飲料容器の蓋と飲料容器
【課題】製造が簡単で、実質的に漏出を防止し、封止位置と開封位置の間を選択的、かつ迅速に操作可能な容器を封止する装置を提供する。
【解決手段】第1の位置にあるときは少なくとも開口204の一部を露出して、容器から液体が流入および流出することができ、第2の位置にあるときは開口204を封止的にふさいで、漏出を防止する。
【解決手段】第1の位置にあるときは少なくとも開口204の一部を露出して、容器から液体が流入および流出することができ、第2の位置にあるときは開口204を封止的にふさいで、漏出を防止する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、一般に、容器の蓋に関し、より具体的には、例えば携帯可能なコーヒー用のマグカップの蓋などの飲料容器を封止する装置および方法に関する。
【背景技術】
【0002】
現代の生活様式は、特に都市社会ではますます移動性の高いものになっている。
個人は、財政的地位、婚姻状態、性別、および配偶者の有無に関わらず、出掛ける事が多数ある。
この様な個人は、通常、時間に窮しているため、活動、用事、および趣味に向かう途中、および/または、活動、用事、および/または趣味に参加している間に、通常、ある仕事を実施・達成する。
この傾向は、このような生活スタイルに適合するように設計された製品へとつながっている。
【0003】
現代人が、活動への移動中、または活動の最中に実施・達成する仕事の種類の一例は、移動体通信である。その他の種類は、再補充可能で消費可能なものである。
例えば、車内、仕事中に、スポーツや他の活動中に携帯可能な容器の中の飲み物を飲んだり、食べ物を食べたりすることである。
特に、コーヒー、茶、スポーツドリンクなどの飲み物は、移動中に消費されることが多い。使用者の動作中または飲料容器を取り扱う、および/または、操作が限られてしまう従来の陶磁器のマグカップ或いはガラスコップなどの飲料容器が適当でない場合、個人は例えば、乗り物の中、会合中、スポーツ活動中、または他のいかなる場所で飲み物を消費できるように、持ち歩き可能な飲み物を買ったり、作ったりすることが多々ある。
【0004】
既存の解決法には、開口を有するプラスチック製の蓋を伴う廃棄可能なカップが含まれる。しかし、これらのコップは、環境汚染につながり、コップの中身を十分に保持しない。
例えば、通常、もし使用者が、カップが充填されているときにカップを落とす、または飲んでいる間に乱暴にカップを扱った場合には、プラスチックの蓋は、一般的に構造上中身を保持できないので、結局こぼれてしまうことになる。
他の解決法は、開口を有する封止可能な蓋を伴う再利用可能なカップを含み、それらは、ねじにより、または蓋、および容器の噛合面を介して封止される。
多くのそのようなカップの蓋は、使用者が飲んでいないときに、蓋の開口を遮断する除去可能な部材を含むことがある。
しかし、多くのそのような部材は、除去可能なために部分的な漏出が生じることになり、運転中、またはスポーツ活動中など、特にカップが乱暴に扱われたり、落とされたりするときは、実質的に漏出を防止しない。
蓋の開口を実質的に封止し、漏出を防止することができる除去可能な部材を含む他の解決法もあるが、これらの蓋は、通常、例えばゴム、またはねじにより係合する封止などの開閉が困難で、時間がかかる封止装置を含む。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
したがって、製造が簡単で、実質的に漏出を防止し、封止位置と開封位置の間を選択的、かつ迅速に操作可能な容器を封止する装置、および方法が必要となる。
【課題を解決するための手段】
【0006】
一実施形態によれば、容器を手動で封止、または開封するための容器と共に使用される装置が、容器と封止的に係合可能な本体であって、液体が容器に出入りするように適合されている開口を有する本体と、本体に連結されており、本体の少なくとも第1の位置、および第2の位置に選択的、かつ磁気的に配置可能な少なくとも1つの磁気的に誘導される部材を有する磁気性の閉鎖部であって、磁気的に誘導される部材が、第1の位置にあるとき少なくとも開口の一部を露出して、液体の出入りを可能にし、第2の位置にあるとき開口を封止的にふさいで液体の出入りを防止する磁気性の閉鎖部とを備える。
【0007】
別の実施形態によれば、容器が、容器に液体が出入りするように適合されている開口を有する蓋と、磁気的に誘導される部材を蓋上に配置された少なくとも第1の位置、および第2の位置に機械的補助に依存せずに磁気的に保持する手段であって、磁気的に誘導される部材が、第1の位置にあるとき、開口の少なくとも一部を露出して、液体の出入りを可能にし、第2の位置にあるとき、開口を封止的にふさいで液体の出入りを防止する手段とを備える。
【0008】
別の実施形態によれば、容器の蓋が、開口と、蓋の少なくとも第1の部分に配置された第1の極性である第1の磁気性部材と、蓋の少なくとも第2の部分に配置された、第1の極性の実質的に反対側にある第2の極性である第2の磁気性部材とを備え、第1の磁気性部材が、第1の位置、および第2の位置に機械的補助に依存せずに第2の磁気性部材を保持し、第1の位置にあるとき、開口の少なくとも一部を露出して、開口と容器の間の液体の出入りを可能にし、第2の位置にあるとき、開口を封止してふさいで漏出を防止する。
【0009】
さらに別の実施形態によれば、容器の蓋を封止する方法が、第1の極性である第1の磁気性部材を、蓋における開口近傍の第2の極性である第2の磁気性部材の第1の部分の方へ磁気的に引き付け、実質的に開口をふさぎ、容器からの漏出を防止するステップと、磁気性部材を機械的補助に依存せずに開口に保持するステップとを含む。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1A】一実施形態による、飲料容器の蓋を磁気的に封止する装置の上平面図である。
【図1B】1B―1B部を横切って見た図1Aの装置の断面図である。
【図2A】別の実施形態による、飲料容器の蓋を磁気的に封止する装置の上平面図である。
【図2B】2B―2B部を横切って見た図2Aの装置の断面図である。
【図3】別の実施形態による、飲料容器の蓋を磁気的に封止する装置の上平面図である。
【図4A】図2Aの装置の等角図である。
【図4B】容器と係合する図4Aの装置の側面図である。
【図5A】更に別の実施形態による、飲料容器の蓋を磁気的に封止する装置の底面等角図である。
【図5B】容器と係合する図5Aの装置の側面図である。
【図6A】別の実施形態による、飲料容器の蓋を磁気的に封止する装置の上平面図である。
【図6B】6B―6B部を横切って見た図6Aの装置の断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下の詳細な説明は、飲料容器に蓋をする装置および方法に向けたものである。図示・説明された実施形態により、個人は、選択的に飲料容器を封止して、液体がそこからこぼれるのを防ぎ、そこから飲むために飲料容器を開封することができる。開閉の両動作は、飲料容器の蓋上の各位置の間をボール、または同様の部材を単に回転させることにより達成される。
以下の詳細な説明、および添付の図面は、通常の各当業者が本発明の実施形態を作成し、使用することができるように十分な情報を提供するように意図されたものである。
しかし、このような個人は、この詳細な説明を読み、図面を検討して、本発明の精神から逸脱することなく、図示され、説明された実施形態から修正できると認識するであろう。そのような修正のすべてが、いかなる逸脱が添付の請求項の範囲内にある限り、本発明の範囲内にあるとするのが発明者の意図である。
【0012】
この明細書全体を通して、「一実施形態」または「ある実施形態」という言及は、その実施形態に関連して説明される具体的な特徴、構成、または特性が、開示された方法および構成の少なくとも1つの実施形態の中に含まれることを意味する。したがって、この明細書全体を通して様々な箇所で「一実施形態」または「ある実施形態」という語句の出現は、必ずしも同じ実施形態を言及しているわけではない。さらに、具体的な特徴、構成、または特性を、1つまたは複数の実施形態における任意の適切な方法で、組み合わせることができる。
【実施例】
【0013】
図1Aは、1つの具体的実施形態による飲料容器の蓋を磁気的に封止する装置100を示し、この装置は、液体が容器に流入、および流出するように適合された開口104を有する本体102を備える。
装置100は、さらに、第1の位置110、および第2の位置112の間を選択的に移動することができる少なくとも1つの磁気的に誘導される部材108を有する磁気性閉鎖部106を備える。この閉鎖部が、第1の位置110にあるときは少なくとも開口104の一部を露出し、第2の位置112にあるときは少なくとも実質的に開口104をふさいで磁気的に蓋を封止し、液体の流れを防止する。
【0014】
磁気性閉鎖部106は、さらに、本体102、および/または、その中間部材116の第1の面118、および/または第2の面120(図1B)の少なくとも一部の上に配置された第1の磁性である第1の磁気性部材114を少なくとも備えることができる。
磁気的に誘導される部材108は、第1の極性の反対側の第2の極性である第2の磁気性部材、或いは例えば、鉄、ニッケル、他の強磁性金属、または第1の磁気性部材114に引き付けられる材料などの磁気的に誘導される金属性材料を備えることができる。
使用者は、磁気的に誘導される部材108にわずかな力を加えるだけで、選択的に第1の位置110、および第2の位置112にそれぞれ移動させることができる。
磁気的に誘導される部材108が、第1の位置110の方へ移動するとき、第1の磁気性部材114は、磁気的に誘導される部材108を磁気的に引き付け、磁気的に誘導される部材108を手動、および/または機械的補助なしに、第1の位置110に維持し、開口104の少なくとも一部を露出して、液体を流入できるようにする。
磁気的に誘導される部材108が、第2の位置112の方へ移動するとき、第2の磁気性部材114は、磁気的に誘導される部材108を磁気的に引き付け、磁気的に誘導される部材108を、手動、および/または機械的補助なしに、第2の位置に保持して、開口104を封止的にふさぐ。
【0015】
図1Bに示すように、磁気的に誘導される部材108は、中間部材116の第1の面118上に配置されることができる。
第1の磁気性部材114は、中間部材116の第1の面118、および/または第2の面120上に配置されることができる。
中間部材116、またはその第1の面118、および第2の面120の少なくとも1つは、第1の磁気性部材114が、磁気的に誘導される部材108と磁気的に相互作用可能な寸法、および/または材料を備えることができる。
例えば、中間部材116は、第1の磁気性部材114が、磁気的に誘導される部材108と磁気的に相互作用可能なプラスチック、シリコン、弾性素材、薄膜、またはホイル、或いは他の任意の適切な材料を備えることができる。
【0016】
図2Aおよび図2Bに示すように、別の実施形態では、飲料容器の蓋を磁気的に封止する装置200は、第1の凹部222(図4A参照)を含むことができる。例えば、装置200の本体202の中間部材216の第1の面218の少なくとも一部に形成される窪みを備えてもよい。
第1の凹部222は、磁気的に誘導される部材208の少なくとも一部の形状にほぼ適合させることができる。
磁気的に誘導される部材208を、第1の位置210と第2の位置212の間に導き、磁気的に誘導される部材208の効率的な動作を促進し、使用者が第1の位置210と第2の位置212の間を切り換えるのがより簡単になり、時間がかからなくなる。
いくつかの実施形態では、第1の凹部222は、第1の位置210から第2の位置212まで延在することができる。
いくつかの実施形態では、第1の凹部222は、第1の凹部222の一部に形成され、かつ第2の位置212近傍の開口204の範囲を少なくとも部分的に制限する任意の第2の凹部224を備えることができる。
凹部224の上方部分は、内側に突出して、磁気的に誘導される部材208が蓋からはずれることを防止し、使用者が、磁気的に誘導される部材208を、例えば親指で開位置と閉位置の間をころがすことができるように、磁気的に誘導される部材208に十分な通路を提供する。
【0017】
いくつかの実施形態では、第2の凹部224は、凹部222、および/または本体202の中間部材216の第1の面218に開く第1の末端部226、ならびに開口204に開く第2の末端部228を有する円錐切頭形状を備えることができる。
更に別の実施形態では、第2の凹部224は、開口204を形成するか、および/または、開口204であることができる。
【0018】
いずれかの実施形態では、磁気的に誘導される部材208は、審美的および/または機能性品質を持つことができる任意の形状を備えてもよい。
例えば、磁気的に誘導される部材208は、図2A、および図4Aに示すように球形状を備えることができる。
磁気的に誘導される部材208は、第1の位置210と第2の位置212の間を回転、および/または、摺動して移動する。
図2Bに示すように、いくつかの実施形態では、第1の磁気性部材214の少なくとも一部が、中間部材216を形成することができる繰型内に配置されることができる。
【0019】
別の実施形態では、図3に示すように、飲料容器の蓋を磁気的に封止する装置300が、平行四辺形、および/または矩形形状を有する磁気的に誘導される部材308を備えることができる。
磁気的に誘導される部材308は、摺動して第1の位置310と第2の位置312の間を移動して、開口304を少なくとも部分的に露出し、封止的にふさぐ。
少なくとも1つの磁気性部材314は、磁気的に誘導される部材308を第1の位置310、および第2の位置312に、手動または機械的補助なしに保持することができる。
【0020】
磁気的に誘導される部材108、208、および308は、楕円、円筒形、円錐切頭形、またはそのいずれかの組み合わせ、或いは他のいずれかの適切な形状などを備えることができる。
いくつかの実施形態では、装置300が、複数の磁気的に誘導される部材308を備えることができる。その部材308は、同一の形状、および/または材料を備えることができ、或いは異なる形状、および/または材料を備えることができる。
【0021】
図4Aに示すように、上述の装置200は、任意選択の第1の部分230を備えることができる。前記第1の部分230は本体202の中間部材216から第1の方向に延在し、磁気的に誘導される部材208が、第1の位置210にあるとき、液体の流れを移送するように適合されている。
さらに、装置200は、第2の部分232を備えることができる。前記第2の部分232それは第1の方向の反対側の第2の方向に延在し、容器40(図4B)と共にその周辺部234の周りに液体密閉封止を形成するように適合されており、中間部材216が、第1の部分230、および第2の部分232の間に挿入されている。
例えば、第2の部分232は、周辺部234の少なくとも一部の周りに延在する少なくとも1つの突出部236を備えることができる。
例えば、いくつかの実施形態では、突出部236は、容器40の長手方向の延在部に実質的に垂直であることができる平面に実質的に平行な軸に関してある角度で延在することができる。
したがって、突出部236は、周辺部234に隣接し、液体密閉封止を形成するように、ねじにより突出部236を受ける少なくとも1つの凹部を有する容器40の少なくとも一部をねじによって係合することができる。
加えて、または、別の方法として、突出部236は、例えば、シリコン、および/またはプラスチックなどの弾力材を含むことができる。容器40の一部は、周辺部234を捕捉して受け、突出部236に嵌合する干渉を形成して、液体密閉封止を形成する。液体密閉封止に嵌合する干渉を形成する別の実施形態では、角度は実質的に0度であることができる。
【0022】
周辺部234、および/または突出部236の構成は、既存の容器に液体密閉封止を形成するように適合されることができる。
使用者は、例えば、標準の小、中、大、および/または低、高、特大、および/または穴が形成されたカップおよび/またはマグなどの様々な飲料容器と共に装置200を使用することができる。
図4Bは、周辺部234(図4A)に隣接する容器40の一部に捕捉して受けられる第2の部分232を示す。
【0023】
図5に示すように、飲料容器50(図5B)の蓋を磁気的に封止する装置400の更に別の実施形態は、シリコン、可撓性プラスチック、伸縮素材、および/または天然または合成ゴム、および/またはその組み合わせなどの弾力性、可撓性、弾性、および/または伸縮性の材料を含む第2の部分432を備えることができ、容器50の開放端の周辺部を捕捉して受け、液体密閉封止を形成する。
【0024】
図6に示す別の実施形態では、飲料容器の蓋を磁気的に封止する装置500は、磁気的に誘導される部材508を備えることができる。
その部材508は、本体502の中間部材516の少なくとも一部と磁気的に係合し、磁気的に誘導される部材508が、開口504から少なくとも部分的に離隔されている第1の位置510(図6B)と、磁気的に誘導される部材508が、液体が開口504を通って通過することを防止するように開口504の少なくとも一部に設置されることができる第2の位置との間に、例えば、回転、および/または摺動して選択的に移動可能である。
図6Bに示すように、中間部材516の少なくとも一部、装置500の本体502、および/または磁気的に誘導される部材508は、被覆材540、例えばシリコン、および/またはプラスチックの外側被覆、または他の適切な被覆材で被覆されることができ、磁気的に誘導される部材508と開口504間の封止を促進し、および/または、例えば、輪郭、チャネル、または他の特徴などの少なくとも1つの特徴542を提供して、磁気的に誘導される部材508を第1の位置510と第2の位置512の間に案内する。
1つの特徴、および/または複数の特徴542は、移動止め、窪み、凹所、縁石、溝、および/または他のいずれかの特徴を含むことができ、それは、磁気的に誘導される部材508を、手動的、および/または機械的補助なしに第1の位置510に保持し、および/または磁気的に誘導される部材508の第1の位置510と第2の位置512間の移動を促進する。
【0025】
装置500は、磁気的に誘導される部材508を第1の位置510および第2の位置512の両方に保持するための窪み、凹所、または開口を有する少なくとも1つの第1の磁気性部材514、および/または、磁気的に誘導される部材508を第1の位置510および第2の位置512にまとめて保持するように、本体502全体を通して配置された複数の磁気性部材514を備えることができる。
開口504、および/または、いくつかの実施形態で、開口504を形成することができる第1の磁気性部材514は、円錐切頭形状などの、先細の周辺面544を有する円筒形状を備えることができ、磁気的に誘導される部材508が開口504、および/または第1の磁気性部材514の開口を通って、容器の内部への通過を防止することをさらに促進する。
【0026】
装置100、200、300、400、および500は、主に飲料容器の蓋の封止と関連して説明されてきたが、この開示を検討した通常の当業者は、装置100、200、300、400、および500が、茶、コーヒー、ソフトドリンク、スポーツドリンク、バブル・ティー、フローズンドリンク、シェイク、または他の任意の液体などの液体、または流体、および、ハーブ、挽いたコーヒ豆などの挽いた物品、塩、こしょうまたは他の任意の固体を貯蔵し、選択的に分注する任意の容器に使用できることを理解するであろう。
【0027】
本明細書中で言及する上記のすべての米国特許、米国特許出願公報、米国特許出願、外国特許、外国特許出願、および非特許出願が、本明細書に参照としてその全体が組み込まれている。
【0028】
前述のように本発明の具体的な実施形態が、本明細書で図示の目的のために説明されてきたが、本発明の精神および範囲から離れることなく、様々な修正が行われてもよい。したがって、本発明は、特許請求の範囲の請求項によってのみ限定される。
【技術分野】
【0001】
本発明は、一般に、容器の蓋に関し、より具体的には、例えば携帯可能なコーヒー用のマグカップの蓋などの飲料容器を封止する装置および方法に関する。
【背景技術】
【0002】
現代の生活様式は、特に都市社会ではますます移動性の高いものになっている。
個人は、財政的地位、婚姻状態、性別、および配偶者の有無に関わらず、出掛ける事が多数ある。
この様な個人は、通常、時間に窮しているため、活動、用事、および趣味に向かう途中、および/または、活動、用事、および/または趣味に参加している間に、通常、ある仕事を実施・達成する。
この傾向は、このような生活スタイルに適合するように設計された製品へとつながっている。
【0003】
現代人が、活動への移動中、または活動の最中に実施・達成する仕事の種類の一例は、移動体通信である。その他の種類は、再補充可能で消費可能なものである。
例えば、車内、仕事中に、スポーツや他の活動中に携帯可能な容器の中の飲み物を飲んだり、食べ物を食べたりすることである。
特に、コーヒー、茶、スポーツドリンクなどの飲み物は、移動中に消費されることが多い。使用者の動作中または飲料容器を取り扱う、および/または、操作が限られてしまう従来の陶磁器のマグカップ或いはガラスコップなどの飲料容器が適当でない場合、個人は例えば、乗り物の中、会合中、スポーツ活動中、または他のいかなる場所で飲み物を消費できるように、持ち歩き可能な飲み物を買ったり、作ったりすることが多々ある。
【0004】
既存の解決法には、開口を有するプラスチック製の蓋を伴う廃棄可能なカップが含まれる。しかし、これらのコップは、環境汚染につながり、コップの中身を十分に保持しない。
例えば、通常、もし使用者が、カップが充填されているときにカップを落とす、または飲んでいる間に乱暴にカップを扱った場合には、プラスチックの蓋は、一般的に構造上中身を保持できないので、結局こぼれてしまうことになる。
他の解決法は、開口を有する封止可能な蓋を伴う再利用可能なカップを含み、それらは、ねじにより、または蓋、および容器の噛合面を介して封止される。
多くのそのようなカップの蓋は、使用者が飲んでいないときに、蓋の開口を遮断する除去可能な部材を含むことがある。
しかし、多くのそのような部材は、除去可能なために部分的な漏出が生じることになり、運転中、またはスポーツ活動中など、特にカップが乱暴に扱われたり、落とされたりするときは、実質的に漏出を防止しない。
蓋の開口を実質的に封止し、漏出を防止することができる除去可能な部材を含む他の解決法もあるが、これらの蓋は、通常、例えばゴム、またはねじにより係合する封止などの開閉が困難で、時間がかかる封止装置を含む。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
したがって、製造が簡単で、実質的に漏出を防止し、封止位置と開封位置の間を選択的、かつ迅速に操作可能な容器を封止する装置、および方法が必要となる。
【課題を解決するための手段】
【0006】
一実施形態によれば、容器を手動で封止、または開封するための容器と共に使用される装置が、容器と封止的に係合可能な本体であって、液体が容器に出入りするように適合されている開口を有する本体と、本体に連結されており、本体の少なくとも第1の位置、および第2の位置に選択的、かつ磁気的に配置可能な少なくとも1つの磁気的に誘導される部材を有する磁気性の閉鎖部であって、磁気的に誘導される部材が、第1の位置にあるとき少なくとも開口の一部を露出して、液体の出入りを可能にし、第2の位置にあるとき開口を封止的にふさいで液体の出入りを防止する磁気性の閉鎖部とを備える。
【0007】
別の実施形態によれば、容器が、容器に液体が出入りするように適合されている開口を有する蓋と、磁気的に誘導される部材を蓋上に配置された少なくとも第1の位置、および第2の位置に機械的補助に依存せずに磁気的に保持する手段であって、磁気的に誘導される部材が、第1の位置にあるとき、開口の少なくとも一部を露出して、液体の出入りを可能にし、第2の位置にあるとき、開口を封止的にふさいで液体の出入りを防止する手段とを備える。
【0008】
別の実施形態によれば、容器の蓋が、開口と、蓋の少なくとも第1の部分に配置された第1の極性である第1の磁気性部材と、蓋の少なくとも第2の部分に配置された、第1の極性の実質的に反対側にある第2の極性である第2の磁気性部材とを備え、第1の磁気性部材が、第1の位置、および第2の位置に機械的補助に依存せずに第2の磁気性部材を保持し、第1の位置にあるとき、開口の少なくとも一部を露出して、開口と容器の間の液体の出入りを可能にし、第2の位置にあるとき、開口を封止してふさいで漏出を防止する。
【0009】
さらに別の実施形態によれば、容器の蓋を封止する方法が、第1の極性である第1の磁気性部材を、蓋における開口近傍の第2の極性である第2の磁気性部材の第1の部分の方へ磁気的に引き付け、実質的に開口をふさぎ、容器からの漏出を防止するステップと、磁気性部材を機械的補助に依存せずに開口に保持するステップとを含む。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1A】一実施形態による、飲料容器の蓋を磁気的に封止する装置の上平面図である。
【図1B】1B―1B部を横切って見た図1Aの装置の断面図である。
【図2A】別の実施形態による、飲料容器の蓋を磁気的に封止する装置の上平面図である。
【図2B】2B―2B部を横切って見た図2Aの装置の断面図である。
【図3】別の実施形態による、飲料容器の蓋を磁気的に封止する装置の上平面図である。
【図4A】図2Aの装置の等角図である。
【図4B】容器と係合する図4Aの装置の側面図である。
【図5A】更に別の実施形態による、飲料容器の蓋を磁気的に封止する装置の底面等角図である。
【図5B】容器と係合する図5Aの装置の側面図である。
【図6A】別の実施形態による、飲料容器の蓋を磁気的に封止する装置の上平面図である。
【図6B】6B―6B部を横切って見た図6Aの装置の断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下の詳細な説明は、飲料容器に蓋をする装置および方法に向けたものである。図示・説明された実施形態により、個人は、選択的に飲料容器を封止して、液体がそこからこぼれるのを防ぎ、そこから飲むために飲料容器を開封することができる。開閉の両動作は、飲料容器の蓋上の各位置の間をボール、または同様の部材を単に回転させることにより達成される。
以下の詳細な説明、および添付の図面は、通常の各当業者が本発明の実施形態を作成し、使用することができるように十分な情報を提供するように意図されたものである。
しかし、このような個人は、この詳細な説明を読み、図面を検討して、本発明の精神から逸脱することなく、図示され、説明された実施形態から修正できると認識するであろう。そのような修正のすべてが、いかなる逸脱が添付の請求項の範囲内にある限り、本発明の範囲内にあるとするのが発明者の意図である。
【0012】
この明細書全体を通して、「一実施形態」または「ある実施形態」という言及は、その実施形態に関連して説明される具体的な特徴、構成、または特性が、開示された方法および構成の少なくとも1つの実施形態の中に含まれることを意味する。したがって、この明細書全体を通して様々な箇所で「一実施形態」または「ある実施形態」という語句の出現は、必ずしも同じ実施形態を言及しているわけではない。さらに、具体的な特徴、構成、または特性を、1つまたは複数の実施形態における任意の適切な方法で、組み合わせることができる。
【実施例】
【0013】
図1Aは、1つの具体的実施形態による飲料容器の蓋を磁気的に封止する装置100を示し、この装置は、液体が容器に流入、および流出するように適合された開口104を有する本体102を備える。
装置100は、さらに、第1の位置110、および第2の位置112の間を選択的に移動することができる少なくとも1つの磁気的に誘導される部材108を有する磁気性閉鎖部106を備える。この閉鎖部が、第1の位置110にあるときは少なくとも開口104の一部を露出し、第2の位置112にあるときは少なくとも実質的に開口104をふさいで磁気的に蓋を封止し、液体の流れを防止する。
【0014】
磁気性閉鎖部106は、さらに、本体102、および/または、その中間部材116の第1の面118、および/または第2の面120(図1B)の少なくとも一部の上に配置された第1の磁性である第1の磁気性部材114を少なくとも備えることができる。
磁気的に誘導される部材108は、第1の極性の反対側の第2の極性である第2の磁気性部材、或いは例えば、鉄、ニッケル、他の強磁性金属、または第1の磁気性部材114に引き付けられる材料などの磁気的に誘導される金属性材料を備えることができる。
使用者は、磁気的に誘導される部材108にわずかな力を加えるだけで、選択的に第1の位置110、および第2の位置112にそれぞれ移動させることができる。
磁気的に誘導される部材108が、第1の位置110の方へ移動するとき、第1の磁気性部材114は、磁気的に誘導される部材108を磁気的に引き付け、磁気的に誘導される部材108を手動、および/または機械的補助なしに、第1の位置110に維持し、開口104の少なくとも一部を露出して、液体を流入できるようにする。
磁気的に誘導される部材108が、第2の位置112の方へ移動するとき、第2の磁気性部材114は、磁気的に誘導される部材108を磁気的に引き付け、磁気的に誘導される部材108を、手動、および/または機械的補助なしに、第2の位置に保持して、開口104を封止的にふさぐ。
【0015】
図1Bに示すように、磁気的に誘導される部材108は、中間部材116の第1の面118上に配置されることができる。
第1の磁気性部材114は、中間部材116の第1の面118、および/または第2の面120上に配置されることができる。
中間部材116、またはその第1の面118、および第2の面120の少なくとも1つは、第1の磁気性部材114が、磁気的に誘導される部材108と磁気的に相互作用可能な寸法、および/または材料を備えることができる。
例えば、中間部材116は、第1の磁気性部材114が、磁気的に誘導される部材108と磁気的に相互作用可能なプラスチック、シリコン、弾性素材、薄膜、またはホイル、或いは他の任意の適切な材料を備えることができる。
【0016】
図2Aおよび図2Bに示すように、別の実施形態では、飲料容器の蓋を磁気的に封止する装置200は、第1の凹部222(図4A参照)を含むことができる。例えば、装置200の本体202の中間部材216の第1の面218の少なくとも一部に形成される窪みを備えてもよい。
第1の凹部222は、磁気的に誘導される部材208の少なくとも一部の形状にほぼ適合させることができる。
磁気的に誘導される部材208を、第1の位置210と第2の位置212の間に導き、磁気的に誘導される部材208の効率的な動作を促進し、使用者が第1の位置210と第2の位置212の間を切り換えるのがより簡単になり、時間がかからなくなる。
いくつかの実施形態では、第1の凹部222は、第1の位置210から第2の位置212まで延在することができる。
いくつかの実施形態では、第1の凹部222は、第1の凹部222の一部に形成され、かつ第2の位置212近傍の開口204の範囲を少なくとも部分的に制限する任意の第2の凹部224を備えることができる。
凹部224の上方部分は、内側に突出して、磁気的に誘導される部材208が蓋からはずれることを防止し、使用者が、磁気的に誘導される部材208を、例えば親指で開位置と閉位置の間をころがすことができるように、磁気的に誘導される部材208に十分な通路を提供する。
【0017】
いくつかの実施形態では、第2の凹部224は、凹部222、および/または本体202の中間部材216の第1の面218に開く第1の末端部226、ならびに開口204に開く第2の末端部228を有する円錐切頭形状を備えることができる。
更に別の実施形態では、第2の凹部224は、開口204を形成するか、および/または、開口204であることができる。
【0018】
いずれかの実施形態では、磁気的に誘導される部材208は、審美的および/または機能性品質を持つことができる任意の形状を備えてもよい。
例えば、磁気的に誘導される部材208は、図2A、および図4Aに示すように球形状を備えることができる。
磁気的に誘導される部材208は、第1の位置210と第2の位置212の間を回転、および/または、摺動して移動する。
図2Bに示すように、いくつかの実施形態では、第1の磁気性部材214の少なくとも一部が、中間部材216を形成することができる繰型内に配置されることができる。
【0019】
別の実施形態では、図3に示すように、飲料容器の蓋を磁気的に封止する装置300が、平行四辺形、および/または矩形形状を有する磁気的に誘導される部材308を備えることができる。
磁気的に誘導される部材308は、摺動して第1の位置310と第2の位置312の間を移動して、開口304を少なくとも部分的に露出し、封止的にふさぐ。
少なくとも1つの磁気性部材314は、磁気的に誘導される部材308を第1の位置310、および第2の位置312に、手動または機械的補助なしに保持することができる。
【0020】
磁気的に誘導される部材108、208、および308は、楕円、円筒形、円錐切頭形、またはそのいずれかの組み合わせ、或いは他のいずれかの適切な形状などを備えることができる。
いくつかの実施形態では、装置300が、複数の磁気的に誘導される部材308を備えることができる。その部材308は、同一の形状、および/または材料を備えることができ、或いは異なる形状、および/または材料を備えることができる。
【0021】
図4Aに示すように、上述の装置200は、任意選択の第1の部分230を備えることができる。前記第1の部分230は本体202の中間部材216から第1の方向に延在し、磁気的に誘導される部材208が、第1の位置210にあるとき、液体の流れを移送するように適合されている。
さらに、装置200は、第2の部分232を備えることができる。前記第2の部分232それは第1の方向の反対側の第2の方向に延在し、容器40(図4B)と共にその周辺部234の周りに液体密閉封止を形成するように適合されており、中間部材216が、第1の部分230、および第2の部分232の間に挿入されている。
例えば、第2の部分232は、周辺部234の少なくとも一部の周りに延在する少なくとも1つの突出部236を備えることができる。
例えば、いくつかの実施形態では、突出部236は、容器40の長手方向の延在部に実質的に垂直であることができる平面に実質的に平行な軸に関してある角度で延在することができる。
したがって、突出部236は、周辺部234に隣接し、液体密閉封止を形成するように、ねじにより突出部236を受ける少なくとも1つの凹部を有する容器40の少なくとも一部をねじによって係合することができる。
加えて、または、別の方法として、突出部236は、例えば、シリコン、および/またはプラスチックなどの弾力材を含むことができる。容器40の一部は、周辺部234を捕捉して受け、突出部236に嵌合する干渉を形成して、液体密閉封止を形成する。液体密閉封止に嵌合する干渉を形成する別の実施形態では、角度は実質的に0度であることができる。
【0022】
周辺部234、および/または突出部236の構成は、既存の容器に液体密閉封止を形成するように適合されることができる。
使用者は、例えば、標準の小、中、大、および/または低、高、特大、および/または穴が形成されたカップおよび/またはマグなどの様々な飲料容器と共に装置200を使用することができる。
図4Bは、周辺部234(図4A)に隣接する容器40の一部に捕捉して受けられる第2の部分232を示す。
【0023】
図5に示すように、飲料容器50(図5B)の蓋を磁気的に封止する装置400の更に別の実施形態は、シリコン、可撓性プラスチック、伸縮素材、および/または天然または合成ゴム、および/またはその組み合わせなどの弾力性、可撓性、弾性、および/または伸縮性の材料を含む第2の部分432を備えることができ、容器50の開放端の周辺部を捕捉して受け、液体密閉封止を形成する。
【0024】
図6に示す別の実施形態では、飲料容器の蓋を磁気的に封止する装置500は、磁気的に誘導される部材508を備えることができる。
その部材508は、本体502の中間部材516の少なくとも一部と磁気的に係合し、磁気的に誘導される部材508が、開口504から少なくとも部分的に離隔されている第1の位置510(図6B)と、磁気的に誘導される部材508が、液体が開口504を通って通過することを防止するように開口504の少なくとも一部に設置されることができる第2の位置との間に、例えば、回転、および/または摺動して選択的に移動可能である。
図6Bに示すように、中間部材516の少なくとも一部、装置500の本体502、および/または磁気的に誘導される部材508は、被覆材540、例えばシリコン、および/またはプラスチックの外側被覆、または他の適切な被覆材で被覆されることができ、磁気的に誘導される部材508と開口504間の封止を促進し、および/または、例えば、輪郭、チャネル、または他の特徴などの少なくとも1つの特徴542を提供して、磁気的に誘導される部材508を第1の位置510と第2の位置512の間に案内する。
1つの特徴、および/または複数の特徴542は、移動止め、窪み、凹所、縁石、溝、および/または他のいずれかの特徴を含むことができ、それは、磁気的に誘導される部材508を、手動的、および/または機械的補助なしに第1の位置510に保持し、および/または磁気的に誘導される部材508の第1の位置510と第2の位置512間の移動を促進する。
【0025】
装置500は、磁気的に誘導される部材508を第1の位置510および第2の位置512の両方に保持するための窪み、凹所、または開口を有する少なくとも1つの第1の磁気性部材514、および/または、磁気的に誘導される部材508を第1の位置510および第2の位置512にまとめて保持するように、本体502全体を通して配置された複数の磁気性部材514を備えることができる。
開口504、および/または、いくつかの実施形態で、開口504を形成することができる第1の磁気性部材514は、円錐切頭形状などの、先細の周辺面544を有する円筒形状を備えることができ、磁気的に誘導される部材508が開口504、および/または第1の磁気性部材514の開口を通って、容器の内部への通過を防止することをさらに促進する。
【0026】
装置100、200、300、400、および500は、主に飲料容器の蓋の封止と関連して説明されてきたが、この開示を検討した通常の当業者は、装置100、200、300、400、および500が、茶、コーヒー、ソフトドリンク、スポーツドリンク、バブル・ティー、フローズンドリンク、シェイク、または他の任意の液体などの液体、または流体、および、ハーブ、挽いたコーヒ豆などの挽いた物品、塩、こしょうまたは他の任意の固体を貯蔵し、選択的に分注する任意の容器に使用できることを理解するであろう。
【0027】
本明細書中で言及する上記のすべての米国特許、米国特許出願公報、米国特許出願、外国特許、外国特許出願、および非特許出願が、本明細書に参照としてその全体が組み込まれている。
【0028】
前述のように本発明の具体的な実施形態が、本明細書で図示の目的のために説明されてきたが、本発明の精神および範囲から離れることなく、様々な修正が行われてもよい。したがって、本発明は、特許請求の範囲の請求項によってのみ限定される。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
容器を手動で封止、または開封するために容器と共に使用される装置であって、
容器と封止的に係合可能な本体であって、液体が容器に出入りするように適合されている開口を有する本体と、
本体に連結されており、本体上の少なくとも第1の位置および第2の位置に、選択的、かつ磁気的に配置可能な、少なくとも1つの磁気的に誘導される部材を有する磁気性の閉鎖部と、を有し、
磁気的に誘導される部材が、第1の位置にあるとき少なくとも開口の一部を露出して、液体の出入りを可能にし、第2の位置にあるとき開口を封止的にふさいで液体の出入りを防止することを特徴とする、装置。
【請求項2】
磁気性の閉鎖部が、本体の少なくとも一部に配置されている第1の極性である少なくとも1つの第1の磁気性部材を備え、磁気的に誘導される部材が、第1の極性の反対側の第2の極性である第2の磁気性部材の少なくとも1つと、磁気的に引き付けられる金属性材料とを備え、第1の磁気性部材が、磁気的に誘導される部材を第1の位置、および第2の位置に、機械的補助に依存せずに磁気的に保持して、開口の少なくとも一部を露出し、封止的に開口をふさぐ、請求項1に記載の装置。
【請求項3】
本体が、第1の面と、第1の面の反対側にあり容器の中身に面する第2の面と
を備え、磁気的に誘導される部材が、本体の第1の面に配置され、第1の磁気性部材が、本体の第2の面に配置されている、請求項2に記載の装置。
【請求項4】
本体の第1の面が、少なくともその一部に形成される第1の凹部を備え、第1の凹部が、磁気的に誘導される部材の形状にほぼ適合し、磁気的に誘導される部材を第1の位置と第2の位置の間に案内するように機能可能な第1の面を有する、請求項3に記載の装置。
【請求項5】
第1の凹部が、第1の位置から第2の位置に延在する、請求項4に記載の装置。
【請求項6】
第1の凹部が、第1の凹部の一部に形成され、かつ第2の位置近傍の開口の範囲を少なくとも部分的に制限する第2の凹部を備える、請求項4に記載の装置。
【請求項7】
第2の凹部が、第1の凹部の第1の面に対して開いた第1の末端部と、開口に対して開いた第2の末端部とを有する円錐切頭形状を備える、請求項6に記載の装置。
【請求項8】
第2の凹部が、開口を形成する、請求項7に記載の装置。
【請求項9】
磁気的に誘導される部材が球形状を備える、請求項4に記載の装置。
【請求項10】
本体が、本体の第1の面から第1の方向に延在し、かつ磁気的に誘導される部材が第1の位置にあるとき液体の流れを移送するように適合されている第1の部分と、第1の方向の反対側の第2の方向に延在し、かつ容器の周囲に液体密閉封止を容器と共に形成するように適合されている第2の部分とを備え、本体の第1の面および第2の面が、第1の部分と第2の部分の間に挿入されている、請求項1に記載の装置。
【請求項11】
本体の第2の部分が、容器内に捕捉して受容されるように適合されて、液体密閉封止を形成する、請求項10に記載の装置。
【請求項12】
本体の少なくとも一部、第1の磁気性部材、および磁気的に誘導される部材が、シリコンおよびプラスチックの少なくとも1つで外側被覆されている、請求項2に記載の装置。
【請求項13】
第1の部分、および第2の部分が、それぞれ異なる形状を備える、請求項10に記載の装置。
【請求項14】
容器が、携帯可能な飲料容器である、請求項1に記載の装置。
【請求項15】
容器に液体が出入りするように適合されている開口を有する蓋と、
磁気的に誘導される部材を、蓋上に配置された少なくとも第1の位置、および第2の位置において機械的補助に依存せずに磁気的に保持する手段であって、磁気的に誘導される部材が、第1の位置にあるとき開口の、少なくとも一部を露出して、液体の出入りを可能にし、第2の位置にあるとき、開口を封止的にふさいで液体の出入りを防止する手段と、
を備える容器。
【請求項16】
保持手段が、蓋の少なくとも一部の上に配置された第1の極性である少なくとも1つの第1の磁気性部材を備え、磁気的に誘導される部材が、第1の極性の反対側の第2の極性である少なくとも1つの第2の磁気性部材と、磁気的に引き付けられる金属性材料、すなわち第1の磁気性部材と、磁気的に誘導される部材との間に、第1の位置および第2の位置における磁気的に誘導される部材を保持する磁気的な引き付ける力とを備える、請求項15に記載の容器。
【請求項17】
開口と、
蓋の少なくとも第1の部分に配置された第1の極性である第1の磁気性部材と、
蓋の少なくとも第2の部分に配置された、第1の極性と実質的に反対の第2の極性である第2の磁気性部材と、
を備える容器の蓋であって、
第1の磁気性部材が、第1の位置、および第2の位置に機械的補助に依存せずに第2の磁気性部材を磁気的に保持して、第1の位置にあるとき、開口の少なくとも一部を露出して、開口と容器の間の液体の出入りを可能にし、第2の位置にあるとき、開口を封止的にふさいで漏出を防止する、容器の蓋。
【請求項18】
第1の極性である第1の磁気性部材を、蓋における開口近傍の第2の極性である第2の磁気性部材の第1の部分の方へ磁気的に誘導して、実質的に開口をふさぎ、容器からの漏出を防止するステップと、
磁気性部材を機械的補助に依存せずに開口上に保持するステップと、
を含む、容器の蓋を封止する方法。
【請求項19】
開口から離隔された第2の磁気性部材の第2の部分の方へ第1の磁気性部材を磁気的に誘導して、開口の少なくとも一部を露出し、液体が開口へ流れ、開口から流れ出ることを可能にするステップをさらに含む、請求項18に記載の方法。
【請求項1】
容器を手動で封止、または開封するために容器と共に使用される装置であって、
容器と封止的に係合可能な本体であって、液体が容器に出入りするように適合されている開口を有する本体と、
本体に連結されており、本体上の少なくとも第1の位置および第2の位置に、選択的、かつ磁気的に配置可能な、少なくとも1つの磁気的に誘導される部材を有する磁気性の閉鎖部と、を有し、
磁気的に誘導される部材が、第1の位置にあるとき少なくとも開口の一部を露出して、液体の出入りを可能にし、第2の位置にあるとき開口を封止的にふさいで液体の出入りを防止することを特徴とする、装置。
【請求項2】
磁気性の閉鎖部が、本体の少なくとも一部に配置されている第1の極性である少なくとも1つの第1の磁気性部材を備え、磁気的に誘導される部材が、第1の極性の反対側の第2の極性である第2の磁気性部材の少なくとも1つと、磁気的に引き付けられる金属性材料とを備え、第1の磁気性部材が、磁気的に誘導される部材を第1の位置、および第2の位置に、機械的補助に依存せずに磁気的に保持して、開口の少なくとも一部を露出し、封止的に開口をふさぐ、請求項1に記載の装置。
【請求項3】
本体が、第1の面と、第1の面の反対側にあり容器の中身に面する第2の面と
を備え、磁気的に誘導される部材が、本体の第1の面に配置され、第1の磁気性部材が、本体の第2の面に配置されている、請求項2に記載の装置。
【請求項4】
本体の第1の面が、少なくともその一部に形成される第1の凹部を備え、第1の凹部が、磁気的に誘導される部材の形状にほぼ適合し、磁気的に誘導される部材を第1の位置と第2の位置の間に案内するように機能可能な第1の面を有する、請求項3に記載の装置。
【請求項5】
第1の凹部が、第1の位置から第2の位置に延在する、請求項4に記載の装置。
【請求項6】
第1の凹部が、第1の凹部の一部に形成され、かつ第2の位置近傍の開口の範囲を少なくとも部分的に制限する第2の凹部を備える、請求項4に記載の装置。
【請求項7】
第2の凹部が、第1の凹部の第1の面に対して開いた第1の末端部と、開口に対して開いた第2の末端部とを有する円錐切頭形状を備える、請求項6に記載の装置。
【請求項8】
第2の凹部が、開口を形成する、請求項7に記載の装置。
【請求項9】
磁気的に誘導される部材が球形状を備える、請求項4に記載の装置。
【請求項10】
本体が、本体の第1の面から第1の方向に延在し、かつ磁気的に誘導される部材が第1の位置にあるとき液体の流れを移送するように適合されている第1の部分と、第1の方向の反対側の第2の方向に延在し、かつ容器の周囲に液体密閉封止を容器と共に形成するように適合されている第2の部分とを備え、本体の第1の面および第2の面が、第1の部分と第2の部分の間に挿入されている、請求項1に記載の装置。
【請求項11】
本体の第2の部分が、容器内に捕捉して受容されるように適合されて、液体密閉封止を形成する、請求項10に記載の装置。
【請求項12】
本体の少なくとも一部、第1の磁気性部材、および磁気的に誘導される部材が、シリコンおよびプラスチックの少なくとも1つで外側被覆されている、請求項2に記載の装置。
【請求項13】
第1の部分、および第2の部分が、それぞれ異なる形状を備える、請求項10に記載の装置。
【請求項14】
容器が、携帯可能な飲料容器である、請求項1に記載の装置。
【請求項15】
容器に液体が出入りするように適合されている開口を有する蓋と、
磁気的に誘導される部材を、蓋上に配置された少なくとも第1の位置、および第2の位置において機械的補助に依存せずに磁気的に保持する手段であって、磁気的に誘導される部材が、第1の位置にあるとき開口の、少なくとも一部を露出して、液体の出入りを可能にし、第2の位置にあるとき、開口を封止的にふさいで液体の出入りを防止する手段と、
を備える容器。
【請求項16】
保持手段が、蓋の少なくとも一部の上に配置された第1の極性である少なくとも1つの第1の磁気性部材を備え、磁気的に誘導される部材が、第1の極性の反対側の第2の極性である少なくとも1つの第2の磁気性部材と、磁気的に引き付けられる金属性材料、すなわち第1の磁気性部材と、磁気的に誘導される部材との間に、第1の位置および第2の位置における磁気的に誘導される部材を保持する磁気的な引き付ける力とを備える、請求項15に記載の容器。
【請求項17】
開口と、
蓋の少なくとも第1の部分に配置された第1の極性である第1の磁気性部材と、
蓋の少なくとも第2の部分に配置された、第1の極性と実質的に反対の第2の極性である第2の磁気性部材と、
を備える容器の蓋であって、
第1の磁気性部材が、第1の位置、および第2の位置に機械的補助に依存せずに第2の磁気性部材を磁気的に保持して、第1の位置にあるとき、開口の少なくとも一部を露出して、開口と容器の間の液体の出入りを可能にし、第2の位置にあるとき、開口を封止的にふさいで漏出を防止する、容器の蓋。
【請求項18】
第1の極性である第1の磁気性部材を、蓋における開口近傍の第2の極性である第2の磁気性部材の第1の部分の方へ磁気的に誘導して、実質的に開口をふさぎ、容器からの漏出を防止するステップと、
磁気性部材を機械的補助に依存せずに開口上に保持するステップと、
を含む、容器の蓋を封止する方法。
【請求項19】
開口から離隔された第2の磁気性部材の第2の部分の方へ第1の磁気性部材を磁気的に誘導して、開口の少なくとも一部を露出し、液体が開口へ流れ、開口から流れ出ることを可能にするステップをさらに含む、請求項18に記載の方法。
【図1A】
【図1B】
【図2A】
【図2B】
【図3】
【図4A】
【図4B】
【図5A】
【図5B】
【図6A】
【図6B】
【図1B】
【図2A】
【図2B】
【図3】
【図4A】
【図4B】
【図5A】
【図5B】
【図6A】
【図6B】
【公開番号】特開2012−106794(P2012−106794A)
【公開日】平成24年6月7日(2012.6.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−283867(P2011−283867)
【出願日】平成23年12月26日(2011.12.26)
【分割の表示】特願2008−519748(P2008−519748)の分割
【原出願日】平成18年7月7日(2006.7.7)
【出願人】(500085242)シェフン コーポレイション (11)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成24年6月7日(2012.6.7)
【国際特許分類】
【出願日】平成23年12月26日(2011.12.26)
【分割の表示】特願2008−519748(P2008−519748)の分割
【原出願日】平成18年7月7日(2006.7.7)
【出願人】(500085242)シェフン コーポレイション (11)
【Fターム(参考)】
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