飛翔昆虫類捕獲器
【課題】使用者に不快感を与えることなく、ハエやハチ等の飛翔昆虫類を良好に捕獲することができる飛翔昆虫類捕獲器を提供する。
【解決手段】内面に飛翔昆虫類を粘着させるための粘着シート1を貼着する屋根状の屋根型上部捕獲体2と、この屋根型上部捕獲体2の下方に配置すると共に、縦方向に向かう面壁部3を有する下部誘引体4と、からなり、下部誘引体4の面壁部3に着地した飛翔昆虫類を、下部誘引体4の面壁部3に沿って上方に誘導して、上方の屋根型上部捕獲体2における粘着シート1で、飛翔昆虫類を捕獲するようにした飛翔昆虫類捕獲器である。
【解決手段】内面に飛翔昆虫類を粘着させるための粘着シート1を貼着する屋根状の屋根型上部捕獲体2と、この屋根型上部捕獲体2の下方に配置すると共に、縦方向に向かう面壁部3を有する下部誘引体4と、からなり、下部誘引体4の面壁部3に着地した飛翔昆虫類を、下部誘引体4の面壁部3に沿って上方に誘導して、上方の屋根型上部捕獲体2における粘着シート1で、飛翔昆虫類を捕獲するようにした飛翔昆虫類捕獲器である。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ハエやハチ等の飛翔昆虫類を捕獲するために用いられる飛翔昆虫類捕獲器に関する。
【背景技術】
【0002】
飛翔昆虫類、例えばハエを駆除するには、内部に殺虫剤を充填したエアゾールを用いて、駆除するハエに殺虫剤を噴霧して、これを駆除するのが一般的な手法であった。
【0003】
しかしながら、このエアゾールを用いたハエの駆除にあっては、いろいろな制約を受けるおそれがあり、これは、ハエ等が多く発生する食品や食器類のある台所付近では、エアゾールより噴霧した殺虫剤が食品や食器類に付着してしまうといった問題があり、これにより、食品や食器類のある台所付近での使用を控えているのが実情であった。
【0004】
このため、食品や食器類のある台所付近では、エアゾールによる殺虫剤の噴霧といった手法に代わって、粘着剤が塗布されているハエ取りリボンやハエ取り紙等を用いて、これらにハエを粘着させて捕獲する手法が最適であった。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、従来のハエ取りリボンやハエ取り紙等では、塗布した粘着剤が露出しているので、使用中、使用者の手や衣服等に当該ハエ取りリボンやハエ取り紙等がくっついてしまうといった問題があり、取扱いに注意を払う必要があった。また、ハエ取りリボンやハエ取り紙等でハエを捕獲した場合、どうしても捕獲したハエの死骸等が剥き出しのままとなり、使用者に大きな不快感を与えるといった問題があった。
【0006】
そこで、本発明は、このような各問題の解消、すなわち、使用者に不快感を与えることなく、ハエやハチ等の飛翔昆虫類を良好に捕獲することができる飛翔昆虫類捕獲器を提供することを、その課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
第一の発明は、内面又は下面に飛翔昆虫類を粘着させるための粘着シートを貼着する屋根状の屋根型上部捕獲体と、この屋根型上部捕獲体の下方に配置すると共に、縦方向に向かう面壁部を有する下部誘引体と、からなり、下部誘引体の面壁部に着地した飛翔昆虫類を、下部誘引体の面壁部に沿って上方に誘導して、上方の屋根型上部捕獲体における粘着シートで、飛翔昆虫類を捕獲するようにした飛翔昆虫類捕獲器である。
【0008】
第二の発明は、第一の発明において、前記下部誘引体を、屋根型上部捕獲体の下方に吊り下げられるように配置した飛翔昆虫類捕獲器である。
【0009】
第三の発明は、第一の発明において、前記下部誘引体を、屋根型上部捕獲体の下側に固着して屋根型上部捕獲体を支持するように配置した飛翔昆虫類捕獲器である。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、下部誘引体の面壁部に着地したハエやハチ等の飛翔昆虫類を、飛翔昆虫類における負の走地性を利用して、面壁部に沿って上方に誘導することで、屋根型上部捕獲体の粘着シートでハエやハチ等の飛翔昆虫類を極めて良好に捕獲することができる。しかも、ハエやハチ等の飛翔昆虫類を捕獲する粘着シートは屋根型上部捕獲体の内面又は下面であり、これにより、粘着シートが露出することがないので、使用者の手や衣服等に粘着シートがくっついてしまうといったことがなく、取扱いを容易なものにすることができると共に、捕獲したハエやハチ等の飛翔昆虫類は屋根型上部捕獲体の内面又は下面に張り付くようになるので、ハエやハチ等の飛翔昆虫類の死骸等が剥き出しのままとなることがなく、使用中、使用者に大きな不快感を与えるといった問題もなくすことができ、これらによって、当該飛翔昆虫類捕獲器を極めて良好に使用することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
本発明による飛翔昆虫類捕獲器の第一の実施形態について説明する。
【0012】
飛翔昆虫類捕獲器としては、図1、図2に示すように、飛翔昆虫類を粘着させるための粘着シート1を貼着する屋根状の屋根型上部捕獲体2と、この屋根型上部捕獲体2の下方に配置すると共に、縦方向に向かう面壁部3を有する下部誘引体4と、からなる。
【0013】
屋根型上部捕獲体2は、下方を大きく開口した略半球形の屋根状としたものであり、この略半球形の屋根状となる屋根型上部捕獲体2の内面全面にわたって飛翔昆虫類を粘着させるための粘着シート1を貼着する。また、この屋根型上部捕獲体2の中央上端には小さい径の小穴11を設ける。
【0014】
下部誘引体4は、縦長の長方形板状である短冊状としたものであり、その両面を縦方向に向かう面壁部3として、面壁部3を有するようになる。そして、この下部誘引体4の上部に紐12を取り付けて、この紐12を屋根型上部捕獲体2の中央上端に設けた小穴11に通し、上下一対の留め玉13によって屋根型上部捕獲体2に紐12を固定する。これにより、下部誘引体4を、屋根型上部捕獲体2の下方に紐12を介して吊り下げられるように配置する。なお、この下部誘引体4は、紐12によって屋根型上部捕獲体2に取り付けているが、下部誘引体4の上部の形状を変更することで、下部誘引体4を屋根型上部捕獲体2に直接取り付けるようにしても良く、この場合、屋根型上部捕獲体2の上部に当該飛翔昆虫類捕獲器を吊るすためのフック等を設けるようにする。
【0015】
なお、この下部誘引体4の色については、その色を黒色として、色を付けることにより、ハエやハチ等の飛翔昆虫類の誘引力を高めるようにする。ただし、この色については、前記の色に限定されるものではなく、こげ茶色や黒色等の濃い色であれば良い。
【0016】
また、下部誘引体4において、その大きさは、ハエやハチ等の飛翔昆虫類の誘引を良好に行うための視認性や接触性等を考慮して、面壁部3の面積を、1〜1000cm2に、より好ましくは、9〜250cm2にするのが良い。また、下部誘引体4の面壁部3の縦長さについては、下部誘引体4の面壁部3に飛翔昆虫類が着地後、飛び去ってしまうといったことを防ぐため、20cm以下にするのが好ましい。
【0017】
そして、このような飛翔昆虫類捕獲器における実際の使用状態について説明する。なお、これは、ハエを捕獲する例である。
【0018】
当該飛翔昆虫類捕獲器を、例えば台所の天井や壁等に引っ掛けて吊るす。すると、飛び回っているハエが下部誘引体4を止り木と思い、足場として下部誘引体4の面壁部3に着地する。そして、下部誘引体4の面壁部3に着地したハエは、ハエやハチ等の飛翔昆虫類における負の走地性により、面壁部3に沿って上方に向かって移動、すなわち上方に誘導する。この負の走地性とは、飛翔昆虫類等において、重力に逆らって上方に向かって移動する性質のことである。
【0019】
そして、この負の走地性により、ハエは下部誘引体4の面壁部3に沿って上方に移動し、さらに紐12を伝わって上方に移動する。そして、上方に移動したハエは屋根型上部捕獲体2の内面全面にわたって貼着した粘着シート1にくっついて捕獲される。
【0020】
このようにして、当該飛翔昆虫類捕獲器を台所等に配置して、下部誘引体4の面壁部3に沿って上方に誘導して、上方の屋根型上部捕獲体2における粘着シート1でハエを捕獲するようにしたことで、台所付近にいるハエを駆除する。
【0021】
以上のように、下部誘引体4の面壁部3に着地したハエを、飛翔昆虫類における負の走地性を利用して、面壁部3に沿って上方に誘導し、屋根型上部捕獲体2の粘着シート1でハエを捕獲することにより、ハエを良好に捕獲することができる。しかも、ハエを捕獲する粘着シート1は屋根型上部捕獲体2の内面であり、これにより、粘着シート1が露出することがないので、使用者の手や衣服等に粘着シートがくっついてしまうといったことがなく、取扱いを容易なものにすることができると共に、捕獲したハエは屋根型上部捕獲体2の内面に張り付くようになるので、ハエの死骸等が剥き出しのままとなることがなく、使用中、使用者に大きな不快感を与えるといった問題もなくすことができる。
【0022】
次に、屋根型上部捕獲体2と下部誘引体4とにおける他の形状について述べる。ただし、これらに限定されるものではない。
【0023】
屋根型上部捕獲体2としては、図3(a)に示すように、下方を開口した四角錐形の屋根状としたもので、その内面全面に粘着シート1を貼着するようにしても良く、図3(b)に示すように、下方を開口した円錐形の屋根状としたもので、その内面全面に粘着シート1を貼着するようにしても良い。一方、図3(c)に示すように、下方を開口した薄箱型の屋根状としたもので、その内面全面に粘着シート1を貼着するようにしても良い。また、図3(d)に示すように、二枚の板材をへ字形に配置して屋根状としたもので、その下面全面に粘着シート1を貼着するようにしても良い。
【0024】
下部誘引体4としては、図4(a)や図4(b)に示すように、縦長の長方形板状である短冊状の上辺4aを山形や半円形にして、上端に向かって横幅が狭くなる形状にしても良い。このように下部誘引体4を、その上端に向かって横幅が狭くなる形状にしたことにより、下部誘引体4の面壁部3に着地したハエ等を負の走地性により下部誘引体4の上端まで確実に移動させて、屋根型上部捕獲体2で捕獲することができる。これは、下部誘引体4の上辺4aが水平であると、下部誘引体4の上端まで移動してきたハエ等が上辺4aから飛び去ってしまうといったことが多少あり、下部誘引体4をその上端に向かって横幅が狭くなる形状にすることで、これを防止する。
【0025】
また、前述の下部誘引体4における上端に向かって横幅が狭くなる形状にすることを考慮すると、下部誘引体4としては、図5(a)、図5(b)、図5(c)に示すように、全体を三角形や円形さらには半円形といった形状にしても良い。
【0026】
さらに、下部誘引体4としては、図6に示すように、二枚の三角形状となる板材15を交差させて十字状につなぎ合わせた形状のものでも良い。このように二枚の板材15を交差させて十字状につなぎ合わせたことにより下部誘引体4を360度どの方向からもハエ等に視認させることができ、これらの下部誘引体4にハエ等を極めて高い確率で着地させことができる。要するに、下部誘引体4におけるハエチ等の誘引力を高めることができる。なお、二枚の板材15をつなぎ合わせた形状のものに限定されるものではなく、三枚やそれ以上の枚数の板材15をつなぎ合わせた形状のものでも良い。
【0027】
なお、いろいろな形状の屋根型上部捕獲体2及び下部誘引体4について述べたが、これら屋根型上部捕獲体2と下部誘引体4との組み合わせは自由である。
【0028】
本発明による飛翔昆虫類捕獲器の第二の実施形態について説明する。
【0029】
飛翔昆虫類捕獲器としては、前述の第一の実施形態と同様、図7、図8に示すように、飛翔昆虫類を粘着させるための粘着シート1を貼着する屋根状の屋根型上部捕獲体2と、この屋根型上部捕獲体2の下方に配置すると共に、縦方向に向かう面壁部3を有する下部誘引体4と、からなる。
【0030】
屋根型上部捕獲体2は、下方のみを大きく開口した円筒形の屋根状としたものであり、この円筒形の屋根状となる屋根型上部捕獲体2の内面全面にわたって飛翔昆虫類を粘着させるための粘着シート1を貼着する。
【0031】
下部誘引体4は、縦長の円錐形状としたものであり、その側面全面を縦方向に向かう面壁部3として、面壁部3を有するようになる。そして、この下部誘引体4の上端を円筒形の屋根状となる屋根型上部捕獲体2の中央に下方より着脱自在に嵌合する。これにより、下部誘引体4を、屋根型上部捕獲体2の下側に固着して屋根型上部捕獲体2を支持するように配置する。
【0032】
なお、この下部誘引体4の色については、黒色とするが、前述の第一の実施形態と同様、これに限定されるものではない。
【0033】
そして、このような飛翔昆虫類捕獲器における実際の使用状態について説明する。なお、これも、前述の第一の実施形態と同様、ハエを捕獲する例である。
【0034】
当該飛翔昆虫類捕獲器を、例えば台所のテーブルやカウンターの上に置く。すると、飛び回っているハエが下部誘引体4を止り木と思い、足場として下部誘引体4の面壁部3に着地する。そして、下部誘引体4の面壁部3に着地したハエは、ハエやハチ等の飛翔昆虫類における負の走地性により、面壁部3に沿って上方に向かって移動、すなわち上方に誘引する。
【0035】
そして、この負の走地性により、ハエは下部誘引体4の面壁部3に沿って上方に移動して、上方に移動したハエは屋根型上部捕獲体2の内面全面にわたって貼着した粘着シート1にくっついて捕獲される。
【0036】
このようにして、当該飛翔昆虫類捕獲器を台所等に配置して、下部誘引体4の面壁部3に沿って上方に誘導して、上方の屋根型上部捕獲体2における粘着シート1でハエを捕獲するようにしたことで、台所付近にいるハエを駆除する。
【0037】
以上のように、前述の第一の実施形態と同様、下部誘引体4の面壁部3に着地したハエを、飛翔昆虫類における負の走地性を利用して、面壁部3に沿って上方に誘導し、屋根型上部捕獲体2の粘着シート1でハエを捕獲することにより、ハエを良好に捕獲することができる。しかも、ハエを捕獲する粘着シート1は屋根型上部捕獲体2の内面であり、これにより、粘着シート1が露出することがないので、使用者の手や衣服等に粘着シートがくっついてしまうといったことがなく、取扱いを容易なものにすることができると共に、捕獲したハエは屋根型上部捕獲体2の内面に張り付くようになるので、ハエの死骸等が剥き出しのままとなることがなく、使用中、使用者に大きな不快感を与えるといった問題もなくすことができる。
【0038】
次に、屋根型上部捕獲体2と下部誘引体4とにおける他の形状について述べる。ただし、これらに限定されるものではない。
【0039】
屋根型上部捕獲体2として、前述の第一の実施形態と同様、図9(a)に示すように、下方を開口した四角錐形の屋根状としたもので、その内面全面に粘着シート1を貼着するようにしても良く、図9(b)に示すように、下方を開口した円錐形の屋根状としたもので、その内面全面に粘着シート1を貼着するようにしても良い。一方、図9(c)に示すように、下方を開口した薄箱型の屋根状としたもので、その内面全面に粘着シート1を貼着するようにしても良い。また、図9(d)に示すように、二枚の板材をへ字形に配置して屋根状としたもので、その下面全面に粘着シート1を貼着するようにしても良い。
【0040】
下部誘引体4としては、図10(a)、図9(b)に示すように、三角錐や四角錐といった形状にしても良い。また、図10(c)に示すように、全体が円柱でその上端が円錐となるといった形状のものにしても良い。
【0041】
さらに、図11に示すように、二枚の三角形状となる板材16を交差させて十字状につなぎ合わせた形状のものでも良い。なお、二枚の板材16をつなぎ合わせた形状のものに限定されるものではなく、三枚やそれ以上の枚数の板材16をつなぎ合わせた形状のものでも良い。
【0042】
なお、いろいろな形状の屋根型上部捕獲体2及び下部誘引体4について述べたが、これら屋根型上部捕獲体2と下部誘引体4との組み合わせは自由である。
【0043】
次に、本発明による飛翔昆虫類捕獲器において、試験を行ったので、これらについて説明する。
【0044】
この試験としては、飛翔昆虫類捕獲器における下部誘引体4の効果について試験した。図12(a)に示すように屋根型上部捕獲体2の下方に短冊状の下部誘引体4を吊り下げた試験品Aと、図12(b)に示すように、下部誘引体4のない試験品Bとを使用して、屋根型上部捕獲体2の捕獲数を調べた。なお、試験品Aにおける短冊状の下部誘引体4としては、縦の長さ15cm、横幅6.5cm、厚さ0.5mmの黒色の塩化ビニル板とする。
【0045】
そして、チャンバー(大きさは、縦1.82m、横1.82m、高さ1.82m)内の天井に試験品Aと試験品Bを吊るして、チャンバー内に、キイロショウジョウバエ(Drosophila melanogaster)100匹とイエバエ(Domestica musca)50匹を放ち、24時間経過した後に試験品Aと試験品Bで捕獲したハエの数、すなわち捕獲数を数えた。この結果を、以下の表1に示す。
【0046】
【表1】
【0047】
試験品Aでは、キイロショウジョウバエの捕獲数が90匹で捕獲率は90%、イエバエの捕獲数が40匹で捕獲率は80%であり、これに対し、試験品Bでは、キイロショウジョウバエの捕獲数が2匹で捕獲率は2%、イエバエの捕獲数が0匹で捕獲率は0%である。このことから、下部誘引体4を吊り下げた試験品Aの方が、下部誘引体4のない試験品Bよりも明らかにハエの捕獲において著しい効果があることがわかる。
【図面の簡単な説明】
【0048】
【図1】本発明による飛翔昆虫類捕獲器の第一の実施形態の斜視図である。
【図2】本発明による飛翔昆虫類捕獲器の第一の実施形態の断面図である。
【図3】(a)屋根型上部捕獲体における他の形状を示す説明図である。(b)屋根型上部捕獲体における他の形状を示す説明図である。(c)屋根型上部捕獲体における他の形状を示す説明図である。(d)屋根型上部捕獲体における他の形状を示す説明図である。
【図4】(a)下部誘引体における他の形状を示す説明図である。(b)下部誘引体における他の形状を示す説明図である。
【図5】(a)下部誘引体における他の形状を示す説明図である。(b)下部誘引体における他の形状を示す説明図である。(c)下部誘引体における他の形状を示す説明図である。
【図6】下部誘引体における他の形状を示す説明図である。
【図7】本発明による飛翔昆虫類捕獲器の第二の実施形態の斜視図である。
【図8】本発明による飛翔昆虫類捕獲器の第二の実施形態の断面図である。
【図9】(a)屋根型上部捕獲体における他の形状を示す説明図である。(b)屋根型上部捕獲体における他の形状を示す説明図である。(c)屋根型上部捕獲体における他の形状を示す説明図である。(d)屋根型上部捕獲体における他の形状を示す説明図である。
【図10】(a)下部誘引体における他の形状を示す説明図である。(b)下部誘引体における他の形状を示す説明図である。(c)下部誘引体における他の形状を示す説明図である。
【図11】下部誘引体における他の形状を示す説明図である。
【図12】(a)試験における試験品Aを示す説明図である。(b)試験における試験品Bを示す説明図である。
【符号の説明】
【0049】
1…粘着シート、2…屋根型上部捕獲体、3…面壁部、4…下部誘引体、4a…上辺、11…小穴、12…紐、13…留め玉、15…板材、16…板材
【技術分野】
【0001】
本発明は、ハエやハチ等の飛翔昆虫類を捕獲するために用いられる飛翔昆虫類捕獲器に関する。
【背景技術】
【0002】
飛翔昆虫類、例えばハエを駆除するには、内部に殺虫剤を充填したエアゾールを用いて、駆除するハエに殺虫剤を噴霧して、これを駆除するのが一般的な手法であった。
【0003】
しかしながら、このエアゾールを用いたハエの駆除にあっては、いろいろな制約を受けるおそれがあり、これは、ハエ等が多く発生する食品や食器類のある台所付近では、エアゾールより噴霧した殺虫剤が食品や食器類に付着してしまうといった問題があり、これにより、食品や食器類のある台所付近での使用を控えているのが実情であった。
【0004】
このため、食品や食器類のある台所付近では、エアゾールによる殺虫剤の噴霧といった手法に代わって、粘着剤が塗布されているハエ取りリボンやハエ取り紙等を用いて、これらにハエを粘着させて捕獲する手法が最適であった。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、従来のハエ取りリボンやハエ取り紙等では、塗布した粘着剤が露出しているので、使用中、使用者の手や衣服等に当該ハエ取りリボンやハエ取り紙等がくっついてしまうといった問題があり、取扱いに注意を払う必要があった。また、ハエ取りリボンやハエ取り紙等でハエを捕獲した場合、どうしても捕獲したハエの死骸等が剥き出しのままとなり、使用者に大きな不快感を与えるといった問題があった。
【0006】
そこで、本発明は、このような各問題の解消、すなわち、使用者に不快感を与えることなく、ハエやハチ等の飛翔昆虫類を良好に捕獲することができる飛翔昆虫類捕獲器を提供することを、その課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
第一の発明は、内面又は下面に飛翔昆虫類を粘着させるための粘着シートを貼着する屋根状の屋根型上部捕獲体と、この屋根型上部捕獲体の下方に配置すると共に、縦方向に向かう面壁部を有する下部誘引体と、からなり、下部誘引体の面壁部に着地した飛翔昆虫類を、下部誘引体の面壁部に沿って上方に誘導して、上方の屋根型上部捕獲体における粘着シートで、飛翔昆虫類を捕獲するようにした飛翔昆虫類捕獲器である。
【0008】
第二の発明は、第一の発明において、前記下部誘引体を、屋根型上部捕獲体の下方に吊り下げられるように配置した飛翔昆虫類捕獲器である。
【0009】
第三の発明は、第一の発明において、前記下部誘引体を、屋根型上部捕獲体の下側に固着して屋根型上部捕獲体を支持するように配置した飛翔昆虫類捕獲器である。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、下部誘引体の面壁部に着地したハエやハチ等の飛翔昆虫類を、飛翔昆虫類における負の走地性を利用して、面壁部に沿って上方に誘導することで、屋根型上部捕獲体の粘着シートでハエやハチ等の飛翔昆虫類を極めて良好に捕獲することができる。しかも、ハエやハチ等の飛翔昆虫類を捕獲する粘着シートは屋根型上部捕獲体の内面又は下面であり、これにより、粘着シートが露出することがないので、使用者の手や衣服等に粘着シートがくっついてしまうといったことがなく、取扱いを容易なものにすることができると共に、捕獲したハエやハチ等の飛翔昆虫類は屋根型上部捕獲体の内面又は下面に張り付くようになるので、ハエやハチ等の飛翔昆虫類の死骸等が剥き出しのままとなることがなく、使用中、使用者に大きな不快感を与えるといった問題もなくすことができ、これらによって、当該飛翔昆虫類捕獲器を極めて良好に使用することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
本発明による飛翔昆虫類捕獲器の第一の実施形態について説明する。
【0012】
飛翔昆虫類捕獲器としては、図1、図2に示すように、飛翔昆虫類を粘着させるための粘着シート1を貼着する屋根状の屋根型上部捕獲体2と、この屋根型上部捕獲体2の下方に配置すると共に、縦方向に向かう面壁部3を有する下部誘引体4と、からなる。
【0013】
屋根型上部捕獲体2は、下方を大きく開口した略半球形の屋根状としたものであり、この略半球形の屋根状となる屋根型上部捕獲体2の内面全面にわたって飛翔昆虫類を粘着させるための粘着シート1を貼着する。また、この屋根型上部捕獲体2の中央上端には小さい径の小穴11を設ける。
【0014】
下部誘引体4は、縦長の長方形板状である短冊状としたものであり、その両面を縦方向に向かう面壁部3として、面壁部3を有するようになる。そして、この下部誘引体4の上部に紐12を取り付けて、この紐12を屋根型上部捕獲体2の中央上端に設けた小穴11に通し、上下一対の留め玉13によって屋根型上部捕獲体2に紐12を固定する。これにより、下部誘引体4を、屋根型上部捕獲体2の下方に紐12を介して吊り下げられるように配置する。なお、この下部誘引体4は、紐12によって屋根型上部捕獲体2に取り付けているが、下部誘引体4の上部の形状を変更することで、下部誘引体4を屋根型上部捕獲体2に直接取り付けるようにしても良く、この場合、屋根型上部捕獲体2の上部に当該飛翔昆虫類捕獲器を吊るすためのフック等を設けるようにする。
【0015】
なお、この下部誘引体4の色については、その色を黒色として、色を付けることにより、ハエやハチ等の飛翔昆虫類の誘引力を高めるようにする。ただし、この色については、前記の色に限定されるものではなく、こげ茶色や黒色等の濃い色であれば良い。
【0016】
また、下部誘引体4において、その大きさは、ハエやハチ等の飛翔昆虫類の誘引を良好に行うための視認性や接触性等を考慮して、面壁部3の面積を、1〜1000cm2に、より好ましくは、9〜250cm2にするのが良い。また、下部誘引体4の面壁部3の縦長さについては、下部誘引体4の面壁部3に飛翔昆虫類が着地後、飛び去ってしまうといったことを防ぐため、20cm以下にするのが好ましい。
【0017】
そして、このような飛翔昆虫類捕獲器における実際の使用状態について説明する。なお、これは、ハエを捕獲する例である。
【0018】
当該飛翔昆虫類捕獲器を、例えば台所の天井や壁等に引っ掛けて吊るす。すると、飛び回っているハエが下部誘引体4を止り木と思い、足場として下部誘引体4の面壁部3に着地する。そして、下部誘引体4の面壁部3に着地したハエは、ハエやハチ等の飛翔昆虫類における負の走地性により、面壁部3に沿って上方に向かって移動、すなわち上方に誘導する。この負の走地性とは、飛翔昆虫類等において、重力に逆らって上方に向かって移動する性質のことである。
【0019】
そして、この負の走地性により、ハエは下部誘引体4の面壁部3に沿って上方に移動し、さらに紐12を伝わって上方に移動する。そして、上方に移動したハエは屋根型上部捕獲体2の内面全面にわたって貼着した粘着シート1にくっついて捕獲される。
【0020】
このようにして、当該飛翔昆虫類捕獲器を台所等に配置して、下部誘引体4の面壁部3に沿って上方に誘導して、上方の屋根型上部捕獲体2における粘着シート1でハエを捕獲するようにしたことで、台所付近にいるハエを駆除する。
【0021】
以上のように、下部誘引体4の面壁部3に着地したハエを、飛翔昆虫類における負の走地性を利用して、面壁部3に沿って上方に誘導し、屋根型上部捕獲体2の粘着シート1でハエを捕獲することにより、ハエを良好に捕獲することができる。しかも、ハエを捕獲する粘着シート1は屋根型上部捕獲体2の内面であり、これにより、粘着シート1が露出することがないので、使用者の手や衣服等に粘着シートがくっついてしまうといったことがなく、取扱いを容易なものにすることができると共に、捕獲したハエは屋根型上部捕獲体2の内面に張り付くようになるので、ハエの死骸等が剥き出しのままとなることがなく、使用中、使用者に大きな不快感を与えるといった問題もなくすことができる。
【0022】
次に、屋根型上部捕獲体2と下部誘引体4とにおける他の形状について述べる。ただし、これらに限定されるものではない。
【0023】
屋根型上部捕獲体2としては、図3(a)に示すように、下方を開口した四角錐形の屋根状としたもので、その内面全面に粘着シート1を貼着するようにしても良く、図3(b)に示すように、下方を開口した円錐形の屋根状としたもので、その内面全面に粘着シート1を貼着するようにしても良い。一方、図3(c)に示すように、下方を開口した薄箱型の屋根状としたもので、その内面全面に粘着シート1を貼着するようにしても良い。また、図3(d)に示すように、二枚の板材をへ字形に配置して屋根状としたもので、その下面全面に粘着シート1を貼着するようにしても良い。
【0024】
下部誘引体4としては、図4(a)や図4(b)に示すように、縦長の長方形板状である短冊状の上辺4aを山形や半円形にして、上端に向かって横幅が狭くなる形状にしても良い。このように下部誘引体4を、その上端に向かって横幅が狭くなる形状にしたことにより、下部誘引体4の面壁部3に着地したハエ等を負の走地性により下部誘引体4の上端まで確実に移動させて、屋根型上部捕獲体2で捕獲することができる。これは、下部誘引体4の上辺4aが水平であると、下部誘引体4の上端まで移動してきたハエ等が上辺4aから飛び去ってしまうといったことが多少あり、下部誘引体4をその上端に向かって横幅が狭くなる形状にすることで、これを防止する。
【0025】
また、前述の下部誘引体4における上端に向かって横幅が狭くなる形状にすることを考慮すると、下部誘引体4としては、図5(a)、図5(b)、図5(c)に示すように、全体を三角形や円形さらには半円形といった形状にしても良い。
【0026】
さらに、下部誘引体4としては、図6に示すように、二枚の三角形状となる板材15を交差させて十字状につなぎ合わせた形状のものでも良い。このように二枚の板材15を交差させて十字状につなぎ合わせたことにより下部誘引体4を360度どの方向からもハエ等に視認させることができ、これらの下部誘引体4にハエ等を極めて高い確率で着地させことができる。要するに、下部誘引体4におけるハエチ等の誘引力を高めることができる。なお、二枚の板材15をつなぎ合わせた形状のものに限定されるものではなく、三枚やそれ以上の枚数の板材15をつなぎ合わせた形状のものでも良い。
【0027】
なお、いろいろな形状の屋根型上部捕獲体2及び下部誘引体4について述べたが、これら屋根型上部捕獲体2と下部誘引体4との組み合わせは自由である。
【0028】
本発明による飛翔昆虫類捕獲器の第二の実施形態について説明する。
【0029】
飛翔昆虫類捕獲器としては、前述の第一の実施形態と同様、図7、図8に示すように、飛翔昆虫類を粘着させるための粘着シート1を貼着する屋根状の屋根型上部捕獲体2と、この屋根型上部捕獲体2の下方に配置すると共に、縦方向に向かう面壁部3を有する下部誘引体4と、からなる。
【0030】
屋根型上部捕獲体2は、下方のみを大きく開口した円筒形の屋根状としたものであり、この円筒形の屋根状となる屋根型上部捕獲体2の内面全面にわたって飛翔昆虫類を粘着させるための粘着シート1を貼着する。
【0031】
下部誘引体4は、縦長の円錐形状としたものであり、その側面全面を縦方向に向かう面壁部3として、面壁部3を有するようになる。そして、この下部誘引体4の上端を円筒形の屋根状となる屋根型上部捕獲体2の中央に下方より着脱自在に嵌合する。これにより、下部誘引体4を、屋根型上部捕獲体2の下側に固着して屋根型上部捕獲体2を支持するように配置する。
【0032】
なお、この下部誘引体4の色については、黒色とするが、前述の第一の実施形態と同様、これに限定されるものではない。
【0033】
そして、このような飛翔昆虫類捕獲器における実際の使用状態について説明する。なお、これも、前述の第一の実施形態と同様、ハエを捕獲する例である。
【0034】
当該飛翔昆虫類捕獲器を、例えば台所のテーブルやカウンターの上に置く。すると、飛び回っているハエが下部誘引体4を止り木と思い、足場として下部誘引体4の面壁部3に着地する。そして、下部誘引体4の面壁部3に着地したハエは、ハエやハチ等の飛翔昆虫類における負の走地性により、面壁部3に沿って上方に向かって移動、すなわち上方に誘引する。
【0035】
そして、この負の走地性により、ハエは下部誘引体4の面壁部3に沿って上方に移動して、上方に移動したハエは屋根型上部捕獲体2の内面全面にわたって貼着した粘着シート1にくっついて捕獲される。
【0036】
このようにして、当該飛翔昆虫類捕獲器を台所等に配置して、下部誘引体4の面壁部3に沿って上方に誘導して、上方の屋根型上部捕獲体2における粘着シート1でハエを捕獲するようにしたことで、台所付近にいるハエを駆除する。
【0037】
以上のように、前述の第一の実施形態と同様、下部誘引体4の面壁部3に着地したハエを、飛翔昆虫類における負の走地性を利用して、面壁部3に沿って上方に誘導し、屋根型上部捕獲体2の粘着シート1でハエを捕獲することにより、ハエを良好に捕獲することができる。しかも、ハエを捕獲する粘着シート1は屋根型上部捕獲体2の内面であり、これにより、粘着シート1が露出することがないので、使用者の手や衣服等に粘着シートがくっついてしまうといったことがなく、取扱いを容易なものにすることができると共に、捕獲したハエは屋根型上部捕獲体2の内面に張り付くようになるので、ハエの死骸等が剥き出しのままとなることがなく、使用中、使用者に大きな不快感を与えるといった問題もなくすことができる。
【0038】
次に、屋根型上部捕獲体2と下部誘引体4とにおける他の形状について述べる。ただし、これらに限定されるものではない。
【0039】
屋根型上部捕獲体2として、前述の第一の実施形態と同様、図9(a)に示すように、下方を開口した四角錐形の屋根状としたもので、その内面全面に粘着シート1を貼着するようにしても良く、図9(b)に示すように、下方を開口した円錐形の屋根状としたもので、その内面全面に粘着シート1を貼着するようにしても良い。一方、図9(c)に示すように、下方を開口した薄箱型の屋根状としたもので、その内面全面に粘着シート1を貼着するようにしても良い。また、図9(d)に示すように、二枚の板材をへ字形に配置して屋根状としたもので、その下面全面に粘着シート1を貼着するようにしても良い。
【0040】
下部誘引体4としては、図10(a)、図9(b)に示すように、三角錐や四角錐といった形状にしても良い。また、図10(c)に示すように、全体が円柱でその上端が円錐となるといった形状のものにしても良い。
【0041】
さらに、図11に示すように、二枚の三角形状となる板材16を交差させて十字状につなぎ合わせた形状のものでも良い。なお、二枚の板材16をつなぎ合わせた形状のものに限定されるものではなく、三枚やそれ以上の枚数の板材16をつなぎ合わせた形状のものでも良い。
【0042】
なお、いろいろな形状の屋根型上部捕獲体2及び下部誘引体4について述べたが、これら屋根型上部捕獲体2と下部誘引体4との組み合わせは自由である。
【0043】
次に、本発明による飛翔昆虫類捕獲器において、試験を行ったので、これらについて説明する。
【0044】
この試験としては、飛翔昆虫類捕獲器における下部誘引体4の効果について試験した。図12(a)に示すように屋根型上部捕獲体2の下方に短冊状の下部誘引体4を吊り下げた試験品Aと、図12(b)に示すように、下部誘引体4のない試験品Bとを使用して、屋根型上部捕獲体2の捕獲数を調べた。なお、試験品Aにおける短冊状の下部誘引体4としては、縦の長さ15cm、横幅6.5cm、厚さ0.5mmの黒色の塩化ビニル板とする。
【0045】
そして、チャンバー(大きさは、縦1.82m、横1.82m、高さ1.82m)内の天井に試験品Aと試験品Bを吊るして、チャンバー内に、キイロショウジョウバエ(Drosophila melanogaster)100匹とイエバエ(Domestica musca)50匹を放ち、24時間経過した後に試験品Aと試験品Bで捕獲したハエの数、すなわち捕獲数を数えた。この結果を、以下の表1に示す。
【0046】
【表1】
【0047】
試験品Aでは、キイロショウジョウバエの捕獲数が90匹で捕獲率は90%、イエバエの捕獲数が40匹で捕獲率は80%であり、これに対し、試験品Bでは、キイロショウジョウバエの捕獲数が2匹で捕獲率は2%、イエバエの捕獲数が0匹で捕獲率は0%である。このことから、下部誘引体4を吊り下げた試験品Aの方が、下部誘引体4のない試験品Bよりも明らかにハエの捕獲において著しい効果があることがわかる。
【図面の簡単な説明】
【0048】
【図1】本発明による飛翔昆虫類捕獲器の第一の実施形態の斜視図である。
【図2】本発明による飛翔昆虫類捕獲器の第一の実施形態の断面図である。
【図3】(a)屋根型上部捕獲体における他の形状を示す説明図である。(b)屋根型上部捕獲体における他の形状を示す説明図である。(c)屋根型上部捕獲体における他の形状を示す説明図である。(d)屋根型上部捕獲体における他の形状を示す説明図である。
【図4】(a)下部誘引体における他の形状を示す説明図である。(b)下部誘引体における他の形状を示す説明図である。
【図5】(a)下部誘引体における他の形状を示す説明図である。(b)下部誘引体における他の形状を示す説明図である。(c)下部誘引体における他の形状を示す説明図である。
【図6】下部誘引体における他の形状を示す説明図である。
【図7】本発明による飛翔昆虫類捕獲器の第二の実施形態の斜視図である。
【図8】本発明による飛翔昆虫類捕獲器の第二の実施形態の断面図である。
【図9】(a)屋根型上部捕獲体における他の形状を示す説明図である。(b)屋根型上部捕獲体における他の形状を示す説明図である。(c)屋根型上部捕獲体における他の形状を示す説明図である。(d)屋根型上部捕獲体における他の形状を示す説明図である。
【図10】(a)下部誘引体における他の形状を示す説明図である。(b)下部誘引体における他の形状を示す説明図である。(c)下部誘引体における他の形状を示す説明図である。
【図11】下部誘引体における他の形状を示す説明図である。
【図12】(a)試験における試験品Aを示す説明図である。(b)試験における試験品Bを示す説明図である。
【符号の説明】
【0049】
1…粘着シート、2…屋根型上部捕獲体、3…面壁部、4…下部誘引体、4a…上辺、11…小穴、12…紐、13…留め玉、15…板材、16…板材
【特許請求の範囲】
【請求項1】
内面又は下面に飛翔昆虫類を粘着させるための粘着シート1を貼着する屋根状の屋根型上部捕獲体2と、
この屋根型上部捕獲体2の下方に配置すると共に、縦方向に向かう面壁部3を有する下部誘引体4と、
からなり、
下部誘引体4の面壁部3に着地した飛翔昆虫類を、下部誘引体4の面壁部3に沿って上方に誘導して、上方の屋根型上部捕獲体2における粘着シート1で、飛翔昆虫類を捕獲するようにしたことを特徴とする飛翔昆虫類捕獲器。
【請求項2】
前記下部誘引体4を、屋根型上部捕獲体2の下方に吊り下げられるように配置したことを特徴とする請求項1記載の飛翔昆虫類捕獲器。
【請求項3】
前記下部誘引体4を、屋根型上部捕獲体2の下側に固着して屋根型上部捕獲体2を支持するように配置したことを特徴とする請求項1記載の飛翔昆虫類捕獲器。
【請求項1】
内面又は下面に飛翔昆虫類を粘着させるための粘着シート1を貼着する屋根状の屋根型上部捕獲体2と、
この屋根型上部捕獲体2の下方に配置すると共に、縦方向に向かう面壁部3を有する下部誘引体4と、
からなり、
下部誘引体4の面壁部3に着地した飛翔昆虫類を、下部誘引体4の面壁部3に沿って上方に誘導して、上方の屋根型上部捕獲体2における粘着シート1で、飛翔昆虫類を捕獲するようにしたことを特徴とする飛翔昆虫類捕獲器。
【請求項2】
前記下部誘引体4を、屋根型上部捕獲体2の下方に吊り下げられるように配置したことを特徴とする請求項1記載の飛翔昆虫類捕獲器。
【請求項3】
前記下部誘引体4を、屋根型上部捕獲体2の下側に固着して屋根型上部捕獲体2を支持するように配置したことを特徴とする請求項1記載の飛翔昆虫類捕獲器。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【公開番号】特開2009−165404(P2009−165404A)
【公開日】平成21年7月30日(2009.7.30)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−6912(P2008−6912)
【出願日】平成20年1月16日(2008.1.16)
【出願人】(000112853)フマキラー株式会社 (155)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成21年7月30日(2009.7.30)
【国際特許分類】
【出願日】平成20年1月16日(2008.1.16)
【出願人】(000112853)フマキラー株式会社 (155)
【Fターム(参考)】
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