飲料ボトルまたは飲料カップ用の閉鎖システム
【課題】取り扱いが簡単であり、柔軟に使用できる飲料ボトルまたは飲料カップの閉鎖システムを提供する。
【解決手段】飲用開口部と、第1位置で飲用開口部を密封し、第2位置で飲用開口部を開放する軸方向に移動可能である閉鎖要素142と、を備える、マウスピース130を有する飲料ボトルまたはカップ用の閉鎖システムにおいて、前記マウスピース130が、飲料ボトルまたは飲料カップの容器縁部と、飲料ボトルまたは飲料カップにねじ締め可能である密閉リングとの間に取り付けることが可能である取付具132を備え、前記マウスピース130が、円錐ハウジング部分134の下方に、前記密閉リングの内周部164と協働する肩部を有することを特徴とする閉鎖システム。
【解決手段】飲用開口部と、第1位置で飲用開口部を密封し、第2位置で飲用開口部を開放する軸方向に移動可能である閉鎖要素142と、を備える、マウスピース130を有する飲料ボトルまたはカップ用の閉鎖システムにおいて、前記マウスピース130が、飲料ボトルまたは飲料カップの容器縁部と、飲料ボトルまたは飲料カップにねじ締め可能である密閉リングとの間に取り付けることが可能である取付具132を備え、前記マウスピース130が、円錐ハウジング部分134の下方に、前記密閉リングの内周部164と協働する肩部を有することを特徴とする閉鎖システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、飲料ボトルまたは飲料カップ用の閉鎖システム、ならびに閉鎖システムを備える飲料ボトルまたは飲料カップに関する。
【背景技術】
【0002】
このような子供用飲料ボトルまたはカップは、液体を受けるための容器を有する。容器は、飲料を飲みやすくするための特殊なマウスピースを有する蓋により閉鎖される。
【0003】
たとえば、蓋と一体化して形成される飲み口が設けられ、比較的硬質のプラスチックからなる一体型の蓋が作られている子供用飲料カップが公知である。飲み物を飲むことを容易にするために、蓋には通気口が設けられる。意図せずに液体が流出することを回避するためには、弾性材料からなり、マウスピースを吸った時にのみ液体を放出する溝形状の開口部を有する特殊な差込部がマウスピースに設けられることが可能である。また、同じ目的のために特殊なバルブが設けられることも可能である。公知の子供用飲料カップの欠点は、マウスピースが蓋の他の部分と同じ比較的硬質のプラスチックからなり、マウスピースが破損した場合には蓋全体を交換しなくてはならないことである。
【0004】
公知の子供用飲料ボトルでは、マウスピースは全体として極めて弾性的な材料、たとえばラテックスまたはシリコンからなる乳首であり、開口部と離れた側の端部に取付フランジを有する。取付フランジは密閉リングにより押圧されており、密閉リングは飲料ボトルの縁部に対してねじ締めされて取り付けられる。マウスピースは密閉リングから取り外されることが可能であり、それによって個別に交換することが可能である。非特許文献1は、たとえばそのような子供用飲料ボトルを示している。ボトルの首と密閉リングとの間でマウスピースの取付フランジが正確に密封固定されているかを外観から確認することは困難である。また、ボトルの首の開口部の大きさが、マウスピースの取付フランジの予め設定された大きさに対応する必要がある。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0005】
【非特許文献1】文献DE 197 39 911 A1
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
したがって、本発明の目的は、取り扱いが簡単であり、柔軟に使用することが可能である飲料ボトルまたは飲料カップ用の閉鎖システムを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
スイス特許出願CH 681075 A5から公知である飲料ボトル閉鎖部は、閉鎖部をボトルに密閉するよう接続するために飲料ボトルにねじ込まれるねじ部を有する。これより、本発明のさらなる目的は、さらに柔軟な使用が可能である飲料ボトルの閉鎖システムを提供することである。
【0008】
この目的は、請求項1の特徴を有するマウスピースを備える飲料ボトルまたは飲料カップ用の閉鎖システムにより達成される。有利な実施形態は付随の従属請求項に記載される。
【0009】
本発明に係る閉鎖システムは、好適には子供用飲料ボトルまたは子供用飲料カップに使用される。これは、飲用開口部と、第1位置で飲用開口部を密封し、第2位置で飲用開口部を開放する軸方向に移動可能である閉鎖要素とを有し、マウスピースは飲料ボトルまたは飲料カップの容器縁部と飲料ボトルまたは飲料カップにねじ込まれることが可能である密閉リングとの間に締め付けることが可能である取付具を備える。また、前記マウスピースが、円錐ハウジング部分の下方に、前記密閉リングの内周部と協働する肩部を有する。先行技術から公知であるいわゆるプッシュプル式閉鎖システムに対して、本発明では特定のボトルの首に合わせられたねじ部は不要である。代わりに、締め付け可能である取付具がマウスピースに形成される。取付具は特に、周縁取付フランジであることが可能である。締め付け可能である取付具により、ボトルまたはカップにねじ込まれることが可能である密閉リングが設けられた既存の飲料ボトルまたは飲料カップと閉鎖システムを組み合わせることが可能である。このような飲料ボトルまたは飲料カップは広く流通しており、たとえば子供用飲料ボトルに飲み物を飲むための乳首または飲み口を固定するために使用される。これにより、本発明に係る閉鎖システムは、簡単にプッシュプル式システムと組み合わせることができる。したがって飲料ボトルまたは飲料カップの開閉が容易になる。
【0010】
一実施形態では、閉鎖要素は周縁ビード部を有する。周縁ビード部は好適には、使用者側のマウスピース端部に配置され、軸方向に移動可能である閉鎖要素に固定的に接続される。ビード部は、口または歯を使って閉鎖要素を移動させることを容易にする。別の実施形態では閉鎖要素は実質的に筒状の構成であり、マウスピースは、第1位置で閉鎖要素の長手部分に係合するピンを有する。ピンが閉鎖要素に係合することにより、飲用開口部が第1位置で閉鎖される。実質的に筒状の閉鎖要素は均一の内径または変化する内径を有することが可能である。好適には、閉鎖要素の内径は変化し、閉鎖要素は、使用者側の端部でピンの外径に合わせられた内径を有する。外径が均一のピンでは、さらにボトルに近い部分で閉鎖要素の内径を、ピンの直径に合わせた長手部分に対して拡張することが可能であり、これにより閉鎖要素の第2位置では液体がピンの周りの内径が拡大している部分を流れることが可能である。ピンはこの第2位置では、内径がピンに合わせられた長手部分に係合しない。ピンと実質的に筒状の閉鎖要素の構成は特に簡単な構成であり、閉鎖状態での飲用開口部の確実な密封が達成できる。
【0011】
一実施形態によれば、固定部分は周縁取付フランジであり、その厚さは外側へ向かって径方向へ減少する。
【0012】
この場合、取付フランジの厚さは、断面が外側へ向かって均一に減少するか、または少なくとも1つの段差が形成されて減少する。この実施形態により、飲料ボトルまたは飲料カップと密閉リングとの間でのマウスピースの中央への挿入が容易になり、密閉効果が向上する。
【0013】
上述の目的は、請求項5の特徴を有する飲料ボトルまたは飲料カップによっても達成される。本発明に係る飲料ボトルまたは飲料カップは、上述の閉鎖システムにより閉鎖されることが可能である容器を有する。好適には飲料ボトルまたは飲料カップは、子供用の飲料ボトルまたは子供用の飲料カップである。
【0014】
好適には密閉リング、固定差込部、子供用飲料カップ、把持要素、移動可能である閉鎖要素および密閉キャップを有するマウスピースは、プラスチック製である。以下に本発明を図面に示される実施形態に基づいて詳細に説明する。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【図1】本発明に係る子供用飲料カップの斜視図である。
【図2】図1の子供用飲料カップの断面図である。
【図3】本発明に係る密閉リングの斜視図である。
【図4】図3の密閉リングの側方からの平面図である。
【図5】図4の密閉リングの線A−Aで示される平面の断面図である。
【図6】固定差込部の斜視図である。
【図7】図6の固定差込部の上からの平面図である。
【図8】図7の固定差込部の線A−Aで示される平面の断面図である。
【図9】図7の固定差込部の線B−Bで示される平面の断面図である。
【図10】図7の固定差込部の線C−Cで示される平面の断面図である。
【図11】密閉リングとねじ込まれた固定差込部とを有する閉鎖システムの断面図であり、軸方向に移動可能である閉鎖要素を有するマウスピースがこの間に取り付けられている。
【図12】飲料ボトルまたは飲料カップ用の、軸方向に移動可能である閉鎖要素を有するマウスピースを備える閉鎖システムの斜め下からの斜視図である。
【図13】図12の閉鎖システムの斜め下からの別の斜視図である。
【図14】図12および図13の閉鎖システムの斜め上からの別の斜視図と、個別に示される密閉リングの図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
図1の子供用飲料カップは、閉鎖システムにより閉鎖されるカップ形状の容器10から構成される。閉鎖システムは、密閉リング20からなり、その円形の開口部の中央に配置されて飲み口22の形のマウスピースが挿入される。飲み口22は、図1では不図示の固定差込部により密閉リング20の開口部で保持される。密閉リング20の下、およびカップ縁部の領域内には把持要素24が配置され、これは2つの把持部分26と、2つの把持部分26を接続するリング28とから構成される。
【0017】
詳細は図2の断面図にさらに明確に示されている。容器10は、実質的に円筒形の容器壁部により形成される上方の容器縁部16まで広がる大きな円形の開口部を有する。容器縁部16の外面には雄ねじ12が設けられる。雄ねじ12の下には、ストッパを形成する周縁突起部14が配置される。密閉リングは、密閉リングの外周部に構成される雌ねじにより雄ねじ12にねじ締めされる。把持要素24は、周縁突起部14と密閉リング20との間に固定される。飲み口22の下には、隠れ蓋32が挿入されており、これは固定差込部30の貫通孔に配置されており、飲み口22の取付具と共に固定差込部30と密閉リング20との間に締め付けられる。これにより、固定差込部30の貫通孔は密封されて飲み口22内へ、またその開口部34を通り液体が流出することがない。
【0018】
図3の斜視図に示される密閉リング20は環状であり、中央に配置される円形の開口部36を有する。密閉リング20の比較的平坦な構造および外周部の上面の非常に曲線的な縁部が図4の側面図に示されている。
【0019】
図5は、図4において線A−Aで示される密閉リング20の径方向の断面を示している。図の左側に配置される断面の縁部は開口部36を表す。容器10に接続するために、密閉リング20は、38で示される周溝により容器縁部16に配置される。この場合、雌ねじ40は容器縁部の雄ねじ12に係合する。雌ねじ40は密閉リング20の外周部に形成され、容器10への接続のための取付手段として用いられる。密閉リング20の容器側の面で、さらに中央に向かう面には筒状部分42が配置され、その外面44は、ねじ込み式容器10の容器縁部に隣接している。ねじ込みの際には、外面44は容器縁部用のガイド部を形成する。筒状部分42の内面には別の雌ねじ46が形成されている。これは固定差込部30を受けるために用いられる。図2に示されるように、固定差込部30は雌ねじ46に完全にねじ締めされ、筒状部分42の下端部と実質的に同一面上で終端する。筒状部分42の内側で密閉リング20は容器48に向かう面を有し、ここから、開口部36に隣接する周縁ウェブ部50が突出する。ウェブ部50は、マウスピースの締付保持のための帯状の周辺接触面を形成する。ウェブ部50の外周部では、上記ウェブ部が円錐面52を渡り平面48へ突出する。ウェブ部50の帯状接触面と円錐面52との間に、閉鎖システムの組み付け状態における環状面と同様の方法でマウスピースの取付具に対して押圧される周縁部54が形成される。雌ねじ46は、開口部36から、および容器縁部の取付手段を形成する別の雌ねじ40から離間している。いずれも離間する間隔は径方向に延伸している。
【0020】
本発明に係る閉鎖システムの固定差込部30の斜視図が図6に示される。固定差込部30は、環状部分56とウェブ部58とを有する。環状部分56は、実質的に円形である貫通孔60を有する。相互に120°離間した3点で、弓形突出部62が環状部分56に形成されており、これらは貫通孔60の方向へ突出する。ウェブ部58は貫通孔60の上方かかっている。これはここでは貫通孔60の中央で延伸しており、環状部分56の長手方向軸の方向で環状部分56の平面からわずかに離間しており、これにより特に簡単に把持可能である。組み付けられた状態では容器内側を向く環状部分56の側面64は、貫通孔60に向かってマウスピースの方向へ傾斜している。
【0021】
図7の平面図でもまた固定差込部が示される。弓形の突出部62および貫通孔60の中央にかかるウェブ部58の配置が特にはっきりと見て取れる。さらに、図8から10に断面が示されるA−A、B−B、C−Cが示される。
【0022】
図7においてA−Aで示される図8の断面図では、環状部分56から離間するウェブ部58のわずかに湾曲した形状がはっきりと見られる。環状部分56の外周部では、雄ねじ66が形成されており、外側に突出する単一のねじ山は環状部分56の周囲を1周のみ囲んでいる。これも図6に示されている。符号68で示される環状部分56の外縁部、およびこれに隣接しており環状部分56の平面に配置される帯状の平面70は、ねじ込まれた状態でマウスピースの取付具と協働し、取付具を密閉リング20に対して押圧する。
【0023】
図7のB−Bにより示される面の、図9に示される断面図では、環状部分56の輪郭が特に明確に示される。表面64の貫通孔の方向への傾斜がはっきり見られる。環状部分56の外周部を形成する概ね円筒形の面72の高さが密閉リング20の筒状部分42の長さに合わせられており、両者が相互にほぼ同一面上で終端するようになっている。
【0024】
図10も固定差込部30の環状部分56の断面図であり、突出部62が形成される領域の図7のC−Cの面を示している。上記突出部は、貫通孔60内へ突出し、貫通孔60内へ挿入可能である隠れ蓋を固定するため用いられる。不図示の隠れ蓋は、隠れ蓋を保持するために突出部62の後方で係合可能である周縁係止突起部を有する。
【0025】
図11は、密閉リング20と固定差込部30とを有し、これらの間にはマウスピース100の取付具102が取り付けられている閉鎖システムの断面図を示す。マウスピース100は、軸方向に移動可能である閉鎖要素104を有し、これは実質的に筒状であり、外径108を有し、マウスピース100のほぼ円筒形の開口部106に挿入される。閉鎖要素104の内径は、移動可能である閉鎖要素104の長さに亘って可変であり、使用者側の長手部分110では内径が比較的小さく、部分110に係合するピン112の外径に合わせられている。ピン112が閉鎖要素104の長手部分110に係合することにより、閉鎖要素104の図示される第1位置では飲用開口部が閉鎖される。長手部分110の下では、段114の領域で閉鎖要素104の内径が拡大し、これにより段114の下で隙間116がピン112と閉鎖要素104の内壁との間に形成される。閉鎖要素104の使用者側の端部では、長手部分110とほぼ同じ高さに配置される周縁ビード部124が外に配置される。
【0026】
マウスピース100の取付部分102は、外側へ向かって厚さが減少する。段118が、異なる厚さを有する2つの領域を相互に隔てている。密閉リング20と固定差込部30との間にマウスピース100を取り付ける際に取付具102の方を向く密閉リングの接触面120が、段118の内部で径方向に配置される取付具102の厚い方の部分に押圧される。固定差込部の上方の接触面122が、段118の外側に配置される取付フランジ102の薄いほうの部分の領域内で係合する。
【0027】
軸方向に移動可能である閉鎖要素104は、マウスピース100のほぼ円筒形のハウジング部分126内で案内される。このハウジング部分126は下端部で、2つのウェブ部127を介してピン112の下端部に接続する。また、ハウジング部分126は、ハウジング部分126の外面から延伸する湾曲した円錐ハウジング部分128および別の実質的に円筒形のハウジング部分129を介して取付具102に接続する。
【0028】
図12では、プッシュプル式の別のマウスピース130が示される。その外周部でマウスピース130は取付具132を有する。取付具132は、ほぼ円錐形のハウジング部分134と結合し、これは、ハウジング部分134に比べて開き角度が大幅に小さいほぼ円錐形のハウジング部分136と結合する。ハウジング部分134の下で、これに固定的に接続して、軸方向に調整された2つのウェブ部138が延伸し、これらは下端部で環状のディスク形状の接続片140へ開放する。
【0029】
円錐ハウジング部分136のほぼ円筒形の開口部に案内される軸方向に移動可能な閉鎖要素142が斜線で示される。図12に示される第1位置では、マウスピース130の飲用開口部は閉鎖されている。軸方向に移動可能である閉鎖要素142は、使用者側の端部に周縁ビード部144を有する。閉鎖要素142は、円錐ハウジング部分136を通り案内され、円錐ハウジング部分134の下でさらに軸方向に、2つのウェブ部138の間を通り環状のディスク形状の接続要素140まで延伸する。
【0030】
図13は、移動可能である閉鎖要素142を備えるマウスピース130の第2位置を示しており、この位置では飲用開口部は開放している。図13および図14と同じ符号が使用される。図12の関連で既に説明された特徴に加えて、閉鎖要素142の第2位置では閉鎖要素142の円筒形部分146が見えており、これはビード部144の下方に形成されている。また、環状接続片140に取り付けられ、かつ、これと一体的に製造されるピン148も示されており、移動可能である閉鎖要素142の円筒形開口部に軸方向へ延伸する。ピン148と実質的に筒状の閉鎖要素142との間には、環状の隙間150が示されており、図示される閉鎖要素の第2位置では、ここを通って液体が流れることが可能である。
【0031】
図14は、マウスピース130の別の斜視図であり、閉鎖要素142は図12に示される第1位置にある。この閉鎖状態の位置で斜め上から見た図では、ピン148の上端部が閉鎖要素142の円筒形開口部に係合する様子が見られる。これにより、飲用開口部が閉鎖される。また、図14では密閉リング160が示されており、ここを通ってマウスピース130が下方から案内されることが可能であり、円錐面134内に形成される肩部162が密閉リング160の内周部164と協働する。飲料ボトルまたは飲料カップの上側の容器縁部に密閉リング160をねじ締めすることにより、取付具132が密閉リング160と容器縁部との間で密閉するように取り付けられる。
【符号の説明】
【0032】
16 容器縁部
130 マウスピース
132 取付具(取付部分)
134 円錐ハウジング部分(ハウジング部分,ほぼ円錐形のハウジング部分,円錐面)
142 閉鎖要素
144 周縁ビード部(ビード部)
148 ピン
160 密閉リング
162 肩部
164 内周部
【技術分野】
【0001】
本発明は、飲料ボトルまたは飲料カップ用の閉鎖システム、ならびに閉鎖システムを備える飲料ボトルまたは飲料カップに関する。
【背景技術】
【0002】
このような子供用飲料ボトルまたはカップは、液体を受けるための容器を有する。容器は、飲料を飲みやすくするための特殊なマウスピースを有する蓋により閉鎖される。
【0003】
たとえば、蓋と一体化して形成される飲み口が設けられ、比較的硬質のプラスチックからなる一体型の蓋が作られている子供用飲料カップが公知である。飲み物を飲むことを容易にするために、蓋には通気口が設けられる。意図せずに液体が流出することを回避するためには、弾性材料からなり、マウスピースを吸った時にのみ液体を放出する溝形状の開口部を有する特殊な差込部がマウスピースに設けられることが可能である。また、同じ目的のために特殊なバルブが設けられることも可能である。公知の子供用飲料カップの欠点は、マウスピースが蓋の他の部分と同じ比較的硬質のプラスチックからなり、マウスピースが破損した場合には蓋全体を交換しなくてはならないことである。
【0004】
公知の子供用飲料ボトルでは、マウスピースは全体として極めて弾性的な材料、たとえばラテックスまたはシリコンからなる乳首であり、開口部と離れた側の端部に取付フランジを有する。取付フランジは密閉リングにより押圧されており、密閉リングは飲料ボトルの縁部に対してねじ締めされて取り付けられる。マウスピースは密閉リングから取り外されることが可能であり、それによって個別に交換することが可能である。非特許文献1は、たとえばそのような子供用飲料ボトルを示している。ボトルの首と密閉リングとの間でマウスピースの取付フランジが正確に密封固定されているかを外観から確認することは困難である。また、ボトルの首の開口部の大きさが、マウスピースの取付フランジの予め設定された大きさに対応する必要がある。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0005】
【非特許文献1】文献DE 197 39 911 A1
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
したがって、本発明の目的は、取り扱いが簡単であり、柔軟に使用することが可能である飲料ボトルまたは飲料カップ用の閉鎖システムを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
スイス特許出願CH 681075 A5から公知である飲料ボトル閉鎖部は、閉鎖部をボトルに密閉するよう接続するために飲料ボトルにねじ込まれるねじ部を有する。これより、本発明のさらなる目的は、さらに柔軟な使用が可能である飲料ボトルの閉鎖システムを提供することである。
【0008】
この目的は、請求項1の特徴を有するマウスピースを備える飲料ボトルまたは飲料カップ用の閉鎖システムにより達成される。有利な実施形態は付随の従属請求項に記載される。
【0009】
本発明に係る閉鎖システムは、好適には子供用飲料ボトルまたは子供用飲料カップに使用される。これは、飲用開口部と、第1位置で飲用開口部を密封し、第2位置で飲用開口部を開放する軸方向に移動可能である閉鎖要素とを有し、マウスピースは飲料ボトルまたは飲料カップの容器縁部と飲料ボトルまたは飲料カップにねじ込まれることが可能である密閉リングとの間に締め付けることが可能である取付具を備える。また、前記マウスピースが、円錐ハウジング部分の下方に、前記密閉リングの内周部と協働する肩部を有する。先行技術から公知であるいわゆるプッシュプル式閉鎖システムに対して、本発明では特定のボトルの首に合わせられたねじ部は不要である。代わりに、締め付け可能である取付具がマウスピースに形成される。取付具は特に、周縁取付フランジであることが可能である。締め付け可能である取付具により、ボトルまたはカップにねじ込まれることが可能である密閉リングが設けられた既存の飲料ボトルまたは飲料カップと閉鎖システムを組み合わせることが可能である。このような飲料ボトルまたは飲料カップは広く流通しており、たとえば子供用飲料ボトルに飲み物を飲むための乳首または飲み口を固定するために使用される。これにより、本発明に係る閉鎖システムは、簡単にプッシュプル式システムと組み合わせることができる。したがって飲料ボトルまたは飲料カップの開閉が容易になる。
【0010】
一実施形態では、閉鎖要素は周縁ビード部を有する。周縁ビード部は好適には、使用者側のマウスピース端部に配置され、軸方向に移動可能である閉鎖要素に固定的に接続される。ビード部は、口または歯を使って閉鎖要素を移動させることを容易にする。別の実施形態では閉鎖要素は実質的に筒状の構成であり、マウスピースは、第1位置で閉鎖要素の長手部分に係合するピンを有する。ピンが閉鎖要素に係合することにより、飲用開口部が第1位置で閉鎖される。実質的に筒状の閉鎖要素は均一の内径または変化する内径を有することが可能である。好適には、閉鎖要素の内径は変化し、閉鎖要素は、使用者側の端部でピンの外径に合わせられた内径を有する。外径が均一のピンでは、さらにボトルに近い部分で閉鎖要素の内径を、ピンの直径に合わせた長手部分に対して拡張することが可能であり、これにより閉鎖要素の第2位置では液体がピンの周りの内径が拡大している部分を流れることが可能である。ピンはこの第2位置では、内径がピンに合わせられた長手部分に係合しない。ピンと実質的に筒状の閉鎖要素の構成は特に簡単な構成であり、閉鎖状態での飲用開口部の確実な密封が達成できる。
【0011】
一実施形態によれば、固定部分は周縁取付フランジであり、その厚さは外側へ向かって径方向へ減少する。
【0012】
この場合、取付フランジの厚さは、断面が外側へ向かって均一に減少するか、または少なくとも1つの段差が形成されて減少する。この実施形態により、飲料ボトルまたは飲料カップと密閉リングとの間でのマウスピースの中央への挿入が容易になり、密閉効果が向上する。
【0013】
上述の目的は、請求項5の特徴を有する飲料ボトルまたは飲料カップによっても達成される。本発明に係る飲料ボトルまたは飲料カップは、上述の閉鎖システムにより閉鎖されることが可能である容器を有する。好適には飲料ボトルまたは飲料カップは、子供用の飲料ボトルまたは子供用の飲料カップである。
【0014】
好適には密閉リング、固定差込部、子供用飲料カップ、把持要素、移動可能である閉鎖要素および密閉キャップを有するマウスピースは、プラスチック製である。以下に本発明を図面に示される実施形態に基づいて詳細に説明する。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【図1】本発明に係る子供用飲料カップの斜視図である。
【図2】図1の子供用飲料カップの断面図である。
【図3】本発明に係る密閉リングの斜視図である。
【図4】図3の密閉リングの側方からの平面図である。
【図5】図4の密閉リングの線A−Aで示される平面の断面図である。
【図6】固定差込部の斜視図である。
【図7】図6の固定差込部の上からの平面図である。
【図8】図7の固定差込部の線A−Aで示される平面の断面図である。
【図9】図7の固定差込部の線B−Bで示される平面の断面図である。
【図10】図7の固定差込部の線C−Cで示される平面の断面図である。
【図11】密閉リングとねじ込まれた固定差込部とを有する閉鎖システムの断面図であり、軸方向に移動可能である閉鎖要素を有するマウスピースがこの間に取り付けられている。
【図12】飲料ボトルまたは飲料カップ用の、軸方向に移動可能である閉鎖要素を有するマウスピースを備える閉鎖システムの斜め下からの斜視図である。
【図13】図12の閉鎖システムの斜め下からの別の斜視図である。
【図14】図12および図13の閉鎖システムの斜め上からの別の斜視図と、個別に示される密閉リングの図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
図1の子供用飲料カップは、閉鎖システムにより閉鎖されるカップ形状の容器10から構成される。閉鎖システムは、密閉リング20からなり、その円形の開口部の中央に配置されて飲み口22の形のマウスピースが挿入される。飲み口22は、図1では不図示の固定差込部により密閉リング20の開口部で保持される。密閉リング20の下、およびカップ縁部の領域内には把持要素24が配置され、これは2つの把持部分26と、2つの把持部分26を接続するリング28とから構成される。
【0017】
詳細は図2の断面図にさらに明確に示されている。容器10は、実質的に円筒形の容器壁部により形成される上方の容器縁部16まで広がる大きな円形の開口部を有する。容器縁部16の外面には雄ねじ12が設けられる。雄ねじ12の下には、ストッパを形成する周縁突起部14が配置される。密閉リングは、密閉リングの外周部に構成される雌ねじにより雄ねじ12にねじ締めされる。把持要素24は、周縁突起部14と密閉リング20との間に固定される。飲み口22の下には、隠れ蓋32が挿入されており、これは固定差込部30の貫通孔に配置されており、飲み口22の取付具と共に固定差込部30と密閉リング20との間に締め付けられる。これにより、固定差込部30の貫通孔は密封されて飲み口22内へ、またその開口部34を通り液体が流出することがない。
【0018】
図3の斜視図に示される密閉リング20は環状であり、中央に配置される円形の開口部36を有する。密閉リング20の比較的平坦な構造および外周部の上面の非常に曲線的な縁部が図4の側面図に示されている。
【0019】
図5は、図4において線A−Aで示される密閉リング20の径方向の断面を示している。図の左側に配置される断面の縁部は開口部36を表す。容器10に接続するために、密閉リング20は、38で示される周溝により容器縁部16に配置される。この場合、雌ねじ40は容器縁部の雄ねじ12に係合する。雌ねじ40は密閉リング20の外周部に形成され、容器10への接続のための取付手段として用いられる。密閉リング20の容器側の面で、さらに中央に向かう面には筒状部分42が配置され、その外面44は、ねじ込み式容器10の容器縁部に隣接している。ねじ込みの際には、外面44は容器縁部用のガイド部を形成する。筒状部分42の内面には別の雌ねじ46が形成されている。これは固定差込部30を受けるために用いられる。図2に示されるように、固定差込部30は雌ねじ46に完全にねじ締めされ、筒状部分42の下端部と実質的に同一面上で終端する。筒状部分42の内側で密閉リング20は容器48に向かう面を有し、ここから、開口部36に隣接する周縁ウェブ部50が突出する。ウェブ部50は、マウスピースの締付保持のための帯状の周辺接触面を形成する。ウェブ部50の外周部では、上記ウェブ部が円錐面52を渡り平面48へ突出する。ウェブ部50の帯状接触面と円錐面52との間に、閉鎖システムの組み付け状態における環状面と同様の方法でマウスピースの取付具に対して押圧される周縁部54が形成される。雌ねじ46は、開口部36から、および容器縁部の取付手段を形成する別の雌ねじ40から離間している。いずれも離間する間隔は径方向に延伸している。
【0020】
本発明に係る閉鎖システムの固定差込部30の斜視図が図6に示される。固定差込部30は、環状部分56とウェブ部58とを有する。環状部分56は、実質的に円形である貫通孔60を有する。相互に120°離間した3点で、弓形突出部62が環状部分56に形成されており、これらは貫通孔60の方向へ突出する。ウェブ部58は貫通孔60の上方かかっている。これはここでは貫通孔60の中央で延伸しており、環状部分56の長手方向軸の方向で環状部分56の平面からわずかに離間しており、これにより特に簡単に把持可能である。組み付けられた状態では容器内側を向く環状部分56の側面64は、貫通孔60に向かってマウスピースの方向へ傾斜している。
【0021】
図7の平面図でもまた固定差込部が示される。弓形の突出部62および貫通孔60の中央にかかるウェブ部58の配置が特にはっきりと見て取れる。さらに、図8から10に断面が示されるA−A、B−B、C−Cが示される。
【0022】
図7においてA−Aで示される図8の断面図では、環状部分56から離間するウェブ部58のわずかに湾曲した形状がはっきりと見られる。環状部分56の外周部では、雄ねじ66が形成されており、外側に突出する単一のねじ山は環状部分56の周囲を1周のみ囲んでいる。これも図6に示されている。符号68で示される環状部分56の外縁部、およびこれに隣接しており環状部分56の平面に配置される帯状の平面70は、ねじ込まれた状態でマウスピースの取付具と協働し、取付具を密閉リング20に対して押圧する。
【0023】
図7のB−Bにより示される面の、図9に示される断面図では、環状部分56の輪郭が特に明確に示される。表面64の貫通孔の方向への傾斜がはっきり見られる。環状部分56の外周部を形成する概ね円筒形の面72の高さが密閉リング20の筒状部分42の長さに合わせられており、両者が相互にほぼ同一面上で終端するようになっている。
【0024】
図10も固定差込部30の環状部分56の断面図であり、突出部62が形成される領域の図7のC−Cの面を示している。上記突出部は、貫通孔60内へ突出し、貫通孔60内へ挿入可能である隠れ蓋を固定するため用いられる。不図示の隠れ蓋は、隠れ蓋を保持するために突出部62の後方で係合可能である周縁係止突起部を有する。
【0025】
図11は、密閉リング20と固定差込部30とを有し、これらの間にはマウスピース100の取付具102が取り付けられている閉鎖システムの断面図を示す。マウスピース100は、軸方向に移動可能である閉鎖要素104を有し、これは実質的に筒状であり、外径108を有し、マウスピース100のほぼ円筒形の開口部106に挿入される。閉鎖要素104の内径は、移動可能である閉鎖要素104の長さに亘って可変であり、使用者側の長手部分110では内径が比較的小さく、部分110に係合するピン112の外径に合わせられている。ピン112が閉鎖要素104の長手部分110に係合することにより、閉鎖要素104の図示される第1位置では飲用開口部が閉鎖される。長手部分110の下では、段114の領域で閉鎖要素104の内径が拡大し、これにより段114の下で隙間116がピン112と閉鎖要素104の内壁との間に形成される。閉鎖要素104の使用者側の端部では、長手部分110とほぼ同じ高さに配置される周縁ビード部124が外に配置される。
【0026】
マウスピース100の取付部分102は、外側へ向かって厚さが減少する。段118が、異なる厚さを有する2つの領域を相互に隔てている。密閉リング20と固定差込部30との間にマウスピース100を取り付ける際に取付具102の方を向く密閉リングの接触面120が、段118の内部で径方向に配置される取付具102の厚い方の部分に押圧される。固定差込部の上方の接触面122が、段118の外側に配置される取付フランジ102の薄いほうの部分の領域内で係合する。
【0027】
軸方向に移動可能である閉鎖要素104は、マウスピース100のほぼ円筒形のハウジング部分126内で案内される。このハウジング部分126は下端部で、2つのウェブ部127を介してピン112の下端部に接続する。また、ハウジング部分126は、ハウジング部分126の外面から延伸する湾曲した円錐ハウジング部分128および別の実質的に円筒形のハウジング部分129を介して取付具102に接続する。
【0028】
図12では、プッシュプル式の別のマウスピース130が示される。その外周部でマウスピース130は取付具132を有する。取付具132は、ほぼ円錐形のハウジング部分134と結合し、これは、ハウジング部分134に比べて開き角度が大幅に小さいほぼ円錐形のハウジング部分136と結合する。ハウジング部分134の下で、これに固定的に接続して、軸方向に調整された2つのウェブ部138が延伸し、これらは下端部で環状のディスク形状の接続片140へ開放する。
【0029】
円錐ハウジング部分136のほぼ円筒形の開口部に案内される軸方向に移動可能な閉鎖要素142が斜線で示される。図12に示される第1位置では、マウスピース130の飲用開口部は閉鎖されている。軸方向に移動可能である閉鎖要素142は、使用者側の端部に周縁ビード部144を有する。閉鎖要素142は、円錐ハウジング部分136を通り案内され、円錐ハウジング部分134の下でさらに軸方向に、2つのウェブ部138の間を通り環状のディスク形状の接続要素140まで延伸する。
【0030】
図13は、移動可能である閉鎖要素142を備えるマウスピース130の第2位置を示しており、この位置では飲用開口部は開放している。図13および図14と同じ符号が使用される。図12の関連で既に説明された特徴に加えて、閉鎖要素142の第2位置では閉鎖要素142の円筒形部分146が見えており、これはビード部144の下方に形成されている。また、環状接続片140に取り付けられ、かつ、これと一体的に製造されるピン148も示されており、移動可能である閉鎖要素142の円筒形開口部に軸方向へ延伸する。ピン148と実質的に筒状の閉鎖要素142との間には、環状の隙間150が示されており、図示される閉鎖要素の第2位置では、ここを通って液体が流れることが可能である。
【0031】
図14は、マウスピース130の別の斜視図であり、閉鎖要素142は図12に示される第1位置にある。この閉鎖状態の位置で斜め上から見た図では、ピン148の上端部が閉鎖要素142の円筒形開口部に係合する様子が見られる。これにより、飲用開口部が閉鎖される。また、図14では密閉リング160が示されており、ここを通ってマウスピース130が下方から案内されることが可能であり、円錐面134内に形成される肩部162が密閉リング160の内周部164と協働する。飲料ボトルまたは飲料カップの上側の容器縁部に密閉リング160をねじ締めすることにより、取付具132が密閉リング160と容器縁部との間で密閉するように取り付けられる。
【符号の説明】
【0032】
16 容器縁部
130 マウスピース
132 取付具(取付部分)
134 円錐ハウジング部分(ハウジング部分,ほぼ円錐形のハウジング部分,円錐面)
142 閉鎖要素
144 周縁ビード部(ビード部)
148 ピン
160 密閉リング
162 肩部
164 内周部
【特許請求の範囲】
【請求項1】
飲用開口部と、
第1位置で飲用開口部を密封し、第2位置で飲用開口部を開放する軸方向に移動可能である閉鎖要素(142)と、
を備える、マウスピース(130)を有する飲料ボトルまたは飲料カップ用の閉鎖システムにおいて、
前記マウスピース(130)が、飲料ボトルまたは飲料カップの容器縁部と、飲料ボトルまたは飲料カップにねじ締め可能である密閉リング(160)との間に取り付けることが可能である取付具(132)を備え、前記マウスピース(130)が、円錐ハウジング部分(134)の下方に、前記密閉リング(160)の内周部(164)と協働する肩部(162)を有することを特徴とする閉鎖システム。
【請求項2】
前記閉鎖要素(142)が周縁ビード部(144)を有することを特徴とする、請求項1に記載の閉鎖システム。
【請求項3】
前記閉鎖要素(142)が実質的に筒状の構成であり、前記マウスピース(130)が、第1位置で前記閉鎖要素(142)の長手部分に係合するピン(148)を有することを特徴とする、請求項1または2に記載の閉鎖システム。
【請求項4】
取付部分(132)が周縁取付フランジであり、その厚さが外側へ向かって径方向に減少することを特徴とする、請求項1から3のいずれか一項に記載の閉鎖システム。
【請求項5】
閉鎖システムが請求項1から3のいずれか一項に従って設計されることを特徴とする、容器と閉鎖システムとを備える飲料ボトルまたは飲料カップ。
【請求項6】
子供用の飲料ボトルまたは子供用飲料カップであることを特徴とする、請求項5に記載の飲料ボトルまたは飲料カップ。
【請求項1】
飲用開口部と、
第1位置で飲用開口部を密封し、第2位置で飲用開口部を開放する軸方向に移動可能である閉鎖要素(142)と、
を備える、マウスピース(130)を有する飲料ボトルまたは飲料カップ用の閉鎖システムにおいて、
前記マウスピース(130)が、飲料ボトルまたは飲料カップの容器縁部と、飲料ボトルまたは飲料カップにねじ締め可能である密閉リング(160)との間に取り付けることが可能である取付具(132)を備え、前記マウスピース(130)が、円錐ハウジング部分(134)の下方に、前記密閉リング(160)の内周部(164)と協働する肩部(162)を有することを特徴とする閉鎖システム。
【請求項2】
前記閉鎖要素(142)が周縁ビード部(144)を有することを特徴とする、請求項1に記載の閉鎖システム。
【請求項3】
前記閉鎖要素(142)が実質的に筒状の構成であり、前記マウスピース(130)が、第1位置で前記閉鎖要素(142)の長手部分に係合するピン(148)を有することを特徴とする、請求項1または2に記載の閉鎖システム。
【請求項4】
取付部分(132)が周縁取付フランジであり、その厚さが外側へ向かって径方向に減少することを特徴とする、請求項1から3のいずれか一項に記載の閉鎖システム。
【請求項5】
閉鎖システムが請求項1から3のいずれか一項に従って設計されることを特徴とする、容器と閉鎖システムとを備える飲料ボトルまたは飲料カップ。
【請求項6】
子供用の飲料ボトルまたは子供用飲料カップであることを特徴とする、請求項5に記載の飲料ボトルまたは飲料カップ。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【公開番号】特開2013−35608(P2013−35608A)
【公開日】平成25年2月21日(2013.2.21)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−221397(P2012−221397)
【出願日】平成24年10月3日(2012.10.3)
【分割の表示】特願2010−504524(P2010−504524)の分割
【原出願日】平成20年4月22日(2008.4.22)
【出願人】(508336377)マーパ ゲーエムベーハー (8)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成25年2月21日(2013.2.21)
【国際特許分類】
【出願日】平成24年10月3日(2012.10.3)
【分割の表示】特願2010−504524(P2010−504524)の分割
【原出願日】平成20年4月22日(2008.4.22)
【出願人】(508336377)マーパ ゲーエムベーハー (8)
【Fターム(参考)】
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