説明

顧客情報管理のためのグラフィカル・ユーザ・インタフェース

【課題】 イベントに関する情報を表示するための方法および装置が提供される。
【解決手段】 この方法および装置は、イベント情報の多面的な表示をユーザに提供することによって、販売とマーケティングの効率を高め、技術サポートと顧客サポートの効率を高める目的を達成する。このようなものとして、データのレーダ画面用のプレゼンテーションが生成され、これを使用するとユーザはイベントの業務上の戦略上の重要性に基づいて最良の見込みのある機会のビジュアルな表示を見ることができる。この方法および装置は、表示するべき少なくとも1つのイベントを決定し、イベントに対応してグラフィカルな表示のためにイベント・オブジェクトとラベルを生成することによって機能する。表示上のイベント・オブジェクトの径方向位置は、対応する特定のイベントの段階に関連する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はグラフィカル・ユーザ・インタフェースに関する。詳細には、本発明はグラフィックス・ディスプレイにイベント・データを提供する方法に関する。
【背景技術】
【0002】
決定を定式化する際には、正確な意思決定を促進するために、使用可能な最大限の情報を考慮できることが望ましい。しかし使用可能な情報の量を最大化すると、意思決定プロセスの困難さが増大することが多く、これによって対応する決定の正確さが低下してしまう。これは今の情報時代では、業務における意思決定のときに提供され、理解され、考慮するべき情報の量がかなりな量になるためである。従って、意思決定者に提供される情報の量を最大化すると同時に、その情報を意思決定者が簡単に理解できるような方法で提供することが望ましい。
【0003】
情報を提供する1つの方法として、生の情報や統計を意思決定者に提供する方法がある。しかし、この方法は、自分たちがどんな情報を持っているか理解するために許容できないほどの莫大な時間を意思決定者が費やさなければならないため、一般的には好まれない。
他のしばしば使用される方法は、情報のグラフや図を使用して資料をプレゼンテーション用にまとめる方法である。この方法では、提供する情報のタイプによって多くの異なる形のグラフや図が使用されてきた。この方法は、情報がグラフや図の形に簡単にまとめられるタイプの場合にはうまく機能できる。しかしこの場合も、特に1つのイベントに関連する情報を他のイベントに関連する情報と比較しなければならない時、意思決定者がグラフや図で提供された情報を理解するのは難しい場合がある。
【0004】
多くのイベントやトランザクションからの情報を比較する必要がある時には、特定のイベントの履歴的な統計を見たいという要求がある。1つのイベントの履歴的な統計が関連する場合は、現在のデータと同じタイプとフォーマットの履歴的なデータを同時にプレゼンテーションすることが要求される。既存のグラフと図を使用して同じディスプレイ上に同じフォーマットで履歴的なデータと現在のデータを同時に表示することは非常に難しくなる。この困難さの1つの理由として、図やグラフ上で使用可能なスペースに限度があるということがある。スペースが限定されているので、表示される履歴的な特性ごとに、現在のデータの特性を削除しなければならない。これは各イベントについて大量の関連データがある業務上の取引、顧客サポート、売上げの領域、また、販売スタッフやマーケティング・スタッフによる効率的な意思決定にとって履歴的なイベント・データが重要である領域では特にあてはまる。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
従って、販売スタッフやサポート・スタッフから最高経営責任者に至るまですべての人が、重要な取引データを素早く見て、もっとも可能性のある追求すべき業務上の予想や、解決すべきもっとも深刻なサポート問題に関して効率的な決定ができることが望ましい。従って、顧客情報管理システムと連絡管理の一般的な領域で、情報の効率的なプレゼンテーションを増強する情報プレゼンテーション・スキームを有することが望ましい。
【課題を解決するための手段】
【0006】
コンピュータ・システム内でイベントを表示するための方法および装置が提供される。本発明の一態様によれば、少なくとも1つのイベントに関する情報が表示のために決定される。次に、そのイベントに対応するイベント・オブジェクトが表示のために生成される。対応するイベント・オブジェクトは、ディスプレイ上の中心点から所定の距離の所に表示される。表示されたイベント・オブジェクトの決定された距離は、イベントの複数の段階のうち1つの関連する段階を表わす。ディスプレイの中心点は対応するイベントの最終段階を表わし、最終段階はイベントの任意の目標を表わす。
【発明を実施するための最良の形態】
【0007】
一実施態様では、表示のために決定されたイベントは、たとえば販売取引や実行すべきサービスなどの業務上の取引である。イベント・オブジェクトの大きさ、色、形は各々、対応するイベントの特性を示す。イベントは対応するアニメーション化されたイベント・オブジェクトとして表示され、アニメーションは指定された期間を通じた対応するイベントの進捗状況および後退状況を示す。さらに、表示されたイベント・オブジェクトはオブジェクトの尾を含むことができる。オブジェクトの尾の長さと方向は各々、対応するイベントの特性を示す。ディスプレイはまた扇形に分割され、その中で特定の扇形の中のイベント・オブジェクトの位置が対応するイベントの別の特性を表わすことができる。イベント・オブジェクトは対応するイベントに関連した詳細な情報を含む詳細ページに電子的リンクを提供する。
【0008】
本発明の上記その他の特徴、態様、利点は付随する図面と、以下の詳細な記述および請求の範囲から明らかになろう。
【0009】
詳細な説明
コンピュータ内でイベントを表示するための方法と装置が提供される。以下の記述では説明を目的として、本発明の完全な理解を与えるために多くの具体的な詳細が示されている。ただし当業者であれば、本発明がこれらの特定の詳細なしにも実行できることが明らかであろう。他の例では、本発明を不必要に曖昧にするのを避けるために、周知の構造および装置は構成図で示されている。
【0010】
第1図は、本発明がその中で実装されているコンピュータ・システム100の一実施形態の単純化された構成図である。コンピュータ・システム100は中央処理装置(CPU)110、システム・メモリ120、ディスプレイ140、システム・バス150を介して結合された入力装置130を有するように構成されている。第1図によって図示されたコンピュータ・システム100は1つの例に過ぎず、種々の装置を使用した種々の構成を使用できることはただちに明らかであろう。
【0011】
本発明の一実施形態は、営業部門オートメ化製品、顧客サポート製品、連絡管理用製品の一般的な分野で使用するための顧客情報管理システム(CIMS)である。CIMSの1つの目的は売り上げとマーケティングの効率を高めることである。CIMSはイベント情報の多面的な表示をユーザに提供するように機能することによって、この目的を達成している。このようなものとしてCIMSは、レーダに似ているためレーダ画面機会ディスプレイ(RSOD)と呼ばれるディスプレイを使用している。CIMSはRSODを使用しているため、個人あるいは会社は、追求すべき最良の業務上の予想を早く見ることができる。RSODは、ユーザが素早く正確に評価できるような方法で業務上のイベントや取引を描く。このようにして一実施形態では、データのレーダ様のプレゼンテーションを使用するとユーザは1つまたは複数の販売取引の現在の状態についてビジュアルな表示を見ることができる。
【0012】
CIMSはユーザの入力を介して受信されたデータや、ユーザの会社のイベントに関連した情報を含むデータベースから受信されたデータについて動作する。第1図を参照すると、データベースが使用されている時、データベースはコンピュータ・システム100のシステム・メモリ120内でホストされている。ユーザによってCIMSに入力されたデータはCIMSに格納されるため、以下ではCIMSによって使用されるすべてのデータはCIMSデータベースにあるとする。これらのイベントは販売取引、購入、顧客サービスの実例、実行すべきサービス、欠陥の追跡調査、原料の問題、連絡管理、契約の進捗状況などを含む場合があるが、これに限定されるものではない。CIMSはイベント・データを使用して、表示するための対応するイベント・オブジェクトを生成する。イベント・データ、またはここで言及されるようなイベント特性は、対応するイベント・オブジェクトの形でRSOD上にグラフィカルな方法で表示される。各イベント・オブジェクトは、データベースからのイベントを表わす。RSODは、データベースからの多数のイベントを表わす多数のイベント・オブジェクトを同時に表示する能力を持つ。各イベント・オブジェクトのディスプレイ特性は、対応するイベントのイベント特性によって決定される。
【0013】
RSOD上のイベント・オブジェクトの位置は、対応するイベントの特性を示す。指標が指定された点からの径方向位置と、扇形または座標軸の両方の点から指定することができるという点で、位置は多面的な指標である。第1に径方向位置について、イベント・オブジェクトはRSOD上で、ディスプレイ上の特定の基準点から所定の距離で表示される。この特定の基準点はユーザによって選択される。一般的には、特定の基準点としてディスプレイの中心点が選ばれるが、これに限定されるものではない。典型的には、業務上の取引はパイプラインや目標日付の段階によって基準とされ、この基準点はある目標とする特定の段階やイベントの目標とする特定の日付を表わすこともできるが、これに限定されるものではない。従って、選択されたRSOD基準点からのイベント・オブジェクトの所定の距離は、対応するイベントの関連する段階や日付を表わす。販売取引イベントを例として使用し、RSODの中心の基準点が販売取引の完了を表わすものとすると、イベント・オブジェクトが表示される中心点からの距離は販売取引の完了にどれくらい近いかを示す。この近さは、取引の完了から離れた多くの所定の段階によって表わすか、あるいは、取引の完了から離れた予想される期間によって表わすことができる。
【0014】
次に、径方向位置がイベントの特性を示す一方、イベントの扇形位置または座標位置は、対応するイベントの異なる特性を示す場合がある。RSODは、多くの扇形、あるいはなんらかの座標システムで定義された格子に分割される。このようにして、特定の扇形または格子におけるイベント・オブジェクトの位置は、対応するイベントのなんらかの特性を表わすことができる。たとえば、イベント・オブジェクトが位置する扇形や格子は、対応するイベントが位置する地理的領域を識別することもあり、イベントに関連するスタッフ、イベント完了の確率、製品ライン、会社のタイプ、問題のタイプを識別する場合もある。
【0015】
RSOD上のイベント・オブジェクトの位置は時間的に関連したイベント特性を示すことができるので、対応するイベント・オブジェクトをアニメーション化し、対応するイベントの時間の経過にともなう進展や後退を示すことができる。アニメーションの期間の指定は、ユーザによって選択されたり、CIMSによって設定することができる。イベント・オブジェクトは他のイベント・オブジェクトを妨害しない。
【0016】
本発明の一実施形態では、対応するイベントの特性を示すためにイベント・オブジェクトの大きさ、色、形を使用する。一般的には、イベント・オブジェクトの大きさは対応するイベントの重要性の尺度を示すように選択される。この重要性の尺度は、対応するイベントに関連する金額である場合もあるが、これに限定されるものではない。たとえば、販売取引の金銭的な価値を重要性の尺度とする販売取引が目的のイベントである場合、表示されるイベント・オブジェクトの大きさは販売取引の金銭的な価値に直接比例する。イベント・オブジェクトの大きさは連続的な値の量的な属性である一方、イベント・オブジェクトの色と形は離散的な値に適している。
【0017】
イベント・オブジェクトの大きさ、色、形は各々、対応するイベントの個別の特性を示す。これらの特性は、イベントに関連するスタッフ、イベントの優先順位のレベル、イベントのタイプ、イベントが位置する地理的領域、イベントの戦略上の重要性、イベントの対象である製品ライン、イベント完了の確率、完了の確率が最高のイベントなどを含む場合があるが、これに限定されるものではない。顧客サポートや欠陥の追跡調査に関連するイベントについては、これらの特性はさらに問題の深刻さ、1人の顧客とのやりとりの数、問題の実例の数、その問題に割り当てられたサポート担当者やチーム、問題のタイプ、顧客のタイプ、製品や製品ライン、あるいは製品のリリース・バージョンなども含む場合がある。
【0018】
表示されるイベント特性の数を増加するようにイベント・オブジェクト変数の数を増加させるために、イベント・オブジェクトは可変的な塗りつぶしパターンを有する場合がある。たとえば、イベント・オブジェクトの中心が中空で表示され、失われたあるいは失敗したイベントを表わす場合もある。
【0019】
さらに表示されるイベント特性の数を増加するようにイベント・オブジェクト変数の数を増加させるために、イベント・オブジェクトが尾を有する場合がある。イベント・オブジェクトの位置とイベント・オブジェクトの尾は、可変的な長さと可変的な指示方向を有するという点で、対応するイベント特性の多面的な指標である。たとえばオブジェクトの尾が示す方向は、イベントが指定された日付あるいは段階に向かって進捗しつつあるのか、または後退しつつあるのかを示し、一方でオブジェクトの尾の長さは、対応するイベントが指定された日付あるいは段階に関して、進捗しつつあるあるいは後退しつつある速度を表わす場合もある。さらに、オブジェクトの尾は、対応するイベントの異なる特性を示す尾の末端記号や異なるタイプの尾を含む場合もある。
【0020】
好ましくは、CIMSは特定のユーザの会社における地位に関連する情報を提供するようにパーソナライズされた使用ができるように構成可能である。この方法で、CIMSは特定の人、チーム、領域について提供されたデータと共に、会社全体について提供されたデータのビジュアルな表示を実施することができる。このようにしてたとえば、販売員は画面上に表示された自分の個人的な取引を見る一方、最高経営責任者や販売担当の副社長は画面上に表示された会社全体のすべての取引を見ることができる。この方法でCIMSは、会社のすべてのレベルにおいて販売とマーケティングの効率を増強するようにイベント情報を表示させることができる。また、ユーザは、金銭的な価値、製品ライン、期間、または他のイベント特性などを含むがこれに限定されない任意の標準データベース問合せに基づいてイベント・データを選択するようにCIMSを構成することができる。さらに、RSOD上に表示されるイベント・オブジェクトは対応するイベントに関連する詳細な情報を含む詳細ページに電子的リンクを提供する。
【0021】
第2a図は、本発明によって実装されるレーダ画面機会ディスプレイ(RSOD)200の一実施形態を示す。本実施形態のRSOD200は、形は円形である。RSOD200は、CIMSデータベースまたはユーザ入力のイベントに対応するイベント・オブジェクト221〜227を表示する。第2b図は、本発明の実施形態による第2a図のRSOD200実装の元にあるイベント特性254〜262のサンプル表250を示す。サンプル表250は、RSOD200上の例によって図示された7つのイベント270〜282についてイベント特性254〜262を含む。本実施形態のイベント特性254〜262は、イベント名252と共に、各イベントに関連するイベント特性254〜262の5つのカテゴリを含む。
【0022】
第2b図内のプレゼンテーションについて選択されたデータは例示のためのものであり、イベント名252とイベント特性254〜262は、示されたデータのタイプや量に限定されるものではない。CIMSは、データベースへ入力するために選択された任意のイベント特性について動作する場合がある。そのようなものとして、CIMSデータベースは多量のイベント特性を受信し格納することができる。逆にRSOD上で表示されるデータの量は、RSODが保持するイベント・オブジェクト変数の数に限定される。従って、RSOD上に示されたイベント・オブジェクトは一般的に、特定のイベントに対応するCIMSデータベース内のすべての情報に基づくわけではない。この理由は、CIMSデータベースは一般的に、特定のイベントに対応する、可変的なパラメータを有するイベント・オブジェクトよりも多くのイベント特性を含むためである。従って、CIMSは、イベントに対応して表示される特徴的なイベント・データを、対応するイベント・オブジェクトの可変的なパラメータの数に限定しなければならない。
【0023】
CIMSのユーザは、イベント・オブジェクトの形でRSODによって表示されたイベント・データに関してオプションを有する。ユーザはすべての対応するイベント・オブジェクト変数について、特徴的なイベント・データを選択するように選択することができる。ユーザがすべてのイベント・オブジェクト変数を表わす特徴的なデータを選択しないように選択した場合、CIMSはデフォルトのルーチンを使用して残りの特性を選択する。ユーザがイベント・オブジェクト変数の数より少ない数の特性を表示するように選択すると、CIMSがRSODにユーザによって選択された特性だけに基づいてイベント・オブジェクトを表示させるか、デフォルトのルーチンを使用して表示するべき残りのイベント特性を選択させるかのどちらかに構成することができる。デフォルト・ルーチンによる特性の選択は、デフォルトの特性の優先順位を付けられたリスト、または、CIMSの他のユーザによってもっとも頻繁に選択されるデフォルトの特性を含むが、これに限定されない。
【0024】
この実施形態のイベント特性表250は、会社名252ごとに5つのカテゴリでイベント特性254〜262を示す。これらの5つのカテゴリは、会社の大きさ254、イベントの領域256、イベント完了日258、現在の日付時点のイベントの段階260、一ヶ月前時点のイベントの段階262に対応する。これらのイベント特性は、特定の指名された会社252とのイベントまたは取引の特性を表わす。大きさの特性254は、イベントの大きさをドル値で提供する。領域的な特性256は、イベントの地理的位置を提供する。完了日の特性258は、イベントが完了すると予想される日を表わす。段階(今日)特性260は、現在の日付時点での取引の段階を表わす。段階(一ヶ月前)特性262は、現在の一ヶ月前時点での取引の段階を表わす。
【0025】
第2c図は、本発明の一実施形態のRSOD200に付随するスケーリング情報とメモ情報500の例を示す。このスケーリング情報とメモ情報500はRSOD200と共に表示され、RSOD200上のイベント・データのグラフィカルな表示から、イベント特性254〜262を解釈するために必要な情報を与える。このスケーリング情報とメモ情報500は、RSODディスプレイ200の以下の記述内で使用される。イベント特性表250は、RSOD200上で表わすために5つのイベント特性254〜262を含むため、イベント・オブジェクトの5つの変数はこれらの特性254〜262によって制御される。この実施形態内で制御されるイベント・オブジェクト変数は、イベント・オブジェクトの大きさ、RSODの中心からのイベント・オブジェクトの距離、イベント・オブジェクトの尾の長さ、イベント・オブジェクトの尾が指す方向、イベント・オブジェクトの象限における位置を含む。次に、これら5つのイベント特性254〜262の各々が、例示のRSOD200ディスプレイに関して論じられる。
【0026】
第2c図のスケーリング情報510は、イベント・オブジェクト直径の0.25インチ(約6ミリ)が5万ドルの取引の大きさに等しいという関係によって、イベントの大きさデータ254がRSOD200上に表示されたイベント・オブジェクト221〜227の大きさと関連づけられていることを示す。この例を使用すると、ABC社のイベント270は0.25インチ(約6ミリ)直径のイベント・オブジェクト221によって表わされ、ACME社のイベント272は、0.75インチ(約1.9センチ)直径のイベント・オブジェクト222によって表わされ、Widgets社のイベント274は、1.25インチ(約3.2センチ)直径のイベント・オブジェクト223によって表わされ、XYZ社のイベント276は、0.50インチ(約1.3センチ)直径のイベント・オブジェクト224によって表わされ、Tech社のイベント278は1.0インチ(約2.5センチ)直径のイベント・オブジェクト225によって表わされ、Zippy社のイベント280は0.25インチ(約6ミリ)直径のイベント・オブジェクト226によって表わされ、Super Stuff社のイベント282は0.75インチ(約1.9センチ)直径のイベント・オブジェクト227によって表わされる。CIMSは実際には、結果として生じたイベント・オブジェクトの大きさが表示装置によって変化するようにピクセルをスケーリングする。
【0027】
第2c図のスケーリング情報510は、RSOD200中心202からの0.5インチ(約1.3センチ)の距離が、予想される一ヶ月のリード・タイム、または現在の日付から終結の日付までの一ヶ月を表わしていることを示す。この例を使用すると、ABC社のイベント・オブジェクト221はRSOD200の中心202から0.25インチ(約6ミリ)でイベントの完了まで半月であることを表わし、Acme社のイベント・オブジェクト222はRSOD200中心202から0.5インチ(約1.3センチ)でイベントの完了まで一ヶ月であることを表わし、Widgets社のイベント・オブジェクト223はRSOD200の中心202から1インチ(約2.5センチ)で完了まで二か月であることを表わし、XYZ社のイベント・オブジェクト224はRSOD200の中心202から2インチ(約5.1センチ)で完了まで四ヶ月であることを表わし、Tech社のイベント・オブジェクト225はRSOD200の中心202から1.5インチ(約3.8センチ)で完了まで3ヶ月であることを表わし、Zippy社のイベント・オブジェクト226はRSOD200の中心202から2インチ(約5.1センチ)で完了まで4ヶ月であることを表わし、Super Stuff社のイベント・オブジェクト227はRSOD200の中心202から1.5インチ(約3.8センチ)で完了まで3ヶ月であることを表わす。
【0028】
一般的に、イベント・オブジェクトの尾によって表示される情報は二面的である。この例では、尾が示す方向は、イベントが進捗しているか後退しているかの方向を質的に示す。さらに、第2c図のスケーリング情報510は、尾の1インチ(2.5センチ)が過去一ヶ月間に移動した1つの段階を表わすという点で量的な情報を示す。第2c図のメモ情報520は段階1が開始段階であり、段階5が取引を予約してもらうような目標段階であることを示す。この例を使用すると、ABC社のイベント・オブジェクト221の2インチ(約5.1センチ)の尾241はABC社のイベント270が過去2ヶ月に2段階進捗し、尾241の方向はABC社のイベント270が目標の段階に向けて進捗していることを示す。Acme社のイベント272に関しては、イベント・オブジェクト222の3インチ(約7.6センチ)の尾242はAcme社のイベント272が過去一ヶ月間に目標段階に向けて3段階進捗したことを示す。Widgets社のイベント274に関しては、イベント・オブジェクト223には尾がないので、Widgets社のイベント274は過去一ヶ月間に進捗も後退もしなかったことを示す。XYZ社のイベント276に関しては、イベント・オブジェクト224の1インチ(約2.5センチ)の尾244はXYZ社のイベント276が過去一ヶ月間に目標段階に向けて1段階進捗したことを示す。Tech社のイベント278に関しては、イベント・オブジェクト225の1インチ(約2.5センチ)の尾245は、Tech社のイベント278が過去一ヶ月間に目標段階から1段階後退したことを示す。Zippy社のイベント280に関しては、イベント・オブジェクト226には尾がないので、Zippy社のイベント280は過去一ヶ月間に進捗も後退もしなかったことを示す。Super Stuff社のイベント282に関しては、イベント・オブジェクト227の2インチ(約5.1センチ)の尾247は、Super Stuff社のイベント282が過去一ヶ月間に2段階進捗したことを示す。
【0029】
第2c図の扇形情報530は、イベント・オブジェクト221〜227が、イベントの地理的位置によってROSD200の象限206〜212内に組織づけられていることを示す。象限は象限線214によって示されている。従って、Zippy社のイベント・オブジェクト226とWidgets社のイベント・オブジェクト223はROSD200の右上の象限206に位置するため、Zippy社のイベント280とWidgets社のイベント274は北東の領域にある。ABC社のイベント・オブジェクト221とSuper Stuff社のイベント・オブジェクト227はRSOD200の右下の象限208に位置するため、ABC社のイベント270とSuper Stuff社のイベント282は南東の領域にある。Tech社のイベント・オブジェクト225とXYZ社のイベント・オブジェクト224はRSOD200の左下の象限210に位置するため、Tech社のイベント278とXYZ社のイベント276は南西の領域にある。最後に、Acme社のイベント・オブジェクト222はRSOD200の左上の象限212にあるため、Acme社のイベント272は北西の領域にある。
【0030】
第2d図は、本発明によって実装されるRSOD600の別の実施形態を示す。第2e図は、第2d図のRSOD600実装の基礎となるイベント特性のサンプル表700を示す。この実施形態のRSOD600は、イベント・オブジェクト620を中空の中心を伴うイベント・オブジェクトとして表示している。イベント・オブジェクト602の中空の中心は、失われたあるいは失敗したイベントを示す。RSODの中心からイベント・オブジェクト602までの距離は、消失あるいは失敗が発生する前に、イベントがどの程度まで完了に近づいていたかを示す。
【0031】
第3図は、本発明の実施形態における顧客情報管理システム(CIMS)の動作についての流れ図を示す。フローチャートはブロック302で開始する。動作はブロック304に続き、ここでユーザはCIMSを入力する。動作はブロック306に続き、ここでユーザはレーダ画面機会ディスプレイ(RSOD)上にイベント・オブジェクトとして表示するために、CIMSデータベースからイベントを選択する。CIMSはコンピュータ・データベースを含むか、コンピュータ・データベースに電子的にリンクされている。このデータベースはすべての会社の連絡先、会社のイベントに関するやりとり、取引、クライアントと顧客との取引の記録を含む。このフロー図は、イベント特性データが、すでにCIMSデータベースに入力されていることを前提としている。RSODは、レーダ画面フォーマットでイベントのビジュアルな表示を提供する。
【0032】
イベントをRSOD上で表示するためにCIMSから選択する時に、ユーザは表示するための特定のイベントを選択する。たとえば、ユーザが会社A、会社B、会社F、会社R、会社Y、会社Zのイベントを表示させたい場合がある。あるいは、ユーザがイベント特性を基礎として表示するためのイベントを指定する場合もある。表示が指定されるイベント特性は、データベース内にあるか、特定のCIMSセクションの間にユーザによって入力されるイベントの任意の特性を含む。たとえば、販売員のユーザは、取引のドル値に基づいて所定のタイプの未決の販売取引を表示させたい場合がある。ユーザによって表示するためのイベントが選択されると、動作はブロック310に続く。ユーザが表示するためのイベントを選択しない場合、動作はブロック308に続く。
【0033】
ユーザがCIMSデータベースからどのイベントも表示するように選択しない場合、動作は308に続き、ここで組み込まれたアルゴリズムがRSOD上で表示するためのイベントを決定する。ユーザの入力がまったくない場合は、アルゴリズムは所定のイベント特性、特定のユーザあるいはユーザのグループによってもっとも頻繁に優先的に使用されるイベント特性、あるいは、イベントの特徴的なデータの変化の割合などに基づいて表示用のイベントを選択するが、基づく要素はこれに限定されるものではない。このアルゴリズムは、所定のイベントを表示するためにユーザによって、またはシステム管理者によって構成されることもある。たとえば、ユーザが表示するべきイベントの数またはタイプを指定したり、イベント特性の相対的な重みを調節したり、表示を定式化するためにどのイベント特性を考慮すべきかを指定する場合もある。
【0034】
CIMSデータベースから表示するためのイベントを選択した後動作は310に続き、ここでユーザはRSODイベント・オブジェクトについて構成オプションを選択する。CIMSは、CIMSデータベースにある対応するイベント特性か、ユーザによる入力に基づいて、表示するためのイベント・オブジェクトを定式化することによって動作する。各イベント・オブジェクトの大きさ、形、色、位置、オブジェクトの尾は、対応するイベントのイベント特性によって決定される。このようなものとして、これらのイベント・オブジェクト属性の各々は、ユーザによってこれらの属性を表示するように選択されたイベント特性を示す。これらのイベント・オブジェクト特性の各々を次に論じる。
【0035】
一般的にはRSOD上のイベント・オブジェクトの大きさは、対応するイベントの相対的な重要性を表わすが、これに限定されるものではない。このようなものとしてイベント・オブジェクトの大きさは、可能性のある取引の大きさを収入あるいは単位、あるいは戦略上の重要性の点で表わす。取引オブジェクトの大きさはまた、特定のイベントの質的な値も表わす。さらに、大きさは取引終結の確率、取引の予想される値、顧客とのやりとりの数を表わすこともある。イベント・オブジェクトの大きさはまた、製品の欠陥、製品タイプとリリース、割り当てられた担当者、コールのタイプを追跡調査するために使用される場合もある。製品の欠陥を追跡する場合には、イベント・オブジェクトの大きさは問題の大きさと、同じ問題や同じ製品に関して他の欠陥の数も示すことができる。
【0036】
イベント・オブジェクトの形は、イベントの多くの質的な特性のうち任意の1つを示す。イベント・オブジェクトの形によって表わされる質的な特性は、イベントのカテゴリ、割り当てられた会社の担当者、イベント完了の確率、イベントの戦略上の重要性、販売される製品ライン、領域、製品の欠陥、会社が取引している業界、イベントのタイプ(継続契約か、1度だけの販売かなど)を含む場合があるが、特性はこれに限定されるものではない。イベント・オブジェクトの形によって表わされる量的な特性は、イベントの優先順位、イベントの値、イベント完了の時期、会社の大きさ、イベントの大きさ、イベントの段階などを含むが、特性はこれに限定されるものではない。イベント・オブジェクトの形はまた、製品の欠陥、製品のタイプとリリース、コールのタイプなどを追跡調査するために使用される場合もある。このようにして、イベント・オブジェクトの形は、データベース内にある取引の任意の特性を示す。
【0037】
イベント・オブジェクトの色は、イベントの多くの質的な特性のうち任意の1つを示す。イベント・オブジェクトの色によって表わされる質的な特性は、イベントのカテゴリ、割り当てられた会社の担当者、イベント完了の確率、イベントの戦略上の重要性、販売される製品ライン、領域、会社が取引している業界、イベントのタイプ(継続契約か、1度だけの販売かなど)を含む場合があるが、特性はこれに限定されるものではない。イベント・オブジェクトの色によって表わされる量的な特性は、イベントの優先順位、イベントの値、イベント完了の時期、会社の大きさ、イベントの大きさ、イベントの段階などを含む場合があるが、特性はこれに限定されるものではない。たとえば、イベント・オブジェクトの色は特定の特性に関してもっとも高いレベルの深刻さを有するイベントについては赤、特定の特性に関して中間のレベルの深刻さを有するイベントについては青、特定の特性に関してもっとも低いレベルの深刻さを有するイベントについては黄色である場合がある。このようにして、イベント・オブジェクトの色は、データベース内にある取引の任意の特性を示す。
【0038】
RSOD上のイベント・オブジェクトの位置は、対応するイベントの多数の特性を示すので多面的な属性である。このようなものとして、RSOD上のイベント・オブジェクトの径方向位置は対応するイベントの1つの特性を表わし、一方、イベント・オブジェクトの扇形または格子位置は取引の別の特性を表わす。たとえば、RSOD上のイベント・オブジェクトの径方向位置は、対応するイベントの段階、コールが開かれてからの時間の長さを表わす。さらに、RSOD上のイベント・オブジェクトの扇形または格子位置は、対応するイベントの地理的位置を表わす。
【0039】
イベント・オブジェクトの径方向位置に関しては、一般的にはRSOD上の特定の点が選択され、イベントの一直線内で特定の段階や日付を表わす。このようなものとして、この特定の位置に関連したイベントの径方向位置は、取引の段階を表わす。たとえば一実施形態では、イベントの完了日を表わすために画面の中心が選択されることがある。RSODの中心からの半径の距離は、このようにして、販売パイプラインの段階によって決定され、その中でイベントが最終段階または目的段階に関して現在はどの位置にあるかが分かる。これらの離散的な段階の例としては、生リード(raw lead)、見込み、条件つきの見込み、要求される現場コール、未決の決定、予約済み、出荷済み、受領済みなどが含まれるが、これに限定されるものではない。あるいは、RSODの中心からイベント・オブジェクトまでの半径の距離は、イベント完了の指定された日付か目標の日付と、現在の日付との間の時間の量によって決まる。イベント・オブジェクトの径方向位置はまた、取引終結の確率によっても決定される場合がある。CIMSを使用するとユーザは、相対的に比較するためにパイプライン段階や日付を入力したり、段階や日付の選択の間を選択したり、CIMSがデフォルトの段階や日付を有する場合に段階や日付を選択しないことができる。
【0040】
イベント・オブジェクトの扇形位置に関しては、RSODは扇形に分割され、扇形を選択してイベント特性を表わすることができる。たとえば、扇形はそのイベントに責任のある販売担当者またはチーム、会社のカテゴリ、会社の戦略上の重要性、製品ライン、製品の欠陥、コールのタイプ、会社の大きさ、販売パイプライン内のイベントの段階を示すことができる。しかし扇形の表示は、前述のイベント特性に限定されるものではない。
【0041】
前述のイベント・オブジェクト属性のほかに、各イベント・オブジェクトはオブジェクトの尾を有する場合がある。イベント・オブジェクトの尾はイベント特性の多面的な指標である。たとえば、オブジェクトの尾は特定のイベントのこれまでの履歴の方面を表わす場合がある。オブジェクトの尾は、尾が指す方向と尾の長さという少なくとも2つの変数を有するので、オブジェクトの尾は少なくとも2つのイベントの特性を示すか、あるいは一つの二面的なイベント特性を示す。
【0042】
本発明の一実施形態では、指定された段階に関連した対応するイベントの進捗状況や後退状況を示すことによって、オブジェクトの尾は指定された段階に関連した特定のイベントの段階を表わす。進捗状況特性と後退状況特性は、イベントは指定された段階に向かって進捗または前進しているのか、または指定された段階から後退または後進しているのかのどちらかの状態を表わすことができるという点で二面的な特性である。オブジェクトの尾が示す方向は、イベントが進捗しているのか後退しているのかのどちらかを示す。オブジェクトの尾によって示される2番目の面は、イベントが進捗または後退している関連する速度である。オブジェクトの尾の長さは、イベントが動いている速度を示す。
【0043】
本発明の別の実施形態では、オブジェクトの尾は指定された日付に関連した対応するイベントの進捗状況または後退状況を示す。この実施形態では、イベントが指定された日付に向かって進捗している時、イベント・オブジェクトの尾は目的の指定された日付を表わすように選択されたRSOD上の特定の点を指す。イベントが指定された日付から後退している時は、イベント・オブジェクトの尾は目的の指定された日付を表わすように選択されたRSOD上の特定の点の逆を示す。イベントが進捗も後退もしていない時は、尾は表示されないか、イベントに変化がないことを示す特定のタイプの尾が表示される。イベントの進捗状況/後退状況は、関連する指定された日付との比較、パイプライン内のイベントの段階、イベント終結の確率の増大または減少によって測定されるが、これに限定されるものではない。
【0044】
さらに、イベントの進捗状況または後退状況に関連した速度は、オブジェクトの尾の長さによって表わされる。速度は特定の日付、イベントが一連の段階を通過した速度、イベント終結の確率がどの程度早く変化したか、イベント終結のタイミングがどのように調整されたかに関連して測定されるが、これに限定されるものではない。速度を表わすために、尾の長さを基準に関連して標準化することができる。たとえば、尾の長さはRSOD上に表示されたすべてのイベントに関して標準化されるように選択することができる。また、尾の長さはなんらかの指定された期間に関連して標準化することもできる(たとえば先月など)。さらに、尾の長さは指定された数のなんらかの特定のタイプの取引の間で、これらの取引のすべてをRSOD上に表示するかしないかで標準化することができる。標準化の基準は、CIMSユーザかCIMSアルゴリズムによって選択される。
【0045】
CIMSは対応するイベントの過去の履歴を示すような方法でイベント・オブジェクトを表示できるので、CIMSはイベントの履歴をアニメーション化する場合がある。このアニメーションは指定された期間にわたって、対応する特性の変化によって反映されるようにイベント・オブジェクトのRSOD上の動きを再生することによって達成される。この再生を使用すると、ユーザは目的の期間について、イベントの進捗状況や後退状況の時間的な履歴を見ることができる。
【0046】
RSOD上のイベント・オブジェクト表示にはオブジェクト・ラベルが含まれる。このラベルはユーザによって入力されるか、CIMSが提供するオプションのリストからユーザによって選択されるか、ユーザの選択がない場合にはデフォルトのアルゴリズムによって生成されることができる。オブジェクト・ラベルはデータベースからのオブジェクトの属性を表示する。イベント・オブジェクト・ラベルまたはイベント・オブジェクト自体は、特定のイベントについて詳細な情報を含む詳細ページへの電子的リンクとしての働きをする場合がある。
【0047】
第4図は、本発明の一実施形態について詳細ページ400を図示したものである。各イベントについて詳細ページは、特定のイベントに関しての情報を含む。詳細ページには機会会社(opportunity company )とのやりとりや連絡の記録も含む。さらに、詳細ページは機会会社とのやりとりの完全な履歴も含む場合がある。さらに、詳細ページはワールドワイド・ウェブ上のアドレス、またはイベントついてアプリケーション内で知られている情報を表示するページを介してアクセスすることができる。第4図の詳細ページ400は、詳細ページに含まれる、例としての情報のタイプ、すなわち会社名402、会社の住所404、会社の電話番号406、会社が属する業種408、従業員数410、収入412、信用評価414、電子(インターネット)アドレス416、領域418、取引の大きさ420、予想される終結日422、所定の日付時点でのイベントの段階424などを含むが、これに限定されるものではない。
【0048】
ブロック310でユーザがRSOD取引オブジェクトについて構成オプションを選択した後、動作はブロック312に続き、ここで埋め込みアルゴリズムは表示されるイベント・オブジェクトの大きさ、形、色、位置、オブジェクトの尾が依存するイベント特性を決定する。ユーザがブロック310で表示を制御するための特性を選択しなかった場合、アルゴリズムはすべての特性を選択する。ユーザがブロック310でいくつかの特性を選択した場合、アルゴリズムは残りの特性を選択する。ユーザがブロック310で表示を制御するためにすべての特性を選択した場合、動作はブロック314に続く。前に論じたように、このアルゴリズムは所定のイベントを表示するためにユーザによって構成される場合もある。たとえば、ユーザは表示すべきイベントの数またはタイプを指定したり、どのイベントを表示するか優先順位を決めるためにイベント特性の相対的な重みを調節したり、表示を定式化するためにどのイベント特性を考慮すべきかを指定する場合もある。
【0049】
ブロック312に続いて動作はブロック314に続き、ここでCIMSは対応するイベントのRSODを生成するために要求されるすべてのイベント特性をデータベースからロードする。前に論じたように、特性はユーザによって選択される場合もあり、CIMSによって選択される場合もある。
【0050】
動作はブロック316に続き、ここでCIMSはイベント・オブジェクトを生成し、イベントに対応するイベント・オブジェクトをRSOD上に表示する。イベント・オブジェクトは表示を制御するように選択されたイベント特性に従って表示される。
【0051】
動作はブロック318に続き、ここでユーザはCIMSによってRSOD上に表示されたイベント・オブジェクトを見る。イベント・オブジェクトが表示された時点で動作はブロック320に続き、ここでユーザは特定のイベント・オブジェクトから対応するイベント詳細ぺージへリンクする。ユーザが詳細ページを見終わった時には、RSOD表示へリンクして戻る場合もある。
【0052】
動作はブロック322に続き、ここでユーザはRSODのイベント・オブジェクトを見た後、異なるイベントを表示するようにRSODを構成しなおすか、イベント・オブジェクトによって描かれるイベント特性を変更するためにRSODを構成しなおしたいと思う場合がある。この場合、動作はブロック306へ戻ることによって続き、ここで前に論じられたようにユーザは構成オプションを有する。ユーザがRSODを見たあと構成しなおしたいと思わない場合は、動作はブロック324に続き、ここでユーザは対応するイベントについて情報を集めるために、対応するイベント詳細ページへリンクしたり詳細ページからリンクしたりする。
【0053】
ユーザがRSODを使用した情報収集セッションを完了すると、セッションは完了する。動作は次にブロック326に続き、ここでユーザはCIMSを終了する。フロー図はブロック328で終了する。
【0054】
このようにして、イベントに関する情報を表示するための方法と装置が提供された。本発明を特定の実施形態に関して記述したが、請求の範囲に記載の本発明のより広い精神と範囲から逸脱することなくこれらの実施形態について種々の変更や変化が行えることは明らかであろう。従って、本明細書と図面は限定的な意味ではなく例示的な意味で解釈されたい。
【0055】
本発明の実施態様は次の通りである。
1.少なくとも1つのイベントに関する情報を表示する実施態様であって、
表示すべき少なくとも1つのイベントを決定するステップと、
前記少なくとも1つのイベントに対応するイベント・オブジェクトを表示するように生成するステップと、
ディスプレイ上の中心点から所定の距離に前記対応するイベント・オブジェクトを表示するステップと
を含み、前記イベント・オブジェクトの前記決定された距離は前記イベントの複数の段階のうちの関連する1段階を表わし、前記中心点はイベントの複数の段階のうちの最終段階を表わす実施態様。
2.複数の段階が、時間的に関連する実施態様1に記載の実施態様。
3.イベントが、販売取引を反映する実施態様1に記載の実施態様。
4.イベントが、実行するべきサービスを反映する実施態様1に記載の実施態様。
5.イベントが、製品の欠陥を反映する実施態様1に記載の実施態様。
6.イベントが、担当者からのコールを反映する実施態様1に記載の実施態様。
7.前記対応するイベントが販売取引であり、前記中心点が完了を表わし、イベント・オブジェクトが表示される中心点からの距離が取引の完了までの時間を示す実施態様1に記載の実施態様。
8.距離が、取引完了から離れた所定の段階の数である実施態様7に記載の実施態様。
9.距離が、取引完了からの推定期間である実施態様7に記載の実施態様。
10.距離が、コールがオープンになった時間である実施態様7に記載の実施態様。
11.距離が、欠陥問題がオープンになった時間である実施態様7に記載の実施態様。
12.前記イベント・オブジェクトの大きさが、前記対応するイベントの重要性の尺度を示す実施態様1に記載の実施態様。
13.前記イベントの前記重要性の尺度が、前記対応するイベントに関連する金額である実施態様12に記載の実施態様。
14.前記重要性の尺度が、イベントの予想値を比較することによって決定され、イベントの前記予想値が、イベント完了の確率にイベントの金銭的な価値を掛けたものに等しい実施態様13に記載の実施態様。
15.前記対応するイベントが販売取引であり、前記重要性の尺度が前記販売取引の金銭的な価値である実施態様12に記載の実施態様。
16.前記重要性の尺度が、イベントに関連する対話の数である実施態様12に記載の実施態様。
17.前記重要性の尺度が、イベントに対応する問題の相対的な大きさである実施態様12に記載の実施態様。
18.前記イベント・オブジェクトの色が、前記対応するイベントの特性を示す実施態様1に記載の実施態様。
19.前記イベント・オブジェクトの色が、前記対応するイベントに関連するスタッフを示す実施態様18に記載の実施態様。
20.前記イベント・オブジェクトの色が、前記対応するイベントの優先順位のレベルを表わす実施態様18に記載の実施態様。
21.前記イベント・オブジェクトの色が、前記対応するイベントが位置する地理的領域を表わす実施態様18に記載の実施態様。
22.前記イベント・オブジェクトの色が、前記対応するイベントの戦略上の重要性を表わす実施態様18に記載の実施態様。
23.前記イベント・オブジェクトの色が、前記対応するイベントの対象である製品ラインを表わす実施態様18に記載の実施態様。
24.前記イベント・オブジェクトの色が、最高の完了の確率を有する対応するイベントを示す実施態様18に記載の実施態様。
25.前記イベント・オブジェクトの色が、前記対応するイベントの完了の確率を示す実施態様18に記載の実施態様。
26.前記イベント・オブジェクトの色が、イベントの段階を示す実施態様18に記載の実施態様。
27.前記イベント・オブジェクトの色が、前記対応するイベントに関連する問題の深刻さのレベルを示す実施態様18に記載の実施態様。
28.前記イベント・オブジェクトの色が、特定の特性に関してもっとも高いレベルの深刻さを有するイベントでは赤であり、前記イベント・オブジェクトの色が特定の特性に関して中間のレベルの深刻さを有するイベントでは青であり、前記イベント・オブジェクトの色が特定の特性に関してもっとも低いレベルの深刻さを有するイベントでは黄色である実施態様18に記載の実施態様。
29.前記イベント・オブジェクトの形が、前記対応するイベントの特性を示す実施態様1に記載の実施態様。
30.前記イベント・オブジェクトの形が、前記対応するイベントに関連するスタッフを示す実施態様29に記載の実施態様。
31.前記イベント・オブジェクトの形が、前記対応するイベントの優先順位のレベルを表わす実施態様29に記載の実施態様。
32.前記イベント・オブジェクトの形が、前記対応するイベントが位置する地理的領域を表わす実施態様29に記載の実施態様。
33.前記イベント・オブジェクトの形が、前記対応するイベントの戦略上の重要性を表わす実施態様29に記載の実施態様。
34.前記イベント・オブジェクトの形が、前記対応するイベントの対象である製品ラインを表わす実施態様29に記載の実施態様。
35.前記イベント・オブジェクトの形が、最高の完了の確率を有する対応するイベントを示す実施態様29に記載の実施態様。
36.前記イベント・オブジェクトの形が、前記対応するイベントの完了の確率を示す実施態様29に記載の実施態様。
37.前記イベント・オブジェクトの形が、イベントの段階を示す実施態様29に記載の実施態様。
38.前記イベント・オブジェクトの形が、前記対応するイベントに関連する問題の深刻さのレベルを示す実施態様29に記載の実施態様。
39.前記イベント・オブジェクトの形が、イベントのタイプを表わす実施態様29に記載の実施態様。
40.前記少なくとも1つのイベントが対応するアニメーション化されたイベント・オブジェクトとして表示され、前記対応するイベント・オブジェクトの前記アニメーションが指定された期間に渡って前記対応するイベントの進捗状況および後退状況を示す実施態様1に記載の実施態様。
41.前記表示されたイベント・オブジェクトがさらにオブジェクトの尾を含み、前記オブジェクトの尾の長さは前記対応するイベントの特性を示す実施態様1に記載の実施態様。
42.前記オブジェクトの尾の長さが、前記対応するイベントが完了に対して進捗または後退している速度を表わす実施態様41に記載の実施態様。
43.前記オブジェクトの尾の長さが、前記対応するイベントが解決に関して進捗または後退している速度を表わす実施態様41に記載の実施態様。
44.前記オブジェクトの尾の方向が、前記対応するイベントの別の特性を示す実施態様41に記載の実施態様。
45.前記オブジェクトの尾の方向が、前記対応するイベントが完了に対して進捗または後退している状況を表わす実施態様42に記載の実施態様。
46.前記ディスプレイが複数の扇形に分割され、特定の扇形内の前記イベント・オブジェクトの位置が前記対応するイベントの別の特性を表わす実施態様1に記載の実施態様。
47.前記イベント・オブジェクトがその中に位置する扇形が、前記対応するイベントが位置する地理的領域を識別する実施態様46に記載の実施態様。
48.前記イベント・オブジェクトがその中に位置する扇形が、前記対応するイベントに関連するスタッフを識別する実施態様46に記載の実施態様。
49.前記イベント・オブジェクトがその中に位置する扇形が、前記対応するイベントの優先順位のレベルを表わす実施態様46に記載の実施態様。
50.前記イベント・オブジェクトがその中に位置する扇形が、前記対応するイベントの対象である製品ラインを表わす実施態様46に記載の実施態様。
51.前記イベント・オブジェクトがその中に位置する扇形が、前記対応するイベントの完了の確率を示す実施態様46に記載の実施態様。
52.前記イベント・オブジェクトがその中に位置する扇形が、イベントの段階を示す実施態様46に記載の実施態様。
53.前記イベント・オブジェクトがその中に位置する扇形が、前記対応するイベントに関連する問題の深刻さのレベルを示す実施態様46に記載の実施態様。
54.前記イベント・オブジェクトがその中に位置する扇形が、イベントのタイプを表わす実施態様46に記載の実施態様。
55.前記イベント・オブジェクトが、ラベル付けされている実施態様1に記載の実施態様。
56.前記イベント・オブジェクトが詳細ページへの電子的リンクを提供し、前記詳細ページが前記対応するイベントに関連する情報を含む実施態様1に記載の実施態様。
57.前記イベント・オブジェクトの塗りつぶしパターンが、前記対応するイベントの特性を示す実施態様1に記載の実施態様。
58.イベント・オブジェクトが中空の中心を有し、前記中空の中心が失敗したイベントを示す実施態様56に記載の実施態様。
59.コンピュータ・システムであって、
表示装置と、
前記表示装置に結合されたプロセッサであって、前記プロセッサが、
表示するべき前記少なくとも1つのイベントを決定するように構成され、
前記少なくとも1つのイベントに対応するイベント・オブジェクトを表示のために生成するように構成され、
ディスプレイ上の中心点から所定の距離で前記対応するイベント・オブジェクトを表示するように構成され、前記イベント・オブジェクトの前記決定された距離が、前記イベントの複数の段階のうちの関連する段階を表わし、前記中心点がイベントの複数の段階のうちの最終段階を表わすプロセッサとを含むコンピュータ・システム。
60.複数の段階が、時間的に関連する実施態様59に記載のコンピュータ・システム。
61.イベントが販売取引であり、前記中心点が完了を表わし、イベント・オブジェクトが表示される中心点からの距離が取引の完了までの時間を示す実施態様59に記載のコンピュータ・システム。
62.前記イベント・オブジェクトの大きさが、前記対応するイベントの重要性の尺度を示す実施態様59に記載のコンピュータ・システム。
63.前記イベント・オブジェクトの色が、前記対応するイベントの特性を示す実施態様59に記載のコンピュータ・システム。
64.前記イベント・オブジェクトの色が、前記対応するイベントに関連するスタッフを示す実施態様63に記載のコンピュータ・システム。
65.前記イベント・オブジェクトの色が、前記対応するイベントの優先順位のレベルを表わす実施態様63に記載のコンピュータ・システム。
66.前記イベント・オブジェクトの形が、前記対応するイベントの特性を示す実施態様59に記載のコンピュータ・システム。
67.前記イベント・オブジェクトの形が、前記対応するイベントが位置する地理的領域を表わす実施態様66に記載のコンピュータ・システム。
68.前記イベント・オブジェクトの形が、前記対応するイベントの対象である製品ラインを表わす実施態様66に記載のコンピュータ・システム。
69.前記イベント・オブジェクトの形が、最高の完了の確率を有する対応するイベントを示す実施態様66に記載のコンピュータ・システム。
70.前記少なくとも1つのイベントが対応するアニメーション化されたイベント・オブジェクトとして表示され、前記対応するイベント・オブジェクトの前記アニメーションが指定された期間に渡って前記対応するイベントの進捗状況および後退状況を示す実施態様59に記載のコンピュータ・システム。
71.前記表示されたイベント・オブジェクトがさらにオブジェクトの尾を含み、前記オブジェクトの尾の長さは前記対応するイベントの特性を示す実施態様59に記載のコンピュータ・システム。
72.前記オブジェクトの尾の方向が、前記対応するイベントの別の特性を示す実施態様67に記載のコンピュータ・システム。
73.前記ディスプレイが複数の扇形に分割され、特定の扇形内の前記イベント・オブジェクトの位置が前記対応するイベントの別の特性を表わす実施態様59に記載のコンピュータ・システム。
74.前記イベント・オブジェクトがラベル付けされ、前記イベント・オブジェクトが詳細ページへの電子的リンクを提供し、前記詳細ページが前記対応するイベントに関連する情報を含む実施態様59に記載のコンピュータ・システム。
75.前記イベント・オブジェクトの塗りつぶしパターンが、前記対応するイベントの特性を示す実施態様59に記載のコンピュータ・システム。
76.情報を提供するためのシステムであって、
少なくとも1つのイベントと、
前記少なくとも1つのイベントに対応するイベント・オブジェクトと、
前記ディスプレイ上の特定の点から所定の距離の所に前記イベント・オブジェクトを表示するディスプレイとを含み、前記イベント・オブジェクトの前記決定された距離が前記イベントの複数の段階のうちの関連する段階を表わし、前記特定の点がイベントの複数の段階のうちの最終段階を表わすシステム。
77.前記イベント・オブジェクトの大きさが、前記対応するイベントの特性を示す実施態様76に記載のシステム。
78.前記イベント・オブジェクトの形が、前記対応するイベントの特性を示す実施態様76に記載のシステム。
79.前記イベント・オブジェクトの色が、前記対応するイベントの特性を示す実施態様76に記載のシステム。
80.前記少なくとも1つのイベントが対応するアニメーション化されたイベント・オブジェクトとして表示され、前記対応するイベント・オブジェクトの前記アニメーションが指定された期間に渡って前記対応するイベントの進捗状況および後退状況を示す実施態様76に記載のシステム。
81.前記イベント・オブジェクトが、複数の表示扇形を含むグラフィカルな方法で表示される実施態様76に記載のシステム。
82.前記イベント・オブジェクトが詳細ページへの電子的リンクを提供し、前記詳細ページが前記イベントに関連する情報を含む実施態様76に記載のシステム。
83.前記イベント・オブジェクトの塗りつぶしパターンが、前記対応するイベントの特性を示す実施態様76に記載のシステム。
84.実行可能な命令を含むコンピュータ可読媒体であって、命令が処理するシステム内で実行されるとき、少なくとも1つのイベントに関して情報を表示するステップをシステムに実行させる媒体であって、
表示するべき前記少なくとも1つのイベントを決定するステップと、
前記少なくとも1つのイベントに対応するイベント・オブジェクトを表示のために生成するステップと、
ディスプレイ上の中心点から所定の距離の所に前記対応するイベント・オブジェクトを表示するステップとを含み、前記イベント・オブジェクトの前記決定された距離が前記イベントの複数の段階のうちの関連する段階を表わし、前記中心点はイベントの複数の段階のうちの最終段階を表わすコンピュータ可読な媒体。
85.前記複数の段階が時間的に関連する実施態様84に記載のコンピュータ可読な媒体。
86.前記イベント・オブジェクトの大きさが、前記対応するイベントの特性を示す実施態様84に記載のコンピュータ可読な媒体。
87.前記イベント・オブジェクトの形が、前記対応するイベントの特性を示す実施態様84に記載のコンピュータ可読な媒体。
88.前記イベント・オブジェクトの色が、前記対応するイベントの特性を示す実施態様84に記載のコンピュータ可読な媒体。
89.前記少なくとも1つのイベントが対応するアニメーション化されたイベント・オブジェクトとして表示され、前記対応するイベント・オブジェクトの前記アニメーションが指定された期間に渡って前記対応するイベントの進捗状況および後退状況を示す実施態様84に記載のコンピュータ可読な媒体。
90.前記イベント・オブジェクトが複数の表示扇形を含むグラフィカルな方法で表示される実施態様84に記載のコンピュータ可読な媒体。
91.前記イベント・オブジェクトが詳細ページへの電子的リンクを提供し、前記詳細ページが前記対応するイベントに関連する情報を含む実施態様84に記載のコンピュータ可読な媒体。
92.前記イベント・オブジェクトの塗りつぶしパターンが前記対応するイベントの特性を示す実施態様84に記載のコンピュータ可読な媒体。
【図面の簡単な説明】
【0056】
本発明は、付随する図面に限定ではなく例として図示されている。図中で、同じ参照番号は同様の要素を示す。
【図1】第1図は、本発明がその中で実装されているコンピュータ・システムの一実施形態を示す図である。
【図2a】第2a図は本発明によって実装されたレーダ画面機会ディスプレイの一実施形態を示す図である。
【図2b】第2b図は本発明の一実施形態において、レーダ画面機会ディスプレイ実装の基礎となるサンプル・データを示す図である。
【図2c】第2c図は本発明の一実施形態のレーダ画面機会ディスプレイに付随するスケーリング情報とメモ情報を示す図である。
【図2d】第2d図は本発明によって実装されたレーダ画面機会ディスプレイの別の実施形態を示す図である。
【図2e】第2e図は本発明の一実施形態において、レーダ画面機会ディスプレイ実装の基礎となるサンプル・データを示す図である。
【図3】第3図は本発明の一実施形態における顧客情報管理システムの動作のフロー図である。
【図4】第4図は本発明の一実施形態の詳細ページを示す図である。
【符号の説明】
【0057】
100:CIMS(顧客情報管理システム)を構成するコンピュータ・システム
200:レーダ画面機会ディスプレイ(RSOD)
250:サンプル表
500:スケーリングとメモ情報

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザ入力または所定のアルゴリズムにしたがって表示すべきイベントを決定するよう構成された表示イベント決定手段と、イベントに対応するイベント・オブジェクトを該イベント・オブジェクトの表示態様を定義したイベント表示定義であって当該イベント・オブジェクトのサイズ・データと位置データ及び当該イベント・オブジェクトの尾の長さデータと方向データとを含むイベント表示定義に基づいてディスプレイに表示するよう構成されたディスプレイ表示手段とを有したコンピュータ・システムで、少なくとも1つのイベントに関する情報を表示する方法であって、
前記表示イベント決定手段によって、表示すべき少なくとも1つのイベントを決定するステップと、
前記ディスプレイ表示手段によって、前記少なくとも1つのイベントに対応するイベント・オブジェクトとその尾を前記イベント表示定義に基づいて表示するステップであって、前記イベント・オブジェクトを、前記サイズ・データにしたがった大きさで、かつ前記位置データにしたがった前記ディスプレイ上の中心点から所定の距離離れた表示位置に表示するとともに、前記イベント・オブジェクトの尾を、前記長さデータにしたがった長さで、かつ前記方向データにしたがった方向で表示するステップと
を含み、前記イベント・オブジェクトの前記中心点からの所定の距離は前記イベントの複数の段階のうちの関連する1段階を表わし、前記中心点はイベントの複数の段階のうちの最終段階を表わす方法。
【請求項2】
前記イベント・オブジェクトの大きさが、前記対応するイベントの重要性の尺度を示す請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記イベント・オブジェクトの尾の長さが、前記対応するイベントの完了に対して進捗または後退している速度を表わす請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記イベント・オブジェクトの尾の方向が、前記対応するイベントの完了に対して進捗または後退している状況を表わす請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記ディスプレイが複数の扇形に分割され、
前記イベント表示定義は、前記対応するイベントの別の特性を表わすため、前記イベント・オブジェクトを前記特定の扇形内の位置に表示すべきことを示す扇位置データをさらに提供し、
前記ディスプレイ表示手段が、この表示位置データにしたがった扇形内の位置にイベントオブジェクトを表示する
請求項1に記載の方法。
【請求項6】
コンピュータ・システムであって、
表示装置と、
前記表示装置に結合されたプロセッサであって、前記プロセッサが、
ユーザ入力または所定のアルゴリズムにしたがって、表示するべき少なくとも1つのイベントを決定するように構成され、
前記少なくとも1つのイベントに対応するイベント・オブジェクトを該イベント・オブジェクトの表示態様を定義したイベント表示定義であって当該イベント・オブジェクトのサイズ・データと位置データ及び当該イベント・オブジェクトの尾の長さデータと方向データとを含むイベント表示定義に基づいて前記表示装置に表示するように構成され、
該イベント・オブジェクトとその尾を前記イベント表示定義に基づいて表示するステップであって、前記イベント・オブジェクトを、前記サイズ・データにしたがった大きさで、かつ前記位置データにしたがった前記ディスプレイ上の中心点から所定の距離離れた表示位置に表示するとともに、前記イベント・オブジェクトの尾を、前記長さデータにしたがった長さで、かつ前記方向データにしたがった方向で表示するように構成され、
前記イベント・オブジェクトの前記中心点から所定の距離は前記イベントの複数の段階のうちの関連する1段階を表わし、前記中心点がイベントの複数の段階のうちの最終段階を表わすことを特徴とするコンピュータ・システム。
【請求項7】
実行可能な命令を含むコンピュータ可読媒体であって、命令が処理するシステム内で実行されるとき、少なくとも1つのイベントに関して情報を表示するステップをシステムに実行させる媒体であって、
ユーザ入力または所定のアルゴリズムにしたがって表示すべきイベントを決定するよう構成された表示イベント決定手段を動作させて、表示するべき少なくとも1つのイベントを決定させ、
イベントに対応するイベント・オブジェクトを該イベント・オブジェクトの表示態様を定義したイベント表示定義に基づいてディスプレイに表示するよう構成されたディスプレイ表示手段を動作させて、前記少なくとも1つのイベントに対応するイベント・オブジェクトの大きさを表す大きさデータと、前記ディスプレイの中心からの距離を示す距離データと、尾の長さを表す長さデータと、該尾の方向を示す方向データとを提供するイベント表示定義に基づいて、前記ディスプレイ表示手段が、前記大きさデータにしたがった大きさで、かつ前記距離データにしたがった前記ディスプレイ上の中心点から所定の距離だけ離れた表示位置に該イベント・オブジェクトを表示させるとともに、前記長さデータにしたがった長さと前記方向データにしたがった方向に延びる前記イベント・オブジェクトの尾を表示させる
命令を含み、前記イベント・オブジェクトの表示における前記中心点から所定の距離が前記イベントの複数の段階のうちの関連する段階を表わし、前記中心点がイベントの複数の段階のうちの最終段階を表わすコンピュータ可読媒体。

【図1】
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【図2a】
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【図2b】
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【図2c】
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【図2d】
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【図2e】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2009−37649(P2009−37649A)
【公開日】平成21年2月19日(2009.2.19)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−284059(P2008−284059)
【出願日】平成20年11月5日(2008.11.5)
【分割の表示】特願平11−505507の分割
【原出願日】平成10年5月5日(1998.5.5)
【出願人】(300058835)アップショット・コーポレーション (1)
【Fターム(参考)】