音声再生システム
【課題】玩具のキャラクタに関係するコンテンツの管理を行ない、販売促進に役立つ玩具類の音声再生システムを提供する。
【解決手段】玩具は、キャンペーンID、音源IDを格納する情報格納部を有する。再生装置は、再生の対象となる楽曲を識別する音源IDを含む情報、及びキャンペーンIDを記憶するメモリと、音源IDに関係する再生手段と、玩具が有する楽曲の再生に関する固有情報とメモリに格納された音源ID又はキャンペーンIDとを照合することにより玩具の認証を行なう制御手段とを有し、照合の結果、適合した場合に固有情報に関係した楽曲を再生手段で再生する。管理センタは、楽曲名及び関連情報を保持するコンテンツ管理情報DBと、キャンペーンに関する情報を保持するキャンペーンDBと、玩具に対する楽曲の選択に際して玩具に関連する情報の認証を行なう認証サーバとを有し、端末からの要求により楽曲の選択を許容して、再生装置に転送する。
【解決手段】玩具は、キャンペーンID、音源IDを格納する情報格納部を有する。再生装置は、再生の対象となる楽曲を識別する音源IDを含む情報、及びキャンペーンIDを記憶するメモリと、音源IDに関係する再生手段と、玩具が有する楽曲の再生に関する固有情報とメモリに格納された音源ID又はキャンペーンIDとを照合することにより玩具の認証を行なう制御手段とを有し、照合の結果、適合した場合に固有情報に関係した楽曲を再生手段で再生する。管理センタは、楽曲名及び関連情報を保持するコンテンツ管理情報DBと、キャンペーンに関する情報を保持するキャンペーンDBと、玩具に対する楽曲の選択に際して玩具に関連する情報の認証を行なう認証サーバとを有し、端末からの要求により楽曲の選択を許容して、再生装置に転送する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は音声再生システムに係り、特に玩具やキャラクタを識別して最適な楽曲,メロディ等の音を再生して出力する、音声再生装置、音声再生システム、音声再生方法、及びそれに用いられる玩具等のキャラクタ物品に関するものである。
【背景技術】
【0002】
音声を発する玩具として、利用者の音声を認識してそれに反応して音声を発生する玩具や、動物や人気アニメのキャラクタに応じた音声や楽曲を発生する玩具が販売され、子供達の遊戯に供されている。また音声を発生するペット育成玩具として、従来、たまごっち(株式会社バンダイの登録商標)に代表されるような、ペットの育成過程でいろいろな音声を発生する玩具も知られている。
【0003】
音声等を発する玩具やキャラクタに関して、例えば、特開2003−334388公報(特許文献1)には、ミニフィギュア等の玩具類に貼付された認識シールのマークを光学的文字認識受光部で読み取り、その読み取り信号に応じて音声記憶部からその玩具に対応した音声をスピーカーに再生することにより、玩具類の種類に応じて種々の音声又は音楽を発生することができる音声発生玩具が開示されている。例えば、野球選手シリーズとして、音声記憶部に予め野球選手A,B,Cの音声を記憶しておき、野球選手Aのミニフィギュアに付された認識シールのマークAを検出した場合には、野球選手Aの音声を再生する、という例である。
【0004】
また、特開2001−113055公報(特許文献2)には、アルファベットのブロック玩具に形成された突起を機械的スイッチで読み取るか、又はブロック玩具に付されたバーコードを光学的読取手段によって読み取り、その読み取った信号に応じて音声発生部から言葉、動物の鳴声、メロディ等の音を発生させる発音玩具が開示されている。例えば、形状が「F」のブロックからは、「エフ」の音声が発生する。
【0005】
【特許文献1】特開2003−334388公報
【特許文献2】特開2001−113055公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
最近では、販売促進の1つとして、清涼飲料水のペットボトルキャップやお菓子のパッケージに景品用のキャラクタのミニフィギュアを付加して販売することも行なわれている。
【0007】
然るに、上記特許文献に開示された音声発生の玩具は、ミニフィギュア等の玩具の種類に応じて種々の音声又は音楽を発生するに留まり、ミニフィギュアのキャラクタ或いは発生される音楽について、肖像権や著作権保護の観点からどのように考慮して管理するかまでは言及されていない。
商品販売の景品に使用されるミニフィギュア等は安価であることが必要であるが、一方で、特徴的なキャラクタは即、大量の類似品が出回る可能性があり、この問題は肖像権や著作権保護上解決しなければならない。
【0008】
また、特許文献1には、使用者の好みに応じてミニフィギュアに添付される磁気記憶部(磁気シール)22の記録内容を書き換え可能にすること、及び音声記憶部5の内容を容易に変更することについて記載されているが、以下に開示される発明の特徴を示唆するものではない。
【0009】
本発明の目的は、販売キャンペーンに際して頒布される楽曲等のコンテンツを記憶させた玩具等のキャラクタ物品を用いて楽曲の再生を許容することで、商品の販売促進に役立つ音声再生装置、音声再生システム、音声再生方法、及びそれに用いられるキャラクタ物品を提供することにある。
本発明の目的は、キャラクタ物品に関係する楽曲の変更を容易に行ない、キャラクタ物品を有効に利用して販売の促進に役立たせることにある。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明に係るキャラクタ物品は、好ましくは、音声を発生するために使用されるキャラクタ物品であって、キャラクタ物品に関係する情報を格納する情報格納部と、音声を再生する再生装置との間で、情報格納部に格納された情報を含むデータの通信を行なう通信手段と、を有し、情報記憶部は、再生装置でキャラクタ物品に関する認証に使用されるキャラクタ物品に固有な情報として、少なくともキャンペーンを識別するキャンペーンID、音源を識別する音源IDを格納するように構成されたキャラクタ物品である。
好ましい例では、キャラクタ物品の情報格納部は、更にドラマを識別するためのドラマID、及びドラマに許容される登場人物等に関するキャラクタIDを格納し、更に楽曲に関する音源情報をメタデータとして格納するように構成される。
【0011】
また、本発明に係る再生装置は、好ましくは、固有の情報を有するキャラクタ物品を識別して音声を発生する再生装置において、再生の対象となる楽曲、及び楽曲を識別する音源IDを含む情報、及びキャンペーンIDを記憶するメモリと、音源IDに関係する楽曲を再生する再生手段と、キャラクタ物品が有する楽曲の再生に関する固有情報とメモリに格納された音源ID又はキャンペーンIDとを照合することによりキャラクタ物品の認証を行なう制御手段とを有し、制御手段による照合の結果、適合した場合にキャラクタ物品が有する固有情報に関係する楽曲を再生手段で再生するように構成した再生装置である。
【0012】
本発明に係るキャラクタ物品の音声再生システムは、好ましくは、キャラクタ物品を利用して再生装置で楽曲を再生する音声再生システムにおいて、キャラクタ物品に固有な情報として、少なくともキャンペーンを識別するキャンペーンID、音源を識別する音源IDを格納するキャラクタ物品に関係する情報を格納する情報格納部と、再生装置との間で、情報格納部に格納された情報を含むデータの通信を行なう通信手段とを有するキャラクタ物品と、
再生の対象となる楽曲、及び楽曲を識別する音源IDを含む情報、及びキャンペーンIDを記憶するメモリと、音源IDに関係する楽曲を再生する再生手段と、キャラクタ物品が有する楽曲の再生に関する固有情報とメモリに格納された音源ID又はキャンペーンIDとを照合することによりキャラクタ物品の認証を行なう制御手段とを有し、制御手段による照合の結果、適合した場合にキャラクタ物品が有する固有情報に関係する楽曲を再生手段で再生する再生装置と、
再生装置に接続され、かつネットワークを介して管理センタに接続されてキャラクタ物品に関する情報のアクセス及び選択操作を行なう端末と、
再生可能な楽曲に関するドラマを識別するドラマID,ドラマに関係するキャラクタを識別するキャラクタID、楽曲名及び関連情報を保持するコンテンツ管理情報DBと、キャンペーンに関する情報を保持するキャンペーンDBと、端末からの要求により端末から送信されたキャラクタ物品に関連する情報に関して、コンテンツ管理情報DB及びキャンペーンDBを参照してキャラクタ物品に関する認証を行なう認証サーバとを有する管理センタと、を含み、認証サーバでの認証に従って、変更可能な楽曲のリストを、管理センタから端末に送信して端末の表示器に表示し、表示器に表示された内から選択された楽曲を再生装置に転送して、再生装置のメモリ又はキャラクタ物品の情報格納部に記憶するように構成した音声再生システムである。
【0013】
本発明に係る音声再生方法は、好ましくは、キャラクタ物品を利用して楽曲を再生するシステムにおける音声再生方法であって、キャラクタ物品に固有な情報として、販売の形態又は種類、例えば販売キャンペーンの如き販売形態を識別する販売識別ID、音源を識別する音源IDを格納するキャラクタ物品に関係する情報を格納する情報格納部と、再生装置との間で、情報格納部に格納された情報を含むデータの通信を行なう通信手段とを有するキャラクタ物品を用意するステップと、キャラクタ物品とデータ通信を行なう通信手段と、再生の対象となる楽曲を識別する音源IDを含む情報及び販売識別IDを記憶するメモリと、音源IDに関係する楽曲を再生する再生手段と、キャラクタ物品が有する楽曲の再生を管理する固有情報とメモリに格納された音源ID又は販売識別IDとを照合することによりキャラクタ物品を識別する制御手段と、表示器を有する再生装置を用意するステップと、キャラクタ物品を再生装置の所定部に位置着け、通信手段を介して両者間で通信するステップと、キャラクタ物品から受信した販売識別IDとメモリに格納された音源ID又は販売識別IDとを制御手段により照合するステップと、照合の結果、適合した場合にキャラクタ物品が有する固有情報に関係する楽曲を再生手段で再生するステップと、を有するように構成した音声再生方法である。
【発明の効果】
【0014】
本発明によれば、販売キャンペーンに際して頒布された、楽曲等のコンテンツを記憶させた玩具等のキャラクタ物品を用いて関係する楽曲の再生を許容することで、商品の販売促進に役立たせることができる。また、キャラクタ物品に関係する楽曲の変更を容易に行なうこができるので、キャラクタ物品を有効に利用して販売の促進に役立たせることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
以下、図面を参照しながら本発明の一実施例について詳細に説明する。
図1は、本発明の一実施例による玩具音声再生システムの構成を示す。
図1において、玩具1は、飲料商品のペットボトルキャップやお菓子のパッケージに販売の景品用として付加されるキャラクタのミニフィギュアである。玩具1は固有の情報を保持しており、その情報は音楽サービス管理センタ6で管理される。また、玩具に付与された固有の情報は再生装置2で認識され、その認識結果に従って、楽曲等が再生される。
【0016】
再生装置2は、玩具1が有する固有の情報を認識する機能、及び楽曲を再生するための機能を有し、また所定のインタフェースを用いて端末3に接続される。端末3は、例えばPC(パーソナルコンピュータ)や携帯電話であり、表示部及び入力操作部、及びCPUやメモリを有する。この再生装置2の構成及び端末3との関係は、本実施例に特徴的なものである。例えば端末3の操作により再生装置2で再生される楽曲を任意に変更して設定することが可能である。
再生装置は、販売キャンペーンで顧客に限定的に配布される。例えば、商品を何円以上購入した者とか、或いは累積ポイントが所定以上たまった者に対して無料で配布される。
なお、玩具1及び再生装置2の構成及び情報の処理動作については後で詳述する。
【0017】
端末3は、インターネット等のネットワークを介して音楽サービス管理センタ6と接続される。音楽サービス管理センタ6は、音楽のコンテンツを配信するコンテンツ配信サーバ61と、玩具1又は再生装置2に対する認証を行い、かつ音楽やキャラクタのコンテンツの情報を管理する認証サーバ62、及び配信の対象となる音楽コンテンツに関する管理情報を記憶する管理情報DB(データベース)63、及び表示器68及び入力器69を有する。管理情報DB63は、コンテンツ管理情報を格納するコンテンツ管理情報DB64及びキャンペーン情報DB65を含んでいる。なお、音楽コンテンツ自体は、図示しない音楽コンテンツDBに記憶されているものとする。
【0018】
以下、図2以降を参照して、システムの各構成部について更に詳細に説明する。
図2(A)に示すように、玩具1はフィギュア11と台座12の部分からなっている。台座12には、例えば無線式ICタグ120が実装されている。
図2(B)のように、玩具1のICタグ120は、情報格納部121、センサ部122、及びこれらを制御する制御部123を備える。情報格納部121には、玩具1のキャラクタに関する固有の情報が記憶される。その詳細は、図4を参照して後述する。無線ICタグで構成される場合、センサ122はアンテナであり、制御部123は情報格納部121に対する情報の読出し書き込み及び無線通信のための制御手段として機能する。
この種の玩具1の製造に関しては、予め図4のような情報が記憶されたICタグ120が用意され、製造過程で玩具の台座12にICタグ120を固着する。または、台座12に実装されたICタグ120に対してICタグリーダライタを用いて図4の情報を書き込むことにより行なわれる。
【0019】
なお、他の例として、図2に示す玩具の台座12は必ずしも必須ではなく、フィギュア11の所定の場所にICタグ120が固定されていてもよい。
また、他の例として、玩具1は玩具等の特定のフィギュアに限らず、キャラクタが印刷されたカード類でもよい。カード類の場合でも、その構成は、図2に示したものと変わらない。
【0020】
図4は、情報格納部121に格納される情報のフォーマットの例を示す。
情報格納部121に格納される情報には、認証情報40が含まれる。この情報は暗号化して記憶され、正規の方法で復号化されて処理される。
認証情報40には、プレーヤID(401)、キャンペーンID(402)、ドラマID(403)、キャラクタID(404)、接続URL(405)、利用許諾条件(406)の各情報が含まれる。
【0021】
プレーヤID(401)は、再生装置2を識別するための情報であり、例えばその再生装置を製造した業者を特定する情報を含む。対象とするプレーヤIDを有すれば、正規の事業者が製造したプレーヤであることが証明される。もし、このIDを持っていない玩具1であれば、不正品と見なされて、正規の再生装置2に対して認証されず、音源データは再生されないことになる。
【0022】
キャンペーンID(402)は、玩具が配布されるキャンペーンの種類を示す情報である。このキャンペーンIDを管理することにより、玩具ごとに音楽の再生を管理できる。例えば、あるキャンペーンで頒布されたキャンペーンID「001」が付与された玩具は、再生装置2におけるキャンペーンIDの照合の結果、そのキャンペーンIDと一致した再生装置でのみ音楽を再生することができる。ここでデフォルトは「000」であり、正規のプレーヤIDを持つ再生装置2であるならば、全ての再生装置2で再生が可能となる。音源ID(403)は楽曲を指定するための識別情報であり、この音源ID403に合致した楽曲が再生装置2で再生されることになる。
【0023】
ドラマID(404)は、ある形態を模したフィギュア又はその形態を表示したカードの対象となるストーリーを示すIDである。例えば、人気アニメ「サザエさん」(著作者:長谷川町子)のサザエさんのフィギュアの音源が、他のアニメ例えば「ドラえもん」(著作者:藤子不二雄)のドラえもんの音源に書き換えられることを防止するために、各フギュアにドラマIDを付与して管理する。例えばアニメ「サザエさん」にはドラマID「DR001」、アニメ「ドラえもん」には「DR002」の如く、固有の識別情報が付与される。
【0024】
キャラクタID(405)は、ドラマIDで指定されるストーリーに登場する人物を指定する識別情報であり、玩具のフィギュアが何れの登場人物の形態を模しているかを規定する。例えば、アニメ「サザエさん」(ドラマID;DR001)において、サザエさんのキャラクタIDは「C001001」、マスオさんのIDは「C001002」、カツオくんのIDは「C001003」の如くである。また、アニメ「ドラえもん」(ドラマID;DR002)において、ドラえもんのキャラクタIDは「C002001」、のび太くんのIDは「C002002」、ジャイアンのIDは「C002003」の如くである。
このキャラクタIDを指定して書き替えサービスを行なう際に、ある特定のキャラクタのセリフを、指定されたキャラクタIDを持つフィギュアにのみ行なわせることが可能となる。
【0025】
接続URL(406)は、端末3に接続された再生装置2の上に玩具1を載せた際に、接続されるサーバのURLである。この例で、URLはコンテンツ認証サーバ61のアドレスである。玩具1の頒布者は、玩具を使ったキャンペーンのURLを記載した広告を頒布、配信することによりこの特定のURLのサイトに誘導することができる。
【0026】
利用許諾条件(407)は、玩具の音源の再生利用条件、例えば玩具に内蔵されている音源を再生できる期間、及び楽曲の書換えの可否を指定する情報である。音源の再生可能な期間や書換えの可否を管理することで、著作権や肖像権の許諾に応じた管理を行なうことができる。例えば、キャンペーン期間に応じて音源の再生可能な期間を限定して指定でき、音源を搭載したフィギュアの音楽の再生を可能とすることができる。なお、利用期限を無期限とすることで玩具及びその楽曲の再生利用の拡大を図ることもできる。
【0027】
次に図3を参照して、再生装置2の構成について説明する。
再生装置2は、玩具1のICタグの情報を読取るための無線通信手段を備えるICタグリーダライタ201と、再生装置に固有の情報を格納する不揮発性のメモリ202と,ICタグリーダライタ201で取得された情報を認識するマイクロプロセッサを有する制御部203と,音源データをD/A変換するDAコンバータ204と,アンプ205及びスピーカ206,並びにこの再生装置を端末3に接続するための所定のインタフェースを接続する外部接続部207,及び電源208を有する。制御部203に内蔵されるマイクロプロセッサは、年月日時刻の計時動作を行なうタイマー機能を有する。なお、格別には示していないが、再生装置2は、操作入力部及び楽曲名等を表示する表示器等を備えていてもよい。
ここで、外部接続部207に使用される所定のインタフェースとしては、例えばPCとの接続に用いられるUSBケーブル、或いは携帯電話との接続に用いられる特定の無線通信でよい。
【0028】
メモリ202に格納される固有の情報としては、図5に示すように、認証情報50及び音源データ52が含まれる。図5(A)に示す認証情報50には、再生装置に固有なプレーヤID及びキャンペーンIDが含まれる。プレーヤIDは、その再生装置が正規のものであることを示し、キャンペーンIDは、その再生装置が当該キャンペーンIDに対応するキャンペーンで頒布又はレンタルされたことを示す。
【0029】
図5(B)に示す音源データ52は、音源ID(520)と、メタデータ(521〜524)から成り、音源ID520に対応する楽曲が選択され、再生される。音源ID520は、楽曲を識別するための情報であり、コンテンツ管理情報DB64(図6参照)に記憶されるコンテンツID641と同じ情報である。
メタデータとしては、ドラマ名(521)、キャラクタ名(522)、楽曲・効果音名(523)、及びスポンサー名等の付随情報(524)が含まれる。楽曲のキャラクタ名や楽曲名等のメタデータは、再生装置2が表示器を有している場合、その表示器に表示される。
【0030】
音源データ52及びそれに対応する楽曲は、キャンペーンで頒布される玩具1により再生される対象となるものを、予め配信サーバ61の実行によりコンテンツ情報DB63及び音楽コンテンツDB(図示せず)からダウンロードして再生装置2のメモリ202に保持されている。キャンペーンを行なうメーカや販売店等は、許容された楽曲を予めメモリ202に格納した再生装置2を用意し、キャンペーンに際して、その再生装置を顧客に配布する。再生装置が配布される顧客の対象は、例えばその販売店又はメーカによる製品の購入ポイントが一定以上蓄積した顧客に限定して、選択することが考えられる。
なお、1台の再生装置2に複数の玩具1が搭載されて、楽曲の再生が行なわれることもあるので、そのような場合を想定してメモリ202には複数の楽曲の音源データ52を格納してもよい。
【0031】
次に、音楽サービス管理センタ6におけるDB64,65の構成について説明する。
図6に示すように、コンテンツ管理情報DB64は、サービス可能な全ての楽曲のコンテンツに関する情報を管理する。そのためにこのDB64は、コンテンツを識別するコンテンツID641ごとに、ドラマID642,キャラクタID643,楽曲名644、付属情報645、許諾条件情報646、及び楽曲のデータファイル名647を保持する。付属情報645としては、例えば楽曲の使用料金などが含まれる。また、許諾条件情報646としては、楽曲を再生することができる期間の情報、例えば無期限又は指定期限の年月日を保持する。このように、コンテンツの使用料金や再生可能期間を管理することにより、コンテンツの著作権に係わる処理を行うことができる。なお、購入されたコンテンツの利用料金は、定期的に集計されて、著作権管理機関宛てに報告される。
【0032】
図示の例では、例えば、ドラマID;DR001が付与されたアニメ「サザエさん」において、サザエさんのキャラクタIDは「C001001」、マスオさんのIDは「C001002」、カツオくんのIDは「C001003」の如く、3種のキャラクタIDに対する楽曲が付与されている。
【0033】
また、図7に示すように、キャンペーン情報DB65は、キャンペーンID651に対応して、そのキャンペーンのスポンサー名652を保持する。この例では、キャンペーンID「000」は、allであり、特にキャンペーンが指定されておらず、楽曲の再生が可能となる。キャンペーンID「001」〜「003」はそれぞれ指定されたキャンペーンIDであり、これらのIDを含む認証情報40を持つ玩具1のみが楽曲の再生を行なえる。
【0034】
なお、コンテンツ管理情報DB64及びキャンペーン情報DB65に登録される情報の取得及びその情報のDBへの登録は、サービス提供者がサービス管理センタの表示器68及び入力器69を用いて事前にそれらの作業を行なう。また、DB644,65内の情報の更新や訂正、削除等も同様にしてサービス提供者が行なう。
【0035】
次に、図8以降のフローチャートを参照して、玩具の楽曲再生動作について説明する。
まず、図8を参照して、楽曲の再生動作について説明する。
この例は、キャンペーンで配布された、玩具1及び再生装置2を用いて楽曲を再生する例である。玩具1の台座12には図4に示す認証情報40を保持するICタグが固定されている。
さて、玩具1を再生装置2の所定部に載せると(802)、再生装置2のICタグリーダライタ201が玩具のICタグを検知する(803)。そして、玩具の情報格納部121に格納された認証情報40を読み取り、その内からプレーヤID401、キャンペーンID402及び利用許諾条件406を取得する(804)。制御部203は、玩具1から取得したこれらの情報と、メモリ202に格納されたプレーヤID501及びキャンペーンID502を含む認証情報50を照合することにより、認証を行なう。
【0036】
まず、プレーヤIDの照合を行ない、玩具1が正規の再生装置2で音源の再生を許容されるものかを認証する(805)。次に、キャンペーンIDの照合により、その玩具1が許可されたキャンペーンで配布されたものかを認証する(806)。更に、その玩具1が許可された期間のものかを認証する(807)。この期間の認証は、利用許諾条件407の保持する許可期間の情報と、再生装置2の制御部203が持つタイマー(図示せず)の計時情報(年月日時刻情報)とを照合することで行なう。
これらの情報の認証によって、ID又は利用許諾条件が不一致のときは、楽曲は再生されない(808)。
【0037】
一方、上記の認証(805〜807)の結果、全ての条件が充足すると、玩具1からキャラクタIDを取得して(809)、制御部203はそのキャラクタID405を認識して、そのキャラクタIDに合致した音源ID520に対応する楽曲をメモリ202から読出し、再生するための制御を行なう(810)。楽曲の再生は、抽出された楽曲をDAコンバータ204でアナログ信号に変換し、アンプ205で増幅してスピーカ206に出力することで行なわれる。
【0038】
次に、図9を参照して、楽曲の書き換え動作について説明する。
例えば販売店又は商品メーカの管理者(操作者)は、端末3を操作し、玩具1を再生装置2の所定部に載せる(901)。すると、再生装置2のICタグリーダライタ201は玩具のICタグを検知する(902)。そして、玩具の情報格納部121に格納された認証情報40を読み取り、その内からプレーヤID401及びキャンペーンIDを取得する(903)。制御部203は、取得したこれらの情報と、メモリ202に格納された認証情報50即ちプレーヤID501及びキャンペーンID502とをそれぞれ照合することにより認証を行なう。まず、プレーヤIDの照合を行ない、玩具1が正規の再生装置2で音源の再生を許容されるものかを認証する(904)。次に、その玩具1が、許可されたキャンペーンで配布されたものかを認証する(905)。これらの認証によって、各IDが不一致の場合は、処理を終了する(909)。
【0039】
一方、これらの認証の結果、認証可である場合、玩具1のICタグから読み取られた情報からドラマID,キャラクタID、及びURLを取得し(906)、制御部203は、そのURLを端末3に送る。端末3は、ネットワーク4を通してそのURLの関係先の認証サーバ62にアクセスし(907)、かつ再生装置2から取得したプレーヤIDを認証サーバ62に送信する。認証サーバ62では、受信したプレーヤIDが正当なものかを、チェックする(908)。その結果、プレーヤIDが不一致であれば、再生装置2が不適当と判断して処理を終了する(909)。
一方、認証サーバ62は、プレーヤIDの照合結果が正しいと判断した場合、その旨を端末3へ回答する。そして、端末3は、再生装置2から取得していたドラマID及びキャラクタIDを認証サーバ62に送信する(910)。
【0040】
その後、認証サーバ62は、コンテンツ管理情報DB64を検索して、先に取得したドラマID,キャラクタIDに対応するコンテンツの情報を探す(911)。この検索の結果、関係するコンテンツIDの情報が有れば、そのコンテンツの情報の一覧を端末3へ送信する。例えば、図6のコンテンツ管理情報DB64には、ドラマID「DR001」であって、キャラクタID「C001001」に関係するコンテンツとして、コンテンツID「S0001」と「S0002」が格納されているので、この2つがヒットする。結果として、この2つのコンテンツの情報、即ちコンテンツID「S0001」と「S0002」に対応する情報が端末3へ送信される。
【0041】
コンテンツの情報を取得した端末3は、その情報(例えば、キャラクタ名、楽曲名、その他の付属情報)1001を表示部に表示する。併せて、「購入可能な楽曲の一覧を表示する」旨の項目1002を表示する。この表示画面例を、図10(A)に示す。
【0042】
操作者は、表示画面の項目1002をクリックして操作すると、その旨の応答が認証サーバ62へ送信され、認証サーバ62から購入可能な楽曲の一覧1004が料金と共に表示される(表示画面例:図10(B))。操作者が購入したい楽曲に対応する購入キー1005をクリックすると、その旨の情報が認証サーバ62へ送信され、購入手続きが行われる(913)。
【0043】
購入手続きの最後に、楽曲を書き換えるかを確認する画面が表示される(図10(C))。操作者は、「書き換える」の項目1008か、又は「他の曲に変える」の項目1009を選択できる。「書き換える」の項目905が選択されると、コンテンツ配信サーバ61は、選択されたコンテンツIDに対応する楽曲(コンテンツ自体:音源データそのもの)を端末3へダウンロードする。端末3で受信されたその音源データは、接続先の再生装置2へ送られ、再生装置のメモリ202に格納される。また、再生装置2内のメモリ202の内容は、選択されたコンテンツに関係する音源ID520に書き換えられる。
【0044】
このように一連の書き換え処理が終了すると、その旨の応答が端末3から音楽サービス管理センタ6へ送信され、認証サーバ62及びコンテンツ配信サーバ61の処理を終わる。なお、この時点で、認証サーバ62は、コンテンツ管理情報DB64内の選択されたコンテンツIDに対応する著作権使用料の課金処理をする。これにより楽曲やキャラクタ物品に関する著作権等の管理を行なうことができる。
【0045】
以上のように、キャンペーンを企画する販売店又は商品メーカの管理者は、キャンペーンに際してコンテンツ管理情報DB64に予め登録されたコンテンツから、顧客に頒布する玩具に関係するコンテンツを選択してダウンロードすることができ、またそれを変更して利用することができる。
なお、コンテンツ管理情報DB64における登録の状況、及び管理者の選択次第では、複数の楽曲を選択することも可能である。例えば、図10(B)に示される画面の購入一覧1004の4曲全てを選択することもできる。
また、楽曲を購入した者による料金の支払は、例えばインターネットによるショッピング等で通常行なわれているような、クレジットカードで行なうことができる。
【0046】
・他の実施例について:
次に、図11以降を参照して、他の実施例による楽曲の再生動作について説明する。
この例は、玩具1に楽曲を保持していて、再生装置2は玩具1から楽曲を取得して再生する例である。即ち、玩具1の情報格納部121には、図4に示した認証情報40に加えて、図5(B)に示す音源データ52、及び楽曲データそのものを記憶する。
【0047】
次に、図12を参照して楽曲の再生について説明する。
玩具1に対する認証の処理ステップ802〜807は、図8と同様であるが、認証許可の場合の処理動作1109、1110が異なる。即ち、認証可の場合、再生装置2は、音源IDに基づいて玩具1から対象とする楽曲データを取得する(1109)。その楽曲は、制御部203の制御の下、DAコンバータ204でアナログ信号に変換され、アンプ205を介してスピーカ206に出力して再生される(1110)。
なお、玩具1から音源データ52も併せて取得して、再生装置2の表示部に表示することもできる。
【0048】
この例における楽曲の書き換えは次のように行なわれる。
図8では、選択された楽曲、及び図5に示す管理情報を端末3から再生装置2に転送して、再生装置2内のメモリ202に格納した。しかし、図12の例では、取得された楽曲及び音源データ52は、再生装置2からICタグリーダライタ201及び玩具1のセンサ122を介して玩具1へ転送され、玩具1の情報格納部121に格納されることになる(1216)。
【0049】
以上のように、本発明に係る実施例について説明したが、上記した実施例以外にも本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施され得る。
例えば、上記実施例では、玩具1はその台座にICタグを固定して、固有の情報を保持するように構成したが、変形例によれば、ICタグに代わって磁気ストライプのような記録媒体でもよい。この場合、磁気ストライプには、図4(A)の認証情報が記録され、図3に示す再生装置2のICタグリーダライタ201は、磁気読取書込手段となる。
【0050】
更に他の例として、再生装置2ではフラッシュメモリのような記憶手段に限らず、ハードディスクのような記憶手段に、関係する情報を記憶するようにしてもよい。
【0051】
また、再生装置2は単独の再生装置であることに限定されない。例えば、携帯電話の着信メロディやカラオケを実現する音声再生機能を使用して、玩具1に関連する楽曲を再生することもできる。この場合、携帯電話は図3のICタグリーダライタを備え、内蔵するメモリには、図5に示す認証情報50及び音源データ52と同様の情報が格納される。このように、再生装置2の代わって携帯電話を利用すれば、図1の再生装置2と端末3の機能を1台の携帯電話で共用できる。
【0052】
また、他の例として、再生装置又はキャラクタ物品の楽曲の変更は、顧客自身も行なうことができる。即ち、上記実施例では、販売キャンペーンに際して販売店又は商品メーカの管理者が楽曲の書込みや変更を行なう場合について説明した。しかし、キャンペーンによって再生装置とキャラクタ物品を取得した顧客は、自ら有する端末を用いて音楽サービスセンタから楽曲の購入手続を行なうことができるようになる。その手続動作は、図9又は図12に示したものと同様である。
【図面の簡単な説明】
【0053】
【図1】本発明の一実施例における玩具音声再生システムの構成を示す図、
【図2】一実施例における玩具1の構成例を示す図。
【図3】一実施例における再生装置2の構成例を示す図。
【図4】一実施例による玩具1の情報格納部における情報のフォーマットの例を示す図。
【図5】一実施例による再生装置のメモリにおける情報のフォーマットの例を示す図。
【図6】一実施例におけるコンテンツ管理情報DB64の構成例を示す図。
【図7】一実施例におけるキャンペーン情報DB65を示す図。
【図8】一実施例における楽曲の再生動作を説明するためのフローチャート図。
【図9】一実施例における楽曲の書き換え動作を説明するためのフローチャート図。
【図10】一実施例における楽曲の書き換えのための端末3における表示画面の表示例を示す図。
【図11】他の実施例による楽曲の再生動作を説明するためのフローチャート図。
【図12】他の実施例による楽曲の書き換え動作を説明するためのフローチャート図。
【符号の説明】
【0054】
1:玩具 12:台座 120:ICタグ 121:情報格納部 122:センサ 123:制御部 2:再生装置 201:ICタグリーダライタ 202:メモリ 203:制御部 3:端末 4:ネットワーク 6:音楽サービス管理センタ
61:コンテンツ配信サーバ 62:認証サーバ 63:管理情報DB 64:コンテンツ管理情報DB 65:キャンペーン情報DB。
【技術分野】
【0001】
本発明は音声再生システムに係り、特に玩具やキャラクタを識別して最適な楽曲,メロディ等の音を再生して出力する、音声再生装置、音声再生システム、音声再生方法、及びそれに用いられる玩具等のキャラクタ物品に関するものである。
【背景技術】
【0002】
音声を発する玩具として、利用者の音声を認識してそれに反応して音声を発生する玩具や、動物や人気アニメのキャラクタに応じた音声や楽曲を発生する玩具が販売され、子供達の遊戯に供されている。また音声を発生するペット育成玩具として、従来、たまごっち(株式会社バンダイの登録商標)に代表されるような、ペットの育成過程でいろいろな音声を発生する玩具も知られている。
【0003】
音声等を発する玩具やキャラクタに関して、例えば、特開2003−334388公報(特許文献1)には、ミニフィギュア等の玩具類に貼付された認識シールのマークを光学的文字認識受光部で読み取り、その読み取り信号に応じて音声記憶部からその玩具に対応した音声をスピーカーに再生することにより、玩具類の種類に応じて種々の音声又は音楽を発生することができる音声発生玩具が開示されている。例えば、野球選手シリーズとして、音声記憶部に予め野球選手A,B,Cの音声を記憶しておき、野球選手Aのミニフィギュアに付された認識シールのマークAを検出した場合には、野球選手Aの音声を再生する、という例である。
【0004】
また、特開2001−113055公報(特許文献2)には、アルファベットのブロック玩具に形成された突起を機械的スイッチで読み取るか、又はブロック玩具に付されたバーコードを光学的読取手段によって読み取り、その読み取った信号に応じて音声発生部から言葉、動物の鳴声、メロディ等の音を発生させる発音玩具が開示されている。例えば、形状が「F」のブロックからは、「エフ」の音声が発生する。
【0005】
【特許文献1】特開2003−334388公報
【特許文献2】特開2001−113055公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
最近では、販売促進の1つとして、清涼飲料水のペットボトルキャップやお菓子のパッケージに景品用のキャラクタのミニフィギュアを付加して販売することも行なわれている。
【0007】
然るに、上記特許文献に開示された音声発生の玩具は、ミニフィギュア等の玩具の種類に応じて種々の音声又は音楽を発生するに留まり、ミニフィギュアのキャラクタ或いは発生される音楽について、肖像権や著作権保護の観点からどのように考慮して管理するかまでは言及されていない。
商品販売の景品に使用されるミニフィギュア等は安価であることが必要であるが、一方で、特徴的なキャラクタは即、大量の類似品が出回る可能性があり、この問題は肖像権や著作権保護上解決しなければならない。
【0008】
また、特許文献1には、使用者の好みに応じてミニフィギュアに添付される磁気記憶部(磁気シール)22の記録内容を書き換え可能にすること、及び音声記憶部5の内容を容易に変更することについて記載されているが、以下に開示される発明の特徴を示唆するものではない。
【0009】
本発明の目的は、販売キャンペーンに際して頒布される楽曲等のコンテンツを記憶させた玩具等のキャラクタ物品を用いて楽曲の再生を許容することで、商品の販売促進に役立つ音声再生装置、音声再生システム、音声再生方法、及びそれに用いられるキャラクタ物品を提供することにある。
本発明の目的は、キャラクタ物品に関係する楽曲の変更を容易に行ない、キャラクタ物品を有効に利用して販売の促進に役立たせることにある。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明に係るキャラクタ物品は、好ましくは、音声を発生するために使用されるキャラクタ物品であって、キャラクタ物品に関係する情報を格納する情報格納部と、音声を再生する再生装置との間で、情報格納部に格納された情報を含むデータの通信を行なう通信手段と、を有し、情報記憶部は、再生装置でキャラクタ物品に関する認証に使用されるキャラクタ物品に固有な情報として、少なくともキャンペーンを識別するキャンペーンID、音源を識別する音源IDを格納するように構成されたキャラクタ物品である。
好ましい例では、キャラクタ物品の情報格納部は、更にドラマを識別するためのドラマID、及びドラマに許容される登場人物等に関するキャラクタIDを格納し、更に楽曲に関する音源情報をメタデータとして格納するように構成される。
【0011】
また、本発明に係る再生装置は、好ましくは、固有の情報を有するキャラクタ物品を識別して音声を発生する再生装置において、再生の対象となる楽曲、及び楽曲を識別する音源IDを含む情報、及びキャンペーンIDを記憶するメモリと、音源IDに関係する楽曲を再生する再生手段と、キャラクタ物品が有する楽曲の再生に関する固有情報とメモリに格納された音源ID又はキャンペーンIDとを照合することによりキャラクタ物品の認証を行なう制御手段とを有し、制御手段による照合の結果、適合した場合にキャラクタ物品が有する固有情報に関係する楽曲を再生手段で再生するように構成した再生装置である。
【0012】
本発明に係るキャラクタ物品の音声再生システムは、好ましくは、キャラクタ物品を利用して再生装置で楽曲を再生する音声再生システムにおいて、キャラクタ物品に固有な情報として、少なくともキャンペーンを識別するキャンペーンID、音源を識別する音源IDを格納するキャラクタ物品に関係する情報を格納する情報格納部と、再生装置との間で、情報格納部に格納された情報を含むデータの通信を行なう通信手段とを有するキャラクタ物品と、
再生の対象となる楽曲、及び楽曲を識別する音源IDを含む情報、及びキャンペーンIDを記憶するメモリと、音源IDに関係する楽曲を再生する再生手段と、キャラクタ物品が有する楽曲の再生に関する固有情報とメモリに格納された音源ID又はキャンペーンIDとを照合することによりキャラクタ物品の認証を行なう制御手段とを有し、制御手段による照合の結果、適合した場合にキャラクタ物品が有する固有情報に関係する楽曲を再生手段で再生する再生装置と、
再生装置に接続され、かつネットワークを介して管理センタに接続されてキャラクタ物品に関する情報のアクセス及び選択操作を行なう端末と、
再生可能な楽曲に関するドラマを識別するドラマID,ドラマに関係するキャラクタを識別するキャラクタID、楽曲名及び関連情報を保持するコンテンツ管理情報DBと、キャンペーンに関する情報を保持するキャンペーンDBと、端末からの要求により端末から送信されたキャラクタ物品に関連する情報に関して、コンテンツ管理情報DB及びキャンペーンDBを参照してキャラクタ物品に関する認証を行なう認証サーバとを有する管理センタと、を含み、認証サーバでの認証に従って、変更可能な楽曲のリストを、管理センタから端末に送信して端末の表示器に表示し、表示器に表示された内から選択された楽曲を再生装置に転送して、再生装置のメモリ又はキャラクタ物品の情報格納部に記憶するように構成した音声再生システムである。
【0013】
本発明に係る音声再生方法は、好ましくは、キャラクタ物品を利用して楽曲を再生するシステムにおける音声再生方法であって、キャラクタ物品に固有な情報として、販売の形態又は種類、例えば販売キャンペーンの如き販売形態を識別する販売識別ID、音源を識別する音源IDを格納するキャラクタ物品に関係する情報を格納する情報格納部と、再生装置との間で、情報格納部に格納された情報を含むデータの通信を行なう通信手段とを有するキャラクタ物品を用意するステップと、キャラクタ物品とデータ通信を行なう通信手段と、再生の対象となる楽曲を識別する音源IDを含む情報及び販売識別IDを記憶するメモリと、音源IDに関係する楽曲を再生する再生手段と、キャラクタ物品が有する楽曲の再生を管理する固有情報とメモリに格納された音源ID又は販売識別IDとを照合することによりキャラクタ物品を識別する制御手段と、表示器を有する再生装置を用意するステップと、キャラクタ物品を再生装置の所定部に位置着け、通信手段を介して両者間で通信するステップと、キャラクタ物品から受信した販売識別IDとメモリに格納された音源ID又は販売識別IDとを制御手段により照合するステップと、照合の結果、適合した場合にキャラクタ物品が有する固有情報に関係する楽曲を再生手段で再生するステップと、を有するように構成した音声再生方法である。
【発明の効果】
【0014】
本発明によれば、販売キャンペーンに際して頒布された、楽曲等のコンテンツを記憶させた玩具等のキャラクタ物品を用いて関係する楽曲の再生を許容することで、商品の販売促進に役立たせることができる。また、キャラクタ物品に関係する楽曲の変更を容易に行なうこができるので、キャラクタ物品を有効に利用して販売の促進に役立たせることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
以下、図面を参照しながら本発明の一実施例について詳細に説明する。
図1は、本発明の一実施例による玩具音声再生システムの構成を示す。
図1において、玩具1は、飲料商品のペットボトルキャップやお菓子のパッケージに販売の景品用として付加されるキャラクタのミニフィギュアである。玩具1は固有の情報を保持しており、その情報は音楽サービス管理センタ6で管理される。また、玩具に付与された固有の情報は再生装置2で認識され、その認識結果に従って、楽曲等が再生される。
【0016】
再生装置2は、玩具1が有する固有の情報を認識する機能、及び楽曲を再生するための機能を有し、また所定のインタフェースを用いて端末3に接続される。端末3は、例えばPC(パーソナルコンピュータ)や携帯電話であり、表示部及び入力操作部、及びCPUやメモリを有する。この再生装置2の構成及び端末3との関係は、本実施例に特徴的なものである。例えば端末3の操作により再生装置2で再生される楽曲を任意に変更して設定することが可能である。
再生装置は、販売キャンペーンで顧客に限定的に配布される。例えば、商品を何円以上購入した者とか、或いは累積ポイントが所定以上たまった者に対して無料で配布される。
なお、玩具1及び再生装置2の構成及び情報の処理動作については後で詳述する。
【0017】
端末3は、インターネット等のネットワークを介して音楽サービス管理センタ6と接続される。音楽サービス管理センタ6は、音楽のコンテンツを配信するコンテンツ配信サーバ61と、玩具1又は再生装置2に対する認証を行い、かつ音楽やキャラクタのコンテンツの情報を管理する認証サーバ62、及び配信の対象となる音楽コンテンツに関する管理情報を記憶する管理情報DB(データベース)63、及び表示器68及び入力器69を有する。管理情報DB63は、コンテンツ管理情報を格納するコンテンツ管理情報DB64及びキャンペーン情報DB65を含んでいる。なお、音楽コンテンツ自体は、図示しない音楽コンテンツDBに記憶されているものとする。
【0018】
以下、図2以降を参照して、システムの各構成部について更に詳細に説明する。
図2(A)に示すように、玩具1はフィギュア11と台座12の部分からなっている。台座12には、例えば無線式ICタグ120が実装されている。
図2(B)のように、玩具1のICタグ120は、情報格納部121、センサ部122、及びこれらを制御する制御部123を備える。情報格納部121には、玩具1のキャラクタに関する固有の情報が記憶される。その詳細は、図4を参照して後述する。無線ICタグで構成される場合、センサ122はアンテナであり、制御部123は情報格納部121に対する情報の読出し書き込み及び無線通信のための制御手段として機能する。
この種の玩具1の製造に関しては、予め図4のような情報が記憶されたICタグ120が用意され、製造過程で玩具の台座12にICタグ120を固着する。または、台座12に実装されたICタグ120に対してICタグリーダライタを用いて図4の情報を書き込むことにより行なわれる。
【0019】
なお、他の例として、図2に示す玩具の台座12は必ずしも必須ではなく、フィギュア11の所定の場所にICタグ120が固定されていてもよい。
また、他の例として、玩具1は玩具等の特定のフィギュアに限らず、キャラクタが印刷されたカード類でもよい。カード類の場合でも、その構成は、図2に示したものと変わらない。
【0020】
図4は、情報格納部121に格納される情報のフォーマットの例を示す。
情報格納部121に格納される情報には、認証情報40が含まれる。この情報は暗号化して記憶され、正規の方法で復号化されて処理される。
認証情報40には、プレーヤID(401)、キャンペーンID(402)、ドラマID(403)、キャラクタID(404)、接続URL(405)、利用許諾条件(406)の各情報が含まれる。
【0021】
プレーヤID(401)は、再生装置2を識別するための情報であり、例えばその再生装置を製造した業者を特定する情報を含む。対象とするプレーヤIDを有すれば、正規の事業者が製造したプレーヤであることが証明される。もし、このIDを持っていない玩具1であれば、不正品と見なされて、正規の再生装置2に対して認証されず、音源データは再生されないことになる。
【0022】
キャンペーンID(402)は、玩具が配布されるキャンペーンの種類を示す情報である。このキャンペーンIDを管理することにより、玩具ごとに音楽の再生を管理できる。例えば、あるキャンペーンで頒布されたキャンペーンID「001」が付与された玩具は、再生装置2におけるキャンペーンIDの照合の結果、そのキャンペーンIDと一致した再生装置でのみ音楽を再生することができる。ここでデフォルトは「000」であり、正規のプレーヤIDを持つ再生装置2であるならば、全ての再生装置2で再生が可能となる。音源ID(403)は楽曲を指定するための識別情報であり、この音源ID403に合致した楽曲が再生装置2で再生されることになる。
【0023】
ドラマID(404)は、ある形態を模したフィギュア又はその形態を表示したカードの対象となるストーリーを示すIDである。例えば、人気アニメ「サザエさん」(著作者:長谷川町子)のサザエさんのフィギュアの音源が、他のアニメ例えば「ドラえもん」(著作者:藤子不二雄)のドラえもんの音源に書き換えられることを防止するために、各フギュアにドラマIDを付与して管理する。例えばアニメ「サザエさん」にはドラマID「DR001」、アニメ「ドラえもん」には「DR002」の如く、固有の識別情報が付与される。
【0024】
キャラクタID(405)は、ドラマIDで指定されるストーリーに登場する人物を指定する識別情報であり、玩具のフィギュアが何れの登場人物の形態を模しているかを規定する。例えば、アニメ「サザエさん」(ドラマID;DR001)において、サザエさんのキャラクタIDは「C001001」、マスオさんのIDは「C001002」、カツオくんのIDは「C001003」の如くである。また、アニメ「ドラえもん」(ドラマID;DR002)において、ドラえもんのキャラクタIDは「C002001」、のび太くんのIDは「C002002」、ジャイアンのIDは「C002003」の如くである。
このキャラクタIDを指定して書き替えサービスを行なう際に、ある特定のキャラクタのセリフを、指定されたキャラクタIDを持つフィギュアにのみ行なわせることが可能となる。
【0025】
接続URL(406)は、端末3に接続された再生装置2の上に玩具1を載せた際に、接続されるサーバのURLである。この例で、URLはコンテンツ認証サーバ61のアドレスである。玩具1の頒布者は、玩具を使ったキャンペーンのURLを記載した広告を頒布、配信することによりこの特定のURLのサイトに誘導することができる。
【0026】
利用許諾条件(407)は、玩具の音源の再生利用条件、例えば玩具に内蔵されている音源を再生できる期間、及び楽曲の書換えの可否を指定する情報である。音源の再生可能な期間や書換えの可否を管理することで、著作権や肖像権の許諾に応じた管理を行なうことができる。例えば、キャンペーン期間に応じて音源の再生可能な期間を限定して指定でき、音源を搭載したフィギュアの音楽の再生を可能とすることができる。なお、利用期限を無期限とすることで玩具及びその楽曲の再生利用の拡大を図ることもできる。
【0027】
次に図3を参照して、再生装置2の構成について説明する。
再生装置2は、玩具1のICタグの情報を読取るための無線通信手段を備えるICタグリーダライタ201と、再生装置に固有の情報を格納する不揮発性のメモリ202と,ICタグリーダライタ201で取得された情報を認識するマイクロプロセッサを有する制御部203と,音源データをD/A変換するDAコンバータ204と,アンプ205及びスピーカ206,並びにこの再生装置を端末3に接続するための所定のインタフェースを接続する外部接続部207,及び電源208を有する。制御部203に内蔵されるマイクロプロセッサは、年月日時刻の計時動作を行なうタイマー機能を有する。なお、格別には示していないが、再生装置2は、操作入力部及び楽曲名等を表示する表示器等を備えていてもよい。
ここで、外部接続部207に使用される所定のインタフェースとしては、例えばPCとの接続に用いられるUSBケーブル、或いは携帯電話との接続に用いられる特定の無線通信でよい。
【0028】
メモリ202に格納される固有の情報としては、図5に示すように、認証情報50及び音源データ52が含まれる。図5(A)に示す認証情報50には、再生装置に固有なプレーヤID及びキャンペーンIDが含まれる。プレーヤIDは、その再生装置が正規のものであることを示し、キャンペーンIDは、その再生装置が当該キャンペーンIDに対応するキャンペーンで頒布又はレンタルされたことを示す。
【0029】
図5(B)に示す音源データ52は、音源ID(520)と、メタデータ(521〜524)から成り、音源ID520に対応する楽曲が選択され、再生される。音源ID520は、楽曲を識別するための情報であり、コンテンツ管理情報DB64(図6参照)に記憶されるコンテンツID641と同じ情報である。
メタデータとしては、ドラマ名(521)、キャラクタ名(522)、楽曲・効果音名(523)、及びスポンサー名等の付随情報(524)が含まれる。楽曲のキャラクタ名や楽曲名等のメタデータは、再生装置2が表示器を有している場合、その表示器に表示される。
【0030】
音源データ52及びそれに対応する楽曲は、キャンペーンで頒布される玩具1により再生される対象となるものを、予め配信サーバ61の実行によりコンテンツ情報DB63及び音楽コンテンツDB(図示せず)からダウンロードして再生装置2のメモリ202に保持されている。キャンペーンを行なうメーカや販売店等は、許容された楽曲を予めメモリ202に格納した再生装置2を用意し、キャンペーンに際して、その再生装置を顧客に配布する。再生装置が配布される顧客の対象は、例えばその販売店又はメーカによる製品の購入ポイントが一定以上蓄積した顧客に限定して、選択することが考えられる。
なお、1台の再生装置2に複数の玩具1が搭載されて、楽曲の再生が行なわれることもあるので、そのような場合を想定してメモリ202には複数の楽曲の音源データ52を格納してもよい。
【0031】
次に、音楽サービス管理センタ6におけるDB64,65の構成について説明する。
図6に示すように、コンテンツ管理情報DB64は、サービス可能な全ての楽曲のコンテンツに関する情報を管理する。そのためにこのDB64は、コンテンツを識別するコンテンツID641ごとに、ドラマID642,キャラクタID643,楽曲名644、付属情報645、許諾条件情報646、及び楽曲のデータファイル名647を保持する。付属情報645としては、例えば楽曲の使用料金などが含まれる。また、許諾条件情報646としては、楽曲を再生することができる期間の情報、例えば無期限又は指定期限の年月日を保持する。このように、コンテンツの使用料金や再生可能期間を管理することにより、コンテンツの著作権に係わる処理を行うことができる。なお、購入されたコンテンツの利用料金は、定期的に集計されて、著作権管理機関宛てに報告される。
【0032】
図示の例では、例えば、ドラマID;DR001が付与されたアニメ「サザエさん」において、サザエさんのキャラクタIDは「C001001」、マスオさんのIDは「C001002」、カツオくんのIDは「C001003」の如く、3種のキャラクタIDに対する楽曲が付与されている。
【0033】
また、図7に示すように、キャンペーン情報DB65は、キャンペーンID651に対応して、そのキャンペーンのスポンサー名652を保持する。この例では、キャンペーンID「000」は、allであり、特にキャンペーンが指定されておらず、楽曲の再生が可能となる。キャンペーンID「001」〜「003」はそれぞれ指定されたキャンペーンIDであり、これらのIDを含む認証情報40を持つ玩具1のみが楽曲の再生を行なえる。
【0034】
なお、コンテンツ管理情報DB64及びキャンペーン情報DB65に登録される情報の取得及びその情報のDBへの登録は、サービス提供者がサービス管理センタの表示器68及び入力器69を用いて事前にそれらの作業を行なう。また、DB644,65内の情報の更新や訂正、削除等も同様にしてサービス提供者が行なう。
【0035】
次に、図8以降のフローチャートを参照して、玩具の楽曲再生動作について説明する。
まず、図8を参照して、楽曲の再生動作について説明する。
この例は、キャンペーンで配布された、玩具1及び再生装置2を用いて楽曲を再生する例である。玩具1の台座12には図4に示す認証情報40を保持するICタグが固定されている。
さて、玩具1を再生装置2の所定部に載せると(802)、再生装置2のICタグリーダライタ201が玩具のICタグを検知する(803)。そして、玩具の情報格納部121に格納された認証情報40を読み取り、その内からプレーヤID401、キャンペーンID402及び利用許諾条件406を取得する(804)。制御部203は、玩具1から取得したこれらの情報と、メモリ202に格納されたプレーヤID501及びキャンペーンID502を含む認証情報50を照合することにより、認証を行なう。
【0036】
まず、プレーヤIDの照合を行ない、玩具1が正規の再生装置2で音源の再生を許容されるものかを認証する(805)。次に、キャンペーンIDの照合により、その玩具1が許可されたキャンペーンで配布されたものかを認証する(806)。更に、その玩具1が許可された期間のものかを認証する(807)。この期間の認証は、利用許諾条件407の保持する許可期間の情報と、再生装置2の制御部203が持つタイマー(図示せず)の計時情報(年月日時刻情報)とを照合することで行なう。
これらの情報の認証によって、ID又は利用許諾条件が不一致のときは、楽曲は再生されない(808)。
【0037】
一方、上記の認証(805〜807)の結果、全ての条件が充足すると、玩具1からキャラクタIDを取得して(809)、制御部203はそのキャラクタID405を認識して、そのキャラクタIDに合致した音源ID520に対応する楽曲をメモリ202から読出し、再生するための制御を行なう(810)。楽曲の再生は、抽出された楽曲をDAコンバータ204でアナログ信号に変換し、アンプ205で増幅してスピーカ206に出力することで行なわれる。
【0038】
次に、図9を参照して、楽曲の書き換え動作について説明する。
例えば販売店又は商品メーカの管理者(操作者)は、端末3を操作し、玩具1を再生装置2の所定部に載せる(901)。すると、再生装置2のICタグリーダライタ201は玩具のICタグを検知する(902)。そして、玩具の情報格納部121に格納された認証情報40を読み取り、その内からプレーヤID401及びキャンペーンIDを取得する(903)。制御部203は、取得したこれらの情報と、メモリ202に格納された認証情報50即ちプレーヤID501及びキャンペーンID502とをそれぞれ照合することにより認証を行なう。まず、プレーヤIDの照合を行ない、玩具1が正規の再生装置2で音源の再生を許容されるものかを認証する(904)。次に、その玩具1が、許可されたキャンペーンで配布されたものかを認証する(905)。これらの認証によって、各IDが不一致の場合は、処理を終了する(909)。
【0039】
一方、これらの認証の結果、認証可である場合、玩具1のICタグから読み取られた情報からドラマID,キャラクタID、及びURLを取得し(906)、制御部203は、そのURLを端末3に送る。端末3は、ネットワーク4を通してそのURLの関係先の認証サーバ62にアクセスし(907)、かつ再生装置2から取得したプレーヤIDを認証サーバ62に送信する。認証サーバ62では、受信したプレーヤIDが正当なものかを、チェックする(908)。その結果、プレーヤIDが不一致であれば、再生装置2が不適当と判断して処理を終了する(909)。
一方、認証サーバ62は、プレーヤIDの照合結果が正しいと判断した場合、その旨を端末3へ回答する。そして、端末3は、再生装置2から取得していたドラマID及びキャラクタIDを認証サーバ62に送信する(910)。
【0040】
その後、認証サーバ62は、コンテンツ管理情報DB64を検索して、先に取得したドラマID,キャラクタIDに対応するコンテンツの情報を探す(911)。この検索の結果、関係するコンテンツIDの情報が有れば、そのコンテンツの情報の一覧を端末3へ送信する。例えば、図6のコンテンツ管理情報DB64には、ドラマID「DR001」であって、キャラクタID「C001001」に関係するコンテンツとして、コンテンツID「S0001」と「S0002」が格納されているので、この2つがヒットする。結果として、この2つのコンテンツの情報、即ちコンテンツID「S0001」と「S0002」に対応する情報が端末3へ送信される。
【0041】
コンテンツの情報を取得した端末3は、その情報(例えば、キャラクタ名、楽曲名、その他の付属情報)1001を表示部に表示する。併せて、「購入可能な楽曲の一覧を表示する」旨の項目1002を表示する。この表示画面例を、図10(A)に示す。
【0042】
操作者は、表示画面の項目1002をクリックして操作すると、その旨の応答が認証サーバ62へ送信され、認証サーバ62から購入可能な楽曲の一覧1004が料金と共に表示される(表示画面例:図10(B))。操作者が購入したい楽曲に対応する購入キー1005をクリックすると、その旨の情報が認証サーバ62へ送信され、購入手続きが行われる(913)。
【0043】
購入手続きの最後に、楽曲を書き換えるかを確認する画面が表示される(図10(C))。操作者は、「書き換える」の項目1008か、又は「他の曲に変える」の項目1009を選択できる。「書き換える」の項目905が選択されると、コンテンツ配信サーバ61は、選択されたコンテンツIDに対応する楽曲(コンテンツ自体:音源データそのもの)を端末3へダウンロードする。端末3で受信されたその音源データは、接続先の再生装置2へ送られ、再生装置のメモリ202に格納される。また、再生装置2内のメモリ202の内容は、選択されたコンテンツに関係する音源ID520に書き換えられる。
【0044】
このように一連の書き換え処理が終了すると、その旨の応答が端末3から音楽サービス管理センタ6へ送信され、認証サーバ62及びコンテンツ配信サーバ61の処理を終わる。なお、この時点で、認証サーバ62は、コンテンツ管理情報DB64内の選択されたコンテンツIDに対応する著作権使用料の課金処理をする。これにより楽曲やキャラクタ物品に関する著作権等の管理を行なうことができる。
【0045】
以上のように、キャンペーンを企画する販売店又は商品メーカの管理者は、キャンペーンに際してコンテンツ管理情報DB64に予め登録されたコンテンツから、顧客に頒布する玩具に関係するコンテンツを選択してダウンロードすることができ、またそれを変更して利用することができる。
なお、コンテンツ管理情報DB64における登録の状況、及び管理者の選択次第では、複数の楽曲を選択することも可能である。例えば、図10(B)に示される画面の購入一覧1004の4曲全てを選択することもできる。
また、楽曲を購入した者による料金の支払は、例えばインターネットによるショッピング等で通常行なわれているような、クレジットカードで行なうことができる。
【0046】
・他の実施例について:
次に、図11以降を参照して、他の実施例による楽曲の再生動作について説明する。
この例は、玩具1に楽曲を保持していて、再生装置2は玩具1から楽曲を取得して再生する例である。即ち、玩具1の情報格納部121には、図4に示した認証情報40に加えて、図5(B)に示す音源データ52、及び楽曲データそのものを記憶する。
【0047】
次に、図12を参照して楽曲の再生について説明する。
玩具1に対する認証の処理ステップ802〜807は、図8と同様であるが、認証許可の場合の処理動作1109、1110が異なる。即ち、認証可の場合、再生装置2は、音源IDに基づいて玩具1から対象とする楽曲データを取得する(1109)。その楽曲は、制御部203の制御の下、DAコンバータ204でアナログ信号に変換され、アンプ205を介してスピーカ206に出力して再生される(1110)。
なお、玩具1から音源データ52も併せて取得して、再生装置2の表示部に表示することもできる。
【0048】
この例における楽曲の書き換えは次のように行なわれる。
図8では、選択された楽曲、及び図5に示す管理情報を端末3から再生装置2に転送して、再生装置2内のメモリ202に格納した。しかし、図12の例では、取得された楽曲及び音源データ52は、再生装置2からICタグリーダライタ201及び玩具1のセンサ122を介して玩具1へ転送され、玩具1の情報格納部121に格納されることになる(1216)。
【0049】
以上のように、本発明に係る実施例について説明したが、上記した実施例以外にも本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施され得る。
例えば、上記実施例では、玩具1はその台座にICタグを固定して、固有の情報を保持するように構成したが、変形例によれば、ICタグに代わって磁気ストライプのような記録媒体でもよい。この場合、磁気ストライプには、図4(A)の認証情報が記録され、図3に示す再生装置2のICタグリーダライタ201は、磁気読取書込手段となる。
【0050】
更に他の例として、再生装置2ではフラッシュメモリのような記憶手段に限らず、ハードディスクのような記憶手段に、関係する情報を記憶するようにしてもよい。
【0051】
また、再生装置2は単独の再生装置であることに限定されない。例えば、携帯電話の着信メロディやカラオケを実現する音声再生機能を使用して、玩具1に関連する楽曲を再生することもできる。この場合、携帯電話は図3のICタグリーダライタを備え、内蔵するメモリには、図5に示す認証情報50及び音源データ52と同様の情報が格納される。このように、再生装置2の代わって携帯電話を利用すれば、図1の再生装置2と端末3の機能を1台の携帯電話で共用できる。
【0052】
また、他の例として、再生装置又はキャラクタ物品の楽曲の変更は、顧客自身も行なうことができる。即ち、上記実施例では、販売キャンペーンに際して販売店又は商品メーカの管理者が楽曲の書込みや変更を行なう場合について説明した。しかし、キャンペーンによって再生装置とキャラクタ物品を取得した顧客は、自ら有する端末を用いて音楽サービスセンタから楽曲の購入手続を行なうことができるようになる。その手続動作は、図9又は図12に示したものと同様である。
【図面の簡単な説明】
【0053】
【図1】本発明の一実施例における玩具音声再生システムの構成を示す図、
【図2】一実施例における玩具1の構成例を示す図。
【図3】一実施例における再生装置2の構成例を示す図。
【図4】一実施例による玩具1の情報格納部における情報のフォーマットの例を示す図。
【図5】一実施例による再生装置のメモリにおける情報のフォーマットの例を示す図。
【図6】一実施例におけるコンテンツ管理情報DB64の構成例を示す図。
【図7】一実施例におけるキャンペーン情報DB65を示す図。
【図8】一実施例における楽曲の再生動作を説明するためのフローチャート図。
【図9】一実施例における楽曲の書き換え動作を説明するためのフローチャート図。
【図10】一実施例における楽曲の書き換えのための端末3における表示画面の表示例を示す図。
【図11】他の実施例による楽曲の再生動作を説明するためのフローチャート図。
【図12】他の実施例による楽曲の書き換え動作を説明するためのフローチャート図。
【符号の説明】
【0054】
1:玩具 12:台座 120:ICタグ 121:情報格納部 122:センサ 123:制御部 2:再生装置 201:ICタグリーダライタ 202:メモリ 203:制御部 3:端末 4:ネットワーク 6:音楽サービス管理センタ
61:コンテンツ配信サーバ 62:認証サーバ 63:管理情報DB 64:コンテンツ管理情報DB 65:キャンペーン情報DB。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
音声を発生するキャラクタ物品であって、該キャラクタ物品に関係する情報を格納する情報格納部と、音声を再生する再生装置との間で、該情報格納部に格納された情報を含むデータの通信を行なう通信手段と、を有し、該情報記憶部は、再生装置で該キャラクタ物品に関する認証に使用される該キャラクタ物品に固有な情報として、少なくともキャンペーンを識別するキャンペーンID、音源を識別する音源IDを格納することを特徴とするキャラクタ物品。
【請求項2】
該キャラクタ物品の該情報格納部は、更に、楽曲に関する音源情報と、ドラマを識別するためのドラマID、及び該ドラマに許容される登場人物等に関するキャラクタIDを格納することを特徴とする請求項2のキャラクタ物品。
【請求項3】
固有な情報を有するキャラクタ物品を識別して音声を発生する再生装置において、
再生の対象となる楽曲を識別する音源IDを含む情報、及びキャンペーンIDを記憶するメモリと、該音源IDに関係する楽曲を再生する再生手段と、該キャラクタ物品が有する楽曲の再生を管理する該固有情報と該メモリに格納された音源ID又はキャンペーンIDとを照合することによりキャラクタ物品を識別する制御手段とを有し、該制御手段による照合の結果、適合した場合に該キャラクタ物品が有する固有情報に関係する楽曲を該再生手段で再生することを特徴とする再生装置。
【請求項4】
キャラクタ物品は、該固有情報として、音源IDとキャンペーンID及び再生装置を識別するためのプレーヤIDに関する情報を記憶する情報格納部を備え、かつ該再生装置の該メモリには該再生装置を識別するプレーヤIDが記憶されており、
該制御手段は、該キャラクタ物品のプレーヤIDと該メモリに記憶されたプレーヤIDを照合し、該照合の結果適合しない場合には、楽曲の再生を行なわないことを特徴とする請求項3の再生装置。
【請求項5】
キャラクタ物品を利用して再生装置で楽曲を再生する音声再生システムにおいて、
該キャラクタ物品に固有な情報として、少なくともキャンペーンを識別するキャンペーンID、音源を識別する音源IDを格納する該キャラクタ物品に関係する情報を格納する情報格納部と、該再生装置との間で、該情報格納部に格納された情報を含むデータの通信を行なう通信手段とを有するキャラクタ物品と、
該キャラクタ物品とデータの通信を行なう通信手段と、再生の対象となる楽曲、及び該楽曲を識別する音源IDを含む情報及びキャンペーンIDを記憶するメモリと、該音源IDに関係する楽曲を再生する再生手段と、該キャラクタ物品が有する楽曲の再生に関する該固有情報と該メモリに格納された音源ID又はキャンペーンIDとを照合することにより該キャラクタ物品の認証を行なう制御手段と、を有し、該制御手段による照合の結果、適合した場合に該キャラクタ物品が有する固有情報に関係する楽曲を該再生手段で再生する再生装置と、
該再生装置に接続され、かつネットワークを介して管理センタに接続されて該キャラクタ物品に関する情報の管理を行なう端末と、
再生可能な楽曲に関するキャラクタを識別するキャラクタID、楽曲名及び関連情報を保持するコンテンツ管理情報DBと、キャンペーンに関する情報を保持するキャンペーンDBと、該端末からの要求により該端末から送信されたキャラクタ物品に関連する情報に関して、該コンテンツ管理情報DB及びキャンペーンDBを参照してキャラクタ物品に関する認証を行なう認証サーバとを有する管理センタと、を含み、
該認証サーバでの認証に従って、変更可能な楽曲のリストを、該管理センタからネットワークを介して該端末に送信して表示器に表示し、該表示の内容から選択された楽曲を該再生装置に転送して、該再生装置のメモリ又は該キャラクタ物品の情報格納部に記憶することを特徴とする音声再生システム。
【請求項6】
キャラクタ物品を利用して楽曲を再生する音声再生システムにおいて、
該キャラクタ物品に固有な情報として、少なくともキャンペーンを識別するキャンペーンID、音源を識別する音源IDを格納する該キャラクタ物品に関係する情報を格納する情報格納部と、該再生装置との間で、該情報格納部に格納された情報を含むデータの通信を行なう通信手段とを有するキャラクタ物品と、
ネットワークを介して管理センタに接続され、かつ該キャラクタ物品と通信して関連する情報の管理を行なう端末であって、再生の対象となる楽曲、及び該楽曲を識別する音源IDを含む情報及びキャンペーンIDを記憶するメモリと、該音源IDに関係する楽曲を再生する再生手段と、該キャラクタ物品が有する楽曲の再生に関する該固有情報と該メモリに格納された音源ID又はキャンペーンIDとを照合することにより該キャラクタ物品の認証を行なう制御手段と、表示器とを有し、該制御手段による照合の結果、適合した場合に該キャラクタ物品が有する固有情報に関係する楽曲を該再生手段で再生する端末と、
再生可能な楽曲に関するキャラクタを識別するキャラクタID、楽曲名及び関連情報を保持するコンテンツ管理情報DBと、キャンペーンに関する情報を保持するキャンペーンDBと、該端末からの要求により該端末から送信されたキャラクタ物品に関連する情報に関して、該コンテンツ管理情報DB及びキャンペーンDBを参照してキャラクタ物品に関する認証を行なう認証サーバとを有する管理センタと、を含み、
該認証サーバでの認証に従って、楽曲のリストを該管理センタから該端末に送信して該表示器に表示し、該表示された内容から選択された楽曲を、該メモリ又は該キャラクタ物品の情報格納部に記憶することを特徴とする音声再生システム。
【請求項7】
前記キャラクタ物品の該情報格納部又は該再生装置のメモリ内に記憶される音源IDは、少なくとも該キャンペーンIDが合致することを条件に、他の音源IDと書換え可能であることを特徴とする請求項1乃至6のいずれかのキャラクタ物品又は再生装置又は再生システム。
【請求項8】
キャラクタ物品を利用して楽曲を再生するシステムにおける音声再生方法であって、
該キャラクタ物品に固有な情報として、販売の形態又は種類を識別する販売識別ID、音源を識別する音源IDを格納する該キャラクタ物品に関係する情報を格納する情報格納部と、該再生装置との間で、該情報格納部に格納された情報を含むデータの通信を行なう通信手段とを有するキャラクタ物品を用意するステップと、
該キャラクタ物品とデータ通信を行なう通信手段と、再生の対象となる楽曲を識別する音源IDを含む情報及び販売識別IDを記憶するメモリと、該音源IDに関係する楽曲を再生する再生手段と、該キャラクタ物品が有する楽曲の再生を管理する該固有情報と該メモリに格納された音源ID又は販売識別IDとを照合することによりキャラクタ物品を識別する制御手段と、表示器を有する再生装置を用意するステップと、
該キャラクタ物品を該再生装置の所定部に位置着け、該通信手段を介して両者間で通信するステップと、
該キャラクタ物品から受信した販売識別IDと該メモリに格納された音源ID又は販売識別IDとを該制御手段により照合するステップと、
該照合の結果、適合した場合に該キャラクタ物品が有する固有情報に関係する楽曲を該再生手段で再生するステップと、
を有する音声再生方法。
【請求項9】
端末から認証サーバへ要求及びキャラクタ物品に関連する情報を送信するステップと、
受信したキャラクタ物品に関連する情報に関して、楽曲名及び関連情報を保持するコンテンツ管理情報DB及びキャンペーンに関する情報を保持するキャンペーンDBを参照してキャラクタ物品に関する認証を行なうステップと、
該認証サーバでの認証に従って、楽曲のリストを該端末に送信して表示器に表示するステップと、
該表示器に表示された内容から選択された楽曲を、該メモリ又は該キャラクタ物品の情報格納部に記憶するステップと、
を更に有することを特徴とする請求項8の音声再生方法。
【請求項10】
前記再生装置における前記ステップの動作を、携帯電話を用いて実現し、選択された楽曲を該携帯電話の再生手段によって再生することを特徴とする請求項8又は9の音声再生方法。
【請求項11】
前記端末及び前記再生装置における前記ステップの動作を、携帯電話を用いて実現し、該携帯電話を用いて楽曲の選択及び選択された楽曲の再生を行うことを特徴とする請求項9又は10の音声再生方法。
【請求項1】
音声を発生するキャラクタ物品であって、該キャラクタ物品に関係する情報を格納する情報格納部と、音声を再生する再生装置との間で、該情報格納部に格納された情報を含むデータの通信を行なう通信手段と、を有し、該情報記憶部は、再生装置で該キャラクタ物品に関する認証に使用される該キャラクタ物品に固有な情報として、少なくともキャンペーンを識別するキャンペーンID、音源を識別する音源IDを格納することを特徴とするキャラクタ物品。
【請求項2】
該キャラクタ物品の該情報格納部は、更に、楽曲に関する音源情報と、ドラマを識別するためのドラマID、及び該ドラマに許容される登場人物等に関するキャラクタIDを格納することを特徴とする請求項2のキャラクタ物品。
【請求項3】
固有な情報を有するキャラクタ物品を識別して音声を発生する再生装置において、
再生の対象となる楽曲を識別する音源IDを含む情報、及びキャンペーンIDを記憶するメモリと、該音源IDに関係する楽曲を再生する再生手段と、該キャラクタ物品が有する楽曲の再生を管理する該固有情報と該メモリに格納された音源ID又はキャンペーンIDとを照合することによりキャラクタ物品を識別する制御手段とを有し、該制御手段による照合の結果、適合した場合に該キャラクタ物品が有する固有情報に関係する楽曲を該再生手段で再生することを特徴とする再生装置。
【請求項4】
キャラクタ物品は、該固有情報として、音源IDとキャンペーンID及び再生装置を識別するためのプレーヤIDに関する情報を記憶する情報格納部を備え、かつ該再生装置の該メモリには該再生装置を識別するプレーヤIDが記憶されており、
該制御手段は、該キャラクタ物品のプレーヤIDと該メモリに記憶されたプレーヤIDを照合し、該照合の結果適合しない場合には、楽曲の再生を行なわないことを特徴とする請求項3の再生装置。
【請求項5】
キャラクタ物品を利用して再生装置で楽曲を再生する音声再生システムにおいて、
該キャラクタ物品に固有な情報として、少なくともキャンペーンを識別するキャンペーンID、音源を識別する音源IDを格納する該キャラクタ物品に関係する情報を格納する情報格納部と、該再生装置との間で、該情報格納部に格納された情報を含むデータの通信を行なう通信手段とを有するキャラクタ物品と、
該キャラクタ物品とデータの通信を行なう通信手段と、再生の対象となる楽曲、及び該楽曲を識別する音源IDを含む情報及びキャンペーンIDを記憶するメモリと、該音源IDに関係する楽曲を再生する再生手段と、該キャラクタ物品が有する楽曲の再生に関する該固有情報と該メモリに格納された音源ID又はキャンペーンIDとを照合することにより該キャラクタ物品の認証を行なう制御手段と、を有し、該制御手段による照合の結果、適合した場合に該キャラクタ物品が有する固有情報に関係する楽曲を該再生手段で再生する再生装置と、
該再生装置に接続され、かつネットワークを介して管理センタに接続されて該キャラクタ物品に関する情報の管理を行なう端末と、
再生可能な楽曲に関するキャラクタを識別するキャラクタID、楽曲名及び関連情報を保持するコンテンツ管理情報DBと、キャンペーンに関する情報を保持するキャンペーンDBと、該端末からの要求により該端末から送信されたキャラクタ物品に関連する情報に関して、該コンテンツ管理情報DB及びキャンペーンDBを参照してキャラクタ物品に関する認証を行なう認証サーバとを有する管理センタと、を含み、
該認証サーバでの認証に従って、変更可能な楽曲のリストを、該管理センタからネットワークを介して該端末に送信して表示器に表示し、該表示の内容から選択された楽曲を該再生装置に転送して、該再生装置のメモリ又は該キャラクタ物品の情報格納部に記憶することを特徴とする音声再生システム。
【請求項6】
キャラクタ物品を利用して楽曲を再生する音声再生システムにおいて、
該キャラクタ物品に固有な情報として、少なくともキャンペーンを識別するキャンペーンID、音源を識別する音源IDを格納する該キャラクタ物品に関係する情報を格納する情報格納部と、該再生装置との間で、該情報格納部に格納された情報を含むデータの通信を行なう通信手段とを有するキャラクタ物品と、
ネットワークを介して管理センタに接続され、かつ該キャラクタ物品と通信して関連する情報の管理を行なう端末であって、再生の対象となる楽曲、及び該楽曲を識別する音源IDを含む情報及びキャンペーンIDを記憶するメモリと、該音源IDに関係する楽曲を再生する再生手段と、該キャラクタ物品が有する楽曲の再生に関する該固有情報と該メモリに格納された音源ID又はキャンペーンIDとを照合することにより該キャラクタ物品の認証を行なう制御手段と、表示器とを有し、該制御手段による照合の結果、適合した場合に該キャラクタ物品が有する固有情報に関係する楽曲を該再生手段で再生する端末と、
再生可能な楽曲に関するキャラクタを識別するキャラクタID、楽曲名及び関連情報を保持するコンテンツ管理情報DBと、キャンペーンに関する情報を保持するキャンペーンDBと、該端末からの要求により該端末から送信されたキャラクタ物品に関連する情報に関して、該コンテンツ管理情報DB及びキャンペーンDBを参照してキャラクタ物品に関する認証を行なう認証サーバとを有する管理センタと、を含み、
該認証サーバでの認証に従って、楽曲のリストを該管理センタから該端末に送信して該表示器に表示し、該表示された内容から選択された楽曲を、該メモリ又は該キャラクタ物品の情報格納部に記憶することを特徴とする音声再生システム。
【請求項7】
前記キャラクタ物品の該情報格納部又は該再生装置のメモリ内に記憶される音源IDは、少なくとも該キャンペーンIDが合致することを条件に、他の音源IDと書換え可能であることを特徴とする請求項1乃至6のいずれかのキャラクタ物品又は再生装置又は再生システム。
【請求項8】
キャラクタ物品を利用して楽曲を再生するシステムにおける音声再生方法であって、
該キャラクタ物品に固有な情報として、販売の形態又は種類を識別する販売識別ID、音源を識別する音源IDを格納する該キャラクタ物品に関係する情報を格納する情報格納部と、該再生装置との間で、該情報格納部に格納された情報を含むデータの通信を行なう通信手段とを有するキャラクタ物品を用意するステップと、
該キャラクタ物品とデータ通信を行なう通信手段と、再生の対象となる楽曲を識別する音源IDを含む情報及び販売識別IDを記憶するメモリと、該音源IDに関係する楽曲を再生する再生手段と、該キャラクタ物品が有する楽曲の再生を管理する該固有情報と該メモリに格納された音源ID又は販売識別IDとを照合することによりキャラクタ物品を識別する制御手段と、表示器を有する再生装置を用意するステップと、
該キャラクタ物品を該再生装置の所定部に位置着け、該通信手段を介して両者間で通信するステップと、
該キャラクタ物品から受信した販売識別IDと該メモリに格納された音源ID又は販売識別IDとを該制御手段により照合するステップと、
該照合の結果、適合した場合に該キャラクタ物品が有する固有情報に関係する楽曲を該再生手段で再生するステップと、
を有する音声再生方法。
【請求項9】
端末から認証サーバへ要求及びキャラクタ物品に関連する情報を送信するステップと、
受信したキャラクタ物品に関連する情報に関して、楽曲名及び関連情報を保持するコンテンツ管理情報DB及びキャンペーンに関する情報を保持するキャンペーンDBを参照してキャラクタ物品に関する認証を行なうステップと、
該認証サーバでの認証に従って、楽曲のリストを該端末に送信して表示器に表示するステップと、
該表示器に表示された内容から選択された楽曲を、該メモリ又は該キャラクタ物品の情報格納部に記憶するステップと、
を更に有することを特徴とする請求項8の音声再生方法。
【請求項10】
前記再生装置における前記ステップの動作を、携帯電話を用いて実現し、選択された楽曲を該携帯電話の再生手段によって再生することを特徴とする請求項8又は9の音声再生方法。
【請求項11】
前記端末及び前記再生装置における前記ステップの動作を、携帯電話を用いて実現し、該携帯電話を用いて楽曲の選択及び選択された楽曲の再生を行うことを特徴とする請求項9又は10の音声再生方法。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【公開番号】特開2007−143826(P2007−143826A)
【公開日】平成19年6月14日(2007.6.14)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−341855(P2005−341855)
【出願日】平成17年11月28日(2005.11.28)
【出願人】(503160168)株式会社メロディーズアンドメモリーズグローバル (7)
【出願人】(000002129)住友商事株式会社 (42)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成19年6月14日(2007.6.14)
【国際特許分類】
【出願日】平成17年11月28日(2005.11.28)
【出願人】(503160168)株式会社メロディーズアンドメモリーズグローバル (7)
【出願人】(000002129)住友商事株式会社 (42)
【Fターム(参考)】
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