非接触式外部データ取得方法、非接触式外部データ取得電子装置及びそのアプリケーションプログラム
【課題】外部装置内のデータを非接触式で迅速に取得する非接触式外部データ取得方法を提供する。
【解決手段】本発明の非接触式外部データ取得方法は、電子装置3を介し、外部メッセージ51を非接触式で取得し、読み取った外部メッセージ51から、外部装置4のMACアドレス61を識別する。次に、電子装置3は、取得したMACアドレス61により、外部装置4とBluetooth(登録商標)接続を自動的に確立する上、外部装置4から必要とするデータを非接触式で取得する。これにより、手動でBluetooth(登録商標)通信ユニットのオン/オフを設定したり、手動で接続対象を選出したり、手動でBluetooth(登録商標)接続を確立する必要がなくなる。
【解決手段】本発明の非接触式外部データ取得方法は、電子装置3を介し、外部メッセージ51を非接触式で取得し、読み取った外部メッセージ51から、外部装置4のMACアドレス61を識別する。次に、電子装置3は、取得したMACアドレス61により、外部装置4とBluetooth(登録商標)接続を自動的に確立する上、外部装置4から必要とするデータを非接触式で取得する。これにより、手動でBluetooth(登録商標)通信ユニットのオン/オフを設定したり、手動で接続対象を選出したり、手動でBluetooth(登録商標)接続を確立する必要がなくなる。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、データ取得方法に関し、特に、電子装置にBluetooth(登録商標)通信を自動で行わせることにより、外部データを迅速に取得することができる非接触式外部データ取得方法に関する。
【背景技術】
【0002】
現在、市場において見られる多くの電子装置は、データを測定し、記録するために用いられる。図1は、従来の血圧計を示す斜視図である。図2は、従来の電力メータを示す斜視図である。
【0003】
一般に、血圧計1は、ユーザ自身の収縮期血圧(Systolic blood pressure)、拡張期血圧(Diastolic blood pressure)、脈拍(Pulse)などのデータを測定するために用いられる。測定されたデータは、血圧計1のモニタ11上に表示される。ユーザは、モニタ11を介して上述の測定データを知り、それらのデータを書き写して記録することができる。また、電力メータ2は、ユーザの住宅内の総電力使用量を測定するために用いられる。測定されたデータは、電力メータ2上の文字盤21上に表示される。ユーザは、文字盤21を介して電力使用量を知ることができる。また、電力会社の職員は、文字盤21上に表示された数字に基づき、電気料金を計算することができる。
【0004】
しかし、血圧計1を例示すると、医療スタッフは、病院内で血圧計1を使用する場合、患者の血圧を測定した後、測定結果を手書きでカルテ上に記録する。このため、書き間違いなどの人為的ミスが発生する虞がある。また、複数の血圧計1を使用し、複数の患者の血圧データを同時に測定する場合、書き間違いを起こす可能性がさらに高まる。
【0005】
このため、近年、多くのユニークな測定機具が開発されている。血圧計1を例示すると、Bluetooth(登録商標)通信機能が内蔵された血圧計1が開発されている。これにより、医療スタッフが血圧計1を使用して患者の血圧を測定した後、PDA(Personal Digital Assistant)などの携帯型装置を血圧計1とBluetooth(登録商標)接続することにより、血圧計1が測定した血圧データを非接触式で取得することができる。これにより、書き間違いなどの人為的ミスを防止することができる。
【0006】
しかし、2つの装置間をBluetooth(登録商標)接続する工程は、以下(1)〜(7)に示すステップを実行しなければならないため、非常に面倒である。
【0007】
(1)ユーザがPDAのBluetooth(登録商標)通信機能を手動で起動する。(2)ユーザがPDAを操作して付近に存在するBluetooth(登録商標)通信機能を有する電子装置を検索する。(3)PDAに付近に存在するすべてのBluetooth(登録商標)接続可能な装置のリストが表示され、ユーザに選択させる。(4)ユーザがリスト中から接続対象の血圧計1の装置名及びシリアル番号を識別し、接続対象として血圧計1を選択する。(5)PDAと選択した血圧計1とを接続する。(6)接続に成功した後、PDAが血圧計1から血圧データを取得する。(7)取得したデータをユーザがPDA上の対応するフィールドに記入する。
【0008】
上述の内容から分かるように、Bluetooth(登録商標)接続を確立するには、ユーザが多くのステップを手動で行う必要があり、非常に面倒である。また、仮に、医療スタッフが10台の同一の血圧計を同時に使用して複数の患者の血圧データを測定する場合、PDAに表示される付近に存在するBluetooth(登録商標)接続が可能な装置のリストには、10個の同一の装置名及びシリアル番号が表示される。この場合、どの装置がどの血圧計に対応しているかを確認することは、非常に困難であり、血圧計を誤って選択し、患者のデータを記録ミスしてしまう虞がある。即ち、Bluetooth(登録商標)通信によって測定データを伝送する方法は、ユーザに利便性を提供するどころか、大きな問題が発生する虞がある。
【0009】
そこで、ユーザがBluetooth(登録商標)通信によって外部のデータを簡単に取得することができ、煩雑な手動による操作が必要ない上、データを書き間違えたり、装置間の接続を誤ったりする問題が発生することがないユニークな方法及びその方法を使用した電子装置が求められていた。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0010】
【特許文献1】特開2012−86003号公報
【特許文献2】特表2007−519784号公報
【特許文献3】特表2008−538941号公報
【特許文献4】特開2012−55679号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0011】
本発明の目的は、電子装置が外部装置とBluetooth(登録商標)接続を自動的に迅速に確立することにより、外部装置内のデータを非接触式で迅速に取得することができる非接触式外部データ取得方法、非接触式外部データ取得電子装置及びそのアプリケーションプログラムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0012】
上述の課題を解決するために、本発明の非接触式外部データ取得方法においては、電子装置が非接触式で外部メッセージを読み取り、読み取った外部メッセージから、外部装置のMACアドレス(Media Access Control Address)を識別する。次に、電子装置が取得したMACアドレスにより、外部装置とBluetooth(登録商標)接続を自動的に確立する上、外部装置中から必要なデータを非接触式で取得する。
【発明の効果】
【0013】
本発明により、ユーザが外部装置中のデータを取得したい場合、Bluetooth(登録商標)通信により、必要なデータを非接触式で迅速に取得することができ、筆記用具を使用して記録する必要がないため、書き間違いなどの人為的ミスが発生しない。
ユーザが電子装置を使用し、外部装置のデータをBluetooth(登録商標)通信によって取得する際、電子装置のBluetooth(登録商標)通信ユニットを手動で起動する必要がない上、複数のBluetooth(登録商標)装置を検索し、接続対象の外部装置を1つ1つ探す必要がない。即ち、冗長な作業ステップが必要ないため、操作時間を短縮できる上、ユーザが手動で操作することによって人為的ミスが発生するのを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【図1】従来の血圧計を示す斜視図である。
【図2】従来の電力メータを示す斜視図である。
【図3】本発明の一実施形態による非接触式外部データ取得電子装置を示すブロック図である。
【図4】本発明の一実施形態によるBluetooth(登録商標)接続を確立する工程を示す流れ図である。
【図5】本発明の一実施形態によるデータ通信を行う工程を示す流れ図である。
【図6】本発明の一実施形態によるデータ間に相関関係を持たせる工程を示す流れ図である。
【図7】本発明の一実施形態によるデータをアップロードする工程を示す流れ図である。
【図8】本発明の第1実施形態によるデータ記録ページを示す平面図である。
【図9】本発明の第2実施形態によるデータ記録ページを示す平面図である。
【図10】本発明の第3実施形態によるデータ記録ページを示す平面図である。
【図11】本発明の第4実施形態によるデータ記録ページを示す平面図である。
【図12】本発明の第1実施形態による外部メッセージを読み取る状態を示す斜視図である。
【図13】本発明の第2実施形態による外部メッセージを読み取る状態を示す斜視図である。
【図14】本発明の第3実施形態による外部メッセージを読み取る状態を示す斜視図である。
【図15】本発明の第4実施形態による外部メッセージを読み取る状態を示す斜視図である。
【図16】本発明の第5実施形態による外部メッセージを読み取る状態を示す斜視図である。
【図17】本発明の第6実施形態による外部メッセージを読み取る状態を示す斜視図である。
【図18】本発明の第7実施形態による外部メッセージを読み取る状態を示す斜視図である。
【図19】本発明の第8実施形態による外部メッセージを読み取る状態を示す斜視図である。
【図20】本発明の一実施形態による身分IDを読み取る状態を示す斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
本発明の目的、特徴および効果を示す実施形態を図面に沿って詳細に説明する。
【0016】
図3を参照する。図3は、本発明の一実施形態による非接触式外部データ取得電子装置を示すブロック図である。本発明は、主に、内蔵されたアプリケーションプログラムA1によって非接触式外部データ取得方法を実行する電子装置3を提供するものである。電子装置3は、表示モニタ31、非接触式読取ユニット32、マイクロコントロールユニット33、Bluetooth(登録商標)通信ユニット34及びメモリユニット35を含む。マイクロコントロールユニット33は、表示モニタ31、非接触式読取ユニット32、Bluetooth(登録商標)通信ユニット34及びメモリユニット35と電気的に接続される。また、アプリケーションプログラムA1は、メモリユニット35中に保存される。
【0017】
非接触式読取ユニット32は、主に、外部メッセージ(例えば、図12〜図16中に示す外部メッセージ51,53,54,56である。以下、外部メッセージ51と例示して説明を行う)を非接触方式で読み取るために用いられる。ここで、電子装置3は、マイクロコントロールユニット33と電気的に接続される少なくとも1つの制御ボタン36を有する。ユーザが制御ボタン36を押圧すると、非接触式読取ユニット32が起動し、外部メッセージ51(図12)を読み取る。或いは、非接触式読取ユニット32は、アプリケーションプログラムA1が起動されると、自動的に起動し、アプリケーションプログラムA1が実行されている期間、背景において常態的に実行されるように設定することができる。この場合、ユーザは、制御ボタン36を手動で押圧して非接触式読取ユニット32を起動する必要がない。また、本実施形態中、表示モニタ31は、タッチモニタでもよく、これにより、表示モニタ31と制御ボタン36とを1つに統合することができる。
【0018】
外部メッセージ51は、読み取られた後、マイクロコントロールユニット33に伝送される。マイクロコントロールユニット33は、先ず、外部メッセージ51中に外部装置(例えば、図12中に示す外部装置4)のMACアドレス(例えば、図12中に示すMACアドレス61)が含まれるか否かを判断する。
【0019】
Bluetooth(登録商標)通信ユニット34は、電子装置3に無線通信機能を提供する。マイクロコントロールユニット33は、外部メッセージ51中から外部装置4のMACアドレス61(具体的に述べると、外部装置4のBluetooth(登録商標)通信ユニット(図示せず)のMACアドレス)を取得すると、Bluetooth(登録商標)通信ユニット34を制御して起動する上、取得したMACアドレス61に基づき、外部装置4とBluetooth(登録商標)接続を自動的に確立する。ここで、既に内容を知っているMACアドレス61によってBluetooth(登録商標)のペアリングが行われるため、電子装置3は、MACアドレス61の所有者である外部装置4に対してのみ、Bluetooth(登録商標)のペアリングを行う。即ち、付近の全てのBluetooth(登録商標)接続が可能な装置を検索し、ユーザに手動で選択させるのではない。即ち、電子装置3は、Bluetooth(登録商標)接続を確立する接続対象が外部装置4であることを明確に認識している。これにより、ユーザが手動で設定したり、選択したりする動作が必要ないため、Bluetooth(登録商標)接続を確立するのに掛かる時間が大幅に短縮される。
【0020】
ここで、本発明では、Bluetooth(登録商標)接続を例示しているが、本発明には、2台の装置間を迅速に接続可能な何れの通信プロトコルでも適用することができる。例えば、外部メッセージ51中に外部装置4のMACアドレス61が含まれていさえすれば、電子装置3は、外部装置4のMACアドレス61を取得した後、ZigBee(登録商標)、Wi−Fi Direct(登録商標)などの通信プロトコルにより、外部装置4と直接接続することができる。この場合も、周囲の全ての装置を検索し、接続対象を1つ1つ確認する必要がない。
【0021】
メモリユニット35中には、表示モニタ31に表示される少なくとも1つのデータ記録ページP1が保存される。データ記録ページP1上は、主に、外部装置4が処理したデータに対応するフィールド(後述)を有する。電子装置3と外部装置4とがBluetooth(登録商標)接続を確立した後、電子装置3は、外部装置4中から必要とするデータを自動的に取得する上、マイクロコントロールユニット33が外部装置4の種類に基づき、対応するデータ記録ページP1を開く。次に、開いたデータ記録ページP1中の対応するフィールドに、取得したデータを記入する。これにより、ユーザは、取得したデータを手動で入力する必要がないため、便利である上、データを誤って入力するなどの人為的ミスが発生しない。
【0022】
図4を続けて参照する。図4は、本発明の一実施形態によるBluetooth(登録商標)接続を確立する工程を示す流れ図である。先ず、電子装置3が非接触式読取ユニット32を介し、非接触方式で外部メッセージ51を読み取る(ステップ30)。次に、マイクロコントロールユニット33が外部メッセージ51中に外部装置4のMACアドレス61が含まれるか否かを判断する(ステップ32)。
【0023】
図12を同時に参照する。図12は、本発明の第1実施形態による外部メッセージを読み取る状態を示す斜視図である。本実施形態中、非接触式読取ユニット32(図3)は、バーコード読取ユニット321である。また、外部メッセージ51は、外部装置4のMACアドレス61を含むバーコードデータである。具体的に述べると、本実施形態中、外部メッセージ51は、外部装置4のMACアドレス61と機種コード(Model Code)62とを符号化したバーコードデータである。機種コード62は、電子装置3に外部装置4の種類を判断させるものである(後述)。即ち、上述のステップ30及びステップ32は、バーコード読取ユニット321がバーコードデータを読み取り、バーコードデータの内容から外部装置4のMACアドレス61が含まれるか否かを判断するものである。バーコードデータは、外部装置4のケーシング表面に貼設されるか、或いは、外部装置4のモニタ(図示せず)上に表示される。
【0024】
ここで、電子装置3上には、フラッシュライトなどの発光ユニット(図示せず)が設置される。電子装置3は、輝度が低すぎるために読取に失敗したと判断すると、発光ユニットを自動的に起動し、輝度を補って読取の成功率を高める。例えば、医療スタッフが暗い病室中で患者の血圧計の数値を読み取りたいが、患者が熟睡中でランプを点灯できないために、電子装置3が血圧計上の外部メッセージ51を読み取れない場合、電子装置3は、上述の方式によって発光ユニットを自動的に起動し、輝度を補う。
【0025】
図13を同時に参照する。図13は、本発明の第2実施形態による外部メッセージを読み取る状態を示す斜視図である。本実施形態中、非接触式読取ユニット32は、RF(Radio Frequency)読取ユニット323であり、外部メッセージ53は、RFIDタグ中に記録される。外部メッセージ53は、外部装置4のMACアドレス61(図14参照)と機種コード62(図14参照)とを符号化したものである。また、RFIDタグは、外部装置4内に設置されるか、或いは、外部装置4のケーシング表面に貼設される。
【0026】
RF読取ユニット323は、電子装置3内に内蔵されるアプリケーションプログラムA1が実行されると、起動される上、RF信号を発信し続け、電子装置3付近の全てのRFIDタグを検索する。ユーザが電子装置3を外部装置4に近づけると、RF読取ユニット323は、RFIDタグの存在を検出する上、照会した後、RFIDタグ内部に記録された外部メッセージ53を受信する。ここで、RFによって読取を行う場合、上述の他の実施形態のように輝度が低いために読取に失敗するということがなく、当然、発光ユニットを起動して輝度を補う必要がないため、利便性が高い。
【0027】
RFがBluetooth(登録商標)通信技術と異なる点は、RFは、短距離の通信技術であり、通信範囲が小さいことにある。そのために、RF読取ユニット323が継続して起動されている上、電子装置3の周囲にRFIDタグが配置された外部装置4が複数存在していても、距離が近くなければ、RF読取ユニット323は、他のRFIDタグを読み取ることができない。従って、誤って読み取ったり、重複して読み取ったりする問題がない。ここで、本発明には、NFC(Near Field Communication)、ZigBeeなど、如何なる短距離の非接触式通信技術でも運用することができる。本実施形態中においては、RF技術を例示して説明するが、本発明は、これのみに限定されない。
【0028】
図14を同時に参照する。図14は、本発明の第3実施形態による外部メッセージを読み取る状態を示す斜視図である。本実施形態中、非接触式読取ユニット32はカメラユニット322であり、外部メッセージ54は、主に、文字メッセージ又は図形メッセージである。上述のステップ30中、電子装置3は、カメラユニット322を介して外部メッセージ54を取得する(即ち、文字メッセージ又は図形メッセージの画像を取得する)上、マイクロコントロールユニット33(図3)に伝送する。次に、ステップ32において、マイクロコントロールユニット33は、外部メッセージ54に対して文字認識又は図形認識を行うことにより、外部メッセージ54に記載されたメッセージ内容を取得し、外部メッセージ54中に外部装置4のMACアドレス61が含まれるか否かを判断する。
【0029】
図14に示す実施形態中、外部メッセージ54には、外部装置4のMACアドレス61及び機種コード62を記載することができる。これにより、マイクロコントロールユニット33が外部メッセージ54の文字認識又は図形認識を完了すると、外部装置4のMACアドレス61及び機種コード62を取得することができる。
【0030】
図15を参照する。図15は、本発明の第4実施形態による外部メッセージを読み取る状態を示す斜視図である。本実施形態中、非接触式読取ユニット32は、カメラユニット322(図14)であり、外部メッセージ56は、外部装置4のMACアドレス61と機種コードとを符号化したQRコード(登録商標)である。上述のステップ30中、電子装置3は、カメラユニット322を介してQRコード(登録商標)を読み取る上、マイクロコントロールユニット33に伝送する。次に、ステップ32中において、マイクロコントロールユニット33がQRコード(登録商標)の内容から、外部装置4のMACアドレスが含まれるか否かを判断する。
【0031】
ここで、外部装置4は、電子装置3のBluetooth(登録商標)接続可能範囲内に存在すれば、電子装置3と接続することができる。このため、外部メッセージ51〜56は、外部装置4のケーシング表面に必ず貼設する必要がある訳ではない。図16を参照する。図16は、本発明の第5実施形態による外部メッセージを読み取る状態を示す斜視図である。例えば、医療スタッフは、複数の外部メッセージが貼設されている情報パネル560を携帯することができる(図16中においては、外部メッセージ56を例示する)。各外部メッセージ56には、それぞれ異なる外部装置4のMACアドレスが記載されている。これにより、医療スタッフが第1の外部装置の情報を読み取りたい場合、電子装置3を使用して情報パネル560の第1の外部装置に対応する外部メッセージ56を読み取れば、第1の外部装置の情報を読み取ることができる。これにより、第1の外部装置(テーブル上、病床上、引出し内、ワゴン上などに放置されているために、探すのに時間が掛かる虞がある)を探す必要がないため、医療スタッフの作業時間を短縮し、負担を軽減することができる。
【0032】
図14〜図16に示す実施形態中、電子装置3上には、上述の発光ユニット(図示せず)を設置することができる。これにより、電子装置3は、輝度が低く、カメラユニット322が焦点合わせをスムーズに行うことができないと判断すると、発光ユニットを自動的に起動して輝度を補う。これにより、カメラユニット322の画像認識の成功率を高めることができる。
【0033】
図4に戻る。ステップ32の後、マイクロコントロールユニット33が外部メッセージ51中に外部装置4のMACアドレス61が含まれると判断した場合、電子装置3は、マイクロコントロールユニット33を介し、自身のBluetooth(登録商標)通信ユニット34が起動しているか否かを判断する(ステップ34)。Bluetooth(登録商標)通信ユニット34が起動していない場合、Bluetooth(登録商標)通信ユニット34を制御して起動する(ステップ36)。しかし、電子装置3は、Bluetooth(登録商標)通信ユニット34を常態的に起動した状態に設定することができる。この場合、ステップ34及びステップ36を実行しなくてもよい。
【0034】
上述のステップにおいて、Bluetooth(登録商標)通信ユニット34が起動したことが確認されると、マイクロコントロールユニット33は、Bluetooth(登録商標)通信ユニット34を操作することができるようになり、外部メッセージ51中のMACアドレス61により、外部装置4と直接Bluetooth(登録商標)接続を確立する。具体的に述べると、Bluetooth(登録商標)通信ユニット34は、先ず、MACアドレス61により、外部装置4とBluetooth(登録商標)のペアリングを行う(ステップ38)。また、ペアリングに成功すると、接続する前に、外部装置4の識別コードC1(PIN code)を自動的に入力する(ステップ40)。識別コードC1は、予め、メモリユニット35中に保存することができ、接続段階になると、電子装置3から自動的に入力される。これにより、接続段階になった際にユーザが手動で入力する必要がない。識別コードC1が照合された後、電子装置3は、外部装置4とBluetooth(登録商標)接続を確立することができる(ステップ42)。
【0035】
電子装置3と外部装置4とがBluetooth(登録商標)接続を確立した後、電子装置3は、外部装置4に対し、必要とするデータを請求することができる(ステップ44)。電子装置3が外部装置4から伝送されたデータを取得した後、電子装置3は、外部装置4との接続を切断する(ステップ46)。また、電子装置3上のBluetooth(登録商標)通信ユニット34を自動的に終了する(ステップ48)。これにより、電子装置3は、使い終わった後、他の外部装置のMACアドレスを迅速に読み取り、他の外部装置とBluetooth(登録商標)接続を迅速に確立するために用いることができる。ここで、ステップ46及びステップ48は、必ず実行しなければならない訳ではない。
【0036】
図5を参照する。図5は、本発明の一実施形態によるデータ通信を行う工程を示す流れ図である。上述のように、電子装置3がステップ42中において、外部装置4とBluetooth(登録商標)接続を確立し、外部装置4中からデータを取得する際、先ず、外部メッセージ51中から外部装置4の機種コード62を取得する(ステップ440)。マイクロコントロールユニット33は、機種コード62により、外部装置4の種類を判断する(ステップ442)。具体的に述べると、機種コード62により、外部装置4がどんな装置(例えば、血圧計、血糖計、体重計、体温計など)かを判断する。電子装置3が外部装置4の種類を確認すると、対応する通信プロトコルを起動し、外部装置4とコミュニケーションを行う(ステップ444)。電子装置3が外部装置4が理解可能な通信プロトコルを採用すると、外部装置4から必要とするデータを取得することができるようになる(ステップ446)
【0037】
次に、マイクロコントロールユニット33が外部装置4の種類に応じ、対応する1つのデータ記録ページP1を開く(ステップ448)。また、データ記録ページP1中の対応するフィールドに、取得したデータを記入する(ステップ450)。ステップ450の後、電子装置3は、データを一時的に保存する動作を完了する。また、表示モニタ31に取得したデータを表示する(ステップ452)。ここで、電子装置3は、外部装置4中から一度に複数のデータを取得することができ、1つのデータのみに限定されない。
【0038】
図8〜図11を同時に参照する。図8は、本発明の第1実施形態によるデータ記録ページを示す平面図である。図9は、本発明の第2実施形態によるデータ記録ページを示す平面図である。図10は、本発明の第3実施形態によるデータ記録ページを示す平面図である。図11は、本発明の第4実施形態によるデータ記録ページを示す平面図である。図8に示すように、電子装置3は、例えば、体温、血圧、呼吸、血糖、血中酸素濃度、身長、体重など、複数のデータ記録ページP1を提供し、表示モニタ31上に表示することができる。図9に示すように、電子装置3は、機種コード62(図12)から外部装置が体温計であることを判断すると、体温のデータ記録ページP1を自動的に開く。また、体温計中のデータを取得した後、データ記録ページP1中の対応するフィールドに自動的に記入する。
図10に示すように、電子装置3は、機種コード62から外部装置4が血圧計であることを判断すると、血圧のデータ記録ページP1を自動的に開く。また、血圧計中のデータを取得した後、データ記録ページP1中の対応するフィールドに自動的に記入する。図11に示すように、電子装置3は、機種コード62から外部装置4が身長/体重計であることを判断すると、身長/体重のデータ記録ページP1を自動的に開く。また、身長/体重計中のデータを取得した後、データ記録ページP1中の対応するフィールドに自動的に記入する。
【0039】
一般に、体温計は、温度のデータのみであり、血圧計は、収縮期血圧、拡張期血圧及び脈拍の3つのデータを有する。このため、これらのデータを同一のページに記録すると、ユーザが混乱する虞がある。また、データによって単位が異なる(℃、kgなど)ため、同一のページに記録すると、ユーザがデータの読取を誤ってしまう虞がある。しかし、本発明においては、様々な機器のデータを分類することができるため、ユーザが混乱することがない。
【0040】
例えば、図12に示すように、外部装置4として、血圧計を例示する。また、血圧計は、被測定者の収縮期血圧、拡張期血圧及び脈拍の3つのデータを測定するものとする。また、電子装置3が開くデータ記録ページP1は、血圧データを記録するページであり、ページ上には、収縮期血圧、拡張期血圧及び脈拍の3つのフィールドが提供される。電子装置3が外部装置4中から上述の3つのデータを取得すると、マイクロコントロールユニット33(図3)が3つのデータをデータ記録ページP1中の対応するフィールド上に記入する。これにより、ユーザが手動で入力する手間を省略することができる。
【0041】
上述の外部装置4として血圧計を例示して説明する以外に、図17においては、他の実施形態を示す。図17は、本発明の第6実施形態による外部メッセージを読み取る状態を示す斜視図である。本実施形態においては、電力メータを外部装置41とする。外部装置41内には、Bluetooth(登録商標)通信ユニット、ZigBee通信ユニット、Wi−Fi通信ユニットなどが内蔵される。外部装置41表面又は内部には、RFIDタグが設置される。RFIDタグ中には、上述の外部メッセージ53(図14)が記録される。
また、外部メッセージ53中には、外部装置41のMACアドレス61が含まれる。電力使用量を測定する職員が外部装置41(電力メータ)の情報を記録する必要がある場合、電子装置3を使用して外部装置41上の外部メッセージ53を読み取れば、電力メータの使用情報を簡単に取得し、記録することができる。当然、外部装置41は、バーコード、文字、図形、QRコード(登録商標)などを介して外部メッセージを記録することもできる。本実施形態中においては、RFIDタグを使用した場合を例示する。
【0042】
図18を参照する。図18は、本発明の第7実施形態による外部メッセージを読み取る状態を示す斜視図である。本実施形態においては、スポーツウォッチを外部装置42とする。外部装置42内には、Bluetooth(登録商標)通信ユニット、ZigBee通信ユニット、Wi−Fi通信ユニットなどが内蔵される。外部装置42表面又は内部には、上述のRFIDタグが設置される。また、RFIDタグ中には、上述の外部メッセージ53が記録される。ユーザが外部装置42を腕部に取り付けて運動する際、外部装置42は、走行距離、総消費カロリーなど、ユーザの運動状態を記録する。ユーザが運動をし終わり、外部装置42の情報を記録したい場合、電子装置3を使用してRFIDタグを読み取り、RFIDタグ内に記録された外部メッセージ53を取得すれば、外部装置42と接続を確立する上、コミュニケーションを行うことができ、外部装置42に記録された情報を取得することができる。
【0043】
図19を参照する。図19は、本発明の第8実施形態による外部メッセージを読み取る状態を示す斜視図である。本実施形態においては、ルームランナーを外部装置43とする。外部装置43内には、Bluetooth(登録商標)通信ユニット、ZigBee通信ユニット、Wi−Fi通信ユニットなどが内蔵される。外部装置43表面又は内部には、上述のRFIDタグが設置される。また、RFIDタグ中には、上述の外部メッセージ53が記録される。ユーザが外部装置43を使用すると、外部装置43は、走行距離、総消費カロリーなど、ユーザの運動状態を記録する。ユーザが運動をし終わり、外部装置43の情報を記録したい場合、電子装置3を使用してRFIDタグを読み取り、RFIDタグ内に記録された外部メッセージ53を取得すれば、外部装置42と接続を確立する上、コミュニケーションを行うことができ、外部装置43に記録された情報を取得することができる。
【0044】
ここで、図12に示すように、これらの外部メッセージ51〜56は、MACアドレス61、機種コード62及び分離符号63を含む。本実施形態中、分離符号63(例えば、図12中に示す「**」、空白、改行など)によってMACアドレス61と機種コード62とを区別することができる。さらに具体的に述べると、電子装置3に予め設けられる外部メッセージ51〜56中の前12桁(6Bytes)がMACアドレス61である。或いは、分離符号63の前12桁又は後12桁をMACアドレス61とする。分離符号63により、電子装置3は、外部メッセージ51〜56中に外部装置4のMACアドレス61が含まれるか否かを効率良く判断することができる。
【0045】
図6を参照する。図6は、本発明の一実施形態によるデータ間に相関関係を持たせる工程を示す流れ図である。図4中のステップ32中、電子装置3が外部メッセージ51中に外部装置4のMACアドレス61が含まれない(例えば、外部メッセージ51が12桁未満、或いは、分離符号63が含まれない)と判断した場合、電子装置3は、外部メッセージ51中に身分ID64(図20参照)が含まれるか否かを判断する(ステップ50)。外部メッセージ51中に外部装置4のMACアドレス61が含まれない上、如何なる身分ID64が含まれない場合、電子装置3は、外部メッセージ51を処理しない。外部メッセージ51中に1つの身分ID64が含まれる場合、電子装置3は、一時的に保存されたデータと身分ID64とに相関関係を持たせる(ステップ52)。これにより、一時的に保存されたデータは、身分ID64の所有者に属することが示される。
【0046】
例えば、身分ID64は、身分証番号でもよい。電子装置3は、一時的に保存された1つ又は複数のデータと身分ID64とに相関関係を同時に持たせることができる。これにより、複数のデータは、身分証番号の所有者に属することが示される。
【0047】
図20を同時に参照する。図20は、本発明の一実施形態による身分IDを読み取る状態を示す斜視図である。図20に示すように、電子装置3は、外部装置4からデータ(例えば血圧データ)を取得した後、これらのデータがどの外部装置4が生成したものかのみを知ることができるが、これらのデータが誰に属するものかを知ることはできない。そこで、電子装置3は、もう1つの外部メッセージ(例えば、図20中に示す外部メッセージ53)を読み取ることができる。これにより、外部メッセージ53中から身分ID64を取得する。外部メッセージ53は、RFIDタグ中に記録することができる。また、RFIDタグは患者7の身体上に設置することができる。例えば、患者7が身分ID64の所有者である場合、電子装置3は、外部メッセージ53中から身分ID64を取得した後、これらのデータと身分ID64とに相関関係を持たせる。これにより、これらのデータ(図20中に示す収縮期血圧、拡張期血圧、脈拍などのデータ)が患者7に属することが示される。
【0048】
図3中に示すように、身分ID64は、電子装置3のメモリユニット35中に予め保存することができる。これにより、電子装置3が外部装置4から必要とするデータを取得すると、少なくとも1つの身分ID64をユーザに提供して選択させる。ユーザが1つの身分ID64を選択すると、電子装置3は、データと選択された身分ID64とに相関関係を持たせる。例えば、1人の医療スタッフが10人の患者を担当する場合、医療スタッフに支給される電子装置3中に予め10人の患者の身分ID64を記録又はダウンロードする。これにより、医療スタッフは、電子装置3を使用することにより、各患者のデータを取得することができる上、データと身分ID64とに相関関係を持たせることができる。
【0049】
他の実施形態中において、身分ID64は、所定の部屋又は建造物に対応させることができる。例えば、人以外に、身分ID64を部屋番号、住所などに対応させることができる。例えば、電子装置3が病室中の温度計の温度データを取得した後、当該病室を表す身分ID64を読み取ることにより、温度データと病室の身分ID64とに相関関係を持たせることができる。これにより、当該温度データが当該病室の温度データであることが示される。また、電子装置3が建造物の電気メータの電力使用量データを取得した後、当該建造物の身分ID64を読み取ることにより、電力使用量と建造物の身分ID64とに相関関係を持たせることができる。これにより、当該電力使用量が当該建造物の電力使用量データであることが示される。しかし、以上の内容は、本発明の具体的な実施形態を示すものであり、これらのみに限定されない。
【0050】
図7を参照する。図7は、本発明の一実施形態によるデータをアップロードする工程を示す流れ図である。電子装置3がデータを取得すると、先ず、電子装置3内にデータを一時的に保存する。その後、ネットワークを介し、一時的に保存されたデータを後端のサーバ(図示せず)に定期的にアップロードする(ステップ60)。次に、電子装置3がアップロードに成功したか否かを判断する(ステップ62)。アップロードに失敗した場合、電子装置3は、データを一時的に保存し続ける上、再度のアップロードを待つ。データのアップロードに成功すると、電子装置3は、一時的に保存したデータを削除する(ステップ64)。これにより、電子装置3の保存空間が節約される。
【0051】
本発明の一実施形態中、電子装置3には、アプリケーションプログラムA1(Application Program)がインストールされる。アプリケーションプログラムA1には、電子装置3が実行可能なプログラムコードが記録される。電子装置3にアプリケーションプログラムA1がロードされ、実行されると、電子装置3は、上述の非接触式外部データ取得方法を実行することができる。これにより、電子装置3は、外部装置4とBluetooth(登録商標)接続を自動的に確立する上、外部装置4に対し、必要とするデータを請求する。電子装置3が実行する非接触式外部データ取得方法は、以下(a)〜(i)のステップを含む。
【0052】
(a)非接触方式で、外部メッセージ51を読み取る。
【0053】
(b)外部メッセージ51中から外部装置4のMACアドレス61を取得する。
【0054】
(c)MACアドレス61により、外部装置4とBluetooth(登録商標)のペアリングを自動的に行う上、Bluetooth(登録商標)接続を確立する。
【0055】
(d)外部メッセージ51から外部装置4の機種コード62を取得する。
【0056】
(e)機種コード62に基づき、外部装置4の種類を判断する。
【0057】
(f)外部装置4の種類に基づき、対応する通信プロトコルを起動し、外部装置4とコミュニケーションを行う。
【0058】
(g)外部装置4に対し、必要とするデータを請求する。
【0059】
(h)機種コード62に基づき、対応するデータ記録ページP1を開く。
【0060】
(i)データ記録ページP1中の対応するフィールドに、外部装置4から伝送されたデータを記入する。
【0061】
即ち、ユーザが制御ボタン36又はタッチモニタを押圧すると、電子装置3上の非接触式読取ユニット32が外部メッセージ51を読み取り、電子装置3が外部装置4を自動的に検索し、外部装置4とBluetooth(登録商標)接続を確立し、外部装置4から必要とするデータを取得し、電子装置3上のデータ記録ページP1の対応するフィールドにデータを記入する。これにより、ユーザがデータを記録する際の難度を低減し、人為的ミスの発生を低減することができる。
【0062】
以上の説明は、本発明の具体的な実施形態を示すものであり、本発明の特許請求の範囲を限定するものではない。従って、本発明の内容の同等効果である変更は、全て本発明に含まれる。
【符号の説明】
【0063】
1 血圧計
11 表示モニタ
2 電力メータ
21 文字盤
3 電子装置
31 表示モニタ
32 非接触式読取ユニット
321 バーコード読取ユニット
322 カメラユニット
323 RF読取ユニット
33 マイクロコントロールユニット
34 Bluetooth(登録商標)通信ユニット
35 メモリユニット
36 制御ボタン
A1 アプリケーションプログラム
P1 データ記録ページ
C1 識別コード
4 外部装置
41 外部装置
42 外部装置
43 外部装置
51 外部メッセージ
53 外部メッセージ
54 外部メッセージ
56 外部メッセージ
560 情報パネル
61 MACアドレス
62 機種コード
63 分離符号
64 身分ID
7 患者
【技術分野】
【0001】
本発明は、データ取得方法に関し、特に、電子装置にBluetooth(登録商標)通信を自動で行わせることにより、外部データを迅速に取得することができる非接触式外部データ取得方法に関する。
【背景技術】
【0002】
現在、市場において見られる多くの電子装置は、データを測定し、記録するために用いられる。図1は、従来の血圧計を示す斜視図である。図2は、従来の電力メータを示す斜視図である。
【0003】
一般に、血圧計1は、ユーザ自身の収縮期血圧(Systolic blood pressure)、拡張期血圧(Diastolic blood pressure)、脈拍(Pulse)などのデータを測定するために用いられる。測定されたデータは、血圧計1のモニタ11上に表示される。ユーザは、モニタ11を介して上述の測定データを知り、それらのデータを書き写して記録することができる。また、電力メータ2は、ユーザの住宅内の総電力使用量を測定するために用いられる。測定されたデータは、電力メータ2上の文字盤21上に表示される。ユーザは、文字盤21を介して電力使用量を知ることができる。また、電力会社の職員は、文字盤21上に表示された数字に基づき、電気料金を計算することができる。
【0004】
しかし、血圧計1を例示すると、医療スタッフは、病院内で血圧計1を使用する場合、患者の血圧を測定した後、測定結果を手書きでカルテ上に記録する。このため、書き間違いなどの人為的ミスが発生する虞がある。また、複数の血圧計1を使用し、複数の患者の血圧データを同時に測定する場合、書き間違いを起こす可能性がさらに高まる。
【0005】
このため、近年、多くのユニークな測定機具が開発されている。血圧計1を例示すると、Bluetooth(登録商標)通信機能が内蔵された血圧計1が開発されている。これにより、医療スタッフが血圧計1を使用して患者の血圧を測定した後、PDA(Personal Digital Assistant)などの携帯型装置を血圧計1とBluetooth(登録商標)接続することにより、血圧計1が測定した血圧データを非接触式で取得することができる。これにより、書き間違いなどの人為的ミスを防止することができる。
【0006】
しかし、2つの装置間をBluetooth(登録商標)接続する工程は、以下(1)〜(7)に示すステップを実行しなければならないため、非常に面倒である。
【0007】
(1)ユーザがPDAのBluetooth(登録商標)通信機能を手動で起動する。(2)ユーザがPDAを操作して付近に存在するBluetooth(登録商標)通信機能を有する電子装置を検索する。(3)PDAに付近に存在するすべてのBluetooth(登録商標)接続可能な装置のリストが表示され、ユーザに選択させる。(4)ユーザがリスト中から接続対象の血圧計1の装置名及びシリアル番号を識別し、接続対象として血圧計1を選択する。(5)PDAと選択した血圧計1とを接続する。(6)接続に成功した後、PDAが血圧計1から血圧データを取得する。(7)取得したデータをユーザがPDA上の対応するフィールドに記入する。
【0008】
上述の内容から分かるように、Bluetooth(登録商標)接続を確立するには、ユーザが多くのステップを手動で行う必要があり、非常に面倒である。また、仮に、医療スタッフが10台の同一の血圧計を同時に使用して複数の患者の血圧データを測定する場合、PDAに表示される付近に存在するBluetooth(登録商標)接続が可能な装置のリストには、10個の同一の装置名及びシリアル番号が表示される。この場合、どの装置がどの血圧計に対応しているかを確認することは、非常に困難であり、血圧計を誤って選択し、患者のデータを記録ミスしてしまう虞がある。即ち、Bluetooth(登録商標)通信によって測定データを伝送する方法は、ユーザに利便性を提供するどころか、大きな問題が発生する虞がある。
【0009】
そこで、ユーザがBluetooth(登録商標)通信によって外部のデータを簡単に取得することができ、煩雑な手動による操作が必要ない上、データを書き間違えたり、装置間の接続を誤ったりする問題が発生することがないユニークな方法及びその方法を使用した電子装置が求められていた。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0010】
【特許文献1】特開2012−86003号公報
【特許文献2】特表2007−519784号公報
【特許文献3】特表2008−538941号公報
【特許文献4】特開2012−55679号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0011】
本発明の目的は、電子装置が外部装置とBluetooth(登録商標)接続を自動的に迅速に確立することにより、外部装置内のデータを非接触式で迅速に取得することができる非接触式外部データ取得方法、非接触式外部データ取得電子装置及びそのアプリケーションプログラムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0012】
上述の課題を解決するために、本発明の非接触式外部データ取得方法においては、電子装置が非接触式で外部メッセージを読み取り、読み取った外部メッセージから、外部装置のMACアドレス(Media Access Control Address)を識別する。次に、電子装置が取得したMACアドレスにより、外部装置とBluetooth(登録商標)接続を自動的に確立する上、外部装置中から必要なデータを非接触式で取得する。
【発明の効果】
【0013】
本発明により、ユーザが外部装置中のデータを取得したい場合、Bluetooth(登録商標)通信により、必要なデータを非接触式で迅速に取得することができ、筆記用具を使用して記録する必要がないため、書き間違いなどの人為的ミスが発生しない。
ユーザが電子装置を使用し、外部装置のデータをBluetooth(登録商標)通信によって取得する際、電子装置のBluetooth(登録商標)通信ユニットを手動で起動する必要がない上、複数のBluetooth(登録商標)装置を検索し、接続対象の外部装置を1つ1つ探す必要がない。即ち、冗長な作業ステップが必要ないため、操作時間を短縮できる上、ユーザが手動で操作することによって人為的ミスが発生するのを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【図1】従来の血圧計を示す斜視図である。
【図2】従来の電力メータを示す斜視図である。
【図3】本発明の一実施形態による非接触式外部データ取得電子装置を示すブロック図である。
【図4】本発明の一実施形態によるBluetooth(登録商標)接続を確立する工程を示す流れ図である。
【図5】本発明の一実施形態によるデータ通信を行う工程を示す流れ図である。
【図6】本発明の一実施形態によるデータ間に相関関係を持たせる工程を示す流れ図である。
【図7】本発明の一実施形態によるデータをアップロードする工程を示す流れ図である。
【図8】本発明の第1実施形態によるデータ記録ページを示す平面図である。
【図9】本発明の第2実施形態によるデータ記録ページを示す平面図である。
【図10】本発明の第3実施形態によるデータ記録ページを示す平面図である。
【図11】本発明の第4実施形態によるデータ記録ページを示す平面図である。
【図12】本発明の第1実施形態による外部メッセージを読み取る状態を示す斜視図である。
【図13】本発明の第2実施形態による外部メッセージを読み取る状態を示す斜視図である。
【図14】本発明の第3実施形態による外部メッセージを読み取る状態を示す斜視図である。
【図15】本発明の第4実施形態による外部メッセージを読み取る状態を示す斜視図である。
【図16】本発明の第5実施形態による外部メッセージを読み取る状態を示す斜視図である。
【図17】本発明の第6実施形態による外部メッセージを読み取る状態を示す斜視図である。
【図18】本発明の第7実施形態による外部メッセージを読み取る状態を示す斜視図である。
【図19】本発明の第8実施形態による外部メッセージを読み取る状態を示す斜視図である。
【図20】本発明の一実施形態による身分IDを読み取る状態を示す斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
本発明の目的、特徴および効果を示す実施形態を図面に沿って詳細に説明する。
【0016】
図3を参照する。図3は、本発明の一実施形態による非接触式外部データ取得電子装置を示すブロック図である。本発明は、主に、内蔵されたアプリケーションプログラムA1によって非接触式外部データ取得方法を実行する電子装置3を提供するものである。電子装置3は、表示モニタ31、非接触式読取ユニット32、マイクロコントロールユニット33、Bluetooth(登録商標)通信ユニット34及びメモリユニット35を含む。マイクロコントロールユニット33は、表示モニタ31、非接触式読取ユニット32、Bluetooth(登録商標)通信ユニット34及びメモリユニット35と電気的に接続される。また、アプリケーションプログラムA1は、メモリユニット35中に保存される。
【0017】
非接触式読取ユニット32は、主に、外部メッセージ(例えば、図12〜図16中に示す外部メッセージ51,53,54,56である。以下、外部メッセージ51と例示して説明を行う)を非接触方式で読み取るために用いられる。ここで、電子装置3は、マイクロコントロールユニット33と電気的に接続される少なくとも1つの制御ボタン36を有する。ユーザが制御ボタン36を押圧すると、非接触式読取ユニット32が起動し、外部メッセージ51(図12)を読み取る。或いは、非接触式読取ユニット32は、アプリケーションプログラムA1が起動されると、自動的に起動し、アプリケーションプログラムA1が実行されている期間、背景において常態的に実行されるように設定することができる。この場合、ユーザは、制御ボタン36を手動で押圧して非接触式読取ユニット32を起動する必要がない。また、本実施形態中、表示モニタ31は、タッチモニタでもよく、これにより、表示モニタ31と制御ボタン36とを1つに統合することができる。
【0018】
外部メッセージ51は、読み取られた後、マイクロコントロールユニット33に伝送される。マイクロコントロールユニット33は、先ず、外部メッセージ51中に外部装置(例えば、図12中に示す外部装置4)のMACアドレス(例えば、図12中に示すMACアドレス61)が含まれるか否かを判断する。
【0019】
Bluetooth(登録商標)通信ユニット34は、電子装置3に無線通信機能を提供する。マイクロコントロールユニット33は、外部メッセージ51中から外部装置4のMACアドレス61(具体的に述べると、外部装置4のBluetooth(登録商標)通信ユニット(図示せず)のMACアドレス)を取得すると、Bluetooth(登録商標)通信ユニット34を制御して起動する上、取得したMACアドレス61に基づき、外部装置4とBluetooth(登録商標)接続を自動的に確立する。ここで、既に内容を知っているMACアドレス61によってBluetooth(登録商標)のペアリングが行われるため、電子装置3は、MACアドレス61の所有者である外部装置4に対してのみ、Bluetooth(登録商標)のペアリングを行う。即ち、付近の全てのBluetooth(登録商標)接続が可能な装置を検索し、ユーザに手動で選択させるのではない。即ち、電子装置3は、Bluetooth(登録商標)接続を確立する接続対象が外部装置4であることを明確に認識している。これにより、ユーザが手動で設定したり、選択したりする動作が必要ないため、Bluetooth(登録商標)接続を確立するのに掛かる時間が大幅に短縮される。
【0020】
ここで、本発明では、Bluetooth(登録商標)接続を例示しているが、本発明には、2台の装置間を迅速に接続可能な何れの通信プロトコルでも適用することができる。例えば、外部メッセージ51中に外部装置4のMACアドレス61が含まれていさえすれば、電子装置3は、外部装置4のMACアドレス61を取得した後、ZigBee(登録商標)、Wi−Fi Direct(登録商標)などの通信プロトコルにより、外部装置4と直接接続することができる。この場合も、周囲の全ての装置を検索し、接続対象を1つ1つ確認する必要がない。
【0021】
メモリユニット35中には、表示モニタ31に表示される少なくとも1つのデータ記録ページP1が保存される。データ記録ページP1上は、主に、外部装置4が処理したデータに対応するフィールド(後述)を有する。電子装置3と外部装置4とがBluetooth(登録商標)接続を確立した後、電子装置3は、外部装置4中から必要とするデータを自動的に取得する上、マイクロコントロールユニット33が外部装置4の種類に基づき、対応するデータ記録ページP1を開く。次に、開いたデータ記録ページP1中の対応するフィールドに、取得したデータを記入する。これにより、ユーザは、取得したデータを手動で入力する必要がないため、便利である上、データを誤って入力するなどの人為的ミスが発生しない。
【0022】
図4を続けて参照する。図4は、本発明の一実施形態によるBluetooth(登録商標)接続を確立する工程を示す流れ図である。先ず、電子装置3が非接触式読取ユニット32を介し、非接触方式で外部メッセージ51を読み取る(ステップ30)。次に、マイクロコントロールユニット33が外部メッセージ51中に外部装置4のMACアドレス61が含まれるか否かを判断する(ステップ32)。
【0023】
図12を同時に参照する。図12は、本発明の第1実施形態による外部メッセージを読み取る状態を示す斜視図である。本実施形態中、非接触式読取ユニット32(図3)は、バーコード読取ユニット321である。また、外部メッセージ51は、外部装置4のMACアドレス61を含むバーコードデータである。具体的に述べると、本実施形態中、外部メッセージ51は、外部装置4のMACアドレス61と機種コード(Model Code)62とを符号化したバーコードデータである。機種コード62は、電子装置3に外部装置4の種類を判断させるものである(後述)。即ち、上述のステップ30及びステップ32は、バーコード読取ユニット321がバーコードデータを読み取り、バーコードデータの内容から外部装置4のMACアドレス61が含まれるか否かを判断するものである。バーコードデータは、外部装置4のケーシング表面に貼設されるか、或いは、外部装置4のモニタ(図示せず)上に表示される。
【0024】
ここで、電子装置3上には、フラッシュライトなどの発光ユニット(図示せず)が設置される。電子装置3は、輝度が低すぎるために読取に失敗したと判断すると、発光ユニットを自動的に起動し、輝度を補って読取の成功率を高める。例えば、医療スタッフが暗い病室中で患者の血圧計の数値を読み取りたいが、患者が熟睡中でランプを点灯できないために、電子装置3が血圧計上の外部メッセージ51を読み取れない場合、電子装置3は、上述の方式によって発光ユニットを自動的に起動し、輝度を補う。
【0025】
図13を同時に参照する。図13は、本発明の第2実施形態による外部メッセージを読み取る状態を示す斜視図である。本実施形態中、非接触式読取ユニット32は、RF(Radio Frequency)読取ユニット323であり、外部メッセージ53は、RFIDタグ中に記録される。外部メッセージ53は、外部装置4のMACアドレス61(図14参照)と機種コード62(図14参照)とを符号化したものである。また、RFIDタグは、外部装置4内に設置されるか、或いは、外部装置4のケーシング表面に貼設される。
【0026】
RF読取ユニット323は、電子装置3内に内蔵されるアプリケーションプログラムA1が実行されると、起動される上、RF信号を発信し続け、電子装置3付近の全てのRFIDタグを検索する。ユーザが電子装置3を外部装置4に近づけると、RF読取ユニット323は、RFIDタグの存在を検出する上、照会した後、RFIDタグ内部に記録された外部メッセージ53を受信する。ここで、RFによって読取を行う場合、上述の他の実施形態のように輝度が低いために読取に失敗するということがなく、当然、発光ユニットを起動して輝度を補う必要がないため、利便性が高い。
【0027】
RFがBluetooth(登録商標)通信技術と異なる点は、RFは、短距離の通信技術であり、通信範囲が小さいことにある。そのために、RF読取ユニット323が継続して起動されている上、電子装置3の周囲にRFIDタグが配置された外部装置4が複数存在していても、距離が近くなければ、RF読取ユニット323は、他のRFIDタグを読み取ることができない。従って、誤って読み取ったり、重複して読み取ったりする問題がない。ここで、本発明には、NFC(Near Field Communication)、ZigBeeなど、如何なる短距離の非接触式通信技術でも運用することができる。本実施形態中においては、RF技術を例示して説明するが、本発明は、これのみに限定されない。
【0028】
図14を同時に参照する。図14は、本発明の第3実施形態による外部メッセージを読み取る状態を示す斜視図である。本実施形態中、非接触式読取ユニット32はカメラユニット322であり、外部メッセージ54は、主に、文字メッセージ又は図形メッセージである。上述のステップ30中、電子装置3は、カメラユニット322を介して外部メッセージ54を取得する(即ち、文字メッセージ又は図形メッセージの画像を取得する)上、マイクロコントロールユニット33(図3)に伝送する。次に、ステップ32において、マイクロコントロールユニット33は、外部メッセージ54に対して文字認識又は図形認識を行うことにより、外部メッセージ54に記載されたメッセージ内容を取得し、外部メッセージ54中に外部装置4のMACアドレス61が含まれるか否かを判断する。
【0029】
図14に示す実施形態中、外部メッセージ54には、外部装置4のMACアドレス61及び機種コード62を記載することができる。これにより、マイクロコントロールユニット33が外部メッセージ54の文字認識又は図形認識を完了すると、外部装置4のMACアドレス61及び機種コード62を取得することができる。
【0030】
図15を参照する。図15は、本発明の第4実施形態による外部メッセージを読み取る状態を示す斜視図である。本実施形態中、非接触式読取ユニット32は、カメラユニット322(図14)であり、外部メッセージ56は、外部装置4のMACアドレス61と機種コードとを符号化したQRコード(登録商標)である。上述のステップ30中、電子装置3は、カメラユニット322を介してQRコード(登録商標)を読み取る上、マイクロコントロールユニット33に伝送する。次に、ステップ32中において、マイクロコントロールユニット33がQRコード(登録商標)の内容から、外部装置4のMACアドレスが含まれるか否かを判断する。
【0031】
ここで、外部装置4は、電子装置3のBluetooth(登録商標)接続可能範囲内に存在すれば、電子装置3と接続することができる。このため、外部メッセージ51〜56は、外部装置4のケーシング表面に必ず貼設する必要がある訳ではない。図16を参照する。図16は、本発明の第5実施形態による外部メッセージを読み取る状態を示す斜視図である。例えば、医療スタッフは、複数の外部メッセージが貼設されている情報パネル560を携帯することができる(図16中においては、外部メッセージ56を例示する)。各外部メッセージ56には、それぞれ異なる外部装置4のMACアドレスが記載されている。これにより、医療スタッフが第1の外部装置の情報を読み取りたい場合、電子装置3を使用して情報パネル560の第1の外部装置に対応する外部メッセージ56を読み取れば、第1の外部装置の情報を読み取ることができる。これにより、第1の外部装置(テーブル上、病床上、引出し内、ワゴン上などに放置されているために、探すのに時間が掛かる虞がある)を探す必要がないため、医療スタッフの作業時間を短縮し、負担を軽減することができる。
【0032】
図14〜図16に示す実施形態中、電子装置3上には、上述の発光ユニット(図示せず)を設置することができる。これにより、電子装置3は、輝度が低く、カメラユニット322が焦点合わせをスムーズに行うことができないと判断すると、発光ユニットを自動的に起動して輝度を補う。これにより、カメラユニット322の画像認識の成功率を高めることができる。
【0033】
図4に戻る。ステップ32の後、マイクロコントロールユニット33が外部メッセージ51中に外部装置4のMACアドレス61が含まれると判断した場合、電子装置3は、マイクロコントロールユニット33を介し、自身のBluetooth(登録商標)通信ユニット34が起動しているか否かを判断する(ステップ34)。Bluetooth(登録商標)通信ユニット34が起動していない場合、Bluetooth(登録商標)通信ユニット34を制御して起動する(ステップ36)。しかし、電子装置3は、Bluetooth(登録商標)通信ユニット34を常態的に起動した状態に設定することができる。この場合、ステップ34及びステップ36を実行しなくてもよい。
【0034】
上述のステップにおいて、Bluetooth(登録商標)通信ユニット34が起動したことが確認されると、マイクロコントロールユニット33は、Bluetooth(登録商標)通信ユニット34を操作することができるようになり、外部メッセージ51中のMACアドレス61により、外部装置4と直接Bluetooth(登録商標)接続を確立する。具体的に述べると、Bluetooth(登録商標)通信ユニット34は、先ず、MACアドレス61により、外部装置4とBluetooth(登録商標)のペアリングを行う(ステップ38)。また、ペアリングに成功すると、接続する前に、外部装置4の識別コードC1(PIN code)を自動的に入力する(ステップ40)。識別コードC1は、予め、メモリユニット35中に保存することができ、接続段階になると、電子装置3から自動的に入力される。これにより、接続段階になった際にユーザが手動で入力する必要がない。識別コードC1が照合された後、電子装置3は、外部装置4とBluetooth(登録商標)接続を確立することができる(ステップ42)。
【0035】
電子装置3と外部装置4とがBluetooth(登録商標)接続を確立した後、電子装置3は、外部装置4に対し、必要とするデータを請求することができる(ステップ44)。電子装置3が外部装置4から伝送されたデータを取得した後、電子装置3は、外部装置4との接続を切断する(ステップ46)。また、電子装置3上のBluetooth(登録商標)通信ユニット34を自動的に終了する(ステップ48)。これにより、電子装置3は、使い終わった後、他の外部装置のMACアドレスを迅速に読み取り、他の外部装置とBluetooth(登録商標)接続を迅速に確立するために用いることができる。ここで、ステップ46及びステップ48は、必ず実行しなければならない訳ではない。
【0036】
図5を参照する。図5は、本発明の一実施形態によるデータ通信を行う工程を示す流れ図である。上述のように、電子装置3がステップ42中において、外部装置4とBluetooth(登録商標)接続を確立し、外部装置4中からデータを取得する際、先ず、外部メッセージ51中から外部装置4の機種コード62を取得する(ステップ440)。マイクロコントロールユニット33は、機種コード62により、外部装置4の種類を判断する(ステップ442)。具体的に述べると、機種コード62により、外部装置4がどんな装置(例えば、血圧計、血糖計、体重計、体温計など)かを判断する。電子装置3が外部装置4の種類を確認すると、対応する通信プロトコルを起動し、外部装置4とコミュニケーションを行う(ステップ444)。電子装置3が外部装置4が理解可能な通信プロトコルを採用すると、外部装置4から必要とするデータを取得することができるようになる(ステップ446)
【0037】
次に、マイクロコントロールユニット33が外部装置4の種類に応じ、対応する1つのデータ記録ページP1を開く(ステップ448)。また、データ記録ページP1中の対応するフィールドに、取得したデータを記入する(ステップ450)。ステップ450の後、電子装置3は、データを一時的に保存する動作を完了する。また、表示モニタ31に取得したデータを表示する(ステップ452)。ここで、電子装置3は、外部装置4中から一度に複数のデータを取得することができ、1つのデータのみに限定されない。
【0038】
図8〜図11を同時に参照する。図8は、本発明の第1実施形態によるデータ記録ページを示す平面図である。図9は、本発明の第2実施形態によるデータ記録ページを示す平面図である。図10は、本発明の第3実施形態によるデータ記録ページを示す平面図である。図11は、本発明の第4実施形態によるデータ記録ページを示す平面図である。図8に示すように、電子装置3は、例えば、体温、血圧、呼吸、血糖、血中酸素濃度、身長、体重など、複数のデータ記録ページP1を提供し、表示モニタ31上に表示することができる。図9に示すように、電子装置3は、機種コード62(図12)から外部装置が体温計であることを判断すると、体温のデータ記録ページP1を自動的に開く。また、体温計中のデータを取得した後、データ記録ページP1中の対応するフィールドに自動的に記入する。
図10に示すように、電子装置3は、機種コード62から外部装置4が血圧計であることを判断すると、血圧のデータ記録ページP1を自動的に開く。また、血圧計中のデータを取得した後、データ記録ページP1中の対応するフィールドに自動的に記入する。図11に示すように、電子装置3は、機種コード62から外部装置4が身長/体重計であることを判断すると、身長/体重のデータ記録ページP1を自動的に開く。また、身長/体重計中のデータを取得した後、データ記録ページP1中の対応するフィールドに自動的に記入する。
【0039】
一般に、体温計は、温度のデータのみであり、血圧計は、収縮期血圧、拡張期血圧及び脈拍の3つのデータを有する。このため、これらのデータを同一のページに記録すると、ユーザが混乱する虞がある。また、データによって単位が異なる(℃、kgなど)ため、同一のページに記録すると、ユーザがデータの読取を誤ってしまう虞がある。しかし、本発明においては、様々な機器のデータを分類することができるため、ユーザが混乱することがない。
【0040】
例えば、図12に示すように、外部装置4として、血圧計を例示する。また、血圧計は、被測定者の収縮期血圧、拡張期血圧及び脈拍の3つのデータを測定するものとする。また、電子装置3が開くデータ記録ページP1は、血圧データを記録するページであり、ページ上には、収縮期血圧、拡張期血圧及び脈拍の3つのフィールドが提供される。電子装置3が外部装置4中から上述の3つのデータを取得すると、マイクロコントロールユニット33(図3)が3つのデータをデータ記録ページP1中の対応するフィールド上に記入する。これにより、ユーザが手動で入力する手間を省略することができる。
【0041】
上述の外部装置4として血圧計を例示して説明する以外に、図17においては、他の実施形態を示す。図17は、本発明の第6実施形態による外部メッセージを読み取る状態を示す斜視図である。本実施形態においては、電力メータを外部装置41とする。外部装置41内には、Bluetooth(登録商標)通信ユニット、ZigBee通信ユニット、Wi−Fi通信ユニットなどが内蔵される。外部装置41表面又は内部には、RFIDタグが設置される。RFIDタグ中には、上述の外部メッセージ53(図14)が記録される。
また、外部メッセージ53中には、外部装置41のMACアドレス61が含まれる。電力使用量を測定する職員が外部装置41(電力メータ)の情報を記録する必要がある場合、電子装置3を使用して外部装置41上の外部メッセージ53を読み取れば、電力メータの使用情報を簡単に取得し、記録することができる。当然、外部装置41は、バーコード、文字、図形、QRコード(登録商標)などを介して外部メッセージを記録することもできる。本実施形態中においては、RFIDタグを使用した場合を例示する。
【0042】
図18を参照する。図18は、本発明の第7実施形態による外部メッセージを読み取る状態を示す斜視図である。本実施形態においては、スポーツウォッチを外部装置42とする。外部装置42内には、Bluetooth(登録商標)通信ユニット、ZigBee通信ユニット、Wi−Fi通信ユニットなどが内蔵される。外部装置42表面又は内部には、上述のRFIDタグが設置される。また、RFIDタグ中には、上述の外部メッセージ53が記録される。ユーザが外部装置42を腕部に取り付けて運動する際、外部装置42は、走行距離、総消費カロリーなど、ユーザの運動状態を記録する。ユーザが運動をし終わり、外部装置42の情報を記録したい場合、電子装置3を使用してRFIDタグを読み取り、RFIDタグ内に記録された外部メッセージ53を取得すれば、外部装置42と接続を確立する上、コミュニケーションを行うことができ、外部装置42に記録された情報を取得することができる。
【0043】
図19を参照する。図19は、本発明の第8実施形態による外部メッセージを読み取る状態を示す斜視図である。本実施形態においては、ルームランナーを外部装置43とする。外部装置43内には、Bluetooth(登録商標)通信ユニット、ZigBee通信ユニット、Wi−Fi通信ユニットなどが内蔵される。外部装置43表面又は内部には、上述のRFIDタグが設置される。また、RFIDタグ中には、上述の外部メッセージ53が記録される。ユーザが外部装置43を使用すると、外部装置43は、走行距離、総消費カロリーなど、ユーザの運動状態を記録する。ユーザが運動をし終わり、外部装置43の情報を記録したい場合、電子装置3を使用してRFIDタグを読み取り、RFIDタグ内に記録された外部メッセージ53を取得すれば、外部装置42と接続を確立する上、コミュニケーションを行うことができ、外部装置43に記録された情報を取得することができる。
【0044】
ここで、図12に示すように、これらの外部メッセージ51〜56は、MACアドレス61、機種コード62及び分離符号63を含む。本実施形態中、分離符号63(例えば、図12中に示す「**」、空白、改行など)によってMACアドレス61と機種コード62とを区別することができる。さらに具体的に述べると、電子装置3に予め設けられる外部メッセージ51〜56中の前12桁(6Bytes)がMACアドレス61である。或いは、分離符号63の前12桁又は後12桁をMACアドレス61とする。分離符号63により、電子装置3は、外部メッセージ51〜56中に外部装置4のMACアドレス61が含まれるか否かを効率良く判断することができる。
【0045】
図6を参照する。図6は、本発明の一実施形態によるデータ間に相関関係を持たせる工程を示す流れ図である。図4中のステップ32中、電子装置3が外部メッセージ51中に外部装置4のMACアドレス61が含まれない(例えば、外部メッセージ51が12桁未満、或いは、分離符号63が含まれない)と判断した場合、電子装置3は、外部メッセージ51中に身分ID64(図20参照)が含まれるか否かを判断する(ステップ50)。外部メッセージ51中に外部装置4のMACアドレス61が含まれない上、如何なる身分ID64が含まれない場合、電子装置3は、外部メッセージ51を処理しない。外部メッセージ51中に1つの身分ID64が含まれる場合、電子装置3は、一時的に保存されたデータと身分ID64とに相関関係を持たせる(ステップ52)。これにより、一時的に保存されたデータは、身分ID64の所有者に属することが示される。
【0046】
例えば、身分ID64は、身分証番号でもよい。電子装置3は、一時的に保存された1つ又は複数のデータと身分ID64とに相関関係を同時に持たせることができる。これにより、複数のデータは、身分証番号の所有者に属することが示される。
【0047】
図20を同時に参照する。図20は、本発明の一実施形態による身分IDを読み取る状態を示す斜視図である。図20に示すように、電子装置3は、外部装置4からデータ(例えば血圧データ)を取得した後、これらのデータがどの外部装置4が生成したものかのみを知ることができるが、これらのデータが誰に属するものかを知ることはできない。そこで、電子装置3は、もう1つの外部メッセージ(例えば、図20中に示す外部メッセージ53)を読み取ることができる。これにより、外部メッセージ53中から身分ID64を取得する。外部メッセージ53は、RFIDタグ中に記録することができる。また、RFIDタグは患者7の身体上に設置することができる。例えば、患者7が身分ID64の所有者である場合、電子装置3は、外部メッセージ53中から身分ID64を取得した後、これらのデータと身分ID64とに相関関係を持たせる。これにより、これらのデータ(図20中に示す収縮期血圧、拡張期血圧、脈拍などのデータ)が患者7に属することが示される。
【0048】
図3中に示すように、身分ID64は、電子装置3のメモリユニット35中に予め保存することができる。これにより、電子装置3が外部装置4から必要とするデータを取得すると、少なくとも1つの身分ID64をユーザに提供して選択させる。ユーザが1つの身分ID64を選択すると、電子装置3は、データと選択された身分ID64とに相関関係を持たせる。例えば、1人の医療スタッフが10人の患者を担当する場合、医療スタッフに支給される電子装置3中に予め10人の患者の身分ID64を記録又はダウンロードする。これにより、医療スタッフは、電子装置3を使用することにより、各患者のデータを取得することができる上、データと身分ID64とに相関関係を持たせることができる。
【0049】
他の実施形態中において、身分ID64は、所定の部屋又は建造物に対応させることができる。例えば、人以外に、身分ID64を部屋番号、住所などに対応させることができる。例えば、電子装置3が病室中の温度計の温度データを取得した後、当該病室を表す身分ID64を読み取ることにより、温度データと病室の身分ID64とに相関関係を持たせることができる。これにより、当該温度データが当該病室の温度データであることが示される。また、電子装置3が建造物の電気メータの電力使用量データを取得した後、当該建造物の身分ID64を読み取ることにより、電力使用量と建造物の身分ID64とに相関関係を持たせることができる。これにより、当該電力使用量が当該建造物の電力使用量データであることが示される。しかし、以上の内容は、本発明の具体的な実施形態を示すものであり、これらのみに限定されない。
【0050】
図7を参照する。図7は、本発明の一実施形態によるデータをアップロードする工程を示す流れ図である。電子装置3がデータを取得すると、先ず、電子装置3内にデータを一時的に保存する。その後、ネットワークを介し、一時的に保存されたデータを後端のサーバ(図示せず)に定期的にアップロードする(ステップ60)。次に、電子装置3がアップロードに成功したか否かを判断する(ステップ62)。アップロードに失敗した場合、電子装置3は、データを一時的に保存し続ける上、再度のアップロードを待つ。データのアップロードに成功すると、電子装置3は、一時的に保存したデータを削除する(ステップ64)。これにより、電子装置3の保存空間が節約される。
【0051】
本発明の一実施形態中、電子装置3には、アプリケーションプログラムA1(Application Program)がインストールされる。アプリケーションプログラムA1には、電子装置3が実行可能なプログラムコードが記録される。電子装置3にアプリケーションプログラムA1がロードされ、実行されると、電子装置3は、上述の非接触式外部データ取得方法を実行することができる。これにより、電子装置3は、外部装置4とBluetooth(登録商標)接続を自動的に確立する上、外部装置4に対し、必要とするデータを請求する。電子装置3が実行する非接触式外部データ取得方法は、以下(a)〜(i)のステップを含む。
【0052】
(a)非接触方式で、外部メッセージ51を読み取る。
【0053】
(b)外部メッセージ51中から外部装置4のMACアドレス61を取得する。
【0054】
(c)MACアドレス61により、外部装置4とBluetooth(登録商標)のペアリングを自動的に行う上、Bluetooth(登録商標)接続を確立する。
【0055】
(d)外部メッセージ51から外部装置4の機種コード62を取得する。
【0056】
(e)機種コード62に基づき、外部装置4の種類を判断する。
【0057】
(f)外部装置4の種類に基づき、対応する通信プロトコルを起動し、外部装置4とコミュニケーションを行う。
【0058】
(g)外部装置4に対し、必要とするデータを請求する。
【0059】
(h)機種コード62に基づき、対応するデータ記録ページP1を開く。
【0060】
(i)データ記録ページP1中の対応するフィールドに、外部装置4から伝送されたデータを記入する。
【0061】
即ち、ユーザが制御ボタン36又はタッチモニタを押圧すると、電子装置3上の非接触式読取ユニット32が外部メッセージ51を読み取り、電子装置3が外部装置4を自動的に検索し、外部装置4とBluetooth(登録商標)接続を確立し、外部装置4から必要とするデータを取得し、電子装置3上のデータ記録ページP1の対応するフィールドにデータを記入する。これにより、ユーザがデータを記録する際の難度を低減し、人為的ミスの発生を低減することができる。
【0062】
以上の説明は、本発明の具体的な実施形態を示すものであり、本発明の特許請求の範囲を限定するものではない。従って、本発明の内容の同等効果である変更は、全て本発明に含まれる。
【符号の説明】
【0063】
1 血圧計
11 表示モニタ
2 電力メータ
21 文字盤
3 電子装置
31 表示モニタ
32 非接触式読取ユニット
321 バーコード読取ユニット
322 カメラユニット
323 RF読取ユニット
33 マイクロコントロールユニット
34 Bluetooth(登録商標)通信ユニット
35 メモリユニット
36 制御ボタン
A1 アプリケーションプログラム
P1 データ記録ページ
C1 識別コード
4 外部装置
41 外部装置
42 外部装置
43 外部装置
51 外部メッセージ
53 外部メッセージ
54 外部メッセージ
56 外部メッセージ
560 情報パネル
61 MACアドレス
62 機種コード
63 分離符号
64 身分ID
7 患者
【特許請求の範囲】
【請求項1】
電子装置中に運用される非接触式外部データ取得方法であって、
前記非接触式外部データ取得方法は、
(a)非接触方式で、外部メッセージを読み取るステップと、
(b)前記外部メッセージ中に外部装置のMACアドレスが含まれるか否かを判断するステップと、
(c)前記外部メッセージ中に、前記外部装置のMACアドレスが含まれる場合、前記電子装置は、前記MACアドレスにより、前記外部装置とBluetooth(登録商標)接続を自動的に確立するステップと、
(d)Bluetooth(登録商標)接続を確立した後、前記外部装置に必要とするデータを請求するステップと、
(e)前記外部装置から非接触式で伝送された前記データを前記電子装置中に一時的に保存するステップと、を含むことを特徴とする非接触式外部データ取得方法。
【請求項2】
前記(d)は、
(d1)Bluetooth(登録商標)接続を確立した後、前記外部メッセージ中から前記外部装置の機種コードを取得するステップと、
(d2)前記機種コードから前記外部装置の種類を判断するステップと、
(d3)前記外部装置の種類に基づき、対応する通信プロトコルを起動し、前記外部装置とコミュニケーションを行うステップと、をさらに含むことを特徴とする請求項1に記載の非接触式外部データ取得方法。
【請求項3】
前記(e)は、
(e1)前記外部装置の種類に基づき、対応するデータ記録ページを開くステップと、
(e2)前記データを前記データ記録ページ中の対応するフィールドに記入し、一時的に保存するステップと、さらに含むことを特徴とする請求項2に記載の非接触式外部データ取得方法。
【請求項4】
前記外部メッセージは、前記外部装置の前記MACアドレスと前記機種コードとを符号化したバーコードデータであり、前記(a)中、前記電子装置のバーコード読取ユニットを介し、前記バーコードデータを読み取ることを特徴とする請求項2に記載の非接触式外部データ取得方法。
【請求項5】
前記外部メッセージは、前記外部装置の前記MACアドレスと前記機種コードとを符号化したものであり、RFIDタグ中に記録され、前記(a)中、前記電子装置のRF読取ユニットを介し、前記RFIDタグを非接触式で読み取ることにより、前記外部メッセージを取得することを特徴とする請求項2に記載の非接触式外部データ取得方法。
【請求項6】
前記非接触式外部データ取得方法は、
(f)前記電子装置が少なくとも1つの身分IDを提供し、前記身分IDを選択させるステップと、
(g)前記電子装置中に一時的に保存された前記データと前記選択された身分IDとに相関関係を持たせることにより、前記データが前記身分IDの所有者に属することが示されるステップと、をさらに含むことを特徴とする請求項2に記載の非接触式外部データ取得方法。
【請求項7】
前記非接触式外部データ取得方法は、
(h)前記外部メッセージ中に前記外部装置のMACアドレスが含まれない場合、前記外部メッセージに身分IDが含まれるか否かを判断するステップと、
(i)前記外部メッセージに前記身分IDが含まれる場合、前記電子装置中に一時的に保存されたデータと前記身分IDとに相関関係を持たせることにより、前記データが前記身分IDの所有者に属することが示されるステップと、をさらに含むことを特徴とする請求項2に記載の非接触式外部データ取得方法。
【請求項8】
前記(c)は、
(c1)前記外部装置のMACアドレスに基づき、前記外部装置とBluetooth(登録商標)のペアリングを自動的に行うステップと、
(c2)ペアリングに成功すると、前記電子装置中に保存された前記外部装置の識別コードを自動的に入力するステップと、
(c3)前記識別コードの照合に成功すると、前記外部装置とBluetooth(登録商標)接続を確立するステップと、をさらに含むことを特徴とする請求項1に記載の非接触式外部データ取得方法。
【請求項9】
外部装置とBluetooth(登録商標)接続を確立し、前記外部装置に対し、必要とするデータを請求する電子装置であって、
前記電子装置は、
マイクロコントロールユニットと、
前記マイクロコントロールユニットと電気的に接続され、外部メッセージを非接触方式で読み取るために用いられる非接触式読取ユニットと、
前記マイクロコントロールユニットと電気的に接続されるBluetooth(登録商標)通信ユニットと、を備え、
前記マイクロコントロールユニットは、前記外部メッセージから、前記外部装置のMACアドレス及び機種コードを識別し、前記Bluetooth(登録商標)通信ユニットを制御して起動し、前記MACアドレスに基づき、前記外部装置とBluetooth(登録商標)接続を自動的に確立し、前記機種コードに基づき、前記外部装置の種類を判別し、対応する通信プロトコルにより、前記外部装置に必要とする前記データを請求することを特徴とする電子装置。
【請求項10】
前記外部メッセージは、分離符号をさらに有し、前記マイクロコントロールユニットは、前記分離符号により、前記外部メッセージ中の前記MACアドレスと前記機種コードとを区分することを特徴とする請求項9に記載の電子装置。
【請求項11】
前記マイクロコントロールユニットと電気的に接続されるメモリユニット及び表示モニタをさらに備え、
前記メモリユニットには、少なくとも1つのデータ記録ページが保存され、前記電子装置が前記外部装置から必要とする前記データを取得すると、前記マイクロコントロールユニットは、前記外部装置の種類に基づき、対応する前記データ記録ページを開き、前記データ記録ページ中の対応するフィールドに前記データを記入する上、前記表示モニタ上に表示することを特徴とする請求項9に記載の電子装置。
【請求項12】
前記メモリユニットには、複数の身分IDがさらに保存され、前記複数の身分ID中の1つが選出されると、前記マイクロコントロールユニットが前記データと前記選出された身分IDとに相関関係を持たせることにより、前記データが前記身分IDの所有者に属することが示されることを特徴とする請求項11に記載の電子装置。
【請求項13】
前記非接触式読取ユニットは、バーコード読取ユニットであり、前記外部メッセージは、前記外部装置の前記MACアドレスと前記機種コードとを符号化したバーコードデータであることを特徴とする請求項9に記載の電子装置。
【請求項14】
前記非接触式読取ユニットは、RF読取ユニットであり、前記外部メッセージは、前記外部装置の前記MACアドレスと前記機種コードとを符号化したものであり、前記外部メッセージは、RFIDタグ中に記録されることを特徴とする請求項9に記載の電子装置。
【請求項15】
電子装置に保存されるアプリケーションプログラムであって、前記アプリケーションプログラムには、前記電子装置に実行可能なプログラムコードが記録され、前記電子装置に前記アプリケーションプログラムがロードされ、実行されると、非接触式外部データ取得方法が実行され、外部装置中のデータが非接触式で取得され、
前記非接触式外部データ取得方法は、
(a)非接触方式で、外部メッセージを読み取るステップと、
(b)前記外部メッセージ中から前記外部装置のMACアドレスを取得するステップと、
(c)前記MACアドレスにより、前記外部装置とBluetooth(登録商標)のペアリングを自動的に行う上、Bluetooth(登録商標)接続を確立するステップと、
(d)前記外部メッセージから前記外部装置の機種コードを取得するステップと、
(e)前記機種コードに基づき、前記外部装置の種類を判断するステップと、
(f)前記外部装置の種類に基づき、対応する通信プロトコルを起動し、前記外部装置とコミュニケーションを行うステップと、
(g)前記外部装置に対し、必要とするデータを請求するステップと、
(h)前記外部装置の種類に基づき、対応するデータ記録ページを開くステップと、
(i)前記外部装置から伝送されたデータを前記データ記録ページ中の対応するフィールドに記入するステップと、を含むことを特徴とするアプリケーションプログラム。
【請求項1】
電子装置中に運用される非接触式外部データ取得方法であって、
前記非接触式外部データ取得方法は、
(a)非接触方式で、外部メッセージを読み取るステップと、
(b)前記外部メッセージ中に外部装置のMACアドレスが含まれるか否かを判断するステップと、
(c)前記外部メッセージ中に、前記外部装置のMACアドレスが含まれる場合、前記電子装置は、前記MACアドレスにより、前記外部装置とBluetooth(登録商標)接続を自動的に確立するステップと、
(d)Bluetooth(登録商標)接続を確立した後、前記外部装置に必要とするデータを請求するステップと、
(e)前記外部装置から非接触式で伝送された前記データを前記電子装置中に一時的に保存するステップと、を含むことを特徴とする非接触式外部データ取得方法。
【請求項2】
前記(d)は、
(d1)Bluetooth(登録商標)接続を確立した後、前記外部メッセージ中から前記外部装置の機種コードを取得するステップと、
(d2)前記機種コードから前記外部装置の種類を判断するステップと、
(d3)前記外部装置の種類に基づき、対応する通信プロトコルを起動し、前記外部装置とコミュニケーションを行うステップと、をさらに含むことを特徴とする請求項1に記載の非接触式外部データ取得方法。
【請求項3】
前記(e)は、
(e1)前記外部装置の種類に基づき、対応するデータ記録ページを開くステップと、
(e2)前記データを前記データ記録ページ中の対応するフィールドに記入し、一時的に保存するステップと、さらに含むことを特徴とする請求項2に記載の非接触式外部データ取得方法。
【請求項4】
前記外部メッセージは、前記外部装置の前記MACアドレスと前記機種コードとを符号化したバーコードデータであり、前記(a)中、前記電子装置のバーコード読取ユニットを介し、前記バーコードデータを読み取ることを特徴とする請求項2に記載の非接触式外部データ取得方法。
【請求項5】
前記外部メッセージは、前記外部装置の前記MACアドレスと前記機種コードとを符号化したものであり、RFIDタグ中に記録され、前記(a)中、前記電子装置のRF読取ユニットを介し、前記RFIDタグを非接触式で読み取ることにより、前記外部メッセージを取得することを特徴とする請求項2に記載の非接触式外部データ取得方法。
【請求項6】
前記非接触式外部データ取得方法は、
(f)前記電子装置が少なくとも1つの身分IDを提供し、前記身分IDを選択させるステップと、
(g)前記電子装置中に一時的に保存された前記データと前記選択された身分IDとに相関関係を持たせることにより、前記データが前記身分IDの所有者に属することが示されるステップと、をさらに含むことを特徴とする請求項2に記載の非接触式外部データ取得方法。
【請求項7】
前記非接触式外部データ取得方法は、
(h)前記外部メッセージ中に前記外部装置のMACアドレスが含まれない場合、前記外部メッセージに身分IDが含まれるか否かを判断するステップと、
(i)前記外部メッセージに前記身分IDが含まれる場合、前記電子装置中に一時的に保存されたデータと前記身分IDとに相関関係を持たせることにより、前記データが前記身分IDの所有者に属することが示されるステップと、をさらに含むことを特徴とする請求項2に記載の非接触式外部データ取得方法。
【請求項8】
前記(c)は、
(c1)前記外部装置のMACアドレスに基づき、前記外部装置とBluetooth(登録商標)のペアリングを自動的に行うステップと、
(c2)ペアリングに成功すると、前記電子装置中に保存された前記外部装置の識別コードを自動的に入力するステップと、
(c3)前記識別コードの照合に成功すると、前記外部装置とBluetooth(登録商標)接続を確立するステップと、をさらに含むことを特徴とする請求項1に記載の非接触式外部データ取得方法。
【請求項9】
外部装置とBluetooth(登録商標)接続を確立し、前記外部装置に対し、必要とするデータを請求する電子装置であって、
前記電子装置は、
マイクロコントロールユニットと、
前記マイクロコントロールユニットと電気的に接続され、外部メッセージを非接触方式で読み取るために用いられる非接触式読取ユニットと、
前記マイクロコントロールユニットと電気的に接続されるBluetooth(登録商標)通信ユニットと、を備え、
前記マイクロコントロールユニットは、前記外部メッセージから、前記外部装置のMACアドレス及び機種コードを識別し、前記Bluetooth(登録商標)通信ユニットを制御して起動し、前記MACアドレスに基づき、前記外部装置とBluetooth(登録商標)接続を自動的に確立し、前記機種コードに基づき、前記外部装置の種類を判別し、対応する通信プロトコルにより、前記外部装置に必要とする前記データを請求することを特徴とする電子装置。
【請求項10】
前記外部メッセージは、分離符号をさらに有し、前記マイクロコントロールユニットは、前記分離符号により、前記外部メッセージ中の前記MACアドレスと前記機種コードとを区分することを特徴とする請求項9に記載の電子装置。
【請求項11】
前記マイクロコントロールユニットと電気的に接続されるメモリユニット及び表示モニタをさらに備え、
前記メモリユニットには、少なくとも1つのデータ記録ページが保存され、前記電子装置が前記外部装置から必要とする前記データを取得すると、前記マイクロコントロールユニットは、前記外部装置の種類に基づき、対応する前記データ記録ページを開き、前記データ記録ページ中の対応するフィールドに前記データを記入する上、前記表示モニタ上に表示することを特徴とする請求項9に記載の電子装置。
【請求項12】
前記メモリユニットには、複数の身分IDがさらに保存され、前記複数の身分ID中の1つが選出されると、前記マイクロコントロールユニットが前記データと前記選出された身分IDとに相関関係を持たせることにより、前記データが前記身分IDの所有者に属することが示されることを特徴とする請求項11に記載の電子装置。
【請求項13】
前記非接触式読取ユニットは、バーコード読取ユニットであり、前記外部メッセージは、前記外部装置の前記MACアドレスと前記機種コードとを符号化したバーコードデータであることを特徴とする請求項9に記載の電子装置。
【請求項14】
前記非接触式読取ユニットは、RF読取ユニットであり、前記外部メッセージは、前記外部装置の前記MACアドレスと前記機種コードとを符号化したものであり、前記外部メッセージは、RFIDタグ中に記録されることを特徴とする請求項9に記載の電子装置。
【請求項15】
電子装置に保存されるアプリケーションプログラムであって、前記アプリケーションプログラムには、前記電子装置に実行可能なプログラムコードが記録され、前記電子装置に前記アプリケーションプログラムがロードされ、実行されると、非接触式外部データ取得方法が実行され、外部装置中のデータが非接触式で取得され、
前記非接触式外部データ取得方法は、
(a)非接触方式で、外部メッセージを読み取るステップと、
(b)前記外部メッセージ中から前記外部装置のMACアドレスを取得するステップと、
(c)前記MACアドレスにより、前記外部装置とBluetooth(登録商標)のペアリングを自動的に行う上、Bluetooth(登録商標)接続を確立するステップと、
(d)前記外部メッセージから前記外部装置の機種コードを取得するステップと、
(e)前記機種コードに基づき、前記外部装置の種類を判断するステップと、
(f)前記外部装置の種類に基づき、対応する通信プロトコルを起動し、前記外部装置とコミュニケーションを行うステップと、
(g)前記外部装置に対し、必要とするデータを請求するステップと、
(h)前記外部装置の種類に基づき、対応するデータ記録ページを開くステップと、
(i)前記外部装置から伝送されたデータを前記データ記録ページ中の対応するフィールドに記入するステップと、を含むことを特徴とするアプリケーションプログラム。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【公開番号】特開2013−98980(P2013−98980A)
【公開日】平成25年5月20日(2013.5.20)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−232183(P2012−232183)
【出願日】平成24年10月19日(2012.10.19)
【出願人】(512271642)悦康健康管理顧問科技股▲ふん▼有限公司 (1)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成25年5月20日(2013.5.20)
【国際特許分類】
【出願日】平成24年10月19日(2012.10.19)
【出願人】(512271642)悦康健康管理顧問科技股▲ふん▼有限公司 (1)
【Fターム(参考)】
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