説明

非接触型イメージ読取装置およびイメージ読取システム

【課題】卓上非接触型イメージ読取装置と勘定系制御端末装置は1対1で接続されており、コストパフォーマンスが悪い。
【解決手段】非接触型イメージ読取装置100は、大きくはスキャナ部104とスキャナの制御装置101で構成される。スキャナ部104は二人の操作員が共用できるように、帳票106を左右両側から載置できる長方形状の原稿台107と、原稿台107の一側端の両端部に設けられた2個の起動ボタン105A,105Bと、起動ボタン105A,105Bが設けられた一側端とは反対側に取り付けられたスタンド108と、スタンド108の上部に支持されたスキャナ109とで構成されている。制御装置101は、イメージ読取指示を受信しスキャナ部104の動作を制御する制御部102と、制御情報を保持し、スキャナ部104が帳票106から読み取ったイメージ・データを一時格納する記憶部103とで構成されている。
【代表図】図1

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は複数の上位端末から共用できる非接触型イメージ読取装置に関し、さらに、1台の非接触型イメージ読取装置を複数の上位装置で共用して帳票を読み取るシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
非接触型イメージ・スキャナは、特許文献1に記載されているように、読み取りの対称となる帳票を載置するためのマット部と、帳票を光学的に読み取るスキャナ部を備えている。従来、銀行等に企業や自治体等から持込まれる給与振込用紙等の為替帳票(非制定帳票)や銀行等が指定する帳票(制定帳票)をイメージ処理するためには、帳票を読み取るイメージ・スキャナ、例えば卓上非接触型イメージ・スキャナを用いてイメージ読み込みを行うが、勘定系制御端末装置とイメージ・スキャナはPCI接続やUSB接続等を利用しており、特許文献2に記載されているように1対1接続を前提としているため、銀行等での運用は勘定系制御端末装置1台に対し1台の卓上イメージ・スキャナを接続して使用している。
【0003】
【特許文献1】特開2002−344739号公報
【特許文献2】特開2001−225991号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
従来のように勘定系制御端末装置1台に対し1台の卓上イメージ・スキャナを使用する運用では、勘定系制御装置端末の台数分だけイメージ・スキャナが必要であり、コストパフォーマンスの悪いものであった。
【0005】
本発明の目的は、複数の上位端末が共用できる非接触型イメージ読取装置を提供することである。
【0006】
本発明の他の目的は、ネットワークを介して複数の上位端末が1台の非接触型イメージ読取装置を共用するイメージ読取システムを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するために、本発明の非接触型イメージ読取装置においては、左右両側から帳票を載置できる原稿台と、該原稿台の前記帳票を載置する方向の側とは別な側に取り付けられたスタンドの上部に支持されたスキャナと、前記原稿台の前記スタンドが取り付けられた側と反対側に設けられた少なくとも2個の起動ボタンであって押下されることにより固有のボタン番号を出力する起動ボタンと、前記ボタン番号を受信し前記スキャナを制御する制御装置とを有することを特徴とする。
【0008】
上記目的を達成するために、本発明の非接触型イメージ読取装置においては、左右両側から帳票を載置できる原稿台と、該原稿台の前記帳票を載置する方向の側とは別な側に取り付けられたスタンドの上部に支持されたスキャナと、前記原稿台の前記スタンドが取り付けられた側と反対側に設けられた少なくとも2個の起動ボタンであって押下されることにより前記スキャナが読み取ったイメージ・データを送信すべき上位端末を特定する信号を出力する起動ボタンとを有することを特徴とする。
【0009】
上記目的を達成するために、本発明の非接触型イメージ読取装置においては、左右両側から帳票を載置できる原稿台と、該原稿台の前記帳票を載置する方向の側とは別な側に取り付けられたスタンドの上部に支持されたスキャナと、前記原稿台の前記スタンドが取り付けられた側と反対側に設けられた少なくとも2個の起動ボタンであって押下されることにより固有のボタン番号を出力する起動ボタンと、前記ボタン番号と少なくとも2個の上位端末のアドレスとの対応表及び前記上位端末の端末番号とアドレスの対応表及び前記スキャナが読み取ったイメージ・データを格納する記憶部を有する制御装置とを有することを特徴とする。
【0010】
前記記憶部は、前記スキャナが起動中なのかあるいは起動待ち状態なのかを示すフラグをセットするテーブルを有する。
【0011】
前記原稿台は長方形状であり、前記起動ボタンは前記原稿台の両端部に2個配置されている。
【0012】
上記他の目的を達成するために、本発明のイメージ読取システムにおいては、
少なくとも2個の上位端末と、
左右両側から帳票を載置できる原稿台と、該原稿台の前記帳票を載置する方向の側とは別な側に取り付けられたスタンドの上部に支持されたスキャナと、前記原稿台の前記スタンドが取り付けられた側と反対側に設けられた少なくとも2個の起動ボタンであって押下されることにより固有のボタン番号を出力する起動ボタンと、前記ボタン番号と前記少なくとも2個の上位端末のアドレスとの第1の対応表及び前記上位端末の端末番号とアドレスの第2の対応表及び前記スキャナが起動中なのかあるいは起動待ち状態なのかを示すフラグをセットするテーブル及び前記スキャナが読み取ったイメージ・データを格納する記憶部を有する制御装置とを有する非接触型イメージ読取装置と、をネットワークで接続し、
前記制御装置はイメージ読取指示を受信した場合、該イメージ読取指示に含まれる端末番号あるいはボタン番号から当該イメージ読取指示が前記上位端末からなのか前記非接触型イメージ読取装置の起動ボタンによるものかを判定し、起動ボタンによる場合は前記第1の対応表を参照してイメージ・データを送信すべき上位端末を特定し、前記イメージ読取指示が前記上位端末のいずれかからの場合は前記第2の対応表を参照してイメージ・データを送信すべき上位端末を特定することを特徴とする。
【0013】
前記制御装置は、前記イメージ読取指示が前記非接触型イメージ読取装置の起動ボタンによるものと判定した場合、前記イメージ読取指示に含まれるボタン番号を記憶し、前記スキャナに帳票の読み取りを指示し、該スキャナが読み取ったイメージ・データを前記記憶部に格納し、前記テーブルを参照して前記スキャナが起動待ち状態かどうかを確認し、起動待ち状態の場合は前記テーブルに起動中を示すフラグをセットし、前記第1の対応表を参照して前記ボタン番号からイメージ・データを送信すべき上位端末のアドレスを取得し、取得したアドレスに前記記憶部に格納したイメージ・データを送信する。
【0014】
前記制御装置は、前記イメージ読取指示が前記上位端末からのものと判定した場合、前記イメージ読取指示に含まれる端末番号を記憶し、前記テーブルを参照して前記スキャナが起動待ち状態かどうかを確認し、起動待ち状態の場合は前記テーブルに起動中を示すフラグをセットし、前記スキャナに帳票の読み取りを指示し、該スキャナが読み取ったイメージ・データを前記記憶部に格納し、前記第2の対応表を参照して前記端末番号からイメージ・データを送信すべき上位端末のアドレスを取得し、取得したアドレスに前記記憶部に格納したイメージ・データを送信する。
【0015】
前記ネットワークはLANであり、前記アドレスはIPアドレスである。
【0016】
上記他の目的を達成するために、本発明のイメージ読取システムにおいては、
少なくとも2個の上位端末と、
左右両側から帳票を載置できる原稿台と、該原稿台の前記帳票を載置する方向の側とは別な側に取り付けられたスタンドの上部に支持されたスキャナと、前記原稿台の前記スタンドが取り付けられた側と反対側に設けられた少なくとも2個の起動ボタンであって押下されることにより前記スキャナが読み取ったイメージ・データを送信すべき上位端末を特定する信号を出力する起動ボタンとを有する非接触型イメージ読取装置と、を回線スイッチを介してネットワークに接続し、
前記回線スイッチは、前記上位端末のいずれかから前記非接触型イメージ読取装置に起動がかかった場合、起動をかけた上位端末と前記非接触型イメージ読取装置を接続し、
前記回線スイッチは、前記起動ボタンのいずれかから起動がかかった場合、該起動ボタンの出力で特定される前記上位端末と前記非接触型イメージ読取装置を接続することを特徴とする。
【発明の効果】
【0017】
本発明によれば、複数の上位端末が共用できる非接触型イメージ読取装置を提供することができる。また、ネットワークを介して複数の上位端末が1台の非接触型イメージ読取装置を共用することができるので、コスト・パフォーマンスが向上する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0018】
以下、本発明の実施例を、図面により詳細に説明する。図1は第1の実施例を示す図で、銀行等の金融機関やその他非接触型イメージ読取装置を使用する形態において、複数の営業店端末(以下上位端末)から1台の左右設置兼用卓上非接触型イメージ読取装置(以下非接触型イメージ読取装置)を共用するシステムを示す図である。
【0019】
非接触型イメージ読取装置100は、大きくはスキャナ部104とスキャナの制御装置101で構成される。スキャナ部104は二人の操作員が共用できるように、帳票106を左右両側から載置できる長方形状の原稿台107と、原稿台107の一側端の両端部に設けられた2個の起動ボタン105A,105Bと、起動ボタン105A,105Bが設けられた一側端とは反対側に取り付けられたスタンド108と、スタンド108の上部に支持されたスキャナ109とで構成されている。スキャナの制御装置101は、イメージ読取指示を受信しスキャナ部104の動作を制御する制御部102と、制御情報を保持しスキャナ部104が帳票106から読み取った画像データ(イメージ・データ)を一時格納する記憶部103とで構成されている。
【0020】
非接触型イメージ読取装置100は、制御装置101を介してローカル・エリア・ネットワーク(LAN)に接続され、LANには、2台(複数台)の営業店端末(上位端末)111A,111Bが接続され、2台の営業店端末(上位端末)111A,111Bが非接触型イメージ読取装置100を共用できるようになっている。
【0021】
営業店端末(上位端末)111Aはプロセッサからなる制御部114Aと、記憶部115Aと、制御部114Aに起動要求するための入力装置(マウス等)112Aと、ディスプレイ113Aとで構成される勘定系制御端末である。営業店端末(上位端末)111Bも営業店端末(上位端末)111Aと同じ構成である。
【0022】
図2、図3のフローチャートを用いて、非接触型イメージ読取装置100の運用例の手順であるスキャナ部104側から起動ボタン105Aもしくは105Bで起動する例を説明する。銀行等の金融機関における営業店の勘定系制御端末(上位端末)111A,111BにLAN等で接続されている非接触型イメージ読取装置100の制御装置101がイメージ読込指示を受信した場合(ステップ201)、そのイメージ読込指示が上位端末111Aもしくは111Bからのものであるのか、スキャナ部104側から起動ボタン105Aもしくは105Bの押下で起動がかけられたものであるのかを判定する(ステップ202)。スキャナ部104側から起動ボタンで起動がかけられた場合は、図3のフローチャートに進む。
【0023】
スキャナの制御装置101の制御部102はイメージ読込指示に含まれるボタン番号を記憶し(ステップ301)、スキャナ109に帳票106の読み取りを指示し、読み取ったイメージ・データを記憶部103へ一時保存する(ステップ302)。イメージ・データを一時保存した後、制御部102は記憶部103へイメージ読取中の有無を確認する(ステップ303)。具体的には、制御部102が記憶部103が保持している占有中フラグを参照し、スキャナ起動待ち状態かスキャナ起動中状態かを確認する。(図5のテーブル参照。)
占有中のフラグがあった場合(FLAG=1の場合)、記憶部103が保持している図6のボタン番号と起動上位端末のIPアドレス(インターネット・プロトコル・アドレス)テーブル(第1の対応表)を参照し、読込指示をかけてきた上位端末に占有中の上位端末有りを返却する(ステップ311)。占有中フラグが無かった場合(FLAG=0の場合)、記憶部103が保持する図5のフラグと状態テーブルのFLAGにFLAG=1をセットし、スキャナ部104を占有中状態とする(ステップ304)。このスキャナ部104の占有処理により、他の上位端末111Aもしくは111Bやスキャナ部104の起動ボタン105Aもしくは105Bからスキャナ部104を起動できないように排他処理を行うことにより、イメージ取得処理中の二重読込みを防ぎ、また他の上位端末や起動ボタンの誤操作等を防ぐ。
【0024】
占有中フラグを立てた後、イメージ読込指示電文に含まれるボタン番号から図6のボタン番号と起動上位端末のIPアドレス・テーブルを使用し、イメージ・データを送信する上位端末のIPアドレスを取得し(ステップ305)、取得したIPアドレスへイメージ・データを送信する(ステップ306)。イメージ・データを送信後、上位端末111Aもしくは111Bはイメージ・データ受付処理を行い(ステップ307)、上位端末111Aもしくは111Bがデータ受信完了処理に失敗した場合、ステップ302で制御装置101の記憶部103に一時保存したイメージ・データを消去し、ステップ304でセットしたスキャナ占有フラグをFLAG=0にセットし、スキャナ部104を占有無し状態に戻す(スキャナ起動待ち状態に戻す)(ステップ312)。
【0025】
ステップ306でイメージ・データを送信後、上位端末111Aもしくは111Bはイメージ・データ受付処理を行い(ステップ307)、この上位端末がデータ受信完了処理に成功した場合、上位端末からイメージ・データ受付完了電文を受付けた後、制御装置101の制御部102に記憶している端末番号を消去し(ステップ309)、ステップ304でセットしたスキャナ占有フラグをFLAG=0にセットし(ステップ308)、スキャナ部104を占有無し状態(スキャナ起動待ち状態)に戻すと同時に、ステップ302で制御装置101の記憶部103に一時保存したイメージ・データを消去する。
【0026】
次に図2のステップ202において、イメージ読込指示が上位端末111Aあるいは111B側から発信されたものと判定された場合の処理手順について図4を用いて説明する。ステップ202の判定結果が上位端末111Aもしくは111B側からの場合、制御装置101の制御部102は上位端末からのイメージ読込指示に含まれる端末番号を記憶し(ステップ401)、制御装置101の制御部102は記憶部103へイメージ読取中の有無を確認する(ステップ402)。具体的には、記憶部103が保持している占有中フラグを参照し、スキャナ起動待ち状態かスキャナ起動中状態かを確認する。(図5のテーブル参照。)
占有中のフラグがあった場合(FLAG=1の場合)、記憶部103が保持している図7の端末番号と起動上位端末のIPアドレス・テーブル(第2の対応表)を参照し、読込指示をかけてきた上位端末に占有中の上位端末有りを返却する(ステップ421)。占有中フラグが無かった場合(FLAG=0の場合)、図5のフラグと状態テーブルのFLAGにFLAG=1をセットし、スキャナ部104を占有中状態とする(ステップ403)。このスキャナ部104の占有処理により、他の上位端末111Aもしくは111Bやスキャナ部104の起動ボタン105Aもしくは105Bからスキャナ109を起動できないように排他処理を行うことにより、イメージ取得処理中の二重読込みを防ぎ、また他の上位端末やボタンのご操作等を防ぐ。
【0027】
占有中フラグを立てた後、制御装置101はスキャナ部104の接続確認を行い(ステップ404)、接続されていない、もしくは接続不良があった場合、上位端末111Aもしくは111Bにスキャナ応答無しを返却し、ステップ403でセットしたスキャナ占有フラグをFLAG=0にセットし、スキャナ部104を占有無し状態(スキャナ起動待ち状態)に戻し(ステップ422)、終了する。
【0028】
スキャナ部104の接続が確認され、スキャナ部104の応答があった場合、制御装置101はイメージ取得処理を行い(ステップ405)、イメージが取得されなかった場合、上位端末111Aもしくは111Bにイメージ取得不可を返却し、ステップ403でセットしたスキャナ占有フラグをFLAG=0にセットし、イメージ読取スキャナを占有無し状態(スキャナ起動待ち状態)に戻し(ステップ423)、終了する。
【0029】
ステップ405においてイメージ取得に成功した場合、制御装置101は記憶部103へ読み取ったイメージ・データを一時保存し(ステップ406)し、イメージ読込指示電文に含まれる端末番号から図7の端末番号と起動上位端末のIPアドレス・テーブルを使用し、イメージ・データを送信する上位端末のIPアドレスを取得し(ステップ407)し、取得したIPアドレスへイメージ・データを送信する(ステップ408)。
【0030】
イメージ・データを送信後、上位端末はイメージ・データ受付処理を行い(ステップ409)を行い、上位端末がデータ受信完了処理に失敗した場合、ステップ406で記憶部103に一時保存したイメージ・データを消去し、ステップ403でセットしたスキャナ占有フラグをFLAG=0にセットし、スキャナ部104を占有無し状態(スキャナ起動待ち状態)に戻す(ステップ424)。
【0031】
ステップ408でイメージ・データを送信後、上位端末111Aもしくは111Bはイメージ・データ受付処理を行い(ステップ409)、上位端末がデータ受信完了処理に成功した場合、上位端末からイメージ・データ受付完了電文を受付けた後、記憶部103に記憶している端末番号を消去し(ステップ411)し、ステップ403でセットしたスキャナ占有フラグをFLAG=0にセットし(ステップ410)、スキャナ部104を占有無し状態(スキャナ起動待ち状態)に戻すと同時に、ステップ407で記憶部103に一時保存したイメージ画像を消去する(ステップ412)。
【0032】
前記実施例ではIPアドレス(ソフトウェア)による回線制御について説明した。この制御方式とは別にハードウェアのスイッチング切り替えで回線の上位端末を切り替えることができる。以下にこの例を第2の実施例として図8を参照して説明する。図8に示されるシステムは、上位装置121A及び121BをLANに接続し、LANに挿入された回線スイッチ122を介して非接触型イメージ読取装置123を上位装置121A及び121Bに接続する構成である。
【0033】
上位端末121Aもしくは121Bから起動がかかった場合、回線スイッチ122は起動がかかった上位端末側にスイッチを入れる。それにより非接触型イメージ読取装置123のイメージ・スキャナ125はイメージ読み取りを行い、回線スイッチに従い、上位端末にイメージ・データを送信する。
【0034】
図8の非接触型イメージ読取装置123の起動ボタン124Aもしくは124Bから起動がかけられた場合、回線スイッチ122は起動がかかった上位端末側にスイッチを入れる。それにより非接触型イメージ読取装置123のイメージ・スキャナ125はイメージ読み取りを行い、回線スイッチに従い、上位端末にイメージ・データを送信する。
【図面の簡単な説明】
【0035】
【図1】本発明の一実施例による非接触型イメージ読取装置と、イメージ読取システムの構成図である。
【図2】本発明の一実施例によるイメージ読取システムにおける非接触型イメージ読取装置がイメージ読込指示を受信した際の処理を示すフローチャートである。
【図3】図2のステップ202においてイメージ読込指示がスキャナ部側からのものであると判定された場合の処理を示すフローチャートである。
【図4】図2のステップ202においてイメージ読込指示が上位端末側からのものであると判定された場合の処理を示すフローチャートである。
【図5】スキャナの制御装置の制御部の起動フラグと状態の関係を示すテーブルである。
【図6】ボタン番号と起動上位端末のIPアドレスとの対応を示すテーブルである。
【図7】端末番号と起動上位端末のIPアドレスとの対応を示すテーブルである。
【図8】本発明の他の実施例によるイメージ読取システムの構成図である。
【符号の説明】
【0036】
100,123…左右設置兼卓上非接触型イメージ読取装置(非接触型イメージ読取装置)、
101…スキャナの制御装置、
102…制御部、
103…記憶部、
104…スキャナ部、
105A,105B,124A,124B…起動ボタン、
106…帳票、
107…原稿台、
108…スタンド、
109,125…スキャナ,
111A,111B,121A,121B…営業店端末(上位装置)、
122…回線スイッチ。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
左右両側から帳票を載置できる原稿台と、該原稿台の前記帳票を載置する方向の側とは別な側に取り付けられたスタンドの上部に支持されたスキャナと、前記原稿台の前記スタンドが取り付けられた側と反対側に設けられた少なくとも2個の起動ボタンであって押下されることにより固有のボタン番号を出力する起動ボタンと、前記ボタン番号を受信し前記スキャナを制御する制御装置とを有することを特徴とする非接触型イメージ読取装置。
【請求項2】
左右両側から帳票を載置できる原稿台と、該原稿台の前記帳票を載置する方向の側とは別な側に取り付けられたスタンドの上部に支持されたスキャナと、前記原稿台の前記スタンドが取り付けられた側と反対側に設けられた少なくとも2個の起動ボタンであって押下されることにより前記スキャナが読み取ったイメージ・データを送信すべき上位端末を特定する信号を出力する起動ボタンとを有することを特徴とする非接触型イメージ読取装置。
【請求項3】
左右両側から帳票を載置できる原稿台と、該原稿台の前記帳票を載置する方向の側とは別な側に取り付けられたスタンドの上部に支持されたスキャナと、前記原稿台の前記スタンドが取り付けられた側と反対側に設けられた少なくとも2個の起動ボタンであって押下されることにより固有のボタン番号を出力する起動ボタンと、前記ボタン番号と少なくとも2個の上位端末のアドレスとの対応表及び前記上位端末の端末番号とアドレスの対応表及び前記スキャナが読み取ったイメージ・データを格納する記憶部を有する制御装置とを有することを特徴とする非接触型イメージ読取装置。
【請求項4】
前記記憶部は、前記スキャナが起動中なのかあるいは起動待ち状態なのかを示すフラグをセットするテーブルを有することを特徴とする請求項3記載の非接触型イメージ読取装置。
【請求項5】
前記原稿台は長方形状であり、前記起動ボタンは前記原稿台の両端部に2個配置されていることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の非接触型イメージ読取装置。
【請求項6】
少なくとも2個の上位端末と、
左右両側から帳票を載置できる原稿台と、該原稿台の前記帳票を載置する方向の側とは別な側に取り付けられたスタンドの上部に支持されたスキャナと、前記原稿台の前記スタンドが取り付けられた側と反対側に設けられた少なくとも2個の起動ボタンであって押下されることにより固有のボタン番号を出力する起動ボタンと、前記ボタン番号と前記少なくとも2個の上位端末のアドレスとの第1の対応表及び前記上位端末の端末番号とアドレスの第2の対応表及び前記スキャナが起動中なのかあるいは起動待ち状態なのかを示すフラグをセットするテーブル及び前記スキャナが読み取ったイメージ・データを格納する記憶部を有する制御装置とを有する非接触型イメージ読取装置と、をネットワークで接続したイメージ読取システムであって、
前記制御装置はイメージ読取指示を受信した場合、該イメージ読取指示に含まれる端末番号あるいはボタン番号から当該イメージ読取指示が前記上位端末からなのか前記非接触型イメージ読取装置の起動ボタンによるものかを判定し、起動ボタンによる場合は前記第1の対応表を参照してイメージ・データを送信すべき上位端末を特定し、前記イメージ読取指示が前記上位端末のいずれかからの場合は前記第2の対応表を参照してイメージ・データを送信すべき上位端末を特定することを特徴とするイメージ読取システム。
【請求項7】
前記制御装置は、前記イメージ読取指示が前記非接触型イメージ読取装置の起動ボタンによるものと判定した場合、前記イメージ読取指示に含まれるボタン番号を記憶し、前記スキャナに帳票の読み取りを指示し、該スキャナが読み取ったイメージ・データを前記記憶部に格納し、前記テーブルを参照して前記スキャナが起動待ち状態かどうかを確認し、起動待ち状態の場合は前記テーブルに起動中を示すフラグをセットし、前記第1の対応表を参照して前記ボタン番号からイメージ・データを送信すべき上位端末のアドレスを取得し、取得したアドレスに前記記憶部に格納したイメージ・データを送信することを特徴とする請求項6記載のイメージ読取システム。
【請求項8】
前記制御装置は、前記イメージ読取指示が前記上位端末からのものと判定した場合、前記イメージ読取指示に含まれる端末番号を記憶し、前記テーブルを参照して前記スキャナが起動待ち状態かどうかを確認し、起動待ち状態の場合は前記テーブルに起動中を示すフラグをセットし、前記スキャナに帳票の読み取りを指示し、該スキャナが読み取ったイメージ・データを前記記憶部に格納し、前記第2の対応表を参照して前記端末番号からイメージ・データを送信すべき上位端末のアドレスを取得し、取得したアドレスに前記記憶部に格納したイメージ・データを送信することを特徴とする請求項6記載のイメージ読取システム。
【請求項9】
前記ネットワークはローカル・エリア・ネットワーク(LAN)であり、前記アドレスはインターネット・プロトコル・アドレス(IPアドレス)であることを特徴とする請求項6乃至8のいずれかに記載のイメージ読取システム。
【請求項10】
少なくとも2個の上位端末と、
左右両側から帳票を載置できる原稿台と、該原稿台の前記帳票を載置する方向の側とは別な側に取り付けられたスタンドの上部に支持されたスキャナと、前記原稿台の前記スタンドが取り付けられた側と反対側に設けられた少なくとも2個の起動ボタンであって押下されることにより前記スキャナが読み取ったイメージ・データを送信すべき上位端末を特定する信号を出力する起動ボタンとを有する非接触型イメージ読取装置と、を回線スイッチを介してネットワークに接続したイメージ読取システムであって、
前記回線スイッチは、前記上位端末のいずれかから前記非接触型イメージ読取装置に起動がかかった場合、起動をかけた上位端末と前記非接触型イメージ読取装置を接続し、
前記回線スイッチは、前記起動ボタンのいずれかから起動がかかった場合、該起動ボタンの出力で特定される前記上位端末と前記非接触型イメージ読取装置を接続することを特徴とするイメージ読取システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2006−14139(P2006−14139A)
【公開日】平成18年1月12日(2006.1.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−191044(P2004−191044)
【出願日】平成16年6月29日(2004.6.29)
【出願人】(504373093)日立オムロンターミナルソリューションズ株式会社 (1,225)
【Fターム(参考)】