説明

音声信号再生装置、音声信号出力装置および音声信号出力方法

【課題】音声再生のチャンネル数が変更可能であり、良好な音質で音声再生を行うことが可能な音声信号再生装置を得ること。
【解決手段】音声信号取得手段が、音声を記録した媒体等から音声を表す音声信号を取得し、切り替え制御手段による制御により音声信号入力切り替え手段がそれぞれの音声信号増幅手段に入力する音声信号の切り替えを、一対の音声信号増幅手段毎に行う。そして、音声信号増幅手段が、入力された音声信号を所定の増幅率で増幅する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、たとえば磁気記録媒体や光記録媒体などの記録媒体に記録された音声データ等の情報信号を再生する音声信号再生装置、音声信号出力装置および音声信号出力方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、音楽などの音声データを再生するシステムとして、ホームオーディオシステムやカーオーディオシステムなど、種々のオーディオシステムが使用されている。このようなオーディオシステムにおいては、使用者の好みの音楽再生を行うための技術開発が続けられている。たとえば、ホームオーディオシステムホームシアターシステムにおける技術としては、再生信号に含まれる音声データの信号形式を示す信号形式情報を検出する信号形式検出手段と、この信号形式検出手段により検出された信号形式情報に基づいて音声データの種類を推測する推測手段と、推測手段からの推測結果に基づいて音声データに適した出力制御を行う出力制御手段とを備える情報信号再生装置を用いたシステムがある(たとえば、特許文献1参照)。この技術によれば、再生しようとする音声データなどの信号形式や記録媒体などの違いに左右されることなく良好な再生環境が提供される。
【0003】
【特許文献1】特開2001−250333号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、車の中で音楽を聴くためのオーディオシステムであるカーオーディオシステムにおいては、たとえばCD再生装置やMD再生装置などの音声信号再生装置と、左音声用フロントスピーカと右音声用フロントスピーカと左音声用リアスピーカと右音声用リアスピーカとを備えた4チャンネルスピーカシステムが主流となっている。
【0005】
しかしながら、使用者の音楽再生環境の好みは様々であり、使用者によってはリアスピーカ、すなわち右音声用フロントスピーカと左音声用リアスピーカと右音声用リアスピーカとから音声を出することを好まない場合がある。この場合には、リアスピーカから音声を出さずにフロントスピーカのみから音声を出して聴くことになる。
【0006】
この場合、CD再生装置などの音声信号再生装置には、各スピーカに対応する内蔵アンプ、すなわち出力する音声信号をスピーカ毎に増幅するための個別の内蔵アンプを備えているが、フロントスピーカのみから音声を出して聴く場合には、リアスピーカ用の内蔵アンプが未使用とされており、有効に活用されていない。また、近年では、車の遮音性の技術が高まり、車内も音楽を聴くための重要なスペースとして位置づけられており、より音質の良い音楽再生が求められている。
【0007】
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、音声再生のチャンネル数が変更可能であり、良好な音質で音声再生を行うことが可能な音声信号再生装置、音声信号出力装置および音声信号出力方法を得ることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
請求項1に記載の発明は、音声を表す音声信号を取得する音声信号取得手段と、音声信号取得手段で得られた音声信号を増幅率を変化させて増幅可能とされ、左音声信号用と右音声信号用とが一対とされた複数の音声信号増幅手段と、音声信号増幅手段における増幅率を制御する増幅率制御手段と、音声信号増幅手段に入力する音声信号の切り替えを、一対の音声信号増幅手段毎に行う音声信号入力切り替え手段と、音声信号を再生するチャンネル数を設定したチャンネル数情報に基づいて、音声信号入力切り替え手段の制御を行う切り替え制御手段と、を備えることを特徴とする。
【0009】
また、請求項5に記載の発明は、音声信号を取得する音声信号取得手段と、音声信号取得手段で得られた音声信号を増幅する複数の音声信号増幅手段と、複数の音声信号増幅手段の各々に対応し、その各々にて増幅された音声信号を出力する複数の音声信号出力手段と、音声増幅手段における増幅率を制御する増幅率制御手段と、音声信号増幅手段に対する音声信号の入力経路を切り替える音声信号入力切り替え手段と、音声信号を出力するチャネル数を設定したチャンネル数情報に応じて、一の音声信号出力手段に対応する音声信号増幅手段を1又は2以上とするように音声信号入力切り替え手段を制御する制御手段と、を備えることを特徴とする。
【0010】
また、請求項7に記載の発明は、音声信号を取得する工程と、音声信号を出力するチャンネル数を判断する工程と、入力される音声信号を増幅する工程と、チャンネル数に応じて、音声信号を1段階または2段階で増幅すべくその入力経路を切り替える工程と、入力経路の切り替えに応じて、1段階または2段階で増幅された音声信号を出力する工程と、を含むことを特徴とする。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
以下に、本発明にかかる音声信号再生装置および音声信号出力装置について説明する。なお、本発明は以下の記述に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において適宜変更可能である。
【0012】
[実施の形態]
本発明にかかる音声信号再生装置は、音声信号取得手段と、音声信号増幅手段と、増幅率制御手段と、音声信号入力切り替え手段と、切り替え制御手段と、を備えて構成される。音声信号取得手段は、音声を記録した媒体等から音声を表す音声信号を取得する。音声信号増幅手段は、音声信号取得手段で得られた音声信号を増幅率を変化させて増幅可能とされた増幅手段であり、左音声信号用と右音声信号用とが一対とされて複数備えられる。増幅率制御手段は、音声信号増幅手段における増幅率を制御する。音声信号入力切り替え手段は、それぞれの音声信号増幅手段に入力する音声信号の切り替えを、一対の音声信号増幅手段毎に行う。切り替え制御手段は、音声信号を再生するチャンネル数を設定したチャンネル数情報に基づいて、音声信号入力切り替え手段の制御を行う。
【0013】
以上のように構成された本発明にかかる音声信号再生装置は、まず、音声信号取得手段が、音声を記録した媒体等から音声を表す音声信号を取得する。つぎに、切り替え制御手段による制御により、音声信号入力切り替え手段が、それぞれの音声信号増幅手段に入力する音声信号の切り替えを、一対の音声信号増幅手段毎に行う。ここで、切り替え制御手段による制御は、音声信号を再生するチャンネル数を設定したチャンネル数情報に基づいて行われる。つぎに、音声信号増幅手段が、入力された音声信号を所定の増幅率で増幅する。ここで、増幅率は、増幅率制御手段により制御される。
【0014】
このような音声信号再生装置においては、音声信号増幅手段への音声信号の入力を制御することができるため、各音声信号増幅手段が増幅する対象となる音声信号を適宜変更することが可能であり、各音声信号増幅手段を有効に活用することが可能である。したがって、本発明にかかる音声信号再生装置においては、音声再生のチャンネル数が変更可能であり、良好な音質で音声再生を行うことが可能な音声信号再生装置が得られる。
【0015】
また、本発明にかかる音声信号出力装置は、音声信号取得手段と、音声信号増幅手段と、音声信号出力手段と、増幅率制御手段と、音声信号入力切り替え手段と、制御手段と、を備えて構成される。音声信号取得手段は、音声信号を取得する。音声信号増幅手段は、音声信号取得手段で得られた音声信号を増幅し、複数設けられる。音声信号出力手段は、複数の音声信号増幅手段の各々に対応し、その各々にて増幅された音声信号を出力し、複数設けられる。増幅率制御手段は、音声増幅手段における増幅率を制御する。音声信号入力切り替え手段は、音声信号増幅手段に対する音声信号の入力経路を切り替える。制御手段は、音声信号を出力するチャネル数を設定したチャンネル数情報に応じて、一の音声信号出力手段に対応する音声信号増幅手段を1又は2以上とするように音声信号入力切り替え手段を制御する。
【0016】
このような音声信号出力装置においては、一の音声信号出力手段に対応する音声信号増幅手段を1又は2以上とするように音声信号入力切り替え手段を制御することができるため、各音声信号増幅手段が増幅する対象となる音声信号を適宜変更することが可能であり、各音声信号増幅手段を有効に活用することが可能である。したがって、本発明にかかる音声信号出力装置においては、音声出力のチャンネル数が変更可能であり、良好な音質で音声出力を行うことが可能である。
【0017】
また、本発明にかかる音声信号出力方法は、音声信号を取得する工程と、音声信号を出力するチャンネル数を判断する工程と、入力される音声信号を増幅する工程と、チャンネル数に応じて、音声信号を1段階または2段階で増幅すべくその入力経路を切り替える工程と、入力経路の切り替えに応じて、1段階または2段階で増幅された音声信号を出力する工程と、を含む。
【0018】
このような音声信号出力方法においては、チャンネル数に応じて音声信号を1段階または2段階で増幅すべくその入力経路を切り替えることができるため、増幅する対象となる音声信号を適宜変更することが可能であり、音声信号を効果的に増幅可能である。したがって、本発明にかかる音声信号出力方法においては、音声出力のチャンネル数が変更可能であり、音声信号を効果的に増幅して良好な音質で音声出力を行うことが可能である。
【0019】
[実施例]
以下に、本発明にかかる音声信号再生装置を用いたオーディオシステムの一例であるカーオーディオシステムの実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、本発明は以下の記述に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において適宜変更可能である。
【0020】
図1は、本実施例にかかるカーオーディオ装置を説明するための概略ブロック図であり、図2は、このカーオーディオ装置10とスピーカ装置20を用いて構成される4チャンネルカーステレオシステムの構成例を説明するための図である。このカーオーディオ装置10は、図2に示すように、カーオーディオ装置10と、フロント左チャンネルスピーカ20FL、フロント右チャンネルスピーカ20FR、リア左チャンネルスピーカ20RL、リア右チャンネルスピーカ20RRと、からなる4チャネルオーディオシステムに対応したものである。
【0021】
このカーオーディオ装置10は、CDドライブ110と、第1の音声信号入力切り替え部121と、第2の音声信号入力切り替え部122と、第3の音声信号入力切り替え部123と、リアチャンネル音声信号用内蔵アンプ131と、フロントチャンネル音声信号用内蔵アンプ132と、内蔵アンプ制御部140と、チャンネル情報設定部150と、チャンネル情報検出部160と、操作部170と、表示部180と、システムコントロール部190と、を備えて構成されている。
【0022】
CDドライブ110は、たとえば図示しないCD(Compact Disc)を装着する装着部、CDを回転駆動させるスピンドルモータ、CDにレーザビームを照射してCDからの反射光を受光することによりCDに記録されているデータを読み出す光ピックアップ部、光ピックアップ部をCDの半径方向に移動させるためのスレッドモータなどを備えて構成され、CDに記録された音声信号を電子信号として取得する。
【0023】
第1の音声信号入力切り替え部121は、CDドライブ110で取得した音声信号を、後段のリアチャンネル音声信号用内蔵アンプ131、若しくは第2の音声信号入力切り替え部122のいずれかに入力するか、またはいずれにも入力しないかの、音声信号経路の切り替えを行う。第2の音声信号入力切り替え部122は、第1の音声信号入力切り替え部121を通過した音声信号またはリアチャンネル音声信号用内蔵アンプ131を通過した音声信号を、フロントチャンネル音声信号用内蔵アンプ132または第3の音声信号入力切り替え部123のいずれに入力するかの、音声信号経路の切り替えを行う。
【0024】
第3の音声信号入力切り替え部123は、第2の音声信号入力切り替え部122を通過した音声信号、またはフロントチャンネル音声信号用内蔵アンプ132を通過した音声信号を、リアチャンネルスピーカ(リア左チャンネルスピーカ20RL、若しくはリア右チャンネルスピーカ20RR)、またはフロントチャンネルスピーカ(フロント左チャンネルスピーカ20FL、若しくはフロント右チャンネルスピーカ20FR)のいずれに入力するかの、音声信号経路の切り替えを行う。これらの第1の音声信号入力切り替え部121、第2の音声信号入力切り替え部122、および第3の音声信号入力切り替え部123は、電気回路により構成することができる。
【0025】
リアチャンネル音声信号用内蔵アンプ131は、後述するようにこのカーステレオシステムを4チャンネルシステムとして用いる場合にはリアチャンネル用音声信号の増幅を行う。また、リアチャンネル音声信号用内蔵アンプ131は、後述するようにこのカーステレオシステムをフロントチャンネルのみを使用する2チャンネルシステムとして用いる場合にはフロントチャンネル用音声信号の増幅を行う。また、このカーステレオシステムをリアチャンネルのみを使用する2チャンネルシステムとして用いる場合にはリアチャンネル用音声信号の増幅を行う。
【0026】
また、リアチャンネル音声信号用内蔵アンプ131は、リア左チャンネル音声信号用内蔵アンプ131RL(以下、RLch用アンプ131RLと称する)と、リア右チャンネル音声信号用内蔵アンプ131RR(以下、RRch用アンプ131RRと称する)と、からなる。これらの内蔵アンプはたとえば各々1個のICチップに収められて構成されている。
【0027】
RLch用アンプ131RLは、このカーステレオシステムを4チャンネルシステムとして用いる場合にはリア左チャンネル用音声信号の増幅を行う。また、RLch用アンプ131RLは、このカーステレオシステムをフロントチャンネルのみを使用する2チャンネルシステムとして用いる場合にはフロント左チャンネル用音声信号の増幅を行う。そして、このカーステレオシステムをリアチャンネルのみを使用する2チャンネルシステムとして用いる場合にはリア左チャンネル用音声信号の増幅を行う。
【0028】
一方、RRch用アンプ131RRは、このカーステレオシステムを4チャンネルシステムとして用いる場合にはリア右チャンネル用音声信号(RRch音声信号)の増幅を行う。また、RRch用アンプ131RRは、このカーステレオシステムをフロントチャンネルのみを使用する2チャンネルシステムとして用いる場合にはフロント右チャンネル用音声信号(FRch音声信号)の増幅を行う。そして、このカーステレオシステムをリアチャンネルのみを使用する2チャンネルシステムとして用いる場合にはリア右チャンネル用音声信号(RRch音声信号)の増幅を行う。
【0029】
フロントチャンネル音声信号用内蔵アンプ132は、後述するようにこのカーステレオシステムを4チャンネルシステムとして用いる場合にはフロントチャンネル用音声信号の増幅を行う。また、フロントチャンネル音声信号用内蔵アンプ132は、後述するようにこのカーステレオシステムをフロントチャンネルのみを使用する2チャンネルシステムとして用いる場合にはフロントチャンネル用音声信号の増幅を行う。また、このカーステレオシステムをリアチャンネルのみを使用する2チャンネルシステムとして用いる場合にはリアチャンネル用音声信号の増幅を行う。
【0030】
また、フロントチャンネル音声信号用内蔵アンプ132は、フロント左チャンネル音声信号用内蔵アンプ132FL(以下、FLch用アンプ132FLと称する)と、フロント右チャンネル音声信号用内蔵アンプ132FR(以下、FRch用アンプ132FRと称する)と、からなる。これらの内蔵アンプはたとえば各々1個のICチップに収められて構成されている。
【0031】
FLch用アンプ132FLは、このカーステレオシステムを4チャンネルシステムとして用いる場合にはフロント左チャンネル用音声信号(FLch音声信号)の増幅を行う。また、FLch用アンプ132FLは、このカーステレオシステムをフロントチャンネルのみを使用する2チャンネルシステムとして用いる場合にはフロント左チャンネル用音声信号(FLch音声信号)の増幅を行う。そして、このカーステレオシステムをリアチャンネルのみを使用する2チャンネルシステムとして用いる場合にはリア左チャンネル用音声信号(RLch音声信号)の増幅を行う。
【0032】
一方、FRch用アンプ132FRは、このカーステレオシステムを4チャンネルシステムとして用いる場合にはフロント右チャンネル用音声信号(FRch音声信号)の増幅を行う。また、FRch用アンプ132FRは、このカーステレオシステムをフロントチャンネルのみを使用する2チャンネルシステムとして用いる場合にはフロント右チャンネル用音声信号(FRch音声信号)の増幅を行う。そして、このカーステレオシステムをリアチャンネルのみを使用する2チャンネルシステムとして用いる場合にはリア右チャンネル用音声信号(RRch音声信号)の増幅を行う。
【0033】
内蔵アンプ制御部140は、リアチャンネル音声信号用内蔵アンプ131と、フロントチャンネル音声信号用内蔵アンプ132と、における音声信号の増幅率を制御する。内蔵アンプ制御部140がこの増幅率を制御する場合には、予め設定された所定の増幅率を用いてもよく、また、実際に音声の出力を行った際に音質などのフィードバックを行って増幅率を変更しても良い。
【0034】
また、内蔵アンプ制御部140は、第1の音声信号入力切り替え部121と、第2の音声信号入力切り替え部122と、第3の音声信号入力切り替え部123と、における上述した音声信号経路の切り替えを制御する。音声信号経路の切り替えの制御は、後述するチャンネル情報設定部150に設定された、音声信号を再生するチャンネル数を設定したチャンネル数情報に基づいて行われる。この場合、内蔵アンプ制御部140がチャンネル情報検出部160にチャンネル数情報を取りに行く形態としても良く、またチャンネル情報設定部150にチャンネル数情報が設定された際にチャンネル情報設定部150が内蔵アンプ制御部140に該チャンネル数情報を送信する形態とすることもできる。
【0035】
また、音声信号経路の切り替えの制御は、後述するチャンネル情報検出部160において検出した、音声信号が記録された記録媒体に予め設定されたチャンネル数情報に基づいて行うこともできる。この場合、内蔵アンプ制御部140がチャンネル情報検出部160にチャンネル数情報を取りに行く形態としても良く、またチャンネル情報検出部160がチャンネル数情報を記録媒体から検出した際にチャンネル情報検出部160が内蔵アンプ制御部140に該チャンネル数情報を送信する形態とすることもできる。
【0036】
なお、ここでは、内蔵アンプ制御部140が音声信号経路の切り替えの制御を兼ねている場合を示しているが、音声信号経路の切り替えの制御を行う制御手段を別に設けても良い。
【0037】
チャンネル情報設定部150は、使用者が入力する設定情報によりチャンネル数情報を設定して保持するチャンネル数情報設定手段である。チャンネル情報検出部160は、音声信号が記録された記録媒体に予め設定、保持されたチャンネル数情報を自動で検出し、保持するチャンネル数検出手段である。
【0038】
操作部170は、CDドライブ110の駆動操作やチャンネル情報設定部150に対するチャンネル情報の設定など、使用者からの指示入力を行う手段である。表示部180は、たとえばLCD(液晶ディスプレイ)などにより構成される表示部であり、使用者に通知する必要がある情報を表示して使用者に通知するためのものである。システムコントロール部190は、たとえばCPU、ROM、RAM、などを備えたマイクロコンピュータであり、上記の各処理部の全体の動作を制御する。
【0039】
つぎに、上記のように構成された本実施例にかかるカーオーディオ装置10の動作について図1、図3〜図5を用いて説明する。図1、図4および図5において、太線で示した経路が最終的にスピーカ20において再生されるチャンネルの音声信号経路である。まず、ユーザがCDをカーオーディオ装置10の外面に設けられたCD挿入部(図示せず)に挿入し、CDドライブ110内の装着部に装着する。つぎに、ユーザは、挿入したCDの音声信号を再生するチャンネル数を示すチャンネル数情報の入力を操作部170を用いて行う。ユーザがCDの音声信号を4チャンネルで再生したい場合には、ユーザは4チャンネル用のチャンネル数情報の入力を行う。また、ユーザがCDの音声信号をフロントチャンネルのみの2チャンネルで再生したい場合には、ユーザは2チャンネル(フロント)用のチャンネル数情報の入力を行う。また、たとえばユーザがCDの音声信号をリアチャンネルのみの2チャンネルで再生したい場合には、ユーザは2チャンネル(リア)用のチャンネル数情報の入力を行う。
【0040】
ユーザが入力したチャンネル数は、チャンネル情報設定部150において設定され、保持される。また、チャンネル情報設定部150において設定され、保持されたチャンネル数が表示部180に表示され、現在の設定がユーザに通知される。そして、ユーザが操作部170を用いてCDの再生指示を入力すると、システムコントロール部190の制御によりCDドライブが駆動し、CDに記録された音声信号を電子信号として取得する(ステップS101)。
【0041】
また、CDの再生指示を入力されると、システムコントロール部190の制御により内蔵アンプ制御部140はチャンネル情報設定部150に設定されたチャンネル数情報を読み出す。そして、内蔵アンプ制御部140は、読み出したチャンネル数情報に基づいてCDの音声信号を再生するチャンネル数を判断する。ここでは、内蔵アンプ制御部140は、CDの音声信号を再生するチャンネル数を4チャンネルで再生するか否かを、読み出したチャンネル数情報に基づいて判断する(ステップS102)。
【0042】
ここで、CDの音声信号を4チャンネルで再生する場合は(ステップS102肯定)、内蔵アンプ制御部140は、CDの音声信号を4チャンネルで再生するように第1の音声信号入力切り替え部121、第2の音声信号入力切り替え部122、および第3の音声信号入力切り替え部123を設定し、該第1の音声信号入力切り替え部121、第2の音声信号入力切り替え部122、および第3の音声信号入力切り替え部123は4チャンネル再生用に音声信号経路の切り替えを行う(ステップS103)。
【0043】
つぎに、CDドライブ110において取得された音声信号は、FLch音声信号、RLch音声信号、FRch音声信号およびRRch音声信号の4チャンネルに分けてCDドライブ110から出力される。そして、CDドライブ110から出力された各チャンネル音声信号は、専用の内蔵アンプにより増幅され(ステップS104)、それぞれのチャンネルに対応したスピーカ20に出力される(ステップS105)。
【0044】
CDドライブ110から出力されたFLch音声信号は、第1の音声信号入力切り替え部121および第2の音声信号入力切り替え部122を経由して、FLch用アンプ132FLに入力される。そして、FLch用アンプ132FLに入力されたFLch音声信号は、所定の増幅率で増幅され、第3の音声信号入力切り替え部123を経由してフロント左チャンネルスピーカ20FLに出力される。
【0045】
また、CDドライブ110から出力されたRLch音声信号は、第1の音声信号入力切り替え部121を経由して、RLch用アンプ131RLに入力される。そして、RLch用アンプ131RLに入力されたRLch音声信号は、所定の増幅率で増幅され、第2の音声信号入力切り替え部122および第3の音声信号入力切り替え部123を経由してリア左チャンネルスピーカ20RLに出力される。
【0046】
また、CDドライブ110から出力されたFRch音声信号は、第1の音声信号入力切り替え部121および第2の音声信号入力切り替え部122を経由して、FRch用アンプ132FRに入力される。そして、FRch用アンプ132FRに入力されたFRch音声信号は、所定の増幅率で増幅され、第3の音声信号入力切り替え部123を経由してフロント右チャンネルスピーカ20FRに出力される。
【0047】
また、CDドライブ110から出力されたRRch音声信号は、第1の音声信号入力切り替え部121を経由して、RRch用アンプ131RRに入力される。そして、RRch用アンプ131RRに入力されたRRch音声信号は、所定の増幅率で増幅され、第2の音声信号入力切り替え部122および第3の音声信号入力切り替え部123を経由してリア右チャンネルスピーカ20RRに出力される。
【0048】
つぎに、ステップS102に戻って、CDの音声信号を4チャンネルで再生せず、フロントスピーカのみの2チャンネル(フロント)で再生する場合(ステップS102否定、図4参照)について説明する。この場合には、内蔵アンプ制御部140は、CDの音声信号をフロントスピーカのみの2チャンネルで再生するように第1の音声信号入力切り替え部121、第2の音声信号入力切り替え部122、および第3の音声信号入力切り替え部123を設定し、該第1の音声信号入力切り替え部121、第2の音声信号入力切り替え部122、および第3の音声信号入力切り替え部123はフロントスピーカのみの2チャンネル再生用に音声信号経路の切り替えを行う(ステップS106)。また、内蔵アンプ制御部140は、リアチャンネル音声信号用内蔵アンプ131およびフロントチャンネル音声信号用内蔵アンプ132における音声信号の増幅率を所定の増幅率に変更する。
【0049】
つぎに、CDドライブ110において取得された音声信号は、FLch音声信号、RLch音声信号、FRch音声信号およびRRch音声信号の4チャンネルに分けてCDドライブ110から出力される。そして、CDドライブ110から出力された各チャンネル音声信号は、フロントチャンネル用の音声信号だけをリアチャンネル音声信号用内蔵アンプ131で所定の増幅率で増幅する(ステップS107)。さらに、リアチャンネル音声信号用内蔵アンプ131で増幅したフロントチャンネル用の音声信号は、フロントチャンネル音声信号用内蔵アンプ132で所定の増幅率で増幅され(ステップS108)、それぞれのチャンネルに対応したスピーカ20に出力される(ステップS109)。
【0050】
具体的には、図4に示すようにCDドライブ110から出力されたFLch音声信号は、第1の音声信号入力切り替え部121を経由して、RLch用アンプ131RLに入力される。そして、RLch用アンプ131RLに入力されたFLch音声信号は、所定の増幅率で増幅され、第2の音声信号入力切り替え部122を経由して、FLch用アンプ132FLに入力される。そして、FLch用アンプ132FLに入力されたFLch音声信号は、所定の増幅率で増幅され、第3の音声信号入力切り替え部123を経由してフロント左チャンネルスピーカ20FLに出力される。
【0051】
また、CDドライブ110から出力されたRLch音声信号は、第1の音声信号入力切り替え部121における音声信号経路の切り替えにより、出力経路が断たれるため第1の音声信号入力切り替え部121から後段へは出力されない。
【0052】
また、CDドライブ110から出力されたFRch音声信号は、第1の音声信号入力切り替え部121を経由して、RRch用アンプ131RRに入力される。そして、RRch用アンプ131RRに入力されたFRch音声信号は、所定の増幅率で増幅され、第2の音声信号入力切り替え部122を経由して、FRch用アンプ132FRに入力される。そして、FRch用アンプ132FRに入力されたFRch音声信号は、所定の増幅率で増幅され、第3の音声信号入力切り替え部123を経由してフロント右チャンネルスピーカ20FRに出力される。
【0053】
また、CDドライブ110から出力されたRRch音声信号は、第1の音声信号入力切り替え部121における音声信号経路の切り替えにより、出力経路が断たれるため第1の音声信号入力切り替え部121から後段へは出力されない。
【0054】
また、CDの音声信号を4チャンネルで再生せず、リアスピーカのみの2チャンネル(フロント)で再生する場合の音声信号経路は図5のようになる。この場合は、RLch音声信号とRRch音声信号とが、リアチャンネル音声信号用内蔵アンプ131とフロントチャンネル音声信号用内蔵アンプ132との2段階で増幅され、それぞれリア左チャンネルスピーカ20RLおよびリア右チャンネルスピーカ20RRに出力される。
【0055】
一方、FLch音声信号とFRch音声信号とは第1の音声信号入力切り替え部121における音声信号経路の切り替えにより、出力経路が断たれるため第1の音声信号入力切り替え部121から後段へは出力されない。
【0056】
また、このカーオーディオ装置10においては、再生ソースから2チャンネルまたは4チャンネルのどちらを選択するかを自動で判断し、切り替えることが可能である。この場合には、チャンネル情報検出部160が、CDに予め設定、保持されたチャンネル数情報を自動で検出し、保持する。そして、チャンネル情報検出部160は保持したチャンネル数情報を内蔵アンプ制御部140に自動送信する。内蔵アンプ制御部140では、このチャンネル数情報に基づいて上記と同様にして音声信号経路の切り替えを行う。これにより、再生ソースに合わせてユーザがその都度チャンネル設定を行わずに、CDの設定に沿った音声再生が可能となり、操作の簡略化が図れる。
【0057】
なお、このチャンネル情報検出部160の機能を有効にした場合には、該チャンネル情報検出部160で検出したチャンネル数情報、またはユーザが設定したチャンネル数情報のいずれを優先するかを選択することができる。
【0058】
以上のようなカーステレオシステムにおいては、リアチャンネル音声信号用内蔵アンプ131の用途を切り替えることが可能とされているため、音声信号の出力チャンネル数を4チャンネルと2チャンネルとから選択することができるため、ユーザの好みに合わせたチャンネル数で音声を聞くことができる。すなわち、4チャンネルを選択した場合には、リアチャンネル音声信号用内蔵アンプ131は従来と同様にリアチャンネル音声信号を増幅する。一方、2チャンネルを選択した場合には、リアチャンネル音声信号用内蔵アンプ131はフロントチャンネル音声信号を増幅する。
【0059】
この場合、フロントチャンネル音声信号は、リアチャンネル音声信号用内蔵アンプ131とフロントチャンネル音声信号用内蔵アンプ132との2つの内蔵アンプにより2段階の処理で増幅される。また、リアチャンネル音声信号用内蔵アンプ131とフロントチャンネル音声信号用内蔵アンプ132との増幅率は、任意に変更可能とされている。したがって、リアチャンネル音声信号用内蔵アンプ131とフロントチャンネル音声信号用内蔵アンプ132とは、それぞれ4チャンネルを選択した場合よりも低い増幅率でフロントチャンネル音声信号を増幅することとなり、各内蔵アンプの負荷を低減することができる。
【0060】
そして、内蔵アンプの負荷を低減することにより、該内蔵アンプからの発熱量を低減することができる。内蔵アンプからの発熱量が多い場合には、増幅率にゆがみが生じ、音質なひずみの発生や各内蔵アンプに於ける出力のばらつきの原因となる。しかしながら、このカーステレオシステムにおいては、内蔵アンプからの発熱量を低減することができるため、高音質で音声を聴くことが可能とされている。
【0061】
また、内蔵アンプからの発熱量が多い場合には、内蔵アンプが搭載されたICチップの誤作動や該ICチップ長期的な耐久性に問題が生じる虞がある。しかしながら、このカーステレオシステムにおいては、内蔵アンプからの発熱量を低減することができるため、このような問題の発生を効果的に防止することができ、高品質のカーオーディオシステムが実現されている。
【0062】
また、フロントチャンネル音声信号を、リアチャンネル音声信号用内蔵アンプ131とフロントチャンネル音声信号用内蔵アンプ132との2つの内蔵アンプを用いて増幅することができるため、高出力化(増幅率アップ)という効果も得られる。以上説明したように本実施例にかかるカーステレオシステムにおいては、音声再生のチャンネル数が変更可能であり、良好な音質で音声再生を行うことが可能とされる。
【0063】
なお、2チャンネルを選択した場合のリアチャンネル音声信号用内蔵アンプ131とフロントチャンネル音声信号用内蔵アンプ132との増幅率は、たとえば増幅特性の良い所定の値に予め設定され、たとえばシステムコントロール部190内の記憶部やその他の記憶部に記憶された増幅率に設定可能である。また、その他にも、実際に増幅した後の音声信号の出力を検出して、これを基に各内蔵アンプの増幅率にフィードバックをかけることも可能である。
【0064】
なお、上記においては、4チャンネルのカーオーディオシステムを例に説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、4チャンネルよりも多いチャンネル数の場合にも適用可能であり、また、カーオーディオシステム以外の音声再生システムに広く適用可能である。
【図面の簡単な説明】
【0065】
【図1】本発明にかかる音声信号再生装置を用いた実施例にかかるカーオーディオ装置の構成を説明するためのブロック図である。
【図2】カーオーディオ装置とスピーカ装置を用いて構成される4チャンネルカーステレオシステムの構成例を説明するための図である。
【図3】カーオーディオ装置の処理を説明するフローチャートである。
【図4】4チャンネルカーステレオシステムにおいてフロントチャンネルのみの2チャンネルでの音声出力を行う場合の音声信号経路を説明する図である。
【図5】4チャンネルカーステレオシステムにおいてリアチャンネルのみの2チャンネルでの音声出力を行う場合の音声信号経路を説明する図である。
【符号の説明】
【0066】
10 カーオーディオ装置
20 スピーカ装置
20FR フロント右チャンネルスピーカ
20FL フロント左チャンネルスピーカ
20RR リア右チャンネルスピーカ
20RL リア左チャンネルスピーカ
110 CDドライブ
121 第1の音声信号入力切り替え部
122 第2の音声信号入力切り替え部
123 第3の音声信号入力切り替え部
131 リアチャンネル音声信号用内蔵アンプ
131RR リア右チャンネル音声信号用内蔵アンプ
131RL リア左チャンネル音声信号用内蔵アンプ
132 フロントチャンネル音声信号用内蔵アンプ
132FR フロント右チャンネル音声信号用内蔵アンプ
132FL フロント左チャンネル音声信号用内蔵アンプ
140 内蔵アンプ制御部
150 チャンネル情報設定部
160 チャンネル情報検出部
170 操作部
180 表示部
190 システムコントロール部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
音声を表す音声信号を取得する音声信号取得手段と、
前記音声信号取得手段で得られた音声信号を増幅率を変化させて増幅可能とされ、左音声信号用と右音声信号用とが一対とされた複数の音声信号増幅手段と、
前記音声信号増幅手段における前記増幅率を制御する増幅率制御手段と、
前記音声信号増幅手段に入力する前記音声信号の切り替えを、前記一対の音声信号増幅手段毎に行う音声信号入力切り替え手段と、
前記音声信号を再生するチャンネル数を設定したチャンネル数情報に基づいて、前記音声信号入力切り替え手段の制御を行う切り替え制御手段と、
を備えることを特徴とする音声信号再生装置。
【請求項2】
前記チャンネル数情報を設定して保持するチャンネル数情報設定手段を備え、
前記音声信号入力切り替え手段が、前記チャンネル数情報設定手段に保持された前記チャンネル数情報に基づいて、前記音声信号増幅手段に入力する前記音声信号の切り替えを行うこと
を特徴とする請求項1に記載の音声信号再生装置。
【請求項3】
前記音声信号が記録された記録媒体に予め設定された前記チャンネル数情報を検出するチャンネル数検出手段を備え、
前記音声信号入力切り替え手段が、前記チャンネル数検出手段で検出された前記チャンネル数情報に基づいて、前記音声信号増幅手段に入力する前記音声信号の切り替えを行うこと
を特徴とする請求項1に記載の音声信号再生装置。
【請求項4】
前記音声信号増幅手段として、
左音声用フロントスピーカと右音声用フロントスピーカと左音声用リアスピーカと右音声用リアスピーカとを備えた4チャンネルスピーカシステムに対応した左音声用フロントスピーカ用アンプと右音声用フロントスピーカ用アンプと左音声用リアスピーカ用アンプと右音声用リアスピーカ用アンプとを備え、
前記チャンネル数情報に基づいて前記左音声用フロントスピーカ用アンプと前記左音声用リアスピーカ用アンプとを用いて前記左音声用フロントスピーカに出力する前記音声信号を2段階で増幅し、
前記右音声用フロントスピーカ用アンプと前記右音声用リアスピーカ用アンプとを用いて前記右音声用フロントスピーカに出力する前記音声信号を2段階で増幅すること
を特徴とする請求項1に記載の音声信号再生装置。
【請求項5】
音声信号を取得する音声信号取得手段と、
前記音声信号取得手段で得られた音声信号を増幅する複数の音声信号増幅手段と、
前記複数の音声信号増幅手段の各々に対応し、その各々にて増幅された音声信号を出力する複数の音声信号出力手段と、
前記音声増幅手段における前記増幅率を制御する増幅率制御手段と、
前記音声信号増幅手段に対する前記音声信号の入力経路を切り替える音声信号入力切り替え手段と、
前記音声信号を出力するチャネル数を設定したチャンネル数情報に応じて、一の前記音声信号出力手段に対応する前記音声信号増幅手段を1又は2以上とするように前記音声信号入力切り替え手段を制御する制御手段と、
を備えることを特徴とする音声信号出力装置。
【請求項6】
前記増幅率制御手段は、前記一の音声信号出力手段に対応する音声信号増幅手段が2以上である場合に、その複数の音声信号増幅手段における増幅率を互いに異ならせることを特徴とする請求項5に記載の音声信号出力装置。
【請求項7】
音声信号を取得する工程と、
前記音声信号を出力するチャンネル数を判断する工程と、
入力される前記音声信号を増幅する工程と、
前記チャンネル数に応じて、前記音声信号を1段階または2段階で増幅すべくその入力経路を切り替える工程と、
前記入力経路の切り替えに応じて、1段階または2段階で増幅された音声信号を出力する工程と、
を含むことを特徴とする音声信号出力方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2006−209890(P2006−209890A)
【公開日】平成18年8月10日(2006.8.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−22111(P2005−22111)
【出願日】平成17年1月28日(2005.1.28)
【出願人】(000005016)パイオニア株式会社 (3,620)
【Fターム(参考)】