説明

飲料用容器

【課題】取手の収納状態で容器と取手を一体で確実に保持できるようにする。
【解決手段】取手17を容器本体3の前面側に回動させた下向きの収納状態で、取手17の腕部19と握り部21のほぼ全体が容器本体3側面に沿うように配置される。さらに、取手17の両上端である基端18側に左右一対となる第2差指掛け用の突起部56及び凹部52と前記突起部56の前方側面に親指46の保持面33Aを設け、前記凹部52の下方前面に拇指丘51の保持面33Bを設ける。人差し指、親指46、拇指丘51が接する位置が設けられているため、容器本体3を取手17と共に確実かつ良好に保持できる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、飲料用容器に関するものである。
【背景技術】
【0002】
飲料容器を吊り下げて持ち運びするための取手を飲料容器に基端を回動自在に接続したものは各種のものが周知である。例えば収納状態、すなわち容器本体に略一体化の状態、または保持状態、すなわち突出状態、の2つの状態に可変する取手構造のもの(例えば特許文献1〜4)。また、取手がなく容器本体を両手で保持するもの(例えば特許文献5,6)や、回動吊り下げ式取手を備えた容器であって、取手で容器本体を保持できるようにしたもの(例えば特許文献7)などが知られている。
【特許文献1】特開2001−8838号公報
【特許文献2】特開平11−244155号公報
【特許文献3】特開平9−23983号公報
【特許文献4】特開2006−8187号公報
【特許文献5】特開2002−347771号公報
【特許文献6】特開2005−104485号公報
【特許文献7】特開2007−217041号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
前記周知のものにあっては、容器本体(胴部)を直に抱えて保持すること、すなわち取手収納状態で一体に保持せず、したがって取手は収納状態でも容器本体と略密着とならずに突出してしまう。また、前記特許文献1〜4のようなものでは、保持用の取手を有するものであるが、突出状態で取手を握る構造となっており、取手収納状態で容器本体と取手を一体で保持するものではなく、取手で保持する状態では容器本体に対して外方へ突出量が増えてかさばってしまう問題があった。さらに、前記特許文献5,6で示したものにおいては、取手はなく容器本体の胴部を握る構造であるが、比較的胴径が大きい場合には保持しにくく抜け落ちてしまう虞がある。また、特許文献7で示した容器本体の胴部を両手で保持するものにおいては、容器本体の保持状態、すなわち取手の収納状態では取手が容器を保持する手や指に干渉しないように突出した位置となりかさばってしまう。したがって、このような回動吊り下げ式取手においては、取手と一体で保持することはできない。
【0004】
解決しようとする問題点は、取手の収納状態で容器と取手を一体で確実に保持できるようにする点である。
【課題を解決するための手段】
【0005】
請求項1の発明は、筒型の容器本体と、前記容器本体に回動自在に軸支され前記容器本体を吊り下げ状態で保持可能な取手を備えた飲料用容器において、
前記取手を前記容器本体の前面側に回動させた収納状態で、前記取手のほぼ全体が前記容器本体側面に沿うように配置されると共に、前記取手の両上端に左右一対となる人差し指掛け用の突起部及び凹部と前記突起部の前方側面に親指保持面を設け、前記凹部の下方前面に拇指丘保持面を設け、収納状態の取手と前記容器本体を一体で両手で保持できる構造としたことを特徴とする飲料用容器である。
【0006】
請求項2の発明は、前記人差し指掛け用の突起の指当接面が、前方から後方へ上昇する下向き傾斜面であることを特徴とする請求項1記載の飲料用容器である。
【0007】
請求項3の発明は、前記取手が吊り下げ状態で保持する際の握り部に弾性材を配置すると共に、前記取手を前記容器本体の前面側に回動させた収納状態、または反対側の背面側に回動させた状態、いずれかの状態においても前記取手の前記弾性部材が前記容器本体と当接することを特徴とする請求項1または2記載の飲料用容器である。
【0008】
請求項4の発明は、前記容器本体の開口に着脱可能に装着される栓体の天面に開口した注出口と、該注出口を液密に覆う蓋体を備えたことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の飲料用容器である。
【発明の効果】
【0009】
請求項1の発明によれば、取手に親指、人差し指、拇指丘の各部位が接する位置が設けられているため、容器本体を取手と共に確実かつ良好に保持できる。
【0010】
請求項2の発明によれば、容器本体を傾ける際の容器本体の角度のコントロールの操作を確実とすることができる。
【0011】
請求項3の発明によれば、取手が容器本体と衝突したとしても、その衝撃を緩和できて、その衝撃音も低減することができる。
【0012】
請求項4の発明によれば、容器本体を傾けて注出口に人の口に直接付けて蓋体に邪魔されずに飲料を飲むことができる
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
本発明における好適な実施の形態について、添付図面を参照して説明する。尚、以下に説明する実施の形態は、特許請求の範囲に記載された本発明の内容を限定するものではない。また、以下に説明される構成の全てが、本発明の必須要件であるとは限らない。
【実施例1】
【0014】
図は実施例を示しており、両手で持てる大きさの飲料用容器は、内筒1と外筒2間に断熱部(図示せず)を備えた断熱構造の平面円筒形の容器本体3と、該容器本体3の開口4に着脱可能に装着される栓体5とで構成されている。
【0015】
前記栓体5は、外筒2の外周である側面とほぼ同じ外径の周側面6の上部に平面が円形の天面7を有するものであって、天面7の前部に筒状の飲み口或いは注ぎ口などの注出口8を立設すると共に、該注出口8の上方を開閉する蓋体9とを備えている。蓋体9はその基端を栓体5の天面7の後縁側に回動軸部である第1のヒンジ部10を介して起伏自在に設けられており、伏した状態で蓋体9が注出口8の上方を止液材たるパッキン11を介して覆うようになっている。そして、蓋体9が伏した蓋閉状態においてそのほぼ縦向きな先端面12は周側面6とほぼ同一面状となるように対向している。尚、図中13は蓋体9の起立状態において該起立状態を一時的に保持できる弾性部材からなる蓋開保持手段である。
【0016】
そして、蓋体9を伏した状態で該蓋体9を、栓体5に着脱可能に固定するためのロック装置14は、栓体5の周側面6に設けたロック部材15と、蓋体9の先端面12に設けたロック部材15が係止可能なロック受け部16によって構成される。
【0017】
前記容器本体3に回動自在に装着される合成樹脂製の取手17は、容器本体3の左右上部にそれぞれ基端18を取り付けて、上下方向に回動自在な腕部19の先端20間に握り部21を架設するように接続したものであり、取手17の全体形状はU字形状或いは倒コ字形状に形成されている。尚、取手17において後述する凹部や保持面等は両方の腕部19に左右対称となって形成されるものである。
【0018】
さらに、前記取手17について詳述する。前記基端18に設けられた軸部22は容器本体3の左右方向に設けられるものであって、これは中心軸線23に直交する直交方向を回転中心軸線24として設けられる。そして、注出口8と第1のヒンジ部10との位置関係において注出口8側を前側とし、第1のヒンジ部10側を後ろ側とする。これにより人の口(図示せず)を前側より注出口8に付けて飲料を飲むことができるようになっている。
【0019】
また、腕部19の基端18から先端20の方向を腕部19の腕長手方向25とし、腕部19の容器本体3側を腕内側面27とし、腕部19の容器本体3と反対側を腕外側面28とし、これら腕内側面27と腕外側面28を回転中心軸線24と平行に設けられる腕部19の方向を腕幅方向29とし、腕部19において腕長手方向25と交差し、腕幅方向29に直交する腕部19の方向を腕厚み方向30としてあらわす。さらに、腕内側面27の一方の腕内縁31と腕外側面28の一方の腕外縁32との間を結ぶ面を一方の腕縁間面33、腕内側面27の他方の腕内縁34と腕外側面28の他方の腕外縁35との間を結ぶ面を他方の腕縁間面36としてあらわす。
【0020】
また、握り部21は前記左右一対の先端20を結ぶような横向方向を握り長手方向37とし、握り部21の容器本体3側を握り内側面38とし、握り部21の容器本体3と反対側を握り外側面39とし、握り内側面38の一方の握り内縁40と握り外側面39の一方の握り外縁41を結ぶ面を一方の握り縁間面42、握り内側面38の他方の握り内縁43と握り外側面39の他方の握り外縁44を結ぶ面を他方の握り縁間面45としてあらわす。尚、一方の握り縁間面42が上向きとなっている状態で取手17が容器本体3の前側にある。
【0021】
さらに、飲料用容器を保持するための手において、第1指である親指46、第2指である人差し指47、第3指である中指48、第4指である薬指49、第5指である小指50及び拇指丘51をあらわしている。
【0022】
前記腕部19の握り長手方向37は円弧状であって、取手17を容器本体3の前面側に回動させた収納状態で、取手17のほぼ全体が容器本体3側面に沿うように配置されるようになっている。
【0023】
腕部19においては、前記基端18における第1の腕長手方向25Aに対して、基端18と先端20との腕中間部19Aにおける第2の腕長手方向25Bは他方へ傾斜(後退)しており、さらに先端20側の第3の腕長手方向25Cは第2の腕長手方向25Bに対して一方へ傾斜(前傾)している。そして、取手17を容器本体3の前面側に回動させた収納状態で握り部21の握り長手方向37は中心軸線23を中心とし、該中心軸線23側を内側とした円弧状に形成されている。
【0024】
前記腕部19における基端18と先端20の腕中間部19Aよりも前記基端18側における腕外側面28に、人差し指47掛け用の凹部52を設ける。この凹部52は腕外側面28を円弧状に切り欠くように形成されたものであり、腕外側面28の外側に向けて全面的に開口していると共に、一方の腕縁間面33及び他方の腕縁間面36においては、円弧状の一方の切り欠き状部53、他方の切り欠き状部54がそれぞれ形成されたもので、これら一方の切り欠き状部53の中心、他方の切り欠き状部54の中心を結ぶ凹部仮想線55は一方の切り欠き状部53側が、他方の切り欠き状部54側より基端18側に対して遠方に配置されるようにして傾斜している。
【0025】
この凹部52の腕長手方向25の長さAは人差し指47が嵌ることができる幅とほぼ同じ長さ、具体的には10〜45mm程度であり、さらに凹部52における先端20側に対向する基端側内面(突起部56)の第1の凹部高さBは、凹部52における基端18側に対向する先端側内面57の第2の凹部高さCよりも大きく形成されている(B>C)。尚、取手17を容器本体3の前面側に回動させた収納状態で凹部52における先端20側に対向する基端側内面(突起部56)は下向き面となる。このため人差し指47を凹部52に挿入した場合、人差し指47の基端側内面(突起部56)への指掛け面積は、人差し指47の先端側内面57への指掛け面積よりも大きくなるようになっている。
【0026】
したがって、取手17を容器本体3の前面側に回動させた収納状態で、取手17の両上端である基端18側に人差し指47掛け用の突起部56である基端側内面及び凹部52と、前記突起部56である基端側内面の前方側面(基端18側の一方の腕縁間面33)に親指46を掛け止める親指46の保持面33Aが設けられる。そして、親指46の保持面33Aを形成する基端18側の一方の腕縁間面33の腕幅方向29の長さDは、凹部52における腕幅方向29の長さEより大きく形成される(D>E)。これによって取手17を容器本体3の前面側に回動させた収納状態で、取手17の基端18側の前方前面に親指46の保持面33Aが形成される。
【0027】
また、図7に示すように凹部52に接続するように腕中間部19Aから先端20にかけて一方の腕縁間面33は、一方の腕内縁31に対して一方の腕外縁32が後退するように傾斜している。すなわち、この傾斜は腕内側面27を基準として左右方向(中心軸線23の直交方向)の腕厚み方向30が一方の腕内縁31側では厚く、一方の腕外縁32側では薄くなるようになっている(F>G)。この一方の腕縁間面33の延長仮想面58は、取手17を容器本体3の前面側に回動させた収納状態で、容器本体3の円弧状の外面とほぼ線接触するように配置されることとなる。これによって凹部52の下方前面、すなわち、先端20と腕中間部19Aにおける一方の腕縁間面33によって拇指丘51の保持面33Bが形成されることとなる。
【0028】
また、一方の握り縁間面42は、図8に示すように一方の握り内縁40に対して一方の握り外縁41が後退するように傾斜している。すなわち、この傾斜は他方の握り縁間面45を基準として厚み方向が一方の握り外縁41側では薄く、一方の握り内縁40側では厚くなるようになっている(H>I)。これにより取手17を容器本体3の前面側に回動させた収納状態で、一方の腕縁間面33と第1の部位59Aによって拇指丘51の保持面33Cが形成されることとなる。
【0029】
さらに、取手17における握り内側面38と一方の腕縁間面33には、両者にわたって連続するように弾性部材59を設けられ、弾性部材59は握り内側面38にある第1の部位59Aと、該第1の部位59Aに連続し腕縁間面にある第2の部位59Bによって形成される。したがって、取手17が吊り下げ状態で容器本体3を保持する際の握り部21に配置された弾性部材59により、取手17を容器本体3の前面側に回動させた収納状態においては第1の部位59Aが容器本体3の側面に当接可能となり、取手17を反対側の背面側に回動させた状態においては第2の部位59Bが容器本体3の側面に当接可能となるようになっている。
【0030】
次に前記構成についてその作用を説明する。容器本体3に飲料(図示せず)を収容する場合には、図6に示すように栓体5を取り外した開口4より収容する。
【0031】
そして、取手17の握り部21を握って持ち運ぶときには図3に示すように握り部21を基端18の上方に配置することで、容器本体3を取手17により吊り下げて持ち運びすることができる。
【0032】
そして、容器本体3をテーブル(図示せず)において取手17を離すと、取手17は基端18を回転中心として前或いは後へ回動して側面に当接する。この際、取手17を容器本体3の前面側に回動させた収納状態においては弾性部材59の第1の部位59Aが容器本体3の側面に当接し、取手17を反対側の背面側に回動させた状態においては第2の部位59Bが容器本体3の側面に当接するので、側面が取手17により傷つくようなことはない。
【0033】
次に収容した飲料を飲む場合には、取手17を容器本体3の前面側に回動させた収納状態において蓋体9を開く。この操作はロック部材15を操作することでロック受け部16との係止が解除され、この解除に伴って蓋体9が蓋開方向に蓋開保持手段13によって付勢されて開く。この蓋開状態は第1のヒンジ部10を中心として回転角度が180度近くになるので、注出口8の前方、上方、左右方向が開放されるようになっている。
【0034】
そして容器本体3を取手17と共に両手で包み込むようにして保持し、そして注出口8を横向として飲料を、コップ或いは人の口(いずれも図示せず)に注出する。この際には、取手17は前面側に収納した状態とする。すなわち図4、図5に示すように第1の部位59Aが容器本体3の側面に当接した状態で、保持面33Aに親指46を当てて掛ける。また、凹部52に人差し指47を係合すると、親指46は保持面33Aを下方に押圧するようになり、一方人差し指47は凹部52における基端側内面である突起部56を上方へ押圧するようになり、この結果親指46と人差し指47の挟み操作によって、容器本体3は手に対して上下方向が規制されることとなる。
【0035】
さらに、拇指丘51の外側を一方の腕縁間面33の保持面33Bや保持面33Cに当て、拇指丘51の内側を容器本体3の側面に当てると同時に、中指48、薬指49、小指50を容器本体3の背面側に回りこませて当てることにより、容器本体3の前側及び取手17の前側を拇指丘51で押圧し、中指48、薬指49、小指50を容器本体3の背面側を押圧することで、手で容器本体3と取手17の前後方向を押えることができる。
【0036】
このようにして、容器本体3に取手17を一体化状態で、これらの上下、前後方向を保持した状態で、容器本体3を横向として飲料を注出口8より注出するものである。
【0037】
注出後においては、蓋体9を蓋開保持手段13に抗して閉蓋することで、ロック部材15がロック受け部16に係止されると、同時にパッキン11が注出口8の上方を止液するようになっている。
【0038】
以上のように前記実施例においては、筒型の容器本体3と、容器本体3に回動自在に設けられ容器本体3を吊り下げ状態で保持可能な取手17を備え、前記取手17を容器本体3の前面側に回動させた下向きの収納状態で、取手17の腕部19と握り部21のほぼ全体が容器本体3側面に沿うように配置されるようにしたことで、取手17が突出せずにかさばらず、取手17に手が引っ掛かって容器本体3が倒れてしまうようなことを阻止することができる。さらに、取手17の両上端である基端18側に左右一対となる第2差指掛け用の突起部56及び凹部52と前記突起部56の前方側面に親指の保持面33Aを設け、前記凹部52の下方前面に拇指丘51の保持面33Bを設け、収納状態の取手17と前記容器本体3を一体で両手で保持できる構造としたことで、人差し指47、親指46、拇指丘51の各部位が接する位置が設けられているため、容器本体3を取手17と共に確実かつ良好に保持できる。
【0039】
また、前記人差し指47掛け用の突起部56の人差し指47との指当接面(凹部52における基端側内面(突起部56))が、前方から後方へ上昇する下向き傾斜面、すなわち一方の切り欠き状部53側が、他方の切り欠き状部54側より基端18側に配置されることにより、例えば直に注出口8に人の口を付けて飲む際の角度のコントロール操作もより快適で確実となる。
【0040】
さらに、前記取手17が吊り下げ状態で保持する際の握り部21に弾性部材59を配置すると共に、前記取手17を容器本体3の前面側に回動させた収納状態では弾性部材59における第1の部位59Aが、または反対側の背面側に回動させた状態では第2の部位59Bが、いずれかの状態においても容器本体3と当接することで、吊り下げ状態で痛くなったり、手から滑り落ちることはなく、握り部21の保持、操作感が良好であり、また、取手17が容器本体3と衝突したとしても、その衝撃を緩和できると共に、その衝撃音も低減することができる。
【0041】
しかも、容器本体3に前記取手17を設けた飲料用容器であって、前記栓体5の天面7の前側に注出口8を開口し、天面7の後側に注出口8を液密に覆う蓋体9を備え注出口8に人の口に直接付けて飲料を飲むタイプの飲料用容器において、注出口8を天面7の前側に配置すると共に、蓋体9を天面7の後側に配置することで、手の操作性を向上して取手17を容器本体3と一体的に保持して容器本体3を横向きとして注出口8に人の口に直接付けて蓋体9に邪魔されずに飲料を飲むことができる。
【産業上の利用可能性】
【0042】
以上のように本発明に係る飲料用容器は、各種の用途に適用できる。
【図面の簡単な説明】
【0043】
【図1】本発明の実施例1を示す蓋体を閉じた状態の斜視図である。
【図2】同取手を前側に収納した状態の側面図である。
【図3】同取手を上向きにした状態の側面図である。
【図4】同容器本体を両手で保持した状態の斜視図である。
【図5】同容器本体を片手で保持した状態の斜視図である。
【図6】同分解斜視図である。
【図7】同要部の平断面図である。
【図8】同要部の縦断面図である。
【符号の説明】
【0044】
3 容器本体
7 天面
8 注出口
9 蓋体
17 取手
18 基端
19 腕部
21 握り部
33A 保持面
33B 保持面
52 凹部
56 突起部
59 弾性部材

【特許請求の範囲】
【請求項1】
筒型の容器本体と、前記容器本体に回動自在に軸支され前記容器本体を吊り下げ状態で保持可能な取手を備えた飲料用容器において、
前記取手を前記容器本体の前面側に回動させた収納状態で、前記取手のほぼ全体が前記容器本体側面に沿うように配置されると共に、前記取手の両上端に左右一対となる人差し指掛け用の突起部及び凹部と前記突起部の前方側面に親指保持面を設け、前記凹部の下方前面に拇指丘保持面を設け、収納状態の取手と前記容器本体を一体で両手で保持できる構造としたことを特徴とする飲料用容器。
【請求項2】
前記人差し指掛け用の突起の指当接面が、前方から後方へ上昇する下向き傾斜面であることを特徴とする請求項1記載の飲料用容器。
【請求項3】
前記取手が吊り下げ状態で保持する際の握り部に弾性材を配置すると共に、前記取手を前記容器本体の前面側に回動させた収納状態、または反対側の背面側に回動させた状態、いずれかの状態においても前記取手の前記弾性部材が前記容器本体と当接することを特徴とする請求項1または2記載の飲料用容器。
【請求項4】
前記容器本体の開口に着脱可能に装着される栓体の天面に開口した注出口と、該注出口を液密に覆う蓋体を備えたことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の飲料用容器。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2009−179384(P2009−179384A)
【公開日】平成21年8月13日(2009.8.13)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−21887(P2008−21887)
【出願日】平成20年1月31日(2008.1.31)
【出願人】(591261602)サーモス株式会社 (76)
【Fターム(参考)】