実現及び実施可能な非接触送電装置に利用可能である。
【0028】
上述において、本発明の説明の利便性のために最良の実施例を挙げて説明したが、これらの実施例は本発明の請求の範囲を限定するものではなく、本発明に基づく本発明の要旨を逸脱しないあらゆる変更は全て本発明の特許請求の範囲に含まれる。
【符号の説明】
【0029】
100 電力伝送側
110 一次コイル
130 一次コンデンサ
140 制御部
150 スイッチングモジュール
160 電源装置
200 充電側
210 二次コイル
220 ブリッジ整流器
222 整流素子
230 二次コンデンサ
240 充電コンデンサ
250 負荷
300 送電装置
310 一次充電コア
312 一次コイル
313 一次コンデンサ
314 抵抗器
340 制御部
342 制御ユニット
344 位相同期ループ帰還制御回路
350 スイッチングモジュール
360 電源装置
380 補償コイル
400 受電装置
410 二次充電コア
412 二次コイル
420 ブリッジ整流器
422 整流素子
430 二次コンデンサ
440 充電回路
442 充電コンデンサ
450 負荷

【特許請求の範囲】
【請求項1】
非接触充電システムであって、
電源電圧を提供する電源装置と、
前記電源装置に接続され電源電圧を入力電圧へ変換するスイッチングモジュールと、
前記スイッチングモジュールに接続され前記スイッチングモジュールから提供される入力電圧に基づき一次電流を備える一次充電コアと、
前記スイッチングモジュール及び前記一次充電コアに接続され前記一次電流を測定し前記電源装置が提供する電源電圧を制御する制御信号を発する制御部と、を備える送電装置と、
前記一次充電コアの相対面に配置され、電磁誘導により前記一次電流に反応し二次電流を発生させる二次充電コアと、
前記二次充電コアに接続され前記二次電流を整流し直流電圧を発生させるブリッジ整流器と、
前記ブリッジ整流器に接続され前記直流電圧を受け充電する充電回路と、を備え前記充電装置の相対面に配置され非接触充電を行う受電装置と、
を備えることを特徴とする非接触充電システム。
【請求項2】
前記一次充電コアは一次コイル及び抵抗器を備え、前記一次コイル及び抵抗器は直列に接続されることを特徴とする請求項1に記載の非接触充電システム。
【請求項3】
前記制御部は前記抵抗器が流す一次電流を測定することを特徴とする請求項2に記載の非接触充電システム。
【請求項4】
前記一次充電コアは更に一次コンデンサを備え、前記一次コイルと並列に接続されることを特徴とする請求項2に記載の非接触充電システム。
【請求項5】
非接触充電システムであって、
電源電圧を提供する電源装置と、
前記電源装置に接続され電源電圧を入力電圧へ変換するスイッチングモジュールと、
前記スイッチングモジュールに接続され前記スイッチングモジュールから提供される入力電圧に基づき一次電流を備える一次充電コアと、
前記一次充電コアの片側に配置され補償電流を発生させる補償コイルと、
前記スイッチングモジュールと前記一次充電コアと前記補償コイルに接続され前記一次電流を測定し前記補償コイルが発生させる補償電流を制御する制御信号を発する制御部と、を備える送電装置と、
前記一次充電コアの相対面に配置され、電磁誘導により前記一次電流に反応し二次電流を発生させる二次充電コアと、
前記二次充電コアに接続され前記二次電流を整流し直流電圧を発生させるブリッジ整流器と、
前記ブリッジ整流器に接続され前記直流電圧を受け充電する充電回路と、を備え前記充電装置の相対面に配置され非接触充電を行う受電装置と、
を備えることを特徴とする非接触充電システム。
【請求項6】
前記一次充電コアは一次コイル及び抵抗器を備え、前記一次コイル及び抵抗器は直列に接続されることを特徴とする請求項5に記載の非接触充電システム。
【請求項7】
前記制御部は前記抵抗器が流す一次電流を測定することを特徴とする請求項6に記載の非接触充電システム。
【請求項8】
前記一次充電コアは更に一次コンデンサを備え、前記一次コイルと並列に接続されることを特徴とする請求項6に記載の非接触充電システム。
【請求項9】
非接触送電装置であって、
電源電圧を提供する電源装置と、
前記電源装置に接続され電源電圧を入力電圧へ変換するスイッチングモジュールと、
前記スイッチングモジュールに接続され前記スイッチングモジュールから提供される入力電圧に基づき一次電流を備える一次充電コアと、
前記スイッチングモジュール及び前記一次充電コアに接続され前記一次電流を測定し前記電源装置が提供する電源電圧を制御する制御信号を発する制御部と、を備えることを特徴とする非接触送電装置。
【請求項10】
前記一次充電コアは一次コイル及び抵抗器を備え、前記一次コイル及び抵抗器は直列に接続されることを特徴とする請求項9に記載の非接触送電装置。
【請求項11】
前記制御部は前記抵抗器が流す一次電流を測定することを特徴とする請求項10に記載の非接触送電装置。
【請求項12】
前記一次充電コアは更に一次コンデンサを備え、前記一次コイルと並列に接続されることを特徴とする請求項10に記載の非接触送電装置。
【請求項13】
非接触送電装置であって、
電源電圧を提供する電源装置と、
前記電源装置に接続され電源電圧を入力電圧へ変換するスイッチングモジュールと、
前記スイッチングモジュールに接続され前記スイッチングモジュールから提供される入力電圧に基づき一次電流を備える一次充電コアと、
前記一次充電コアの片側に配置され補償電流を発生させる補償コイルと、
前記スイッチングモジュールと前記一次充電コアと前記補償コイルに接続され前記一次電流を測定し前記補償コイルが発生させる補償電流を制御する制御信号を発する制御部と、を備えることを特徴とする非接触送電装置。
【請求項14】
前記一次充電コアは一次コイル及び抵抗器を備え、前記一次コイル及び抵抗器は直列に接続されることを特徴とする請求項13に記載の非接触送電装置。
【請求項15】
前記制御部は前記抵抗器が流す一次電流を測定することを特徴とする請求項14に記載の非接触送電装置。
【請求項16】
前記一次充電コアは更に一次コンデンサを備え、前記一次コイルと並列に接続されることを特徴とする請求項14に記載の非接触送電装置。
【請求項17】
非接触送電装置の制御方法であって、その方法は、 一次充電コアに入力する入力電圧を受け取ることと、
電磁誘導により受電装置に電流が流れるよう誘発させるための前記一次充電コアの一次電流を受け取ることと、
前記一次電流の高調波歪を測定することと、
前記測定の結果に基づいて制御信号を発し前記一次充電コアの入力電圧を制御することと、を含むことを特徴とする非接触送電装置の制御方法。
【請求項18】
非接触送電装置を制御する方法であって、その方法は、 一次充電コアに入力する入力電圧を受け取ることと、
電磁誘導により受電装置に電流が流れるよう誘発させるための前記一次充電コアの一次電流を受け取ることと、
前記一次電流の高調波歪を測定することと、
前記測定の結果に基づいて制御信号を発し補償コイルの補償電流を制御することと、を含むことを特徴とする非接触送電装置の制御方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2013−110947(P2013−110947A)
【公開日】平成25年6月6日(2013.6.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−269549(P2011−269549)
【出願日】平成23年12月9日(2011.12.9)
【出願人】(504184190)建興電子科技股▲ふん▼有限公司 (15)
【氏名又は名称原語表記】LITE−ON IT CORPORATION
【住所又は居所原語表記】14F NO.392 Ruey Kuang Rd., Neihu Taipei Taiwan
【Fターム(参考)】