説明

食品栄養補助剤及びその使用

本発明は、酸化的に変性されたカロテノイド、酸化的に変性されたカロテノイドの分画物および酸化的に変性されたカロテノイドの各構成成分を投与するための組成物を特徴としている。この組成物は、動物の食餌を栄養補助するのに有用である。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、動物の食餌を栄養補助するための、カロテノイド酸化生成物の使用に関する。
【背景技術】
【0002】
成長を促進するのに最適化された近代的な条件下で飼育される動物は、普通大豆または綿実ミールの形態にある高含有量の蛋白、および高比率のトウモロコシまたはミロ(モロコシの一種)のような穀類を含有している飼料が与えられる。今までに用いられてきた飼料添加物としては、体重増加の速度も向上させるジエチルスチルベストロール(またはDES)のようなホルモン剤、およびストレスの多い監禁状態からもたらされる疾病または体重減少を防ぐ鎮静剤が挙げられる。ペニシリン、テトラサイクリンおよびスルファメタジンのような少量の抗生物質を動物の飼料に添加すると豚および牛の成長が速められることが発見されて以来、日常的に抗生物質を動物に投与することは、ほぼ、一般的となった。動物から食品を生産する際は、飼料は、比較的費用のかかるコスト要因であるので(典型的にはコストの50〜70%)、飼料を食品産物に変換するための動物の能力における改善、または成長速度における向上は、いずれも、食品生産者の収益性を直接的に改善し得る。
【0003】
このような添加物の使用は、問題がなかったということでもない。成長刺激物質として普通に使われていたホルモン剤の一種であるジエチルスチルベストロールは発癌物質であることが明らかにされており、多くの国では以降の使用が禁止されている。さらには、動物用飼料中に抗生物質が広く行き渡って使用されていることは、抗生物質耐性微生物の発生も促進させる。
【0004】
飼育場で抗生物質耐性菌の出現が増加していること、および抗生物質耐性菌によって引き起こされる伝染病の可能性があることの結果として、動物用飼料中に抗生物質を使用することを制限しようとする政府による圧力が増大している。したがって、新規で、安全で、且つ効果的な家畜の成長刺激物質に対する喫緊且つ増大するニーズが存在する。また、動物の飼料を体重または他の食用産物へより効率的に変換するための動物の能力を改善する方法に対しても、および一般的な健康および良好状態を促進させるための新規な栄養補助製品に対しても、ニーズが存在する。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、動物の食餌を栄養補助するための方法および組成物を提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
第1の態様で、本発明は、酸化的に変性されたカロテノイドおよび酸化的に変性されたカロテノイドの分画物から選択される添加物を含む食品を提供する。この添加物は、酸化的に変性されたカロテノイドの分画物、例えば酸化的に変性されたカロテノイドの高分子成分を含む画分;またはそれぞれが700Da未満、または300Da未満の分子量を有している化合物群の混合物を含む画分であり得る。あるいは、この添加物は、分画されていない酸化的に変性されたカロテノイドである。
【0007】
関連する態様で、本発明は、1−(1,2,2−トリメチルシクロペンチル)ペンタ−2−エン−1,4−ジオン、1−メチルヒドロキシ−2,2,6−トリメチルシクロヘキセンエポキシド、15,15’−エポキシ−β−カロテン、2−(ヒドロキシメチル)−1,3,3−トリメチルシクロヘキサン−1,2−ジオール、2−(ヒドロキシメチル)−1,3,3−トリメチルシクロヘキサノール、2−ヒドロキシ−2,6,6−トリメチルシクロヘキサン−1−カルボキシアルデヒド、2−ヒドロキシ−2,6,6−トリメチルシクロヘキサノン、2−メチル−6−オキソ−2,4−ヘプタジエナール、2−メチルヘプタ−2−エン−4−オン、2,2−ジメチル−6−メチレンシクロヘキサノン、2,2,6−シクロヘキセニル−1−ホルメート、2,2,6−シクロヘキセニル−1−ホルメートエポキシド、2,2,6−トリメチルシクロヘキセン、2,2,6−トリメチルシクロヘキセンエポキシド、2,5,5,8a−テトラメチル−6,7,8,8a−テトラヒドロ−2H−クロメン−3(5H)−オン、2,6,6−トリメチルシクロヘキサ−2−エノン、2,6,6−トリメチルシクロヘキサノン、3−ヒドロキシ−1−(2,6,6−トリメチルシクロヘキサ−1−エニル)ブタン−2−オン、4−エチルベンズアルデヒド、4−オキソ−β−アポ−13−カロテノン、4−オキソ−β−イオノン、4−オキソ−β−イオニリデンアセトアルデヒド、5,6−ジヒドロキシ−5,6−ジヒドロ−β−イオノン、5,6−エポキシ−β−カロテン、5,6,5’,6’−ジエポキシ−β−カロテン、5,6,5’,8’−ジエポキシ−β−カロテン、5,8−エポキシ−β−カロテン、5,8,5’,8’−ジエポキシ−β−カロテン、6−ヒドロキシ−アルファ−イオノン、6−ヒドロキシ−ガンマ−イオノン、6−メチル−6−(5−メチルフラン−2−イル)ヘプタン−2−オン、6−メチルヘプタ−5−エン−2−オン、6−メチルヘプタ−6−エン−2−オン、6−メチルヘプタ−3,5−ジエン−2−オン、6−メチルヘプタン−2−オン、6,6−ジメチルウンデカ−3−エン−2,5,10−トリオン、アルファ−イオノン、セトイソホロン、ジヒドロアクチニジオリド、ゲラニアール、ネラール、プソイド−イオノン、レチナール、レチナール5,6−エポキシド、レトロ−ガンマ−イオノン、セミ−β−カロテノン、β−アポ−10’−カロテナール、β−アポ−12’−カロテナール、β−アポ−13−カロテノン、β−アポ−13−カロテノン5,6−エポキシド、β−アポ−14−カロテノール、β−アポ−14’−カロテナール、β−アポ−8’−カロテナール、β−カロテノン、β−シクロシトラール、β−シクロシトラールエポキシド、β−ダマスコン、β−イオノン、β−イオノン5,6−エポキシド、β−イオニリデンアセトアルデヒド、β−イオニリデンアセトアルデヒド5,6−エポキシド、β−メチルイオノン、ならびにこれらの混合物から選択される添加物を含む食品であって、この食品が、0.0000001%〜0.00001%(w/w)のそのような添加物を含む食品、を提供する。望ましくは、この食品は、0.0000001%〜0.001%(w/w)のそのような化合物を含む。望ましくは、この食品は、0.0000001%〜0.0005%、0.0000001%〜0.0001%、0.0000001%〜0.00005%、0.0000001%〜0.00001%、0.0000001%〜0.000005%、または0.0000001%(1ppb)〜0.000001%(10ppb)(w/w)のそのような添加物を含む。
【0008】
なおもう1つの態様で、本発明は、酸化的に変性されたカロテノイドおよび酸化的に変性されたカロテノイドの分画物から選択される食品添加物を動物に餌として与えることにより動物の食餌を栄養補助する方法を提供する。この添加物は、酸化的に変性されたカロテノイドの分画物、例えば酸化的に変性されたカロテノイドの高分子成分を含む画分;またはそれぞれが700Da未満、または300Da未満の分子量を有している化合物群の混合物を含む画分であり得る。あるいは、この添加物は、分画されていない酸化的に変性されたカロテノイドである。1つの実施形態では、この添加物は食品と混合して、動物に餌として与えられる。
【0009】
本発明はまた、(i)酸化的に変性されたカロテノイドおよび酸化的に変性されたカロテノイドの分画物から選択される食品添加物を含んでいる組成物;および(ii)この添加物を動物に投与することについての説明書;を含むキットを提供する。この添加物は、酸化的に変性されたカロテノイドの分画物、例えば酸化的に変性されたカロテノイドの高分子成分を含む画分;またはそれぞれが700Da未満、または300Da未満の分子量を有している化合物群の混合物を含む画分であり得る。あるいは、この添加物は、分画されていない酸化的に変性されたカロテノイドである。1つの実施形態では、キットのうちの(i)の組成物が増量剤を含み、この組成物の0.5%〜50%(w/w)がそのような食品添加物である。望ましくは、この組成物は、1%〜50%、1%〜40%、5%〜40%、10%〜40%、または15%〜30%(w/w)のそのような食品添加物を含む。もう1つの実施形態では、このキットは、そのような組成物を動物用飼料と混合することについての説明書をさらに含む。
【0010】
本発明はさらに、(a)ビタミンC、ビタミンD、ビタミンE、ビタミンK、葉酸、ビタミンB6、およびビタミンB12から選択されるビタミン;および(b)酸化的に変性されたカロテノイドまたはその構成成分;を含む食品栄養補助剤も提供する。いくつかの実施形態では、この食品栄養補助剤は、約5%〜1000%、5%〜5000%、50%〜5000%、50%〜1000%、100%〜5000%、200%〜5000%、5%〜500%、5%〜100%、50%〜10000%、100%〜10000%、またはさらには前記ビタミンのRDAの500%〜10000%、および約10μg〜100mg、100μg〜100mg、100μg〜50mg、100μg〜25mg、10μg〜50mg、10μg〜5mg、200μg〜10mg、200μg〜250mg、200μg〜250mg、またはさらには100μg〜250mgのそのような酸化的に変性されたカロテノイドまたはその構成成分を含む単位投与形態に製剤化されている。
【0011】
本発明はまた、(a)カルシウム、クロム、銅、フッ化物、ヨウ素、鉄、マグネシウム、マンガン、モリブデン、リン、カリウム、セレン、ナトリウム、および亜鉛から選択されるミネラル;および(b)酸化的に変性されたカロテノイドまたはその構成成分;を含む食品栄養補助剤も提供する。いくつかの実施形態では、この食品栄養補助剤は、約5%〜500%、5%〜5000%、50%〜5000%、50%〜1000%、100%〜5000%、200%〜5000%、5%〜250%、5%〜100%、50%〜10000%、100%〜10000%、またはさらには前記ミネラルのRDAの500%〜10000%、および約10μg〜100mg、100μg〜100mg、100μg〜50mg、100μg〜25mg、10μg〜50mg、10μg〜5mg、200μg〜10mg、200μg〜250mg、200μg〜250mg、またはさらには100μg〜250mgのそのような酸化的に変性されたカロテノイドまたはその構成成分を含む単位投与形態に製剤化されている。
【0012】
関連する態様で、本発明はさらに、(a)アルファ−リノレン酸、ステアリドン酸、エイコサテトラエン酸、エイコサペンタエン酸、ドコサヘキサエン酸、リノール酸、ガンマ−リノレン酸、ジホモ−ガンマ−リノレン酸、およびアラキドン酸から選択されるオメガ脂肪酸;および(b)酸化的に変性されたカロテノイドまたはその構成成分;を含む食品栄養補助剤も提供する。いくつかの実施形態では、この食品栄養補助剤は、約10mg〜2g、1mg〜2g、10mg〜1g、1mg〜1g、10mg〜500mg、1mg〜500mg、100mg〜1g、またはさらには100mg〜500mgのそのようなオメガ脂肪酸、および約10μg〜100mg、100μg〜100mg、100μg〜50mg、100μg〜25mg、10μg〜50mg、10μg〜5mg、200μg〜10mg、200μg〜250mg、200μg〜250mg、またはさらには100μg〜250mgのそのような酸化的に変性されたカロテノイドまたはその構成成分を含む単位投与形態に製剤化されている。
【0013】
本発明はまた、(a)イソロイシン、ロイシン、リシン、メチオニン、フェニルアラニン、トレオニン、トリプトファン、およびバリンから選択されるアミノ酸;および(b)酸化的に変性されたカロテノイドまたはその構成成分;を含む食品栄養補助剤も提供する。いくつかの実施形態では、この食品栄養補助剤は、約5%〜500%、5%〜5000%、50%〜5000%、50%〜1000%、100%〜5000%、200%〜5000%、5%〜250%、5%〜100%、50%〜10000%、100%〜10000%、またはさらには前記アミノ酸のRDAの500%〜10000%、および約10μg〜100mg、100μg〜100mg、100μg〜50mg、100μg〜25mg、10μg〜50mg、10μg〜5mg、200μg〜10mg、200μg〜250mg、200μg〜250mg、またはさらには100μg〜250mgのそのような酸化的に変性されたカロテノイドまたはその構成成分を含む単位投与形態に製剤化されている。
【0014】
なおもう1つの関連する態様で、本発明は、(a)アンジェリカ(angelica)、レンゲソウ(astragalus)、カラスムギ(avena sativa)、ヤマモモの樹皮(bayberry bark)、ビルベリー(billberry)、ブラックコホッシュ(black cohosh)、ブラックサンザシ(black haw)、クログルミ(black walnut)、オオアザミ(blessed thistle)、ブルーコホッシュ(blue cohosh)、ブルーバーベナ(blue vervain)、ミカン科アガソスマ属の木(buchu)、クロウメモドキ(buckthorn)、ゴボウ(burdock)、カスカラサガダ(cascara sagada)、カステベリー(casteberry)、カイエンヌ(cayenne)、カモミール(chamomile)、シャパラル(chaparral)、イタリアニンジンボク(chaste tree)、ハコベ(chickweed)、チョウジノキ(cloves)、フキタンポポ(coltsfoot)、コンフレイの根(comphrey root)、トウモロコシの毛(cornsilk)、コフカーム(cough calm)、クランプバーク(crampbark)、ダミアナ(damiana)、セイヨウタンポポ(dandelion)、セイヨウタンポポの根(dandelion root)、イノンドの種子(dill seed)、ドンクアイ(dong quai)、エキナシア(echinacea)、オオグルマ(elecampane)、エイジアック(essiac)、ユーカリ(eucalyptus)、ウイキョウ(fennel)、コロハ(fenugreek)、リンドウ(gentian)、ショウガ(ginger)、イチョウ(gingko)、チョウセンニンジン(ginseng)、ヒドラスチス(goldenseal)、ゴタコーラ(gota kola)、ガラナ(guarana)、ホーソンベリー(hawthorne berry)、ホップ(hops)、ニガハッカ(horehound)、トクサ(horsetail)、アジサイ(hydrangea)、ヤナギハッカ(hysoop)、ケルプ(kelp)、コーラの実(kola nut)、カンゾウ(licorice)、ロベリア(lobelia)、マカ(maca)、ビロードアオイ(marshmallow)、メハジキ(motherwort)、ムイラプアマ(muira puama)、ムリエン(mullien)、ミルラ(myrrh)、イラクサ(nettle)、オートストロー(oatstraw)、オレゴングレープルート(oregon grape root)、パセリ(parsley)、トケイソウ(passion flower)、パウダルコ(pau d' arco)、ペパーミント(peppermint)、プランテーン(plantain)、ヤナギトウワタ(pleurisy root)、アメリカサンショウの樹皮(prickley ash bark)、アカツメクサ(red clover)、レッドラズベリー(red raspberry)、サルサパリラ(sarsaparilla)、ノコギリパルメット(saw palmetto)、チョウセンゴミシ(schizandra)、スカルキャップ(scullcap)、ヒメスイバ(sheep sorrel)、アカニレ(slippery elm)、スクワビン(squawvine)、セイヨウオトギリソウ(St. Johns wort)、ターメリック(tumeric)、トルコルバーブ(turkey rhubarb)、カノコソウ(valerian)、セイヨウシロヤナギの樹皮(white willow bark)、セイヨウミザクラの樹皮(wild cherry bark)、自然薯(wild yam)、ノコギリソウ(yarrow)、イエロードック(yellow dock)、ヨヒンビ(yohimbi)、ならびにこれらの抽出物から選択されるハーブ;および(b)酸化的に変性されたカロテノイドまたはその構成成分;を含む食品栄養補助剤を提供する。いくつかの実施形態では、この食品栄養補助剤は、約1mg〜250mg、1mg〜1g、1mg〜2g、1mg〜100mg、1mg〜500mg、10mg〜100mg、10mg〜250mg、50mg〜250mg、50mg〜500mg、50mg〜1g、100mg〜500mg、またはさらには100mg〜750mgのそのようなハーブ、および約10μg〜100mg、100μg〜100mg、100μg〜50mg、100μg〜25mg、10μg〜50mg、10μg〜5mg、200μg〜10mg、200μg〜250mg、200μg〜250mg、またはさらには100μg〜250mgのそのような酸化的に変性されたカロテノイドまたはその構成成分を含む単位投与形態に製剤化されている。
【0015】
本発明はさらに、100μg〜100mgの酸化的に変性されたカロテノイドまたはその構成成分を含む単位投与形態に製剤化されている食品栄養補助剤も提供する。いくつかの実施形態では、単位投与形態にあるこの食品栄養補助剤には、約10μg〜100mg、100μg〜100mg、100μg〜50mg、100μg〜25mg、10μg〜50mg、10μg〜5mg、200μg〜10mg、200μg〜250mg、200μg〜250mg、またはさらには100μg〜250mgのそのような酸化的に変性されたカロテノイドまたはその構成成分が含まれている。例えば、それぞれの投与体は、100μg、200μg、300μg、400μg、500μg、600μg、700μg、800μg、900μg、1mg、2mg、3mg、4mg、5mg、6mg、7mg、8mg、9mg、10mg、15mg、20mg、25mg、30mg、35mg、40mg、45mg、50mg、60mg、70mg、80mg、90mg、またはさらには100mgのそのような酸化的に変性されたカロテノイドまたはその構成成分を含み得る。
【0016】
本発明の食品栄養補助剤のいくつかの実施形態では、そのような食品栄養補助剤は、錠剤、丸剤、カプセル、またはカプレットとしての単位投与形態に製剤化されている。さらなる他の実施形態では、この食品栄養補助剤は、0.00001%〜0.005%(w/w)のそのような酸化的に変性されたカロテノイドまたはその構成成分を含む液体または粉末として製剤化されている。望ましくは、そのような食品栄養補助剤には、0.00001%〜0.05%、0.00001%〜0.01%、0.00001%〜0.005%、0.00001%〜0.001%、0.00001%〜0.0005%、または0.00001%〜0.0001%(w/w)の酸化的に変性されたカロテノイド、もしくはその構成成分、または酸化的に変性されたカロテノイドの分画物が含まれている。なおもう1つの実施形態では、この食品栄養補助剤には、酸化的に変性されたカロテノイドの高分子成分が含まれている。本発明の食品栄養補助剤のいくつかの実施形態では、そのような酸化的に変性されたカロテノイドまたはその構成成分は、1−(1,2,2−トリメチルシクロペンチル)ペンタ−2−エン−1,4−ジオン、1−メチルヒドロキシ−2,2,6−トリメチルシクロヘキセンエポキシド、15,15’−エポキシ−β−カロテン、2−(ヒドロキシメチル)−1,3,3−トリメチルシクロヘキサン−1,2−ジオール、2−(ヒドロキシメチル)−1,3,3−トリメチルシクロヘキサノール、2−ヒドロキシ−2,6,6−トリメチルシクロヘキサン−1−カルボキシアルデヒド、2−ヒドロキシ−2,6,6−トリメチルシクロヘキサノン、2−メチル−6−オキソ−2,4−ヘプタジエナール、2−メチルヘプタ−2−エン−4−オン、2,2−ジメチル−6−メチレンシクロヘキサノン、2,2,6−シクロヘキセニル−1−ホルメート、2,2,6−シクロヘキセニル−1−ホルメートエポキシド、2,2,6−トリメチルシクロヘキセン、2,2,6−トリメチルシクロヘキセンエポキシド、2,5,5,8a−テトラメチル−6,7,8,8a−テトラヒドロ−2H−クロメン−3(5H)−オン、2,6,6−トリメチルシクロヘキサ−2−エノン、2,6,6−トリメチルシクロヘキサノン、3−ヒドロキシ−1−(2,6,6−トリメチルシクロヘキサ−1−エニル)ブタン−2−オン、4−エチルベンズアルデヒド、4−オキソ−β−アポ−13−カロテノン、4−オキソ−β−イオノン、4−オキソ−β−イオニリデンアセトアルデヒド、5,6−ジヒドロキシ−5,6−ジヒドロ−β−イオノン、5,6−エポキシ−β−カロテン、5,6,5’,6’−ジエポキシ−β−カロテン、5,6,5’,8’−ジエポキシ−β−カロテン、5,8−エポキシ−β−カロテン、5,8,5’,8’−ジエポキシ−β−カロテン、6−ヒドロキシ−アルファ−イオノン、6−ヒドロキシ−ガンマ−イオノン、6−メチル−6−(5−メチルフラン−2−イル)ヘプタン−2−オン、6−メチルヘプタ−5−エン−2−オン、6−メチルヘプタ−6−エン−2−オン、6−メチルヘプタ−3,5−ジエン−2−オン、6−メチルヘプタン−2−オン、6,6−ジメチルウンデカ−3−エン−2,5,10−トリオン、アルファ−イオノン、セトイソホロン、ジヒドロアクチニジオリド、ゲラニアール、ネラール、プソイド−イオノン、レチナール、レチナール5,6−エポキシド、レトロ−ガンマ−イオノン、セミ−β−カロテノン、β−アポ−10’−カロテナール、β−アポ−12’−カロテナール、β−アポ−13−カロテノン、β−アポ−13−カロテノン5,6−エポキシド、β−アポ−14−カロテノール、β−アポ−14’−カロテナール、β−アポ−8’−カロテナール、β−カロテノン、β−シクロシトラール、β−シクロシトラールエポキシド、β−ダマスコン、β−イオノン、β−イオノン5,6−エポキシド、β−イオニリデンアセトアルデヒド、β−イオニリデンアセトアルデヒド5,6−エポキシド、β−メチルイオノン、ならびにこれらの混合物から選択される。望ましくは、そのような酸化的に変性されたカロテノイドまたはその構成成分は、2−メチル−6−オキソ−2,4−ヘプタジエナールである。
【0017】
本発明はまた、(i)本発明の食品栄養補助剤;および(ii)そのような食品栄養補助剤を動物に投与することについての説明書;を含むキットも提供する。
【0018】
本発明はさらに、本発明の食品栄養補助剤を動物に投与することによる動物の食餌を栄養補助する方法も提供する。
【0019】
上記各態様のいずれの実施形態でも、そのような酸化的に変性されたカロテノイドの分画物には、1−(1,2,2−トリメチルシクロペンチル)ペンタ−2−エン−1,4−ジオン、1−メチルヒドロキシ−2,2,6−トリメチルシクロヘキセンエポキシド、15,15’−エポキシ−β−カロテン、2−(ヒドロキシメチル)−1,3,3−トリメチルシクロヘキサン−1,2−ジオール、2−(ヒドロキシメチル)−1,3,3−トリメチルシクロヘキサノール、2−ヒドロキシ−2,6,6−トリメチルシクロヘキサン−1−カルボキシアルデヒド、2−ヒドロキシ−2,6,6−トリメチルシクロヘキサノン、2−メチル−6−オキソ−2,4−ヘプタジエナール、2−メチルヘプタ−2−エン−4−オン、2,2−ジメチル−6−メチレンシクロヘキサノン、2,2,6−シクロヘキセニル−1−ホルメート、2,2,6−シクロヘキセニル−1−ホルメートエポキシド、2,2,6−トリメチルシクロヘキセン、2,2,6−トリメチルシクロヘキセンエポキシド、2,5,5,8a−テトラメチル−6,7,8,8a−テトラヒドロ−2H−クロメン−3(5H)−オン、2,6,6−トリメチルシクロヘキサ−2−エノン、2,6,6−トリメチルシクロヘキサノン、3−ヒドロキシ−1−(2,6,6−トリメチルシクロヘキサ−1−エニル)ブタン−2−オン、4−エチルベンズアルデヒド、4−オキソ−β−アポ−13−カロテノン、4−オキソ−β−イオノン、4−オキソ−β−イオニリデンアセトアルデヒド、5,6−ジヒドロキシ−5,6−ジヒドロ−β−イオノン、5,6−エポキシ−β−カロテン、5,6,5’,6’−ジエポキシ−β−カロテン、5,6,5’,8’−ジエポキシ−β−カロテン、5,8−エポキシ−β−カロテン、5,8,5’,8’−ジエポキシ−β−カロテン、6−ヒドロキシ−アルファ−イオノン、6−ヒドロキシ−ガンマ−イオノン、6−メチル−6−(5−メチルフラン−2−イル)ヘプタン−2−オン、6−メチルヘプタ−5−エン−2−オン、6−メチルヘプタ−6−エン−2−オン、6−メチルヘプタ−3,5−ジエン−2−オン、6−メチルヘプタン−2−オン、6,6−ジメチルウンデカ−3−エン−2,5,10−トリオン、アルファ−イオノン、セトイソホロン、ジヒドロアクチニジオリド、ゲラニアール、ネラール、プソイド−イオノン、レチナール、レチナール5,6−エポキシド、レトロ−ガンマ−イオノン、セミ−β−カロテノン、β−アポ−10’−カロテナール、β−アポ−12’−カロテナール、β−アポ−13−カロテノン、β−アポ−13−カロテノン5,6−エポキシド、β−アポ−14−カロテノール、β−アポ−14’−カロテナール、β−アポ−8’−カロテナール、β−カロテノン、β−シクロシトラール、β−シクロシトラールエポキシド、β−ダマスコン、β−イオノン、β−イオノン5,6−エポキシド、β−イオニリデンアセトアルデヒド、β−イオニリデンアセトアルデヒド5,6−エポキシド、およびβ−メチルイオノンから選択される化合物が含まれている。本食品には、0.0000001%〜0.001%(w/w)のそのような化合物が含まれ得る。望ましくは、本食品には、0.0000001%〜0.0005%、0.0000001%〜0.0001%、0.0000001%〜0.00005%、0.0000001%〜0.00001%、0.0000001%〜0.000005%、または0.0000001%(1ppb)〜0.000001%(10ppb)(w/w)のそのような化合物が含まれている。
【0020】
上記各態様のいずれにおいても、本食品には、0.00001%〜0.1%(w/w)の酸化的に変性されたカロテノイド、もしくはその構成成分、または酸化的に変性されたカロテノイドの分画物が含まれ得る。望ましくは、そのような食品には、0.00001%〜0.05%、0.00001%〜0.01%、0.00001%〜0.005%、0.00001%〜0.001%、0.00001%〜0.0005%、または0.00001%〜0.0001%(w/w)の酸化的に変性されたカロテノイド、もしくはその構成成分、または酸化的に変性されたカロテノイドの分画物が含まれている。
【0021】
本発明はまた、動物に酸化的に変性されたカロテノイド、その構成成分、または酸化的に変性されたカロテノイドの分画物を、体重増加を促進させるのに有効な量で投与することによる動物体での体重増加を促進させる方法も提供する。
【0022】
本発明はさらに、動物に酸化的に変性されたカロテノイド、その構成成分、または酸化的に変性されたカロテノイドの分画物を、飼料変換効率を向上させるのに有効な量で投与することによる動物体での飼料変換効率を向上させる方法も提供する。
【0023】
本明細書に記載した各態様のいずれの実施形態でも、酸化的に変性されたカロテノイドは、その混合物を分画することなく用いられる。もう1つとして、酸化的に変性されたカロテノイドの高分子成分を含む組成物、または1−(1,2,2−トリメチルシクロペンチル)ペンタ−2−エン−1,4−ジオン、1−メチルヒドロキシ−2,2,6−トリメチルシクロヘキセンエポキシド、15,15’−エポキシ−β−カロテン、2−(ヒドロキシメチル)−1,3,3−トリメチルシクロヘキサン−1,2−ジオール、2−(ヒドロキシメチル)−1,3,3−トリメチルシクロヘキサノール、2−ヒドロキシ−2,6,6−トリメチルシクロヘキサン−1−カルボキシアルデヒド、2−ヒドロキシ−2,6,6−トリメチルシクロヘキサノン、2−メチル−6−オキソ−2,4−ヘプタジエナール、2−メチルヘプタ−2−エン−4−オン、2,2−ジメチル−6−メチレンシクロヘキサノン、2,2,6−シクロヘキセニル−1−ホルメート、2,2,6−シクロヘキセニル−1−ホルメートエポキシド、2,2,6−トリメチルシクロヘキセン、2,2,6−トリメチルシクロヘキセンエポキシド、2,5,5,8a−テトラメチル−6,7,8,8a−テトラヒドロ−2H−クロメン−3(5H)−オン、2,6,6−トリメチルシクロヘキサ−2−エノン、2,6,6−トリメチルシクロヘキサノン、3−ヒドロキシ−1−(2,6,6−トリメチルシクロヘキサ−1−エニル)ブタン−2−オン、4−エチルベンズアルデヒド、4−オキソ−β−アポ−13−カロテノン、4−オキソ−β−イオノン、4−オキソ−β−イオニリデンアセトアルデヒド、5,6−ジヒドロキシ−5,6−ジヒドロ−β−イオノン、5,6−エポキシ−β−カロテン、5,6,5’,6’−ジエポキシ−β−カロテン、5,6,5’,8’−ジエポキシ−β−カロテン、5,8−エポキシ−β−カロテン、5,8,5’,8’−ジエポキシ−β−カロテン、6−ヒドロキシ−アルファ−イオノン、6−ヒドロキシ−ガンマ−イオノン、6−メチル−6−(5−メチルフラン−2−イル)ヘプタン−2−オン、6−メチルヘプタ−5−エン−2−オン、6−メチルヘプタ−6−エン−2−オン、6−メチルヘプタ−3,5−ジエン−2−オン、6−メチルヘプタン−2−オン、6,6−ジメチルウンデカ−3−エン−2,5,10−トリオン、アルファ−イオノン、セトイソホロン、ジヒドロアクチニジオリド、ゲラニアール、ネラール、プソイド−イオノン、レチナール、レチナール5,6−エポキシド、レトロ−ガンマ−イオノン、セミ−β−カロテノン、β−アポ−10’−カロテナール、β−アポ−12’−カロテナール、β−アポ−13−カロテノン、β−アポ−13−カロテノン5,6−エポキシド、β−アポ−14−カロテノール、β−アポ−14’−カロテナール、β−アポ−8’−カロテナール、β−カロテノン、β−シクロシトラール、β−シクロシトラールエポキシド、β−ダマスコン、β−イオノン、β−イオノン5,6−エポキシド、β−イオニリデンアセトアルデヒド、β−イオニリデンアセトアルデヒド5,6−エポキシド、β−メチルイオノン、またはこれらの混合物を含む組成物が、本発明の方法、キット、および食品で用いられ得る。望ましくは、用いる酸化的に変性されたカロテノイドの成分には、その高分子成分および/または2−メチル−6−オキソ−2,4−ヘプタジエナールが含まれている。
【0024】
本明細書に記載した各態様のいずれかのもう1つの実施形態では、動物は、ヒト、犬、猫、馬、羊、豚、牛、鶏、および魚から選択される。
【0025】
上記各方法のいずれの実施形態でも、酸化的に変性されたカロテノイド、その構成成分、または酸化的に変性されたカロテノイドの分画物は、経口的に、注射により、またはエアロゾルにより投与される。望ましくは、酸化的に変性されたカロテノイド、その構成成分、または酸化的に変性されたカロテノイドの分画物は、食品と混ぜて、動物に餌として与えられる。
【0026】
本発明の食品としては、限定するものではないが、パン類、飲料類、飲料ミックス類、ヘルスバー類、ビスケット類、および動物飼料が挙げられる。動物飼料は、乾燥または半湿性のペットフード、あるいは農水産動物用の飼料、例えば馬用飼料、豚用飼料(例えば、ナーサリー/スターター豚用飼料、グロー・フィニッシュ豚用飼料、または繁殖豚群用飼料)、鶏用飼料(例えば、七面鳥用飼料、ブロイラー用飼料、または繁殖鶏用飼料)、羊用飼料、牛用飼料(例えば、乳牛用飼料または肉牛用飼料)、または魚用飼料(例えば、テラピア用飼料、キャットフィッシュ用飼料、マス用飼料、またはサケ用飼料)であり得る。
【0027】
本発明の食品は、さらに、抗酸化剤も含み得る。抗酸化剤の例には、限定するものではないが、β−カロテン、ビタミンE、ビタミンC、ブチル化ヒドロキシトルエン、ブチル化ヒドロキシアニソール、三級ブチルヒドロキノン、没食子酸プロピル、およびエトキシキンがある。
【0028】
上記各態様のいずれかのもう1つの実施形態では、本発明の食品には、さらに、抗生物質やホルモン剤のような医薬も含まれている。そのような医薬は、市販の飼料中に典型的に見られる量で加えられ得る。
【0029】
本明細書で使用する「体重増加を促進させるのに有効な量」とは、同じ条件下で飼育され、且つ酸化的に変性されたカロテノイド、その構成成分、または酸化的に変性されたカロテノイドの分画物は含まない同じ食餌を与えられた同種・同年齢の動物との比較でより速い体重増加を動物に起こさせる酸化的に変性されたカロテノイド、その構成成分、または酸化的に変性されたカロテノイドの分画物の量である。平均の重量増加率は、対照の動物との比較で0.5%よりも大きいもの、好ましくは1%、2%、3%、4%、またはさらには5%よりも大きいものとする。
【0030】
本明細書で使用する「飼料変換効率を向上させるのに有効な量」とは、同じ条件下で飼育され、且つ酸化的に変性されたカロテノイド、その構成成分、または酸化的に変性されたカロテノイドの分画物は含まない同じ食餌を与えられた同種・同年齢の動物との比較で飼料変換効率の向上を起こさせる酸化的に変性されたカロテノイド、その構成成分、または酸化的に変性されたカロテノイドの分画物の量である。同じ重量を生産するのに必要とされる飼料における平均の低下率は、対照の動物との比較で0.5%よりも大きいもの、好ましくは1%、2%、3%、4%、またはさらには5%よりも大きいものとする。
【0031】
「動物」とは任意の動物を意味し、限定するものではないが、ヒト、犬、猫、馬、羊、豚、牛、鶏、および魚が挙げられる。
【0032】
本明細書で使用する「カロテノイド」とは天然に生じるテルペノイド群の色素を言い、これらは、植物類、藻類、菌類、ならびに鳥や貝などの一部の動物類中に見出され得る。カロテノイドには、炭化水素である(すなわち、酸素を含まない)カロテン、およびその酸素添加された誘導体(すなわち、キサントフィル)がある。カロテノイドの例としては、リコペン;ベータ−カロテン;ゼアキサンチン;エキネノン;イソゼアキサンチン;アスタキサンチン;カンタキサンチン;ルテイン;シトラナキサンチン;β−アポ−8’−カロテン酸エチルエステル;ヒドロキシカロテノイド類、例えばアロキサンチン、アポカロテノール、アスタセン、アスタキサンチン、カプサンチン、カプソルビン、カロテンジオール類、カロテントリオール類、カロテノール類、クリプトキサンチン、デカプレノキサンチン、エピルテイン、フコキサンチン、ヒドロキシカロテノン類、ヒドロキシエキネノン類、ヒドロキシリコペン、ルテイン、ロイコキサンチン、ニューロスポリン、フィトエン、フィトフルオエン、ロドピン、スフェロイデン、トルレン、ビオラキサンチン、およびゼアキサンチン;およびカルボン酸カロテノイド、例えばアポカロテン酸、β−アポ−8’−カロテン酸、アザフリン、ビキシン、カルボキシルカロテン類、クロセチン、ジアポカロテン酸、ニューロスポラキサンチン、ノルビキシン、およびリコペン酸が挙げられる。
【0033】
本明細書で使用する用語「酸化的に変性されたカロテノイド」とは、6〜8モル当量までの酸素、または別の酸化剤からの同じ量の酸素と反応して、非常に低い分子量の酸化的開裂生成物と高含量の高分子物質(すなわち、そのような酸化的に変性されたカロテノイドの、700ダルトンより大きい分子量を有する成分)との混合物となっているカロテノイドを言う。そのような反応では混合物が生成され、それには、約100ダルトンから8,000ダルトンまでの分子量を有している各分子種が含まれている。高分子物質は、生成したさまざまな酸化的断片化物の多数の考えられ得る化学的再結合によって生成したと考えられる。酸化的に変性されたカロテノイドを製造する方法は、米国特許第5475006号明細書および米国特許出願第08/527039号に載っている(それぞれを参照により本明細書に組み込む)。
【0034】
本明細書で使用する「成分」とは、高分子物質、または1−(1,2,2−トリメチルシクロペンチル)ペンタ−2−エン−1,4−ジオン、1−メチルヒドロキシ−2,2,6−トリメチルシクロヘキセンエポキシド、15,15’−エポキシ−β−カロテン、2−(ヒドロキシメチル)−1,3,3−トリメチルシクロヘキサン−1,2−ジオール、2−(ヒドロキシメチル)−1,3,3−トリメチルシクロヘキサノール、2−ヒドロキシ−2,6,6−トリメチルシクロヘキサン−1−カルボキシアルデヒド、2−ヒドロキシ−2,6,6−トリメチルシクロヘキサノン、2−メチル−6−オキソ−2,4−ヘプタジエナール、2−メチルヘプタ−2−エン−4−オン、2,2−ジメチル−6−メチレンシクロヘキサノン、2,2,6−シクロヘキセニル−1−ホルメート、2,2,6−シクロヘキセニル−1−ホルメートエポキシド、2,2,6−トリメチルシクロヘキセン、2,2,6−トリメチルシクロヘキセンエポキシド、2,5,5,8a−テトラメチル−6,7,8,8a−テトラヒドロ−2H−クロメン−3(5H)−オン、2,6,6−トリメチルシクロヘキサ−2−エノン、2,6,6−トリメチルシクロヘキサノン、3−ヒドロキシ−1−(2,6,6−トリメチルシクロヘキサ−1−エニル)ブタン−2−オン、4−エチルベンズアルデヒド、4−オキソ−β−アポ−13−カロテノン、4−オキソ−β−イオノン、4−オキソ−β−イオニリデンアセトアルデヒド、5,6−ジヒドロキシ−5,6−ジヒドロ−β−イオノン、5,6−エポキシ−β−カロテン、5,6,5’,6’−ジエポキシ−β−カロテン、5,6,5’,8’−ジエポキシ−β−カロテン、5,8−エポキシ−β−カロテン、5,8,5’,8’−ジエポキシ−β−カロテン、6−ヒドロキシ−アルファ−イオノン、6−ヒドロキシ−ガンマ−イオノン、6−メチル−6−(5−メチルフラン−2−イル)ヘプタン−2−オン、6−メチルヘプタ−5−エン−2−オン、6−メチルヘプタ−6−エン−2−オン、6−メチルヘプタ−3,5−ジエン−2−オン、6−メチルヘプタン−2−オン、6,6−ジメチルウンデカ−3−エン−2,5,10−トリオン、アルファ−イオノン、セトイソホロン、ジヒドロアクチニジオリド、ゲラニアール、ネラール、プソイド−イオノン、レチナール、レチナール5,6−エポキシド、レトロ−ガンマ−イオノン、セミ−β−カロテノン、β−アポ−10’−カロテナール、β−アポ−12’−カロテナール、β−アポ−13−カロテノン、β−アポ−13−カロテノン5,6−エポキシド、β−アポ−14−カロテノール、β−アポ−14’−カロテナール、β−アポ−8’−カロテナール、β−カロテノン、β−シクロシトラール、β−シクロシトラールエポキシド、β−ダマスコン、β−イオノン、β−イオノン5,6−エポキシド、β−イオニリデンアセトアルデヒド、β−イオニリデンアセトアルデヒド5,6−エポキシド、β−メチルイオノン、ならびにこれらの混合物から選沢される化合物のいずれをも含む混合物中の活性酸化成分を言う。酸化的に変性されたカロテノイドの成分は、動物体での飼料変換効率を向上させること、または動物体での体重増加を促進させること、またはその両方が可能である。ある特定の酸化的に変性されたカロテノイドの画分が飼料変換効率を向上させることができるかどうか、または体重増加を促進させることができるかどうかを評価する方法は、後の実施例に提供されている。酸化的に変性されたカロテノイドの混合物を各成分(例えば、高分子成分を含んでいる画分、混合物中の各化合物がそれぞれ700Da、または300Da未満のMWを有している各画分)に分画する方法は、米国特許第5475006号明細書および米国特許出願第08/527039号に記載されている(それぞれを参照により本明細書に組み込む)。
【0035】
本明細書で使用する用語「1日あたりの推奨摂取量」または「RDA」とは、以下の表に掲載されている栄養素の各量を言う。
【表A】

用語「単位投与形態」とは、対象に対して単一体投与するのに適している物理的に独立した単位体を言い、それぞれの単位体には、所定量の酸化的に変性されたカロテノイドまたはその構成成分が、典型的には100μg〜100mgの量で、薬学的に許容される賦形剤と一緒に入っている。
【0036】
2−メチル−6−オキソ−2,4−ヘプタジエナールの合成および精製は、米国特許出願第08/527039号に報告されている。2−メチル−6−オキソ−2,4−ヘプタジエナールを調製するためのより簡便な5段階からなる合成のスキームが、米国特許出願第10/196695号に提供されている(2003年5月22日公開)。
【0037】
本発明の組成物および方法は、動物体での体重増加を促進させるために、また飼料変換効率を向上させるためにも用いられ得る。
【0038】
本発明の他の特徴および利点は、以下の詳細な説明および添付の特許請求の範囲から明らかとなろう。
【発明を実施するための最良の形態】
【0039】
本発明は、酸化的に変性されたカロテノイドまたは酸化的に変性されたカロテノイドの分画物を投与するための食品および食品栄養補助剤を提供するものである。本食品は、動物の食餌を栄養補助するのに有用であり得、また一般的な健康および良好状態を促進させるための栄養補助食品としても有用であり得る。
【0040】
投与
酸化的に変性されたカロテノイド、その構成成分、または酸化的に変性されたカロテノイドの分画物は、体重増加を促進させるのに有効な量で、または飼料転換効率を向上させるのに有効な量で投与され得る。酸化的に変性されたカロテノイドに対しては、典型的な用量範囲は、1日あたり約1μg/kg体重〜約100mg/kg体重である。望ましくは、5μg/kg体重〜50mg/kg体重、または5μg/kg体重〜5mg/kg体重の用量が毎日投与される。酸化的に変性されたカロテノイド構成成分については、典型的な用量範囲は、1日あたり約0.05μg/kg体重〜約500μg/kg体重である。望ましくは、0.05μg/kg体重〜50μg/kg体重、または0.05μg/kg体重〜5μg/kg体重の用量が毎日投与される。投与されるべき酸化的に変性されたカロテノイド、その構成成分、または酸化的に変性されたカロテノイドの分画物の投与量は、その種、食餌、およびその動物の年齢などの変動要素によって左右され得る。実施例1に記載されているような標準的な試験を用いることで、酸化的に変性されたカロテノイドまたは酸化的に変性されたカロテノイドの分画物の投与量および投与頻度は最適化され得る。
【0041】
酸化的に変性されたカロテノイド、その構成成分、または酸化的に変性されたカロテノイドの分画物は、経口的に、注射により、またはエアロゾルにより投与され得る。注射される場合は、投与は、非経口、静脈内、動脈内、皮下、筋肉内、頭蓋内、眼窩内、心室内、関節包内、脊椎内、嚢内、または腹腔内であり得る。
【0042】
酸化的に変性されたカロテノイド、その構成成分、または酸化的に変性されたカロテノイドの分画物は、食品に加えてもよいし、あるいは2003年5月22日発行の米国特許出願第10/196695号に記載されている医薬として許容される希釈剤、担体、または賦形剤と一緒にして製剤化してもよい。医薬製剤は、例えば、液体溶液または懸濁液の形態であり得;経口投与用には、製剤は、錠剤またはカプセルの形態であり得;また鼻内用製剤には、粉末、点鼻液、またはエアロゾルの形態にあり得る。当技術分野では周知の製剤を製造するための方法は、例えば、“Remington: The Science and Practice of Pharmacy”(20th ed., ed. A.R. Gennaro, 2000, Lippincott Williams & Wilkins)に記載されている。
【0043】
いくつかの実施形態では、本発明の食品栄養補助剤は、例えば、Schrooyen at al., Proc. Nutr. Soc. 60:475 (2001)に記載されているマイクロカプセル化手法により製剤化され得る。
【0044】
望ましくは、酸化的に変性されたカロテノイド、その構成成分、または酸化的に変性されたカロテノイドの分画物は、食品と混ぜて、動物に餌として与えられる。
【0045】
食品
酸化的に変性されたカロテノイド、その構成成分、または酸化的に変性されたカロテノイドの分画物は、体重増加を促進させるのに有効な量、つまり飼料転換効率を向上させるのに有効な量で食品と混ぜて、動物に餌として与えられ得る。
【0046】
本発明の食品の調製に際しては、酸化的に変性されたカロテノイド、その構成成分、または酸化的に変性されたカロテノイドの分画物は、本食品に加える前に、場合によっては増量剤と混合される。増量剤としては、限定するものではないが、デンプン、蛋白、脂、ならびにこれらの混合物が挙げられる。望ましくは、増量剤は、トウモロコシデンプン、ホエイ、小麦粉、糖、ダイズミール(ひき割り穀粉)、マルトデキストリン、およびグアーガムから選択される。
【0047】
また本発明の食品は、酸化的に変性されたカロテノイドまたはその構成成分のそれ以上の酸化を防ぐための抗酸化剤も含み得る。酸化は、天然に生じる抗酸化剤(例えばβ−カロテン、ビタミンE、ビタミンC、およびトコフェロール)または合成の抗酸化剤、例えばブチル化ヒドロキシトルエン、ブチル化ヒドロキシアニソール、三級ブチルヒドロキノン、没食子酸プロピルまたはエトキシキンを本食品に導入することによって防ぐことができる。このようにして組み込まれる抗酸化剤の量は、製品処方、輸送条件、包装方法、および所望保管期限などの要因によって左右される。
【0048】
動物用飼料
本発明の動物用飼料は、酸化的に変性されたカロテノイド、またはその構成成分、または酸化的に変性されたカロテノイドの分画物を含み得る。動物用飼料は、一般に、業界基準に従った栄養を提供するように処方される。飼料は、市場価格および入手可能性の点から選択されるさまざまな異なる飼料成分から処方され得る。したがって、飼料の一部の成分は、時代とともに変わり得るものである。動物用飼料の処方およびNRCのガイドラインについての考察についてはChurch, Livestock Feeds and Feeding, O&B Books, Inc., Corvallis Oreg. (1984)およびFeeds and Nutrition Digest, Ensminger, Oldfield and Heineman eds., Ensminger Publishing Corporation, Clovis, Calif. (1990)を参照のこと(それぞれを参照により本明細書に組み込む)。
【0049】
豚および他の動物の飼料は、伝統的に、タンパク質およびエネルギーの必要量に基づいてバランスされ、その上で、必要な場合は、他の要件を満たすために調整される。これらは、動物の異なる成長および飼養の段階に応じて変化するものである。成長している動物の子はより高いタンパク質の飼料を必要とするものであり、市場に近い仕上がっている動物はより高いエネルギー(すなわち高炭水化物)の飼料を必要とするものである。例えば、典型的な豚プリスターター、スターターおよびグロアー・フィニッシャーの飼料には、約20〜24%のタンパク質、18〜20%のタンパク質および13〜17%のタンパク質がそれぞれ含まれている。給餌状況に応じて、全体的なタンパク質の含量と同時に適切なアミノ酸も与えられるよう、注意しなければならない。例えば、大量のトウモロコシを餌として与えられる食用豚は、その飼料中に、適切なリシンが摂取可能となっていなければならない。ほとんどの動物の食餌では、エネルギーの必要量は、穀類中のデンプンによって満たされる。エネルギーの必要量は、飼料に脂を添加することによっても満たされる。酸化的に変性されたカロテノイド、その構成成分、または酸化的に変性されたカロテノイドの分画物含有動物用飼料は、なかでも、イヌ、ネコ、ニワトリ、魚、および牛に対しても処方され得る。
【0050】
動物の健康と成長を促進させるために、動物の飼料には、必要に応じ、他の成分を加えてもよい。そのような成分としては、限定するものではないが、糖、複合炭水化物、アミノ酸(例えば、なかでも、アルギニン、ヒスチジン、イソロイシン、ロイシン、リシン、メチオニン、フェニルアラニン、トレオニン、トリプトファン、バリン、チロシン、アラニン、アスパラギン酸、グルタミン酸ナトリウム、グリシン、プロリン、セリン、およびシステイン)、ビタミン類(例えば、なかでも、チアミン、リボフラビン、ピリドキシン、ナイアシン、ナイアシンアミド、イノシトール、塩化コリン、パントテン酸カルシウム、ビオチン、葉酸、アスコルビン酸、およびビタミンA、B、K、D、E)、ミネラル、蛋白(例えば、肉粉、魚粉、液体または粉末卵、フィッシュソリュブル、ホエイ蛋白濃縮物)、油(例えば、ダイズ油)、コーンスターチ、カルシウム、無機リン酸塩、硫酸銅、および塩化ナトリウムが挙げられる。本動物用飼料には、限定するものではないが、抗生物質およびホルモン剤も含めた、当技術分野で知られているいずれの医薬成分も加えられ得る。動物用飼料をビタミン、ミネラルおよび抗生物質で栄養補助することについては、Church, Livestock Feeds and Feeding, O&B Books, Inc., Corvallis Oreg. (1984)を参照されたい。
【0051】
当技術分野で知られている動物用ブレンド飼料、例えば、限定するものではないが、まぐさ(例えばオーチャードグラス、チモシー、トールフェスク、ライグラス、アルファルファ、イガマメ、クローバーおよびベッチ)、穀物飼料(例えばトウモロコシ、コムギ、オオムギ、モロコシ、ライコムギ、ライ、カノーラ、およびダイズ)、作物残渣、穀草粒、野菜副産物、および他の農作物副産物などは、いずれも、本発明に従って用いられ得る。得られる飼料が加工または保存される状況では、飼料は、加工または保存する前に、酸化的に変性されたカロテノイド、その構成成分、または酸化的に変性されたカロテノイドの分画物で処理され得る。望ましくは、本発明の動物用飼料には、菜種ミール、綿実ミール、大豆ミール、またはコーンミールが含まれている。
【0052】
加工には、乾燥、サイロ貯蔵、チョップ化、ペレット化、キューブ化、ベール化、ロール化、状態調整、粉砕、分解、ポッピング、押し出し、微粒化、蒸し焼き、薄片化、調理、および/または破裂化が含まれ得る。例えば、ペレット化された飼料は、先ず飼料の各構成成分を混合し、次いでその飼料構成成分を熱と圧力を加えて圧縮して、ダイスから押し出すことでつくられる。本発明の動物用飼料は、例えば、MacBain, Pelleting Animal Feed, American Feed Manufacturers Association, Arlington, Va. (1974)(参照により本明細書に組み込む)に記載されているように、ペレット化され得る。
【0053】
焼いた製品および飲料
本発明の食品は、ヘルスバー(health bar)の形態であり得、好ましくは、ほとんどの食品市場、コンビニエンス店および健康食品店で普通に見られるように、ホイルまたは他のタイプの包装体に入れて提供され得る。典型的には、そのようなヘルスバーは、普通、各成分の混合物を所望のサイズと形状のバーに押し出す機械式押し出しプロセスにより製造され、これは、この後、自動包装機に運ばれる。ヘルスバーは、押し出すよりも、むしろ焼いてもよい。
【0054】
本食品は、押し出し、焼き固め、ロール化、プレス加工、切断してもよいが、そうでなければバーまたは焼いた製品(例えばクッキー、ブラウニー、ケーキまたはマッフィン)に成形してもよい。押し出しされるバーの製造プロセスでは、押出機中で均一な形状のバーが形成されるのを助けるため、グリセリン、レシチン、植物油および他の油(例えばヒマワリ油)のような成分が、一つには、各成分が一緒に結着されるのを助けるために用いられる。本発明のヘルスバーおよび焼いた製品は、このような公知の方法を用いることで製造できる。
【0055】
本発明の食品は、水を加えることおよび/または水または他の液体と混合することを必要としないそのまま飲める飲料の形態、または、水、果汁、果物および/または他の味のついた飲料、および/またはフルーツ飲料濃縮物と混合して、例えば、味のついた飲料をつくるための、あるいはミルクと混合して、ミルクシェークの特徴に似た特徴を有する飲料をつくるための粉末または液体濃縮物の形態であり得る。
【0056】
食餌栄養補助剤
別の形態として、酸化的に変性されたカロテノイド、その構成成分、または酸化的に変性されたカロテノイドの分画物は、ビタミン栄養補助剤、ミネラル栄養補助剤、および/または薬草栄養補助剤などの食餌栄養補助剤の一部として対象に投与され得る。
【0057】
ビタミン類、ビタミン成分、および必須栄養素などの栄養添加物は、添加する成分としてのその知られている栄養価値がゆえに用いられ得る。つまり、ビタミン製添加物は、当技術分野で知られている数あるビタミン類のなかでも、ビタミンA、ビタミンC、ビタミンD、ビタミンE、ビタミンK、チアミン、リボフラビン、ナイアシン、ビタミンB6、葉酸、ビタミンB12、ビオチン、およびパントテン酸のうちのいずれか1つ、またはこれらの混合物を含み得る。
【0058】
ミネラル類およびミネラル成分は、添加する成分としてのその栄養価値がゆえに用いられ得る。つまり、ミネラル製添加物は、当技術分野で知られている数ある栄養として重要なミネラルのなかでも、以下のミネラルまたはその栄養として許容される元素:カルシウム、銅、鉄、リン、ヨウ素、マグネシウム、亜鉛、セレン、銅、マンガン、クロム、モリブデン、塩化物、カリウム、ホウ素、ニッケル、ケイ素、スズ、およびバナジウムのうちのいずれか1つ、またはこれらの混合物を含み得る。
【0059】
ビタミンおよびミネラルの適切なレベルを維持することは健康に不可欠である。当技術分野ではビタミンおよびミネラル不足からくる多くの障害が周知である。例えば、認知低下は、中高年層では、よく知られた問題であり、これには、食事が一因となっている可能性がある。ビタミン不足、特にビタミンB6、B12および葉酸の不足、および抗酸化物質(ビタミンEおよびC)不足は、記憶能力にも影響を及ぼし得ると考えられており、認知低下に対しても影響がある(Solfrizzi V., et al. The role of diet in cognitive decline. J. Neural Transm. 110:95 (2003)を参照されたい)。健康および良好な状態の維持にミネラルが重要な役割を演じていることはよく知られている。例えば、セレンは、重要な天然の抗酸化酵素であるグルタチオンペルオキシダーゼの構成成分である。ミネラルの重要性についてのもう1つの例として、亜鉛、銅、クロム、およびマグネシウムの摂取が不十分だと、ヒトのアテローム性動脈硬化病変を起こす可能性に影響を及ぼし得る。
【0060】
ハーブおよび抽出物のような栄養添加物も本発明の方法および組成物で用いられ得る。以下のハーブの各種の加工された(例えば、抽出物)または加工されていない形態が、本発明で添加する栄養成分としての選択肢として想到される:チョウセンニンジン、茶(例えば、白茶、緑茶、黒茶)、ガラナ、イチョウ、エキナシア、シナモン、カモミール、コーラの実、ヤーバメート、カバカバ、ヨヒンビ、ニワトコ、ブドウの実、ウコン(クルクミン)、オオアザミ(シリマリン)、チョウセンゴミシ、セイヨウニンジン、レイシ、ダミアナ、チョコレート、イナゴマメ、ならびに当技術分野で知られている他のハーブ。これらのハーブは、機能性栄養飲料および健康飲料としての各種の処方で使われてきた。カモミールは、不眠症および不安症用の、よく知られた民間治療薬である。これには、その抗不安および鎮静効果の一因であるアピゲニンが含まれていて、ジアゼパムと同じように作用する。チョコレートは、気分および認知機能を良くするその能力で、昔から知られている。シナモンは、胃のむかつき、腸内ガス、および下痢を緩和し得る消化助剤として知られている。ニワトコは、インフルエンザに対して活性があることが証明されており、風邪、ヘルペス、および他のウイルス関連疾患に対して抗ウイルス活性を有する有用な治療薬と、昔からみなされている。イチョウの葉およびその抽出物は、昔から研究され、神経変性病状の予防および治療に使われている。また、人によっては、気分および認知機能を良くするようにも思われる。さまざまな品種(例えば、アジア、アメリカ、シベリア)があるチョウセンニンジンは、肉体的なスタミナおよび精神的な敏捷力(すなわちストレスに立ち向かう力)を高め、またいらいらおよび落ち着きのなさも緩和し得る一般健康強壮薬としてよく知られている。ブドウの実の抽出物は、心臓を保護する作用を有していることが証明されている。さらには、動物実験により、ブドウの実の抽出物は、虚血性神経損傷を防御し得ること、つまり、神経を保護する特性を有している可能性があることが示唆されている。ガラナは多くの栄養飲料でよく用いられる成分であり、コーラの実およびヤーバメイトがそうであるように、本発明でも用いられ得る。レイシ(霊芝)は、緊張を和らげ、記憶を良くし、集中力および的を絞る力を鋭くすると報告されているキノコである。チョウセンゴミシの化学構成成分は、認知機能を高めることが、動物モデルで証明されている。
【0061】
本明細書に記載したビタミン、ミネラル、ハーブ、およびハーブ抽出物は、いずれも、本発明の方法および組成物で用いられ得る。
【実施例】
【0062】
以下の実施例は、本発明で特許請求した方法および組成物がどのようにして実施され、製造され、および評価されるかについての完全なる開示および説明を当業者に提供するために記載するものであり、単に本発明を説明することを意図するものであって、本発明者がその発明とみなしている範囲を限定することを意図するものではない。
【0063】
(実施例1)豚における成長および飼料効率に及ぼす酸化的に変性されたカロテノイドの影響
日齢が18〜21日の離乳した豚48匹からなる2つの群を用いて、食品添加物としての酸化的に変性されたカロテノイドが成長および飼料効率に及ぼす影響について解析した。
【0064】
第1の48匹の豚を、16の囲い場に無作為に振り分け(1つの囲い場に3匹の豚)、これらの囲い場を温度調節された2つの部屋に均等に分けた。一方の部屋にいる24匹の豚全てに豚繁殖・呼吸障害症候群の弱毒化ワクチンを注射し(被ワクチンの部屋)、他の24匹の豚には生理食塩水からなるプラセボを注射した(対照の部屋)。
【0065】
1つの部屋あたり2つの囲い場を、市販の豚飼料と混合した酸化的に変性されたベータ−カロテン(OxBC)から構成される4種の食餌のうちの1つに無作為に割り当てた。
【0066】
OxBCは、以下のようにして調製した。室温にあるβ−カロテン酢酸エチル中懸濁液を、その中に酸素ガスを、混合物を攪拌しながらバブリングさせることによって酸素で飽和させた。8日後、6〜8モル当量の酸素が消費されたとき、溶媒を蒸発させて、黄色のOxBC残渣を得た。
【0067】
OxBCを重量当量のトウモロコシデンプンと混合し、均質な生成物(目視での検査による)が得られるまで乳鉢で粉砕した。得られた易流動性粉末を、トウモロコシデンプンと単に混合することでさらに希釈し、続いて粉末にされた市販豚飼料と混合し、これら各成分を一緒にして製粉し、この混合物をペレットにプレス加工した。
【0068】
この研究で用いた4種の食餌である以下の各食餌A〜Dには、OxBCが、0、10、30、および100mg/kg豚飼料のレベルで含まれていた。
【0069】
食餌A(対照):OxBCを含まない市販の食餌
食餌B:0.001%(w/w)のOxBCを含む市販の食餌
食餌C:0.003%(w/w)のOxBCを含む市販の食餌
食餌D:0.010%(w/w)のOxBCを含む市販の食餌
【0070】
豚には、4週間の試験の間、飼料および水が不断給餌された。4日間順応化させた後、豚を個々に秤量し、実験食餌に4週間付した。食餌に付した後、豚を、7日おきに秤量した。子豚に与えられたすべての飼料は毎日秤量し、そして1週間に1回飼料供給器を空にし、飼料の在庫量を秤量した。
【0071】
続いてこの研究の反復を行った。データは、Stata社によって開発されたソフトウエアを用いて、囲い場を変量効果とし、開始重量を共変量とする線形混合モデル回帰によって解析した。
【0072】
豚の成長速度は、豚の開始重量を最終重量から引き算し、試験日数でそれを割ることによって計算した。このデータを、表1にまとめた。
【表1】

【0073】
離乳の後4週間、OxBC製品を餌として与えることに伴う成長速度の改善が認められた。この効果は、0.001%(w/w)のOxBCで統計学的に有意であり、ここでは処方なしの対照よりもおよそ8%速く豚は成長した。
【0074】
飼料効率は、試験期間の間に囲い場(3匹の豚)で消費された飼料の重量を3匹の豚全ての増加した重量で割ったものとして計算した。このデータを、表2にまとめた。
【表2】

【0075】
離乳の後4週間、給餌された豚の飼料変換効率は、食餌にOxBCを添加することによって向上した。この効果は、0.001%(w/w)でもっとも顕著であり、ここでは同じ重量を増加させるのに豚が食べた飼料はおよそ8.5%少なかった。
【0076】
(実施例2)ブロイラー鶏における成長成績に及ぼす酸化的に変性されたカロテノイドの影響
全部で1600羽のRoss x Ross 308雄鶏のヒヨコを着荷と同時に処置に付した。この実験では8つのブロックがあり、それぞれを4つの囲い場から構成した。ブロック内の各囲い場を各処置(A、B、C、D)に無作為に且つ等しく割り当てた。1つの囲い場あたり50匹の雛鳥を入れ、ブロック内の各囲い場には同じような初期体重の雛鳥を入れた。完全無作為化ブロックデザインを用いて、完全無作為化ブロックデザインにおける以下の4つの各処置の効果を調べた。
【0077】
食餌A(対照):OxBCを加えてない市販の食餌
食餌B:0.0005%(w/w)のOxBCを含む市販の食餌
食餌C:0.001%(w/w)のOxBCを含む市販の食餌
食餌D:0.003%(w/w)のOxBCを含む市販の食餌
【0078】
処置用の食餌は0日目に導入し、38日目の実験終了まで連続的に給餌した。試験の全期間、雛鳥には水が不断給餌された。
【0079】
最終飼料を製造するために、20%OxBCトウモロコシデンプンプレミックス(実施例1で説明したようにして調製)をトウモロコシデンプンで希釈して、2%(w/w)OxBCプレミックスをつくった。活性成分の必要な量は、完全飼料1トンあたり2%OxBCプレミックスの量を変えることで送達した。
【0080】
囲い場の鶏の重量は、日齢が0日、18、31および38日目のとき記録した。囲い場の飼料消費量は、日齢が0日〜18日、18〜31日、および31〜38日の期間について記録した。
【0081】
OxBCを餌として与えられた雛鳥の重量は、18日目(P=0.010)、31日目(P<0.0001)、および試験終了の38日目(P=0.022)では有意により高かった(表3を参照)。5、10、または30ppmのOxBCを餌として与えられた各雛鳥の間では、有意な差(P>0.05)は認められなかった。雛鳥は、5、10、および30ppmのOxBCを38日間餌として与えた後は、対照の食餌を餌として与えられた雛鳥と比べて、それぞれ、3.7%、3.0%、および4.3%重かった。
【0082】
飼料効率(FCR)は、スターター飼料期(0日〜18日)では、有意には影響を受けなかった(P=0.572)。10および30ppmを餌として与えられた各雛鳥のFCRは対照よりも数値的には低かったが、その相対的な差は1%より少なかった(表3を参照)。グロアー期(18日〜31日)では、飼料効率は、5ppmのOxBCを餌として与えられた雛鳥では、対照との対比では有意に改善される傾向にあったが(P=0.053)、10または30ppmのOxBCを餌として与えられたものではそうではなかった。5ppmのOxBCを餌として与えられた雛鳥での飼料効率における相対的改善度は3.4%であった。それにひきかえ、フィニッシャー期(31日〜38日;P=0.803)での各処置間ではFCRには有意な差はなかったし、試験の全期間(0日〜38日;P=0.242)でもなかった。試験の終了時点では、OxBCを餌として与えられた雛鳥は、対照の食餌を餌として与えられたものと比べて有意により重かったにもかかわらず、全試験期間では、FCRは、すべての処置間で同じようなものであった。
【表3】

【0083】
雛鳥の平均1日あたりの飼料摂取量は、スターター期では、OxBCを餌として与えられた雛鳥で有意に改善されており(P=0.001)、対照の食餌を餌として与えられた雛鳥との対比では、平均改善度は5.8%であった(表4を参照)。5、10または30ppmのOxBCを餌として与えられた各雛鳥の間では差は認められなかった。同様に、グロアー期(18日〜31日)では、雛鳥の平均1日あたりの飼料摂取量は、10、および30ppmのOxBCを餌として与えられた各雛鳥で有意に改善されていたが(P=0.016)、5ppmのOxBCを餌として与えられた雛鳥ではそうではなかった(表4を参照)。これは、この期間、5ppmのOxBCを餌として与えられた雛鳥では数値的により高い飼料摂取量であったにもかかわらず、である。フィニッシャー期(31日〜38日)では、各処置間で平均飼料摂取量に有意な差(P=0.486)は認められなかったが、OxBCを餌として与えられた雛鳥では数値的にはより高かった。全生産サイクルに亘るデータを累積すると、10および30ppmのOxBCを餌として与えられた各雛鳥において、1日あたりの全平均飼料摂取量は高い傾向(P=0.062)にあったが、、5ppmのOxBCを餌として与えられたものではそうではなかった。
【0084】
雛鳥の1日あたりの平均増加量は、スターターの食餌(0日〜18日)を餌として与えられた対照の雛鳥との対比では、5、10および30ppmのOxBCを餌として与えられた各雛鳥では有意に(P=0.012)より高かったし、これと並んでグロアー期でも(P<0.0001;18日〜31日)高かったが、フィニッシャー期では(P=0.936;31日〜38日)そうではなかった(表4を参照)。試験全体(0日〜38日)に亘り、5、10または30ppmのOxBCを餌として与えられた各雛鳥は、栄養補助されていない対照の食餌を餌として与えられた雛鳥との対比では、1日あたりの平均増加量は有意に(P=0.008)より高かった(それぞれ、4.3%、4.1%、および5,6%)。
【表4】

【0085】
食餌をOxBCで栄養補助することにより、通常の飼育条件下で38日間成長させた後では、各雛鳥の平均最終体重は、3.7%(5ppm)、3.0%(10ppm)、および4.3%(30ppm)だけ有意に改善されていた。OxBCで食餌を栄養補助することにより、平均飼料摂取量は改善される傾向にあり、1日あたりの平均増加量も、有意に改善された。
【0086】
(実施例3)豚における用量最適化の研究
全部で240匹の豚を離乳するときに処置に付した。この研究では8つのブロックを用い、それぞれを5つの囲い場で構成した。それぞれのブロック内の囲い場を、各食餌(A、B、C、D、またはE)のうちの1つに無作為に且つ等しく割り当てた。1つの囲い場あたりの豚は6匹とした。
【0087】
この豚の用量最適化研究で用いた5種の各食餌(以下の食餌A〜E)には、OxBCが0、0、1、2、および5mg/kg豚飼料のレベルで含まれていた。
【0088】
食餌A(対照):OxBC は含まない市販の食餌
食餌B(対照):OxBCは含まない市販の食餌+薬物添加(Medicated)
食餌C:0.0001%(w/w)のOxBCを含む市販の食餌
食餌D:0.0002%(w/w)のOxBCを含む市販の食餌
食餌E:0.0005%(w/w)のOxBCを含む市販の食餌
【0089】
35日の試験の間、豚には、飼料および水が不断給餌された。この試験では、抗生物質が含まれていた処置Bを除いて、飼料への薬物添加または水に投与された形態での薬物添加は用いなかった。
【0090】
OxBCを餌として与えられた豚の重量は、この試験でのいずれのサンプリングポイントにおいても、薬物添加なしの対照(0ppmの対照)と比べて有意には(P>0.05)異なっていなかった(表5を参照)。これらの結果は、この用量最適化研究で用いた最も高いOxBCのレベル(5ppmのOxBC)でも、商業的な繁殖条件下での豚の成長における有意な改善を引き出すのには十分でないことを示唆するものである。
【表5】

【0091】
全期間に亘っての飼料摂取量には差(P>0.05)は認められなかった。初期飼料期(0日〜7日)では、飼料効率は、有意には(P=0.528)影響を受けなかった。7日〜14日では、薬物添加ありの対照(0ppmのOxBC)を餌として与えられた豚の飼料効率は、薬物添加なしの対照、2ppmのOxBCおよび5ppmのOxBCを餌として与えられた豚よりも有意に(P<0.05)より低かったが、1ppmのOxBCを餌として与えられたものとは異なっていなかった(表6を参照)。それにひきかえ、21日〜28日では、1ppmのOxBCを餌として与えられた豚は、他のすべての処置よりも有意により高い(P<0.05)飼料効率であった。全期間としては、飼料効率は、各処置間で有意に異なる傾向にあり(P=0.075)、薬物添加ありの対照を餌として与えられた豚が数値的に最も低い飼料効率であった。
【0092】
成長期間全体について、薬物添加なしの0ppmOxBCの対照との対比では、2ppmのOxBCを餌として与えられた豚は数値的に(3.6%)より低い飼料効率であり、5ppmのOxBCを餌として与えられた豚は1.1%低い飼料効率であった(表6を参照)。
【表6】

【0093】
(実施例4)鶏における用量最適化の研究
全部で2500羽のヒヨコを着荷と同時に処置に付した。この研究では5つのブロックを用い、それぞれを10の囲い場で構成した。各ブロック内の囲い場を各食餌(A、B、C、D、またはE)のうちの1つに無作為に且つ等しく割り当てた。
【0094】
この鶏の用量最適化研究で用いた5種の各食餌(以下の食餌A〜E)には、OxBCが、0、0、1、2、および5mg/kg飼料のレベルで含まれていた(0日〜18日にはスターター飼料、18日〜30日にはグロアー飼料、30日〜38日にはフィニッシャー飼料)。囲い場の鶏の重量は、日齢が0、18、31、および39日のとき記録した。
【0095】
食餌A(対照):OxBCは含まない市販の食餌
食餌B(対照):OxBCは含まない市販の食餌+薬物添加
食餌C:0.0001%(w/w)のOxBCを含む市販の食餌
食餌D:0.0002%(w/w)のOxBCを含む市販の食餌
食餌E:0.0005%(w/w)のOxBCを含む市販の食餌
【0096】
この39日の試験の全期間中、水は、鶏に不断給餌された。この試験では、抗生物質が含まれていた処置Bを除いて、飼料への薬物添加は用いなかった。
【0097】
18日目において、薬物添加ありの対照の食餌を餌として与えられた鶏の重量は、薬物添加なしの対照、1ppm、または2ppmのOxBCを餌として与えられた各鶏との比較では、有意により高かった(P=0.022)(表7を参照)。39日におけるこの試験の終了時点では、2および5ppmのOxBCを餌として与えられた鶏は、有意により高い重量であった(P=0.002)。1ppmのOxBCを餌として与えられたブロイラー鶏は、0ppmの対照の食餌(薬物添加あり、または薬物添加なし)を餌として与えられたものとは有意には異なっていなかったが、数値的にはより高かった。
【0098】
体重に関しては、有意な性別−処置の相互作用は認められず、食餌OxBCは、いずれの性別にも等しく影響を及ぼすことが示唆された。
【0099】
1、2、および5ppmのOxBCを餌として与えた39日後では、鶏は、薬物添加なしまたは薬物添加ありの対照の食餌を餌として与えられた鶏と比べて、それぞれ、3.2%、4.5%、および3.6%重かった。
【表7】

【0100】
スターター飼料期(0日〜18日)の間は飼料効率は有意には(P=0.129)影響を受けなかった。飼料効率は、グロアー期(18日〜31日)の間に1ppmのOxBCを餌として与えられた鶏において有意に(P=0.040)低かったが、2または5ppmのOxBCを餌として与えられたものでは、薬物添加なしの対照の食餌を餌として与えられた鶏との対比では、そうではなかった(表8を参照)が、2ppmのOxBCを餌として与えられた鶏は、薬物添加ありの対照を餌として与えられた鶏との比較では、より低いFCRであった。一方、FCRは、フィニッシャー期(31日〜39日;P=0.001)にいずれかのレベルのOxBCを餌として与えられた鶏で、2つの対照のうちのどちらかの食餌を餌として与えられた鶏との比較では、有意に低かった。試験の全期間に亘って(0日〜39日;P=0.018)食餌OxBCを餌として与えられた鶏は、薬物添加なしの対照の食餌との比較では、より低いFCRであったが、5ppmのOxBCを餌として与えられた鶏のみが、薬物添加ありの対照の食餌を餌として与えられたものとの比較では、有意により低いFCRであった。
【表8】

【0101】
鶏の1日あたりの平均飼料摂取量は、スターター期(0日〜18日)では、2ppmのOxBCを餌として与えられた鶏で有意に改善され(P=0.001)、対照の食餌を餌として与えられた鶏、1または5ppmのOxBCを餌として与えられた鶏に比べて平均2.1%の改善率であった(表9を参照)。グロアー期(18日〜31日;P=0.278)の全期間では、各処置間では飼料摂取量に差は認められなかった。フィニッシャー期(31日〜39日)において、または全生産サイクル(0日〜39日;P=0.328)において、各処置間では平均飼料摂取量に有意な差(P=0.486)は認められなかった。
【表9】

【0102】
鶏の1日あたりの平均増加量は、薬物添加なしの対照のスターター食餌(0日〜18日)を餌として与えられた鶏との対比では、0、1、および2ppmのOxBCを餌として与えられた各鶏で有意に(P=0.049)高かった。フィニッシャー期に2つの対照のうちのどちらかの食餌を餌として与えられた鶏との比較では、OxBCを餌として与えられた鶏は、1日あたりの平均増加量は有意に高かった(P=0.001;31日〜39日)(表10を参照)。試験の全期間では(0日〜39日)、2、または5ppmのOxBCを餌として与えられた鶏は、2つの対照のうちのどちらかの食餌を餌として与えられた鶏と比べると、1日あたりの平均増加量は有意に(P=0.004)高く(それぞれ、4.1%〜3.8%)、1ppmのOxBCを餌として与えられた鶏は、他の処置を餌として与えられた鶏と有意には異ならない中間の増加量であった。
【表10】

【0103】
総合すると、これらのデータは、2または5ppmのOxBCによるフィニッシャー期での食餌栄養補助は成長を有意に増進させることを示唆するものである。
【0104】
他の実施形態
この明細書中で言及した文献および特許出願、さらには特許明細書は、すべて、本明細書に参照により組み込まれる。
【0105】
本発明を具体的な実施形態に関連して説明してきたが、さらなる改変を加えることが可能であることは理解されるであろう。したがって、本出願では、当技術分野内で既知または慣用の実施の範囲内に入る本開示からの逸脱も含めて、全体としては本発明の原理に従う本発明のいずれの変更、使用、または適応も保護することが意図されている。
【0106】
他の実施形態は、本特許請求の範囲内にある。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
酸化的に変性されたカロテノイドおよび酸化的に変性されたカロテノイドの分画物から選択される添加物を含む食品。
【請求項2】
前記添加物が、酸化的に変性されたカロテノイドの分画物である、請求項1に記載の食品。
【請求項3】
前記酸化的に変性されたカロテノイドの分画物が、酸化的に変性されたカロテノイドの高分子成分を含む、請求項2に記載の食品。
【請求項4】
前記酸化的に変性されたカロテノイドの分画物が、それぞれが700Da未満の分子量を有している化合物の混合物を含む、請求項2に記載の食品。
【請求項5】
前記酸化的に変性されたカロテノイドの分画物が、それぞれが300Da未満の分子量を有している化合物の混合物を含む、請求項2に記載の食品。
【請求項6】
前記酸化的に変性されたカロテノイドの分画物が、1−(1,2,2−トリメチルシクロペンチル)ペンタ−2−エン−1,4−ジオン、1−メチルヒドロキシ−2,2,6−トリメチルシクロヘキセンエポキシド、15,15’−エポキシ−β−カロテン、2−(ヒドロキシメチル)−1,3,3−トリメチルシクロヘキサン−1,2−ジオール、2−(ヒドロキシメチル)−1,3,3−トリメチルシクロヘキサノール、2−ヒドロキシ−2,6,6−トリメチルシクロヘキサン−1−カルボキシアルデヒド、2−ヒドロキシ−2,6,6−トリメチルシクロヘキサノン、2−メチル−6−オキソ−2,4−ヘプタジエナール、2−メチルヘプタ−2−エン−4−オン、2,2−ジメチル−6−メチレンシクロヘキサノン、2,2,6−シクロヘキセニル−1−ホルメート、2,2,6−シクロヘキセニル−1−ホルメートエポキシド、2,2,6−トリメチルシクロヘキセン、2,2,6−トリメチルシクロヘキセンエポキシド、2,5,5,8a−テトラメチル−6,7,8,8a−テトラヒドロ−2H−クロメン−3(5H)−オン、2,6,6−トリメチルシクロヘキサ−2−エノン、2,6,6,−トリメチルシクロヘキサノン、3−ヒドロキシ−1−(2,6,6−トリメチルシクロヘキサ−1−エニル)ブタン−2−オン、4−エチルベンズアルデヒド、4−オキソ−β−アポ−13−カロテノン、4−オキソ−β−イオノン、4−オキソ−β−イオニリデンアセトアルデヒド、5,6−ジヒドロキシ−5,6−ジヒドロ−β−イオノン、5,6−エポキシ−β−カロテン、5,6,5’,6’−ジエポキシ−β−カロテン、5,6,5’,8’−ジエポキシ−β−カロテン、5,8−エポキシ−β−カロテン、5,8,5’,8’−ジエポキシ−β−カロテン、6−ヒドロキシ−アルファ−イオノン、6−ヒドロキシ−ガンマ−イオノン、6−メチル−6−(5−メチルフラン−2−イル)ヘプタン−2−オン、6−メチルヘプタ−5−エン−2−オン、6−メチルヘプタ−6−エン−2−オン、6−メチルヘプタ−3,5−ジエン−2−オン、6−メチルヘプタン−2−オン、6,6−ジメチルウンデカ−3−エン−2,5,10−トリオン、アルファ−イオノン、セトイソホロン、ジヒドロアクチニジオリド、ゲラニアール、ネラール、プソイド−イオノン、レチナール、レチナール5,6−エポキシド、レトロ−ガンマ−イオノン、セミ−β−カロテノン、β−アポ−10’−カロテナール、β−アポ−12’−カロテナール、β−アポ−13−カロテノン、β−アポ−13−カロテノン5,6−エポキシド、β−アポ−14−カロテノール、β−アポ−14’−カロテナール、β−アポ−8’−カロテナール、β−カロテノン、β−シクロシトラール、β−シクロシトラールエポキシド、β−ダマスコン、β−イオノン、β−イオノン5,6−エポキシド、β−イオニリデンアセトアルデヒド、β−イオニリデンアセトアルデヒド5,6−エポキシド、およびβ−メチルイオノンから選択される化合物を含む、請求項4または5に記載の食品。
【請求項7】
前記食品が、0.0000001%〜0.00001%(w/w)の前記化合物を含む、請求項6に記載の食品。
【請求項8】
前記食品が、動物用飼料である、請求項1〜7のいずれかに記載の食品。
【請求項9】
前記食品が、0.00001%〜0.005%(w/w)の前記添加物を含む、請求項1〜5のいずれかに記載の食品。
【請求項10】
1−(1,2,2−トリメチルシクロペンチル)ペンタ−2−エン−1,4−ジオン、1−メチルヒドロキシ−2,2,6−トリメチルシクロヘキセンエポキシド、15,15’−エポキシ−β−カロテン、2−(ヒドロキシメチル)−1,3,3−トリメチルシクロヘキサン−1,2−ジオール、2−(ヒドロキシメチル)−1,3,3−トリメチルシクロヘキサノール、2−ヒドロキシ−2,6,6−トリメチルシクロヘキサン−1−カルボキシアルデヒド、2−ヒドロキシ−2,6,6−トリメチルシクロヘキサノン、2−メチル−6−オキソ−2,4−ヘプタジエナール、2−メチルヘプタ−2−エン−4−オン、2,2−ジメチル−6−メチレンシクロヘキサノン、2,2,6−シクロヘキセニル−1−ホルメート、2,2,6−シクロヘキセニル−1−ホルメートエポキシド、2,2,6−トリメチルシクロヘキセン、2,2,6−トリメチルシクロヘキセンエポキシド、2,5,5,8a−テトラメチル−6,7,8,8a−テトラヒドロ−2H−クロメン−3(5H)−オン、2,6,6−トリメチルシクロヘキサ−2−エノン、2,6,6−トリメチルシクロヘキサノン、3−ヒドロキシ−1−(2,6,6−トリメチルシクロヘキサ−1−エニル)ブタン−2−オン、4−エチルベンズアルデヒド、4−オキソ−β−アポ−13−カロテノン、4−オキソ−β−イオノン、4−オキソ−β−イオニリデンアセトアルデヒド、5,6−ジヒドロキシ−5,6−ジヒドロ−β−イオノン、5,6−エポキシ−β−カロテン、5,6,5’,6’−ジエポキシ−β−カロテン、5,6,5’,8’−ジエポキシ−β−カロテン、5,8−エポキシ−β−カロテン、5,8,5’,8’−ジエポキシ−β−カロテン、6−ヒドロキシ−アルファ−イオノン、6−ヒドロキシ−ガンマ−イオノン、6−メチル−6−(5−メチルフラン−2−イル)ヘプタン−2−オン、6−メチルヘプタ−5−エン−2−オン、6−メチルヘプタ−6−エン−2−オン、6−メチルヘプタ−3,5−ジエン−2−オン、6−メチルヘプタン−2−オン、6,6−ジメチルウンデカ−3−エン−2,5,10−トリオン、アルファ−イオノン、セトイソホロン、ジヒドロアクチニジオリド、ゲラニアール、ネラール、プソイド−イオノン、レチナール、レチナール5,6−エポキシド、レトロ−ガンマ−イオノン、セミ−β−カロテノン、β−アポ−10’−カロテナール、β−アポ−12’−カロテナール、β−アポ−13−カロテノン、β−アポ−13−カロテノン5,6−エポキシド、β−アポ−14−カロテノール、β−アポ−14’−カロテナール、β−アポ−8’−カロテナール、β−カロテノン、β−シクロシトラール、β−シクロシトラールエポキシド、β−ダマスコン、β−イオノン、β−イオノン5,6−エポキシド、β−イオニリデンアセトアルデヒド、β−イオニリデンアセトアルデヒド5,6−エポキシド、β−メチルイオノン、およびこれらの混合物から選択される添加物を含む食品であって、0.0000001%〜0.00001%(w/w)の前記添加物を含む、食品。
【請求項11】
酸化的に変性されたカロテノイドおよび酸化的に変性されたカロテノイドの分画物から選択される食品添加物を動物に餌として与えることによる、動物の食餌を栄養補助する方法。
【請求項12】
前記添加物が、酸化的に変性されたカロテノイドの分画物である、請求項11に記載の方法。
【請求項13】
前記酸化的に変性されたカロテノイドの分画物が、酸化的に変性されたカロテノイドの高分子成分を含む、請求項12に記載の方法。
【請求項14】
前記酸化的に変性されたカロテノイドの分画物が、それぞれが700Da未満の分子量を有している化合物の混合物を含む、請求項12に記載の方法。
【請求項15】
前記酸化的に変性されたカロテノイドの分画物が、それぞれが300Da未満の分子量を有している化合物の混合物を含む、請求項12に記載の方法。
【請求項16】
前記酸化的に変性されたカロテノイドの分画物が、1−(1,2,2−トリメチルシクロペンチル)ペンタ−2−エン−1,4−ジオン、1−メチルヒドロキシ−2,2,6−トリメチルシクロヘキセンエポキシド、15,15’−エポキシ−β−カロテン、2−(ヒドロキシメチル)−1,3,3−トリメチルシクロヘキサン−1,2−ジオール、2−(ヒドロキシメチル)−1,3,3−トリメチルシクロヘキサノール、2−ヒドロキシ−2,6,6−トリメチルシクロヘキサン−1−カルボキシアルデヒド、2−ヒドロキシ−2,6,6−トリメチルシクロヘキサノン、2−メチル−6−オキソ−2,4−ヘプタジエナール、2−メチルヘプタ−2−エン−4−オン、2,2−ジメチル−6−メチレンシクロヘキサノン、2,2,6−シクロヘキセニル−1−ホルメート、2,2,6−シクロヘキセニル−1−ホルメートエポキシド、2,2,6−トリメチルシクロヘキセン、2,2,6−トリメチルシクロヘキセンエポキシド、2,5,5,8a−テトラメチル−6,7,8,8a−テトラヒドロ−2H−クロメン−3(5H)−オン、2,6,6−トリメチルシクロヘキサ−2−エノン、2,6,6−トリメチルシクロヘキサノン、3−ヒドロキシ−1−(2,6,6−トリメチルシクロヘキサ−1−エニル)ブタン−2−オン、4−エチルベンズアルデヒド、4−オキソ−β−アポ−13−カロテノン、4−オキソ−β−イオノン、4−オキソ−β−イオニリデンアセトアルデヒド、5,6−ジヒドロキシ−5,6−ジヒドロ−β−イオノン、5,6−エポキシ−β−カロテン、5,6,5’,6’−ジエポキシ−β−カロテン、5,6,5’,8’−ジエポキシ−β−カロテン、5,8−エポキシ−β−カロテン、5,8,5’,8’−ジエポキシ−β−カロテン、6−ヒドロキシ−アルファ−イオノン、6−ヒドロキシ−ガンマ−イオノン、6−メチル−6−(5−メチルフラン−2−イル)ヘプタン−2−オン、6−メチルヘプタ−5−エン−2−オン、6−メチルヘプタ−6−エン−2−オン、6−メチルヘプタ−3,5−ジエン−2−オン、6−メチルヘプタン−2−オン、6,6−ジメチルウンデカ−3−エン−2,5,10−トリオン、アルファ−イオノン、セトイソホロン、ジヒドロアクチニジオリド、ゲラニアール、ネラール、プソイド−イオノン、レチナール、レチナール5,6−エポキシド、レトロ−ガンマ−イオノン、セミ−β−カロテノン、β−アポ−10’−カロテナール、β−アポ−12’−カロテナール、β−アポ−13−カロテノン、β−アポ−13−カロテノン5,6−エポキシド、β−アポ−14−カロテノール、β−アポ−14’−カロテナール、β−アポ−8’−カロテナール、β−カロテノン、β−シクロシトラール、β−シクロシトラールエポキシド、β−ダマスコン、β−イオノン、β−イオノン5,6−エポキシド、β−イオニリデンアセトアルデヒド、β−イオニリデンアセトアルデヒド5,6−エポキシド、およびβ−メチルイオノンから選択される化合物を含む、請求項14または15に記載の方法。
【請求項17】
前記添加物が食品と混合されて、動物に餌として与えられる、請求項11に記載の方法。
【請求項18】
1−(1,2,2−トリメチルシクロペンチル)ペンタ−2−エン−1,4−ジオン、1−メチルヒドロキシ−2,2,6−トリメチルシクロヘキセンエポキシド、15,15’−エポキシ−β−カロテン、2−(ヒドロキシメチル)−1,3,3−トリメチルシクロヘキサン−1,2−ジオール、2−(ヒドロキシメチル)−1,3,3−トリメチルシクロヘキサノール、2−ヒドロキシ−2,6,6−トリメチルシクロヘキサン−1−カルボキシアルデヒド、2−ヒドロキシ−2,6,6−トリメチルシクロヘキサノン、2−メチル−6−オキソ−2,4−ヘプタジエナール、2−メチルヘプタ−2−エン−4−オン、2,2−ジメチル−6−メチレンシクロヘキサノン、2,2,6−シクロヘキセニル−1−ホルメート、2,2,6−シクロヘキセニル−1−ホルメートエポキシド、2,2,6−トリメチルシクロヘキセン、2,2,6−トリメチルシクロヘキセンエポキシド、2,5,5,8a−テトラメチル−6,7,8,8a−テトラヒドロ−2H−クロメン−3(5H)−オン、2,6,6−トリメチルシクロヘキサ−2−エノン、2,6,6−トリメチルシクロヘキサノン、3−ヒドロキシ−1−(2,6,6−トリメチルシクロヘキサ−1−エニル)ブタン−2−オン、4−エチルベンズアルデヒド、4−オキソ−β−アポ−13−カロテノン、4−オキソ−β−イオノン、4−オキソ−β−イオニリデンアセトアルデヒド、5,6−ジヒドロキシ−5,6−ジヒドロ−β−イオノン、5,6−エポキシ−β−カロテン、5,6,5’,6’−ジエポキシ−β−カロテン、5,6,5’,8’−ジエポキシ−β−カロテン、5,8−エポキシ−β−カロテン、5,8,5’,8’−ジエポキシ−β−カロテン、6−ヒドロキシ−アルファ−イオノン、6−ヒドロキシ−ガンマ−イオノン、6−メチル−6−(5−メチルフラン−2−イル)ヘプタン−2−オン、6−メチルヘプタ−5−エン−2−オン、6−メチルヘプタ−6−エン−2−オン、6−メチルヘプタ−3,5−ジエン−2−オン、6−メチルヘプタン−2−オン、6,6−ジメチルウンデカ−3−エン−2,5,10−トリオン、アルファ−イオノン、セトイソホロン、ジヒドロアクチニジオリド、ゲラニアール、ネラール、プソイド−イオノン、レチナール、レチナール5,6−エポキシド、レトロ−ガンマ−イオノン、セミ−β−カロテノン、β−アポ−10’−カロテナール、β−アポ−12’−カロテナール、β−アポ−13−カロテノン、β−アポ−13−カロテノン5,6−エポキシド、β−アポ−14−カロテノール、β−アポ−14’−カロテナール、β−アポ−8’−カロテナール、β−カロテノン、β−シクロシトラール、β−シクロシトラールエポキシド、β−ダマスコン、β−イオノン、β−イオノン5,6−エポキシド、β−イオニリデンアセトアルデヒド、β−イオニリデンアセトアルデヒド5,6−エポキシド、β−メチルイオノン、およびこれらの混合物から選択される食品添加物を動物に餌として与えることによる動物の食餌を栄養補助する方法であって、前記食品が、0.0000001%〜0.00001%(w/w)の前記添加物を含む、方法。
【請求項19】
(i)酸化的に変性されたカロテノイドおよび酸化的に変性されたカロテノイドの分画物から選択される食品添加物を含んでいる組成物;
および
(ii)前記添加物を動物に投与することについての説明書;
を含む、キット。
【請求項20】
前記組成物が、増量剤と、0.5%〜50%(w/w)の前記食品添加物とを含む、請求項19に記載のキット。
【請求項21】
前記組成物を動物用飼料と混合することについての説明書をさらに含む、請求項19に記載のキット。
【請求項22】
前記添加物が、酸化的に変性されたカロテノイドの分画物である、請求項19に記載のキット。
【請求項23】
前記酸化的に変性されたカロテノイドの分画物が、酸化的に変性されたカロテノイドの高分子成分を含む、請求項19に記載のキット。
【請求項24】
前記酸化的に変性されたカロテノイドの分画物が、それぞれが700Da未満の分子量を有している化合物の混合物を含む、請求項19に記載のキット。
【請求項25】
前記酸化的に変性されたカロテノイドの分画物が、それぞれが300Da未満の分子量を有している化合物の混合物を含む、請求項19に記載のキット。
【請求項26】
前記酸化的に変性されたカロテノイドの分画物が、1−(1,2,2−トリメチルシクロペンチル)ペンタ−2−エン−1,4−ジオン、1−メチルヒドロキシ−2,2,6−トリメチルシクロヘキセンエポキシド、15,15’−エポキシ−β−カロテン、2−(ヒドロキシメチル)−1,3,3−トリメチルシクロヘキサン−1,2−ジオール、2−(ヒドロキシメチル)−1,3,3−トリメチルシクロヘキサノール、2−ヒドロキシ−2,6,6−トリメチルシクロヘキサン−1−カルボキシアルデヒド、2−ヒドロキシ−2,6,6−トリメチルシクロヘキサノン、2−メチル−6−オキソ−2,4−ヘプタジエナール、2−メチルヘプタ−2−エン−4−オン、2,2−ジメチル−6−メチレンシクロヘキサノン、2,2,6−シクロヘキセニル−1−ホルメート、2,2,6−シクロヘキセニル−1−ホルメートエポキシド、2,2,6−トリメチルシクロヘキセン、2,2,6−トリメチルシクロヘキセンエポキシド、2,5,5,8a−テトラメチル−6,7,8,8a−テトラヒドロ−2H−クロメン−3(5H)−オン、2,6,6−トリメチルシクロヘキサ−2−エノン、2,6,6−トリメチルシクロヘキサノン、3−ヒドロキシ−1−(2,6,6−トリメチルシクロヘキサ−1−エニル)ブタン−2−オン、4−エチルベンズアルデヒド、4−オキソ−β−アポ−13−カロテノン、4−オキソ−β−イオノン、4−オキソ−β−イオニリデンアセトアルデヒド、5,6−ジヒドロキシ−5,6−ジヒドロ−β−イオノン、5,6−エポキシ−β−カロテン、5,6,5’,6’−ジエポキシ−β−カロテン、5,6,5’,8’−ジエポキシ−β−カロテン、5,8−エポキシ−β−カロテン、5,8,5’,8’−ジエポキシ−β−カロテン、6−ヒドロキシ−アルファ−イオノン、6−ヒドロキシ−ガンマ−イオノン、6−メチル−6−(5−メチルフラン−2−イル)ヘプタン−2−オン、6−メチルヘプタ−5−エン−2−オン、6−メチルヘプタ−6−エン−2−オン、6−メチルヘプタ−3,5−ジエン−2−オン、6−メチルヘプタン−2−オン、6,6−ジメチルウンデカ−3−エン−2,5,10−トリオン、アルファ−イオノン、セトイソホロン、ジヒドロアクチニジオリド、ゲラニアール、ネラール、プソイド−イオノン、レチナール、レチナール5,6−エポキシド、レトロ−ガンマ−イオノン、セミ−β−カロテノン、β−アポ−10’−カロテナール、β−アポ−12’−カロテナール、β−アポ−13−カロテノン、β−アポ−13−カロテノン5,6−エポキシド、β−アポ−14−カロテノール、β−アポ−14’−カロテナール、β−アポ−8’−カロテナール、β−カロテノン、β−シクロシトラール、β−シクロシトラールエポキシド、β−ダマスコン、β−イオノン、β−イオノン5,6−エポキシド、β−イオニリデンアセトアルデヒド、β−イオニリデンアセトアルデヒド5,6−エポキシド、およびβ−メチルイオノンから選択される化合物を含む、請求項24または25に記載のキット。
【請求項27】
(i)1−(1,2,2−トリメチルシクロペンチル)ペンタ−2−エン−1,4−ジオン、1−メチルヒドロキシ−2,2,6−トリメチルシクロヘキセンエポキシド、15,15’−エポキシ−β−カロテン、2−(ヒドロキシメチル)−1,3,3−トリメチルシクロヘキサン−1,2−ジオール、2−(ヒドロキシメチル)−1,3,3−トリメチルシクロヘキサノール、2−ヒドロキシ−2,6,6−トリメチルシクロヘキサン−1−カルボキシアルデヒド、2−ヒドロキシ−2,6,6−トリメチルシクロヘキサノン、2−メチル−6−オキソ−2,4−ヘプタジエナール、2−メチルヘプタ−2−エン−4−オン、2,2−ジメチル−6−メチレンシクロヘキサノン、2,2,6−シクロヘキセニル−1−ホルメート、2,2,6−シクロヘキセニル−1−ホルメートエポキシド、2,2,6−トリメチルシクロヘキセン、2,2,6−トリメチルシクロヘキセンエポキシド、2,5,5,8a−テトラメチル−6,7,8,8a−テトラヒドロ−2H−クロメン−3(5H)−オン、2,6,6−トリメチルシクロヘキサ−2−エノン、2,6,6,−トリメチルシクロヘキサノン、3−ヒドロキシ−1−(2,6,6−トリメチルシクロヘキサ−1−エニル)ブタン−2−オン、4−エチルベンズアルデヒド、4−オキソ−β−アポ−13−カロテノン、4−オキソ−β−イオノン、4−オキソ−β−イオニリデンアセトアルデヒド、5,6−ジヒドロキシ−5,6−ジヒドロ−β−イオノン、5,6−エポキシ−β−カロテン、5,6,5’,6’−ジエポキシ−β−カロテン、5,6,5’,8’−ジエポキシ−β−カロテン、5,8−エポキシ−β−カロテン、5,8,5’,8’−ジエポキシ−β−カロテン、6−ヒドロキシ−アルファ−イオノン、6−ヒドロキシ−ガンマ−イオノン、6−メチル−6−(5−メチルフラン−2−イル)ヘプタン−2−オン、6−メチルヘプタ−5−エン−2−オン、6−メチルヘプタ−6−エン−2−オン、6−メチルヘプタ−3,5−ジエン−2−オン、6−メチルヘプタン−2−オン、6,6−ジメチルウンデカ−3−エン−2,5,10−トリオン、アルファ−イオノン、セトイソホロン、ジヒドロアクチニジオリド、ゲラニアール、ネラール、プソイド−イオノン、レチナール、レチナール5,6−エポキシド、レトロ−ガンマ−イオノン、セミ−β−カロテノン、β−アポ−10’−カロテナール、β−アポ−12’−カロテナール、β−アポ−13−カロテノン、β−アポ−13−カロテノン5,6−エポキシド、β−アポ−14−カロテノール、β−アポ−14’−カロテナール、β−アポ−8’−カロテナール、β−カロテノン、β−シクロシトラール、β−シクロシトラールエポキシド、β−ダマスコン、β−イオノン、β−イオノン5,6−エポキシド、β−イオニリデンアセトアルデヒド、β−イオニリデンアセトアルデヒド5,6−エポキシド、β−メチルイオノン、およびこれらの混合物から選択される食品添加物を含んでいる組成物;
ならびに
(ii)前記添加物を動物に投与することについての説明書;
を含む、キット。
【請求項28】
a)ビタミンC、ビタミンD、ビタミンE、ビタミンK、葉酸、ビタミンB6、およびビタミンB12から選択されるビタミン;
および
b)酸化的に変性されたカロテノイドまたはその構成成分;
を含む、食品栄養補助剤。
【請求項29】
前記栄養補助剤が、前記ビタミンのRDAの約5%〜約1000%、および約100μg〜100mgの前記酸化的に変性されたカロテノイドまたはその構成成分を含む単位投与形態に製剤化されている、請求項28に記載の食品栄養補助剤。
【請求項30】
a)カルシウム、クロム、銅、フッ化物、ヨウ素、鉄、マグネシウム、マンガン、モリブデン、リン、カリウム、セレン、ナトリウム、および亜鉛から選択されるミネラル;
および
b)酸化的に変性されたカロテノイドまたはその構成成分;
を含む、食品栄養補助剤。
【請求項31】
前記栄養補助剤が、前記ミネラルのRDAの約5%〜約500%、および約100μg〜100mgの前記酸化的に変性されたカロテノイドまたはその構成成分を含む単位投与形態に製剤化されている、請求項30に記載の食品栄養補助剤。
【請求項32】
a)アルファ−リノレン酸、ステアリドン酸、エイコサテトラエン酸、エイコサペンタエン酸、ドコサヘキサエン酸、リノール酸、ガンマ−リノレン酸、ジホモ−ガンマ−リノレン酸、およびアラキドン酸から選択されるオメガ脂肪酸;
および
b)酸化的に変性されたカロテノイドまたはその構成成分;
を含む、食品栄養補助剤。
【請求項33】
前記栄養補助剤が、約10mg〜2gの前記オメガ脂肪酸、および約100μg〜100mgの前記酸化的に変性されたカロテノイドまたはその構成成分を含む単位投与形態に製剤化されている、請求項32に記載の食品栄養補助剤。
【請求項34】
a)イソロイシン、ロイシン、リシン、メチオニン、フェニルアラニン、トレオニン、トリプトファン、およびバリンから選択されるアミノ酸;
および
b)酸化的に変性されたカロテノイドまたはその構成成分;
を含む、食品栄養補助剤。
【請求項35】
前記栄養補助剤が、前記アミノ酸のRDAの約5%〜500%、および約100μg〜100mgの前記酸化的に変性されたカロテノイドまたはその構成成分を含む単位投与形態に製剤化されている、請求項34に記載の食品栄養補助剤。
【請求項36】
a)アンジェリカ(angelica)、レンゲソウ(astragalus)、カラスムギ(avena sativa)、ヤマモモの樹皮(bayberry bark)、ビルベリー(billberry)、ブラックコホッシュ(black cohosh)、ブラックサンザシ(black haw)、クログルミ(black walnut)、オオアザミ(blessed thistle)、ブルーコホッシュ(blue cohosh)、ブルーバーベナ(blue vervain)、ミカン科アガソスマ属の木(buchu)、クロウメモドキ(buckthorn)、ゴボウ(burdock)、カスカラサガダ(cascara sagada)、カステベリー(casteberry)、カイエンヌ(cayenne)、カモミール(chamomile)、シャパラル(chaparral)、イタリアニンジンボク(chaste tree)、ハコベ(chickweed)、チョウジノキ(cloves)、フキタンポポ(coltsfoot)、コンフレイの根(comphrey root)、トウモロコシの毛(cornsilk)、コフカーム(cough calm)、クランプバーク(crampbark)、ダミアナ(damiana)、セイヨウタンポポ(dandelion)、セイヨウタンポポの根(dandelion root)、イノンドの種子(dill seed)、ドンクアイ(dong quai)、エキナシア(echinacea)、オオグルマ(elecampane)、エイジアック(essiac)、ユーカリ(eucalyptus)、ウイキョウ(fennel)、コロハ(fenugreek)、リンドウ(gentian)、ショウガ(ginger)、イチョウ(gingko)、チョウセンニンジン(ginseng)、ヒドラスチス(goldenseal)、ゴタコーラ(gota kola)、ガラナ(guarana)、ホーソンベリー(hawthorne berry)、ホップ(hops)、ニガハッカ(horehound)、トクサ(horsetail)、アジサイ(hydrangea)、ヤナギハッカ(hysoop)、ケルプ(kelp)、コーラの実(kola nut)、カンゾウ(licorice)、ロベリア(lobelia)、マカ(maca)、ビロードアオイ(marshmallow)、メハジキ(motherwort)、ムイラプアマ(muira puama)、ムリエン(mullien)、ミルラ(myrrh)、イラクサ(nettle)、オートストロー(oatstraw)、オレゴングレープルート(oregon grape root)、パセリ(parsley)、トケイソウ(passion flower)、パウダルコ(pau d' arco)、ペパーミント(peppermint)、プランテーン(plantain)、ヤナギトウワタ(pleurisy root)、アメリカサンショウの樹皮(prickley ash bark)、アカツメクサ(red clover)、レッドラズベリー(red raspberry)、サルサパリラ(sarsaparilla)、ノコギリパルメット(saw palmetto)、チョウセンゴミシ(schizandra)、スカルキャップ(scullcap)、ヒメスイバ(sheep sorrel)、アカニレ(slippery elm)、スクワビン(squawvine)、セイヨウオトギリソウ(St. Johns wort)、ターメリック(tumeric)、トルコルバーブ(turkey rhubarb)、カノコソウ(valerian)、セイヨウシロヤナギの樹皮(white willow bark)、セイヨウミザクラの樹皮(wild cherry bark)、自然薯(wild yam)、ノコギリソウ(yarrow)、イエロードック(yellow dock)、ヨヒンビ(yohimbi)、およびこれらの抽出物から選択されるハーブ;
ならびに
b)酸化的に変性されたカロテノイドまたはその構成成分;
を含む、食品栄養補助剤。
【請求項37】
前記栄養補助剤が、約1mg〜250mgの前記ハーブおよび約100μg〜100mgの前記酸化的に変性されたカロテノイドまたはその構成成分を含む単位投与形態に製剤化されている、請求項36に記載の食品栄養補助剤。
【請求項38】
100μg〜100mgの酸化的に変性されたカロテノイドまたはその構成成分を含む単位投与形態に製剤化されている、食品栄養補助剤。
【請求項39】
前記単位投与形態が、錠剤、丸剤、カプセル、またはカプレットである、請求項29、31、33、35、37、および38に記載の食品栄養補助剤。
【請求項40】
前記食品栄養補助剤が、0.00001%〜0.005%(w/w)の前記酸化的に変性されたカロテノイドまたはその構成成分を含む液体または粉末として製剤化されている、請求項28、30、32、34、および36のいずれかに記載の食品栄養補助剤。
【請求項41】
前記酸化的に変性されたカロテノイドまたはその構成成分が、酸化的に変性されたカロテノイドの高分子成分を含む、請求項28〜40のいずれかに記載の食品栄養補助剤。
【請求項42】
前記酸化的に変性されたカロテノイドの分画物が、それぞれが700Da未満の分子量を有している化合物の混合物を含む、請求項28〜40のいずれかに記載の食品栄養補助剤。
【請求項43】
前記酸化的に変性されたカロテノイドの分画物が、それぞれが300Da未満の分子量を有している化合物の混合物を含む、請求項28〜40のいずれかに記載の食品栄養補助剤。
【請求項44】
前記酸化的に変性されたカロテノイドまたはその構成成分が、1−(1,2,2−トリメチルシクロペンチル)ペンタ−2−エン−1,4−ジオン、1−メチルヒドロキシ−2,2,6−トリメチルシクロヘキセンエポキシド、15,15’−エポキシ−β−カロテン、2−(ヒドロキシメチル)−1,3,3−トリメチルシクロヘキサン−1,2−ジオール、2−(ヒドロキシメチル)−1,3,3−トリメチルシクロヘキサノール、2−ヒドロキシ−2,6,6−トリメチルシクロヘキサン−1−カルボキシアルデヒド、2−ヒドロキシ−2,6,6−トリメチルシクロヘキサノン、2−メチル−6−オキソ−2,4−ヘプタジエナール、2−メチルヘプタ−2−エン−4−オン、2,2−ジメチル−6−メチレンシクロヘキサノン、2,2,6−シクロヘキセニル−1−ホルメート、2,2,6−シクロヘキセニル−1−ホルメートエポキシド、2,2,6−トリメチルシクロヘキセン、2,2,6−トリメチルシクロヘキセンエポキシド、2,5,5,8a−テトラメチル−6,7,8,8a−テトラヒドロ−2H−クロメン−3(5H)−オン、2,6,6−トリメチルシクロヘキサ−2−エノン、2,6,6−トリメチルシクロヘキサノン、3−ヒドロキシ−1−(2,6,6−トリメチルシクロヘキサ−1−エニル)ブタン−2−オン、4−エチルベンズアルデヒド、4−オキソ−β−アポ−13−カロテノン、4−オキソ−β−イオノン、4−オキソ−β−イオニリデンアセトアルデヒド、5,6−ジヒドロキシ−5,6−ジヒドロ−β−イオノン、5,6−エポキシ−β−カロテン、5,6,5’,6’−ジエポキシ−β−カロテン、5,6,5’,8’−ジエポキシ−β−カロテン、5,8−エポキシ−β−カロテン、5,8,5’,8’−ジエポキシ−β−カロテン、6−ヒドロキシ−アルファ−イオノン、6−ヒドロキシ−ガンマ−イオノン、6−メチル−6−(5−メチルフラン−2−イル)ヘプタン−2−オン、6−メチルヘプタ−5−エン−2−オン、6−メチルヘプタ−6−エン−2−オン、6−メチルヘプタ−3,5−ジエン−2−オン、6−メチルヘプタン−2−オン、6,6−ジメチルウンデカ−3−エン−2,5,10−トリオン、アルファ−イオノン、セトイソホロン、ジヒドロアクチニジオリド、ゲラニアール、ネラール、プソイド−イオノン、レチナール、レチナール5,6−エポキシド、レトロ−ガンマ−イオノン、セミ−β−カロテノン、β−アポ−10’−カロテナール、β−アポ−12’−カロテナール、β−アポ−13−カロテノン、β−アポ−13−カロテノン5,6−エポキシド、β−アポ−14−カロテノール、β−アポ−14’−カロテナール、β−アポ−8’−カロテナール、β−カロテノン、β−シクロシトラール、β−シクロシトラールエポキシド、β−ダマスコン、β−イオノン、β−イオノン5,6−エポキシド、β−イオニリデンアセトアルデヒド、β−イオニリデンアセトアルデヒド5,6−エポキシド、β−メチルイオノン、およびこれらの混合物から選択される、請求項28〜40のいずれかに記載の食品栄養補助剤。
【請求項45】
前記酸化的に変性されたカロテノイドまたはその構成成分が、2−メチル−6−オキソ−2,4−ヘプタジエナールである、請求項44に記載の食品栄養補助剤。
【請求項46】
(i)1−(1,2,2−トリメチルシクロペンチル)ペンタ−2−エン−1,4−ジオン、1−メチルヒドロキシ−2,2,6−トリメチルシクロヘキセンエポキシド、15,15’−エポキシ−β−カロテン、2−(ヒドロキシメチル)−1,3,3−トリメチルシクロヘキサン−1,2−ジオール、2−(ヒドロキシメチル)−1,3,3−トリメチルシクロヘキサノール、2−ヒドロキシ−2,6,6−トリメチルシクロヘキサン−1−カルボキシアルデヒド、2−ヒドロキシ−2,6,6−トリメチルシクロヘキサノン、2−メチル−6−オキソ−2,4−ヘプタジエナール、2−メチルヘプタ−2−エン−4−オン、2,2−ジメチル−6−メチレンシクロヘキサノン、2,2,6−シクロヘキセニル−1−ホルメート、2,2,6−シクロヘキセニル−1−ホルメートエポキシド、2,2,6−トリメチルシクロヘキセン、2,2,6−トリメチルシクロヘキセンエポキシド、2,5,5,8a−テトラメチル−6,7,8,8a−テトラヒドロ−2H−クロメン−3(5H)−オン、2,6,6−トリメチルシクロヘキサ−2−エノン、2,6,6,−トリメチルシクロヘキサノン、3−ヒドロキシ−1−(2,6,6−トリメチルシクロヘキサ−1−エニル)ブタン−2−オン、4−エチルベンズアルデヒド、4−オキソ−β−アポ−13−カロテノン、4−オキソ−β−イオノン、4−オキソ−β−イオニリデンアセトアルデヒド、5,6−ジヒドロキシ−5,6−ジヒドロ−β−イオノン、5,6−エポキシ−β−カロテン、5,6,5’,6’−ジエポキシ−β−カロテン、5,6,5’,8’−ジエポキシ−β−カロテン、5,8−エポキシ−β−カロテン、5,8,5’,8’−ジエポキシ−β−カロテン、6−ヒドロキシ−アルファ−イオノン、6−ヒドロキシ−ガンマ−イオノン、6−メチル−6−(5−メチルフラン−2−イル)ヘプタン−2−オン、6−メチルヘプタ−5−エン−2−オン、6−メチルヘプタ−6−エン−2−オン、6−メチルヘプタ−3,5−ジエン−2−オン、6−メチルヘプタン−2−オン、6,6−ジメチルウンデカ−3−エン−2,5,10−トリオン、アルファ−イオノン、セトイソホロン、ジヒドロアクチニジオリド、ゲラニアール、ネラール、プソイド−イオノン、レチナール、レチナール5,6−エポキシド、レトロ−ガンマ−イオノン、セミ−β−カロテノン、β−アポ−10’−カロテナール、β−アポ−12’−カロテナール、β−アポ−13−カロテノン、β−アポ−13−カロテノン5,6−エポキシド、β−アポ−14−カロテノール、β−アポ−14’−カロテナール、β−アポ−8’−カロテナール、β−カロテノン、β−シクロシトラール、β−シクロシトラールエポキシド、β−ダマスコン、β−イオノン、β−イオノン5,6−エポキシド、β−イオニリデンアセトアルデヒド、β−イオニリデンアセトアルデヒド5,6−エポキシド、β−メチルイオノン、およびこれらの混合物から選択される化合物;
ならびに
(ii)ビタミンC、ビタミンD、ビタミンE、ビタミンK、葉酸、ビタミンB6、およびビタミンB12から選択されるビタミン;カルシウム、クロム、銅、フッ化物、ヨウ素、鉄、マグネシウム、マンガン、モリブデン、リン、カリウム、セレン、ナトリウム、および亜鉛から選択されるミネラル;アルファ−リノレン酸、ステアリドン酸、エイコサテトラエン酸、エイコサペンタエン酸、ドコサヘキサエン酸、リノール酸、ガンマ−リノレン酸、ジホモ−ガンマ−リノレン酸、およびアラキドン酸から選択されるオメガ脂肪酸;イソロイシン、ロイシン、リシン、メチオニン、フェニルアラニン、トレオニン、トリプトファン、およびバリンから選択されるアミノ酸;またはアンジェリカ(angelica)、レンゲソウ(astragalus)、カラスムギ(avena sativa)、ヤマモモの樹皮(bayberry bark)、ビルベリー(billberry)、ブラックコホッシュ(black cohosh)、ブラックサンザシ(black haw)、クログルミ(black walnut)、オオアザミ(blessed thistle)、ブルーコホッシュ(blue cohosh)、ブルーバーベナ(blue vervain)、ミカン科アガソスマ属の木(buchu)、クロウメモドキ(buckthorn)、ゴボウ(burdock)、カスカラサガダ(cascara sagada)、カステベリー(casteberry)、カイエンヌ(cayenne)、カモミール(chamomile)、シャパラル(chaparral)、イタリアニンジンボク(chaste tree)、ハコベ(chickweed)、チョウジノキ(cloves)、フキタンポポ(coltsfoot)、コンフレイの根(comphrey root)、トウモロコシの毛(cornsilk)、コフカーム(cough calm)、クランプバーク(crampbark)、ダミアナ(damiana)、セイヨウタンポポ(dandelion)、セイヨウタンポポの根(dandelion root)、イノンドの種子(dill seed)、ドンクアイ(dong quai)、エキナシア(echinacea)、オオグルマ(elecampane)、エイジアック(essiac)、ユーカリ(eucalyptus)、ウイキョウ(fennel)、コロハ(fenugreek)、リンドウ(gentian)、ショウガ(ginger)、イチョウ(gingko)、チョウセンニンジン(ginseng)、ヒドラスチス(goldenseal)、ゴタコーラ(gota kola)、ガラナ(guarana)、ホーソンベリー(hawthorne berry)、ホップ(hops)、ニガハッカ(horehound)、トクサ(horsetail)、アジサイ(hydrangea)、ヤナギハッカ(hysoop)、ケルプ(kelp)、コーラの実(kola nut)、カンゾウ(licorice)、ロベリア(lobelia)、マカ(maca)、ビロードアオイ(marshmallow)、メハジキ(motherwort)、ムイラプアマ(muira puama)、ムリエン(mullien)、ミルラ(myrrh)、イラクサ(nettle)、オートストロー(oatstraw)、オレゴングレープルート(oregon grape root)、パセリ(parsley)、トケイソウ(passion flower)、パウダルコ(pau d' arco)、ペパーミント(peppermint)、プランテーン(plantain)、ヤナギトウワタ(pleurisy root)、アメリカサンショウの樹皮(prickley ash bark)、アカツメクサ(red clover)、レッドラズベリー(red raspberry)、サルサパリラ(sarsaparilla)、ノコギリパルメット(saw palmetto)、チョウセンゴミシ(schizandra)、スカルキャップ(scullcap)、ヒメスイバ(sheep sorrel)、アカニレ(slippery elm)、スクワビン(squawvine)、セイヨウオトギリソウ(St. Johns wort)、ターメリック(tumeric)、トルコルバーブ(turkey rhubarb)、カノコソウ(valerian)、セイヨウシロヤナギの樹皮(white willow bark)、セイヨウミザクラの樹皮(wild cherry bark)、自然薯(wild yam)、ノコギリソウ(yarrow)、イエロードック(yellow dock)、ヨヒンビ(yohimbi)、およびこれらの抽出物から選択されるハーブ;
を含む、食品栄養補助剤。
【請求項47】
(i)請求項28〜40のいずれかに記載の食品栄養補助剤、
および
(ii)前記食品栄養補助剤を動物に投与することについての説明書、
を含む、キット。
【請求項48】
請求項28〜40のいずれかに記載の食品栄養補助剤を動物に投与することによる、動物の食餌を栄養補助する方法。
【請求項49】
前記動物が、ヒトである、請求項48に記載の方法。

【公表番号】特表2009−532041(P2009−532041A)
【公表日】平成21年9月10日(2009.9.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−503381(P2009−503381)
【出願日】平成19年4月4日(2007.4.4)
【国際出願番号】PCT/CA2007/000563
【国際公開番号】WO2007/112587
【国際公開日】平成19年10月11日(2007.10.11)
【出願人】(508298293)ケマファー インコーポレーテッド (2)
【Fターム(参考)】