説明

風呂装置

【課題】簡単な構成で、追い焚き運転と微細気泡発生運転とが切り替え可能な小型の風呂装置を提供する。
【解決手段】浴槽1に接続された循環路2に、熱交換器9と、循環路2を循環する浴槽湯水に空気を加圧溶融させて導出する加圧溶融手段5を介設し、加圧溶融手段5は、空気導入弁6と加圧容器7とポンプ8とを設けて形成する。ポンプ8は正回転と逆回転とを可能とし、循環路2に浴槽湯水を循環させる機能と、浴槽湯水と空気導入弁6から導入される空気とを加圧容器7に加圧導入する機能を持たせる。ポンプ8を正逆の一方側に回転させて浴槽湯水と空気とを加圧容器7に加圧導入し、浴槽湯水に空気を加圧溶融した空気加圧溶融湯水を浴槽1内に吐出させて浴槽1内に微細気泡を発生させる美白運転と、ポンプ8を正逆の他方側に回転させて循環路2を循環する浴槽湯水を熱交換器9で加熱する追い焚き単独運転とを選択的に切り替え制御する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、浴槽湯水に微細気泡(白濁式)を含有させる機能を備えた風呂装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
浴槽内に気泡を発生させる気泡発生機能を備えた風呂装置が用いられており、中でも、非常に微細な気泡を浴槽湯水内に吐出することにより、浴槽湯水内に白濁式の(多量の微細泡により白濁して見える)微細気泡を発生させる装置の需要が伸びてきている。微細気泡(白濁式)を浴槽内に発生させると、入浴した人の保温性を高めたり、汚れを落としやすくできたりするといった効果があるといわれており、利用者は、快適な入浴タイムを送ることができる(例えば、特許文献1〜3、参照。)。
【0003】
図5(a)には、特許文献1に記載されている微細気泡発生装置とほぼ同様の構成を備えた風呂装置のシステム構成例が模式的に示されており、同図に示すように、この風呂装置は、浴槽1に接続された循環路2に、美白運転用ユニット38と熱源機10を接続して形成されている。浴槽1と循環路2とは循環接続具3を介して接続されており、循環路2は、管路41〜47を有している。管路41と管路42(42a)と管路47との接続部に圧力開閉弁48が設けられ、管路42(42a,42b)と管路43との接続部に切替弁49aが設けられ、管路42(42c)と管路44と管路46との接続部に切替弁49bが設けられており、これらの弁は、美白運転ユニット38内に設けられている。
【0004】
美白運転用ユニット38内には、循環路2を循環する浴槽湯水に空気を加圧溶融させて導出する加圧溶融手段5が介設されており、加圧溶融手段5は、空気導入弁6と、加圧容器(加圧タンク)7と、管路46に介設されて加圧容器7に接続された2つの加圧ポンプ50を有している。加圧ポンプ50は遠心ポンプにより形成されており、浴槽湯水と空気導入弁6から導入される空気とを加圧容器7に加圧導入する。圧力開閉弁48は、管路47を通る浴槽湯水の圧力を予め定められる閾値以上に高くしたい時には開いて該閾値よりも浴槽湯水の圧力が低いときには閉じる弁であり、圧力開閉弁48が開いているときには、管路47と管路41とが導通状態となり、圧力開閉弁48が閉じているときには、管路41と管路42とが導通状態となるように形成されている。浴槽1内に微細気泡を発生させる美白運転(美・白湯運転)開始直後の5秒間、圧力開閉弁48を閉じた状態で加圧ポンプ50を駆動する(締切運転する)ことで、微細気泡が発生する圧力に到達する時間が短縮され、微細気泡が速やかに発生し、その結果、白濁度も向上する。
【0005】
また、熱源機10内には、バーナ51と、循環路2に湯水を循環させる循環ポンプ40と、該循環ポンプ40の駆動により循環路2を循環する浴槽湯水をバーナ51により加熱する熱交換器(追い焚き交換器)9が設けられている。
【0006】
この風呂装置において、浴槽湯水の追い焚き運転時には、図5(a)に示すように、切替弁49aを管路42aと管路43とが接続状態となるようにし、切替弁49bを管路44と管路42cとが接続状態となるようにして循環ポンプ40を駆動させ、同図の矢印Aに示すように、浴槽湯水を、管路41、42a、43、44、42c、45を順に通して循環させながら、循環湯水を交換器9により加熱する。なお、図5(a)には、この追い焚き運転時に浴槽湯水の通る経路が斜線部により示されている。
【0007】
また、浴槽内に微細気泡を発生させる美白運転時には、まず、図6に示すように、切替弁49aを管路42aと管路43とが接続状態となるようにし、切替弁49bを管路44と管路42cとが接続状態となるようにして、加圧ポンプ50は停止し、循環ポンプ40を駆動させて、矢印cに示すように、加圧容器7の湯水を管路47、42a、43、44、42c、45を順に通して浴槽1に排出する。そうすると、加圧容器7内が大気圧より負圧になるので、その状態で空気導入弁6を開くことにより、加圧容器7内に空気を導入する。
【0008】
その後、図5(b)に示すように、切替弁49aを管路42bと管路43とが接続状態となるようにし、切替弁49bを管路44と管路46とが接続状態となるようにして循環ポンプ40を駆動させ、同図の矢印Bに示すように、浴槽湯水を、管路45、42b、43、44、46を順に通して、前記のように空気と共に加圧容器7に加圧導入する。そして、空気が加圧溶融された浴槽湯水を、管路47を通して導出し、管路41を通して浴槽2に噴出する。図5(b)には、この美白運転時に浴槽湯水の通る経路を斜線部により示している。
【0009】
なお、特許文献2、3に記載されている発明においても、追い焚き運転と美白運転時とでは、湯水の流路を切り替えることが行われる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0010】
【特許文献1】特開2008−302054号公報
【特許文献2】特公平6−10557
【特許文献3】特開2008−164233号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0011】
しかしながら、従来の微細気泡発生装置を備えた風呂装置は、加圧ポンプ50として遠心ポンプを利用しており、前記のように、美白運転時には、加圧ポンプ50を停止して熱源機10内の循環ポンプ40を動かし、加圧容器7内を大気圧より負圧にしてから空気導入弁6を開いて空気を取り込む構成であるために、加圧容器7が大型化が不可欠である。また、この空気取り込み時には加圧ポンプ50を止めて空気を取り込み、その後、加圧ポンプ50により浴槽湯水を加圧して浴槽湯水に空気を加圧溶融された空気加圧溶融湯水を形成し、浴槽に噴出させるため、連続運転が不可能である。しかも、空気導入時と、微細気泡の浴槽1への噴出時と、追い焚き運転時とは、切替弁49a,49bを切り替えて運転を切り替える必要があるために、システム構成が複雑化し、大型化してしまうといった問題があった。
【0012】
本発明は、前記従来の課題を解決するためになされたものであり、その目的は、簡単な構成で、浴槽湯水の追い焚き運転と浴槽湯水内に微細気泡を発生させる美白運転とを選択的に切り替え制御できる小型化が可能な風呂装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0013】
本発明は上記目的を達成するために、次の構成をもって課題を解決する手段としている。すなわち、第1の発明は、浴槽に接続された循環路に、該循環路を循環する浴槽湯水に空気を加圧溶融させて導出する加圧溶融手段が介設され、該加圧溶融手段は、空気導入弁と、加圧容器と、該加圧容器に接続されて前記循環路に前記浴槽湯水を循環させるポンプとを有して、該ポンプは前記浴槽湯水と前記空気導入弁から導入される空気とを前記加圧容器に加圧導入する機能も備え、前記循環路には前記ポンプの駆動により前記循環路を循環する浴槽湯水を加熱する熱交換器が介設されており、前記ポンプは正回転と逆回転を選択的に行う機能を有して、正逆の一方側の回転を行うときには前記ポンプ側から前記加圧容器側に向けて浴槽湯水を流通させる美白運転側回転方向と成し、前記正逆の他方側の回転を行うときには前記浴槽湯水を前記加圧容器側から前記ポンプ側に向けて流通させる追い焚き単独運転側回転方向と成し、前記ポンプを前記美白運転側回転方向に回転させて前記浴槽湯水と前記空気とを前記加圧容器に加圧導入し、前記浴槽湯水に前記空気を加圧溶融した空気加圧溶融湯水を前記浴槽内に吐出させて該浴槽内に微細気泡を発生させる美白運転と、前記ポンプを前記追い焚き単独運転側回転方向に回転させて前記循環路を循環する浴槽湯水を前記熱交換器で加熱する追い焚き単独運転とを選択的に切り替え制御する運転切り替え制御手段を有する構成をもって課題を解決する手段としている。
【0014】
また、第2の発明は、前記第1の発明の構成に加え、前記運転切り替え制御手段は、美白運転と追い焚き単独運転の運転切り替え機能に加え、ポンプを美白運転側回転方向に回転させて浴槽湯水と空気とを加圧容器に導入することにより空気加圧溶融湯水を形成しながら熱交換器による湯水の加熱を行い加熱された空気加圧溶融湯水を浴槽内に吐出させて該浴槽内に微細気泡を発生させる美白兼追い焚き運転の制御機能を有していることを特徴とする。
【0015】
さらに、第3の発明は、前記第2の発明の構成に加え、前記循環路には、ポンプを追い焚き単独運転側回転方向に回転させて前記循環路に浴槽湯水が流れたときには水の流れを検出するが美白運転側回転方向に回転させたときには前記循環路に前記浴槽湯水が流れても水の流れを検出しない流水検出手段が設けられ、運転切り替え制御手段は、美白兼追い焚き運転を行うときには前記ポンプを前記追い焚き単独運転側回転方向に回転させて前記流水検出手段により前記循環路に前記浴槽湯水が流れたことを確認した後に前記ポンプの回転方向を前記美白運転側回転方向に切り替えて美白兼追い焚き運転を行うことを特徴とする。
【0016】
さらに、第4の発明は、前記第2の発明の構成に加え、前記循環路には、ポンプの回転方向を美白運転側回転方向に駆動して前記循環路に湯水を循環させたときのポンプの吸い込み側での圧力である動圧と湯水非循環時のポンプ吸い込み側での圧力である静圧を検出する圧力検出手段が設けられ、運転切り替え制御手段は、美白兼追い焚き運転を行うときには該圧力検出手段の検出圧力に基づいて前記動圧が前記静圧よりも予め定められている設定圧力差以上低下したことを確認した後に行うことを特徴とする。
【0017】
さらに、第5の発明は、前記第1乃至第4のいずれか一つの発明の構成に加え、前記浴槽と循環路との接続部には循環接続具が設けられ、該循環接続具にはポンプを美白運転側回転方向に回転させたときに湯水を前記浴槽に吐出する側の循環路に接続される第1の通路と、前記ポンプを追い焚き単独側回転方向に回転させたときに湯水を前記浴槽に吐出する側の循環路に接続される第2の通路とが設けられており、前記第1の通路には分岐部を介して一方の分岐端側に浴槽湯水導入口が接続されて他方の分岐端側に微細気泡発生ノズルが接続され、前記第2の通路には分岐部を介して一方の分岐端側に浴槽湯水導入口が接続されて他方の分岐端側に浴槽湯水導出口が接続され、美白運転時には前記第2の通路に接続されている浴槽湯水導入口から浴槽湯水を前記第2の通路に導入して循環路を循環させて加圧溶融手段により形成した空気加圧溶融湯水を前記第1の通路を通して前記微細気泡発生ノズルの吐出口から吐出し、追い焚き単独運転時には前記第1の通路に接続されている浴槽湯水導入口から浴槽湯水を前記第1の通路に導入して前記循環路を循環させた後に前記第2の通路を通して該第2の通路に接続されている浴槽湯水導出口から吐出することを特徴とする。
【0018】
さらに、第6の発明は、前記第5の発明の構成に加え、前記循環接続具は背面側を浴槽壁側に向けて設けられており、微細気泡発生ノズルの吐出口は循環接続具の正面上側または上壁部に形成され、浴槽湯水導出口は前記循環接続具の正面下側または下壁部に形成されていることを特徴とする特徴とする。
【発明の効果】
【0019】
本発明によれば、浴槽に接続された循環路に介設された加圧溶融手段は、空気導入弁と、加圧容器と、該加圧容器に接続されて前記循環路に前記浴槽湯水を循環させるポンプとを有しており、該ポンプは前記浴槽湯水と前記空気導入弁から導入される空気とを前記加圧容器に加圧導入する機能も備えているので、ポンプの駆動によって浴槽湯水と空気とを加圧容器に加圧導入させて空気加圧溶融湯水を形成して循環路に導出しながら、その湯水を循環させることができ、浴槽湯水循環用のポンプと空気の加圧溶融用のポンプとを別個に設ける場合に比べて、装置構成を簡略化できる。
【0020】
また、前記ポンプは正回転と逆回転を選択的に行う機能を有して、正逆の一方側の回転を行うときには、ポンプ側から前記加圧容器側に向けて浴槽湯水を流通させる美白運転側回転方向と成し、前記正逆の他方側の回転を行うときには前記浴槽湯水を前記加圧容器側からポンプ側に向けて流通させる追い焚き単独運転側回転方向と成しており、ポンプの回転方向を適宜選択的に制御することによって、浴槽湯水の流れ方向を適宜可変できる。
【0021】
つまり、運転切り替え制御手段によって、前記ポンプを前記美白運転側回転方向に回転させて前記浴槽湯水と前記空気とを前記加圧容器に加圧導入し、前記浴槽湯水に前記空気を加圧溶融した空気加圧溶融湯水を前記浴槽内に吐出させて該浴槽内に微細気泡を発生させる美白運転と、前記ポンプを前記追い焚き単独運転側回転方向に回転させて前記循環路を循環する浴槽湯水を前記熱交換器で加熱する追い焚き単独運転とを選択的に切り替え制御することができるため、例えば従来例のように循環路内において浴槽湯水の循環経路を切替弁の切り替えにより行う必要はなく、風呂装置の小型化やシステム構成の簡略化を実現できる。
【0022】
また、前記運転切り替え制御手段に、美白運転と追い焚き単独運転の運転切り替え機能に加え、ポンプを美白運転側回転方向に回転させて浴槽湯水と空気とを加圧容器に導入することにより空気加圧溶融湯水を形成しながら熱交換器による湯水の加熱を行い加熱された空気加圧溶融湯水を浴槽内に吐出させて該浴槽内に微細気泡を発生させる美白兼追い焚き運転の制御機能を持たせることにより、微細気泡を発生させながら浴槽湯水の追い焚きもできるため、より心地よく利用できる風呂装置とすることができる。
【0023】
さらに、前記循環路に、ポンプを追い焚き単独運転側回転方向に回転させて前記循環路に浴槽湯水が流れたときには水の流れを検出するが美白運転側回転方向に回転させたときには前記循環路に前記浴槽湯水が流れても水の流れを検出しない流水検出手段を設け、運転切り替え制御手段が、美白兼追い焚き運転を行うときには前記ポンプを前記追い焚き単独運転側回転方向に回転させて前記流水検出手段により前記循環路に前記浴槽湯水が流れたことを確認した後に前記ポンプの回転方向を前記美白運転側回転方向に切り替えて美白兼追い焚き運転を行うようにすることで、浴槽内に湯水が十分あることを確認した後に、前記の如く微細気泡を発生させながら浴槽湯水の追い焚きを行うことができる。
【0024】
さらに、ポンプを美白運転側回転方向に駆動して循環路に湯水を循環させたときのポンプの吸い込み側での圧力である動圧と、湯水非循環時のポンプ吸い込み側での圧力である静圧とを比較した場合、循環路の配管抵抗に応じて前記動圧が前記静圧よりも低くなるため、例えば静圧を予め測定しておいて、その静圧とポンプを駆動させたときの圧力と比較してポンプ駆動時の圧力が低下することを検出することによって、循環路内に湯水が流れたことが確認できる。そのため、前記動圧と静圧とを検出する圧力検出手段を設けて、運転切り替え制御手段が、圧力検出手段の検出圧力に基づき、美白兼追い焚き運転を行うときには前記静圧よりも前記動圧が予め定められている設定圧力差以上低下したことを確認した後に行うようにすることで、浴槽内に湯水が十分あることを確認した後に、前記の如く微細気泡を発生させながら浴槽湯水の追い焚きを行うことができる。
【0025】
さらに、前記浴槽と循環路との接続部に循環接続具を設けて、この循環接続具の構成を、ポンプを美白運転側回転方向に回転させたときに湯水を前記浴槽に吐出する側の循環路に接続される第1の通路と、前記ポンプを追い焚き単独側回転方向に回転させたときに湯水を前記浴槽に吐出する側の循環路に接続される第2の通路と、第1の通路に分岐部を介して接続された浴槽湯水導入口と微細気泡発生ノズルと、第2の通路に分岐部を介して接続された浴槽湯水導入口と浴槽湯水導出口とを有する構成とすることにより、美白運転と追い焚き単独運転時の(構成によっては、さらに美白兼追い焚き運転時も)浴槽湯水の循環路への導入や浴槽内への浴槽湯水の導出および微細気泡の噴出を、非常に簡単な構成の循環接続部により良好に行うことができる。
【0026】
さらに、前記循環接続具を、その背面側を浴槽壁側に向けて設け、微細気泡発生ノズルの吐出口は循環接続具の正面上側または上壁部に形成し、浴槽湯水導出口は前記循環接続具の正面下側または下壁部に形成することにより、以下の効果を奏することができる。
【0027】
つまり、この構成によって、微細気泡発生ノズルから発生する微細気泡を循環接続部の上方側から吐出(噴出)させることによって、先ず最初に浴槽表面に白濁泡層を形成して湯水槽表面を白濁泡により覆うことができ、浴槽湯水面の上側から湯水槽内を見ることになる利用者に対し、短時間で多くの白濁泡が発生しているように感じさせる視覚効果を発揮できるため、利用者が非常に快く湯水槽を利用できるようにすることができる。また、追い焚き単独運転時には、加熱した湯水を循環接続部の下方側から導出することにより浴槽湯水の攪拌効果を発揮でき、温度ムラが出にくいように追い焚きして、より一層良好に浴槽湯水の追い焚きを行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【0028】
【図1】本発明に係る風呂装置の一実施例のシステム構成を、動作例と共に模式的に示す説明図である。
【図2】実施例の風呂装置に設けられている制御構成を示すブロック図である。
【図3】実施例の風呂装置に設けられている循環接続具の構成例を、動作例と共に模式的に示す説明図である。
【図4】実施例の風呂装置に設けられている水位センサの検出電圧と配管抵抗値(配管圧)との関係データ例を示すグラフである。
【図5】従来の微細気泡発生装置を備えた風呂装置のシステム構成を微細気泡発生時と追い焚き時の動作例と共に示す説明図である。
【図6】図5に示す風呂装置における微細気泡発生に必要な空気導入動作時を説明するための説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0029】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づき説明する。なお、本実施例の説明において、従来例と同一名称部分には同一符号を付してある。
【実施例】
【0030】
図1には、本発明に係る風呂装置の一実施例のシステム構成が示されている。この風呂装置は、浴槽1に接続された循環路2に、加圧溶融手段5と、水位センサ16と水流スイッチ17と熱交換器9とを介設して形成されており、これらの構成要素は熱源機10内に収容されている。加圧溶融手段5は、空気導入弁6と加圧容器7と、その間に介設されたポンプ8とを有して形成されている。
【0031】
循環路2は管路11〜15を有しており、浴槽1と熱交換器9とが管路11を介して接続され、熱交換器9と空気導入弁6とが管路12を介して接続され、空気導入弁6とポンプ8とが管路13を介して接続され、ポンプ8と加圧容器7とが管路14を介して接続され、加圧容器7と浴槽1とが管路15を介して接続されている。
【0032】
前記ポンプ8はカスケードポンプにより形成されており、循環路2に浴槽湯水を循環させる機能と、浴槽湯水と空気導入弁6から導入される空気とを加圧容器7に加圧導入する機能を備えている。ポンプ8は、正回転と逆回転を選択的に行う機能を有し、その正逆の一方側の回転(ここでは、(B)の反時計回りの回転)を行うときには、ポンプ8側から加圧容器7側に向けて浴槽湯水を流通させる美白運転側回転方向と成し、前記正逆の他方側の回転(ここでは、(A)の時計回りの回転)を行うときには、浴槽湯水を加圧容器7側からポンプ8側に向けて流通させる追い焚き単独運転側回転方向と成す。
【0033】
ポンプ8を美白運転側方向に回転させることにより、ポンプ8の吸い込み側が空気導入弁6の配設側となり、この状態で、ポンプ8の吸い込み側の圧力が負圧になると、空気導入弁6が外部から空気を導入する構成と成している。また、ポンプ8を追い焚き単独運転側回転方向に回転させた場合は、ポンプ8の吸い込み側の圧力が負圧にはならず、空気の導入は行われない。
【0034】
前記熱交換器9は、ポンプ8の駆動により循環路2を循環する浴槽湯水を加熱する機能を有している。前記水流スイッチ17は流水検出手段として機能するものであり、ポンプ8を追い焚き単独運転側回転方向に回転させて循環路2に浴槽湯水が流れたときには水の流れを検出するが、美白運転側回転方向に回転させたときには循環路2に浴槽湯水が流れても水の流れを検出しない。
【0035】
水位センサ16は圧力検出手段として機能し、ポンプ8を美白運転側回転方向に回転させて循環路2に湯水を循環させたときのポンプ8の吸い込み側での圧力である動圧と、湯水非循環時のポンプ8の吸い込み側での圧力である静圧を検出する。なお、この静圧は、例えば浴槽1にある程度(例えば浴槽1の深さの半分の位置、あるいは、入浴のために設定される設定水位)の水を張った状態とした後、湯水を循環させずに、そのときの圧力を検出することにより検出できる。
【0036】
風呂装置には、図2に示すように、制御装置18が設けられており、この制御装置18は、運転切り替え制御手段19と燃焼制御手段20を有している。制御装置18はリモコン装置21に信号接続されており、リモコン装置21には運転切り替え操作手段22が設けられている。
【0037】
運転切り替え制御手段19は、ポンプ8を前記追い焚き単独運転側回転方向に回転させて図1の矢印Aに示すように流通させ、循環路2を循環する浴槽湯水を熱交換器9で加熱する追い焚き単独運転と、ポンプ8を前記美白運転側回転方向に回転させて図1の矢印Bに示すように流通させ、浴槽湯水と空気とを加圧容器7に加圧導入し、浴槽湯水に空気を加圧溶融した空気加圧溶融湯水を浴槽1内に吐出させて浴槽1内に微細気泡を発生させる美白運転と、を切り替え制御する。追い焚き単独運転時には、燃焼制御手段20に指令を加えて浴槽湯水を熱交換器9により加熱する。なお、燃焼制御手段20は、バーナ51に供給するガス量や空気量の調節等を行うが、バーナ51の燃焼制御方法については周知であるので、ここでは、その詳細についての説明は省略する。
【0038】
また、運転切り替え制御手段19は、これら美白運転と追い焚き単独運転の運転切り替え機能に加え、ポンプ8を美白運転側回転方向に回転させて浴槽湯水と空気とを加圧容器7に導入することにより空気加圧溶融湯水を形成しながら、熱交換器9による湯水の加熱を行い、加熱された空気加圧溶融湯水を浴槽1内に吐出させて該浴槽1内に微細気泡を発生させる美白兼追い焚き運転の制御機能を有している。
【0039】
運転切り替え制御手段19は、美白兼追い焚き運転を行うときには、まず、ポンプ8を前記追い焚き単独運転側回転方向に回転させて図1の矢印A方向に浴槽湯水を流通させ、水流スイッチ17により循環路2に浴槽湯水が流れたことを確認した後に、ポンプ8の回転方向を前記美白運転側回転方向に切り替え、図1の矢印B方向に浴槽湯水を流通させて、美白兼追い焚き運転を行う。
【0040】
本実施例では、ポンプ8の正逆回転を選択的に制御することにより、循環路2を流れる浴槽湯水の流れ方向を切り替えており、このようにすると、循環路2に、水流スイッチ17のように、一方の流れ方向においては作動してその逆方向の流れ方向においては作動しない構成要素は、前記逆方向の流れ方向においては作動しない。そのため、単にポンプを正逆回転可能として流れの方向を可変するだけでは、逆方向の流れによる運転に支障が生じてしまうことになるが、前記のように、ポンプ8を前記追い焚き単独運転側回転方向に回転させて図1の矢印A方向に浴槽湯水を流通させ、水流スイッチ17により循環路2に浴槽湯水が流れたことを確認した後に、ポンプ8の回転方向を美白運転側回転方向に切り替える制御構成によって支障が生じないようにしている。
【0041】
なお、運転切り替え制御手段19は、美白兼追い焚き運転を行うときに、水位センサ16による検出圧力に基づいて、以下のように制御してもよい。つまり、予め、水位センサ16によって湯水非循環時のポンプ8の吸い込み側での圧力である静圧を検出しておき、美白兼追い焚き運転開始時にポンプ8を美白運転側回転方向に駆動して循環路2に湯水を循環させ、水位センサ16によって検出されるポンプ8の吸い込み側での圧力である動圧(配管圧)を検出する。
【0042】
そして、前記静圧の値が、例えば図4の点Dに示すように0KPa(水位センサ出力電圧が3.6V)であったのに対し、前記動圧の値が、図4の点Cに示すように−20KPa(水位センサ出力電圧が2.4V)となった場合には、圧力が20KPa低下(水位センサ出力が1.2V低下)したことになり、このように、前記動圧が前記静圧よりも予め定められている設定圧力差(例えば水位センサ出力圧力に換算して0.5Vであり、約8.3KPa)以上低下したことが確認されたときには、運転切り替え制御手段19は、浴槽1に湯水が十分あったためにポンプ8を美白運転側回転方向に駆動したときに浴槽湯水が循環路2に十分流れたと判断し、美白兼追い焚き運転を行うようにしてもよい。
【0043】
なお、図4に示す特性線aは、ポンプ8の回転数を3500rpmとして美白運転側回転方向に回転させ、水位センサ16に12.03Vの固定電圧を加えて前記動圧を測定した結果を示している。また、点Dに示した静圧の値は、図1に示すように、浴槽1に対して熱源機10が水平方向に配置されている(浴槽1と熱源機10とがほぼ同じ高さに配置されている)状態のときの湯水非循環時の値であり、前記静圧の値は浴槽1と熱源機10との配置位置関係によって異なる(前記動圧の値も浴槽1と熱源機10との配置位置関係によって異なる)。循環路2を流れる湯水の流れが非常に少ない場合は、前記動圧は前記静圧とほぼ同じ値になるため、前記のように前記静圧に比べて前記動圧が前記設定圧力差以上低下したことが確認されたときには浴槽湯水が循環路2に十分流れたと判断できる。
【0044】
また、浴槽1と循環路2との接続部に設けられている循環接続具3の構成は特に限定されるものでなく、適宜設定されるものであるが、本実施例では、以下のような構成の循環接続具3を適用している。つまり、図3に示すように、循環接続具3はハウジング31を有して、ハウジング31には、ポンプ8を前記美白運転側回転方向に回転させたときに湯水を浴槽1に吐出する側の循環路2(管路15)に接続される第1の通路23と、ポンプ8を追い焚き単独側回転方向に回転させたときに湯水を浴槽1に吐出する側の循環路2(管路11)に接続される第2の通路24とが設けられている。
【0045】
第1の通路23には、分岐部25を介して、一方の分岐端側に浴槽湯水導入口26が接続されて他方の分岐端側に微細気泡発生ノズル27が接続されている。微細気泡発生ノズル27の構成は様々なものが提案されており、その提案のものを始めとし、適宜の構成が微細気泡発生ノズル27に設定される。第2の通路24には、分岐部28を介して、一方の分岐端側に浴槽湯水導入口29が接続されて他方の分岐端側に浴槽湯水導出口30が接続されている。分岐部25には、分岐部25に導入される湯水の流れに伴って可動する弁32が設けられ、分岐部28には、分岐部28に導入される湯水の流れに伴って可動する弁33が設けられている。
【0046】
弁32は、支点36を中心に回動自在に設けられており、水の流れが無いときには図3(a)、(b)の破線に示すように、分岐部25の中央側の位置にあり、水の流れに応じて支点36を中心に矢印の方向に回動する。そして、弁32が、図3(a)の実線で示す位置に移動すると、浴槽湯水導入口26側から微細気泡発生ノズル27側に水が流れないようなり、図3(b)の実線で示す位置に移動すると、第1の通路23側から浴槽湯水導入口26側に水が流れないようになる。また、弁33は、支点37を中心に回動自在に設けられており、水の流れが無いときには図3(a)、(b)の破線に示すように、分岐部28の中央側の位置にあり、水の流れに応じて支点37を中心に矢印の方向に回動する。弁33が、図3(a)の実線で示す位置に移動すると、第2の通路24側から浴槽湯水導入口29側に水が流れないようになり、図3(b)の実線で示す位置に移動すると、浴槽湯水導入口29側から浴槽湯水導出口30側に水が流れないようになる。
【0047】
また、循環接続具3は、その背面側を浴槽壁側に向けて設けられており、微細気泡発生ノズル27の吐出口は、循環接続具3の正面上側に形成され、浴槽湯水導出口30は、循環接続具3の下壁部に形成されている。循環接続具3の正面側には、フィルタ34が設けられている。
【0048】
追い焚き単独運転時には、ポンプ8の追い焚き単独運転側回転方向の回転に伴い、図3(a)に示すように、フィルタ34を介して浴槽湯水を浴槽湯水導入口26から第1の通路23に導入する。このとき、浴槽1から熱源機10側への湯水の流れに伴い、前記の如く、弁32が図3(a)に示す態様となって浴槽湯水導入口26と第1の通路23とが導通する。そして、循環路2を図1の矢印A方向に循環した浴槽湯水は、図3(a)に示すように、循環接続具3の第2の通路24を通して浴槽湯水導出口30から吐出する。
【0049】
また、美白運転時には、ポンプ8の美白運転側回転方向の回転に伴い、図3(b)に示すように、フィルタ34を介して浴槽湯水を浴槽湯水導入口29から第2の通路24に導入する。このとき、浴槽1から熱源機10側への湯水の流れに伴い、前記の如く、弁33が図3(b)に示す態様となって浴槽湯水導入口29と第2の通路24とが導通する。そして、循環路2を図1の矢印B方向に循環した浴槽湯水は加圧溶融手段5により空気加圧溶融湯水とされて、図3(b)に示すように、循環接続具3の第1の通路23に導入され、第1の通路23を通して微細気泡発生ノズル27の吐出口から吐出する。
【0050】
なお、本発明は前記実施例に限定されるものでなく、適宜設定されるものである。例えば、前記実施例では、運転切り替え制御手段19は、美白運転と追い焚き単独運転と美白兼追い焚き運転を切り替えて行わせる制御機能を有していたが、美白兼追い焚き運転の制御機能は省略することもできる。
【0051】
また、前記実施例では、ポンプ8をカスケードポンプとしたが、ポンプ8はカスケードポンプとするとは限らず、ギヤーポンプ、多葉ロータリーポンプ、偏心ポンプ(ベーンポンプ)等の回転ポンプ(ロータリーポンプ)としてもよい。
【0052】
さらに、本発明の風呂装置のシステム構成は図1に示した構成とするとは限らず、適宜設定されるものである。例えば、加圧溶融手段5は、図1に示した循環路2の管路11に介設してもよいし、加圧溶融手段5の空気導入弁6は、循環路2に介設せずに、例えば図5に示した従来例と同様に、加圧容器7の上側面側に直接または空気導入通路を介して設けてもよい。
【0053】
さらに、本発明の風呂装置は、給湯機能を有する給湯回路を、循環路2に注湯通路を介して接続し、給湯回路で形成した湯を、注湯通路と循環路2を介して浴槽1に湯張りする機能を設けてもよいし、暖房機能や太陽熱利用集熱機能などの他の機能を有していてもよい。また、本発明の風呂装置は、ガス以外の燃料を燃焼させて水を加熱して湯とする装置としてもよいし、電気によって水を加熱して湯とする装置としてもよく、その詳細は適宜設定されるものである。
【産業上の利用可能性】
【0054】
本発明は、浴槽内の湯を白濁させて快適な入浴タイムを実現できるので、家庭用やホテル等の宿泊施設等、様々な場所に設けられる風呂装置として利用できる。
【符号の説明】
【0055】
1 浴槽
2 循環路
3 循環接続具
4 熱源機
5 加圧溶融手段
6 空気導入弁
7 加圧容器
8 ポンプ
9 熱交換器
16 水位センサ
17 水流スイッチ
18 制御装置
19 運転切り替え制御手段
20 燃焼制御手段
21 リモコン装置
22 運転切り替え操作手段
23 第1の通路
24 第2の通路
26,29 浴槽湯水導入口
27 微細気泡発生ノズル
30 浴槽湯水導出口

【特許請求の範囲】
【請求項1】
浴槽に接続された循環路に、該循環路を循環する浴槽湯水に空気を加圧溶融させて導出する加圧溶融手段が介設され、該加圧溶融手段は、空気導入弁と、加圧容器と、該加圧容器に接続されて前記循環路に前記浴槽湯水を循環させるポンプとを有して、該ポンプは前記浴槽湯水と前記空気導入弁から導入される空気とを前記加圧容器に加圧導入する機能も備え、前記循環路には前記ポンプの駆動により前記循環路を循環する浴槽湯水を加熱する熱交換器が介設されており、前記ポンプは正回転と逆回転を選択的に行う機能を有して、正逆の一方側の回転を行うときには前記ポンプ側から前記加圧容器側に向けて浴槽湯水を流通させる美白運転側回転方向と成し、前記正逆の他方側の回転を行うときには前記浴槽湯水を前記加圧容器側から前記ポンプ側に向けて流通させる追い焚き単独運転側回転方向と成し、前記ポンプを前記美白運転側回転方向に回転させて前記浴槽湯水と前記空気とを前記加圧容器に加圧導入し、前記浴槽湯水に前記空気を加圧溶融した空気加圧溶融湯水を前記浴槽内に吐出させて該浴槽内に微細気泡を発生させる美白運転と、前記ポンプを前記追い焚き単独運転側回転方向に回転させて前記循環路を循環する浴槽湯水を前記熱交換器で加熱する追い焚き単独運転とを選択的に切り替え制御する運転切り替え制御手段を有することを特徴とする風呂装置。
【請求項2】
運転切り替え制御手段は、美白運転と追い焚き単独運転の運転切り替え機能に加え、ポンプを美白運転側回転方向に回転させて浴槽湯水と空気とを加圧容器に導入することにより空気加圧溶融湯水を形成しながら熱交換器による湯水の加熱を行い加熱された空気加圧溶融湯水を浴槽内に吐出させて該浴槽内に微細気泡を発生させる美白兼追い焚き運転の制御機能を有していることを特徴とする請求項1記載の風呂装置。
【請求項3】
循環路には、ポンプを追い焚き単独運転側回転方向に回転させて前記循環路に浴槽湯水が流れたときには水の流れを検出するが美白運転側回転方向に回転させたときには前記循環路に前記浴槽湯水が流れても水の流れを検出しない流水検出手段が設けられ、運転切り替え制御手段は、美白兼追い焚き運転を行うときには前記ポンプを前記追い焚き単独運転側回転方向に回転させて前記流水検出手段により前記循環路に前記浴槽湯水が流れたことを確認した後に前記ポンプの回転方向を前記美白運転側回転方向に切り替えて美白兼追い焚き運転を行うことを特徴とする請求項2記載の風呂装置。
【請求項4】
循環路には、ポンプの回転方向を美白運転側回転方向に駆動して前記循環路に湯水を循環させたときのポンプの吸い込み側での圧力である動圧と湯水非循環時のポンプ吸い込み側での圧力である静圧を検出する圧力検出手段が設けられ、運転切り替え制御手段は、美白兼追い焚き運転を行うときには該圧力検出手段の検出圧力に基づいて前記動圧が前記静圧よりも予め定められている設定圧力差以上低下したことを確認した後に行うことを特徴とする請求項2記載の風呂装置。
【請求項5】
浴槽と循環路との接続部には循環接続具が設けられ、該循環接続具にはポンプを美白運転側回転方向に回転させたときに湯水を前記浴槽に吐出する側の循環路に接続される第1の通路と、前記ポンプを追い焚き単独側回転方向に回転させたときに湯水を前記浴槽に吐出する側の循環路に接続される第2の通路とが設けられており、前記第1の通路には分岐部を介して一方の分岐端側に浴槽湯水導入口が接続されて他方の分岐端側に微細気泡発生ノズルが接続され、前記第2の通路には分岐部を介して一方の分岐端側に浴槽湯水導入口が接続されて他方の分岐端側に浴槽湯水導出口が接続され、美白運転時には前記第2の通路に接続されている浴槽湯水導入口から浴槽湯水を前記第2の通路に導入して循環路を循環させて加圧溶融手段により形成した空気加圧溶融湯水を前記第1の通路を通して前記微細気泡発生ノズルの吐出口から吐出し、追い焚き単独運転時には前記第1の通路に接続されている浴槽湯水導入口から浴槽湯水を前記第1の通路に導入して前記循環路を循環させた後に前記第2の通路を通して該第2の通路に接続されている浴槽湯水導出口から吐出することを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか一つに記載の風呂装置。
【請求項6】
循環接続具は背面側を浴槽壁側に向けて設けられており、微細気泡発生ノズルの吐出口は循環接続具の正面上側または上壁部に形成され、浴槽湯水導出口は前記循環接続具の正面下側または下壁部に形成されていることを特徴とする請求項5記載の風呂装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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